JP5303492B2 - 給紙装置、画像形成装置 - Google Patents

給紙装置、画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5303492B2
JP5303492B2 JP2010038297A JP2010038297A JP5303492B2 JP 5303492 B2 JP5303492 B2 JP 5303492B2 JP 2010038297 A JP2010038297 A JP 2010038297A JP 2010038297 A JP2010038297 A JP 2010038297A JP 5303492 B2 JP5303492 B2 JP 5303492B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
unit
humidity
sheet
feeding roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010038297A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011173676A (ja
Inventor
純一 大浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2010038297A priority Critical patent/JP5303492B2/ja
Publication of JP2011173676A publication Critical patent/JP2011173676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5303492B2 publication Critical patent/JP5303492B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明は、複合機や複写機などの画像形成装置の技術分野に属し、特に画像形成部に用紙を供給する給紙装置に関する。
一般的に、複合機や複写機などの画像形成装置には、画像を形成するための用紙を画像形成部に供給する給紙装置が具備されている。給紙装置は、用紙が積層状態で載置された用紙カセットなどの用紙載置部と、用紙載置部から1枚ずつ用紙を繰り出す繰出ローラとを備えている。
下記特許文献1には、印刷指示が入力されると、用紙が載置される底板を加圧板により持ち上げて最上層の用紙をピックアップコロに当接させ、印刷が終了すると、加圧板を下降させて用紙とピックアップコロとの当接を解除する点、及び、給紙トレイ周辺の湿度を検出する湿度検出手段を設け、該湿度検出手段が所定値以上の湿度を検出した場合にのみ、印刷終了時に加圧板を下降させて用紙とピックアップコロとの当接を解除する点が開示されている。
下記特許文献2には、「薄紙を湿度の高い環境において底板上に載置した場合、底板下降動作のタイミングを通常よりも早く設定し、用紙と給紙コロが圧接し続ける時間・・・(中略)・・・を少なくするモードの制御プログラムを設定することもできる。このように、本実施形態によれば、使用条件及び環境についての情報に基づいて、底板が停止、或いは下降するタイミングの動作モードを種々変更設定し、各情報に基づいて給紙コロが用紙と圧接する時間を任意の最適な時間に変化させる([0010])」と記載されている。
特開平10−316251号公報 特開2002−284367号公報
環境湿度が高くなると用紙は吸湿し、該用紙の摩擦係数が増大する。そのため、環境湿度が高い状態下において通常の環境(湿度)と同じ接触圧で繰出ローラを用紙に接触させて該繰出ローラに回転動作を行わせると、繰出ローラと該繰出ローラと接触している部分との間に作用する摩擦力が強すぎることによって、用紙に皺が寄ったり、用紙が本来の搬送方向に対して傾斜して搬送されたり、或いは、複数枚の用紙が重なり合って搬送される重送状態が発生したり、用紙ジャムが発生したりするなどの不具合が生じ得る。
また、用紙を収納するカセットの中に用紙を入れておく時間や使用されないまま放置されている時間が長くなると、その間に生じた環境変動によって用紙の吸湿状態が変化し、摩擦力の増大により前記各不具合が発生しやすくなることが考えられる。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、用紙の吸湿状態の変化に拘らず、用紙を確実且つ適切に給紙することのできる給紙装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、用紙が積層状態で載置される用紙載置部と、前記用紙載置部に載置されている用紙を上から1枚ずつ下流側に向けて繰り出す繰出ローラと、前記用紙載置部と前記繰出ローラとを対接離反させる駆動部と、当該給紙装置の周辺湿度を検出する湿度検出部と、前記用紙載置部に載置された用紙が放置されている時間を放置時間として計測する放置時間計測部と、前記放置時間計測部により計測される前記放置時間と前記湿度検出部により検出される前記周辺湿度とに応じて、前記用紙載置部に載置された用紙と前記繰出ローラとの接触圧を前記駆動部で調整する駆動制御部とを備え、前記駆動制御部は、前記湿度検出部により検出される前記周辺湿度が高くなるほど、前記用紙載置部に載置された用紙と前記繰出ローラとの接触圧を小さくし、かつ、前記放置時間計測部により計測される前記放置時間が長くなるほど、前記用紙載置部に載置された用紙と前記繰出ローラとの接触圧を小さくする給紙装置である。
