JP2004266877A - 監視カメラ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多数登録したプリセットポジションを順次移動する監視動作の中で、効率的な移動経路を自動的に設定することができる監視カメラを提供する。
【解決手段】 パン回転及びチルト回転を行い、複数のプリセットポジションをトレースする監視カメラ装置において、前記複数のプリセットポジションを一巡した後のトレース動作として、前記複数のプリセットポジションの分布に基づいて演算を行い、その演算結果により往復動作またはループ動作を選択する演算手段と、前記演算手段により選択されたトレース動作により二巡目以降のプリセットポジションのトレースを実行する制御手段とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、パン回転及びチルト回転が可能な監視カメラ装置に関し、特に、効率的なオートトレースを可能にしたものである。
従来、カメラとカメラの回転台とをドーム型のハウジングに収めた監視カメラが市販されており、この監視カメラは、回転台の動作により、水平方向のカメラの回転(パン)と垂直方向のカメラの回転(チルト)とを合わせて行うことができるため、複合カメラと呼ばれている。従来の複合カメラは、パン方向に360度のエンドレスの回転が可能であり、チルト方向に0度から90度、即ち、水平から垂直の方向までの回転が可能である。
本発明の発明者等のグループでは、これをさらに改良し、パン方向に360度のエンドレス回転を行い、チルト方向に180度回転する新しい複合カメラを開発した。この複合カメラは、移動方向の自由度が増したことにより、目標のカメラ位置まで最短経路を通って迅速に移動することができる。
この複合カメラは、図5の側断面図及び図6の平面図に示すように、円筒形のカメラベース107と半球状のカメラカバーとから成るハウジング内に、監視用のカメラ102と、カメラ102を直接保持するチルト回転台105と、360度のエンドレス回転が可能なパン回転台103と、パン回転台103に立設された一対の支柱113と、この支柱113にチルト回転台105を軸支するチルト回転軸106と、ハウジング内への電源の供給や電気信号の入出力のための接点として作用するスリップリング112とを備えており、その他に図示を省略しているが、パン回転台103やチルト
回転台104の回転機構、回転の駆動源となるモータ、モータの駆動制御部、映像信号を増幅する増幅回路、複合カメラの動作を制御する制御部などを備えている。また、パン方向の回転基点を定めるため、ハウジングの基点位置に磁石117が固定され、パン回転台103には、この磁石117の磁界を検知する原点ホール素子32が設置されている。
カメラ102を保持するチルト回転台105は、チルト回転軸106を中心に180度に渡って回転が可能であり、その結果、カメラ102は、図5のA点(108)の方向から、最下点B(109)を通過して、C点(110)の方向まで可逆的に向きを変えることができる。
また、パン回転台103は、その回転軌跡206を図6に示すように、360度に渡って水平方向に回転することができる。
また、スリップリング112は、固定部から可動部への電源供給や、固定部と可動部との間の電気信号の導通を実現する。
従って、この複合カメラを天井に取り付け、遠隔制御によりチルト回転台105の回転角度を調整し、パン回転台103を所定の方向に回転させることによって、監視域の全ての方向をカメラ102で撮影することができる。
図7は、この複合カメラの内部構成を機能ブロックで表している。パン回転台103及びチルト回転台105の回転制御機構として、回転するモータ24、28と、モータ24、28の回転数を検出するエンコーダ25、29と、エンコーダ25、29の検出結果を基にモータ24、28を駆動するモータドライバ23、27と、モータ24、28の回転を減速してパン回転台103及びチルト回転台105に伝える減速機構26、30と、パンの基点に配置された磁石117の磁界に感応す
る、パン回転台103に設置された原点ホール素子32と、チルトの端点位置に配置された磁石の磁界に感応する、チルト回転台105に180度離間して設置された端点ホール素子33と、ホール素子32、33の検知信号からパンの原点及びチルトの端点を検出するホール素子検出部31と、ホール素子検出部31の検出結果を基にモータドライバ23、27を制御するモータ制御部22とを備えている。
