JP2004281547A - 積層型圧電素子及びその製造方法 - Google Patents

積層型圧電素子及びその製造方法 Download PDF

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    • H10N30/073Forming of piezoelectric or electrostrictive parts or bodies on an electrical element or another base by laminating or bonding of piezoelectric or electrostrictive bodies by fusion of metals or by adhesives

Abstract

【課題】複数の素子ユニットを積層してなり,長期間に渡って優れた性能を維持し得る積層型圧電素子及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】積層型圧電素子10は,セラミック層と,内部電極を構成する電極部を含む電極配設層とを交互に積層してなるユニット積層体11を,接合材層19を介設して複数積層してなる素子である。そして,積層型圧電素子10の両端部は,ユニット積層体11により構成してある。この積層型圧電素子10では,接合材層19の厚さL及び積層方向に略直交する断面積Sを,数式1及び数式2を満たすように設定してある。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【技術分野】
本発明は,セラミック層と電極配設層とを交互に積層してなるユニット積層体を,接合材を介設して複数,積層してなる積層型圧電素子及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
セラミック層と電極配設層とを交互に積層した積層型圧電素子について,その圧電効果により軸方向に大きな変位量を得るためには,セラミック層の積層枚数を増やす必要がある。
しかし,積層枚数の多い積層型圧電素子を精度良く作製するのは,容易でなく製造効率を維持することが難しい。
【0003】
そこで,まず,積層枚数の少ないサブユニットとしての素子ユニットを複数個作製しておき,これら素子ユニットを,接合材を介設して相互に積層することにより,全体として所望の積層枚数を有する積層型圧電素子を作製する場合がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平4−167580号公報(第3−5頁,第1図)
【0005】
【解決しようとする課題】
しかしながら,上記従来の積層型圧電素子では次のような問題がある。すなわち,接合材の硬さが適切でないと,上記積層型圧電素子の圧電効率が低下したり,接合材自体の疲労寿命が短くなるという問題がある。
上記接合材が軟らかすぎる場合には,上記積層型圧電素子を構成する上記各素子ユニットの圧電効果が,接合材層の圧縮変形として吸収されてしまい圧電効率が低下するおそれがある。
一方,上記接合材が硬すぎる場合には,上記各素子ユニットの変位に伴う応力歪み等により接合材自体が疲労破壊を生じやすく,素子ユニット間に剥離を生じるおそれがある。
【0006】
本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので,複数の素子ユニットを積層してなり,長期間に渡って優れた性能を維持し得る積層型圧電素子及びその製造方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題の解決手段】
第1の発明は,セラミック層と,内部電極を構成する電極部を含む電極配設層とを交互に積層してなるユニット積層体を,接合材層を介設して複数積層してなり,かつ,積層方向の両端部を上記ユニット積層体により構成した積層型圧電素子において,
上記接合材層の厚さL2及び積層方向に直交する断面積S2を,次の数式1及び数式2を満たすように設定してあることを特徴とする積層型圧電素子にある(請求項1)。
【0008】
(N×L)/(S×Y)≧
(N×L)/(S×((2000−10800×L)×Y))・・・数式1
≦S ・・・数式2
:ユニット積層体の積層方向の高さ(mm)
:ユニット積層体の積層方向に直交する断面積(平方mm)
:ユニット積層体の積層方向のヤング率(MPa)
:ユニット積層体の積層数
:接合材層の積層方向の高さ(mm)
:接合材層の積層方向に直交する断面積(平方mm)
:接合材層を構成する材料のヤング率(MPa)
:接合材層の数
【0009】
上記第1の発明の積層型圧電素子は,数式1及び数式2の関係式を満たす接合材層を介設して,上記ユニット積層体を複数積層したものである。
