JP2004272347A - 工程計画支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】タスクの数が多い場合であっても適正な工程計画を容易に作成することができるようにする。
【解決手段】建造物又は設備を構成する部品に関したCAD情報を記憶する第1のデータベース20と、部品毎に実際の作業終了日を含む作業実績を入力する入力手段76と、入力手段76によって入力された作業実績を部品に関連付けて記憶する第2のデータベース40と、部品毎の工数等の作業期間の決定要因を記憶する第3のデータベース60と、各部品の作業順序を決定するアルゴリズムと第1乃至第3のデータベース20、40、60に記憶された情報とに基づいて、部品単位の作業開始日及び作業終了日を含む工程計画を作成する工程計画作成手段74であって、部品毎の作業実績を反映させた工程計画を作成する工程計画作成手段74と、作成された工程計画を出力する表示手段75とを備えた。
【選択図】 図2
【解決手段】建造物又は設備を構成する部品に関したCAD情報を記憶する第1のデータベース20と、部品毎に実際の作業終了日を含む作業実績を入力する入力手段76と、入力手段76によって入力された作業実績を部品に関連付けて記憶する第2のデータベース40と、部品毎の工数等の作業期間の決定要因を記憶する第3のデータベース60と、各部品の作業順序を決定するアルゴリズムと第1乃至第3のデータベース20、40、60に記憶された情報とに基づいて、部品単位の作業開始日及び作業終了日を含む工程計画を作成する工程計画作成手段74であって、部品毎の作業実績を反映させた工程計画を作成する工程計画作成手段74と、作成された工程計画を出力する表示手段75とを備えた。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工程計画支援システムに係り、特に、原子力、火力、水力、化学等の各種プラントや、航空機、船舶、車両、宇宙ステーション等の施工をする際に、これら建造物又は設備の工程計画の作成を支援する工程計画支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プラント建設等の工程計画は、タスクと呼ばれる作業単位毎に、作業開始日、作業終了日等を計画していくものである。このような工程計画は、前工程の遅れ等、様々な要因によって変更せざるを得ない。したがって、一般に、各工程の実施段階に近い時期、例えば部品設置作業の3週間前に、詳細に計画し直す。
【0003】
尚、タスクの数が多い場合には、工程計画を2次元で表示しただけでは、進捗状況が分かりにくく効率が悪かった。そこで、3次元表示をするようにしたもの(例えば、特許文献1参照)や、アニメーション表示をするようにしたもの(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−247688号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2002−123786号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の工程計画支援システムでは、詳細な工程計画を作成するために、様々なデータを工程計画者が入力しなければならないことに変わりがなく、適正な工程計画が作成されるか否かは、工程計画作成者の能力に依存していた。したがって、様々な工程決定要因を把握した熟練者が操作しなければ、適正な工程計画が作成されなかった。
【0007】
例えば、部品の設置順序は、一般に、部品相互の関係等によって決まるが、このような部品相互の関係は、部品の数が多くなるほど解りづらく、複雑な相互関係を理解していないと適正な計画を立てることができない。また、計画範囲に関する部品や現場の実際の状況を十分に熟知していなければ、適正な計画を立てることができない。
【0008】
不適正な工程計画は、たとえ三次元表現やアニメーション表現で視認性よく表現されたとしても、全く意味をなさないし、かえって、現場を混乱させることにもなる。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、タスクの数が多い場合であっても適正な工程計画を容易に作成することができる工程計画支援システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、建造物又は設備を構成する部品に関したCAD情報を記憶する第1のデータベースと、部品毎に実際の作業終了日を含む作業実績を入力する実績入力手段と、前記実績入力手段によって入力された作業実績を部品に関連付けて記憶する第2のデータベースと、部品毎の工数等の作業期間の決定要因を記憶する第3のデータベースと、各部品の作業順序を決定するアルゴリズムと前記第1乃至第3のデータベースに記憶された情報とに基づいて、部品単位の作業開始日及び作業終了日を含む工程計画を作成する工程計画作成手段であって、前記部品毎の作業実績を反映させた工程計画を作成する工程計画作成手段と、前記作成された工程計画を出力する出力手段と、を備えた構成となっている。
【0011】
この構成によって、タスクの数が多い場合であっても、工程計画者は、部品間の複雑な関係や作業順序決定の複雑なアルゴリズムを自ら知っていなくても、また、計画範囲内に関する部品等の作業実績を自ら詳細に把握していなくても、適正な工程計画を容易に作成できる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、工程計画を確認する任意の時点を入力する確認時点入力手段を備え、前記工程計画作成手段は、各部品の前記作業開始日及び前記作業終了日を時系列で示す工程表とともに、前記確認時点入力手段によって入力された時点での各部品の作業状況を、前記CAD情報に基づいて図形で示す図形情報を作成し、前記出力手段が、前記工程表と前記図形情報とを時系列で関連付けて出力する構成となっている。
【0013】
この構成によって、作業実績が反映された工程計画による未来の作業状況を、視覚的に、確認時点毎に、時系列で、把握することができる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記図形情報は、部品の枠線の形状、部品に付与した模様、部品に付与した色彩、若しくは部品に付与した記号、又はこれらの結合によって、実際に作業が終了した部品であるか否かが、区別して示されている構成となっている。
【0015】
この構成によって、実際に作業が終了した部品であるか否かを区別して、工程計画を把握できる。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記工程表又は前記図形情報は、各部品の作業順序が示されている構成となっている。
【0017】
この構成によって、作業順序を踏まえた上で、工程計画を確認できる。
【0018】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1、2、3又は4に記載の発明において、前記作業期間の決定要因等の修正を入力する修正入力手段を備え、前記修正入力手段によって修正入力された場合、前記工程計画作成手段が、修正内容に従って前記工程計画を再作成し、前記出力手段が、再作成された前記工程計画を出力する構成となっている。
【0019】
この構成によって、自動生成された工程計画について、各部品の作業人員等の作業期間の決定要因を変更することにより、工程計画を容易に修正することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る工程計画支援システムの好ましい実施の形態について詳説する。
