JP2004262234A - 光書き込み装置、画像形成装置、光書き込み補正方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

光書き込み装置、画像形成装置、光書き込み補正方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 LDの同期位置からの位置精度を補い、主走査方向後端の画像を安定させる。
【解決手段】 位相ずらし機能は、外部キー操作部からのキー操作により位相ずらし量レジスタに相当する値を各LD毎に設定することにより、主制御部内のCPUを介して設定値が反映され、記憶される。このようにして設定された値により、主走査方向の任意の位置で選択されたいずれかのLDの画素クロックの位相がずれることにより、LDの経時的な劣化、波長変動等による特性の変化に対し、互いのLDの同期位置からの位置精度を補い、主走査方向後端の画像を安定させ、さらに、フルカラー画像を連続印字した場合におけるハーフトーン部などの微妙な色味の変動を低減させることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、少なくとも2つのレーザダイオード(以下、LDとも称す)を使用して画像を書き込む光書き込み装置及びこの光書き込み装置を備えたカラーレーザプリンタ、フルカラーデジタル複写機、及びデジタル複合機等の画像形成装置、前記光書き込み装置で実行される光書き込み補正方法、この光書き込み補正方法をコンピュータで実行するためのコンピュータプログラム及びこのコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
この種の技術として例えば特許文献1に開示された発明が公知である。この公知技術は、水平方向スタート信号と位相が合ったビデオクロック信号を生成するヒデオクロック同期回路およびそれを用いた画像形成方法とプリンタを提供するため、ビデオクロック原信号を複数の遅延素子を用いて遅延する回路と、水平方向スタート信号に位相が合った前記遅延回路で遅延されたビデオクロック信号を選択する選択回路とを備えている。
特開平10−226104号公報
ところで、一般的な画像形成装置、例えばデジタルカラー画像形成装置は、感光体ベルトの他、LEDアレーで構成される前露光ユニット(除電ユニット)、グリッドを有する一次帯電器、LDを発光素子とする画像露光ユニット、感光体ドラムの表面電位を検知するための表面電位計、現像ユニット、転写帯電器、分離帯電器、クリーニングユニット等を含んで構成されている。
一方、前記特許文献1に開示された発明では、ビデオクロック同期回路でビデオクロック信号の原信号、あるいは複数の遅延素子を用いて遅延されたビデオクロック信号の中から、水平方向スタート信号に位相が合った前記遅延回路で遅延されたビデオクロック信号を選択することができるので、高い周波数の発振回路を用いずに、水平方向スタート信号と位相が合ったビデオクロック信号を生成することが可能となり、また、高速な画像出力にも対応可能としている。
この公知技術では、ビデオクロック信号(以下、画素クロック信号と称す)と水平同期信号との位相合わせは可能となるが、これと類似の手段でビデオクロックの位相を制御する方法は他にも多数ある。また、この機能のみでの制御では、2LD以上のマルチビームを用いたカラー画像形成装置の場合、主走査終了端のドット形成位置での光ビーム毎の画像倍率の違いによる画像補正はある程度可能であっても、各LDの光量、ビームピッチ等の違いによる影響は解消できず、安定した画像が得られないという課題が残ってしまう。
さらに、LDそのものの経時劣化による波長への影響で、画素クロックの位相調整を任意に行なう場合、前記公知技術では、対応しきれない場合がある。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、各LDの波長差、光量差、ビームピッチ等の違いによるフルカラーの画像に対し、ディザパターンなどで形成されるハーフトーン画像部の色味の変動を使用者に委ねた判断の下での画像品質の制御を可能とし、結果として良好な画像品質の維持を図ることにある。
また、他の目的は、2つ以上のLDで構成されるフルカラー画像形成に特有の色合わせ位置精度を解消することにある。
さらに、他の目的は、主走査方向後端の画像を安定化と、色合わせ位置精度の問題解消を同時に実現させることにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、2つ以上のLDと1つのポリゴンミラーを有し、ポリゴンミラーの回転による1回の走査で2LD分のデータを走査し、互いの波長差による光学的走査長さの差を補正するために、画素クロックの位相を任意にずらして主走査終了端のドット形成位置を補正する第1の補正機能と、副走査方向の書き込み位置のずれ量を1LD分に補正する第2の補正機能とを有する光書き込み装置において、前記第1の補正機能を外部から呼び出して動作させる手段を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、2つ以上のLDと1つのポリゴンミラーを有し、ポリゴンミラーの回転による1回の走査で2LD分のデータを走査し、互いの波長差による光学的走査長さの差を補正するために、画素クロックの位相を任意にずらして主走査終了端のドット形成位置を補正する第1の補正機能と、副走査方向の書き込み位置のずれ量を1LD分に補正する第2の補正機能とを有する光書き込み装置において、前記第2の補正機能を外部から呼び出して動作させる手段を備えていることを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段において、前記第2の補正機能を外部から呼び出して動作させる手段をさらに備えていることを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、前記第2の補正機能を外部から呼び出して動作させる手段は、第1の補正機能と並行して動作させることを特徴とする。
第5の手段は、第2ないし第4の手段において、前記第2の補正機能を外部から呼び出して動作させる手段は、外部から前記第2の補正機能の動作を解除させる機能を有することを特徴とする。
第6の手段は、第1の手段において、前記第1の補正機能による画素クロックの位相のずらし動作は、前記LDの倍率誤差偏差値に基づいて行われることを特徴とする。
第7の手段は、第6の手段において、前記複数のLDの倍率誤差偏差値は外部の操作入力手段から選択入力されることを特徴とする。
第8の手段は、第2の手段において、前記第2の補正機能は外部から原稿種類に応じて設定されることを特徴とする。
第9の手段は、第8の手段において、前記原稿種類は、文字、写真、文字写真の混在、その他の原稿種類のいずれか1つであり、文字原稿の場合には、第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い易い設定にすることを特徴とする。
第10の手段は、第8の手段において、前記原稿種類は、文字、写真、文字写真の混在、その他の原稿種類のいずれか1つであり、写真原稿の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にすることを特徴とする。
第11の手段は、第8の手段において、前記原稿種類は、文字、写真、文字写真の混在、その他の原稿種類のいずれか1つであり、文字写真の混在の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にすることを特徴とする。
第12の手段は、第8の手段において、前記原稿種類は、文字、写真、文字写真の混在、その他の原稿種類のいずれか1つであり、
その他の原稿種類の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にすることを特徴とする。
第13の手段は、第1ないし第12のいずれかの手段に係る光書き込み装置と、前記光書き込み装置によって書き込まれた潜像を顕像化し、記録媒体に可視画像を形成する画像形成手段とから画像形成装置を構成したことを特徴とする。
第14の手段は、第13の手段において、前記画像形成装置が所望の機能を選択する操作入力手段を備え、前記操作入力手段は前記補正機能を外部から読み出して動作させる手段として機能することを特徴とする。
第15の手段は、2つ以上のLDと1つのポリゴンミラーを有し、ポリゴンミラーの回転による1回の走査で2LD分のデータを走査し、互いの波長差による光学的走査長さの差を補正するために、画素クロックの位相を任意にずらして主走査終了端のドット形成位置を補正する第1の補正機能を実行する工程と、副走査方向の書き込み位置のずれ量を1LD分に補正する第2の補正機能を実行する工程と、を有する光書き込み補正方法において、モノカラーの画像形成か、それ以外の画像形成かを判断し、モノカラー以外の画像形成の場合に、前記第2の補正機能を外部から設定して当該第2の補正機能を実行し、前記第2の補正機能の実行後、前記第1の補正機能を外部から設定して当該第1の補正機能を実行し、前記第1及び第2の補正機能の実行後、画像形成を行うことを特徴とする。
第16の手段は、第15の手段において、前記第2の補正機能の外部からの設定は、前記原稿種類は、文字、写真、文字写真の混在、その他の原稿種類のいずれか1つの原稿種類を選択し、文字原稿の場合には、第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い易い設定にし、写真原稿の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にし、文字写真の混在の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にし、その他の原稿種類の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にすることを特徴とする。
第17の手段は、第15の手段において、前記第1の補正機能における画素クロックの位相のずらし動作は、前記LDの倍率誤差偏差値に基づいて行われることを特徴とする。
第18の手段は、第15ないし第17のいずれかの手段に係る光書き込み補正方法をコンピュータによって実行する手順をコンピュータプログラムが含んでいることを特徴とする。
第19の手段は、第18の手段に係るコンピュータプログラムがコンピュータによって読み込まれ、実行可能に記録媒体に記録されていることを特徴とする。
なお、以下の実施例において第1の補正機能は書き込み画像処理IC303の機能に、第2の補正機能は画素クロック生成/LD変調ICの機能に、外部から呼び出して動作させる手段はCPU画像処理IC301,302に、位相ずらし信号はD−Phase1、D−Phase2に、外部の操作入力手段はキー操作部107あるいは操作表示画面6にそれぞれ対応する。
以上のように、本発明によれば、各LDの波長差、光量差、ビームピッチ等の違いによるフルカラーの画像に対し、ディザパターンなどで形成されるハーフトーン画像部の色味の変動を、使用者に委ねた判断の下での画像品質の制御を可能になり、結果として良好な画像品質の維持につなぐことができる。
また、本発明によれば、2つ以上のLDで構成されるフルカラー画像形成装置の持つ特有の色合わせ位置精度の問題が解消できる。
さらに、本発明によれば、主走査方向後端の画像を安定化と、色合わせ位置精度の問題解消を同時に実現させることが可能になる。
以下、図面を参照し、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例に係る画像形成装置としてのデジタルフルカラー複写機の制御系の概略構成を示すブロック図である。同図において、本実施例に係るデジタルカラー複写機の制御系は、主制御部108と、この主制御部108に接続されたFAX制御部102、プリンタ制御部103、入力画像処理部106、書き込み制御部110、キー操作部107およびメモリ部109とから主に構成されている。また、FAX制御部102にはFAX I/F101が、プリンタ制御部104にはホストI/F103が、入力画像処理部106には原稿読み取り部105が、書き込み制御部110には画像印字部111がそれぞれ接続されている。
FAX I/F101は、FAXアプリケーションからのインターフェースで、FAX送受信データの受け渡しのインターフェイス部分である。FAX制御部102は、FAX I/F101からの送受信データを各FAXの通信仕様等に合わせた処理を行ない、ホストI/F103は、ホスト、あるいはネットワークからの画像の受け渡しを行なう。プリンタ制御部104は、ホストI/F103からのデータをコントローラを介して処理し、原稿読み取り部105は、原稿を原稿台あるいはADF(自動原稿給送装置)から読み取る。入力画像処理部106は、現像読み取り部105で読み取った原稿を入力処理する機能を有する。
キー操作部107は、本実施例に係るデジタルフルカラー複写機(以下、単に複写機と称す)におけるアプリケーション選択、プリント枚数、用紙サイズ、拡大/縮小、ユーザプログラム(UP)、サービスプログラム(SP)の各選択/設定キー、その他の各設定と、設定モードのクリア、動作スタート/停止を行なうための各種キーを含む。主制御部108は、複写機本体の各アプリケーションからのデータの受け渡しを総括制御する機能を有し、CPUを始めとした各周辺アプリケーションを制御する制御回路との通信、タイミング制御、コマンドI/Fを司る。メモリ部109は、FAX制御部102、プリンタ制御部104、入力画像制御部106からの画像データを記憶し、書き込み制御部110は、主制御部108からの画像データに対し転写紙サイズに合わせた画像領域の設定、およびLD変調を行なって複写機のエンジン部分に渡す機能を有する。また、画像印字部111は、感光体(OPC)、中間転写ベルト等の転写を経由して転写紙に画像を印字して定着出力する画像印字部である。なお、前記CPUは図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら、図示しないROMに格納されたプログラムを実行することにより、各種の制御を行う。
このような制御系を有する複写機では、キー操作部107からの指示信号に応じて各部を制御し、主制御部108からの命令信号により印字動作を開始させる。なお、本発明が適用されるのは、キー操作部107、主制御部108、書込み制御部110に対してである。また、これらの各部107,108,110の機能はプログラムによって実現されており、前記プログラムのプログラムデータは予め各部の記憶手段に書き込まれているが、図示しないハードディスクや書き換え可能な記憶装置に図示しないネットワークに接続されたサーバや記憶媒体駆動装置によって駆動されるCD−ROMやSDカードなどの公知の記録媒体を介してプログラムデータをダウンロードして使用し、あるいはバージョンアップすることも可能である。
コピー動作の場合、書込み制御部110の機能は、まず主制御部108から入力画像処理部106からの画像データを書込み制御部110に転送し、転送された画像データに基づいて画像印字部111を駆動し、画像データを印字する。この動作を、書込み制御部110(図2の書込ユニット)によって、主走査方向及び副走査方向に繰り返すことによって複数枚の印字を続ける。
図2は本発明の実施例に係る複写機100の概略構成を示す図である。同図において、複写機100は、作像系、書き込み系、転写系、定着系、給紙系、両面給紙系及び排紙系の各部から構成されている。
作像系は、感光体ベルト215、感光体ベルト215を帯電させる帯電ユニット205、各色潜像を現像するマゼンタ(Magenta)現像器202M、シアン(Cyan)現像器202C、イエロー(Yellow)現像器202Y、及びブラック(Black)現像器202Kからなる現像ユニット202、感光体ベルト220上の残留トナーを除去する感光体クリーニングユニット203、及び次の現像サイクルで感光体ベルト215を再使用するために感光体ベルト215上を除電する除電ユニット204からなる。
書き込み系は、図3における書き込み制御部110に対応し、書き込み画像処理IC303、画素クロック生成/LD変調IC304、第1及び第2の2個のレーザダイオードLD305,306(図では、第1のLDをLD1,第2のLDをLD2として示す)、ポリゴンミラー307を含む書き込み光学系、及び同期検知ユニット308を備え、帯電ユニット205によって帯電された前記感光体ベルト215に光書き込み(露光)を行い、各色毎の潜像を形成する。
転写系は、中間転写ベルト206、中間転写ベルト206に対して感光体ベルト215からトナー像を転写させる1次転写ブラシ208、中間転写ベルト230に転写されたトナー像を用紙(転写材)に転写させる2次転写ローラ210、転写後残留したトナーを除去するクリーニングブラシローラ207からなる。
定着系は前記2次転写ローラ210の用紙搬送方向下流側に設けられた定着ベルト方式の定着ユニット211からなり、加熱と加圧によりフルカラーの画像を用紙上に定着させる。
給紙系は、画像形成に供される用紙を収納する給紙トレイ209、給紙トレイ209から用紙を引き出し、搬送路218側に送り込む給紙ローラ216、搬送路218で用紙を搬送する搬送ローラ217及び前記2次転写ローラ210が配置された2次転写部における中間転写ベルト206上の画像先端とタイミングをとって用紙を送り出すレジストローラ219からなる。
両面給紙系は、分岐ユニット212及びスイッチバック経路222を有する両面ユニット221からなる。分岐ユニット212は、分岐爪220を備え、定着された用紙を排紙系の搬送路と両面ユニット221側へ搬送するための搬送路との切り換えを行う。両面ユニット221は、分岐ユニット212から用紙を搬入し、スイッチバック経路222に導く用紙搬入路223、用紙搬入路223からスイッチバック経路222に搬入された用紙をスイッチバックさせるスイッチバックローラ224、及びスイッチバックローラ224から分岐爪225を介して再度2次転写ローラ210側に用紙を導く搬送路226を備え、用紙搬送路226は前記レジストローラ219のニップに両面ユニット221で反転した用紙を導く。なお、用紙搬送路226には、用紙搬送のための複数の搬送ローラ対227が設けられている。
排紙系は、排紙トレイ228及び分岐ユニット212から排紙トレイ228に用紙を排出する排紙ローラ229からなる。
このように構成された書き込み制御部110を含む画像印字部(複写機100)の動作は大略以下のようになる。
書込ユニット(図1の書込み制御部110と同一)201から露光されるレーザ光によって感光体ベルト215上に潜像を形成し、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラック各色の現像器202M,C,Y,Kによりトナー現像を行なう。また、帯電ユニット203、除電ユニット204、感光体クリーニングユニット205によって、感光体の除/帯電を行ない、感光体のクリーニングも実行する。この後、中間転写ベルト206、クリーニングブラシローラ207、1次転写ブラシ208によって中間転写ベルト206への中間転写を行ない、中間転写ベルト206上の画像を給紙トレイ209から給紙された用紙に2次転写ローラ210によって転写し、用紙上に画像を形成する。用紙上に形成された画像は、定着ユニット211により熱定着が行なわれ、分岐ユニット212を通り、本体への排紙、もしくは図2の場合は両面機213へのいずれかの排紙経路を通る。以上の一連の動作によって、ホストからコントローラ102を介して入力した印字データに基づいた印刷が行なわれる。
これまでに述べた構成の画像形成装置において、本実施例では図2の書込ユニット201、および図1に示した主制御部108と書込み制御部110、およびキー操作部107に対して適用され、LD(レーザダイオード)を2個使用した2LD方式のデジタルフルカラー複写機に関して説明を行なう。
本発明では、少なくとも2つのレーザダイオード(LD305,306)と1つのポリゴンミラー307を有し、ポリゴンミラー307の回転による1回の走査で2LD分のデータを走査し、互いの波長差による光学的走査長さの差を補正するために、画素クロックの位相を任意にずらして主走査終了端のドット形成位置を補正する機能と、副走査方向の書き込み位置のずれ量を1LD分(1ライン分)に補正する機能を併せ持ち、外部からの設定により前記各機能を呼び出して動作させる機構を有する前記画像形成装置において、前記画素クロックの位相を任意にずらして主走査終了端のドット形成位置を補正する機能を、前記外部からの設定により呼び出して動作させるものである。
図3は、図2の書込みユニット201内に配置される書込み制御部110の内部構造を示すブロック図である。書き込み制御部110が接続された主制御部108はCPU301と画像処理IC302を備え、主制御部108は、コマンドI/Fを介して画像データを書込み画像処理IC303に転送し、レジスタを設定することにより書込み画像領域の設定、画像データの受け渡しなどを行なう。また、画素クロック設定/LD変調IC304は、第1のLD305及び第2のLD306からLD光を出力させ、ポリゴンミラー307の回転により偏向されたLD光は同期検知ユニット308を通して同期検知信号を生成する。さらに、画素クロック設定/LD変調IC304は、この同期検知信号を書込み画像処理IC303で同期化した各LDの同期信号xdpout1、xdpout2を出力したものを入力し、LDCLK1、LDCLK2を書込み画像処理IC303にフィードバック出力する。
一方、第1及び第2のLD305,306の画素クロックの位相を任意にずらす機能として、書込み画像処理IC303から画素クロック生成/LD変調IC304へ位相ずらし信号:D−Phase1,D−Phase2を各々出力する。このD−Phase1,D−Phase2信号の出力タイミングは、図4のタイミングチャートに示すように、書込み画像処理IC303の内部同期信号を基準として、位相ずらし周期レジスタと位相ずらし量レジスタの2種類のレジスタを有する書込み画像処理IC303への設定値によって決定される。図4の場合は、位相ずらし周期は同期検知から任意の値で良く、位相ずらし量レジスタを“4”に設定した例である。
位相ずらしの原理の一例として、画素クロック生成/LD変調IC304のD−Phase1,D−Phase2入力端子は、立ち上がりエッジ毎に画素クロック:LDCLK1,LDCLK2の位相が1/8周期ずつ遅れていくように制御される。図は省略するが、画素クロックのN倍(Nはレジスタ設定によって異なるが、最小4倍)のクロックの立ち上がりと立ち下がりを使用して2N倍の周波数精度で水平同期信号と位相を一致させるように制御する。回路的に言えば、画素クロックのN倍クロックの正転と反転から生成した2つの画素クロックを水平同期信号の位相によって選択する。したがって、D−Phase1またはD−Phase2信号が入力されれば、画素クロックのN倍クロックの正転と反転を切り替えて結果的に画素クロックを1/2N時間を間延びさせる機能となる。
また、図4のD−Phase1,D−Phase2の“Low”期間のパルス幅としては1画素CLK幅以上あれば良いものとする。前述のように位相ずらしによる位相遅れは、主走査の任意の位置で制御可能であり、第1及び第2のLD305,306で各々独立に制御が可能である。つまり、本発明による位相ずらし機能は、水平同期信号と画素クロックの位相を一致させるという目的ではなく、それぞれのLD光間の理論的距離をずらして、相対的に2つのLD間の波長差による主走査方向の画像ずれを抑制することを目的とした機能となる。以上の機能は外部キー操作部107からのキー操作により設定することができる。このようにキー操作部107からの操作により、前述の位相ずらし量レジスタに相当する値を各LD毎に設定することにより、主制御部108内のCPU301を介して設定値が反映され、記憶される。このとき、位相ずらし周期レジスタに相当する値は予めソフトで設定値を決めておいても構わない。
このようにして設定された値により、主走査方向の任意の位置で選択されたいずれかのLDの画素クロックの位相がずれることにより、LDの経時的な劣化、波長変動等による特性の変化に対し、互いのLDの同期位置からの位置精度を補い、主走査方向後端の画像を安定させることが可能になる。さらに、フルカラー画像を連続印字した場合におけるハーフトーン部などの微妙な色味の変動を低減することが可能となる。図5は、シアン画像のずれに対し、位相ずらしを第2のLD306に対して行なった場合のモデル図である。
また、サービスプログラム(SPモード)からだけ位相ずらしを設定可能な状態にしておくことにより、ユーザによる不用意な設定を禁じることができ、画像品質を必要以上に損なわせない保護機能としての面もある。
ここで、通常のSPモードへの入り方は、キー操作部107で機械毎に設定されたキーを入力することで行なわれるが、一般ユーザには開放しないのが普通である。その代わりにユーザプログラム(UPモード)が用意されており、調整等の初期設定、印字カウンタ、各種問い合わせ情報などの情報操作が開放されている。
図6は副走査方向の書き込み位置ずれ量を1ライン分に抑える1ラインシフト機能を実現するタイミングを示すタイミングチャートである。すなわち、前記書き込み制御部110において前記副走査方向の書き込み位置ずれ量を1LD分(1ライン分)に半減させる機能を外部(キー操作部107)からの設定により呼び出して動作させるものである。
本実施例に係る書き込みユニット201は2ビーム書込系であり、図2の中間転写ベルト206と同期検知ユニット308からの同期検知信号が互いに非同期の関係にあるため、副走査方向の各色のずれ量が最大2ライン分となる。そこで、書込み時の副走査書込位置ずれを最大1ラインに半減させるための機能(1ラインシフト機能)を備え、1ラインシフトON/OFF判定を行っている。1ラインシフト機能は、第1及び第2のLD305,306のデータに対し、第1のLD305のデータを第2のLD306にシフトし、代わりに第1のLD305に白データ(すなわち画像を印字しない)を与えることによって見かけ上1ライン分のずれ量に半減させる機能である(後述の図7(b)参照)。
1ラインシフトが必要になる場合は、カラー印字時であって、かつ、2ビーム書込時である。また、2ビームの出力パワー差による不具合回避のため、1ラインシフト許可レジスタを設け、このレジスタが不許可の場合も1ラインシフトは行なわない。以下に示す1ラインシフト判定タイミングにおいては、図2の中間転写ベルト206のベルトマークを検出することにより得られたベルトマーク信号(XBLTKM)を書込み画像処理IC303で処理したXBLTST信号309をトリガとして、主走査カウンタ値(lcount)をlsftcntに画素クロック(wclk)でラッチし、予め設定しておいた比較判定用レジスタlsftref_rと値を比較して、1ラインシフト判定を行なっている。xlcrは書込み画像処理IC303での内部同期信号を示す。
ここで、前記比較判定用レジスタlsftref_rと値を比較して、
lsftcnt>lsftref_r
が成立すると1ラインシフト制御レジスタlsftonに1(1ラインシフトあり)
を設定し、
lsftcnt≦lsftref_r
が成立すると1ラインシフト制御レジスタlsftonに0(1ラインシフトなし)
を設定する。判定結果の1ラインシフト制御レジスタlsftonへの反映は、XBLTST信号:309の期間中に行われる。ここで、主走査カウンタ、比較判定用レジスタlsftref_rの各ビット数は15ビットであるが、任意で構わない。この機能は前述の位相をずらす場合と同様にキー操作部107のキー操作により設定される。すなわち、キー操作部107からの操作により、前述の1ラインシフト許可レジスタを設定することにより主制御部108内のCPU301を介して設定値が反映され、記憶される。なお、図6において、yは主走査カウンタ最大値、nは主走査カウンタ最小値である。
図7(a)は1ラインシフト機能無効の設定の場合、図7(b)は1ラインシフト機能有効の設定の場合、図7(c)は副走査位置ずれが発生しない場合の各モデルを図示したもので、副走査方向600dpiの画像としたとき、第1及び第2のLD305,306のビームピッチは、
1/(600/25.4)=42.3μm
である。
1ラインシフト有効/無効の判定タイミングを越えない場合は、1ラインシフトを行わずに第1のLD305、第2のLD306、第1のLD305、第2のLD306・・・の順番で画像データを出力する。この場合、位置ずれ量は最大で84.6μm(2LD間の副走査方向のピッチ×2)となる。これは図7(a)の機能無効を設定した場合に対応する。
ベルトマーク信号の入力が1ラインシフト有効/無効の判定タイミングを越えた場合、1ラインシフトを行いLD1には白データを付加し、LD2にはLD1の画像データをシフトする。以降、LD1にはLD2の画像データをシフト、LD2にはLD1の画像データをシフトするというシフト動作を1ラインずつ繰り返して画像を出力する。このときの1ラインシフト時の位置ずれ量は、最大で42.3μm(2LDの副走査方向のピッチ×1)となる。これは図7(b)の1ラインシフト有効を設定した場合に対応する。
一方、互いに非同期である同期信号とベルトマーク信号の入力タイミングが一致した場合は、図7(c)に示すように副走査方向の位置ずれは生じない。
なお、本実施例において、前記画素クロックの位相を任意にずらして主走査終了端のドット形成位置を補正する機能と、前記副走査方向の書き込み位置ずれ量を1LD分(1ライン分)に半減させる機能とを、同時にキー操作部107からの設定により呼び出して動作させることができる。その際、各制御をSPモードで対応し、これらを組み合わせて使用する。
このように両者を組み合わせると、図5に示した主走査方向の画像補正及び図7に示した副走査方向の画像補正が行なえるため、主走査方向後端の画像の安定化と、色合わせ位置精度の問題解消を同時に実現させることが可能になる。
また、前記副走査方向の書き込み位置ずれ量を1LD分(1ライン分)に半減させる機能は、前記外部からの設定により解除する機能を併せ持つもので、1ラインシフト許可レジスタを図3のキー操作部107からの設定で解除(不許可に)するものである。このようにすることにより、通常、1ラインシフト許可レジスタをON(許可)にしていたが、各LDの光量差、ビームピッチ偏差などによって1ラインシフト機能による画像の色味の変動が大きくなったと判断した場合は、1ラインシフト機能をOFF(禁止)設定とする。この場合、主走査方向のクロックの位相ずらし設定は、そのまま継続して使用しても構わない。
このように主走査方向の補正(DーPhase)も副走査方向の補正(1ラインシフト)もユーザから操作パネルの操作により行うことができる。図8は本実施例に係る複写機100の前記キー操作部107に対応する操作パネルの正面図である。この操作パネル107には、画面コントラストつまみ1、初期設定/カウンタ/問い合わせ情報キー2,エラーや機械の状態を示す表示部3、カラー調整/登録キー4、カラーサークル5、タッチパネルからなる操作表示画面6、設定確認キー7、プログラムキー8、リセットキー9、予熱キー10、割り込みキー11、主電源ランプ、電源ランプ12、電源キー13、試しコピーキー14、スタートキー15、クリア/ストップキー16、エンターキー17、テンキー18、カラー選択キー19、機能キー20及び機能別状態表示キー21の各キー及び画面が設けられた一般的なものである。図9は操作パネル107の操作表示画面の表示の一例を示す図である。
このようなキー操作部(操作パネル)107から本発明に係る補正を行う場合には、プログラムキー8を押圧操作すると、登録された設定が呼び出され、操作表示画面6に表示される。予め主走査方向の補正(DーPhase)も副走査方向の補正(1ラインシフト)も設定されているので、ユーザはこの操作表示画面6から補正したい機能を選択する。これらの補正を行うことを選択すると、操作表示画面6には、図10のフローチャートに示すように操作表示画面6に白黒(モノクロ)画像か、カラー画像かを選択する表示が行われ、操作パネル107のカラー選択キー19から必要な選択を行う(ステップS101)。次いで、前記カラー選択キー19の選択からモノカラー以外でのコピーかどうかを判定する(ステップS102)。この判定は、ステップS101でカラーが選択された際、そのカラーコピーが1つの現像剤で作像されるものかどうかを判定するモノで、モノカラーのコピーであれば、色ズレは生じないので、そのままコピーを実行して(ステップS105)リターンする。
モノカラー以外のコピーであれば、第2の補正機能である副走査方向の補正(1ラインシフト)を実行し(ステップS103)、さらに第1の補正機能である主走査方向の補正(DーPhase)を実行した(ステップS104)後、コピーを実行して(ステップS105)リターンする。
なお、ステップS102におけるモノカラーは、前述のように1つの現像剤で作像するモノであり、例えばマゼンタとイエローから赤一色で出力するような場合は含まない。この場合は、画素の位置ずれ(位相ずれ)が問題となるからである。
例えば図5に示したように始端(書き出し部)では主走査方向の画素は揃っているが、図示右側の後端(書き終わり部)で画素の位置ずれが生じた場合に、主走査後端(右側)部分で色味が変わる。例えば、グレーなどのハーフトーン部が多く含まれるような画像の場合、第1の補正機能(主走査方向の補正)について操作表示画面6から設定する。すなわち、図11のフローチャートに示すように操作表示画面6からD−Phase機能を選択する(ステップS201)。D−Phase機能を選択するための予め用意されている複数のLDの倍率誤差偏差が操作表示画面6に表示され、その複数のLDの倍率誤差偏差の中から選択してD−Phaseパルス数を設定する(ステップS202)。次いで、主走査画像中の階調部分の位置からD−Phaseパルス発生位置を設定して(ステップS203)リターンする。
ステップS203の主走査画像中の階調部分の位置からD−Phaseパルス発生位置を設定する処理は、主走査における階調画像の割合の多い位置に関してD−Phaseパルス発生位置を設定することを意味する。具体的には、階調画像(ハーフトーン部)が主走査画像後端に集中している場合には、パルス発生位置を後ろ側に設定し、階調画像(ハーフトーン部)が主走査画像全体に分散している場合には、パルス発生位置を均等に設定する。これによりLDの波長差による画像の色味変動を低減させることができる。
一方、第2の補正機能である副走査方向の補正(1ラインシフト)では、操作表示画面6から1ラインシフト動作の有無(許可/不許可)、及び1ラインシフト動作のし易い/し難いについて設定することができる。なお、1ラインシフト動作のし易い/し難いは、前述のように主走査カウンタ値(lcount)をlsftcntに画素クロック(wclk)でラッチした値と前述の比較判定用レジスタlsftref_rの設定値との比較により設定されるので、比較判定用レジスタlsftref_rの設定値を変更することにより調整する。
図12は第2の補正機能(副走査方向の補正)における外部からの設定手順を示すフローチャートである。
この処理手順では、前述のように操作表示画面6から1ラインシフト機能を選択すると(ステップS301)、原稿が文字モードか否かをチェックする(ステップS302)。このステップS302のチェックで文字モードであれば、「1ラインシフト機能有り」及び「1ラインシフトし易い」を操作表示画面6の表示から選択し、設定してリターンする。
また、ステップS302で文字モードでなければ、ステップS304で写真モードが否かをチェックし、写真モードであれば、「1ラインシフト機能無し」、または「1ラインシフト機能有り」及び「1ラインシフトし難い」を設定し(ステップS305)リターンする。
また、ステップS302で写真モードでなければ、ステップS306で文字/写真モードであるか否か、すなわち文字と写真の混合画像であるか否かをチェックする。そして、文字/写真モードであれば、「1ラインシフト機能無し」、または「1ライン機能有り」及び「1ラインシフトし難い」を設定し(ステップS307)リターンする。
さらに、ステップS306で文字/写真モードでなければ、ステップS308でその他の原稿種類か否かをチェックし、その他の原稿種類で有れば、「1ラインシフト機能無し」、または「1ライン機能有り」であって「1ラインシフトし難い」を設定して(ステップS309)リターンする。もし、ステップS308でその他の原稿種類でなければそのままリターンする。
なお、文字、写真、文字/写真、その他の原稿種類は、図9の操作表示画面6からユーザが原稿の種類に応じて選択し、設定したものがステップS302、S304、S306及びS308の判定で使用される。
このように文字モードでは、1ライン動作が行われ易いように、写真モードでは1ライン動作が行われないように、あるいは行われたとしても動作し難いように、文字/写真モードでは写真モードの場合と同様に1ライン動作が行われないように、あるいは行われたとしても動作し難いように操作表示画面6からそれぞれ設定する。
なお、本実施例では、外部から第1及び第2の補正機能を設定する手段としてキー操作部107あるいは操作表示画面6を例示しているが、プリントアウトされた画像を光学的に読み込み、主走査終了端のドット形成位置のずれ量、副走査方向の書き込み位置のずれ量を検出して前記第1及び第2の補正機能を自動設定する手段を設けても良い。
また、この実施例では、第1及び第2の補正機能の選択の開始をプログラムキー8の押圧動作としているが、この補正機能を選択する機能キーを別途設けても、あるいは何れかのキーに割り付けても良い。例えばこの実施例では、図8の機能キー群のうちプリンタキーの下のキーには、機能の割付が行われていないので、このようなキーに割り付けることもできる。
本実施例では、デジタルフルカラー複写機を例示しているが、複数のLDと光学走査系を備えた光書き込み装置を使用するプリンタやファクシミリなどの画像形成装置全般に本発明が適用できることは言うまでもない。
以上のように、本実施例によれば、画素クロックの位相を任意にずらして主走査終了端のドット形成位置を補正する第1の補正機能を外部から働かせることができるので、LDの経時的な劣化、波長変動等による特性の変化に対して画素クロックの位相を適宜ずらし、互いのLDの同期位置からの位置精度を補い、主走査方向後端の画像を安定させることができる。
また、副走査方向の書き込み位置のずれ量を1LD分に補正する第2の補正機能を外部から働かせることができるので、2つ以上のLDで構成されるフルカラー画像形成装置の持つ特有の色合わせ位置精度の問題を解消することが可能となる。
また、第1の補正機能と第2の補正機能を併せ持つので、LDの経時的な劣化、波長変動等による特性の変化に対して画素クロックの位相を適宜ずらし、互いのLDの同期位置からの位置精度を補い、主走査方向後端の画像を安定させることができ、かつ、2つ以上のLDで構成されるフルカラー画像形成装置の持つ特有の色合わせ位置精度の問題を解消することが可能となる。
また、第1の機能と第2の機能を同時に並行して働かせることができるので、主走査方向後端の画像を安定化と、色合わせ位置精度の問題解消を同時に実現させることができる。
さらに、第2の補正機能は、外部からの設定により解除することができるので、各LDの波長差、光量差、ビームピッチ等の違いによるフルカラーの画像に対し、ディザパターンなどで形成されるハーフトーン画像部の色味の変動を、使用者に委ねた判断の下での画像品質の制御を可能とし、結果として良好な画像品質を維持することができる。
本発明の実施例に係る画像形成装置としてのデジタルフルカラー複写機の制御系の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る複写機の概略構成を示す図である。 図1における書き込み制御部の内部構造を示すブロック図である。 位相をずらす際のタイミングを示すタイミングチャートである。 シアン画像のずれに対し、位相ずらしを第2のLDに対して行なった場合のモデル図である。 副走査方向の書き込み位置ずれ量を1ライン分に抑える1ラインシフト機能を実現するタイミングを示すタイミングチャートである。 1ラインシフト機能の有効、無効の応じた書き込み状態を示すモデル図である。 本実施例に係る複写機の前記キー操作部に対応する操作パネルの正面図である。 操作パネルの操作表示画面の表示の一例を示す図である。 主走査及び副走査方向の補正機能(第1及び第2の補正機能)を使用するときの全体的な制御手順を示すフローチャートである。 図10のステップS104のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 図10のステップS103のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
符号の説明
107 キー操作部(操作パネル)
108 主制御部
109 メモリ部
110 書き込み制御部
111 画像印字部
301 CPU
302 画像処理IC
303 書き込み画像処理IC
304 画素クロック生成/LD変調IC
305 第1のLD
306 第2のLD
307 ポリゴンミラー

Claims (19)

  1. 2つ以上のレーザダイオードと1つのポリゴンミラーを有し、ポリゴンミラーの回転による1回の走査で2レーザダイオード分のデータを走査し、互いの波長差による光学的走査長さの差を補正するために、画素クロックの位相を任意にずらして主走査終了端のドット形成位置を補正する第1の補正機能と、
    副走査方向の書き込み位置のずれ量を1レーザダイオード分に補正する第2の補正機能と、
    を有する光書き込み装置において、
    前記第1の補正機能を外部から呼び出して動作させる手段を備えていることを特徴とする光書き込み装置。
  2. 2つ以上のレーザダイオードと1つのポリゴンミラーを有し、ポリゴンミラーの回転による1回の走査で2レーザダイオード分のデータを走査し、互いの波長差による光学的走査長さの差を補正するために、画素クロックの位相を任意にずらして主走査終了端のドット形成位置を補正する第1の補正機能と、
    副走査方向の書き込み位置のずれ量を1レーザダイオード分に補正する第2の補正機能と、
    を有する光書き込み装置において、
    前記第2の補正機能を外部から呼び出して動作させる手段を備えていることを特徴とする光書き込み装置。
  3. 前記第2の補正機能を外部から呼び出して動作させる手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の光書き込み装置。
  4. 前記第2の補正機能を外部から呼び出して動作させる手段は、第1の補正機能と並行して動作させることを特徴とする請求項3記載の光書き込み装置。
  5. 前記第2の補正機能を外部から呼び出して動作させる手段は、外部から前記第2の補正機能の動作を解除させる機能を有することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の光書き込み装置。
  6. 前記第1の補正機能における画素クロックの位相のずらし動作は、前記レーザダイオードの倍率誤差偏差値に基づいて行われることを特徴とする請求項1記載の光書き込み装置。
  7. 前記レーザダイオードの倍率誤差偏差値は外部の操作入力手段から選択入力されることを特徴とする請求項6記載の光書き込み装置。
  8. 前記第2の補正機能は外部から原稿種類に応じて設定されることを特徴とする請求項2記載の光書き込み装置。
  9. 前記原稿種類は、文字、写真、文字写真の混在、その他の原稿種類のいずれか1つであり、
    文字原稿の場合には、第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い易い設定にすることを特徴とする請求項8記載の光書き込み装置。
  10. 前記原稿種類は、文字、写真、文字写真の混在、その他の原稿種類のいずれか1つであり、
    写真原稿の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にすることを特徴とする請求項8記載の光書き込み装置。
  11. 前記原稿種類は、文字、写真、文字写真の混在、その他の原稿種類のいずれか1つであり、
    文字写真の混在の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にすることを特徴とする請求項8記載の光書き込み装置。
  12. 前記原稿種類は、文字、写真、文字写真の混在、その他の原稿種類のいずれか1つであり、
    その他の原稿種類の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にすることを特徴とする請求項8記載の光書き込み装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の光書き込み装置と、
    前記光書き込み装置によって書き込まれた潜像を顕像化し、記録媒体に可視画像を形成する画像形成手段と、
    を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  14. 前記画像形成装置が所望の機能を選択する操作入力手段を備え、前記操作入力手段は前記補正機能を外部から読み出して動作させる手段として機能することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
  15. 2つ以上のレーザダイオードと1つのポリゴンミラーを有し、ポリゴンミラーの回転による1回の走査で2レーザダイオード分のデータを走査し、互いの波長差による光学的走査長さの差を補正するために、画素クロックの位相を任意にずらして主走査終了端のドット形成位置を補正する第1の補正機能を実行する工程と、
    副走査方向の書き込み位置のずれ量を1レーザダイオード分に補正する第2の補正機能を実行する工程と、
    を有する光書き込み補正方法において、
    モノカラーの画像形成か、それ以外の画像形成かを判断し、
    モノカラー以外の画像形成の場合に、前記第2の補正機能を外部から設定して当該第2の補正機能を実行し、
    前記第2の補正機能の実行後、前記第1の補正機能を外部から設定して当該第1の補正機能を実行し、
    前記第1及び第2の補正機能の実行後、画像形成を行うことを特徴とする光書き込み補正方法。
  16. 前記第2の補正機能の外部からの設定は、
    前記原稿種類は、文字、写真、文字写真の混在、その他の原稿種類のいずれか1つの原稿種類を選択し、
    文字原稿の場合には、第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い易い設定にし、
    写真原稿の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にし、
    文字写真の混在の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にし、
    その他の原稿種類の場合には、第2の補正機能を実行せず、または第2の補正機能を実行し、前記書き込み位置のずれ量の補正を行い難い設定にすることにより行われることを特徴とする請求項15記載の光書き込み補正方法。
  17. 前記第1の補正機能における画素クロックの位相のずらし動作は、前記レーザダイオードの倍率誤差偏差値に基づいて行われることを特徴とする請求項15記載の光書き込み補正方法。
  18. 請求項15ないし17のいずれか1項に記載の光書き込み補正方法をコンピュータによって実行する手順を含んでいることを特徴とするコンピュータプログラム。
  19. 請求項18記載のコンピュータプログラムがコンピュータによって読み込まれ、実行可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
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