JP2004274328A - 画質調整システム及び画質調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置において、機械特性に応じた画質調整及びユーザの好みや使用環境に応じた画質調整を容易かつ迅速に行うことができるようにするとともに、画像形成装置の機械特性や調整ソフトウエアの管理が容易な画質調整システムを提供する。
【解決手段】本発明に係る画質調整システム100によれば、画像形成装置1は、ユーザ指示情報、プリンタ部及びスキャナ部の特性情報を外部コントローラ2に送信する。外部コントローラ2は、画像形成装置1から送信されたユーザ指示情報及び特性情報に基づいて調整パラメータを演算し、演算された調整パラメータを画像形成装置1に送信する。画像形成装置1においては、外部コントローラ2から送信された調整パラメータに基づいて画像データに画像処理を施してプリンタ部から出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係る画質調整システム100によれば、画像形成装置1は、ユーザ指示情報、プリンタ部及びスキャナ部の特性情報を外部コントローラ2に送信する。外部コントローラ2は、画像形成装置1から送信されたユーザ指示情報及び特性情報に基づいて調整パラメータを演算し、演算された調整パラメータを画像形成装置1に送信する。画像形成装置1においては、外部コントローラ2から送信された調整パラメータに基づいて画像データに画像処理を施してプリンタ部から出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部コントローラと画像形成装置とが通信ネットワークで接続され、画像形成装置の画質調整を行う画質調整システム及び画質調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、各個体の機械特性のバラツキによる画質のバラツキを調整するには、画像形成装置のスキャナ部でテスト原稿を読み取った値やプリンタ部から出力したテストパターンの値をそれぞれの基準値にあわせるように、画像形成装置内の調整ソフトウエアで調整パラメータを算出し、算出された調整パラメータにより画質が調整されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ネットワークに接続された複数の画像形成装置において、補正基準機となる画像形成装置で他の画像形成装置から出力されたテストパターンを読み取り、補正基準機から出力されたテストパターンの画質を基準として各画像形成装置の画像パラメータ補正量を演算して各画像形成装置に送信することにより、複数の画像形成装置間の画質が均一となるように調整する技術が開示されている。
【0004】
画質調整としては、機械特性のバラツキ調整の他、ユーザの好みの画質を実現するための調整、使用環境等にあわせた調整等があり、画質調整のためのソフトウエアは画像形成装置内のROMに格納されている。これらの調整は、画像形成装置の操作部を操作することにより、ユーザ自身が試行錯誤して調整している。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−123856号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ROMの記憶容量は制限があり、ユーザ毎の膨大な好みを実現するソフトウエアを全てROMに組み込むことは不可能であるため、ユーザは好みに応じた十分な調整を行うことができなかった。また、好みや使用環境にあわせて画質を調整することは、ユーザにとって手間のかかる煩雑な作業であった。
【0007】
また、調整ソフトウエアの更新は、メーカ側が多数の画像形成装置に対して個々に更新する必要があり、管理コストがかかっていた。
【0008】
更に、画像形成装置の機械特性の履歴を経時的に記憶することは、記憶容量制限により不可能であり、調整時に取得した機械特性の情報はメンテナンスに活かされていなかった。
【0009】
本発明の課題は、画像形成装置において、機械特性に応じた画質調整及びユーザの好みや使用環境に応じた画質調整を容易かつ迅速に行うことができるようにするとともに、画像形成装置の機械特性や調整ソフトウエアの管理が容易な画質調整システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
入力された画像データを転写紙に印刷するプリンタ部を備えた画像形成装置と、前記画像形成装置の画質調整を行う外部コントローラとが通信ネットワークを介して接続された画質調整システムであって、
前記画像形成装置は、ユーザの指示情報を入力する操作部と、前記入力されたユーザ指示情報を前記外部コントローラに送信する送信部と、前記外部コントローラから送信された調整パラメータを受信する受信部と、前記受信された調整パラメータを記憶する情報記憶部と、前記情報記憶部に記憶された調整パラメータに基づいて前記入力された画像データに画像処理を施して前記プリンタ部に出力する画像処理部とを備え、
前記外部コントローラは、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報を受信する受信部と、前記受信されたユーザ指示情報に基づいて前記画像形成装置の画質を調整するための調整パラメータを演算するパラメータ演算部と、前記演算された調整パラメータを前記画像形成装置に送信する送信部とを備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項15に記載の発明は、
入力された画像データを転写紙に印刷する画像形成装置と、前記画像形成装置の画質調整を行う外部コントローラとが通信ネットワークを介して接続された画質調整システムにおける画質調整方法であって、
前記画像形成装置において、ユーザの指示情報を入力する工程と、前記入力されたユーザ指示情報を前記外部コントローラに送信する工程と、
前記外部コントローラにおいて、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報を受信する工程と、前記受信されたユーザ指示情報に基づいて前記画像形成装置の画質を調整するための調整パラメータを演算する工程と、前記演算された調整パラメータを前記画像形成装置に送信する工程と、
前記画像形成装置において、前記外部コントローラから送信された調整パラメータを受信する工程と、前記受信された調整パラメータを情報記憶部に記憶する工程と、前記情報記憶部に記憶された調整パラメータに基づいて前記入力された画像データに画像処理を施す工程と、
を含むことを特徴としている。
【0012】
請求項1、15に記載の発明によれば、画像形成装置において、ユーザの指示情報を入力し、入力されたユーザ指示情報を外部コントローラに送信すると、外部コントローラにおいて、送信されたユーザ指示情報を受信し、受信されたユーザ指示情報に基づいて画像形成装置の画質を調整するための調整パラメータを演算し、演算された調整パラメータを画像形成装置に送信する。画像形成装置においては、外部コントローラから送信された調整パラメータを受信して情報記憶部に記憶し、記憶された調整パラメータに基づいて画像データに画像処理を施す。
【0013】
従って、ユーザの指示に応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。また、外部コントローラで調整パラメータを演算する調整ソフトウエアを保持しているので、調整ソフトウエアの更新は、外部コントローラの調整ソフトウエアを更新すればよく、メーカが多数の画像形成装置の調整ソフトウエアをサービスマンが出向く等により個々に直接更新する必要がなくなり、ソフトウエア更新に係る管理コストを低減することができる。画像形成装置では、記憶容量の制限にとらわれることなく、細かな調整を行うことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記画像形成装置は、原稿の画像を読み取るスキャナ部を備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記画像形成装置に備えられたスキャナ部によって原稿を読み取る工程を含むことを特徴としている。
【0016】
請求項2、16に記載の発明によれば、スキャナ部を備えた画像形成装置においても請求項1の発明を適用することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記画像形成装置の送信部は、前記プリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を前記ユーザ指示情報と併せて前記外部コントローラに送信し、
前記外部コントローラの受信部は、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報、前記プリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を受信し、前記パラメータ演算部は、前記受信部により受信された情報に基づいて前記画像形成装置の調整パラメータを演算することを特徴としている。
【0018】
請求項17に記載の発明は、請求項15又は16に記載の発明において、
前記画像形成装置において、前記画像形成装置に備えられたプリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を前記ユーザ指示情報と併せて前記外部コントローラに送信する工程と、
前記外部コントローラにおいて、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報、前記プリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を受信する工程と、前記受信された情報に基づいて前記画像形成装置の調整パラメータを演算する工程と、
を含むことを特徴としている。
【0019】
請求項3、17に記載の発明によれば、画像形成装置において、画像形成装置に備えられたプリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報をユーザ指示情報と併せて外部コントローラに送信し、外部コントローラにおいて、受信された情報に基づいて画像形成装置の調整パラメータを演算する。従って、画像形成装置機械特性及びユーザの指示に応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像処理部でテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを測色計で測定したデータであることを特徴としている。
【0021】
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、
前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像形成装置においてテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを測色計で測定したデータであることを特徴としている。
【0022】
請求項4、18に記載の発明によれば、画像形成装置においてテストパターンを作成し、作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、出力されたテストパターンを測色計で測定することにより、プリンタ特性情報を取得することができる。
【0023】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像処理部でテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0024】
請求項19に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、
前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像形成装置においてテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0025】
請求項5、19に記載の発明によれば、画像形成装置においてテストパターンを作成し、作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、出力されたテストパターンをスキャナ部で読み取ることにより、プリンタ特性情報を取得することができる。
【0026】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、特定のテスト原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0027】
請求項20に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、
前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、前記画像形成装置において特定のテスト原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0028】
請求項6、20に記載の発明によれば、画像形成装置において特定のテスト原稿をスキャナ部で読み取ることにより、スキャナ部の特性情報を取得することができる。
【0029】
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、ユーザ指定の原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0030】
請求項21に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、
