JP2014079989A - 情報変換装置、情報復元装置、画像形成装置、画像形成システム、情報変換プログラムおよび情報復元プログラム - Google Patents

情報変換装置、情報復元装置、画像形成装置、画像形成システム、情報変換プログラムおよび情報復元プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014079989A
JP2014079989A JP2012230858A JP2012230858A JP2014079989A JP 2014079989 A JP2014079989 A JP 2014079989A JP 2012230858 A JP2012230858 A JP 2012230858A JP 2012230858 A JP2012230858 A JP 2012230858A JP 2014079989 A JP2014079989 A JP 2014079989A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
numerical information
data
value
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012230858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6052593B2 (ja
Inventor
真一 ▲角▼田
Shinichi Tsunoda
Naoya Yamazaki
直哉 山▲崎▼
Tomohisa Suzuki
智久 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2012230858A priority Critical patent/JP6052593B2/ja
Publication of JP2014079989A publication Critical patent/JP2014079989A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6052593B2 publication Critical patent/JP6052593B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】送信される画像形成装置に係わるデータの容量を削減する。
【解決手段】画像形成装置に係わり、パラメータ名と当該パラメータ名に対応した第1の数値情報とで構成される複数のデータを取得し、第1の取得手段で取得されたデータを、パラメータ名と、第1の数値情報を当該第1の数値情報に対応して予め設定された基準値との差分値である第2の数値情報とで構成される複数のデータに変換する。基準値は、第2の数値情報の情報量が第1の数値情報の情報量以下となるように設定される。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報変換装置、情報復元装置、画像形成装置、画像形成システム、情報変換プログラムおよび情報復元プログラムに関するものである。
画像処理装置から送られた画像データを用紙などの記録媒体に出力する画像形成装置や画像形成システムでは、高画質化および高安定性を実現するために、機能の複雑化が進んでいる。
一方で、コスト競争力の獲得を目的としたコスト削減の必要性は依然として高く、機能の複雑化とは相反して、画像形成装置等に搭載された記憶手段のデータ記憶容量の低減が必須となっている。
また、近年では、ネットワークなどの通信回線に接続された画像形成装置から各種データを収集・解析することで、当該画像形成装置のユーザにおける使用形態(どのように使用されているか)や使用状況(どのような状況にあるか)などを把握し、ユーザからの連絡がなくてもメンテナンスや消耗品の補充、トラブルの処置等が行えるという、新たな付加価値が提供されるようになってきた。
一方で、画像形成装置に搭載される機能の複雑化と、ネットワークに接続される機器の増加により、取り扱うデータ量が肥大化してきている。
そのため、データ量を削減し、ネットワークトラフィックを極力低減しなければならないが、解析精度を高めるために多種多様なデータを収集する必要性は依然として高い。
なお、データ量を削減する技術が記載された文献としては、例えば特開平6−282411号公報がある。
特開平6−282411号公報
本発明は、通信回線を通して送信されるデータ量を削減することのできる技術を提供することを目的とする。
また、本発明は、記憶されるデータ量を削減することのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の情報変換装置は、画像形成装置に係わり、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される複数の情報を取得する第1の取得手段と、前記第1の取得手段で取得された情報を、前記情報名と、前記第1の数値情報を当該第1の数値情報に対応して予め設定された基準値との差分値である第2の数値情報とで構成される複数の情報に変換する変換手段とを有し、前記基準値は、前記第2の数値情報の情報量が前記第1の数値情報の情報量以下となるように設定されている、ことを特徴する。
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、前記基準値は、目標として設定される制御値、前記画像形成装置の設計上から想定される想定値、前記第1の数値情報と同種の情報値、前記画像形成装置の予め決められた時点での制御値、または複数の前記第1の数値情報を統計処理して得られる統計値である、ことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、先頭の前記第1の数値情報についての前記第2の数値情報への変換は、前記基準値として当該第1の数値情報を設定するとともに、第1の数値情報として「0」を設定し、2番目以下の前記第1の数値情報についての前記第2の数値情報への変換は、前記基準値として当該第1の数値情報を設定するとともに、第1の数値情報として直前の前記第1の数値情報を設定する、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項4に記載の本発明の情報復元装置は、請求項1から3の何れか一項に記載の変換手段で変換された複数の前記情報を取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段で取得された複数の前記情報について、前記情報名と、前記第2の数値情報に前記基準値を加算した前記第1の数値情報とで構成される情報に復元する復元手段と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載の発明において、複数の前記第1の数値情報が不連続な値の場合、前記復元手段により複数の前記第1の数値情報を復元した後に、複数の前記第1の数値情報の不連続部分を補完して連続化する連続化手段をさらに有する、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項6に記載の本発明の画像形成システムは、請求項1から3の何れか一項に記載の情報変換装置を備え、画像データに対する画像形成処理を実施する画像形成装置と、該画像形成装置と通信回線を介して接続され、前記情報変換装置で変換された前記情報、請求項4または5記載の情報復元装置および前記情報復元装置により復元された前記情報を記憶する記憶手段を備えた処理装置とを有する、ことを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、上記請求項6に記載の発明において、前記処理装置は、前記変換手段により得られた前記第2の数値情報が予め設定された閾値を越えたときに、当該閾値を越えたことに対応して意味づけされた情報を報知する報知手段を有する、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項8に記載の本発明の画像形成装置は、請求項1から3の何れか一項に記載の情報変換装置と、請求項4または5記載の情報復元装置と、前記情報変換装置で変換された前記情報、および前記情報復元装置により復元された前記情報を記憶する記憶手段とを有し、画像データに対する画像形成処理を実施することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、上記請求項8に記載の発明において、前記変換手段により得られた前記第2の数値情報が予め設定された閾値を越えたときに、当該閾値を越えたことに対応して意味づけされた情報を報知する報知手段を有する、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項10に記載の本発明の情報変換プログラムは、画像形成装置に係わり、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される複数の情報を取得する第1の取得過程と、前記第1の取得手段で取得された情報を、前記情報名と、前記第1の数値情報を当該第1の数値情報に対応して予め設定された基準値との差分値である第2の数値情報とで構成される複数の情報に変換する変換過程とをコンピュータに実行させ、前記基準値は、前記第2の数値情報の情報量が前記第1の数値情報の情報量以下となるように設定されている、ことを特徴する。
上記課題を解決するため、請求項11に記載の本発明の情報復元プログラムは、請求項10に記載の変換過程で変換された複数の前記情報を取得する第2の取得過程と、前記第2の取得過程で取得された複数の前記情報について、前記情報名と、前記第2の数値情報に前記基準値を加算した前記第1の数値情報とで構成される情報に復元する復元過程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま送信する場合に比べて、通信回線を通して送信されるデータ量を削減することが可能になる。また、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま記憶する場合に比べて、記憶されるデータ量を削減することが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま送信する場合に比べて、通信回線を通して送信されるデータ量を削減することが可能になる。また、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま記憶する場合に比べて、記憶されるデータ量を削減することが可能になる。
