JP2004274931A - 変電所監視制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】サイクリック伝送方式を適用した装置と、イベント伝送方式を適用した装置の両方を併用できるように構成した変電所監視制御システムを提供すること。
【解決手段】分散設置された回線単位制御盤と変電所全体を監視制御する監視制御装置を伝送系により接続した変電所監視制御システムを、監視対象設備の状態情報を定周期で繰り返し伝送するサイクリック伝送方式監視制御装置と、監視対象設備の状態情報をその状態情報が変化した時に伝送するイベント伝送方式の回線単位制御盤と、これらサイクリック伝送方式の監視制御装置とイベント伝送方式回線単位制御盤との間に設けられ、前記回線単位制御盤全ポジションからの状態情報を受信し、回線単位制御盤毎の定周期送信情報用のデータに変換し、これら定周期送信情報用のデータを定周期で順番に前記監視制御装置に出力する伝送変換装置と、から構成した。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、変電所監視制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の変電所監視制御システムの構成例を図12、図14に示す。
従来の変電所監視制御システムには、監視対象設備の状態情報をその状態情報が変化した時に伝送するイベント伝送方式(状変時伝送方式とも呼ぶ)で装置間の伝送を行うシステムと、監視対象設備の状態情報を定周期で繰り返し伝送するサイクリック伝送方式で装置間の伝送を行うシステム(例えば、特許文献1参照)とが存在する。
【0003】
以下、それぞれの伝送方式を適用した従来の変電所監視システムについて説明する。
はじめに、図12を参照してイベント伝送方式で伝送を行う変電所監視システムについて説明する。
【0004】
変電所監視制御システムは、系統・変電設備毎に分散設置された回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−n、変電所全体を監視制御する監視制御装置1−1および各装置相互間を接続する伝送系3−1から構成されている。この伝送系3−1は伝送プロトコルにTCP/IPを使用したイーサネット(商標)伝送を適用したものであり、一方、各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nは遮断器などの機器7a−1、7a−2、…7a−nの「入り・切り」、保護リレーの「動作・復帰」などの状態変化が発生した場合にのみ前記伝送系3−1を介して監視制御装置1−1へ上りイベント情報5を送信するイベント伝送方式を適用している。前記監視制御装置1−1は受信した上りイベント情報5に基づいて監視制御を行うように構成されている。
【0005】
従来のイベント伝送方式で伝送を行う変電所監視制御システムでは、まず各装置の電源を投入したとき、各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nが入力した全ての監視対象設備機器の「現在状態・故障発生状態」などの最新状態情報を、伝送系3−1を介して監視制御装置1−1へ送信する。この監視制御装置1−1では受信した最新状態情報から各機器状態および故障発生状態の初期表示を行う。
【0006】
その後、前記各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nはそれぞれ監視対象設備機器7a−1、7a−2、…7a−nの状態または故障情報などの状態情報を入出力処理手段8から常時入力し、この状態情報をさらに状態変化検出処理手段9に入力して機器状態の変化、故障の発生/復帰などの状態変化(イベント)を検出し、状態変化情報を作成する。
【0007】
各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nは、さらに一定時間(T1:例えば100ミリ秒)間隔で状態変化検出処理手段9が作成した状態変化情報を確認し、新しくイベントを検出していた場合はイベント情報生成・発信処理手段10にて上記一定時間(T1)以内に発生した状態変化情報をセットした上りイベント情報5を作成し、伝送系3−1を介して監視制御装置1−1へ送信する。
【0008】
上りイベント情報5のデータフォーマット例を図13に示す。
各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nから1つのパケットとして送信する上りイベント情報5にはk個の状態変化(イベント)情報が設定され、各イベント情報にはイベント項目(機器または故障内容)、変化後の状態(入/切、発生/復帰など)、イベント発生時刻などの情報を含む。
【0009】
イベント項目情報には機器または故障内容毎に割り付けられたワードアドレス・ビットNo.からなるポジション番号を用い、イベント発生時刻情報には絶対時刻(年,月,日,時,分,秒,ミリ秒)を付加する。
【0010】
ここで、システムの各装置(制御盤)の内部時計はなんらかの方法で時刻同期がとれているものとする。時刻同期(時計合せ)方法は本発明の本質とは関係ないので詳細な説明は省略するが、例えばGPS(Global Positioning System)を利用した場合、各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nはGPSから時刻を受信し、受信した時刻により毎秒装置内部の時計を補正することにより各装置ともUTC(世界協定時)に同期させることができる。
【0011】
この場合、各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nではイベント発生時刻として1ミリ秒単位の精確な時刻付けを行うことができる。また、監視制御装置1−1から時刻同期信号を定周期で各装置に配信することにより時刻合せをすることもできる。
【0012】
また、回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nから監視制御装置1−1へ上りイベント情報5を送信する際にはTCP/IPデータで送信する。TCP/IP伝送では、送信先装置を送信先装置アドレス(IPアドレス)により指定してデータを送信し、送信先装置ではデータを受信できたことを送信元装置へ通知するためにAcknowledge下データ(以下、Ackデータという)を返信する。
【0013】
送信元装置ではAckデータを受信することにより「送信先装置が正しく受信できた」ことを確認することができるが、このAckデータが一定時間待っても返送されて来ない場合には、送信元装置から再度同一データを送信しデータの受信漏れを回避する。
【0014】
監視制御装置1−1では回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nから受信した上りイベント情報5から表示処理手段12にて各機器の状態表示または状変記録表示を行うが、状変記録表示に表示する各イベントの発生時刻は上りイベント情報5に付加されたイベント発生時刻の絶対時刻をそのまま表示する。但し、回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nによっては上述したようなGPS時刻受信による時刻補正を行わないシステムもある。この場合、監視制御装置1−1における状変記録のイベント発生時刻表示は、監視制御装置1−2が回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nから上りイベント情報5を受信した時の時刻を監視制御装置1−2がイベントに付加し表示することが多い。
