JP2004266893A - 無停電電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】上位系統側の電圧低下が緩やかでかつ位相変化が急速な停電に対しても、保護装置を動作をさせることなく、正常に停電検出動作を行い、蓄電池からの負荷給電を継続する。
【解決手段】商用電源7から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータ10と、このコンバータ10により変換された直流電力を交流電力に変換して負荷6へ供給するインバータ1と、このインバータ1の入力側に接続された蓄電池12と、負荷6への電力供給を商用電源側またはインバータ側のいずれかに切換える切換回路3と、コンバータの出力電圧及び入力電流を制御するコンバータ制御回路10を備え、このコンバータ制御回路10には、商用電源位相とコンバータ制御用位相の位相差を検出する位相差検出回路51を有し、この位相差検出回路51の出力が規定値以上であれば、コンバータゲートを停止させ、電力供給を蓄電池から行う。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無停電電源装置に係り、特に、停電時の制御機能を改良したコンバータを有する無停電電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の無停電電源装置の構成、制御方式については、例えば特許文献1に記されている。無停電電源装置の基本構成は、特許文献1の図9に記載されているように、商用電源の交流電力をコンバータにより直流電力に変換し、この直流電力をインバータにより再び交流電力に変換して、負荷に電力を供給する。インバータの入力となる直流部には蓄電池を接続し、交流入力停電等の交流入力異常時にも負荷に電力が供給できるようにしている。また、商用電源から負荷に直接給電するバイパス回路を設け、インバータが故障した場合でも負荷に電力を供給できるような構成となっている。この場合、常時は商用電源からコンバータを通してインバータ経由の給電が行われ、インバータあるいはコンバータが異常となった場合に商用バイパス運転に切換える。商用電源の停電等による交流入力異常時は、交流入力の異常を検出してコンバータを停止させ、蓄電池からインバータへ電力を供給することにより負荷への給電を継続する。
【0003】
また、特許文献1の図10に示されているように、交流入力には上述の交流入力異常を検出するための停電検出回路が設けられ、コンバータ及びインバータの位相制御用の交流入力位相を検出するための位相同期回路(以下PLL回路と称する。)が設けられている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−299244号公報(第2−3頁、図9及び図10)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上説明した従来の無停電電源装置では、例えば上位系統側に大型の回転機や進相コンデンサが接続されているような場合に系統の停電が発生すると、系統電圧の低下が非常に遅く、電圧振幅による停電検出が行われず、系統電圧位相のみ急変し、無停電電源装置を構成するコンバータがこの急速な位相変化に追従できず、系統とコンバータ間に横流が発生して系統電圧低下の入力異常を検出する前に過電流を検出し、コンバータを構成するIGBTを保護するための保護装置が作動することがあった。
【0006】
従って従来の無停電電源装置では、この保護装置の動作を受け、無停電電源装置を故障と見做してバイパス給電に切換えるので、その後、系統電圧が低下すると負荷給電が停止してしまうことになる。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、上位系統側の電圧低下が緩やかでかつ位相変化が急速な停電に対しても、保護装置を動作させることなく、正常に停電検出動作を行い、蓄電池からの負荷給電を継続することにより、給電信頼性を向上させた無停電電源装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の発明は、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、このコンバータにより変換された直流電力を交流電力に変換して負荷へ供給するインバータと、このインバータの入力側に接続された蓄電池と、前記負荷への電力供給を前記商用電源側またはインバータ側のいずれかに切換える切換手段と、前記コンバータの出力電圧及び入力電流を制御するコンバータ制御手段を備え、前記コンバータ制御手段は、商用電源位相とコンバータ制御用位相の位相差を検出する位相差検出手段を有し、この位相差検出手段の出力が規定値以上のとき、コンバータゲートを停止させ、電力供給を蓄電池から行うようにしたことを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、商用電源位相とコンバータ制御用位相の位相差を検出することにより、系統とコンバータ間の横流が保護装置動作レベルに達する前にコンバータを停止させて無停電電源装置を蓄電池運転に移行させるので負荷への給電を継続させることができ、無停電電源装置の給電信頼性を向上させることができる。