請求項3記載の発明によれば、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま送信する場合に比べて、通信回線を通して送信されるデータ量を削減することが可能になる。また、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま記憶する場合に比べて、記憶されるデータ量を削減することが可能になる。
請求項4記載の発明によれば、情報名と第1の数値情報とで構成される複数の情報を短時間で取得することが可能になる。
請求項5記載の発明によれば、連続値からなる情報よりも大きな容量の情報について、データ量を削減することが可能になる。
請求項6記載の発明によれば、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま送信する場合に比べて、通信回線を通して送信されるデータ量を削減することが可能になる。また、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま記憶する場合に比べて、記憶されるデータ量を削減することが可能になる。
請求項7記載の発明によれば、画像形成装置の状態を速やかに且つ正確に把握することが可能になる。
請求項8記載の発明によれば、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま記憶する場合に比べて、記憶されるデータ量を削減することが可能になる。
請求項9記載の発明によれば、画像形成装置の状態を速やかに且つ正確に把握することが可能になる。
請求項10記載の発明によれば、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま送信する場合に比べて、通信回線を通して送信されるデータ量を削減することが可能になる。また、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される情報をそのまま記憶する場合に比べて、記憶されるデータ量を削減することが可能になる。
請求項11記載の発明によれば、情報名と第1の数値情報とで構成される複数の情報を短時間で取得することが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムにおける各構成要素の内容を機能的に説明したブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色用、M色用、C色用およびK色用のトナー濃度センサの検出結果に対するデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色用のトナー濃度センサの検出値についての過去N回分の保存値に対するデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色用の光学式トナー濃度センサの各濃度(Cin)の検出値に対するデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色用の光学式トナー濃度センサの各濃度(Cin)の検出値における過去N回分の保存値に対するデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色用、M色用、C色用およびK色用の現像ロールの現像電位の制御値に対するデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色用の現像ロールの現像電位についての過去N回分の保存値に対するデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色用、M色用、C色用およびK色用の感光体の帯電電位の制御値に対するデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色用の感光体の帯電電位についての過去N回分の保存値に対するデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としての温度センサの測定値に対するデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としての温度センサの測定値についての過去N回分の保存値のデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのルックアップテーブルのデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのルックアップテーブルの保存値のデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色のトナー濃度センサ検出値のPS補正量に対するK色のPS補正量のデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色の光学式トナー濃度センサの検出用パッチについての目標制御値に対するLC色の目標制御値のデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのセットアップ時のトナー濃度センサの平均値のパラメータに対するデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色用のトナー濃度センサについての過去N回分の検出値のデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのY色、M色、C色およびK色用のトナー濃度センサの統計値を基準値としたデータを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としての階調補正のルックアップテーブルデータを示す図である。 図20のルックアップテーブルデータで階調補正された入力画像信号と出力画像信号との関係を示すグラフである。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としての変形例である階調補正のルックアップテーブルデータを示す図である。 図22のルックアップテーブルデータで階調補正された入力画像信号と出力画像信号との関係を示すグラフである。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としてのトナー濃度センサの出力の履歴データを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としての湿度センサの検出湿度の履歴データを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としての中間転写体上の画像パッチを検出した画像濃度センサの出力の履歴データを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る画像形成システムを構成する画像形成装置であるプリンタの制御部により変換されるデータの一例としての画像記録媒体の一例である用紙の供給を開始してから用紙有無の検知センサで検知した用紙搬送時間の履歴データを示す図である。 本発明の他の実施の形態に係る画像形成システムにおける各構成要素の内容を機能的に説明したブロック図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
本発明の一実施の形態に係わる画像形成システム10Aは、図1に示すように、画像処理装置としてのコンピュータ100と、画像形成装置としてのプリンタ200Aと、処理装置としてのサーバ300とが通信回線400を介して接続されている。
通信回線400としては、ローカルエリアネットワーク(LAN=Local Area Network)や電話回線などの有線通信回線、無線LANなどの無線通信回線、さらには、これらの通信回線を組み合わせたもの、などが適用される。なお、本実施の形態では、コンピュータ100、プリンタ200Aおよびサーバ300間は、予め決められた通信プロトコル、例えばTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に従ってデータ通信するようになっている。
画像処理装置としてのコンピュータ100は、プリンタ200Aに向けて画像データを送信して印刷要求を行う。このコンピュータ100は、当該コンピュータ100に係わる情報であるデータ(後述する)を記憶する機能、記憶した情報であるデータを変換する機能を有する。
画像形成装置としてのプリンタ200Aは、コンピュータ100からの画像データに基づき画像形成処理を実施し、この画像形成処理の結果としての印刷物を出力する。なお、プリンタ200Aには、タンデム現像方式のプリンタやロータリ現像方式のプリンタなどのカラープリンタ、あるいはモノクロのプリンタなど、様々な種類のプリンタが適用される。
処理装置としてのサーバ300は、プリンタ200Aから送信された情報であるデータを復元する機能、復元された情報であるデータやプリンタ200Aから送信されたそのままの情報であるデータを記憶する機能、および必要な情報を表示して報知する機能を有する。また、サーバ300は、プリンタ200Aからの要求に応じて、該当するデータを当該プリンタ200Aへ送信する。
なお、通信回線400に接続されるコンピュータ100、プリンタ200Aおよびサーバ300は1台に限定されるものではなく、それぞれ複数台であってもよい。
