JP2004260388A - 光電センサの出力補正方法及びシート材種判別装置 - Google Patents

光電センサの出力補正方法及びシート材種判別装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被検出物が存在しない状態で光電センサの出力状態の判別が可能であり、例えば、光電センサの出力信号レベルに応じた適正なしきい値を設定する。
【解決手段】印刷版12及び合紙50が存在しない状態で光電センサの信頼度の判別を行う。すなわち、投光部52Aから出力した光を反射ミラー70を介して受光部52Bで受け、この受けた光から基準値を設定し、この基準値に基づいて現状で最適なしきい値を選定し、更新するようにした。これにより、印刷版12と合紙50の検出出力信号レベルのほぼ中間値のしきい値とすることができ、誤検出を防止することができる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受光部が受光する受光量に応じた一定条件下での出力信号レベルの変動を補正する光電センサの出力補正方法、並びに第1のシート材又は第2のシート材の有無並びに種類を判別するためのシート材種判別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、媒体を検出する場合、発光部から発した光が受光部に入射されるのを遮る媒体の有無に応じて大きさの異なる電気信号を出力するフォトセンサが用いられ、このフォトセンサから出力された電気信号と予め設定された閾値とを比較して媒体の有無を判定することがなされている。
【0003】
なお、参考として前記フォトセンサの適用例を説明する。
【0004】
近年、支持体上に画像記録面(感光層)が設けられた画像記録材料(印刷版)を用い、この印刷版の感光層としての乳剤面に直接レーザビーム等で画像を記録する技術が開発されてきている(印刷版露光装置)。このような技術では、印刷版への迅速な画像記録が可能となっている。
【0005】
印刷版は、カセットへ積み重ねてストックされているが、画像記録面に傷がつくことを防止するため薄膜状の保護シートである合紙を印刷版の間に挿入するようにしている。このため、カセット内では、印刷版と合紙とが交互に積み重ねられることになる。
【0006】
合紙は、印刷版の特に乳剤面の保護のためには重要な役割を果たすが、露光部での露光時には不要であるため、カセットから取り出し、露光部へ至るまでの間には、印刷版から取り除く必要がある。
【0007】
この場合、確実に合紙が取り除かれたことを判別するために、上記フォトセンサ等が用いられる。
【0008】
ここで、フォトセンサは汚れや経時劣化によって特性が変化し、媒体有り、無し時に出力される大小2つの電気信号の差が小さくなり、誤検出することがある。
【0009】
このため、媒体有りと無しとで検出する異なる電気信号を記憶し、両者の差が設定値よりも小さいか否かを判定し、小さい場合に差が所定値以上となるように発光部の抵抗を調整することが提案されている(特許文献1参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−20991号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1では、媒体の有りと無しの2種類の電気信号が必要である。言い換えれば、媒体が有ることを事前に知っていなければならず、このために、別途センサが必要となるが、この点特許文献1では、なんら記載がなく、判定するセンサ自体がすでに誤検出を起こしている場合には、適正な判別ができないという不具合がある。
【0012】
本発明は上記事実を考慮し、被検出物が存在しない状態で光電センサの出力状態の判別が可能であり、例えば、光電センサの出力信号レベルに応じた適正なしきい値を設定することができる光電センサの出力補正方法及びシート材種判別装置を得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、投光部と受光部とが対となって構成され、当該投光部から出力された光が被検出物からの反射又は透過光を受光部で受光し、当該被検出物の有無及び種類の何れか一方を、予め設定されたしきい値と比較して判別するための光電センサにおいて、前記受光部が受光する受光量に応じた一定条件下での出力信号レベルの変動を補正する光電センサの出力補正方法であって、前記被検出物が存在しない状態で前記投光部から出力された光を直接又は反射させて受光部へ案内し、案内された光に基づく出力信号レベルを基準値とし、前記基準値に基づいて、前記投光部の発光量、前記受光部で受光した光を出力信号に変換するときのゲイン、前記しきい値の少なくとも何れか1つを選択し、適正レベルに調整することを特徴としている。
【0014】
請求項1記載の発明によれば、投光部からの光を被検出物を介さずに受光部に直接入力した光によって、出力レベルの基準値を得るようにしているため、被検出部による受光量の低下、変動等がない状態で基準値を得ることができる。
【0015】
この基準値に基づいて、投光部の発光量、前記受光部で受光した光を出力信号に変換するときのゲイン、前記しきい値の少なくとも何れか1つを適正レベルに調整する。