また、カメラレンズ部の制御機構として、ズーム及びフォーカス調整のためのステッパモータ36、40と、ステッパモータ36、40に駆動用のパルスを出力するモータドライバ35、39と、ステッパモータ36、40の回転を減速してレンズ機構に伝える減速機構37、41と、ズーム調整の限界を検出するリミットスイッチまたはフォトインタラプタ38と、フォーカス調整の限界を検出するフォトインタラプタ42と、モータドライバ35、39を制御するレンズ制御部34と、アイリスを調整するドライバ43とを備えている。
また、映像信号を出力するカメラ部として、撮像を行うCCD44と、映像信号を符号化するDSP45と、画像データの書き込み・読み出しを行う画像メモリ46とを備えている。
さらに、コントローラから入力する制御信号に基づいて複合カメラの動作を制御するカメラ制御部21と、データを蓄積するメモリ(E2PROM)47と、時間をカウントするタイマ49とを備えている。
また、この複合カメラは、図8に示すように、同軸ケーブル16を通じてコントローラ12及びモニタ13に接続し、または、図9に示すように、通信伝送手段のRS485によりパソコン19に接続して制御される。
また、ここでは、コントローラ12またはパソコン19に一台の複合カメラ11が接続する場合を示しているが、複数の複合カメラをコントローラ12やパソコン19に接続して、それらの複合カメラを制御することも可能である。
この複合カメラでは、パン方向のモータ24の回転を検出するエンコーダ25の出力パルスがモータ制御部22に伝えられ、また、原点ホール素子32によるパンの基点の検出時点が、ホール検出部31を通じてモータ制御部22に伝えられる。モータ制御部22は、パン回転台が一回転する間にエンコーダ25から出力されるパルス数をpとするとき、原点ホール素子32がパンの基点を検出してからのエンコーダ25の出力パルス数mをカウントし、
Pt=m×360/p
により、現在のパン角度Ptを算出する。算出された現在のパン角度Ptはメモリ47で保持される。
また、同様に、チルト方向のモータ28の回転を検出するエンコーダ29の出力パルスがモータ制御部22に伝えられ、また、端点ホール素子33によるチルト端点の検出時点が、ホール検出部31を通じてモータ制御部22に伝えられる。モータ制御部22は、チルト回転台が半回転する間にエンコーダ29から出力されるパルス数をqとするとき、端点ホール素子33がチルトの端点を検出してからのエンコーダ29の出力パルス数nをカウントし、
Tt=90−(n×180/q)
により、現在のチルト角度Ttを算出する。即ち、チルト角は、真下の方向を0度として角度が算出される。チルト角の取り得る範囲は+90度から−90度までである。算出された現在のチルト角度Ttはメモリ47で保持される。
また、レンズ部で撮影される画像の画角は、ズーム量を規定するステッパモータ36の回転量で決まり、これはステッパモータ36に出力されるパルス数によって決まる。同様に、レンズ部の焦点距離は、ステッパモータ40に出力されるパルス数によって決まる。レンズ
制御部34は、ステッパモータ36、40を正方向に回転するために出力されたパルスを+に、負方向に回転するために出力されたパルスを−にカウントして、モータドライバ35、39から出力されたパルス数を累積する。この累積パルス数は、現在の画角Zt及び焦点距離Ftを表すデータとしてメモリ47で保持される。
こうして、メモリ47には、複合カメラの現在の状態量を表すデータとして、Pt、Tt、Zt及びFtが保持される。
この複合カメラの動作を制御する場合は、図8のコントローラ12や図9のパソコン19からコマンドが送信される。複合カメラ11のカメラ制御部21は、受信したコマンドを解釈して各部の動作を制御する。
例えば、プリセットポジションを設定する場合には、操作者は、コントローラ12からカメラの方向を遠隔操作して複合カメラ11のカメラ位置を目標のプリセットポジションに向ける。
カメラの方向を変えるために操作者がコントローラ12のジョイスティック14を傾けると、この操作に応じて、コントローラ12からは、カメラの速度制御を指令するコマンドとともに、図10に示すように、傾いたジョイスティック14のx軸成分を表すデータVpanとy軸成分を表すデータVtiltとが複合カメラ11に送信される。複合カメラ11のカメラ制御部21は、受信したコマンドを解釈して、データVpan及びデータVtiltをモータ制御部22に送り、モータ制御部22は、Vpanの速度でパン回転を行うようにモータドライバ23を制御し、Vtiltの速度でチルト回転を行うようにモータドライバ27を制御する。
また、操作者がジョイステックを中立位置に戻すと、同様に、コマンドとともにVpan=0、Vtilt=0のデータが複合カメラに送られ、チルト方向及びパン方向の回転が停止される。
カメラが向きを変えるとき、前述するように、現在のカメラの状態量を表すPt、Tt、Zt及びFtのデータが更新されて保持される。
複合カメラ11が目標の方向に向いたことをモニタ画面で確認した操作者は、必要に応じてズーム量を遠隔操作した後、コントローラ12またはパソコン19から、プリセット設定の指示とそのプリセットポジションのIDとを入力する。このIDを含むプリセット設定指示コマンドは複合カメラ11に送出され、カメラ制御部21は、コマンドを解釈して、複合カメラの現在の状態量を表すPt、Tt、Zt及びFtのデータをIDとともにメモリ47に蓄積する。
こうした操作を繰り返すことにより、メモリ47には、図11に示すように、複数のプリセットポジションが設定される。
次に、操作者が、コントローラ12またはパソコン19からプリセットポジションのID(例えば、ID=2)を指定してプリセットポジションの撮影を指示した場合には、複合カメラ11のカメラ制御部21は、受信したコマンドを解釈して、メモリ47からID=2のプリセットポジションの状態量P2、T2、Z2及びF2と現在の状態量Pt、Tt、Zt及びFtとを読み出し、現在のカメラ位置からID=2のプリセットポジションへの最短経路を求める。
現在のカメラ位置からID=2のプリセットポジションへの移動経路は、4通り存在する。
第1は、右旋回のパン回転と、同一領域内でのチルト回転(現在のチルト角が正領域にある場合には正領域内でのチルト回転、また、現在のチルト角が負領域にある場合には負領域内でのチルト回転)とによってプリセットポジションに到達する経路
第2は、左旋回のパン回転と、同一領域内でのチルト回転とによってプリセットポジションに到達する経路
第3は、異なる領域に移るチルト回転(0度を通過して正領域から負領域に、または負領域から正領域に移動するチルト回転)と、右旋回のパン回転とによってプリセットポジションに到達する経路
第4は、異なる領域に移るチルト回転と、左旋回のパン回転とによってプリセットポジションに到達する経路
この各移動経路でのパン回転角及びチルト回転角は、図12のようになる。複合カメラ11のカメラ制御部21は、各移動経路のパン回転角及びチルト回転角の内、大きい方の回転角に着目して、その回転角が最も小さい移動経路を最短経路として選択する。これは、目標のプリセットポジションへ移動するためにパン方向の回転とチルト方向の回転とを並行して行う場合に、パン回転角及びチルト回転角の内、大きい方の回転角によってプリセットポジションへの到達時間が決まるからである。
カメラ制御部21は、最短経路を選択すると、モータ制御部22に対して、選択した移動経路でのパン回転角及びチルト回転角だけパン及びチルト回転するように指示し、また、レンズ制御部34に対して、ズーム用のステッパモータ36に(Z2−Zt)のパルスを、また、フォーカス用のステッパモータ36に(F2−Ft)のパルスを出力するように指示する。
モータドライバ23は、モータ制御部22を通じて指示されたパン回転角だけモータ24を回転し、エンコーダ25の出力から、指示された角度だけモータ24が回転したことを検出すると、モータ24の回転を停止する。同様に、モータドライバ27は、モータ制御部22を通じて指示されたチルト回転角だけモータ28を回転し、エンコーダ29の出力から、指示された角度だけモータ28が回転したことを検出すると、モータ28の回転を停止する。その結果、カメラはプリセットポジションID=2の位置に向き、プリセット設定時のレンズ状態で撮影が開始される。なお、アイリスは、その時の被写体の明るさに応じてドライバ43を起動して調整する。
CCD44はカメラが向けられた方向の画像を撮像し、その映像信号は、DSP45で符号化された後、画像メモリ46に書き込まれ、次いで、画像メモリ46から読み出されてモニタ13に出力される。
このとき、選択された最短経路において、チルト回転が0度を通過して異なる領域に移る場合(即ち、第3または第4の移動経路を選択した場合)には、画像メモリ46からの画像データの読み出しを、それまでとは逆の順序で行う。こうすることにより、モニタ13に表示される画像の逆転を防ぐことができる。
また、実際に画像データの読み出し方向を切り換える点(カメラ方向)として、チルト角が0度以外の2点を設定し、一方の点を超えてチルト角が−側に進む場合に画像データの読み出し方向を切り換え、また、他方の点を超えてチルト角が+側に進む場合に、画像データの読み出し方向の切り換え解除を行うようにしても良い。このように、画像データの読み出し方向の切り換えにヒステリシスを持たせることにより、切換点近辺での頻繁な画像反転の発生を防止できる。
また、複数のプリセットポジションを記憶した複合カメラに、各プリセットポジション
を順番に自動的に監視する監視動作、即ち、オートトレースを行わせることも可能である。
しかし、プリセットポジションが多数に及ぶ場合には、オートトレースでのプリセットポジションの監視順序を効率的に設定しないと、複合カメラは無駄な動きをすることになり、迅速な監視動作を実現することができない。このプリセットポジションの監視順序を、監視カメラの操作者が設定するとなると、可成り難しい作業になる。
本発明は、こうした課題を解決するものであり、多数登録したプリセットポジションを順次移動する監視動作の中で、効率的な移動経路を自動的に設定することができる監視カメラを提供することを目的としている。
本発明では、複数のプリセットポジションの分布に基づいて、プリセットポジションを一巡した後のトレース動作として、往復動作またはループ動作を選択する演算手段と、カメラのパン回転及びチルト回転を制御して、選択されたトレース動作により二巡目以降のプリセットポジションのトレースを実行する制御手段とを設けている。
そのため、この監視カメラは、プリセットポジションの分布状況に応じて、往復動作またはループ動作の内、効率的な方を自動選択することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明の監視カメラ装置は、各プリセットポジションの監視を繰り返して行う場合に、プリセットポジションの分布状況に応じて、往復動作またはループ動作を自動的に選択することができる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態では、登録された複数のプリセットポジションを、指定された順序で、滑らかな移動経路を選択して移動する複合カメラについて説明する。
複合カメラの構成、複合カメラを制御するコントローラやパソコンの構成については、図5〜図12で示したものと変わりがない。
従来の複合カメラは、複数のプリセットポジションを直線的に辿る移動経路を自動的に設定することはできる。しかし、従来の複合カメラに曲線移動を行わせる場合には、操作者が、実際に複合カメラのカメラ位置を少しずつ曲線に沿って動かし、その軌跡を複合カメラに覚え込ませる必要があった。この実施形態の複合カメラでは、それを自動的に行うことができる。
この複合カメラ11のカメラ制御部21は、コントローラ12やパソコン19から、プリセットポジションの監視順序を指定したオートトレースの指令を受けると、メモリ47に記憶している各プリセットポジションのパン及びチルト座標(Pi,Ti)を読み出し、各座標点を通るスプライン曲線を演算する。
スプライン曲線Sは、与えられたn個の点Q1、Q2、Q3、‥、Qnを通り、次の条件(1)(2)を満たす曲線である。
(1)点Q1から点Q2までの区間の曲線をS1、‥、点Qn-1から点Qnまでの区間の曲線
をSn-1としたとき、各区間の曲線Si(i=1,2,‥,n−1)がパラメータtのm次式として表現される。
(2)曲線Sは、始点Q1から終点Qnまで全区間で連続で、tに関する1階導関数、‥、(m−1)導関数が全て連続である。
点Q1、Q2、‥、Qnが与えられたときのスプライン曲線の求め方は公知であり、ワードプロセッサなどでも、指定された複数の点を通る曲線を描く場合に用いられている。
カメラ制御部21は、演算したスプライン曲線をメモリ47に記憶し、移動の軌跡がこのスプライン曲線と一致するように、モータ制御部22にパン回転及びチルト回転の制御を指令する。
図1(a)は、スプライン曲線に沿って移動しながらプリセットポジション(白丸)を通過する複合カメラの移動経路を模式的に示している。また、図1(b)には、各プリセットポジション間を直線的に移動する従来の複合カメラの移動経路を対比して示している。複合カメラがスプライン曲線上を動くことにより、モニタ13には、撮影方向が滑らかに変化する画像が表示され、図1(b)のように、複合カメラが直線的に移動する場合の急角度の方向転換に伴う不自然な画像の変化を改善することができる。
このように、この複合カメラは、登録された複数のプリセットポジションの監視順序が指定されたとき、そのプリセットポジションを指定された順序で通過する滑らかな移動経路を自動的に設定し、その移動経路に沿うオートトレースを自動的に実施することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、複数のプリセットポジションの監視順序を自動的に並べ換える複合カメラについて説明する。
この複合カメラでは、カメラ制御部21が、まず、複数のプリセットポジション位置を表す点群に対して、パン軸またはチルト軸のどちらが支配的であるかを求める。
図2(a)は、このときの支配的な軸の求め方を示している。カメラ制御部21は、メモリ47に記憶されている各プリセットポジションのパン/チルト座標(Pi,Ti)を読み出し、このパン/チルト座標(Pi,Ti)の中で、最も大きいチルト座標Tmaxと最も小さいチルト座標Tminとの差分を取ることによりチルト角度の幅Aを求め、また、最も大きいパン座標Pmaxと最も小さいパン座標Pminとの差分を取ることによりパン角度の幅Bを求め、このAとBとの比A/Bを算出する。
そして、図2(b)のように、A/Bが、A/B≧4であるときは、チルト軸が支配的な軸であると判定し、また、図2(c)のように、A/Bが、A/B≦1/4であるときは、パン軸が支配的な軸であると判定する。
A/B≧4であるとき、即ち、チルト軸が支配的な軸であるときは、チルト座標の昇順に各プリセットポジションを並べ換えてメモリ47に記憶し、また、A/B≦1/4であるとき、即ち、パン軸が支配的な軸であるときは、パン座標の昇順に各プリセットポジションを並べ換えてメモリ47に記憶する。
また、A/Bが、4>A/B>1/4のときは、図3に示すように、各プリセットポジションQiからの距離qiの和が最小である直線gを最小二乗法により求め、座標軸を直線gに変換したときの各プリセットポジションQiの座標値を算出し、この座標値の昇順に
各プリセットポジションの順序を並べ換えてメモリ47に記憶する。ただし、メモリ47に記憶する各プリセットポジションの座標値はパン/チルト座標(Pi,Ti)である。
オートトレースでは、メモリ47に記憶された順序で各プリセットポジションの監視が行われる。従って、図2(b)の場合は、Q1、Q2、‥、Q6の順にカメラが移動し、図2(c)の場合は、Q11、Q12、‥、Q16の順にカメラが移動し、また、図3の場合は、Q21、Q22、‥、Q26の順にカメラが移動する。
このように、この複合カメラでは、プリセットポジションを軸に沿って自動的に並べ替えた後、オートトレースを実施するため、移動経路の短縮化を図ることができ、監視動作における1サイクルの動作時間を短くすることができる。
なお、ここでは、A/Bの閾値を4及び1/4に設定しているが、この閾値は適宜変更することが可能である。また、常に、最小二乗法を用いて直線gを求め、それに基づいてプリセットポジションを並べ替えるようにしても良い。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、複数のプリセットポジションを連続的に繰り返して監視する場合に、往復動作またはループ動作(始点→終点の後、直接始点に移動する動作)の内、移動経路が短い方の動作を自動選択する複合カメラについて説明する。
この複合カメラのカメラ制御部21は、第2の実施形態と同様の手順で、複数のプリセットポジション位置を表す点群に対して、チルト角度の幅Aとパン角度の幅Bとの比A/Bを算出して支配的な軸を求める。
そして、チルト軸が支配的な軸である場合(A/B≧4)には、往復反転動作(図4(a))により複数のプリセットポジションを連続的に繰り返し監視する。
また、パン軸が支配的な軸である場合(A/B≦1/4)には、始点と終点との間または各点の間の最大パン角度が180度以上であるときは、往復反転動作(図4(a))により複数のプリセットポジションを連続的に繰り返し監視し、始点と終点との間または各点の間の最大パン角度が180度に満たないときは、ループ動作(図4(b))により複数のプリセットポジションを連続的に繰り返し監視する。
また、A/Bが、4>A/B>1/4のときは、第2の実施形態で説明したように、各プリセットポジションQiからの距離qiの和が最小である直線g求め、座標軸を直線gに変換したときの各プリセットポジションQiの座標値に基づいて各プリセットポジションの順序を並べ換える。そして、この順序で各プリセットポジションを監視するときの始点と終点との間または各点の間の最大パン角度が180度以上であるときは、往復反転動作により複数のプリセットポジションを連続的に繰り返し監視し、始点と終点との間または各点の間の最大パン角度が180度に満たないときは、ループ動作により複数のプリセットポジションを連続的に繰り返し監視する。
このように、この複合カメラでは、オートトレースを実施する場合に、プリセットポジションの分布に応じて、往復動作またはループ動作を選択し、連続的な監視動作を迅速に、且つ、効率的に行うことができる。
また、各実施形態で説明した複合カメラの動作は、それぞれ組み合わせて実施することができる。例えば、第1の実施形態の動作と第2の実施形態の動作とを組み合わせて、プリセットポジションの並べ替えを行った後のカメラの移動をスプライン曲線に沿って実行
したり、第1の実施形態の動作と第3の実施形態の動作とを組み合わせて、往復反転動作またはループ動作を選択した後のカメラの移動をスプライン曲線に沿って実行することができる。また、第2の実施形態の動作と第3の実施形態の動作とを組み合わせて、プリセットポジションの並べ替えを行った後のカメラの移動を、往復反転動作またはループ動作を選択して実行することができる。また、1順目のプリセットポジションの監視順序が指定された場合に、2順目以降を往復反転動作で行うか、ループ動作で行うかを第3の実施形態の手順で決めることができる。
また、実施形態では、360度のパン回転と180度のチルト回転が可能な複合カメラについて説明したが、本発明は、パン回転及びチルト回転を行う監視カメラであれば、異なる角度のものであっても適用が可能である。
本発明にかかる監視カメラ装置は、各プリセットポジションの監視を繰り返して行う場合に、プリセットポジションの分布状況に応じて、往復動作またはループ動作を自動的に選択することができ、特に広範囲を監視する監視カメラとして有用である。
第1の実施形態の複合カメラのスプライン曲線による移動(a)と、従来の直線移動(b)とを示す図 第2の実施形態のプリセットポジションの並べ替えを示す説明図 第2の実施形態の座標変換によるプリセットポジションの並べ替えを示す説明図 第3の実施形態の往復反転動作(a)と、ループ動作(b)とを示す説明図 複合カメラの構造を示す側断面図 複合カメラの構造を示す平断面図 複合カメラの構成を示すブロック図 複合カメラを制御するコントローラを示す図 複合カメラを制御するパソコンを示す図 コントローラのジョイスティックによる複合カメラの速度制御を説明する図 複合カメラで記憶されるプリセットの状態量を示すデータの図 複合カメラで最適経路を求めるために計算する各移動経路のパン回転角及びチルト回転角を示すデータの図
符号の説明
10 カメラ
11 複合カメラ
12 コントローラ
13 モニタ
14 ジョイステック
15 テンキー
21 カメラ制御部
22 モータ制御部
23、27 モータドライバ
24、28 モータ
25、29 エンコーダ
26、30 減速機構
31 ホール素子検出部
32 原点ホール素子
33 端点ホール素子
34 レンズ制御部
35、39 モータドライバ
36、40 ステッパモータ
37、41 減速機構
38 リミットスイッチ/フォトインタラプタ
42 フォトインタラプタ
43 ドライバ
44 CCD
45 DSP
46 画像メモリ
47 メモリ(E2PROM)
49 タイマ
102 カメラ
103 パン回転台
105 チルト回転台
106 チルト回転軸
107 カメラベース
112 スリップリング
113 支柱
117 磁石

Claims (3)

  1. パン回転及びチルト回転を行い、複数のプリセットポジションをトレースする監視カメラ装置において、前記複数のプリセットポジションを一巡した後のトレース動作として、前記複数のプリセットポジションの分布に基づいて演算を行い、その演算結果により往復動作またはループ動作を選択する演算手段と、前記演算手段により選択されたトレース動作により二巡目以降のプリセットポジションのトレースを実行する制御手段とを備えることを特徴とする監視カメラ装置。
  2. 前記演算手段は、前記プリセットポジションの分布に基づいて軸を選定し、前記軸がチルト軸であるときは往復動作を選択することを特徴とする請求項1記載の監視カメラ装置。
  3. 前記演算手段は、前記複数のプリセットポジションの座標データにおけるチルト角度のばらつき幅とパン角度のばらつき幅との比を閾値と比較して、前記軸を選定することを特徴とする請求項2に記載の監視カメラ装置。


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