JP4048983B2 - カバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造 - Google Patents

カバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4048983B2
JP4048983B2 JP2003068845A JP2003068845A JP4048983B2 JP 4048983 B2 JP4048983 B2 JP 4048983B2 JP 2003068845 A JP2003068845 A JP 2003068845A JP 2003068845 A JP2003068845 A JP 2003068845A JP 4048983 B2 JP4048983 B2 JP 4048983B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
cable rack
child
mounting device
cover mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003068845A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004282854A (ja
Inventor
将司 中山
馨 津田
敏泰 中積
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP2003068845A priority Critical patent/JP4048983B2/ja
Publication of JP2004282854A publication Critical patent/JP2004282854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4048983B2 publication Critical patent/JP4048983B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ケーブルラックにカバーを取り付けるためのカバー取付装置、及びケーブルラックへのカバーの取付構造に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
電気コードなどのケーブルKを配線するケーブルラック1は、一般的に、一対の長尺の親桁4の間に複数の子桁5を間隔を隔てて架設して梯子状に形成され、親桁4と子桁5とで囲まれた配線空間SにケーブルKを配設して使用される。上記のようにケーブルラック1はそのまま使用されることもあるが、ケーブルラック1の敷設場所や配設するケーブルKの種類などのケーブルラック1の使用条件によっては、配設するケーブルKの保護などを目的として、図19に示すようにケーブルラック1に適宜カバー2を取り付けて使用することもある(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
この図19のものでは、カバー2をケーブルラック1に取り付けるには、一端にフック部40を設けると共に他端に雄ネジ部41を設けたフックボルト42と、カバー2の幅寸法よりも長いバー材43とを用い、カバー2の幅方向の両端部を一対の親桁4の上に載置させるかたちでカバー2を一対の親桁4に架け渡して配置し、カバー2の幅方向に渡すようにバー材43をカバー2上に載置し、バー材43の長手方向の両端部をカバー2の幅方向端部から突出し、フック部40を親桁4に引っ掛けた状態のフックボルト42の雄ネジ部41をバー材43の長手方向の両端部に設けた貫通孔44に挿通し、雄ネジ部41にナット45を螺合させ、バー材43とフックボルト42のフック部40とでケーブルラック1及びカバー2を挟持させることで行われている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−168217号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ケーブルラック1は、ケーブルKを建物内などに適宜配線するものであるから、略水平状態に配設する場合もあれば略垂直状態に配設する場合もある。上述した図19のものを略垂直に配設したケーブルラック1へのカバー2の取り付けに採用すると、略垂直に配設したケーブルラック1に対し、カバー2、バー材43及びフックボルト42等を所定位置に維持させた状態で、フックボルト42の雄ネジ部41へのナット45の締結作業を螺合させることを行わねばならないものであり、一人の作業者では対応できない困難な作業となり、また、ケーブルラック1に取り付けられたカバー2はケーブルラック1とバー材43との間に挟持固定されているだけであるから、挟持圧が緩くなった場合にはカバー2はその自重により下方に滑り落ちる危険性があり、結果、図19のものは略垂直状態に配設したケーブルラック1に対しては採用できるものではない。無論、ケーブルラック1に沿わせて配置したカバー2が自身の重量でケーブルラック1に対して摺動してしまう可能性のある、傾斜状態に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合にも図19のものは採用できるものではない。
【0006】
そこで、略垂直に配設したケーブルラック1にカバー2を取り付けるには、たとえば図20、21に示すカバー取付装置3’が用いられている。このカバー取付装置3’は、ケーブルラック1の親桁4に係止させる係止部8’、カバー2を取着する取着部9’、係止部8’と取着部9’とを連結する連結部10’を有して構成されている。具体的には、このカバー取付装置3’は、親桁4をその幅方向外側から挟持する一対の親桁用金具46,46、カバー2を取着するカバー取着用金具47を有し、親桁用金具46,46とカバー取着用金具47とをボルト48及びナット49,50の締結にて一体化することで構成されたものである。ここで、親桁用金具46,46における親桁4の幅方向の端部に引掛けるフック部46a,46aがそれそれ係止部8’を構成し、カバー取着用金具47が取着部9’を構成し、ボルト48及びナット49,50が連結部10’を構成している。そして、このカバー取付装置3’を用いて略垂直に配設したケーブルラック1にカバー2を取り付けるには、親桁を挟持させた親桁用金具46,46をボルト48とナット49の締結にて一体に固定し、カバー2をカバー取着用金具47に取着し、カバー取着用金具47に穿孔した貫通孔51を親桁用金具46,46を一体にしたボルト48の軸部48aに挿通させるようにカバー2をケーブルラック1に沿わせて配置し、軸部48aに間にカバー取着用金具47を介してナット50を締結させることで、カバー取着用金具47と親桁用金具46,46とを一体に固定することで行われる。
