JP2005246470A - ダイカストマシン用真空装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排気能力が向上したダイカストマシン用真空装置を提供する。
【解決手段】 ダイカストマシン用真空装置は、可動金型15および移動金型16に囲まれた空間であるキャビティ22を真空減圧するための真空ポンプ17と、キャビティ22の排気を行なうための排気道23を含むチルベント25と、排気道23と真空ポンプ17とを接続するための接続ホース18とを備える。接続ホース18は、内径が25mm以上、かつ、長さが2m以下になるように形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ダイカストマシンに関する。特に、ダイカストマシン用真空装置に関する。
ダイカスト法は、材料としての溶融金属を精密な金型に圧入して冷却することにより、一定の形状を有する部材を生産する鋳造方式の一種である。ダイカスト法の中には、金型の内部に形成されたキャビティ内を減圧してダイカストを行なう真空ダイカスト法がある。真空ダイカスト法においては、キャビティ内を真空にするために真空ポンプが必要であり、また、キャビティの内部を短時間に排気するために、真空タンクを介して排気を行なう。真空タンクは大型のものが使用されている。
特許第3335559号公報においては、真空タンクの小型化を図ったダイカストマシン用真空装置が開示されている。このダイカストマシン用真空装置によれば、真空供給源として空気圧式の往復動ポンプが使用されることで、真空発生装置の小型化が図られ、真空装置全体をコンパクトにユニット化してダイプレート上などに搭載することができ、このことに応じて真空タンクと金型とを接続するホースの長さを短縮でき、真空タンクの小型化を図ることができ、真空装置全体をより一層コンパクト化できるようになると開示されている。
特許第3335559号公報
従来の技術に基づくダイカストマシンにおいては、通常の真空タンクの容量が200L程度であり、ダイカストマシン用真空装置が大型であるという問題があった。
上記の特許文献1に開示されたダイカストマシン用真空装置においては、真空タンクの容量を、200Lから20〜100Lに小型化することが可能になっている。しかし、上記の特許文献1に開示されたダイカストマシン用真空装置においては、真空タンクがダイカストマシン用真空装置の必須の構成になっている。このため、ダイカストマシン用真空装置が未だ大型であり、小型化のために真空タンクを排除すると時間がかかってしまい実用的ではないという問題があった。
特に、小型のダイカストマシンにおいては、真空タンクおよび真空ポンプを配置できる空間が小さいために、ダイカストマシンに真空タンクや真空ポンプなどのダイカストマシン用真空装置を搭載することが困難であるという問題があった。たとえば、型締力が350トン以下のダイカストマシンにおいては、装置のフレームが小型のために真空タンクをダイカストマシンに直接的に搭載することが極めて困難であるという問題があった。
また、従来の技術におけるダイカストマシンにおいては、溶融金属を注入する射出部に形成されたスリーブとプランジャチップとの隙間から、真空減圧を行なっているキャビティ内に向かって空気が流入してしまうことがあった。この結果、真空減圧に時間がかかったり、十分な減圧が行なえないという問題があった。さらに、スリーブの内部に高速で流入した空気は、射出部の内部の溶融金属を噴き上げ、噴き上げられた溶融金属は、キャビティに設けられた湯道で凝固してしまう。このため、ダイカスト製品となった場合に内部に湯境欠陥が存在して、健全なダイカスト製品を形成することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、排気能力が向上したダイカストマシン用真空装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置は、第1の金型および第2の金型に囲まれた空間であるキャビティを真空減圧するための真空ポンプと、上記キャビティの排気を行なうための排気道を含むチルベントと、上記排気道と上記真空ポンプとを接続するための接続ホースとを備える。上記接続ホースは、内径が25mm以上、かつ、長さが2m以下になるように形成されている。
上記目的を達成するため、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置は、給湯口を有するスリーブと、上記給湯口を閉止するためのシャッターと、上記スリーブの長手方向に移動可能に形成され、上記スリーブの内部に挿入できるように形成されたプランジャと、上記プランジャと上記スリーブとの間を密閉するための密閉手段とを備える。
本発明によれば、排気能力が向上したダイカストマシン用真空装置を提供することができる。
(実施の形態1)
図1から図4を参照して、本発明に基づく実施の形態1におけるダイカストマシン用真空装置について説明する。
図1は、本実施の形態におけるダイカストマシンの概略側面図である。ダイカストマシンは、フレーム20を備え、フレーム20に各装置が配置されている。ダイカストマシンは、第1の金型としての可動金型15と、第2の金型としての固定金型16とを含む。鋳造は、可動金型15と固定金型16とに囲まれた金型内部の空間であるキャビティで行なわれる。
固定金型16は、固定盤2に固定されている。固定盤2は、フレーム20に固定され、不動である。可動金型15は可動盤1に固定されている。可動盤1は、フレーム20に固定されたタイバー3の延在方向に沿って、水平方向に移動できるように形成されている。可動盤1は、リンク4を介してクロスヘッド5に接続されている。リンク4は、リンクピン9を支点にして折れ曲がるように形成されている。クロスヘッド5は、型締めシリンダ7に接続され、水平方向に移動可能なように形成されている。型締めシリンダ7は、ベースフレーム30に固定されたリンクハウジング6に固定されている。ダイカストマシンは、型締めシリンダ7が駆動することによって、クロスヘッド5が水平方向に移動して、リンク4を介して、可動盤1および可動金型15が水平方向に移動するように形成されている。
可動盤1には、鋳造されたダイカスト製品を金型から外すための押出しシリンダ8が固定されている。押出しシリンダ8は、押出しシリンダ8が駆動することによって、押出しロッド10が水平方向に移動するように形成されている。押出しシリンダ8は、金型の内部のキャビティに形成された鋳造品を押すことにより、可動金型15から取り外すことができるように形成されている。可動金型15および固定金型16の境界面の付近には、金型の内部のキャビティと真空ポンプ17を接続するための金型接続部材19が形成されている。金型接続部材19には、接続ホース18が接続されている。
