JP2004271703A - プロセスカートリッジ、画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【課題】現像剤残量検知の精度向上。特に、カートリッジ使用途中で本体を交換して使われた場合の残量検知誤差を低減する。また、本体の残検回路の低コスト化も目的とする。
【解決手段】カートリッジに、トナー残量検知部材とメモリーを有し、メモリーには、本体IDと現像剤量情報(最大、最小値またはその差)を記憶する。本体毎の現像剤量情報を積算して現像剤量を決定する。
【選択図】 図1
【解決手段】カートリッジに、トナー残量検知部材とメモリーを有し、メモリーには、本体IDと現像剤量情報(最大、最小値またはその差)を記憶する。本体毎の現像剤量情報を積算して現像剤量を決定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザービームプリンタや複写機などの電子写真方式を用いた画像形成装置と、その画像形成装置に装着するプロセスカートリッジに関し、特にこのプロセスカートリッジ内のトナー量を検知する手段と、プロセスカートリッジに搭載された記憶手段とに関するものである。
【0002】
ここで、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも一つと、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであるか、または、少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものをいう。
【0003】
【従来の技術】
複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真方式の画像形成装置は、画像情報に対応した光を感光体に照射して潜像を形成し、この潜像に現像手段で記録材料である現像剤(トナー)を供給して顕像化し、更に感光体から記録紙へ画像を転写することで記録紙上に画像を形成している。現像手段にはトナー収納部が連結しており、画像を形成することでトナーは消費されていく。トナー収納部や現像手段、感光体、帯電手段などは、プロセスカートリッジとして一体に構成されていることが多く、トナーが無くなったら使用者はプロセスカートリッジを交換することで、再び画像を形成することができる。
【0004】
このプロセスカートリッジ内の画像形成に供することができるトナーが、どれくらい残っているかを随時知ることを可能とするために、トナー残量を検知できるトナー残量検知手段をプロセスカートリッジまたは画像形成装置本体に備えていることがある。
【0005】
さらに、カートリッジにメモリを設けて、トナー残量検知等と組み合わせてカートリッジの交換時期を知らせる等の提案も成されている。例えば、特許文献1では、交換ユニットに設けた不揮発性記憶媒体にユニットの特性情報とユニットが使用された量を記憶させる画像形成装置。また、特許文献2では、カートリッジに不揮発性記憶手段を設け、ドラム使用量とトナー残量検知情報を読み込み、その情報から寿命をユーザーに報知させる画像形成装置の提案がなされている。
【0006】
トナー残量検知の一方法として、アンテナ式のトナー残量検知手段がある。アンテナは、現像ローラ向して設けた電極となる板金で、もしくは、その他に複数の板金を設けて、これらの板金と板金との間と板金と現像ローラ間の静電容量が、絶縁性トナーの量に応じて変化することを利用したものである。この板金や現像ローラの空間がトナーで埋まっていれば静電容量は大きくなり、トナーが減るにつれて両者のあいだに空気が増えて静電容量は小さくなっていく。したがって、この板金や現像ローラ静電容量を測定することでトナー量レベルを検知することができる。
【0007】
この静電容量の測定方法は、現像ローラ電極である板金に交流バイアスを印加した際にアンテナに流れる電流を測定すれば求められる。つまり、このトナー残量レベル検知方式は、多くは現像ローラ現像バイアスが印加されている画像形成時にトナー残量レベルを検知している。
【0008】
【特許文献1】
特開平3−230172号公報
【特許文献2】
特開平9−106227号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなトナー残量レベルを検知できるトナー残量レベル検知手段が備えられていても、実際に現像装置内に残っているトナー量を正確に検出出来ないことがある。
【0010】
例えば、カートリッジの部品、本体の電子部品などのバラツキ、使用環境での誘電率の違いから検出誤差が生じる場合がある。
【0011】
この中で、カートリッジの部品、組立バラツキを低減する方法としては、トナーフル時の残検出力値を記憶手段に記憶させて、それを利用して残量検知を行う方法が提案されている。これによれば、現像ローランテナ電極相対位置(距離)がバラツクことによる誤差要因を補正することができる。
【0012】
また、画像形成装置間でのプロセスカートリッジの交換や、使用途中にカートリッジの出し入れや交換が発生してもカートリッジが個々のトナー量が最大の時に示す(トナーフル時)検出電圧値(静電容量値)を記憶手段内に納めているので、トナー残量を把握することができる。
【0013】
また、本体のバラツキに関しては、規準コンデンサを設けてアンテナからの出力と比較することで現像バイアスのAC電圧値のバラツキを補正する方法も行われている。
【0014】
本発明の目的は、正確に現像装置内の残トナー量を検出し、適切なプロセスカートリッジ交換時期を示し、トナーなしで白抜けた不具合画像及び無駄を無くした画像形成装置及び画像形成装置に着脱自在なプロセスカートリッジを提供することである。
【0015】