前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、ユーザ指定の原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0031】
請求項7、21に記載の発明によれば、ユーザ指定の原稿をスキャナ部で読み取ることによりスキャナ特性を取得することができるので、所望の原稿の色に合わせた画質調整を行うことが可能となる。
【0032】
請求項8に記載の発明は、請求項4〜7の何れか一項に記載の発明において、前記画像形成装置は、前記特性情報のデータにおける所定領域のR,G,B信号比の平均値を算出するデータ算出部を備え、前記送信部は、前記データ算出部により算出されたデータを特性情報として前記外部コントローラに送信することを特徴としている。
【0033】
請求項22に記載の発明は、請求項18〜21の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置において、前記特性情報のデータにおける所定領域のR,G,B信号比の平均値を算出する工程と、前記算出されたデータを特性情報として前記外部コントローラに送信する工程と、を含むことを特徴としている。
【0034】
請求項8、22に記載の発明によれば、特性情報のデータにおける所定領域のR,G,B信号比の平均値を算出して外部コントローラに送信するので、送信するデータ量が少なくてすみ、送信時間を短縮することができる。
【0035】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の発明において、前記ユーザの指示情報は、ユーザの好みを示す情報であることを特徴としている。
【0036】
請求項23に記載の発明は、請求項15〜22の何れか一項に記載の発明において、
前記ユーザの指示情報は、ユーザの好みを示す情報であることを特徴としている。
【0037】
請求項9、23に記載の発明によれば、ユーザの好みをユーザ指示情報として送信するので、ユーザの好みに応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。
【0038】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置の操作部は、数値の入力、指定色の指定、出力方針の選択、若しくは出力状態を表現するあいまいな言葉の選択によりユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0039】
請求項24に記載の発明は、請求項15〜23の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置において、数値の入力、指定色の指定、出力方針の選択、若しくは出力状態を表現するあいまいな言葉の選択によりユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0040】
請求項10、24に記載の発明によれば、数値の入力、指定色の指定、出力方針の選択、若しくは出力状態を表現するあいまいな言葉の選択によりユーザ指示情報を入力することができる。従って、ユーザが専門的な知識がなくても所望の調整を容易に迅速に行うことができ、試行錯誤しながら好みの調整を行う際の負担や工数を低減することができる。
【0041】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置の操作部は、微妙な色情報の調整指示を入力することによりユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0042】
請求項25に記載の発明は、請求項15〜24の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置において、微妙な色情報の調整指示を入力することによりユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0043】
請求項11、25に記載の発明によれば、微妙な色情報の調整指示を入力することによりユーザ指示情報を入力することができる。従って、専門知識のあるユーザがより細かな調整の指示を入力することが可能となる。
【0044】
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置の操作部は、前記外部コントローラに予め設定された内容からユーザが所望の内容を選択することにより前記ユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0045】
請求項26に記載の発明は、請求項15〜26の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置において、前記外部コントローラに予め設定された内容からユーザが所望の内容を選択することにより前記ユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0046】
請求項12、26に記載の発明によれば、外部コントローラに予め設定された内容からユーザが所望の内容を選択することによりユーザ指示情報を入力することができる。従って、外部コントローラで推奨する調整のパターン等をユーザに提示することにより、ユーザ指示情報をより簡単に入力することができる。
【0047】
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12の何れか一項に記載の発明において、
前記操作部は、前記画像形成装置とは別体に構成されていることを特徴としている。
【0048】
請求項27に記載の発明は、請求項15〜26の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置とは別体に構成されている操作部から前記ユーザ情報を入力することを特徴としている。
【0049】
請求項13、27に記載の発明によれば、画像形成装置とは別体に構成されている操作部、例えば画像形成装置にネットワーク接続されたPC等からユーザ情報が入力可能となるので、ユーザ指示情報入力時の操作性を向上させることができる。
【0050】
請求項14に記載の発明は、請求項3〜13の何れか一項に記載の発明において、
前記外部コントローラは、前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性情報の履歴を経時的に保存する履歴情報格納部と、前記履歴情報に格納された特性情報の履歴から、定期的に前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性の変動量を予測して、前記パラメータ演算部によりその予測結果に基づいて調整パラメータを演算して前記送信部により前記画像形成装置に送信する履歴情報管理部と、
を備えたことを特徴としている。
【0051】
請求項28に記載の発明は、請求項16〜27の何れか一項に記載の発明において、
前記外部コントローラにおいて、前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性情報の履歴を経時的に履歴情報格納部に保存する工程と、前記履歴情報に格納された特性情報の履歴から、定期的に前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性の変動量を予測して、その予測結果に基づいて調整パラメータを演算して前記画像形成装置に送信する工程と、
を含むことを特徴としている。
【0052】
請求項14、28に記載の発明によれば、外部コントローラにおいて、画像形成装置のプリンタ部又は/及びスキャナ部の特性情報の履歴を経時的に履歴情報格納部に保存し、保存された特性情報の履歴から、定期的にプリンタ部又は/及びスキャナ部の特性の変動量を予測して、その予測結果に基づいて調整パラメータを演算して画像形成装置に送信する。従って、機械特性に基づく画質の変動に対して迅速に調整を行うことが可能となる。また、メーカが外部コントローラを所有すれば、メーカがユーザの好みを把握することができ、装置開発の参考にすることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における画質調整システム100の全体構成例を示す。図1に示すように、画質調整システム100は、画像形成装置1と外部コントローラ2とがネットワークNを介して接続され、データの送受信が可能なように構成されている。なお、画像形成装置1、外部コントローラ2の台数は特に限定されない。
【0054】
ネットワークNは、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の様々な回線形態を適用することが可能である。ネットワークNには、例えば、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ等が含まれる。但し、情報管理の信頼性の観点から、特定のユーザのみがアクセス可能なセキュリティを確保しているネットワークであることが望ましい。各装置、端末間は有線接続であっても無線接続であってもよい。
【0055】
次に、画質調整システム100を構成する各装置について説明する。
まず、画像形成装置1について説明する。
画像形成装置1は、例えば、電子写真方式のカラー複写機である。
【0056】
図2に、画像形成装置1内部の構成例を示す。図2に示すように、画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)101、操作表示部102、スキャナ部103、画像処理部104、プリンタ部105、RAM(Random Access Memory)106、記憶部107、情報記憶部108、送受信部109等により構成され、各部はバス110により接続されている。
【0057】
CPU101は、記憶部107に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAM106内に展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置1各部の動作を集中制御する。また、CPU101は、読み出したプログラムに従って、外部コントローラ2と通信を行い、後述する画質調整処理を実行する。
【0058】
操作表示部102は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、CPU101から入力される表示信号の指示に従って表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。LCDの表示画面上は、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルに覆われており、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号としてCPU101に出力する。また、操作表示部102は、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ボタン操作による操作信号をCPU101に出力する。
【0059】
スキャナ部103は、原稿を載置するコンタクトガラスの下部にスキャナを備えて構成され、原稿の画像を読み取る。スキャナは、光源、CCD(Charge Coupled Device)等により構成され、光源から原稿へ照明走査した光の反射光を結像して光電変換することにより原稿の画像を読み取り、読み取った画像をデジタル画像データに変換して画像処理部104に出力する。ここで、画像は、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む。
【0060】
画像処理部104は、スキャナ部103により読み取られた画像データに画像処理を施してプリンタ部105に出力する。
図3に、画像処理部104の要部構成例を示す。図3に示すように、画像処理部104は、スキャナ部103により入力された画像データに対して、空間フィルタ/変倍部104aで平滑化処理、鮮鋭化処理、変倍処理等を施し、γ調整処理部104bでプリンタ部105の階調特性に合わせたγ調整処理を施し、色変換処理部104cでRGBデータからCMYKデータへの色変換処理を施し、中間調処理部104dによりディザ処理や誤差拡散処理等を施す。そして、圧縮/伸張部104gにより画像データに圧縮処理を施し、メモリ制御部104eの制御により、当該画像データをメモリ104fに保存する。CPU101から画像データ出力の指示があると、メモリ制御部104eにより、メモリ14fにから画像データを読み出し、圧縮/伸張部104gにより伸張する。そして、スクリーン処理部104hでスクリーン処理を施して、プリンタ部105へ出力する。
【0061】
なお、画像処理部104における各部の処理は、画像処理部104に設けられたCPUと、画像処理部104内に設けられたROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエアによって実現するが、専用のハードウエアにより構成するようにしてもよい。また、画像処理部104のCPUは、上述した各部の処理の他、CPU101からの指示に基づいて色測定用パターン信号を生成してプリンタ部105に出力する。
【0062】
プリンタ部105は、感光ドラム、トナー、排出部、給紙部などを備えて構成されている。プリンタ部105は、CPU101からの印刷指示に従って、操作表示部102から入力指示された、あるいはネットワークNを介して送受信部109により受信された印刷データに含まれる制御データにより指示されたサイズ、向きの用紙を給紙部から搬送して、感光ドラム表面に、画像処理部104から入力された画像の静電潜像を形成する。更に、プリンタ部105は、感光ドラム表面の静電潜像を含む領域にトナーを付着させ、給紙部から搬送される印刷用紙にトナーを転写して定着させた後、排出部から排出する。