【0021】
図1は本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態の全体構成図である。
【0022】
図1において、工程計画支援システムは、建造物又は設備を設計するためのCAD装置10と、建造物又は設備及びこれらを構成する部品に関したCAD情報を記憶するCADデータベース20と、建造物又は設備の施工に関する実際の作業実績等を管理するための実績管理装置30と、実際の作業実績等を部品に関連付けて記憶する実績管理データベース40と、施工を管理するための施工管理装置50と、部品毎の工数等、作業期間の決定要因を部品に関連付けて記憶する施工管理データベース60と、部品毎の作業開始日及び作業終了日を含む工程計画を作成する工程計画作成装置70と、各部品の作業順序を決定するアルゴリズムを記憶する工程計画作成データベース80とを備える。尚、CAD装置10、実績管理装置30、施工管理装置50、及び工程計画作成装置70は、それぞれコンピュータ装置から構成され、ネットワーク90を介して、互いに通信可能に接続されている。
【0023】
CADデータベース20は、各部品の幾何情報として、形状、寸法、設置位置を示す配置情報等を記憶し、さらに、各部品の属性情報として、他の部品との接続に関する接続情報等を記憶している。属性情報の例を図6に示す。図6は配管の属性情報を示し、この属性情報は、配管毎に、部品ID、配管の属する系統を示す系統ID、配管する設置エリアを示すエリアID、及び機器や他の配管との接続形態を含む。ここで、接続形態は、例えば、同一系統に順次接続(0)、起点に接続(1)、分岐あり(2)等を示す。尚、属性情報は、部品IDによって、幾何情報と関連付けされている。
【0024】
実績管理データベース40は、作業予定と実際の作業実績とを、各部品に関連付けて記憶している。配管の設置に関する作業予定及び作業実績の例を図7に示す。配管そのものに関する情報としては、図7(a)及び(b)に示すように、配管を識別する部品ID、工場からの配管の出荷の予定日、出荷された配管の倉庫への納品の実績日、設置エリアへの配管の搬入の予定日及び実績日、設置開始の予定日及び実績日、設置終了の予定日及び実績日を含む。これら配管に関する情報は、部品IDによって、CADデータベース20に記憶された情報と関連付けされている。また、配管の設置エリアに関する情報としては、図7(c)に示すように、エリアID、配管設置作業を開始するためのエリア引渡しの予定日及び実績日を含む。この設置エリアに関する情報は、エリアIDを介して、CADデータベース20に記憶された情報と関連付けされている。
【0025】
施工管理データベース60は、各部品の単位あたり必要工数(原単位)や、作業環境が原単位に与える変動係数、投入作業員数等の作業担当者に関する情報等の、作業期間を決定する要因を、記憶している。この施工管理データベース60に記憶された情報は、部品IDによって、CADデータベース20に記憶された情報と関連付けされている。
【0026】
工程計画作成データベース80は、各部品の作業順序を決定するアルゴリズムを記憶している。このアルゴリズムの簡略な例を図8(a)に示す。図8(a)に示すアルゴリズムは、図8(b)に示す設置状態となるように配管設置作業の順序を決定するというものである。まず、(1)起点となる機器101に特定の系統(第1系統110)の第1配管111を接続する、(2)同一系統(第1系統110)の配管(第2配管112)を接続する、(3)同一系統(第1系統110)の配管がなくなれば、起点となる機器101に別系統(第2系統120)の第3配管121を接続する、(4)同一系統(第2系統120)の配管(第4配管122)を接続する、というものである。このようなアルゴリズムに従って作業順序を決定する際、CADデータベース20のCAD情報が参照される。
【0027】
尚、作業順序はひとつに決める必要はなく、図8(b)に示す設置状態であれば、例えば、(3)の作業(第3配管121の設置)を(2)の作業(第2配管112の設置)より先に行ってもかまわないという補足論理に従って、複数の作業順序を決定してもよい。このような補足論理も、作業順序決定アルゴリズムに含まれる。
【0028】
実際のアルゴリズムは、図8(a)のものより複雑であって、部品毎の多様な幾何情報及び属性情報に基づいて、作業順序を決定するようになっている。例えば、分岐となるバルブがある場合には、そのバルブが新たな起点となる。
【0029】
図9に他のアルゴリズムの例を示す。図9に示すアルゴリズムは、作業順序を決定する際にデータベースのどの情報を参照するかを示す情報を含む。また、作業開始が可能か否か確認するための論理を含む。
【0030】
具体的には、(1)起点となる機器等が属するエリアの引渡し日を確認し、(2)起点となる機器等の搬入日を確認する、といった作業開始が可能か否かを確認するという指示が記述されている。以下、(3)起点となる機器等に適正な配管を接続し、(4)同一系統の配管を順に接続し、分岐点がある場合、(5)分岐点に配管を接続し、(6)分岐系統の配管を順に接続し、さらに、別系統がある場合、(7)別系統の配管作業を行い、隣接エリア付近の作業が必要であれば、(8)隣接エリア付近の作業を行う、という作業順序を決定するための記述がされている。また、上記の(1)から(8)まで、CAD情報や前工程の作業実績等が参照されるようになっている。さらに、施工管理データベース60に記憶された原単位等の作業期間決定要因も、部品IDによって参照される。
【0031】
図2は、工程計画作成装置70の要部ブロック図である。図2において工程計画作成装置70は、CADデータベース20、実績管理データベース40及び施工管理データベース60から、工程計画範囲に関連する情報を抽出する情報抽出手段71と、各データベースから抽出された情報を統合する情報統合手段72と、工程計画作成データベース80から取り出した作業順序決定アルゴリズムに従って各部品の作業順序を取得する作業順序取得手段73と、各部品の作業開始日及び作業終了日を含む工程計画を作成する工程計画作成手段74と、工程計画を表示する表示手段75と、工程計画範囲、作成された工程計画を確認する時点、工程計画の修正等の入力がされる入力手段76とを有する。尚、作業実績は、実績管理装置30の入力手段(図示を省略)によって入力されてもよい。
【0032】
次に、上記構成の工程計画支援システムの動作について、図3及び図4のフローチャートを用いて説明する。
【0033】
まず、工程計画作成装置70において、工程計画範囲が工程計画者によって選択される(S10)。
【0034】
図5は、第1エリア(エリアID:E1)から第9エリア(エリアID:E9)までの9つのエリアに区分されたプラントにおいて、第1機器101から第5機器105までの5つの機器間に、第1系統110から第5系統150までの5系統の配管を設置するというものである。ここで、例えば、配管設置の工程計画範囲として、第4エリア(エリアID:E4)が指定される。
【0035】
工程計画範囲が選択されたとき、まず、選択範囲内に設置される部品について、CAD情報を、CADデータベース20から抽出する(S21)。図5の第4エリアが指定された場合、図5の第4エリア(エリアID:E4)内に設置される部品について、図6に示す部品ID、系統ID、接続形態等の情報が、それぞれ抽出される。さらに、必要な他のCAD情報が抽出される。これらの情報の抽出は、部品IDや、部品をエリアでグループ化したエリアIDに基づいて抽出される。配管の場合、配管を系統でグループ化した系統IDに基づいて抽出される場合もある。
