JP2004272542A - 駅務機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動改札機等の駅務機器の温度及び湿度を計測して異常発生との因果関係を調査できるようにする。
【解決手段】駅務機器の本体に温度又は湿度を計測するセンサを設ける。
【選択図】 図1
【解決手段】駅務機器の本体に温度又は湿度を計測するセンサを設ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動改札機等の駅務機器に係り、特に、駅務機器の本体の温度や湿度を監視して駅務機器を効率よく運転できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、多用されている自動改札機は、多数の磁気ヘッドや印字・パンチ部を有するカードハンドラを有し、また、入出場(入場又は出場を意味している。)の演算処理を行うCPUを中心に形成された制御器等を有して構成されている(特許文献1参照。)。このように、精密な機械的な機構と電子部品で構成される駅務機器(以下、自動改札機を例にして説明する。)は、自動改札機の本体の投入口に投入された乗車券(普通乗車券、回数券、定期券等の各種乗車券類を含む。)に記録されているデータに基づいて、制御器において入出場の演算処理を行うように構成されている。
【0003】
制御器による入出場の演算処理の結果、入出場を許可できるときは、ドアが開かれて(自動改札機の本体がノーマルオープン型のときはそのまま)利用者(旅客)の改札通路の通過が許可され、その演算処理の結果、入出場を許可できないときは、ドアが閉じられて利用者の改札通路の通過が拒否されるように構成されている。そして、入出場の演算処理の結果、入出場を許可できるときで、投入された乗車券のうち、利用者へ返却する必要のない乗車券は、自動改札機の本体内に設けられた集札箱へ集札(回収)するようにしている。
【0004】
集札箱に集札された乗車券は、係員により定期的に回収されるが、回収忘れを防止するため、あるいは、集札箱から乗車券が溢れ出るのを防止するために、ホトセンサからなる満杯センサが設けられている。この満杯センサで満杯が検出されると、自動改札機の本体の入出場処理動作が停止されるとともに、その旨が係員に報知されるように構成されている。
【0005】
また、自動改札機の本体内には、ジャム(券詰り)を検出するための多数のホトセンサからなるセンサ群が設けられていて、これらセンサ群でジャムが検出されると、自動改札機の本体の入出場処理動作が停止されるとともに、その旨が係員に報知されるように構成されている。このように、自動改札機の本体内には異常を検出する検出手段が組込まれていて、異常状態が監視されるように構成されている。
【0006】
【特許文献1】特開昭58−189791号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の自動改札機等の駅務機器は、精密な機械的な機構と多くの電子部品から構成されているため、これら構成部品を正常に機能させるために、駅務機器の本体の仕様書には、これら電子部品等に基づいた温度及び湿度の環境条件が明記されているが、実際の駅務機器は、温度及び湿度が計測されていなかった。
【0008】
したがって、駅務機器の本体にトラブルが発生したときに、そのトラブルが駅務機器の本体の環境による場合でもそれを知ることができなかった。例えば、自動改札機において、自動改札機の本体を設置している環境の温度が低くなり、さらに湿度が低くなると、乗車券が静電気を帯びて移動状態が悪くなり、乗車券の集札箱の満杯センサ部分に付着し、集札箱が十分に余裕があるにもかかわらず満杯の誤検知で稼動停止になることがあった。さらに、自動改札機の本体の環境温度が低くなると、上述のような乗車券の移動が悪くなる以外に、機械温度が低いために読取り,書込み等の処理効率が低下し、結果的に入出場処理効率が低下する傾向にあった。
【0009】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、駅務機器の本体の温度又は湿度を把握することにより処理効率を高めることのできる駅務機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る駅務機器は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、駅務機器の本体に温度又は湿度を計測するセンサを設けることを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の駅務機器は、センサによる計測した値が所定値を越えたときに警報を発する警報制御手段を設けたことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の駅務機器は、センサで計測した値を記録することを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の駅務機器は、センサで計測した値の記録は、駅務機器の本体に異常が発生したときのものであることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る駅務機器を自動改札機としたときの概略構成図であって、その自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)Gの筐体G1 の改札通路Pの入口側上部には、図示しない普通乗車券や定期券等の磁気券式の乗車券を投入するための投入口1が設けられているとともに、その筐体G1 の出口側の上面には、乗車券を利用者へ返却するための取出口2が設けられている。