【0015】
監視制御装置1−1から機器7a−1の制御を行う場合は、まず監視制御装置1−1では制御対象機器の選択操作を行い、選択制御処理手段13にて制御対象機器及び送信先装置情報を含む選択指令情報を設定した下りイベント情報6を作成し伝送系3−1経由制御対象に該当する回線単位制御盤2a−1へ送信する。
【0016】
制御対象機器を指定する情報には上りイベント情報5にてイベント項目を指定する際に用いたポジション番号を用いる。送信先装置に指定された回線単位制御盤2a−1では選択制御処理手段11にて受信した下りイベント情報6に設定された制御対象機器7a−1を選択すると共に、選択が正常に行われたことを監視制御装置1−1へ伝えるための選択制御アンサーとして選択完了情報をセットした上りイベント情報5を監視制御装置1−1へ送信する。
【0017】
監視制御装置1−1では該当機器の選択制御アンサーとして選択完了情報を受信後、制御指令操作を行い、選択制御処理手段13にて制御対象機器、送信先装置及び制御方向(入り/切り)などの情報を含む制御指令情報を設定した下りイベント情報6を作成し、伝送系3−1経由制御対象の回線単位制御盤2a−1へ送信する。
【0018】
回線単位制御盤2a−1では選択制御処理手段11にて、下りイベント情報6にて受信した制御指令と前回受信した選択指令により該当する機器7a−1への制御指令出力を行う。また制御指令出力により制御対象機器7a−1の状態が変化するため、回線単位制御盤2a−1では、当該機器の状態変化を検出し、監視制御装置1−1へ前記の方法にて上りイベント情報5を送信する。
【0019】
上りイベント情報5を受信した監視制御装置1−1では機器7a−1の状態変化情報により機器7a−1の状態表示が切り替わったことを確認後、選択解除操作を行い制御対象機器7a−1の選択解除指令を設定した下りイベント情報6を回線単位制御盤2a−1へ送信する。
【0020】
次にサイクリック伝送方式で伝送を行う変電所監視システムについて図14を参照して説明する。
変電所監視制御システムは系統・変電設備毎に分散設置された回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−m、変電所全体を監視制御する監視制御装置1−2および各装置相互間を接続する伝送系3−2から構成されている。伝送系3−2は伝送プロトコルにトークンバスを適用し、回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mは遮断器の入り・切り、保護リレーの動作・復帰などの現在状態を、伝送系3−2を介して定周期で監視制御装置1−2へ送信するサイクリック伝送方式で伝送を行う。監視制御装置1−2では受信した上り定周期送信情報20を元に監視制御を行う。
【0021】
サイクリック伝送方式で伝送を行う回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mでは、それぞれ監視対象設備の機器7b−1、7b−2、…7b−mの状態または故障の発生状態などを入力処理手段16にて常時入力し、定周期送信情報生成・発信処理手段18にて入力した情報から監視制御装置1−2へ送信する上り定周期送信情報20の現在状態情報を作成し、監視制御装置1−2へ送信する。
【0022】
上り定周期送信情報20のデータフォーマット例を図15に示す。各回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mにて入力した全ての監視対象設備の状態・故障発生状態にはワードアドレス・ビットNo.からなるポジション番号を割付け、現在状態情報には全ポジションの現在状態を1/0情報(2値情報)にてセットする。
【0023】
また、状態変化検出処理手段17にて入力情報の状態変化を検出した場合には、イベント項目(機器または故障内容)、変化後の状態(入/切、発生/復帰など)、イベント発生時刻などのイベントの詳細情報を上り定周期送信情報20の状態変化情報にセットし伝送系3−2を介して監視制御装置1−2へ送信する場合もある。
【0024】
この場合の上り定周期送信情報20の状態変化情報には定周期送信周期内に発生したイベント毎に、イベント項目及び変化後の状態としてワードアドレス及び当該ワードアドレスのデータ(変化後のビット状態)をセットする。また上り定周期送信情報20には基準時刻として各装置の現在時刻を付け、各イベントの発生時刻にはこの基準時刻からの経過時間(相対時刻)を付加する。
【0025】
相対時刻とは、ひとつの回線単位制御盤2b−1における上り定周期送信情報20の送信周期時間を5ミリ秒毎にサイクルNo.としてカウントし、カウント開始時刻(基準時刻)と基準時刻からの経過時間をサイクルNo.を用いて付加した時刻である。ここでは、ひとつの回線単位制御盤2b−1からの上り定周期送信情報20の送信周期は200ミリ秒であるため、サイクルNo.の範囲は39〜0となる。絶対時刻と相対時刻の関係は以下のような関係となる。よって、時刻精度は5ミリ秒である。
絶対時刻=基準時刻+5ミリ秒×(40−サイクルNo.) …(式1)
ここで、サイクルNo.は39〜0の整数。
【0026】
監視制御装置1−2では各回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mから受信した上り定周期送信情報20により表示処理手段14にて各機器の状態表示または状変記録表示を行う。通常、監視制御装置1−2にて状変記録などを表示する際、受信した各イベントに対して監視制御装置1−2にて時刻を付加して状変記録を表示するが、精確なイベント発生時刻を表示したい場合などは上記のように回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mにて上り定周期送信情報20の状態変化情報にイベント毎の発生時刻として5ミリ秒精度の相対時刻を付加し、監視制御装置1−2では受信した相対時刻を絶対時刻に変換して表示を行う。
【0027】
また、監視制御装置1−2では、上り定周期送信情報20に付加された基準時刻の更新状態を監視し時刻が更新されない回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mがある場合には監視制御装置1−2と当該回線単位制御盤間に伝送不良が発生したとみなし回線単位制御盤の不良表示を行う。
【0028】
機器などの制御を行う場合は、イベント伝送方式で伝送を行う変電所監視制御システム同様、監視制御装置1−2の選択制御処理手段15から選択・制御操作を行い、各操作に伴い制御対象をポジション番号にて指定した選択・制御指令情報を下り定周期送信情報21にて伝送系3−2を介して回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mへ送信する。
【0029】