【0036】
また、選択範囲内に設置される部品について、作業実績等を、部品ID等に基づいて、実績管理データベース40から抽出する(S22)。例えば、図5の第4エリア内に設置される部品について、図7(a)に示す部品毎の作業予定、及び、図7(b)に示す部品毎の作業実績が、部品ID(「P001」等)に基づいて抽出され、図7(c)に示すエリア引渡し予定及び実績が、エリアID「E4」に基づいて抽出される。
【0037】
次に、選択範囲内の部品が選択範囲外の部品と関連するか否かを判定し(S23)、関連する部品について、さらに、CAD情報、作業実績等を抽出する(S24、S25)。
【0038】
そして、CADデータベース20及び実績管理データベース40から抽出された情報を統合する(S30)。
【0039】
次に、作業順序決定アルゴリズムを工程計画作成データベース80から抽出し、CADデータベース20から抽出されたCAD情報、工程計画作成データベース80から抽出された作業実績等を参照しながら、作業順序決定アルゴリズムに従って、各部品の作業順序を取得する(S40)。
【0040】
次に、取得された作業順序で、各部品の作業開始日及び作業終了日を決めていく(S50)。その詳細処理フローを図4に示す。
【0041】
図4において、まず、部品毎に仮の作業開始日を決定する(S51)。
【0042】
次に、施工管理データベース60に予め記憶された原単位等の情報に基づいて、各部品の作業期間を算出する(S52)。例えば、標準原単位に、作業環境に応じた変動係数(例えばa倍)を与え、作業期間を算出する。
【0043】
そして、算出した作業期間や、実績管理データベース40から抽出された作業実績に基づいて、部品毎の作業開始可否を判定する(S53)。例えば、図7(c)に示す情報に基づいて、設置エリアが引き渡されているか否かを判定する。また、例えば、図7(a)又は(b)に示す情報に基づいて、設置する配管が搬入されているか否かを判定する。また、例えば、配管を接続する機器が作業エリアに搬入されているか等の判定がされる。また、配管が複数のエリアに渡って設置される場合、接続先のエリアが引き渡されているか等の判定がされる。このように作業開始可否判定は、作業実績があればその作業実績に基づいて判定される。
【0044】
作業開始できないと判定された場合には、各部品の作業開始日を繰り下げる(S54)。作業開始可能と判定された場合には、各部品の作業開始日及び作業終了日を記憶し(S55)、計画範囲内の全ての部品について処理が終了したか判定し(S56)、計画範囲内の全ての部品について作業開始日及び作業終了日を順次算出していく。
【0045】
図4に示したようにして、作業実績が反映された工程計画が作成される。
【0046】
尚、作業順序が複数ある場合には、全体の作業が最も早く終了する作業順序で工程計画を作成すればよい。図8(b)に示す設置状態とするのであれば、例えば、図8(a)の基本アルゴリズム通りの(1)、(2)、(3)、(4)という作業順序と、その補足論理に従った(1)、(3)、(2)、(4)という作業順序とで、全体の作業終了日を比較し、早く終了する作業順序で、工程計画を作成する。
【0047】
次に、作成された工程計画を表示する(S60)。ここで、部品毎の作業開始日及び作業終了日を時系列で示す工程表とともに、工程表と連動し、時間の推移に応じて変化する部品の設置状況を示す図形情報が表示される。この図形情報は、工程計画者によって入力された確認日における、各部品の設置状況を示す。また、該当部品が工程計画時点で実際に作業終了した部品であるか否かを、区別して示す。さらに、工程計画時点以降の確認日までに作業終了する予定であるか、その確認日において作業中であるか、又は、その確認日において作業未着手であるかを、区別して示す。
【0048】
工程計画の表示例を図10に示す。図10において、工程表210は、工程計画日までの作業実績を反映した部品211乃至216の設置計画を示し、第1図形情報221は、工程計画日より未来の第1確認日201(例えば3月20日)における各部品211乃至216の設置状況を示し、第2図形情報222は、第1確認日201よりも未来の第2確認日202(例えば4月10日)における各部品211乃至216の設置状況を示す。
【0049】
尚、図形情報221、222は、部品に付与した色彩(又は模様)によって、確認日における作業未着手、作業中及び作業終了を示している。さらに、作業中の場合は、1/4だけ作業が進む毎に色を変更するようになっている。作業未着手は透明色で示され、作業中は1/4毎に赤色、茶色、黄色、及び緑色(又は斜線等の模様)で示され、作業終了は青色で示される。さらに、工程計画時点で実際に搬入作業が終了した部品は、枠線を実線とし、工程計画時点で搬入作業が未終了の部品は、枠線を点線としている。
【0050】
第1図形情報221において、第1部品211及び第3部品213は、搬入作業が工程計画時点で既に終了し、かつ、第1確認日201までに設置作業が終了する予定の部品である。そこで、第1部品211及び第3部品213は、枠線が実線で示されるとともに作業終了を示す色が付与される。また、第2部品212、第4部品214、第5部品215及び第6部品216は、搬入作業が工程計画時点では未終了であって、これらのうち、第2部品212は、第1確認日201において設置作業中であり、他の部品214、215及び216は、第1確認日201において設置作業が未着手である。そこで、第2部品212は、枠線が点線で示されるとともに作業中を示す色(又は斜線模様)が付与され、他の部品214、215及び216は、枠線が点線で示されるとともに作業未着手を示す色が付与される。
【0051】
また、第2図形情報222において、第2部品212、第4部品214及び第5部品215は、第2確認日202までに設置作業が終了する予定であり、第6部品216は、第2確認日202において設置作業中である。そこで、第2部品212、第4部品214及び第5部品215は、作業終了を示す色が付与され、第6部品216は、作業中を示す色(又は斜線模様)が付与される。
【0052】
このように図10に示す図形情報221、222は、部品211乃至216に付与した、色彩(又は模様)と部品211乃至216の枠線の形状とによって、作業状況を区別して表示している。部品に付与した記号等、その他の表示によって作業状況を区別してもよい。
【0053】
また、工程表は、各部品の作業開始日及び作業終了日とともに、各部品の作業順序を示す。
【0054】
図10の工程表210は、各部品211乃至216のそれぞれ作業期間を示す実線と実線との間を、点線によって結び、作業順序を示している。例えば、第1部品211を設置した後、第2部品212及び第3部品213を設置し、第4部品214を設置する順序であることが示されている。ここで、第2部品212及び第3部品213は、本来、何れの部品を先に設置してもよく、搬入実績に基づいて、第3部品213を先に設置する予定となっている。
【0055】
このように、図10に示す例では、各部品211乃至216の作業期間を示す実線と実線との間を結ぶ点線で作業順序を示しているが、このような点線で作業順序を示す代わりに、作業順序を示す符号(例えば▲1▼▲2▼▲3▼等)を、作業期間を示す実線に付与して、作業順序を示してもよいし、部品IDを作業順序に並べ替えて、作業順序を示してもよい。また、図形情報212、222において、各部品211乃至216に作業順序を示す符号(例えば▲1▼▲2▼▲3▼等)を付与して、作業順序を示してもよい。
