JP5349292B2 - 変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式とサーバ - Google Patents

変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式とサーバ Download PDF

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Description

本発明は、変電所と上位制御所との間で伝送を実施する変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式とサーバに関するものである。
従来、変電所構内の監視データを、遠隔の監視システムへ送信する場合には、特許文献1に記載されているように、時刻が付加されたデータを一旦保存し、遠隔へ送信する通信データ量と保存されたデータ量との協調を取りながら、データ送信を行う等の手法を採用していた。また、必要とされる全てのデータを送信していた。
近年、変電所監視制御システムに適用されるデータ伝送方式は、国際規格であるIEC規格により、変電所構内においては、通信ネットワークに対してIEC61850が、保護制御装置間に対してIEC60870−5−103が提唱され、また、変電所と上位制御所の間の遠隔監視制御用通信に対しては、IEC60870−5−101またはIEC60870−5−104が提唱されている。
これらのIEC規格は、個別の内容について記述しているが、変電所監視制御システムにおいては、これらの伝送方式の変換を適時行い、上位制御所と変電所の信号を相互に変換する必要がある。
図10は、以上のようなIEC規格を適用した変電所監視制御システムの一例を示すブロック図である。この図10において、10はサーバ、20は変電所構内の回線端末、30は、遠隔地の上位制御所を示している。
ここで、説明の簡略化の観点から、回線端末20には、「1」〜「k」、および、「m」、「x」等の端末番号を付している(k,m,xは2以上の整数、k<m<x)。そして、個々の要素を特定する観点から、個々の回線端末20を示す各ブロックの参照符号「20」には、ハイフンと個々の端末番号を付加している。
図10に示すように、変電所監視制御システムのサーバ10には、変電所構内の端末番号「1」〜「k」の複数の回線端末20−1,…,20−kが伝送路(構内通信ネットワーク)41を介して接続されており、これらの端末番号「1」〜「k」の回線端末20とサーバ10の間の信号伝送方式としては、IEC61850が適用されている。
また、変電所構内の端末番号「m」〜「x」の複数の回線端末20−m,…,20−xは、サーバ10と接続された端末番号「k」の回線端末20−kと接続されており、これらの回線端末間の伝送路42における信号伝送方式としては、IEC60870−5−103が適用されている。これにより、端末番号「m」〜「x」の回線端末20−m,…,20−xは、親局となる端末番号「k」の回線端末20−kを介してサーバ10へ信号を送信する。
また、サーバ10と上位制御所30との間は、IEC60870−5−101またはIEC60870−5−104を適用した伝送路43を介して接続されている。
なお、上記のIEC規格のうち、遠隔監視制御用通信の伝送方式であるIEC60870−5−101およびIEC60870−5−104は、変電所構内の通信ネットワークの伝送方式であるIEC61850に比べて伝送効率が低い。このような伝送方式による伝送効率の違いと、変電所構内と変電所−上位制御所間の信号量の違いに起因して、変電所構内からの信号を上位制御所に送信する場合の信号伝送は、大別して図11に示す1対1信号伝送と図12に示すn対1信号伝送の2種類に分類される。
図11は、図10に示す変電所監視制御システムにおける1対1信号伝送の一例を示す図である。この図11において、端末番号「1」の回線端末20−1からIEC61850によりサーバ10に送信される信号SIG1は、そのままサーバ10から信号SIG−AとしてIEC60870−5−101またはIEC60870−5−104により上位制御所30へ送信される。1対1信号伝送は、このように変電所側の信号と上位制御所向け信号が1対1の対応関係となっている場合の信号伝送を意味している。
図12は、図10に示す変電所監視制御システムにおけるn対1信号伝送の一例を示す図である。この図12において、端末番号「1」、「2」、「k」の回線端末20−1,20−2,20−kからIEC61850によりサーバ10へ送信される信号SIG2〜SIG6は、サーバ10にて信号SIG−Bに集約され、IEC60870−5−101またはIEC60870−5−104により上位制御所30へ送信される。
このうち、信号SIG2〜SIG4は、回線端末20−1,20−2,20−kからサーバ10に直接送信される信号である。これに対して、信号SIG5,SIG6は、端末番号「m」、「x」の回線端末20−m,20−xからIEC60870−5−103により送信された信号SIG7,SIG8を、それぞれ、回線端末20−kにより変換したものである。
n対1信号伝送は、このように、複数(n個)の変電所構内信号を1つの集約信号に集約して上位制御所に送信することで、変電所側の信号と上位制御所向け信号がn対1の対応関係となっている場合の信号伝送を意味している。
特開2002−233081 特開平5−292572
