JP2003323037A - 現像剤量検出システム、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び現像装置 - Google Patents

現像剤量検出システム、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び現像装置

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JP2003323037A
JP2003323037A JP2002133064A JP2002133064A JP2003323037A JP 2003323037 A JP2003323037 A JP 2003323037A JP 2002133064 A JP2002133064 A JP 2002133064A JP 2002133064 A JP2002133064 A JP 2002133064A JP 2003323037 A JP2003323037 A JP 2003323037A
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Hideaki Hasegawa
秀明 長谷川
Kazumi Yamauchi
和美 山内
Yasuhisa Daiho
靖尚 大朋
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の複雑化及びコスト面での不具合を生じ
ることなく、大容量の現像剤を収容した現像容器におい
ても、使用環境による検出値のばらつきが生ずることな
く、現像容器内の現像剤残量を逐次に精度よく検出でき
る現像剤量検出システム、現像装置、プロセスカートリ
ッジ、及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 現像剤Tを収納する現像容器4内の現像
剤量を検出する現像剤量検出システムにおいて、現像剤
量を検出するための検出電圧を印加する検出電圧印加手
段34、36と、現像容器4内部又は外部に設置され
た、検出電圧を入力する複数の入力側電極部材2、42
と、現像容器4内に入力側電極部材2、42に対向して
配設され、検出電圧を印加したときに現像剤量に応じた
入力側電極部材2、42との間の静電容量を出力電流と
して出力する出力側電極部材41と、出力電流を検知す
る検知手段30と、を有し、検出電圧印加手段34、3
6は、検出電圧を、複数の入力側電極部材2、42に対
して、それぞれの入力側電極部材2、42間で異なるよ
うに印加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、おもに電子写真方
式を用いた画像形成装置、及び画像形成装置本体に着脱
自在なプロセスカートリッジや現像装置に関し、これら
プロセスカートリッジや現像装置の内部に配設されてい
る電極部材によって現像剤量を検出する現像剤量検出シ
ステムに関する。
【0002】ここで、画像形成装置としては、例えば、
電子写真方式を用いた、電子写真複写機、電子写真プリ
ンタ(たとえば、LEDプリンタ、レーザビームプリン
タ等)、電子写真ファクシミリ装置等が含まれる。又、
画像形成装置本体に着脱自在なプロセスカートリッジと
は、帯電手段、現像装置及びクリーニング手段の少なく
とも一つ或いは全部と、電子写真感光体等の像担持体と
を一体的に構成し、画像形成装置本体に対して着脱可能
としたものである。
【0003】
【従来の技術】複写機やレーザービームプリンタ等の電
子写真方式の画像形成装置は、画像情報に対応した光を
像担持体としての電子写真感光体(感光体)に照射して
潜像を形成し、この潜像に現像装置で記録材料である現
像剤(トナー)を供給して顕像化し、更に感光体から記
録紙へ画像を転写することで記録紙上に画像を形成して
いる。現像装置には、現像を行う現像部にトナー収納部
である現像容器(トナー容器)が連結しており、画像を
形成することでトナーは消費されていく。トナー容器を
有する現像装置、感光体、帯電手段等は、プロセスカー
トリッジとして一体に構成されていることが多く、トナ
ーが無くなったら使用者はプロセスカートリッジを交換
することで、再び画像を形成することができる。
【0004】このプロセスカートリッジ内の画像形成に
供することができるトナーが、どれくらい残っているか
を随時知ることを可能とするために、トナー残量レベル
を逐次検出できる現像剤量検出システムを、プロセスカ
ートリッジや画像形成装置本体に備えていることがあ
る。
【0005】特に、現像剤がなくなったことを使用者に
報知するだけでなく、現像剤の量を逐次に検知して報知
することによって、使用者の利便性を更に向上したもの
がある。このような画像形成装置では、現像剤が未使用
時の何%だけ残っているかを算出して使用者に逐次報告
したり、又、所定品位の画像形成を行えない程現像剤が
減ったことを示す「現像剤なし」表示を行い、画像不良
が起こる前に現像剤が残り少なくなったことを使用者に
警告したりするものがある。
【0006】例えば、特開昭61−176962号公報
には、ピエゾ素子やフォトカプラによって、複数のトナ
ー残量レベルを検出する方法が提案されている。又、特
開平11−272060号公報には、板金状の電極間の
静電容量を測定することによりトナーの量を逐次に検出
する方法が開示されている。更に、特開2000−20
6774号公報には、画像形成装置内またはプロセスカ
ートリッジ内に配設された板金状の電極部材と、トナー
を感光体上の現像部へと搬送する現像剤担持体の間の静
電容量を測定することにより、トナーの量を逐次に検出
する方法が提案されている。
【0007】これらの現像剤量検出システムの一方式と
して、プレートアンテナ方式がある。プレートアンテナ
とは、所定の間隔を持って対向する一対の電極部材であ
って、これらの電極部材間の現像剤量に応じてプレート
アンテナ間の静電容量が異なることを利用するものであ
り、所定の電圧を印加する入力側電極部材と、入力側電
極部材に電圧が印加された際に電極間に流れる電流を出
力する出力側電極部材と、で構成される。
【0008】現像剤収用器内の現像剤が減少するに従っ
て、プレートアンテナ間の現像剤量とプレートアンテナ
間の静電容量との対応づけが可能となり、プレートアン
テナ間の静電容量を測定することにより、随時現像剤収
納容器内の現像剤量を知ることができる。プレートアン
テナ間の静電容量は、一方の導電部に一定の交流バイア
スを印加し、その際に他方の導電部に流れる電流から知
ることができる。
【0009】ここで、感光体上の静電潜像を現像する方
法として、現像容器中のトナーを感光体上に搬送する現
像手段として用いられる現像剤担持体である現像ローラ
に交流バイアスを印加する方法が用いられることが多
い。
【0010】この現像方式を用いた構成では、この現像
ローラを現像剤量検出システムのプレートアンテナの一
方の電極部材として、もう一方を現像ローラに平行に配
設した平面板金や棒形状のアンテナをもう一方の電極部
材にしたものが現像剤量検出システムとして一般的に採
用されている。
【0011】このような現像剤量検出システムによって
検出したトナー量は、使用者が知ることができるように
表示手段に表示する。使用者はこれを見て、もうすぐト
ナーがなくなるから次のプロセスカートリッジを用意し
たほうがよさそうだとか、大量のプリントをするけどト
ナーは十分有るか等、プリント作業を効率よく、またプ
ロセスカートリッジを有効に使うことができる。
【0012】上記の方法のうちでも、電極部材間の静電
容量を測定することによってトナーの残量を検出する方
法は、付加する回路が比較的簡単であり、精度的にも高
いので、いくつかの方法が提案されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電極部
材間の静電容量を測定することによってトナーの残量を
検出することによる従来の方法には以下のような問題が
あり、正確なトナー残量を測定することに限界があっ
た。
【0014】即ち、電極間で検出される静電容量は、そ
れぞれの取り付け誤差や、使用環境や、現像容器内に収
容されるトナーの種類等のばらつきによって左右され、
誤差が生じる場合があった。
【0015】そのなかでも特に、使用環境によるトナー
残量検出値のばらつきは大きく、例えば、高温高湿環境
では低温低湿環境に比べ、電極間に存在する水分量が多
くなるため、トナー残量が同じでも検出される静電容量
の値が大きくなってしまう傾向がある。例えば、使用途
中で使用環境を低温低湿環境から高温高湿環境に変化さ
せた場合、プレートアンテナ表面への水分の付着或いは
トナーの吸湿によって、静電容量がトナー量の変化にと
もなわずに大きく変化してしまい、トナー残量検出の結
果が実際に現像容器に残っているトナー量とかけ離れて
しまう問題が発生する。
【0016】特に、大容量のトナーを収容した現像容器
の場合、トナー残量を逐次に検出するためには電極間の
距離を大きくとることが必要であり、そうすると、電極