【0063】
RAM106は、CPU101により実行制御される各種処理において、記憶部107から読み出されたプログラム、入力、若しくは出力データ及びパラメータ等の一時的な格納領域となる。
【0064】
記憶部107は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、画像形成装置1に対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラム等を記憶する。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU101は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0065】
情報記憶部108は、フラッシュメモリ等により構成され、外部コントローラ2から送信された調整パラメータを記憶する。
【0066】
送受信部109は、モデム、LANアダプタやルータやTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線、或いはISDN回線等の通信回線を介してネットワークNに接続された外部コントローラ2を始めとする各装置との通信制御を行う。
【0067】
次に、外部コントローラ2について説明する。
外部コントローラ2は、例えば、メーカのセンタのサーバであり、ネットワークNを介して画像形成装置1からスキャナ部103やプリンタ部105の特性情報及びユーザ指示情報を受信すると、受信した情報に基づいて最適な調整パラメータを算出して画像形成装置1に送信する。また、受信したスキャナ部やプリンタ部の特性情報を履歴情報として記憶して管理し、定期的に画像形成装置1の調整パラメータを更新する。
【0068】
図4に外部コントローラ2の内部構成例を示す。図4に示すように、外部コントローラ2は、CPU201、操作部202、表示部203、送受信部204、RAM205、記憶部206、パラメータ演算部207、履歴情報管理部208等により構成され、各部はバス209により接続されている。
【0069】
CPU201は、記憶部206に格納されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM205内の図示しないワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各部を集中制御する。
【0070】
操作部202は、文字キー、数字キーの他、各種機能キーを備えたキーボードを含み、操作されたキーに対応する操作信号をCPU201へ出力する。また、操作部202は、マウス、タッチパネル等のポインティングデバイスを備える。
【0071】
表示部203は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等によってなる表示画面を備え、CPU201から入力される表示信号の指示に従って画像情報を画面上に表示する。
【0072】
送受信部204は、モデム、LANアダプタやルータやTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線、或いはISDN回線等の通信回線を介してネットワークNに接続された画像形成装置1を始めとする各装置との通信制御を行う。
【0073】
RAM205は、CPU201により実行制御される各種処理において、記憶部205から読み出されたプログラム、入力、若しくは出力データ及びパラメータ等の一時的な格納領域となる。
【0074】
記憶部206は、プログラムやデータ等があらかじめ記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。この記録媒体は記憶部206に固定的に設けられるもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記録媒体には、システムプログラム、当該システムに対応するパラメータ演算処理プログラム、調整パラメータ更新処理プログラムを始めとする各種処理プログラム、各種処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【0075】
本実施の形態において、記憶部206は、画像形成装置1のスキャナ部103の特性情報を取得するための読み取りに使用される、テスト原稿としての色測定用原稿を測色計により測定した基準値データを格納するスキャナ基準値格納部2061と、画像形成装置1のプリンタ部105の特性情報を取得するための印刷出力に使用される、テストパターンとしての色測定用パターンを基準値データとして格納するプリンタ基準値格納部2062を有している。また、記憶部206は、画像形成装置1から受信した特性情報、ユーザ指示情報の履歴を画像形成装置1の号機番号と対応付けて記憶する履歴情報格納部2063を有している。
【0076】
パラメータ演算部207は、スキャナ部103、プリンタ部105の特性情報及びユーザ指示情報に基づいて最適な調整パラメータを算出する。
【0077】
履歴情報管理部208は、所定期間毎に履歴情報格納部2063に格納された特性情報の履歴情報に基づいて、スキャナ部103、プリンタ部105各々の機械特性の変動を予測して、画像形成装置1の調整パラメータを更新する。また、予測した結果、機械特性の変動が予め定められた設定値以上となった場合に、画像形成装置1に警告を送信する。
【0078】
なお、本発明の実施の形態において、上記パラメータ演算部207、履歴情報管理部208は、CPU201と記憶部206に格納されたパラメータ演算処理プログラム、調整パラメータ更新処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理によって実現される。なお、各プログラムの機能をCPU201の制御下において動作する専用ハードウエアにより実現する構成としてもよい。
【0079】
次に、動作について説明する。
図5に、画像形成装置1と外部コントローラ2により実行される画質調整処理の処理シーケンスを示す。
【0080】
画像形成装置の操作表示部102により画質調整モードへの設定が指示され(ステップS1;YES)、スキャナ部103により特定の色測定用原稿が読み取られると(ステップS2)、データ算出部としてのステップS3において、読み取られた画像データの所定領域のR,G,B比の平均値が算出される(スキャナ特性情報)(ステップS3)。次いで、画像処理部104からプリンタ部105に色測定用パターン信号が出力され、この信号に基づいてプリンタ部105により画像形成が行われ、色測定用パターンが記録紙に印刷出力される(ステップS4)。出力された色測定用パターンがスキャナ部103により読み取られると(ステップS5)、データ算出部としてのステップS6において、読み取られた画像データの所定領域のR,G,B比の平均値が算出される(プリンタ特性情報)(ステップS6)。
【0081】
次いで、操作表示部102によりユーザの指示情報が入力され(ステップS7)、送信が指示されると(ステップS8;YES)、送受信部109によりスキャナ、プリンタの特性情報、ユーザ指示情報、画像形成装置1の号機番号が外部コントローラ2に送信される(ステップS9)。ここで、ユーザの指示情報とは、ユーザの好みに関する情報であり、例えば、操作表示部102からの数値入力や選択入力により、下記に示す情報を入力可能である。
・数値情報;明度、彩度、色相
・方針;原稿との色差最小、彩度維持、原稿の原色をプリンタの原色にあわせる
・指定色;原稿のこの色をPantone Colorの#1234にする、原稿のこの色を同じにする
・あいまいな言葉;鮮やかにする、明るくする、派手にする、落ち着いた感じにする
・ユーザ環境;転写紙、環境(温度、湿度)の指定
・細部の指示;色情報調整値
【0082】
図6(a)に、ステップS7において操作表示部102に表示されるユーザ指示情報入力画面1021の一例を示す。図6(a)に示すように、ユーザ指示情報入力画面1021においては、ユーザが好みの情報を入力する形態を選択可能である。このユーザ指示情報入力画面1021から入力形態が選択されると、ユーザ指示情報を入力又は選択する画面に遷移する。図6(b)は、「数値入力」ボタンが選択された際に操作表示部102に表示される数値入力画面1022を示している。このように、ユーザは、自己の知識に応じた入力形態で好みを入力することができる。
【0083】
なお、ユーザ指示情報の入力は、入力時に外部コントローラ2にアクセスすることにより、外部コントローラ2に予め設定されたユーザの好みの既定パターンを受信して操作表示部102に表示し、その中から選択するようにしてもよい。外部コントローラ2に用意された既定パターンは、例えば、「肌色がきれい」等、操作表示部102に設定されていないパターンである。
【0084】
外部コントローラ2の送受信部204により、画像形成装置1から送信された特性情報、ユーザ指示情報及び号機番号が受信されると(ステップS10)、受信されたデータが号機番号毎の履歴として履歴情報格納部2063に格納される(ステップS11)。次いで、パラメータ演算部207により、スキャナ基準値格納部2061、プリンタ基準値格納部2062に格納されている基準値を参照し、受信された特性情報とユーザ指示情報に基づいて、最適な調整パラメータが算出される(ステップS12)。そして、送受信部204により算出された調整パラメータが送信される(ステップS13)。
【0085】
画像形成装置1の送受信部109により、外部コントローラ2から送信された調整パラメータが受信されると(ステップS14)、受信された調整パラメータが情報記憶部108に記憶され、調整パラメータとして設定され本処理は終了する(ステップS15)。
【0086】
画像処理部104は、情報記憶部108に記憶された調整パラメータに基づいて画像処理を施すことにより、ユーザの好みに応じた最適な画質を出力することができる。
【0087】
次に、外部コントローラ2のCPU201により実行される調整パラメータ更新処理について図7を参照して説明する。
【0088】
前回の更新時から所定期間が経過すると(ステップS21;YES)、履歴情報格納部2063に記憶されている画像形成装置1の号機番号に対応するスキャナ部103とプリンタ部105の各特性情報の履歴情報が読み出され、各部の機械特性の予測変動量が算出される(ステップS22)。スキャナ部103又は/及びプリンタ105について、算出された変動後の特性と基準値との差が予め定められた設定値以上である場合、送受信部204を介して画像形成装置1に警告が送信される(ステップS24)。警告とは、例えば、部品交換の必要性を報知するものである。算出された変動後の特性と基準値との差が予め定められた設定値以上でなければ、変動量に応じた調整パラメータがパラメータ演算部207により算出され、当該調整パラメータが送受信部204を介して画像形成装置1に送信される(ステップS26)。
【0089】
画像形成装置1は、送受信部109により警告を受信すると、操作表示部102にこれを表示する。調整パラメータが受信された場合は、CPU101の制御により情報記憶部108の調整パラメータが更新される。
【0090】
以上説明したように、画質調整システム100によれば、画像形成装置1は、画質調整モードにおいて、スキャナ部103により色測定用原稿が読み取られることにより、スキャナ特性情報が算出される。次いで、画像処理部105で生成された色測定用パターンがプリンタ部105により出力され、出力された記録紙のパターンがスキャナ部103により読み取られることにより、プリンタ特性情報が算出される。操作表示部102によりユーザの好みの情報が指示入力されると、送受信部109により号機番号、スキャナ及びプリンタの特性情報及びユーザ指示情報が外部コントローラ2に送信される。
【0091】
外部コントローラ2において、送受信部204により画像形成装置1から号機番号、スキャナ及びプリンタの特性情報、ユーザ指示情報が受信されると、受信された情報が履歴情報格納部2063に保存されるとともに、受信された特性情報及びユーザ指示情報に基づいて調整パラメータが算出される。そして、算出されたパラメータが画像形成装置1に送信される。画像形成装置1においては、送受信部109により調整パラメータが受信されると、情報記憶部108に記憶される。画像処理部104においては、情報記憶部108に記憶された調整パラメータに基づいて画像処理が施される。
【0092】
更に、外部コントローラ2において、履歴情報管理部208により、所定期間毎に履歴情報格納部2063に記憶された履歴情報が所定期間毎に読み出され、スキャナ、プリンタの機械特性の予測変動量が算出される。スキャナ又は/及びプリンタの変動後の特性とその基準値との差が所定値以上である場合には、警告が画像形成装置1に送信される。スキャナ、プリンタの変動後の特性とその基準値との差が所定値以上でない場合は、機械特性の変動量に基づいて調整パラメータが算出され、画像形成装置1に送信される。画像形成装置1においては、情報記憶部の調整パラメータが更新される。
【0093】
従って、機械特性に応じた画質調整及びユーザの好みや使用環境に応じた画質調整を容易かつ迅速に行うことができる。ユーザの好みの指示は、数値の入力でなく、あいまいな指示等が可能であるので、専門的な知識がなくとも所望の調整を容易に行うことができ、試行錯誤しながら好みの調整を行う際の負担や工数を低減することができる。
【0094】
また、外部コントローラで調整ソフトウエアを保持しているので、調整ソフトウエアの更新は、外部コントローラの調整ソフトウエアを更新すればよく、メーカー側が、多数の画像形成装置の調整ソフトウエアをサービスマン等により個々に直接更新する必要がなくなり、ソフトウエア更新に係る管理コストを軽減することができる。画像形成装置側では、記憶容量の制限にとらわれることなく、より細かな調整を行うことができる。
【0095】
