JP2013243934A - 自励式無効電力補償装置 - Google Patents

自励式無効電力補償装置 Download PDF

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Abstract

【課題】停止指令を受けて運転を停止している状態において、停止指令が解除されると早期に運転を再開することが可能な自励式無効電力補償装置を提供する。
【解決手段】自励式無効電力補償装置は、交流電圧を平滑化するためのコンデンサ(C)と、自励式変換器(1)と、自励式変換器(1)から電力系統(3)へ出力される無効電力を制御するための制御部(10)とを備え、制御部(10)は、充電器(51)を制御することにより、第2の電圧検出器(9)によって検出されるコンデンサ(C)の両端電圧が第1の所定値以上になるようにコンデンサ(C)を充電する充電制御を行なう。
【選択図】図1

Description

本発明は、自励式無効電力補償装置に関し、特に、電力系統に用いられる自励式無効電力補償装置に関する。
STATCOM(Static Synchronous Compensator)、SVG(Static Var Generator)あるいは自励式SVC(Static Var Compensator)などと呼ばれる自励式無効電力補償装置は、系統無効電力を制御することによって系統の安定度を向上させるために導入されることが多い。自励式無効電力補償装置は、定常運転時の系統の安定度を向上させる場合のみならず、系統事故中および事故除去後といった系統の過渡的な安定度の向上にも有効である。
上記目的を達成するため、自励式無効電力補償装置の制御部は一般に以下のように構成されている。すなわち制御部は、系統電圧が所望の系統電圧指令に追従するように無効電流指令を出力する電圧制御ループ(主ループ)と、電力変換器の出力電流がこの無効電流指令に追従するように電力変換器の出力電圧を制御する電流制御ループ(従ループ)とを有している。
たとえば特開平6−233544号公報(特許文献1)は、設定交流電流に追従して出力交流電流を高速に制御可能な半導体電力変換装置を開示する。この電力変換装置は、設定交流電流の位相と振幅とから半導体電力変換器の出力電圧指令を生成するフィードフォワード電力制御回路を備える。フィードフォワード電力制御回路からの出力電圧指令は、設定交流電流と系統電流との偏差に基づいて補正される。さらに系統電圧と補正された出力電圧指令との和に基づいて、電力変換器が制御される。
また、長谷川 他、「8MVA GTO−SVGの開発試験」、電気学会全国大会、平成元年、8−305〜306(非特許文献1)および長谷川 他、「系統安定化用100MVA級GTO−SVGの検討」、電気学会全国大会、平成元年、8−307(非特許文献2)には、自励式無効電力補償装置において、事故発生を検出すると連系状態のままインバータを停止し、電圧が正常に復帰した後にインバータの停止を解除し、再起動する構成が開示されている。
特開平6−233544号公報
長谷川 他、「8MVA GTO−SVGの開発試験」、電気学会全国大会、平成元年、8−305〜306 「系統安定化用100MVA級GTO−SVGの検討」、電気学会全国大会、平成元年、8−307
通常、STATCOMは、交流電圧を平滑化するための平滑用コンデンサと、この平滑用コンデンサによって平滑化された電圧を用いて電力系統へ無効電力を出力する自励式変換器(インバータ)とを備える。STATCOMを運転する際には、平滑用コンデンサを充電しておく必要がある。
従来のSTATCOMでは、電力系統において瞬時的に電圧が低下した場合、自励式変換器におけるスイッチング素子のスイッチングを停止する一方で、平滑用コンデンサの放電は行なわない。そして、電力系統の電圧が復帰した後すぐに再運転する、すなわち自励式変換器におけるスイッチング素子のスイッチングを再開する。
一方、数秒間の電圧低下が検出されて電力系統が完全に停電してしまった場合には、STATCOMは、重故障であるとして緊急停止する。より詳細には、STATCOMは、電力系統が停電し、STATCOMを停止させるための停止指令を上位装置から受けると、自励式変換器におけるスイッチング素子のスイッチングを停止し、その後、装置のメンテナンスのために、STATCOMと電力系統との間に設けられた遮断器を開放し、平滑用コンデンサを放電する。このため、停止指令が解除されてSTATCOMを再起動するときには、まず平滑用コンデンサを充電する必要がある。しかしながら、この充電には通常1〜2分を要し、平滑用コンデンサを充電した後、自励式変換器におけるスイッチング素子のスイッチングが再開される。このため、電力系統が停電から復帰し、上位装置からの停止指令が解除されてSTATCOMが運転を再開するまでに数分の時間を費やしてしまう。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、停止指令を受けて運転を停止している状態において、停止指令が解除されると早期に運転を再開することが可能な自励式無効電力補償装置を提供することである。