上記数式1及び数式2によって形状を定めた上記接合材層は,ヤング率Yと断面積Sと積層方向の高さLとのバランスが良好であるため,上記接合材層全体として適切な硬さを呈するものである。
【0010】
すなわち,上記接合材層を介設して上記素子ユニットを複数,積層してなる上記積層型圧電素子では,上記接合材層が適度な硬さを備えている。そのため,各素子ユニットが奏する圧電効果による変位が,上記接合材層の変形により吸収されてしまうおそれが少ない。
したがって,上記の積層型圧電素子は,圧電効果によって大きな変位を発生することができる圧電効果の高い優れた性能を有するものとなる。
【0011】
また,上記積層型圧電素子では,上記接合材層が適度な柔軟性を備えている。そのため,各素子ユニットの圧電効果によって生じるおそれがある応力歪み等によって,上記接合材層が疲労破壊するおそれが少ない。
したがって,上記の積層型圧電素子は,長期間の使用に渡って,その優れた性能を維持することができる。
【0012】
第2の発明は,セラミック層と,内部電極を構成する電極部を含む電極配設層とを交互に積層してなるユニット積層体を,接合材層を介設して複数積層してなり,かつ,積層方向の両端部及び積層方向の中間部のうち,少なくともいずれか一カ所に不活性層をなす保持部材を配設してなる積層型圧電素子において,
上記接合材層の厚さL2及び積層方向に直交する断面積S2を,次の数式3及び数式4を満たすように設定してあることを特徴とする積層型圧電素子にある(請求項2)。
(N×L)/(S×Y)+(N×L)/(S×Y)≧
(N×L)/(S×((2000−10800×L)×Y))・・・数式3
≦S ・・・数式4
:ユニット積層体の積層方向の高さ(mm)
:ユニット積層体の積層方向に直交する断面積(平方mm)
:ユニット積層体の積層方向のヤング率(MPa)
:ユニット積層体の積層数
:接合材層の積層方向の高さ(mm)
:接合材層の積層方向に直交する断面積(平方mm)
:接合材層を構成する材料のヤング率(MPa)
:接合材層の数
:保持部材の積層方向の高さ(mm)
:保持部材の積層方向に直交する断面積(平方mm)
:保持部材の積層方向のヤング率(MPa)
:保持部材の積層数
【0013】
上記第2の発明の積層型圧電素子は,数式3及び数式4の関係式を満たす接合材層を介設して,複数の上記ユニット積層体と上記保持部材とを積層したものである。
上記数式3及び数式4によって形状を定めた上記接合材層は,ヤング率Yと断面積Sと積層方向の高さLとのバランスが良好であるため,上記接合材層全体として適切な硬さを呈するものである。
すなわち,上記接合材層を介設して上記素子ユニットを複数,積層してなる上記積層型圧電素子では,上記接合材層が適度な硬さを備えている。そのため,各素子ユニットが奏する圧電効果による変位が,上記接合材層の変形により吸収されてしまうおそれが少ない。
したがって,上記の積層型圧電素子は,圧電効果によって大きな変位を発生することができる圧電効果の高い優れた性能を有するものとなる。
【0014】
また,上記積層型圧電素子では,上記接合材層が適度な柔軟性を備えている。そのため,各素子ユニットの圧電効果によって生じるおそれがある応力歪み等によって,上記接合材層が疲労破壊するおそれが少ない。
したがって,上記の積層型圧電素子は,長期間の使用に渡って,その優れた性能を維持することができる。
さらに,上記数式3は,上記積層型圧電素子の両端部に上記保持部材を接合するか,一方の端部にのみ上記保持部材を接合するかを,変数Nの変更により柔軟に対応できるように構成してある。
【0015】
第3の発明は,セラミック層と電極配設層とを交互に積層してなるユニット積層体を,接合材層を介設して複数積層してなる請求項7の発明にかかる積層型圧電素子を製造する製造方法において,
上記セラミック層と電極配設層とを交互に積層してなるユニット積層体を作製するユニット製作工程と,
上記ユニット積層体の端面に配設した接合材を介設して,上記ユニット積層体を積層する積層工程と,
隣り合う上記ユニット積層体の間隙と,上記接合材の外周面によって形成されたユニット隙間に硬化材を配設して,該硬化材と上記接合材とからなる上記接合材層を形成する硬化材配設工程とを含むことを特徴とする積層型圧電素子の製造方法にある(請求項9)。
【0016】
上記第3の発明の積層型圧電素子の製造方法では,上記積層工程により上記ユニット積層体を相互に接合した後,上記硬化材配設工程を実施する。
そして,該硬化材配設工程では,隣り合う上記ユニット積層体の間隙と上記積層工程で配設した上記接合材の外周面によって形成された隙間に硬化材を配設して,該硬化材と上記接合材とからなる上記接合材層を形成する。