【0007】
しかしながら、このカバー取付装置3’は、カバー2のケーブルラック1への取付作業に用いるボルト48やナット49,50を含めると構成部材点数は多いものであって、その構成は複雑であると共に、カバー2のケーブルラック1への取付作業も作業者には煩雑な作業であるボルトとナットとの締結作業が多いことから施工性も悪いものであった。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、略垂直に配設したケーブルラックや傾斜状態に配設したケーブルラックへのカバーの取り付けに適し、構成部材点数を抑えて構成を簡略化すると共に、ケーブルラックへのカバーの取付作業の施工性も高められるカバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るカバー取付装置3は、親桁4と子桁5からなるケーブルラック1にカバー2を取り付けるカバー取付装置であって、ケーブルラック1の子桁5内に係止させる係止部8と、カバー2を取着する取着部9と、係止部8と取着部9とを連結する一体物である連結部10とを備えたことを特徴とする。これによると、係止部8を子桁5内に係止させてカバー取付装置3をケーブルラック1に固定させた状態で、一体物である連結部10を介して係止部8と連結した取着部9にカバー2を取着させてカバー2をケーブルラック1に取り付けるようにできる。つまり、カバー2のケーブルラック1への取付作業が段階的に行えるから、重量のあるカバー2やカバー取付装置3を同時に支持するといった一人の施工者で行うには困難な作業を無くすることができ、略垂直に配設されたケーブルラック1に対してカバー2を取り付ける場合や、傾斜状態に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合など、ケーブルラック1に沿わせて配置したカバー2が自身の重量でケーブルラック1に対して摺動してしまう可能性のある場合における、施工の容易化を図ることができる。また、連結部10が一体物であるから、図20,21の従来技術の例のボルト48等で構成した連結部10’に比べ、部材点数の減少を図れると共にその煩雑な締結作業も省くことができ、構成部材点数を抑えて構成を簡略化できると共に、ケーブルラック1へのカバー2の取付作業の施工性も向上できる。
【0010】
また、取着部9を係止部8の対向位置に位置して設けると共に、取着部9と係止部8との間に立設させた連結部10でカバー2を支持したことを特徴とする。これによると、並設した親桁4における幅方向の一端部の間に子桁5を架設してケーブルラック1を形成し、このケーブルラック1をたとえば略垂直に配設し、子桁5が架設されない側である親桁4の幅方向の他端部の間にカバー2を架け渡すように取り付ける際に、係止部8を子桁5内に係止し、この係止部8の対向位置に位置した取着部9にカバー2を取着し、一体物の剛体である連結部10にてカバー2を強固に支持させ得るから、有効に用いることができる。
【0011】
また、連結部10は、大略板状をなすと共に、カバー2の取り付け状態においてケーブルラック1の親桁4と平行となるように設けたことを特徴とする。これによると、略垂直に配設したケーブルラック1にカバー2を取り付けたとき、カバー2の自重方向である親桁4の長手方向に連結部10の幅方向を向けることができ、連結部10にて有効にカバー2の自重を受けることができる。すなわち、連結部10は、カバー2の自重の向き(垂直方向)に対して板面を向けない方向に設定され、カバー2の自重によるモーメントによる連結部10の変形防止を図ることで、カバー2の支持強度の向上を図ることができる。
【0012】
また、取着部9、係止部8及び連結部10を一体に形成したことも好ましい。これによると、カバー取付装置3の構成の簡略化を図ることができる。
【0013】
また、板材14の一端と他端とをそれぞれ折り曲げて取着部9及び係止部8を形成すると共に、該折り曲げた一端と他端との間の板材14の部位を連結部10としたことも好ましい。これによると、カバー取付装置3を一体物である剛体として構成でき、カバー取付装置3の更なる構成の容易化は勿論、強度向上をも図ることができる。
【0014】
また、断面リップ付きコ字状の長尺材で子桁5を構成し、略矩形板状に係止部8を形成し、係止部8の短辺長さaを子桁5の1対のリップ片5c間の開口幅Hより短く形成すると共に、係止部8の長辺長さbを該1対のリップ片5c間の開口幅Hより長く形成したことも好ましい。これによると、子桁5のリップ片5c間の開口幅方向に係止部8の短辺方向を合わせると、子桁5内に係止部8がスムーズに挿入され、次いで、子桁5内に挿入した係止部8をその場で水平回転させると、係止部8の長辺の両端部を1対のリップ片5cの内方にもぐり込ませて、この係止部8の長辺の両端部を子桁5内に係止させることができるのであり、係止部8の子桁5内への係止作業をスムーズに行わせることができる。
【0019】
また、ケーブルラックのカバー取付構造であって、親桁4と子桁5からなるケーブルラック1に、上記いずれかのカバー取付装置3を介してカバー2を取り付けたことも好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明は、親桁4と子桁5とからなるケーブルラック1にカバー2を取り付けるカバー取付装置3、及びこのカバー取付装置3を用いてカバー2をケーブルラック1に取り付けたケーブルラック1のカバー取付構造であり、略垂直に配設したケーブルラック1や傾斜状態に配設したケーブルラック1にカバー2を取り付ける態様に適し、カバー取付装置3の構成部材点数を抑えて構成を簡略化すると共に、取付施工性の向上も図り得るようにしたことに発明の主旨がある。以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明するが、まず、本発明の前提となるケーブルラック1、カバー2について説明する。