【0016】
前記3種の調整対象は、互いに相関関係があり、投光部の発光量を調整して、初期の発光量を常に維持すれば、ゲインやしきい値等を変更する必要はない。
【0017】
また、ゲインを調整することで、投光部の発光量の低下を相殺することも可能である。さらに、発光量の変動分をしきい値を調整することで、補正することもできる。
【0018】
従って、前記3種の調整対象の少なくとも1つを調整すればよいが、これらを組み合わせて調整するようにしてもよい。
【0019】
上記調整によって、被検出物の有無並びに種類の判別を適正に行うことができ、経時的劣化は発光面や受光面の汚れ等に起因する誤検出を防止することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、一方が平滑表面の第1のシート材と、他方が粗表面の第2のシート材を搬送可能な搬送系に設けられた光電センサを備え、前記光電センサは投光部と受光部とが対となって構成され、前記光電センサの投光部からの光を照射し、当該照射した光の透過又は反射光を前記光電センサの受光部で受光し、前記第1のシート材又は第2のシート材の有無並びに種類を判別するためのシート材種判別装置であって、前記受光部によって受光した光に基づく出力信号レベルを予め設定されたしきい値と比較するための比較手段と、前記比較手段での比較の結果に基づいて前記第1シート材の有、第2のシート材の有、或いはシート材無を判別する判別手段と、前記判別手段でシート材無と判別していることを条件として、前記投光部からの光を受光部で受光する検査受光手段と、前記検査受光手段で受光した光に基づく出力信号レベルを基準値として設定する基準値設定手段と、前記基準値設定手段で設定された基準値に基づいて、前記投光部の発光量、前記受光部で受光した光を出力信号に変換するときのゲイン、前記しきい値の少なくとも何れか1つを選択し、適正レベルに調整する調整手段と、を有している。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、判別手段でシート材(第1のシート材及び第2のシート材)が無いことを判別する。このシート材無を条件として、検査受光手段による検査受光を実行する。
【0022】
検査受光手段では、シート材無が条件であるため、シート材を介することによる光量の変動がなく、投光部からの光を直接受光部で受けることができる。
【0023】
基準値設定手段では、検査受光手段で受光した光に基づいて、基準値を設定する。この基準値は、投光部の発光量の経時的変化によって変化することになる。
【0024】
調整手段では、基準値に基づいて、前記投光部の発光量、前記受光部で受光した光を出力信号に変換するときのゲイン、前記しきい値の少なくとも何れか1つを選択し、適正レベルに調整する。
【0025】
前記3種の調整対象は、互いに相関関係があり、投光部の発光量を調整して、初期の発光量を常に維持すれば、ゲインやしきい値等を変更する必要はない。
【0026】
また、ゲインを調整することで、投光部の発光量の低下を相殺することも可能である。さらに、発光量の変動分をしきい値を調整することで、補正するこtもできる。
【0027】
従って、前記3種の調整対象の少なくとも1つを調整すればよいが、これらを組み合わせて調整するようにしてもよい。
【0028】
上記調整によって、被検出物の有無並びに種類の判別を適正に行うことができ、経時的劣化は発光面や受光面の汚れ等に起因する誤検出を防止することができる。
【0029】
請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、前記光電センサが反射型の光電センサであり、前記検査受光手段による受光の際に、前記投光部からの光の正反射若しくは拡散反射成分を受光部で受光するための反射板をさらに有することを特徴としている。
【0030】
請求項3に記載の発明によれば、反射型の光電センサの場合、シート材が存在しないときの投光部からの発光方向には、受光部が存在しない。そこで、投光部からの光が受光部に反射して入力する反射板を予め設置しておくことで、シート材が無い状態で、確実に投光部からの光を受光部へ案内することができる。なお、この場合の反射板の組み付け角度は、投光部からの光軸の正反射位置に受光部が位置してもよいし、拡散反射成分を受光する位置であってもよい。検査対象の光量は大きければ大きいほど、調整精度がよくなるからである。
【0031】
請求項4に記載の発明は、前記請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記第1のシート材が画像記録層と金属製ベース層とで構成され表面が平滑仕上げの印刷版であり、前記第2のシート材が前記画像記録層を保護するための表面が粗仕上げの合紙であり、前記光電センサの投光部から出力した光を前記印刷版又は合紙の表面で反射した反射光を受光部で受光する構成となっており、前記受光部の受光角度が、投光部からの光の正反射方向とは異なる角度で受光することを特徴としている。
【0032】