ところで、図12に示すようなn対1信号伝送の場合、変電所構内の信号がサーバ10に到着する信号の順番と、その信号に付加されている発生時刻との相関関係については、いずれの国際規格においても特に規定されていない。
したがって、図13に示すように、変電所構内からサーバ10に送信される信号SIG2〜SIG6に付加されている発生時刻T1〜T5の順序:T1→T2→T3→T4→T5とサーバ10への到達時刻ST1〜ST5の順序:ST1→ST2→ST3→ST4→ST5との間には相関関係がない。
そのため、図13に示すように、信号SIG2〜SIG6の中で、最も遅い発生時刻T5の属性を持つ信号SIG2が最初の到達時刻ST1でサーバに到達し、最も早い発生時刻T1の属性を持つ信号SIG5が最後の到達時刻ST5で到達する事象が発生する可能性がある。この場合、通常の集約処理では、最初に到達した信号SIG2の発生時刻T5が、信号SIG2〜SIG6の中で最も遅いにも関わらず、これらの信号を集約した集約信号の発生時刻として不適切に付加されてしまうことになる。
このような事象が発生する理由は、図14、図15に示すように、IEC規格のデータ伝送方式に応じて発生するタイムラグの存在である。この点について、以下に説明する。
図14は、回線端末20−1からサーバに向けてIEC61850伝送方式により信号送信する際のイベント発生から送信までのタイムラグを示す図である。この図14に示すように、IEC61850伝送方式の場合には、イベント発生時に信号を送信するまでの間にタイムラグLAG1が存在する上、このタイムラグLAG1は送信元の回線端末20−1の処理状態や伝送路の状態により変動する。そのため、IEC61850伝送方式により信号送信する複数の回線端末間で同期が取れない。
図15は、回線端末間でIEC60870−5−103伝送方式により信号送信すると共に、親局となる回線端末からサーバに向けてIEC61850伝送方式により送信する際のイベント発生からサーバへの送信までのタイムラグLAG2を示す図である。
この図15に示すように、回線端末間でIEC60870−5−103伝送方式により信号送信する場合には、子局となる回線端末20−m,20−xは、親局となる回線端末20−kからのポーリングを受けた時点で、初めて信号送信可能となる。
そのため、例えば、図15に示すように、親局となる回線端末20−kからのポーリングPOL1の後に、子局となる回線端末20−mにてイベントが発生した場合には、子局となる別の回線端末20−xへのポーリングPOL2後の回線端末20−mへのポーリングPOL3を回線端末20−mが受信したタイミングで、初めて、回線端末20−mからの信号が親局となる回線端末20−kに向けて送信されることになる。この場合、親局となる回線端末20−kは、回線端末20−mからの信号を受信した後、IEC61850伝送方式により、サーバ10に向けて信号を送信する。
このように、IEC60870−5−103伝送方式とIEC61850伝送方式を組み合わせて回線端末間で信号送信した後、親局となる回線端末からサーバ10に信号送信する場合には、ポーリング間隔と個々の回線端末の状態や伝送路状態によるタイムラグLAG2が存在する。
なお、図15からも明らかなように、IEC60870−5−103伝送方式とIEC61850伝送方式を組み合わせた場合のタイムラグLAG2は、ポーリング間隔の分に応じて、IEC61850伝送方式単独で送信する場合のタイムラグLAG1よりも大きくなる。
以上のように、変電所構内の複数の信号をn対1信号伝送により上位制御所に送信する従来のデータ伝送方式においては、変電所構内からサーバ10に送信される複数の信号に付加されている発生時刻とサーバ10への到達時刻の順序に相関関係がないため、最初に到達した信号の発生時刻が遅いにも関わらず、集約信号の発生時刻として付加されてしまう可能性があった。
本発明は、以上のような従来技術の課題を解決するために提案されたものであり、その目的は、変電所監視制御システムにおいて、n対1信号伝送により変電所構内の複数の信号を集約して集約信号とし、上位制御所に送信する際に、集約信号に適切な時刻を付加することが可能な、データ伝送方式とサーバを提供することである。
本発明の変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式は、変電所構内の回線端末と伝送路を介して接続されたサーバを備え、このサーバと上位制御所との間で伝送を実施する変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式において、サーバによるn対1信号伝送用の集約信号処理が、待ち合わせ処理と時刻合わせ処理を含むことを特徴としている。ここで、n対1信号伝送用の集約信号処理は、前記変電所構内の複数の回線端末からの複数(n個)の信号を前記上位制御所向けの1つの集約信号に集約して上位制御所に送信する処理である。待ち合わせ処理は、前記上位制御所向けの特定の集約信号を構成する最初の構成要素信号がサーバに到達した時点から、予め設定された条件に基づく待ち合わせ時間が経過するまでの間に、その特定の集約信号の他の構成要素信号の到達を待つ処理である。時刻合わせ処理は、待ち合わせ処理の間に到達した構成要素信号にそれぞれ付されている発生時刻の中から最初の発生時刻を抽出し、抽出した時刻を前記特定の集約信号の発生時刻として付加する処理である。待ち合わせ時間に関する前記条件は、予め設定された単数または複数の固定長さの時間の中から使用する待ち合わせ時間を選択する選択型の時間指定条件、前記特定の集約信号を構成する構成要素信号のうち、所定の信号伝送方式を経由する信号の数または比率に応じて、予め設定された固定長さの時間から使用する待ち合わせ時間を算出する算出型の時間指定条件の少なくとも一方の時間指定条件を含むと共に、前記特定の集約信号を構成する全ての構成要素信号が到達するまでを待ち合わせ時間とする到達指定条件を含む。前記サーバにより、前記n対1信号伝送用の集約信号処理を行う際に、前記時間指定条件に基づいて第1の待ち合わせ時間を設定すると共に、前記到達指定条件に基づいて前記特定の集約信号を構成する全ての構成要素信号が到達するまでを第2の待ち合わせ時間として前記待ち合わせ処理を実施し、いずれか一方の待ち合わせ時間が経過した時点で待ち合わせ処理を終了する。
