JP2002051253A - 電子撮像装置 - Google Patents

電子撮像装置

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JP2002051253A
JP2002051253A JP2000231832A JP2000231832A JP2002051253A JP 2002051253 A JP2002051253 A JP 2002051253A JP 2000231832 A JP2000231832 A JP 2000231832A JP 2000231832 A JP2000231832 A JP 2000231832A JP 2002051253 A JP2002051253 A JP 2002051253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特別な操作部材を用いずに、共通のズーム操作
手段でユーザが光学ズームと電子ズームを意図的に使い
分けることができる電子撮像装置を提供する。 【解決手段】ズームキー32は光学ズームのズーム指令
と、電子ズームのズーム指令を行う操作部として兼用さ
れる。光学ズーム領域でテレ方向操作を行い、光学ズー
ムのテレ端に到達するとズーム動作は一度停止する。そ
の後ズームキー32の押下を解除し、再度ズームキー3
2をテレ方向に操作すると電子ズームに移行する。ま
た、電子ズーム領域でワイド方向に操作し、電子ズーム
のワイド端に到達した時は、ズーム処理を一度停止す
る。そして、再度ズームキー32をワイド方向に操作す
ると光学ズームに移行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子撮像装置に係
り、特に光学ズーム機能と電子ズーム機能を兼備した電
子カメラに適用可能なズーム制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラやビデオカメラの分野で
は、ユーザが簡単に画角合わせできるように、撮影光学
系にズームレンズを採用するものが多い。また、カメラ
を気軽に持ち歩くことができるようにカメラの小型化が
進んでいる。近時、ズーム機能の高倍率化が要望さてい
るが、光学的なズーム倍率を大きくすると、光学レンズ
が大きくなり小型化が困難である。そこで、従来より、
撮像素子を介して取得した画像データを画像処理技術に
よって電子的に拡大処理する電子ズーム機能を光学ズー
ムと併用することが行われている。
【0003】特開平11−252433公報には、光学
ズームと電子ズームを滑らかに変化させる技術が開示さ
れ、特開平8−18842号公報には、不連続な光学ズ
ーム(多焦点レンズ)の間を電子ズームで補間すること
で滑らかにズーム変化させる方法が開示されている。ま
た、特開平7−107362公報は、電子ズームと光学
ズームを併用した場合にズームスピードを一定にする技
術を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来提
案されている技術は、何れも光学ズームと電子ズームの
境目を滑らかに変化させることを主目的としている。ビ
デオカメラは、動画像を撮影するために電子ズームの拡
大処理による画質劣化が問題となることは少ないが、デ
ジタルスチルカメラの場合は、静止画像を撮影するため
に電子ズームによる画質劣化が目立ちやすい。そのた
め、光学ズームと電子ズームをユーザ自身が意図的に使
い分けたいという要望がある。これに対し、光学ズーム
と電子ズームを別々に制御するために、ズームレバーに
回転角度検出器やストッパーを設けて光学ズーム領域の
動作と電子ズーム領域の動作を制御する方法が提案され
ているが(特開平6−86131号公報)、このような
操作部材は構造が複雑になるという欠点がある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、特別の操作部材を用いることなく、単一のズー
ム操作部材でユーザが光学ズームと電子ズームを意図的
に使い分けることができる電子撮像装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る電子撮像装置は、被写体を撮像し、そ
の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、前記撮像手
段を介して取得された画像信号を電子的に処理すること
により被写体の像倍率を変更する電子ズーム手段と、被
写体の倍率を光学的に変化させる光学ズーム手段と、倍
率を変更する指示を与えるズーム操作手段と、前記ズー
ム操作手段からの指示に基づいて前記電子ズーム手段及
び前記光学ズーム手段を制御する制御手段であって、前
記ズーム操作手段からのテレ方向指令に伴う光学ズーム
動作により光学ズーム領域のテレ端が検出されるとズー
ム動作を一度停止させ、再度前記ズーム操作手段がテレ
方向に操作された場合に電子ズームに移行するようにズ
ーム制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴として
いる。
【0007】本発明によれば、ズーム操作手段は光学ズ
ームのズーム指令と、電子ズームのズーム指令を行う操
作部として兼用されている。光学ズーム領域のテレ端よ
りも更に高倍率側に電子ズーム領域が付加される構成に
よって光学ズームと電子ズームが組み合わされ、ズーム
の倍率可変範囲が形成される。光学ズーム領域でテレ方
向操作を行い、光学ズームのテレ端に到達すると光学ズ
ーム動作が停止する。そのまま前記ズーム操作手段がテ
レ方向に操作され続けている間はズーム停止状態が継続
される。そして、ズーム停止後、一旦前記ズーム操作手
段の操作を解除してから、再度前記ズーム操作手段をテ
レ方向に操作すると電子ズームに切り換わり、更なる高
倍率画像を得ることができる。このように、光学ズーム
から電子ズームへの切換点でズーム動作を停止させ、ズ
ーム操作手段の再操作により電子ズーム領域に移行する
