JP2004261822A - レーザ加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガルバノミラーの位置精度の向上、レーザビームのスポット径の狭小化を達成可能なレーザ加工装置を提供する。
【解決手段】X軸ガルバノミラー16と、Y軸軸ガルバノミラー20と、Y軸ガルバノミラー20で反射されたレーザビームを集光し、空間像を形成する結像レンズ22と、空間像を縮小して加工対象物26の表面に結像させる縮小レンズ24を備えた第1のレーザ加工装置10。
【効果】結像レンズ22によって一旦仮想空間像として結像されたレーザビームが、縮小レンズ24によって縮小された上で加工対象物26の表面に結像されるため、仮想空間像におけるスポット径が結像レンズ22の限界値であっても、加工対象物26の表面ではより微細なスポット径が実現される。また、仮想空間像におけるガルバノミラーの位置精度が限界値であったとしても、加工対象物26の表面においては誤差が緩和され、より高精度化される。
【選択図】 図1
【解決手段】X軸ガルバノミラー16と、Y軸軸ガルバノミラー20と、Y軸ガルバノミラー20で反射されたレーザビームを集光し、空間像を形成する結像レンズ22と、空間像を縮小して加工対象物26の表面に結像させる縮小レンズ24を備えた第1のレーザ加工装置10。
【効果】結像レンズ22によって一旦仮想空間像として結像されたレーザビームが、縮小レンズ24によって縮小された上で加工対象物26の表面に結像されるため、仮想空間像におけるスポット径が結像レンズ22の限界値であっても、加工対象物26の表面ではより微細なスポット径が実現される。また、仮想空間像におけるガルバノミラーの位置精度が限界値であったとしても、加工対象物26の表面においては誤差が緩和され、より高精度化される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はガルバノミラーを備えたレーザ加工装置に係り、特に、ガルバノミラーの位置精度の向上、レーザビームのスポット径の狭小化、レーザビームによる走査速度の向上、及びレーザビームの照射面積の拡大を達成できるレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12に示すように、従来のレーザ加工装置80は、レーザ発振機12と、反射ミラー14と、X軸ガルバノミラー82と、Y軸ガルバノミラー84と、結像レンズ(fθレンズ)86と、XYステージ28とを備えている。
レーザ発振機12から出力されたレーザビームLは、反射ミラー14を経由してX軸ガルバノミラー82及びY軸ガルバノミラー84に達し、これらによって角度調整されて結像レンズ86に入射する。
結像レンズ86を透過したレーザビームは、XYステージ28上に載置された加工対象物26の表面に照射され、穴開けや切断、溶接等の加工が実施される。
【0003】
レーザビームLの光路は、X軸ガルバノミラー82及びY軸ガルバノミラー84の角度変位に対応して偏向され、加工対象物26の表面における照射位置も移動する。
すなわち、X軸ガルバノミラー82及びY軸ガルバノミラー84の反射角度を高精度で制御することにより、加工対象物26の表面における照射位置を所定のパターンに沿って移動させることが可能となる仕組みである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ガルバノミラー82,84の角度変位はサーボモータの駆動による機械的な作用に負っているため、その位置精度にも機械的な限界があり、これまでは±15μm以下の高精細加工は困難であった。
また、結像レンズ86による集光性にも光学的な限界があり、具体的には25μm以下のビームスポット径を実現することはできなかった。
【0005】
このように、従来のレーザ加工装置80においてはサーボモータや結像レンズ86の限界があるため、超微細な穴開け加工やマーキング加工に利用することができなかった。
例えば、レーザビームの照射によって半導体の回路パターンを直接形成することができないため、煩雑なフォトエッチング処理を行っていた。
もちろん、微細なパターンが形成されたレーザマスクにレーザビームを照射することによって微細なスポット径を実現するとはできるが、この場合にはマスク通過時におけるエネルギーロスが大きくなるため、高いエネルギーを要する加工に利用できないという問題が生じる。
【0006】
また、ガルバノミラー82,84の角度変位は上記のようにサーボモータの駆動による機械的な作用によるため、ポジショニングには一定の時間がかかるという問題があった。
例えば、現在実用化されている一般的なガルバノミラーの場合、その位置決めに1〜2ms程度を要する。これは、レーザのパルス幅自体は1μs以下であるにもかかわらず、ガルバノミラーのポジショニングに時間がかかるため、その間レーザ照射を停止して待機していなければならないことを意味している。
【0007】
図13及び図14は、レーザ加工装置80を用いた加工例を示すものであり、加工対象面β上に多数の開口部56を形成する場合を想定している。個々の開口部56の径は100μmであるが、通常は1回のレーザ照射によって直接100μmの開口部56を開けるのではなく、図14に示すように、微細な貫通孔54を円形パターンγに沿って多数形成することにより、必要な口径を備えた開口部56を形成している。
このような、いわゆるトレパニング加工を施す場合、これまでは各開口部形成個所間の移動のみならず、個々の貫通孔54のスキャニングもガルバノミラー82,84の動作によって実現していたため、一つの開口部56を形成するために何度もガルバノミラー82,84の角度変位を行う必要があり、極めて非効率的であった。
【0008】
また、一対の部材の付き合わせラインに沿ってレーザビームを照射することにより、両部材間を接合することも行われている。
図15はその一例を示すものであり、一対の金属板58,60の付き合わせライン62に沿ってレーザビームLを照射すると、ライン周辺の金属が溶融し、金属板58,60間が溶接される。
金属板58,60の代わりに一対の樹脂板を配置し、両者の付き合わせラインに沿ってレーザビームを照射することで、樹脂板間を溶着させることもできる。
さらに、金属板の付き合わせライン上にハンダを配置させ、その表面にレーザビームを照射することにより、金属板間をハンダ付けすることもできる。
【0009】
しかしながら、従来の接合方法では、接合対象物の付き合わせライン62に沿ってレーザビームを直線状に照射するに過ぎず、レーザビームが照射される面積が比較的に狭いため融着部66の面積も狭くなり、高い接合強度を確保できないという問題があった。
【0010】
この発明は、従来のレーザ加工装置が抱える上記問題点に鑑みて案出されたものであり、ガルバノミラーの位置精度の向上、レーザビームのスポット径の狭小化、レーザビームによる走査速度の向上、及びレーザビームの照射面積の拡大を達成可能なレーザ加工装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載したレーザ加工装置は、レーザ発振機と、該レーザ発振機から出力されたレーザビームをX軸方向に偏向するX軸ガルバノミラーと、該X軸ガルバノミラーで反射されたレーザビームをY軸方向に偏向するY軸軸ガルバノミラーと、Y軸ガルバノミラーで反射されたレーザビームを集光し、空間像を形成する結像光学系と、上記空間像を所定の倍率で縮小して加工対象物の表面に結像させる縮小光学系とを備えたことを特徴としている。
【0012】
このレーザ加工装置によれば、結像光学系によって一旦仮想の空間像として結像されたレーザビームが、縮小光学系によって縮小された上で加工対象物の表面に結像されることとなるため、仮想空間像におけるスポット径が結像光学系の限界値に近いものであったとしても、加工対象物の表面においてはさらに微細なスポット径が実現されることとなる。
同様に、仮想空間像におけるガルバノミラーの位置精度が機械的限界値に近いものであったとしても、加工対象物の表面においては誤差が緩和されることとなり、より高精度化される。
この結果、これまでレーザビームで直接加工ができなかった分野にまで利用を拡大することが可能となる。
【0013】
また、請求項2に記載したレーザ加工装置は、請求項1を前提とし、さらに上記X軸ガルバノミラーとY軸ガルバノミラーとの間にリレー光学系を配置させ、X軸ガルバノミラーで反射されたレーザビームを上記リレー光学系を介してY軸ガルバノミラー上の一点に転写させることを特徴としている。
このリレー光学系による瞳の転写効果により、結像光学系の設計に際してはY軸ガルバノミラー上の一点のみに基準を置くことが可能となる。この結果、結像光学系の収差をほぼ完全に除去することが可能となり、加工対象物の表面における加工精度をさらに向上させることができる。
【0014】
また、請求項3に記載したレーザ加工装置は、請求項1または2を前提とし、さらに上記X軸ガルバノミラーの前段に、回転自在に配置されたレンズホルダと、該レンズホルダによって偏心的に支持された集光レンズと、上記レンズホルダを所定方向に所定の速度で回転させる駆動源とを備えた可動レンズ機構を設けたことを特徴としている。
このように、偏心的に連続回転する集光レンズにレーザビームを導くことにより、加工対象物表面における照射位置を円形パターンに沿って移動させることができ、トレパニング加工における開口部を容易に形成可能となる。
この円形パターンに沿った照射位置の移動は、単に集光レンズを偏心的に回転させるだけで実現できるため、従来のようにガルバノミラーのポジショニング動作によって実現する場合に比べ、大幅な高速化が可能となる。
【0015】
請求項4に記載したレーザ加工装置は、請求項3における駆動源がリニア駆動型の超音波モータであり、該超音波モータの出力軸で上記レンズホルダの外周面を連打することによってこれを回転させることを特徴としている。
このように、上記駆動源としてリニア駆動型の超音波モータを採用し、該超音波モータの出力軸で上記レンズホルダの外周面を連打することによってレンズホルダを回転させるようにすれば、さらなる高速加工が期待できる。
【0016】
請求項5に記載したレーザ加工装置は、請求項1または2を前提とし、さらに上記X軸ガルバノミラーの前段に、電磁的作用によってレーザビームの光路を偏向させる電子デフレクタを設けたことを特徴としている。
この場合も、電子デフレクタの作用によって加工対象物表面における照射位置を円形パターンに沿って移動させることができ、ガルバノミラーのポジショニング動作によって実現する場合に比べ、トレパニング加工における開口部を高速に形成可能となる。
【0017】
請求項6に記載したレーザ加工装置は、請求項3〜5を前提とし、さらに加工対象物表面におけるレーザビームの照射位置を所定の方向に所定の速度で移動させる手段を備えたことを特徴としている。
このように、加工対象物表面におけるレーザビームの照射位置を、所定の方向に所定の速度で移動させる手段を設けることにより、部材間の接合に応用することができる。
すなわち、一対の金属板の付き合わせライン上にレーザビームを照射すると同時に、XYステージによって加工対象物側を付き合わせラインの延長方向に移動させるか、あるいはガルバノミラーによって照射位置を付き合わせラインに沿って移動させることにより、金属板間の溶接が完了する。
しかも、レーザビームは付き合わせラインを縫合するように円形状に照射されるため、直線状に照射する場合に比べて照射面積を稼ぐことが可能となり、接合対象物間の接合強度を飛躍的に高めることができる。
因みに、接合対象物がアルミニウム等の金属である場合、1.06μm波長のYAGレーザを用いることにより、接合対象物間を強固に溶接することができる。
また、接合対象物が樹脂材よりなる場合、0.80〜0.95μm波長のLD(レーザダイオード)レーザを用いることにより、接合対象物を強固に溶着することができる。
さらに、金属材よりなる接合対象物の付き合わせライン上にハンダを載置しておき、その表面にレーザビームを円形状に照射すれば、比較的広い範囲のハンダを溶融させることが可能となり、ハンダによる接合強度を高めることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に係る第1のレーザ加工装置10の全体構成を示す概念図であり、レーザ発振機12と、反射ミラー14と、X軸ガルバノミラー16と、リレーレンズ18と、Y軸ガルバノミラー20と、結像レンズ(fθレンズ)22と、縮小レンズ24と、加工対象物26を載置するXYステージ28を備えている。
上記レーザ発振機12の種類は特に限定はなく、YAGレーザ、アルゴンレーザなど、指向性の強いレーザビームを出射可能な発振機が広く該当する。
また、加工対象物26及び加工目的にも限定はなく、回路基板に対する穴開け加工や回路パターンの直接描画などに応用可能である。
【0019】
図2は、リレーレンズ18、結像レンズ22、及び縮小レンズ24の構成例とレーザビームLの光路を示す模式図である。ただし、各レンズの具体的な構成はこれに限定されるものではなく、同一の機能を発揮する他のレンズ構成を採用することもできる。
まず、レーザ発振機12から出射されたレーザビームLは、反射ミラー14を経由してX軸ガルバノミラー16に入射する。
つぎに、X軸ガルバノミラー16によって所定角度に偏向されたレーザビームLは、リレーレンズ18によってY軸ガルバノミラー20上に転写される。
つぎに、Y軸ガルバノミラー20によって所定角度に偏向されたレーザビームLは、結像レンズ22によって集光され、空間面αにおいて仮想の空間像が形成される。
この仮想空間像は、最終的に縮小レンズ24によって5分の1のサイズに縮小され、加工対象物26の表面に結像される。
【0020】
すなわち、この第1のレーザ加工装置10によれば、結像レンズ22によって一旦空間面αにおいて集光されたレーザビームLが、縮小レンズ24を介して縮小された上で加工対象物26の表面に結像されることとなるため、空間面αにおけるスポット径が結像レンズ22の限界値である25μmであったとしても、加工対象物26の表面においては5μmの微細なスポット径が実現されることとなる。
同様に、仮想空間面αにおけるガルバノミラーの位置精度が±15μmであったとしても、加工対象物26の表面においては±3μmにまで向上することとなる。
【0021】
しかも、X軸ガルバノミラー16とY軸ガルバノミラー20との間にリレーレンズ18が介装されているため、結像レンズ22の集光特性自体を向上させることもできる。
すなわち、X軸ガルバノミラー16によって偏向されたレーザビームは、その偏向角度の如何にかかわらず、リレーレンズ18によって常にY軸ガルバノミラー20の表面における同一点に入射することとなる。
このリレーレンズ18による、いわゆる瞳の転写作用により、結像レンズ22を設計する際には一つの入射点のみに基準をおくことが可能となり、結像レンズ22の収差を完全に抑制することが可能となる。
【0022】
また、上記縮小レンズ24としてテレセントリックレンズを採用することにより、加工対象物26の表面に入射するレーザビームが平行化されることとなり、加工精度のさらなる向上を達成することができる。
【0023】
図3は、この発明に係る第2のレーザ加工装置30の全体構成を示す概略図であり、レーザ発振機12と反射ミラー14との間に、可動レンズ機構32を介装させた点に特徴を有している。
他の構成は第1のレーザ加工装置10と実質的に等しいため、各部に同一の符号を用いると共に、詳細な説明を省略する。
【0024】
図4は、可動レンズ機構32の具体例を示す断面図であり、円筒状のレンズケース36と、レンズケース36内に回転自在に保持されたレンズホルダ38と、レンズホルダ38に嵌合された集光レンズ40と、レンズホルダ38を支持する一対のリング状ベアリング42と、リニア駆動型の超音波モータ44とを備えている。
【0025】
図5は、可動レンズ機構32からレンズケース36の前面部及びベアリング42を除いた状態の正面図であり、レンズホルダ38、集光レンズ40、及び超音波モータ44の位置関係が示されている。
図示の通り、レンズホルダ38は円筒状の外枠部46と、レンズ保持部48とを備えており、集光レンズ40の外周部がレンズ保持部48に係合されている。
ただし、集光レンズ40はレンズ保持部48に同心円状に装着されているのではなく、集光レンズ40の中心点40aとレンズ保持部48の中心点48aとの間に所定のズレが生じるように偏心的に位置決め配置されている。
【0026】
上記ケース36の外周面には、超音波モータ44の出力軸44aを挿通させるための開口部50が設けられており、各超音波モータ44の出力軸44aは、この開口部50を介してレンズホルダ38の外枠部46に斜め方向から接触可能となされている。
図5においては3個の超音波モータ44を等間隔で配置させた状態が示されているが、設置個数に特に限定はない。
しかして、超音波モータ44を駆動させると、圧電コンバータの作用によって出力軸44aが秒速20kHz以上の高速で伸縮を開始し、レンズホルダ38の外枠部46を斜め方向から連打する。
この結果、レンズホルダ38はベアリング42のボール52による滑り作用によって回転する。
各超音波モータ44の出力軸44aの伸縮動作に一定のズレが生じるようにタイミングを制御すれば、各超音波モータ44の出力軸44aによってレンズホルダ38を順番に連打することができる。
【0027】
レーザ発振機12をONしてレーザビームを出射すると、集光レンズ40及び反射ミラー14を経由してX軸ガルバノミラー16に入射する。
ところで、集光レンズ40は上記のようにレンズホルダ38に対して偏心的に取り付けられているため、超音波モータ44の作用によってレンズホルダ38が高速回転すると、集光レンズ40は偏心的に高速回転することとなる。
そして、レーザ発振機12を連続的にパルス発振させ、高速回転状態の集光レンズ40にレーザビームLを照射すると、図6〜図8に示すように、レーザビームLはポイントXを中心に円を描くように反射ミラー14の表面14aに入射することとなり、加工対象物26の表面におけるレーザビームの円形走査が実現されることとなる。
【0028】
これを図13及び図14に示した加工例に当てはめて説明すると、ガルバノミラー16,20の角度変位によって図13の加工対象面βにおけるエリアYを次の開口部形成個所としてセットした後は、レーザビームLを必要パルス数だけ出力することにより、図14に示した円形パターンγに沿って多数の貫通孔54を連続形成することが可能となり、必要な口径を備えた開口部56を高速に形成可能となる。
すなわち、ガルバノミラー16,20の角度変位に頼ることなく、可動レンズ機構32における集光レンズ40の回転動作のみによってトレパニング加工が完了こととなり、従来のトレパニング加工のように各貫通孔54の形成をガルバノミラー16,20の角度変位によって実現する場合に比較して、大幅な高速化・効率化をもたらすことが可能となる。
【0029】
このレーザ加工装置30にあっては、ガルバノミラー16,20はエリアY間の移動にのみ利用されることとなり、加工に際してのレーザスキャニングは上記集光レンズ40の回転運動が担うこととなる。
ただし、ガルバノミラー16,20による移動可能範囲は加工対象物によっても異なるが、電子基板の穴あけを行なう場合せいぜい5×5cm程度であるため、これ以上離れたエリアの加工を行う場合には、XYステージ28を駆動して照射位置を移動させる。
【0030】
もちろん、縮小レンズ24によって仮想空間像を縮小させた状態のレーザビームが加工対象面に照射されるため、個々の貫通孔54の口径の微細化が実現でき、従来よりも狭小な開口部56を形成することが可能となる。
また、縮小レンズ24によるガルバノミラーの位置精度の向上により、開口部56の形成パターンを高精度で制御することが可能となる。
【0031】
上記においては、このレーザ加工装置30を穴開け加工に利用する例を説明したが、金属材間の付き合わせ溶接やハンダ付け、樹脂材間の付き合わせ溶着にも応用可能である。
この場合、図9に示すように、XYステージ28上に一対の金属板58,60(接合対象物)を載置しておき、両金属板58,60の付き合わせライン62上にレーザビームLを導く。
同時に、金属板58,60をXYステージ28の動作によって一定方向に一定の速度で移送すると、レーザビームLが付き合わせライン62に沿って円状軌跡64を描くように連続照射される。
【0032】
この結果、図10に示すように、従来のように付き合わせライン62に対して直線状にレーザビームLを照射する場合に比べて融着部66の面積が拡大し、部材間の強固な接合を実現できる。
なお、レーザビームLの照射面積は集光レンズ40の回転運動の大きさ(円状軌跡64の半径)に比例するため、より強固な接合が必要な場合にはその分偏心度を高めて集光レンズ40の回転半径を拡大させればよい。
また、レーザビームLの照射密度は、集光レンズ40の回転速度及び接合対象物58,60の移送速度によって決まる。すなわち、高い照射密度が必要な場合には、超音波モータ44の振動数を高めるか、XYステージ28による送り速度を低下させればよい。
この場合も、縮小レンズ24によるビームスポット径の狭小化及びガルバノミラー16,20の位置精度の向上効果により、より高精細な部材間の接合が可能となる。
【0033】
上記にあっては、レーザビームLによる照射位置の円形移動を集光レンズ40の偏心的回転によって実現する例を示したが、レーザビームLを電磁的作用によって偏向させることで円形状の照射パターンを実現することもできる。
図11は、この発明に係る第3のレーザ加工装置70の全体構成を示す概略図であり、レーザ発振機12と反射ミラー14との間に、電子デフレクタ72を介装させた点に特徴を有している。
他の構成は第1のレーザ加工装置10と実質的に等しいため、各部に同一の符号を用いると共に、詳細な説明を省略する。
【0034】
上記電子デフレクタ72は、電磁的作用によってレーザビームLを任意のパターンで高速に偏向させることが可能な装置であり、適当な制御信号を入力することによってレーザビームLの照射位置を円形パターンに沿って移動させることができる。
すなわち、レーザ発振機12から出力されたレーザビームLは、電子デフレクタ72を通過する際に円形パターンを描くように偏向され、そのまま反射ミラー14、X軸ガルバノミラー16、リレーレンズ18、Y軸ガルバノミラー20、集光レンズ22、縮小レンズ24を経由して加工対象物26に導かれる。
この結果、加工対象物26の表面には、レーザビームが円形パターンに沿って照射されることとなり、上記第2のレーザ加工装置30と同様、トレパニング加工の高速化やレーザ溶接における接合強度の向上を実現できる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に記載のレーザ加工装置によれば、結像光学系によって一旦仮想空間像として結像されたレーザビームが、縮小光学系によって縮小された上で加工対象物の表面に結像されることとなるため、仮想空間像におけるスポット径が結像光学系の限界値に近いものであったとしても、加工対象物の表面においては、さらに微細なスポット径が実現されることとなる。
同様に、仮想空間像におけるガルバノミラーの位置精度が機械的限界値に近いものであったとしても、加工対象物の表面においては誤差が緩和されることとなり、より高精度化される。
しかも、スポット径の狭小化や位置精度の高精度化に際してエネルギーロスはほとんど生じないため、これまでレーザビームで直接加工ができなかった分野にまで利用を拡大することが可能となる。
【0036】
請求項2に記載のレーザ加工装置によれば、リレーレンズによる瞳の転写効果により、結像光学系の設計に際してはY軸ガルバノミラー上の一点のみに基準を置くことが可能となる。この結果、結像光学系の収差をほぼ完全に除去することが可能となり、加工精度をさらに向上させることができる。
【0037】
請求項3に記載のレーザ加工装置によれば、偏心的に連続回転する集光レンズにレーザビームを導くことにより、加工対象物表面における照射位置を円形パターンに沿って移動させることができ、トレパニング加工における開口部を容易に形成可能となる。
この円形パターンに沿った照射位置の移動は、単に集光レンズを偏心的に回転させるだけで実現できるため、従来のようにガルバノミラーのポジショニング動作によって実現する場合に比べ、大幅な高速化が可能となる。
【0038】
請求項4に記載のレーザ加工装置によれば、駆動源としてリニア駆動型の超音波モータを採用し、該超音波モータの出力軸で上記レンズホルダの外周面を連打することによってレンズホルダを回転させるようにしているため、さらなる高速加工が期待できる。
【0039】
請求項5に記載のレーザ加工装置によれば、電子デフレクタの作用によって加工対象物表面における照射位置を円形パターンに沿って移動させることができ、ガルバノミラーのポジショニング動作によって実現する場合に比べ、トレパニング加工における開口部を高速に形成可能となる。
【0040】
請求項6に記載のレーザ加工装置にあっては、加工対象物表面におけるレーザビームの照射位置を所定の方向に所定の速度で移動させる手段を備えており、レーザビームの照射位置を複数の加工対象物の付き合わせラインに沿って移動させることにより、部材間の接合(溶接、溶着、ハンダ付け)に応用することが可能となる。
しかも、レーザビームを付き合わせラインを縫合するように円形状に照射することにより、直線状に照射する場合に比べて照射面積を稼ぐことが可能となり、接合対象物間の接合強度を飛躍的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1のレーザ加工装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】リレーレンズ、結像レンズ及び縮小レンズの構成例とレーザビームの光路を示す模式図である。
【図3】この発明に係る第2のレーザ加工装置の全体構成を示す概略図である。
【図4】可動レンズ機構の具体例を示す断面図である。
【図5】可動レンズ機構からレンズケースの前面部及びベアリングを除いた状態の正面図である。
【図6】集光レンズの回転に応じて反射ミラーの表面におけるレーザビームの照射位置が円形状に移動する様子を示す模式図である。
【図7】集光レンズの回転に応じて反射ミラーの表面におけるレーザビームの照射位置が円形状に移動する様子を示す模式図である。
【図8】集光レンズの回転に応じて反射ミラーの表面におけるレーザビームの照射位置が円形状に移動する様子を示す模式図である。
【図9】第2のレーザ加工装置を溶接に応用した例を示す概念図である。
【図10】第2のレーザ加工装置による溶接結果を示す概念図である。
【図11】この発明に係る第3のレーザ加工装置の全体構成を示す概略図である。
【図12】従来のレーザ加工装置の全体構成を示す概略図である。
【図13】レーザ加工装置による加工例を示す平面図である。
【図14】トレパニング加工の実例を示す概念図である。
【図15】従来のレーザ加工装置による溶接工程を示す概念図である。
【符号の説明】
10 第1のレーザ加工装置
12 レーザ発振機
14 反射ミラー
16 X軸ガルバノミラー
18 リレーレンズ
20 Y軸ガルバノミラー
22 結像レンズ
24 縮小レンズ
26 加工対象物
28 XYステージ
30 第2のレーザ加工装置
32 可動レンズ機構
36 レンズケース
38 レンズホルダ
40 集光レンズ
42 ベアリング
44 超音波モータ
46 外枠部
48 レンズ保持部
50 開口部
52 ボール
54 貫通孔
56 開口部
58 金属板
60 金属板
62 付き合わせライン
64 円状軌跡
66 融着部
70 第3のレーザ加工装置
72 電子デフレクタ
L レーザビーム
α 空間面
【発明の属する技術分野】
この発明はガルバノミラーを備えたレーザ加工装置に係り、特に、ガルバノミラーの位置精度の向上、レーザビームのスポット径の狭小化、レーザビームによる走査速度の向上、及びレーザビームの照射面積の拡大を達成できるレーザ加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12に示すように、従来のレーザ加工装置80は、レーザ発振機12と、反射ミラー14と、X軸ガルバノミラー82と、Y軸ガルバノミラー84と、結像レンズ(fθレンズ)86と、XYステージ28とを備えている。
レーザ発振機12から出力されたレーザビームLは、反射ミラー14を経由してX軸ガルバノミラー82及びY軸ガルバノミラー84に達し、これらによって角度調整されて結像レンズ86に入射する。
結像レンズ86を透過したレーザビームは、XYステージ28上に載置された加工対象物26の表面に照射され、穴開けや切断、溶接等の加工が実施される。
【0003】
レーザビームLの光路は、X軸ガルバノミラー82及びY軸ガルバノミラー84の角度変位に対応して偏向され、加工対象物26の表面における照射位置も移動する。
すなわち、X軸ガルバノミラー82及びY軸ガルバノミラー84の反射角度を高精度で制御することにより、加工対象物26の表面における照射位置を所定のパターンに沿って移動させることが可能となる仕組みである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ガルバノミラー82,84の角度変位はサーボモータの駆動による機械的な作用に負っているため、その位置精度にも機械的な限界があり、これまでは±15μm以下の高精細加工は困難であった。
また、結像レンズ86による集光性にも光学的な限界があり、具体的には25μm以下のビームスポット径を実現することはできなかった。
【0005】
このように、従来のレーザ加工装置80においてはサーボモータや結像レンズ86の限界があるため、超微細な穴開け加工やマーキング加工に利用することができなかった。
例えば、レーザビームの照射によって半導体の回路パターンを直接形成することができないため、煩雑なフォトエッチング処理を行っていた。
もちろん、微細なパターンが形成されたレーザマスクにレーザビームを照射することによって微細なスポット径を実現するとはできるが、この場合にはマスク通過時におけるエネルギーロスが大きくなるため、高いエネルギーを要する加工に利用できないという問題が生じる。
【0006】
また、ガルバノミラー82,84の角度変位は上記のようにサーボモータの駆動による機械的な作用によるため、ポジショニングには一定の時間がかかるという問題があった。
例えば、現在実用化されている一般的なガルバノミラーの場合、その位置決めに1〜2ms程度を要する。これは、レーザのパルス幅自体は1μs以下であるにもかかわらず、ガルバノミラーのポジショニングに時間がかかるため、その間レーザ照射を停止して待機していなければならないことを意味している。
【0007】
図13及び図14は、レーザ加工装置80を用いた加工例を示すものであり、加工対象面β上に多数の開口部56を形成する場合を想定している。個々の開口部56の径は100μmであるが、通常は1回のレーザ照射によって直接100μmの開口部56を開けるのではなく、図14に示すように、微細な貫通孔54を円形パターンγに沿って多数形成することにより、必要な口径を備えた開口部56を形成している。
このような、いわゆるトレパニング加工を施す場合、これまでは各開口部形成個所間の移動のみならず、個々の貫通孔54のスキャニングもガルバノミラー82,84の動作によって実現していたため、一つの開口部56を形成するために何度もガルバノミラー82,84の角度変位を行う必要があり、極めて非効率的であった。
【0008】
また、一対の部材の付き合わせラインに沿ってレーザビームを照射することにより、両部材間を接合することも行われている。
図15はその一例を示すものであり、一対の金属板58,60の付き合わせライン62に沿ってレーザビームLを照射すると、ライン周辺の金属が溶融し、金属板58,60間が溶接される。
金属板58,60の代わりに一対の樹脂板を配置し、両者の付き合わせラインに沿ってレーザビームを照射することで、樹脂板間を溶着させることもできる。
さらに、金属板の付き合わせライン上にハンダを配置させ、その表面にレーザビームを照射することにより、金属板間をハンダ付けすることもできる。
【0009】
しかしながら、従来の接合方法では、接合対象物の付き合わせライン62に沿ってレーザビームを直線状に照射するに過ぎず、レーザビームが照射される面積が比較的に狭いため融着部66の面積も狭くなり、高い接合強度を確保できないという問題があった。
【0010】
この発明は、従来のレーザ加工装置が抱える上記問題点に鑑みて案出されたものであり、ガルバノミラーの位置精度の向上、レーザビームのスポット径の狭小化、レーザビームによる走査速度の向上、及びレーザビームの照射面積の拡大を達成可能なレーザ加工装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載したレーザ加工装置は、レーザ発振機と、該レーザ発振機から出力されたレーザビームをX軸方向に偏向するX軸ガルバノミラーと、該X軸ガルバノミラーで反射されたレーザビームをY軸方向に偏向するY軸軸ガルバノミラーと、Y軸ガルバノミラーで反射されたレーザビームを集光し、空間像を形成する結像光学系と、上記空間像を所定の倍率で縮小して加工対象物の表面に結像させる縮小光学系とを備えたことを特徴としている。
【0012】
このレーザ加工装置によれば、結像光学系によって一旦仮想の空間像として結像されたレーザビームが、縮小光学系によって縮小された上で加工対象物の表面に結像されることとなるため、仮想空間像におけるスポット径が結像光学系の限界値に近いものであったとしても、加工対象物の表面においてはさらに微細なスポット径が実現されることとなる。
同様に、仮想空間像におけるガルバノミラーの位置精度が機械的限界値に近いものであったとしても、加工対象物の表面においては誤差が緩和されることとなり、より高精度化される。
この結果、これまでレーザビームで直接加工ができなかった分野にまで利用を拡大することが可能となる。
【0013】
また、請求項2に記載したレーザ加工装置は、請求項1を前提とし、さらに上記X軸ガルバノミラーとY軸ガルバノミラーとの間にリレー光学系を配置させ、X軸ガルバノミラーで反射されたレーザビームを上記リレー光学系を介してY軸ガルバノミラー上の一点に転写させることを特徴としている。
このリレー光学系による瞳の転写効果により、結像光学系の設計に際してはY軸ガルバノミラー上の一点のみに基準を置くことが可能となる。この結果、結像光学系の収差をほぼ完全に除去することが可能となり、加工対象物の表面における加工精度をさらに向上させることができる。
【0014】
また、請求項3に記載したレーザ加工装置は、請求項1または2を前提とし、さらに上記X軸ガルバノミラーの前段に、回転自在に配置されたレンズホルダと、該レンズホルダによって偏心的に支持された集光レンズと、上記レンズホルダを所定方向に所定の速度で回転させる駆動源とを備えた可動レンズ機構を設けたことを特徴としている。
このように、偏心的に連続回転する集光レンズにレーザビームを導くことにより、加工対象物表面における照射位置を円形パターンに沿って移動させることができ、トレパニング加工における開口部を容易に形成可能となる。
この円形パターンに沿った照射位置の移動は、単に集光レンズを偏心的に回転させるだけで実現できるため、従来のようにガルバノミラーのポジショニング動作によって実現する場合に比べ、大幅な高速化が可能となる。
【0015】
請求項4に記載したレーザ加工装置は、請求項3における駆動源がリニア駆動型の超音波モータであり、該超音波モータの出力軸で上記レンズホルダの外周面を連打することによってこれを回転させることを特徴としている。
このように、上記駆動源としてリニア駆動型の超音波モータを採用し、該超音波モータの出力軸で上記レンズホルダの外周面を連打することによってレンズホルダを回転させるようにすれば、さらなる高速加工が期待できる。
【0016】
請求項5に記載したレーザ加工装置は、請求項1または2を前提とし、さらに上記X軸ガルバノミラーの前段に、電磁的作用によってレーザビームの光路を偏向させる電子デフレクタを設けたことを特徴としている。
この場合も、電子デフレクタの作用によって加工対象物表面における照射位置を円形パターンに沿って移動させることができ、ガルバノミラーのポジショニング動作によって実現する場合に比べ、トレパニング加工における開口部を高速に形成可能となる。
【0017】
請求項6に記載したレーザ加工装置は、請求項3〜5を前提とし、さらに加工対象物表面におけるレーザビームの照射位置を所定の方向に所定の速度で移動させる手段を備えたことを特徴としている。
このように、加工対象物表面におけるレーザビームの照射位置を、所定の方向に所定の速度で移動させる手段を設けることにより、部材間の接合に応用することができる。
すなわち、一対の金属板の付き合わせライン上にレーザビームを照射すると同時に、XYステージによって加工対象物側を付き合わせラインの延長方向に移動させるか、あるいはガルバノミラーによって照射位置を付き合わせラインに沿って移動させることにより、金属板間の溶接が完了する。
しかも、レーザビームは付き合わせラインを縫合するように円形状に照射されるため、直線状に照射する場合に比べて照射面積を稼ぐことが可能となり、接合対象物間の接合強度を飛躍的に高めることができる。
因みに、接合対象物がアルミニウム等の金属である場合、1.06μm波長のYAGレーザを用いることにより、接合対象物間を強固に溶接することができる。
また、接合対象物が樹脂材よりなる場合、0.80〜0.95μm波長のLD(レーザダイオード)レーザを用いることにより、接合対象物を強固に溶着することができる。
さらに、金属材よりなる接合対象物の付き合わせライン上にハンダを載置しておき、その表面にレーザビームを円形状に照射すれば、比較的広い範囲のハンダを溶融させることが可能となり、ハンダによる接合強度を高めることが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に係る第1のレーザ加工装置10の全体構成を示す概念図であり、レーザ発振機12と、反射ミラー14と、X軸ガルバノミラー16と、リレーレンズ18と、Y軸ガルバノミラー20と、結像レンズ(fθレンズ)22と、縮小レンズ24と、加工対象物26を載置するXYステージ28を備えている。
上記レーザ発振機12の種類は特に限定はなく、YAGレーザ、アルゴンレーザなど、指向性の強いレーザビームを出射可能な発振機が広く該当する。
また、加工対象物26及び加工目的にも限定はなく、回路基板に対する穴開け加工や回路パターンの直接描画などに応用可能である。
【0019】
図2は、リレーレンズ18、結像レンズ22、及び縮小レンズ24の構成例とレーザビームLの光路を示す模式図である。ただし、各レンズの具体的な構成はこれに限定されるものではなく、同一の機能を発揮する他のレンズ構成を採用することもできる。
まず、レーザ発振機12から出射されたレーザビームLは、反射ミラー14を経由してX軸ガルバノミラー16に入射する。
つぎに、X軸ガルバノミラー16によって所定角度に偏向されたレーザビームLは、リレーレンズ18によってY軸ガルバノミラー20上に転写される。
つぎに、Y軸ガルバノミラー20によって所定角度に偏向されたレーザビームLは、結像レンズ22によって集光され、空間面αにおいて仮想の空間像が形成される。
この仮想空間像は、最終的に縮小レンズ24によって5分の1のサイズに縮小され、加工対象物26の表面に結像される。
【0020】
すなわち、この第1のレーザ加工装置10によれば、結像レンズ22によって一旦空間面αにおいて集光されたレーザビームLが、縮小レンズ24を介して縮小された上で加工対象物26の表面に結像されることとなるため、空間面αにおけるスポット径が結像レンズ22の限界値である25μmであったとしても、加工対象物26の表面においては5μmの微細なスポット径が実現されることとなる。
同様に、仮想空間面αにおけるガルバノミラーの位置精度が±15μmであったとしても、加工対象物26の表面においては±3μmにまで向上することとなる。
【0021】
しかも、X軸ガルバノミラー16とY軸ガルバノミラー20との間にリレーレンズ18が介装されているため、結像レンズ22の集光特性自体を向上させることもできる。
すなわち、X軸ガルバノミラー16によって偏向されたレーザビームは、その偏向角度の如何にかかわらず、リレーレンズ18によって常にY軸ガルバノミラー20の表面における同一点に入射することとなる。
このリレーレンズ18による、いわゆる瞳の転写作用により、結像レンズ22を設計する際には一つの入射点のみに基準をおくことが可能となり、結像レンズ22の収差を完全に抑制することが可能となる。
【0022】
また、上記縮小レンズ24としてテレセントリックレンズを採用することにより、加工対象物26の表面に入射するレーザビームが平行化されることとなり、加工精度のさらなる向上を達成することができる。
【0023】
図3は、この発明に係る第2のレーザ加工装置30の全体構成を示す概略図であり、レーザ発振機12と反射ミラー14との間に、可動レンズ機構32を介装させた点に特徴を有している。
他の構成は第1のレーザ加工装置10と実質的に等しいため、各部に同一の符号を用いると共に、詳細な説明を省略する。
【0024】
図4は、可動レンズ機構32の具体例を示す断面図であり、円筒状のレンズケース36と、レンズケース36内に回転自在に保持されたレンズホルダ38と、レンズホルダ38に嵌合された集光レンズ40と、レンズホルダ38を支持する一対のリング状ベアリング42と、リニア駆動型の超音波モータ44とを備えている。
【0025】
図5は、可動レンズ機構32からレンズケース36の前面部及びベアリング42を除いた状態の正面図であり、レンズホルダ38、集光レンズ40、及び超音波モータ44の位置関係が示されている。
図示の通り、レンズホルダ38は円筒状の外枠部46と、レンズ保持部48とを備えており、集光レンズ40の外周部がレンズ保持部48に係合されている。
ただし、集光レンズ40はレンズ保持部48に同心円状に装着されているのではなく、集光レンズ40の中心点40aとレンズ保持部48の中心点48aとの間に所定のズレが生じるように偏心的に位置決め配置されている。
【0026】
上記ケース36の外周面には、超音波モータ44の出力軸44aを挿通させるための開口部50が設けられており、各超音波モータ44の出力軸44aは、この開口部50を介してレンズホルダ38の外枠部46に斜め方向から接触可能となされている。
図5においては3個の超音波モータ44を等間隔で配置させた状態が示されているが、設置個数に特に限定はない。
しかして、超音波モータ44を駆動させると、圧電コンバータの作用によって出力軸44aが秒速20kHz以上の高速で伸縮を開始し、レンズホルダ38の外枠部46を斜め方向から連打する。
この結果、レンズホルダ38はベアリング42のボール52による滑り作用によって回転する。
各超音波モータ44の出力軸44aの伸縮動作に一定のズレが生じるようにタイミングを制御すれば、各超音波モータ44の出力軸44aによってレンズホルダ38を順番に連打することができる。
【0027】
レーザ発振機12をONしてレーザビームを出射すると、集光レンズ40及び反射ミラー14を経由してX軸ガルバノミラー16に入射する。
ところで、集光レンズ40は上記のようにレンズホルダ38に対して偏心的に取り付けられているため、超音波モータ44の作用によってレンズホルダ38が高速回転すると、集光レンズ40は偏心的に高速回転することとなる。
そして、レーザ発振機12を連続的にパルス発振させ、高速回転状態の集光レンズ40にレーザビームLを照射すると、図6〜図8に示すように、レーザビームLはポイントXを中心に円を描くように反射ミラー14の表面14aに入射することとなり、加工対象物26の表面におけるレーザビームの円形走査が実現されることとなる。
【0028】
これを図13及び図14に示した加工例に当てはめて説明すると、ガルバノミラー16,20の角度変位によって図13の加工対象面βにおけるエリアYを次の開口部形成個所としてセットした後は、レーザビームLを必要パルス数だけ出力することにより、図14に示した円形パターンγに沿って多数の貫通孔54を連続形成することが可能となり、必要な口径を備えた開口部56を高速に形成可能となる。
すなわち、ガルバノミラー16,20の角度変位に頼ることなく、可動レンズ機構32における集光レンズ40の回転動作のみによってトレパニング加工が完了こととなり、従来のトレパニング加工のように各貫通孔54の形成をガルバノミラー16,20の角度変位によって実現する場合に比較して、大幅な高速化・効率化をもたらすことが可能となる。
【0029】
このレーザ加工装置30にあっては、ガルバノミラー16,20はエリアY間の移動にのみ利用されることとなり、加工に際してのレーザスキャニングは上記集光レンズ40の回転運動が担うこととなる。
ただし、ガルバノミラー16,20による移動可能範囲は加工対象物によっても異なるが、電子基板の穴あけを行なう場合せいぜい5×5cm程度であるため、これ以上離れたエリアの加工を行う場合には、XYステージ28を駆動して照射位置を移動させる。
【0030】
もちろん、縮小レンズ24によって仮想空間像を縮小させた状態のレーザビームが加工対象面に照射されるため、個々の貫通孔54の口径の微細化が実現でき、従来よりも狭小な開口部56を形成することが可能となる。
また、縮小レンズ24によるガルバノミラーの位置精度の向上により、開口部56の形成パターンを高精度で制御することが可能となる。
【0031】
上記においては、このレーザ加工装置30を穴開け加工に利用する例を説明したが、金属材間の付き合わせ溶接やハンダ付け、樹脂材間の付き合わせ溶着にも応用可能である。
この場合、図9に示すように、XYステージ28上に一対の金属板58,60(接合対象物)を載置しておき、両金属板58,60の付き合わせライン62上にレーザビームLを導く。
同時に、金属板58,60をXYステージ28の動作によって一定方向に一定の速度で移送すると、レーザビームLが付き合わせライン62に沿って円状軌跡64を描くように連続照射される。
【0032】
この結果、図10に示すように、従来のように付き合わせライン62に対して直線状にレーザビームLを照射する場合に比べて融着部66の面積が拡大し、部材間の強固な接合を実現できる。
なお、レーザビームLの照射面積は集光レンズ40の回転運動の大きさ(円状軌跡64の半径)に比例するため、より強固な接合が必要な場合にはその分偏心度を高めて集光レンズ40の回転半径を拡大させればよい。
また、レーザビームLの照射密度は、集光レンズ40の回転速度及び接合対象物58,60の移送速度によって決まる。すなわち、高い照射密度が必要な場合には、超音波モータ44の振動数を高めるか、XYステージ28による送り速度を低下させればよい。
この場合も、縮小レンズ24によるビームスポット径の狭小化及びガルバノミラー16,20の位置精度の向上効果により、より高精細な部材間の接合が可能となる。
【0033】
上記にあっては、レーザビームLによる照射位置の円形移動を集光レンズ40の偏心的回転によって実現する例を示したが、レーザビームLを電磁的作用によって偏向させることで円形状の照射パターンを実現することもできる。
図11は、この発明に係る第3のレーザ加工装置70の全体構成を示す概略図であり、レーザ発振機12と反射ミラー14との間に、電子デフレクタ72を介装させた点に特徴を有している。
他の構成は第1のレーザ加工装置10と実質的に等しいため、各部に同一の符号を用いると共に、詳細な説明を省略する。
【0034】
上記電子デフレクタ72は、電磁的作用によってレーザビームLを任意のパターンで高速に偏向させることが可能な装置であり、適当な制御信号を入力することによってレーザビームLの照射位置を円形パターンに沿って移動させることができる。
すなわち、レーザ発振機12から出力されたレーザビームLは、電子デフレクタ72を通過する際に円形パターンを描くように偏向され、そのまま反射ミラー14、X軸ガルバノミラー16、リレーレンズ18、Y軸ガルバノミラー20、集光レンズ22、縮小レンズ24を経由して加工対象物26に導かれる。
この結果、加工対象物26の表面には、レーザビームが円形パターンに沿って照射されることとなり、上記第2のレーザ加工装置30と同様、トレパニング加工の高速化やレーザ溶接における接合強度の向上を実現できる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に記載のレーザ加工装置によれば、結像光学系によって一旦仮想空間像として結像されたレーザビームが、縮小光学系によって縮小された上で加工対象物の表面に結像されることとなるため、仮想空間像におけるスポット径が結像光学系の限界値に近いものであったとしても、加工対象物の表面においては、さらに微細なスポット径が実現されることとなる。
同様に、仮想空間像におけるガルバノミラーの位置精度が機械的限界値に近いものであったとしても、加工対象物の表面においては誤差が緩和されることとなり、より高精度化される。
しかも、スポット径の狭小化や位置精度の高精度化に際してエネルギーロスはほとんど生じないため、これまでレーザビームで直接加工ができなかった分野にまで利用を拡大することが可能となる。
【0036】
請求項2に記載のレーザ加工装置によれば、リレーレンズによる瞳の転写効果により、結像光学系の設計に際してはY軸ガルバノミラー上の一点のみに基準を置くことが可能となる。この結果、結像光学系の収差をほぼ完全に除去することが可能となり、加工精度をさらに向上させることができる。
【0037】
請求項3に記載のレーザ加工装置によれば、偏心的に連続回転する集光レンズにレーザビームを導くことにより、加工対象物表面における照射位置を円形パターンに沿って移動させることができ、トレパニング加工における開口部を容易に形成可能となる。
この円形パターンに沿った照射位置の移動は、単に集光レンズを偏心的に回転させるだけで実現できるため、従来のようにガルバノミラーのポジショニング動作によって実現する場合に比べ、大幅な高速化が可能となる。
【0038】
請求項4に記載のレーザ加工装置によれば、駆動源としてリニア駆動型の超音波モータを採用し、該超音波モータの出力軸で上記レンズホルダの外周面を連打することによってレンズホルダを回転させるようにしているため、さらなる高速加工が期待できる。
【0039】
請求項5に記載のレーザ加工装置によれば、電子デフレクタの作用によって加工対象物表面における照射位置を円形パターンに沿って移動させることができ、ガルバノミラーのポジショニング動作によって実現する場合に比べ、トレパニング加工における開口部を高速に形成可能となる。
【0040】
請求項6に記載のレーザ加工装置にあっては、加工対象物表面におけるレーザビームの照射位置を所定の方向に所定の速度で移動させる手段を備えており、レーザビームの照射位置を複数の加工対象物の付き合わせラインに沿って移動させることにより、部材間の接合(溶接、溶着、ハンダ付け)に応用することが可能となる。
しかも、レーザビームを付き合わせラインを縫合するように円形状に照射することにより、直線状に照射する場合に比べて照射面積を稼ぐことが可能となり、接合対象物間の接合強度を飛躍的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1のレーザ加工装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】リレーレンズ、結像レンズ及び縮小レンズの構成例とレーザビームの光路を示す模式図である。
【図3】この発明に係る第2のレーザ加工装置の全体構成を示す概略図である。
【図4】可動レンズ機構の具体例を示す断面図である。
【図5】可動レンズ機構からレンズケースの前面部及びベアリングを除いた状態の正面図である。
【図6】集光レンズの回転に応じて反射ミラーの表面におけるレーザビームの照射位置が円形状に移動する様子を示す模式図である。
【図7】集光レンズの回転に応じて反射ミラーの表面におけるレーザビームの照射位置が円形状に移動する様子を示す模式図である。
【図8】集光レンズの回転に応じて反射ミラーの表面におけるレーザビームの照射位置が円形状に移動する様子を示す模式図である。
【図9】第2のレーザ加工装置を溶接に応用した例を示す概念図である。
【図10】第2のレーザ加工装置による溶接結果を示す概念図である。
【図11】この発明に係る第3のレーザ加工装置の全体構成を示す概略図である。
【図12】従来のレーザ加工装置の全体構成を示す概略図である。
【図13】レーザ加工装置による加工例を示す平面図である。
【図14】トレパニング加工の実例を示す概念図である。
【図15】従来のレーザ加工装置による溶接工程を示す概念図である。
【符号の説明】
10 第1のレーザ加工装置
12 レーザ発振機
14 反射ミラー
16 X軸ガルバノミラー
18 リレーレンズ
20 Y軸ガルバノミラー
22 結像レンズ
24 縮小レンズ
26 加工対象物
28 XYステージ
30 第2のレーザ加工装置
32 可動レンズ機構
36 レンズケース
38 レンズホルダ
40 集光レンズ
42 ベアリング
44 超音波モータ
46 外枠部
48 レンズ保持部
50 開口部
52 ボール
54 貫通孔
56 開口部
58 金属板
60 金属板
62 付き合わせライン
64 円状軌跡
66 融着部
70 第3のレーザ加工装置
72 電子デフレクタ
L レーザビーム
α 空間面
Claims (6)
- レーザ発振機と、
該レーザ発振機から出力されたレーザビームをX軸方向に偏向するX軸ガルバノミラーと、
該X軸ガルバノミラーで反射されたレーザビームをY軸方向に偏向するY軸ガルバノミラーと、
Y軸ガルバノミラーで反射されたレーザビームを集光し、空間像を形成する結像光学系と、
上記空間像を所定の倍率で縮小して加工対象物の表面に結像させる縮小光学系とを備えたレーザ加工装置。 - 上記X軸ガルバノミラーとY軸ガルバノミラーとの間にリレー光学系を配置させ、X軸ガルバノミラーで反射されたレーザビームを上記リレー光学系を介してY軸ガルバノミラー上の一点に転写させることを特徴とする請求項1に記載のレーザ加工装置。
- 上記X軸ガルバノミラーの前段に可動レンズ機構を設けたレーザ加工装置であって、
該可動レンズ機構が、回転自在に配置されたレンズホルダと、該レンズホルダによって偏心的に支持された集光レンズと、上記レンズホルダを所定方向に所定の速度で回転させる駆動源とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工装置。 - 上記駆動源がリニア駆動型の超音波モータであり、該超音波モータの出力軸で上記レンズホルダの外周面を連打することによってこれを回転させることを特徴とする請求項3に記載のレーザ加工装置。
- 上記X軸ガルバノミラーの前段に、電磁的作用によってレーザビームの光路を偏向させる電子デフレクタを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のレーザ加工装置。
- 加工対象物表面におけるレーザビームの照射位置を、所定の方向に所定の速度で移動させる手段を備えたことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載のレーザ加工装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003052593A JP2004261822A (ja) | 2003-02-28 | 2003-02-28 | レーザ加工装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007196275A (ja) * | 2006-01-27 | 2007-08-09 | V Technology Co Ltd | レーザ加工装置 |
JP2012143785A (ja) * | 2011-01-12 | 2012-08-02 | Keyence Corp | レーザー加工システム及びレーザー加工装置 |
WO2022038682A1 (ja) * | 2020-08-18 | 2022-02-24 | 株式会社ニコン | 光学装置および加工装置 |
-
2003
- 2003-02-28 JP JP2003052593A patent/JP2004261822A/ja active Pending
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