また、本発明の変電所監視制御システムのサーバは、上記データ伝送方式の特徴を、それを適用したサーバの観点から把握したものである。
以上のような特徴を有する本発明においては、変電所構内から送信されてきた信号をサーバで集約する際に、特定の集約信号を構成する最初の信号がサーバに到達してから、待ち合わせ時間の間、その集約信号の他の信号の到達を待ち、待ち合わせ時間経過後に、到達した信号に付されている発生時刻の中から最初の発生時刻を上位制御所向けの集約信号の発生時刻として付加する。これにより、上位制御所に送信する集約信号を、イベントの実際の発生時刻と整合させることができる。
本発明によれば、変電所監視制御システムにおいて、n対1信号伝送により変電所構内の複数の信号を集約して集約信号とし、上位制御所に送信する際に、集約信号に適切な時刻を付加することが可能な、データ伝送方式とサーバを提供することができる。
第1の実施例に係る変電所監視制御システムを示すブロック図である。 第1の実施例に係る変電所監視制御システムのサーバによるn対1信号伝送用の集約信号処理の一例を示すフローチャートである。 第1の実施例において回線端末から送信される複数の信号の発生時刻と到達時刻、それらの信号から生成される集約信号の発生時刻の一例を示す図である。 図3に示す複数の信号の発生時刻と到達時刻、集約信号の発生時刻の関係を示すタイムチャートである。 第2の実施例に係る変電所監視制御システムで使用するサーバ内の設定データを示す図である。 第3の実施例に係る変電所監視制御システムで使用するサーバ内の設定データを示す図である。 第4の実施例に係る変電所監視制御システムで使用するサーバ内の設定データを示す図である。 第5の実施例に係る変電所監視制御システムのサーバによるn対1信号伝送用の確認型集約信号処理の一例を示すフローチャートである。 第5の実施例の確認型集約信号処理により確認される待ち合わせ失敗の一例を示すタイムチャートである。 IEC規格を適用した変電所監視制御システムの一例を示すブロック図である。 図10に示す変電所監視制御システムにおける1対1信号伝送の一例を示す図である。 図10に示す変電所監視制御システムにおけるn対1信号伝送の一例を示す図である。 図12に示すn対1信号伝送において送信される信号とその発生時刻、到達時刻の一例を示すタイムチャートである。 図10に示す変電所監視制御システムにおいてIEC61850伝送方式により信号送信する際のイベント発生から送信までのタイムラグを示す図である。 図10に示す変電所監視制御システムにおいてIEC60870−5−103伝送方式とIEC61850伝送方式を組み合わせて信号送信する際のイベント発生から送信までのタイムラグを示す図である。
以下には、本発明の複数の実施例について、図面を参照して具体的に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。すなわち、実施例で示すサーバの処理手順やデータ構成は一例にすぎず、具体的なサーバのハードウェア構成およびソフトウェア構成は、実装する集約信号処理のモジュール構成や設定データ構成を含めて自由に選択可能である。また、本発明を適用する変電所監視制御システムについても、変電所構内からの信号をn対1信号伝送で上位制御所に送信するシステムである限り、各種構成の変電所監視制御システムに同様に適用可能であり、同様に優れた効果が得られるものである。
[構成]
図1は、第1の実施例に係る変電所監視制御システムを示すブロック図である。
この図1に示すように、本実施例は、図10の変電所監視制御システムにおけるサーバ10を、本発明に係る特徴的な集約信号処理を行うサーバ11に変更したものである。そして、サーバ11以外の構成、すなわち、本実施例の変電所監視制御システムの接続構成およびシステム内の各部に適用されているIEC規格は、図10に示した従来技術と同様である。
本実施例の変電所監視制御システムにおいてはまた、図11に示した1対1信号伝送例および図12に示したn対1信号伝送例と同様の信号伝送が行われる。
すなわち、1対1信号伝送においては、回線端末20−1からの信号SIG1が、サーバ11から信号SIG−Aとして上位制御所30へ送信される。そして、n対1信号伝送においては、回線端末20−1,20−2,20−kからの信号SIG2〜SIG4が、サーバ11に直接送信されると共に、回線端末20−m,20−xからの信号SIG7,SIG8が、回線端末20−kにより信号SIG5,SIG6に変換されてサーバ11に送信される。サーバ11に到達したこれらの信号SIG2〜SIG6は、サーバ11にて集約されて集約信号SIG−Bとされ、上位制御所30へ送信される。