図2に示すように、コンピュータ100は、画像データや当該画像データの作成に係わる情報などを表示する表示部101、画像データに対する画像形成指示などの入力情報を入力する入力部102、コンピュータ100の動作などに係わる情報を記憶する記憶部103、通信のためのインターフェースを司る通信インターフェース(以下「通信I/F」という。)104、これらの構成要素に対する制御を行う制御部105を備えている。
記憶部103は、図示しない第1の記憶領域、第2の記憶領域および第3の記憶領域を有している。
第1の記憶領域は、アプリケーション、オペレーティングシステム、通信プロトコルに対応するプログラム、デバイスドライバ、コンピュータ100が実行する処理手順に対応するプログラムなどを記憶する領域であり、例えばハードディスクやROM(読み出し専用メモリ)などで構成される。
第2の記憶領域は、画像データを格納する領域であり、例えばハードディスク、RAM(随時書き込み読み出しメモリ)などで構成される。
第3の記憶領域は、上記第1の記憶領域から読み出されたプログラム、上記第2の記憶領域から読み出された画像データ、データ通信のときに授受されるデータを記憶する領域(ワークエリア)であり、例えばRAMなどで構成される。また、この第3の記憶領域は、演算処理のときに使用するワークエリアを有している。
制御部105は、上記第1の記憶領域から上記第3の記憶領域へプログラムを読み込んで実行することにより、例えばプリンタ200Aとの画像形成処理に関するデータ通信を行う。また、制御部105は、コンピュータ100全体の制御を行うものであり、例えばCPU(中央演算処理装置)で構成される。
プリンタ200Aは、必要な情報を記憶する記憶部201A(記憶手段)、画像形成処理(印刷処理)を実行する印刷部202、通信のためのインターフェースを司る通信インターフェース(以下「通信I/F」という。)203、ユーザインターフェースとして動作する表示・操作部204、これらの構成要素を含むプリンタ200A全体の制御を行う制御部205Aを備えている。
記憶部201Aは、画像形成処理(電子写真プロセス)を実施するのに必要なデータやパラメータなどのファームウェアを記憶する第1の記憶領域(図示せず)と、この第1の記録領域から読み込まれたファームウェアや、プリンタ200Aに設けられた各種センサなど(図示せず)で検出された当該プリンタ200Aに係わる情報であるデータ、あるいは通信I/F203を介して受信された画像データを記憶する第2の記憶領域(図示せず)とを有している。なお、記憶部201Aは、具体的には例えばROMやRAMなどにより構成される。
印刷部202は、制御部205Aの制御の下、用紙などの記録媒体に画像データに対応する画像を印刷する。
表示・操作部204は、ユーザに対して各種の情報を表示する表示機能(表示手段)と、ユーザからの指示を受け付ける操作機能(受付手段)とを有している。
制御部205Aは、プリンタ200A全体の制御を行うものであり、例えばCPU(中央演算処理装置)で構成される。制御部205Aは、記憶部201Aの第1の記憶領域から第2の記憶領域へファームウェアを読み込んで実行することにより、例えば受信された画像データに基づき印刷画像を生成し、これの印刷処理を印刷部202に依頼する。また、制御部205Aは、記憶部201Aの第1の記憶領域から第2の記憶領域へファームウェアを読み込んで実行することにより、第2の記憶領域に記憶されたプリンタ200Aに係わる情報であるデータについて変換処理を行い、データ変換装置(情報変換装置の一例)として機能する(詳細は後述する)。なお、変換されたデータは通信I/F203を介してサーバ300に送信される。
サーバ300は、必要な情報を記憶する記憶部301(記憶手段)、通信のためのインターフェースを司る通信インターフェース(以下「通信I/F」という。)302、ユーザインターフェースとして動作する表示・操作部303、これらの構成要素を含むサーバ300全体の制御を行う制御部304を備えている。
記憶部301は、ファームウェアを記憶する第1の記憶領域(図示せず)と、この第1の記録領域から読み込まれたファームウェアや、通信I/F302を介して受信されたプリンタ200Aに係わる情報であるデータ等を復元して、あるいはそのまま記憶する第2の記憶領域(図示せず)とを有している。なお、記憶部301は、具体的には例えばROMやRAMなどにより構成される。
表示・操作部303は、ユーザに対して各種の情報を表示する(報知する)機能(報知手段)と、ユーザからの指示を受け付ける操作機能(受付手段)とを有している。
制御部304は、サーバ300全体の制御を行うものであり、例えばCPU(中央演算処理装置)で構成される。制御部304は、記憶部301の第1の記憶領域から第2の記憶領域へファームウェアを読み込んで実行することにより、例えば第2の記憶領域に記憶されたプリンタ200Aに係わる変換データについて復元処理を行い、データ復元装置(情報復元装置の一例)として機能する(詳細は後述する)。
さて、以上のような構成を有する画像形成システム10Aにおいて、プリンタ200Aの記憶部201A内には、以下に例示するように、画像形成装置であるプリンタ200Aに係わる様々な情報であるデータ(パラメータや測定値など)が記憶されている。そして、当該データには、定期的にあるいはサーバ300からの要求に応じて、記憶部201Aから抽出されてサーバ300に送信されるものがある。
本実施の形態の画像形成システム10Aでは、次のように情報変換装置の一例であるデータ変換装置としての制御部205Aによりデータを変換してプリンタ200Aからサーバ300へと送信している。また、変換されたデータを受信したサーバ300では、情報復元装置の一例であるデータ復元装置としての制御部304によりデータの復元をしている。
具体的には、プリンタ200Aの制御部205Aにおけるデータの変換は次のようなものである。
すなわち、第1の取得手段としての機能を有する制御部205Aは、画像形成装置であるプリンタ200Aに係わる複数のデータ(情報)を取得する。ここで、取得されるデータは、パラメータ名(情報名)と当該パラメータ名に対応した数値である第1の数値情報とで構成されている。
次に、変換手段としての機能を有する制御部205Aは、第1の取得手段としての機能によって取得された複数のデータ(情報)を、パラメータ名と、第1の数値情報を当該第1の数値情報に対応して予め設定された基準値との差分値である第2の数値情報とで構成される複数のデータ(情報)に変換する。
そして、前述した基準値は、第2の数値情報の情報量が第1の数値情報の情報量以下となるように設定される。
また、サーバ300の制御部304におけるデータの復元は次のようなものである。
すなわち、第2の取得手段としての機能を有する制御部304は、上記のようにして変換手段としての機能を有するプリンタ200Aの制御部205Aで変換された複数のデータ(情報)を取得する。取得されたデータは記憶部301に格納される。
そして、復元手段としての機能を有する制御部304は、第2の取得手段としての機能に基づき記憶部301から読み出すことによって取得された複数のデータ(情報)について、パラメータ名(情報名)と、第2の数値情報に基準値を加算した第1の数値情報とで構成されるデータ(情報)に復元する。復元されたデータはサーバ300の記憶部301に格納される。
なお、画像形成装置であるプリンタ200Aに係わる様々な情報であるデータとは、プリンタ200A内で取り扱う情報に限定されるものではなく、プリンタ200Aに関係する情報であればよい。
たとえば、プリンタ200Aの記憶部201Aに格納されているデータ、トナーカートリッジなどに取り付けられたCRUM(Customer Replaceable Unit Monitor:顧客可換型ユニットモニタ)データ、診断データ、履歴データなどが適用される。
さらには、プリンタ200Aのセンサなどで取得されるが、プリンタ200A内で取り扱われることなく、サーバ300に転送されるデータなども、本願でいう「画像形成装置(プリンタ200A)に係わる数値情報(データ)」になる。
また、このようにサーバ300に送信するデータについては、基準値はプリンタ200Aの記憶部201Aおよびサーバ300の記憶部301のどちらか一方、あるいは両方に格納しておく。自らで格納しておけば、変換あるいは復元時に自己の記憶部(記憶部201A・記憶部301)から基準値を読み出すことになり、自らでは格納しなければ、変換あるいは復元時に相手の記憶部(記憶部301・記憶部201A)から基準値を取得することになる。
なお、プリンタ200A内で制御に用いられるパラメータ、測定値などについては、基準値をプリンタ200A内の記憶部201Aに格納することが望ましい。但し、RAMに格納する場合には、電源を落としてしまうとデータが失われてしまうことから、あらためてサーバ300からデータを取得するなどの手段が必要になる。
以下、図3〜図27を用いてプリンタ200Aの制御部205Aにより変換されるデータについて、基準値の種類に分類して説明する。
(1)目標として設定される制御値(目標制御値)が基準値に設定されるデータ
目標制御値が基準値に設定されるデータの具体例として、基準値となる目標制御値が変化しないプリンタ200A内の各種パラメータや測定値などがある。また、差分値のデータサイズは制御範囲から決定される。
ここで、パラメータ名としてのトナー濃度センサ(Y(Yellow)色用、M(Magenta)色用、C(Cyan)色用およびK(Black)色用のトナー濃度センサ)の検出結果に対するデータを図3に、パラメータ名としてのトナー濃度センサ(Y色用のトナー濃度センサ)の検出値についての過去N回分の保存値に対するデータを図4に、それぞれ示す。
なお、以下に示す図5および図6を含め、図中の目標制御値が基準値、測定値が第1の数値情報、差分値が第2の数値情報となり、第1の数値情報を第2の数値情報に変換したときの削減効果(削減されるビット数)を併せて示している。
図3および図4において、測定値は最大で10ビット(「1023」)、差分値は最大で8ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで7ビット「127」:つまり8ビット全体で「−128〜127」)としている。よって、削減効果は2ビットとなる。