さらに詳しくは、カートリッジを使用途中で画像形成装置を交換して使われた場合の残量検知誤差を低減することを目的とする。さらに本発明を用いることで、残検回路のコストを低減することも目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
少なくとも現像剤収納容器と現像手段が一体にユニット化された電子写真画像形成装置に着脱自在なプロセスカートリッジであり、現像剤収納容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段と、前記現像剤量に関する情報を記憶可能であり画像形成装置に装着時に画像形成装置とその情報を交信できる記憶手段とを備えたプロセスカートリッジにおいて、画像形成装置で使用された現像剤量情報(前記検知手段での現像剤量最大値と最小値、あるいはその差)を前記記憶手段に記憶することを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0017】
使用された画像形成装置の本体識別番号と、画像形成装置で使用された現像剤量情報(前記検知手段での現像剤量最大値と最小値、あるいはその差)を前記記憶手段に記憶することを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0018】
現像剤収納容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段と、現像剤量に関する情報を記憶した記憶手段とを備えたプロセスカートリッジが着脱可能な画像形成装置において、
前記記憶手段が記憶している画像形成装置で使用された現像剤量情報(前記検知手段での現像剤量最大値と最小値、あるいはその差)を積算することにより現像剤量を決定する手段と、決定した現像剤量またはその対応値を本画像形成装置内外の表示手段に伝達する手段と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジを用いて、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成システムにおいて、
(a)少なくとも現像剤を収容する容器と現像装置が一体にユニット化されており、かつ、前記現像剤収容容器内の現像剤量に対応した出力を出力可能な現像剤の残量検知手段と、現像剤量情報(前記検知手段での現像剤量最大値と最小値、あるいはその差)を記憶するメモリ
を有するプロセスカートリッジと、
(b)前記メモリに記憶された現像剤量情報(前記検知手段による検出値の差分:前記残量検出手段が現像剤量最大と最小を検出したときの差)を積算することにより、前記プロセスカートリッジ内に残っている現像剤量を検知する検知手段を有することを特徴とする電子写真画像形成システムである。
【0020】
本出願に係る発明によれば、現像装置内のトナー残量と検出電圧値(静電容量値)との関係を正確に把握でき、プロセスカートリッジの交換時期(購入時期)を正確につかめる。また、不良画像(トナーなし白抜け画像)の発生、及びトナーを無駄に捨てるような資源の無駄使いを防ぐことができる。
【0021】
特に、プロセスカートリッジを使用途中で、画像形成装置を交換した場合でも、プロセスカートリッジに本体NOと各本体でのトナー量検出値のMAX,min値を記憶させることにより、本体によるバラツキを補正し誤差の少ないトナー量を求める事ができる。また、画像形成装置の残量検出回路を簡略化できることにより、低下コスト化できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0023】
[実施の形態1]
本実施の形態の画像形成装置は、ホストコンピューターからの画像情報を受け取り、画像出力するレーザービームプリンタであり、感光ドラム、トナーなどの消耗品をプロセスカートリッジとして本体から着脱し交換可能にした画像形成装置である。
【0024】
本実施の形態の構成について、図1、図2を用いて説明する。
【0025】
図1で示すようにプロセスカートリッジCは、感光体1.と、感光体を均一に帯電するための帯電手段7.と、感光体1.に対向配置された現像手段としての現像ローラを含む現像装置4.と、クリーニング手段8.と、クリーニング手段8.により感光体1.から除去された残留トナーを収容するクリーナ容器9.とが一体的に構成されている。
【0026】
また、図2のように画像形成装置であるレーザープリンター14.には、プロセスカートリッジCの上方に、画像情報に対応してレーザー光10.を照射するレーザースキャナー11.が、また下方には感光体1.に対向する転写手段12.が配設されている。上記構成において、感光体1が帯電手段7.によって均一に帯電され、その表面をレーザースキャナー11.から照射されるレーザー光10.によって走査露光なされ、目的の画像情報の静電潜像が形成される。静電潜像は、現像ローラどの作用によって、トナー容器4.内のトナーTが付着されてトナー像として可視化される。なお、本実施の形態においては、絶縁性磁性1成分トナーを用いた。感光体1.上の画像は、転写手段12.で記録紙へ転写される。記録紙は、定着手段13.を通って記録紙上に画像を定着させ、本体外部へ排出される。
【0027】
トナー容器4.内には、撹拌手段3.があって、この撹拌手段3.が回転することでトナーT.はほぐされたり、現像ローラへ供給される。また、トナー容器4.内には図1.に示したような、トナー残量レベル検知手段であるアンテナとしての電極板金21が現像装置4内の長手方向に全域にわたって配設されている。板金は基本的に電流を流すことのできる材料であれば何でも良いが、本実施の形態では材料としてSUSを使用している。現像バイアスである2KHz,1400Vpp程度の交流バイアスと−400V程度の直流バイアスが現像ローラ加されていると、現像ローラとアンテナ21の間で交流電流が流れ、この電流値から静電容量は計測される。このプレートアンテナ21を、現像装置4.内に配設し、現像装置4.内トナーT.の減少に伴ってプレートアンテナ21と現像ローラとの間での静電容量を観測することで、現像装置4.内トナーT.量を知ることができる。