【0021】
ケーブルラック1は、一対の長尺の親桁4を平行に並べて配置し、この一対の親桁4の間に親桁4の長手方向に間隔を隔てて複数の子桁5を架設することで構成された梯子状の骨組体である。詳しくは、親桁4は、主体壁4aの幅方向の両端部から内方に折り曲げた折曲壁4bを延設した断面略コ字状の長尺部材である。なお、主体壁4aの幅方向の中央部分には内方に薄く凹没した凹条部6がその長手方向に亙って形成されている。また、子桁5は、底壁5aの幅方向両端から側壁5bをそれぞれ立ち上げ、側壁5bの上端から対向する側壁5bに向けてリップ片5cを延設した断面リップ付きコ字状の長尺部材である。なお、各リップ片5cの突出端には底壁5aに向けて突条片7が突設されている。そして、親桁4の一方の折曲壁4bの内面に子桁5の底壁5aを載せると共に親桁4の長手方向及び幅方向と子桁5の長手方向とが略直交した位置関係を有するかたちで、一対の親桁4間に子桁5は架設されている。上記構成のケーブルラック1は、一対の対向する親桁4と複数の子桁5とで囲まれた配線空間Sに、電源ケーブルなどのケーブルKを配線して使用される。なお、ケーブルラック1にはその表面に耐候性等を備えさせる被膜が表面処理によって施されている。この被膜は、ケーブルラック1の地金と異なり導電性は有さないものである。
【0022】
カバー2は、ケーブルラック1の一対の親桁4の主体壁4a間の寸法にその幅寸法を略合わせた板面部2aで主体が構成され、親桁4の折曲壁4bの外面に板面部2aを積層配置したときに親桁4の主体壁4aの外面に沿うような折曲部2bが、板面部2aの幅方向の端部から延設されている。このカバー2は、ケーブルラック1の敷設場所などの使用状態によりケーブルラック1に適宜取り付けられるもので、ケーブルラック1同様、その表面には耐候性等を備えさせる被膜が表面処理によって施されている。この被膜は、カバー2の地金と異なり導電性は有さないものである。
【0023】
なお、下記に挙げる本発明の実施の形態の諸例のカバー取付装置3は、その共通事項として、ケーブルラック1の子桁5内に係止させる係止部8と、カバー2を取り付ける取着部9と、係止部8と取着部9とを連結する一体物である連結部10とで主体が構成され、ケーブルラック1の一部に対向するラック対向部11と、カバー2の一部に対向するカバー対向部12とを有し、ラック対向部11には、ケーブルラック1に向けて締め付けることでケーブルラック1とカバー取付装置3との電気的接続を行わせる第1雄ねじ部材18aを挿通させる第1ねじ貫通孔17aが穿孔されており、カバー対向部12には、カバー2に向けて締め付けることでカバー2とカバー取付装置3との電気的接続を行わせる第2雄ねじ部材18bが挿通される第2ねじ貫通孔17bが穿孔されている。なお、各ねじ貫通孔17a,17bの孔内面には雌ネジが刻設されている。
【0024】
図1乃至図9に本発明の実施の形態の例を示す。本例のカバー取付装置3は、図2に示すように、対向して位置する係止部8と取着部9とを連結部10で連結した側面視コ字板状の金属部材である。具体的に、本例のカバー取付装置3は、材料である板材14の長手方向の一端と他端とをそれぞれ折り曲げて取着部9及び係止部8を形成すると共に、該折り曲げた一端と他端との間の板材14の部位を連結部10とするように形成したものである。このように本例のカバー取付装置3は、一の板材14にて形成されたことで、構成部材点数が抑えられて構成が簡略化し、また簡単に形成可能なものであり、更には剛体化されて高い剛性強度が備えられている。ここで、係止部8は平面視で略矩形状の外形形状を有し、その短辺長さaは子桁5の1対のリップ片5c間の開口幅Hより短く形成されると共に、その長辺長さbは該1対のリップ片5c間の開口幅Hより長く形成されている。また、板状の連結部10は係止部8の長辺である端縁に沿って立設されて取着部9に至るものであり、後述するように取着部9にカバー2を取着した際にはカバー2の自重を支持するようになる。この連結部10には、カバー2の自重に対する剛性強度を高めるために、長さ方向に延伸して連結部10に凹凸断面を形成する補強リブ26が複数条並べて設けられている。なお、この連結部10における係止部8から取着部9に至る長さ寸法は、略親桁4の幅方向寸法と略同等長さに設定されている。
【0025】
ここで、本例のカバー取付装置3にあっては、子桁5内に係止される係止部8がラック対向部11を構成しており、カバー2に対向する取着部9がカバー対向部12を構成している。そして、ラック対向部11である係止部8には第1ねじ貫通孔17aが、カバー対向部12である取着部9には第2ねじ貫通孔17bが穿孔されている。なお、本例の第2ねじ貫通孔17bに挿入する第2雄ねじ部材18bには、図3に示す頭部27の座面にカバー2の被膜を破って地金に接触する刃部28が形成されたものを用いている。
【0026】
以下には、このカバー取付装置3を用いて、カバー2をケーブルラック1に取り付ける施工例を示す。なお、ここでは、並設した親桁4における幅方向の一端部(以下、一方の折曲壁4b)の間に子桁5を架設してケーブルラック1を形成し、このケーブルラック1を略垂直に配設し、子桁5が架設されず且つ子桁5のリップ片5c間の開口方向に位置する親桁4の幅方向の他端部(以下、他方の折曲壁4b)の間に側方からカバー2を架け渡すように取り付ける場合について説明する。
【0027】