【0012】
投入口1と取出口2との間には、モータMにより駆動される、一対の無端ベルトを対設して形成された周知の搬送路Lが設けられている。この搬送路Lは、矢印で示されるように、乗車券を投入口1から取出口2へ正方向へ搬送することができるように構成されている。
【0013】
この搬送路Lの途中には、投入口1から取出口2にかけて、順に、投入口1から投入された乗車券の姿勢を所定の状態に整える整列部3と、乗車券に記録されているデータを読取る読取ヘッドH1 ,H1 ′(読取ヘッドH1 ′は、投入口1に裏面を上にして、すなわち、乗車料金等の所定の内容の印字されている面を下にして投入された乗車券に記録されているデータを読取る裏面投入用である。以下、裏面投入用のヘッドには「′」が付されている。)と、乗車券に新たなデータ(入出場データ)を書込むための書込ヘッドH2 ,H2 ′と、書込まれた内容をチェックするためのベリファイヘッドH3 ,H3 ′と、必要に応じて乗車券にパンチ穴をあけ、また、入場駅名等の所定の内容を印字するパンチ印字部4と、出場処理において利用者へ返却する必要のない乗車券をシュータからなる回収搬送路L′を介して集札箱Bに集札するための図示しないソレノイドで駆動されるウイングWとが設けられている。この集札箱Bには、図示しないが、ホトセンサからなる満杯センサが設けられている。
【0014】
図1中、5は、取出口2の近傍に設けられた表示画面であり、図示しないスピーカとともに、利用者に対して所定の案内を行えるように構成されている。また、Dは、改札通路Pを開閉するドアである。さらに、S,S…、S′,S′…は、改札通路Pにおける利用者位置を検知する人間検知器である。このうち、人間検知器S,S…は、反射型センサから構成されていて、改札通路Pの通過方向に沿って所定の間隔を保って本体Gの上面に設けられているセンサ取付ボックスG2 に設けられている。この人間検知器S,S…は、大人の利用者の高さを検知できるように構成されている。また、人間検知器S′,S′…は、透過型センサから構成されていて、改札通路Pの通過方向に沿って所定の間隔を保って本体Gの筐体G1 の側面に設けられている。この人間検知器S′,S′…は、改札通路Pを通過する全ての利用者を検知でき、したがって、この人間検知器S′,S′…で検知され、人間検知器S,S…で検知されないときは、その利用者は、子供(小児)と判定される。なお、人間検知器S,S′は、両方とも透過型センサ、あるいは反射型センサとすることができ、さらには、他の形式のセンサとすることもできる。
【0015】
図1中、11は係員に報知するためのブザーであり、また、12は、改札機本体Gの温度を検出する温度センサであり、そして、13は、改札機本体Gの湿度を検出する湿度センサである。なお、これらセンサ12,13は、改札機本体G内の筐体内に設けられ、改札機本体Gの機能に及ぼす実際の温度及び湿度が計測される。なお、これらセンサ12,13は、筐体外に設けることもできる。
【0016】
図1中、Cは、改札機本体Gを統括的に制御する制御器であって、図2には、その制御器Cの電気的構成を示すブロック図が示されている。この制御器Cの中央処理部(CPU)20は、メモリ21に格納されているシステムプログラムデータ及びワーキングデータとを用いて演算処理が行われるように構成されている。そして、このCPU20は、I/Oユニット22を介して、各磁気ヘッドH1 ,H1 ′,H2 ,H2 ′,H3 ,H3 ′と接続されたリードライト(R/W)ドライバ23と、ウイングWを駆動するウイングドライバ24と、表示画面5を制御する表示ドライバ25と、ドアDを駆動するドアドライバ26と、人間検知器S,S…、S′,S′…の人間検知センサアンプ27と、パンチ印字部4を駆動するパンチ印字部ドライバ28と、ブザー11を駆動するブザードライバ29と、温度センサ12の検出信号を取込むための温度センサアンプ30と、湿度センサ13の検出信号を取込むための湿度センサアンプ31とが接続されている。なお、このI/Oユニット22には、モータMの駆動ドライバ等の各種ドライバや係員によって各種の設定が行われる係員処理ユニット等が接続されているが、ここでは省略されている。また、改札機本体Gが非接触券も処理できる場合は、I/Oユニット22にアンテナを備えたリーダライタ(トランスミッタ)も接続される。この場合は、投入口1の近くの上面には、その非接触券と交信するためのアンテナが設けられる。
【0017】