【0017】
上記製造方法によれば,上記接合材層のうち上記接合材の硬さが十分でない場合であっても,上記硬化材配設工程において上記隙間に硬化材を配設することで,上記接合材層全体としては適切な硬さを維持することができる。
すなわち,上記製造方法で製造した上記積層型圧電素子は,上記接合材と上記硬化材との組み合わせによりなる上記接合材層の硬さが適切であり,優れた圧電性能と,長期間に渡る製品寿命とを両立することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
上記第1又は上記第2の発明における上記接合材層は,シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等の接合材等の接合材より形成することができる。
上記第1の発明においては,上記積層型圧電素子は,80℃以上200℃以下の動作温度域において,上記数式1及び上記数式2を満たしていることが好ましい(請求項3)。
この場合には,上記積層型圧電素子の動作温度が,80℃以上200℃以下となった場合に起こるおそれのある上記接合材層のトラブルを生じるおそれが少ない。
【0019】
上記第2の発明においては,上記積層型圧電素子は,80℃以上200℃以下の動作温度域において,上記数式3及び上記数式4を満たしていることが好ましい(請求項4)。
この場合には,上記積層型圧電素子の動作温度が,80℃以上200℃以下となった場合に起こるおそれのある上記接合材層のトラブルを生じるおそれが少ない。
【0020】
上記第1の発明又は上記第2の発明においては,上記電極配設層は,導電性を有する電極部と,該電極部が上記電極配設層の端部から内方に後退した領域である控え部とからなり,上記ユニット積層体の積層方向の端面における上記接合材層を形成した領域は,上記各電極配設層において上記電極部が積層方向に重合して存在する領域に包含される領域であることが好ましい(請求項5)。
この場合には,部分電極構造を呈する上記積層型圧電素子において,積層方向に上記電極部が重合せず,圧電効果を生じない不活性な領域を避けて上記接合材層を配置することができる。
【0021】
そのため,上記ユニット積層体の圧電効果による応力を上記接合材層の積層方向の端面に略均等に作用させることができ,該接合材層の内部において歪み等を生じるおそれが少ない。
したがって,上記接合材層であれば,上記積層型圧電素子の伸縮に伴う疲労破壊や接合面の剥離等のトラブルを生じるおそれが少ない。
【0022】
また,上記接合材層は,上記接合材からなる領域と,硬化材からなる領域とを組み合わせて構成してあることが好ましい(請求項6)。
この場合には,上記接合材と上記硬化材との組み合わせにより,上記接合材層全体としての所望の特性を得ることができる。
【0023】
そのため,上記硬化材との組み合わせによれば,上記接合材として適用し得る材料の選択範囲を拡大することができる。
なお,上記硬化材としては,シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等を適用することができる。
【0024】
また,上記接合材層を形成する接合材は,エポキシ樹脂,シリコーン樹脂,ウレタン樹脂又はポリアミドイミド樹脂よりなる材料であることが好ましい(請求項7)。
この場合には,接合力と硬さとのバランスに優れたエポキシ樹脂,シリコーン樹脂,ウレタン樹脂又はポリアミドイミド樹脂よりなる接合材により,適度な硬さを有すると共に,耐久性に優れた上記接合材層を形成することができる。
【0025】
また,上記接合材層の厚さは,0.0001mm以上0.01mm以下であることが好ましい(請求項8)。
この場合には,接合材層の層厚が薄いため,上記第1の発明及び上記第2の発明による作用効果が特に有効となる。
【0026】
一方,上記接合材層の厚さが0.0001mm未満であると,上記ユニット積層体を十分強固に接合できないおそれがある。
また,上記接合材層の厚さが0.01mmを超えると,上記積層型圧電素子全体として,その圧電効率を十分高く維持できないおそれがある。
【0027】
上記第3の発明においては,上記硬化材配設工程は,真空法,毛細管現象を利用した方法又は液体射出成形法を利用して,上記ユニット隙間に上記硬化材を充填する工程であることが好ましい(請求項10)。
この場合には,上記のような各方法により,上記隙間内に上記硬化材を効率良く充填,配置することができる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)
本例の積層型圧電素子10について,図1〜図7を用いて説明する。