この発明によれば、前記環境検出部により検出される周辺環境に応じて、前記用紙載置部に載置された用紙と前記繰出ローラとの接触圧を前記駆動部で調整するようにしたので、環境湿度が高くなって用紙は吸湿し、該用紙の摩擦係数が増大したとしても、用紙と前記繰出ローラとの接触圧を前記駆動部で調整することで、用紙に皺が寄ったり、用紙が本来の搬送方向に対して傾斜して搬送されたり、或いは、複数枚の用紙が重なり合って搬送される重送状態が発生したり、用紙ジャムが発生したりするなどの不具合が生じるのを極力防止することが可能となる。
この発明によれば、前記湿度検出部により検出される湿度が高くなるほど、前記用紙載置部に載置された用紙と前記繰出ローラとの接触圧を小さくするようにしたので、環境湿度が高くなって用紙が吸湿し、該用紙の摩擦係数が増大したとしても、用紙に皺が寄ったり、用紙が本来の搬送方向に対して傾斜して搬送されたりするなどの不具合が生じるのを防止することができる。
前記放置時間計測部により計測される放置時間に応じて、前記用紙載置部に載置された用紙と前記繰出ローラとの接触圧を前記駆動部で調整するようにしたので、前記用紙載置部に載置された用紙が放置されている間に生じた環境変動によって用紙の吸湿状態が変化して用紙の摩擦係数が増大したとしても、用紙と前記繰出ローラとの接触圧を前記駆動部で調整することで、用紙に皺が寄ったり、用紙が本来の搬送方向に対して傾斜して搬送されたり、或いは、複数枚の用紙が重なり合って搬送される重送状態が発生したり、用紙ジャムが発生したりするなどの不具合が生じるのを極力防止することが可能となる。
この発明によれば、前記放置時間計測部により計測される放置時間が長くなるほど、前記用紙載置部に載置された用紙と前記繰出ローラとの接触圧を小さくするようにしたので、前記用紙載置部に載置された用紙が放置されている間に生じた環境変動によって用紙の吸湿状態が変化して該用紙の摩擦係数が増大したとしても、用紙に皺が寄ったり、用紙が本来の搬送方向に対して傾斜して搬送されたりするなどの不具合が生じるのを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、
前記用紙載置部を有する給紙カセットをさらに備え、
前記放置時間は、前記給紙カセットの抜き差しが行われてから次の前記給紙カセットの抜き差しが行われるまでの時間である
請求項1に記載の給紙装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記用紙載置部を有する給紙カセットをさらに備え、
前記放置時間は、用紙が前記給紙カセットに収納されたまま放置されている時間である
請求項1又は2に記載の給紙装置である。
請求項に記載の発明は、
請求項1乃至3の何れか一項に記載の給紙装置と、
前記給紙装置から供給される用紙に対して画像形成動作を行う画像形成部と
を備える画像形成装置である。
この発明によれば、画像形成装置において、請求項1乃至3の何れか一項に記載の発明による効果が得られる。
本発明によれば、周辺環境や用紙の放置時間に起因して用紙が吸湿化しても、用紙を確実且つ適切に給紙することができる。
本発明に係る給紙装置の第1の実施形態を示す図である。 記憶部に記憶されているテーブルの一例である。 駆動制御部による昇降板の駆動制御を示すフローチャートである。 本発明に係る給紙装置の第2の実施形態を示す図である。 記憶部に記憶されているテーブルの一例である。 制御部による昇降板の駆動制御を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る給紙装置の実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る給紙装置の第1の実施形態を示す図である。
図1に示す給紙装置1は、複写機やプリンタ、或いは複合機等の画像形成装置に搭載されるものである。画像形成装置は、図示しないが、感光体ドラムと、画像データに基づきレーザ等を出力して感光体ドラムを露光する光走査部と、感光体ドラムの表面に形成された静電潜像を顕像化して画像を形成する現像部と、感光体ドラム上に形成された画像を、本発明に係る給紙装置から供給した用紙に転写する転写部と、画像が転写された用紙を加熱して該画像を用紙に定着させる定着部とを備える画像形成部を有し、画像形成部による画像形成後の用紙は予め定められた用紙排出部に排出されるようになっている。