【0010】
また、本発明の第2の発明は、商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、このコンバータにより変換された直流電力を交流電力に変換して負荷へ供給するインバータと、このインバータの入力側に接続された蓄電池と、前記負荷への電力供給を前記商用電源側またはインバータ側のいずれかに切換える切換手段と、前記コンバータの出力電圧及び入力電流を制御するコンバータ制御手段を備え、前記コンバータ制御手段は、入力電流の異常値を2段階で検出する検出手段を有し、この検出手段で検出された第1の異常値によりコンバータゲートを停止させ、電力供給を蓄電池から行うようにし第2の異常値により保護装置を動作させ、前記切換手段により電力供給を商用電源側に切換えるようにしたことを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、コンバータ入力電流を2段階で検出することにより、系統とコンバータ間の横流が保護装置動作レベルに達する前の第1の異常値でコンバータを停止させて無停電電源装置を蓄電池運転に移行させるので、負荷への給電を継続させることができ、無停電電源装置の給電信頼性を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下に本発明による無停電電源装置の第1の実施の形態を、図1乃至図6を参照して説明する。
【0013】
図1は本発明の無停電電源装置のブロック構成図である。図1において、インバータ1の出力側はインバータトランス2の一次巻線に接続され、インバータトランス2の2次巻線は切換回路3に接続されている。切換回路3は接触器4と半導体スイッチ5から構成されており、負荷6への電力供給をインバータ1経由とするか商用電源7から直接行うかのいずれかを切換えるために用いられる。
【0014】
インバータ1の入力側には、商用電源7からの交流電力を交流フィルタ8及び系統連系用リアクトル9を介し、直流電力に変換するコンバータ10が接続され、コンバータ10の直流出力側にはこの直流出力を平滑化する直流コンデンサ11と、交流入力停電等の交流入力異常時の電圧源となる蓄電池12が接続されている。商用電源7と系統連系用リアクトル9の間に挿入されている交流フィルタ8は、コンバータ10で発生する高調波が商用電源7側へ与える影響を軽減するためのものである。
【0015】
図1の構成において、常時は商用電源7からの交流入力は、後述するコンバータ制御回路14で制御されるコンバータ10により所望の直流電圧源に変換され、この直流電圧源を入力とするインバータ1が所望の電圧を出力することによってインバータ1から負荷6への給電が行われるが、交流入力停電等の異常時は、この交流入力の異常を検出してコンバータ10を停止させ、直流電圧源である蓄電池12からインバータ1への電力を供給し、負荷6への給電を継続する。
【0016】
以下に図1のコンバータ制御回路14の内部構成について説明する。
【0017】
直流コンデンサ11の両端にかかる直流電圧を測定する直流電圧検出器13の出力は、コンバータ制御回路14内の直流電圧制御回路15に直流電圧検出信号16として入力される。尚、直流電圧制御回路15の内部構成については後述する。
【0018】
また、交流フィルタ8の入力側には、交流入力電圧を検出する交流電圧検出器17が設けられ、この出力は交流入力異常を検出するための停電検出回路18と商用電源位相を検出するためのPLL回路19に接続されている。PLL回路19は、入力電圧がゼロ点を横切る位相を基準として閉ループを構成し、出力の安定化を図るようにしている。
【0019】
入力電流制御回路20には、直流電圧制御回路15の出力である入力電流振幅指令21、PLL回路19の出力である電圧位相基準22、交流電圧検出器17の出力である入力電圧検出信号23、そして交流電流検出器25の出力である入力電流検出信号24が、夫々入力される。尚、入力電流制御回路20の内部構成についても後に詳述する。
【0020】
入力電流制御回路20の出力である入力電圧指令26は詳細を後述するゲート制御回路27に入力され、このゲート制御回路27の出力であるゲート制御信号28はコンバータ10を制御する。
【0021】
直流電圧制御回路15は、無停電電源装置が本来出力すべき電圧相当の出力をインバータが出力できるように入力電流振幅指令21を出力する。入力電流制御回路20は交流電流検出器25によって検出された入力電流検出信号24が入力電流振幅指令21と等しくなり、かつPLL回路19によって検出された電圧位相基準22と等しくなるように制御を行い、入力電圧指令26を出力する。ゲート制御回路27はコンバータ10の出力が入力電圧指令26に一致するようにゲート信号28を出力する。