まず、図4のように、ケーブルラック1の子桁5のリップ片5c間の開口から子桁5の内方にカバー取付装置3の係止部8を挿入する。このときには、子桁5のリップ片5c間の開口幅方向にカバー取付装置3の係止部8の短辺方向を合わせるようにして行う。そして、図5のように、子桁5内に挿入した係止部8をその場で水平回転させ(矢印B)、係止部8の長辺の両端部を1対のリップ片5cの内方にもぐり込ませる。この状態は、係止部8の長辺の両端部が、子桁5の底壁5a内面とリップ片5cの突条片7との間で保持されるといった仮係止状態となっている。このように係止部8を子桁5内に係止させる作業は、上述したように子桁5内に挿入した係止部8をその場で水平回転させるといったものであり、簡略な構成で簡略且つスムーズに行わせることができて作業性の向上が図られている。そして、図6のように、第1ねじ貫通孔17aに第1雄ねじ部材18aを挿入し、子桁5に向けて螺進させ、第1雄ねじ部材18aの先端を子桁5の底壁5aの内面に押し付け締め付ける。この第1雄ねじ部材18aの締め付けによると、図7のように、係止部8が浮き上がって係止部8の長辺の両端部がリップ片5cの突条片7の内面に押圧され、係止部8が子桁5に強固に係止固定される。そして、図1,8及び9のように、カバー2の板面部2aに穿孔した透孔29を第2ねじ貫通孔17bに連通させるようにして、カバー2を一対の親桁4の他方の折曲壁4bに沿わせるように配置し、第2雄ねじ部材18bをカバー2の外方から透孔29に通して第2ねじ貫通孔17bに螺入、締め付けることで、カバー2をカバー取付装置3の取着部9に固定させる。これにより、カバー取付装置3を介してカバー2はケーブルラック1に取り付けられる。ここで、カバー2がケーブルラック1に取付られた状態では、カバー取付装置3の板状の連結部10は、カバー2の自重方向である親桁4の長手方向に連結部10の幅方向が向いており、連結部10にて有効にカバー2の自重を受けるようになっている。すなわち、連結部10は、カバー2の自重の向き(垂直方向)に対して板面を向けない方向に設定され、カバー2の自重によるモーメントによる連結部10の変形防止が図られ、カバー2の支持強度の向上が図られている。
【0028】
なお、カバー取付装置3の表面にも、ケーブルラック1やカバー2と同様に、耐候性等を備えさせる被膜が表面処理によって施されている。この被膜もカバー取付装置3の地金と異なり導電性は有さないものである。しかして、カバー取付装置3を従来技術の例(図19乃至21)のようにカバー2を伴ってケーブルラック1に単に固定(機械的接続)させただけでは、ケーブルラック1(ケーブルラック1にカバー2を取り付けた際にはカバー2も含む)に本来的に要求される構成部材間の電気的接続は為されないものであるが、本例では、下記のようにしてケーブルラック1の構成部材間に電気的接続を備えさせるようにしている。
【0029】
つまり、第1雄ねじ部材18aを第1ねじ貫通孔17aに通してケーブルラック1の子桁5に向けて締め付けた際には、第1雄ねじ部材18aの先端がケーブルラック1の被膜を破ってケーブルラック1の地金に接触する。第1雄ねじ部材18aは第1ねじ貫通孔17aの孔内面でカバー取付装置3の地金と接触しているので、第1雄ねじ部材18aによってケーブルラック1とカバー取付装置3とが電気的に接続される。また、第2雄ねじ部材18bを第2ねじ貫通孔17bに締め付けた際には、第2雄ねじ部材18bの頭部27に設けた刃部28がカバー2の被膜を破ってカバー2の地金に接触する。この第2雄ねじ部材18bも第2ねじ貫通孔17bの孔内面でカバー取付装置3の地金と接触しているので、第2雄ねじ部材18bによってカバー2とカバー取付装置3とが電気的に接続される。すなわち、このカバー取付装置3を介してカバー2とケーブルラック1とが電気的に接続されるのである。なお、各ねじ貫通孔17の穿孔加工と表面処理とのタイミングによって各ねじ貫通孔17の孔内面にも被膜が施されていても、各雄ねじ部材18が各ねじ貫通孔17の孔内面に刻設された雌ねじに螺入する際の擦れによって、孔内面の被膜は剥がれてカバー取付装置3の地金と各雄ねじ部材18とが接触し、各雄ねじ部材18とカバー取付装置3との電気的接続が確保されるのは言うまでもない。
【0030】
上述したように、本例のカバー取付装置3を用いたカバー2のケーブルラック1への取付作業は、係止部8を子桁5内に係止させたカバー取付装置3の取着部9にカバー2を取着させて、カバー2をケーブルラック1に取り付けるといったように、カバー2のケーブルラック1への取付作業が段階的に行えるようにされている。つまり、本例では、ケーブルラック1に対してカバー2及びカバー取付装置3を同時に所定位置に維持させた状態で各部材の連結作業を行わせる、といった一人の施工者では対応困難な作業を無くするようにされており、施工の容易化が図られている。上記施工説明のように、略垂直に配置したケーブルラック1に対してカバー2を伴ってカバー取付装置3を取り付けるにあたっては、特に、重量のあるカバー2をカバー取付装置3と共に所定位置に維持させる必要がなくなるので、上記施工の容易化の効果は大きい。つまり、本例のカバー取付装置3(カバー取付装置3を介したカバー2のケーブルラック1への取付構造)は、特に、並設した親桁4における幅方向の一端部の間に子桁5を架設してケーブルラック1を形成し、このケーブルラック1を略垂直に配設し、子桁5が架設されない側である親桁4の幅方向の他端部の間にカバー2を架け渡すように取り付ける場合など、ケーブルラック1に沿わせて配置したカバー2が自身の重量でケーブルラック1に対して摺動してしまう可能性のある場合に、用いるのに適しているのである。
【0031】
しかも、上記施工説明のようにカバー取付装置3を介したカバー2のケーブルラック1への固定(機械的接続)と同時に、カバー2とケーブルラック1との間にカバー取付装置3を介した電気的接続が為されるようになっている。したがって、カバー2とケーブルラック1との機械的接続及び電気的接続が一のカバー取付装置3を用いるだけで行われ、簡単な構造で電気的接続を伴なったカバー2のケーブルラック1への機械的接続をも可能にするといった利点も有している。更に言うと、本例のカバー取付装置3を用いたカバー2のケーブルラック1への取付構造では、カバー2のケーブルラック1への電気的接続と機械的接続とを同一の部材(カバー取付装置3)で行わせているが、具体的に電気的接続及び機械的接続を行わせる作業は雄ねじ部材18a,18bの締結作業で行わせているのであり、簡略な構成、簡略な作業で行い得るといった利点も有している。
【0032】