本例の積層型圧電素子10は,図3に示すごとく,セラミック層111と,内部電極を構成する電極部503を含む電極配設層112とを交互に積層してなるユニット積層体11を複数積層してなる素子である。ここで,この積層型圧電素子10は,積層方向の両端部をユニット積層体11により構成した素子である。
そして,この積層型圧電素子10では,接合材層19の厚さL及び積層方向に略直交する断面積Sを,数式1及び数式2を満たすように設定してある。
(N×L)/(S×Y)≧
(N×L)/(S×((2000−10800×L)×Y))・・・数式1
≦S ・・・数式2
:ユニット積層体の積層方向の高さ(mm)
:ユニット積層体の積層方向に直交する断面積(平方mm)
:ユニット積層体の積層方向のヤング率(MPa)
:ユニット積層体の積層数
:接合材層の積層方向の高さ(mm)
:接合材層の積層方向に直交する断面積(平方mm)
:接合材層を構成する材料のヤング率(MPa)
:接合材層の数
以下に,この内容について詳しく説明する。
【0029】
まず,本例の積層型圧電素子10の構造について説明する。
この積層型圧電素子10は,図3に示すごとく,接合材層19を介設して,25基のユニット積層体11を積層してなり,全体として500層の活性セラミック層を備えた素子である。
そして,本例の積層型圧電素子10は,積層方向に直交して略正方形状を呈する断面形状を呈しており,その対向する側面115には1対の側面電極116を接合してある。
【0030】
本例のユニット積層体11は,図3に示すごとく,0.08mm厚のセラミック層111と,0.003mm厚の電極配設層112とを交互に積層してなり,22層のセラミック層111と21層の電極配設層112とからなる部分電極構造の積層体である。
このユニット積層体11の積層方向の高さは1.8mmであり,積層方向に直交する断面積は46平方mmである。また,該ユニット積層体11の実測ヤング率は,57000MPaである。
【0031】
上記電極配設層112は,図2に示すごとく,導電性を有する導電材料よりなる電極部503と,導電材料を形成してない控え部504とからなる。
各電極配設層112では,上記側面電極116(図3)を接合する2箇所の側面115のうち,いずれか一方の側面に面して控え部504を形成してあり,一方の側面に面して控え部504を露出する電極配設層112では,他方の側面に電極部503を露出するように構成してある。そして,各側面115では,電極配設層112として控え部504と電極部503とが,積層方向に交互に現れるように構成してある。
【0032】
本例の積層型圧電素子10は,図3に示すごとく,シリコーン樹脂よりなる接合材を硬化させてなる接合材層19を介設して各ユニット積層体11を相互に接合して積層してある。
特に,本例の積層型圧電素子10では,接合材層19をなす接合材のヤング率Yと,積層方向の高さLと,積層方向に直交する断面積Sとを,上記数式1及び上記数式2を満たすように設定してある。
【0033】
なお,本例の上記接合材のヤング率Yは,1.2MPaである。ここで,このヤング率Yは,接合材層10を構成する接合材を,ブロック形状に成形して,乾燥硬化してなる試料片について測定されるヤング率である。
そして,本例の積層型圧電素子10では,ヤング率Y=1.2MPaについて上記数式1が満足されるように,接合材層の高さLを0.001mmとし,図4に示すごとく,軸方向に直交する断面積Sを7平方mmに設定してある。
【0034】
ここで,数式1及び数式2の適用により,接合材層19を最適設計できる根拠について説明する。
本例の積層型圧電素子10(図3参照。)を積層方向に圧縮する方向に荷重を作用させると,ユニット積層体11自体及びユニット積層体11を接合する接合材層19に圧縮変形を生じる。
そして,全てのユニット積層体11の圧縮変形量の総和に対して,全ての接合材層19の圧縮変形量の総和が大きくなると積層型圧電素子10全体での圧電効率が著しく低下するおそれがある。
【0035】
一般的には,圧電性能の良い積層型圧電素子を実現するためには,参考式1に示すごとく,接合材層の圧縮変形量を,ユニット積層体の圧縮変形量以下に抑制する必要がある。
(N×L)/(S×Y)≧(N×L)/(S×Y)・・・参考式1
【0036】
ここで,発明者らは,ユニット積層体を積層してなる積層型圧電素子について,鋭意,実施した研究及び実証実験を通じて,実際の積層型圧電素子において上記参考式1が適切でない場合があるという知見を見出している。
そして,発明者らは,さらに各種実験を実施して,積層型圧電素子の接合材層について実測したヤング率(実効ヤング率)が,図5及び図6に示すごとく,接合材層19の積層方向の厚みに依存する傾向にあることを見出し,この事実に注目した。
なお,図5及び図6では,縦軸に実効ヤング率/ヤング率Y比を,横軸に接合材層19の厚さを示している。