また、画像形成装置の機械特性履歴を外部コントローラにて保存し、履歴情報に基づいて特性の変動を予測することで、迅速な調整、メンテナンスが可能となる。更に、メーカ側は、ユーザ指示情報からユーザの好みを把握することができ、装置開発の参考にすることができる。
【0096】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明に係る画質調整システム100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、色測定用原稿は予め決まった原稿であり、外部コントローラ2にこの色測定用原稿の読み取り時における基準値が保持されていることとしたが、これに限定されず、ユーザの管理原稿や、色あわせをしたいプリンタ等から出力された画像を原稿として用いても良い。この場合、原稿をスキャナで読み取ったスキャナの特性情報のほかに、スキャナの基準値データとして、原稿を測色計で測定したデータの所定領域のR,G,B比の平均値を算出して外部コントローラ2に併せて送信することにより、調整パラメータの算出が可能となる。
【0097】
また、ユーザ指定情報は、画像形成装置1の操作表示部102から入力する態様としたが、必ずしも画像形成装置1から入力する必要はなく、ネットワークNに接続されたパーソナルコンピュータから入力するようにしてもよい。
【0098】
また、外部コントローラは、メーカが管理するものとして説明したが、複数大を所有するユーザであれば、ユーザが保有するようにしてもよい。
【0099】
また、スキャナ部やプリンタ部のバラツキがほとんどない場合は、ユーザ指示情報のみを外部コントローラに送り、ユーザの好みに応じた画質調整を行うようにしてもよい。また、スキャナ部とプリンタ部の特性情報の何れか一方のバラツキがほとんどない場合は、他方の特性情報のみをユーザ指示情報と併せて送信するようにしてもよい。
【0100】
更に、上記実施の形態においては、電子写真方式の複写機を例にとり説明したが、これに限定されず、例えば、カラープリンタ、MFP(マルチファンクションプリンタ)、ファクシミリ装置、複合機等に適用することができる。スキャナが備えられていないプリンタの場合、プリンタで出力した色測定用パターンを測色計により測定し、所定領域のR,G,B比の平均値を算出したデータをプリンタ特性として外部コントローラ2に送信する。また、複写機等プリンタにスキャナが備えられている場合においても、プリンタで出力した色測定用パターンを測色計により測定したデータを利用するようにしてもよい。
【0101】
その他、画質調整システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0102】
【発明の効果】
請求項1、15に記載の発明によれば、画像形成装置において、ユーザの指示情報を入力し、入力されたユーザ指示情報を外部コントローラに送信すると、外部コントローラにおいて、送信されたユーザ指示情報を受信し、受信されたユーザ指示情報に基づいて画像形成装置の画質を調整するための調整パラメータを演算し、演算された調整パラメータを画像形成装置に送信する。画像形成装置においては、外部コントローラから送信された調整パラメータを受信して情報記憶部に記憶し、記憶された調整パラメータに基づいて画像データに画像処理を施す。
【0103】
従って、ユーザの指示に応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。また、外部コントローラで調整パラメータを演算する調整ソフトウエアを保持しているので、調整ソフトウエアの更新は、外部コントローラの調整ソフトウエアを更新すればよく、メーカが多数の画像形成装置の調整ソフトウエアをサービスマンが出向く等により個々に直接更新する必要がなくなり、ソフトウエア更新に係る管理コストを低減することができる。画像形成装置では、記憶容量の制限にとらわれることなく、細かな調整を行うことができる。
【0104】
請求項2、16に記載の発明によれば、スキャナ部を備えた画像形成装置においても請求項1の発明を適用することができる。
【0105】
請求項3、17に記載の発明によれば、画像形成装置において、画像形成装置に備えられたプリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報をユーザ指示情報と併せて外部コントローラに送信し、外部コントローラにおいて、前記受信された情報に基づいて画像形成装置の調整パラメータを演算する。従って、画像形成装置機械特性及びユーザの指示に応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。
【0106】
請求項4、18に記載の発明によれば、画像形成装置においてテストパターンを作成し、作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、出力されたテストパターンを測色計で測定することにより、プリンタ特性情報を取得することができる。
【0107】
請求項5、19に記載の発明によれば、画像形成装置においてテストパターンを作成し、作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、出力されたテストパターンをスキャナ部で読み取ることにより、プリンタ特性情報を取得することができる。
【0108】
請求項6、20に記載の発明によれば、画像形成装置において特定のテスト原稿をスキャナ部で読み取ることにより、スキャナ部の特性情報を取得することができる。
【0109】
請求項7、21に記載の発明によれば、ユーザ指定の原稿をスキャナ部で読み取ることによりスキャナ特性を取得することができるので、所望の原稿の色に合わせた画質調整を行うことが可能となる。
【0110】
請求項8、22に記載の発明によれば、特性情報のデータにおける所定領域のR,G,B信号比の平均値を算出して外部コントローラに送信するので、送信するデータ量が少なくてすみ、送信時間を短縮することができる。
【0111】
請求項9、23に記載の発明によれば、ユーザの好みをユーザ指示情報として送信するので、ユーザの好みに応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。
【0112】
請求項10、24に記載の発明によれば、数値の入力、指定色の指定、出力方針の選択、若しくは出力状態を表現するあいまいな言葉の選択によりユーザ指示情報を入力することができる。従って、ユーザが専門的な知識がなくても所望の調整を容易に迅速に行うことができ、試行錯誤しながら好みの調整を行う際の負担や工数を低減することができる。
【0113】
請求項11、25に記載の発明によれば、微妙な色情報の調整指示を入力することによりユーザ指示情報を入力することができる。従って、専門知識のあるユーザがより細かな調整の指示を入力することが可能となる。
【0114】
請求項12、26に記載の発明によれば、外部コントローラに予め設定された内容からユーザが所望の内容を選択することによりユーザ指示情報を入力することができる。従って、外部コントローラで推奨する調整のパターン等をユーザに提示することにより、ユーザ指示情報をより簡単に入力することができる。
【0115】
請求項13、27に記載の発明によれば、画像形成装置とは別体に構成されている操作部、例えば画像形成装置にネットワーク接続されたPC等からユーザ情報が入力可能となるので、ユーザ指示情報入力時の操作性を向上させることができる。
【0116】
請求項14、28に記載の発明によれば、外部コントローラにおいて、画像形成装置のプリンタ部又は/及びスキャナ部の特性情報の履歴を経時的に履歴情報格納部に保存し、保存された特性情報の履歴から、定期的にプリンタ部又は/及びスキャナ部の特性の変動量を予測して、その予測結果に基づいて調整パラメータを演算して画像形成装置に送信する。従って、機械特性に基づく画質の変動に対して迅速に調整を行うことが可能となる。また、メーカが外部コントローラを所有すれば、メーカがユーザの好みを把握することができ、装置開発の参考にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画質調整システム100の全体構成を示す概念図である。
【図2】図1の画像形成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2の画像処理部104の要部構成を示すブロック図である。
【図4】図1の外部コントローラ2の機能的構成を示すブロック図である。
【図5】図2のCPU101及び図4のCPU201により実行される画質調整処理の処理シーケンスを示す図である。
【図6】(a)はユーザ指示情報入力画面1021の一例を示す図、(b)は数値入力画面1022の一例を示す図である。
【図7】図4のCPU201により実行される調整パラメータ更新処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 画質調整システム
1 画像形成装置
101 CPU
102 操作表示部
103 スキャナ部
104 画像処理部
105 プリンタ部
106 RAM
107 記憶部
108 情報記憶部
109 送受信部
110 バス
2 外部コントローラ
201 CPU
202 操作部
203 表示部
204 送受信部
205 RAM
206 記憶部
207 パラメータ演算部
208 履歴情報管理部
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部コントローラと画像形成装置とが通信ネットワークで接続され、画像形成装置の画質調整を行う画質調整システム及び画質調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、各個体の機械特性のバラツキによる画質のバラツキを調整するには、画像形成装置のスキャナ部でテスト原稿を読み取った値やプリンタ部から出力したテストパターンの値をそれぞれの基準値にあわせるように、画像形成装置内の調整ソフトウエアで調整パラメータを算出し、算出された調整パラメータにより画質が調整されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、ネットワークに接続された複数の画像形成装置において、補正基準機となる画像形成装置で他の画像形成装置から出力されたテストパターンを読み取り、補正基準機から出力されたテストパターンの画質を基準として各画像形成装置の画像パラメータ補正量を演算して各画像形成装置に送信することにより、複数の画像形成装置間の画質が均一となるように調整する技術が開示されている。
【0004】
画質調整としては、機械特性のバラツキ調整の他、ユーザの好みの画質を実現するための調整、使用環境等にあわせた調整等があり、画質調整のためのソフトウエアは画像形成装置内のROMに格納されている。これらの調整は、画像形成装置の操作部を操作することにより、ユーザ自身が試行錯誤して調整している。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−123856号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ROMの記憶容量は制限があり、ユーザ毎の膨大な好みを実現するソフトウエアを全てROMに組み込むことは不可能であるため、ユーザは好みに応じた十分な調整を行うことができなかった。また、好みや使用環境にあわせて画質を調整することは、ユーザにとって手間のかかる煩雑な作業であった。
【0007】
また、調整ソフトウエアの更新は、メーカ側が多数の画像形成装置に対して個々に更新する必要があり、管理コストがかかっていた。
【0008】
更に、画像形成装置の機械特性の履歴を経時的に記憶することは、記憶容量制限により不可能であり、調整時に取得した機械特性の情報はメンテナンスに活かされていなかった。
【0009】
本発明の課題は、画像形成装置において、機械特性に応じた画質調整及びユーザの好みや使用環境に応じた画質調整を容易かつ迅速に行うことができるようにするとともに、画像形成装置の機械特性や調整ソフトウエアの管理が容易な画質調整システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
入力された画像データを転写紙に印刷するプリンタ部を備えた画像形成装置と、前記画像形成装置の画質調整を行う外部コントローラとが通信ネットワークを介して接続された画質調整システムであって、
前記画像形成装置は、ユーザの指示情報を入力する操作部と、前記入力されたユーザ指示情報を前記外部コントローラに送信する送信部と、前記外部コントローラから送信された調整パラメータを受信する受信部と、前記受信された調整パラメータを記憶する情報記憶部と、前記情報記憶部に記憶された調整パラメータに基づいて前記入力された画像データに画像処理を施して前記プリンタ部に出力する画像処理部とを備え、
前記外部コントローラは、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報を受信する受信部と、前記受信されたユーザ指示情報に基づいて前記画像形成装置の画質を調整するための調整パラメータを演算するパラメータ演算部と、前記演算された調整パラメータを前記画像形成装置に送信する送信部とを備えたことを特徴としている。
【0011】
請求項15に記載の発明は、
入力された画像データを転写紙に印刷する画像形成装置と、前記画像形成装置の画質調整を行う外部コントローラとが通信ネットワークを介して接続された画質調整システムにおける画質調整方法であって、
前記画像形成装置において、ユーザの指示情報を入力する工程と、前記入力されたユーザ指示情報を前記外部コントローラに送信する工程と、