なお、画像形成装置が複合機や複写機などの場合には、原稿の画像をCCD(Charge Coupled Device)センサや露光ランプ等の照明部を用いて光学的に読み取る原稿読取部や、その原稿読取部による読取位置に原稿を給送する原稿給送部、ユーザが画像形成装置に所望の動作を行わせる指示を入力するための操作部等が更に設けられる。
図1に示すように、給紙装置1は、予め決められた用紙サイズの用紙を収納する給紙カセット2と、前記給紙カセット2が抜き差し可能に構成されたカセット収納部とを複数組備えている。給紙カセット2は、用紙が積層状態で載置される用紙載置部の一例としての昇降板3と、昇降板3を昇降させるための昇降機構4と、該昇降機構4に前記昇降板3の昇降駆動を行わせるための駆動力を前記昇降機構4に供給するモータ5と、前記昇降板3に載置されている用紙を上から1枚ずつ下流側に向けて繰り出す繰出ローラ6と、給紙装置1全体の動作を制御する制御部7とを備える。前記昇降機構4及びモータ5により駆動部が構成されている。
制御部7は、給紙カセット2が前記カセット収納部に収納されると、モータ5から駆動力を前記昇降機構4に供給させ、昇降板3上の用紙と繰出ローラ6とが接触して互いに予め定められた力で押し合う状態となる高さ位置まで昇降板3を上昇させる。昇降板3上の用紙と繰出ローラ6とが互いに押し合う力を接触圧という。
なお、ここでは、昇降板3上の用紙と繰出ローラ6とが互いに押し合う際、繰出ローラ6が弾性変形することにより昇降板3上の用紙と繰出ローラ6とが弾性的に押し合うとともに、昇降板3の高さ位置に応じて前記接触圧の大きさが変化するものとする。
給紙装置1は、更に、前記接触圧を検出するための接触圧検出部8と、当該給紙装置1の周辺環境を検出する環境センサ部(環境検出部に相当)9とを備える。
環境センサ部9は、昇降板3に載置されている用紙の吸湿状態を検出するためのものであり、当該給紙装置1の周辺湿度を検出する湿度センサ91を含んで構成されている。なお、用紙の紙質に大きな影響を与えるのは、特に用紙の近傍の環境であることから、環境センサ部9を、できるだけ昇降板3に載置されている用紙の近傍に配置すると、昇降板3に載置されている用紙の吸湿状態をより高精度に検出することができる。
制御部7は、データを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)、プログラムを予め記憶するROM、及び、前記プログラム等をROMから読み出して実行するCPUを備えて構成されており、本実施形態では、記憶部71及び駆動制御部72としての機能を有する。
記憶部71は、前記環境センサ部9により検出され得る複数種類の環境に応じて予め設定された昇降板3の高さ位置を予め記憶するものである。本実施形態では、前記環境の種類を給紙装置1の周辺湿度で規定している。
具体的には、本実施形態では、湿度センサ91により検出され得る湿度を所定数の予め定められた基準値で複数の湿度範囲に分割し、各湿度範囲を環境の種類として複数設定している。なお、ここでは、前記湿度センサ91により検出され得る湿度を1つの基準値「Hth(%)」で2つの湿度範囲「Hth(%)以上の湿度範囲」と「Hth(%)未満の湿度範囲」とに分割し、2種類の環境を設定している。
そして、本実施形態では、各環境(各湿度範囲)に対して前記昇降板3の高さ位置がそれぞれ設定されており、記憶部71は、各環境(各湿度範囲)と前記昇降板3の高さ位置との対応関係をテーブル形式で記憶している。図2は、記憶部71に記憶されているテーブルの一例である。
図2に示すテーブルは、湿度センサ91により検出される湿度が基準値Hth(%)未満の環境(以下、環境1という)に対して、前記昇降板3の高さ位置がR1に設定されており、また、湿度センサ91により検出される湿度が基準値Hth(%)以上の環境(以下、環境2という)に対して、前記昇降板3の高さ位置が前記環境1の場合の昇降板3の高さ位置R1より低い高さ位置R2に設定されている。なお、図2に示すように、前記環境1の場合における前記接触圧の設定を「通常環境設定」の名称を付し、また、前記環境2の場合における前記接触圧の設定を「高湿環境設定」の名称を付すものとする。
このように、本実施形態では、前記高湿環境設定における前記昇降板3の高さ位置R2は、前記通常環境設定における前記昇降板3の高さ位置R1より低い高さ位置に設定されている。これは、高湿環境である前記環境2では、繰出ローラ6が用紙を繰り出すときに、用紙と繰出ローラ6との間に生じる摩擦力が通常環境である前記環境1より増大して、用紙に皺が寄ったり、用紙が本来の搬送方向に対して傾斜して搬送されたり、或いは、複数枚の用紙が重なり合って搬送される重送状態が発生したり、用紙ジャムが発生したりするなどの不具合が生じるのを回避するためである。