その際、制御対象を指定するポジション番号には装置毎に異なる絶対ワードアドレスを割付け、回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mではこの絶対ワードアドレスにより選択制御指令の対象装置が自装置であるかどうかを判断する。ただし、監視制御装置1−2から送信する選択制御情報に送信先装置を指定する情報(装置毎に1〜24などを割り当てた局アドレスなど)を付加する場合もある。
【0030】
この場合、相対ワードアドレスを使用することもできる。サイクリック伝送を行う監視制御装置1−2から回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mへは定周期にて下り定周期送信情報21を送信するため、選択指令・制御指令も状態が変わるまで、回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mへ繰り返し送信される。
【0031】
回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mでは監視制御装置1−2から送信された下り定周期送信情報21を同一周期にて毎回受信し、選択・制御指令情報がセットされた際にはイベント伝送方式を適用した回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−n同様、その指令に対応した選択制御処理手段を行う。
【0032】
監視制御装置1−2では制御指令送信から一定時間(例えば1.5秒)後に選択復帰とし、下り定周期送信情報21の選択制御情報を無選択状態(“0”)とする。これにより回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mでは選択解除処理を行う。
【0033】
また、監視制御装置1−2からは変電所内の複数の回線単位制御盤2b−1、2b−2毎に実装されたスイッチなどの状態を一括で切り替える一括制御を行う場合がある。これは選択制御情報における制御対象の指定に通常個別制御を行うために各ポジションに割り当てられた絶対ワードアドレスとは別に、一括制御用ワードアドレスとして一括制御対象種別毎(送電線一括、電気所一括など)の絶対ワードアドレスを割り当てるることにより行う。
【0034】
監視制御装置1−2から送信された選択制御指令情報を受信した回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mでは受信した選択制御指令情報のワードアドレスにより自装置が一括制御対象であるか否かを判断し制御対象である場合には、選択制御処理手段19にて選択制御処理を行う。
【0035】
また回線単位制御盤2b−1、2b−2は選択指令受信時に自装置が制御対象であることを確認後、選択処理を行い選択制御アンサーとして選択完了情報を監視制御装置1−2へ返送するが、監視制御装置1−2では制御対象である全ての回線単位制御盤2b−1、2b−2からこの選択完了情報が返送されない場合には選択不良とし選択制御の操作は中止し選択を解除する。
【0036】
一括制御が行われた場合、制御対象である回線単位制御盤2b−1、2b−2では、当該ポジションの状態変化を検出し、監視制御装置1−2へ状態変化情報を送信するため、監視制御装置1−2では、一括制御対象に指定した全回線からの状態変化情報受信により、制御対象である全回線のスイッチ状態を一括で切り替えることができたことを確認する。
【0037】
【特許文献1】
特開平9−298851号公報(第2−4頁、第5−7図)
【0038】
【発明が解決しようとする課題】
このように、変電所監視制御システムには各装置間を接続する伝送系にイベント伝送方式にて伝送を行うシステムと定周期のサイクリック伝送方式にて伝送を行うシステムがあり、既設変電所への設備増設時には、イベント伝送方式で伝送を行う変電所監視制御システムとサイクリック伝送方式で伝送を行う変電所監視システムを接続する場合がある。この場合、各装置間で伝送方式が異なるため、そのまま伝送系にて装置間を接続することは不可能である。
【0039】
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたもので、サイクリック伝送方式を適用した装置およびイベント伝送方式を適用した装置の両方を併用できるように構成した変電所監視制御システムを提供することを目的とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係わる変電所監視制御システムの発明は、分散設置された回線単位制御盤と変電所全体を監視制御する監視制御装置を伝送系により接続した変電所監視制御システムにおいて、監視対象設備の状態情報を定周期で繰り返し伝送するサイクリック伝送方式監視制御装置と、監視対象設備の状態情報をその状態情報が変化した時に伝送するイベント伝送方式の回線単位制御盤と、これらサイクリック伝送方式の監視制御装置とイベント伝送方式回線単位制御盤との間に設けられ、前記回線単位制御盤全ポジションからの状態情報を受信し、回線単位制御盤毎の定周期送信情報用のデータに変換し、これら定周期送信情報用のデータを定周期で順番に前記監視制御装置に出力する伝送変換装置と、から構成したことを特徴とする。
【0041】
また、請求項2に係わる変電所監視制御システムの発明は、分散設置された回線単位制御盤と変電所全体を監視制御する監視制御装置を伝送系により接続した変電所監視制御システムにおいて、監視対象設備の状態情報を定周期で繰り返し伝送するサイクリック伝送方式監視制御装置と、監視対象設備の状態情報をその状態情報が変化した時に伝送するイベント伝送方式の回線単位制御盤と、これらサイクリック伝送方式の監視制御装置とイベント伝送方式回線単位制御盤との間に設けられ、前記回線単位制御盤全ポジションからの状態情報を受信し、回線単位制御盤毎の定周期送信情報用データに変換し、これら定周期送信情報用データを定周期で順番に前記監視制御装置に出力する伝送変換装置と、前記サイクリック伝送方式監視制御装置にサイクリック伝送方式の伝送系を介して接続され、監視対象設備の状態情報を常時入力して定周期で繰り返し伝送するサイクリック方式の回線単位制御盤と、から構成したことを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。ただし、既出の図を含め、各図を通じて同一機能部分については、同一符号を付して重複した説明を省略する。
【0043】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる変電所監視制御システムのシステム構成図である。
本実施の形態は、既設のイベント伝送方式を適用している変電所監視制御システム構成に対して、サイクリック伝送方式の監視制御装置1−2を新たに接続したものであり、具体的にはTCP/IPプロトコルを適用してイベント伝送方式で伝送を行う伝送系3−1に対して、トークンバスプロトコルによりサイクリック伝送方式で伝送を行う伝送系3−2と、伝送変換装置4とを介して監視制御装置1−2を接続したものである。
【0044】