【0028】
カートリッジCは、トナー容器4.に記憶手段20.を有していて、この記憶手段20.には画像形成装置本体14.と信号を交信するための伝達部も含まれている。本発明に使用されるメモリとしては、通常の半導体による電子的なメモリが特に制限なく使用することができる。メモリ20の容量については、後述するカートリッジ使用量及びカートリッジ特性値などの複数個の情報を記憶するのに十分な容量をもつものとする。また、メモリ20には、カートリッジが使用された量が随時書き込み記憶されている。
【0029】
以下に、本実施の形態のトナー残量検知補正方法に関して説明する。
【0030】
トナー残量検出手段によって検出された静電容量値は、電圧に変換して出力される。なお、静電容量と電圧の関係は、画像形成装置の回路により様々であり、静電容量と電圧の関係が同じ減少関数である場合、増加関数である場合もある。
【0031】
トナー残検出力は、攪拌手段3.周期で変動する場合があるので、複数回の測定結果を統計処理して、そのときの出力値を確定(トナー量確定値)している。
【0032】
図6には、同一の本体を用いて、カートリッジの残検位置バラツキの大小の場合の出力推移を示す。横軸はトナー量、縦軸はトナー量確定値xを表す。設計中心▲1▼の実線に対して破線▲2▼、▲3▼の様に出力はバラツク。一定のトナー量確定値V0でトナー量を検知すると実際のトナー量は図中の▲2▼’〜▲3▼‘のようにバラツク。
【0033】
そこで、次の様にカートリッジバラツキを補正する方法が提案されている。
【0034】
検出電圧値の最大値(静電容量値の最大値)=Af値をプロセスカートリッジ内部のメモリーに記憶する。Af値を用いて、トナー残量をAf値とトナー量確定値とから算出する方法である。
【0035】
このトナー量を決定する方法として、「Af値−トナー量確定値」とトナー量とを対応させる。こうすることで、図6.の破線▲2▼や▲3▼の誤差は吸収でき、図6の実線、破線の3本の線は、図7に示したように実線1本になる。
【0036】
このことにより、カートリッジ個体差を吸収し、より正確なトナー残量検知が可能になった。
【0037】
カートリッジが同一本体で使用される場合については大きく改良されたが、カートリッジの使用途中で違う本体に交換された場合には、検出回路の電子部品のバラツキなどにより、誤差が生じる場合がある。
【0038】
次に、本実施の形態を図5のグラフと、図3のブロック図と、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0039】
図5には、前述したカートリッジバラツキ補正を行って、本体を交換した場合に想定される出力推移を示す。最初に本体#1でAf値がメモリーされる。途中で異なる本体#2,#3に交換して使用された場合、トナー量確定値が異なることにより、破線のように出力にバラツキが生じる。
【0040】
そこで、本実施の形態では、本体が交換された場合は、本体NOと、その本体で使用されたMAX−min値をメモリに記憶する。すると、図のように使用途中で本体が交換された場合でも、そのカートリッジとしてのMAX−min値を積算した値でトナー量を判断することにより、本体交換による誤差を補正することができる。
【0041】
図3に本実施の形態のプロセスカートリッジ内のトナー量を検知するためのブロック図を示す。現像ローラ、バイアス発生手段34.から所定のACバイアスを印加する。すると、現像ローランテナ感のトナー量に応じた静電容量に対応した電流が発生し、これを現像剤量検出部31.で電圧値に変換する。この値を演算制御部32.を介して一時的に記憶手段35.に記憶し、それが所定のデータ数になったら演算制御部32.で統計処理をおこなう。また、本体の演算制御部32.は記憶手段20.への伝達手段としての機能も含むものとする。
【0042】
図4に本実施の形態のフローチャートを示す。カートリッジの着脱時に本体が作動すると(101)、カートリッジの記憶手段から本体NO、MAX,min値が読み込まれ、本体の記憶手段に記憶される(102)。次に本体記憶手段にある本体IDが前と異なる場合、トナー量を測定し(104)、その値をカートリッジの記憶手段にMAX,min値として書き込む(105)。その後、レディ状態になる(106)。
【0043】
プリントが開始されてトナー量を測定し(108)、そのトナー量確定値がMAXより大きい場合(109)、MAX値を更新する(110)。トナー量確定値がMAXより小さい場合(109)、min値と比較(111)し、小さい場合min値を更新する(112)。
【0044】
次に、各本体NOのMAX−min値を積算(113)し、その値と補正テーブルを用いて(114)、演算制御部がトナー量yを決定(115)し、この決定値を表示手段に伝達、表示する。
【0045】
以上、本発明によれば、カートリッジの使用途中で、異なる本体に交換された場合でも、プロセスカートリッジに本体NOと各本体でのトナー量検出値のMAX,min値を記憶させることにより、本体によるバラツキを補正し誤差の少ないトナー量を求める事が可能になった。
【0046】
なお、カートリッジ着脱して直後は、現像器内のトナーの状態が不安定になる可能性があるので、所定枚プリントした後に、所定の間隔で所定の回数トナー量を測定し、それらを統計処理してMAX,min値を確定し、記憶手段に記憶するようにしても良い。
【0047】
また、当然ながら、カートリッジ構成、特にトナー残量検出手段の構成と配置によって、トナー残量と検出電圧値との関係は大きく異なるため、上記一定値は本実施の形態の値に限定されるものではなく、実施形態に則した形で個々に設定するものである。
【0048】
