JP2004262415A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】剛性の高いステアリング装置を提供する。
【解決手段】ステアリング装置には、インターミディエイトシャフトを介してステアリングギヤボックスに連結される第1シャフトと、第1シャフトに対して軸方向に沿って摺動可能に形成された第2シャフト16が備えられる。また、ステアリング装置には、第2シャフト16が回転可能に固定されるチューブ20と、第1シャフトが回転可能に固定され、チューブ20の外周面を覆うハウジング19と、チューブ20の外周面20aを挟持するロックウエッジ26a,26bが備えられる。そして、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20の外周面20aを挟持する際、前記チューブ20の外周面20aがハウジング19に圧接するようにし、チューブ20を固定した。
【選択図】 図3
【解決手段】ステアリング装置には、インターミディエイトシャフトを介してステアリングギヤボックスに連結される第1シャフトと、第1シャフトに対して軸方向に沿って摺動可能に形成された第2シャフト16が備えられる。また、ステアリング装置には、第2シャフト16が回転可能に固定されるチューブ20と、第1シャフトが回転可能に固定され、チューブ20の外周面を覆うハウジング19と、チューブ20の外周面20aを挟持するロックウエッジ26a,26bが備えられる。そして、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20の外周面20aを挟持する際、前記チューブ20の外周面20aがハウジング19に圧接するようにし、チューブ20を固定した。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレスコ機能を備えたステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、手動にて回動レバーを回動させることによって、ステアリングホイールのテレスコ位置を固定し、または、テレスコ位置の調整を可能にするテレスコ固定構造を備えたステアリング装置がある(例えば、非特許文献1)。
【0003】
このテレスコ固定構造51を図6に従って説明する。
テレスコ固定構造51は、ハウジング52にチューブ53が車両の前後方向(図において紙面表裏方向)に挿通され、さらにそのチューブ53に図示しないインターミディエイトシャフトが連結されるメインシャフト54が挿通される。チューブ53及びメインシャフト54は、一体回転可能であると共に、ハウジング52に回動可能に支持され、チューブ53はハウジング52及びメインシャフト54に対して車両の前後方向に摺動可能に支持されている。
【0004】
そして、回動レバー55を押し下げることにより、ロックウエッジ56がチューブ53から離間し、ハウジング52に対するチューブ53の相対移動が可能となる、即ち、ステアリングホイールのテレスコ位置を調整することが可能となる。また、回動レバー55を押し上げることにより、ロックウエッジ56がチューブ53の外周面を一方向(横方向)から押圧する。チューブ53の外周面はハウジング52により覆われているので、ロックウエッジ56がチューブ53の外周面を一方向から押圧すると、チューブ53の外周面はハウジング52に圧接する。そして、チューブ53は、ハウジング52及びロックウエッジ56により挟持され、ハウジング52に対して固定される。従って、ハウジング52に対するチューブ53の相対移動が不能となり、ステアリングホイールのテレスコ位置が固定される。
【0005】
【非特許文献1】
「トヨタマークII新型車解説書(2−18項ステアリングコラム)」、2000年10月、第2−90頁
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この方法では、ロックウエッジ56によりチューブ53に対して横方向から圧力を加え、ロックウエッジ56とハウジング52とによりチューブ53を挟持することでチューブ53を固定していた。このため、チューブ53が受ける挟持方向に対する力に対しては、剛性が強く、チューブ53のガタを防止することが可能であったが、挟持方向以外からの力、例えば、挟持方向に対して垂直方向からの力に対しては、剛性が弱く、チューブ53にガタが生じるといった問題があった。
【0007】
特に、従来の方法では、車体に取り付けたとき、圧接部により横方向から圧力を加えていたため、重力等による垂直方向からの力の影響を受けやすく、上下方向のガタが発生しやすかった。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、チューブが受ける力に対して剛性が強いステアリング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ステアリングシャフトの軸方向位置を調整するステアリング装置において、第1シャフトに摺動自在に嵌合する第2シャフトと、車体に対して移動不能に取着され、前記第1シャフト及び前記第2シャフトが挿通されるハウジングと、前記ハウジングに挿通され、第2シャフトと共に軸方向に摺動するチューブと、前記チューブの外周面に対応する圧接面を有する一対のロックウエッジと、前記一対のロックウエッジに挿通され、両ロックウエッジを互いに接近又は離間させる締め付け手段と、を備えたことを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記締め付け手段は、レバーに固定され外周面が前記ロックウエッジの一方に当接する偏心カムを有し、前記レバーの揺動に対応して回転して前記両ロックウエッジを互いに接近させて前記圧接面を前記チューブに押圧することを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記ハウジングには、前記ハウジングの軸方向に対して平行方向に沿って延びるように形成された前記ロックウエッジ及び締め付け手段を収容する収容部が備えられたことを要旨とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、前記一対のロックウエッジの間に、両ロックウエッジを互いに離間する方向に付勢する弾性部材が備えられたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、前記偏心カムの外周面には、前記ロックウエッジと係合して前記偏心カムの回転を規制する規制部が設けられたことを要旨とする。
【0013】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、一対のロックウエッジがチューブの外周面を挟持すると、チューブはハウジングに圧接する。従って、一対のロックウエッジがチューブを挟持する方向と異なる方向においてハウジングからチューブは応力を受ける。このため、チューブは、少なくとも一対のロックウエッジ及びハウジングにより3点で圧接されるので、ハウジングに対してチューブは固定され、チューブに固定される第2シャフトもハウジングに対して固定される。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、レバーの揺動に対応して偏心カムを回転させるので、チューブを挟持させる力を調整することができる。
請求項3に記載の発明によれば、収容部は、ハウジングの軸方向に対して平行方向に沿って真っ直ぐに形成されている。従って、テレスコ固定部をロックウエッジの軸線方向に沿って移動させることで、ロックウエッジを収容部に収容することができる。従って、ステアリング装置の組み立てが容易になる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、偏心カムがロックウエッジに圧接しなくなったとき、弾性部材により、分割されたロックウエッジは互いに離間する。従って、チューブからロックウエッジは確実に離間することになり、第2シャフトの摺動が容易になる。このため、ステアリングホイールのテレスコ位置の調整も円滑に行うことが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、ロックウエッジにチューブを挟持させたとき、偏心カムに設けられた規制部がロックウエッジと係止する。このため、偏心カムのロックウエッジに対する回転が確実に規制され、確実にステアリングホイールのテレスコ位置を固定することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のステアリング装置11の概略構成図を示している。
【0018】
ステアリング装置11には、ステアリングホイール10が連結されるステアリングシャフト12と、ステアリングホイール10のチルト位置を調整するチルト部13と、テレスコ位置を調整するテレスコ部14と、が備えられる。
【0019】
ステアリングシャフト12は、一端がステアリングホイール10に連結され、他端が図示しないインターミディエイトシャフトを介してステアリングギヤボックスに連結される。ステアリングシャフト12において、ステアリングホイール10が連結される側には、ステアリングホイール10のチルト位置を調整するチルト部13が備えられる。また、ステアリングシャフト12がインターミディエイトシャフトと連結される側には、ステアリングホイール10のテレスコ位置を調整するテレスコ部14が備えられる。
【0020】
図2に示すように、ステアリングシャフト12は、インターミディエイトシャフトに連結される第1シャフト15と、チルト部13の図示しないボールジョイントに連結される第2シャフト16と、一端が前記ボールジョイントに、他端がステアリングホイール10に連結される第3シャフト17から構成されている。第1シャフト15には、第2シャフト16側の外周面にスプライン15aが形成されている。第2シャフト16は、第1シャフト15側に円筒状の摺動部18を有し、摺動部18の内周面には、スプライン18aが形成されている。第1シャフト15のスプライン15aは、第2シャフト16のスプライン18aと噛合される。従って、第2シャフト16は、第1シャフト15に対して摺動可能である。また、第1,第2シャフト15,16は、互いに形成されたスプライン15a,18aにより確実に一体的に回転する。
【0021】
テレスコ部14には、車体に固定されるハウジング19と、円筒形状のチューブ20とが備えられる。ハウジング19には、チューブ20の一部チルト部13側から同軸状に挿入され、ハウジング19に軸方向に摺動可能に支持されている。
【0022】
尚、ハウジング19には、その長手方向において、チルト部13の反対側の端部付近(即ち、図2において、ハウジング19の紙面左側端部付近)に、環状のゴム製ストッパ21が設けられている。ストッパ21は、チューブ20の摺動範囲を規制するとともに摺動させたときの衝突音を防ぐため、ハウジング19に対して、チューブ20の端部が直接接触しないように設けられている。また、ハウジング19には、開口部付近の内周面及び中央部付近の内周面に、軸心方向に突出するように凸部22が形成されており、凸部22は、ハウジング19に挿通されるチューブ20と当接し、チューブ20がハウジング19に同軸状に支持されている。
【0023】
そして、ハウジング19及びチューブ20には、第1シャフト15及び第2シャフト16が同軸状に挿通される。第1シャフト15は、第1シャフト15が挿通されるハウジング19の開口部内周面(図2において、紙面左側の開口部の内周面)に固定された軸受23によってハウジング19に対して、回転可能に且つ軸方向に移動不能に支持されている。第2シャフト16は、その両端が第1シャフト15及び第3シャフト17(より詳しくは、第3シャフト17に連結されるボールジョイント)により支持されており、第3シャフト17の移動に従って、第1シャフト15に対して軸方向に移動する。また、チューブ20は、第3シャフト17に取り付けられたチルト部13に固定されており、第3シャフト17の移動に従って、第2シャフト16と共に軸方向に移動する。従って、ハウジング19に対してチューブ20が摺動すると、それとともに、第2シャフト16は、第1シャフト15に対して摺動する。
【0024】
ハウジング19には、テレスコ固定部24が備えられ、ハウジング19に対してチューブ20を軸方向に摺動不能にする。
テレスコ固定部24は、ハウジング19に形成された収容部25に収容され、収容部25は、ハウジング19の開口部と中央部との間に形成されている。収容部25はハウジング19の軸方向と直交する方向に突出するように形成され、ハウジング19は収容部25が車両の下方向に位置するように車両に取着される。
【0025】
収容部25は、ハウジング19の軸方向に対して平行方向(図2の紙面直交方向であって、図3の紙面平行方向)から見て、断面が円弧状に形成されており、ハウジングの軸方向に対して平行方向に沿って延びるように形成されている。さらに、収容部25は、開口部からテレスコ固定部24が収容部25に収容されている。
【0026】
テレスコ固定部24は、一対のロックウエッジ26a,26bと、前記ロックウエッジ26a,26bをチューブ20の軸方向と直交方向に沿って締め付けることにより、ロックウエッジ26a,26bにチューブ20を挟持させる締め付け手段としての締め付け部27から構成されている。さらに、締め付け部27は、中心軸28、ナット29、固定ブロック30、偏心カム31、レバー32、弾性部材としてのスプリング33を備えている。
【0027】
また、一対のロックウエッジ26a,26bは、チューブ20の軸方向に対して直交方向に沿って延びるように円柱状に形成されている。一対のロックウエッジ26a,26bは、チューブ20の軸心に直交する対称線Yを中心として、互いに等間隔空けて離間している。そして、一対のロックウエッジ26a,26bには、チューブ20に干渉しないようにチューブ20の外周面20aに沿って、円弧状の圧接面としての固定凹部34が対称線Yを中心として対称的に形成されている。
【0028】
また、一対のロックウエッジ26a,26bには、チューブ20の直交方向(図3の紙面平行方向)に沿って延びるように形成された中心軸28が挿通されている。また、一対のロックウエッジ26a,26bの間には、互いに離間する方向に向かって弾性力を加えるスプリング33が設置されている。スプリング33は、一対のロックウエッジ26a,26bの間の中心軸28に挿通されることによりロックウエッジ26a,26bの間に設置される。
【0029】
ロックウエッジ26a,26bを挿通する中心軸28の両端は、ロックウエッジ26a,26bから突出している。中心軸28の一端にはナット29が螺着され、他端には固定ブロック30が固定される。この固定ブロック30とナット29によりロックウエッジ26a,26bから中心軸28が抜け出ることが防止される。尚、固定ブロック30は、略直方体形状に形成されており、ロックウエッジ26aに形成されている収容凹部36に収容されている。収容凹部36は、固定ブロック30の形状に合わせて略直方体形状に形成されており、固定ブロック30が中心軸28を中心としてロックウエッジ26aに対して回転しないように、固定ブロック30を収容している。
【0030】
そして、固定ブロック30には、図4に示すように、中心軸28と直交し且つチューブ20の軸方向に沿って延びるように支持軸35が挿通される。そして、支持軸35は、チューブ20の軸方向において、固定ブロック30の長さよりも長く、その支持軸35の両端部が固定ブロック30から突出するように形成される。この支持軸35には、端部に一対の偏心カム31がそれぞれ取着されている。
【0031】
偏心カム31は、円盤状に形成されており、偏心カム31の中心と異なる位置に貫通孔37が設けられている。即ち、図5(a)に示すように、貫通孔37は、貫通孔37から偏心カム31の外周面31aまでの距離が短い箇所と、長い箇所とが存在するように形成されている。従って、貫通孔37から外周面31aまでの距離が短い一番短い箇所から貫通孔37を中心として偏心カム31を回転させると、貫通孔37から外周面31aまでの距離が徐々に長くなり、所定角度回転させたところで貫通孔37から外周面31aまでの距離が一番長くなる。
【0032】
偏心カム31は、支持軸35によりロックウエッジ26aの当接面と直交する平面に沿って回転可能に支持されている。また、偏心カム31の外周面31aは、少なくとも貫通孔37から外周面31aまでの距離が一番長くなる箇所において、ロックウエッジ26aと当接する。本実施形態においては、ロックウエッジ26aがスプリング33の弾性力により固定ブロック30と当接する際おける支持軸35からロックウエッジ26aまでの距離は、貫通孔37から外周面31aまでの距離が一番短い箇所における距離と略一致するように貫通孔37が偏心カム31に形成されている。即ち、常に偏心カム31の外周面31aは、ロックウエッジ26aと当接することになる。
【0033】
また、偏心カム31の外周面31aには、偏心カム31の外周面31aから突出する規制部としての突起部38が形成される。突起部38は、偏心カム31において、貫通孔37から外周面31aまでの距離が一番長くなる箇所の外周面31aに形成される。そして、ロックウエッジ26aが偏心カム31の外周面31aと当接する位置には、溝部39が形成されており、溝部39に前記突起部38を嵌合させることができる。
【0034】
一対の偏心カム31の外周面31aには、レバー32が取着されている。レバー32は、コ字状に形成され、両端部にそれぞれ偏心カム31が固定されている。そして、レバー32を操作することにより一対の偏心カム31が同時に回転する。尚、レバー32は、突起部38がロックウエッジ26aの溝部39に嵌合されているときにおいて、偏心カム31の外周面31aから下方向に延びるように形成されている。
【0035】
次に、このテレスコ固定部24によるチューブ20の固定について説明する。図5(a)に示すように突起部38が溝部39に嵌合している状態で、レバー32を押し上げると、それとともに、図5(b)に示すように、偏心カム31の突起部38が溝部39から抜け出して、偏心カム31が回転する。そのままレバー32を押し上げて、偏心カム31を所定角度回転させると、それに伴い、偏心カム31の形状に従って、偏心カム31を貫通している支持軸35とロックウエッジ26aとの距離が短くなる。そして、距離が短くなるにつれて、一対のロックウエッジ26a,26bの間に存在するスプリング33の弾性力により、ロックウエッジ26a,26b間の距離が広がる。
【0036】
すると、一対のロックウエッジ26a,26bがチューブ20に対して圧接しなくなり、チューブ20を軸線方向に沿って摺動させることが可能になる。それとともに、第2シャフト16を軸線方向に沿って摺動させることも可能となる。この状態で、車体に対してステアリングホイール10を移動させ、ステアリングホイール10のテレスコ位置を調整する。
【0037】
ステアリングホイール10のテレスコ位置の調整が終了したら、レバー32を押し下げて、偏心カム31を回転させる。偏心カム31を回転させると、貫通孔37に挿通される支持軸35とロックウエッジ26aとの間の距離が徐々に長くなる。支持軸35とロックウエッジ26aとの間の距離が長くなると、偏心カム31とナット29からチューブ20の軸方向に対して直交方向(図3の紙面平行方向)に沿って、ロックウエッジ26a,26b間の距離が短くなるような力が加わる。
【0038】
ロックウエッジ26a,26bの間には、弾性変形可能なスプリング33が介在しているだけであるので、ロックウエッジ26a,26b間の距離が短くなるような力が加わると、スプリング33が弾性変形し、ロックウエッジ26a,26b間の距離が短くなる。ロックウエッジ26a,26b間の距離が短くなると、ロックウエッジ26a,26bに形成されている固定凹部34がチューブ20に対して圧接し、チューブ20を挟持する。
【0039】
ところで、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20の外周面20aを挟持するときに、チューブ20と圧接する固定凹部34をチューブ20の軸線方向からみたときの形状は、円弧状である。従って、ロックウエッジ26a,26bとチューブ20とが接する箇所からチューブ20の軸心へ向かう方向と、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持する方向とが鋭角となり、一致しない。
【0040】
このため、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持し、チューブ20に対して外力を加えると、その外力はロックウエッジ26a,26bとチューブ20とが圧接する面の形状に従って分散される。具体的には、分散された外力は、チューブ20を水平方向に挟持するような合力と、図3において上方向に移動させるような合力となる。
【0041】
チューブ20は、チューブ20を上方向に移動させるような合力を受けると、チューブ20の外周面20aを覆っているハウジング19と圧接する。そして、チューブ20は、ハウジング19から合力に対応する下方向への応力を受け、チューブ20の上方向への移動が規制される。
【0042】
従って、チューブ20は、水平方向においてロックウエッジ26a,26bに挟持されると共に、上下方向においてロックウエッジ26a,26b及びハウジング19によって挟持される。このため、チューブ20は、確実にハウジング19に対して固定される。そして、チューブ20に対して軸方向に沿って移動不能に支持される第2シャフト16もハウジング19に対して軸方向に沿って移動することができなくなる。
【0043】
一方、ハウジング19は車体に固定され、また、ハウジング19の軸受23により、第1シャフト15もハウジング19に対して軸方向に沿って移動不能に支持されている。従って、チューブ20がハウジング19に固定されることにより、第2シャフト16が、車体に対して摺動することができなくなると共に第2シャフト16に連結されるステアリングホイール10のテレスコ位置が固定される。
【0044】
その後、偏心カム31の突起部38をロックウエッジ26a,26bの溝部39に嵌合させることにより、偏心カム31がロックウエッジ26a,26bから圧力を受けて自在に回転できなくなる。従って、ステアリングホイール10のテレスコ位置が確実に固定される。
【0045】
以上詳述したように本実施の形態は、以下の特徴を有する。
(1)軸線方向からみてチューブ20の軸心よりも下の半円において、ロックウエッジ26a,26bとチューブ20とが圧接するように、ロックウエッジ26a,26bにチューブ20の外周面20aを水平方向に挟持させた。このことにより、ロックウエッジ26a,26bとチューブ20との圧接する面の形状に従って、チューブ20は、ロックウエッジ26a,26bからロックウエッジ26a,26bの挟持方向に対して垂直方向に力を受けるとともに、チューブ20を覆うハウジング19に圧接する。そして、チューブ20は、垂直方向において、ハウジング19及びロックウエッジ26a,26bにより挟持された状態になる。
【0046】
従って、車体にステアリング装置11が取り付けられた際、ロックウエッジ26a,26bは、車体に対して水平方向からチューブ20を挟持するので、チューブ20が水平方向に受ける力に対する横剛性を確保することができる。さらに、チューブ20はハウジング19及びロックウエッジ26a,26bから車体に対して上下方向に挟持されるような力を受けるので、チューブ20が上下方向に受ける力に対する縦剛性も確保することが可能となる。
【0047】
このため、チューブ20をハウジング19に対して確実に固定でき、チューブ20のガタを確実に防止することができる。それに伴い、ハウジング19及びチューブ20に回転可能に支持されるステアリングシャフト12のガタも確実に防止でき、ステアリングシャフト12に固定されるステアリングホイール10に生じるガタも防止可能となる。
【0048】
(2)偏心カム31において、貫通孔37から外周面31aまでの距離が一番離れている箇所の外周面31aに突起部38を設ける一方、ロックウエッジ26a,26bに突起部38が嵌め込まれる溝部39を設けた。そして、貫通孔37から偏心カム31の外周面31aまでの距離が一番離れている箇所が、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持して、チューブ20をハウジング19に対して固定する箇所に対応する。従って、溝部39に突起部38を嵌め込むと、チューブ20をハウジング19に対して固定し、ステアリングホイール10のテレスコ位置を固定することになると同時に、突起部38を嵌め込んだときの手応えが偏心カム31及びレバー32を介して操作者に伝わる。このため、操作者は、レバー32から突起部38が溝部39に嵌め込まれたときの手応えを感じることで、ステアリングホイール10のテレスコ位置が固定されたことを容易に理解することができる。また、溝部39に突起部38に嵌め込んでいるので、偏心カム31がロックウエッジ26a,26bから受ける力を受けて自在に回転することがない。従って、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持する状態を確実に保つことができ、ステアリングホイール10を所望のテレスコ位置に確実に固定することができる。
【0049】
(3)収容部25は、ハウジング19の軸方向に対して平行方向から見て断面が円弧状に形成されており、また、平行方向に沿って真っ直ぐに形成されている。従って、テレスコ固定部24をチューブ20の軸方向に対して直交する方向に沿って移動させ、その後、チューブ20をハウジング19に挿通させることで、テレスコ固定部24を収容部25から抜けでないように収容することができる。従って、テレスコ固定部24を1方向から挿入すればよく、ステアリング装置11を容易に組み立てることができる。
【0050】
(4)分割されたロックウエッジ26a,26bの間に、互いに離間させる方向に弾性力を加えるスプリング33を配置した。このため、偏心カム31からロックウエッジ26a,26bの軸方向に力が加えられないときには、ロックウエッジ26a,26bは、スプリング33の弾性力によりチューブ20からすぐに離間する。従って、ステアリングホイール10のテレスコ位置を調整する際、チューブ20がロックウエッジ26a,26bと干渉することが無く、ステアリングホイール10のテレスコ位置の調整を円滑に行うことができる。
【0051】
(5)ロックウエッジ26aに収容凹部36を設けたことで、ロックウエッジ26aに対して固定ブロック30が回動不能であるため、レバー32の操作方向が1方向に規制され、レバー32の回動操作を容易に行うことができる。
【0052】
なお、上記以外に次の形態にて具体化できる。
○上記実施形態では、ハウジング19は、チューブ20の外周面を略覆っていたが、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持することで、チューブ20がハウジング19に圧接するならば、少なくとも一部が覆われていればよい。
【0053】
○上記実施形態では、チューブ20の断面は、円形形状に形成されていたが、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持することで、チューブ20がハウジング19に圧接するならば、そのほかの形状、例えば、四角形状、三角形状などでも良い。
【0054】
○上記実施形態では、規制部として偏心カム31に突起部38を設け、ロックウエッジ26a,26bに突起部38に対応する溝部39を設けたが、ロックウエッジ26a,26bに突起部38を設け、偏心カム31に溝部39を設けても良い。
【0055】
○上記実施形態では、規制部として、突起部38と、突起部38と係合する溝部39を形成したが、一対の偏心カム31の回転を規制できればよく、ロックウエッジ26aの端面と係合して偏心カム31の回転を規制する突起部を形成しても良い。
【0056】
○上記実施形態では、偏心カム31を円盤状に形成したが、多角形板状に形成してもよく、その多角形の頂点が偏心カムの回転を規制する規制部として機能する。
【0057】
○上記実施形態では、ステアリング装置11にチルト部13を設けたが、チルト部13の無いステアリング装置に具体化しても良い。
○上記実施形態では、偏心カム31の外周面31aの一箇所に突起部38を設けたが、周方向に沿って複数箇所設けてもよい。このようにすれば、段階的に偏心カム31の回転を規制し、その位置におけるロックウエッジ26a,26bの間隔でチューブ20を狭持する。従って、所望の力でチューブ20を狭持するとともに、その力が変化する(偏心カム31が回転する)ことを防ぐことができる。
【0058】
○上記実施形態では、ロックウエッジ26aに固定ブロック30の回転を規制する収容凹部36を設けたが、設けなくても良い。このようにすれば、固定ブロック30は、中心軸28を中心としてロックウエッジ26aに対して回転し、レバー32の操作方向を任意に変更することが可能となる。また、レバー32に角度に応じてロックウエッジ26a,26bの間隔、即ちチューブ20を狭持する力が発揮される。従って、レバー32の角度を変更することでユーザの好みに合った力でチューブ20を固定することができる。
【0059】
○上記実施形態では、一対のロックウエッジ26a,26bは、チューブ20の軸方向に対して直交方向に沿って延びるように円柱状に形成されていたが、円柱状に限らず、角柱状等に形成されていてもよい。
【0060】
上記の実施形態又は別例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)偏心カムの外周面で前記ロックウエッジと接する箇所に突起部を設け、前記ロックウエッジに前記突起部に対応する位置に前記突起部が嵌め込まれる溝部が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のステアリング装置。
【0061】
(ロ)前記収容部に、ハウジングの軸方向に対して平行方向から前記ロックウエッジを挿通し、収容することが可能なように開口部が形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のステアリング装置。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、剛性の高いステアリング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステアリング装置の概略構成図。
【図2】ステアリング装置の部分断面図。
【図3】A−A線断面図。
【図4】テレスコ固定部の平面図。
【図5】(a)突起部をロックウエッジに係合させたときの偏心カムの作用図、(b)レバーを回動させたときの偏心カムの作用図。
【図6】従来におけるステアリング装置のテレスコ固定構造の断面図。
【符号の説明】
10…ステアリングホイール、11…ステアリング装置、12…ステアリングシャフト、14…テレスコ部、15…第1シャフト、16…第2シャフト、19…ハウジング、20…チューブ、20a…チューブの外周面、24…テレスコ固定部、25…収容部、26a,26b…ロックウエッジ、27…締め付け部、31…偏心カム、32…レバー、33…スプリング、38…突起部、39…溝部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレスコ機能を備えたステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、手動にて回動レバーを回動させることによって、ステアリングホイールのテレスコ位置を固定し、または、テレスコ位置の調整を可能にするテレスコ固定構造を備えたステアリング装置がある(例えば、非特許文献1)。
【0003】
このテレスコ固定構造51を図6に従って説明する。
テレスコ固定構造51は、ハウジング52にチューブ53が車両の前後方向(図において紙面表裏方向)に挿通され、さらにそのチューブ53に図示しないインターミディエイトシャフトが連結されるメインシャフト54が挿通される。チューブ53及びメインシャフト54は、一体回転可能であると共に、ハウジング52に回動可能に支持され、チューブ53はハウジング52及びメインシャフト54に対して車両の前後方向に摺動可能に支持されている。
【0004】
そして、回動レバー55を押し下げることにより、ロックウエッジ56がチューブ53から離間し、ハウジング52に対するチューブ53の相対移動が可能となる、即ち、ステアリングホイールのテレスコ位置を調整することが可能となる。また、回動レバー55を押し上げることにより、ロックウエッジ56がチューブ53の外周面を一方向(横方向)から押圧する。チューブ53の外周面はハウジング52により覆われているので、ロックウエッジ56がチューブ53の外周面を一方向から押圧すると、チューブ53の外周面はハウジング52に圧接する。そして、チューブ53は、ハウジング52及びロックウエッジ56により挟持され、ハウジング52に対して固定される。従って、ハウジング52に対するチューブ53の相対移動が不能となり、ステアリングホイールのテレスコ位置が固定される。
【0005】
【非特許文献1】
「トヨタマークII新型車解説書(2−18項ステアリングコラム)」、2000年10月、第2−90頁
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、この方法では、ロックウエッジ56によりチューブ53に対して横方向から圧力を加え、ロックウエッジ56とハウジング52とによりチューブ53を挟持することでチューブ53を固定していた。このため、チューブ53が受ける挟持方向に対する力に対しては、剛性が強く、チューブ53のガタを防止することが可能であったが、挟持方向以外からの力、例えば、挟持方向に対して垂直方向からの力に対しては、剛性が弱く、チューブ53にガタが生じるといった問題があった。
【0007】
特に、従来の方法では、車体に取り付けたとき、圧接部により横方向から圧力を加えていたため、重力等による垂直方向からの力の影響を受けやすく、上下方向のガタが発生しやすかった。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、チューブが受ける力に対して剛性が強いステアリング装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ステアリングシャフトの軸方向位置を調整するステアリング装置において、第1シャフトに摺動自在に嵌合する第2シャフトと、車体に対して移動不能に取着され、前記第1シャフト及び前記第2シャフトが挿通されるハウジングと、前記ハウジングに挿通され、第2シャフトと共に軸方向に摺動するチューブと、前記チューブの外周面に対応する圧接面を有する一対のロックウエッジと、前記一対のロックウエッジに挿通され、両ロックウエッジを互いに接近又は離間させる締め付け手段と、を備えたことを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、前記締め付け手段は、レバーに固定され外周面が前記ロックウエッジの一方に当接する偏心カムを有し、前記レバーの揺動に対応して回転して前記両ロックウエッジを互いに接近させて前記圧接面を前記チューブに押圧することを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、前記ハウジングには、前記ハウジングの軸方向に対して平行方向に沿って延びるように形成された前記ロックウエッジ及び締め付け手段を収容する収容部が備えられたことを要旨とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、前記一対のロックウエッジの間に、両ロックウエッジを互いに離間する方向に付勢する弾性部材が備えられたことを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、前記偏心カムの外周面には、前記ロックウエッジと係合して前記偏心カムの回転を規制する規制部が設けられたことを要旨とする。
【0013】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、一対のロックウエッジがチューブの外周面を挟持すると、チューブはハウジングに圧接する。従って、一対のロックウエッジがチューブを挟持する方向と異なる方向においてハウジングからチューブは応力を受ける。このため、チューブは、少なくとも一対のロックウエッジ及びハウジングにより3点で圧接されるので、ハウジングに対してチューブは固定され、チューブに固定される第2シャフトもハウジングに対して固定される。
【0014】
請求項2に記載の発明によれば、レバーの揺動に対応して偏心カムを回転させるので、チューブを挟持させる力を調整することができる。
請求項3に記載の発明によれば、収容部は、ハウジングの軸方向に対して平行方向に沿って真っ直ぐに形成されている。従って、テレスコ固定部をロックウエッジの軸線方向に沿って移動させることで、ロックウエッジを収容部に収容することができる。従って、ステアリング装置の組み立てが容易になる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、偏心カムがロックウエッジに圧接しなくなったとき、弾性部材により、分割されたロックウエッジは互いに離間する。従って、チューブからロックウエッジは確実に離間することになり、第2シャフトの摺動が容易になる。このため、ステアリングホイールのテレスコ位置の調整も円滑に行うことが可能となる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、ロックウエッジにチューブを挟持させたとき、偏心カムに設けられた規制部がロックウエッジと係止する。このため、偏心カムのロックウエッジに対する回転が確実に規制され、確実にステアリングホイールのテレスコ位置を固定することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のステアリング装置11の概略構成図を示している。
【0018】
ステアリング装置11には、ステアリングホイール10が連結されるステアリングシャフト12と、ステアリングホイール10のチルト位置を調整するチルト部13と、テレスコ位置を調整するテレスコ部14と、が備えられる。
【0019】
ステアリングシャフト12は、一端がステアリングホイール10に連結され、他端が図示しないインターミディエイトシャフトを介してステアリングギヤボックスに連結される。ステアリングシャフト12において、ステアリングホイール10が連結される側には、ステアリングホイール10のチルト位置を調整するチルト部13が備えられる。また、ステアリングシャフト12がインターミディエイトシャフトと連結される側には、ステアリングホイール10のテレスコ位置を調整するテレスコ部14が備えられる。
【0020】
図2に示すように、ステアリングシャフト12は、インターミディエイトシャフトに連結される第1シャフト15と、チルト部13の図示しないボールジョイントに連結される第2シャフト16と、一端が前記ボールジョイントに、他端がステアリングホイール10に連結される第3シャフト17から構成されている。第1シャフト15には、第2シャフト16側の外周面にスプライン15aが形成されている。第2シャフト16は、第1シャフト15側に円筒状の摺動部18を有し、摺動部18の内周面には、スプライン18aが形成されている。第1シャフト15のスプライン15aは、第2シャフト16のスプライン18aと噛合される。従って、第2シャフト16は、第1シャフト15に対して摺動可能である。また、第1,第2シャフト15,16は、互いに形成されたスプライン15a,18aにより確実に一体的に回転する。
【0021】
テレスコ部14には、車体に固定されるハウジング19と、円筒形状のチューブ20とが備えられる。ハウジング19には、チューブ20の一部チルト部13側から同軸状に挿入され、ハウジング19に軸方向に摺動可能に支持されている。
【0022】
尚、ハウジング19には、その長手方向において、チルト部13の反対側の端部付近(即ち、図2において、ハウジング19の紙面左側端部付近)に、環状のゴム製ストッパ21が設けられている。ストッパ21は、チューブ20の摺動範囲を規制するとともに摺動させたときの衝突音を防ぐため、ハウジング19に対して、チューブ20の端部が直接接触しないように設けられている。また、ハウジング19には、開口部付近の内周面及び中央部付近の内周面に、軸心方向に突出するように凸部22が形成されており、凸部22は、ハウジング19に挿通されるチューブ20と当接し、チューブ20がハウジング19に同軸状に支持されている。
【0023】
そして、ハウジング19及びチューブ20には、第1シャフト15及び第2シャフト16が同軸状に挿通される。第1シャフト15は、第1シャフト15が挿通されるハウジング19の開口部内周面(図2において、紙面左側の開口部の内周面)に固定された軸受23によってハウジング19に対して、回転可能に且つ軸方向に移動不能に支持されている。第2シャフト16は、その両端が第1シャフト15及び第3シャフト17(より詳しくは、第3シャフト17に連結されるボールジョイント)により支持されており、第3シャフト17の移動に従って、第1シャフト15に対して軸方向に移動する。また、チューブ20は、第3シャフト17に取り付けられたチルト部13に固定されており、第3シャフト17の移動に従って、第2シャフト16と共に軸方向に移動する。従って、ハウジング19に対してチューブ20が摺動すると、それとともに、第2シャフト16は、第1シャフト15に対して摺動する。
【0024】
ハウジング19には、テレスコ固定部24が備えられ、ハウジング19に対してチューブ20を軸方向に摺動不能にする。
テレスコ固定部24は、ハウジング19に形成された収容部25に収容され、収容部25は、ハウジング19の開口部と中央部との間に形成されている。収容部25はハウジング19の軸方向と直交する方向に突出するように形成され、ハウジング19は収容部25が車両の下方向に位置するように車両に取着される。
【0025】
収容部25は、ハウジング19の軸方向に対して平行方向(図2の紙面直交方向であって、図3の紙面平行方向)から見て、断面が円弧状に形成されており、ハウジングの軸方向に対して平行方向に沿って延びるように形成されている。さらに、収容部25は、開口部からテレスコ固定部24が収容部25に収容されている。
【0026】
テレスコ固定部24は、一対のロックウエッジ26a,26bと、前記ロックウエッジ26a,26bをチューブ20の軸方向と直交方向に沿って締め付けることにより、ロックウエッジ26a,26bにチューブ20を挟持させる締め付け手段としての締め付け部27から構成されている。さらに、締め付け部27は、中心軸28、ナット29、固定ブロック30、偏心カム31、レバー32、弾性部材としてのスプリング33を備えている。
【0027】
また、一対のロックウエッジ26a,26bは、チューブ20の軸方向に対して直交方向に沿って延びるように円柱状に形成されている。一対のロックウエッジ26a,26bは、チューブ20の軸心に直交する対称線Yを中心として、互いに等間隔空けて離間している。そして、一対のロックウエッジ26a,26bには、チューブ20に干渉しないようにチューブ20の外周面20aに沿って、円弧状の圧接面としての固定凹部34が対称線Yを中心として対称的に形成されている。
【0028】
また、一対のロックウエッジ26a,26bには、チューブ20の直交方向(図3の紙面平行方向)に沿って延びるように形成された中心軸28が挿通されている。また、一対のロックウエッジ26a,26bの間には、互いに離間する方向に向かって弾性力を加えるスプリング33が設置されている。スプリング33は、一対のロックウエッジ26a,26bの間の中心軸28に挿通されることによりロックウエッジ26a,26bの間に設置される。
【0029】
ロックウエッジ26a,26bを挿通する中心軸28の両端は、ロックウエッジ26a,26bから突出している。中心軸28の一端にはナット29が螺着され、他端には固定ブロック30が固定される。この固定ブロック30とナット29によりロックウエッジ26a,26bから中心軸28が抜け出ることが防止される。尚、固定ブロック30は、略直方体形状に形成されており、ロックウエッジ26aに形成されている収容凹部36に収容されている。収容凹部36は、固定ブロック30の形状に合わせて略直方体形状に形成されており、固定ブロック30が中心軸28を中心としてロックウエッジ26aに対して回転しないように、固定ブロック30を収容している。
【0030】
そして、固定ブロック30には、図4に示すように、中心軸28と直交し且つチューブ20の軸方向に沿って延びるように支持軸35が挿通される。そして、支持軸35は、チューブ20の軸方向において、固定ブロック30の長さよりも長く、その支持軸35の両端部が固定ブロック30から突出するように形成される。この支持軸35には、端部に一対の偏心カム31がそれぞれ取着されている。
【0031】
偏心カム31は、円盤状に形成されており、偏心カム31の中心と異なる位置に貫通孔37が設けられている。即ち、図5(a)に示すように、貫通孔37は、貫通孔37から偏心カム31の外周面31aまでの距離が短い箇所と、長い箇所とが存在するように形成されている。従って、貫通孔37から外周面31aまでの距離が短い一番短い箇所から貫通孔37を中心として偏心カム31を回転させると、貫通孔37から外周面31aまでの距離が徐々に長くなり、所定角度回転させたところで貫通孔37から外周面31aまでの距離が一番長くなる。
【0032】
偏心カム31は、支持軸35によりロックウエッジ26aの当接面と直交する平面に沿って回転可能に支持されている。また、偏心カム31の外周面31aは、少なくとも貫通孔37から外周面31aまでの距離が一番長くなる箇所において、ロックウエッジ26aと当接する。本実施形態においては、ロックウエッジ26aがスプリング33の弾性力により固定ブロック30と当接する際おける支持軸35からロックウエッジ26aまでの距離は、貫通孔37から外周面31aまでの距離が一番短い箇所における距離と略一致するように貫通孔37が偏心カム31に形成されている。即ち、常に偏心カム31の外周面31aは、ロックウエッジ26aと当接することになる。
【0033】
また、偏心カム31の外周面31aには、偏心カム31の外周面31aから突出する規制部としての突起部38が形成される。突起部38は、偏心カム31において、貫通孔37から外周面31aまでの距離が一番長くなる箇所の外周面31aに形成される。そして、ロックウエッジ26aが偏心カム31の外周面31aと当接する位置には、溝部39が形成されており、溝部39に前記突起部38を嵌合させることができる。
【0034】
一対の偏心カム31の外周面31aには、レバー32が取着されている。レバー32は、コ字状に形成され、両端部にそれぞれ偏心カム31が固定されている。そして、レバー32を操作することにより一対の偏心カム31が同時に回転する。尚、レバー32は、突起部38がロックウエッジ26aの溝部39に嵌合されているときにおいて、偏心カム31の外周面31aから下方向に延びるように形成されている。
【0035】
次に、このテレスコ固定部24によるチューブ20の固定について説明する。図5(a)に示すように突起部38が溝部39に嵌合している状態で、レバー32を押し上げると、それとともに、図5(b)に示すように、偏心カム31の突起部38が溝部39から抜け出して、偏心カム31が回転する。そのままレバー32を押し上げて、偏心カム31を所定角度回転させると、それに伴い、偏心カム31の形状に従って、偏心カム31を貫通している支持軸35とロックウエッジ26aとの距離が短くなる。そして、距離が短くなるにつれて、一対のロックウエッジ26a,26bの間に存在するスプリング33の弾性力により、ロックウエッジ26a,26b間の距離が広がる。
【0036】
すると、一対のロックウエッジ26a,26bがチューブ20に対して圧接しなくなり、チューブ20を軸線方向に沿って摺動させることが可能になる。それとともに、第2シャフト16を軸線方向に沿って摺動させることも可能となる。この状態で、車体に対してステアリングホイール10を移動させ、ステアリングホイール10のテレスコ位置を調整する。
【0037】
ステアリングホイール10のテレスコ位置の調整が終了したら、レバー32を押し下げて、偏心カム31を回転させる。偏心カム31を回転させると、貫通孔37に挿通される支持軸35とロックウエッジ26aとの間の距離が徐々に長くなる。支持軸35とロックウエッジ26aとの間の距離が長くなると、偏心カム31とナット29からチューブ20の軸方向に対して直交方向(図3の紙面平行方向)に沿って、ロックウエッジ26a,26b間の距離が短くなるような力が加わる。
【0038】
ロックウエッジ26a,26bの間には、弾性変形可能なスプリング33が介在しているだけであるので、ロックウエッジ26a,26b間の距離が短くなるような力が加わると、スプリング33が弾性変形し、ロックウエッジ26a,26b間の距離が短くなる。ロックウエッジ26a,26b間の距離が短くなると、ロックウエッジ26a,26bに形成されている固定凹部34がチューブ20に対して圧接し、チューブ20を挟持する。
【0039】
ところで、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20の外周面20aを挟持するときに、チューブ20と圧接する固定凹部34をチューブ20の軸線方向からみたときの形状は、円弧状である。従って、ロックウエッジ26a,26bとチューブ20とが接する箇所からチューブ20の軸心へ向かう方向と、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持する方向とが鋭角となり、一致しない。
【0040】
このため、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持し、チューブ20に対して外力を加えると、その外力はロックウエッジ26a,26bとチューブ20とが圧接する面の形状に従って分散される。具体的には、分散された外力は、チューブ20を水平方向に挟持するような合力と、図3において上方向に移動させるような合力となる。
【0041】
チューブ20は、チューブ20を上方向に移動させるような合力を受けると、チューブ20の外周面20aを覆っているハウジング19と圧接する。そして、チューブ20は、ハウジング19から合力に対応する下方向への応力を受け、チューブ20の上方向への移動が規制される。
【0042】
従って、チューブ20は、水平方向においてロックウエッジ26a,26bに挟持されると共に、上下方向においてロックウエッジ26a,26b及びハウジング19によって挟持される。このため、チューブ20は、確実にハウジング19に対して固定される。そして、チューブ20に対して軸方向に沿って移動不能に支持される第2シャフト16もハウジング19に対して軸方向に沿って移動することができなくなる。
【0043】
一方、ハウジング19は車体に固定され、また、ハウジング19の軸受23により、第1シャフト15もハウジング19に対して軸方向に沿って移動不能に支持されている。従って、チューブ20がハウジング19に固定されることにより、第2シャフト16が、車体に対して摺動することができなくなると共に第2シャフト16に連結されるステアリングホイール10のテレスコ位置が固定される。
【0044】
その後、偏心カム31の突起部38をロックウエッジ26a,26bの溝部39に嵌合させることにより、偏心カム31がロックウエッジ26a,26bから圧力を受けて自在に回転できなくなる。従って、ステアリングホイール10のテレスコ位置が確実に固定される。
【0045】
以上詳述したように本実施の形態は、以下の特徴を有する。
(1)軸線方向からみてチューブ20の軸心よりも下の半円において、ロックウエッジ26a,26bとチューブ20とが圧接するように、ロックウエッジ26a,26bにチューブ20の外周面20aを水平方向に挟持させた。このことにより、ロックウエッジ26a,26bとチューブ20との圧接する面の形状に従って、チューブ20は、ロックウエッジ26a,26bからロックウエッジ26a,26bの挟持方向に対して垂直方向に力を受けるとともに、チューブ20を覆うハウジング19に圧接する。そして、チューブ20は、垂直方向において、ハウジング19及びロックウエッジ26a,26bにより挟持された状態になる。
【0046】
従って、車体にステアリング装置11が取り付けられた際、ロックウエッジ26a,26bは、車体に対して水平方向からチューブ20を挟持するので、チューブ20が水平方向に受ける力に対する横剛性を確保することができる。さらに、チューブ20はハウジング19及びロックウエッジ26a,26bから車体に対して上下方向に挟持されるような力を受けるので、チューブ20が上下方向に受ける力に対する縦剛性も確保することが可能となる。
【0047】
このため、チューブ20をハウジング19に対して確実に固定でき、チューブ20のガタを確実に防止することができる。それに伴い、ハウジング19及びチューブ20に回転可能に支持されるステアリングシャフト12のガタも確実に防止でき、ステアリングシャフト12に固定されるステアリングホイール10に生じるガタも防止可能となる。
【0048】
(2)偏心カム31において、貫通孔37から外周面31aまでの距離が一番離れている箇所の外周面31aに突起部38を設ける一方、ロックウエッジ26a,26bに突起部38が嵌め込まれる溝部39を設けた。そして、貫通孔37から偏心カム31の外周面31aまでの距離が一番離れている箇所が、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持して、チューブ20をハウジング19に対して固定する箇所に対応する。従って、溝部39に突起部38を嵌め込むと、チューブ20をハウジング19に対して固定し、ステアリングホイール10のテレスコ位置を固定することになると同時に、突起部38を嵌め込んだときの手応えが偏心カム31及びレバー32を介して操作者に伝わる。このため、操作者は、レバー32から突起部38が溝部39に嵌め込まれたときの手応えを感じることで、ステアリングホイール10のテレスコ位置が固定されたことを容易に理解することができる。また、溝部39に突起部38に嵌め込んでいるので、偏心カム31がロックウエッジ26a,26bから受ける力を受けて自在に回転することがない。従って、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持する状態を確実に保つことができ、ステアリングホイール10を所望のテレスコ位置に確実に固定することができる。
【0049】
(3)収容部25は、ハウジング19の軸方向に対して平行方向から見て断面が円弧状に形成されており、また、平行方向に沿って真っ直ぐに形成されている。従って、テレスコ固定部24をチューブ20の軸方向に対して直交する方向に沿って移動させ、その後、チューブ20をハウジング19に挿通させることで、テレスコ固定部24を収容部25から抜けでないように収容することができる。従って、テレスコ固定部24を1方向から挿入すればよく、ステアリング装置11を容易に組み立てることができる。
【0050】
(4)分割されたロックウエッジ26a,26bの間に、互いに離間させる方向に弾性力を加えるスプリング33を配置した。このため、偏心カム31からロックウエッジ26a,26bの軸方向に力が加えられないときには、ロックウエッジ26a,26bは、スプリング33の弾性力によりチューブ20からすぐに離間する。従って、ステアリングホイール10のテレスコ位置を調整する際、チューブ20がロックウエッジ26a,26bと干渉することが無く、ステアリングホイール10のテレスコ位置の調整を円滑に行うことができる。
【0051】
(5)ロックウエッジ26aに収容凹部36を設けたことで、ロックウエッジ26aに対して固定ブロック30が回動不能であるため、レバー32の操作方向が1方向に規制され、レバー32の回動操作を容易に行うことができる。
【0052】
なお、上記以外に次の形態にて具体化できる。
○上記実施形態では、ハウジング19は、チューブ20の外周面を略覆っていたが、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持することで、チューブ20がハウジング19に圧接するならば、少なくとも一部が覆われていればよい。
【0053】
○上記実施形態では、チューブ20の断面は、円形形状に形成されていたが、ロックウエッジ26a,26bがチューブ20を挟持することで、チューブ20がハウジング19に圧接するならば、そのほかの形状、例えば、四角形状、三角形状などでも良い。
【0054】
○上記実施形態では、規制部として偏心カム31に突起部38を設け、ロックウエッジ26a,26bに突起部38に対応する溝部39を設けたが、ロックウエッジ26a,26bに突起部38を設け、偏心カム31に溝部39を設けても良い。
【0055】
○上記実施形態では、規制部として、突起部38と、突起部38と係合する溝部39を形成したが、一対の偏心カム31の回転を規制できればよく、ロックウエッジ26aの端面と係合して偏心カム31の回転を規制する突起部を形成しても良い。
【0056】
○上記実施形態では、偏心カム31を円盤状に形成したが、多角形板状に形成してもよく、その多角形の頂点が偏心カムの回転を規制する規制部として機能する。
【0057】
○上記実施形態では、ステアリング装置11にチルト部13を設けたが、チルト部13の無いステアリング装置に具体化しても良い。
○上記実施形態では、偏心カム31の外周面31aの一箇所に突起部38を設けたが、周方向に沿って複数箇所設けてもよい。このようにすれば、段階的に偏心カム31の回転を規制し、その位置におけるロックウエッジ26a,26bの間隔でチューブ20を狭持する。従って、所望の力でチューブ20を狭持するとともに、その力が変化する(偏心カム31が回転する)ことを防ぐことができる。
【0058】
○上記実施形態では、ロックウエッジ26aに固定ブロック30の回転を規制する収容凹部36を設けたが、設けなくても良い。このようにすれば、固定ブロック30は、中心軸28を中心としてロックウエッジ26aに対して回転し、レバー32の操作方向を任意に変更することが可能となる。また、レバー32に角度に応じてロックウエッジ26a,26bの間隔、即ちチューブ20を狭持する力が発揮される。従って、レバー32の角度を変更することでユーザの好みに合った力でチューブ20を固定することができる。
【0059】
○上記実施形態では、一対のロックウエッジ26a,26bは、チューブ20の軸方向に対して直交方向に沿って延びるように円柱状に形成されていたが、円柱状に限らず、角柱状等に形成されていてもよい。
【0060】
上記の実施形態又は別例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)偏心カムの外周面で前記ロックウエッジと接する箇所に突起部を設け、前記ロックウエッジに前記突起部に対応する位置に前記突起部が嵌め込まれる溝部が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のステアリング装置。
【0061】
(ロ)前記収容部に、ハウジングの軸方向に対して平行方向から前記ロックウエッジを挿通し、収容することが可能なように開口部が形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のステアリング装置。
【0062】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、剛性の高いステアリング装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ステアリング装置の概略構成図。
【図2】ステアリング装置の部分断面図。
【図3】A−A線断面図。
【図4】テレスコ固定部の平面図。
【図5】(a)突起部をロックウエッジに係合させたときの偏心カムの作用図、(b)レバーを回動させたときの偏心カムの作用図。
【図6】従来におけるステアリング装置のテレスコ固定構造の断面図。
【符号の説明】
10…ステアリングホイール、11…ステアリング装置、12…ステアリングシャフト、14…テレスコ部、15…第1シャフト、16…第2シャフト、19…ハウジング、20…チューブ、20a…チューブの外周面、24…テレスコ固定部、25…収容部、26a,26b…ロックウエッジ、27…締め付け部、31…偏心カム、32…レバー、33…スプリング、38…突起部、39…溝部。
Claims (5)
- ステアリングシャフトの軸方向位置を調整するステアリング装置において、
第1シャフトに摺動自在に嵌合する第2シャフトと、
車体に対して移動不能に取着され、前記第1シャフト及び前記第2シャフトが挿通されるハウジングと、
前記ハウジングに挿通され、第2シャフトと共に軸方向に摺動するチューブと、
前記チューブの外周面に対応する圧接面を有する一対のロックウエッジと、
前記一対のロックウエッジに挿通され、両ロックウエッジを互いに接近又は離間させる締め付け手段と、
を備えたことを特徴とするステアリング装置。 - 前記締め付け手段は、レバーに固定され外周面が前記ロックウエッジの一方に当接する偏心カムを有し、前記レバーの揺動に対応して回転して前記両ロックウエッジを互いに接近させて前記圧接面を前記チューブに押圧することを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
- 前記ハウジングには、前記ハウジングの軸方向に対して平行方向に沿って延びるように形成され、前記ロックウエッジ及び締め付け手段を収容する収容部が備えられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のステアリング装置。
- 前記一対のロックウエッジの間に、両ロックウエッジを互いに離間する方向に付勢する弾性部材が備えられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のステアリング装置。
- 前記偏心カムの外周面には、前記ロックウエッジと係合して前記偏心カムの回転を規制する規制部が設けられたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003057713A JP2004262415A (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | ステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004262415A true JP2004262415A (ja) | 2004-09-24 |
Family
ID=33121043
Family Applications (1)
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JP2003057713A Pending JP2004262415A (ja) | 2003-03-04 | 2003-03-04 | ステアリング装置 |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012030785A (ja) * | 2010-07-06 | 2012-02-16 | Nsk Ltd | ステアリング装置 |
KR101187498B1 (ko) | 2007-02-28 | 2012-10-02 | 주식회사 만도 | 조향 컬럼의 텔레스코프 장치 |
-
2003
- 2003-03-04 JP JP2003057713A patent/JP2004262415A/ja active Pending
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