これに対して、本実施例のサーバ11が従来のサーバ10と異なる点は、変電所構内の回線端末から上位制御所へのn対1信号伝送を行う際の集約信号処理として、待ち合わせ時間の間、上位制御所向けの特定の集約信号を構成する複数の構成要素信号の到達を待つ待ち合わせ処理と、この待ち合わせ処理で到達した構成要素信号に付されている最初の発生時刻をその集約信号の発生時刻として付加する時刻合わせ処理を行う点である。
[作用]
図2は、第1の実施例に係る変電所監視制御システムのサーバ11にプログラムモジュールとして実装されるn対1信号伝送用の集約信号処理の一例を示すフローチャートである。
図2に示す集約信号処理において、サーバ11は、予め設定された定周期の処理タイミング(S201のYES)毎に、一つの集約信号を構成する複数の構成要素信号の送信状態確認として、送信元である回線端末からそれら複数の構成要素信号のいずれかが送信されているか確認して(S202)、信号送信の有無を判定する(S203)。
信号送信ありと判定した場合(S203のYES)に、それが集約信号を構成する構成要素信号のうち、最初に到達した信号であれば、その集約信号に対する待ち合わせ時間WTの計測中でない(S204のNO)ため、サーバ11は待ち合わせ時間WTの値を設定し、時間計測を開始する(S205)と共に、その構成要素信号に付されている発生時刻を記憶する(S206)。
この後、サーバ11は、時間計測の開始時点からの経過時間が、待ち合わせ時間WTの設定値に達しているか、すなわち、設定した待ち合わせ時間WTが経過したかという第1の条件の判定(S207)と、全ての構成要素信号が入力されたか、すなわち、全ての構成要素信号がサーバ11に到達したかという第2の条件の判定(S208)を行う。
サーバ11は、これらの第1、第2の条件のいずれも充足していない場合(S207のNO、かつ、S208のNO)には、処理タイミング毎(S201のYES)に、送信状態確認(S202)から条件判定(S207、S208)までの一連の待ち合わせ処理(S202〜S208)を繰り返す。すなわち、送信状態確認(S202)で信号送信ありと判定した場合(S203のYES)に、それが集約信号を構成する構成要素信号のうち、2番目以降に到達した信号であれば、その集約信号に対する待ち合わせ時間WTの計測中(S204のNO)であるため、サーバ11は、その構成要素信号に付されている発生時刻を記憶し(S206)、条件判定(S207、S208)を行う。
このような一連の待ち合わせ処理(S202〜S208)を繰り返して、最終的に、いずれかの条件が充足された時点(S207またはS208のYES)で、サーバ11は、待ち合わせ処理を終了し、次の処理に進む。
このように、第1、第2の条件のいずれかが充足された時点で待ち合わせ処理を終了する処理手順は、設定された待ち合わせ時間WTを第1の待ち合わせ時間とし、全ての構成要素信号が到達するまでを第2の待ち合わせ時間とすれば、第1と第2の待ち合わせ時間のうち、いずれか一方の待ち合わせ時間が経過した時点で待ち合わせ処理を終了する処理手順であると言い換えることができる。
サーバ11は、待ち合わせ処理の終了時点までに得られた構成要素信号を集約して集約信号とする(S209)と共に、それらの構成要素信号に関して記憶している最初の発生時刻の時間を、その集約信号の発生時刻として付加する時刻合わせ処理を行い(S210)、時刻合わせした集約信号を上位制御所30に送信する(S211)。
このような集約信号処理は、サーバ11にプログラムモジュールとして実装され、この処理における時間計測、発生時刻の記憶、送信状態確認や各種の判定は、サーバ11が基本的に有するハードウェアおよびオペレーティングシステムなどの基本ソフトウェアにより実現される計時機能、メモリ機能、演算制御機能などの基本的な機能により容易に実施可能である。
なお、上記の一連の集約信号処理は、イベント発生時における処理であるが、イベント発生後の復帰側における集約信号処理の場合には、第2の条件の判定(S207)において、全ての構成要素信号が復帰したかを判定し、時刻合わせ処理(S210)において、それらの構成要素信号に関して記憶している最後の発生時刻の時間を用いる点で異なるが、それ以外の処理は、イベント発生時と同様である。
以上のような集約信号処理を実施することにより、図3、図4に示すように、上位制御所に送信する集約信号を、イベントの実際の発生時刻と整合させることができる。この点について以下に説明する。
ここで、図3は、第1の実施例において回線端末20からサーバ11へ送信される複数の信号SIG2〜SIG6の発生時刻と到達時刻、それらの信号SIG2〜SIG6から生成される集約信号SIG−Bの発生時刻の一例を示す図である。また、図4は、図3に示す複数の信号SIG2〜SIG6の発生時刻と到達時刻、集約信号SIG−Bの発生時刻の関係を示すタイムチャートである。
これらの図3、図4に示すように、到達時刻ST1に最初の信号SIG2を受信することで、サーバ11は、待ち合わせ時刻WTの時刻計測を開始すると共に、その信号SIG2の発生時刻T5を記憶する。その後、サーバ11は順次、到達時刻ST2に信号SIG4を、到達時刻ST3に信号SIG3を受信し、受信毎に、信号SIG3の発生時刻T4、信号SIG3の発生時刻T2をそれぞれ記憶する。
設定した待ち合わせ時間WTが経過する前に、最後の信号SIG5を到達時刻ST5で受信した段階で、集約信号SIG−Bの全ての構成要素信号の受信が完了するため、サーバ11はこの時点で待ち合わせ処理を終了し、集約信号SIG−Bに最初の発生時刻T1を付加して上位制御所30に送信する。