次に、パラメータ名としての光学式トナー濃度センサ(Y色用の光学式トナー濃度センサ)の各濃度(Cin)の検出値に対するデータを図5に、その保存値(過去N回分の保存値)に対するデータを図6に示す。
これら図5および図6においても、測定値は最大で10ビット(「1023」)、差分値は最大で8ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで7ビット「127」:つまり8ビット全体で「−128〜127」)としている。よって、削減効果は2ビットとなる。
なお、図示する場合は、光学式トナー濃度センサのカラートナー用の拡散反射光成分の検出値に対するデータを示しているが、ブラックトナー用の鏡面反射光成分の検出値のデータなど、様々な検出値のデータに適用される。
ここで、第2の数値情報を受け取ったサーバ300に報知手段としての機能を付与し、変換手段としての機能を有するプリンタ200Aの制御部205Aにより得られた第2の数値情報が予め設定された閾値(第2の数値情報のデータサイズ(ビット数)の閾値、あるいは第2の数値情報の数値そのものの閾値)を越えたときに、当該閾値を越えたことに対応して意味づけされた情報を報知するようにしてもよい。
このようにすれば、ユーザによりプリンタ200Aの状態が速やかに且つ正確に把握される。
一例を挙げると、トナー濃度センサや光学式トナー濃度センサの基準値と検出値との差分値(第2の数値情報)が閾値のデータサイズ(例えば、図3に示す場合には8ビット)を超えた場合は、センサの故障やコネクタ抜け等の疑いがあるとして、警告表示や診断結果をプリンタ200Aからサーバ300に送信するようにしてもよい。
なお、以下に説明する場合を含め、差分値が予め設定した範囲外の値になったときの値を予め設定しておき、当該値のときには差分値が設定範囲外の値であることを示すようにしてもよい。たとえば、差分値の範囲が「−127〜127」であるとき、差分値が当該範囲外になる場合は「−128」とする。
あるいは、差分値が予め設定した範囲外の値になる場合は、当該範囲内の最大値または最小値を設定してもよい。
また、以下に説明する場合を含め、差分値のデータサイズは制御範囲から決定されるが、必ずしも正負両方の値をとることを考慮しなくてもよい場合がある。例えば、複数の第1の数値情報の値が、常に直前の第1の数値情報の値以上となるときには、差分値は正の符号だけを考慮すればよい。この場合、符号ビット分のデータ量がさらに削減される。
(2)プリンタ200Aの設計上から想定される値(想定値)が基準値に設定されるデータ
想定値が基準値に設定されるデータの具体例として、プリンタ200A内の各種パラメータにおける目標制御値が各種補正等により変化するデータがある。また、差分値のデータサイズは制御範囲から決定される。
ここで、電位制御に関するパラメータである現像電位(Vdeve)(Y色用、M色用、C色用およびK色用の現像ロールの現像電位)の制御値に対するデータを図7に、現像電位(Y色用の現像ロールの現像電位)についての過去N回分の保存値に対するデータを図8に、それぞれ示す。
なお、以下に示す図9から図12を含め、図中の設計の想定値が基準値、制御値が第1の数値情報、差分値が第2の数値情報となり、第1の数値情報を第2の数値情報に変換したときの削減効果(削減されるビット数)を併せて示している。
図7および図8において、制御値は最大で10ビット(「1023」)、差分値は最大で8ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで7ビット「127」:つまり8ビット全体で「−128〜127」)としている。よって、削減効果は2ビットとなる。
次に、パラメータ名としての感光体の帯電電位(VH)(Y色用、M色用、C色用およびK色用の感光体の帯電電位)の制御値に対するデータを図9に、パラメータ名としての帯電電位(Y色用の感光体の帯電電位)についての過去N回分の保存値に対するデータを図10に、それぞれ示す。
これら図9および図10においても、制御値は最大で10ビット(「1023」)、差分値は最大で8ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで7ビット「127」:つまり8ビット全体で「−128〜127」)としている。よって、削減効果は2ビットとなる。
なお、電位の制御値に対するデータとしては、感光体の帯電電位(VH)だけではなく、例えば帯電した感光体を露光した後の電位である露光電位(VL)や、帯電した感光体を露光する露光装置であるレーザダイオードの光量(LD光量)などについても適用される。
さらに、このような電位制御値だけではなく、例えば温度センサや湿度センサなどの環境センサの測定値等に適用してもよい。
ここで、パラメータ名としての温度センサの測定値に対するデータ図11に、その測定値についての過去N回分の保存値のデータを図12に、それぞれ示す。
これら図11および図12においては、制御値は最大で8ビット(「255」)、差分値は最大で6ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで5ビット「31」:つまり6ビット全体で「−32〜31」)としている。よって、削減効果は2ビットとなる。
ここで、第2の数値情報を受け取ったサーバ300に報知手段としての機能を付与し、変換手段としての機能を有するプリンタ200Aの制御部205Aにより得られた第2の数値情報が予め設定された閾値(第2の数値情報のデータサイズ(ビット数)の閾値、あるいは第2の数値情報の数値そのものの閾値)を越えたときに、当該閾値を越えたことに対応して意味づけされた情報を報知するようにしてもよい。
このようにすれば、ユーザによりプリンタ200Aの状態が速やかに且つ正確に把握される。
一例を挙げると、電位制御値の基準値と測定値との差分値(第2の数値情報)や温度センサの基準値と測定値との差分値(第2の数値情報)などが閾値のデータサイズ(例えば、図7に示す場合には8ビット)を超えた場合は、何らかの不具合が起こるおそれがあるとして、警告表示や診断結果をプリンタ200Aからサーバ300に送信するようにしてもよい。
(3)第1の数値情報と同種の情報値が基準値に設定されるデータ
第1の数値情報と同種の情報値を基準値に設定するとは、換言すれば、第1の数値情報と同種の予め設定された基準パラメータを基準値に設定することである。すなわち、複数あるパラメータ、測定値等の内、ある1種類が基準値として設定され得るパラメータ、測定値などが基準値に設定される。また、差分値のデータサイズは制御範囲から決定される。
ここで、入出力特性変換、色空間変換、ハーフトーンなどの画像処理の際に参照され、画像濃度を補正するために画像信号を調整するパラメータであるルックアップテーブル(LUT)のデータを図13に、その保存値を図14に、それぞれに示す。なお、ここでは、Y色、M色、C色、K色の各色のパラメータの内、Y色を基準パラメータとして設定し、それ以外のM色、C色、K色を差分値として保存している。
なお、ここでは、図中の基準パラメータが基準値、制御値が第1の数値情報、差分値が第2の数値情報となり、第1の数値情報を第2の数値情報に変換したときの削減効果(削減されるビット数)を併せて示している。
図13および図14において、制御値は最大で8ビット(「255」)、差分値は最大で6ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで5ビット「31」:つまり6ビット全体で「−32〜31」)としている。よって、削減効果は2ビットとなる。
なお、基準パラメータを基準値に設定する例としては、LUTの基準パラメータ以外にも、記録媒体の種類に応じた画像形成速度であるプロセススピード(PS)の基準パラメータなどがある。
パラメータ名としてのY色のトナー濃度センサ検出値のPS補正量に対するK色のPS補正量のデータを図15に示す。ここでは、Y色、M色、C色、K色の各色のパラメータの内、Y色を基準パラメータとして設定し、それ以外のM色、C色、K色を差分値として保存している。
また、図中の基準パラメータが基準値、設定値が第1の数値情報、差分値が第2の数値情報となり、第1の数値情報を第2の数値情報に変換したときの削減効果(削減されるビット数)を併せて示している。
図15において、設定値は最大で7ビット(「127」)、差分値は最大で5ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで4ビット「15」:つまり5ビット全体で「−16〜15」)としている。よって、削減効果は2ビットとなる。
なお、LUTの基準パラメータを基準値に設定する場合、スポットカラーとも呼ばれる特色(LC(Light Cyan)色、LM(Light Magenta)色、O(Orange)色、G(Green)色、CL(Clear)色など)に関するパラメータ情報などに適用してもよい。
パラメータ名としてのY色の光学式トナー濃度センサの検出用パッチについての目標制御値に対するLC色の目標制御値のデータを図16に示す。ここでは、Y色を基準パラメータとして設定し、特色(LC色、LM色、O色、G色、CL色など)を差分値として保存している。
また、図中の基準パラメータが基準値、測定値が第1の数値情報、差分値が第2の数値情報となり、第1の数値情報を第2の数値情報に変換したときの削減効果(削減されるビット数)を併せて示している。
図16において、測定値は最大で10ビット(「1023」)、差分値は最大で8ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで7ビット「127」:つまり8ビット全体で「−128〜127」)としている。よって、削減効果は2ビットとなる。
ここで、第2の数値情報を受け取ったサーバ300に報知手段としての機能を付与し、変換手段としての機能を有するプリンタ200Aの制御部205Aにより得られた第2の数値情報が予め設定された閾値(第2の数値情報のデータサイズ(ビット数)の閾値、あるいは第2の数値情報の数値そのものの閾値)を越えたときに、当該閾値を越えたことに対応して意味づけされた情報を報知するようにしてもよい。
このようにすれば、ユーザによりプリンタ200Aの状態が速やかに且つ正確に把握される。