ようにしたので、ユーザは、光学ズームと電子ズームを
意図的に使い分けることができる。また、ズーム操作手
段は共通しているので操作も容易である。
【0008】ワイド側のズーム制御についても、電子ズ
ームから光学ズームへ切換点でズーム動作を停止させ、
ズーム操作手段の再操作により光学ズーム領域に移行す
る態様が好ましい。この場合、前記制御手段に代えて、
若しくは、これに付加して、前記ズーム操作手段からの
ワイド方向指令に伴う電子ズーム処理により電子ズーム
領域のワイド端が検出されると電子ズームの変倍処理を
中止してズーム動作を一度停止させ、再度前記ズーム操
作手段がワイド方向に操作された場合に光学ズームに移
行するようにズーム制御を行う制御手段を備える態様と
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る電子撮像装置の好ましい実施の形態について説明す
る。
【0010】図1乃至図3は、本発明の実施形態に係る
カメラの外観斜視図である。このカメラ10は、ズーム
レンズ12を備えたデジタルカメラであり、カメラ本体
から前方へ突出したレンズ部14と本体側部のグリップ
部22を撮影者が確実に保持して、撮影ブレを防止でき
る大きさ、形状を有している。ズームレンズ12には、
例えば光学6倍ズームレンズが用いられ、望遠(テレ)
側又は広角(ワイド)側のズーム操作に応じて鏡胴15
が進退駆動される。
【0011】カメラ上部にはポップアップ式のストロボ
16が設けられ、ストロボ発光部の横にはストロボ調光
センサ18が設けられている。符号40は、ストロボ1
6を利用可能状態の位置にポップアップさせるストロボ
ポップアップボタンである。グリップ部22上面にはシ
ャッターボタン80が配置され、セルフタイマーランプ
20はグリップ部22の前面に設けられている。
【0012】レンズ部14にはフォーカスリング24が
設けられており、マニュアルモード時に撮影者がフォー
カスリング24を手で回動操作することによって、手動
によるピント調整を行うことができる。
【0013】カメラ10の側面には、自動焦点調節(A
F)モード又はマニュアル焦点調節(MF)モードを選
択するフォーカスモード切換スイッチ30、ズームキー
32、情報ボタン34、露出補正ボタン36、及びホワ
イトバランス調節ボタン38等が配設されている。これ
ら各操作部は、撮影者がカメラ10のレンズ部14を保
持した左手の親指で操作できる位置に設けられている。
【0014】ズームキー32は、ズームレンズ12の焦
点距離の調節と電子ズーム機能による拡大/縮小の指示
に兼用される操作部である。ズームキー32は、カメラ
10の前後方向に傾動するシーソー型スイッチ構造を有
し、傾動方向に応じてズームレンズ12の焦点距離をテ
レ側及びワイド側へ変更できる。ズームキー32の前側
部分(TELEキーという。)が押されると、テレ方向(拡
大方向)にズーム制御され、ズームキー32の後側部分
(WIDEキーという。)が押されると、ワイド方向(縮小
方向)にズーム制御される。なお、TELEキーとWIDEキー
を分離して別々のキーとする構成も可能である。
【0015】ズーム制御について詳しくは後述するが、
本例のカメラ10は、光学ズームのテレ端から更にテレ
方向のズーム指示を与えると、電子ズームによる拡大処
理に移行する。また、電子ズームのワイド端(最小倍
率)から更にワイド方向のズーム指示を与えると、光学
ズームによるワイド方向のズーム動作に移行する。
【0016】情報ボタン34は、撮影時の撮影条件をワ
ンタッチでカメラ10の液晶モニタ(図1中不図示、図
2において符号68として記載)に表示させる指示を与
える手段である。露出補正ボタン36は、撮影画像の露
出補正量を指示するときに使用され、ホワイトバランス
調節ボタン38は、ホワイトバランスの設定を変更する
ときに使用される。
【0017】カメラ側面に設けられている端子カバー4
2を開けると、他の電子機器と情報の送受信を行うため
の通信コネクタ(例えばUSB端子)44、映像信号を
送受信する映像出力端子46、外部から電源を供給する
際に利用する電源入力端子48が設けられている。
【0018】図2は、カメラ10の背面側斜視図であ
る。カメラ背面には、ファインダー50及び液晶モニタ
68が設けられ、操作部として、十字キー52、メニュ
ー/実行ボタン54、キャンセル/戻ボタン56、表示
ボタン58、シフトボタン60、表示切替ボタン62、
拡大表示ボタン64、並びにAEロックの指示を入力す
るAE固定ボタン66等が設けられている。
【0019】ファインダー50は、電子ビューファイン
ダーで構成されるが、このファインダー50を光学式フ
ァインダーに置換する態様も可能である。液晶モニタ6
8は、撮影時に画角確認用の電子ファインダーとして使
用できるとともに、撮影した画像のプレビュー画やメモ
リカード等の外部記録装置(図2中不図示、図4におい
て符号116として記載)から読み出した再生画像等を
表示する表示手段である。また、十字キー52や後述の
コマンドダイヤル(図3中符号96)を使用したメニュ
ーの選択や各メニューにおける各種項目の設定なども液
晶モニタ68の表示画面を用いて行われる。更に液晶モ
ニタ68には、撮影可能枚数(コマ数)や再生コマ番号
の表示、ズーム可変範囲と現在のズーム位置を示すズー
ムバー、ストロボ発光の有無、マクロモード表示、記録
画質(クオリティー)表示、画素数表示等の情報を表示
することができる。
【0020】撮影者はファインダー50又は液晶モニタ
68に映し出される映像を見て画角を調整することがで
きる。表示切替ボタン62は、画像や情報の表示先とし
てファインダー50を使用するか液晶モニタ68を使用
するかを切り換える指示を入力する操作部である。
【0021】十字キー52は、上下左右のいずれかの縁
部を押圧することによって、対応する4方向(上、下、
左、右)の指示を入力できるように構成された多機能キ
ーであり、メニュー画面における各種設定項目の選択
や、設定内容の変更を指示する操作キーとして使用され