以下、既設のイベント伝送方式から新たに設けたサイクリック伝送方式へのデータ変換処理について説明する。イベント伝送方式を適用している各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nでは、それぞれ監視対象設備である機器7a−1、7a−2、7a−nの状態変化または故障の発生など状態変化が発生したイベントについてのみ上りイベント情報5を作成して伝送系3−1に送信するが、サイクリック伝送方式を適用した監視制御装置1−2では、状態変化が無い場合でも、各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nに割り当てられた全てのポジション(イベント情報送信用にポジション番号が割り当てられた機器、故障項目など)の現在状態を上り定周期送信情報20にて定周期で受信する必要がある。
【0045】
このため、伝送変換装置4では全ポジションに関する現在状態を記憶しておき、イベント発生毎に伝送系3−1経由して受信する上りイベント情報5を記憶している全ポジションの現在状態情報に反映させて上り定周期送信情報20に設定し、伝送系3−2を経由してサイクリック伝送方式の監視制御装置1−2へ送信する。
【0046】
つぎに、図2を参照して伝送変換装置4における処理内容の一例を説明する。伝送変換装置4では、装置起動時にまず、各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nから全ポジションの最新状態情報を伝送系3−1(図示せず)を経て受信処理手段4−1で受信し、この受信した情報を監視制御装置1−2へ送信するために、データ変換処理手段4−2にて上り定周期送信情報20用データに変換する。さらに受信した最新状態情報がどの回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nの情報であるのかを受信した送信元装置アドレスにより判断し、各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−n毎の定周期送信情報データを作成する。
【0047】
伝送変換装置4は、作成した各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−n毎の定周期送信情報データに含まれる各ポジションの状態情報に変化が無い場合でも、各回線単位制御盤の上り定周期送信情報20を順番に定周期で監視制御装置1−2へ送信する必要があるため、作成した定周期送信情報データを定周期送信情報エリア4−3に保持しておき、この保持しておいた情報を送信処理手段4−4により定周期で順番に上り定周期送信情報20として監視制御装置1−2へ送信する。
【0048】
定周期送信情報データには現在状態と状態変化情報を含んでおり、新たにイベントが発生しない限り、同じ現在状態データを定周期送信情報として繰り返し送信する。その後、あるポジションの状態に変化が発生し(イベントが発生)、例えば、回線単位制御盤2a−1から上りイベント情報5が送信された場合、伝送変換装置4では受信した上りイベント情報5のデータ変換処理を行い定周期送信情報データに変換し、定周期送信情報エリア4−3に保持している回線単位制御盤2a−1の定周期送信情報データ内の現在状態情報を最新状態に更新する。
【0049】
なお、イベント発生時には状態変化情報を定周期送信情報データにセットして送信する。伝送変換装置4にてセットした状態変化情報については一度送信した後にクリアし、現在状態情報のように保持は行わない。
【0050】
図3は、回線単位制御盤2a−1、伝送変換装置4および監視制御装置1−2間の伝送シーケンスの例を示す図である。以下、図3を参照して回線単位制御盤2a−1から監視制御装置1−2に向かうデータの流れについて説明する。
【0051】
時刻t1で装置の電源入り等により装置相互間で信号の伝送が可能になると、回線単位制御盤2a−1は先ず全てのポジションの現在状態を最新状態情報Dnとして伝送変換装置4に向けて送信する。そして全ポジションの最新状態情報の送信完了後、最新状態送信完了情報Deを送信する。
【0052】
伝送変換装置4は、受信した最新状態情報Dnに基づいて監視制御装置1−2へ送信する回線単位制御盤2a−1の上り定周期送信情報20を作成し、その後受信した前記最新状態送信完了情報Deにより定周期送信情報作成完了として、当該上り定周期送信情報20を監視制御装置1−2へ送信開始する(時刻t2)。回線単位制御盤2a−1はその後、監視対象設備の状態、故障発生状態などに変化が起きない限り上りイベント情報5を伝送変換装置4へ送信することは無い。このため伝送変換装置4では最新状態情報に基づいて作成した上り定周期送信情報20のデータを保持しておき、この保持している上り定周期送信情報20のデータを定周期で監視制御装置1−2へ送信する。
【0053】
その後、時刻t3になって監視対象設備機器の状態あるいは故障発生状態などに変化が発生(イベント発生)すると、回線単位制御盤2a−1から上りイベント情報5が送信される。伝送変換装置4は保持している回線単位制御盤2a−1の上り定周期送信情報20内の現在状態情報を最新状態に更新し、監視制御装置1−2への次回送信時から更新された上り定周期送信情報20を送信する(時刻t4)。
なお、前記伝送変換装置4は以上説明した機能のほかに、回線単位制御盤2a−1との間で伝送が正常におこなわれているか否かの監視機能も備えている。
【0054】
次に図4を用いて、回線単位制御盤2a−1と伝送変換装置4の間に伝送不良が発生した場合のデータの流れについて説明する。伝送変換装置4は、回線単位制御盤2a−1との伝送が正常な場合は図3で説明した通り、自装置4が保持している定周期送信情報20を定周期で監視制御装置1−2へ送信する。
【0055】
しかし、回線単位制御盤2a−1が時刻t5にて装置停止又は伝送系3−1に不良が発生した場合、伝送変換装置4にて回線単位制御盤2a−1との伝送不良を検出するが、このとき伝送変換装置4は保持している当該回線単位制御盤2a−1の上り定周期送信情報20の全ポジションの状態を不良扱いとし、回線単位制御盤2a−1の定周期送信情報20に欠測または不良フラグを付加して監視制御装置1−2へ保持しているデータを送信する(時刻t6)。
【0056】
その後当該回線単位制御盤2a−1が時刻t7で起動または伝送系3−1の不良が復帰し回線単位制御盤2a−1と伝送変換装置4の間で伝送が可能となった場合は、伝送変換装置4は装置の電源を入れた時と同様に当該回線単位制御盤2a−1から最新状態情報として全てのポジションの現在状態を受信する。
【0057】
伝送変換装置4では受信した最新状態情報から監視制御装置1−2へ送信する回線単位制御盤2a−1の上り定周期送信情報20を作成、最新状態送信完了情報を受信することで定周期送信情報20の作成完了とし当該回線単位制御盤2a−1の定周期送信情報20に関わる全ポジションの状態を正常扱いにして監視制御装置1−2への定周期送信を開始する。
【0058】
以上述べた本実施の形態では、サイクリック伝送方式を適用した伝送系3−2のプロトコルにトークンバスを適用した例で説明したが、サイクリック伝送を行う伝送系3−2のプロトコルにはHDLCなど他のプロトコルを適用することも可能である。
【0059】
以上述べたように、本実施の形態によれば、サイクリック伝送を適用した監視制御装置とイベント伝送方式を適用した回線単位制御盤から構成される変電所監視制御システムを各装置の伝送方式を変えずに併用して実施することができる。
【0060】