請求項4に記載の発明によれば、印刷版の画像記録層へ自動的に画像を記録する印刷版画像記録装置等では、複数の印刷版を積み重ねてストックしておき、自動的に枚葉して、画像記録部へ搬送する。
【0033】
このとき、印刷版の画像記録層の傷付き防止のため、合紙を挟んだ状態でストックしている。合紙は、薄肉素材であり、印刷版の表面が平滑面であるのに対し、その表面は粗面仕上げとなっている。
【0034】
前記搬送系では、合紙を前記画像記録部への搬送中に剥離し、印刷版のみを画像記録部へ送り出す必要がある。このため、確実に剥離されているか否かを光電センサにより判別している。
【0035】
単一の光電センサでシート材(ここでは、印刷版と合紙)の種類を判別するため、受光部は、投光部からの光を正反射方向とは異なる角度で受光する配置構成としている。このため、表面が平滑な印刷版で反射した光は、そのほとんどが受光部へ至らず、受光光量が少なくなるため出力信号レベルも小さい。
【0036】
一方、表面が粗面仕上げの合紙で反射した光は、散乱するため、比較的多くの光を受光部で受けることができ、受光光量が多く出力信号レベルが大きい。
【0037】
このように、正反射以外の位置で受光することで、2種の異なるシート材での反射受光光量に差が生じ、この2種の出力信号レベルの間にしきい値を設定しておけば、種類の判別が可能となる。
【0038】
上記、2種の出力信号レベルの間にしきい値を設けるため、投光部で発光量の経時的劣化があると、出力信号レベル差が少なくなり、判別が難しくなる。
【0039】
このため、請求項2に記載のように、常に、適正な調整を行うことは、印刷版及び合紙の判別を行う系には、非常に有効となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明が適用された印刷版自動画像記録システム10の実施の形態が示されている。まず、この印刷番自動画像記録システム10の概略構成について説明する。
【0041】
印刷版自動画像記録システム10は、印刷版12の画像形成層に光ビームを照射して画像を露光する露光部14と、印刷版12を枚葉し、前記露光部14へ搬送する枚葉搬送部15と、の2つのブロックに分かれている。また、この印刷版自動露光装置10によって、露光処理された印刷版12は、印刷版自動画像記録システム10に隣接した設置された図示しない現像装置へ送り出されるようになっている。
(露光部の構成)
図1に示される如く、露光部14は、印刷版12を周面に巻付けて保持する回転ドラム16を主要部として構成されており、印刷版12は、搬送ガイドユニット18に案内されて、この回転ドラム16の接線方向から送り込まれるようになっている。回転ドラム16の図1の上部には、パンチャー24が配設されている。
【0042】
搬送ガイドユニット18は、給版ガイド20と排版ガイド22とで構成されている。
【0043】
搬送ガイドユニット18の給版ガイド20と排版ガイド22とは、互いの相対位置関係が横V字型とされ、図1の右端部側の中心として、所定角度回動する構造となっている。この回動によって、給版ガイド20及び排版ガイド22を選択的に前記回転ドラム16又はパンチャー24に対応させることができる。
【0044】
印刷版12は、まず、給版ガイド20に案内されてパンチャー24へ送り込まれ、この印刷版12の先端に位置決め用の切欠きを形成する。
【0045】
印刷版12は、パンチャー24による処理後、一旦給版ガイド20に戻されることで、回転ドラム16に対応する位置に移動される。
【0046】
回転ドラム16は、図示しない駆動手段によって、印刷版12の装着露光方向(図1の矢印A方向)及び装着露光方向と反対方向となる印刷版12の取外し方向(図1の矢印B方向)へ回転される。
【0047】
図1に示されるように、露光部14に設けられている回転ドラム16には、外周面の所定の位置に、先端チャック26が取付けられている。露光部14では、この回転ドラム16に印刷版12を装着するときに、先ず、先端チャック26が、搬送ガイドユニット18の給版ガイド20によって送り込まれる印刷版12の先端に対向する位置(印刷版装着位置)で回転ドラム16を停止させる。
【0048】
露光部14には、印刷版装着位置で先端チャック26に対向して装着ユニット28が設けられている。先端チャック26は、この装着ユニット28の伸縮ロッド28Aが伸長して一端側が押圧されることにより、回転ドラム16の周面との間に印刷版12の挿入が可能となる。
【0049】
露光部14では、印刷版12の先端が先端チャック26と回転ドラム16の間に挿入された状態で、装着ユニット28の伸縮ロッド28Aを引き戻して先端チャック26への押圧を解除することにより、印刷版12の先端を先端チャック26と回転ドラム16の周面との間で挟持して保持する。
【0050】
このときに、印刷版12は、先端が回転ドラム16に設けられた位置決めピン(図示省略)に突き当てられて位置決めされる。
【0051】
露光部14では、回転ドラム16に印刷版12の先端が固定されると、回転ドラム16を装着露光方向へ回転する。これにより、搬送ガイドユニット18の給版ガイド20から送り込まれる印刷版12は、回転ドラム16の周面に巻き付けられる。
【0052】