るとともに、ズームレンズ12の焦点距離調整(テレ/
ワイド操作)、電子ズームの倍率調整、ズーム中心の移
動指示、再生コマの送り/戻しを指示する手段として用
いられる。なお、十字キー52は、一つの操作部材が上
下左右に傾動するタイプでもよいし、上下左右の4つの
キーが別々に設けられていてもよい。
【0022】メニュー/実行ボタン54は、各モードの
通常画面からメニュー画面へ遷移させる時、或いは、選
択内容の確定、処理の実行指示の時などに使用される。
キャンセル/戻ボタン56は、処理のキャンセル又は処
理を以前の状態に戻すことを指定する手段であり、メニ
ューから選んだ項目の取消や一つ前の操作状態に戻る時
などに使用される。
【0023】表示ボタン58は、液晶モニタ68をON
/OFF操作したり、再生中のコマ番号等の表示/非表
示を切り換えるための手段である。シフトボタン60
は、十字キー52などの多機能キーの機能を拡張するた
めのプッシュスイッチである。拡大表示ボタン64は、
被写体に対する合焦状態を確認するために画面の一部
(例えば、画面中心部)を拡大表示させる指示を行う操
作ボタンである。
【0024】カメラ背面に設けられた操作部のうち、シ
フトボタン60は、他の操作ボタン(キー)との同時押
しの必要性に鑑み、撮影者が左手で操作できる位置に設
けられているが、シフトボタン60以外の操作部(5
2、54、56、58、62、64、66)は、撮影者
がグリップ部22を把持した右手の親指で操作できる位
置に設けられている。
【0025】グリップ部22のあるカメラ側部にはスロ
ットカバー70が開閉自在に設けられており、カバー内
部には、外部記録装置116を装着するメディアスロッ
ト(不図示)が設けられている。また、カメラ10の底
面には、図示せぬ電池を装着する部分を覆う電池カバー
72及び三脚用ねじ穴74が設けられている。
【0026】図3は、ストロボ16と鏡胴15を収納し
た状態のカメラ10の斜視図である。カメラ10の上面
には、シャッターボタン80、電源スイッチ82、モー
ドレバー84、ストロボ16の発光モード又は発光禁止
を指示するストロボボタン86、マクロ(近距離撮影)
モードの設定又は解除を指示するマクロボタン88、セ
ルフタイマーボタン90、連写モードの設定又は解除を
指示する連写ボタン92、モードダイヤル94、及び各
種モードを設定するコマンドダイヤル96が設けられて
いる。
【0027】シャッターボタン80は、画像の記録開始
を指示する手段であり、シャッターボタン80を軽く押
して止める「半押し」の状態で自動ピント合わせ(A
F)及び自動露出制御(AE)が作動し、「半押し」か
ら更に押し込む「全押し」の状態で撮影が実行される。
シャッターボタン80は、動画記録時の録画開始/停止
を指示する録画ボタンとして兼用される。モードレバー
84は、カメラ10を撮影又は再生の各モードに設定す
る手段である。モードレバー84は、電源スイッチ82
の外周に回動自在に支持されたレバースイッチで構成さ
れており、レバーの停止位置によって撮影モードと再生
モードを切り換えることができる。
【0028】モードダイヤル94は、各種の撮影モード
を切り換える手段である。モードダイヤル94を回し、
ダイヤル上に描かれた各モードのマークを指標に合わせ
ることにより、セットアップモード、マニュアル撮影モ
ード、絞り優先の撮影モード、シャッター速度優先の撮
影モード、予め撮影条件を設定しておくプログラム撮影
モード、全自動の撮影モード(通常撮影モード)、夜
景、人物、遠景等の撮影シーンを設定して撮影するシー
ンセレクトモード、動画記録モード等のモードの選択を
行うことができる。
【0029】セットアップモードは、例えば記録画像の
解像度、圧縮率、シャープネス、記録色、日付、ビープ
音の有無等の設定を行うモードである。なお、画像の記
録に関する解像度、圧縮率などは、撮影モードにおける
メニュー画面からも設定できる。マニュアル撮影モード
に設定したときは、露出やストロボの発光量或いはフォ
ーカスなどを全て手動で設定することができる。
【0030】図4は、カメラ10の内部構成を示すブロ
ック図である。ズームレンズ12を含む光学ユニット1
00の後方にはCCD等の固体撮像素子102が配置さ
れており、ズームレンズ12を通過した光は、固体撮像
素子102に入射する。固体撮像素子102の受光面に
は、フォトセンサが平面的に配列されており、該受光面
に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射
光量に応じた量の信号電荷に変換される。こうして蓄積
された信号電荷は、図示せぬドライバ回路から与えられ
るパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信
号)として順次読み出され、撮像回路106に加えられ
る。
【0031】撮像回路106は、ゲイン調整回路及びA
/D変換器を含み、撮像回路106を通してデジタル信
号に変換された画像データは、信号処理回路108へ送
られる。信号処理回路108は、輝度・色差信号生成回
路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラ
スト補正回路、ホワイトバランス補正回路等の画像処理
手段を含み、制御CPU110からのコマンドに従って
画像信号を処理する。信号処理回路108に入力された
画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,
Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定
の処理が施された後、メモリ112に格納される。
【0032】また、必要に応じて信号処理回路108か
ら画像データが電子ズーム回路111へ送られる。電子
ズーム回路111は、入力した画像の拡大/縮小処理を
行う処理部であり、拡大/縮小処理された画像は、信号
処理回路108を介してメモリ112に格納される。
【0033】メモリ112に記憶された画像データは、