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態に係わる変電所監視制御システムのシステム構成図である。図5において図12,図14と同一機能部分については、同一符号を付して説明を省略する。すなわち回線単位制御盤2b−1、2b−2、…、2b−mと監視制御装置1−2間における上り定周期送信情報20および下り定周期送信情報21の送受信は従来のサイクリック伝送方式で伝送を行う監視制御システムと同じである。
【0061】
本実施の形態は、第1の実施の形態とは逆に従来のサイクリック伝送方式を適用した変電所監視制御システムにイベント伝送方式で伝送を行う回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nを接続したものである。すなわち、回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nは第1の実施の形態で説明した構成例と同様に、伝送系3−1および伝送変換装置4を介してサイクリック伝送を適用した伝送系3−2と接続することにより監視制御装置1−2とデータの送受信を行うように構成されている。
【0062】
サイクリック伝送方式を適用した監視制御装置1−2は、定周期で各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…、2a−nおよび2b−1、2b−2、…2b−mから送信される定周期送信情報を1装置分ずつ順に受信する。このため各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nおよび2b−1、2b−2、…2b−mは時刻同期をとり、送信のタイミングをずらして定周期送信情報を送信する。
【0063】
本実施の形態の構成では回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nの情報は伝送変換装置4から順に送信されるため、回線単位制御盤2b−1、2b−2、…2b−mと伝送変換装置4間で同期をとり送信タイミングをずらして送信を行う。
【0064】
本実施の形態によれば、サイクリック伝送を適用した回線単位制御盤とイベント伝送方式を適用した回線単位制御盤をひとつの変電所監視制御システム内に実装することが可能となる。
【0065】
(第3の実施の形態)
本実施の形態のシステム構成は第1の実施の形態で説明した図1と同じであるので省略するが、監視制御装置1−2における処理方式が唯一異なる。すなわち、本実施の形態は、監視制御装置1−2が一つの電力系統事故により発生した複数のイベント情報をまとめて表示する組合せ処理を行うことを特長とするものであり、系統保護リレーが動作し、これに基づいて遮断器がトリップした場合は、リレー動作と遮断器トリップの関連する二つのイベントをまとめて表示するようにしたものである。
【0066】
例えば、メッセージ形式の状変記録画面であれば、通常、1イベントを1行のメッセージで表示するが、リレー動作と遮断器トリップとをまとめて表示する場合は、次の例のように複数のイベントを1行のメッセージで表示する。
【0067】
Figure 2004274931
【0068】
複数のイベントをまとめる、すなわち関連付ける処理のことをイベント組合せ処理あるいはイベント照合と呼ぶ。イベントの組合せを判定するにはいくつかの方法があるが、本実施の形態では、監視制御装置1−2がイベント組合せ照合表を備えており、一定時間(下記の状変待機時間)内に発生した2つのイベントの組合せがこのイベント組合せ照合表に含まれていれば、組合せ成立と判定する。
【0069】
図6を用いてサイクリック伝送方式を適用した監視制御装置1−2で行っている組合せ処理を説明する。
サイクリック伝送を行う監視制御装置1−2は、伝送変換装置4から送信された回線単位制御盤2a−1の上り定周期送信情報20を伝送系3−2を介して受信し、受信した上り定周期送信情報20内の状態変化情報をもとに表示処理手段14にて状変記録表示を行う。
【0070】
その際、一定の状変待機時間(ここではT2=200ミリ秒とする)以内に複数のイベント(イベント1、イベント2)が発生し、かつその組合せがイベント組合せ照合表に含まれていた場合は、イベント1とイベント2をひとつの事象とみなし、最初に発生したイベント1の状態変化発生時刻(e1_t)を付加し、イベント1とイベント2とを集約して表示する。イベント3は状変待機時間(T2)以降に発生しているため、次の事象として状変3の状態変化発生時刻(e3_t)を付加し、イベント1とイベント2とを集約したものとは別に表示する。なお、状変待機時間をイベント組合せ待ち時間とも呼ぶ。
【0071】
回線単位制御盤2a−1にて複数のイベントを検出した場合の伝送変換装置4、監視制御装置1−2への状態変化情報送信タイミングについて図7を用いて説明する。回線単位制御盤2a−1は、監視対象設備の現在状態、故障発生状態などを入力し、状態変化検出処理手段9にてイベント1、イベント2、イベント3の3つのイベントを順に検出する。
【0072】
次にイベント情報生成発信処理手段10にて監視制御装置1−2へ送信する上りイベント情報5を作成するが、その際1つのパケットの上りイベント情報5にまとめる範囲を、最初のイベント(イベント1)が発生した時刻(e1_t)から一定時間(T3)後までとする。その際、一定時間(T3)は監視制御装置1−2における状変待機時間(T2)と同じ時間(200ミリ秒)とする。
【0073】
この方法を実施した場合、回線単位制御盤2a−1は先ずイベント1とイベント2の状態変化情報を含む上りイベント情報5−1を伝送変換装置4へ送信し、次にイベント3の状態変化情報を含む上りイベント情報5−2を伝送変換装置4へ送信する。
【0074】
伝送変換装置4は定周期で各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nの情報を順番に監視制御装置1−2へ送信するが、その際1つの回線単位制御盤2a−1の情報は200ミリ秒間隔で監視制御装置1−2へ送信する。伝送変換装置4が回線単位制御盤2a−1から受信した上りイベント情報5−1(イベント1、イベント2の状態変化情報)の状態変化情報は上りイベント情報5−1受信後最初の上り定周期送信情報20−3にセットされる。イベント3の上りイベント情報5−2は次の送信周期で送信する上り定周期送信情報20−4にセットされる。
【0075】
これにより、伝送変換装置4でイベント1とイベント2の状態変化情報を同時に受信できるため、監視制御装置1−2でもイベント1とイベント2の状態変化情報を一度に受信でき、イベント1とイベント2に対して組合せ処理を行うことができる。
【0076】
本実施の形態によれば、回線単位制御盤にて最初のイベント発生から状変待機時間まで待ってイベント情報を送信することで、監視制御装置にて組合せ処理対象の状態変化情報を状変待機時間内に受信でき、正しく組合せ処理を行うことが可能となる。
【0077】
なお、回線単位制御盤2a−1におけるイベント情報の生成タイミングが監視制御装置1−2の状変待機時間(T2)と不一致の場合、例えば、従来技術で記載したように、一定時間(T1=100ミリ秒)周期で状態変化情報を作成し、T1時間内に発生した状態変化情報を上りイベント情報5として送信する場合には、イベントの発生タイミングによってイベント1とイベント2は別パケットの上りイベント情報5で送信されることがある。