一例を挙げると、LUTデータの差分値(第2の数値情報)などが閾値のデータサイズ(例えば、図13に示す場合には6ビット)を超えた場合は、何らかの不具合が起こるおそれがあるとして、警告表示や診断結果をプリンタ200Aからサーバ300に送信するようにしてもよい。
(4)プリンタ200Aの予め決められた時点での制御値が基準値に設定されるデータ
プリンタ200Aの予め決められた時点での制御値が基準値に設定されるデータは、ある時点で一度だけ実行され、その後は変化しないパラメータ、測定値などである。具体例としては、例えば、プリンタ200Aの製造ラインで一度だけ実行されるセットアップにより決定されるパラメータのデータなどがある。また、差分値のデータサイズは制御範囲から決定される。
ここで、このようなデータ一例として、セットアップ時のトナー濃度センサの平均値のパラメータに対するデータを図17に示す。
図中のある時点での制御値が基準値、測定値が第1の数値情報、差分値が第2の数値情報となり、第1の数値情報を第2の数値情報に変換したときの削減効果(削減されるビット数)を併せて示している。
図17において、測定値は最大で10ビット(「1023」)、差分値は最大で7ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで6ビット「63」:つまり7ビット全体で「−64〜63」)としている。よって、削減効果は3ビットとなる。
ここで、第2の数値情報を受け取ったサーバ300に報知手段としての機能を付与し、変換手段としての機能を有するプリンタ200Aの制御部205Aにより得られた第2の数値情報が予め設定された閾値(第2の数値情報のデータサイズ(ビット数)の閾値、あるいは第2の数値情報の数値そのものの閾値)を越えたときに、当該閾値を越えたことに対応して意味づけされた情報を報知するようにしてもよい。
このようにすれば、ユーザによりプリンタ200Aの状態が速やかに且つ正確に把握される。
一例を挙げると、トナー濃度センサの差分値(第2の数値情報)が閾値のデータサイズ(例えば、図17に示す場合には7ビット)を超えた場合は、何らかの不具合が起こるおそれがあるとして、警告表示や診断結果をプリンタ200Aからサーバ300に送信するようにしてもよい。
(5)複数の第1の数値情報を統計処理して得られる統計値が基準値に設定されるデータ
前述した(1)から(4)の値が基準値として規定されない場合には、プリンタ200Aの記憶部201Aやサーバ300の記憶部301に記憶されたプリンタ200Aに係わる第1の数値情報を統計処理して統計値を求め、これを基準値に設定するようにしてもよい。差分値のデータサイズは制御範囲から決定される。
ここで、統計処理による基準値の算出の一例として、パラメータ名としてのトナー濃度センサ(Y色用のトナー濃度センサ)についての過去N回分の検出値のデータを図18に示す。
図示する場合において、検出値のデータ群から最大値、最小値、中央値を算出し、
基準値=中央値
差分値のデータサイズ=−2^B〜2^B−1 (B+1ビット)
と設定する。
ここで、Bは「B>logA/log2」を満たす最小の整数値とし、Aは「最大値−中央値」、「最小値−中央値」のうちで絶対値の大きい方の値とする。図18に示す場合では、基準値はデータの中央値である「622」となる。
同様にして、図示しないM色、C色およびK色用のトナー濃度センサについての過去N回分の検出値から統計処理をして基準値を求める。これらの基準値が、例えば605、601、596となったものとする。
これらY色、M色、C色およびK色用のトナー濃度センサの統計値(パラメータ名)を基準値としたデータを図19に示す。図中の統計値が基準値、測定値が第1の数値情報、差分値が第2の数値情報となり、第1の数値情報を第2の数値情報に変換したときの削減効果(削減されるビット数)を併せて示している。
図19において、測定値は最大で10ビット(「1023」)、差分値は最大で5ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで4ビット「15」:つまり5ビット全体で「−16〜15」)としている。よって、削減効果は5ビットとなる。
ここで、第2の数値情報を受け取ったサーバ300に報知手段としての機能を付与し、変換手段としての機能を有するプリンタ200Aの制御部205Aにより得られた第2の数値情報が予め設定された閾値(第2の数値情報のデータサイズ(ビット数)の閾値、あるいは第2の数値情報の数値そのものの閾値)を越えたときに、当該閾値を越えたことに対応して意味づけされた情報を報知するようにしてもよい。
このようにすれば、ユーザによりプリンタ200Aの状態が速やかに且つ正確に把握される。
一例を挙げると、統計値と測定値との差分値(第2の数値情報)が閾値のデータサイズ(例えば、図19に示す場合には5ビット)を超えた場合は、何らかの不具合が起こるおそれがあるとして、警告表示や診断結果をプリンタ200Aからサーバ300に送信するようにしてもよい。
なお、統計処理の結果求められた基準値としての統計値は、既に保存してあるデータに適用してデータ量を削減してもいいし、今後格納されるデータについてのみ適応してもよい。
また、統計処理の結果の基準値として設定される統計値は、上述したような中央値ではなく、検出値のデータ群(図18参照)の平均値を採用してもよい。この場合、図18に示す例では、基準値は「619」となる。
さらに、差分値のデータサイズの決定に関して、上述したAの値を算出する際において、「最大値−中央値」、「最小値−中央値」をそのまま使うのではなく、係数αを乗じてもよい。
また、基準値に平均を、差分値のデータサイズをデータ群の分散値から、それぞれ決定してもよい。
つまり、
基準値=平均
差分値のデータサイズ=−2^B〜2^B−1(B+1ビット)
とする。
ここで、Bは「B>logA/log2」を満たす最小の整数値とし、Aをデータ群の分散値(標準偏差)とする。図18で示す例では、基準値は「619」、差分値のデータサイズは「−8〜7(4ビット):符号(「+」「−」)で1ビット、データで3ビット「7」」となる。
Aには、分散(σ)ではなく、2σや3σなど、正規分布のどの範囲をデータ量の削減対象とするかによって決定すればよい。
なお、以上に説明した統計処理の結果、元のデータサイズ(第1の数値情報のデータサイズ)に対して削減効果が見込めない場合は、基準値と第1の数値情報から第2の数値情報を求める差分処理は行わない。
(6)第1の数値情報が基準値を兼ねるデータ
第1の数値情報が基準値を兼ねるデータとは、より詳しく説明すれば、先頭の第1の数値情報について第2の数値情報へ変換する際は、基準値として当該第1の数値情報を設定するとともに、第1の数値情報として「0」を設定し、2番目以下の第1の数値情報について第2の数値情報へ変換する際は、基準値として当該第1の数値情報を設定するとともに、第1の数値情報として直前の第1の数値情報を設定するようなデータをいう。
このようなデータの具体例として、ルックアップテーブル(以下「LUT」という。)や履歴データなどがある。また、差分値のデータサイズは制御範囲から決定される。
以下、(6−1)においてLUTの場合を説明し、(6−2)において履歴データの場合を説明する。
(6−1)LUTの場合
入出力特性変換、色空間変換、ハーフトーンなどの画像処理においては、これらの処理の際に参照されるLUTを使用して画像処理が行われることがある。この場合、LUTを使用する画像処理は細かい調整が行える反面、各色、各スクリーン毎にLUTが必要になり、また、高画質化のために、スクリーン数の増加、階調数の増加のために、そのLUTサイズが大きくなって記憶容量が増加する。
また、このようにLUTを使用する画像処理では、入力データの種類に応じてLUTを変更する必要がある。例えば、文字データの場合には文字の見易さを高めるためのLUTを使用し、写真データの場合は色の再現性を高めるためのLUTを使用する必要がある。したがって、一つの画像処理に対して複数のLUTが必要になるため、これらのLUTを格納するために記憶容量が増加する。
すなわち、LUTを使用して画像処理を実施するということは、記憶容量の増加は避けられない。
ここで、図20はLUTデータの一例としての階調補正のLUTデータを示す図であり、図21は図20のLUTデータで階調補正された入力画像信号と出力画像信号との関係を示すグラフである。なお、これらの図面においては、8ビット(0〜255)の入力画像信号(C・in)を8ビット(0〜255)の出力画像信号(C・out)に変換する連続階調値の階調補正のLUTを示している。
図20および以下に示す図22において、図中の入力値としての入力画像信号(C・in)がパラメータ名に、入力画像信号(C・in)に対応した出力値としての出力画像信号(C・out)が第1の数値情報となる。
そして、先頭の第1の数値情報について第2の数値情報へ変換する際は、基準値としての当該第1の数値情報と第1の数値情報としての「0」との差分Δ(差分値)が第2の数値情報となる。
また、2番目以下の第1の数値情報について第2の数値情報へ変換する際は、基準値としての当該第1の数値情報と第1の数値情報としての直前の第1の数値情報との差分Δ(差分値)が第2の数値情報となる。
つまり、先頭の第1の数値情報は当該データの出力画像信号(C・out)そのものの値が第2の数値情報となり、2番目以降の第1の数値情報は当該データの直前のデータにおける出力画像信号(C・out)との差が第2の数値情報となる(Δ[0]=C・out[0]、Δ[i]=C・out[i]−C・out[i−1](i=1〜255))。
なお、データの復元は、プリンタ200Aの電源を投入した時点やスリープモードから復帰した時点のタイミングで行う。これにより出力画像信号(C・out)値を算出し(C・out[0]=Δ[0]、C・out[i]=C・out[i−1]+Δ[i](i=1〜255))、入力画像信号(C・in)0〜255に対応する出力画像信号(C・out)からなる階調補正のLUTをRAMなどの記憶部201BやASICに展開し、階調補正を行う(図21参照)。