なお、上記の説明では、説明の簡略化の観点から、図12に示した1個の集約信号SIG−Bに関する集約信号処理のみについて記載したが、実際の変電所監視制御システムにおいては、複数の集約信号が上位制御所30へ送信される場合が多い。その場合においても、それら複数の集約信号には、個々の集約信号毎に、サーバ11による同様の集約信号処理が実施され、集約された個々の集約信号は、それぞれ上位制御所30に送信される。
[効果]
以上の説明より明らかなように、第1の実施例においては、変電所監視制御システムのサーバに図2に示すような集約信号処理を実装することにより、変電所構内の回線端末から送信されてくる順不同な信号の発生時刻の中から最初の発生信号を抽出して、図3、図4に示すように上位制御所に向けて送信される集約信号に正しい発生時刻を付加して送信することができる。
したがって、第1の実施例によれば、変電所監視制御システムにおいて、n対1信号伝送により変電所構内の複数の信号を集約して集約信号とし、上位制御所に送信する際に、集約信号に適切な時刻を付加することが可能な、データ伝送方式とサーバを提供することができる。
[構成]
図5は、第2の実施例に係る変電所監視制御システムで使用するサーバ11内の設定データ101を示す図である。
この設定データ101は、変電所構内の回線端末20からサーバ11へ送信される複数の信号(SIG1〜SIG6,…)と、サーバ11から上位制御所向けに送信される信号(SIG−A,SIG−B,…)の関係を示すデータであり、変電所構内の個々の信号を示す信号識別111毎に、上位制御所向けの信号の信号識別112が対応付けられて構成されている。この設定データ101は、変電所監視制御システムの運用開始前に、サーバ11内に予め設定しておく。なお、このような設定データ101を使用する以外の構成は、第1の実施例と同様である。
[作用]
第2の実施例においては、図5に示すような設定データ101を使用することにより、サーバ11は、この設定データ101に基づいて、上位制御所向けの信号(SIG−A,SIG−B,…)の信号伝送種別が、1対1信号伝送であるのか、あるいは、n対1信号伝送であるのかという情報を、上位制御所向けの信号(SIG−A,SIG−B,…)毎に把握できる。これにより、1対1信号伝送を行う信号SIG−Aの場合には、待ち合わせ処理や時刻合わせ処理を省略して発生時刻付きの信号SIG1をそのまま上位制御所向けの信号SIG−Aとして送信することができ、待ち合わせ処理の実施を、信号SIG−B等のn対1信号伝送の場合に限定することができる。
[効果]
以上の説明より明らかなように、第2の実施例においては、変電所監視制御システムのサーバ11内に、図5に示すような設定データ101を予め設定することにより、待ち合わせ処理を含む集約信号処理を、必要な上位制御所向け信号にのみ限定的に適用できる。したがって、全ての上位制御所向け信号に対して待ち合わせ処理を実施する方法に比べて、回線端末からの信号の送信から上位制御所向けの信号が送信されるまでの信号の遅延時間を短縮することが可能となる。
すなわち、本発明の特徴である待ち合わせ処理を実施する場合、変電所から上位制御所へ送信される信号の応答時間は、待ち合わせ時間分だけ遅延することになる。これに対して、第2の実施例においては、待ち合わせ処理を実施する必要のない1対1信号伝送と、待ち合わせ処理を必要とするn対1伝信号送を、サーバの設定データ101により判別し、n対1信号伝送の場合のみ待ち合わせ処理を実施することで、信号の応答時間に発生する遅延を短縮することが可能となる。
[構成]
図6は、第3の実施例に係る変電所監視制御システムで使用するサーバ11内の設定データ102を示す図である。
この設定データ102は、変電所構内の回線端末20からサーバ11へ送信される複数の信号(SIG1〜SIG6,SIG9〜SIG11,…)と、サーバ11から上位制御所向けに送信される信号(SIG−A,SIG−B,SIG−C,…)の関係を示すデータである。
この設定データ102においては、第2の実施例の設定データ101と同様に、変電所構内の個々の信号を示す信号識別111毎に、上位制御所向けの信号の信号識別112が対応付けられているが、この構成に加えて、さらに、信号識別111毎にその信号の伝送に適用される変電所構内の伝送方式種別113が対応付けられている。また、本実施例において、サーバ11には、待ち合わせ時間WTとして使用するために、長短2種類の固定長さの待ち合わせ時間LWT,SWTが予め設定されている。他の構成は、第2の実施例と同様である。
[作用]
第3の実施例においては、図6に示すような設定データ102を使用することにより、サーバ11は、この設定データ102に基づいて、上位制御所向けの信号の信号伝送種別が、1対1信号伝送であるのか、あるいは、n対1信号伝送であるのかという情報を、上位制御所向けの信号毎に把握できるため、第2の実施例と同様に、待ち合わせ処理の実施を、n対1信号伝送の場合に限定することができる。
本実施例では、この作用に加えて、さらに、n対1信号伝送である場合、すなわち、上位制御所向けの信号が集約信号である場合には、サーバ11は、設定データ102に基づいて、上位制御所向けの集約信号を構成する構成要素信号の信号伝送方式にIEC60870−5−103伝送方式が含まれているか、IEC61850伝送方式のみなのかを判断できる。