【0078】
さらに、上りイベント情報5−1、5−2の送信はTCP/IP伝送であるのでパケット衝突による再送により伝送遅れが発生することもある。このような場合、イベント2情報の監視制御装置1−2への着信がイベント1情報の着信時刻+状変待機時間(T3)より遅れることがある。
【0079】
すなわち、監視制御装置1−2にて状変待機時間(T2)内にイベント1とイベント2の状態変化情報を受信できず組合せが成立しないことが起こり得る。また、逆に、イベント情報作成周期(T1)が監視制御装置1−2の状変待機時間(T3)が長い場合にも、監視制御装置1−2における組合せ処理を正しく実行できないことがある。
【0080】
なお、本実施の形態では、回線単位制御盤2a−1〜2a−nは毎回最初のイベント発生から一定時間(T3)待って上りイベント情報5を送信することにしたが、イベント情報の送信タイミングが一定でないので、回線単位制御盤2aでは状態変化情報を確認し、上りイベント情報5−1、5−2を生成する周期(T1)を一定とし、T2と同じ時間(200ミリ秒)とすることで、状変待機時間(T2)内の状態変化情報がまとめて送信可能となり、イベント組合せ処理を実現することもできる。
【0081】
(第4の実施の形態)
本実施の形態は、イベント伝送方式を適用した変電所監視制御システムとサイクリック伝送方式を適用した監視制御装置とを接続した場合に、伝送変換装置4で時刻変更処理を行うことによって、各回線単位制御盤の時刻付け処理を変更せずに監視制御装置での状変記録表示を行えるようにしたことを特長とするものであり、そのシステム構成は図1と同じである。
【0082】
図8を用いて本実施の形態における伝送変換装置4の処理を説明する。
前述したように、イベント伝送方式で伝送を行う回線単位制御盤2a−1は、上りイベント情報5としてイベントの状態変化情報にイベントの発生時刻を付加して送信するわけであるが、本実施の形態の場合、回線単位制御盤2a−1は2つのイベント(イベント1、イベント2)の発生時刻情報を含む状態変化情報を上りイベント情報5として伝送変換装置4に向けて送信する。この場合送信される時刻情報は絶対時刻で、例えば、イベント1の場合10時10分10秒100ミリ秒であり、またイベント2の場合10時10分10秒113ミリ秒である。
【0083】
伝送変換装置4は、第1の実施の形態と同様、上りイベント情報5を受信処理手段4−1で受信する。データ変換処理手段4−2は受信したイベント情報5を第1の実施の形態の図2と同様の手法で処理するほか、前記データ変換処理手段4−2内に設けた時刻変換処理手段4−2−1によりデータの絶対時刻を相対時刻(基準時刻に対するイベント1のサイクルナンバーおよびイベント2のサイクルナンバー)に変換し、定周期送信情報20と共に定周期送信情報保存エリア4−3に保存する。その後送信処理手段4−4から定周期で監視制御装置1−2へ送信される。これにより監視制御装置1−2では、各イベントの情報とともに、イベント発生時刻を相対時刻で受信することができる。
【0084】
次に、図9を用いて前記時刻変換処理手段4−2−1による絶対時刻を相対時刻に変換する方法(第1の時刻付け方法)について説明する。
回線単位制御盤2a−1では最初のイベント(イベント1とする)発生から200ミリ秒間の状態変化情報を上りイベント情報5にセットし送信していることから、伝送変換装置4での時刻変換処理ではイベント1を基準に相対時刻への変換を行う。つまりイベント1のサイクルナンバー(No.)を39として基準時刻を算出する(従来技術の項に記載した(式1)で掲載)。基準時刻と相対時刻の関係からこの場合の基準時刻は10時10分10秒95ミリ秒となる。またイベント2のサイクルナンバー(No.)は37となる。
【0085】
伝送変換装置4ではこのように、図9で説明した時刻変換方法により算出した相対時刻(基準時刻及びイベント毎のサイクルNo.)を上り定周期送信情報20の状態変化情報に付加し監視制御装置1−2へ送信する。
【0086】
以下、伝送変換装置4にて上り定周期送信情報20の基準時刻に送信時の時刻をセットする時刻付け方法(第2に時刻付け方法)について図10を用いて説明する。なお、図10ではデータ変換処理手段4−2の図示を省略している。
【0087】
伝送変換装置4は回線単位制御盤2a−1からのヘルスチェックデータを一定時間(例えば1分間)受信しなかった場合は、当該回線単位制御盤2a−1との伝送不良を検出する。各回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nはこの定周期で送信するヘルスチェックデータに各装置の現在時刻を付加して送信し、伝送変換装置4では受信したヘルスチェックデータに付加された回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nの現在時刻により定期的に装置内部時計4−6の時刻補正を行う。伝送変換装置4は伝送データの変換装置であり、回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nの様にイベントに対して発生時刻などの時刻付けを行うことは無いため、GPS時刻などによる時刻同期をとっていないが、これにより回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nとの時刻同期がとれ、通常伝送変換装置4で基準時刻として付加する送信時の装置内部時計の時刻と回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nから上りイベント情報5を受信した場合に付加される基準時刻間での時刻のずれを防ぐことができる。
【0088】
そして監視制御装置1−2へ送信される上り定周期送信情報20の基準時刻が常に更新されることから、監視制御装置1−2にて回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nの伝送不良を検出することも避けられる。
【0089】
以上述べたように、本実施形態によれば、イベント発生時刻の時刻付けに絶対時刻を使用しているイベント伝送方式を適用した変電所監視制御システムとイベント発生時刻として相対時刻を受信し状変記録表示を行うサイクリック伝送方式を適用した監視制御装置を接続した場合、各装置の時刻付け処理を変更せずに監視制御装置での状変記録表示を行うことが可能となる。
【0090】
(第5の実施の形態)
図11は、本発明による変電所監視制御システムの第5の実施形態を示す図である。図11において、図1と同一の機能部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0091】
上述のようにサイクリック伝送方式を適用した監視制御装置1−2は、定周期の選択・制御情報などからなる下り定周期送信情報21を状態が変化するまで繰り返し送信するように構成されている。
【0092】
一方回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nはイベント伝送方式を適用しているため、監視制御装置1−2からの選択制御指令などの情報は指令が出力された際に1度だけ下りイベント情報6として伝送変換装置4を介して受信するように構成されている。