【0037】
また,発明者らは,図5に示すごとく,接合材層19の薄い領域において上記の依存傾向が顕在化しており,特に,層厚500μm以下の領域で接合材層19について実測した実効ヤング率が急激に上昇することを各種研究を通じて実証した。
一方,層厚1000μm以上の領域では,実効ヤング率が安定しており,その値はヤング率Yに略一致していることを確認した。
【0038】
さらに,発明者らは,接合材の材質や,接合材層19の配置形状等を変更して実施した各種の追試験を通じて,以下の知見を見出した。
▲1▼層厚500μm以下の領域における上記実効ヤング率/ヤング率Y比は,層厚との間に高い相関を有している。
▲2▼層厚500μm以下の領域における上記実効ヤング率/ヤング率Y比は,接合材層19の配置形状との関連性が低く,専ら,接合材層19の厚さ及び断面積に依存している。
▲3▼層厚500μm以下の領域における上記実効ヤング率/ヤング率Y比は,接合材層19をなす接合材の種類との関連性は低い。
【0039】
またさらに,発明者らは,上記▲1▼の実効ヤング率/ヤング率Y比と,接合材層19の層厚との関係について,精度良く一次近似できることを見出した。すなわち,実効ヤング率は,次の数式5に示すように,ヤング率Yに基づいて精度良く近似することができる。
(実効ヤング率)=(2000−10800×L)×Y ・・・数式5
【0040】
そして,上記の数式1は,上記参考式1のYとして,数式5に基づく実効ヤング率を代入したものである。
すなわち,上記一般的な参考式1は,接合材層の層厚とヤング率との依存関係を全く考慮していない式であるのに対して,上記数式1は,接合材層の厚さが薄い場合を考慮に含めてある。
それ故,数式1及び数式1を適用すれば,接合材層の層厚が薄い領域に至るまで,接合材層19の最適設計が可能となるのである。
【0041】
本例の積層型圧電素子10は,図3に示すごとく,各ユニット積層体11の側面115に,導電性接着剤により側面電極116を接合したものである。
ここで,各ユニット積層体11の各側面115では,積層方向に1層おきの電極配設層112として電極部503が露出している。したがって,積層型圧電素子10の側面115に接合した上記一対の側面電極116のうち一方は,一層おきの電極配設層112の電極部503と電気的に接続され,他方の側面電極116は,上記一方の側面電極116と電気的に絶縁された一層おきの電極配設層112の電極部503と電気的に接続されることになる。
そして,上記積層型圧電素子10は,一対の側面電極116間に電圧を印加することにより,各ユニット積層体11の各セラミック層111に圧電効果を生じさせることができるよう構成してある。
【0042】
次に,本例の積層型圧電素子1を製造する方法について説明する。
ここでは,まず,上記のユニット積層体を作製する方法について説明する。
このユニット積層体11を製造するに当たっては,予め,圧電素子材料であるグリーンシート用のスラリーからグリーンシート(図示略。)を作製する。
【0043】
このスラリーは,チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電セラミックスになるセラミック原料にバインダーと微量の可塑剤及び消泡剤を添加した後,有機溶媒中に分散させたものである。
本例では,上記のスラリーを,ドクターブレード法によって図示しないキャリアフィルム上に塗布し,所定の厚さのグリーンシートを生成した。なお,スラリーからグリーンシートを生成する方法としてはドクターブレード法の他,押出成形法その他種々の方法を採ることができる。
【0044】
次に,図1に示すごとく,グリーンシート片521の積層面に,導電材料であるAg−Pdペーストをスクリーン印刷により塗布する。ここで,積層面の外周部に当たる1辺部を残してAg−Pdペーストを塗布することにより,上記の控え部504となる領域を積層面上に形成することができる。
そしてその後,導電材料を塗布した積層面全面に,接着材としての上記スラリーを塗布する。
【0045】
次に,図1に示すごとく,グリーンシート片521を,順次,積層する。ここでは,同図に示すごとく,控え部504の配置が交互に反転するようにグリーンシート片521を積層して中間積層体(図示略)を作製した。
【0046】
次に,図2に示すごとく,この中間積層体を焼成してユニット積層体11を作製する。本例では,1200℃雰囲気中に2時間保持して中間積層体を焼成した後,炉冷を実施した。
そうすると,上記グリーンシート片521の積層面に塗布した導電材料は,層状をなす電極部503を形成することとなる。そして,上記ユニット積層体11においては,各電極配設層112は,対向する側面115において1層おきに電極部503を露出させており,かつ,一方の側面115に電極部503を露出する電極配設層112は,他方の側面115では電極部503を露出しないように構成される。