なお、本例のカバー取付装置3は、上述のように略垂直、傾斜状に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合に用いるのに適しているが、略水平に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合(図19参照)にも用いることが可能なのは言うまでもない。
【0033】
また、図10乃至図18に参考例を示す。本例のカバー取付装置3は、図10に示す親金具30と図11に示す子金具31とを一体化して構成される(図12)。具体的に、親金具30は、親金具30の材料である板材14の長手方向の中央域に幅方向に亙って凹没した凹没部14bを形成し、凹没部14bを間に挟んで位置する板材14の長手方向の両端部を略同平面上に位置させた側面視フランジ付きU字形状の金属部材であり、この板材14の長手方向の一端部で取着部9を、他端部で挿入部32を、上記凹没部14bで連結部10をそれぞれ構成している。ここで、上記取着部9はカバー対向部12を構成すると共に第2ねじ貫通孔17bが穿孔されている。また、挿入部32は子金具31と一体化される部位であって、一体化した子金具31と共にケーブルラック1に係止する係止部8を構成すると共に、子桁5の底壁5a内面に対向するラック対向部11を構成し、第1ねじ貫通孔17aが穿孔されている。また、挿入部32には親金具30の幅方向の外方に突出したストッパ33が形成されている。また、連結部10における挿入部32への連設部位には凹没部14bの凹没空間s内に突出する係止片34が形成されている。
【0034】
一方、子金具31は、親金具30の挿入部32と一体化されて係止部8を構成する部材であり、親金具30の挿入部32を摺動可能に挿入する摺動部35を有している。具体的に、子金具31は、子金具31の材料である板材14の板面部14aの幅方向両端を下方に折り曲げて、側面視L字状の支持片37を形成した正面視略逆U字状の金属部材である。上記摺動部35は板面部14aと一対の支持片37とで囲まれた空間が構成している。また、この板面部14aの中央部には板材14の長さ方向の一端部からスリット36が切り込まれており、スリット36が切り込まれない板材14の長さ方向の他端部は、子桁5のリップ片5c内に係止する引掛部38を構成している。
【0035】
親金具30と子金具31との一体化は、図12のように、親金具30の挿入部32を子金具31の摺動部35にスライド挿入し、親金具30のストッパ33を子金具31の支持片37上に載置させて、子金具31の板面部14aと支持片37とで挿入部32を挟持させるように行われる。なお、このときには、スリット36と第1ねじ貫通孔17aとは連通状態になると共に、衝突位置にあるストッパ33と支持片37とが摺動部35からの挿入部32の抜け止めを施している。ここで、一体化した親金具30と子金具31とからなるカバー取付装置3は、後述するように係止部8を子桁5内に係止させてケーブルラック1に固定される。
【0036】
以下には、このカバー取付装置3を用いて、カバー2をケーブルラック1に取り付ける施工例を示す。なお、ここでは、並設した親桁4における幅方向の一端部(以下、一方の折曲壁4b)の間に子桁5を架設してケーブルラック1を形成し、このケーブルラック1を略垂直に配設し、親桁4の一方の折曲壁4bの間に側方からカバー2を架け渡すように取り付ける場合について説明する。
【0037】
まず、図13のように、ケーブルラック1の親桁4の一方の折曲壁4bの間にカバー2を配置しておく。なお、カバー2には板面部2aの適所に透孔29が穿孔されている。そして、図14のように、親金具30の取着部9の第2ねじ貫通孔17bをカバー2の透孔29と連通状態にするように、親金具30の係止片34を子桁5のリップ片5cの突条片7に引っ掛け、親金具30の挿入部32を子桁5の内方に配置する。このときには、親金具30の取着部9は挿入部32に対して親桁4の長手方向の側に位置しており、挿入部32と取着部9とを連結する連結部10は子桁5の側壁5bを跨ぐように配置される。そして、親金具30の挿入部32を子金具31の摺動部35内に挿入して親金具30と子金具31とを一体化し、カバー取付装置3を形成する。そして、挿入部32に被せて配置された子金具31の上から連通状態のスリット36及び第1ねじ貫通孔17aに第1雄ねじ部材18aを子桁5の底壁5aに向けて軽く螺入させる。このときには、第1雄ねじ部材18aの先端が子桁5の底壁5a内面を押圧してカバー取付装置3を浮き上げ、親金具30の係止片34を子桁5のリップ片5c内面に押圧して係止部8を子桁5の内方に係止させ、カバー取付装置3をケーブルラック1に仮固定させる。そして、図15に示すように、透孔29及び第2ねじ貫通孔17bに第2雄ねじ部材18bを螺入してカバー2とカバー取付装置3とを固定する。なお、第2雄ねじ部材18bには、先の実施の形態の例同様、頭部27の座面にカバー2の被膜を破って地金に接触する刃部28が形成されたものを用いる(図3参照)。この第2ねじ貫通孔17bに第2雄ねじ部材18bを螺合させたときには、第2雄ねじ部材18bの頭部27の刃部28がカバー2の被膜を削ってカバー2の地金に接触し、第2雄ねじ部材18bを介してカバー2とカバー取付装置3とは機械的・電気的接続がされている。そして、図16のように、挿入部32を摺動部35内にスライドさせるべく子金具31をスライドし(矢印C)、親金具30の係止片34が係止されない側のリップ片5c内に子金具31の引掛部38をもぐり込ませる。そして、スリット36及び第1ねじ貫通孔17aに螺合されている第1雄ねじ部材18aを子桁5の底壁5aの内面に向ってきつく締めつけることで、係止部8を子桁5の内方に強く係止させ、カバー取付装置3をケーブルラック1に固定させる。この状態では、図17,18のように、第1雄ねじ部材18aの締め付けにしたがって、カバー取付装置3が子桁5の底壁5aの内面から離れるように浮き上がり、親金具30の係止片34及び子金具31の引掛部38が子桁5の両リップ片5cの内面に強く押圧されることから、係止部8が子桁5の内方に強く係止されてカバー取付装置3のケーブルラック1への強固な固定が確保されている。以上のように、カバー取付装置3を介してカバー2がケーブルラック1に取り付けられる。なお、上述した施工手順は一例であって適宜変更可能であり、たとえば挿入部32を摺動部35に挿入してカバー取付装置3を形成した後に、このカバー取付装置3の係止部8を子桁5内に配設、固定する手順をふんでもよい。