また、残量検知補正テーブルは、本体制御部内に格納されているが、プロセスカートリッジのメモリ内に格納させても良い。その結果、カートリッジ個々の特性に応じたテーブルを使用できより正確な逐次残検を可能にする。今回、テーブルを使用してトナー残量を演算したが、PAF値を用いた重み付けの関数で演算しても良い。
【0049】
トナー残量の表記方法も(g)や(%)に限定するものではなく、他の表示方法として、更に進んだ形で残り何枚出力できるとか様々な他の表示方法でも構わない。
【0050】
また、ディスプレー表示に関しても、ガスゲージ、棒グラフ及び値表示などトナー残量がユーザにわかる方式であればどのような表示方式であっても構わない。
【0051】
本実施の形態は、トナー残量レベル検知手段としてアンテナ方式を用いたが、本発明は、この方式のトナー残量検知手段に限定するものではなく、トナー残量を検知できれば、その方式は問わない。
【0052】
[実施の形態2]
次に本発明に係る実施の形態2について説明する。
【0053】
本実施の形態では、本発明を適用することによって、本体の現像剤量検出部31内の比較回路を取ってコストダウンした。
【0054】
現像剤量検出部31内には、主に現像バイアス電源のVppのバラツキを相殺するために規準コンデンサを設けて、現像ローラともに規準コンデンサにもACバイアスを印加し、比較回路を形成していた。
【0055】
本実施の形態では、規準コンデンサと比較回路を無くし、アンテナの出力を直接演算制御部32に入力する。図5の本体バラツキは更に大きくなってしまう。
【0056】
しかしながら、残検の補正方法は実施の形態1と同様で、プロセスカートリッジに本体NOと各本体でのトナー量検出値のMAX,min値を記憶させることにより、本体によるバラツキを補正し誤差の少ないトナー量を求める事が可能になる。すなわち、本実施の形態においても、実施の形態1と同様の作用効果を達成し得る。
【0057】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0058】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0059】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0060】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0061】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0062】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0063】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0064】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0065】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、 上記目的を達成するための本出願に係る発明は、現像装置内のトナー残量と検出電圧値(静電容量値)との関係を正確に把握でき、プロセスカートリッジの交換時期(購入時期)を正確につかめる。また、不良画像(トナーなし白抜け画像)の発生、及びトナーを無駄に捨てるような資源の無駄使いを防ぐ効果がある。
【0067】
特に、プロセスカートリッジを使用途中で、画像形成装置を交換した場合でも、プロセスカートリッジに本体NOと各本体でのトナー量検出値のMAX,min値を記憶させることにより、本体によるバラツキを補正し誤差の少ないトナー量を求める事が可能になった。また、画像形成装置の残量検出回路を簡略化できることにより、低下コスト化のメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1のプロセスカートリッジの断面図である。
【図2】本発明に係る実施の形態1のプロセスカートリッジ画像形成装置の断面図である。
【図3】本発明に係る実施の形態1の本体制御部情報とメモリ情報のブロック図である。
【図4】本発明に係る実施の形態1のフローチャート図である。
【図5】本発明に係る実施の形態1のトナー残量と検出電圧の関係である。
【図6】本発明に係る従来のトナー残量と検出電圧の関係である。
【図7】本発明に係る従来のトナー残量と検出電圧の関係である。
【符号の説明】
1. 感光体
2. 現像ローラ
3. T攪拌
4. 現像容器
C. カートリッジ
14. レーザビームプリンタ
20. メモリ
21. アンテナ
31. 現像剤量検出部
32. 演算部
33. 表示部
35. 記憶手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザービームプリンタや複写機などの電子写真方式を用いた画像形成装置と、その画像形成装置に装着するプロセスカートリッジに関し、特にこのプロセスカートリッジ内のトナー量を検知する手段と、プロセスカートリッジに搭載された記憶手段とに関するものである。
【0002】
ここで、プロセスカートリッジとは、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも一つと、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであるか、または、少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものをいう。
【0003】
【従来の技術】
複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真方式の画像形成装置は、画像情報に対応した光を感光体に照射して潜像を形成し、この潜像に現像手段で記録材料である現像剤(トナー)を供給して顕像化し、更に感光体から記録紙へ画像を転写することで記録紙上に画像を形成している。現像手段にはトナー収納部が連結しており、画像を形成することでトナーは消費されていく。トナー収納部や現像手段、感光体、帯電手段などは、プロセスカートリッジとして一体に構成されていることが多く、トナーが無くなったら使用者はプロセスカートリッジを交換することで、再び画像を形成することができる。
【0004】
このプロセスカートリッジ内の画像形成に供することができるトナーが、どれくらい残っているかを随時知ることを可能とするために、トナー残量を検知できるトナー残量検知手段をプロセスカートリッジまたは画像形成装置本体に備えていることがある。
【0005】
さらに、カートリッジにメモリを設けて、トナー残量検知等と組み合わせてカートリッジの交換時期を知らせる等の提案も成されている。例えば、特許文献1では、交換ユニットに設けた不揮発性記憶媒体にユニットの特性情報とユニットが使用された量を記憶させる画像形成装置。また、特許文献2では、カートリッジに不揮発性記憶手段を設け、ドラム使用量とトナー残量検知情報を読み込み、その情報から寿命をユーザーに報知させる画像形成装置の提案がなされている。
【0006】
トナー残量検知の一方法として、アンテナ式のトナー残量検知手段がある。アンテナは、現像ローラ向して設けた電極となる板金で、もしくは、その他に複数の板金を設けて、これらの板金と板金との間と板金と現像ローラ間の静電容量が、絶縁性トナーの量に応じて変化することを利用したものである。この板金や現像ローラの空間がトナーで埋まっていれば静電容量は大きくなり、トナーが減るにつれて両者のあいだに空気が増えて静電容量は小さくなっていく。したがって、この板金や現像ローラ静電容量を測定することでトナー量レベルを検知することができる。
【0007】
この静電容量の測定方法は、現像ローラ電極である板金に交流バイアスを印加した際にアンテナに流れる電流を測定すれば求められる。つまり、このトナー残量レベル検知方式は、多くは現像ローラ現像バイアスが印加されている画像形成時にトナー残量レベルを検知している。
【0008】
【特許文献1】
特開平3−230172号公報
【特許文献2】
特開平9−106227号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようなトナー残量レベルを検知できるトナー残量レベル検知手段が備えられていても、実際に現像装置内に残っているトナー量を正確に検出出来ないことがある。
【0010】
例えば、カートリッジの部品、本体の電子部品などのバラツキ、使用環境での誘電率の違いから検出誤差が生じる場合がある。
【0011】
この中で、カートリッジの部品、組立バラツキを低減する方法としては、トナーフル時の残検出力値を記憶手段に記憶させて、それを利用して残量検知を行う方法が提案されている。これによれば、現像ローランテナ電極相対位置(距離)がバラツクことによる誤差要因を補正することができる。
【0012】
また、画像形成装置間でのプロセスカートリッジの交換や、使用途中にカートリッジの出し入れや交換が発生してもカートリッジが個々のトナー量が最大の時に示す(トナーフル時)検出電圧値(静電容量値)を記憶手段内に納めているので、トナー残量を把握することができる。
【0013】
また、本体のバラツキに関しては、規準コンデンサを設けてアンテナからの出力と比較することで現像バイアスのAC電圧値のバラツキを補正する方法も行われている。
【0014】
本発明の目的は、正確に現像装置内の残トナー量を検出し、適切なプロセスカートリッジ交換時期を示し、トナーなしで白抜けた不具合画像及び無駄を無くした画像形成装置及び画像形成装置に着脱自在なプロセスカートリッジを提供することである。
【0015】
さらに詳しくは、カートリッジを使用途中で画像形成装置を交換して使われた場合の残量検知誤差を低減することを目的とする。さらに本発明を用いることで、残検回路のコストを低減することも目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
少なくとも現像剤収納容器と現像手段が一体にユニット化された電子写真画像形成装置に着脱自在なプロセスカートリッジであり、現像剤収納容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段と、前記現像剤量に関する情報を記憶可能であり画像形成装置に装着時に画像形成装置とその情報を交信できる記憶手段とを備えたプロセスカートリッジにおいて、画像形成装置で使用された現像剤量情報(前記検知手段での現像剤量最大値と最小値、あるいはその差)を前記記憶手段に記憶することを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0017】
使用された画像形成装置の本体識別番号と、画像形成装置で使用された現像剤量情報(前記検知手段での現像剤量最大値と最小値、あるいはその差)を前記記憶手段に記憶することを特徴とするプロセスカートリッジである。
【0018】
現像剤収納容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段と、現像剤量に関する情報を記憶した記憶手段とを備えたプロセスカートリッジが着脱可能な画像形成装置において、
前記記憶手段が記憶している画像形成装置で使用された現像剤量情報(前記検知手段での現像剤量最大値と最小値、あるいはその差)を積算することにより現像剤量を決定する手段と、決定した現像剤量またはその対応値を本画像形成装置内外の表示手段に伝達する手段と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0019】