図6の例では、上位制御所向けの集約信号SIG−Bは、IEC60870−5−103伝送を含んでおり、集約信号SIG−Cは含んでいないことが判別できる。ここで、図14、図15について前述したとおり、IEC60870−5−103伝送を含む場合には、IEC61850伝送のみの場合に比べてタイムラグが長くなるため、本発明の特徴である待ち合わせ処理を実施する際には、IEC60870−5−103伝送を含む場合には、IEC61850伝送のみの場合に比べて長い待ち合わせ時間が必要である。
本実施例では、長短2種類の固定長さの待ち合わせ時間LWT,SWTが予め設定されているため、サーバ11は、信号伝送方式の判別結果に応じて、IEC60870−5−103伝送を含む信号SIG−Bについては長い方の待ち合わせ時間LWTを使用し、IEC61850伝送のみの信号SIG−Cについては、短い方の待ち合わせ時間SWTを使用することができる。
[効果]
以上の説明より明らかなように、第3の実施例においては、変電所監視制御システムのサーバ11内に、図6に示すような設定データ102を予め設定することにより、集約信号処理を、必要な上位制御所向け信号にのみ限定的に適用することに加えて、変電所構内の伝送方式種別に応じて、必要な場合にのみ待ち合わせ時間を長くし、それ以外の場合には待ち合わせ時間を短くすることができる。したがって、集約信号処理の待ち合わせ時間として1種類の固定長さの待ち合わせ時間を使用する方法に比べて、回線端末からの信号の送信から上位制御所向けの信号が送信されるまでの信号の遅延時間をさらに短縮することが可能となる。
[構成]
図7は、第4の実施例に係る変電所監視制御システムで使用するサーバ11内の設定データ103を示す図である。
この設定データ103は、変電所構内の回線端末20からサーバ11へ送信される複数の信号(SIG1〜SIG6,SIG9〜SIG16,…)と、サーバ11から上位制御所向けに送信される信号(SIG−A,SIG−B,SIG−C,SIG−D,…)の関係を示すデータである。
この設定データ103においては、第3の実施例の設定データ102と同様に、変電所構内の個々の信号を示す信号識別111毎に、上位制御所向けの信号の信号識別112が対応付けられると共に、変電所構内の伝送方式種別113が対応付けられている。本実施例の設定データ103においては、上位制御所向けの集約信号として、第3の実施例の設定データ102と同じ信号SIG−B,SIG−Cに加えて、信号SIG−Dが示されている。また、本実施例において、サーバ11には、待ち合わせ時間WTの算出用として使用するために、長短2種類の固定長さの時間LT,STが予め設定されている。他の構成は、第3の実施例と同様である。
[作用]
第4の実施例においては、図7に示すような設定データ103を使用することにより、サーバ11は、この設定データ103に基づいて、第2、第3の実施例と同様に、待ち合わせ処理の実施をn対1信号伝送の場合に限定することができる。本実施例において、n対1信号伝送の場合、すなわち、上位制御所向けの信号が集約信号である場合には、サーバ11は、IEC60870−5−103伝送を含むか否かを判別するだけでなく、さらに、設定データ103に基づいて、その集約信号を構成する構成要素信号の数、そのうちのIEC60870−5−103伝送方式の信号の数とIEC61850伝送方式の信号の数を判別する。
図7の例において、構成要素信号の合計数をNtotalとし、そのうちのIEC61850伝送のみの信号の数をNshortとし、IEC60870−5−103伝送経由を含む信号の数をNlongとして、それらの数の組み合わせを(Ntotal,Nshort,Nlong)と表現した場合に、集約信号SIG−Bでは、(Ntotal,Nshort,Nlong)=(5,3,2)であり、集約信号SIG−Cでは、(Ntotal,Nshort,Nlong)=(3,3,0)であり、集約信号SIG−Dでは、(Ntotal,Nshort,Nlong)=(5,1,4)であることが判別できる。
ここで、前述したとおり、IEC60870−5−103伝送を含む場合には、IEC61850伝送のみの場合に比べてタイムラグが長くなるが、さらに、集約する構成要素信号の数が多い方がタイムラグは長くなるため、合計数が多く、かつ、IEC60870−5−103伝送を含む信号の数が多くなる程、より長い待ち合わせ時間が必要である。
本実施例において、サーバ11は、設定データ103から得られるIEC61850伝送のみの信号の数NshortとIEC60870−5−103伝送経由を含む信号の数Nlongと、予め設定した長短2種類の固定長さの時間LT,STとを使用して、待ち合わせ時間WTを、次の式により算出する。
WT=Nshort×ST+Nlong×LT
この演算を行うことにより、構成要素信号の合計数とそれに含まれるIEC60870−5−103伝送を含む信号の数に応じて、最適な待ち合わせ時間WTを求めることができ、最適な待ち合わせ時間WTを用いた待ち合わせ処理を実施することが可能となる。
[効果]
以上の説明より明らかなように、第4の実施例においては、変電所監視制御システムのサーバ11内に、図7に示すような設定データ103を予め設定することにより、集約信号処理を、必要な上位制御所向け信号にのみ限定的に適用することに加えて、集約信号を構成する構成要素信号の合計数とそれに含まれるIEC60870−5−103伝送を含む信号の数に応じて、最適な待ち合わせ時間を算出することができる。したがって、集約信号処理で使用する待ち合わせ時間として長短の固定長さの待ち合わせ時間を切り替える方法に比べて、回線端末からの信号の送信から上位制御所向けの信号が送信されるまでの信号の遅延時間をさらに短縮することが可能となる。