間で検出される静電容量の使用環境による誤差は更に大
きくなってしまう。
【0017】そして、実際のトナー量に対して、検出さ
れたトナー量がより少ないと誤検出する装置では、その
検出値に応じてトナー残量表示がトナーなしを表示する
と、使用者は誤検出したことを知らないのでプロセスカ
ートリッジを新品に交換する。しかし、実際にはトナー
容器内にはまだトナーが残っているため、トナーを無駄
に捨ててしまい資源の無駄使いをしてしまうことにな
る。
【0018】又、逆に実際のトナー量に対して検出され
たトナー量が多いと誤検出する装置では、プリント中に
トナーがなくなり、画像不良が生じたり、プリント紙が
無駄に使用されてしまうことになる。
【0019】そこで、最近では、現像剤量を的確且つ正
確に検知するために、画像形成装置内、又はプロセスカ
ートリッジ内に入力側電極部材としてのプレートアンテ
ナを複数配設したものが用いられている。つまり、現像
剤量の多い時を検知するときの検知電極と、現像剤量が
少ない時を検知するときの検知電極を備えるものであ
る。
【0020】ここで、従来の現像剤量検出システムで
は、現像剤量が多い時の量を検知するための検知範囲で
ある静電容量は、現像剤量の少ない時の量を検知するた
めの検知範囲である静電容量よりも大きいため、現像剤
量が多い時の量を検知するための電極部材に流れる電流
量と現像剤量が少ない時の量を検知するための入力側電
極部材と出力側電極部材の間に流れる電流量は大きく異
なり、そのため、それぞれに流れる電流を検知するため
の検知手段を入力側検知電極毎に設けなければならなか
った。
【0021】しかし、現像剤量検知手段を複数配設した
場合に各々に独立した検知手段を設けると、コストが多
大になり、その負担はユーザに直接降りかかることにな
る。
【0022】従って、本発明の目的は、装置の複雑化及
びコスト面での不具合を生じることなく、大容量の現像
剤を収容した現像容器においても、検出値の使用環境に
よるばらつきを生ずることなく、現像容器内の現像剤残
量を逐次に精度よく検出できる現像剤量検出システム、
画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び現像装置を
提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
現像剤量検出システム、画像形成装置、プロセスカート
リッジ、及び現像装置にて達成される。要約すれば、第
1の本発明は、現像剤を収納する現像容器内の現像剤量
を検出する現像剤量検出システムにおいて、前記現像剤
量を検出するための検出電圧を印加する検出電圧印加手
段と、前記現像容器内部又は外部に設置された、前記検
出電圧を入力する複数の入力側電極部材と、前記現像容
器内に前記入力側電極部材に対向して配設され、前記検
出電圧を印加したときに現像剤量に応じた前記入力側電
極部材との間の静電容量を出力電流として出力する出力
側電極部材と、該出力電流を検知する検知手段と、を有
し、前記検出電圧印加手段は、前記検出電圧を、前記複
数の入力側電極部材に対して、それぞれの前記入力側電
極部材間で異なるように印加することを特徴とする現像
剤量検出システムを提供する。
【0024】第2の本発明は、像担持体、及び該像担持
体上の静電潜像を現像する現像剤を収納する現像容器を
有する現像装置、を備えたプロセスカートリッジと、該
プロセスカートリッジを装置本体に着脱自在に装着する
装着手段と、前記現像容器内の現像剤量を逐次検出する
現像剤量検出システムと、を有し、記録媒体に画像形成
する画像形成装置において、前記現像剤量検出システム
は、前記現像剤量を検出するための検出電圧を印加する
検出電圧印加手段と、前記現像容器内部又は外部に設置
された、前記検出電圧を入力する複数の入力側電極部材
と、前記現像容器内に前記入力側電極部材に対向して配
設され、前記検出電圧を印加したときに現像剤量に応じ
た前記入力側電極部材との間の静電容量を出力電流とし
て出力する出力側電極部材と、該出力電流を検知する検
知手段と、を有し、前記検出電圧印加手段は、前記検出
電圧を、前記複数の入力側電極部材に対して、それぞれ
の前記入力側電極部材間で異なるように印加することを
特徴とする画像形成装置を提供する。
【0025】第3の本発明は、像担持体と、該像担持体
上の静電潜像を現像する現像剤を収納する現像容器を有
する現像装置と、前記現像容器内の現像剤量を逐次検出
する現像剤量検出システムと、を有し、記録媒体に画像
形成する画像形成装置において、前記現像剤量検出シス
テムは、前記現像剤量を検出するための検出電圧を印加
する検出電圧印加手段と、前記現像容器内部又は外部に
設置された、前記検出電圧を入力する複数の入力側電極
部材と、前記現像容器内に前記入力側電極部材に対向し
て配設され、前記検出電圧を印加したときに現像剤量に
応じた前記入力側電極部材との間の静電容量を出力電流
として出力する出力側電極部材と、該出力電流を検知す
る検知手段と、を有し、前記検出電圧印加手段は、前記
検出電圧を、前記複数の入力側電極部材に対して、それ
ぞれの前記入力側電極部材間で異なるように印加するこ
とを特徴とする画像形成装置を提供する。
【0026】第1〜3の本発明の一実施態様によると、
前記検知手段が検知した前記出力電流を電圧値に換算す
ることによって、現像剤量を測定し、前記複数の入力側
電極部材に前記各検出電圧を入力したときの前記出力側
電極部材の現像剤有無時の前記出力電流の電流値範囲
が、前記検知手段によって電圧値に変換可能である電流
値範囲と重複するように、前記検出電圧印加手段に印加
される前記検出電圧を設定するか、又は、前記検知手段
によって電圧値に変換可能である電流値範囲内にあるよ
うに、前記検出電圧印加手段に印加される前記検出電圧
を設定する。
【0027】第4の本発明は、像担持体と、該像担持体
上の静電潜像を現像する、現像剤を収納する現像容器を
備えた現像装置と、を備え、画像形成装置に着脱自在に
設けられたプロセスカートリッジにおいて、前記現像容
器内部又は外部に設置された、前記検出電圧を入力する
複数の入力側電極部材と、前記現像容器内に前記入力側
電極部材に対向して配設され、前記検出電圧を印加した
ときに現像剤量に応じた前記入力側電極部材との間の静
電容量を出力電流として出力する出力側電極部材と、を
有し、前記複数の入力側電極部材に入力される前記検出
電圧がそれぞれの前記入力側電極部材間で異なることを
特徴とするプロセスカートリッジを提供する。
【0028】第5の本発明は、現像剤にて像担持体上に
形成された静電潜像を現像する現像装置において、現像
剤を収容する現像容器と、該現像容器内部又は外部に配
設された、前記現像容器内の現像剤量を検出するための
検出電圧を入力する複数の入力側電極部材と、前記検出
電圧を印加したときに現像剤量に応じた前記入力側電極
部材との間の静電容量を出力電流として出力する出力側
電極部材と、を有し、前記複数の入力側電極部材に入力
される前記検出電圧がそれぞれの前記入力側電極部材間
で異なることを特徴とする現像装置を提供する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る現像剤量検出
システム、画像形成装置、プロセスカートリッジ、及び
現像装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0030】実施例1 画像形成装置としては、本発明は、静電記録方式のもの
にも適用できるが、電子写真方式の画像形成装置に対し
て特に有効である。本実施例の画像形成装置は、図2に
示すように、ホストコンピューター、ネットワーク等か
ら画像情報を受け取り、それを記録紙上に画像出力する
レーザービームプリンタ14であり、プロセスカートリ
ッジCは、画像形成装置本体14の所定部(装着手段1
5)に対して所定の要領で挿入装着され、又、装置本体
14から着脱自在に抜き外しできるようにされている。
【0031】本実施例では、この画像形成装置14に
は、図1に示されるプロセスカートリッジCが設けられ
ている。図1で示すように、プロセスカートリッジC
は、像担持体である電子写真感光体(感光体)1と、感
光体1を均一に帯電するための帯電手段7と、感光体1
に非接触で対向配置された現像装置40として、現像剤
担持体としての現像ローラ2及びトナー規制部材5と連
結している現像剤(トナー)Tの収納部である現像容器
(トナー容器)4と、クリーニング手段8と、クリーニ
ング手段8により感光体1から除去された廃トナーを収
容する廃トナー容器9とが一体的に構成されている。
【0032】次に、本実施例のプロセスカートリッジC
を装着する画像形成装置であるレーザープリンター14
には、図2に示すようにプロセスカートリッジCの上方
に、画像情報に対応してレーザー光10を照射する露光
手段であるレーザースキャナー11が、また下方には感
光体1に対向する転写手段12が配設されている。
【0033】上記構成において、感光体1が帯電手段7