電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジを用いて、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成システムにおいて、
(a)少なくとも現像剤を収容する容器と現像装置が一体にユニット化されており、かつ、前記現像剤収容容器内の現像剤量に対応した出力を出力可能な現像剤の残量検知手段と、現像剤量情報(前記検知手段での現像剤量最大値と最小値、あるいはその差)を記憶するメモリ
を有するプロセスカートリッジと、
(b)前記メモリに記憶された現像剤量情報(前記検知手段による検出値の差分:前記残量検出手段が現像剤量最大と最小を検出したときの差)を積算することにより、前記プロセスカートリッジ内に残っている現像剤量を検知する検知手段を有することを特徴とする電子写真画像形成システムである。
【0020】
本出願に係る発明によれば、現像装置内のトナー残量と検出電圧値(静電容量値)との関係を正確に把握でき、プロセスカートリッジの交換時期(購入時期)を正確につかめる。また、不良画像(トナーなし白抜け画像)の発生、及びトナーを無駄に捨てるような資源の無駄使いを防ぐことができる。
【0021】
特に、プロセスカートリッジを使用途中で、画像形成装置を交換した場合でも、プロセスカートリッジに本体NOと各本体でのトナー量検出値のMAX,min値を記憶させることにより、本体によるバラツキを補正し誤差の少ないトナー量を求める事ができる。また、画像形成装置の残量検出回路を簡略化できることにより、低下コスト化できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0023】
[実施の形態1]
本実施の形態の画像形成装置は、ホストコンピューターからの画像情報を受け取り、画像出力するレーザービームプリンタであり、感光ドラム、トナーなどの消耗品をプロセスカートリッジとして本体から着脱し交換可能にした画像形成装置である。
【0024】
本実施の形態の構成について、図1、図2を用いて説明する。
【0025】
図1で示すようにプロセスカートリッジCは、感光体1.と、感光体を均一に帯電するための帯電手段7.と、感光体1.に対向配置された現像手段としての現像ローラを含む現像装置4.と、クリーニング手段8.と、クリーニング手段8.により感光体1.から除去された残留トナーを収容するクリーナ容器9.とが一体的に構成されている。
【0026】
また、図2のように画像形成装置であるレーザープリンター14.には、プロセスカートリッジCの上方に、画像情報に対応してレーザー光10.を照射するレーザースキャナー11.が、また下方には感光体1.に対向する転写手段12.が配設されている。上記構成において、感光体1が帯電手段7.によって均一に帯電され、その表面をレーザースキャナー11.から照射されるレーザー光10.によって走査露光なされ、目的の画像情報の静電潜像が形成される。静電潜像は、現像ローラどの作用によって、トナー容器4.内のトナーTが付着されてトナー像として可視化される。なお、本実施の形態においては、絶縁性磁性1成分トナーを用いた。感光体1.上の画像は、転写手段12.で記録紙へ転写される。記録紙は、定着手段13.を通って記録紙上に画像を定着させ、本体外部へ排出される。
【0027】
トナー容器4.内には、撹拌手段3.があって、この撹拌手段3.が回転することでトナーT.はほぐされたり、現像ローラへ供給される。また、トナー容器4.内には図1.に示したような、トナー残量レベル検知手段であるアンテナとしての電極板金21が現像装置4内の長手方向に全域にわたって配設されている。板金は基本的に電流を流すことのできる材料であれば何でも良いが、本実施の形態では材料としてSUSを使用している。現像バイアスである2KHz,1400Vpp程度の交流バイアスと−400V程度の直流バイアスが現像ローラ加されていると、現像ローラとアンテナ21の間で交流電流が流れ、この電流値から静電容量は計測される。このプレートアンテナ21を、現像装置4.内に配設し、現像装置4.内トナーT.の減少に伴ってプレートアンテナ21と現像ローラとの間での静電容量を観測することで、現像装置4.内トナーT.量を知ることができる。
【0028】
カートリッジCは、トナー容器4.に記憶手段20.を有していて、この記憶手段20.には画像形成装置本体14.と信号を交信するための伝達部も含まれている。本発明に使用されるメモリとしては、通常の半導体による電子的なメモリが特に制限なく使用することができる。メモリ20の容量については、後述するカートリッジ使用量及びカートリッジ特性値などの複数個の情報を記憶するのに十分な容量をもつものとする。また、メモリ20には、カートリッジが使用された量が随時書き込み記憶されている。
【0029】
以下に、本実施の形態のトナー残量検知補正方法に関して説明する。
【0030】
トナー残量検出手段によって検出された静電容量値は、電圧に変換して出力される。なお、静電容量と電圧の関係は、画像形成装置の回路により様々であり、静電容量と電圧の関係が同じ減少関数である場合、増加関数である場合もある。
【0031】
トナー残検出力は、攪拌手段3.周期で変動する場合があるので、複数回の測定結果を統計処理して、そのときの出力値を確定(トナー量確定値)している。
【0032】
図6には、同一の本体を用いて、カートリッジの残検位置バラツキの大小の場合の出力推移を示す。横軸はトナー量、縦軸はトナー量確定値xを表す。設計中心▲1▼の実線に対して破線▲2▼、▲3▼の様に出力はバラツク。一定のトナー量確定値V0でトナー量を検知すると実際のトナー量は図中の▲2▼’〜▲3▼‘のようにバラツク。
【0033】
そこで、次の様にカートリッジバラツキを補正する方法が提案されている。
【0034】
検出電圧値の最大値(静電容量値の最大値)=Af値をプロセスカートリッジ内部のメモリーに記憶する。Af値を用いて、トナー残量をAf値とトナー量確定値とから算出する方法である。
【0035】
このトナー量を決定する方法として、「Af値−トナー量確定値」とトナー量とを対応させる。こうすることで、図6.の破線▲2▼や▲3▼の誤差は吸収でき、図6の実線、破線の3本の線は、図7に示したように実線1本になる。
【0036】
このことにより、カートリッジ個体差を吸収し、より正確なトナー残量検知が可能になった。
【0037】
カートリッジが同一本体で使用される場合については大きく改良されたが、カートリッジの使用途中で違う本体に交換された場合には、検出回路の電子部品のバラツキなどにより、誤差が生じる場合がある。
【0038】
次に、本実施の形態を図5のグラフと、図3のブロック図と、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0039】
図5には、前述したカートリッジバラツキ補正を行って、本体を交換した場合に想定される出力推移を示す。最初に本体#1でAf値がメモリーされる。途中で異なる本体#2,#3に交換して使用された場合、トナー量確定値が異なることにより、破線のように出力にバラツキが生じる。
【0040】
そこで、本実施の形態では、本体が交換された場合は、本体NOと、その本体で使用されたMAX−min値をメモリに記憶する。すると、図のように使用途中で本体が交換された場合でも、そのカートリッジとしてのMAX−min値を積算した値でトナー量を判断することにより、本体交換による誤差を補正することができる。
【0041】
図3に本実施の形態のプロセスカートリッジ内のトナー量を検知するためのブロック図を示す。現像ローラ、バイアス発生手段34.から所定のACバイアスを印加する。すると、現像ローランテナ感のトナー量に応じた静電容量に対応した電流が発生し、これを現像剤量検出部31.で電圧値に変換する。この値を演算制御部32.を介して一時的に記憶手段35.に記憶し、それが所定のデータ数になったら演算制御部32.で統計処理をおこなう。また、本体の演算制御部32.は記憶手段20.への伝達手段としての機能も含むものとする。
【0042】
図4に本実施の形態のフローチャートを示す。カートリッジの着脱時に本体が作動すると(101)、カートリッジの記憶手段から本体NO、MAX,min値が読み込まれ、本体の記憶手段に記憶される(102)。次に本体記憶手段にある本体IDが前と異なる場合、トナー量を測定し(104)、その値をカートリッジの記憶手段にMAX,min値として書き込む(105)。その後、レディ状態になる(106)。
【0043】
プリントが開始されてトナー量を測定し(108)、そのトナー量確定値がMAXより大きい場合(109)、MAX値を更新する(110)。トナー量確定値がMAXより小さい場合(109)、min値と比較(111)し、小さい場合min値を更新する(112)。
【0044】
次に、各本体NOのMAX−min値を積算(113)し、その値と補正テーブルを用いて(114)、演算制御部がトナー量yを決定(115)し、この決定値を表示手段に伝達、表示する。
【0045】
以上、本発明によれば、カートリッジの使用途中で、異なる本体に交換された場合でも、プロセスカートリッジに本体NOと各本体でのトナー量検出値のMAX,min値を記憶させることにより、本体によるバラツキを補正し誤差の少ないトナー量を求める事が可能になった。
【0046】
なお、カートリッジ着脱して直後は、現像器内のトナーの状態が不安定になる可能性があるので、所定枚プリントした後に、所定の間隔で所定の回数トナー量を測定し、それらを統計処理してMAX,min値を確定し、記憶手段に記憶するようにしても良い。
【0047】
また、当然ながら、カートリッジ構成、特にトナー残量検出手段の構成と配置によって、トナー残量と検出電圧値との関係は大きく異なるため、上記一定値は本実施の形態の値に限定されるものではなく、実施形態に則した形で個々に設定するものである。
【0048】
また、残量検知補正テーブルは、本体制御部内に格納されているが、プロセスカートリッジのメモリ内に格納させても良い。その結果、カートリッジ個々の特性に応じたテーブルを使用できより正確な逐次残検を可能にする。今回、テーブルを使用してトナー残量を演算したが、PAF値を用いた重み付けの関数で演算しても良い。
【0049】
トナー残量の表記方法も(g)や(%)に限定するものではなく、他の表示方法として、更に進んだ形で残り何枚出力できるとか様々な他の表示方法でも構わない。
【0050】
また、ディスプレー表示に関しても、ガスゲージ、棒グラフ及び値表示などトナー残量がユーザにわかる方式であればどのような表示方式であっても構わない。
【0051】
本実施の形態は、トナー残量レベル検知手段としてアンテナ方式を用いたが、本発明は、この方式のトナー残量検知手段に限定するものではなく、トナー残量を検知できれば、その方式は問わない。
【0052】
[実施の形態2]
次に本発明に係る実施の形態2について説明する。
【0053】
本実施の形態では、本発明を適用することによって、本体の現像剤量検出部31内の比較回路を取ってコストダウンした。
【0054】
現像剤量検出部31内には、主に現像バイアス電源のVppのバラツキを相殺するために規準コンデンサを設けて、現像ローラともに規準コンデンサにもACバイアスを印加し、比較回路を形成していた。
【0055】
本実施の形態では、規準コンデンサと比較回路を無くし、アンテナの出力を直接演算制御部32に入力する。図5の本体バラツキは更に大きくなってしまう。
【0056】
しかしながら、残検の補正方法は実施の形態1と同様で、プロセスカートリッジに本体NOと各本体でのトナー量検出値のMAX,min値を記憶させることにより、本体によるバラツキを補正し誤差の少ないトナー量を求める事が可能になる。すなわち、本実施の形態においても、実施の形態1と同様の作用効果を達成し得る。