[構成]
第5の実施例に係る変電所監視制御システムのサーバ11は、第1の実施例と同様に、図2に示すような集約信号処理を行うが、さらに、追加の処理として、集約信号処理により集約信号を上位制御所に向けて送信した後、その集約信号に付した発生時刻の正否を確認する処理と、集約信号の発生時刻が正しくなかった場合に、待ち合わせ処理の失敗を上位制御所または操作員に通知する処理を行うものである。
[作用]
図8は、第5の実施例のサーバ11にプログラムモジュールとして実装されるn対1信号伝送用の確認型集約信号処理の一例を示すフローチャートである。
図8に示す確認型集約信号処理において、サーバ11は、図2に示した集約信号処理(S201〜S211)と同様の集約信号処理(S801)を行った後、予め設定された定周期の確認タイミング(S802のYES)毎に、今回送信した集約信号が復帰前であれば(S803のYES)、その集約信号を構成する他の構成要素信号が送信されているか確認して(S804)、信号送信の有無を判定する(S805)。
信号送信ありと判定した場合(S805のYES)に、その構成要素信号に付された発生時刻が集約信号に付した発生時刻より早ければ(S806のYES)、集約信号に付した発生時刻は正しい時刻ではなく、その集約信号に対する待ち合わせ処理は失敗であったものと判別できるため、サーバ11は、待ち合わせ処理の失敗を示す待ち合わせ失敗を示す信号を上位制御所30に送信するか、あるいは操作員の操作端末に送信する(S807)。
以上のような確認型集約信号処理を実施することにより、サーバ11は、集約信号処理(S801)により集約信号を上位制御所に向けて送信した後、その集約信号が復帰する前にその他の構成要素信号が送信されてくるか否かを確認することができる。
そのため、例えば、図9に示すように、待ち合わせ時間WT経過時に発生時刻T2を付加した集約信号SIG−Bを送信した後、それよりも早い発生時刻T1を付した構成要素信号SIG5が到達したような場合に、この待ち合わせ失敗を検出できる。この図9に示す例の場合、サーバ11は、集約信号SIG−Bに付加した発生時刻T2が正しい時刻ではなく、本来付加すべき正しい時刻は発生時刻T1であったことを判別する。
[効果]
以上の結果より明らかなように、第5の実施例においては、変電所監視制御システムのサーバによる集約信号処理に、上位制御所に向けて集約信号を送信した後、その集約信号が復帰する前にその他の構成要素信号が送信されてくるか確認する処理を追加することにより、上位制御所向けの送信済みの集約信号に付加した発生時刻が正しい時刻でないことを検出して上位制御所や操作員に通知することができる。その結果、上位制御所や操作員は、集約信号の不適切な時刻情報を用いることによる各種の不都合を回避することができる。
符号の説明
10,11…サーバ
20…回線端末
30…上位制御所
41〜43…伝送路
101〜103…設定データ

Claims (6)

  1. 変電所構内の回線端末と伝送路を介して接続されたサーバを備え、このサーバと上位制御所との間で伝送を実施する変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式において、
    前記サーバにより、
    前記変電所構内の複数の回線端末からの複数(n個)の信号を前記上位制御所向けの1つの集約信号に集約して上位制御所に送信するn対1信号伝送用の集約信号処理を行う際に、
    このn対1信号伝送用の集約信号処理は、
    前記上位制御所向けの特定の集約信号を構成する最初の構成要素信号がサーバに到達した時点から、予め設定された条件に基づく待ち合わせ時間が経過するまでの間に、その特定の集約信号の他の構成要素信号の到達を待つ待ち合わせ処理と、
    この待ち合わせ処理の間に到達した構成要素信号にそれぞれ付されている発生時刻の中から最初の発生時刻を抽出し、抽出した時刻を前記特定の集約信号の発生時刻として付加する時刻合わせ処理を含み、
    前記条件は、
    予め設定された単数または複数の固定長さの時間の中から使用する待ち合わせ時間を選択する選択型の時間指定条件、
    前記特定の集約信号を構成する構成要素信号のうち、所定の信号伝送方式を経由する信号の数または比率に応じて、予め設定された固定長さの時間から使用する待ち合わせ時間を算出する算出型の時間指定条件
    の少なくとも一方の時間指定条件を含むと共に、
    前記特定の集約信号を構成する全ての構成要素信号が到達するまでを待ち合わせ時間とする到達指定条件
    を含み、
    前記サーバにより、
    前記n対1信号伝送用の集約信号処理を行う際に、前記時間指定条件に基づいて第1の待ち合わせ時間を設定すると共に、前記到達指定条件に基づいて前記特定の集約信号を構成する全ての構成要素信号が到達するまでを第2の待ち合わせ時間として前記待ち合わせ処理を実施し、いずれか一方の待ち合わせ時間が経過した時点で待ち合わせ処理を終了する
    ことを特徴とする変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式。