によって均一に帯電され、その表面をレーザースキャナ
ー11から照射されるレーザー光10によって走査露光
なされ、目的の画像情報の静電潜像が形成される。感光
体1表面の静電潜像は、現像装置40の現像ローラ2に
印加される現像バイアスの作用によって、トナー容器4
内のトナーTが付着されて現像像(トナー像)として可
視化される。現像バイアスは、直流と交流の重畳電圧で
ある。
【0034】尚、本実施例においては、トナーとして、
絶縁性磁性一成分トナーを用いるが、現像剤の種類に関
しては、これに限るものではない。感光体1上のトナー
像は、転写手段12で記録媒体である記録紙へ転写され
る。記録紙は、定着手段13を通って表面に画像が定着
され、本体外部へ排出される。
【0035】プロセスカートリッジCには、トナー容器
4内に図1に示すような、画像形成装置14の現像剤量
検出システムの電極部材としての、プレートアンテナ
(以下PAと略記する)板金41(PA41)とPA板
金42(PA42)の2枚の平行板金が対向するように
固定配設されている。PA42には、直流と交流の重畳
電圧(以下、「残検バイアス」と称す。)が印加され、
その際PA41に誘起される電流量を測定することによ
って、この2枚の板金間の静電容量を測定することがで
きる。
【0036】つまり、PA42は、画像形成装置14の
現像剤量検出システムにおける、残検バイアスである検
出電圧が入力される入力側電極部材であり、PA41
は、PA42との間に存在する現像剤量(トナー量)に
応じた静電容量を画像形成装置本体14に出力する出力
側電極部材である。
【0037】本実施例で用いた構成においては、PA4
1及びPA42として面積S=15cm2の非磁性のS
US材を用いた。そして、PA41を、トナー容器4内
壁の現像ローラ2近辺で現像ローラ2に平行に配置し、
PA42を、PA41に平行に、現像ローラ2からトナ
ー容器4の内部奥の位置で、トナー量が多い場合にその
大半が収容される位置の内壁に配置した。
【0038】このように、本実施例においては、PA4
1が現像ローラ2と平行に配置されているので、現像ロ
ーラ2を、現像バイアスを残検バイアス(検出電圧)と
して入力する入力側電極部材とすることができる。この
場合も、PA41を入力側電極部材としての現像ローラ
2に対する出力側電極部材とすることができる。
【0039】現像ローラ2とPA41間の静電容量を測
定する場合、画像形成時に現像ローラ2に印加される現
像バイアスを残検バイアスとして用いることがコスト面
でも望ましく、「トナーなし」状態になる直前の状態を
精度良く検出することができる。
【0040】そして、入力側電極部材であるPA42に
入力される残検バイアスは、検出電圧印加手段としての
電源34から印加され、現像ローラ2に入力される残検
バイアスである現像バイアスは、検出電圧印加手段とし
て現像バイアス電源36より印加される。
【0041】このような電極部材PA41、42、及び
現像ローラ2を用いることによって、PA41とPA4
2間の静電容量により、現像剤が多い場合の現像剤量を
検出し、現像ローラ2とPA42間の静電容量により、
現像剤が少ない場合の現像剤量が検出でき、こうした2
ヶ所の検出部より現像剤量を、未使用状態から消費され
てなくなるまで広範囲に逐次検出できる。
【0042】本実施例では現像容器4におけるトナー充
填量は1000gである。トナー量が多いとき(100
0g〜300g)にはPA42にACバイアス(以降、
残検バイアス)が印加され、その際PA41に流れる電
流量から、この2枚の板金間の静電容量を測定すること
ができる。一方、トナー量が少ないとき(300gから
白抜けまで)には、トナー量を精度良く検知するために
現像ローラ2に印加された現像バイアスを検出電圧とし
て、PA41に流れる電流量から、PA41と現像ロー
ラ2の間の静電容量を測定することができる。
【0043】この2枚の板金41、42の間に、トナー
攪拌手段3がある。これは、現像ローラ2と同期して図
1に矢印で示した、トナーTを現像ローラ2へと向かわ
せる方向に回転する。本実施例では、感光体1、現像ロ
ーラ2と同期して回転する。
【0044】本実施例の現像剤量検出システムは、以上
に説明した現像ローラ2及びPA42である入力側電極
部材と、PA41である出力側電極部材、入力側電極部
材に残検バイアス(検出電圧)を印加する検出電圧印加
手段34、36、及び出力側電極部材であるPA41よ
り現像剤量を装置本体14に検出する、検知手段である
検出回路30より構成される。
【0045】ここで、検出回路30は、図3に示すよう
に、電極部材PA41からの電流量を検出し、トナー量
に換算される電圧値に変換する電流量検出部31と、検
出された電圧値から、所定の演算処理を行い、PA41
とPA42との間の静電容量Ca’又はPA41と現像
ローラ2との間の静電容量Caを求め、下記の式(1)
よりトナー量を求める演算制御部32と、トナー残量検
出の結果を記憶する記憶手段35と、例えば100分率
表示に換算してプリンタ本体に表示する表示手段33
と、から構成されている。
【0046】2個の電極部材である、現像ローラ2とP
A41間の静電容量Ca又はPA41とPA42との間
の静電容量Ca’は、板金の面積S、距離D、2枚の板
金間の比誘電率Kεと、以下の式(1)の関係にあり、
比誘電率Kεは板金間に存在するトナー、水分、空気の
割合に影響される値であり、板金間でのトナーの割合が
多いとKεは大きくなり、少ないとKεは小さくなるこ
とから、トナー量と静電容量とが関係づけられ、演算制
御部32において、トナー量が求められる。
【0047】 C=Kε×S/D (1)
【0048】本実施例で用いた構成においては、PA4
1及びPA42板金は、面積S=15cm2であり、現
像ローラ2とPA41板金間の距離が2mm、PA41
板金とPA42板金間の距離が50mmである。
【0049】又、本実施例においては、PA41とPA
42の間の静電容量は、トナー有(Full)のときに
10pF、トナー無(Empty)のときに5pFとな
っており、PA41と現像ローラ2の間の静電容量は、
トナー有(Full)のときに20pF、トナー無(E
mpty)のときに10pFであるとして説明する。
【0050】次に図4を使って図3に示された検出回路
30内の電流検出部31についての説明をする。
【0051】図4に示す電源は現像バイアス電源36又
は残検バイアス電源34に該当する。残検バイアス電源
34に接続されたPA41−PA42間の静電容量をC
a’とし、現像バイアス電源36に接続されたPA41
−現像ローラ2間の静電容量をCaとする。
【0052】ここで、残検バイアス電源34から電圧印
加時に、PA41から出力されるPA41−PA42間
の静電容量に対応した電流値ICaは以下の式(2)で
表される。
【0053】 ICa=α×fVCa (2) α:係数、f:残検バイアスの周波数、V:残検バイア
ス電圧
【0054】又、同様に現像バイアス電源36から電圧
印加時に、PA41から出力される現像ローラ2−PA
41間の静電容量に対応した電流値ICa’は以下の式
(3)で表される。
【0055】 ICa’=β×fVCa’ (3) β:係数、f:現像バイアスの周波数、V:現像バイア
ス電圧
【0056】尚、静電容量Ca又はCa’に対応する基
準の静電容量Cb又はCb’である基準電極部材(不図
示)が、レーザービームプリンタ本体14に備えられて
いる。
【0057】ここで、現像バイアス電源36によってバ
イアスが印加されたときの現像ローラ2とPA41との
間の静電容量Caが、トナー残量測定領域の静電容量で
ある。
【0058】本実施例では現像バイアスは1600V、
現像周波数は2500HzのAC成分から成り立ってお
り、上記に述べたように、Caの静電容量はトナー有の
ときに20pF、トナー無のときに10pFとなる時に
PA41に流れる電流I1は、80μA〜40μAの範
囲で推移する。
【0059】この時、10pFの基準静電容量Cbを有
する基準電極部材を配設しているため、基準電極に流れ
る電流I2は80μAの一定値をとる。
【0060】これらの電流I1、I2はダイオード31
1、312を通して整流され直流になり、それらは電圧
値に換算するための演算増幅器313に入力される。
【0061】演算増幅器313において、演算増幅器3
13の抵抗R1とI1との積からV1が出力される。V
2は、I2をVR2で分流し抵抗R2で生じる電圧降下
分を、抵抗R3、R4で設定された電圧V3に加算して
求められる。そして、V2からV1を引いた値であるV
dが検出される。
【0062】同様にCa’はトナー有のときに10p
F、トナー無のときに5pFであることから、Ca’と
Cb’に電圧:20V、周波数:400kHz残検を印
加して、同様にVd’が検出された。このVdとVd’
の値より、現像剤量を測定可能となる。
【0063】ここで、PA42及び現像ローラ2に印加
される検出電圧としては、トナーが多い場合の方が周波
数の高い電圧が必要であり、交流電圧が使用され、PA
41からの距離が遠い位置にあるPA42に印加される
検出電圧である残検バイアスの周波数が、近い位置にあ
る現像ローラ2に印加される検出電圧である現像バイア
スの周波数よりも大きい。
【0064】次に、実際にトナー量を測定する方法を説
明する。
【0065】1:先ず、トナー量が多いとき(1000
g〜300g)のトナー量を測定する方法を説明する。
トナー残量検知手段としてPA41とPA42の2枚の
板金間の静電容量を、PA42に残検バイアスを印加す
ることにより測っているが、これらの板金間には、図1
に示したように攪拌手段3があるため、全体のトナー量
に変化なくても攪拌手段3が回転すると板金間のトナー
量が回転周期で変動する。そこで、PA41とPA42
の2枚の板金間の静電容量Ca’を所定の時間内で平均
化等の統計処理を加えて確定する必要がある。
【0066】これを図3のブロック図と図5のフローを
用いて説明する。まず、トナー量の測定が開始される
と、残検バイアスの印加手段34からPA42に交流バ
イアスが印加される。PA42とPA41の間のトナー
量即ち静電容量Ca’に応じた電流が流れ、それを電流
検出部31で電圧値Vd’として検出する(ステップS
101)。この測定値は、演算制御部32によってトナ
ー量に換算されて記憶手段35に記憶される(ステップ
S102)。本実施例では、攪拌周期は5秒で、0.5
秒毎に静電容量の測定データをサンプリングしている。
従って、攪拌1周分で10回の測定を繰り返して(ステ
ップS103)、全ての測定値を記憶手段35に記憶す
る設定にしている。攪拌1周分の測定値がそろったら、
演算制御部32で平均化等の所定の統計処理を行い、測
定結果を確定する(ステップS104)。この確定値を
表示手段33等で表示する形式、例えば100分率表示
に換算して(ステップS105)、表示手段33やネッ
トワーク等を通じて外部装置(不図示)等に表示する
(ステップS106)。その後、トナー量が300g以
下であるか否かを判断し(ステップS107)、300
g以下の場合は、現像ローラ2とPA42による、電源
36より印加される現像バイアスを用いて、次に説明す
るトナー量測定を行う(ステップS108)。
【0067】ここで、図5に示される、現像容器4中の
トナー量が多いときのPA2に残検バイアスを印加する
トナー量測定は、現像バイアスが印加されているときに
は行えないため、攪拌手段3の回転1周にわたって連続
してトナー量を測定する機会は少ない。
【0068】この際は、残検バイアスが印加されている
時間で0.5秒毎にトナー量を測定することになり、測
定データが10個集まった時点で確定することになる。
本来は、攪拌手段3の影響断続的な測定を避けるため
に、測定値に平均処理等の統計処理を加えているが、残
検バイアスの印加タイミングと攪拌手段3の回転周期が
一致すると、常に攪拌手段3の一定の位置でトナー量を
測定することとなり、トナー量を実際より多く或いは少
なく検知することになってしまう。
【0069】そこで、本実施例では残検バイアスの印加
タイミングと攪拌手段3の回転周期を不一致になるよう
に構成している。
【0070】尚、トナー量が少ないとき(300g〜白
抜け)のトナー量を測定する方法も同様であるが、トナ
ー量が多いときとは異なり、攪拌位置3と測定領域が離
れているため攪拌周期の影響は考えなくて良い。
【0071】2:次に、トナー量が少ないとき(300
g〜白抜け)のトナー量を測定する方法について説明す
る。
【0072】トナー量が少ないときは、トナー残量検知
手段としてPA41と現像ローラ2の板金間の静電容量
Caを測っている。攪拌位置3と測定領域が離れている
ため攪拌周期の影響は少ないが、ユーザの使用状態(カ
ートリッジの着脱等)を考慮して、PA41と現像ロー
ラ2との静電容量Caを所定の時間内で平均化の統計処
理を加えて確定する必要がある。
【0073】具体的な測定方法について図6のフローを
用いて説明する。トナー量の測定が開始されると、現像
バイアス印加手段36から現像ローラ2に交流バイアス
が印加される。現像ローラ2とPA41の間のトナー量
即ち静電容量Caに応じた電流が流れ、それを出力検知
手段31で電圧値Vdとして検出する(ステップS20
1)。この測定値は、演算制御部32によって、トナー
量に換算されて記憶手段35に記憶される(ステップS
202)。本実施例では、攪拌周期は5秒で、0.5秒
毎に静電容量の測定データをサンプリングしている。従
って、攪拌1周分で10回の測定を繰り返して(ステッ
プS203)、全ての測定値を記憶手段35に記憶する
設定にしている。攪拌1周分の測定値がそろったら(ス
テップS203)、演算制御部32で平均化等の所定の
統計処理を行い、測定結果を確定する(ステップS20
4)。この確定値を表示手段33等で表示する形式、例
えば100分率表示に換算して(ステップS205)、
表示手段33やネットワーク等を通じて外部装置(不図
示)等に表示する(ステップS206)。
【0074】本実施例では、検出回路30において、電
流検出部31の処理によって、図7に示すような、現像
容器4内の現像剤量に相関した電圧値Vd、Vd’(以
下、「出力電圧値」と称す。)が検出され、トナー量が
求められる。
【0075】尚、本実施例での検知手段31の検知範囲
は、CPUのポートの入力電圧の関係から3V〜0Vの
範囲であり、トナー量が多いとき(1000g〜300
g)には残検バイアスを入力することにより、0.8V
〜2.0Vの間で出力電圧値が推移し、トナー量が少な
いとき(300g〜0g)には現像バイアスにより、
0.6V〜1.8Vの間で出力電圧値が推移する。
【0076】このように、現像剤量を測定する測定領域
が2つ以上ある場合は、電流検出部31の処理によって
こうした出力電圧値に変換される、各測定領域における
現像剤有無時の出力電流値の範囲が検知手段30の検知
領域内にあるか、少なくとも重複していることによっ
て、1つの検知手段30のみで正確な現像剤量を測定す
ることが可能となり、トナー量検出システムやそれを備
える画像形成装置の構成を複雑化させる必要がなくな
る。
【0077】又、本実施例では、PA42とPA41に
よる出力電圧値が0.8V〜2.0Vであり、現像ロー
ラ2とPA41による出力電圧値が0.6V〜1.8V
であり、これらの出力電圧値範囲は重複している。よっ
て、現像容器4内の現像剤量測定が2つの測定領域間で
断絶せずに逐次行うことができた。出力電圧値範囲が重
複することは即ち、PA42や現像ローラ2からの出力
電流値範囲が重複することである。このように、逐次広
範囲な現像剤量を測定するには、複数の入力側電極部材
において、各検出電圧を入力したときの出力側電極部材
の現像剤有無時の出力電流の電流値範囲が、それぞれの
入力側電極部材の間で重複していることが望ましいとい
える。
【0078】又、これらPA42及び現像ローラ2から
の出力電流値範囲は等しいこともある。そして、これら
の出力電流は、前記の式(2)、(3)に示したよう
に、それぞれに印加される検出電圧の周波数fと、電圧
値Vと、本実施例ではCa、Ca’として説明した出力
側電極部材との間の静電容量と、の積で表される。つま
り、本実施例ではfVCaとfVCa’で示される出力
電流範囲が等しいこともある。
【0079】一方、PA41とPA42板金間の静電容
量を測定する場合、PA42に入力する残検バイアスを
現像バイアスと同一の電源にすると、コスト面で有利で
あるが、PA41−PA42間の距離が大きいため、使
用環境による温湿度変化の影響を受けやすい。
【0080】それらの現像剤量検出システムの現像剤量
検出機構について説明する。前記に説明したように、電
極部材間の静電容量C、電極部材の面積S、電極部材間
の距離Dを用いて、上記の式(1)である「C=Kε×
S/D」から求められる比誘電率Kεからトナー量が検
出されるが、Kεは、雰囲気の温湿度に影響されやす
く、即ち、同一のトナー量であっても、使用環境の温湿
度によって、水分の割合が多くなるとKεは大きくな
り、少なくなるとKεは小さくなってしまう。
【0081】特に、大容量のトナーを収容したトナー容
器の場合、板金間の距離Dを大きくすることで、測定さ
れる静電容量Cの範囲が小さくなってしまい、誤差が大
きくなってしまう。
【0082】図18は、比較例となる現像剤量検出シス
テムにおける、プロセスカートリッジCを示す。ここで
は、現像剤量検出システムは、図1に示されたものと同
様の構成のプロセスカートリッジCにおいて、2つの入
力側電極部材であるPA42と現像ローラ2が、同一の
検出電圧印加手段である電源36に連結されており、現
像ローラ2に入力される現像バイアスが切り替わって、
そのまま同じ電圧でPA42に入力される残検バイアス
として用いられる構成である。
【0083】図18に示した構成において、H/H環境
(32℃,80%)、N/N環境(25℃,30%)、
L/L環境(15℃,10%)下で、PA42板金に現
像バイアス(1.6kVpp,2.4kHz)を印加し
て、PA41板金とPA42板金間での静電容量とトナ
ー残量の関係を求めた。その結果を図19に示す。
【0084】図19から分かるように、使用環境によっ
て、検出する静電容量の値にばらつきが生じてしまい、
正確にトナー残量を検出することができないことが分か
る。
【0085】但し、比誘電率Kεは入力される残検バイ
アスの周波数によっても変化すものであり、周波数を高
くすることで、上記のような水分量の影響を最小限にす
ることができる。
【0086】よって、本発明では、図1に示すように、
現像ローラ2とPA42板金とでは、入力される検出電
圧である残検バイアスを異なるようにすることを特徴と
した。即ち、PA42板金に入力する残検バイアスの周
波数を上げることによって、板金間での静電容量に及ぼ
す使用環境(温湿度)影響を最小にすることを目的と
し、現像ローラ2に入力される残検バイアスとしての現
像バイアスが1600V、2500Hzであるのに対し
て、PA42板金に入力する残検バイアスを20V、4
00kHzに設定した。
【0087】このときの、PA42とPA41板金間の
静電容量とトナー残量との関係を図8に示した。残検バ
イアスを最適化することによって、使用環境によらず安
定してトナー残量を検出することができた。ここの静電
容量は、電流値検出部31によって出力された電圧値V
d’から求められたものである。
【0088】本発明では、更にPA41である1つの出
力側電極部材をPA42と現像ローラ2である2つの入
力側電極部材に対して共通化することによって、装置の
複雑化及びコスト面での不具合を生じることなく、複数
の電極間でトナー残量を検知することができる。
【0089】又、本実施例のように、現像ローラ2とP
A41間の静電容量を測定する場合では画像形成時に現
像ローラ2に印加される現像バイアスを残検バイアスと
して用いることがコスト面でも望ましく、「トナーな
し」状態になる直前の状態を精度良く検出することがで
きる。
【0090】実際に、H/H環境(32℃,80%)、
N/N環境(25℃,30%)、L/L環境(15℃,
10%)において、画像形成中に1.6kVpp、2.
4kHzの現像バイアスを現像ローラ2に印加し、PA
42板金に入力する残検バイアスを20V、400kH
zとするとき、現像ローラ2とPA41板金間の静電容
量とトナー残量の関係を求めた結果を図9に示した。こ
この静電容量も、電流値検出部31によって出力された
電圧値Vdから求められたものである。いずれの環境に
おいても、トナー残量の減少とともに、静電容量が変化
しており、この結果から静電容量によって、トナー残量
を逐次に検出できることが分かる。
【0091】又、本発明においては、現像剤量を測定す
る測定領域が2つ以上ある場合において、各測定領域に
おける現像剤有無時の出力電流値の範囲が検知手段30
の検知領域内にあるか、少なくとも重複しているため、
1つの検知手段30で正確な現像剤量を測定することが
可能となり、製造費廉価な現像剤量検出システム、画像
形成装置、及びプロセスカートリッジを提供することが
できる。
【0092】例えば、本実施例のように、静電容量が異
なる領域のトナー量を測定する場合であっても、トナー
量を測定するための検出電圧を印加する入力側電極部材
の入力電圧及び周波数を調整し、出力検知手段の検知可
能範囲内に納めることにより、唯一の検知手段ですませ
ることができる。
【0093】又、本実施例のように、これらの複数の入
力側電極部材による複数の測定領域が存在する時、これ
らの測定領域間で断絶せずに逐次測定が行えるように、
複数の入力側電極部材に各検出電圧を入力したときの出
力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電流の電流値範
囲が、それぞれ重複していることが望ましい。
【0094】又、複数の入力側電極部材に各検出電圧を
入力したときの出力側電極部材の現像剤有無時の前記出
力電流の電流値範囲が等しいこともあり、検出電圧とし
て交流電圧が使用された場合は、複数の入力側電極部材
のそれぞれの間において、図4において説明した、それ
ぞれに印加される検出電圧の周波数fと、電圧値Vと、
本実施例ではCa、Ca’として説明した出力側電極部
材との間の静電容量と、の積、つまり、本実施例ではf
VCaとfVCa’が等しいこともある。
【0095】これにより、従来と比較して、製造費廉価
で、精度良くトナー容器内の現像剤量を検出できる現像
剤量検知システムを提供することができる。
【0096】尚、PA41とPA42板金間の静電容量
を測定する場合、PA42に残検バイアス(20V、4
00kHz)を印加する際に、現像ローラ2に直流と交
流が重畳されている現像バイアス(1600V、250
0Hz)が印加されていると、PA41に流れる電流は
現像バイアスの影響も受けてしまい、トナー残量が正確
に測れない。そこで、PA41とPA42板金間でのト
ナー残量測定は、現像ローラ2に現像バイアスが印加さ
れていないときに限定される。
【0097】図10に、本実施例での1枚プリントした
ときの現像バイアスと残検バイアスの印加状況を表すタ
イミングチャートを示す。ここで示されるように、PA
42に入力する残検バイアスは、入力されてОFFにな
るのが、現像バイアスが印加される前であり、両バイア
スともに、現像ローラ2が回転しているときのみに印加
されるが、同時に印加されることはない。
【0098】実施例2 本実施例は実施例1のプロセスカートリッジCと、検出
回路30の回路構成を変更した以外は同様の構成のもの
である。本実施例で用いた回路構成を図11を用いて説
明する。
【0099】本実施例では、現像剤量検出システムにお
いて、PA42に入力する残検バイアス用に、別に電源
を設けるのではなく、プリンタ動作時にプリンタ本体内
で発生する電圧を利用することを特徴とする。
【0100】画像形成プロセスにおいて、感光体1上の
画像を記録紙へ転写する際、転写手段12には転写バイ
アスが印加される。このとき、転写バイアス印加手段3
8には、転写バイアスを発生させるために、検知手段で
ある検知回路(CPU)37から3.3v、400kH
zのクロックバイアスによって高周波電流が入力され
る。
【0101】本実施例においても、現像ローラとPA4
2板金に入力する残検バイアスが異なるようにしたこと
を特徴とした。即ち、PA42板金に入力する転写バイ
アスである残検バイアスは、現像ローラ2に入力される
現像バイアスである残検バイアスと異なるものであり、
板金間での静電容量に及ぼす使用環境(温湿度)影響を
最小にすることを目的として設定した。
【0102】そして、PA41である1つの出力側電極
部材を、PA42と現像ローラ2である2つの入力側電
極部材に対して共通化することによって、装置の複雑化
及びコスト面での不具合を生じることなく、複数の電極
間でトナー残量を検知することができる。
【0103】又、転写バイアスは、図12のタイミング
チャートで表されるように、現像ローラ2が回転を開始
し、転写手段12に印加されОFFになるのが、現像バ
イアスが印加される直前であり、その時の転写手段12
及び感光体1の抵抗値を測定し、転写バイアスを最適化
している。
【0104】そこで、本実施例では、この転写バイアス
を最適化するときに、本体回路(CPU)から転写バイ
アス印加手段38に印加される3.3v、400kHz
のクロックバイアスである、高周波電流をPA42に入
力した。
【0105】本実施例における、静電容量とトナー残量
との関係を図13に示した。いずれの環境においても、
トナー残量の減少とともに、静電容量が変化しており、
この結果から残検バイアスに転写バイアスを用いた構成
でも、静電容量によって、トナー残量を逐次に検出でき
ることが分かる。
【0106】本実施例によれば、残検バイアス用に別体
に電圧印加手段を設ける必要がなく、装置の複雑化及び
コスト面での不具合を生じることなく、トナー容器内の
トナー残量を検出することができた。
【0107】又、図13から分かるように、残検バイア
スとして、画像形成時に画像形成のために印加される電
圧による高周波数電流を用いることで、実施例1と同様
に、使用環境によるばらつきなく、トナー残量を逐次に
検出することができた。
【0108】実施例3 本実施例において、画像形成装置、トナー測定方法は実
施例1と同様である。
【0109】ただし、図14のように、カートリッジC
内の現像ローラ2の近傍に棒状の導体(アンテナ棒)4
3を配設している。
【0110】本実施例では、トナー量が多いとき(10
00g〜300g)のときには実施例1と同様にPA2
を入力手段、PA41を出力手段としてトナー量を測定
し、トナー量が少ないとき(300g〜白抜け)のとき
は現像ローラ2を入力手段、アンテナ棒43を出力手段
としている。
【0111】ここで、現像バイアスは実施例1と同様に
1600V、現像周波数は2500HzのAC成分から
成り立っており、PA41−PA42間の静電容量は、
10pFから5pFで推移する。一方、アンテナ棒43
−現像ローラ2間の静電容量は40pF〜20pFで推
移する。そこで、PA2板金に入力する残検電圧を20
V、残検周波数を200kHzとすることにより、出力
電流の範囲は80μA〜40μAの範囲で推移した。こ
の出力電流を実施例1の構成と同様に検知回路30内部
の電流検出部31に通すことにより、図15のような、
トナー量に相関した出力電圧値を得ることができた。
【0112】本実施例での検知手段30の検知範囲は3
V〜0Vの範囲であり、トナー量の多いとき(1000
g〜300g)には残検バイアスを入力することによ
り、1.0V〜2.2Vの間で出力電圧値が推移し、ト
ナー量が少ないとき(300g〜0g)には、現像バイ
アスにより、0.8V〜2.0Vの間で出力電圧値が推
移する。
【0113】本実施例によっても、静電容量が異なる領
域のトナー量を測定する場合であって、PA2の入力電
圧及び周波数を実施例1と同様に調整し、所定の抵抗を
経由させることにより、出力検知手段の検知可能範囲内
に収め、唯一の出力検知手段ですませることができる。
【0114】これにより、従来と比較して、製造費廉価
で、精度良くトナー容器内の現像剤量を検出できる現像
剤量検出システムを提供することができる。
【0115】そして、本実施例においても、現像ローラ
2とPA42板金に入力する残検バイアスが異なるよう
にし、板金間での静電容量に及ぼす使用環境(温湿度)
影響を最小にすることができた。
【0116】実施例4 本実施例においては、図16のように、実施例1におい
てプロセスカートリッジ内にあるPA42をプロセスカ
ートリッジCの現像容器4外部であるレーザビームプリ
ンタ本体14に配設しており、その他、トナー測定方法
切り替えは同様である。
【0117】ここで、現像バイアスは実施例1と同様に
1600V、現像周波数は2500HzのAC成分から
成り立っており、PA41−PA42間の静電容量は1
0pF〜5pFで推移する。一方、PA41−現像ロー
ラ2間の静電容量は15pF〜7.5pFで推移する。
そこで、PA42に入力する残検電圧を20V、残検周
波数を300kHzとすることにより、出力電流の範囲
は80μA〜40μAの範囲で推移した。この出力電流
を50kΩ程度のインピーダンスに通すことにより図1
7のような、トナー量に相関した出力電圧値を得ること
ができた。
【0118】本実施例での検知手段の検知範囲は、3V
〜0Vの範囲であり、トナー量が多いとき(1000g
〜300g)には残検バイアスを入力することにより、
1.2V〜2.4Vの間で出力電圧値が推移し、トナー
量が少ないとき(300g〜0g)には、現像バイアス
により、0.8V〜2.0Vの間で出力電圧値が推移す
る。
【0119】本実施例によっても、静電容量が異なる領
域のトナー量を測定する場合であって、PA42の入力
電圧及び周波数を調整し、検知手段30の検知可能範囲
内に収めることにより、唯一の出力検知手段ですませる
ことができる。これにより、従来と比較して、製造費廉
価で精度良くトナー容器内の現像剤量を検出できる現像
剤量検出システムを提供することができる。
【0120】そして、本実施例においても、現像ローラ
2とPA42板金に入力する残検バイアスが異なるよう
にし、板金間での静電容量に及ぼす使用環境(温湿度)
影響を最小にすることができた。
【0121】更に、本実施例では、入力手段をレーザビ
ームプリンタ14に配設することにより、消耗品である
プロセスカートリッジのコストを下げることができる。
【0122】尚、実施例1〜4の現像剤量検出システム
にては入力側電極部材を2個設けたものについて説明し
たが、それに限らずに、トナー容器の大きさによって個
数を増やしてもよい。そのときは、それぞれの電極部材
に対して、それぞれが異なる残検バイアスである検出電
圧を入力する。
【0123】又、プロセスカートリッジは、現像装置及
び感光ドラム等の潜像担持体以外に、帯電手段、クリー
ニング装置を備えたものを用いたが、帯電手段かクリー
ニング手段のいずれかを備えたもの、或いは帯電手段と
クリーニング手段を備えないものにおいても、本発明は
適用できる。
【0124】又、画像形成装置は図2に示された構成に
限るものではなく、現像装置や像担持体等のプロセス手
段をプロセスカートリッジ化せず、それぞれが独立して
設けられているものに関してもこの発明は適用できる。
又、現像装置は着脱自在であってもなくてもよい。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、現像剤
を収納する現像容器内の現像剤量を検出する現像剤量検
出システムにおいて、現像剤量を検出するための検出電
圧を印加する検出電圧印加手段と、現像容器内部に設置
された、検出電圧を入力する複数の入力側電極部材と、
現像容器内に入力側電極部材に対向して配設され、現像
剤量に応じた静電容量を出力する出力側電極部材と、を
有し、検出電圧印加手段は、検出電圧を、複数の入力側
電極部材に対して、それぞれの入力側電極部材間で異な
るように印加することを特徴とする現像剤量検出システ
ム、この現像剤量検出システムを備えた画像形成装置、
この画像形成装置に備えられたプロセスカートリッジ、
及び現像装置であるので、 (A)出力部を共通化することによって装置の複雑化及
びコスト面での不具合を生じることなく、安価な構成
で、複数の電極間でトナー残量を検知することができ、
それぞれの電極間の距離に応じて、大容量の現像剤を収
容した現像容器においても、使用環境によるばらつきが
最小となるような電圧を設定することができ、安定し
て、現像剤残量を逐次に精度よく測定することができ
る。 (B)又、出力側電極部材の現像剤有無時の出力電流の
電流値範囲が、検知手段によって電圧値に変換可能であ
る電流値範囲と重複するか、好ましくは電流値範囲内の
ため、現像剤量を検知するための出力側電極部材を複数
有する場合においても検知手段を1つで済ませることに
より、現像剤残量を全体にわたって逐次に正確に検出
し、安価に適切なカートリッジ交換時期を示し、画像不
良の発生を防止し、現像剤や記録媒体の無駄をなくす画
像形成装置を提供することができる。 (C)その結果、プロセスカートリッジにおいては、使
用者はプロセスカートリッジ内の正確な現像剤量を随時
知ることができるので、プロセスカートリッジの交換時
期(購入時期)を的確に把握し、不良画像(トナーなし
白抜け画像)の発生、及びトナーを無駄に捨てるような
資源の無駄使いを防ぐ効果がある。 (D)更に、複数の入力側電極部材のうち少なくとも一
つが現像剤担持体であることによって、トナー残量が少
ない状態のときに、現像ローラ近傍でのトナー残量を精
度良く検知することができ、又、検出電圧として、入力
側電極部材に、画像形成動作時に印加する電圧を入力す
ることで、更に装置が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロセスカートリッジにおける実施例
1の現像剤量検出システムを示す概略構成断面図であ
る。
【図2】本発明の画像形成装置の実施例1〜3を示す概
略構成断面図である。
【図3】本発明の実施例1における現像剤量検出システ
ムの検出回路を示す回路図である。
【図4】本発明の実施例1における検出回路内部の電流
検出部を示す回路図である。
【図5】本発明の実施例1における現像剤量検出動作を
示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例1における現像剤量検出動作を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施例1における現像剤量と出力側電
極部材から検出される電圧値との関係を示すグラフであ
る。
【図8】本発明の実施例1における現像剤量と出力側電
極部材から検出される静電容量との関係を示すグラフで
ある。
【図9】本発明の実施例1における現像剤量と出力側電
極部材から検出される静電容量との関係を示すグラフで
ある。
【図10】本発明の実施例1における検出電圧印加のタ
イミングチャートである。
【図11】本発明のプロセスカートリッジにおける実施
例2の現像剤量検出システムを示す概略構成断面図であ
る。
【図12】本発明の実施例2における検出電圧印加のタ
イミングチャートである。
【図13】本発明の実施例2における現像剤量と出力側
電極部材から検出される静電容量との関係を示すグラフ
である。
【図14】本発明のプロセスカートリッジにおける実施
例3の現像剤量検出システムを示す概略構成断面図であ
る。
【図15】本発明の実施例3における現像剤量と出力側
電極部材から検出される電圧値との関係を示すグラフで
ある。
【図16】本発明の画像形成装置の実施例4を示す概略
構成断面図である。
【図17】本発明の実施例4における現像剤量と出力側
電極部材から検出される電圧値との関係を示すグラフで
ある。
【図18】本発明の比較例であるプロセスカートリッジ
における現像剤量検出システムを示す概略構成断面図で
ある。
【図19】本発明の比較例における現像剤量と出力側電
極部材から検出される静電容量との関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体) 2 現像ローラ(現像剤担持体、入
力側電極部材) 4 トナー容器(現像容器) 7 帯電手段 8 クリーニングブレード(クリー
ニング手段) 12 転写手段(検出電圧印加手段) 14 レーザービームプリンタ(画像
形成装置) 15 装着手段 30 検出回路 32 演算制御部 33 表示手段 34 残検バイアス電源(検出電圧印
加手段) 35 記憶手段 36 現像バイアス電源(検出電圧印
加手段) 37 CPU 38 転写バイアス電源(検出電圧印
加手段) 40 現像装置 41 PA(入力側電極部材) 42 PA(出力側電極部材) 43 アンテナ棒(出力側電極部材) C プロセスカートリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大朋 靖尚 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2F014 AC07 EA01 GA01 2H077 AA12 AA35 AB01 AB14 AC03 AD06 AD13 AD36 AE03 BA08 BA09 DA15 DA36 DA43 DA58 DA59 DA80 DA86 DB10 EA13 FA26 GA04

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像剤を収納する現像容器内の現像剤量
    を検出する現像剤量検出システムにおいて、 前記現像剤量を検出するための検出電圧を印加する検出
    電圧印加手段と、前記現像容器内部又は外部に設置され
    た、前記検出電圧を入力する複数の入力側電極部材と、
    前記現像容器内に前記入力側電極部材に対向して配設さ
    れ、前記検出電圧を印加したときに現像剤量に応じた前
    記入力側電極部材との間の静電容量を出力電流として出
    力する出力側電極部材と、該出力電流を検知する検知手
    段と、を有し、 前記検出電圧印加手段は、前記検出電圧を、前記複数の
    入力側電極部材に対して、それぞれの前記入力側電極部
    材間で異なるように印加することを特徴とする現像剤量
    検出システム。
  2. 【請求項2】 前記検知手段が検知した前記出力電流を
    電圧値に換算することによって、現像剤量を測定し、 前記複数の入力側電極部材に前記各検出電圧を入力した
    ときの前記出力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電
    流の電流値範囲が、前記検知手段によって電圧値に変換
    可能である電流値範囲と重複するように、前記検出電圧
    印加手段に印加される前記検出電圧を設定することを特
    徴とする請求項1の現像剤量検出システム。
  3. 【請求項3】 前記検知手段が検知した前記出力電流を
    電圧値に変化することによって、現像剤量を測定し、 前記複数の入力側電極部材に前記各検出電圧を入力した
    ときの前記出力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電
    流の電流値範囲が、前記検知手段によって電圧値に変換
    可能である電流値範囲内にあるように、前記検出電圧印
    加手段に印加される前記検出電圧を設定することを特徴
    とする請求項1の現像剤量検出システム。
  4. 【請求項4】 前記検知手段が検知した前記出力電流を
    電圧値に変化することによって、現像剤量を測定し、 前記複数の入力側電極部材に前記各検出電圧を入力した
    ときの前記出力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電
    流の電流値範囲が、それぞれ重複していることを特徴と
    する請求項1、2又は3の現像剤量検出システム。
  5. 【請求項5】 前記複数の入力側電極部材のうち少なく
    とも1つは前記現像容器内の現像剤を担持搬送する現像
    剤担持体であり、前記現像剤量検出動作の際、前記現像
    剤量が多いときは、前記現像剤担持体以外の前記入力側
    電極部材を用い、前記現像剤量が少ないときは、前記現
    像剤担持体を用いることを特徴とする請求項1〜4のい
    ずれかの項に記載の現像剤量検出システム。
  6. 【請求項6】 前記複数の入力側電極部材のうち少なく
    とも1つは、前記検出電圧として、画像形成装置の画像
    形成時に印加される現像バイアスを入力することを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の現像剤量検
    出システム。
  7. 【請求項7】 前記検出電圧印加手段は画像形成装置内
    に備えられたものであり、前記入力側電極部材のうち少
    なくとも1つは、前記検出電圧として、画像形成時に画
    像形成のために印加される電圧を入力することを特徴と
    する請求項1〜6のいずれかの項に記載の現像剤量検出
    システム。
  8. 【請求項8】 前記検出電圧印加手段は、前記検出電圧
    を、前記複数の入力側電極部材に対して、それぞれに対
    する印加のタイミングが重ならないように印加すること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の現像
    剤量検出システム。
  9. 【請求項9】 前記検出電圧として交流電圧が使用さ
    れ、前記出力側電極部材からの距離が遠い位置にある前
    記入力側電極部材に印加される前記検出電圧の周波数
    が、近い位置にある前記入力側電極部材に印加される前
    記検出電圧の周波数よりも大きいことを特徴とする請求
    項1〜8のいずれかの項に記載の現像剤検出システム。
  10. 【請求項10】 前記検出電圧として交流電圧が使用さ
    れ、前記複数の入力側電極部材のそれぞれの間におい
    て、それぞれに印加される前記検出電圧の周波数と、電
    圧値と、前記出力側電極部材との間の静電容量と、の積
    が、等しいことを特徴とする請求項1〜9のいずれかの
    項に記載の現像剤量検出システム。
  11. 【請求項11】 像担持体、及び該像担持体上の静電潜
    像を現像する現像剤を収納する現像容器を有する現像装
    置、を備えたプロセスカートリッジと、該プロセスカー
    トリッジを装置本体に着脱自在に装着する装着手段と、
    前記現像容器内の現像剤量を逐次検出する現像剤量検出
    システムと、を有し、記録媒体に画像形成する画像形成
    装置において、 前記現像剤量検出システムは、前記現像剤量を検出する
    ための検出電圧を印加する検出電圧印加手段と、前記現
    像容器内部又は外部に設置された、前記検出電圧を入力
    する複数の入力側電極部材と、前記現像容器内に前記入
    力側電極部材に対向して配設され、前記検出電圧を印加
    したときに現像剤量に応じた前記入力側電極部材との間
    の静電容量を出力電流として出力する出力側電極部材
    と、該出力電流を検知する検知手段と、を有し、 前記検出電圧印加手段は、前記検出電圧を、前記複数の
    入力側電極部材に対して、それぞれの前記入力側電極部
    材間で異なるように印加することを特徴とする画像形成
    装置。
  12. 【請求項12】 前記プロセスカートリッジは、更に、
    前記像担持体に作用する帯電手段及び/又はクリーニン
    グ手段を含むことを特徴とする請求項11の画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 像担持体と、該像担持体上の静電潜像
    を現像する現像剤を収納する現像容器を有する現像装置
    と、前記現像容器内の現像剤量を逐次検出する現像剤量
    検出システムと、を有し、記録媒体に画像形成する画像
    形成装置において、 前記現像剤量検出システムは、前記現像剤量を検出する
    ための検出電圧を印加する検出電圧印加手段と、前記現
    像容器内部又は外部に設置された、前記検出電圧を入力
    する複数の入力側電極部材と、前記現像容器内に前記入
    力側電極部材に対向して配設され、前記検出電圧を印加
    したときに現像剤量に応じた前記入力側電極部材との間
    の静電容量を出力電流として出力する出力側電極部材
    と、該出力電流を検知する検知手段と、を有し、 前記検出電圧印加手段は、前記検出電圧を、前記複数の
    入力側電極部材に対して、それぞれの前記入力側電極部
    材間で異なるように印加することを特徴とする画像形成
    装置。
  14. 【請求項14】 前記検知手段が検知した前記出力電流
    を電圧値に変化することによって、現像剤量を測定し、 前記複数の入力側電極部材に前記各検出電圧を入力した
    ときの前記出力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電
    流の電流値範囲が、前記検知手段によって電圧値に変換
    可能である電流値範囲と重複するように、前記検出電圧
    印加手段に印加される前記検出電圧を設定することを特
    徴とする請求項11、12又は13の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記検知手段が検知した前記出力電流
    を電圧値に変化することによって、現像剤量を測定し、 前記複数の入力側電極部材に前記各検出電圧を入力した
    ときの前記出力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電
    流の電流値範囲が、前記検知手段によって電圧値に変換
    可能である電流値範囲内にあるように、前記検出電圧印
    加手段に印加される前記検出電圧を設定することを特徴
    とする請求項11、12又は13の画像形成装置。
  16. 【請求項16】前記検知手段が検知した前記出力電流を
    電圧値に変化することによって、現像剤量を測定し、 前記複数の入力側電極部材に前記各検出電圧を入力した
    ときの前記出力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電
    流の電流値範囲が、それぞれ重複していることを特徴と
    する請求項11〜15のいずれかの項に記載の現像剤量
    検出システム。
  17. 【請求項17】 前記現像装置は前記現像容器内に現像
    剤を担持搬送する現像剤担持体を有し、前記複数の入力
    側電極部材のうち少なくとも1つは前記現像剤担持体で
    あり、前記現像剤量検出動作の際、前記現像剤量が多い
    ときは、前記現像剤担持体以外の前記入力側電極部材が
    用いられ、前記現像剤量が少ないときは、前記現像剤担
    持体が用いられることを特徴とする請求項11〜16の
    いずれかの項に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記検出電圧印加手段は、前記複数の
    入力側電極部材のうち少なくとも1つに対して、前記検
    出電圧として、画像形成時に印加される現像バイアスを
    印加することを特徴とする請求項11〜17のいずれか
    の項に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記入力側電極部材のうち少なくとも
    1つは、前記検出電圧として、画像形成時に画像形成の
    ために印加される電圧を入力することを特徴とする請求
    項11〜18のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記検出電圧印加手段は、前記検出電
    圧を、前記複数の入力側電極部材に対して、それぞれに
    対する印加のタイミングが重ならないように印加するこ
    とを特徴とする請求項11〜19のいずれかの項に記載
    の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記検出電圧として交流電圧が使用さ
    れ、前記出力側電極部材からの距離が遠い位置にある前
    記入力側電極部材に印加される前記検出電圧の周波数
    が、近い位置にある前記入力側電極部材に印加される前
    記検出電圧の周波数よりも大きいことを特徴とする請求
    項11〜20のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記検出電圧として交流電圧が使用さ
    れ、前記入力側電極部材のそれぞれの間において、それ
    ぞれに印加される前記検出電圧の周波数と、電圧値と、
    前記出力側電極部材との間の静電容量と、の積が、等し
    いことを特徴とする請求項11〜21のいずれかの項に
    記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 像担持体と、該像担持体上の静電潜像
    を現像する、現像剤を収納する現像容器を備えた現像装
    置と、を備え、画像形成装置に着脱自在に設けられたプ
    ロセスカートリッジにおいて、 前記現像容器内部又は外部に設置された、前記検出電圧
    を入力する複数の入力側電極部材と、前記現像容器内に
    前記入力側電極部材に対向して配設され、前記検出電圧
    を印加したときに現像剤量に応じた前記入力側電極部材
    との間の静電容量を出力電流として出力する出力側電極
    部材と、を有し、前記複数の入力側電極部材に入力され
    る前記検出電圧がそれぞれの前記入力側電極部材間で異
    なることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  24. 【請求項24】 前記出力側電極部材が出力する前記出
    力電流が電圧値に変化されることによって、前記現像容
    器内の現像剤量が測定され、 前記複数の入力側電極部材に前記各検出電圧を入力した
    ときの前記出力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電
    流の電流値範囲が、検知手段による電圧値に変換可能で
    ある電流値範囲と重複するように、前記検出電圧が前記
    入力側電極部材に印加されることを特徴とする請求項2
    3のプロセスカートリッジ。
  25. 【請求項25】 前記出力側電極部材が出力する前記出
    力電流が電圧値に変化されることによって、前記現像容
    器内の現像剤量が測定され、 前記複数の入力側電極部材に前記各検出電圧を入力した
    ときの前記出力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電
    流の電流値範囲が、検知手段による電圧値に変換可能で
    ある電流値範囲内にあるように、前記検出電圧が前記入
    力側電極部材に印加されることを特徴とする請求項23
    のプロセスカートリッジ。
  26. 【請求項26】 前記現像装置は前記現像容器内の現像
    剤を担持搬送する現像剤担持体を有し、前記複数の入力
    側電極部材のうち少なくとも1つは前記現像剤担持体で
    あることを特徴とする請求項23、24又は25のプロ
    セスカートリッジ。
  27. 【請求項27】 更に、前記像担持体に作用する帯電手
    段及び/又はクリーニング手段を含むことを特徴とする
    請求項23〜26のいずれかの項に記載のプロセスカー
    トリッジ。
  28. 【請求項28】 現像剤にて像担持体上に形成された静
    電潜像を現像する現像装置において、 現像剤を収容する現像容器と、該現像容器内部又は外部
    に配設された、前記現像容器内の現像剤量を検出するた
    めの検出電圧を入力する複数の入力側電極部材と、前記
    検出電圧を印加したときに現像剤量に応じた前記入力側
    電極部材との間の静電容量を出力電流として出力する出
    力側電極部材と、を有し、前記複数の入力側電極部材に
    入力される前記検出電圧がそれぞれの前記入力側電極部
    材間で異なることを特徴とする現像装置。
  29. 【請求項29】 前記出力側電極部材が出力する前記出
    力電流が電圧値に変化されることによって、前記現像容
    器内の現像剤量が測定され、 前記複数の入力側電極部材に前記各検出電圧を入力した
    ときの前記出力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電
    流の電流値範囲が、検知手段による電圧値に変換可能で
    ある電流値範囲と重複するように、前記検出電圧が前記
    入力側電極部材に印加されることを特徴とする請求項2
    8の現像装置。
  30. 【請求項30】 前記出力側電極部材が出力する前記出
    力電流が電圧値に変化されることによって、前記現像容
    器内の現像剤量が測定され、 前記複数の入力側電極部材に前記各検出電圧を入力した
    ときの前記出力側電極部材の現像剤有無時の前記出力電
    流の電流値範囲が、検知手段による電圧値に変換可能で
    ある電流値範囲内にあるように、前記検出電圧が前記入
    力側電極部材に印加されることを特徴とする請求項28
    の現像装置。
  31. 【請求項31】 前記現像容器内の現像剤を担持搬送す
    る現像剤担持体を有し、前記複数の入力側電極部材のう
    ち少なくとも1つは前記現像剤担持体であることを特徴
    とする請求項28、29又は30の現像装置。
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