【0093】
この伝送変換装置4は監視制御装置1−2から出力される下り定周期送信情報21の処理手段として、受信データ状態変化検出処理手段25およびイベント情報データ作成手段26を備え、前記下り定周期送信情報21を受信データ状態変化検出処理手段25で保持して前回受信した情報と今回受信した情報の比較を行い、選択制御指令情報の状態変化を検出した場合には、イベント情報データ作成手段26により選択制御指令の下りイベント情報6を作成し、制御対象に指定された回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nへ送信する。
【0094】
また、監視制御装置1−2では、制御指令送信から一定時間後に下り定周期送信情報21に設定していた選択制御情報を“0”とし選択復帰を行うが、伝送変換装置4では、下り定周期送信情報21の選択制御指令情報が“0”に変更されたことを検出し、回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nへ送信する選択解除指令の下りイベント情報6を作成し伝送系3−1へ送信する。
【0095】
次に、変電所内の複数の回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−n毎に実装されたスイッチなどの状態を一括で切り替える一括制御について説明する。図11において、監視制御装置1−2の選択・制御情報24には一括制御を行う上で必要となる情報が備えており、送電線一括制御に該当する回線単位制御盤は、2a−1、2a−2であるとする。なお、図示の回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nは、図1のように入出力処理手段8、状態変化検出手段9およびイベント情報生成発信処理手段10を備えているが、ここでは送電線一括制御に必要な処理手段に注目して描いている。
【0096】
監視制御装置1−2は、制御対象スイッチの選択操作を行うと、選択・制御情報24を参照して、制御対象に一括制御用ワードアドレス(ここでは送電線一括とする)を表わすポジション番号を指定した選択情報を下り定周期送信情報21に設定して伝送系3−2へ出力する。
【0097】
伝送変換装置4では、監視制御装置1−2から送信された選択情報を受信して受信データ状態変化検出処理手段25が選択情報に設定された絶対ワードアドレスを確認し、次いでイベント情報データ作成26は絶対ワードアドレスが一括制御用ワードアドレスの場合には、制御対象を指定するポジション番号を回線単位制御盤2a−1、2a−2…、2a−nで使用しているポジション番号(P1)に変換し、絶対ワードアドレスにて指定された一括制御対象種別(送電線一括)を一括制御情報として回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nへ送信する下りイベント情報6に付加する。
【0098】
このようにして、伝送変換装置4は伝送系3−1経由、全回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nへ下りイベント情報6−1、6−2、…6−nにて選択指令を送信する。
【0099】
回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nは、受信した選択指令の下りイベント情報6に一括制御情報が付加されていた場合、一括制御情報に設定されている一括制御対象種別から自装置が制御対象に指定されているか否かを確認する。
【0100】
制御対象に指定されている回線単位制御盤2a−1、2a−2では制御対象を指定したポジション番号(P1)が当該回線単位制御盤2a−1、2a−2の制御対象として存在するか否かを確認し、P1が存在する場合は選択制御処理手段11にて当該ポジションの選択処理を行い、伝送変換装置4へ選択が正常に行われたことを通知する選択制御アンサーとして選択完了情報を上りイベント情報5−1、5−2にて送信する。
【0101】
伝送変換装置4では、定周期送信情報作成27が、受信した選択制御アンサーの選択完了情報を監視制御装置1−2へ送信する上り定周期送信情報20に設定し、監視制御装置1−2へ送信する。
【0102】
監視制御装置1−2では伝送変換装置4から受信した上り定周期送信情報20の選択制御アンサーにて一括制御対象に指定した全回線(回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−n)から選択完了情報が返送されたことを選択・制御情報24を参照して確認後、制御対象スイッチの制御操作を行い、制御対象をポジション番号にて指定した選択制御情報に制御方向(入/切など)を付加した制御指令を下り定周期送信情報21にて伝送系3−2へ出力する。
【0103】
伝送変換装置4では選択指令受信時と同様、制御指令をイベント伝送用のデータへ変換し、伝送系3−2経由全回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nへ下りイベント情報6−1、6−2、…6−nにて送信する。
【0104】
回線単位制御盤2a−1、2a−2、…2a−nは、選択指令受信時と同様に、受信した制御指令の下りイベント情報6の一括制御情報に設定されている一括制御対象種別から自装置が制御対象に指定されているかを確認し、制御対象に指定されていた回線単位制御盤2a−1、2a−2では制御対象を指定したポジション番号が選択指令時に指定されていたポジション番号と同じであることを確認し、ポジション番号にて指定された制御対象スイッチへの制御指令出力を行う。
【0105】
以上述べたように、本実施の形態によれば、サイクリック伝送を行う監視制御装置から選択制御を行う際、サイクリック伝送を行う伝送系から受信した1つの選択制御指令を伝送変換装置にてイベント伝送を行う複数の回線単位制御盤に対して送信することが可能となり、監視制御装置から一度の選択制御操作により複数回線の設備を一括制御することが可能となる。
【0106】
なお、以上述べた実施の形態では、変電所監視制御システムの構成に変電所情報を制御所や給電所、電力所などに送信する遠方監視制御装置子局(テレコン)を含めていないが、監視制御装置を遠方監視制御装置子局に置き換えても同様である。
【0107】
【発明の効果】
本発明によればイベント伝送方式で伝送を行う変電所変電所監視制御システムとサイクリック伝送で伝送を行う監視制御装置または回線単位制御盤を各装置の伝送方式を変更せずに接続し、併用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第3および第4の実施の形態における変電所監視制御システムの構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態における伝送変換装置の伝送データ変換処理図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における装置間のデータ伝送シーケンス図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における伝送不良時の装置間のデータ伝送シーケンス図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における変電所監視制御システムの構成図。
