JP2004268051A - 真空ダイカスト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャビティ内の真空度を向上させるとともに、射出スリーブのキャビティ側空間内の真空度が瞬間的に低下することに起因する溶湯の吸込み現象をなくし、鋳巣や湯境状欠陥がほとんどない健全な鋳物を鋳造する。
【解決手段】環状吸引溝22を射出プランジャ18外周面に形成する。プランジャロッド19内に第2真空引き通路23を形成して環状吸引溝22を第2真空引き通路23により第2真空ポンプ25に接続する。環状吸引溝22よりプランジャロッド19寄りの射出プランジャ18外周面である第2ブロック21外周面に、交互に並設された環状凸条部21aと環状凹条部21bとからなり射出スリーブ16内周面と非接触状態のラビリンスシール27を一体に形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】環状吸引溝22を射出プランジャ18外周面に形成する。プランジャロッド19内に第2真空引き通路23を形成して環状吸引溝22を第2真空引き通路23により第2真空ポンプ25に接続する。環状吸引溝22よりプランジャロッド19寄りの射出プランジャ18外周面である第2ブロック21外周面に、交互に並設された環状凸条部21aと環状凹条部21bとからなり射出スリーブ16内周面と非接触状態のラビリンスシール27を一体に形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、真空ダイカスト装置の改良に関し、特に高真空化対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、真空ダイカスト装置では、固定型と可動型とを型閉じして両者間にキャビティを形成し、このキャビティ内を真空引きした状態で、射出プランジャを射出スリーブ内で進出させることにより、射出スリーブ内に保持されている溶湯をキャビティ内に射出充填して鋳物を鋳造するようにしている。
【0003】
ところで、射出プランジャは射出スリーブ内を摺動するため、両者間には僅かな隙間が形成されている。このため、キャビティ内を真空引きすると、外気が上記隙間から射出スリーブ内のキャビティ側空間に吸引されてキャビティ内に侵入し、その結果、キャビティ内の真空度を高く保持することができず、鋳造された鋳物に鋳巣が多発する。
【0004】
また、上述の如く外気が射出スリーブのキャビティ側空間内に吸引されると、当該空間内の真空度が瞬間的に低下し、当該空間内に保持されている溶湯の一部がキャビティ内に吸い込まれる現象が生じ、その後にキャビティ内に射出充填された溶湯との間で凝固タイミングがずれて融合が不十分となり、このため、鋳造された鋳物に湯境状の欠陥ができることがある。この現象は、キャビティ内の真空度が高く要求される程多くなる。
【0005】
そこで、射出プランジャ外周面に環状吸引溝を形成し、プランジャロッド内に形成した真空引き通路を介して上記環状吸引溝を真空ポンプに接続し、上記環状吸引溝内を真空引きすることにより、射出プランジャと射出スリーブとの間の僅かな隙間から侵入しようとする外気を上記環状吸引溝内に引き込んでキャビティ側に侵入しないようにした真空ダイカスト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、上記環状吸引溝に加えて該環状吸引溝よりプランジャロッドよりの射出プランジャ外周面に0リング等の接触型の環状シール材を装着した真空ダイカスト装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特公平2−45941号公報(第3頁、第2図)
【特許文献2】
特開平1−313175号公報(第3頁、第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1のように、射出プランジャ外周面に環状吸引溝を形成しても、鋳造を長期間に亘って繰り返し行っているうちに、射出プランジャ外周面及び射出スリーブ内周面が摩耗して両者間の隙間が大きくなり、環状吸引溝の吸引力だけでは、上記隙間から侵入しようとする外気を十分に環状吸引溝内に引き込むことができず、その一部がキャビティ側に侵入することになる。これでは、キャビティ内の真空度を高く保持することができず、鋳物への鋳巣発生を解消することができない。また、外気が射出スリーブのキャビティ側空間内に吸引されて当該空間内の真空度が瞬間的に低下することに起因する溶湯の吸込み現象が生じ、鋳物への湯境状欠陥発生を解消することができない。
【0009】
一方、特許文献2は、上記の環状吸引溝に加えて環状シール材を設けることで、上述の如き不具合を解消しようとするものであるが、この環状シール材は射出スリーブ内周面と摺接する接触型であるため、鋳造を長期間に亘って繰り返し行っているうちに摩耗するとともに、鋳造時の熱影響で劣化してシール機能を十分に発揮させることができなくなる。これでは、特許文献1と同様に外気がキャビティ内に侵入し、鋳巣や湯境状欠陥がほとんどない健全な鋳物を鋳造することができない。
【0010】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、キャビティ内の真空度を向上させるとともに、射出スリーブのキャビティ側空間内の真空度が瞬間的に低下することに起因する溶湯の吸込み現象をなくし、鋳巣や湯境状欠陥がほとんどない健全な鋳物を鋳造することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、特許文献2の接触型の環状シール材に代えて非接触型のシール構造を採用したことを特徴とする。
【0012】
具体的には、この発明は、固定型と可動型との型閉じ状態で両者間に形成されるキャビティ内に連通し溶湯を一時的に保持する射出スリーブと、該射出スリーブ内に摺動自在に挿入されプランジャロッド先端に固着された射出プランジャとを備え、上記キャビティ内を真空引きしかつ上記射出プランジャを進出させることにより、上記射出スリーブ内に保持されている溶湯をキャビティ内に射出充填して鋳物を鋳造する真空ダイカスト装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0013】
すなわち、この発明は、上記射出プランジャ外周面には、環状吸引溝が形成され、上記プランジャロッド内には、上記環状吸引溝を負圧源に接続する真空引き通路が形成され、上記環状吸引溝よりプランジャロッドよりの射出プランジャ外周面には、交互に並設された環状凸条部と環状凹条部とからなり射出スリーブ内周面と非接触状態のラビリンスシールが一体に形成されていることを特徴とする。
【0014】
上記の構成により、この発明では、キャビティ内を真空引きすると、射出プランジャと射出スリーブとの間の僅かな隙間から侵入しようとする外気のほとんどは、ラビリンスシールにより侵入が阻止される。ラビリンスシールを通過した僅かな外気は、ラビリンスシールを通過する過程で絞りと膨張が繰り返し行われることで侵入する勢いが殺がれ、すなわち圧力損失効果によってその下流側の環状吸引溝内に確実に引き込まれて射出スリーブのキャビティ側空間内及びキャビティ内に侵入しない。よって、キャビティ内の真空度が向上して鋳巣や湯境状欠陥がほとんどない高品質で健全な鋳物が得られる。また、ラビリンスシールは、射出スリーブ内周面と接触しない非接触型であって長きに亘って鋳造しても摩耗せず、また、射出プランジャの一部で構成されているため熱劣化せず、シール効果が低減しない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0016】
図2はこの発明の実施の形態に係る真空ダイカスト装置を示す。同図中、1は固定型であり、この固定型1は、固定盤2に取り付けられた固定ホルダ3に型合わせ面1aを露出させた状態で嵌合保持されている。4は上記固定型1に対向して配置された可動型であり、この可動型4は、可動盤5にエジェクタプレート収容ブロック6を介して取り付けられた可動ホルダ7に型合わせ面4aを露出させた状態で嵌合保持されている。上記可動型4は、図示しない移動機構により固定型1に対して接離して型開き・型閉じするように構成され、固定型1と可動型4との型閉じ状態で両者間にキャビティ8が形成されるようになっている。
【0017】
上記可動型4の型合わせ面4aには、図3にも示すように、3つの真空引き溝9がそれぞれキャビティ8に連通するように形成され、これら真空引き溝9は1つに合流して可動型4の型合わせ面4aに開口する第1真空引き通路10のポート10aに接続されている。この第1真空引き通路10は、第1真空引き配管11を介して負圧源である第1真空ポンプ12に接続され、上記第1真空引き配管11の途中には第1制御弁13が介設されている。そして、固定型1と可動型4との型閉じ状態で上記第1真空ポンプ12を作動させ、第1制御弁13で真空度を調整しながらキャビティ8内を目的の真空度に達するまで真空引きするようになっている。
【0018】
また、上記可動ホルダ7の型合わせ面7aには、矩形環状シール溝14がキャビティ8を取り囲むように形成され、耐熱ゴム製のOリングからなる環状シール材15が型閉じ状態で固定ホルダ3及び可動ホルダ7の型合わせ面3a,7a間をシールするように上記環状シール溝14に嵌め込まれている。このように、環状シール材15をキャビティ8からできるだけ離れた可動ホルダ7の型合わせ面7aに配置しているのは、環状シール材15が溶湯の熱影響で熱劣化するのを可及的に防止するためである。
【0019】
上記固定型1の下端寄りには、断面円形の射出スリーブ16の一端側が接続され、該射出スリーブ16は、可動型4の型合わせ面4aに形成された湯道17によりキャビティ8に連続し、溶湯(図示せず)をキャビティ8に射出する前に一時的に保持するようになっている。上記射出スリーブ16の内周面は鏡面仕上げされて凹凸がなく、射出スリーブ16内には、円柱形状の射出プランジャ18が射出スリーブ16他端側から摺動自在に挿入され、この射出プランジャ18は、図示しないショットシリンダに連結されたプランジャロッド19先端に固着され、ショットシリンダの伸縮作動により射出スリーブ16内を進退するようになっている。この射出スリーブ16の他端側には給湯口16aが形成され、該給湯口16aは、図示しないが供給管によって溶湯保持炉に接続されており、溶湯保持炉内に貯留されているアルミニウム合金やマグネシウム合金等の溶湯を射出プランジャ18の後退状態で供給管を経て射出スリーブ16内に給湯して一時的に保持し、上記キャビティ8を真空引きした状態で、射出プランジャ18を射出スリーブ16内で進出させることにより、上記射出スリーブ16内に保持されている溶湯をキャビティ8内に射出充填して鋳物を鋳造するようになっている。
【0020】
図1に拡大詳示するように、上記射出プランジャ18は、先端側の第1ブロック20と後側の第2ブロック21とが一体に接続されて形成され、これら第1ブロック20と第2ブロック21との接続部分の外周面には、円形の環状吸引溝22が形成されている。
【0021】
上記第2ブロック21及びプランジャロッド19内には、複数(図1に2つのみ現れる)の第2真空引き通路23が軸方向に形成され、その一端は上記環状吸引溝22に接続されている。上記第2真空引き通路23の他端は、第2真空引き配管24を介して負圧源である第2真空ポンプ25に接続され、上記第2真空引き配管24の途中には第2制御弁26が介設されている。これにより、上記環状吸引溝22が第2真空引き通路23及び第2真空引き配管24によって第2真空ポンプ25に接続されている。そして、固定型1と可動型4との型閉じ状態で上記第2真空ポンプ25を作動させ、第2制御弁26で真空度を調整しながら環状吸引溝22内を目的の真空度に達するまで真空引きするようになっている。この環状吸引溝22内の真空引きは上記キャビティ8内の真空引きと併行して行われる。
【0022】
上記環状吸引溝22よりプランジャロッド19よりの射出プランジャ18外周面である第2ブロック21外周面には、円形の環状凸条部21aと同じく円形の環状凹条部21bとが交互に複数並設され、上記各環状凸条部21aは射出スリーブ16内周面と僅かな間隔をあけていて、外気がこの隙間を通過することで絞られ、さらに、その隣の環状凹条部21bに流入することで膨張し、この絞りと膨張とを繰り返すことによって外気の侵入の勢いを減殺するように構成されている。したがって、上記各環状凸条部21aと各環状凹条部21bとにより、射出スリーブ16内周面と非接触状態のラビリンスシール27が一体に形成されている。このことを本発明の特徴としている。
【0023】
上記エジェクタプレート収容ブロック6には収容室28が形成され、上記可動型4及び可動ホルダ7には、キャビティ8と上記収容室28とに貫通する貫通孔29が形成され、この貫通孔29には、キャビティ8に対して進退する2本のエジェクタピン30が進退可能に嵌挿され、その基端は上記収容室28内に配置されたエジェクタプレート31に固定されている。このエジェクタプレート31は図示しない作動機構により進退するようになっており、鋳造時にはエジェクタプレート31を後退させてエジェクタピン30をキャビティ8に突出しないようにし、鋳造後はエジェクタプレート31を進出させてエジェクタピン30をキャビティ8に突出させることにより、鋳造された鋳物を脱型するようになっている。
【0024】
このように構成された真空ダイカスト装置では、型閉じ後に射出プランジャ18の後退状態で溶湯を射出スリーブ16に給湯して一時的に保持し、射出プランジャ18を低速で進出させて上記溶湯をキャビティ8内に低速で射出する。射出プランジャ18が進出して給湯口16aを塞ぐと、第1真空引きポンプ12を作動させるとともに第1制御弁13の開度を調整してキャビティ8内を真空引きする。これと併行して第2真空引きポンプ25を作動させるとともに第2制御弁26の開度を調整して環状吸引溝22内を真空引きする。
【0025】
この際、外気が射出スリーブ16内周面と射出プランジャ18外周面との間の僅かな隙間からキャビティ8側に侵入しようとしても、侵入方向上流側の第2ブロック21に形成されたラビリンスシール27で外気の侵入がほとんど阻止され、かつ非接触シールであるがためにラビリンスシール27を通過した僅かな外気は、ラビリンスシール27を通過する過程で絞りと膨張とを繰り返して侵入の勢いが減殺され、射出プランジャ18先端から手前の環状吸引溝22内に確実に吸引されて第2真空引き通路23及び第2真空引き配管24を経て射出スリーブ16外に排出され、侵入方向下流側の第1ブロック20に到達しない。その結果、図4に示すように、キャビティ8内の真空度を約15Torrにすることができた。この数値は、鋳造された鋳物に鋳巣がほとんどない健全な状態にするには、キャビティ8内の真空度が約30Torr必要であることからすれば、十分に満足できる数値である。
【0026】
そして、キャビティ8内の真空度が上述の如く約15Torrに達すると、射出プランジャ18を高速で進出させて溶湯をキャビティ8内に高速で射出充填して鋳物を鋳造する。鋳造された鋳物がアルミニウム合金製である場合を例に挙げると、本実施形態では、鋳物中のガス含有量は1〜2cc/100gAlと鋳巣がほとんどない高品質で健全な鋳物が得られた。
【0027】
また、上述の如く外気は、ラビリンスシール27のシール機能と環状吸引溝22の引込み機能により、射出スリーブ16のキャビティ側空間内に到達しないので、外気が射出スリーブ16のキャビティ側空間内に吸引されて当該空間内の真空度が瞬間的に低下することに起因する溶湯Mの吸込み現象が生じず、鋳物への湯境状欠陥発生を解消することができる。
【0028】
さらに、射出スリーブ16内周面と接触しない非接触型のラビリンスシール27を採用しているので、ラビリンスシール27は長きに亘って鋳造しても摩耗せず、また、射出プランジャ18の一部で構成されているため熱劣化せず、シール効果が確保することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、環状吸引溝を射出プランジャ外周面に形成するとともに、プランジャロッド内に形成した真空引き通路により上記環状吸引溝を負圧源に接続し、かつ環状吸引溝よりプランジャロッド寄りの射出プランジャ外周面に射出スリーブ内周面と非接触状態のラビリンスシールを形成した。これにより、上記ラビリンスシールを通過する僅かな外気の侵入する勢いをラビリンスシールを通過する過程で減殺して上記環状吸引溝内に確実に引き込み、射出スリーブのキャビティ側空間内及びキャビティ内に外気が侵入しないようにすることができ、キャビティ内の真空度を高い保持して鋳巣や湯境状欠陥がほとんどない高品質で健全な鋳物を鋳造することができる。また、接触による摩耗がなく、かつ熱劣化しない非接触型のラビリンスシールによりシール効果を低減しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る真空ダイカスト装置における射出スリーブ部分の断面図である。
【図2】実施形態に係る真空ダイカスト装置の断面図である。
【図3】実施形態に係る真空ダイカスト装置の可動型側を型合わせ面側から見た図である。
【図4】実施形態に係る真空ダイカスト装置の真空度を示すグラフである。
【符号の説明】
1 固定型
4 可動型
8 キャビティ
16 射出スリーブ
18 射出プランジャ
19 プランジャロッド
21a 環状凸条部
21b 環状凹条部
22 環状吸引溝
23 第2真空引き通路
25 第2真空ポンプ(負圧源)
27 ラビリンスシール
【発明の属する技術分野】
この発明は、真空ダイカスト装置の改良に関し、特に高真空化対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、真空ダイカスト装置では、固定型と可動型とを型閉じして両者間にキャビティを形成し、このキャビティ内を真空引きした状態で、射出プランジャを射出スリーブ内で進出させることにより、射出スリーブ内に保持されている溶湯をキャビティ内に射出充填して鋳物を鋳造するようにしている。
【0003】
ところで、射出プランジャは射出スリーブ内を摺動するため、両者間には僅かな隙間が形成されている。このため、キャビティ内を真空引きすると、外気が上記隙間から射出スリーブ内のキャビティ側空間に吸引されてキャビティ内に侵入し、その結果、キャビティ内の真空度を高く保持することができず、鋳造された鋳物に鋳巣が多発する。
【0004】
また、上述の如く外気が射出スリーブのキャビティ側空間内に吸引されると、当該空間内の真空度が瞬間的に低下し、当該空間内に保持されている溶湯の一部がキャビティ内に吸い込まれる現象が生じ、その後にキャビティ内に射出充填された溶湯との間で凝固タイミングがずれて融合が不十分となり、このため、鋳造された鋳物に湯境状の欠陥ができることがある。この現象は、キャビティ内の真空度が高く要求される程多くなる。
【0005】
そこで、射出プランジャ外周面に環状吸引溝を形成し、プランジャロッド内に形成した真空引き通路を介して上記環状吸引溝を真空ポンプに接続し、上記環状吸引溝内を真空引きすることにより、射出プランジャと射出スリーブとの間の僅かな隙間から侵入しようとする外気を上記環状吸引溝内に引き込んでキャビティ側に侵入しないようにした真空ダイカスト装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、上記環状吸引溝に加えて該環状吸引溝よりプランジャロッドよりの射出プランジャ外周面に0リング等の接触型の環状シール材を装着した真空ダイカスト装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
【特許文献1】
特公平2−45941号公報(第3頁、第2図)
【特許文献2】
特開平1−313175号公報(第3頁、第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1のように、射出プランジャ外周面に環状吸引溝を形成しても、鋳造を長期間に亘って繰り返し行っているうちに、射出プランジャ外周面及び射出スリーブ内周面が摩耗して両者間の隙間が大きくなり、環状吸引溝の吸引力だけでは、上記隙間から侵入しようとする外気を十分に環状吸引溝内に引き込むことができず、その一部がキャビティ側に侵入することになる。これでは、キャビティ内の真空度を高く保持することができず、鋳物への鋳巣発生を解消することができない。また、外気が射出スリーブのキャビティ側空間内に吸引されて当該空間内の真空度が瞬間的に低下することに起因する溶湯の吸込み現象が生じ、鋳物への湯境状欠陥発生を解消することができない。
【0009】
一方、特許文献2は、上記の環状吸引溝に加えて環状シール材を設けることで、上述の如き不具合を解消しようとするものであるが、この環状シール材は射出スリーブ内周面と摺接する接触型であるため、鋳造を長期間に亘って繰り返し行っているうちに摩耗するとともに、鋳造時の熱影響で劣化してシール機能を十分に発揮させることができなくなる。これでは、特許文献1と同様に外気がキャビティ内に侵入し、鋳巣や湯境状欠陥がほとんどない健全な鋳物を鋳造することができない。
【0010】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、キャビティ内の真空度を向上させるとともに、射出スリーブのキャビティ側空間内の真空度が瞬間的に低下することに起因する溶湯の吸込み現象をなくし、鋳巣や湯境状欠陥がほとんどない健全な鋳物を鋳造することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、特許文献2の接触型の環状シール材に代えて非接触型のシール構造を採用したことを特徴とする。
【0012】
具体的には、この発明は、固定型と可動型との型閉じ状態で両者間に形成されるキャビティ内に連通し溶湯を一時的に保持する射出スリーブと、該射出スリーブ内に摺動自在に挿入されプランジャロッド先端に固着された射出プランジャとを備え、上記キャビティ内を真空引きしかつ上記射出プランジャを進出させることにより、上記射出スリーブ内に保持されている溶湯をキャビティ内に射出充填して鋳物を鋳造する真空ダイカスト装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0013】
すなわち、この発明は、上記射出プランジャ外周面には、環状吸引溝が形成され、上記プランジャロッド内には、上記環状吸引溝を負圧源に接続する真空引き通路が形成され、上記環状吸引溝よりプランジャロッドよりの射出プランジャ外周面には、交互に並設された環状凸条部と環状凹条部とからなり射出スリーブ内周面と非接触状態のラビリンスシールが一体に形成されていることを特徴とする。
【0014】
上記の構成により、この発明では、キャビティ内を真空引きすると、射出プランジャと射出スリーブとの間の僅かな隙間から侵入しようとする外気のほとんどは、ラビリンスシールにより侵入が阻止される。ラビリンスシールを通過した僅かな外気は、ラビリンスシールを通過する過程で絞りと膨張が繰り返し行われることで侵入する勢いが殺がれ、すなわち圧力損失効果によってその下流側の環状吸引溝内に確実に引き込まれて射出スリーブのキャビティ側空間内及びキャビティ内に侵入しない。よって、キャビティ内の真空度が向上して鋳巣や湯境状欠陥がほとんどない高品質で健全な鋳物が得られる。また、ラビリンスシールは、射出スリーブ内周面と接触しない非接触型であって長きに亘って鋳造しても摩耗せず、また、射出プランジャの一部で構成されているため熱劣化せず、シール効果が低減しない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0016】
図2はこの発明の実施の形態に係る真空ダイカスト装置を示す。同図中、1は固定型であり、この固定型1は、固定盤2に取り付けられた固定ホルダ3に型合わせ面1aを露出させた状態で嵌合保持されている。4は上記固定型1に対向して配置された可動型であり、この可動型4は、可動盤5にエジェクタプレート収容ブロック6を介して取り付けられた可動ホルダ7に型合わせ面4aを露出させた状態で嵌合保持されている。上記可動型4は、図示しない移動機構により固定型1に対して接離して型開き・型閉じするように構成され、固定型1と可動型4との型閉じ状態で両者間にキャビティ8が形成されるようになっている。
【0017】
上記可動型4の型合わせ面4aには、図3にも示すように、3つの真空引き溝9がそれぞれキャビティ8に連通するように形成され、これら真空引き溝9は1つに合流して可動型4の型合わせ面4aに開口する第1真空引き通路10のポート10aに接続されている。この第1真空引き通路10は、第1真空引き配管11を介して負圧源である第1真空ポンプ12に接続され、上記第1真空引き配管11の途中には第1制御弁13が介設されている。そして、固定型1と可動型4との型閉じ状態で上記第1真空ポンプ12を作動させ、第1制御弁13で真空度を調整しながらキャビティ8内を目的の真空度に達するまで真空引きするようになっている。
【0018】
また、上記可動ホルダ7の型合わせ面7aには、矩形環状シール溝14がキャビティ8を取り囲むように形成され、耐熱ゴム製のOリングからなる環状シール材15が型閉じ状態で固定ホルダ3及び可動ホルダ7の型合わせ面3a,7a間をシールするように上記環状シール溝14に嵌め込まれている。このように、環状シール材15をキャビティ8からできるだけ離れた可動ホルダ7の型合わせ面7aに配置しているのは、環状シール材15が溶湯の熱影響で熱劣化するのを可及的に防止するためである。
【0019】
上記固定型1の下端寄りには、断面円形の射出スリーブ16の一端側が接続され、該射出スリーブ16は、可動型4の型合わせ面4aに形成された湯道17によりキャビティ8に連続し、溶湯(図示せず)をキャビティ8に射出する前に一時的に保持するようになっている。上記射出スリーブ16の内周面は鏡面仕上げされて凹凸がなく、射出スリーブ16内には、円柱形状の射出プランジャ18が射出スリーブ16他端側から摺動自在に挿入され、この射出プランジャ18は、図示しないショットシリンダに連結されたプランジャロッド19先端に固着され、ショットシリンダの伸縮作動により射出スリーブ16内を進退するようになっている。この射出スリーブ16の他端側には給湯口16aが形成され、該給湯口16aは、図示しないが供給管によって溶湯保持炉に接続されており、溶湯保持炉内に貯留されているアルミニウム合金やマグネシウム合金等の溶湯を射出プランジャ18の後退状態で供給管を経て射出スリーブ16内に給湯して一時的に保持し、上記キャビティ8を真空引きした状態で、射出プランジャ18を射出スリーブ16内で進出させることにより、上記射出スリーブ16内に保持されている溶湯をキャビティ8内に射出充填して鋳物を鋳造するようになっている。
【0020】
図1に拡大詳示するように、上記射出プランジャ18は、先端側の第1ブロック20と後側の第2ブロック21とが一体に接続されて形成され、これら第1ブロック20と第2ブロック21との接続部分の外周面には、円形の環状吸引溝22が形成されている。
【0021】
上記第2ブロック21及びプランジャロッド19内には、複数(図1に2つのみ現れる)の第2真空引き通路23が軸方向に形成され、その一端は上記環状吸引溝22に接続されている。上記第2真空引き通路23の他端は、第2真空引き配管24を介して負圧源である第2真空ポンプ25に接続され、上記第2真空引き配管24の途中には第2制御弁26が介設されている。これにより、上記環状吸引溝22が第2真空引き通路23及び第2真空引き配管24によって第2真空ポンプ25に接続されている。そして、固定型1と可動型4との型閉じ状態で上記第2真空ポンプ25を作動させ、第2制御弁26で真空度を調整しながら環状吸引溝22内を目的の真空度に達するまで真空引きするようになっている。この環状吸引溝22内の真空引きは上記キャビティ8内の真空引きと併行して行われる。
【0022】
上記環状吸引溝22よりプランジャロッド19よりの射出プランジャ18外周面である第2ブロック21外周面には、円形の環状凸条部21aと同じく円形の環状凹条部21bとが交互に複数並設され、上記各環状凸条部21aは射出スリーブ16内周面と僅かな間隔をあけていて、外気がこの隙間を通過することで絞られ、さらに、その隣の環状凹条部21bに流入することで膨張し、この絞りと膨張とを繰り返すことによって外気の侵入の勢いを減殺するように構成されている。したがって、上記各環状凸条部21aと各環状凹条部21bとにより、射出スリーブ16内周面と非接触状態のラビリンスシール27が一体に形成されている。このことを本発明の特徴としている。
【0023】
上記エジェクタプレート収容ブロック6には収容室28が形成され、上記可動型4及び可動ホルダ7には、キャビティ8と上記収容室28とに貫通する貫通孔29が形成され、この貫通孔29には、キャビティ8に対して進退する2本のエジェクタピン30が進退可能に嵌挿され、その基端は上記収容室28内に配置されたエジェクタプレート31に固定されている。このエジェクタプレート31は図示しない作動機構により進退するようになっており、鋳造時にはエジェクタプレート31を後退させてエジェクタピン30をキャビティ8に突出しないようにし、鋳造後はエジェクタプレート31を進出させてエジェクタピン30をキャビティ8に突出させることにより、鋳造された鋳物を脱型するようになっている。
【0024】
このように構成された真空ダイカスト装置では、型閉じ後に射出プランジャ18の後退状態で溶湯を射出スリーブ16に給湯して一時的に保持し、射出プランジャ18を低速で進出させて上記溶湯をキャビティ8内に低速で射出する。射出プランジャ18が進出して給湯口16aを塞ぐと、第1真空引きポンプ12を作動させるとともに第1制御弁13の開度を調整してキャビティ8内を真空引きする。これと併行して第2真空引きポンプ25を作動させるとともに第2制御弁26の開度を調整して環状吸引溝22内を真空引きする。
【0025】
この際、外気が射出スリーブ16内周面と射出プランジャ18外周面との間の僅かな隙間からキャビティ8側に侵入しようとしても、侵入方向上流側の第2ブロック21に形成されたラビリンスシール27で外気の侵入がほとんど阻止され、かつ非接触シールであるがためにラビリンスシール27を通過した僅かな外気は、ラビリンスシール27を通過する過程で絞りと膨張とを繰り返して侵入の勢いが減殺され、射出プランジャ18先端から手前の環状吸引溝22内に確実に吸引されて第2真空引き通路23及び第2真空引き配管24を経て射出スリーブ16外に排出され、侵入方向下流側の第1ブロック20に到達しない。その結果、図4に示すように、キャビティ8内の真空度を約15Torrにすることができた。この数値は、鋳造された鋳物に鋳巣がほとんどない健全な状態にするには、キャビティ8内の真空度が約30Torr必要であることからすれば、十分に満足できる数値である。
【0026】
そして、キャビティ8内の真空度が上述の如く約15Torrに達すると、射出プランジャ18を高速で進出させて溶湯をキャビティ8内に高速で射出充填して鋳物を鋳造する。鋳造された鋳物がアルミニウム合金製である場合を例に挙げると、本実施形態では、鋳物中のガス含有量は1〜2cc/100gAlと鋳巣がほとんどない高品質で健全な鋳物が得られた。
【0027】
また、上述の如く外気は、ラビリンスシール27のシール機能と環状吸引溝22の引込み機能により、射出スリーブ16のキャビティ側空間内に到達しないので、外気が射出スリーブ16のキャビティ側空間内に吸引されて当該空間内の真空度が瞬間的に低下することに起因する溶湯Mの吸込み現象が生じず、鋳物への湯境状欠陥発生を解消することができる。
【0028】
さらに、射出スリーブ16内周面と接触しない非接触型のラビリンスシール27を採用しているので、ラビリンスシール27は長きに亘って鋳造しても摩耗せず、また、射出プランジャ18の一部で構成されているため熱劣化せず、シール効果が確保することができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、環状吸引溝を射出プランジャ外周面に形成するとともに、プランジャロッド内に形成した真空引き通路により上記環状吸引溝を負圧源に接続し、かつ環状吸引溝よりプランジャロッド寄りの射出プランジャ外周面に射出スリーブ内周面と非接触状態のラビリンスシールを形成した。これにより、上記ラビリンスシールを通過する僅かな外気の侵入する勢いをラビリンスシールを通過する過程で減殺して上記環状吸引溝内に確実に引き込み、射出スリーブのキャビティ側空間内及びキャビティ内に外気が侵入しないようにすることができ、キャビティ内の真空度を高い保持して鋳巣や湯境状欠陥がほとんどない高品質で健全な鋳物を鋳造することができる。また、接触による摩耗がなく、かつ熱劣化しない非接触型のラビリンスシールによりシール効果を低減しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る真空ダイカスト装置における射出スリーブ部分の断面図である。
【図2】実施形態に係る真空ダイカスト装置の断面図である。
【図3】実施形態に係る真空ダイカスト装置の可動型側を型合わせ面側から見た図である。
【図4】実施形態に係る真空ダイカスト装置の真空度を示すグラフである。
【符号の説明】
1 固定型
4 可動型
8 キャビティ
16 射出スリーブ
18 射出プランジャ
19 プランジャロッド
21a 環状凸条部
21b 環状凹条部
22 環状吸引溝
23 第2真空引き通路
25 第2真空ポンプ(負圧源)
27 ラビリンスシール
Claims (1)
- 固定型と可動型との型閉じ状態で両者間に形成されるキャビティ内に連通し溶湯を一時的に保持する射出スリーブと、
該射出スリーブ内に摺動自在に挿入されプランジャロッド先端に固着された射出プランジャとを備え、
上記キャビティ内を真空引きしかつ上記射出プランジャを進出させることにより、上記射出スリーブ内に保持されている溶湯をキャビティ内に射出充填して鋳物を鋳造する真空ダイカスト装置であって、
上記射出プランジャ外周面には、環状吸引溝が形成され、
上記プランジャロッド内には、上記環状吸引溝を負圧源に接続する真空引き通路が形成され、
上記環状吸引溝よりプランジャロッドよりの射出プランジャ外周面には、交互に並設された環状凸条部と環状凹条部とからなり射出スリーブ内周面と非接触状態のラビリンスシールが一体に形成されていることを特徴とする真空ダイカスト装置。
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