上記構成からなる自動改札機において、温度センサ12が所定の温度範囲外のとき、例えば、所定の温度以上になったとき、又は所定の温度以下になったとき、あるいは、湿度センサ13が所定の湿度範囲外のとき、例えば、所定の湿度以上になったとき、又は所定の湿度以下になったときは、ブザー11が鳴動して係員に報知される。また、改札機本体Gを監視する図示しない監視盤のような上位装置にも報知される。したがって、係員は、必要に応じて改札機本体Gに設けられている図示しないヒータをON,OFFしたり、あるいは、図示しない送風機をON,OFFして対策を講じることができる。もちろん、温度センサ12又は湿度センサ13の検出信号に基づいてヒータ又は送風機をON,OFF制御することもできる。
【0018】
改札機本体G内には、図示しないホトセンサ等からなる多数のセンサが設けられていて、これらを用いてジャム券の発生等の異常状態が監視されている。そして、この異常状態は、改札機本体Gを係員処理モードに設定したときに、表示画面5に表示できるように構成されている。係員は、この表示画面5の表示内容に従ってジャム券の取出し等の作業を行うことができる。
【0019】
上述の異常状態が発生したときには、その異常状態の種別とその発生日時、及びその発生日時における温度と湿度とがメモリ21に記憶されるように構成されている。したがって、係員は、後日、表示画面5に過去の異常状態を時系列で表示させることが可能となる。図3は、そのときの表示画面5の表示例である。このような異常状態の記録は、改札機本体Gの図示しない上位装置でも行うことができる。このように、異常状態の発生が温度及び湿度と共に記録されているので、異常状態の発生と温度又は湿度との因果関係を調査することができる。
【0020】
なお、本発明における温度又は湿度は、駅務機器の本体の設置環境の温度又は湿度を指し、特に、その駅務機器の本体を構成する筐体の内側における温度又は湿度を指している。また、上述の例で駅務機器として自動改札機を示したが、自動券売機や自動精算機等であってもよい。さらに、温度の計測は、磁気ヘッドの電圧変化から求めるようにしてもよい。この場合は、温度センサを省略することができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の駅務機器は、駅務機器の本体に温度又は湿度を計測するセンサを設けたので、駅務機器の温度又は湿度を計測することができる。
本発明の請求項2に記載の駅務機器は、センサによる計測した値が所定値を越えたときに警報を発する警報制御手段を設けたので、適正な温度又は湿度を越えたときに係員に報知することができる。
本発明の請求項3に記載の駅務機器は、センサで計測した値を記録するので、計測した温度又は湿度の記録を基に駅務機器の置かれている環境状態を調査することができる。
本発明の請求項4に記載の駅務機器は、センサで計測した値の記録は、駅務機器の本体に異常が発生したときのものであるので、駅務機器の異常発生と温度又は湿度との因果関係を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駅務機器を自動改札機としたときの改札機本体の概略構成図である。
【図2】制御器の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】表示画面の表示例である。
【符号の説明】
G 自動改札機の本体(改札機本体)
G1 筐体
G2 センサ取付ボックス
1 投入口
2 取出口
3 整列部
4 パンチ印字部
5 表示画面
11 ブザー
12 温度センサ
13 湿度センサ
S,S′ 人間検知器
L 搬送路
H1 ,H1 ′ 読取ヘッド
H2 ,H2 ′ 書込ヘッド
H3 ,H3 ′ ベリファイヘッド
C 制御器
M モータ
P 改札通路
【発明の属する技術分野】
本発明は自動改札機等の駅務機器に係り、特に、駅務機器の本体の温度や湿度を監視して駅務機器を効率よく運転できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、多用されている自動改札機は、多数の磁気ヘッドや印字・パンチ部を有するカードハンドラを有し、また、入出場(入場又は出場を意味している。)の演算処理を行うCPUを中心に形成された制御器等を有して構成されている(特許文献1参照。)。このように、精密な機械的な機構と電子部品で構成される駅務機器(以下、自動改札機を例にして説明する。)は、自動改札機の本体の投入口に投入された乗車券(普通乗車券、回数券、定期券等の各種乗車券類を含む。)に記録されているデータに基づいて、制御器において入出場の演算処理を行うように構成されている。
【0003】
制御器による入出場の演算処理の結果、入出場を許可できるときは、ドアが開かれて(自動改札機の本体がノーマルオープン型のときはそのまま)利用者(旅客)の改札通路の通過が許可され、その演算処理の結果、入出場を許可できないときは、ドアが閉じられて利用者の改札通路の通過が拒否されるように構成されている。そして、入出場の演算処理の結果、入出場を許可できるときで、投入された乗車券のうち、利用者へ返却する必要のない乗車券は、自動改札機の本体内に設けられた集札箱へ集札(回収)するようにしている。