なお、階調補正のLUTは入力画像信号(C・in)の増加に対し、出力画像信号(C・out)は減少することはない。また、トーンジャンプ(画像の中に階調の連続性がなくなって部分的に境界が発生し、縞模様が見えてしまう状態)を抑制する観点から、隣り合う入力画像信号(C・in)で出力画像信号(C・out)が大きく変化することもない。
よって、第2の数値情報である差分値は、出力画像信号(C・out)が8ビット(255)のとき、2〜4ビット(3〜15)の値となり、記憶容量がより一層抑制される。
さて、LUTデータは、図20や図21に示すような連続階調値ではなく、不連続階調値であってもよい。
ここで、図22はLUTデータの他の一例としての階調補正のLUTデータを示す図であり、図23は図22のLUTデータで階調補正された入力画像信号と出力画像信号との関係を示すグラフである。なお、これらの図面においては、10ビット(0〜1023)の入力画像信号(C・in)を10ビット(0〜1023)の出力画像信号(C・out)に変換する不連続階調値の階調補正のLUTを示している。
図示する場合では、データの変換においては、1024個のLUTデータのうちの32点おきの33点を抽出しておき、前述のように、先頭の第1の数値情報については当該データの出力画像信号(C・out)そのものの値を第2の数値情報とし、2番目以降の第1の数値情報については当該データの直前のデータにおける出力画像信号(C・out)との差を第2の数値情報とする(Δ[0]=C・out[0]、Δ[i]=C・out[i]−C・out[i−1](i=1〜32))。
なお、データの復元は、プリンタ200Aの電源を投入した時点やスリープモードから復帰した時点のタイミングで行う。これにより出力画像信号(C・out)値を算出する(C・out[0]=Δ[0]、C・out[i]=C・out[i−1]+Δ[i](i=1〜32))。
そして、連続化手段として機能する制御部304であるデータ復元装置は、直線補間や各種近似式を用いて、あるいは算出されたLUT値をデジタルフィルタでスムージング処理を行って、複数のデータの不連続部分を補完し、入力画像信号(C・in)0〜1023に対応する1024点の出力画像信号(C・out)からなる階調補正のLUTをRAMなどの記憶部201BやASICに展開し、階調補正を行う(図23参照)。
したがって、連続値からなるLUTデータよりも大きな容量のデータについて、データ量が削減される。
なお、階調補正のLUTは入力画像信号(C・in)の増加に対し、出力画像信号(C・out)は減少することはない。また、トーンジャンプを抑制する観点から、隣り合う入力画像信号(C・in)で出力画像信号(C・out)が大きく変化することもない。
よって、第2の数値情報である差分値は、出力画像信号(C・out)が10ビット(1023)のとき、6〜8ビット(63〜255)の値となり、記憶容量がより一層抑制される。
(6−2)履歴データの場合
画像形成システム10Aでは、プリンタ200Aについての故障の予兆を発見したり故障の診断を行うため、プリンタ200Aの記憶部201Aやサーバ300の記憶部301に、プリンタ200Aの各種センサ情報や画像形成条件に関する過去の履歴データが保存されている。
このような履歴データとしては、例えばトナー濃度センサの出力の履歴データ(図24)、湿度センサの検出湿度の履歴データ(図25)、中間転写体上の画像パッチを検出した画像濃度センサの出力の履歴データ(図26)、画像記録媒体の一例である用紙の供給を開始してから用紙有無の検知センサで検知した用紙搬送時間の履歴データ(図27)などがある。
但し、これらの履歴データは一例に過ぎず、例えば画像形成条件(電位設定・階調補正値)などを履歴データとしてもよい。
以下、これら各履歴データについて説明する。
トナー濃度センサの出力の履歴データを示す図24において、履歴がパラメータ名に、履歴に対応したセンサ出力が第1の数値情報となる。そして、先頭の第1の数値情報について第2の数値情報へ変換する際は、基準値としての当該第1の数値情報と第1の数値情報としての「0」との差分Δ(差分値)が第2の数値情報となる。また、2番目以下の第1の数値情報について第2の数値情報へ変換する際は、基準値としての当該第1の数値情報と第1の数値情報としての直前の第1の数値情報との差分Δ(差分値)が第2の数値情報となる。
つまり、先頭の第1の数値情報は当該データのセンサ出力そのものの値が第2の数値情報となり、2番目以降の第1の数値情報は当該データの直前のデータにおけるセンサ出力との差が第2の数値情報となる(Δ[0]=センサ出力[0]、Δ[i]=センサ出力[i]−センサ出力[i−1](i=1〜9))。
ここで、第1の数値情報であるセンサ出力は増減するために第2の数値情報は正・負何れもの値をとるが、急激に大きく変化することは殆ど無い。よって、センサ出力は最大で10ビット(「1023」)、差分Δは最大で8ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで7ビット「127」:つまり8ビット全体で「−128〜127」)と設定される。この場合、削減効果は2ビットとなる。
なお、データの復元は、プリンタ200Aの電源を投入した時点やスリープモードから復帰した時点のタイミングで行う。これにより各履歴回数に対応するセンサ出力を算出し(センサ出力[0]=Δ[0]、センサ出力[i]=センサ出力[i−1]+Δ[i](i=1〜9))、故障予兆や故障診断などを行う。
すなわち、以下に説明する場合を含め、第2の数値情報を受け取ったサーバ300に報知手段としての機能を付与し、変換手段としての機能を有するプリンタ200Aの制御部205Aにより得られた第2の数値情報が予め設定された閾値(第2の数値情報のデータサイズ(ビット数)の閾値、あるいは第2の数値情報の数値そのものの閾値)を越えたときに、当該閾値を越えたことに対応して意味づけされた情報、つまり故障予兆や故障診断の情報を報知する。
一例を挙げると、第2の数値情報である差分値が閾値のデータサイズを超えた場合は、何らかの故障が発生する予兆である、あるいは故障が発生していると診断されたとして、警告表示や診断結果をプリンタ200Aからサーバ300に送信する。
また、以下に説明する場合を含め、ここでのデータでは、最も古い9回前のデータが最初のデータとなっているが、最も新しい今回データを最初のデータとして逆の順番で処理を行ってもよい。
次に、湿度センサの検出湿度の履歴データを示す図25において、履歴がパラメータ名に、履歴に対応した湿度が第1の数値情報となる。そして、先頭の第1の数値情報は当該データの湿度そのものの値が第2の数値情報となり、2番目以降の第1の数値情報は当該データの直前のデータにおける湿度との差が第2の数値情報となる(Δ[0]=湿度[0]、Δ[i]=湿度[i]−湿度[i−1](i=1〜9))。
ここでは、湿度は最大で7ビット(「127」)、差分Δは最大で6ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで5ビット「31」:つまり6ビット全体で「−32〜31」)と設定される。この場合、削減効果は1ビットとなる。
次に、中間転写体上の画像パッチを検出した画像濃度センサの出力の履歴データを示す図26において、履歴がパラメータ名に、履歴に対応したセンサ出力が第1の数値情報となる。そして、先頭の第1の数値情報は当該データのセンサ出力そのものの値が第2の数値情報となり、2番目以降の第1の数値情報は当該データの直前のデータにおけるセンサ出力との差が第2の数値情報となる(Δ[0]=センサ出力[0]、Δ[i]=センサ出力[i]−センサ出力[i−1](i=1〜9))。
ここでは、センサ出力は最大で10ビット(「1023」)、差分Δは最大で8ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで7ビット「127」:つまり8ビット全体で「−128〜127」)と設定される。この場合、削減効果は2ビットとなる。
次に、用紙の供給を開始してから用紙有無検知センサで検知した用紙搬送時間の履歴データを示す図27において、履歴がパラメータ名に、履歴に対応した時間が第1の数値情報となる。そして、先頭の第1の数値情報は当該データの時間そのものの値が第2の数値情報となり、2番目以降の第1の数値情報は当該データの直前のデータにおける時間との差が第2の数値情報となる(Δ[0]=時間[0]、Δ[i]=時間[i]−時間[i−1](i=1〜9))。
ここでは、時間は最大で11ビット(「2047」)、差分Δは最大で8ビット(符号(「+」「−」)で1ビット、データで7ビット「127」:つまり8ビット全体で「−128〜127」)と設定される。この場合、削減効果は3ビットとなる。
さて、以上の説明においては、プリンタ200Aのデータがサーバ300に送信される画像形成システム10Aについて説明したが、本発明は、サーバ300を有しない画像形成システム10B(図28)にも適用される。このシステムでは、データはプリンタ200B内に記憶される。
すなわち、図28に示すように、画像形成システム10Bは、画像処理装置としてのコンピュータ100と、画像形成装置としてのプリンタ200Bとが通信回線400を介して接続されている。
ここで、コンピュータ100は前述のものと同様の構成となっている。また、プリンタ200Bの記憶部201Bは前述した記憶部201Aと記憶部301との機能を有し、制御部205Bは前述した制御部205Aと制御部304との機能を有している。なお、印刷部202および通信I/F203は前述したものと同様となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、プリンタ200Aに設けられたデータ変換装置としての制御部205Aにおいて、パラメータ名と当該パラメータ名に対応した第1の数値情報とで構成されるデータを、パラメータ名と、基準値と第1の数値情報との差分値である第2の数値情報とで構成されるデータに変換している。
したがって、変換後のデータをプリンタ200Aから通信回線400を通してサーバ300に送信するようにすれば(図1、図2に示す画像形成システム10A)、パラメータ名と当該パラメータ名に対応した第1の数値情報とで構成されるデータをそのまま送信する場合に比べて、送信されるデータ量が削減される。よって、通信回線400の負荷が低減される。