【0038】
ここで、第1雄ねじ部材18aを第1ねじ貫通孔17aに締め付けた際には、第1雄ねじ部材18aの先端がケーブルラック1の被膜を破ってケーブルラック1の地金に接触し、第1雄ねじ部材18aを介してケーブルラック1とカバー取付装置3とが電気的に接続される。一方、第2雄ねじ部材18bを第2ねじ貫通孔17bに締め付けた際には、第2雄ねじ部材18bの頭部27に設けた刃部28がカバー2の被膜を破ってカバー2の地金に接触し、第2雄ねじ部材18bを介してカバー2とカバー取付装置3とが電気的に接続される。しかして、カバー取付装置3を介してカバー2とケーブルラック1とが電気的に接続される。
【0039】
上述したように本例のカバー取付装置3を用いたカバー2のケーブルラック1への取付作業も、先の実施の形態の例同様、カバー取付装置3を介したカバー2とケーブルラック1との機械的接続と同時に、カバー2とケーブルラック1とにカバー取付装置3を介した電気的接続が行われるようになっている。したがって、カバー2とケーブルラック1との機械的接続及び電気的接続が、一のカバー取付装置3を用いるだけで行われ、簡単な構造で電気的接続を伴なったカバー2のケーブルラック1への機械的接続が可能にされているのである。更に言うと、本例のカバー取付装置3を用いたカバー2のケーブルラック1への取付構造では、カバー2のケーブルラック1への電気的接続と機械的接続とを同一の部材(カバー取付装置3)で行わせており、具体的に電気的接続及び機械的接続を行わせる作業は雄ねじ部材18a,18bの締結作業であり、簡略な構成、簡略な作業で行うことができるようにされている利点も有している。
【0040】
また、先の例同様、係止部8を子桁5内に係止させたカバー取付装置3の取着部9にカバー2を取着させて、カバー2をケーブルラック1に取り付けるといったように、カバー2のケーブルラック1への取付作業が段階的に行えるようにされているので、ケーブルラック1に対してカバー2及びカバー取付装置3を同時に所定位置に維持させた状態で各部材の連結作業を行わせる、といった一人の施工者では対応困難な作業を無くするようにされ、施工の容易化が図られている。しかして、上記説明のように略垂直に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合や、傾斜状態に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちで取り付ける場合など、つまりケーブルラック1に沿わせて配置したカバー2が自身の重量でケーブルラック1に対して摺動してしまう可能性のある場合に用いるのに適しているが、略水平に敷設したケーブルラック1にカバー2を沿わせるかたちでケーブルラック1にカバー2を取り付ける場合(図19参照)にも用いることが可能なのは言うまでもない。
【0041】
また、図示はしないが、本例におけるカバー取付装置3を、子金具31を廃し、連結部10から折り曲げて突出される挿入部32の突出先端に引掛部38を設けてなる親金具30のみで構成するといった一体形成物のカバー取付装置3にしても、子桁5の両リップ片5cに引掛部38及び係止片34を係止させることで子桁5内に親金具30を係止可能にすれば、代替して用いることができる。
【0042】
また、子桁5に添わせるようにカバー2をケーブルラック1に取り付ける場合であって、図示はしないが、子桁5の底壁5aの外面が親桁4の折曲壁4bの内面に載置固定された際には、子桁5の底壁5aの外面と親桁4の折曲壁4bの外面との高さレベルには厳密には親桁4の折曲壁4bの厚み分の段差が形成されるのであるが、扁平板状の板面部2aのみで構成したカバー2を上記段差内に収めるように配置してもよく、また、積層する子桁5の底壁5aの外面と親桁4の折曲壁4bの内面との間に隙間が形成されて子桁5が親桁4間に架設された際には、扁平板状の板面部2aのみで構成したカバー2の幅方向の端部を上記隙間に挟み込ませたかたちで、カバー2を配置してもよいのは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明は、親桁と子桁からなるケーブルラックにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、ケーブルラックの子桁内に係止させる係止部と、カバーを取着する取着部と、係止部と取着部とを連結する一体物の連結部とを備えたので、係止部を子桁内に係止させてカバー取付装置をケーブルラックに固定した状態で、一体物である連結部を介して係止部と連結した取着部にカバーを取着させてカバーをケーブルラックに取り付けるようにできるのであり、つまり、カバーのケーブルラックへの取付作業が段階的に行えるから、重量のあるカバーやカバー取付装置を同時に支持するといった一人の施工者で行うには困難な作業を無くすることができ、特に略垂直に配設されたケーブルラックに対してカバーを取り付ける場合や、傾斜状態に敷設したケーブルラックにカバーを沿わせるかたちで取り付ける場合など、ケーブルラックに沿わせて配置したカバーが自身の重量でケーブルラックに対して摺動してしまう可能性のある場合における施工の容易化を図ることができる。また、連結部が一体物であるから、図20、21の従来技術の例のボルト等で構成した連結部に比べて、部材点数の減少を図れると共にその煩雑な締結作業も省くことができ、構成部材点数を抑えて構成を簡略化できると共に、ケーブルラックへのカバーの取付作業の施工性も向上できる。
【0044】
た、取着部を係止部の対向位置に位置して設けると共に、取着部と係止部との間に立設させた連結部でカバーを支持するようにしたので、並設した親桁における幅方向の一端部の間に子桁を架設してケーブルラックを形成し、このケーブルラックをたとえば略垂直に配設し、子桁が架設されない側である親桁の幅方向の他端部の間にカバーを架け渡すように取り付ける場合に、係止部を子桁内に係止し、この係止部の対向位置に位置した取着部にカバーを取着し、一体物の剛体である連結部にてカバーを強固に支持できるから、特にこの場合に有効に用いられるカバー取付装置とすることができる。
【0045】
た、連結部は、大略板状をなすと共に、カバーの取り付け状態においてケーブルラックの親桁と平行となるように設けたので、略垂直に配設したケーブルラックのカバーを取り付けたとき、カバーの自重方向である親桁の長手方向に連結部の幅方向を向けることができ、連結部にて有効にカバーの自重を受けることができるから、親桁と平行となった連結部は、カバーの自重の向き(垂直方向)に対して板面を向けない方向に設定され、カバーの自重によるモーメントによる連結部の変形防止を図ることで、カバーの支持強度の向上を図ることができる。
【0046】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1の効果に加え、取着部、係止部及び連結部を一体に形成したので、カバー取付装置の構成の簡略化を図ることができる。
【0047】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項2の効果に加え、板材の一端と他端とをそれぞれ折り曲げて取着部及び係止部を形成すると共に、該折り曲げた一端と他端との間の板材の部位を連結部としたので、カバー取付装置を一体物である剛体として構成でき、カバー取付装置の更なる構成の容易化は勿論、強度向上をも図ることができる。
【0048】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項3の効果に加え、断面リップ付きコ字状の長尺材で子桁を構成し、略矩形板状に係止部を形成し、係止部の短辺長さを子桁の1対のリップ片間の開口幅より短く形成すると共に、係止部の長辺長さを該1対のリップ片間の開口幅より長く形成したので、子桁のリップ片間の開口幅方向に係止部の短辺方向を合わせると、子桁内に係止部がスムーズに挿入され、次いで、子桁内に挿入した係止部をその場で水平回転させると、係止部の長辺の両端部を1対のリップ片の内方にもぐり込ませて、この係止部の長辺の両端部を子桁内に係止させることができるのであり、係止部の子桁内への係止作業をスムーズに行わせることができる。
【0054】
また、請求項5記載の発明にあっては、ケーブルラックのカバー取付構造であって、請求項1乃至4のいずれかに記載のカバー取付装置を介して親桁と子桁からなるケーブルラックにカバーを取り付けたので、請求項1乃至4のいずれかの効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態の全体斜視図である。
【図2】同上のカバー取付装置を示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であり、(c)は上面図であり、(d)は(a)のF−F線断面図である。
【図3】同上の第2雄ねじ部材の側面図である。
【図4】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図5】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図6】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図7】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図8】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図9】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態を示し、(a)は子桁の長さ方向から見た側面断面図であり、(b)はカバーを透視した上面図であり、(c)は親桁の長手方向から見た側面断面図である。
【図10】 参考例のカバー取付装置の親金具を示し、(a)は正面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は下面図である。
【図11】同上のカバー取付装置の子金具を示し、(a)は正面図であり、(b)は左側面図であり、(c)は下面図である。
【図12】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態を示し、(a)は子桁の長手方向から見た側面断面図であり、(b)は上面図であり、(c)は親桁の長手方向から見た側面断面図である。
【図13】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図14】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図15】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図16】同上のカバー取付装置を用いたカバーのケーブルラックへの取付作業を説明する説明図である。
【図17】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態の要部の斜視図である。
【図18】同上のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態の全体斜視図である。
【図19】従来技術の例を示す分解斜視図である。
【図20】従来技術の他例のカバー取付装置を用いてカバーをケーブルラックに取り付けた状態の全体斜視図である。
【図21】(a)は同上のカバー取付装置の分解斜視図であり、(b)はカバーをケーブルラックに取り付けた状態の要部の正面図である。
【符号の説明】
1 ケーブルラック
2 カバー
3 カバー取付装置
4 親桁
5 子桁
8 係止部
9 取着部
10 連結部

Claims (5)

  1. 親桁と子桁からなるケーブルラックにカバーを取り付けるカバー取付装置であって、ケーブルラックの子桁内に係止させる係止部と、カバーを取着する取着部と、係止部と取着部とを連結する一体物の連結部とを備え、取着部を係止部の対向位置に位置して設けると共に、取着部と係止部との間に立設させた連結部でカバーを支持し、連結部は、大略板状をなすと共に、カバーの取り付け状態においてケーブルラックの親桁と平行となるように設けたことを特徴とするカバー取付装置。