【0004】
集札箱に集札された乗車券は、係員により定期的に回収されるが、回収忘れを防止するため、あるいは、集札箱から乗車券が溢れ出るのを防止するために、ホトセンサからなる満杯センサが設けられている。この満杯センサで満杯が検出されると、自動改札機の本体の入出場処理動作が停止されるとともに、その旨が係員に報知されるように構成されている。
【0005】
また、自動改札機の本体内には、ジャム(券詰り)を検出するための多数のホトセンサからなるセンサ群が設けられていて、これらセンサ群でジャムが検出されると、自動改札機の本体の入出場処理動作が停止されるとともに、その旨が係員に報知されるように構成されている。このように、自動改札機の本体内には異常を検出する検出手段が組込まれていて、異常状態が監視されるように構成されている。
【0006】
【特許文献1】特開昭58−189791号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の自動改札機等の駅務機器は、精密な機械的な機構と多くの電子部品から構成されているため、これら構成部品を正常に機能させるために、駅務機器の本体の仕様書には、これら電子部品等に基づいた温度及び湿度の環境条件が明記されているが、実際の駅務機器は、温度及び湿度が計測されていなかった。
【0008】
したがって、駅務機器の本体にトラブルが発生したときに、そのトラブルが駅務機器の本体の環境による場合でもそれを知ることができなかった。例えば、自動改札機において、自動改札機の本体を設置している環境の温度が低くなり、さらに湿度が低くなると、乗車券が静電気を帯びて移動状態が悪くなり、乗車券の集札箱の満杯センサ部分に付着し、集札箱が十分に余裕があるにもかかわらず満杯の誤検知で稼動停止になることがあった。さらに、自動改札機の本体の環境温度が低くなると、上述のような乗車券の移動が悪くなる以外に、機械温度が低いために読取り,書込み等の処理効率が低下し、結果的に入出場処理効率が低下する傾向にあった。
【0009】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、駅務機器の本体の温度又は湿度を把握することにより処理効率を高めることのできる駅務機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る駅務機器は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、駅務機器の本体に温度又は湿度を計測するセンサを設けることを特徴としている。
本発明の請求項2に記載の駅務機器は、センサによる計測した値が所定値を越えたときに警報を発する警報制御手段を設けたことを特徴としている。
本発明の請求項3に記載の駅務機器は、センサで計測した値を記録することを特徴としている。
本発明の請求項4に記載の駅務機器は、センサで計測した値の記録は、駅務機器の本体に異常が発生したときのものであることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る駅務機器を自動改札機としたときの概略構成図であって、その自動改札機の本体(以下、「改札機本体」という。)Gの筐体G1 の改札通路Pの入口側上部には、図示しない普通乗車券や定期券等の磁気券式の乗車券を投入するための投入口1が設けられているとともに、その筐体G1 の出口側の上面には、乗車券を利用者へ返却するための取出口2が設けられている。
【0012】
投入口1と取出口2との間には、モータMにより駆動される、一対の無端ベルトを対設して形成された周知の搬送路Lが設けられている。この搬送路Lは、矢印で示されるように、乗車券を投入口1から取出口2へ正方向へ搬送することができるように構成されている。
【0013】
この搬送路Lの途中には、投入口1から取出口2にかけて、順に、投入口1から投入された乗車券の姿勢を所定の状態に整える整列部3と、乗車券に記録されているデータを読取る読取ヘッドH1 ,H1 ′(読取ヘッドH1 ′は、投入口1に裏面を上にして、すなわち、乗車料金等の所定の内容の印字されている面を下にして投入された乗車券に記録されているデータを読取る裏面投入用である。以下、裏面投入用のヘッドには「′」が付されている。)と、乗車券に新たなデータ(入出場データ)を書込むための書込ヘッドH2 ,H2 ′と、書込まれた内容をチェックするためのベリファイヘッドH3 ,H3 ′と、必要に応じて乗車券にパンチ穴をあけ、また、入場駅名等の所定の内容を印字するパンチ印字部4と、出場処理において利用者へ返却する必要のない乗車券をシュータからなる回収搬送路L′を介して集札箱Bに集札するための図示しないソレノイドで駆動されるウイングWとが設けられている。この集札箱Bには、図示しないが、ホトセンサからなる満杯センサが設けられている。
【0014】