固定盤2には、射出部39が固定されている。射出部39は、スリーブ12およびプランジャロッド11を含む。スリーブ12は、固定盤2に固定されている。スリーブ12には、溶融金属を金型に圧入するためのプランジャロッド11が挿入され、プランジャロッド11には、射出シリンダ13が接続されている。射出シリンダ13は、プランジャロッドを水平方向に移動させるように形成されている。射出シリンダ13は、十分な圧力で溶融金属を押圧するためにアキュムレータ14が接続されている。
図2に、本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置のうち、2つの金型の上部の拡大断面図を示す。可動金型15と固定金型16には、金型同士が対向する面に、鋳造を行なうための窪んだ部分が形成され、可動金型15および固定金型16に囲まれた空間であるキャビティ22が形成されている。キャビティ22は、製造するダイカスト製品の形状に沿うように形成されている。
キャビティ22の上方において、可動金型15と固定金型16との境界部の上部には、キャビティ22から真空ポンプへの経路を形成して、さらに、キャビティ22から溶融金属が金型の外部に噴出することを防止するためのチルベント25が形成されている。
チルベント25は、第1のチルベント部材21aと第2のチルベント部材21bとを含む。第1のチルベント部材21aは、可動金型15の上部に形成された切欠き部37aに嵌め込まれ、可動金型15に接合固定されている。第2のチルベント部材21bは、固定金型16の上部に形成された切欠き部37bに嵌め込まれ、固定金型16に接合固定されている。チルベント25には、鋳造を行なう際に冷却ができるように、図示しない冷却手段が接続されている。
第1のチルベント部材21aおよび第2のチルベント部材21bは、互いに対向するように配置され、それぞれの対向する面は、互いにほぼ平行になるように形成されている。チルベント25は、第1のチルベント部材21aと第2のチルベント部材21bとが互いに対向する面同士の隙間である排気道23を有する。上記のそれぞれの対向する面は、図2に示すように、断面が山型が連続する形状になるように形成されている。すなわち、断面形状が鋸の刃先の形状になるように形成されている。このように、排気道23は、その経路が長くなるように形成されている。第1のチルベント部材21aと第2のチルベント部材21bとは、接触部61で接触して、排気道23が完全に閉塞されないように形成されている。
第2のチルベント部材21bには、排気道23に連通するように孔35が形成されている。第2のチルベント部材21bの上面には、チルベント25と接続ホース18とを連結するための金型接続部材19が形成されている。金型接続部材19は孔36を含み、孔36は、孔35に連通するように形成されている。金型接続部材19には、接続ホース18が接続され、接続ホース18の先端には、真空ポンプ17が接続されている。このように、キャビティ22は、排気道23、孔35,36、および接続ホース18を介して真空ポンプ17に接続されている。
本実施の形態における接続ホース18は、内径(φ)が25mm以上で、かつ、長さが2m以下になるように形成されている。図1に示すように、真空ポンプ17は、フレーム20の上部に固定されている。本実施の形態におけるダイカストマシンには、真空タンクは形成されていない。金型接続部材19は、接続ホース18を介して、直接的に真空ポンプ17に接続されている。本実施の形態における真空ポンプ17は、油回転式の真空ポンプである。
本実施の形態におけるダイカストマシンは、型締力が350トンである。フレーム20の上部に配置された真空ポンプ17は、排気速度が10L/s(36m3/hr)の油回転ポンプである。また、接続ホース18は、内径が40mmで、長さが1.5mのステンレス製のフレキシブルホースである。チルベント25および2つの金型は、熱間金型用合金工具鋼SKD61(以下、単に「SKD61材」という。)で形成されている。チルベントに形成された排気道23は、幅方向の大きさ(間隙の間隔)が0.5mmになるように形成されている。本実施の形態におけるキャビティの体積は、約500cm3である。
(作用・効果)
図1において、型締めシリンダ7が駆動することによって、可動盤1および可動金型15を水平方向に移動して、可動金型15と固定金型16とが接触する。溶融金属は、スリーブ12の内部に注入される。真空ポンプ17を駆動することによって、接続ホース18、金型接続部材19を介して、金型の内部のキャビティが真空減圧される。一方で、射出シリンダ13が駆動することによって、プランジャロッド11が固定金型16に向かって移動して、スリーブ12の内部の溶融金属が金型の内部のキャビティに圧入される。
図2において、溶融金属はキャビティ22に注入されて鋳造が行なわれる。キャビティ22は、真空ポンプ17によって真空になるように排気され、一方で、プランジャロッドによって、溶融金属がキャビティ22に圧入される。このため、溶融金属は、排気道23を真空ポンプ17の方に向かって移動しようとする。しかし、チルベント25が冷却手段によって冷却されているため、溶融金属は、排気道23を上昇していく途中に固化して、溶融金属がチルベント25の外部に放出されることを防止できる。
キャビティ22の内部に注入された溶融金属は、キャビティ22の冷却が行なわれることによって、固化してキャビティ22の形状に沿ったダイカスト製品が製造される。この後に、型締めシリンダ7を駆動することによって、可動金型15を固定金型16から引離す。ダイカスト製品は、押出しシリンダ8を駆動することによって、金型から取り外される。この操作を繰り返すことにより、ダイカスト製品の連続的な製造を行なうことができる。
図2において、第1のチルベント部材21aと第2のチルベント部材21bとの間の密閉は、接触部61によって達成される。また、それぞれのチルベント部材とそれぞれの金型との間の密閉は、第1のチルベント部材21aと可動金型15との接合面および第2のチルベント部材21bと固定金型16との接合面とによって達成される。
従来の技術に基づくダイカストマシン用真空装置においては、たとえば型締力が350トンのダイカストマシンに対して、ダイカストマシンのフレームに、真空タンクを直接的に搭載することができなかった。このため、従来のダイカスト用真空装置においては、真空タンクをダイカストマシンの近傍に別途配置することが必要になる。
この結果、真空タンクとキャビティとを連通する接続ホースの長さは5m〜10m程度必要になる。真空減圧のための経路は、長細い通路状になって、真空ポンプの排気能力よりも真空配管の配管抵抗の方が、キャビティ内の空気の排気速度に及ぼす影響が大きくなっていた。たとえば、内径が本実施の形態における接続ホースと同じもので、長さを6mにした場合、排気コンダクタンス(配管抵抗の逆数)は、本実施の形態における接続ホースの場合の1/4程度になる。したがって、容量が200Lの真空タンクを用いた場合においても、キャビティ内の空気の排気速度は0.8〜1倍程度になり、装置自体の大型化(高額化)に見合う効果を得ることはできなかった。
