JP2000113243A

JP2000113243A - 自動改札機

Info

Publication number: JP2000113243A
Application number: JP28683798A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Abe; 康宏阿部; Hidehiko Tsukamoto; 英彦塚本
Original assignee: Nippon Signal Co Ltd
Current assignee: Nippon Signal Co Ltd
Priority date: 1998-10-08
Filing date: 1998-10-08
Publication date: 2000-04-21

Abstract

(57)【要約】【課題】自動改札機の本体側に乗車券を処理できない
故障原因が発生したときは、ドアの駆動を禁止して利用
者を保護する。【解決手段】自動改札機の本体に投入された乗車券に
記録されているデータを読取り、その読取られたデータ
を基に入出場の演算処理を行い、その演算処理の結果、
入出場を許可できると判定されたときにドアを開にして
改札通路の通過を許可し、その演算処理の結果、入出場
を許可できないと判定されたときにドアを閉にしてその
改札通路の通過を不許可とする自動改札機において、前
記自動改札機の本体に投入された乗車券の読取状態や搬
送状態等の乗車券処理状態を検出する検出手段と、乗車
券処理状態の異常が検出されたときに、前記ドアの駆動
を停止させる停止手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は自動改札機に係り、
特に、ドアの開閉制御動作を改良したものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の自動改札機は、自動改札
機の本体（以下、「改札機本体」という）の投入口に乗
車券（本発明で乗車券というときは、普通乗車券、定期
券あるいは回数券等の乗車券類、さらに、改札機本体に
直接投入して入出場できるＳＦカード等のカード類を含
んでいる。）が投入されると、その乗車券に記録されて
いるデータが読取られ、その読取られたデータは、ＣＰ
Ｕを中心に構成された制御器により入出場（本発明で
「入出場」というときは、「入場又は出場」を意味して
いる。）の演算処理が行われる。

【０００３】演算処理の結果、入出場を許可できると判
定されたときは、ドアが開かれて（改札機本体がノーマ
ルオープン型のときはそのまま）利用者（旅客）の改札
通路の通過が許可される。他方、その演算処理の結果、
入出場を許可できないと判定されたときは、ドアが閉じ
られて利用者の改札通路の通過が不許可とされる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動改札機は、入出場の演算処理の結果、入出場を
許可できないと判定されたとき以外に、例えば、改札機
本体に投入された乗車券が搬送路の途中で故障が発生し
たとき、すなわち、乗車券にジャムが発生したときのよ
うに、改札機本体側に何らかの故障が発生して入出場処
理が中断されたときも、ドアが閉じられるので、有効券
を投入したので、当然、改札通路を通過できると信じて
いた利用者がドアに接触したり、あるいは、利用者に驚
きや不快感を与える不都合があった。

【０００５】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、改札機本体側
の故障によってドアが閉じることがないようにして、利
用者に優しい自動改札機を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る情報記録媒
体は、上記目的を達成するために、改札機本体に投入さ
れた乗車券に記録されているデータを読取り、その読取
られたデータを基に入出場の演算処理を行い、その演算
処理の結果、入出場を許可できると判定されたときにド
アを開にして改札通路の通過を許可し、その演算処理の
結果、入出場を許可できないと判定されたときにドアを
閉にしてその改札通路の通過を不許可とする自動改札機
において、前記改札機本体に投入された乗車券の読取状
態や搬送状態等の乗車券処理状態を検出する検出手段
と、乗車券処理状態の異常が検出されたときに、前記ド
アの駆動を停止させる停止手段と、を有することを特徴
としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、一実施の形態に係る自動
改札機の概略構成図であって、その改札機本体ａの投入
口１と排出口２の間には、順に、投入口１に投入された
乗車券Ｃを取込むとともに、その取込んだ乗車券Ｃの搬
送姿勢を整える投入口側搬送路Ｌ1 と、乗車券Ｃに記録
されている磁気データを読取るための磁気ヘッドＨ1 、
この磁気ヘッドＨ1 で読取った磁気データをＣＰＵを中
心に構成された制御器ｂで演算処理し、その演算結果を
書込むための磁気ヘッドＨ2 、及びそのデータの書込み
が正常に行なわれたか否かを読取るためのベリファイ用
の磁気ヘッドＨ3 を有する主搬送路Ｌ2 と、乗車券Ｃを
排出口２に排出させる排出搬送路Ｌ3 とが設けられてい
る。これら搬送路Ｌ1 ，Ｌ2 ，Ｌ3 は、モータＭにより
駆動される一対の無端ベルトを対設して構成されてい
る。

【０００８】上記各搬送路Ｌ1 ，Ｌ2 ，Ｌ3 中には、図
示しないが乗車券Ｃの搬送状態を検出する光電素子から
なるセンサが多数設けられていて、乗車券にジャムが発
生したことを検出できるように構成されている。

【０００９】なお、改札機本体ａ内には、投入された乗
車券Ｃを図示しない回収箱に回収する回収搬送路が主搬
送路Ｌ2 と排出搬送路Ｌ3 との間に設けられているが、
ここでは省略されている。また、主搬送路Ｌ2 に設けら
れている各磁気ヘッドＨ1 ，Ｈ2 ，Ｈ3 は、投入口１に
乗車券Ｃが表面（乗車区間等の印字されている面）を上
にして投入されたときの分しか示されていないが、裏面
を上にして投入された乗車券Ｃを処理する分の磁気ヘッ
ドも設けられている。しかし、ここでは、裏面投入用の
磁気ヘッドは省略されている。

【００１０】図中、Ｄは、改札機本体ａの側面に設けら
れ、制御器ｂの演算結果に基づいて改札通路イの通過を
許可したり、阻止したりするように開閉されるドアであ
り、また、図示しないが、改札機本体ａ内には、改札機
本体ａ内に取込まれた乗車券Ｃにパンチングするパンチ
ングユニットや、乗車券Ｃに所定の内容を印字する印字
ユニットが主搬送路Ｌ2 中に設けられているが、ここで
は、図面を簡略化するために省略されている。

【００１１】図中、Ｓ，Ｓ…は、隣接する改札機本体
（図示せず）との間に形成される改札通路イにおける利
用者位置、つまり改札通路イへの利用者の進入又は改札
通路イからの退出、あるいは通過を検知するための人間
位置検知器であり、改札機本体ａの側面及びアームａ′
に取付けられている。また、改札機本体ａの排出口２の
近くには、利用者に対して文字により所定の内容を案内
する表示画面３が設けられているとともに、その側面に
は、利用者に対して所定の内容を音声で案内するための
スピーカ４が取付けられている。

【００１２】図２は、制御器ｂの電気的構成である。こ
の制御器ｂの中央処理部（ＣＰＵ）１０は、ＲＯＭ１１
に格納されているプログラムデータとＲＡＭ１２に格納
されているワ−キングデータとを用いて演算制御処理を
行もので、このＣＰＵ１０には、Ｉ／Ｏユニット１３を
介して各磁気ヘッドＨ1 〜Ｈ3 を駆動制御するリード・
ライトユニット１４と、ドアＤを駆動するドアドライバ
１５と、表示画面３に所定の案内を表示するための表示
ドライバ１６と、人間検知器Ｓ，Ｓからの検出信号を取
り入れるセンサドライバ１７と、スピーカ４を駆動する
音声ドライバ１８とが接続されている。なお、Ｉ／Ｏユ
ニット１３には、モータＭを回転駆動するモータドライ
バや乗車券の搬送位置を検出するための光電素子のセン
サアンプ等が接続されているが、ここでは省略されてい
る。

【００１３】以下、図３のフローチャートを用いて制御
動作について説明する。今、改札機本体ａが稼動してい
て、投入口１に乗車券Ｃが投入されたとする（ステップ
１００肯定。以下、ステップを「Ｓ」とする）。

【００１４】改札機本体ａが正常で、投入された乗車券
Ｃが各搬送路Ｌ1 ，Ｌ2 ，Ｌ3 を何ら問題なく搬送され
た場合、つまり、乗車券Ｃにジャムが発生することもな
く、読取処理等が正常に行われたときは（Ｓ１０２否
定、）、通常の入出場処理が行われる（Ｓ１０６）。

【００１５】すなわち、投入された乗車券Ｃに記録され
ているデータが磁気ヘッドＨ1 を介して読取られ、その
読取られたデータを基にした演算処理がＣＰＵ１０によ
り行われる。そして、その演算処理の結果、投入された
乗車券が有効と判定されて入出場を許可できるときは、
磁気ヘッドＨ2 を介して入出場データが乗車券Ｃに書込
まれたのち、磁気ヘッドＨ3 を介してチェックされて排
出口２に排出されて返却される。また、その乗車券Ｃが
返却の必要のないときは、改札機本体ａ内に回収され
る。このように、入出場が許可されたときは、ドアＤが
開かれる（改札機本体ａがノーマルオープン型のときは
そのまま）が、乗車券Ｃが有効期間切れ等で無効券と判
定されて入出場を許可できないときは、ドアＤが閉じら
れて乗車券Ｃは排出口２に排出されて返却される。

【００１６】ところで、改札機本体ａに乗車券Ｃが投入
されて、その投入された乗車券の処理中、例えば、乗車
券Ｃにジャムが発生したり、磁気ヘッドＨ1 の不調によ
り読取データが抽出されなかったり、あるいは磁気ヘッ
ドＨ2 の不調により新たなデータ（入出場データ）の書
込みができないなどの、改札機本体ａ側に故障が発生
し、乗車券Ｃを正常に処理できなくなったとときは（Ｓ
１０２肯定）、ドアＤの駆動は停止される（Ｓ１０
４）。

【００１７】すなわち、改札機本体ａ側に異常が発生し
たときは、ドアＤの動作が行われず、現状のままに維持
される。したがって、利用者は、従来のように改札機本
体ａ側の故障の原因でドアＤが閉じられないので、ドア
Ｄに接触してしまうという不都合がなくなり、利用者に
優しい自動改札機とすることができる。もちろん、この
場合は、表示画面３及びスピーカ４を介して入出場処理
が中断された旨が案内される。

【００１８】なお、図３のフローチャートでは省略され
ているが、改札機本体ａに故障が発生したときは、係員
室に設置されている監視盤（図示せず）にその旨が報知
されて、改札機本体ａの復旧処理が行われる。

【００１９】

【発明の効果】本発明に係る自動改札機は、改札機本体
に投入された乗車券の読取状態や搬送状態等の乗車券処
理状態を検出する検出手段と、乗車券処理状態の異常が
検出されたときに、ドアの駆動を停止させる停止手段と
を有するので、改札機本体側に異常が発生したとき、ド
アの駆動が停止されて現状のままに維持される。したが
って、利用者は、従来のように改札機本体側の故障の原
因で閉じられないので、ドアに接触してしまうという不
都合がなくなり、利用者に優しい自動改札機とすること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る改札機本体の概略
構成図である。

【図２】制御器の概略構成を示すブロック図である。

【図３】制御動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】

ａ自動改札機の本体（改札機本体）Ｃ乗車券ｂ制御器Ｈ1 〜Ｈ3 磁気ヘッドＬ1 投入口側搬送路Ｌ2 主搬送路Ｌ3 排出搬送路ＤドアＭモータ１投入口２排出口

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【手続補正書】

【提出日】平成１１年１２月１４日（１９９９．１２．
１４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００６

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明に係る自動改札機
は、上記目的を達成するために、改札機本体に投入され
た乗車券に記録されているデータを読取り、その読取ら
れたデータを基に入出場の演算処理を行い、その演算処
理の結果、入出場を許可できると判定されたときにドア
を開にして改札通路の通過を許可し、その演算処理の結
果、入出場を許可できないと判定されたときにドアを閉
にしてその改札通路の通過を不許可とする自動改札機に
おいて、前記改札機本体に投入された乗車券の読取状態
や搬送状態等の乗車券処理状態を検出する検出手段と、
乗車券処理状態の異常が検出されたときに、前記ドアの
駆動を停止させる停止手段と、を有することを特徴とし
ている。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自動改札機の本体に投入された乗車券に
記録されているデータを読取り、その読取られたデータ
を基に入出場の演算処理を行い、その演算処理の結果、
入出場を許可できると判定されたときにドアを開にして
改札通路の通過を許可し、その演算処理の結果、入出場
を許可できないと判定されたときにドアを閉にしてその
改札通路の通過を不許可とする自動改札機において、前記自動改札機の本体に投入された乗車券の読取状態や
搬送状態等の乗車券処理状態を検出する検出手段と、乗車券処理状態の異常が検出されたときに、前記ドアの
駆動を停止させる停止手段と、を有することを特徴とする自動改札機。