回転ドラム16の周面近傍には、印刷版装着位置よりも装着露光方向の下流側にスクイズローラ30が配置されている。このスクイズローラ30は、回転ドラム16に向けて移動することにより回転ドラム16に巻き付けられる印刷版12を回転ドラム16へ向けて押圧し、印刷版12を回転ドラム16の周面に密着させる。
【0053】
また、露光部14には、スクイズローラ30よりも回転ドラム16の装着露光方向上流側、かつ先端チャックのホームポジションよりも上流側近傍に後端チャック着脱ユニット32が配置されている。後端チャック着脱ユニット32には、回転ドラム16へ向けて突出されたシャフト34の先端に後端チャック36が装着されており、待機状態では後端チャック36が回転ドラム16から離間させた状態で保持されている。
【0054】
露光部14では、回転ドラム16に巻き付けた印刷版12の後端が、後端チャック着脱ユニット32に対向すると、シャフト34を突出させて、後端チャック36を回転ドラム16の所定の位置に装着する。これにより、後端チャック36が、回転ドラム16との間で印刷版12の後端を挟持して保持する。
【0055】
露光部14では、印刷版12の先端及び後端を回転ドラム16に保持させるとスクイズローラ30を離間させる。この後、露光部14では、回転ドラム16を所定の回転速度で高速回転させながら(主走査)、この回転ドラム16の回転に同期させて、記録ヘッド部37を回転ドラム16の軸線方向へ移動させながら画像データに基づいて変調した光ビームを照射する。
【0056】
図1に示される如く、露光部14では、印刷版12への走査露光が終了すると、印刷版12の後端を保持している後端チャック36が後端チャック着脱ユニット32に対向する位置で回転ドラム16を一時停止させ、回転ドラム16から後端チャック36を取り外す。これにより、印刷版12の後端が開放される。
【0057】
その後、回転ドラム16を印刷版12の取出し方向へ回転させることで、印刷版12は後端側から回転ドラム16の接線方向に沿って、搬送ガイドユニット18の排版ガイド22へ排出され、その後、次工程の現像装置へ搬送される。
(枚葉搬送部の構成)
図1に示される如く、枚葉搬送部15には、装置設置面に対して平行とされた複数のカセット100(本実施の形態では上下2段積み)を収容するカセット収容部101が設けられている。
【0058】
図1に示される如く、カセット収容部101の上方には、吸盤102をアーム104を介して吊り下げ支持すると共に当該吊り下げ支持する基点106をカセット100の図1の左右方向へ略水平移動可能な移動機構110が設けられている。
【0059】
移動機構110は、複数の吸盤102をカセット100の幅方向に沿って支持するプレートと、このプレートが掛け渡される一対のレール(共に図示省略)を備えている。
【0060】
前記吸盤102を支持する基点106は、回動可能とされている。ここで、カセット100から印刷版12を持ち出す際、吸盤102が取付られるプレートは、レール上におけるカセット100の図1の右端部に位置している。
【0061】
図2に示される如く、カセット100には、最上層に合紙50、次層に(支持体層12が上向き(乳剤面12Bが下向き)とされた印刷版12の順に、合紙50と印刷版12とが交互に積層されている。
【0062】
このため、吸盤102は、カセット100内の最上層の合紙50に直接接触することになる。
【0063】
接触した時点で吸盤102に吸着力を持たせると、最上層の合紙50はもちろん、その下層の印刷版12にも吸着力が伝えられ、合紙50と印刷版12とが対となって吸着されて、持ち上げられる。このとき、カセット100に設けられたさばき板100Aに当接することよって、吸着した合紙50及び印刷版12以外の下層の合紙50又は印刷版12をさばくことができる位置まで上昇するようになっている。
【0064】
さばき板100Aによるさばきが終了した状態で、吸盤102を支持するプレートは、基点106を中心に図1の反時計方向へ回転し始め、かつレールに沿ってカセット100の図1の左方向へ移動を開始する。これにより、吸盤102の吸着点は、例えば、サイクロイド曲線を描きながら移動することになる。
【0065】
前記吸盤102が180°回転すると、合紙50と印刷版12は、横U字型に屈曲され、図1の状態では下側が合紙50、上側が印刷版12となって、少なくとも先端部が搬送路112上に位置され、搬送ローラ114へ受け渡されるようになっている。
【0066】
なお、移動機構110では、それぞれのカセット100に対応して、移動軌跡が設定される。すなわち、カセット100の図1の左右の位置、並びに高さ方向の差に応じて、吸盤102による吸着位置が異なるため、それぞれのカセット100に適した移動軌跡を設定し、この設定に基づいて移動するようになっている。なお、特に、下段のカセット100から印刷版12及び合紙50を取り出す際は、上段のカセット100との干渉を防止するための移動軌跡が設定されるようになっている。
【0067】
搬送ローラ114の下流側には、合紙剥離ユニット116が配設されている。
【0068】
本実施の形態では、搬送ローラ114へ到達する際には、合紙50は印刷版12の下面側となっているため、合紙剥離ユニット116は、搬送経路の下側に配設されている。