【0057】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0058】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。その場合、プログラムの機能を有していれば、形態は、プログラムである必要はない。
【0059】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明のクレームでは、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0060】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0061】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
【0062】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0063】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0064】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0065】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、 上記目的を達成するための本出願に係る発明は、現像装置内のトナー残量と検出電圧値(静電容量値)との関係を正確に把握でき、プロセスカートリッジの交換時期(購入時期)を正確につかめる。また、不良画像(トナーなし白抜け画像)の発生、及びトナーを無駄に捨てるような資源の無駄使いを防ぐ効果がある。
【0067】
特に、プロセスカートリッジを使用途中で、画像形成装置を交換した場合でも、プロセスカートリッジに本体NOと各本体でのトナー量検出値のMAX,min値を記憶させることにより、本体によるバラツキを補正し誤差の少ないトナー量を求める事が可能になった。また、画像形成装置の残量検出回路を簡略化できることにより、低下コスト化のメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施の形態1のプロセスカートリッジの断面図である。
【図2】本発明に係る実施の形態1のプロセスカートリッジ画像形成装置の断面図である。
【図3】本発明に係る実施の形態1の本体制御部情報とメモリ情報のブロック図である。
【図4】本発明に係る実施の形態1のフローチャート図である。
【図5】本発明に係る実施の形態1のトナー残量と検出電圧の関係である。
【図6】本発明に係る従来のトナー残量と検出電圧の関係である。
【図7】本発明に係る従来のトナー残量と検出電圧の関係である。
【符号の説明】
1. 感光体
2. 現像ローラ
3. T攪拌
4. 現像容器
C. カートリッジ
14. レーザビームプリンタ
20. メモリ
21. アンテナ
31. 現像剤量検出部
32. 演算部
33. 表示部
35. 記憶手段
Claims (4)
- 少なくとも現像剤収納容器と現像手段が一体にユニット化された電子写真画像形成装置に着脱自在なプロセスカートリッジであり、
現像剤収納容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段と、
前記現像剤量に関する情報を記憶可能であり画像形成装置に装着時に画像形成装置とその情報を交信できる記憶手段と、
を備えたプロセスカートリッジにおいて、
画像形成装置で使用された現像剤量として、前記検知手段での現像剤量最大値及び最小値、またはその差を前記記憶手段に記憶することを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 請求項1記載のプロセスカートリッジにおいて、
使用された画像形成装置の本体識別番号と、画像形成装置で使用された現像剤量情報を前記記憶手段に記憶することを特徴とするプロセスカートリッジ。 - 現像剤収納容器内の現像剤量を検知する現像剤量検知手段と、現像剤量に関する情報を記憶した記憶手段とを備えたプロセスカートリッジが着脱可能な画像形成装置において、
前記記憶手段が記憶している画像形成装置で使用された現像剤量情報を積算することにより現像剤量を決定する手段と、
決定した現像剤量またはその対応値を本画像形成装置内外の表示手段に伝達する手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 電子写真画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジを用いて、記録媒体に画像を形成する電子写真画像形成システムにおいて、
(a)少なくとも現像剤を収容する容器と現像装置が一体にユニット化されており、かつ、前記現像剤収容容器内の現像剤量に対応した出力を出力可能な現像剤の残量検知手段と、現像剤量情報を記憶するメモリを有するプロセスカートリッジと、
(b)前記メモリに記憶された現像剤量情報(前記検知手段による検出値の差分:前記残量検出手段が現像剤量最大と最小を検出したときの差)を積算することにより、前記プロセスカートリッジ内に残っている現像剤量を検知する検知手段と
を有することを特徴とする電子写真画像形成システム。
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Cited By (2)
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-
2003
- 2003-03-06 JP JP2003060020A patent/JP2004271703A/ja not_active Withdrawn
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