【図6】本発明の第3の実施の形態における監視制御システムの組合せ処理説明図。
【図7】本発明の第3の実施の形態における装置間のデータ伝送シーケンス図。
【図8】本発明の第4の実施の形態における伝送変換装置の時刻変換処理内容を示す図。
【図9】本発明の第4の実施の形態における伝送変換装置の時刻変換方法の第1例の説明図。
【図10】本発明の第4の実施の形態における伝送変換装置の時刻変換方法の第2例の説明図。
【図11】本発明の第5の実施の形態における変電所監視制御システムの構成図。
【図12】従来のイベント伝送を適用したシステムの構成図。
【図13】従来のイベント情報のデータフォーマット例図。
【図14】従来のサイクリック伝送を適用したシステムの構成図。
【図15】従来の定周期送信情報のデータフォーマット例図。
【符号の説明】
1−1…イベント伝送方式の監視制御装置、1−2…サイクリック伝送方式の監視制御装置、2a…イベント伝送方式の回線単位制御盤、2b…サイクリック伝送方式の回線単位制御盤、3−1…イベント伝送方式の伝送系、3−2…サイクリック伝送方式の伝送系、4…伝送変換装置、5…上りイベント情報、6…下りイベント情報、7…機器、8…入出力処理手段、9…状態変化検出処理手段、10…イベント情報生成発信処理手段、11…選択制御処理手段、12…表示処理手段、13…選択制御処理手段、
14…表示処理手段、15…選択制御処理手段、16…入出力処理手段、17…状態変化検出処理手段、18…定周期送信情報生成発信処理手段、19…選択制御処理手段、20…上り定周期送信情報、21…下り定周期送信情報、22…定周期送信情報保存エリア、23…時刻変換処理手段、24…選択・制御情報、25…受信データ状態変化検出処理手段、26…イベント情報データ作成手段、27…定周期送信情報作成手段。

Claims (15)

  1. 分散設置された回線単位制御盤と変電所全体を監視制御する監視制御装置を伝送系により接続した変電所監視制御システムにおいて、
    監視対象設備の状態情報を定周期で繰り返し伝送するサイクリック伝送方式監視制御装置と、
    監視対象設備の状態情報をその状態情報が変化した時に伝送するイベント伝送方式の回線単位制御盤と、
    これらサイクリック伝送方式の監視制御装置とイベント伝送方式回線単位制御盤との間に設けられ、前記回線単位制御盤全ポジションからの状態情報を受信し、回線単位制御盤毎の定周期送信情報用のデータに変換し、これら定周期送信情報用のデータを定周期で順番に前記監視制御装置に出力する伝送変換装置と、
    からなる変電所監視制御システム。
  2. 分散設置された回線単位制御盤と変電所全体を監視制御する監視制御装置を伝送系により接続した変電所監視制御システムにおいて、
    監視対象設備の状態情報を定周期で繰り返し伝送するサイクリック伝送方式監視制御装置と、
    監視対象設備の状態情報をその状態情報が変化した時に伝送するイベント伝送方式の回線単位制御盤と、
    これらサイクリック伝送方式の監視制御装置とイベント伝送方式回線単位制御盤との間に設けられ、前記回線単位制御盤全ポジションからの状態情報を受信し、回線単位制御盤毎の定周期送信情報用データに変換し、これら定周期送信情報用データを定周期で順番に前記監視制御装置に出力する伝送変換装置と、
    前記サイクリック伝送方式監視制御装置にサイクリック伝送方式の伝送系を介して接続され、監視対象設備の状態情報を常時入力して定周期で繰り返し伝送するサイクリック方式の回線単位制御盤と、
    からなる変電所監視制御システム。
  3. 前記伝送変換装置は、監視対象設備の状態情報を定周期で繰り返し伝送するサイクリック伝送方式の伝送系と、監視対象設備の状態情報をその状態情報が変化した時に伝送するイベント伝送方式の伝送系とを接続することを特徴とする請求項1または請求項2記載の変電所監視制御システム。
  4. イベント伝送方式の伝送系のプロトコルは、TCP/IPであることを特徴とする請求項3記載の変電所監視制御システム。
  5. サイクリック伝送方式で伝送する伝送系のプロトコルは、トークンバスであることを特徴とする請求項3記載の変電所監視制御システム。
  6. サイクリック伝送方式で伝送する伝送系のプロトコルは、HDLCまたは無手順であることを特徴とする請求項3記載の変電所監視制御システム。
  7. サイクリック伝送方式で伝送する伝送系に接続された監視制御装置のイベント組合せ待ち時間と、イベント伝送方式で伝送する伝送系に接続された回線単位制御盤のイベントを送出する周期が同じであることを特徴とする請求項3記載の変電所監視制御システム。
  8. イベント伝送方式で伝送する伝送系に接続された回線単位制御盤は、初発のイベント発生からサイクリック伝送方式で伝送する伝送系の監視制御装置のイベント組合せ待ち時間と同じ時間だけ待って、その間に発生したイベントをひとつのパケットで送出することを特徴とする請求項3記載の変電所監視制御システム。
  9. 前記伝送変換装置は、イベント伝送方式で伝送する伝送系から受信したイベントをサイクリック伝送方式で伝送する伝送系に送出する際に、イベントに付された絶対時刻をサイクリック伝送フォーマットの相対時刻に変換することを特徴とする請求項3記載の変電所監視制御システム。
  10. 前記伝送変換装置は、サイクリック伝送方式で伝送する伝送系から受信したひとつの制御指令を、イベント伝送方式の伝送系に送出する際に、複数の回線単位制御盤に対して制御指令を送出することを特徴とする請求項3記載の変電所監視制御システム。
  11. 前記伝送変換装置は、イベント伝送方式で伝送する伝送系から受信した監視対象設備の状態変化情報から現在状態情報を作成保持し、この保持した現在状態情報をサイクリック伝送方式で伝送する伝送系に送出することを特徴とする請求項3記載の変電所監視制御システム。
  12. 前記伝送変換装置は、自装置の起動時にイベント伝送方式で伝送する伝送系に接続している回線単位制御盤から監視対象の全ポジションの状態を受信完了してから、前記保持した現在状態情報をサイクリック伝送方式で伝送する伝送系に送出開始することを特徴とする請求項11記載の変電所監視制御システム。
  13. 前記伝送変換装置は、イベント伝送方式で伝送する伝送系に接続している回線単位制御盤が停止または伝送異常時には当該回線単位制御盤から受信する全ポジションの状態を欠測または不良扱いとし、当該回線単位制御盤が起動または伝送復帰した際に、当該回線単位制御盤に関わる全ポジションの状態を受信完了してから、当該回線単位制御盤に関わる全ポジションの現在状態情報を正常扱いにしてサイクリック伝送方式で伝送する伝送系に送出開始することを特徴とする請求項11記載の変電所監視制御システム。
  14. 前記回線単位制御盤は、初発のイベント発生からある一定時間だけ待って、その間に発生した一つ以上のイベントを一つのパケットで送出することを特徴とする請求項7記載の変電所監視制御システム。
  15. 前記回線単位制御盤は、前記一定時間をイベントを受信した時にイベントの組合せ処理を行う監視制御装置のイベント組合せ待ち時間と同じにすることを特徴とする請求項14記載の変電所監視制御システム。
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