この発明のある局面に係わる自励式無効電力補償装置は、交流電圧を平滑化するためのコンデンサと、複数の相を有する電力系統に結合され、スイッチング素子を含み、上記コンデンサによって平滑化された電力に基づいて上記電力系統へ無効電力を出力するための自励式変換器と、上記電力系統の電圧を検出するための第1の電圧検出器と、上記コンデンサの両端電圧を検出するための第2の電圧検出器と、上記電力系統と上記自励式変換器との間に流れる電流を検出するための電流検出器と、上記第1の電圧検出器によって検出された電圧および上記電流検出器によって検出された電流に基づいて上記スイッチング素子をスイッチングさせることにより、上記自励式変換器から上記電力系統へ出力される上記無効電力を制御するための制御部と、上記コンデンサを充電するための充電器とを備え、上記制御部は、上記充電器を制御することにより、上記第2の電圧検出器によって検出される電圧が第1の所定値以上になるように上記コンデンサを充電する充電制御を行なう。自励式無効電力補償装置は、さらに、電力系統と自励式変換器との電気的接続を遮断するための遮断器を備える。制御部は、自励式無効電力補償装置を停止するための停止指令を受けてスイッチング素子のスイッチングを停止し、かつ遮断器を制御して電力系統と自励式変換器との電気的接続を遮断し、コンデンサの電圧が第1の所定値未満になると、充電制御を行ない、コンデンサの電圧が前記第1の所定値より大きい第2の所定値に達すると充電制御を停止する。制御部は、停止指令が解除されるとスイッチング素子のスイッチングを再開し、かつ遮断器を制御して電力系統と自励式変換器とを電気的に接続する。
本発明によれば、停止指令を受けて運転を停止している状態において、停止指令が解除されると早期に運転を再開することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の構成図である。 自励式変換器1の回路図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の動作を示す波形図である。 本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の停止シーケンスおよび再起動シーケンスを示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の構成図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の動作を示す波形図である。 本発明の第2の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の停止シーケンスおよび再起動シーケンスを示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の構成図である。
図1を参照して、自励式無効電力補償装置101は、自励式変換器1と、変換器用変圧器2と、電圧検出器4と、電流検出器5と、充電器51と、放電器52と、放電器53と、電圧検出器9と、制御部10と、平滑用コンデンサCとを備える。充電器51は、変圧器7と、整流器8と、抵抗R1と、スイッチSWAとを含む。放電器52は、抵抗R2と、スイッチSWCとを含む。放電器53は、抵抗R3と、スイッチSWBとを含む。
充電器51は、コンデンサCを充電するために設けられている。より詳細には、変圧器7は、スイッチSWAおよび抵抗R1を介して交流電源6から受けた交流電圧を変圧し、整流器8へ出力する。
整流器8は、たとえばダイオード整流器であり、変圧器7から受けた交流電圧を整流して平滑用コンデンサCへ出力する。
平滑用コンデンサCは、整流器8によって整流された電圧を平滑化する。電圧検出器9は、コンデンサCの両端電圧を検出する。
自励式変換器1は、u相、v相、w相を有する電力系統3に結合され、自己消弧型のスイッチング素子を含み、コンデンサCによって平滑化された電圧に基づいて電力系統3へ無効電力を出力する。変換器用変圧器2は、自励式変換器1から出力された電圧を変圧して電力系統3へ出力する。
放電器53は、平滑用コンデンサCの通常放電を行なうために設けられている。放電器52は、平滑用コンデンサCの急速放電を行なうために設けられている。放電器53は、放電器52より大きい放電時定数を有する。すなわち、放電器52における抵抗R2の抵抗値は放電器53における抵抗R3の抵抗値よりも小さい。また、放電器53におけるスイッチSWBはたとえば機械スイッチであり、放電器52におけるスイッチSWCはたとえば半導体スイッチである。