図1中、5は、取出口2の近傍に設けられた表示画面であり、図示しないスピーカとともに、利用者に対して所定の案内を行えるように構成されている。また、Dは、改札通路Pを開閉するドアである。さらに、S,S…、S′,S′…は、改札通路Pにおける利用者位置を検知する人間検知器である。このうち、人間検知器S,S…は、反射型センサから構成されていて、改札通路Pの通過方向に沿って所定の間隔を保って本体Gの上面に設けられているセンサ取付ボックスG2 に設けられている。この人間検知器S,S…は、大人の利用者の高さを検知できるように構成されている。また、人間検知器S′,S′…は、透過型センサから構成されていて、改札通路Pの通過方向に沿って所定の間隔を保って本体Gの筐体G1 の側面に設けられている。この人間検知器S′,S′…は、改札通路Pを通過する全ての利用者を検知でき、したがって、この人間検知器S′,S′…で検知され、人間検知器S,S…で検知されないときは、その利用者は、子供(小児)と判定される。なお、人間検知器S,S′は、両方とも透過型センサ、あるいは反射型センサとすることができ、さらには、他の形式のセンサとすることもできる。
【0015】
図1中、11は係員に報知するためのブザーであり、また、12は、改札機本体Gの温度を検出する温度センサであり、そして、13は、改札機本体Gの湿度を検出する湿度センサである。なお、これらセンサ12,13は、改札機本体G内の筐体内に設けられ、改札機本体Gの機能に及ぼす実際の温度及び湿度が計測される。なお、これらセンサ12,13は、筐体外に設けることもできる。
【0016】
図1中、Cは、改札機本体Gを統括的に制御する制御器であって、図2には、その制御器Cの電気的構成を示すブロック図が示されている。この制御器Cの中央処理部(CPU)20は、メモリ21に格納されているシステムプログラムデータ及びワーキングデータとを用いて演算処理が行われるように構成されている。そして、このCPU20は、I/Oユニット22を介して、各磁気ヘッドH1 ,H1 ′,H2 ,H2 ′,H3 ,H3 ′と接続されたリードライト(R/W)ドライバ23と、ウイングWを駆動するウイングドライバ24と、表示画面5を制御する表示ドライバ25と、ドアDを駆動するドアドライバ26と、人間検知器S,S…、S′,S′…の人間検知センサアンプ27と、パンチ印字部4を駆動するパンチ印字部ドライバ28と、ブザー11を駆動するブザードライバ29と、温度センサ12の検出信号を取込むための温度センサアンプ30と、湿度センサ13の検出信号を取込むための湿度センサアンプ31とが接続されている。なお、このI/Oユニット22には、モータMの駆動ドライバ等の各種ドライバや係員によって各種の設定が行われる係員処理ユニット等が接続されているが、ここでは省略されている。また、改札機本体Gが非接触券も処理できる場合は、I/Oユニット22にアンテナを備えたリーダライタ(トランスミッタ)も接続される。この場合は、投入口1の近くの上面には、その非接触券と交信するためのアンテナが設けられる。
【0017】
上記構成からなる自動改札機において、温度センサ12が所定の温度範囲外のとき、例えば、所定の温度以上になったとき、又は所定の温度以下になったとき、あるいは、湿度センサ13が所定の湿度範囲外のとき、例えば、所定の湿度以上になったとき、又は所定の湿度以下になったときは、ブザー11が鳴動して係員に報知される。また、改札機本体Gを監視する図示しない監視盤のような上位装置にも報知される。したがって、係員は、必要に応じて改札機本体Gに設けられている図示しないヒータをON,OFFしたり、あるいは、図示しない送風機をON,OFFして対策を講じることができる。もちろん、温度センサ12又は湿度センサ13の検出信号に基づいてヒータ又は送風機をON,OFF制御することもできる。
【0018】
改札機本体G内には、図示しないホトセンサ等からなる多数のセンサが設けられていて、これらを用いてジャム券の発生等の異常状態が監視されている。そして、この異常状態は、改札機本体Gを係員処理モードに設定したときに、表示画面5に表示できるように構成されている。係員は、この表示画面5の表示内容に従ってジャム券の取出し等の作業を行うことができる。
【0019】
上述の異常状態が発生したときには、その異常状態の種別とその発生日時、及びその発生日時における温度と湿度とがメモリ21に記憶されるように構成されている。したがって、係員は、後日、表示画面5に過去の異常状態を時系列で表示させることが可能となる。図3は、そのときの表示画面5の表示例である。このような異常状態の記録は、改札機本体Gの図示しない上位装置でも行うことができる。このように、異常状態の発生が温度及び湿度と共に記録されているので、異常状態の発生と温度又は湿度との因果関係を調査することができる。
【0020】
なお、本発明における温度又は湿度は、駅務機器の本体の設置環境の温度又は湿度を指し、特に、その駅務機器の本体を構成する筐体の内側における温度又は湿度を指している。また、上述の例で駅務機器として自動改札機を示したが、自動券売機や自動精算機等であってもよい。さらに、温度の計測は、磁気ヘッドの電圧変化から求めるようにしてもよい。この場合は、温度センサを省略することができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の駅務機器は、駅務機器の本体に温度又は湿度を計測するセンサを設けたので、駅務機器の温度又は湿度を計測することができる。
本発明の請求項2に記載の駅務機器は、センサによる計測した値が所定値を越えたときに警報を発する警報制御手段を設けたので、適正な温度又は湿度を越えたときに係員に報知することができる。
本発明の請求項3に記載の駅務機器は、センサで計測した値を記録するので、計測した温度又は湿度の記録を基に駅務機器の置かれている環境状態を調査することができる。
本発明の請求項4に記載の駅務機器は、センサで計測した値の記録は、駅務機器の本体に異常が発生したときのものであるので、駅務機器の異常発生と温度又は湿度との因果関係を知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る駅務機器を自動改札機としたときの改札機本体の概略構成図である。
【図2】制御器の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】表示画面の表示例である。
【符号の説明】
G 自動改札機の本体(改札機本体)
G1 筐体
G2 センサ取付ボックス
1 投入口
2 取出口
3 整列部
4 パンチ印字部
5 表示画面
11 ブザー
12 温度センサ
13 湿度センサ
S,S′ 人間検知器
L 搬送路
H1 ,H1 ′ 読取ヘッド
H2 ,H2 ′ 書込ヘッド
H3 ,H3 ′ ベリファイヘッド
C 制御器
M モータ
P 改札通路
Claims (4)
- 駅務機器の本体に温度又は湿度を計測するセンサを設けることを特徴とする駅務機器。
- 請求項1に記載の駅務機器において、センサによる計測した値が所定値を越えたときに警報を発する警報制御手段を設けたことを特徴とする駅務機器。
- 請求項1又は2に記載の駅務機器において、センサで計測した値を記録することを特徴とする駅務機器。
- 請求項3に記載の駅務機器において、センサで計測した値の記録は、駅務機器の本体に異常が発生したときのものであることを特徴とする駅務機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003061620A JP2004272542A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 駅務機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003061620A JP2004272542A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 駅務機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004272542A true JP2004272542A (ja) | 2004-09-30 |
Family
ID=33123791
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003061620A Pending JP2004272542A (ja) | 2003-03-07 | 2003-03-07 | 駅務機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004272542A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008116810A (ja) * | 2006-11-07 | 2008-05-22 | Seiko Epson Corp | プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体 |
JP2016115196A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | 株式会社東芝 | 自動改札機システム、および自動改札機 |
CN113625643A (zh) * | 2021-08-19 | 2021-11-09 | 航天信息股份有限公司 | 闸机控制方法及系统 |
-
2003
- 2003-03-07 JP JP2003061620A patent/JP2004272542A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008116810A (ja) * | 2006-11-07 | 2008-05-22 | Seiko Epson Corp | プロジェクタ、プログラムおよび情報記憶媒体 |
JP2016115196A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | 株式会社東芝 | 自動改札機システム、および自動改札機 |
CN113625643A (zh) * | 2021-08-19 | 2021-11-09 | 航天信息股份有限公司 | 闸机控制方法及系统 |
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