【0022】
また、位相差検出回路51は、入力電圧検出信号23から得られる商用電源の位相と、PLL回路19によって検出された電圧位相基準22とを比較する。この位相差検出回路51の出力であるコンバータ操作信号52はゲート制御回路27に入力される。
【0023】
コンバータ10には蓄電池12を充電するための充電電流制御回路が、また、インバータ1についてもインバータ制御回路が設けられているが、ここでは説明を省略している。
【0024】
図2は本発明の無停電電源装置に使用されているコンバータ10の一例を示す構成図である。
【0025】
商用電源7からの交流入力を受け、ブリッジ接続されたスイッチング素子31a、31b、31c、31d、31e及び31fを制御することにより交流を直流に変換し、直流コンデンサ11を充電すると共に直流出力33を得ている。また、これらのスイッチング素子31a、31b、31c、31d、31e及び31feには夫々逆並列にダイオード32a、32b、32c、32d、32e及び32fが接続されている。
【0026】
ゲート駆動回路34にはゲート制御信号28が入力されている。また各々のスイッチング素子31には個別にあるいは全体一括に、スイッチング時のサージ電圧抑制用のスナバ回路が設けられているがここでは説明を簡単にするために省略している。ゲート制御信号28に対し、ゲート駆動回路34は上下直列に接続されたスイッチング素子、例えば31aと31bが同時にオンすることを防止するためのデッドタイムを生成し、また各スナバ回路の充放電の期間を確保する。
【0027】
図3は、本発明の無停電電源装置に使用されるコンバータ制御回路10内の直流電圧制御回路15の内部構成の一例を示すブロック図である。直流電圧指令35は、インバータ1の出力が所望の電圧となるように一定の電圧指令を出力する。
【0028】
この直流電圧指令35と直流電圧検出信号16との差分がPI制御回路36の入力となっている。PI制御回路36の出力は入力電流振幅指令21となる。
【0029】
尚、本例では電圧制御としてPI制御を用いた例を示しているが、PID制御やI−P制御、またその他の一般的な制御手法や現代制御理論などを用いた制御回路を使用することもできる。
【0030】
図4は本発明の無停電電源装置に使用されるコンバータ制御回路10内の入力電流制御回路20の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0031】
PLL回路19の各相の正弦波出力である電圧位相基準22a、22b及び22cは夫々乗算器41a、41b及び41cで入力電流振幅指令21と乗算される。これらの乗算器41a、41b及び41cの出力は夫々U相、V相、W相の交流入力電流基準となる。
【0032】
これら各相の交流入力電流基準と各相の入力電流検出信号24との差分が、P制御回路42a、42b及び42cに夫々入力される。
【0033】
P制御回路42a、42b及び42cは各相の入力電流検出信号24が各相の入力電流基準に追従するように夫々制御を行う。尚、図4の例では電圧制御としてP制御を用いているが、PID制御やI−P制御、あるいは現代制御理論を用いた制御回路を適用しても良い。
【0034】
特に、制御の高速化や安定化を図る意味で入力電流の後段または前段、あるいは並列に、入力電圧などのオフセットを付加することがあるが、ここでは、後段に入力電圧検出信号23を各相毎に加算して、入力電圧指令26とする例を示している。
【0035】
図5は本発明の無停電電源装置に使用されているコンバータ制御回路10内のゲート制御回路27の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0036】
入力電圧指令26とキャリア発生回路43との差分が、コンパレータ44a、44b及び44cに夫々入力される。コンパレータ44a、44b及び44cの出力は夫々ゲート信号出力回路45a、45b及び45cに入力される。ゲート信号出力回路45a、45b及び45cの出力は信号切換回路46の一方の入力となる。
【0037】
コンバータ操作信号52は停電検出信号29と論理和回路53により論理和がとられ、信号切換回路46の他方の入力となる。信号切換回路46の出力は各相のゲート制御信号28となるが、前述のコンバータ操作信号52と停電検出信号29との論理和が成立すると、このゲート制御信号28がオフするように構成されている。
【0038】
尚、本構成例では、パルス幅制御方式として一般的な三角波比較方式を示しているが、他のゲートパルス発生手法を用いても良い。
【0039】
以下に本発明の第1の実施の形態の動作について図1及び図6を参照しながら説明する。
【0040】
図1の回路では、位相差検出回路51により商用電源位相とコンバータ制御用位相の位相差を検出し、あらかじめ設定した値以上の位相差が発生した場合は、コンバータ操作信号52を出力し、コンバータを停止させることができるように構成されている。この動作について以下に図6を参照して説明する。
【0041】
図6は本発明で用いる位相差検出回路51の動作を説明するタイムチャートである。位相差検出回路51は、商用電源の位相を示す交流電圧検出信号23とPLL回路19の出力である電圧位相基準22がゼロ点を通過する所から所定時間、例えば5ms(50Hzの場合は位相差90°に相当)のパルスを発生させ、各々のパルスが重なり合う部分を同期検出信号として抽出し、これが存在すればコンバータ制御可能状態、重なり合わなければコンバータ制御不可状態と判定する。コンバータ制御不可状態と判定された場合はコンバータ操作信号52が出力される。尚、図6では1相分のみを記載しているが、3相入力の場合は3相共にこの判定回路を付加することにより、検出遅れを減らすことができる。また、ゼロクロス点は図6に示したようなマイナスからプラス方向のみでなく、プラスからマイナス方向もあり、この部分の位相差検出を追加することも可能である。
【0042】
このように、位相差検出回路51は、商用電源電圧位相である交流電圧検出信号23の位相とコンバータ10の制御位相である電圧位相基準22の位相の差が、あらかじめ決められた規定値以内にあるかどうかを検出し、この規定値を超えた場合には、コンバータ操作信号52を出力する構成となっている。尚、上記規定値の設定は、直流回路部の構成やコンバータ10を構成するスイッチング素子31の耐量等を考慮して行えば良い。
【0043】
以上説明したように、本発明によれば、位相差検出回路により、商用電源位相とコンバータ制御用位相の差が規定値を超えた場合、横流が保護装置動作レベルに達する前にコンバータを停止させて無停電電源装置を蓄電池運転に移行させるようにしたので、負荷への給電を継続させることができる。
【0044】
(第2の実施の形態)
図7は本発明の第2の実施の形態に係る無停電電源装置の構成図である。この第2の実施の形態の各部について、図1の第1の実施の形態に係る無停電電源装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この第2の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、電源位相検出用のPLL回路19に代えて高速PLL回路54を設けた点である。
【0045】
図8は本実施の形態で用いる高速PLL回路54の一構成例である。商用電源7からの3相交流入力電圧を入力とした3相2相変換回路55からの出力と、後述する正弦波発生回路60からの2相正弦波とに基づいて演算回路56で演算された位相差Δθを、PI制御回路57により高い周波数成分のノイズ、歪み分を除去し、誤差増幅する。
【0046】
このPI制御回路57の出力は、電圧制御発振器(VCO)58に入力され、その出力パルス周波数が制御される。この出力パルスはカウンタ59により計数されデジタル位相検出値θとして出力されると共に、正弦波発生回路60の入力となる。正弦波発生回路60で生成された2相正弦波は、前記演算回路56にフィードバックされ電源位相検出の安定化を図る構成となっている。
【0047】
このような構成を採用することにより、商用電源からの3相交流電圧は、その各相の瞬時値からその時々の位相を計算することが可能となる。
【0048】
従って、この第2の実施の形態で示した高速PLL回路を採用することにより、高速応答を実現させることができ、系統側の電圧低下が緩やかでかつ位相変化が急速な停電があった場合でも、素早く商用電源位相とコンバータ制御用位相を検出し、横流が装置保護レベルに達する前にコンバータを停止させて無停電電源装置を蓄電池運転に移行させ、負荷への給電を継続させることができる。
【0049】
(第3の実施の形態)
図9は本発明の第3の実施の形態に係る無停電電源装置の構成図である。この第3の実施の形態の各部について、図1の第1の実施の形態に係る無停電電源装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この第3の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、位相差検出回路51に代えて入力電流検出信号24を入力とした過電流検出回路61を設けた点である。
【0050】
過電流検出回路61の出力はコンバータ操作信号52としてゲート制御回路27に接続されている。
【0051】
図10は第3の実施の形態で用いる過電流検出回路61の構成の一例を示すブロック図である。
【0052】
第1の過電流検出基準62aは装置の保護レベルに設定された基準であり、入力電流検出信号24と第1の過電流検出基準62aとをコンパレータ44dで比較し、入力電流検出信号24が第1の過電流検出基準62aより大きい場合は装置保護信号63を出力し、装置を保護する動作としてゲートブロック及び商用給電への切換を行う。
【0053】
一方第2の過電流検出基準62bは前記第1の過電流検出基準62aより小さい値に設定されており、第1の過電流検出基準62aと同様に入力電流検出信号24と比較され、入力電流検出信号24が第2の過電流検出信号62bより大きい場合にはコンパレータ44eを介して、コンバータ操作信号52を図9のゲート制御回路27に出力し、コンバータを停止する。
【0054】
このように、過電流レベルを2段階に設定し、装置保護を行う第1の過電流レベルに達する前に第2の過電流レベルを検出し、この第2の過電流レベルでコンバータを停止すれば、系統の異常により系統とコンバータ間に横流が発生しても、その初期段階で電力供給を蓄電池から行うようにするので、負荷給電を継続することが可能となる。
【0055】
(第4の実施の形態)
図11は本発明の第4の実施の形態に係る無停電電源装置の構成図である。この第4の実施の形態の各部について、図9の第3の実施の形態に係る無停電電源装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この第4の実施の形態が、第3の実施の形態と異なる点は、交流位相検出用のPLL回路19に代えて高速PLL回路54を設けた点である。
【0056】
このように、高速PLL回路54により電圧位相基準22を生成するようにすれば、前述したようにコンバータ10の制御位相の追従が速くなるので、より確実に負荷給電を継続することが可能となる。
【0057】
(第5の実施の形態)
図12は本発明の第5の実施の形態に係る無停電電源装置の構成図である。この第5の実施の形態の各部について、図1の第1の実施の形態に係る無停電電源装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この第5の実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、入力電流検出信号24を入力とした過電流検出回路61が追加された点である。過電流検出回路61の出力はコンバータ操作信号52としてゲート制御回路27に接続されている。
【0058】
この過電流検出回路61の動作は、第3の実施の形態で説明した通りである。この様に、位相差検出による蓄電池運転への切換え機能と、過電流検出による蓄電池運転への切換え機能を合わせ持つことにより、例えば、遅い動きは位相差検出で行い、速い動きは過電流検出で行うように機能分担させることが可能となり、系統の様々な停電モードに対応して負荷給電を継続することが可能となる。
【0059】
(第6の実施の形態)
図13は本発明の第6の実施の形態に係る無停電電源装置の構成図である。この第6の実施の形態の各部について、図12の第5の実施の形態に係る無停電電源装置の各部と同一部分は同一符号で示し、その説明を省略する。この第6の実施の形態が、第5の実施の形態と異なる点は、交流位相検出用のPLL回路19に代えて高速PLL回路54を設けた点である。
【0060】
このようにすれば、前述したように、第5の実施の形態より更に速い位相検出が可能となり、より確実に負荷給電を継続することが可能となる。
【0061】
尚、以上の説明で切換回路3は接触器4と半導体スイッチ5で構成しているが、いずれか一方だけの場合もあり、また、インバータトランス2を省略した構成も可能である。また、本発明の実施の形態では各相毎に個別に制御を行うようにした制御回路の構成を示したが、公知のd−q軸理論を用いて、3相の電流、電圧を振幅成分と位相成分に分けて制御回路を構成することもできる。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電源系統の電圧低下が緩やかでかつ位相変化が急速な停電に対しても、保護装置の動作に至ることなく、コンバータのみを停止させて速やかに蓄電池運転に移行して負荷へのUPS給電を継続できるので、給電信頼性を向上させた無停電電源装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る無停電電源装置のブロック構成図。
【図2】本発明の無停電電源装置に用いるコンバータの構成図。
【図3】本発明の無停電電源装置に用いるコンバータ制御回路内の直流電圧制御回路のブロック構成図。
【図4】本発明の無停電電源装置に用いるコンバータ制御回路内の入力電流制御回路のブロック構成図。
【図5】本発明の無停電電源装置に用いるコンバータ制御回路内のゲート制御回路のブロック構成図。
【図6】本発明の無停電電源装置に用いる位相差検出回路の動作を説明するタイムチャート。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る無停電電源装置のブロック構成図。
【図8】本発明の無停電電源装置に用いるコンバータ制御回路内の高速PLL回路のブロック構成図。
【図9】本発明の第3の実施の形態に係る無停電電源装置のブロック構成図。
【図10】本発明の無停電電源装置に用いる過電流検出回路のブロック構成図。
【図11】本発明の第4の実施の形態に係る無停電電源装置のブロック構成図。
【図12】本発明の第5の実施の形態に係る無停電電源装置のブロック構成図。
【図13】本発明の第6の実施の形態に係る無停電電源装置のブロック構成図。
【符号の説明】
1 インバータ
2 インバータトランス
3 切換回路
4 接触器
5 半導体スイッチ
6 負荷
7 商用電源
8 交流フィルタ
9 系統連系用リアクトル
10 コンバータ
11 直流コンデンサ
12 蓄電池
13 直流電圧検出器
14 コンバータ制御回路
15 直流電圧制御回路
16 直流電圧検出信号
17 交流電圧検出器
18 停電検出回路
19 PLL回路
20 入力電流制御回路
21 入力電流振幅指令
22 電圧位相基準
23 入力電圧検出信号
24 入力電流検出信号
25 交流電流検出器
26 入力電圧指令
27 ゲート制御回路
28 ゲート制御信号
29 停電検出信号
31 スイッチング素子
32 ダイオード
33 コンバータ出力
34 ゲート駆動回路
35 直流電圧指令
36 PI制御回路
41 乗算器
42 P制御回路
43 キャリア発生回路
44 コンパレータ
45 ゲート信号出力回路
46 信号切換回路
51 位相差検出回路
52 コンバータ操作信号
53 論理和回路
54 高速PLL回路
55 3相→2相変換回路
56 演算回路
57 PI制御回路
58 電圧発振回路
59 カウンタ
60 正弦波発生回路
61 過電流検出回路
62 過電流検出基準
63 装置保護信号

Claims (7)

  1. 商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
    このコンバータにより変換された直流電力を交流電力に変換して負荷へ供給するインバータと、
    このインバータの入力側に接続された蓄電池と、
    前記負荷への電力供給を前記商用電源側またはインバータ側のいずれかに切換える切換手段と、
    前記コンバータの出力電圧及び入力電流を制御するコンバータ制御手段
    を備え、
    前記コンバータ制御手段は、商用電源位相とコンバータ制御用位相の位相差を検出する位相差検出手段を有し、
    この位相差検出手段の出力が規定値以上のとき、コンバータゲートを停止させ、電力供給を蓄電池から行うようにしたことを特徴とする無停電電源装置。
  2. 前記コンバータ制御用位相は、商用電源を入力としたPLL回路の出力位相としたことを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
  3. 前記コンバータ制御用位相は、商用電源を入力とした連続位相比較方式のPLL回路の出力位相としたことを特徴とする請求項1記載の無停電電源装置。
  4. 商用電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
    このコンバータにより変換された直流電力を交流電力に変換して負荷へ供給するインバータと、
    このインバータの入力側に接続された蓄電池と、
    前記負荷への電力供給を前記商用電源側またはインバータ側のいずれかに切換える切換手段と、
    前記コンバータの出力電圧及び入力電流を制御するコンバータ制御手段
    を備え、
    前記コンバータ制御手段は、入力電流の異常値を2段階で検出する検出手段を有し、
    この検出手段で検出された第1の異常値によりコンバータゲートを停止させ、電力供給を蓄電池から行うようにし、
    第2の異常値により保護装置を動作させ、前記切換手段により電力供給を商用電源側に切換えるようにしたことを特徴とする無停電電源装置。
  5. 前記コンバータ制御手段は、商用電源を入力とした連続位相比較方式のPLL回路によるコンバータ制御用位相検出手段を有することを特徴とする請求項4記載の無停電電源装置。
  6. 前記コンバータ制御手段は、商用電源位相とコンバータ制御用位相の位相差を検出する位相差検出手段を有し、
    この位相差検出手段の出力が規定値以上であれば、コンバータゲートを停止させ、電力供給を蓄電池から行うようにしたことを特徴とする請求項4記載の無停電電源装置。
  7. 前記コンバータ制御用位相は、商用電源を入力とした連続位相比較方式のPLL回路の出力位相としたことを特徴とする請求項6記載の無停電電源装置。
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KR100977733B1 (ko) * 2009-10-13 2010-08-24 주하(주) 무정전 전원 장치용 위상 제어기
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