  2. 取着部、係止部及び連結部を一体に形成したことを特徴とする請求項1に記載のカバー取付装置。
  3. 板材の一端と他端とをそれぞれ折り曲げて取着部及び係止部を形成すると共に、該折り曲げた一端と他端との間の板材の部位を連結部としたことを特徴とする請求項2記載のカバー取付装置。
  4. 断面リップ付きコ字状の長尺材で子桁を構成し、略矩形板状に係止部を形成し、係止部の短辺長さを子桁の1対のリップ片間の開口幅より短く形成すると共に、係止部の長辺長さを該1対のリップ片間の開口幅より長く形成したことを特徴とする請求項3記載のカバー取付装置。
  5. 親桁と子桁からなるケーブルラックに、請求項1乃至4のいずれかに記載のカバー取付装置を介してカバーを取り付けたことを特徴とするケーブルラックのカバー取付構造。
JP2003068845A 2003-03-13 2003-03-13 カバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造 Expired - Fee Related JP4048983B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003068845A JP4048983B2 (ja) 2003-03-13 2003-03-13 カバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003068845A JP4048983B2 (ja) 2003-03-13 2003-03-13 カバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004282854A JP2004282854A (ja) 2004-10-07
JP4048983B2 true JP4048983B2 (ja) 2008-02-20

Family

ID=33286067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003068845A Expired - Fee Related JP4048983B2 (ja) 2003-03-13 2003-03-13 カバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4048983B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015104270A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 株式会社ブレスト工業研究所 ケーブルラック用カバー取付金具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015104270A (ja) * 2013-11-27 2015-06-04 株式会社ブレスト工業研究所 ケーブルラック用カバー取付金具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004282854A (ja) 2004-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3907668B2 (ja) 太陽電池モジュールの取付け構造
US8935893B2 (en) Direct rooftop mounting apparatus for solar panels
JP5647666B2 (ja) 太陽電池モジュール取付構造
US20150280638A1 (en) Mounting assemblies for solar panel systems and methods for using the same
JP3591225B2 (ja) パネル構造体固定用の架台及びパネル構造体の集合施工方法
JP2000234423A (ja) 折版屋根用のソーラパネル取付金具及び折版屋根へのソーラパネルの取付構造
AU2012200769B2 (en) Electrical conductor arrangement, particularly as a component of a photo voltaic array
JP4048983B2 (ja) カバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造
JP2006144266A (ja) 機能パネルの取付構造
JP5944695B2 (ja) 建築用取付具
JP4085849B2 (ja) カバー取付装置、及びケーブルラックのカバー取付構造
JP5488586B2 (ja) 太陽光発電パネルの周縁構造
WO2015056396A1 (ja) 太陽電池モジュールの取り付け器具
CN216624884U (zh) 一种用于固定电气配件的安装支架
JP2003155804A (ja) 屋根上機器の取付構造
JP7442081B2 (ja) 押出成形セメント板床材の取付金具とそれを用いた床材取付構造
CN216428879U (zh) 一种墙板连接装置及具有其的干挂墙
JP3555029B2 (ja) バスダクト
CN219060660U (zh) 一种用于光伏支架的檩条结构
JPH09322322A (ja) 垂直母線の取付け方法
JP3051519U (ja) ケーブルトレイ用カバー装置
JP4125336B2 (ja) 太陽電池モジュールの取付カバー
JP5009248B2 (ja) 外設部材を備える外装構造
JP2000120226A (ja) 外囲体
CN116220286A (zh) 一种用于光伏支架的檩条结构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070815

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071119

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees