JP2003290959A - レーザ加工方法 - Google Patents

レーザ加工方法

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JP2003290959A
JP2003290959A JP2002095925A JP2002095925A JP2003290959A JP 2003290959 A JP2003290959 A JP 2003290959A JP 2002095925 A JP2002095925 A JP 2002095925A JP 2002095925 A JP2002095925 A JP 2002095925A JP 2003290959 A JP2003290959 A JP 2003290959A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テーパ率の大きな穴を形成することが可能な
レーザ加工方法を提供する。 【解決手段】 第1の材料からなる下地部材の表面に金
属層が密着した加工対象物の該金属層の表面に、対物レ
ンズによって集光されたレーザビームを入射させ、金属
層に穴を形成し、下地部材の一部を露出させる。対物レ
ンズの入射側の表面におけるレーザビームのビーム径を
小さくする。ビーム径の小さくされたレーザビームを対
物レンズで集光し、集光されたレーザビームを加工対象
物の金属層に形成された穴の底面及び穴の周辺部に入射
させ、金属層に形成された穴の底面に露出している下地
部材に穴を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ加工方法に
関し、特に下地部材の表面上に金属層が密着した加工対
象物に穴を形成するレーザ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5を参照して、従来のレーザ加工方法
について説明する。
【0003】図5(A)に示すように、樹脂層100の
内部に銅配線パターン102が埋め込まれている。ま
た、樹脂層100の表面上に銅層101が密着してい
る。銅配線パターン102の上方の銅層101にパルス
レーザビーム103aを入射させ、銅層101を貫通す
る穴104を形成する。このとき、穴104の底面に露
出した樹脂層100の表層部も除去される。
【0004】図5(B)に示すように、パルスエネルギ
を低下させたパルスレーザビーム103bを、銅層10
1に形成された穴104の底面に入射させ、銅配線パタ
ーン102まで達する穴105を形成する。パルスエネ
ルギは、例えば、パルスの繰り返し周波数を高めること
により低下させることができる。パルスエネルギが銅層
加工のための閾値よりも低い場合には、銅配線パターン
102には穴が形成されないため、銅配線パターン10
2はレーザビームによってダメージを受けない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体チップの高密度
実装等の要請により、銅層101に形成される穴104
の小径化が要望されている。穴104を小さくするため
に、銅層101の表面におけるレーザビーム103aの
スポットサイズを小さくしなければならない。レーザビ
ーム103aのスポットサイズを小さくするためには、
開口数(NA)の大きな対物レンズを用いてレーザビー
ムを収束させることが必要である。
【0006】開口数の大きな対物レンズを使用すると、
レーザビーム103aの外周近傍を伝搬する光線と、銅
層101の法線とのなす角が大きくなる。樹脂層100
に穴を形成する際には、レーザビームのパルスエネルギ
を小さくするが、レーザビームを収束させる光学系は、
銅層101加工時のものと同一である。このため、樹脂
層100を加工するレーザビーム103bも、銅層10
1加工用のレーザビーム103aと同様に、樹脂層10
0の表面の法線から大きく傾いた光線を含む。
【0007】このため、樹脂層100に形成された穴1
05の側面が、レーザビーム103bの側面に沿った円
錐面状になり、テーパ率が小さくなる。ここで、テーパ
率は、(穴の底面における直径)/(穴の開口面におけ
る直径)と定義される。すなわち、円柱状の穴のテーパ
率は100%であり、穴の側面が斜めになるに従ってテ
ーパ率が小さくなる。テーパ率が小さくなると、穴の底
面に露出する銅配線パターン102の面積が小さくな
り、良好な電気的接触を得ることが困難になる。
【0008】本発明の目的は、テーパ率の大きな穴を形
成することが可能なレーザ加工方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、第1の材料からなる下地部材の表面に金属層が密着
した加工対象物の該金属層の表面に、対物レンズによっ
て集光されたレーザビームを入射させ、該金属層に穴を
形成し、前記下地部材の一部を露出させる工程と、前記
対物レンズの入射側の表面におけるレーザビームのビー
ム径を小さくする工程と、ビーム径の小さくされたレー
ザビームを前記対物レンズで集光し、集光されたレーザ
ビームを前記加工対象物の金属層に形成された穴の底面
及び穴の周辺部に入射させ、該金属層に形成された穴の
底面に露出している前記下地部材に穴を形成する工程と
を有するレーザ加工方法が提供される。
【0010】レーザビームのビーム径を小さくすると、
下地部材に入射するレーザビームの最外周を伝搬する光
線と、下地部材の表面の法線とのなす角度が小さくな
る。このため、側面が急峻な穴を形成することができ
る。金属層の加工時には、レーザビームのビーム径を大
きくすることにより、ビームスポットを小さくして小径
の穴を形成することができる。
【0011】本発明の他の観点によると、第1の材料か
らなる下地部材の表面に金属層が密着した加工対象物の
該金属層の表面に、第1の収束光線束を入射させ、該金
属層に穴を形成し、前記下地部材の一部を露出させる工
程と、前記加工対象物の表面のうち前記穴を含む領域
に、第2の収束光線束を入射させ、前記穴の底面に露出
した前記下地部材に穴を形成する工程とを有し、前記加
工対象物の、前記第1の収束光線束の入射位置における
法線と、前記第2の収束光線束を構成する光線とのなす
最大角度が、該法線と前記第1の収束光線束を構成する
光線とのなす最大角度よりも小さいレーザ加工方法が提
供される。
【0012】第2の収束光線束を構成する光線と加工対
象物の表面の法線とのなす最大角度を小さくすることに
より、側面が急峻な穴を形成することができる。金属層
の加工時には、第1の収束光線束を構成する光線と加工
対象物の表面の法線とのなす角度を大きくすることによ
り、ビームスポットを小さくして小径の穴を形成するこ
とができる。
【0013】本発明のさらに他の観点によると、下地部
材の表面に金属層が密着した加工対象物を準備する工程
と、貫通孔を透過させてレーザビームのビーム断面を整
形する工程と、前記貫通孔を加工対象物の表面に結像さ
せる結像倍率可変の結像光学系を通して、前記レーザビ
ームを加工対象物の表面に入射させ、該加工対象物の金
属層に穴を形成し、該穴の底面に前記下地部材の一部を
露出させる工程と、前記加工対象物の表面上における前
記貫通孔の像が大きくなるように前記結像光学系の結像
倍率を変え、前記貫通孔を透過したレーザビームを前記
加工対象物に入射させて、前記金属層に形成された穴の
底面に露出している下地部材に穴を形成する工程とを有
するレーザ加工方法が提供される。
【0014】貫通孔の像を大きくすることにより、下地
部材に形成される穴の側面を急峻にすることができる。
【0015】本発明のさらに他の観点によると、下地部
材の表面に金属層が密着した加工対象物を準備する工程
と、貫通孔を透過させてレーザビームのビーム断面を整
形する工程と、少なくとも2つのレンズを含み前記貫通
孔を加工対象物の表面に結像させる結像光学系を通し
て、前記レーザビームを加工対象物の表面に入射させ、
該加工対象物の金属層に穴を形成し、該穴の底面に前記
下地部材の一部を露出させる工程と、前記結像光学系を
構成するレンズの少なくとも1つを、該結像光学系の光
軸方向に移動させて、前記貫通孔を通過した1次回折光
が該結像光学系でけられ、前記加工対象物上に前記貫通
孔の像が結ばれない状態にし、該貫通孔を透過したレー
ザビームを該加工対象物に入射させ、前記金属層に形成
された穴の底面に露出している前記下地部材に穴を形成
する工程とを有するレーザ加工方法が提供される。
【0016】貫通孔の像が結ばれない状態でレーザビー
ムを照射することにより、側面の急峻な穴を形成するこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の第1の実施例に
よるレーザ加工方法で用いられるレーザ加工装置の概略
図を示す。
【0018】レーザ光源1がパルスレーザビームを出射
する。レーザ光源1は、Nd:YAGレーザ発振器から
出射される基本波の第3高調波(波長355nm)を出
射する。なお、レーザ光源1として、その他Nd:YL
F等の固体レーザ発振器と、第3高調波を発生させる波
長変換素子とを用いることもできる。また、炭酸ガスレ
ーザ発振器の基本波(波長約10μm)を用いることも
可能である。
【0019】レーザ光源1から出射されたレーザビーム
がビームエキスパンダ2に入射する。ビームエキスパン
ダ2は、凹レンズ2Aと凸レンズ2Bとを含んで構成さ
れ、レーザビームのビーム径を拡大する。ビーム径を拡
大されたレーザビームが、折り返しミラー4で反射し、
ガルバノスキャナ5に入射する。ガルバノスキャナ5
は、レーザビームを2次元方向に走査する。
【0020】走査されたレーザビームが、対物レンズ6
に入射する。対物レンズ6は、例えばfθレンズで構成
され、XYステージ7に保持された加工対象物10の表
面にレーザビームを集光する。
【0021】ガルバノスキャナ5でレーザビームを走査
することにより、加工対象物10の表面内のある領域内
の任意の点にレーザビームを入射させることができる。
レーザビームの走査に、XYステージ7の動作を組み合
わせることにより、加工対象物10の表面内の任意の点
にレーザビームを入射させることができる。
【0022】ビームエキスパンダ2を通過した後のレー
ザビームが平行光線束になるとき、対物レンズ6により
収束されたレーザビームのスポットサイズが加工対象物
10の表面において最小になる。
【0023】図2(A)に、この状態のレーザビームの
伝搬の様子を示す。対物レンズ6にビーム径r1のレー
ザビームが入射する。対物レンズ6は、加工対象物10
の表面においてスポットサイズが最小になるようにレー
ザビームを収束させる。このとき、収束されたレーザビ
ームの最外周を伝搬する光線と、加工対象物10の表面
の法線とのなす角度(本明細書において、この角度を最
大入射角と呼ぶこととする。)をθ1とする。
【0024】図1に示す移動機構3が、凸レンズ2B
を、ビームエキスパンダ2の光軸方向に移動させること
ができる。移動機構3として、例えばボイスコイルを用
いた駆動機構、圧電素子を用いた駆動機構、圧電素子と
ストローク拡大機構とを組み合わせた駆動機構等を使用
することができる。凸レンズ2Bを凹レンズ2Aに近づ
けると、凸レンズ2Bを通過した後のレーザビームのビ
ーム径が小さくなり、やや発散する光線束が得られる。
【0025】図2(B)に、この状態のレーザビームの
伝搬の様子を示す。対物レンズ6の入射側の表面におけ
るレーザビームのビーム径r2が、図2(A)の状態の
ときのビーム径r1よりも小さくなる。また、対物レン
ズ6で収束されたレーザビームのスポットサイズは、加
工対象物10の表面よりも対物レンズ6から遠い位置で
最小になる。ビーム径が細くなること、及びスポットサ
イズ最小位置が対物レンズ6から遠ざかることにより、
最大入射角θ2が、図2(A)に示した状態における最
大入射角θ1よりも小さくなる。
【0026】次に、図3を参照して、本発明の第1の実
施例によるレーザ加工方法について説明する。
【0027】図3(A)に示すように、エポキシ樹脂等
からなる樹脂基板20の表面上に銅箔21が密着したプ
リント基板10を準備する。樹脂基板20の内部には、
銅配線パターン22が埋め込まれている。
【0028】図1に示した移動機構3を動作させて、レ
ーザビームのスポットサイズが銅箔21の表面において
最小になるように光学系を調整する。なお、実際には、
銅箔21の表面が、対物レンズ6の焦点深度内に配置さ
れればよい。
【0029】図3(A)に示すように、銅配線パターン
22の上方の点にレーザビームを入射させる。レーザビ
ームのエネルギにより銅箔21が除去され、穴25が形
成される。なお、穴25の底面に露出した樹脂層20の
表層部も除去され、窪みが形成される。例えば、銅箔2
1の表面におけるパルスエネルギ密度を約20J/cm
2以上にすると、銅箔21に穴を形成することができ
る。
【0030】図1に示したレーザ光源1から出射される
パルスレーザビームのパルスエネルギを低下させるとと
もに、凸レンズ2Bを凹レンズ2Aに近づける。
【0031】図3(B)に示したように、レーザビーム
の最大入射角θ2が、図3(A)の状態における最大入
射角θ1よりも小さくなるとともに、銅箔21の表面に
おけるスポットサイズが、銅箔21に形成された穴25
よりも大きくなる。このレーザビームの照射によって、
穴25の底面に露出している樹脂層20が除去され、銅
配線パターン22の表面まで達する穴26が形成され
る。例えば、樹脂層20の表面におけるパルスエネルギ
密度を約2J/cm2程度まで低下させても、樹脂層2
0に穴を形成することができる。
【0032】パルスエネルギ密度が約2J/cm2程度
の低密度である場合には、銅箔21には穴が形成されな
い。従って、銅箔21に形成された穴25の周囲の銅箔
21にレーザビームの外周近傍部分が照射されるが、こ
の部分の銅箔21は除去されずそのまま残る。
【0033】図3(B)に示した樹脂加工時には、レー
ザビームの最大入射角θ2が、図3(A)に示した銅箔
加工時の最大入射角θ1よりも小さい。このため、樹脂
層20に形成される穴26の側面の傾斜が急峻になる。
すなわち、穴26のテーパ率を大きくすることができ
る。
【0034】図4に、本発明の第2の実施例によるレー
ザ加工方法で用いられるレーザ加工装置の概略図を示
す。
【0035】レーザ光源1から出射されたパルスレーザ
ビームがフィールドレンズ30で平行光線束にされ、マ
スク31に入射する。マスク31に貫通孔が形成されて
おり、この貫通孔を通過したレーザビームがリレーレン
ズ32に入射する。マスク31は、レーザビームのビー
ム断面を整形する。リレーレンズ32を通過した後の光
学系は、図1に示した第1の実施例のレーザ加工方法で
用いられるレーザ加工装置の光学系と同一である。
【0036】リレーレンズ32は、移動機構33により
そのその光軸方向に移動可能に支持されている。リレー
レンズ32が、基準位置に配置されているとき、リレー
レンズ32及び対物レンズ6は、マスク31の貫通孔を
加工対象物10の表面上に結像させる。すなわち、リレ
ーレンズ32及び対物レンズ6が結像光学系を構成す
る。リレーレンズ32を基準位置からずらすと、加工対
象物10の表面上の像がぼける。また、マスク31の貫
通孔を通過した1次回折光がリレーレンズ32に入射し
ない位置までリレーレンズ32をマスク31から遠ざけ
ると、加工対象物10の表面上にマスク31の貫通孔の
像が形成されなくなる。
【0037】第2の実施例によるレーザ加工方法で加工
される加工対象物は、図3(A)及び(B)に示した第
1の実施例の加工対象物と同様のプリント基板である。
まず、マスク31の貫通孔を銅箔21の表面上に結像さ
せた状態で銅箔21に穴25を形成する。
【0038】銅箔21を貫通する穴25が形成される
と、レーザビームのパルスエネルギを低下させるととも
に、リレーレンズ32をマスク31から遠ざける。これ
により、銅箔21の表面の像がぼけるとともに、レーザ
ビームの最大入射角が小さくなる。
【0039】このため、第1の実施例の場合と同様に、
樹脂層20に形成される穴26のテーパ率を高めること
ができる。なお、樹脂層20の加工時に、マスク31の
貫通孔を通過した1次回折光がリレーレンズ32に入射
しないようになるまでリレーレンズ32をマスク31か
ら遠ざけ、加工対象物10の表面にマスク31の貫通孔
の像が形成されないようにしてもよい。
【0040】上記第2の実施例では、樹脂層20の加工
時に、マスク31の貫通孔の像を結ばせないような光学
系としたが、リレーレンズ32及び対物レンズ6を含む
光学系にズーミング機能を持たせてもよい。銅箔21を
加工するときには、マスク31の貫通孔の像を小さくし
て、小さな穴を形成する。樹脂層20を加工するときに
は、マスク21の貫通孔の像を大きくして、最大入射角
を小さくする。これにより、テーパ率の大きな穴を形成
することができる。
【0041】上記実施例では、図3(A)に示したよう
に、樹脂層20及びその上に形成された銅層21に穴を
形成する場合を示したが、樹脂からなる下地部材の表面
上に、銅以外の金属からなる層が形成されている加工対
象物に穴を形成する場合にも、同様の効果が得られるで
あろう。また、金属層の下地部材は、樹脂に限らず、レ
ーザビームによって金属よりも除去されやすい材料で形
成されたものであってもよい。例えば、グリーンシート
のように、焼結前のセラミックで形成された部材であっ
てもよい。
【0042】下地部材に穴を形成するときに、金属層の
表面におけるパルスエネルギ密度を、金属層に穴を形成
するために必要な閾値よりも低くすることが好ましい。
このようにパルスエネルギ密度を低くすると、金属層に
形成された穴よりも広い領域にレーザビームが照射され
ても、金属層に形成された穴とほぼ同一の大きさの穴を
下地部材に形成することができる。
【0043】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
開口数が大きくなる条件でレーザビームを収束させてビ
ームスポットを小さくし、金属層に小さな穴を形成する
ことができる。その後、最大入射角が小さくなる条件で
レーザビームを加工対象物に照射することにより、金属
層の下地部材に、テーパ率の大きな穴を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例によるレーザ加工方法
で使用されるレーザ加工装置の概略図である。
【図2】 図1に示したレーザ加工装置の凸レンズを移
動させたときのレーザビームの伝搬の様子を示す図であ
る。
【図3】 本発明の第1の実施例によるレーザ加工方法
を説明するための加工対象物の断面図である。
【図4】 本発明の第2の実施例によるレーザ加工方法
で使用されるレーザ加工装置の概略図である。
【図5】 従来のレーザ加工方法を説明するための加工
対象物の断面図である。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 ビームエキスパンダ 3、33 移動機構 4 折り返しミラー 5 ガルバノスキャナ 6 対物レンズ 7 XYステージ 10 加工対象物 20 樹脂層 21 銅層 22 銅配線パターン 25、26 穴 30 フィールドレンズ 31 マスク 32 リレーレンズ 100 樹脂層 101 銅層 102 銅配線パターン 103a、103b レーザビーム 104、105 穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の材料からなる下地部材の表面に金
    属層が密着した加工対象物の該金属層の表面に、対物レ
    ンズによって集光されたレーザビームを入射させ、該金
    属層に穴を形成し、前記下地部材の一部を露出させる工
    程と、 前記対物レンズの入射側の表面におけるレーザビームの
    ビーム径を小さくする工程と、 ビーム径の小さくされたレーザビームを前記対物レンズ
    で集光し、集光されたレーザビームを前記加工対象物の
    金属層に形成された穴の底面及び穴の周辺部に入射さ
    せ、該金属層に形成された穴の底面に露出している前記
    下地部材に穴を形成する工程とを有するレーザ加工方
    法。
  2. 【請求項2】 前記ビーム径を小さくする工程が、前記
    加工対象物に入射するレーザビームの経路内に配置され
    たレンズを、該レーザビームの進行方向に移動させる工
    程を含む請求項1に記載のレーザ加工方法。
  3. 【請求項3】 第1の材料からなる下地部材の表面に金
    属層が密着した加工対象物の該金属層の表面に、第1の
    収束光線束を入射させ、該金属層に穴を形成し、前記下
    地部材の一部を露出させる工程と、 前記加工対象物の表面のうち前記穴を含む領域に、第2
    の収束光線束を入射させ、前記穴の底面に露出した前記
    下地部材に穴を形成する工程とを有し、 前記加工対象物の、前記第1の収束光線束の入射位置に
    おける法線と、前記第2の収束光線束を構成する光線と
    のなす最大角度が、該法線と前記第1の収束光線束を構
    成する光線とのなす最大角度よりも小さいレーザ加工方
    法。
  4. 【請求項4】 下地部材の表面に金属層が密着した加工
    対象物を準備する工程と、 貫通孔を透過させてレーザビームのビーム断面を整形す
    る工程と、 前記貫通孔を加工対象物の表面に結像させる結像倍率可
    変の結像光学系を通して、前記レーザビームを加工対象
    物の表面に入射させ、該加工対象物の金属層に穴を形成
    し、該穴の底面に前記下地部材の一部を露出させる工程
    と、 前記加工対象物の表面上における前記貫通孔の像が大き
    くなるように前記結像光学系の結像倍率を変え、前記貫
    通孔を透過したレーザビームを前記加工対象物に入射さ
    せて、前記金属層に形成された穴の底面に露出している
    樹脂部材に穴を形成する工程とを有するレーザ加工方
    法。
  5. 【請求項5】 下地部材の表面に金属層が密着した加工
    対象物を準備する工程と、 貫通孔を透過させてレーザビームのビーム断面を整形す
    る工程と、 少なくとも2つのレンズを含み前記貫通孔を加工対象物
    の表面に結像させる結像光学系を通して、前記レーザビ
    ームを加工対象物の表面に入射させ、該加工対象物の金
    属層に穴を形成し、該穴の底面に前記下地部材の一部を
    露出させる工程と、 前記結像光学系を構成するレンズの少なくとも1つを、
    該結像光学系の光軸方向に移動させて、前記貫通孔を通
    過した1次回折光が該結像光学系でけられ、前記加工対
    象物上に前記貫通孔の像が結ばれない状態にし、該貫通
    孔を透過したレーザビームを該加工対象物に入射させ、
    前記金属層に形成された穴の底面に露出している前記下
    地部材に穴を形成する工程とを有するレーザ加工方法。
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