【0047】
次に,上記のごとく製造した25基のユニット積層体11を,接合材層19を介設して相互に接合して積層する。
ここでは,まず,上記の数式1で算出した断面積S=7平方mmと積層方向高さL=0.001mmに基づいて,必要な接合材の容量を算出する。そして,算出した所定の容量の接合材を,各ユニット積層体11の接合面に塗布した。
【0048】
本例で形成した接合材層19の軸方向に直交する断面形状は,図4に示すごとく,略円形状を呈するものである。
そこで,本例では,上記接合材を各ユニット積層体11の接合面に塗布するに当たっては,接合面の中心部に略円形状を呈するように所定の容量の接合材を塗布した。
【0049】
なお,接合材層をなす接合材の配置及び断面形状は,単一の略円形状に限定されるものではなく,図7(a),(b)に示すごとく,様々な配置,断面形状とすることができる。この場合には,接合材層をなす接合材の配置及び断面形状に合わせて接合材を塗布すれば良い。
【0050】
次に,各ユニット積層体11を接合するに当たっては,まず,接合材を塗布した各ユニット積層体11を積層し,上記積層型圧電素子10を仮組立する。
その後,積層方向高さL=1.8mmを呈する25基のユニット積層体11と,積層方向高さL=0.001mmを呈する24箇所の接合材層19とを組み合わせてなる設計上の積層高さが得られるように,上記仮組した積層型圧電素子10を積層方向に圧縮する。さらに,積層型圧電素子10を,上記設計上の積層高さを維持したまま保持して接合材を乾燥させ,所定形状の接合材層19を形成する。
【0051】
上記のごとく,積層型圧電素子10が上記設計上の積層高さをなすように,各ユニット積層体11を積層して接合すれば,上記所定の容量の接合材から断面積S及び積層方向高さLを呈する接合材層19を形成することができる。
そして,本例の積層型圧電素子10は,該積層型圧電素子10の側面115に,導電性接着剤により上記一対の側面電極116を接合してなる。
この積層型圧電素子10は,上記一対の側面電極116間に所定の電圧を印加することにより,各セラミック層111に圧電効果を発生させて,上記積層型圧電素子10全体として大きな変位量を実現することができるように構成してある。
【0052】
以上のごとく,数式1及び数式2に基づいて設計した本例の積層型圧電素子10では,上記接合材層19について,上記基準ヤング率Yに対する断面積Sと積層方向の高さLとのバランスが良好である。
そのため,上記接合材層19を介設して上記複数の素子ユニット11を積層してなる上記積層型圧電素子10では,上記接合材層19が適度な硬さを備えている。それ故,各素子ユニット11が奏する圧電効果による変位が,上記接合材層19の変形により吸収されてしまうおそれが少ない。
したがって,上記の積層型圧電素子10は,圧電効果によって大きな変位を奏する優れた性能を有するものである。
【0053】
また,上記積層型圧電素子10では,上記接合材層19が適度な柔軟性を備えている。そのため,各素子ユニット11の圧電効果によって生じるおそれがある応力歪み等によって,上記接合材層19が疲労破壊するおそれが少ない。
したがって,上記の積層型圧電素子10は,長期間の使用に渡って,その優れた性能を維持することができる。
【0054】
(実施例2)
本例は,実施例1の積層型圧電素子の両端に,さらに保持部材18を積層した例である。
本例の両端に保持部材18を接合してなる積層型圧電素子10について,図8を用いて説明する。
【0055】
この積層型圧電素子10では,両端に配置したユニット積層体11の端面と保持部材18の端面とを,ユニット積層体11間の接合材19層と同様の接合材層19を介設して接合してある。
アルミナよりなる保持部材18は,積層方向の高さLが2mm,積層方向に直交する断面積が46平方mmであり,ヤング率の実測値Yとして380000MPaを呈するものである。
【0056】
そして,本例の接合材層19は,接合材の基準ヤング率Yと,積層方向の高さLと,積層方向に直交する断面積Sとを,次に示す数式3及び数式4を満たすように設定してある。
(N×L)/(S×Y)+(N×L)/(S×Y)≧
(N×L)/(S×((2000−10800×L)×Y))・・・数式3
≦S ・・・数式4
:ユニット積層体の積層方向の高さ(mm)
:ユニット積層体の積層方向に直交する断面積(平方mm)
:ユニット積層体の積層方向のヤング率(MPa)
:ユニット積層体の積層数
:接合材層の積層方向の高さ(mm)
:接合材層の積層方向に直交する断面積(平方mm)