【0056】
工程計画を表示した後、工程計画者によって修正が入力されたか否かを判定し(図3のS72)、修正が入力された場合には、工程計画を再作成し(S74)、再作成された工程計画を表示する(S76)。
【0057】
例えば、工程計画者が、図10に示された工程表210及び図形情報221、222を閲覧した後、作業開始日を修正して作業期間を移動させることが可能である。また、作業終了を前倒ししたい等の理由により、使用する作業機器を効率がよいものに変更する、該当する部品の作業員数を増やす等(即ち、作業期間の決定要因を変更する)修正を入力して、作業期間を短縮することも可能である。逆に、日程に余裕がある作業は作業員数を減らし、作業の平均化を図ることも可能である。工程計画者は、これらの修正を入力した場合、前述した工程表及び図形情報によって、さらに修正結果を確認することができる。
【0058】
尚、図3及び図4のフローチャートに示した各ステップは、プログラムに従って、工程計画作成装置70を構成するコンピュータ装置が実行するようになっている。
【0059】
以上説明した上記実施の形態に係る工程計画支援システムによれば、建造物又は設備を構成する部品毎の実際の作業実績が入力され、入力された作業実績が部品に関連付けられて実績管理データベース40に記憶されるとともに、各部品の作業順序を決定するアルゴリズムと、CADデータベース20、実績管理データベース40及び施工管理データベース60に記憶された情報とに基づいて、作業実績が反映された工程計画が作成されるので、工程計画者は、タスクの数が多い場合であっても、また、部品間の複雑な関係や作業順序決定の複雑なアルゴリズムを自ら知っていなくても、さらに、計画範囲内に関する部品等の作業実績を自ら詳細に把握していなくても、適正な工程計画を容易に作成できる。
【0060】
また、工程表と連動する図形情報によって、作業実績が反映された工程計画に従った未来の作業状況を、視覚的、かつ確認時点毎に、時系列で、把握することができる。しかも、実際に作業終了した部品であるか、工程計画の確認をすべき作業未終了の部品であるかを、区別して把握できる。
【0061】
また、各部品の作業順序が示された工程表によって、作業順序を踏まえた上で、工程計画を確認することができる。
【0062】
したがって、一般に、熟練者が把握し、熟練者が情報を収集し、熟練者が考察していた過程が、コンピュータ上で再現される。
【0063】
さらに、自動生成された工程計画について、使用する作業機器、作業員数等、作業期間の決定要因を変更することにより、画面を見ながら、対話的に、工程計画を修正することができる。
【0064】
尚、上述の実施の形態において、作業実績として、作業開始日及び作業終了日を入力してもよいし、部品の納品や搬入のように一日で終了する作業の場合(即ち作業日が作業開始日かつ作業終了日である場合)には作業日一日を入力すればよく、本発明はどちらの場合も含む。また、作業開始日と作業終了日とを入力する代わりに、作業開始日と作業期間とを入力する場合(即ち作業開始日と作業期間とで作業終了日が決まる場合)や、作業終了日と作業期間とを入力する場合(即ち作業終了日と作業期間とで作業開始日が決まる場合)があり、本発明はこのような場合も含む。
【0065】
また、工程計画範囲の選択は、作業エリアに基づいて選択する場合に限らない。例えば、図5に示す例であれば、系統110乃至150によって選択するようにしてもよい。また、例えば、工程計画者によって、部品を予め任意にグループ化し、このグループによって工程計画範囲を選択するようにしてもよい。
【0066】
また、工程計画を作成する際、作業員数との兼ね合いで工程の山積みを算出して、予め決められた条件に応じて山積み平均化等の自動処理を施す等の処理を追加し、最適な工程計画を自動的に作成するようにしてもよい。
【0067】
また、上述の実施の形態において、CAD装置10、実績管理装置30、施工管理装置50及び工程計画作成装置70が、分散して処理をする例について説明したが、ひとつの装置が集中して処理するようにしてもよいことは言うまでもない。また、CADデータベース20、実績管理データベース40、施工管理データベース60及び工程計画作成データベース80が、分散して情報を記憶する例について説明したが、ひとつのデータベースが集中して記憶するようにしてもよいことも言うまでもない。また、データベースは装置の外部ではなく内部に設けられていてもよいことも言うまでもない。
【0068】
上述の実施の形態において、配管設置の工程計画を例に説明したが、本発明は、このような作業に限るものではない。本発明は、原子力、火力、水力、化学等の各種プラントや、航空機、船舶、車両、宇宙ステーション等の施工、その他どのような作業に適用してもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、建造物又は設備等の施工をする際に、タスクの数が多い場合であっても、適正な工程計画を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態を示す全体構成図
【図2】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における工程計画作成装置を示す要部ブロック図
【図3】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における工程計画支援処理の例を示すフローチャート
【図4】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における工程計画支援処理の例の一部を構成する工程計画作成処理を示すフローチャート
【図5】工程計画範囲の例を説明するための説明図
【図6】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態におけるCADデータベースに記憶された属性情報の例を示す図
【図7】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における実績管理データベースに記憶された情報の例を示す図
【図8】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における作業順序決定アルゴリズムの一例を示す図
【図9】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における作業順序決定アルゴリズムの他の例を示す図
【図10】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における工程計画の表示例を示す図
【符号の説明】
10…CAD装置、20…CADデータベース(第1のデータベース)、30…実績管理装置、40…実績管理データベース(第2のデータベース)、50…施工管理装置、60…施工管理データベース(第3のデータベース)、70…工程計画作成装置、71…工程計画作成装置の情報抽出手段、72…工程計画作成装置の情報統合手段、73…工程計画作成装置の作業順序取得手段、74…工程計画作成装置の工程計画作成手段、75…工程計画作成装置の表示手段(出力手段)、76…工程計画作成装置の入力手段(実績入力手段、確認時点入力手段、修正入力手段)、80…工程計画作成データベース
【発明の属する技術分野】
本発明は、工程計画支援システムに係り、特に、原子力、火力、水力、化学等の各種プラントや、航空機、船舶、車両、宇宙ステーション等の施工をする際に、これら建造物又は設備の工程計画の作成を支援する工程計画支援システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
プラント建設等の工程計画は、タスクと呼ばれる作業単位毎に、作業開始日、作業終了日等を計画していくものである。このような工程計画は、前工程の遅れ等、様々な要因によって変更せざるを得ない。したがって、一般に、各工程の実施段階に近い時期、例えば部品設置作業の3週間前に、詳細に計画し直す。
【0003】
尚、タスクの数が多い場合には、工程計画を2次元で表示しただけでは、進捗状況が分かりにくく効率が悪かった。そこで、3次元表示をするようにしたもの(例えば、特許文献1参照)や、アニメーション表示をするようにしたもの(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−247688号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2002−123786号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の工程計画支援システムでは、詳細な工程計画を作成するために、様々なデータを工程計画者が入力しなければならないことに変わりがなく、適正な工程計画が作成されるか否かは、工程計画作成者の能力に依存していた。したがって、様々な工程決定要因を把握した熟練者が操作しなければ、適正な工程計画が作成されなかった。
【0007】
例えば、部品の設置順序は、一般に、部品相互の関係等によって決まるが、このような部品相互の関係は、部品の数が多くなるほど解りづらく、複雑な相互関係を理解していないと適正な計画を立てることができない。また、計画範囲に関する部品や現場の実際の状況を十分に熟知していなければ、適正な計画を立てることができない。
【0008】
不適正な工程計画は、たとえ三次元表現やアニメーション表現で視認性よく表現されたとしても、全く意味をなさないし、かえって、現場を混乱させることにもなる。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、タスクの数が多い場合であっても適正な工程計画を容易に作成することができる工程計画支援システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、建造物又は設備を構成する部品に関したCAD情報を記憶する第1のデータベースと、部品毎に実際の作業終了日を含む作業実績を入力する実績入力手段と、前記実績入力手段によって入力された作業実績を部品に関連付けて記憶する第2のデータベースと、部品毎の工数等の作業期間の決定要因を記憶する第3のデータベースと、各部品の作業順序を決定するアルゴリズムと前記第1乃至第3のデータベースに記憶された情報とに基づいて、部品単位の作業開始日及び作業終了日を含む工程計画を作成する工程計画作成手段であって、前記部品毎の作業実績を反映させた工程計画を作成する工程計画作成手段と、前記作成された工程計画を出力する出力手段と、を備えた構成となっている。
【0011】
この構成によって、タスクの数が多い場合であっても、工程計画者は、部品間の複雑な関係や作業順序決定の複雑なアルゴリズムを自ら知っていなくても、また、計画範囲内に関する部品等の作業実績を自ら詳細に把握していなくても、適正な工程計画を容易に作成できる。
【0012】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、工程計画を確認する任意の時点を入力する確認時点入力手段を備え、前記工程計画作成手段は、各部品の前記作業開始日及び前記作業終了日を時系列で示す工程表とともに、前記確認時点入力手段によって入力された時点での各部品の作業状況を、前記CAD情報に基づいて図形で示す図形情報を作成し、前記出力手段が、前記工程表と前記図形情報とを時系列で関連付けて出力する構成となっている。
【0013】
この構成によって、作業実績が反映された工程計画による未来の作業状況を、視覚的に、確認時点毎に、時系列で、把握することができる。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記図形情報は、部品の枠線の形状、部品に付与した模様、部品に付与した色彩、若しくは部品に付与した記号、又はこれらの結合によって、実際に作業が終了した部品であるか否かが、区別して示されている構成となっている。
【0015】
この構成によって、実際に作業が終了した部品であるか否かを区別して、工程計画を把握できる。
【0016】
また、請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、前記工程表又は前記図形情報は、各部品の作業順序が示されている構成となっている。
【0017】
この構成によって、作業順序を踏まえた上で、工程計画を確認できる。
【0018】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1、2、3又は4に記載の発明において、前記作業期間の決定要因等の修正を入力する修正入力手段を備え、前記修正入力手段によって修正入力された場合、前記工程計画作成手段が、修正内容に従って前記工程計画を再作成し、前記出力手段が、再作成された前記工程計画を出力する構成となっている。
【0019】
この構成によって、自動生成された工程計画について、各部品の作業人員等の作業期間の決定要因を変更することにより、工程計画を容易に修正することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る工程計画支援システムの好ましい実施の形態について詳説する。
【0021】
図1は本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態の全体構成図である。
【0022】
図1において、工程計画支援システムは、建造物又は設備を設計するためのCAD装置10と、建造物又は設備及びこれらを構成する部品に関したCAD情報を記憶するCADデータベース20と、建造物又は設備の施工に関する実際の作業実績等を管理するための実績管理装置30と、実際の作業実績等を部品に関連付けて記憶する実績管理データベース40と、施工を管理するための施工管理装置50と、部品毎の工数等、作業期間の決定要因を部品に関連付けて記憶する施工管理データベース60と、部品毎の作業開始日及び作業終了日を含む工程計画を作成する工程計画作成装置70と、各部品の作業順序を決定するアルゴリズムを記憶する工程計画作成データベース80とを備える。尚、CAD装置10、実績管理装置30、施工管理装置50、及び工程計画作成装置70は、それぞれコンピュータ装置から構成され、ネットワーク90を介して、互いに通信可能に接続されている。
【0023】
CADデータベース20は、各部品の幾何情報として、形状、寸法、設置位置を示す配置情報等を記憶し、さらに、各部品の属性情報として、他の部品との接続に関する接続情報等を記憶している。属性情報の例を図6に示す。図6は配管の属性情報を示し、この属性情報は、配管毎に、部品ID、配管の属する系統を示す系統ID、配管する設置エリアを示すエリアID、及び機器や他の配管との接続形態を含む。ここで、接続形態は、例えば、同一系統に順次接続(0)、起点に接続(1)、分岐あり(2)等を示す。尚、属性情報は、部品IDによって、幾何情報と関連付けされている。
【0024】
実績管理データベース40は、作業予定と実際の作業実績とを、各部品に関連付けて記憶している。配管の設置に関する作業予定及び作業実績の例を図7に示す。配管そのものに関する情報としては、図7(a)及び(b)に示すように、配管を識別する部品ID、工場からの配管の出荷の予定日、出荷された配管の倉庫への納品の実績日、設置エリアへの配管の搬入の予定日及び実績日、設置開始の予定日及び実績日、設置終了の予定日及び実績日を含む。これら配管に関する情報は、部品IDによって、CADデータベース20に記憶された情報と関連付けされている。また、配管の設置エリアに関する情報としては、図7(c)に示すように、エリアID、配管設置作業を開始するためのエリア引渡しの予定日及び実績日を含む。この設置エリアに関する情報は、エリアIDを介して、CADデータベース20に記憶された情報と関連付けされている。
【0025】
施工管理データベース60は、各部品の単位あたり必要工数(原単位)や、作業環境が原単位に与える変動係数、投入作業員数等の作業担当者に関する情報等の、作業期間を決定する要因を、記憶している。この施工管理データベース60に記憶された情報は、部品IDによって、CADデータベース20に記憶された情報と関連付けされている。
【0026】
工程計画作成データベース80は、各部品の作業順序を決定するアルゴリズムを記憶している。このアルゴリズムの簡略な例を図8(a)に示す。図8(a)に示すアルゴリズムは、図8(b)に示す設置状態となるように配管設置作業の順序を決定するというものである。まず、(1)起点となる機器101に特定の系統(第1系統110)の第1配管111を接続する、(2)同一系統(第1系統110)の配管(第2配管112)を接続する、(3)同一系統(第1系統110)の配管がなくなれば、起点となる機器101に別系統(第2系統120)の第3配管121を接続する、(4)同一系統(第2系統120)の配管(第4配管122)を接続する、というものである。このようなアルゴリズムに従って作業順序を決定する際、CADデータベース20のCAD情報が参照される。
【0027】
尚、作業順序はひとつに決める必要はなく、図8(b)に示す設置状態であれば、例えば、(3)の作業(第3配管121の設置)を(2)の作業(第2配管112の設置)より先に行ってもかまわないという補足論理に従って、複数の作業順序を決定してもよい。このような補足論理も、作業順序決定アルゴリズムに含まれる。
【0028】
実際のアルゴリズムは、図8(a)のものより複雑であって、部品毎の多様な幾何情報及び属性情報に基づいて、作業順序を決定するようになっている。例えば、分岐となるバルブがある場合には、そのバルブが新たな起点となる。
【0029】
図9に他のアルゴリズムの例を示す。図9に示すアルゴリズムは、作業順序を決定する際にデータベースのどの情報を参照するかを示す情報を含む。また、作業開始が可能か否か確認するための論理を含む。
【0030】
具体的には、(1)起点となる機器等が属するエリアの引渡し日を確認し、(2)起点となる機器等の搬入日を確認する、といった作業開始が可能か否かを確認するという指示が記述されている。以下、(3)起点となる機器等に適正な配管を接続し、(4)同一系統の配管を順に接続し、分岐点がある場合、(5)分岐点に配管を接続し、(6)分岐系統の配管を順に接続し、さらに、別系統がある場合、(7)別系統の配管作業を行い、隣接エリア付近の作業が必要であれば、(8)隣接エリア付近の作業を行う、という作業順序を決定するための記述がされている。また、上記の(1)から(8)まで、CAD情報や前工程の作業実績等が参照されるようになっている。さらに、施工管理データベース60に記憶された原単位等の作業期間決定要因も、部品IDによって参照される。
【0031】
図2は、工程計画作成装置70の要部ブロック図である。図2において工程計画作成装置70は、CADデータベース20、実績管理データベース40及び施工管理データベース60から、工程計画範囲に関連する情報を抽出する情報抽出手段71と、各データベースから抽出された情報を統合する情報統合手段72と、工程計画作成データベース80から取り出した作業順序決定アルゴリズムに従って各部品の作業順序を取得する作業順序取得手段73と、各部品の作業開始日及び作業終了日を含む工程計画を作成する工程計画作成手段74と、工程計画を表示する表示手段75と、工程計画範囲、作成された工程計画を確認する時点、工程計画の修正等の入力がされる入力手段76とを有する。尚、作業実績は、実績管理装置30の入力手段(図示を省略)によって入力されてもよい。
【0032】
次に、上記構成の工程計画支援システムの動作について、図3及び図4のフローチャートを用いて説明する。
【0033】
まず、工程計画作成装置70において、工程計画範囲が工程計画者によって選択される(S10)。
【0034】
図5は、第1エリア(エリアID:E1)から第9エリア(エリアID:E9)までの9つのエリアに区分されたプラントにおいて、第1機器101から第5機器105までの5つの機器間に、第1系統110から第5系統150までの5系統の配管を設置するというものである。ここで、例えば、配管設置の工程計画範囲として、第4エリア(エリアID:E4)が指定される。
【0035】
工程計画範囲が選択されたとき、まず、選択範囲内に設置される部品について、CAD情報を、CADデータベース20から抽出する(S21)。図5の第4エリアが指定された場合、図5の第4エリア(エリアID:E4)内に設置される部品について、図6に示す部品ID、系統ID、接続形態等の情報が、それぞれ抽出される。さらに、必要な他のCAD情報が抽出される。これらの情報の抽出は、部品IDや、部品をエリアでグループ化したエリアIDに基づいて抽出される。配管の場合、配管を系統でグループ化した系統IDに基づいて抽出される場合もある。
【0036】
また、選択範囲内に設置される部品について、作業実績等を、部品ID等に基づいて、実績管理データベース40から抽出する(S22)。例えば、図5の第4エリア内に設置される部品について、図7(a)に示す部品毎の作業予定、及び、図7(b)に示す部品毎の作業実績が、部品ID(「P001」等)に基づいて抽出され、図7(c)に示すエリア引渡し予定及び実績が、エリアID「E4」に基づいて抽出される。
【0037】
次に、選択範囲内の部品が選択範囲外の部品と関連するか否かを判定し(S23)、関連する部品について、さらに、CAD情報、作業実績等を抽出する(S24、S25)。
【0038】
そして、CADデータベース20及び実績管理データベース40から抽出された情報を統合する(S30)。
【0039】
次に、作業順序決定アルゴリズムを工程計画作成データベース80から抽出し、CADデータベース20から抽出されたCAD情報、工程計画作成データベース80から抽出された作業実績等を参照しながら、作業順序決定アルゴリズムに従って、各部品の作業順序を取得する(S40)。
【0040】
次に、取得された作業順序で、各部品の作業開始日及び作業終了日を決めていく(S50)。その詳細処理フローを図4に示す。
【0041】
図4において、まず、部品毎に仮の作業開始日を決定する(S51)。
【0042】
次に、施工管理データベース60に予め記憶された原単位等の情報に基づいて、各部品の作業期間を算出する(S52)。例えば、標準原単位に、作業環境に応じた変動係数(例えばa倍)を与え、作業期間を算出する。
【0043】
そして、算出した作業期間や、実績管理データベース40から抽出された作業実績に基づいて、部品毎の作業開始可否を判定する(S53)。例えば、図7(c)に示す情報に基づいて、設置エリアが引き渡されているか否かを判定する。また、例えば、図7(a)又は(b)に示す情報に基づいて、設置する配管が搬入されているか否かを判定する。また、例えば、配管を接続する機器が作業エリアに搬入されているか等の判定がされる。また、配管が複数のエリアに渡って設置される場合、接続先のエリアが引き渡されているか等の判定がされる。このように作業開始可否判定は、作業実績があればその作業実績に基づいて判定される。
【0044】
作業開始できないと判定された場合には、各部品の作業開始日を繰り下げる(S54)。作業開始可能と判定された場合には、各部品の作業開始日及び作業終了日を記憶し(S55)、計画範囲内の全ての部品について処理が終了したか判定し(S56)、計画範囲内の全ての部品について作業開始日及び作業終了日を順次算出していく。
【0045】
図4に示したようにして、作業実績が反映された工程計画が作成される。
【0046】
尚、作業順序が複数ある場合には、全体の作業が最も早く終了する作業順序で工程計画を作成すればよい。図8(b)に示す設置状態とするのであれば、例えば、図8(a)の基本アルゴリズム通りの(1)、(2)、(3)、(4)という作業順序と、その補足論理に従った(1)、(3)、(2)、(4)という作業順序とで、全体の作業終了日を比較し、早く終了する作業順序で、工程計画を作成する。
【0047】
次に、作成された工程計画を表示する(S60)。ここで、部品毎の作業開始日及び作業終了日を時系列で示す工程表とともに、工程表と連動し、時間の推移に応じて変化する部品の設置状況を示す図形情報が表示される。この図形情報は、工程計画者によって入力された確認日における、各部品の設置状況を示す。また、該当部品が工程計画時点で実際に作業終了した部品であるか否かを、区別して示す。さらに、工程計画時点以降の確認日までに作業終了する予定であるか、その確認日において作業中であるか、又は、その確認日において作業未着手であるかを、区別して示す。
【0048】
工程計画の表示例を図10に示す。図10において、工程表210は、工程計画日までの作業実績を反映した部品211乃至216の設置計画を示し、第1図形情報221は、工程計画日より未来の第1確認日201(例えば3月20日)における各部品211乃至216の設置状況を示し、第2図形情報222は、第1確認日201よりも未来の第2確認日202(例えば4月10日)における各部品211乃至216の設置状況を示す。
【0049】
尚、図形情報221、222は、部品に付与した色彩(又は模様)によって、確認日における作業未着手、作業中及び作業終了を示している。さらに、作業中の場合は、1/4だけ作業が進む毎に色を変更するようになっている。作業未着手は透明色で示され、作業中は1/4毎に赤色、茶色、黄色、及び緑色(又は斜線等の模様)で示され、作業終了は青色で示される。さらに、工程計画時点で実際に搬入作業が終了した部品は、枠線を実線とし、工程計画時点で搬入作業が未終了の部品は、枠線を点線としている。
【0050】
第1図形情報221において、第1部品211及び第3部品213は、搬入作業が工程計画時点で既に終了し、かつ、第1確認日201までに設置作業が終了する予定の部品である。そこで、第1部品211及び第3部品213は、枠線が実線で示されるとともに作業終了を示す色が付与される。また、第2部品212、第4部品214、第5部品215及び第6部品216は、搬入作業が工程計画時点では未終了であって、これらのうち、第2部品212は、第1確認日201において設置作業中であり、他の部品214、215及び216は、第1確認日201において設置作業が未着手である。そこで、第2部品212は、枠線が点線で示されるとともに作業中を示す色(又は斜線模様)が付与され、他の部品214、215及び216は、枠線が点線で示されるとともに作業未着手を示す色が付与される。
【0051】
また、第2図形情報222において、第2部品212、第4部品214及び第5部品215は、第2確認日202までに設置作業が終了する予定であり、第6部品216は、第2確認日202において設置作業中である。そこで、第2部品212、第4部品214及び第5部品215は、作業終了を示す色が付与され、第6部品216は、作業中を示す色(又は斜線模様)が付与される。
【0052】
このように図10に示す図形情報221、222は、部品211乃至216に付与した、色彩(又は模様)と部品211乃至216の枠線の形状とによって、作業状況を区別して表示している。部品に付与した記号等、その他の表示によって作業状況を区別してもよい。
【0053】
また、工程表は、各部品の作業開始日及び作業終了日とともに、各部品の作業順序を示す。
【0054】
図10の工程表210は、各部品211乃至216のそれぞれ作業期間を示す実線と実線との間を、点線によって結び、作業順序を示している。例えば、第1部品211を設置した後、第2部品212及び第3部品213を設置し、第4部品214を設置する順序であることが示されている。ここで、第2部品212及び第3部品213は、本来、何れの部品を先に設置してもよく、搬入実績に基づいて、第3部品213を先に設置する予定となっている。
【0055】
このように、図10に示す例では、各部品211乃至216の作業期間を示す実線と実線との間を結ぶ点線で作業順序を示しているが、このような点線で作業順序を示す代わりに、作業順序を示す符号(例えば▲1▼▲2▼▲3▼等)を、作業期間を示す実線に付与して、作業順序を示してもよいし、部品IDを作業順序に並べ替えて、作業順序を示してもよい。また、図形情報212、222において、各部品211乃至216に作業順序を示す符号(例えば▲1▼▲2▼▲3▼等)を付与して、作業順序を示してもよい。
【0056】
工程計画を表示した後、工程計画者によって修正が入力されたか否かを判定し(図3のS72)、修正が入力された場合には、工程計画を再作成し(S74)、再作成された工程計画を表示する(S76)。
【0057】
例えば、工程計画者が、図10に示された工程表210及び図形情報221、222を閲覧した後、作業開始日を修正して作業期間を移動させることが可能である。また、作業終了を前倒ししたい等の理由により、使用する作業機器を効率がよいものに変更する、該当する部品の作業員数を増やす等(即ち、作業期間の決定要因を変更する)修正を入力して、作業期間を短縮することも可能である。逆に、日程に余裕がある作業は作業員数を減らし、作業の平均化を図ることも可能である。工程計画者は、これらの修正を入力した場合、前述した工程表及び図形情報によって、さらに修正結果を確認することができる。
【0058】
尚、図3及び図4のフローチャートに示した各ステップは、プログラムに従って、工程計画作成装置70を構成するコンピュータ装置が実行するようになっている。
【0059】
以上説明した上記実施の形態に係る工程計画支援システムによれば、建造物又は設備を構成する部品毎の実際の作業実績が入力され、入力された作業実績が部品に関連付けられて実績管理データベース40に記憶されるとともに、各部品の作業順序を決定するアルゴリズムと、CADデータベース20、実績管理データベース40及び施工管理データベース60に記憶された情報とに基づいて、作業実績が反映された工程計画が作成されるので、工程計画者は、タスクの数が多い場合であっても、また、部品間の複雑な関係や作業順序決定の複雑なアルゴリズムを自ら知っていなくても、さらに、計画範囲内に関する部品等の作業実績を自ら詳細に把握していなくても、適正な工程計画を容易に作成できる。
【0060】
また、工程表と連動する図形情報によって、作業実績が反映された工程計画に従った未来の作業状況を、視覚的、かつ確認時点毎に、時系列で、把握することができる。しかも、実際に作業終了した部品であるか、工程計画の確認をすべき作業未終了の部品であるかを、区別して把握できる。
【0061】
また、各部品の作業順序が示された工程表によって、作業順序を踏まえた上で、工程計画を確認することができる。
【0062】
したがって、一般に、熟練者が把握し、熟練者が情報を収集し、熟練者が考察していた過程が、コンピュータ上で再現される。
【0063】
さらに、自動生成された工程計画について、使用する作業機器、作業員数等、作業期間の決定要因を変更することにより、画面を見ながら、対話的に、工程計画を修正することができる。
【0064】
尚、上述の実施の形態において、作業実績として、作業開始日及び作業終了日を入力してもよいし、部品の納品や搬入のように一日で終了する作業の場合(即ち作業日が作業開始日かつ作業終了日である場合)には作業日一日を入力すればよく、本発明はどちらの場合も含む。また、作業開始日と作業終了日とを入力する代わりに、作業開始日と作業期間とを入力する場合(即ち作業開始日と作業期間とで作業終了日が決まる場合)や、作業終了日と作業期間とを入力する場合(即ち作業終了日と作業期間とで作業開始日が決まる場合)があり、本発明はこのような場合も含む。
【0065】
また、工程計画範囲の選択は、作業エリアに基づいて選択する場合に限らない。例えば、図5に示す例であれば、系統110乃至150によって選択するようにしてもよい。また、例えば、工程計画者によって、部品を予め任意にグループ化し、このグループによって工程計画範囲を選択するようにしてもよい。
【0066】
また、工程計画を作成する際、作業員数との兼ね合いで工程の山積みを算出して、予め決められた条件に応じて山積み平均化等の自動処理を施す等の処理を追加し、最適な工程計画を自動的に作成するようにしてもよい。
【0067】
また、上述の実施の形態において、CAD装置10、実績管理装置30、施工管理装置50及び工程計画作成装置70が、分散して処理をする例について説明したが、ひとつの装置が集中して処理するようにしてもよいことは言うまでもない。また、CADデータベース20、実績管理データベース40、施工管理データベース60及び工程計画作成データベース80が、分散して情報を記憶する例について説明したが、ひとつのデータベースが集中して記憶するようにしてもよいことも言うまでもない。また、データベースは装置の外部ではなく内部に設けられていてもよいことも言うまでもない。
【0068】
上述の実施の形態において、配管設置の工程計画を例に説明したが、本発明は、このような作業に限るものではない。本発明は、原子力、火力、水力、化学等の各種プラントや、航空機、船舶、車両、宇宙ステーション等の施工、その他どのような作業に適用してもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、建造物又は設備等の施工をする際に、タスクの数が多い場合であっても、適正な工程計画を作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態を示す全体構成図
【図2】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における工程計画作成装置を示す要部ブロック図
【図3】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における工程計画支援処理の例を示すフローチャート
【図4】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における工程計画支援処理の例の一部を構成する工程計画作成処理を示すフローチャート
【図5】工程計画範囲の例を説明するための説明図
【図6】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態におけるCADデータベースに記憶された属性情報の例を示す図
【図7】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における実績管理データベースに記憶された情報の例を示す図
【図8】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における作業順序決定アルゴリズムの一例を示す図
【図9】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における作業順序決定アルゴリズムの他の例を示す図
【図10】本発明に係る工程計画支援システムの一実施の形態における工程計画の表示例を示す図
【符号の説明】
10…CAD装置、20…CADデータベース(第1のデータベース)、30…実績管理装置、40…実績管理データベース(第2のデータベース)、50…施工管理装置、60…施工管理データベース(第3のデータベース)、70…工程計画作成装置、71…工程計画作成装置の情報抽出手段、72…工程計画作成装置の情報統合手段、73…工程計画作成装置の作業順序取得手段、74…工程計画作成装置の工程計画作成手段、75…工程計画作成装置の表示手段(出力手段)、76…工程計画作成装置の入力手段(実績入力手段、確認時点入力手段、修正入力手段)、80…工程計画作成データベース
Claims (5)
- 建造物又は設備を構成する部品に関したCAD情報を記憶する第1のデータベースと、
部品毎に実際の作業終了日を含む作業実績を入力する実績入力手段と、
前記実績入力手段によって入力された作業実績を部品に関連付けて記憶する第2のデータベースと、
部品毎の工数等の作業期間の決定要因を記憶する第3のデータベースと、
各部品の作業順序を決定するアルゴリズムと前記第1乃至第3のデータベースに記憶された情報とに基づいて、部品単位の作業開始日及び作業終了日を含む工程計画を作成する工程計画作成手段であって、前記部品毎の作業実績を反映させた工程計画を作成する工程計画作成手段と、
前記作成された工程計画を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする工程計画支援システム。 - 工程計画を確認する任意の時点を入力する確認時点入力手段を備え、前記工程計画作成手段は、各部品の前記作業開始日及び前記作業終了日を時系列で示す工程表とともに、前記確認時点入力手段によって入力された時点での各部品の作業状況を、前記CAD情報に基づいて図形で示す図形情報を作成し、前記出力手段が、前記工程表と前記図形情報とを時系列で関連付けて出力することを特徴とする請求項1に記載の工程計画支援システム。
- 前記図形情報は、部品の枠線の形状、部品に付与した模様、部品に付与した色彩、若しくは部品に付与した記号、又はこれらの結合によって、実際に作業が終了した部品であるか否かが、区別して示されていることを特徴とする請求項2に記載の工程計画支援システム。
- 前記工程表又は前記図形情報は、各部品の作業順序が示されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の工程計画支援システム。
- 前記作業期間の決定要因等の修正を入力する修正入力手段を備え、前記修正入力手段によって修正入力された場合、前記工程計画作成手段が、修正内容に従って前記工程計画を再作成し、前記出力手段が、再作成された前記工程計画を出力するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の工程計画支援システム。
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