【0069】
剥離ユニット116は、搬送路に沿って互いに上下流側の位置関係となる搬送ローラ118(上流側)と、合紙剥離ローラ120(下流側)と、が設けられている。
【0070】
搬送ローラ118には、無端のベルト122が巻き掛けられている。このベルト122は、搬送ローラ118よりも下方(搬送路から離れる方向)かつ下流側に配設された一対の排出端ローラ124の下ローラ124Aに巻き掛けられている。
【0071】
一方、合紙剥離ローラ120にも、無端のベルト126が巻き掛けられている。このベルト126は、前記排出端ローラ124の上ローラ124Bに巻き掛けられている。
【0072】
この2本のベルト122、126によって搬送路の下側には、合紙収容箱128へ通じる分岐路129が形成される。
【0073】
また、前記搬送ローラ118は図1の反時計回り方向に回転駆動しており、前記合紙剥離ローラ120は図1の時計回り方向に回転駆動している。このため、合紙50が2本のベルト122、126に挟持された場合、この合紙50を前記搬送路から合紙収容箱128へ搬送案内される。
【0074】
ここで、合紙剥離ローラ120は、前記搬送路に対して接離する方向に移動可能となっており、通常はこの合紙剥離ローラ120は、搬送路から離間された位置に保持されている。すなわち、搬送ローラ114に挟持されて搬送されてくる印刷版12と合紙50とには、非接触であるため、この合紙剥離ローラ120の搬送方向に対して反対方向の回転駆動力は合紙50には伝わることがない。
【0075】
搬送路において、この合紙剥離ローラ120よりも下流側には、先端検出センサ130が設けられている。この先端検出センサ130は、搬送路に沿って搬送されてくる印刷版12の有無で信号が反転するため、先端部が到達した時点で信号が反転する。
【0076】
この先端検出センサ130によって印刷版12を検出(すなわち、この時点では、合紙50が貼り付いている。)すると、前記合紙剥離ローラ120を搬送路に接近する方向へ移動させる。これにより、合紙剥離ローラ120の駆動力(搬送方向とは反対の駆動力)が合紙50に伝わり、前記先端検出センサ130まで通過していった合紙50が戻されることになる。
【0077】
一方、搬送ローラ118では、継続して合紙50と印刷版12を搬送路に沿って送り続けているため、搬送ローラ118と合紙剥離ローラ120との間で合紙50が弛み、この弛んだ部分が前記2本のベルト122、126に挟持されるようになっている。
【0078】
なお、合紙50が戻される量分だけの時間が経過すると、合紙剥離ローラ120は、定常の位置(搬送路から離れた位置)に戻されるため、印刷版12との接触はなく、摺動し合うようなことはない。
【0079】
合紙50は、前記2本のベルト122、126に挟持されることで、分岐路129に沿って合紙収容箱130へ案内され、排出される。
(印刷版/合紙判別機構)
合紙50が剥離された印刷版12は、搬送路112の下流端に沿って設けられた前記給版ガイド18へ送り込まれるが、この搬送路112の下流端と給版ガイド18との間には、光電センサ52が配設されている。
【0080】
図3に示される如く、この光電センサ52は、反射型であり、前記搬送112の下側に設けられている。このため、光電センサ52では、印刷版12が通過するときに投光部52Aから照射される光がこの印刷版12の表面で反射し、その反射光を受光部52Bで受けることで印刷版12の通過を判別する。
【0081】
ここで、合紙50は、定常ではこの位置に到達することはないが、誤って剥離されずに印刷版12に密着した状態で到達することがあり得る。このような不具合は、回転ドラム16に巻き付ける以前で監視し、必要に応じて警告等の処置をとる必要がある。
【0082】
このため、上記光電センサ52では、印刷版12と合紙50とを判別する機能を併せ持っている。
【0083】
図4に示される如く、光電センサ52の投光部52Aと受光部52Bとの配置の関係は、一般には、投光部52Aが印刷版12又は合紙50に向かって入射する角度θ1と同一の反射角度θ2(θ1=θ2)とが同一となるように受光部52Bが配置される(正反射の角度で受光)。
【0084】
しかし、本実施の形態では、受光部52Bは投光部52Aの入射角θ1に対して異なる角度θ3の位置に受光部52Bを配置している(正反射とは異なる角度で受光)。
【0085】
これは、印刷版12の表面仕上げと、合紙50の表面仕上げの違いによって両者の判別するためになされている。すなわち、印刷版12は、表面が平滑面仕上げとなっており、投光部52Aから照射された光のほとんどが正反射するため、受光部52Bへ入力する光量が少ない(図5(A)参照)。一方、合紙50の表面は粗面仕上げとなっており、投光部52Aから照射された光が乱反射し、多くの光が受光部52Bで受光可能となる(図5(B)参照)。
【0086】
この光量差を得るために、受光部52Bの位置を正反射の角度とは異なる位置としており、当該光量差の中間をしきい値とすることで(図5(C)参照)、検出した光量に基づく出力信号レベルでの種類の判別(印刷版12か合紙50かの判別)を行うことができる。
【0087】
図6には、光電センサ52による印刷版/合紙判別のための機能ブロッック図が示されている。
【0088】
光電センサ52自体はアナログでありその出力は投光部52Aから受ける光の量に応じた電圧である。
【0089】
光電センサ52は、判別コントローラ54に接続されており、この判別コントローラ54には、発光動作部56が設けられている。この発光動作部56において設定された光量で投光部52Aを発光させるように発光ドライバ58へ信号を送出する。これにより、発光ドライバ58では指定された電圧(又は電流)に基づいて投光部52Aを発光させる。
【0090】
また、判別コントローラ54は、受光動作部60を備えており、この受光制御部60からの信号線が受光部52Bであるフォトトランジスタのコレクタに接続され、コレクタ−エミッタ電圧が印加されている。
【0091】
これにより、フォトトランジスタのエミッタからは、フォトトランジスタのベースで受けた光に応じたレベルの出力信号が出力される。
【0092】
出力信号は、A/D変換器62を介して比較部64に入力されている。比較部64には、しきい値メモリ66が接続されており、この比較部64において、出力信号としきい値とが比較され、その比較結果が判定部68へ送出されるようになっている。
【0093】
判定部68では、検出した出力信号が印刷版12によるものか、合紙50によるものかを判定し、合紙50と判定された場合には、エラー信号を装置全体を制御するメインコントロール部(図示省略)へ送出する。これにより、メインコトロール部では、エラー信号の受信に基づいて、装置を停止させたり、警告を発したり、さらには、誤って合紙50が密着した印刷版12を逆送する等の緊急回避措置がとられることになる。
【0094】
ここで、図1及び図4に示される如く、本実施の形態では、前記光電センサ52の配設された側とは、前記搬送路112を挟んで反対側に反射ミラー70が配設されている。
【0095】
この反射ミラー70は、印刷版12及び合紙50が存在しないときに、投光部52Aからの光が入射されるようになっている。この反射ミラー70は、投光部52Aと受光部52Bとの相対位置関係がほぼ正反射角度となるように配設されている。このため、受光部52Bでは、投光部52Aからの光をほとんど受けることができる構成となっている。
【0096】
本実施の形態では、上記印刷版12及び合紙50が存在しない時期を条件として、定期的或いは必要に応じて不定期に投光部52Aから光を受光部52Bで受け、検査受光を行っている。
【0097】
A/D変換器62と比較部64との間には、基準値設定部72が接続されている。基準値設定部72は、補正実行指示部74の指示に応じて出力信号(A/D変換後)が、基準値設定部72に送出される(検査受光)。
【0098】
基準値設定部72では、前記出力信号を基準値として設定し、しきい値調整部76に送出される。しきい値調整部76には、基準−しきい値マップ78が接続されており、前記基準値に基づいて、基準値−しきい値マップ78から経時劣化や汚れに起因する投光部52Aからの光量の変動を認識し、現状での最適なしきい値を設定する。
【0099】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0100】
印刷版12への画像記録が指示されると、まず、カセット100が選択される。このカセット100には、例えばサイズの異なる印刷版12がそれぞれ収容されており、指示されたサイズの印刷版12が収容されたカセット100が選択されることになる。
【0101】
カセット100が選択されると、このカセット100の段数に基づいて、移動機構110の移動軌跡が設定される。
【0102】
上記移動軌跡の設定が完了すると、移動機構110の吸盤102が吸着位置へ下降し、最上層の合紙50と接触する。この状態で吸着を開始すると、この吸着力は前記合紙50が通気性を持っているため、下層の印刷版12にも及ぶ。
【0103】
従って、吸着後、吸盤102が上昇すると、合紙50とその下層の印刷版12が対となって吸着力を受けて持ち出される。
【0104】
なお、このとき、さらに下層の合紙50や印刷版12が静電気等によって密着してくる場合がある。この場合、さばき板100Aに当接させることで、静電気等で密着した印刷版12等は排除され、吸盤102の吸引力のみで持ち出した合紙50と印刷版12が持ち出されていく。
【0105】
吸盤102の持ち出しと同期して、アーム104は図1の反時計回り方向へ回転を開始すると共に、基点106が搬送路112に沿って図1の左方向へ移動する。これにより、印刷版12と合紙50の先端部が、反転した状態で搬送路112上に到達する。すなわち、印刷版12が上層、合紙50が下層となる。
【0106】
この状態で印刷版12と合紙50とは搬送ローラ114に挟持され、図1の左方向に略水平に搬送されていき、合紙剥離ユニット116を通過して露光部14へと送られる。
【0107】
ここで、露光部14へ印刷版12を送り出す際、合紙50は不要であり、前記合紙剥離ユニット116によって合紙50が取り除かれる。
【0108】
露光部14での露光処理は以下の手順となる。
【0109】