制御CPU110の指令に従って読み出され、NTSC
方式などの所定の信号形式に変換された後、画像再生装
置114に出力される。画像再生装置114は、カメラ
10に内蔵された液晶モニタ68、ファインダー50又
は映像出力端子46等に接続された外部の表示装置に相
当する。
【0034】固体撮像素子102から出力される画像信
号によってメモリ112内の画像データが定期的に書き
換えられ、その画像データから生成される映像信号が画
像再生装置114に供給されることにより、固体撮像素
子102を介して撮像される画像がリアルタイムに画像
再生装置114に表示される。
【0035】モードレバー84によって撮影モードが選
択され、モードダイヤル94によって静止画記録のモー
ドが選択された状態で、シャッターボタン80が押下さ
れると撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられ
る。制御CPU110は、レリーズON信号を検知して
撮像動作を実行する。すなわち、図示せぬフォーカス駆
動部を制御してフォーカス動作を行うとともに、固体撮
像素子102の電荷蓄積時間(いわゆる電子シャッタ
ー)を制御することにより露出制御を行う。
【0036】シャッターボタン80の全押し操作に呼応
して取り込まれた記録用の画像データは、信号処理回路
108において所定の処理が施された後、必要に応じて
圧縮処理され、外部記録装置116に記録される。
【0037】外部記録装置116は、撮影で得た画像デ
ータを保存する手段であり、例えばスマートメディア
(Solid-State Floppy Disk Card)と呼ばれるメモリカ
ードが適用される。記録メディアの形態はこれに限定さ
れず、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商
標)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メ
モリスティックなどでもよく、電子的、磁気的、若しく
は光学的、又はこれらの組み合わせによる方式に従って
読み書き可能な種々の媒体を用いることができる。使用
される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが
適用される。異種、同種の記録メディアを問わず、複数
の媒体を装着可能な構成にしてもよい。また、画像ファ
イルを保存する手段は、カメラ本体に着脱可能なリムー
バブルメディアに限らず、カメラに内蔵された記録媒体
(内部メモリ)であってもよい。
【0038】モードダイヤル94によって動画記録モー
ドが設定されたときには、シャッターボタン80の押下
によって録画動作がスタートし、もう一度シャッターボ
タン80を押下すると録画動作が停止する。シャッター
ボタン80を押下継続している期間、録画動作を行い、
押下解除により録画を停止するようにしてもよい。動画
データは、例えば、モーションJPEG形式によって外
部記録装置116に記録される。
【0039】モードダイヤル94によって再生モードが
設定されると、外部記録装置116から画像ファイルが
読み出される。読み出された画像データは、信号処理回
路108において伸張処理され、画像再生装置114に
出力される。
【0040】撮影者がズームキー32をテレ方向又はワ
イド方向に操作すると、制御CPU110は、当該操作
に応じてズーム制御回路120を制御し、モータ122
を駆動させる。モータ122にはDCモータが用いら
れ、モータ122に印加する電圧の極性を変えることに
より、テレ方向又はワイド方向に駆動できる。モータ1
22の動力が図示せぬギヤその他の動力伝達機構を介し
てズームレンズ12に伝達されることにより、ズームレ
ンズ12が移動して焦点距離が変更される。
【0041】本例のカメラ10は、光学ズーム領域のテ
レ端(以下、光学テレ端という。)よりも更に拡大側に
電子ズーム領域が付加されており、全体として光学ズー
ムのワイド端(以下、光学ワイド端という。)から電子
ズームのテレ端(以下、電子テレ端という。)までのズ
ーム範囲を有している。例えば、光学ズームの倍率可変
範囲が1倍から6倍、電子ズームが1倍から4倍までと
すると、電子ズームのワイド端(以下、電子ワイド端と
いう。)は、電子ズーム倍率1倍×光学6倍の状態に相
当し、電子テレ端は、電子ズーム倍率4倍×光学6倍の
状態に相当する。
【0042】光学ズーム領域において、ズームキー32
がテレ方向に操作された場合は、ズーム制御回路120
を介してズームレンズ12の焦点距離をテレ方向に駆動
する。ズームキー32が押され続けると、やがて光学テ
レ端に達する。仮に、光学テレ端から連続的に電子ズー
ムに移行する制御を行うと、ユーザは意図的に光学テレ
端でズームを停止させることが困難である。そのため、
画質劣化の生じる電子ズームを使用したくないユーザに
とっては不快となる。
【0043】逆に、電子ズーム領域でワイド側(低倍率
側)に操作した場合は、電子ズーム回路111による縮
小処理を行う。ズームキー32が押され続けると、拡大
されていた画像が次第に縮小され、やがて電子ズームの
最小倍率(例えば、1倍)となり、電子ワイド端に到達
する。このとき、仮に、電子ワイド端から連続的に光学
ズームに移行する制御を行うと、ユーザは、意図的に光
学テレ端でズームを停止させることが困難である。
【0044】このような観点から、本例のカメラ10
は、光学ズーム領域から電子ズーム領域に移行する際、
又は電子ズーム領域から光学ズーム領域に移行する際
に、その切換点(光学テレ端、電子ワイド端)で一度停
止させ、再度ズームキー32が押された時に、ズーム制
御を切り換えるように制御される。この制御内容につい
ては更に後述する(図5、図6)。
【0045】カメラ10が撮影モードに設定されている
とき、十字キー52はズーム操作キーとして機能する。
例えば、カメラ10を水平に保持した状態(横位置)
で、十字キー52の上キーがズームアップキー(TELEキ
ー)、下キーがズームダウンキー(WIDEキー)として機
能する。したがって、ズームキー32に代えて、十字キ
ー52を操作してもズーム駆動が可能である。
【0046】カメラ10には、駆動したズームレンズ1
2の位置(ズームポジション)を検出するための手段と
してレンズ位置検出回路124が設けられており、その
検出結果は制御CPU110に通知される。制御CPU
110は、レンズ位置検出回路124の検出信号に基づ
いてズーム位置制御を行う。
【0047】レンズ位置検出回路124は、モータ12
2の回転によりパルスを発生する回路であってもよい
し、レンズ鏡胴の外周に位置検出エンコード板を配置し
た態様であってもよく、本発明の実施に際して特に限定
されるものではない。
【0048】制御CPU110は、カメラ10の各回路
を統括制御する制御部であり、ズームキー32、シャッ
ターボタン80、十字キー52その他の操作部から受入
する入力信号に基づき、対応する回路の動作を制御する
とともに、画像再生装置114における表示の制御、ス
トロボ発光制御、オートフォーカス(AF)制御及び自
動露出(AE)制御等を行う。
【0049】次に、上記の如く構成されたカメラ10の
動作について説明する。
【0050】図5は、テレ方向のズーム動作に関する制
御手順を示すフローチャートである。このフローチャー
トは割り込み関数として定義しておき、一定のタイマー
割り込みでこの関数が呼ばれるものとする。なお、制御
上、割り込みに限定する必要はないが、ここでは割り込
みで使用することを前提に説明する。
【0051】同図に示すように、一定の間隔でズームキ
ー32を監視し、ズームキー32が押されているか否か
を判断する(ステップS510)。ズームキー32が押
されていると(YES判定時)、ステップS512に進
む。ステップS512では押下されたズームキー32の
ズーム方向を判断する。すなわち、TELEキーが押された
か否かの判定を行う(ステップS512)。もし、WIDE
キーが押されていれば(NO判定時)、そのキー操作に
従ってワイド方向のズーム駆動処理を行う(ステップS
514)。
【0052】ステップS512において、TELEキーが押
されていれば(YES判定時)、ステップS516に進
み、現在の状態がズーム停止中であるか否かを判断す
る。ズーム停止状態でズームキー32を押した場合に
は、ステップS516においてYES判定となり、次い
で現在のズーム位置が光学テレ端未満であるか否かを判
別する(ステップS518)。現在のズーム位置が光学
ワイド端から光学テレ端未満の範囲にあるときは、ステ
ップS518でYES判定となり、この場合は、TELEキ
ーの操作に従ってテレ方向に光学ズーム駆動を行う(ス
テップS520)。次いで、ズーム動作中フラグを「O
N」に設定するとともに(ステップS521)、ズーム
OFF フラグを「OFF」に設定し(ステップS58
0)、本処理ルーチンを終了する。
【0053】ズームキー32のTELEキーが押され続けて
いると、次の割り込み時には、ズーム駆動中であるた
め、ステップS516でNO判定となる。この場合、ス
テップS522に分岐し、現在のズーム位置が光学テレ
端未満であるか否かを判断する。もし、光学テレ端に達
していなければ(YES判定時)、ズームキー32の操
作に従って光学ズーム動作を継続する(ステップS52
4)。その後、ステップS570を経て本処理ルーチン
を終了する。ズームキー32が押され続けていれば、光
学テレ端に達するまで光学ズーム駆動は継続される。
【0054】光学テレ端に到達する前にズームキー32
の押下が解除されると、ステップS510でNO判定と
なり、ステップS526に進む。ステップS526で
は、ズーム駆動中か否かの判定を行う。この判定は、ズ
ーム動作中フラグの状態に基づいて判断される。ズーム
駆動中にズームキー32の押下を解除した場合には、ス
テップS526でYES判定となり、ズームの停止処理
を行う(ステップS528)。ズーム停止後、ズームOF
F フラグを「ON」に設定して(ステップS530)、
本処理ルーチンを終了する。
【0055】その一方、ズームキー32のTELEキーが押
し続けられ、光学テレ端に到達した時には、ステップS
522においてNO判定となる。ステップS522でN
O判定を得た場合には、ステップS534に進み、現在
のズーム位置が光学テレ端に一致しているか否かを判断
する。
【0056】光学ズーム駆動によって光学テレ端に到達
した場合には、ステップS534でYES判定となり、
光学ズームを停止し(ステップS536)、ズーム駆動
を止める。次いで、ズーム動作中フラグを「OFF」と
し(ステップS538)、その後、ステップS570で
ズームOFF フラグを「OFF」にセットする。この光学
テレ端の停止状態でズームキー32のTELEキーが押され
続けていると、次の割り込み時には、ステップS518
でNO判定となる。このとき、処理はステップS540
に進み、現在のズーム位置が光学テレ端に一致している
か否かの判定を行う。
【0057】光学テレ端でズーム停止した状態の場合
(YES判定時)には、次いで、ズームOFF フラグの状
態が「ON」か否かを判断する(ステップS542)。
ステップS536でズーム停止し、そのままズームキー
32が押され続けている状況では、ズームOFF フラグが
「OFF」となっているため、ステップS542でNO
判定となり、何も処理を行わずに(ステップS54
4)、ステップS570へ進む。すなわち、光学テレ端
でズーム停止後ズームキー32が押され続けているとき
は、ズーム停止状態が維持される。
【0058】その後、ズームキー32の押下が解除され
ると、ステップS510でNO判定となり、ステップS
526においてもNO判定となるため、ステップS52
8を省略して、ステップS530に進み、ズームOFF フ
ラグを「ON」に設定する。そして、再度ズームキー3
2のTELEキーを押すと、ステップS542においてYE
S判定となり、電子ズームを開始する(ステップS54
6)。電子ズーム開始後、ズーム動作中フラグを「O
N」にセットしてから、ステップS570に進む。
【0059】電子ズーム開始後、ズームキー32のTELE
キーが押され続けていると、ステップS516の判定に
おいて、ズーム動作中フラグが「ON」であることか
ら、NO判定となり、ステップS522及びステップS
524を経て、ステップS550に至る。ステップS5
50では、電子ズームのテレ端(電子テレ端)に到達し
たか否かの判定を行う。もし、電子テレ端に達していな
ければ(NO判定時)、ズームキー32の操作に従って
電子ズームによる拡大処理を継続する(ステップS55
2)。その後、ステップS570を経て本処理ルーチン
を終了する。こうして、ズームキー32が押され続ける
と、電子テレ端に達するまで電子ズーム処理は継続され
る。
【0060】電子テレ端に達する前にズームキー32の
押下が解除されると、ステップS510でNO判定とな
り、ステップS526に進む。このとき、ステップS5
26では、ズーム動作中フラグが「ON」であることか
ら、YES判定となり、ステップS528に進んで、ズ
ームの停止処理を行う(ステップS528)。そして、
ズーム停止後、ズームOFF フラグを「ON」に設定して
(ステップS530)、本処理ルーチンを終了する。
【0061】その後、再びズームキー32のTELEキーが
押された時には、ステップS540でNO判定を得てス
テップS556に進む。ステップS556では、現在の
ズーム位置が電子テレ端に一致しているか否かの判定を
行う。電子テレ端と一致していなければ(NO判定
時)、電子ズームを再開する(ステップS558)。電
子ズームの開始に伴いズーム動作中フラグを「ON」に
設定してから(ステップS560)、ステップS570
に進む。
【0062】その一方、電子ズーム領域でズームキー3
2のTELEキーが押し続けられ、電子テレ端に到達した時
には、ステップS550においてYES判定となり電子
ズームを停止する(ステップS562)。次いで、ズー
ム動作中フラグを「OFF」にセットし(ステップS5
64)、その後、ステップS580でズームOFF フラグ
を「OFF」にセットする。この電子テレ端の停止状態
でズームキー32のTELEキーが押され続けていると、次
の割り込み時には、ステップS556においてYES判
定となり、何も処理を行わずに(ステップS568)、
ステップS570へ進む。すなわち、電子テレ端でズー
ム停止後、ズームキー32が押され続けているときは、
ズーム停止状態が維持される。
【0063】その後、ズームキー32の押下が解除され
ると、ステップS510でNO判定となり、ステップS
526においてもNO判定となるため、ステップS52
8を省略して、ステップS530に進み、ズームOFF フ
ラグを「ON」に設定する。この場合、再度ズームキー
32のTELEキーを押しても、ステップS556でYES
判定となり、ズーム停止状態が維持される。なお、ズー
ムキー32のWIDEキーが押されると、電子ズーム(縮小
処理)が開始される。
【0064】図6は、ワイド方向のズーム駆動時のフロ
ーチャートである。このフローチャートも図5と同様
に、割り込み関数として定義しておき、一定のタイマー
割り込みでこの関数が呼ばれるものとする。
【0065】図6に示すように、一定の間隔でズームキ
ー32を監視し、ズームキー32が押されているか否か
を判断する(ステップS610)。ズームキー32が押
されると(YES判定時)、ステップS612に進む。
ステップS612では押下されたズームキー32のズー
ム方向を判断する。すなわち、WIDEキーが押されたか否
かの判別を行う(ステップS612)。もし、TELEキー
が押されていれば(NO判定時)、そのキー操作に従っ
てテレ方向のズーム駆動処理を行う(ステップS61
4)。
【0066】ステップS612において、WIDEキーが押
されていれば(YES判定時)、ステップS616に進
み、現在の状態がズーム停止中であるか否かを判断す
る。ズーム停止状態でズームキー32を押した場合に
は、ステップS616においてYES判定となり、次い
で現在のズーム位置が電子ズーム領域にあるか否かを判
別する(ステップS618)。現在のズーム位置が電子
ズーム領域内にあるときは、ステップS618でYES
判定となり、この場合は、WIDEキーの操作に従ってワイ
ド方向に電子ズーム処理を行う(ステップS620)。
次いで、ズーム動作中フラグを「ON」に設定するとと
もに(ステップS621)、ズームOFF フラグを「OF
F」に設定し(ステップS670)、本処理ルーチンを
終了する。
【0067】このままズームキー32のWIDEキーが押さ
れ続けていると、次の割り込み時には、ズーム駆動中で
あるため、ステップS616でNO判定となる。この場
合、ステップS622に分岐し、現在のズーム位置が電
子ズーム領域内であるか否かを判断する。もし、現在の
ズーム位置が電子ズーム領域内であれば(YES判定
時)、ズームキー32の操作に従って電子ズーム処理を
継続する(ステップS624)。その後、ステップS6
70を経て本処理ルーチンを終了する。ズームキー32
が押され続けていれば、電子ワイド端に達するまで電子
ズーム駆動は継続される。
【0068】電子ワイド端に到達する前にズームキー3
2の押下が解除されると、ステップS610でNO判定
となり、ステップS626に進む。ステップS626で
は、ズーム駆動中か否かを判断する。ズーム駆動中にズ
ームキー32の押下を解除した場合には、ステップS6
26でYES判定となり、ズームの停止処理を行う(ス
テップS628)。ズーム停止後、ズームOFF フラグを
「ON」に設定して(ステップS630)、本処理ルー
チンを終了する。
【0069】その一方、ズームキー32のWIDEキーが押
し続けられ、ズームが電子ワイド端に到達した時には、
ステップS622においてNO判定となる。ステップS
622でNO判定を得た場合には、ステップS634に
進み、現在のズーム位置が光学テレ端、すなわち、電子
ワイド端に一致しているか否かを判断する。
【0070】電子ズーム処理によって電子ワイド端(=
光学テレ端)に到達した場合には、ステップS634で
YES判定となり、電子ズームを停止する(ステップS
636)。次いで、ズーム動作中フラグを「OFF」と
し(ステップS638)、その後、ステップS670で
ズームOFF フラグを「OFF」にセットする。この電子
ワイド端の停止状態でズームキー32のWIDEキーが押さ
れ続けていると、次の割り込み時には、ステップS61
8でNO判定となる。このとき、処理はステップS64
0に進み、現在のズーム位置が光学テレ端(すなわち、
電子ワイド端)に一致しているか否かを判断する。電子
ワイド端でズーム停止した状態の場合は(YES判定
時)、次いで、ズームOFF フラグの状態が「ON」か否
かを判断する(ステップS642)。
【0071】ステップS636でズーム停止し、そのま
まズームキー32が押され続けている状況では、ズーム
OFF フラグは「OFF」となっているため、ステップS
642はNO判定となる。この場合、何も処理を行わず
に(ステップS644)、ステップS670へ進む。す
なわち、電子ワイド端でズーム停止後ズームキー32が
押され続けているときは、ズーム停止状態が維持され
る。
【0072】その後、ズームキー32の押下が解除され
ると、ステップS610でNO判定となり、ステップS
626においてもNO判定となるため、ステップS62
8を省略して、ステップS630に進み、ズームOFF フ
ラグを「ON」に設定する。そして、再度ズームキー3
2のWIDEキーが押されると、ステップS642において
YES判定となり、光学ズームの駆動を開始する(ステ
ップS646)。光学ズーム開始後、ズーム動作中フラ
グを「ON」にセットしてから(ステップS648)、
ステップS670に進む。
【0073】光学ズーム開始後、ズームキー32のWIDE
キーを押し続けると、ステップS616の判定におい
て、ズーム動作中フラグが「ON」であることから、N
O判定となり、ステップS622及びステップS634
を経て、ステップS650に至る。ステップS650で
は、光学ズームのワイド端に到達したか否かの判定を行
う。もし、光学ワイド端に達していなければ(NO判定
時)、ズームキー32の操作に従って光学ズームによる
ズーム動作を継続する(ステップS652)。その後、
ステップS670を経て本処理ルーチンを終了する。こ
うして、ズームキー32が押され続けていれば、光学ワ
イド端に達するまで光学ズームは継続される。
【0074】光学ワイド端に達する前にズームキー32
の押下が解除されると、ステップS610でNO判定と
なり、ステップS626に進む。このとき、ステップS
626では、ズーム動作中フラグが「ON」であること
から、YES判定となり、ステップS628に進んで、
ズームの停止処理を行う(ステップS628)。そし
て、ズーム停止後、ズームOFF フラグを「ON」に設定
して(ステップS630)、本処理ルーチンを終了す
る。
【0075】その後、再びズームキー32のWIDEキーが
押された時には、ステップS640でNO判定を得てス
テップS656に進む。ステップS656では、現在の
ズーム位置が光学ワイド端に一致しているか否かの判定
を行う。光学ワイド端と一致していなければ(NO判定
時)、光学ズームを再開する(ステップS658)。光
学ズームの開始に伴い、ズーム動作中フラグを「ON」
に設定してから(ステップS660)、ステップS67
0に進む。
【0076】その一方、光学ズーム領域でズームキー3
2のWIDEキーが押し続けられ、光学ワイド端に到達した
時には、ステップS650においてYES判定となり光
学ズームを停止する(ステップS662)。次いで、ズ
ーム動作中フラグをOFFにセットし(ステップS66
4)、その後、ステップS670でズームOFF フラグを
「OFF」にセットする。
【0077】この光学ワイド端の停止状態でズームキー
32のWIDEキーが押され続けていると、次の割り込み時
には、ステップS656においてYES判定となり、何
も処理を行わずに(ステップS668)、ステップS6
70へ進む。すなわち、光学ワイド端でズーム停止後、
ズームキー32が押され続けているときは、ズーム停止
状態が維持される。
【0078】その後、ズームキー32の押下が解除され
ると、ステップS610でNO判定となり、ステップS
626においてもNO判定となるため、ステップS62
8を省略して、ステップS630に進み、ズームOFF フ
ラグをONに設定する。この場合、再度ズームキー32
のWIDEキーを押しても、ステップS656でYES判定
となり、ズーム停止状態が維持される。
【0079】図5及び図6では、ズームキー32の操作
を示したが、ズーム操作に使用可能な十字キー52によ
るテレ/ワイド方向の操作についても同様である。
【0080】上記実施の形態では、光学ズームから電子
ズームに切り換えたときに、画質劣化が生じるものとし
て説明したが、電子ズームを使用しても画質劣化が生じ
ない態様もある。例えば、高画素数の固体撮像素子10
2を用いて、撮影解像度(画素数)を「2400×1800」、
「1600×1200」、「1280× 960」、又は「640 ×480」
に選択できるものとすると、選択される解像度に応じ
て、画質劣化が生じない範囲で電子ズームによる倍率可
変範囲を制限する。
【0081】図7には、通常撮影時におけるズームバー
表示の例が示されている。光学ズームと電子ズームを併
用してズーム動作を行う場合、現在のズームポジション
がどの位置にあるのかを表示することが好ましい。図7
に示すように、ズームバー170は、垂直バーで表示さ
れ、ズーム動作に応じて上下移動する可動ブロック17
2の位置によって現在のズーム位置を示すようになって
いる。ズームバー170の上側がテレ方向、下側がワイ
ド方向に対応しており、ズームバー170の上端にはテ
レ側であることを示す「T」の文字が表示され、下端に
はワイド側であることを示す「W」の文字が表示され
る。
【0082】撮影解像度によって電子ズームのズーム倍
率は異なるため、撮影解像度に応じてズームバー表示は
変更される。「2400×1800」の時は、フル画素を使用す
るため、電子ズームで拡大処理を行うと画質劣化が生じ
る。したがって、「2400×1800」時には電子ズームの使
用が禁止され、光学ズーム領域のみのズームバー表示と
なる。
【0083】撮影解像度が「1600×1200」、「1280× 9
60」、又は「640 ×480 」の時は、電子ズームが使用可
能となり、光学ズーム領域の上に電子ズーム領域が追加
された形態のバー表示が行われる。バーの長さはズーム
可変範囲の大きさを反映しており、低画素数の場合ほど
電子ズームの可変範囲が大きくなる様子がバー表示によ
ってユーザに提示される。また、光学ズームと電子ズー
ムの境目には仕切線174が示され、ズーム領域の切換
点を明確に表示している。
【0084】図8には、マクロ撮影時におけるズームバ
ー表示の例が示されている。通常撮影とマクロ撮影では
使用できる光学ズーム領域が異なる。マクロ撮影時の光
学ズーム領域は通常撮影時よりも狭い範囲に制限される
ため、ズームバー表示もこれに対応して光学ズーム領域
を示すバー表示部分が短い表示に変更される。
【0085】図7及び図8で示したように、撮影解像度
と撮影モードに応じて、光学ズームと電子ズームのバー
の長さを変えて表示することにより、ユーザは、ズーム
可変範囲を容易に把握することができる。なお、図7及
び図8では、垂直バー表示を例示したが、水平バー表示
に変更することも可能である。
【0086】上記実施の形態では、デジタルカメラを例
に説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、
ビデオカメラなど、撮像素子を用いて被写体像を電気信
号に変換して撮像する電子カメラに広く適用できる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る電子撮
像装置によれば、特別な操作部材を用いることなく、共
通のズーム操作手段によって光学ズームと電子ズームの
切り換えを可能とし、光学ズームから電子ズームへの切
換点でズーム動作を停止させ、ズーム操作手段の再操作
により電子ズーム領域に移行するようにしたので、操作
性もよく、ユーザは、光学ズームと電子ズームを意図的
に使い分けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカメラの外観を示す斜
視図
【図2】図1に示したカメラの背面側斜視図
【図3】図1に示したカメラの正面側斜視図
【図4】本例のカメラの内部構成を示すブロック図
【図5】テレ方向のズーム動作に関する制御手順を示す
フローチャート
【図6】ワイド方向のズーム動作に関する制御手順を示
すフローチャート
【図7】通常撮影時のズームバー表示の例を示す図
【図8】マクロ撮影時のズームバー表示の例を示す図
【符号の説明】
10…カメラ、12…ズームレンズ(光学ズーム手
段)、32…ズームキー(ズーム操作手段)、52…十
字キー(ズーム操作手段)、102…固体撮像素子(撮
像手段)、110…制御CPU(制御手段)、111…
電子ズーム回路(電子ズーム手段)、122…モータ
(光学ズーム手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/232 H04N 5/232 A // H04N 101:00 101:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮像し、その光学像を電気信号
    に変換する撮像手段と、 前記撮像手段を介して取得された画像信号を電子的に処
    理することにより被写体の像倍率を変更する電子ズーム
    手段と、 被写体の倍率を光学的に変化させる光学ズーム手段と、 倍率を変更する指示を与えるズーム操作手段と、 前記ズーム操作手段からの指示に基づいて前記電子ズー
    ム手段及び前記光学ズーム手段を制御する制御手段であ
    って、前記ズーム操作手段からのテレ方向指令に伴う光
    学ズーム動作により光学ズーム領域のテレ端が検出され
    るとズーム動作を一度停止させ、再度前記ズーム操作手
    段がテレ方向に操作された場合に電子ズームに移行する
    ようにズーム制御を行う制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子撮像装置。
  2. 【請求項2】 被写体を撮像し、その光学像を電気信号
    に変換する撮像手段と、 前記撮像手段を介して取得された画像信号を電子的に処
    理することによる被写体の像倍率を変更する電子ズーム
    手段と、 被写体の倍率を光学的に変化させる光学ズーム手段と、 倍率を変更する指示を与えるズーム操作手段と、 前記ズーム操作手段からの信号に基づいて前記電子ズー
    ム手段及び前記光学ズーム手段を制御する制御手段であ
    って、前記ズーム操作手段からのワイド方向指令に伴う
    電子ズーム処理により電子ズーム領域のワイド端が検出
    されると電子ズームの変倍処理を中止してズーム動作を
    一度停止させ、再度前記ズーム操作手段がワイド方向に
    操作された場合に光学ズームに移行するようにズーム制
    御を行う制御手段と、 を備えたことを特徴とする電子撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子撮像装置におい
    て、前記制御手段は、電子ズーム領域で前記ズーム操作
    手段のワイド方向指令に伴う電子ズーム処理により前記
    電子ズーム領域のワイド端が検出されると電子ズームの
    変倍処理を中止してズーム動作を一度停止させ、再度前
    記ズーム操作手段がワイド方向に操作された場合に光学
    ズームに移行するようにズーム制御を行うことを特徴と
    する電子撮像装置。
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