  2. 前記サーバ内に、前記上位制御所に送信すべき上位制御所向け信号の信号伝送種別に関する情報として、前記変電所構内からの信号を集約せずにそのまま上位制御所に送信する1対1信号伝送による非集約信号と、前記変電所構内からの複数(n個)の信号を1つの集約信号に集約して上位制御所に送信するn対1信号伝送による集約信号のいずれであるかを示す情報を予め設定しておき、
    前記サーバにより、
    前記上位制御所向け信号の信号伝送種別に関する情報に基づいて、
    送信すべき前記上位制御所向け信号が前記1対1信号伝送による非集約信号である場合には、前記待ち合わせ処理を行わず、前記変電所構内からの信号を集約せずにそのまま上位制御所に送信する1対1信号伝送用の非集約信号処理を行い、
    送信すべき前記上位制御所向け信号が前記n対1信号伝送による集約信号である場合には、前記待ち合わせ処理を含む前記n対1信号伝送用の集約信号処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式。
  3. 前記条件は、前記選択型の時間指定条件として、前記特定の集約信号を構成する構成要素信号の信号伝送方式に応じて、予め設定された長短2種類の固定長さの待ち合わせ時間の中から、使用する待ち合わせ時間を切り替えるという長短2択型の時間指定条件を含み、
    前記サーバ内に、前記変電所構内伝送の伝送方式種別に関する情報として、IEC規格による伝送方式種別を示す情報を予め設定しておき、
    前記サーバにより、
    前記n対1信号伝送用の集約信号処理を行う際に、前記変電所構内伝送の伝送方式種別に関する情報と前記長短2択型の時間指定条件に基づいて、前記待ち合わせ処理の実施時に使用する待ち合わせ時間の長短を切り替え、集約信号を構成する構成要素信号の信号伝送方式にIEC60870−5−103伝送方式が含まれているか否かに応じて、この伝送方式が含まれている場合には、長い方の待ち合わせ時間を使用し、この伝送方式が含まれていない場合には短い方の待ち合わせ時間を使用する
    ことを特徴とする請求項1に記載の変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式。
  4. 前記条件は、前記算出型の時間指定条件を含み、
    前記サーバ内に、前記変電所構内伝送の伝送方式種別に関する情報として、IEC規格による伝送方式種別を示す情報を予め設定しておき、
    前記サーバにより、
    前記n対1信号伝送用の集約信号処理を行う際に、前記変電所構内伝送の伝送方式種別に関する情報と前記算出型の時間指定条件に基づいて、前記上位制御所向けの集約信号を構成する構成要素信号の数、構成要素信号に含まれるIEC61850伝送経由の信号の数とIEC60870−5−103伝送経由の信号の数から、前記待ち合わせ処理の実施時に使用する待ち合わせ時間を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式。
  5. 前記サーバにより、
    前記n対1信号伝送用の集約信号処理によって前記上位制御所向けの集約信号を送信後、この送信した集約信号を構成する構成要素信号が復帰する前に、その集約信号に付加した時刻より早い発生時刻が付された他の構成要素信号が到達した場合に、待ち合わせ失敗を示す信号を上位制御所に送信するか、あるいは、操作員の操作端末に通知する待ち合わせ失敗通知処理を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の変電所監視制御システムにおけるデータ伝送方式。
  6. 変電所構内の回線端末と伝送路を介して接続され、上位制御所との間で伝送を実施する変電所監視制御システムのサーバにおいて、
    前記変電所構内の複数の回線端末からの複数(n個)の信号を前記上位制御所向けの1つの集約信号に集約して上位制御所に送信するn対1信号伝送用の集約信号処理を行うように構成され、
    このn対1信号伝送用の集約信号処理は、
    前記上位制御所向けの特定の集約信号を構成する最初の構成要素信号がサーバに到達した時点から、予め設定された条件に基づく待ち合わせ時間が経過するまでの間に、その特定の集約信号の他の構成要素信号の到達を待つ待ち合わせ処理と、
    この待ち合わせ処理の間に到達した構成要素信号にそれぞれ付されている発生時刻の中から最初の発生時刻を抽出し、抽出した時刻を前記特定の集約信号の発生時刻として付加する時刻合わせ処理を含み、
    前記条件は、
    予め設定された単数または複数の固定長さの時間の中から使用する待ち合わせ時間を選択する選択型の時間指定条件、
    前記特定の集約信号を構成する構成要素信号のうち、所定の信号伝送方式を経由する信号の数または比率に応じて、予め設定された固定長さの時間から使用する待ち合わせ時間を算出する算出型の時間指定条件
    の少なくとも一方の時間指定条件を含むと共に、
    前記特定の集約信号を構成する全ての構成要素信号が到達するまでを待ち合わせ時間とする到達指定条件
    を含み、
    前記n対1信号伝送用の集約信号処理を行う際に、前記時間指定条件に基づいて第1の待ち合わせ時間を設定すると共に、前記到達指定条件に基づいて前記特定の集約信号を構成する全ての構成要素信号が到達するまでを第2の待ち合わせ時間として前記待ち合わせ処理を実施し、いずれか一方の待ち合わせ時間が経過した時点で待ち合わせ処理を終了する
    ことを特徴とする変電所監視制御システムのサーバ。
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