給版ガイド20上の印刷版12は、回転ドラム16へ送り込まれ、先端チャック26によって印刷版12の先端部が保持され、この状態で回転ドラム16が回転することで回転ドラム16の周面に緊密に巻き付けられ、その後、後端チャック36によって印刷版12の後端が保持されることで、露光のための準備が完了する。
【0110】
この状態で、画像データを読み込み、記録ヘッド部37からの光ビームによって露光処理が開始される。露光処理は、回転ドラム16を高速で回転させながら(主走査)、記録ヘッド部37を回転ドラム16の軸線方向へ移動する、所謂走査露光である。
【0111】
露光処理が終了すると、搬送ガイドユニット18を切り換え(排版ガイド22を回転ドラム16へ対応させ)、次いで、回転ドラム16に巻きつけた印刷版12を接線方向から排出していく。このとき、印刷版12は、排版ガイド22に送られる。
【0112】
印刷版12が排版ガイド22に送られると、搬送ガイドユニット18を切り換え、排版ガイド22を排出口へ対応させ、印刷版12を排出させる。この排出方向には、現像部が設けられており、印刷版12は続けて現像処理される。
(光電センサによる合紙誤搬送監視)
前記合紙剥離ユニット116による剥離が正常に行われない場合、合紙50が印刷版12の下層に密着したまま露光部14へ送られることになる。このため、給版ガイド20の手前に光電センサ52を配置し、搬送されてくる印刷版12に合紙50が密着しているか否かを判断する。
【0113】
光電センサ52は、搬送路の下側に配置されているため、投光部52Aから出力した光は、正常であれば印刷版12のが画像記録層12Bの表面で反射し、異常であれば合紙50の表面で反射する。
【0114】
それぞれの反射光は、受光部52Bで受光し、その光電変換された出力信号がA/D変換後、比較部64へ入力される。
【0115】
比較部64では、予め設定されたしきい値をしきい値メモリ66から読み出して、出力信号レベルがしきい値よりも超えているか否かを判断し、判断結果を判定部68へ送出する。
【0116】
判定部68では、出力信号レベルがしきい値を超えている場合、合紙50であると判定し、警告信号をメインコトローラへ送出する。この警告信号を受けてメインコトローラでは、装置の停止、警告を発令、誤って合紙50が密着した印刷版12の逆送等の緊急回避措置がとられる。
【0117】
上記判別は、受光部52Bが投光部52Aの入射角に対する正反射の角度とは異なる位置に設けられていることで判別可能となっている。
【0118】
すなわち、印刷版12で反射した光は、印刷版12の画像記録層12Bの表面が平滑であるため、正反射方向へ案内され、受光部52Bでの受光が少ない。一方、合紙50で反射した光は、合紙50の表面が粗面であるため、乱反射して広角に光が分散し、受光部52Bでの受光が多い。
【0119】
この受光量の差の中間値をしきい値として設定しておくことで、確実に印刷版12か合紙50かを判別することができる。
【0120】
ところが、投光部52Aの発光量は、経時的な劣化やレンズ等の光学系の汚れによって、低下していくことがある。発光量が低下すると、前記受光量の差が徐々に縮まり、それぞれの受光量がしきい値に近くなり、誤判別を起こす可能性がある。
【0121】
そこで、本実施の形態では、定期的或いは必要に応じて不定期に投光部52Aの発光量を受光部52Bで直接受け、このときの受光量に応じた光電変換された出力信号を基準値として、しきい値を設定(補正)するようにしている。
【0122】
この検査受光時期は、印刷版12及び合紙50が存在しないときに補正実行指示部74から検査受光の指示が基準値設定部72に送出される。
【0123】
これを受けて、基準値設定部72では、A/D変換器62の出力値を読み取る。すなわち、印刷版12及び合紙50が存在しない状態では、投光部52Aからの光は、反射ミラー70で反射し、この反射ミラー70における正反射の角度位置にある受光部52Bで受光される。従って、投光部52Aからの最大の光を受光部52Bで受けることができる。
【0124】
基準値設定部72では、入力された出力信号を基準値として設定し、この基準値から、しきい値調整部76では、基準値−しきい値マップ78に基づいてしきい値を設定し、しきい値メモリ66内のしきい値を更新する。
【0125】
以上説明したように本実施の形態では、印刷版12及び合紙50が存在しない状態で光電センサの信頼度の判別を行う。すなわち、投光部52Aから出力した光を反射ミラー70を介して受光部52Bで受け、この受けた光から基準値を設定し、この基準値に基づいて現状で最適なしきい値を選定し、更新するようにした。これにより、印刷版12と合紙50の検出出力信号レベルのほぼ中間値のしきい値とすることができ、誤検出を防止することができる。
【0126】
なお、本実施の形態では、しきい値を補正するようにしたが、しきい値は一定で投光部52Aの発光光量の調整に余裕があれば、例えば、経時劣化した分電流値を上げて発光光量を元の光量に戻すようにしてもよい。
【0127】
また、受光部52Bで検出した光を電気信号に変換する際のゲインを調整してもよく、上記しきい値の調整、投光部52Aの発光量の調整、並びにゲイン調整を併用してもよい。