前記外部コントローラにおいて、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報を受信する工程と、前記受信されたユーザ指示情報に基づいて前記画像形成装置の画質を調整するための調整パラメータを演算する工程と、前記演算された調整パラメータを前記画像形成装置に送信する工程と、
前記画像形成装置において、前記外部コントローラから送信された調整パラメータを受信する工程と、前記受信された調整パラメータを情報記憶部に記憶する工程と、前記情報記憶部に記憶された調整パラメータに基づいて前記入力された画像データに画像処理を施す工程と、
を含むことを特徴としている。
【0012】
請求項1、15に記載の発明によれば、画像形成装置において、ユーザの指示情報を入力し、入力されたユーザ指示情報を外部コントローラに送信すると、外部コントローラにおいて、送信されたユーザ指示情報を受信し、受信されたユーザ指示情報に基づいて画像形成装置の画質を調整するための調整パラメータを演算し、演算された調整パラメータを画像形成装置に送信する。画像形成装置においては、外部コントローラから送信された調整パラメータを受信して情報記憶部に記憶し、記憶された調整パラメータに基づいて画像データに画像処理を施す。
【0013】
従って、ユーザの指示に応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。また、外部コントローラで調整パラメータを演算する調整ソフトウエアを保持しているので、調整ソフトウエアの更新は、外部コントローラの調整ソフトウエアを更新すればよく、メーカが多数の画像形成装置の調整ソフトウエアをサービスマンが出向く等により個々に直接更新する必要がなくなり、ソフトウエア更新に係る管理コストを低減することができる。画像形成装置では、記憶容量の制限にとらわれることなく、細かな調整を行うことができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記画像形成装置は、原稿の画像を読み取るスキャナ部を備えたことを特徴としている。
【0015】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記画像形成装置に備えられたスキャナ部によって原稿を読み取る工程を含むことを特徴としている。
【0016】
請求項2、16に記載の発明によれば、スキャナ部を備えた画像形成装置においても請求項1の発明を適用することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記画像形成装置の送信部は、前記プリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を前記ユーザ指示情報と併せて前記外部コントローラに送信し、
前記外部コントローラの受信部は、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報、前記プリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を受信し、前記パラメータ演算部は、前記受信部により受信された情報に基づいて前記画像形成装置の調整パラメータを演算することを特徴としている。
【0018】
請求項17に記載の発明は、請求項15又は16に記載の発明において、
前記画像形成装置において、前記画像形成装置に備えられたプリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を前記ユーザ指示情報と併せて前記外部コントローラに送信する工程と、
前記外部コントローラにおいて、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報、前記プリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を受信する工程と、前記受信された情報に基づいて前記画像形成装置の調整パラメータを演算する工程と、
を含むことを特徴としている。
【0019】
請求項3、17に記載の発明によれば、画像形成装置において、画像形成装置に備えられたプリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報をユーザ指示情報と併せて外部コントローラに送信し、外部コントローラにおいて、受信された情報に基づいて画像形成装置の調整パラメータを演算する。従って、画像形成装置機械特性及びユーザの指示に応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像処理部でテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを測色計で測定したデータであることを特徴としている。
【0021】
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、
前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像形成装置においてテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを測色計で測定したデータであることを特徴としている。
【0022】
請求項4、18に記載の発明によれば、画像形成装置においてテストパターンを作成し、作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、出力されたテストパターンを測色計で測定することにより、プリンタ特性情報を取得することができる。
【0023】
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像処理部でテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0024】
請求項19に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、
前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像形成装置においてテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0025】
請求項5、19に記載の発明によれば、画像形成装置においてテストパターンを作成し、作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、出力されたテストパターンをスキャナ部で読み取ることにより、プリンタ特性情報を取得することができる。
【0026】
請求項6に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、特定のテスト原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0027】
請求項20に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、
前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、前記画像形成装置において特定のテスト原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0028】
請求項6、20に記載の発明によれば、画像形成装置において特定のテスト原稿をスキャナ部で読み取ることにより、スキャナ部の特性情報を取得することができる。
【0029】
請求項7に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、
前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、ユーザ指定の原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0030】
請求項21に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、
前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、ユーザ指定の原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴としている。
【0031】
請求項7、21に記載の発明によれば、ユーザ指定の原稿をスキャナ部で読み取ることによりスキャナ特性を取得することができるので、所望の原稿の色に合わせた画質調整を行うことが可能となる。
【0032】
請求項8に記載の発明は、請求項4〜7の何れか一項に記載の発明において、前記画像形成装置は、前記特性情報のデータにおける所定領域のR,G,B信号比の平均値を算出するデータ算出部を備え、前記送信部は、前記データ算出部により算出されたデータを特性情報として前記外部コントローラに送信することを特徴としている。
【0033】
請求項22に記載の発明は、請求項18〜21の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置において、前記特性情報のデータにおける所定領域のR,G,B信号比の平均値を算出する工程と、前記算出されたデータを特性情報として前記外部コントローラに送信する工程と、を含むことを特徴としている。
【0034】
請求項8、22に記載の発明によれば、特性情報のデータにおける所定領域のR,G,B信号比の平均値を算出して外部コントローラに送信するので、送信するデータ量が少なくてすみ、送信時間を短縮することができる。
【0035】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか一項に記載の発明において、前記ユーザの指示情報は、ユーザの好みを示す情報であることを特徴としている。
【0036】
請求項23に記載の発明は、請求項15〜22の何れか一項に記載の発明において、
前記ユーザの指示情報は、ユーザの好みを示す情報であることを特徴としている。
【0037】
請求項9、23に記載の発明によれば、ユーザの好みをユーザ指示情報として送信するので、ユーザの好みに応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。
【0038】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置の操作部は、数値の入力、指定色の指定、出力方針の選択、若しくは出力状態を表現するあいまいな言葉の選択によりユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0039】
請求項24に記載の発明は、請求項15〜23の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置において、数値の入力、指定色の指定、出力方針の選択、若しくは出力状態を表現するあいまいな言葉の選択によりユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0040】
請求項10、24に記載の発明によれば、数値の入力、指定色の指定、出力方針の選択、若しくは出力状態を表現するあいまいな言葉の選択によりユーザ指示情報を入力することができる。従って、ユーザが専門的な知識がなくても所望の調整を容易に迅速に行うことができ、試行錯誤しながら好みの調整を行う際の負担や工数を低減することができる。
【0041】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置の操作部は、微妙な色情報の調整指示を入力することによりユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0042】
請求項25に記載の発明は、請求項15〜24の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置において、微妙な色情報の調整指示を入力することによりユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0043】
請求項11、25に記載の発明によれば、微妙な色情報の調整指示を入力することによりユーザ指示情報を入力することができる。従って、専門知識のあるユーザがより細かな調整の指示を入力することが可能となる。
【0044】
請求項12に記載の発明は、請求項1〜11の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置の操作部は、前記外部コントローラに予め設定された内容からユーザが所望の内容を選択することにより前記ユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0045】
請求項26に記載の発明は、請求項15〜26の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置において、前記外部コントローラに予め設定された内容からユーザが所望の内容を選択することにより前記ユーザ指示情報を入力することを特徴としている。
【0046】
請求項12、26に記載の発明によれば、外部コントローラに予め設定された内容からユーザが所望の内容を選択することによりユーザ指示情報を入力することができる。従って、外部コントローラで推奨する調整のパターン等をユーザに提示することにより、ユーザ指示情報をより簡単に入力することができる。
【0047】
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12の何れか一項に記載の発明において、
前記操作部は、前記画像形成装置とは別体に構成されていることを特徴としている。
【0048】
請求項27に記載の発明は、請求項15〜26の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置とは別体に構成されている操作部から前記ユーザ情報を入力することを特徴としている。
【0049】
請求項13、27に記載の発明によれば、画像形成装置とは別体に構成されている操作部、例えば画像形成装置にネットワーク接続されたPC等からユーザ情報が入力可能となるので、ユーザ指示情報入力時の操作性を向上させることができる。
【0050】
請求項14に記載の発明は、請求項3〜13の何れか一項に記載の発明において、
前記外部コントローラは、前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性情報の履歴を経時的に保存する履歴情報格納部と、前記履歴情報に格納された特性情報の履歴から、定期的に前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性の変動量を予測して、前記パラメータ演算部によりその予測結果に基づいて調整パラメータを演算して前記送信部により前記画像形成装置に送信する履歴情報管理部と、
を備えたことを特徴としている。
【0051】
請求項28に記載の発明は、請求項16〜27の何れか一項に記載の発明において、
前記外部コントローラにおいて、前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性情報の履歴を経時的に履歴情報格納部に保存する工程と、前記履歴情報に格納された特性情報の履歴から、定期的に前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性の変動量を予測して、その予測結果に基づいて調整パラメータを演算して前記画像形成装置に送信する工程と、
を含むことを特徴としている。
【0052】
請求項14、28に記載の発明によれば、外部コントローラにおいて、画像形成装置のプリンタ部又は/及びスキャナ部の特性情報の履歴を経時的に履歴情報格納部に保存し、保存された特性情報の履歴から、定期的にプリンタ部又は/及びスキャナ部の特性の変動量を予測して、その予測結果に基づいて調整パラメータを演算して画像形成装置に送信する。従って、機械特性に基づく画質の変動に対して迅速に調整を行うことが可能となる。また、メーカが外部コントローラを所有すれば、メーカがユーザの好みを把握することができ、装置開発の参考にすることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における画質調整システム100の全体構成例を示す。図1に示すように、画質調整システム100は、画像形成装置1と外部コントローラ2とがネットワークNを介して接続され、データの送受信が可能なように構成されている。なお、画像形成装置1、外部コントローラ2の台数は特に限定されない。
【0054】
ネットワークNは、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の様々な回線形態を適用することが可能である。ネットワークNには、例えば、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ等が含まれる。但し、情報管理の信頼性の観点から、特定のユーザのみがアクセス可能なセキュリティを確保しているネットワークであることが望ましい。各装置、端末間は有線接続であっても無線接続であってもよい。
【0055】
次に、画質調整システム100を構成する各装置について説明する。
まず、画像形成装置1について説明する。
画像形成装置1は、例えば、電子写真方式のカラー複写機である。
【0056】
図2に、画像形成装置1内部の構成例を示す。図2に示すように、画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)101、操作表示部102、スキャナ部103、画像処理部104、プリンタ部105、RAM(Random Access Memory)106、記憶部107、情報記憶部108、送受信部109等により構成され、各部はバス110により接続されている。
【0057】
CPU101は、記憶部107に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAM106内に展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置1各部の動作を集中制御する。また、CPU101は、読み出したプログラムに従って、外部コントローラ2と通信を行い、後述する画質調整処理を実行する。
【0058】
操作表示部102は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、CPU101から入力される表示信号の指示に従って表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。LCDの表示画面上は、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルに覆われており、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号としてCPU101に出力する。また、操作表示部102は、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタンを備え、ボタン操作による操作信号をCPU101に出力する。
【0059】
スキャナ部103は、原稿を載置するコンタクトガラスの下部にスキャナを備えて構成され、原稿の画像を読み取る。スキャナは、光源、CCD(Charge Coupled Device)等により構成され、光源から原稿へ照明走査した光の反射光を結像して光電変換することにより原稿の画像を読み取り、読み取った画像をデジタル画像データに変換して画像処理部104に出力する。ここで、画像は、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む。
【0060】
画像処理部104は、スキャナ部103により読み取られた画像データに画像処理を施してプリンタ部105に出力する。
図3に、画像処理部104の要部構成例を示す。図3に示すように、画像処理部104は、スキャナ部103により入力された画像データに対して、空間フィルタ/変倍部104aで平滑化処理、鮮鋭化処理、変倍処理等を施し、γ調整処理部104bでプリンタ部105の階調特性に合わせたγ調整処理を施し、色変換処理部104cでRGBデータからCMYKデータへの色変換処理を施し、中間調処理部104dによりディザ処理や誤差拡散処理等を施す。そして、圧縮/伸張部104gにより画像データに圧縮処理を施し、メモリ制御部104eの制御により、当該画像データをメモリ104fに保存する。CPU101から画像データ出力の指示があると、メモリ制御部104eにより、メモリ14fにから画像データを読み出し、圧縮/伸張部104gにより伸張する。そして、スクリーン処理部104hでスクリーン処理を施して、プリンタ部105へ出力する。
【0061】
なお、画像処理部104における各部の処理は、画像処理部104に設けられたCPUと、画像処理部104内に設けられたROMに記憶されているプログラムとの協働によるソフトウエアによって実現するが、専用のハードウエアにより構成するようにしてもよい。また、画像処理部104のCPUは、上述した各部の処理の他、CPU101からの指示に基づいて色測定用パターン信号を生成してプリンタ部105に出力する。
【0062】
プリンタ部105は、感光ドラム、トナー、排出部、給紙部などを備えて構成されている。プリンタ部105は、CPU101からの印刷指示に従って、操作表示部102から入力指示された、あるいはネットワークNを介して送受信部109により受信された印刷データに含まれる制御データにより指示されたサイズ、向きの用紙を給紙部から搬送して、感光ドラム表面に、画像処理部104から入力された画像の静電潜像を形成する。更に、プリンタ部105は、感光ドラム表面の静電潜像を含む領域にトナーを付着させ、給紙部から搬送される印刷用紙にトナーを転写して定着させた後、排出部から排出する。
【0063】
RAM106は、CPU101により実行制御される各種処理において、記憶部107から読み出されたプログラム、入力、若しくは出力データ及びパラメータ等の一時的な格納領域となる。
【0064】
記憶部107は、不揮発性の半導体メモリ等により構成され、画像形成装置1に対応するシステムプログラム及び該システムプログラム上で実行可能な各種処理プログラム等を記憶する。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形態で格納され、CPU101は、当該プログラムコードに従った動作を逐次実行する。
【0065】
情報記憶部108は、フラッシュメモリ等により構成され、外部コントローラ2から送信された調整パラメータを記憶する。
【0066】
送受信部109は、モデム、LANアダプタやルータやTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線、或いはISDN回線等の通信回線を介してネットワークNに接続された外部コントローラ2を始めとする各装置との通信制御を行う。
【0067】
次に、外部コントローラ2について説明する。
外部コントローラ2は、例えば、メーカのセンタのサーバであり、ネットワークNを介して画像形成装置1からスキャナ部103やプリンタ部105の特性情報及びユーザ指示情報を受信すると、受信した情報に基づいて最適な調整パラメータを算出して画像形成装置1に送信する。また、受信したスキャナ部やプリンタ部の特性情報を履歴情報として記憶して管理し、定期的に画像形成装置1の調整パラメータを更新する。
【0068】
図4に外部コントローラ2の内部構成例を示す。図4に示すように、外部コントローラ2は、CPU201、操作部202、表示部203、送受信部204、RAM205、記憶部206、パラメータ演算部207、履歴情報管理部208等により構成され、各部はバス209により接続されている。
【0069】
CPU201は、記憶部206に格納されている各種プログラムの中から指定されたプログラムをRAM205内の図示しないワークエリアに展開し、当該プログラムに従って各部を集中制御する。
【0070】
操作部202は、文字キー、数字キーの他、各種機能キーを備えたキーボードを含み、操作されたキーに対応する操作信号をCPU201へ出力する。また、操作部202は、マウス、タッチパネル等のポインティングデバイスを備える。
【0071】
表示部203は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等によってなる表示画面を備え、CPU201から入力される表示信号の指示に従って画像情報を画面上に表示する。
【0072】
送受信部204は、モデム、LANアダプタやルータやTA(Terminal Adapter)等によって構成され、専用線、或いはISDN回線等の通信回線を介してネットワークNに接続された画像形成装置1を始めとする各装置との通信制御を行う。
【0073】
RAM205は、CPU201により実行制御される各種処理において、記憶部205から読み出されたプログラム、入力、若しくは出力データ及びパラメータ等の一時的な格納領域となる。
【0074】
記憶部206は、プログラムやデータ等があらかじめ記憶されている記録媒体(図示せず)を有しており、この記録媒体は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。この記録媒体は記憶部206に固定的に設けられるもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記録媒体には、システムプログラム、当該システムに対応するパラメータ演算処理プログラム、調整パラメータ更新処理プログラムを始めとする各種処理プログラム、各種処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【0075】
本実施の形態において、記憶部206は、画像形成装置1のスキャナ部103の特性情報を取得するための読み取りに使用される、テスト原稿としての色測定用原稿を測色計により測定した基準値データを格納するスキャナ基準値格納部2061と、画像形成装置1のプリンタ部105の特性情報を取得するための印刷出力に使用される、テストパターンとしての色測定用パターンを基準値データとして格納するプリンタ基準値格納部2062を有している。また、記憶部206は、画像形成装置1から受信した特性情報、ユーザ指示情報の履歴を画像形成装置1の号機番号と対応付けて記憶する履歴情報格納部2063を有している。
【0076】
パラメータ演算部207は、スキャナ部103、プリンタ部105の特性情報及びユーザ指示情報に基づいて最適な調整パラメータを算出する。
【0077】
履歴情報管理部208は、所定期間毎に履歴情報格納部2063に格納された特性情報の履歴情報に基づいて、スキャナ部103、プリンタ部105各々の機械特性の変動を予測して、画像形成装置1の調整パラメータを更新する。また、予測した結果、機械特性の変動が予め定められた設定値以上となった場合に、画像形成装置1に警告を送信する。
【0078】
なお、本発明の実施の形態において、上記パラメータ演算部207、履歴情報管理部208は、CPU201と記憶部206に格納されたパラメータ演算処理プログラム、調整パラメータ更新処理プログラムとの協働によるソフトウエア処理によって実現される。なお、各プログラムの機能をCPU201の制御下において動作する専用ハードウエアにより実現する構成としてもよい。
【0079】
次に、動作について説明する。
図5に、画像形成装置1と外部コントローラ2により実行される画質調整処理の処理シーケンスを示す。
【0080】
画像形成装置の操作表示部102により画質調整モードへの設定が指示され(ステップS1;YES)、スキャナ部103により特定の色測定用原稿が読み取られると(ステップS2)、データ算出部としてのステップS3において、読み取られた画像データの所定領域のR,G,B比の平均値が算出される(スキャナ特性情報)(ステップS3)。次いで、画像処理部104からプリンタ部105に色測定用パターン信号が出力され、この信号に基づいてプリンタ部105により画像形成が行われ、色測定用パターンが記録紙に印刷出力される(ステップS4)。出力された色測定用パターンがスキャナ部103により読み取られると(ステップS5)、データ算出部としてのステップS6において、読み取られた画像データの所定領域のR,G,B比の平均値が算出される(プリンタ特性情報)(ステップS6)。
【0081】
次いで、操作表示部102によりユーザの指示情報が入力され(ステップS7)、送信が指示されると(ステップS8;YES)、送受信部109によりスキャナ、プリンタの特性情報、ユーザ指示情報、画像形成装置1の号機番号が外部コントローラ2に送信される(ステップS9)。ここで、ユーザの指示情報とは、ユーザの好みに関する情報であり、例えば、操作表示部102からの数値入力や選択入力により、下記に示す情報を入力可能である。
・数値情報;明度、彩度、色相
・方針;原稿との色差最小、彩度維持、原稿の原色をプリンタの原色にあわせる
・指定色;原稿のこの色をPantone Colorの#1234にする、原稿のこの色を同じにする
・あいまいな言葉;鮮やかにする、明るくする、派手にする、落ち着いた感じにする
・ユーザ環境;転写紙、環境(温度、湿度)の指定
・細部の指示;色情報調整値
【0082】
図6(a)に、ステップS7において操作表示部102に表示されるユーザ指示情報入力画面1021の一例を示す。図6(a)に示すように、ユーザ指示情報入力画面1021においては、ユーザが好みの情報を入力する形態を選択可能である。このユーザ指示情報入力画面1021から入力形態が選択されると、ユーザ指示情報を入力又は選択する画面に遷移する。図6(b)は、「数値入力」ボタンが選択された際に操作表示部102に表示される数値入力画面1022を示している。このように、ユーザは、自己の知識に応じた入力形態で好みを入力することができる。
【0083】
なお、ユーザ指示情報の入力は、入力時に外部コントローラ2にアクセスすることにより、外部コントローラ2に予め設定されたユーザの好みの既定パターンを受信して操作表示部102に表示し、その中から選択するようにしてもよい。外部コントローラ2に用意された既定パターンは、例えば、「肌色がきれい」等、操作表示部102に設定されていないパターンである。
【0084】
外部コントローラ2の送受信部204により、画像形成装置1から送信された特性情報、ユーザ指示情報及び号機番号が受信されると(ステップS10)、受信されたデータが号機番号毎の履歴として履歴情報格納部2063に格納される(ステップS11)。次いで、パラメータ演算部207により、スキャナ基準値格納部2061、プリンタ基準値格納部2062に格納されている基準値を参照し、受信された特性情報とユーザ指示情報に基づいて、最適な調整パラメータが算出される(ステップS12)。そして、送受信部204により算出された調整パラメータが送信される(ステップS13)。
【0085】
画像形成装置1の送受信部109により、外部コントローラ2から送信された調整パラメータが受信されると(ステップS14)、受信された調整パラメータが情報記憶部108に記憶され、調整パラメータとして設定され本処理は終了する(ステップS15)。
【0086】
画像処理部104は、情報記憶部108に記憶された調整パラメータに基づいて画像処理を施すことにより、ユーザの好みに応じた最適な画質を出力することができる。
【0087】
次に、外部コントローラ2のCPU201により実行される調整パラメータ更新処理について図7を参照して説明する。
【0088】
前回の更新時から所定期間が経過すると(ステップS21;YES)、履歴情報格納部2063に記憶されている画像形成装置1の号機番号に対応するスキャナ部103とプリンタ部105の各特性情報の履歴情報が読み出され、各部の機械特性の予測変動量が算出される(ステップS22)。スキャナ部103又は/及びプリンタ105について、算出された変動後の特性と基準値との差が予め定められた設定値以上である場合、送受信部204を介して画像形成装置1に警告が送信される(ステップS24)。警告とは、例えば、部品交換の必要性を報知するものである。算出された変動後の特性と基準値との差が予め定められた設定値以上でなければ、変動量に応じた調整パラメータがパラメータ演算部207により算出され、当該調整パラメータが送受信部204を介して画像形成装置1に送信される(ステップS26)。
【0089】
画像形成装置1は、送受信部109により警告を受信すると、操作表示部102にこれを表示する。調整パラメータが受信された場合は、CPU101の制御により情報記憶部108の調整パラメータが更新される。
【0090】
以上説明したように、画質調整システム100によれば、画像形成装置1は、画質調整モードにおいて、スキャナ部103により色測定用原稿が読み取られることにより、スキャナ特性情報が算出される。次いで、画像処理部105で生成された色測定用パターンがプリンタ部105により出力され、出力された記録紙のパターンがスキャナ部103により読み取られることにより、プリンタ特性情報が算出される。操作表示部102によりユーザの好みの情報が指示入力されると、送受信部109により号機番号、スキャナ及びプリンタの特性情報及びユーザ指示情報が外部コントローラ2に送信される。
【0091】
外部コントローラ2において、送受信部204により画像形成装置1から号機番号、スキャナ及びプリンタの特性情報、ユーザ指示情報が受信されると、受信された情報が履歴情報格納部2063に保存されるとともに、受信された特性情報及びユーザ指示情報に基づいて調整パラメータが算出される。そして、算出されたパラメータが画像形成装置1に送信される。画像形成装置1においては、送受信部109により調整パラメータが受信されると、情報記憶部108に記憶される。画像処理部104においては、情報記憶部108に記憶された調整パラメータに基づいて画像処理が施される。
【0092】
更に、外部コントローラ2において、履歴情報管理部208により、所定期間毎に履歴情報格納部2063に記憶された履歴情報が所定期間毎に読み出され、スキャナ、プリンタの機械特性の予測変動量が算出される。スキャナ又は/及びプリンタの変動後の特性とその基準値との差が所定値以上である場合には、警告が画像形成装置1に送信される。スキャナ、プリンタの変動後の特性とその基準値との差が所定値以上でない場合は、機械特性の変動量に基づいて調整パラメータが算出され、画像形成装置1に送信される。画像形成装置1においては、情報記憶部の調整パラメータが更新される。
【0093】
従って、機械特性に応じた画質調整及びユーザの好みや使用環境に応じた画質調整を容易かつ迅速に行うことができる。ユーザの好みの指示は、数値の入力でなく、あいまいな指示等が可能であるので、専門的な知識がなくとも所望の調整を容易に行うことができ、試行錯誤しながら好みの調整を行う際の負担や工数を低減することができる。
【0094】
また、外部コントローラで調整ソフトウエアを保持しているので、調整ソフトウエアの更新は、外部コントローラの調整ソフトウエアを更新すればよく、メーカー側が、多数の画像形成装置の調整ソフトウエアをサービスマン等により個々に直接更新する必要がなくなり、ソフトウエア更新に係る管理コストを軽減することができる。画像形成装置側では、記憶容量の制限にとらわれることなく、より細かな調整を行うことができる。
【0095】
また、画像形成装置の機械特性履歴を外部コントローラにて保存し、履歴情報に基づいて特性の変動を予測することで、迅速な調整、メンテナンスが可能となる。更に、メーカ側は、ユーザ指示情報からユーザの好みを把握することができ、装置開発の参考にすることができる。
【0096】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明に係る画質調整システム100の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態においては、色測定用原稿は予め決まった原稿であり、外部コントローラ2にこの色測定用原稿の読み取り時における基準値が保持されていることとしたが、これに限定されず、ユーザの管理原稿や、色あわせをしたいプリンタ等から出力された画像を原稿として用いても良い。この場合、原稿をスキャナで読み取ったスキャナの特性情報のほかに、スキャナの基準値データとして、原稿を測色計で測定したデータの所定領域のR,G,B比の平均値を算出して外部コントローラ2に併せて送信することにより、調整パラメータの算出が可能となる。
【0097】
また、ユーザ指定情報は、画像形成装置1の操作表示部102から入力する態様としたが、必ずしも画像形成装置1から入力する必要はなく、ネットワークNに接続されたパーソナルコンピュータから入力するようにしてもよい。
【0098】
また、外部コントローラは、メーカが管理するものとして説明したが、複数大を所有するユーザであれば、ユーザが保有するようにしてもよい。
【0099】
また、スキャナ部やプリンタ部のバラツキがほとんどない場合は、ユーザ指示情報のみを外部コントローラに送り、ユーザの好みに応じた画質調整を行うようにしてもよい。また、スキャナ部とプリンタ部の特性情報の何れか一方のバラツキがほとんどない場合は、他方の特性情報のみをユーザ指示情報と併せて送信するようにしてもよい。
【0100】
更に、上記実施の形態においては、電子写真方式の複写機を例にとり説明したが、これに限定されず、例えば、カラープリンタ、MFP(マルチファンクションプリンタ)、ファクシミリ装置、複合機等に適用することができる。スキャナが備えられていないプリンタの場合、プリンタで出力した色測定用パターンを測色計により測定し、所定領域のR,G,B比の平均値を算出したデータをプリンタ特性として外部コントローラ2に送信する。また、複写機等プリンタにスキャナが備えられている場合においても、プリンタで出力した色測定用パターンを測色計により測定したデータを利用するようにしてもよい。
【0101】
その他、画質調整システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0102】
【発明の効果】
請求項1、15に記載の発明によれば、画像形成装置において、ユーザの指示情報を入力し、入力されたユーザ指示情報を外部コントローラに送信すると、外部コントローラにおいて、送信されたユーザ指示情報を受信し、受信されたユーザ指示情報に基づいて画像形成装置の画質を調整するための調整パラメータを演算し、演算された調整パラメータを画像形成装置に送信する。画像形成装置においては、外部コントローラから送信された調整パラメータを受信して情報記憶部に記憶し、記憶された調整パラメータに基づいて画像データに画像処理を施す。
【0103】
従って、ユーザの指示に応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。また、外部コントローラで調整パラメータを演算する調整ソフトウエアを保持しているので、調整ソフトウエアの更新は、外部コントローラの調整ソフトウエアを更新すればよく、メーカが多数の画像形成装置の調整ソフトウエアをサービスマンが出向く等により個々に直接更新する必要がなくなり、ソフトウエア更新に係る管理コストを低減することができる。画像形成装置では、記憶容量の制限にとらわれることなく、細かな調整を行うことができる。
【0104】
請求項2、16に記載の発明によれば、スキャナ部を備えた画像形成装置においても請求項1の発明を適用することができる。
【0105】
請求項3、17に記載の発明によれば、画像形成装置において、画像形成装置に備えられたプリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報をユーザ指示情報と併せて外部コントローラに送信し、外部コントローラにおいて、前記受信された情報に基づいて画像形成装置の調整パラメータを演算する。従って、画像形成装置機械特性及びユーザの指示に応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。
【0106】
請求項4、18に記載の発明によれば、画像形成装置においてテストパターンを作成し、作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、出力されたテストパターンを測色計で測定することにより、プリンタ特性情報を取得することができる。
【0107】
請求項5、19に記載の発明によれば、画像形成装置においてテストパターンを作成し、作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、出力されたテストパターンをスキャナ部で読み取ることにより、プリンタ特性情報を取得することができる。
【0108】
請求項6、20に記載の発明によれば、画像形成装置において特定のテスト原稿をスキャナ部で読み取ることにより、スキャナ部の特性情報を取得することができる。
【0109】
請求項7、21に記載の発明によれば、ユーザ指定の原稿をスキャナ部で読み取ることによりスキャナ特性を取得することができるので、所望の原稿の色に合わせた画質調整を行うことが可能となる。
【0110】
請求項8、22に記載の発明によれば、特性情報のデータにおける所定領域のR,G,B信号比の平均値を算出して外部コントローラに送信するので、送信するデータ量が少なくてすみ、送信時間を短縮することができる。
【0111】
請求項9、23に記載の発明によれば、ユーザの好みをユーザ指示情報として送信するので、ユーザの好みに応じた画質調整を容易にかつ迅速に行うことができる。
【0112】