放電器52とは別に、半導体スイッチと比べて信頼性の高い機械スイッチを用いた放電器53を備える構成により、自励式無効電力補償装置101の信頼性を向上させることができる。また、放電器52は、後述するように平滑用コンデンサCの両端電圧を所定レベルまで瞬時に低下させるために設けられている。すなわち、放電器52とは別に放電器53を備える構成により、放電器52は、平滑用コンデンサCの電荷の一部を放電すればよくなるため、放電器52の抵抗R3として定格容量の大きい抵抗を使用する必要がなくなり、コストを低減することができる。
図2は、自励式変換器1の回路図である。
図2を参照して、自励式変換器1は、スイッチング素子Q1〜Q6と、ダイオードD1〜D6とを含む。スイッチング素子Q1〜Q6はたとえばGTO(Gate Turn Off thyristor)であるが、自己消弧型のスイッチング素子であればこれに限定されるものではない。ダイオードD1〜D6はスイッチング素子Q1〜Q6にそれぞれ逆並列接続される。スイッチング素子Q1〜Q6の各々には制御部10から駆動信号(ゲートパルス信号)が供給される。スイッチング素子Q1〜Q6は駆動信号に応じてスイッチング動作を行ない、平滑用コンデンサCによって平滑化された電圧すなわち直流電圧を交流電圧に変換して電力系統3に供給する。
再び図1を参照して、電圧検出器4は、電力系統3の電圧(系統電圧)を検出する。電圧検出器4によって検出された電圧はフィードバック電圧として制御部10に与えられる。電流検出器5は、自励式変換器1の出力電流すなわち電力系統3と自励式変換器1との間に流れる電流を検出する。電流検出器5によって検出された電流は、フィードバック電流として制御部10に与えられる。
次に、制御部10の構成について説明する。制御部10は、振幅検出部11と、無効電流検出部12と、電圧指令生成部13と、減算器14,16と、電圧制御部15と、無効電流制御部17と、ゲートパルス発生部21とを含む。
制御部10は、電圧検出器4によって検出された電圧および電流検出器5によって検出された電流に基づいてスイッチング素子を制御することにより、自励式変換器1から電力系統3へ出力される無効電力を制御する。
より詳細には、振幅検出部11は、電圧検出器4によって検出された系統電圧の振幅値Vsを算出することによって振幅値Vsを検出し、その算出した(検出した)振幅値Vsを減算器14に与える。電力系統3はu相、v相、w相からなる。u相、v相、w相の電圧をそれぞれVu,Vv,Vwとすると、振幅検出部11は以下の式に基づいて振幅値Vsを算出する。
Vs=(Vu2+Vv2+Vw21/2
電圧指令生成部13は、振幅値Vsの基準値を示す電圧指令Vrefを生成して出力する。電圧指令Vrefが示す振幅値Vsの基準値は一定である。
減算器14は、電圧指令Vrefから振幅値Vsを減算することにより偏差ΔVを算出して、その偏差ΔVを電圧制御部15に与える。
電圧制御部15はPI(Proportional Integral)制御を行なう演算器として構成される。電圧制御部15は、入力された偏差ΔVを小さくするための電流基準Irefを演算して、その電流基準Irefを出力する。電流基準Irefは、自励式変換器1から出力される無効電流Iqの基準値に対応する。
無効電流検出部12は、電流検出器5によって検出された自励式変換器1の出力電流に基づいて、自励式変換器1から出力される無効電流Iqを検出する。具体的には、無効電流検出部12は、電流検出器5により検出されたu相電流、v相電流およびw相電流を3相/2相変換することによって無効電流Iqを検出する。
減算器16は電流基準Irefから無効電流Iqを減算することにより偏差ΔIを算出して、その偏差ΔIを無効電流制御部17に与える。無効電流制御部17は、PI制御を行なう演算器として構成される。無効電流制御部17は入力された偏差ΔIを小さくするための電圧基準Viを演算して、その電圧基準Viをゲートパルス発生部21に与える。
ゲートパルス発生部21は、たとえばPWM(Pulse Width Modulation)制御に従って、自励式変換器1が電圧基準Viに相当する電圧を出力するためのゲートパルス信号を自励式変換器1におけるスイッチング素子Q1〜Q6に供給する。
電圧基準Viは、電圧制御部15を制御器とする電圧フィードバック制御系に無効電流制御部17を制御器とする電流マイナーループ制御を加えた制御系の出力として得られる。この制御系により、電圧基準Viを系統電圧の変化に追従して変化させることができる。
[動作]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の動作について説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の動作を示す波形図である。図3において、VCは平滑用コンデンサCの両端電圧である。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の停止シーケンスおよび再起動シーケンスを示す図である。
図3および図4を参照して、自励式無効電力補償装置101における制御部10は、時刻t0すなわち上位装置から起動指令を受ける前の状態において、スイッチSWAをオフし、スイッチSWBをオンし、スイッチSWCをオフする。スイッチSWBをオンすることにより、放電器53によって平滑用コンデンサCが確実に放電され、装置のメンテナンス性を向上させることができる。
時刻t1において、制御部10は、上位装置から起動指令を受けて、スイッチSWAをオンし、スイッチSWBをオフする。これにより、充電器51によって平滑用コンデンサCが充電される、すなわち交流電源6から供給される交流電圧によって平滑用コンデンサCの両端電圧VCが上昇する。
時刻t2において、電圧VCが所定値V1より大きい所定値V2に達すると、制御部10はスイッチSWAをオフする。これにより、充電器51による平滑用コンデンサCの充電が停止する。そして、制御部10は、スイッチング素子Q1〜Q6へ駆動信号を出力し、スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングを再開させる。なお、スイッチSWAがオフされた後も、スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングによってコンデンサCは充電されるため、電圧VCは所定値V2以上を維持する。
時刻t3において、電力系統3が停電等して上位装置から停止指令が自励式無効電力補償装置101へ出力される(ステップS1)。このとき、電力系統3からの電力によって電圧VCは大きく上昇する。制御部10は、上位装置からこの停止指令を受けて、スイッチング素子Q1〜Q6への駆動信号の出力を停止することにより、スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングを停止させる、すなわち自励式変換器1を停止させる。これにより、自励式無効電力補償装置101から電力系統3への無効電力の出力が停止する(ステップS2)。
時刻t4において、電圧VCが所定値V2より大きい所定値V3に達すると、制御部10はスイッチSWCをオンする。これにより、放電器52によって平滑用コンデンサCが急速放電される。
時刻t5において、電圧VCが所定値V2に達すると、制御部10はスイッチSWCをオフする。これにより、放電器52による平滑用コンデンサCの急速放電が停止する。スイッチSWCがオフされた後も、電圧VCは低下している。
時刻t6において、電圧VCが所定値V2より小さい所定値V1未満になると、制御部10は、電圧VCが所定値V2に達するまでスイッチSWAをオンする。これにより、充電器51によって平滑用コンデンサCが充電される。
時刻t7において、電力系統3が停電から復帰して上位装置からの停止指令が解除される(ステップS3)。制御部10は、上位装置からの停止指令が解除されると、自励式変換器1の停止を解除する、すなわちスイッチング素子Q1〜Q6へ駆動信号を出力し、スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングを再開させる(ステップS4)。これにより、自励式無効電力補償装置101から電力系統3への無効電力の出力が再開される(ステップS5)。
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置では、制御部10は、充電器51を制御することにより、コンデンサCの両端電圧が所定値V1以上になるようにコンデンサCを充電する充電制御を行なう。より詳細には、制御部10は、電圧検出器9によって検出された電圧が所定値V1未満になると充電制御を行ない、電圧検出器9によって検出された電圧が所定値V1より大きく所定値V3より小さい所定値V2になると充電制御を停止する。
このような構成により、停止指令を受けて自励式変換器1におけるスイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングを停止しても、平滑用コンデンサCの両端電圧を一定レベルに維持することができるため、停止指令が解除された後に平滑用コンデンサCを再充電する必要がなくなり、自励式変換器1におけるスイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングを早期に再開することができる。したがって、本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置では、停止指令を受けて運転を停止している状態において、停止指令が解除されると早期に運転を再開することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置では、コンデンサCを放電するための放電器52を備える。そして、制御部10は、電圧検出器9によって検出された電圧が所定値V1より大きい所定値V3以上になると、放電器52を制御してコンデンサCを放電する。このような構成により、後述する本発明の第2の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置と比べて、電力系統3からの電力による平滑用コンデンサCの過充電を防ぐための遮断器CBを開放する操作が不要になるという利点がある。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置では、制御部10は、電圧VCが所定値V1未満になるとスイッチSWAをオンして充電器51の充電動作を開始する構成であるとしたが、これに限定するものではない。上位装置から停止指令を受けてすぐにスイッチSWAをオンし、充電器51の充電動作を開始する構成であってもよい。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置と比べて停止シーケンスおよび再起動シーケンスを変更した自励式無効電力補償装置に関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置と同様である。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の構成図である。
図5を参照して、自励式無効電力補償装置102は、本発明の第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置と比べて、さらに遮断器CBを備え、放電器52を備えない。遮断器CBは、電力系統3と自励式変換器1との電気的接続を遮断するために設けられる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の動作を示す波形図である。図6において、VCは平滑用コンデンサCの両端電圧である。図7は、本発明の第2の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置の停止シーケンスおよび再起動シーケンスを示す図である。
図6および図7を参照して、自励式無効電力補償装置102における制御部10は、時刻t0すなわち上位装置から起動指令を受ける前の状態において、スイッチSWAをオフし、スイッチSWBをオンし、遮断器CBを開放する。スイッチSWBをオンすることにより、放電器53によって平滑用コンデンサCが確実に放電され、装置のメンテナンス性を向上させることができる。また、遮断器CBを開放することにより、電力系統3からの電力によって平滑用コンデンサCが充電されることを防ぐことができる。
時刻t1において、制御部10は、上位装置から起動指令を受けて、スイッチSWAをオンし、スイッチSWBをオフし、遮断器CBを投入する。これにより、電力系統3と自励式変換器1とが電気的に接続される。また、充電器51によって平滑用コンデンサCが充電される、すなわち交流電源6から供給される交流電圧によって平滑用コンデンサCの両端電圧VCが上昇する。
時刻t2において、電圧VCが所定値V1より大きい所定値V2に達すると、制御部10はスイッチSWAをオフする。これにより、充電器51による平滑用コンデンサCの充電が停止する。そして、制御部10は、スイッチング素子Q1〜Q6へ駆動信号を出力し、スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングを再開させる。なお、スイッチSWAがオフされた後も、スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングによってコンデンサCは充電されるため、電圧VCは所定値V2以上を維持する。
時刻t3において、電力系統3が停電等して上位装置から停止指令が自励式無効電力補償装置102へ出力される(ステップS11)。このとき、電圧VCは大きく低下する。制御部10は、上位装置からこの停止指令を受けて、スイッチング素子Q1〜Q6への駆動信号の出力を停止することにより、スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングを停止させる、すなわち自励式変換器1を停止させる。これにより、自励式無効電力補償装置102から電力系統3への無効電力の出力が停止する(ステップS12)。
そして、制御部10は、遮断器CBを開放することにより、電力系統3と自励式変換器1との電気的接続を遮断する(ステップS13)。なお、ステップS12およびステップS13の実行順序は逆であってもよい。
時刻t4において、電圧VCが所定値V2より小さい所定値V1未満となると、制御部10はスイッチSWAをオンする。これにより、充電器51によって平滑用コンデンサCが充電される。
時刻t5において、電圧VCが所定値V2に達すると、制御部10はスイッチSWAをオフする。これにより、充電器51による平滑用コンデンサCの充電が停止する。
時刻t6において、電力系統3が停電から復帰して上位装置からの停止指令が解除される(ステップS14)。制御部10は、上位装置からの停止指令が解除されると、自励式変換器1の停止を解除する、すなわちスイッチング素子Q1〜Q6へ駆動信号を出力し、スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングを再開させる(ステップS15)。
そして、制御部10は、遮断器CBを投入することにより、電力系統3と自励式変換器1とを電気的に接続する(ステップS16)。なお、ステップS15およびステップS16の実行順序は逆であってもよい。
ステップS15およびステップS16により、自励式無効電力補償装置102から電力系統3への無効電力の出力が再開される(ステップS17)。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置と同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置では、制御部10は、自励式無効電力補償装置102を停止するための停止指令を受けてスイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングを停止し、かつ遮断器CBを制御して電力系統3と自励式変換器1との電気的接続を遮断する。そして、制御部10は、停止指令が解除されるとスイッチング素子Q1〜Q6のスイッチングを再開し、かつ遮断器CBを制御して電力系統3と自励式変換器1とを電気的に接続する。
このような構成により、第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置と同様に、停止指令を受けて運転を停止している状態において、停止指令が解除されると早期に運転を再開することができる。また、停止指令を受けてからその停止指令が解除されるまで、電力系統3からの電力によって平滑用コンデンサCが過充電されることを防ぐことができるため、第1の実施の形態に係る自励式無効電力補償装置と比べて、放電器52が不要となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 自励式変換器、2 変換器用変圧器、4 電圧検出器、5 電流検出器、7 変圧器、8 整流器、9 電圧検出器、10 制御部、11 振幅検出部、12 無効電流検出部、13 電圧指令生成部、14,16 減算器、15 電圧制御部、17 無効電流制御部、21 ゲートパルス発生部、51 充電器、52 放電器、53 放電器、101,102 自励式無効電力補償装置、C 平滑用コンデンサ、R1,R2,R3 抵抗、SWA,SWB,SWC スイッチ、Q1〜Q6 スイッチング素子、D1〜D6 ダイオード、CB 遮断器。

Claims (1)

  1. 交流電圧を平滑化するためのコンデンサと、
    複数の相を有する電力系統に結合され、スイッチング素子を含み、前記コンデンサによって平滑化された電力に基づいて前記電力系統へ無効電力を出力するための自励式変換器と、
    前記電力系統の電圧を検出するための第1の電圧検出器と、
    前記コンデンサの両端電圧を検出するための第2の電圧検出器と、
    前記電力系統と前記自励式変換器との間に流れる電流を検出するための電流検出器と、
    前記第1の電圧検出器によって検出された電圧および前記電流検出器によって検出された電流に基づいて前記スイッチング素子をスイッチングさせることにより、前記自励式変換器から前記電力系統へ出力される前記無効電力を制御するための制御部と、
    前記コンデンサを充電するための充電器とを備え、
    前記制御部は、前記充電器を制御することにより、前記第2の電圧検出器によって検出される電圧が第1の所定値以上になるように前記コンデンサを充電する充電制御を行ない、
    さらに、
    前記電力系統と前記自励式変換器との電気的接続を遮断するための遮断器を備え、
    前記制御部は、前記自励式無効電力補償装置を停止するための停止指令を受けて前記スイッチング素子のスイッチングを停止し、かつ前記遮断器を制御して前記電力系統と前記自励式変換器との電気的接続を遮断し、前記コンデンサの電圧が前記第1の所定値未満になると、前記充電制御を行ない、前記コンデンサの電圧が前記第1の所定値より大きい第2の所定値に達すると充電制御を停止し、
    前記制御部は、前記停止指令が解除されると前記スイッチング素子のスイッチングを再開し、かつ前記遮断器を制御して前記電力系統と前記自励式変換器とを電気的に接続する、自励式無効電力補償装置。
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