一方、受け側のサーバ300では、削減されたデータ量のデータを受信し、これを復元することになるので、パラメータ名と当該パラメータ名に対応した第1の数値情報とで構成されるデータが短時間で取得される。
また、変換後のデータをプリンタ200Bの当該プリンタ200Bの記憶部201Bに記憶し、復元時には、変換されたデータを読み出して復元するようにすれば(図28に示す画像形成システム10B)、記憶部201Bに記憶されるデータ量が削減される(省記憶容量化)。そして、このような省記憶容量化により、装置のコストが低減される。
また、差分値を抽出するという簡単な処理でデータ量が削減されるので、多種多様な情報が収集される。
さらに、差分値を抽出することによりデータ量が削減されるので、ビットシフト等によりデータ精度を落とすことなく、制御値や測定値などの情報がそのままの精度で保存される。
そして、保存される情報が第2の数値情報である差分値となることから、それ自体だけでは意味をなすデータとならないので、セキュリティの向上に寄与する。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
また、以上に説明したデータ変換およびデータ復元のプログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記録媒体に格納して提供してもよい。
すなわち、画像処理プログラムを含むプログラムをハードディスク等の記憶装置に記録する場合に限らず、当該プログラムを次のようにして提供してもよい。
たとえば、プログラムをROMに格納しておき、CPUが、このプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータで読み取りされる記憶媒体に格納して配布するようにしてもよい。
さらには、画像処理装置等を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータと接続するようにし、サーバ装置あるいはホストコンピュータから上記プログラムをダウンロードした後、このプログラムを実行するようにしてもよい。この場合、このプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記憶媒体)が挙げられる。
以上の説明では、本発明をトナーを用いて記録する画像形成装置に係わる技術に適用した場合が示されているが、例えば、情報の種類に応じて、吐出されたインクで記録するインクジェット形式の画像形成装置に係わる技術に適用してもよい。
10A,10B 画像形成システム
100 コンピュータ
101 表示部
102 入力部
103 記憶部
104 通信インターフェース
105 制御部
200A,200B プリンタ
201A,201B 記憶部
202 印刷部
203 通信インターフェース
204 操作部
205A,205B 制御部
300 サーバ
301 記憶部
302 通信インターフェース
303 操作部
304 制御部
400 通信回線

Claims (11)

  1. 画像形成装置に係わり、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される複数の情報を取得する第1の取得手段と、
    前記第1の取得手段で取得された情報を、前記情報名と、前記第1の数値情報を当該第1の数値情報に対応して予め設定された基準値との差分値である第2の数値情報とで構成される複数の情報に変換する変換手段とを有し、
    前記基準値は、前記第2の数値情報の情報量が前記第1の数値情報の情報量以下となるように設定されている、
    ことを特徴する情報変換装置。
  2. 前記基準値は、
    目標として設定される制御値、前記画像形成装置の設計上から想定される想定値、前記第1の数値情報と同種の情報値、前記画像形成装置の予め決められた時点での制御値、または複数の前記第1の数値情報を統計処理して得られる統計値である、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報変換装置。
  3. 先頭の前記第1の数値情報についての前記第2の数値情報への変換は、前記基準値として当該第1の数値情報を設定するとともに、第1の数値情報として「0」を設定し、
    2番目以下の前記第1の数値情報についての前記第2の数値情報への変換は、前記基準値として当該第1の数値情報を設定するとともに、第1の数値情報として直前の前記第1の数値情報を設定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の情報変換装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の変換手段で変換された複数の前記情報を取得する第2の取得手段と、
    前記第2の取得手段で取得された複数の前記情報について、前記情報名と、前記第2の数値情報に前記基準値を加算した前記第1の数値情報とで構成される情報に復元する復元手段と、
    を有することを特徴とする情報復元装置。
  5. 複数の前記第1の数値情報が不連続な値の場合、前記復元手段により複数の前記第1の数値情報を復元した後に、複数の前記第1の数値情報の不連続部分を補完して連続化する連続化手段をさらに有する、
    ことを特徴とする請求項4記載の情報復元装置。
  6. 請求項1から3の何れか一項に記載の情報変換装置を備え、画像データに対する画像形成処理を実施する画像形成装置と、
    該画像形成装置と通信回線を介して接続され、前記情報変換装置で変換された前記情報、請求項4または5記載の情報復元装置および前記情報復元装置により復元された前記情報を記憶する記憶手段を備えた処理装置とを有する、
    ことを特徴とする画像形成システム。
  7. 前記処理装置は、
    前記変換手段により得られた前記第2の数値情報が予め設定された閾値を越えたときに、当該閾値を越えたことに対応して意味づけされた情報を報知する報知手段を有する、
    ことを特徴とする請求項6記載の画像形成システム。
  8. 請求項1から3の何れか一項に記載の情報変換装置と、
    請求項4または5記載の情報復元装置と、
    前記情報変換装置で変換された前記情報、および前記情報復元装置により復元された前記情報を記憶する記憶手段とを有し、
    画像データに対する画像形成処理を実施することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記変換手段により得られた前記第2の数値情報が予め設定された閾値を越えたときに、当該閾値を越えたことに対応して意味づけされた情報を報知する報知手段を有する、
    ことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 画像形成装置に係わり、情報名と当該情報名に対応した第1の数値情報とで構成される複数の情報を取得する第1の取得過程と、
    前記第1の取得手段で取得された情報を、前記情報名と、前記第1の数値情報を当該第1の数値情報に対応して予め設定された基準値との差分値である第2の数値情報とで構成される複数の情報に変換する変換過程とをコンピュータに実行させ、
    前記基準値は、前記第2の数値情報の情報量が前記第1の数値情報の情報量以下となるように設定されている、
    ことを特徴する情報変換プログラム。
  11. 請求項10に記載の変換過程で変換された複数の前記情報を取得する第2の取得過程と、
    前記第2の取得過程で取得された複数の前記情報について、前記情報名と、前記第2の数値情報に前記基準値を加算した前記第1の数値情報とで構成される情報に復元する復元過程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする情報復元プログラム。
JP2012230858A 2012-10-18 2012-10-18 情報変換装置、情報復元装置、画像形成装置および画像形成システム Expired - Fee Related JP6052593B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012230858A JP6052593B2 (ja) 2012-10-18 2012-10-18 情報変換装置、情報復元装置、画像形成装置および画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012230858A JP6052593B2 (ja) 2012-10-18 2012-10-18 情報変換装置、情報復元装置、画像形成装置および画像形成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014079989A true JP2014079989A (ja) 2014-05-08
JP6052593B2 JP6052593B2 (ja) 2016-12-27

Family

ID=50784646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012230858A Expired - Fee Related JP6052593B2 (ja) 2012-10-18 2012-10-18 情報変換装置、情報復元装置、画像形成装置および画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6052593B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019230784A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 テイ・エス テック株式会社 センサ情報送信装置、シート、センサ情報受信装置、センサ情報送信方法、センサ情報受信方法、センサ情報送信プログラムおよびセンサ情報受信プログラム