請求項10、24に記載の発明によれば、数値の入力、指定色の指定、出力方針の選択、若しくは出力状態を表現するあいまいな言葉の選択によりユーザ指示情報を入力することができる。従って、ユーザが専門的な知識がなくても所望の調整を容易に迅速に行うことができ、試行錯誤しながら好みの調整を行う際の負担や工数を低減することができる。
【0113】
請求項11、25に記載の発明によれば、微妙な色情報の調整指示を入力することによりユーザ指示情報を入力することができる。従って、専門知識のあるユーザがより細かな調整の指示を入力することが可能となる。
【0114】
請求項12、26に記載の発明によれば、外部コントローラに予め設定された内容からユーザが所望の内容を選択することによりユーザ指示情報を入力することができる。従って、外部コントローラで推奨する調整のパターン等をユーザに提示することにより、ユーザ指示情報をより簡単に入力することができる。
【0115】
請求項13、27に記載の発明によれば、画像形成装置とは別体に構成されている操作部、例えば画像形成装置にネットワーク接続されたPC等からユーザ情報が入力可能となるので、ユーザ指示情報入力時の操作性を向上させることができる。
【0116】
請求項14、28に記載の発明によれば、外部コントローラにおいて、画像形成装置のプリンタ部又は/及びスキャナ部の特性情報の履歴を経時的に履歴情報格納部に保存し、保存された特性情報の履歴から、定期的にプリンタ部又は/及びスキャナ部の特性の変動量を予測して、その予測結果に基づいて調整パラメータを演算して画像形成装置に送信する。従って、機械特性に基づく画質の変動に対して迅速に調整を行うことが可能となる。また、メーカが外部コントローラを所有すれば、メーカがユーザの好みを把握することができ、装置開発の参考にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画質調整システム100の全体構成を示す概念図である。
【図2】図1の画像形成装置1の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】図2の画像処理部104の要部構成を示すブロック図である。
【図4】図1の外部コントローラ2の機能的構成を示すブロック図である。
【図5】図2のCPU101及び図4のCPU201により実行される画質調整処理の処理シーケンスを示す図である。
【図6】(a)はユーザ指示情報入力画面1021の一例を示す図、(b)は数値入力画面1022の一例を示す図である。
【図7】図4のCPU201により実行される調整パラメータ更新処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 画質調整システム
1 画像形成装置
101 CPU
102 操作表示部
103 スキャナ部
104 画像処理部
105 プリンタ部
106 RAM
107 記憶部
108 情報記憶部
109 送受信部
110 バス
2 外部コントローラ
201 CPU
202 操作部
203 表示部
204 送受信部
205 RAM
206 記憶部
207 パラメータ演算部
208 履歴情報管理部
Claims (28)
- 入力された画像データを転写紙に印刷するプリンタ部を備えた画像形成装置と、前記画像形成装置の画質調整を行う外部コントローラとが通信ネットワークを介して接続された画質調整システムであって、
前記画像形成装置は、ユーザの指示情報を入力する操作部と、前記入力されたユーザ指示情報を前記外部コントローラに送信する送信部と、前記外部コントローラから送信された調整パラメータを受信する受信部と、前記受信された調整パラメータを記憶する情報記憶部と、前記情報記憶部に記憶された調整パラメータに基づいて前記入力された画像データに画像処理を施して前記プリンタ部に出力する画像処理部とを備え、
前記外部コントローラは、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報を受信する受信部と、前記受信されたユーザ指示情報に基づいて前記画像形成装置の画質を調整するための調整パラメータを演算するパラメータ演算部と、前記演算された調整パラメータを前記画像形成装置に送信する送信部とを備えたことを特徴とする画質調整システム。 - 前記画像形成装置は、原稿の画像を読み取るスキャナ部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画質調整システム。
- 前記画像形成装置の送信部は、前記プリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を前記ユーザ指示情報と併せて前記外部コントローラに送信し、
前記外部コントローラの受信部は、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報、前記プリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を受信し、前記パラメータ演算部は、前記受信部により受信された情報に基づいて前記画像形成装置の調整パラメータを演算することを特徴とする請求項1又は2に記載の画質調整システム。 - 前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像処理部でテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを測色計で測定したデータであることを特徴とする請求項3に記載の画質調整システム。
- 前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像処理部でテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴とする請求項3に記載の画質調整システム。
- 前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、特定のテスト原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴とする請求項3に記載の画質調整システム。
- 前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、ユーザ指定の原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴とする請求項3に記載の画質調整システム。
- 前記画像形成装置は、前記特性情報のデータにおける所定領域のR,G,B信号比の平均値を算出するデータ算出部を備え、前記送信部は、前記データ算出部により算出されたデータを特性情報として前記外部コントローラに送信することを特徴とする請求項4〜7の何れか一項に記載の画質調整システム。
- 前記ユーザの指示情報は、ユーザの好みを示す情報であることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の画質調整システム。
- 前記画像形成装置の操作部は、数値の入力、指定色の指定、出力方針の選択、若しくは出力状態を表現するあいまいな言葉の選択によりユーザ指示情報を入力することを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の画質調整システム。
- 前記画像形成装置の操作部は、微妙な色情報の調整指示を入力することによりユーザ指示情報を入力することを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の画質調整システム。
- 前記画像形成装置の操作部は、前記外部コントローラに予め設定された内容からユーザが所望の内容を選択することにより前記ユーザ指示情報を入力することを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の画質調整システム。
- 前記操作部は、前記画像形成装置とは別体に構成されていることを特徴とする請求項1〜12の何れか一項に記載の画質調整システム。
- 前記外部コントローラは、前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性情報の履歴を経時的に保存する履歴情報格納部と、前記履歴情報に格納された特性情報の履歴から、定期的に前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性の変動量を予測して、前記パラメータ演算部によりその予測結果に基づいて調整パラメータを演算して前記送信部により前記画像形成装置に送信する履歴情報管理部と、
を備えたことを特徴とする請求項3〜13の何れか一項に記載の画質調整システム。 - 入力された画像データを転写紙に印刷する画像形成装置と、前記画像形成装置の画質調整を行う外部コントローラとが通信ネットワークを介して接続された画質調整システムにおける画質調整方法であって、
前記画像形成装置において、ユーザの指示情報を入力する工程と、前記入力されたユーザ指示情報を前記外部コントローラに送信する工程と、
前記外部コントローラにおいて、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報を受信する工程と、前記受信されたユーザ指示情報に基づいて前記画像形成装置の画質を調整するための調整パラメータを演算する工程と、前記演算された調整パラメータを前記画像形成装置に送信する工程と、
前記画像形成装置において、前記外部コントローラから送信された調整パラメータを受信する工程と、前記受信された調整パラメータを情報記憶部に記憶する工程と、前記情報記憶部に記憶された調整パラメータに基づいて前記入力された画像データに画像処理を施す工程と、
を含むことを特徴とする画質調整方法。 - 前記画像形成装置に備えられたスキャナ部によって原稿を読み取る工程を含むことを特徴とする請求項15に記載の画質調整方法。
- 前記画像形成装置において、前記画像形成装置に備えられたプリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を前記ユーザ指示情報と併せて前記外部コントローラに送信する工程と、
前記外部コントローラにおいて、前記画像形成装置から前記ユーザ指示情報、前記プリンタ部及び/又はスキャナ部の特性情報を受信する工程と、前記受信された情報に基づいて前記画像形成装置の調整パラメータを演算する工程と、
を含むことを特徴とする請求項15又は16に記載の画質調整方法。 - 前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像形成装置においてテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを測色計で測定したデータであることを特徴とする請求項17に記載の画質調整方法。
- 前記画像形成装置のプリンタ部の特性情報は、前記画像形成装置においてテストパターンを作成し、前記作成されたテストパターンをプリンタ部で出力し、前記出力されたテストパターンを前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴とする請求項17に記載の画質調整方法。
- 前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、前記画像形成装置において特定のテスト原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴とする請求項17に記載の画質調整方法。
- 前記画像形成装置のスキャナ部の特性情報は、ユーザ指定の原稿を前記スキャナ部で読み取ったデータであることを特徴とする請求項17に記載の画質調整方法。
- 前記画像形成装置において、前記特性情報のデータにおける所定領域のR,G,B信号比の平均値を算出する工程と、前記算出されたデータを特性情報として前記外部コントローラに送信する工程と、を含むことを特徴とする請求項18〜21の何れか一項に記載の画質調整方法。
- 前記ユーザの指示情報は、ユーザの好みを示す情報であることを特徴とする請求項15〜22の何れか一項に記載の画質調整方法。
- 前記画像形成装置において、数値の入力、指定色の指定、出力方針の選択、若しくは出力状態を表現するあいまいな言葉の選択によりユーザ指示情報を入力することを特徴とする請求項15〜23の何れか一項に記載の画質調整方法。
- 前記画像形成装置において、微妙な色情報の調整指示を入力することによりユーザ指示情報を入力することを特徴とする請求項15〜24の何れか一項に記載の画質調整方法。
- 前記画像形成装置において、前記外部コントローラに予め設定された内容からユーザが所望の内容を選択することにより前記ユーザ指示情報を入力することを特徴とする請求項15〜25の何れか一項に記載の画質調整方法。
- 前記画像形成装置とは別体に構成されている操作部から前記ユーザ情報を入力することを特徴とする請求項15〜26の何れか一項に記載の画質調整方法。
- 前記外部コントローラにおいて、前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性情報の履歴を経時的に履歴情報格納部に保存する工程と、前記履歴情報に格納された特性情報の履歴から、定期的に前記プリンタ部又は/及びスキャナ部の特性の変動量を予測して、その予測結果に基づいて調整パラメータを演算して前記画像形成装置に送信する工程と、
を含むことを特徴とする請求項17〜27の何れか一項に記載の画質調整方法。
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JP2003061409A JP2004274328A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 画質調整システム及び画質調整方法 |
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