本発明のダイカスト用真空装置のように、接続ホースの長さを2m以下、内径を25mm以上にすることによって、接続ホースの排気コンダクタンスが大きくなって、排気能力が向上し、真空タンクを不要にすることができる。この結果、真空ポンプをダイカストマシンに直接的に搭載することができ、ダイカストマシン用真空装置の小型化を図ることができる。
図3に、従来の技術に基づくダイカストマシン用真空装置を用いた場合のキャビティ内の圧力変化と、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置を用いた場合のキャビティ内の圧力変化を説明するグラフを示す。曲線65が、従来の技術に基づくダイカストマシン用真空装置を用いたときのグラフであり、曲線66が、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置を用いたときのグラフである。従来技術に基づくダイカストマシン用真空装置においては、接続ホースの内径が40mm、長さが6m、真空タンクの容量が200Lのものを用いた。これに対し、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置においては、前述のように内径40mmと長さ1.5mを有する接続ホースを用いて、真空タンクが排除されている。
横軸がキャビティの減圧を行なう時間であり、縦軸がキャビティ内の圧力である。最終的な到達圧力は、従来の技術の装置および本発明の装置ともに、ほぼ同じ圧力になり、減圧開始から約7秒以降には定常圧力となる。一方で、真空減圧の開始から、7秒に至るまでの間は、本発明に基づくダイカスト用真空装置の方が、キャビティの圧力をより低くすることができる。本発明においては、従来の技術によるダイカストマシン用真空装置よりも、早く減圧を行なうことができる。
たとえば、型締力が350トンのダイカストマシンにおいて、従来技術に基づくダイカストマシン用真空装置では、キャビティ内の圧力をダイカストが行なわれる所定の圧力に減圧するまでに、約3.0秒必要であったが、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置では約1.5秒で排気を行なうことができた。また、型締力が125トンのダイカストマシンにおいて、従来技術に基づくダイカストマシン用真空装置では、所定の圧力に到達するまでに約1.4秒必要であったが、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置では0.7秒で減圧を行なうことができた。さらに、500トンのダイカストマシンにおいて、従来技術に基づくダイカストマシン用真空装置では、所定の圧力に到達するまでに約5.0秒必要であったが、本発明に基づく装置では約2.5秒で到達することができた。
このように、本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置は、従来技術に基づくダイカストマシン用真空装置より非常に短い時間で、ダイカストに必要な所定の圧力まで減圧を行なうことができる。この結果、1回の鋳造を行なう1サイクルの時間(サイクルタイム)が短くなって、生産性が向上する。たとえば、アルミニウムのダイカスト製品においては、サイクルタイムの短縮化を行なう必要性が大きく、真空減圧を行なう時間は0.5〜2秒程度であることが好ましい。このような短い減圧時間で減圧を行なう場合には、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置は特に有用である。
または、同じ減圧時間であっても、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置では、キャビティ内の圧力を大幅に低くすることができる。この結果、溶融金属の圧入を細部に至るまで確実に行なうことができ、また、ダイカスト製品に空気が混在して残ることを確実に防止できる。
上記の従来の技術による装置の比較において、接続ホールの内径が40mmのままで、徐々にホースの長さを0.5m単位で長くしていったところ、少なくとも長さが2mまでは、従来の技術に基づくダイカストマシン用真空装置よりも、優れた排気能力を得ることができた。一方で、長さが2mよりも長くなると、従来の技術に基づくダイカストマシン用真空装置と同等または劣る排気能力となった。このように、接続ホースの長さを2m以下にすることによって、従来の技術に基づくダイカストマシン用真空装置よりも排気能力を向上させることができる。
図4に、図3のグラフに加えて、接続ホースの内径を小さくした場合のグラフを示す。曲線67は、本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置の接続ホースを、内径が16mmのものに置き換えたときのグラフである。配管抵抗は、配管の長さよりも配管の内径により大きく依存する。内径が16mmの接続ホースを用いた場合、内径が40mmの接続ホースを用いた場合に比べて、大幅に排気能力が低下する。定常状態になるまでの減圧時間は、本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置よりも大幅に遅れ、定常状態に至るまでのキャビティ内の圧力についても、本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置よりも大幅に高い値になっている。
接続ホースとして通常用いられている真空配管には規格があって、その内径は小さいものから順に、φ10mm、φ16mm、φ25mm、φ40mm、およびφ50mmである。上記のように、内径が16mmの接続ホースでは、接続ホースの長さを短くしても、所定の圧力まで到達する減圧時間を短くするなどの排気能力を向上させることができなかった。一方で、内径が25mm以上の接続ホースを用いることによって、従来の技術に基づくダイカストマシン用真空装置よりも、排気能力を向上させることができた。
さらに配管抵抗を減らすため、接続ホースの内径は、40mm以上がより好ましい。この構成を採用することにより、より早くキャビティの内部の圧力を下げることができる。または、所定の時間に到達するキャビティの内部の圧力をより低くすることができる。すなわち、排気能力をより向上させることができる。
本実施の形態においては、型締力が350トンのダイカストマシンに対して、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置が用いられているが、特にこの形態に限られず、型締力が任意のものに本発明を適用することができる。
本実施の形態においては、キャビティを減圧する真空ポンプとして、油回転ポンプを用いている。このように、本発明に基づくダイカストマシン用真空装置は、真空ポンプとして往復動のポンプを用いる必要はなく、油回転ポンプによっても十分な排気速度を得ることができる。しかし、真空ポンプについては、特に油回転ポンプに限られず、往復動のポンプが接続されていてもよい。
また、本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置においては、チルベントがキャビティの上方に形成されているが、特にこの形態に限られず、たとえば、チルベントが金型の側面(キャビティの側方)に形成されていてもよい。
(実施の形態2)
(構成)
図5から図8を参照して、本発明に基づく実施の形態2におけるダイカストマシン用真空装置について説明する。
図5は、本実施の形態における第1のダイカストマシン用真空装置の概略断面図である。可動金型15および固定金型16を含み、キャビティ22を真空ポンプ17によって真空減圧できるように形成されていることは、実施の形態1におけるダイカストマシン用真空装置と同様である。
本実施の形態におけるチルベント26は、第1のチルベント部材21cと第2のチルベント部材21dとを含む。第1のチルベント部材21cは、可動金型15の上部に形成された切欠き部37aに配置されている。第2のチルベント部材21dは、固定金型16の上部に配置された切欠き部37bに配置されている。
本実施の形態における第1のチルベント部材21cは、弾性体としてのばね31を介して可動金型15に固定されている。第2のチルベント部材21dは、弾性体としてのばね31を介して固定金型16に固定されている。
ばね31は、第1のチルベント部材21cおよび第2のチルベント部材21dに形成された凹部32の内部に配置されている。ばね31は、凹部32の底部と、切欠き部37a,37bの側部と連結するように配置されている。凹部32とばね31は、それぞれのチルベント部材に複数配置されている。第1のチルベント部材21cおよび第2のチルベント部材21dは、ばねが配置されている方向に沿って移動可能なように形成されている。図5においては、水平方向に第1のチルベント部材21cおよび第2のチルベント部材21dが移動できるように形成されている。換言すると、第1のチルベント部材21cおよび第2のチルベント部材21dは、弾性体が接続され、弾性体が伸縮することによって浮動するように形成されている。弾性体は、2つのチルベント部材同士が密着する向きに力を加えるように形成されている。
第1のダイカストマシン用真空装置においては、可動金型15と固定金型16とは、チルベント26を取囲む部分において互いに接触してキャビティ22の密閉が形成されている。第1のチルベント部材21cと可動金型15とは、接触部62aで接触している。また、第2のチルベント部材21dと固定金型16とは、接触部62bで接触している。
第1のチルベント部材21cと可動金型15とは、切欠き部37aのばね31が接続されている側面において、冷間状態で互いに離れるように形成されている。また、第2のチルベント部材21dと固定金型16とは、切欠き部37bのばね31が接続されている側面において、冷間状態で互いに離れるように形成されている。すなわち、それぞれのチルベント部材と金型との間には間隙が形成され、それぞれのチルベント部材は、2つの金型同士が密着した状態においても、浮動するように形成されている。
ばね31は、第1のチルベント部材21cと第2のチルベント部材21dとが互いに密着する向きに押圧されるように形成されている。第1のチルベント部材21cと第2のチルベント部材21dとは、それぞれに接続されたばね31の作用によって接触部61で接触している。
第2のチルベント部材21dの上面には、金型接続部材19が形成されている。金型接続部材19には、接続ホース18が接続されている。接続ホース18は、真空ポンプ17に接続されている。本実施の形態におけるダイカストマシンは、型締力が350トンである。接続ホース18は、内径がφ40mm、長さが1.5mのステンレス製フレキシブルホースが用いられている。真空ポンプ17としては、排気速度が10L/s(36m3/hr)の油回転ポンプが配置されている。真空ポンプ17は、実施の形態1と同様に、ダイカストマシンのフレームの上部に固定されている。
実施の形態1におけるチルベントは、SKD61材(熱伝導率27W/m・K)で形成されているが、本実施の形態におけるチルベント26は、ベリリウム銅(熱伝導率150W/m・K)で形成されている。また、実施の形態1における排気道は、チルベント部材同士の間隔が0.5mmであったが、本実施の形態における排気道24は、チルベント部材同士の間隔が0.9mmである。
図6に、本実施の形態における第2のダイカストマシン用真空装置の概略断面図を示す。第2のダイカストマシン用真空装置においては、チルベント27が第1のチルベント部材21eと第2のチルベント部材21fとを含む。
第2のダイカストマシン用真空装置は、チルベント部材と金型とを固定する弾性体として、平板状のゴムシート33aが配置されている。ゴムシート33aは、耐熱性および弾力性を有する材料で形成されている。第1のチルベント部材21eは、ゴムシート33aを介して可動金型15に固定され、また、第2のチルベント部材21fは、ゴムシート33aを介して固定金型16に固定されている。
第1のチルベント部材21eと第2のチルベント部材21fとは、ゴムシート33aの弾性により、接触部61で接触している。第1のチルベント部材21eと可動金型15とは、接触部62aで接触している。第2のチルベント部材21fと固定金型16とは、接触部62bで接触している。
その他の構成については、本実施の形態における第1のダイカストマシン用真空装置と同様である。
図7に、本実施の形態における第3のダイカストマシン用真空装置の概略断面図を示す。第3のダイカストマシン用真空装置においては、チルベント28が第1のチルベント部材21gおよび第2のチルベント部材21hを含む。第1のチルベント部材21gおよび第2のチルベント部材21hに凹部32が形成され、凹部32の内部に弾性体としてばね31が配置されていることは、本実施の形態における第1のダイカストマシン用真空装置と同様である。
第3のダイカストマシン用真空装置においては、可動金型15および固定金型16に形成された切欠き部38a,38bが、第1のダイカストマシン用真空装置の切欠き部よりも浅くなるように形成され、チルベント28が可動金型15および固定金型16の端面よりも飛び出している構成を備える。
第3のダイカストマシン用真空装置においては、それぞれのチルベント部材に接続されているばね31同士の鉛直方向の距離が短くなるように形成されている。第3のダイカストマシン用真空装置における排気道24の経路の長さおよび断面形状は、本実施の形態における第1のダイカストマシン用真空装置における排気道とほぼ同じである。
その他の構成については、本実施の形態における第1のダイカストマシン用真空装置と同様である。
図8に、本実施の形態における第4のダイカストマシン用真空装置の概略断面図を示す。第4のダイカストマシン用真空装置においては、チルベント29が第1のチルベント部材21iと第2のチルベント部材21jとを含む。第4のダイカストマシン用真空装置において、弾性体としてゴムシートが配置され、第1のチルベント部材21iと第2のチルベント部材21jとが浮動するように形成されていることは、本実施の形態における第2のダイカストマシン用真空装置と同様である。
第4のダイカストマシン用真空装置においては、可動金型15および固定金型16に形成された切欠き部38a,38bが第2のダイカストマシン用真空装置よりも浅くなるように形成されている。チルベント29は、可動金型15および固定金型16の端面より飛び出すように配置されている。第4のダイカストマシン用真空装置における排気道24の経路の長さおよび断面形状は、本実施の形態における第2のダイカストマシン用真空装置とほぼ同じである。
その他の構成については、本実施の形態における第2のダイカストマシン用真空装置と同様である。
上記以外の構成については、実施の形態1におけるダイカストマシン用真空装置と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
(作用・効果)
図5に示す第1のダイカストマシン用真空装置において、金型の温度が低い初期の冷間状態で、可動金型15と固定金型16とを接合させたときに、第1のチルベント部材21cと第2のチルベント部材21dとは、互いに押付けられて接触部61で接触している。チルベント部材同士の密閉は、接触部61で形成されている。第1のチルベント部材21cと可動金型15との密閉は、接触部62aで形成されている。第2のチルベント部材21dと固定金型16との密閉は、接触部62bで形成されている。
溶融金属をキャビティに注入する場合には、各部材の温度が上昇する。特に、連続的に鋳造を行なう場合には、可動金型15および固定金型16が高温になる。たとえば、アルミニウムを用いた連続鋳造の際には、可動金型15および固定金型16のうち溶融金属と接する表面部分の温度は、300〜400℃程度まで上昇する。また、チルベント26の排気道24を形成している面においても、表面温度は300〜400℃程度まで上昇する。ここで、金型の材料であるSKD61材の線膨張係数が12×10-6/Kであるのに対し、チルベント部材の材料であるベリリウム銅の線膨張係数は、17×10-6/Kである。すなわち、線膨張係数は、金型よりチルベントの方が大きい。
本実施の形態において、たとえば温度上昇が350Kの場合、ばねやゴムシートなどの弾性体がないダイカストマシン用真空装置においては、金型とチルベントとの熱膨張差に起因して、可動金型と固定金型との合わせ面に0.1mm程度の隙間が生じる。キャビティ内の真空減圧する際には、この隙間から空気が進入してしまう。
本実施の形態における第1のダイカストマシン用真空装置においては、第1のチルベント部材21cが弾性体としてのばね31を介して可動金型15に固定され、第2のチルベント部材21dが弾性体としてのばね31を介して固定金型16に固定されている。すなわち、第1のチルベント部材21cと第2のチルベント部材21dとは、可動金型15および固定金型16に接続されたばね31によって、互いに密着するように形成されている。この構成を採用することにより、弾性体としてのばね31が伸縮して、金型とチルベント部材との熱膨張差を弾性体で吸収することができ、温度が変化しても第1のチルベント部材21cと第2のチルベント部材21dとを密着させて、キャビティ22の密閉を維持することができる。
このように、本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置においては、金型とチルベントとの材質を異なるものにしたときに、熱膨張差に起因するキャビティへの空気の進入を防止することができる。特に、連続的な鋳造で金型とチルベントとの温度が大きく上昇した際においても、各部材同士の間に隙間が生じることを防止できる。
本実施の形態においては、第1のチルベント部材および第2のチルベント部材の材料として、ベリリウム銅が用いられている。ベリリウム銅の熱伝導率は、150W/m・Kであり、SKD61材の熱伝導率(27W/m・K)の約5.6倍である。したがって、溶融金属が排気道を上昇する際の放熱効果を大きくすることができ、排気道の間隔を大きくしても、溶融金属が排気道を通り抜けてチルベントから噴出することを防止できる。
本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置は、チルベント部材の材料を熱伝導の大きなものにすることができ、チルベント部材同士の間隙である排気道を大きくすることができる。この結果、キャビティ内をより高速で排気することができる。または、所定の時間に、圧力をより低くすることができる。すなわち、ダイカストマシン用真空装置の排気能力が向上する。
第1のダイカストマシン用真空装置においては、弾性体としてばねが形成されている。この構成を採用することにより、チルベント部材同士を容易に強く密着させることができる。また、耐熱性の高い弾性体を容易に形成することができる。
図6に示す第2のダイカストマシン用真空装置においては、弾性体としてゴムシートが形成されている。この構成を採用することにより、第1のチルベント部材および第2のチルベント部材の形状を簡単なものにすることができ、さらに、組立においても、チルベント部材と金型との間に容易に弾性体を配置することができる。この結果、ダイカストマシン用真空装置の製造における生産性が向上する。
図7に示す第3のダイカストマシン用真空装置および図8に示す第4のダイカストマシン用真空装置においては、金型の端面からチルベントが飛び出すように形成されている。この構成を採用することにより、固定金型および可動金型に形成される切欠き部の深さを浅くすることができ、キャビティの体積を大きくすることができる。すなわちキャビティの大型化を図ることができ、金型の有効活用を行なうことができる。その他の作用および効果については、本実施の形態における第1のダイカストマシン用真空装置または第2のダイカストマシン用真空装置と同様である。
本実施の形態においては、第1のチルベント部材および第2のチルベント部材ともに、弾性体が接続されているが、特にこの形態に限られず、第1のチルベント部材および第2のチルベント部材のうち、少なくともいずれか一方に弾性体が接続され、該弾性体によって2つのチルベント部材が互いに密着していればよい。
その他の作用および効果については、実施の形態1におけるダイカストマシン用真空装置と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
(実施の形態3)
(構成)
図9および図10を参照して、本発明に基づく実施の形態3におけるダイカストマシン用真空装置について説明する。本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置においては、射出部に特徴を有する。図9は、本実施の形態における射出部の概略断面図である。
射出部40は、給湯口43を有するスリーブ12と、溶融金属をキャビティに圧入するためのプランジャ52を含む。スリーブ12は、筒状に形成され、金型の内部のキャビティに連通している。プランジャ52は、プランジャチップ45およびプランジャロッド11を有する。プランジャチップ45は、スリーブ12の内面に密着するように形成されている。プランジャロッド11は、棒状に形成されている。プランジャ52は、スリーブ12の長手方向に移動可能に形成され、スリーブ12の内部に挿入できるように形成されている。プランジャチップ45とプランジャロッド11とは互いに固定されている。プランジャロッド11には、プランジャ52を駆動するための射出シリンダが接続されている(図1参照)。
スリーブ12は、固定盤2を貫通するように固定盤2に固定されている。スリーブ12の上面には、給湯口43が形成されている。スリーブ12の表面において、給湯口43の周りには、支持台53が形成されている。本実施の形態における支持台53は、スリーブ12の周りを囲むように形成された筒状である。支持台53には、給湯口43に連通するように開口部が形成されている。
支持台53の上面には、シャッターガイド46が形成されている。シャッターガイド46には、給湯口43を封止するためのシャッター44が配置されている。シャッター44は、図示しないエアシリンダで水平方向に移動して、給湯口の開放および封止が可能なように形成されている。
本実施の形態においては、プランジャ52のうちプランジャロッド11の周りを覆うようにロッドカバー42が形成されている。ロッドカバー42は、複数のロッドカバー片41を含み、ロッドカバー片41は、互いにいんろう継手部48によって連続的に接続されている。いんろう継手部48は、一のロッドカバー片と他のロッドカバー片との接続部分において、一のロッドカバー片が他のロッドカバー片の端部の外周面を覆うように形成されている。ロッドカバー42は、プランジャチップ45に固定されている。本実施の形態におけるロッドカバー片41は、SKD61材から形成されている。
スリーブ12の端部のうち、固定盤2の反対側の端部には、カバーリング49が配置されている。カバーリング49は、ロッドカバー42の周りを囲むように形成されている。カバーリング49は、スリーブ12の端部およびロッドカバー42に接触するように形成されている。
カバーリング49において、スリーブ12の端面と接触する部分には、Oリング溝51が形成され、内部にOリング47cが配置されている。また、カバーリング49において、ロッドカバー42と接触する部分には、シール溝50が形成され、内部にOリング47bが配置されている。このように、カバーリング49とスリーブ12との間、およびカバーリング49とロッドカバー42との間には、それぞれOリングが配置されている。Oリング47bおよびOリング47cは、耐熱性樹脂または金属で形成されている。
本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置は、プランジャ52とスリーブ12との間を密閉するための密閉手段を備えている。本実施の形態における密閉手段は、ロッドカバー42、カバーリング49、およびOリング47b,47cを含む。
ロッドカバー42とプランジャロッド11との間には、ロッドカバー42とプランジャロッド11との間の間隔をほぼ一定に保つためのOリング47aが配置されている。Oリング47aは、1つのロッドカバー片41に対して1つずつ配置されている。Oリング47aは、耐熱性樹脂または金属で形成されている。
図10に、本実施の形態における射出部の平面図を示す。シャッターガイド46の長手方向は、プランジャの長手方向に対して斜めになるように形成されている。シャッターガイド46は、シャッター44が矢印80の方向に移動できるように形成されている。また、シャッターガイド46は、シャッター44が移動して、給湯口43を完全に封止できるように形成されている。本実施の形態においては、シャッターガイド46の長手方向とプランジャの長手方向とのなす角度72が、約45°になるように形成されている。
上記以外の構成については、実施の形態1と同様であるのでここでは説明を繰り返さない。
(作用・効果)
図9において、スリーブ12の内部に溶融金属が供給される際には、プランジャ52は、プランジャチップ45が給湯口43よりも固定盤2の反対側に位置するように配置される。シャッター44が開の状態にされ、給湯口43から溶融金属が給湯される。スリーブ12の内部に溶融金属が供給された後に、シャッター44が閉止される。シャッター44が閉止された後に、金型の内部のキャビティが真空減圧される。溶融金属は、プランジャ52が固定盤2に向かって移動することによって、金型の内部のキャビティに注入される。
図9を参照して、スリーブ12とカバーリング49との間は、Oリング溝51に配置されたOリング47cによって密閉されている。カバーリング49とロッドカバー42との間は、シール溝50に配置されたOリング47bによって密閉されている。ロッドカバー42は、プランジャ52と一体的にスリーブ12に挿入される。プランジャ52が移動しても、Oリング47bがロッドカバー42に密着することによって、ロッドカバー42とカバーリング49との間の密閉は維持される。
図10を参照して、給湯口43は、シャッター44が矢印80に示す向きに平行移動することによって開閉される。給湯口43は、シャッター44が給湯口43を覆うことによって封止される。
図9に示すように、給湯口を封止するためのシャッターと、スリーブの内部に挿入できるように形成されたプランジャと、プランジャとスリーブとの間を密閉するための密閉手段とを備えることによって、スリーブの内部を密閉された空間にすることができる。空気が給湯口43からスリーブ12の内部に進入することを防止でき、さらに、スリーブ12とプランジャ52との間から、空気がスリーブ12の内部に進入することを防止できる。
このため、スリーブに連通するキャビティの排気時間を短くすることができ、または、所定の時間で到達するキャビティの内部の圧力を低くすることができる。すなわち、ダイカストマシン用真空装置の排気能力が向上する。また、外部の空気がスリーブ内に進入して、スリーブ内の溶融金属を噴き上げる現象を防止でき、ダイカスト製品における湯境欠陥の発生を防止することができる。
本実施の形態においては、プランジャ52とスリーブ12との間を密閉するための密閉手段として、カバーリング49、Oリング47b,47cが配置されている。この構成を採用することによって、容易に密閉手段を形成することができる。また、密閉性を維持するための定期的なメインテナンスもOリングを取換えるのみでよく、容易に行なうことができる。
本実施の形態におけるロッドカバーは、複数のロッドカバー片を含み、ロッドカバー片は、互いにいんろう継手によって連続的に接続されている。スリーブに溶融金属が注入された際には、溶融金属がスリーブ内部のうち下部に溜まる。この際、スリーブは、上部より下部の方が温度が高い状態になり、熱膨張によってスリーブは、下部が大きくなる一方で上部が小さくなる。この熱膨張差によって、スリーブには湾曲するように(断面形状が円弧状になるように)撓みが生じる。
ロッドカバーが一体的に形成されていると、このスリーブの変形に追従することができずに破損する恐れがあるが、ロッドカバーが複数のロッドカバー片で形成されていることによって、上記のスリーブの変形にロッドカバーを追従させることができる。また、ロッドカバー片がいんろう継手で接続されていることによって、ロッドカバー片同士が接続されている部分からスリーブの内部に空気が進入することを防止できる。
図10に示すように、本実施の形態においては、シャッターガイド46の長手方向と、プランジャロッドの長手方向とのなす角度72が、約45°になるように形成されている。固定盤2は、射出部に向かって、飛び出すように形成されている部分を含み、本実施の形態においては、角度71が約45°になるように形成されている。このため、シャッターガイド46と固定盤2とが干渉しないように、角度72は、約50°以下が好ましい。
また、図示しない自動給湯器との干渉を避けることができるように、角度72は、40°以上が好ましい。平面形状において、シャッターガイド46が形成されている方向については、特にこの方向に限定されるものではなく、いずれの方向にシャッターガイド46が形成されていてもよい。
密閉手段としては、特に本実施の形態に限られず、たとえば、図9において、密閉手段の一部として、カバーリング49の内面に形成されたシール溝50にOリング47bが配置されているが、Oリング47bが配置されておらずシール溝50のみが形成されていてもよい。この場合には、連続鋳造の際に発生する離型剤、潤滑剤または水分などを含んだ鋳ばりが、シール溝50の内部に蓄積するため、カバーリング49と、ロッドカバー42との間の密閉性を確保することができる。
または、密閉手段として、キャビティ内を排気するための真空ポンプとは別の真空ポンプを配置して、該真空ポンプによって、シール溝50およびOリング溝51を真空減圧してもよい。この場合には、Oリング47b,47cが配置されていなくてもよい。該真空ポンプを駆動することによって、シール溝50およびOリング溝51の内部が、常時大気圧に対して負の圧力になるため、外部から流入した空気は、シール溝50およびOリング溝51を通って排気され、外部の空気がスリーブ12の内部に流入することを防止できる。このように、密閉手段は、低圧のスリーブの内部に空気が進入しないように形成されていればよい。
本実施の形態におけるロッドカバー片41は、SKD61材から形成されている。この構成を採用することにより、耐熱性に余裕を持たせることができる。この他にも、ロッドカバー片41の材質としては、高速度工具鋼SKH51の焼入れ材(ロックウェル硬度50前後)が好ましい。ロッドカバー片の材質は、特にこの形態に限られず、耐熱性を有する任意の材料を用いることができる。たとえば、機械構造用炭素鋼S50Cやステンレス鋼SUS304などの一般鋼材を用いることもできる。
本実施の形態においては、ダイカストマシン用真空装置のうち、射出部について説明したが、実施の形態1または2における構成に加えて、本実施の形態の構成を併用することが好ましい。この構成を採用することにより、より排気能力を向上させることができる。
上記以外の作用および効果については、実施の形態1におけるダイカスト用真空装置と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
(実施の形態4)
(構成)
図11を参照して、本発明に基づく実施の形態4におけるダイカストマシン用真空装置について説明する。
図11は、本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置のうち、射出部の概略断面図である。スリーブ12の端部にカバーリング49が配置され、プランジャロッド11の周りにロッドカバー42が配置されていることは、実施の形態3における射出部と同様である。本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置は、実施の形態3に示した構成に加えて、給湯口の部分に特徴を有する。
本実施の形態においては、給湯口43のまわりにスリーブ12の表面から突出するように形成された支持台55と、支持台55に固定され、シャッター44を配置するためのシャッターガイド46とを備える。シャッター44は、水平面に対して傾斜するように配置されている。支持台55において、シャッターガイド46とスリーブ12との間には、真空排気管56が接続されている。真空排気管56は、スリーブ側接続ホース57を介して、スリーブ側真空ポンプ58に接続されている。
本実施の形態においては、真空排気管56およびスリーブ側接続ホース57は、内径(φ)が25mmになるように形成されている。また、シャッター44の主表面と水平面とのなす角度73は、25°以上45°以下になるように形成されている。
本実施の形態において、チルベントに接続された真空ポンプは、排気速度が10L/s(36m3/hr)であるのに対して、スリーブ側真空ポンプ58は、排気速度が5L/s(18m3/hr)のものが配置されている。また、スリーブ12は、内径が70mm以上90mm以下のものが用いられている。
上記以外の構成については、実施の形態3におけるダイカストマシン用真空装置と同様であるので、ここでは説明を繰り返さない。
(作用・効果)
本実施の形態におけるダイカストマシン用真空装置においては、シャッター44が開放され、スリーブ12の内部に溶融金属が供給された後、シャッター44が閉じられる。次に、ダイカストマシンのフレームに搭載され、チルベントに接続された真空ポンプ(図1参照)を駆動してキャビティの内部の真空減圧を行なう。このときに、スリーブ側真空ポンプ58を駆動して、スリーブ12の側からもキャビティの内部の排気を行なう。この後に、プランジャ52を固定盤2に向かって移動させて、金型の内部のキャビティに溶融金属を圧入する。
このように、スリーブの給湯口の周りに支持台が形成され、支持台に真空排気管が接続され、該真空排気管から真空減圧を行なうことによって、キャビティの内部をスリーブの側から排気することができ、より高速にキャビティの内部の真空減圧を行なうことができる。または、所定の時間でキャビティ内の圧力をより低くすることができる。
図11において、スリーブ12は、内径が70mm以上90mm以下になるように形成され、真空排気管56およびスリーブ側接続ホース57は、内径が25mmのものが用いられている。真空排気管56、スリーブ側接続ホース57およびスリーブ12の排気経路の配管抵抗は、チルベントに形成された排気道のような細い経路を含まないため、チルベント側の排気経路の配管抵抗よりも非常に小さい。したがって、キャビティの排気速度を大幅に向上させることができ、または、キャビティ内の圧力を短時間で所定の圧力まで減圧することができる。また、スリーブ12からスリーブ側真空ポンプ58までの配管抵抗が小さいため、真空ポンプの能力を、チルベントに接続する真空ポンプの能力の半分程度にしても、十分に排気速度を向上させることができる。
本実施の形態におけるシャッターは、水平面に対して傾斜するように配置されている。この構成を採用することにより、支持台55のうち一部分の長さを十分に長くすることができ、該一部分に真空配管を接続して、真空排気管56の内径を大きくすることができる。真空排気管56の内径を大きくすることによって、排気する際の配管抵抗を小さくすることができ、排気能力を向上させることができる。
シャッター44の主表面と水平面とのなす角度73については、十分に内径の大きな真空排気管を接続できるように約25°以上が好ましい。また、角度73が約45°よりも大きくなると、溶融金属をスリーブ内に給湯する際に、図示しない給湯用ラドルが支持台55に干渉する可能性があるため、シャッター44の主表面と水平面とのなす角度73は、約45°以下が好ましい。
上記以外の作用および効果については、実施の形態3におけるダイカストマシン用真空装置と同様であるので、ここでは説明は繰り返さない。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
実施の形態1におけるダイカストマシンの側面図である。 実施の形態1におけるダイカストマシン用真空装置のチルベントの部分の概略拡大断面図である。 実施の形態1におけるダイカストマシン用真空装置の効果を説明する第1のグラフである。 実施の形態1におけるダイカストマシン用真空装置の効果を説明する第2のグラフである。 実施の形態2における第1のダイカストマシン用真空装置のチルベントの部分の概略拡大断面図である。 実施の形態2における第2のダイカストマシン用真空装置のチルベントの部分の概略拡大断面図である。 実施の形態2における第3のダイカストマシン用真空装置のチルベントの部分の概略拡大断面図である。 実施の形態2における第4のダイカストマシン用真空装置のチルベントの部分の概略拡大断面図である。 実施の形態3におけるダイカストマシン用真空装置の射出部の概略拡大断面図である。 実施の形態3におけるダイカストマシン用真空装置の射出部の概略平面図である。 実施の形態4におけるダイカストマシン用真空装置の射出部概略拡大断面図である。
符号の説明
1 可動盤、2 固定盤、3 タイバー、4 リンク、5 クロスヘッド、6 リンクハウジング、7 型締めシリンダ、8 押出しシリンダ、9 リンクピン、10 押出しロッド、11 プランジャロッド、12 スリーブ、13 射出シリンダ、14 アキュムレータ、15 可動金型、16 固定金型、17 真空ポンプ、18 接続ホース、19 金型接続部材、20 フレーム、21a,21c,21e,21g,21i 第1のチルベント部材、21b,21d、21f,21h,21j 第2のチルベント部材、22 キャビティ、23,24 排気道、25〜29 チルベント、30 ベースフレーム、31 ばね、32 凹部、33a,33b ゴムシート、35,36 孔、37a,37b,38a,38b 切欠き部、39,40 射出部、41 ロッドカバー片、42 ロッドカバー、43 給湯口、44 シャッター、45 プランジャチップ、46 シャッターガイド、47a〜47c Oリング、48 いんろう継手部、49 カバーリング、50 シール溝、51 Oリング溝、52 プランジャ、53,55 支持台、56 真空排気管、57 スリーブ側接続ホース、58 スリーブ側真空ポンプ、61,62a,62b 接触部、65〜67 曲線、71〜73 角度、80 矢印。

Claims (6)

  1. 第1の金型および第2の金型に囲まれた空間であるキャビティを真空減圧するための真空ポンプと、
    前記キャビティの排気を行なうための排気道を含むチルベントと、
    前記排気道と前記真空ポンプとを接続するための接続ホースと
    を備え、
    前記接続ホースは、内径が25mm以上、かつ、長さが2m以下である、ダイカストマシン用真空装置。
  2. 前記チルベントは、前記排気道としての間隙を介して、互いに対向するように配置された第1のチルベント部材と第2のチルベント部材とを含み、
    第1のチルベント部材と前記第2のチルベント部材とは、前記第1の金型および前記第2の金型のうち少なくともいずれか一方に接続された弾性体によって、接触部で互いに密着するように形成されている、請求項1に記載のダイカストマシン用真空装置。
  3. 給湯口を有するスリーブと、
    前記給湯口を閉止するためのシャッターと、
    前記スリーブの長手方向に移動可能に形成され、前記スリーブの内部に挿入できるように形成されたプランジャと、
    前記プランジャと前記スリーブとの間を密閉するための密閉手段と
    を備える、ダイカストマシン用真空装置。
  4. 前記プランジャは、プランジャチップおよびプランジャロッドを含み、
    前記密閉手段は、
    前記プランジャロッドの周りを覆うように形成されたロッドカバーと、
    前記スリーブの端部に形成されたカバーリングと
    を含み、
    前記カバーリングは、前記ロッドカバーの周りを囲むように形成され、
    前記カバーリングと前記スリーブとの間および前記カバーリングと前記ロッドカバーとの間に、それぞれOリングが配置されている、請求項3に記載のダイカストマシン用真空装置。
  5. 前記ロッドカバーは、複数のロッドカバー片を含み、
    前記複数のロッドカバー片は、互いにいんろう継手によって連続的に接続されている、請求項3または4に記載のダイカストマシン用真空装置。
  6. 前記スリーブの表面に形成された支持台と、
    前記支持台に固定され、前記シャッターを平行移動させるためのシャッターガイドと
    を備え、
    前記シャッターガイドは、前記シャッターが閉止したときに水平面に対して傾斜するように形成され、
    前記支持台に対して前記シャッターガイドと前記スリーブとの間において、真空排気管が接続され、
    前記真空排気管に真空ポンプが接続されている、請求項3から5のいずれかに記載のダイカストマシン用真空装置。
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