JP2019209721A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 テイ・エス テック株式会社 センサ情報送信装置、シート、センサ情報受信装置、センサ情報送信方法、センサ情報受信方法、センサ情報送信プログラムおよびセンサ情報受信プログラム
JP2021033005A (ja) * 2019-08-22 2021-03-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、現像剤撹拌方法及び現像剤撹拌プログラム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62198267A (ja) * 1986-02-26 1987-09-01 Fujitsu Ltd 中間調デ−タ圧縮方式
JPH06282411A (ja) * 1993-01-25 1994-10-07 Hewlett Packard Co <Hp> データ伸長回路及び方法
JP2001086347A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Konica Corp 画像形成システム、タンデム画像形成システム、画像形成装置、情報処理装置およびプログラム記録した記録媒体
JP2001191589A (ja) * 2000-01-12 2001-07-17 Brother Ind Ltd 画像記録方法及び画像記録処理プログラムを記録した記録媒体
JP2004274328A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Konica Minolta Holdings Inc 画質調整システム及び画質調整方法
JP2004328811A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Canon Inc ステッピングモータ制御方式
JP2006268213A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理方法および画像処理装置並びにサーバ装置
JP2010266515A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Sharp Corp データ変換装置、データ変換サーバ、データ変換方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体
JP2011041316A (ja) * 2010-10-19 2011-02-24 Canon Inc 変換テーブル圧縮方法および変換テーブル復元プログラム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62198267A (ja) * 1986-02-26 1987-09-01 Fujitsu Ltd 中間調デ−タ圧縮方式
JPH06282411A (ja) * 1993-01-25 1994-10-07 Hewlett Packard Co <Hp> データ伸長回路及び方法
JP2001086347A (ja) * 1999-09-13 2001-03-30 Konica Corp 画像形成システム、タンデム画像形成システム、画像形成装置、情報処理装置およびプログラム記録した記録媒体
JP2001191589A (ja) * 2000-01-12 2001-07-17 Brother Ind Ltd 画像記録方法及び画像記録処理プログラムを記録した記録媒体
JP2004274328A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Konica Minolta Holdings Inc 画質調整システム及び画質調整方法
JP2004328811A (ja) * 2003-04-21 2004-11-18 Canon Inc ステッピングモータ制御方式
JP2006268213A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理方法および画像処理装置並びにサーバ装置
JP2010266515A (ja) * 2009-05-12 2010-11-25 Sharp Corp データ変換装置、データ変換サーバ、データ変換方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体
JP2011041316A (ja) * 2010-10-19 2011-02-24 Canon Inc 変換テーブル圧縮方法および変換テーブル復元プログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019230784A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 テイ・エス テック株式会社 センサ情報送信装置、シート、センサ情報受信装置、センサ情報送信方法、センサ情報受信方法、センサ情報送信プログラムおよびセンサ情報受信プログラム
JP2019209721A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 テイ・エス テック株式会社 センサ情報送信装置、シート、センサ情報受信装置、センサ情報送信方法、センサ情報受信方法、センサ情報送信プログラムおよびセンサ情報受信プログラム
JP7104309B2 (ja) 2018-05-31 2022-07-21 テイ・エス テック株式会社 乗物用シート、乗物、および、乗物用シートのセンサ情報の送受信システム
JP2021033005A (ja) * 2019-08-22 2021-03-01 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、現像剤撹拌方法及び現像剤撹拌プログラム
JP7400264B2 (ja) 2019-08-22 2023-12-19 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、現像剤撹拌方法及び現像剤撹拌プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6052593B2 (ja) 2016-12-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3747907B2 (ja) デバイス管理システム、プリンタ管理システム、プリンタ管理端末、ネットワークプリンタ、端末用プログラム及びプリンタ用プログラム、並びにデバイス管理方法
JP4814820B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及び画像形成プログラム
JP6052593B2 (ja) 情報変換装置、情報復元装置、画像形成装置および画像形成システム
JP2006301016A (ja) 課金管理装置、課金管理方法、課金管理プログラム
JP4687258B2 (ja) ログ情報管理装置、ログ情報管理方法及びそのプログラム
JP2008164891A (ja) 印刷制御装置および印刷制御方法
US11531506B2 (en) Image processing apparatus having log generation, control method, and storage medium
JP4453042B2 (ja) プリントシステム、当該システムに用いられる情報処理端末
JP2006251102A (ja) 画像形成装置
JP2006127465A (ja) 印刷システム、印刷装置、印刷システムのクライアント装置、印刷方法、印刷プログラムおよびそのプログラムの記録媒体
JP2007114594A (ja) 画像形成装置およびトナー消費量算出方法
JP5810775B2 (ja) 画像形成装置
JP4269691B2 (ja) プリンタ稼働制御システム、プリンタ管理端末及び端末用プログラム
JP2013229652A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びそのプログラム
US20120106995A1 (en) Image forming apparatus capable of computing power consumption thereof, and control method and storage medium therefor
KR102256571B1 (ko) 소모품을 진단하는 화상형성장치 및 화상형성방법
JP2006268441A (ja) 印刷支援システムと印刷支援プログラムと記録媒体と印刷支援方法
JP7102978B2 (ja) 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及びプログラム
JP5880231B2 (ja) 色変換テーブル作成装置、色変換テーブル作成装置を含む出力システム、及び色変換テーブル作成装置の制御プログラム
JP2006229554A (ja) 印刷システム
US20120141149A1 (en) Image forming apparatus, image forming method, and storage medium
JP5958760B2 (ja) データ変換装置、データ復元装置、画像形成装置、画像形成システム、データ変換プログラムおよびデータ復元プログラム
WO2023018444A1 (en) Identifying state of cartridge from the result of scanning the print
JP6241184B2 (ja) 色処理装置、色調整システムおよびプログラム
JP7463868B2 (ja) 色管理装置、色管理方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160629

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6052593

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees