JP3104816B2 - 端末装置及びカメラ制御装置 - Google Patents

端末装置及びカメラ制御装置

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JP3104816B2
JP3104816B2 JP04162717A JP16271792A JP3104816B2 JP 3104816 B2 JP3104816 B2 JP 3104816B2 JP 04162717 A JP04162717 A JP 04162717A JP 16271792 A JP16271792 A JP 16271792A JP 3104816 B2 JP3104816 B2 JP 3104816B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端末装置及びカメラ制
御装置に関し、より具体的には、テレビ会議システムの
ように画像を通信する端末装置、及び、画像入力用のカ
メラを制御するカメラ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】専用又は公衆ディジタル回線を介して複
数地点間を結び、映像、音声及びデータを双方向で通信
して会議を行なうテレビ会議システムが知られている。
そのための端末装置の従来例の概略構成ブロック図を図
2に示す。
【0003】図2において、10は会議参加者を撮影す
るビデオ・カメラ、12は自局及び相手局からの映像を
切り換えて又は画面上で別々に表示するモニタ、14は
ビデオ・カメラ10の出力を符号化し、相手局から受信
した符号化映像信号を復号化する映像符号化復号化回路
(所謂、コーデック)である。16は音声入力用のマイ
ク、18は音声出力用のスピーカ、20はマイク16か
らの音声信号を符号化し、相手局から受信した符号化音
声信号を復号化する音声符号化復号化回路である。
【0004】22は全体を制御するシステム制御回路、
24はシステム制御回路22に所定の指示を入力するた
めの操作装置である。26は、相手局との相互通信を実
行する伝送制御回路である。また、28は、システム制
御回路22からの指示に従いビデオ・カメラ10のパン
ニング、チルト及びズームを制御するカメラ制御回路で
ある。
【0005】ビデオ・カメラ10は会議参加者を撮影
し、その出力ビデオ信号は、映像符号化復号化回路14
により高能率圧縮符号化されて伝送制御回路26に入力
する。また、会議参加者の音声はマイク16により入力
され、マイク16の出力は音声符号化復号化回路20に
より符号化されて伝送制御回路26に入力する。システ
ム制御回路22は伝送制御回路26に、送信すべきデー
タ及び相手局端末の制御コマンドなどを印加する。
【0006】伝送制御回路26は、映像符号化復号化回
路14、音声符号化復号化回路20及びシステム制御回
路22からの送信すべき情報をを所定フォーマットに整
えて通信回線に出力する。
【0007】伝送制御回路26はまた、通信回線を介し
て相手局から受信した情報を、画像情報、音声情報及び
データ又は制御コマンドに分離し、それぞれ映像符号化
復号化回路14、音声符号化復号化回路20及びシステ
ム制御回路22に出力する。映像符号化復号化回路14
は相手局から受信した符号化映像信号を復号化し、モニ
タ12に出力する。音声符号化復号化回路20は相手局
から受信した符号化音声信号を復号化し、スピーカ18
に出力する。
【0008】システム制御回路22は、操作装置24の
操作及び相手局からの制御コマンドに応じて、映像符号
化復号化回路14及び音声符号化復号化回路20を制御
し、カメラ制御回路28を介してビデオ・カメラ10を
制御する。勿論、操作装置24によっても、自局の、ビ
デオ・カメラ10、映像符号化復号化回路14及び音声
符号化復号化回路20を制御できる。カメラ制御回路2
8は、システム制御回路22からの制御信号に応じて、
ビデオ・カメラ10のパンニング、チルト及びズームな
どを制御する。
【0009】操作装置24としては、例えばディジタイ
ザのような入力装置を利用できる。図3に示すように、
操作パネル面に、パンニング及びチルト用に4方向のス
イッチ30a,30b,30c,30dを設け、ズーム
用に+及び−の2方向スイッチ34を設ける。そして、
入力ペン36により各スイッチ30a,30b,30
c,30d;34を操作する。例えば、スイッチ30a
は上方向へのチルト、スイッチ30cの操作はシステム
制御回路22に下方向へのチルトを指示し、以下同様
に、スイッチ30bは右方向へのパンニング、スイッチ
30dは左方向へのパンニング、スイッチ34の+側は
ズーム・イン、スイッチ34の−側はズーム・アウトに
対応する。
【0010】入力ペン36によりこれらのスイッチ30
a,30b,30c,30d;34を押している間、操
作装置24はシステム制御回路22に対応する制御信号
を供給し続ける。システム制御回路22は自局のカメラ
制御の場合には直接、カメラ制御回路28に制御信号を
供給し、相手局のカメラ制御の場合には制御コマンドを
伝送制御回路26を介して相手局に送信する。カメラ制
御回路28はシステム制御回路22からの制御信号に応
じてビデオ・カメラ10のパンニング、チルト及びズー
ムを制御する。
【0011】例えば、自局のビデオ・カメラを右パンニ
ングしようと、入力ペン36によりスイッチ30dを押
している間、操作装置24はシステム制御回路22に対
応する制御信号を供給し続け、システム制御回路22は
カメラ制御回路28に右パンニング制御信号を供給し続
ける。カメラ制御回路28は、この右パンニング制御信
号が入力する間、ビデオ・カメラ10を右方向にパンニ
ングし続ける。パンニングの効果はモニタ12に自局の
映像を表示させることで確認でき、必要なだけカメラが
移動した時に、入力ペン36をスイッチ30bから離せ
ばよい。左パンニング、チルト、及びズームについても
同様である。
【0012】相手局のビデオ・カメラを操作する場合に
は、システム制御回路22は相手局にカメラ制御コマン
ドを送信し、モニタ12に相手局から受信した映像を表
示させることで、カメラ操作の効果を確認でき、必要な
時点で操作装置24でもカメラ操作の指示入力を中止す
る。即ち、入力ペン36をスイッチ30a,30b,3
0c,30d;34から離す。
【0013】図4に示すように、3人の人物A,B,C
がビデオ・カメラ10の前に並んで座っており、自局の
ビデオ・カメラ10を人物Aから人物Cに左パンニング
する場合で、操作装置24、システム制御回路22、カ
メラ制御回路28及び図示しないパンニング用ステップ
・モータ間のタイミングを、図5を参照して詳細を説明
する。
【0014】図5(1)は、スイッチ30dの操作状態
であり、入力ペン36の操作時にL(ロー)になる。同
(2)は、スイッチ36dのオンを示すコード信号であ
って、操作装置24からシステム制御回路22に供給さ
れる信号である。同(3)は、システム制御回路22か
らカメラ制御回路28への左パンニング制御信号線の信
号である。同(4)はカメラ制御回路28が図示しない
パンニング用ステップ・モータに供給する駆動パルスで
ある。
【0015】スイッチ30dがオン(L)の間、操作装
置24は図5(2)に示すように、スイッチ320dの
オンを示すコード信号を所定周期Tでシステム制御回路
22に供給し続ける。システム制御回路22は、図5
(2)に示すコード信号に応じて、図5(3)に示すよ
うにカメラ制御回路28への左パンニング制御信号線を
Lにする。カメラ制御回路28はこの左パンニング制御
信号に応じて、図5(4)に示すように、図示しないパ
ンニング・モータに左パンニング方向の駆動パルスを供
給する。
【0016】スイッチ30dをオフにすると、操作装置
24はシステム制御回路22へのコード信号送出を停止
するが、システム制御回路22は最大限周期Tの経過に
より、コード信号出力の停止を検知する。システム制御
回路22は、操作装置24からのコード信号出力の停止
を確認したら、カメラ制御回路28への左パンニング制
御信号をH(高)にする。カメラ制御回路28はシステ
ム制御回路22からの左パンニング制御信号がHになる
と、多少の遅れの後、パンニング・モータへの駆動パル
ス供給を中止する。
【0017】このようなタイミングにより、スイッチ3
0dをオフにしてからビデオ・カメラ10のパンニング
が停止するまで、約(T+α)かかる。αは、操作装置
24、システム制御回路22及びカメラ制御回路28で
の遅れである。
【0018】次に、パンニング、チルト及びズームのカ
メラ制御系の構造を説明する。図6は、従来例の概略構
成ブロック図を示す。100はビデオ・カメラであり、
撮影レンズとして電動ズーム・レンズ102が装着され
ている。ビデオ・カメラ100はパンニング及びチルト
駆動装置104を介して基台106に取り付けられてい
る。パンニング及びチルト駆動装置104は、ビデオ・
カメラ100の撮影視野を水平面内で振るためのパンニ
ング・モータ及び垂直面内で振るためのチルト・モータ
を具備する。パンニング駆動回路108は、当該パンニ
ング・モータを駆動し、チルト駆動回路110は当該チ
ルト・モータを駆動し、ズーム駆動回路112はズーム
・レンズ102をテレ又はワイド方向に駆動する。
【0019】制御回路113は、パンニング操作装置1
14、チルト操作装置116、及びズーム操作装置11
8の操作に応じて、パンニング駆動回路108、チルト
駆動回路110及びズーム駆動回路112を制御する。
【0020】即ち、使用者がパンニング操作装置114
で右パンニングを指示入力すると、パンニング操作装置
114は制御回路113に右パンニング操作信号plを
制御回路113に出力する。制御回路113は右パンニ
ング操作信号plに従いパンニング駆動回路108にパ
ンニング制御信号ppcで右パンニングを指示し、パン
ニング駆動回路108はパンニング/チルト駆動装置1
04によりビデオ・カメラ100を右パンニングする。
【0021】使用者が、パンニング操作装置114で左
パンニングを指示入力すると、パンニング操作装置11
4は制御回路113に左パンニング操作信号prを制御
回路113に出力する。制御回路113はパンニング駆
動回路108にパンニング制御信号ppcで左パンニン
グを指示し、パンニング駆動回路108はパンニング/
チルト駆動装置104によりビデオ・カメラを左パンニ
ングする。
【0022】オペレータ又は使用者は、ビデオ・カメラ
100による撮影映像を表示するモニタの画面を見て、
パンニングを停止すべき方向をビデオ・カメラ100が
向いたら、パンニング操作装置114の操作を中止す
る。これにより、制御回路113は、パンニング駆動回
路108へのパンニング制御信号ppcの供給を停止
し、パンニング駆動回路108はパンニング・モータを
停止する。
【0023】ビデオ・カメラ100を上方向又は下方向
に向けたい場合、オペレータ又は使用者は、チルト操作
装置116を操作すればよい。使用者がチルト操作装置
116で上方向チルトを指示入力すると、チルト操作装
置116は制御回路113に上方向チルト操作信号tu
を制御回路113に出力する。制御回路113は上方向
チルト操作信号tuに従いチルト駆動回路110にチル
ト制御信号tpcで上方向チルトを指示し、チルト駆動
回路110はパンニング/チルト駆動装置104により
ビデオ・カメラ100を上方向にチルトする。
【0024】使用者が、チルト操作装置116で下方向
チルトを指示入力すると、チルト操作装置116は制御
回路113に下方向チルト操作信号tdを制御回路11
3に出力する。制御回路113はチルト駆動回路110
にチルト制御信号tpcで下方向チルトを指示し、チル
ト駆動回路110はパンニング/チルト駆動装置104
によりビデオ・カメラを下方向にチルトする。
【0025】オペレータ又は使用者は、ビデオ・カメラ
100による撮影映像を表示するモニタの画面を見て、
上又は下へのチルトを停止すべき方向をビデオ・カメラ
100が向いたら、チルト操作装置116の操作を中止
する。これにより、制御回路113は、チルト駆動回路
110へのチルト制御信号tpcの供給を停止し、チル
ト駆動回路108はチルト・モータを停止する。
【0026】ズーム・レンズ102をズーム・イン又は
アウトしたい場合、オペレータ又は使用者は、ズーム操
作装置118を操作すればよい。使用者がズーム操作装
置118でズーム・インを指示入力すると、ズーム操作
装置118は制御回路113にズーム・イン操作信号z
iを制御回路113に出力する。制御回路113はこの
ズーム・イン操作信号ziに従いズーム駆動回路113
にズーム制御信号zpcでズーム・インを指示し、ズー
ム駆動回路113はズーム・レンズ102をテレ方向に
ズーミングする。
【0027】使用者がズーム操作装置118でズーム・
アウトを指示入力すると、ズーム操作装置118は制御
回路113にズーム・アウト操作信号zoを制御回路1
13に出力する。制御回路113はこのズーム・アウト
操作信号zoに従いズーム駆動回路113にズーム制御
信号zpcでズーム・アウトを指示し、ズーム駆動回路
112はズーム・レンズ102をワイド方向にズーミン
グする。
【0028】オペレータ又は使用者は、ビデオ・カメラ
100による撮影映像を表示するモニタの画面を見て、
ズーミングを停止すべき画角でズーム操作装置118の
操作を中止する。これにより、制御回路113は、ズー
ム駆動回路112へのズーム制御信号zpcの供給を停
止し、ズーム駆動回路108はズーム・レンズ102の
ズーミングを停止する。
【0029】このようなカメラ制御装置をテレビ会議シ
ステムに適用した場合、先に説明したように、各操作装
置114,116,118とビデオ・カメラ100が別
々の端末装置に設けられることがある。換言すると、自
局のビデオ・カメラをカメラ操作(パンニング、チルト
及びズーム等)する場合と、通信相手局のビデオ・カメ
ラをカメラ操作する場合とがある。
【0030】自局のビデオ・カメラを制御する場合で
も、図5で説明したように、タイム・ラグが生じる。相
手局のビデオ・カメラを制御する場合には、操作信号p
l,pr;tu,td,zi,zo又は制御信号pp
c,tpc,zpcを相手局に伝送するのに要する時間
と、相手局のビデオ・カメラの撮影映像を符号化、伝送
及び復号化するのに要する時間が加わる。即ち、操作装
置114,116,118の操作を中止した後でも、モ
ニタ画面上で映像が変化していることになる。これを避
けるには、操作装置114,116,118の各操作に
対してそれぞれ駆動回路108,110,112の駆動
速度を遅くすればよいが、それでは、所望の撮影状態を
得るのに非常に時間がかかってしまい、あまり好ましく
ない。
【0031】この問題点を解決する手段として、パンニ
ング、チルト及びズームの複数の希望位置を予めメモリ
に記憶又はプリセットしておき、その選択により迅速に
所望位置に移動させる構成が提案されている。その概略
構成ブロック図を図7に示す。図6と同じ構成要素には
同じ符号を付してある。
【0032】パンニング/チルト駆動装置104には、
パンニング角(又は位置)を検出する角度センサ120
及びチルト角を検出する角度センサ122を設置し、パ
ンニング位置検出回路124がセンサ120の出力を所
定レンジのディジタル値又は電圧信号に変換し、チルト
位置検出回路126がセンサ122の出力を所定レンジ
のディジタル値又は電圧信号に変換する。また、ズーム
位置検出回路128がズーム・レンズ102のズーム位
置を検出し、所定レンジのディジタル値又は電圧信号で
出力する。各検出回路124,126,128の出力は
制御回路130に印加される。
【0033】制御回路130には、図6に示すパンニン
グ操作装置114、チルト操作装置116及びズーム操
作装置118の他に、操作部材として、プリセット位置
の登録を指示するプリセット・スイッチ132と、6つ
のプリセット位置の1つを指定するためのプリセット位
置選択ボタン134が接続する。制御回路130にはま
た、パンニング位置、チルト位置及びズーム位置に関し
て6つのプリセット位置を記憶するプリセット位置メモ
リ136が接続する。
【0034】この従来例では、プリセット・スイッチ1
32とプリセット位置選択ボタン134の1つ(例え
ば、ボタン#1)を同時押しすることにより、その時点
でのパンニング位置、チルト位置及びズーム位置が、プ
リセット位置メモリ136のボタン#1に割り当てた記
憶領域に記憶される。即ち、制御回路130は、プリセ
ット・スイッチ132とプリセット位置選択ボタン13
4の1つ(例えば、ボタン#1)の同時操作に応じて、
各検出回路124,126,128の出力pp,tp.
zpを取り込み、プリセット位置データppp,tp
p,zppとしてプリセット位置メモリ136の対応記
憶領域に登録する。
【0035】プリセット位置として登録したいカメラ位
置への移動は、図6の場合と同様に、マニュアル操作に
より行なう。
【0036】このように予め登録したプリセット位置へ
ビデオ・カメラ100を移動したい場合、プリセット位
置選択ボタン134の対応するボタンを押せばよい。制
御回路130は、プリセット位置メモリ136の対応す
る記憶領域からプリセット位置データppp,tpp,
zppを読み出し、各駆動回路108,110,112
を高速駆動させて、当該プリセット位置にビデオ・カメ
ラ100をパンニング、チルト及びズームさせる。プリ
セット位置に到達したか否かは、検出回路124,12
6,128の出力により知ることができ、制御回路13
0は、指定されたプリセット位置で各駆動回路108,
110,112を停止する。
【0037】図7に示す従来例では、プリセット位置へ
の移動では、駆動回路108,110,112を高速駆
動させることができるので、応答時間を短くできる。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】図2〜図5で説明した
ように、操作装置の操作と、当該操作によるビデオ・カ
メラの移動との間には少なからず遅れがあり、テレビ会
議システムで自局の操作装置で相手局のカメラを操作し
ようとする場合には、更に、制御コマンドの送信と相手
局から自局への撮影画像の画像送信に要する時間が加わ
り、過剰にパンニング、チルト又はズームしがちであ
る。
【0039】また、図7に示すようなカメラ制御装置で
は、パンニング位置、チルト位置及びズーム位置を一体
にプリセットするので、カメラ位置の決定が困難であ
り、柔軟性に欠ける欠点がある。即ち、プリセット位置
データを登録する段階で、パンニング位置、チルト位置
及びズーム位置を厳密に決定しておかなければならず、
また、プリセット位置から、例えば少しパンニングした
位置にカメラ100を移動したい場合にその少しのパン
ニングのためにマニュアル操作をしなければならず、マ
ニュアル操作の応答性の悪さを甘受しなければならな
い。
【0040】本発明は、このような不都合を解消する端
末装置及びカメラ制御装置を提示することを目的とす
る。
【0041】
【課題を解決するための手段】本発明に係る端末装置
は、画像通信用の端末装置であって、カメラ制御の後、
当該カメラ制御の遅れに相当する量、逆方向にカメラを
制御し、当該カメラ制御の遅れ及び当該逆方向のカメラ
制御の間、操作対象のカメラの撮影画像の表示をフリー
ズすることを特徴とする。
【0042】本発明に係るカメラ制御装置は、カメラ操
作を入力する操作入力手段と、当該操作入力手段の出力
に応じて、相応するカメラ制御信号を生成するカメラ制
御信号生成手段と、当該カメラ制御信号生成手段から出
力されるカメラ制御信号の終了に応じて、当該カメラ制
御信号とは逆方向の所定量のカメラ制御信号を生成し、
当該操作入力手段の操作終了から当該逆方向の所定量の
カメラ制御信号の終了するまでの間を少なくとも含む期
間、制御対象のカメラによる撮影画像の表示をフリーズ
する後処理手段と、当該カメラ制御信号生成手段の出力
及び当該後処理手段の出力に応じてカメラを制御するカ
メラ制御手段とからなることを特徴とする。
【0043】本発明に係るカメラ制御装置はまた、カメ
ラ制御要素の指定制御位置を記憶する記憶手段と、カメ
ラ操作を入力する操作入力手段と、マニュアル操作モー
ド及びプリセット操作モードの一方を指定するモード指
定手段と、カメラ制御要素を指定速度で駆動する駆動手
段と、当該駆動手段を制御する制御手段であって、マニ
ュアル操作モードでは、当該操作入力手段による入力に
応じたカメラ制御要素を低速駆動させ、プリセット操作
モードでは、当該操作入力手段により指定されるカメラ
制御要素に関して当該記憶手段に記憶されるプリセット
位置に当該指定されるカメラ制御要素を高速駆動させる
制御手段とからなることを特徴とする。
【0044】
【作用】上記手段により、カメラ操作の応答遅れ分を自
動的に相殺するので、応答遅れが気にならなくなり、操
作性が改善される。また、過応答とその逆戻し制御の
間、画面表示をフリーズするので、操作者に不快感又は
不安感を与えることもない。
【0045】プリセット登録したカメラ位置をプリセッ
ト順とアドレス順で選択でき、また、各カメラ制御要素
単位で選択できるので、プリセット位置への移動操作が
容易になり、複数のカメラ制御要素について任意の順序
及び組み合わせで制御することができる。同時に、プリ
セット位置の登録操作も容易になる。プリセット位置へ
は高速に移動できるので、カメラを迅速に操作できる。
【0046】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。
【0047】図1は、本発明の一実施例の構成ブロック
図を示す。図2と同じ構成要素には同じ符号を付してあ
る。40はカメラ制御の上述した遅延分に相当する逆戻
り制御を行なうカメラ制御後処理回路であり、システム
制御回路42からのカメラ制御信号は、当該カメラ制御
後処理回路40を介してカメラ制御回路28に印加され
る。カメラ制御後処理回路40はまた、当該逆戻り制御
の間、映像符号化復号化回路44にフリーズ制御信号を
供給する。
【0048】図8は図1に示す実施例のタイミング図で
ある。図8を参照して、カメラ制御後処理回路40の作
用を詳細に説明する。図8(1)は、例えば左パンニン
グ・スイッチ30dのオン/オフ状態、同(2)は、操
作装置24からシステム制御回路42への、スイッチ3
0dがオンであることを示すコード信号である。操作装
置24は、従来例と同様に、スイッチ30dがオンの
間、コード信号を周期Tで出力し続ける。操作装置24
は、図8(2)に示すように、スイッチ30dがオフに
なると、同時に又は少し遅れてコード信号の出力を中止
する。
【0049】システム制御回路42は、図8(2)に示
すコード信号が入力しなくなると、T秒後に左パンニン
グ制御信号(図8(3))をHにする。この左パンニン
グ制御信号はカメラ制御後処理回路40を通過してカメ
ラ制御回路28に印加され、カメラ制御回路28は、こ
の左パンニング制御信号の変化に応じて、図8(4)に
示すように、スイッチ30dのオフから(T+α)だけ
遅れて、図示しないパンニング・モータへの左パンニン
グ方向の駆動パルス供給を中止する。
【0050】カメラ制御後処理回路40はまた、システ
ム制御回路42から供給される左パンニング制御信号の
LからHへの遷移に応答して、映像符号化復号化回路4
4にモニタ表示画像(自局のビデオ・カメラ10を操作
する場合には、自局の撮影画像、相手局のビデオ・カメ
ラ10を操作する場合には、相手局からの受信画像)の
フリーズを指令する。図8(6)はこのフリーズ命令を
示す。映像符号化復号化回路44は、このフリーズ命令
により、モニタ表示画像をフリーズし、モニタ12に
は、スイッチ30dがオフになった時点の画像が静止画
として表示される。
【0051】カメラ制御後処理回路40はまた、システ
ム制御回路42から供給される左パンニング制御信号の
LからHへの遷移に応答して、逆方向の右パンンニング
制御信号を所定期間(T+α)発生し、カメラ制御回路
28に印加する。これに応じて、カメラ制御回路28
は、図8(5)に示すように、(T+α)の期間、左パ
ンニングの駆動パルスを発生する。これにより、ビデオ
・カメラ10は、スイッチ30dをオフにした時点の方
位に戻される。
【0052】カメラ制御後処理回路40はこの逆戻り制
御の終了後、映像符号化復号化回路44へのフリーズ命
令を解除する。これに応じて、映像符号化復号化回路4
4は自局の撮影画像又は受信画像を動画像としてモニタ
12に出力する。
【0053】逆戻り制御する時間(T+α)又は量及び
フリーズ期間は、構成機器により予め知ることができる
ので、妥当な量をカメラ制御後処理回路40に設定して
おけばよい。左パンニングを例に説明したが、右パンニ
ング、チルト、ズームについても同様であり、絞りやフ
ォーカスなど、その他のカメラ制御要素の制御について
も同様である。更には、相手局のビデオ・カメラを操作
する場合には、制御コマンドの送信処理及び相手局の撮
影画像の受信処理に要する時間を加味して、逆戻り制御
する時間(T+α)又は量及びフリーズ期間を設定すれ
ばよい。
【0054】本実施例では、カメラ操作の遅れを後処理
で相殺し、当該後処理の間モニタ画面をフリーズするの
で、所望のカメラ位置でカメラを停止させることができ
る。
【0055】次に、図6及び図7に示す従来例に対応す
る本発明の実施例を説明する。
【0056】図9は、第1の実施例の構成ブロック図を
示す。200はビデオ・カメラ、202は電動ズーム・
レンズである。ビデオ・カメラ200はパンニング及び
チルト駆動装置204を介して基台206に取り付けら
れている。パンニング及びチルト駆動装置204は、ビ
デオ・カメラ200の撮影視野を水平面内で振るための
パンニング・モータ及び垂直面内で振るためのチルト・
モータを具備する。パンニング駆動回路208は、当該
パンニング・モータを駆動し、チルト駆動回路210は
当該チルト・モータを駆動し、ズーム駆動回路212は
ズーム・レンズ202をテレ又はワイド方向に駆動す
る。
【0057】制御回路213は、パンニング操作装置2
14、チルト操作装置216、ズーム操作装置218、
モード切換えスイッチ220、プリセット・スイッチ2
22及び順序指定装置224の使用者の操作に応じて、
全体、特にパンニング駆動回路208、チルト駆動回路
210及びズーム駆動回路212を制御する。詳細は後
述する。
【0058】226は、パンニング、チルト及びズーム
に関するプリセット位置を個別に記憶するプリセット位
置メモリである。228はパンニング/チルト駆動装置
104でパンニング角(又は位置)を検出する角度セン
サ、230は同じくチルト角を検出する角度センサであ
る。パンニング位置検出回路232がセンサ228の出
力を所定レンジのディジタル値又は電圧信号に変換し、
チルト位置検出回路234がセンサ230の出力を所定
レンジのディジタル値又は電圧信号に変換する。また、
ズーム位置検出回路236がズーム・レンズ202のズ
ーム位置を検出し、所定レンジのディジタル値又は電圧
信号で出力する。各検出回路232,234,236の
出力は制御回路213に印加される。
【0059】本実施例では、カメラ200をマニュアル
操作するマニュアル・モードと、指定したプリセット位
置に制御するプリセット・モードとがあり、使用者は、
モード切換え装置220によりマニュアル・モード又は
プリセット・モードを制御回路213に指示する。モー
ド切換え装置220は、マニュアル・モードの選択時に
マニュアル・モード設定信号moを制御回路213に出
力し、プリセット・モードの選択時にプリセット・モー
ド設定信号poを制御回路213に出力する。
【0060】パンニング操作装置214、チルト操作装
置216及びズーム操作装置218は2方向を選択でき
るスイッチからなり、マニュアル・モードでは、それぞ
れパンニング方向、チルト方向及びズーム方向を指定
し、プリセット・モードでは、それぞれパンニング方
向、チルト方向及びズーム方向についてプリセット位置
を順方向で切り換えるか逆方向で切り換えるかを指定す
る。
【0061】具体的には、パンニング操作装置214
は、左方向/逆方向パンニング操作信号信号plr又は
右方向/順方向パンニング操作信号proを制御回路2
13に出力し、チルト操作装置216は、上方向/逆方
向チルト操作信号信号tur又は下方向/順方向チルト
操作信号tdoを制御回路213に出力し、ズーム操作
装置218は、ズームイン/逆方向操作信号信号zir
又はズームアウト/順方向操作信号zooを制御回路2
13に出力する。
【0062】プリセット・スイッチ222は、マニュア
ル・。モードで、パンニング、チルト及びズームのどの
制御要素に関してプリセット位置を登録し、プリセット
・モードでは、その制御要素に関してプリセット位置に
移動するかを指定するスイッチである。プリセット・ス
イッチ222は、パンニングの選択時にはパンニング指
定信号psを、チルトの選択時にはチルト指定信号ts
を、ズームの選択時にはズーム選択信号zsを制御回路
213に出力する。
【0063】順序指定装置224は、プリセット・モー
ドで、メモリ226に登録されているプリセット位置を
登録順に読み出すのかアドレス順に読み出すのかを指定
する装置であり、登録順の場合にはプリセット順指令信
号opを、アドレス順の場合にはアドレス順指令信号o
aを制御回路213に出力する。
【0064】また、駆動回路208,210,221は
高速及び低速で駆動信号を発生することができ、制御回
路213は制御信号phl,thl,zhlにより駆動
速度を制御できる。
【0065】本実施例では、マニュアル・モードでは、
パンニング、チルト及びズームに関して個別にプリセッ
ト位置メモリ226にプリセット位置を登録できる。パ
ンニング、チルト及びズームのどのカメラ制御要素に関
して、現在位置をプリセット位置メモリ226に登録す
るかは、プリセット・スイッチ222により指定する。
また、プリセット・モードでは、パンニング、チルト及
びズームに関して個別に、プリセット位置メモリ226
に登録されたプリセット位置に移動できる。パンニン
グ、チルト及びズームのどのカメラ制御要素に関する登
録済みプリセット位置に移動するかは、プリセット・ス
イッチ222で指定する。
【0066】パンニング制御に関して、図10を参照し
て詳細に説明する。先ず、プリセット位置をプリセット
位置メモリ226に登録する必要があるので、通常、モ
ード切換え装置220によりマニュアル・モードを指定
する。モード切換え装置220はマニュアル・モード設
定信号moを制御回路213に出力し、これに応じて制
御回路213はマニュアル・モードになる。
【0067】マニュアル・モードでは(S1)、制御回
路213はパンニング操作装置214の出力を監視す
る。パンニング操作装置214は、使用者による右パン
ニングの指示により右方向/順方向パンニング操作信号
proを出力し、左パンニングの指示により左方向/逆
方向パンニング操作信号plrを出力する。
【0068】右方向/順方向パンニング操作信号pro
に応じて(S2)、制御回路213はパンニング駆動回
路208に、パンニング位置駆動信号ppcで右方向パ
ンニングを、パンニング速度指定信号phlで低速駆動
を指示する(S4)。これにより、パンニング駆動回路
208は、パンンニング/チルト駆動装置204により
ビデオ・カメラ200を低速で右方向にパンニングさせ
る。
【0069】左方向/逆方向パンニング操作信号plr
に応じて(S3)、制御回路213はパンニング駆動回
路208に、パンニング位置駆動信号ppcで左方向パ
ンニングを、パンニング速度指定信号phlで低速駆動
を指示する(S5)。これにより、パンニング駆動回路
208は、パンンニング/チルト駆動装置204により
ビデオ・カメラ200を低速で左方向にパンニングさせ
る。
【0070】先に述べたように、このマニュアル・モー
ドで、プリセット・スイッチ222を操作することによ
り、現在のカメラ位置をプリセット位置としてプリセッ
ト位置メモリ226に登録できる。使用者がプリセット
・スイッチ222でパンニングを指定すると、プリセッ
ト・スイッチ222はパンニング位置プリセット指定信
号psを出力し、チルトを指定すると、プリセット・ス
イッチ222はチルト位置プリセット指定信号tsを出
力し、ズームを指定すると、プリセット・スイッチ22
2はズーム位置プリセット指定信号zsを出力する。
【0071】ここでは、パンニング制御を説明している
ので、プリセット・スイッチ222によりパンニングが
指定されたとする。プリセット・スイッチ222からの
パンニング位置プリセット指定信号psに応じて(S
6)、制御回路213は、パンニング位置検出回路23
2の出力(パンニング位置信号)ppを取り込み、プリ
セット順を示すデータ、並びに、チルト及びズーム位置
情報(アドレス情報)を含めてプリセット位置メモリ2
26のパンニング・プリセット位置記憶部226aに格
納する(S7)。
【0072】プリセット・スイッチ222でチルトが指
定されたときには、制御回路213は、チルト位置検出
回路234の出力(チルト位置信号)tpを取り込み、
プリセット順を示すデータ、並びに、パンニング及びズ
ーム位置情報(アドレス情報)を含めてプリセット位置
メモリ226のチルト・プリセット位置記憶部226b
に格納する。同様に、プリセット・スイッチ222でズ
ームが指定されたときには、制御回路213は、ズーム
位置検出回路236の出力(ズーム位置信号)zpを取
り込み、プリセット順を示すデータ、並びに、パンニン
グ及びズーム位置情報(アドレス情報)を含めてプリセ
ット位置メモリ226のズーム・プリセット位置記憶部
226cに格納する。
【0073】このようにして各カメラ位置をプリセット
した後、プリセット・モードを活用できる。モード切換
え装置220によりプリセット・モードを指定すると、
モード切換え装置220はプリセット・モード設定信号
poを制御回路213に出力する。制御回路213はプ
リセット・モード設定信号poに応じてプリセット・モ
ードになり、順序指定装置224により指定される順序
で、プリセット位置に移動制御する。
【0074】順序指定装置224では、パンニング、チ
ルト及びズームのそれぞれの位置切換えに際して、プリ
セット順か、現在位置に隣接する座標順(アドレス順)
かを指定するものである。
【0075】使用者は、パンニング操作装置214によ
り、アドレス順の場合には、アドレス順又はその逆方向
への移動を指示でき、プリセット順の場合には、プリセ
ット順又はその逆方向への移動を指示できる。
【0076】アドレス順の場合(S8)、パンニング操
作装置214からの右方向/順方向パンニング操作信号
proに応じて(S9)、制御回路213は、プリセッ
ト位置メモリ226のパンニング・プリセット位置記憶
部226aから現在位置から一番近い右側のプリセット
位置データpppを読み出し、そのパンニング・プリセ
ット位置にビデオ・カメラ200が高速にパンニングす
るようにパンニング駆動回路208を制御する(S1
1)。
【0077】即ち、パンニング検出回路232から出力
されるパンニング位置が、プリセット位置メモリ226
のパンニング・プリセット位置記憶部226aから読み
出したパンニング・プリセット位置に等しくなるまで、
制御回路213は、パンニング駆動回路208に右方向
へのパンニング位置駆動信号ppcを供給する。この時
には、パンニング駆動速度指定信号phlにより高速駆
動をパンニング駆動回路208に指示する。
【0078】また、パンニング操作装置214からの左
方向/逆方向パンニング操作信号plrに応じて(S1
0)、制御回路213は、プリセット位置メモリ226
のパンニング・プリセット位置記憶部226aから現在
位置から一番近い左側のプリセット位置データpppを
読み出し、そのパンニング・プリセット位置にビデオ・
カメラ200が高速にパンニングするようにパンニング
駆動回路208を制御する(S12)。
【0079】即ち、パンニング検出回路232から出力
されるパンニング位置が、プリセット位置メモリ226
のパンニング・プリセット位置記憶部226aから読み
出したパンニング・プリセット位置に等しくなるまで、
制御回路213は、パンニング駆動回路208に左方向
へのパンニング位置駆動信号ppcを供給する。この時
には、パンニング駆動速度指定信号phlにより高速駆
動をパンニング駆動回路208に指示する。
【0080】プリセット順の場合(S8)、パンニング
操作装置214からの右方向/順方向パンニング操作信
号proに応じて(S13)、制御回路213は、プリ
セット位置メモリ226のパンニング・プリセット位置
記憶部226aからプリセット順で次のプリセット位置
データpppを読み出し、そのパンニング・プリセット
位置にビデオ・カメラ200が高速にパンニングするよ
うにパンニング駆動回路208を制御する(S15)。
【0081】即ち、パンニング検出回路232から出力
されるパンニング位置が、プリセット位置メモリ226
のパンニング・プリセット位置記憶部226aから読み
出したパンニング・プリセット位置に等しくなるまで、
制御回路213は、パンニング駆動回路208に該当す
るパンニング方向のパンニング位置駆動信号ppcを供
給する。この時には、パンニング駆動速度指定信号ph
lにより高速駆動をパンニング駆動回路208に指示す
る。
【0082】また、パンニング操作装置214からの左
方向/逆方向パンニング操作信号plrに応じて(S1
4)、制御回路213は、プリセット位置メモリ226
のパンニング・プリセット位置記憶部226aからプリ
セット順で直前のプリセット位置データpppを読み出
し、そのパンニング・プリセット位置にビデオ・カメラ
200が高速にパンニングするようにパンニング駆動回
路208を制御する(S16)。
【0083】即ち、パンニング検出回路232から出力
されるパンニング位置が、プリセット位置メモリ226
のパンニング・プリセット位置記憶部226aから読み
出したパンニング・プリセット位置に等しくなるまで、
制御回路213は、パンニング駆動回路208に該当す
るパンニング方向のパンニング位置駆動信号ppcを供
給する。この時には、パンニング駆動速度指定信号ph
lにより高速駆動をパンニング駆動回路208に指示す
る。
【0084】図9に示す実施例では、パンニング、チル
ト及びズームの各制御要素に関して個別にプリセット位
置に高速移動させることができる。それも、近い位置へ
の移動と、プリセット順とを選択できるので、例えば、
会議参加者を特定の順序とか、着席順とかで高速に切り
換えることができるようになる。
【0085】プリセット位置への移動に関して、パンニ
ングを例に説明したが、チルト及びズームに関しても全
く同様である。
【0086】図9及び図10に示す実施例では、パンニ
ング、チルト及びズーム位置を個別にプリセットでき、
パンニング、チルト及びズームの各プリセット位置への
移動を独立に制御できるが、例えばパンニングを基本
に、登録時点のチルト位置及びズーム位置をプリセット
位置としてパンニング位置と一緒にプリセット位置メモ
リ226に登録し、パンニング、チルト及びズームを一
緒に制御するようにしてもよい。この変更例の構成ブロ
ック図を図11に示す。
【0087】図11に示すように、プリセット・スイッ
チ238は、押されるとプリセット信号pssを出力す
るスイッチであればよい。また、制御回路240は、マ
ニュアル・モードでは、プリセット・スイッチ238か
らのプリセット信号pssに応じて、現在のパンニング
位置、チルト位置及びズーム位置をプリセット位置メモ
リ226のパンニング・プリセット位置記憶領域226
a、チルト・プリセット位置記憶領域226b及びズー
ム・プリセット記憶領域226cに格納する。制御回路
240は、プリセット・モードでは、パンニング操作装
置214の出力に応じて、且つ、順序指定装置224に
より指定されるアドレス順又はプリセット順のプリセッ
ト位置にビデオ・カメラ200を高速移動させる。
【0088】このような連動制御と図9で説明した個別
制御とを選択できるようにしてもよい。図12は連動制
御するか否かを選択自在とした実施例の概略構成ブロッ
ク図を示す。図9と同じ構成要素には同じ符号を付して
ある。
【0089】連動指定装置242により連動するか否か
を制御回路244に入力する。制御回路244は連動し
ない場合には、図9及び図10で説明したのと全く同様
に全体を制御する。連動する場合には、プリセット・モ
ードで、例えばパンニング操作装置214により別のパ
ンニング・プリセット位置への移動が指示されたとき、
制御回路244は、移動先のパンニング・プリセット位
置だけでなく、当該移動先のパンニング・プリセット位
置のプリセット時点でのチルト位置及びズーム位置もプ
リセット位置メモリ226から読み出し、駆動回路20
8,210,212を高速駆動させ、目的位置に制御す
る。
【0090】プリセット・モードで、チルト操作装置2
16又はズーム操作装置218が操作されたときも、同
様であり、制御回路244は他の制御要素と一体にビデ
オ・カメラ200を目的位置に制御する。
【0091】図13は、連動する制御要素の組み合わせ
を選択できるようにした実施例の概略構成ブロック図を
示す。図9と同じ構成要素には同じ符号を付してある。
【0092】組合せ指定装置246により連動する制御
要素の組合せを指定する。組合せ指定装置246は、パ
ンニングとチルトを連動制御する場合にはパンニング/
チルト組合せ指定信号ptを、パンニングとチルトを連
動制御する場合にはパンニング/チルト組合せ指定信号
ptを、パンニングとズームを連動制御する場合にはパ
ンニング/ズーム組合せ指定信号pzを、チルトとズー
ムを連動制御する場合にはチルト/ズーム組合せ指定信
号tzを、パンニング、チルト及びズームを連動制御す
る場合にはパンニング/チルト/ズーム組合せ指定信号
ptzを制御回路248に出力する。
【0093】制御回路248は、パンニング/チルト組
合せ指定信号ptに対してパンニング駆動回路208及
びチルト駆動回路210を連動制御し、パンニング/ズ
ーム組合せ指定信号pzに対してパンニング駆動回路2
08及びとズーム駆動回路212を連動制御し、チルト
/ズーム組合せ指定信号tzに対してチルト駆動回路2
10とズーム駆動回路212を連動制御し、パンニング
/チルト/ズーム組合せ指定信号ptzに対してパンニ
ング駆動回路208、チルト駆動回路210及びズーム
駆動回路212を連動制御する。
【0094】例えば、組合せ指定装置246によりパン
ニングとチルトの組合せを指定した場合、制御回路24
8は、パンニング操作装置214(又はチルト操作装置
216)の操作に応じて、順序指定装置224により指
定されるプリセット順又はアドレス順のパンニング・プ
リセット位置(又はチルト・プリセット位置)及び、当
該パンニング・プリセット位置(又はチルト・プリセッ
ト位置)のプリセット時点でのチルト・プリセット位置
(又はパンニング・プリセット位置)をプリセット位置
メモリ226から読み出し、駆動回路208,210を
高速駆動して、パンニング及びチルトのプリセット位置
に制御する。
【0095】図14は、更に別の実施例の概略構成ブロ
ック図を示す。図14に示す実施例では、優先指定装置
250により、パンニング、チルト及びズームの各制御
要素で優先する要素を指定できる。優先指定装置250
は、パンニング優先、チルト優先及びズーム優先の指定
に対して、それぞれパンニング位置優先指令信号pp
r、チルト位置優先指令信号tpr及びズーム位置優先
指令信号zprを出力する。
【0096】制御回路252は、プリセット・モード
で、優先指令信号ppr,tpr,zprに応じて各操
作装置214,216,218の操作に応じてプリセッ
ト位置に移動制御する。制御回路252は例えば、チル
ト位置優先指令信号tprに対しては、チルト操作装置
216の操作に応答し、チルト・プリセット位置を基準
に、チルト位置のプリセット時のパンニング位置及びズ
ーム位置にカメラ位置を制御する。
【0097】図9〜図14で説明した実施例の制御回路
213,240,244,248,252は、マイクロ
コンピュータにより構成でき、図9〜図13で説明した
機能を個別に又は一緒に組み込むことは容易である。更
には、その他の機能を組み合わせることができる。連動
指定装置242、組合せ指定装置246及び優先指定装
置250による連動関係及び優先関係の指定は、これら
の指定応じて駆動回路208,210,212を作動/
非作動制御することによっても達成できることはいうま
でもない。
【0098】また、図1に示す実施例と、図9〜図14
に示す実施例を組み合わせて利用できることはいうまで
もない。
【0099】上述の説明では、カメラ制御要素としてパ
ンニング、チルト及びズームを例に説明したが、絞り、
感度及び色バランスなども制御要素の対象とすることが
できる。
【0100】
【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、カメラ制御の応答の遅れを自動的
に相殺するので、カメラ制御操作が容易になる。これに
より、カメラを高速移動させても、所望の位置に停止さ
せることが容易になる。
【0101】また、マニュアル操作では、カメラを低速
移動し、予め登録したプリセット位置へは高速に移動す
るので、カメラを迅速に操作できる。また、複数のカメ
ラ制御要素について任意の順序及び組み合わせで制御す
ることができ、所望の位置に迅速に移動させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 テレビ会議システムの端末装置に適用した本
発明の一実施例の構成ブロック図である。
【図2】 テレビ会議システムの従来例の端末装置の概
略構成ブロック図である。
【図3】 図2の操作装置24の操作パネル面を示す図
である。
【図4】 パンニングの説明図である。
【図5】 パンニング操作時の従来例のタイミング図で
ある。
【図6】 カメラ制御装置の従来例の概略構成ブロック
図である。
【図7】 プリセット・モードを具備するカメラ制御装
置の従来例の概略構成ブロック図である。
【図8】 パンニング操作時の図1に示す実施例のタイ
ミング図である。
【図9】 カメラ制御装置に適用した本発明の一実施例
の概略構成ブロック図である。
【図10】 図9のパンニング制御の動作フローチャー
トである。
【図11】 カメラ制御装置の第2実施例の概略構成ブ
ロック図である。
【図12】 カメラ制御装置の第3実施例の概略構成ブ
ロック図である。
【図13】 カメラ制御装置の第4実施例の概略構成ブ
ロック図である。
【図14】 カメラ制御装置の第5実施例の概略構成ブ
ロック図である。
【符号の説明】
10:ビデオ・カメラ 12:モニタ 14:映像符号
化復号化回路 16:マイク 18:スピーカ 20:
音声符号化復号化回路 22:システム制御回路 24:操作装置 26:伝送制御回路 28:カメラ制
御回路 30a,30b,30c,30d:パンニング
/チルト・スイッチ 34:ズーム・スイッチ 36:入力ペン 40:カメラ制御後処理回路 42:
システム制御回路 44:映像符号化復号化回路 10
0:ビデオ・カメラ 102:ズーム・レンズ 104:パンニング及びチルト駆動装置 106:基台
108:パンニング駆動回路 110:チルト駆動回
路 112:ズーム駆動回路 113:制御回路 11
4:パンニング操作装置 116:チルト操作装置 1
18:ズーム操作装置 120:パンニング角度センサ
122:チルト角度センサ 124:パンニング位置
検出回路 126:チルト位置検出回路 128:ズー
ム位置検出回路 130:制御回路 132:プリセッ
ト・スイッチ 134:プリセット位置選択ボタン 1
36:プリセット位置メモリ 200:ビデオ・カメラ 202:ズーム・レンズ 204:パンニング及びチル
ト駆動装置 206:基台 208:パンニング駆動回
路 210:チルト駆動回路 212:ズーム駆動回路
213:制御回路 214:パンニング操作装置 2
16:チルト操作装置 218:ズーム操作装置 22
0:モード切換えスイッチ 222:プリセット・スイ
ッチ 224:順序指定装置 226:プリセット位置
メモリ 226a:パンニング・プリセット位置記憶領
域 226b:チルト・プリセット位置記憶領域 22
6c:ズーム・プリセット記憶領域 228:パンニン
グ角度センサ 230:チルト角度センサ 232:パ
ンニング位置検出回路 234:チルト位置検出回路
236:ズーム位置検出回路 238:プリセット・ス
イッチ 240:制御回路 242:連動指定装置 2
44:制御回路 246:組合せ指定装置 248:制
御回路 250:優先指定装置 252:制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−129976(JP,A) 特開 昭63−9287(JP,A) 実開 平5−47933(JP,U) 実開 昭61−119471(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/232 H04N 7/15

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像通信用の端末装置であって、カメラ
    制御の後、当該カメラ制御の遅れに相当する量、逆方向
    にカメラを制御し、当該カメラ制御の遅れ及び当該逆方
    向のカメラ制御の間、操作対象のカメラの撮影画像の表
    示をフリーズすることを特徴とする端末装置。
  2. 【請求項2】 カメラ操作を入力する操作入力手段と、
    当該操作入力手段の出力に応じて、相応するカメラ制御
    信号を生成するカメラ制御信号生成手段と、当該カメラ
    制御信号生成手段から出力されるカメラ制御信号の終了
    に応じて、当該カメラ制御信号とは逆方向の所定量のカ
    メラ制御信号を生成し、当該操作入力手段の操作終了か
    ら当該逆方向の所定量のカメラ制御信号の終了するまで
    の間を少なくとも含む期間、制御対象のカメラによる撮
    影画像の表示をフリーズする後処理手段と、当該カメラ
    制御信号生成手段の出力及び当該後処理手段の出力に応
    じてカメラを制御するカメラ制御手段とからなることを
    特徴とするカメラ制御装置。
  3. 【請求項3】 カメラ制御要素の指定制御位置を記憶す
    る記憶手段と、カメラ操作を入力する操作入力手段と、
    マニュアル操作モード及びプリセット操作モードの一方
    を指定するモード指定手段と、カメラ制御要素を指定速
    度で駆動する駆動手段と、当該駆動手段を制御する制御
    手段であって、マニュアル操作モードでは、当該操作入
    力手段による入力に応じたカメラ制御要素を低速駆動さ
    せ、プリセット操作モードでは、当該操作入力手段によ
    り指定されるカメラ制御要素に関して当該記憶手段に記
    憶されるプリセット位置に当該指定されるカメラ制御要
    素を高速駆動させる制御手段とからなることを特徴とす
    るカメラ制御装置。
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