:接合材層を構成する材料のヤング率(MPa)
:接合材層の数
:保持部材の積層方向の高さ(mm)
:保持部材の積層方向に直交する断面積(平方mm)
:保持部材の積層方向のヤング率(MPa)
:保持部材の積層数
【0057】
ここで,本例では,積層型圧電素子の両端部に,それぞれ保持部材18を積層してあるため,同式における保持部材18の積層数Nは2個となる。
このように本例では,上記積層型圧電素子10の両端部に上記保持部材18を接合してあるため,実施例1の数式1及び数式2に代えて,数式3及び数式4を適用した。
これらの式によれば,上記積層型圧電素子10の両端部に上記保持部材18を接合してなる積層型圧電素子10について,常に,適切な上記接合材層19の積層方向高さL及び断面積Sを算出することができる。
【0058】
なお,本例では,上記積層型圧電素子10の両端部に保持部材18を積層してある。これに代えて,上記積層型圧電素子10の一方の端部にのみ,保持部材18を積層することもできる。この場合には,数式2における保持部材18の積層数Nを変更するのみで足りる。
さらに、保持部材18を端部ではなく、積層方向の中間部の少なくとも一カ所に積層することもできる。この場合にも数式2を適用できる。
さらになお,その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
【0059】
(実施例3)
本例は,実施例1の積層型圧電素子を基にして,接合材層の構成を変更した例である。
本例の積層型圧電素子10は,図9に示すごとく,接合材191からなる領域と,硬化材192からなる領域とからなる接合材層19を有している。
そして,接合材層19全体として,上記数式1を満たすように構成してある。
【0060】
また,上記の積層型圧電素子10を製造するに当たっては,実施例1のごとく,隣接するユニット積層体11を接合材191により接合した後,ユニット積層体11間の隙間に,毛細管現象を利用した方法により,エポキシ樹脂よりなる硬化材192を充填した。
なお,本例で用いた毛細管現象を利用した方法のほか,真空法,液体射出成形法等により硬化材192を充填することもできる。
【0061】
本例では,図示しないディスペンサ装置を用いて硬化材192の充填を実施した。
このディスペンサ装置は,位置制御されたディスペンスノズルから,一定量の液状の絶縁材料を吐出できるよう構成されている。本例では,このディスペンサ装置を用いて,隣接するユニット積層体11の間隙に硬化材192を充填し,接合材191と硬化材192とからなる接合材層19を形成した。
【0062】
以上のように,本例の積層型圧電素子10によれば,接合材191としては柔軟な材料を採用しながら,上記接合材層19の一部を硬化材192によって形成することにより,接合材層19全体としては十分な硬度を実現することができる。
すなわち,接合材191の外周側に硬化材192を配設することにより,接合材層19全体のヤング率を適正に確保することができる。
そのため,この積層型圧電素子10においては,接合材191の選択範囲や,接合材層19の形状のとり得る範囲等を拡大して,その設計自由度を高くすることができる。
なお,その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,セラミック積層体の積層手順を示す説明図。
【図2】実施例1における,セラミック積層体の積層構造を示す断面図。
【図3】実施例1における,積層型圧電素子の断面構造を示す断面図。
【図4】実施例1における,接合材層の断面形状を示す断面図。
【図5】実施例1における,接合材層の厚さ(0〜5000μmの範囲)とヤング率との関係を示すグラフ。
【図6】実施例1における,図6のグラフ中,接合材層の厚さ0〜100μmの領域を拡大したグラフ。
【図7】実施例1における,その他の接合材層の断面形状を示す断面図。
【図8】実施例2における,積層型圧電素子の断面構造を示す断面図。
【図9】実施例3における,積層型圧電素子の断面構造を示す断面図。
【符号の説明】
10...積層型圧電素子,
11...ユニット積層体,
111...セラミック層,
112...電極配設層,
115...側面,
116...側面電極,
18...保持部材,
19...接合材層,
191...接合材,
192...硬化材,
503...電極部,
504...控え部,

Claims (10)

  1. セラミック層と,内部電極を構成する電極部を含む電極配設層とを交互に積層してなるユニット積層体を,接合材層を介設して複数積層してなり,かつ,積層方向の両端部を上記ユニット積層体により構成した積層型圧電素子において,