【0128】
さらに、本実施の形態では、印刷版自動画像記録システム10における印刷版12と合紙50の判別を行うセンサとして光電センサ52を適用したが、上記光電センサ52の補正系は、この印刷版自動画像記録システム10に限らず、被検出物の有無の判定は、種類の判定に用いる全ての光電センサに対して適用可能である。
【0129】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明では、被検出物が存在しない状態で光電センサの出力状態の判別が可能であり、例えば、光電センサの出力信号レベルに応じた適正なしきい値を設定することができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る印刷版自動露光装置の概略図である。
【図2】本実施の形態に係る印刷版自動露光装置に適用されるカセット内の合紙と印刷版との集積状態を示す側面図である。
【図3】本実施の形態に適用光電センサの概略回路図である。
【図4】本実施の形態に係る光電センサの配置状態を示す正面図である。
【図5】(A)は印刷版を検出するときの反射方向を示す概略図、(B)は合紙を検出するときの光の反射方向を示す概略図、(C)は印刷版と合紙との受光量の差を示す特定図である。
【図6】光電センサによる印刷版/合紙の判別、並びにしきい値調整のための判別コントローラ機能ブロック図である。
【符号の説明】
10 印刷版自動画像記録システム
12 印刷版(第1のシート材)
12A 支持体層
12B 乳剤面(画像記録面)
14 露光部
15 枚葉搬送部
16 回転ドラム
18 給版ガイド
37 記録ヘッド部
50 合紙(第2のシート材)
52 光電センサ
52A 投光部
52B 受光部
54 判別コントローラ(シート材種判別装置)
56 発光動作部
58 発光ドライバ
60 受光動作部
62 A/D変換器
64 比較部(比較手段)
66 しきい値メモリ
68 判定部(判別手段)
70 反射ミラー(反射板)
72 基準値設定部(基準値設定手段)
74 補正実行指示部(検査受光手段)
76 しきい値調整部(調整手段)
78 基準−しきい値マップ
112 搬送路
116 合紙剥離ユニット

Claims (4)

  1. 投光部と受光部とが対となって構成され、当該投光部から出力された光が被検出物からの反射又は透過光を受光部で受光し、当該被検出物の有無及び種類の何れか一方を、予め設定されたしきい値と比較して判別するための光電センサにおいて、前記受光部が受光する受光量に応じた一定条件下での出力信号レベルの変動を補正する光電センサの出力補正方法であって、
    前記被検出物が存在しない状態で前記投光部から出力された光を直接又は反射させて受光部へ案内し、
    案内された光に基づく出力信号レベルを基準値とし、
    前記基準値に基づいて、前記投光部の発光量、前記受光部で受光した光を出力信号に変換するときのゲイン、前記しきい値の少なくとも何れか1つを選択し、適正レベルに調整することを特徴とする光電センサの出力補正方法。
  2. 一方が平滑表面の第1のシート材と、他方が粗表面の第2のシート材を搬送可能な搬送系に設けられた光電センサを備え、前記光電センサは投光部と受光部とが対となって構成され、前記光電センサの投光部からの光を照射し、当該照射した光の透過又は反射光を前記光電センサの受光部で受光し、前記第1のシート材又は第2のシート材の有無並びに種類を判別するためのシート材種判別装置であって、
    前記受光部によって受光した光に基づく出力信号レベルを予め設定されたしきい値と比較するための比較手段と、
    前記比較手段での比較の結果に基づいて前記第1シート材の有、第2のシート材の有、或いはシート材無を判別する判別手段と、
    前記判別手段でシート材無と判別していることを条件として、前記投光部からの光を受光部で受光する検査受光手段と、
    前記検査受光手段で受光した光に基づく出力信号レベルを基準値として設定する基準値設定手段と、
    前記基準値設定手段で設定された基準値に基づいて、前記投光部の発光量、前記受光部で受光した光を出力信号に変換するときのゲイン、前記しきい値の少なくとも何れか1つを選択し、適正レベルに調整する調整手段と、
    を有するシート材種判別装置。
  3. 前記光電センサが反射型の光電センサであり、前記検査受光手段による受光の際に、前記投光部からの光の正反射若しくは拡散反射成分を受光部で受光するための反射板をさらに有することを特徴とする請求項2記載のシート材種判別装置。
  4. 前記第1のシート材が画像記録層と金属製ベース層とで構成され表面が平滑仕上げの印刷版であり、前記第2のシート材が前記画像記録層を保護するための表面が粗仕上げの合紙であり、前記光電センサの投光部から出力した光を前記印刷版又は合紙の表面で反射した反射光を受光部で受光する構成となっており、前記受光部の受光角度が、投光部からの光の正反射方向とは異なる角度で受光することを特徴とする請求項2又は請求項3記載のシート材種判別装置。
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