    上記接合材層の厚さL及び積層方向に直交する断面積Sを,次の数式1及び数式2を満たすように設定してあることを特徴とする積層型圧電素子。
    (N×L)/(S×Y)≧
    (N×L)/(S×((2000−10800×L)×Y))・・・数式1
    ≦S ・・・数式2
    :ユニット積層体の積層方向の高さ(mm)
    :ユニット積層体の積層方向に直交する断面積(平方mm)
    :ユニット積層体の積層方向のヤング率(MPa)
    :ユニット積層体の積層数
    :接合材層の積層方向の高さ(mm)
    :接合材層の積層方向に直交する断面積(平方mm)
    :接合材層を構成する材料のヤング率(MPa)
    :接合材層の数
  2. セラミック層と,内部電極を構成する電極部を含む電極配設層とを交互に積層してなるユニット積層体を,接合材層を介設して複数積層してなり,かつ,積層方向の両端部及び積層方向の中間部のうち,少なくともいずれか一カ所に不活性層をなす保持部材を配設してなる積層型圧電素子において,
    上記接合材層の厚さL及び積層方向に直交する断面積Sを,次の数式3及び数式4を満たすように設定してあることを特徴とする積層型圧電素子。
    (N×L)/(S×Y)+(N×L)/(S×Y)≧
    (N×L)/(S×((2000−10800×L)×Y))・・・数式3
    ≦S ・・・数式4
    :ユニット積層体の積層方向の高さ(mm)
    :ユニット積層体の積層方向に直交する断面積(平方mm)
    :ユニット積層体の積層方向のヤング率(MPa)
    :ユニット積層体の積層数
    :接合材層の積層方向の高さ(mm)
    :接合材層の積層方向に直交する断面積(平方mm)
    :接合材層を構成する材料のヤング率(MPa)
    :接合材層の数
    :保持部材の積層方向の高さ(mm)
    :保持部材の積層方向に直交する断面積(平方mm)
    :保持部材の積層方向のヤング率(MPa)
    :保持部材の積層数
  3. 請求項1において,上記積層型圧電素子は,80℃以上200℃以下の動作温度域において,上記数式1及び上記数式2を満たしていることを特徴とする積層型圧電素子。
  4. 請求項2において,上記積層型圧電素子は,80℃以上200℃以下の動作温度域において,上記数式3及び上記数式4を満たしていることを特徴とする積層型圧電素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において,上記電極配設層は,導電性を有する電極部と,該電極部が上記電極配設層の端部から内方に後退した領域である控え部とからなり,上記ユニット積層体の積層方向の端面における上記接合材層を形成した領域は,上記各電極配設層において上記電極部が積層方向に重合して存在する領域に包含される領域であることを特徴とする積層型圧電素子。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において,上記接合材層は,上記接合材からなる領域と,硬化材からなる領域とを組み合わせて構成してあることを特徴とする積層型圧電素子。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において,上記接合材層を形成する接合材は,エポキシ樹脂,シリコーン樹脂,ウレタン樹脂又はポリアミドイミド樹脂よりなる材料であることを特徴とする積層型圧電素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項において,上記接合材層の厚さは,0.0001mm以上0.01mm以下であることを特徴とする積層型圧電素子。
  9. セラミック層と電極配設層とを交互に積層してなるユニット積層体を,接合材層を介設して複数積層してなる請求項7の発明にかかる積層型圧電素子を製造する製造方法において,
    上記セラミック層と電極配設層とを交互に積層してなるユニット積層体を作製するユニット製作工程と,
    上記ユニット積層体の端面に配設した接合材を介設して,上記ユニット積層体を積層する積層工程と,
    隣り合う上記ユニット積層体の間隙と,上記接合材の外周面によって形成されたユニット隙間に硬化材を配設して,該硬化材と上記接合材とからなる上記接合材層を形成する硬化材配設工程とを含むことを特徴とする積層型圧電素子の製造方法。
  10. 請求項8において,上記硬化材配設工程は,真空法,毛細管現象を利用した方法又は液体射出成形法を利用して,上記ユニット隙間に上記硬化材を充填する工程であることを特徴とする積層型圧電素子の製造方法。
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