すなわち、繰出ローラ6が用紙を繰り出すときに用紙と繰出ローラ6との間に生じる摩擦力は、用紙の摩擦係数と前記接触圧との積をパラメータとして決定する。ここで、環境が通常よりも高湿になった場合、用紙がより吸湿することで該用紙の摩擦係数が増大することとなり、その場合にも、仮に、昇降板3の高さ位置すなわち前記接触圧を前記通常環境と同一に設定したとすると、前記摩擦力が前記摩擦係数の増大に比例して増大することとなる。このように前記摩擦力が通常環境時の摩擦力より大きくなると、用紙に皺が寄ったり、用紙が本来の搬送方向に対して傾斜して搬送されたりするなどの不具合が生じ得る。
そこで、前述のように、昇降板3の高さ位置を通常環境より低い位置に設定して前記接触圧を前記通常環境時における接触圧F1より小さい力F2に設定することで、用紙の摩擦係数の増大による用紙と繰出ローラ6との摩擦力の増大を抑え、好ましくは、前記通常環境時の摩擦力と同等の摩擦力となるようにしている。
駆動制御部72は、給紙カセット2がカセット収納部に収納されると、次のような昇降板3の駆動制御を定期的に行う。図3は、駆動制御部72による昇降板3の駆動制御を示すフローチャートである。
図3に示すように、カセット収納部への給紙カセット2の収納後、周辺環境の湿度を確認すべきタイミングになると、駆動制御部72は、前記湿度センサ91から出力される湿度情報を取得し(ステップ♯1)、該湿度情報が示す湿度が前記基準値Hthより低いか否かを判断する(ステップ♯2)。
その結果、駆動制御部72は、前記湿度が前記基準値Hthより低いと判断した場合(前記環境1の場合)には(ステップ♯2でYES)、記憶部71が記憶しているテーブルを参照して昇降板3の高さ位置をR1に設定し、繰出ローラ6と用紙との接触圧をF1に設定する(ステップ♯3)。
一方、駆動制御部72は、前記湿度が前記基準値Hth以上であると判断した場合(前記環境2の場合)には(ステップ♯2でNO)、昇降板3の高さ位置を前記環境1の場合の高さ位置R1より低い高さ位置R2に設定して繰出ローラ6と用紙との接触圧を力F2(<F1)に設定する(ステップ♯4)。
以上のように、本実施形態では、周辺湿度が通常の湿度(通常環境)より高くなると、用紙の更なる吸湿によって該用紙自体の摩擦係数が大きくなるものと想定し、昇降板3の高さ位置を通常環境時における高さ位置より予め定められた量(R1−R2)だけ低くすることで、昇降板3上の用紙と繰出ローラ6との接触圧を、通常環境時における接触圧より小さくして、繰出ローラ6により用紙を繰り出す際の用紙と繰出ローラ6との間に生じる摩擦力が、通常環境時における摩擦力より大きくなるのをできるだけ抑えるようにした。
これにより、繰出ローラ6と用紙との間の摩擦力が通常環境時の摩擦力より大きくなることで用紙に皺が寄ったり、用紙が本来の搬送方向に対して傾斜して搬送されたり、或いは、複数枚の用紙が重なり合って搬送される重送状態が発生したり、用紙ジャムが発生したりするなどの不具合が生じるのを極力防止することができる。
次に、本発明に係る給紙装置の第2の実施形態について説明する。
前記第1の実施形態では、環境センサ部9(湿度センサ91)から出力される湿度情報を用いて、昇降板3の高さ位置、すなわち昇降板3上の用紙と繰出ローラ6との接触圧を決定するようにしたが、本実施形態においては、用紙が給紙カセット2に収納されたまま放置されている時間が長くなると、その放置期間に生じる環境変動の影響で用紙が吸湿化する点に着眼して、次のように構成したものである。図4は、本発明に係る給紙装置の第2の実施形態を示す図である。なお、本実施形態では、前記カセット収納部に対する給紙カセット2の抜き差しは、給紙カセット2内に用紙が無くなることでユーザが該給紙カセット2に用紙を補給する場合に行われるものとし、前記放置時間とは、給紙カセット2の抜き差しが行われてから次回給紙カセット2の抜き差しが行われるまでの時間とする。
図4に示すように、本実施形態に係る給紙装置1’は、環境センサ部9が備えられていない点と、カセット装着センサ10が備えられている点と、記憶部71及び駆動制御部72として機能する前記制御部7に代えて、記憶部71’,駆動制御部72’及び放置時間計測部73として機能する制御部7’が備えられている点とが、前記第1の実施形態と相違する。それ以外の点については前記第1の実施形態と略同様である。以下では、主に相違点について説明することとする。
カセット装着センサ10は、カセット収納部に給紙カセット2が装着されたか否かを検出するためのものである。カセット装着センサ10は、給紙カセット2の適所に臨むように並べて配置された一対の投受光器を備えてなり、給紙カセット2がカセット収納部に収納されると、投光器から出力されている光が前記給紙カセット2の適所で反射して受光器に受光されるように構成されている。カセット装着センサ10は、この反射光を受光した受光器から出力される信号を、前記カセット収納部に給紙カセット2が収納されたことを示す検出信号として後述する制御部7’に出力し、制御部7’は、該検出信号に基づいて、給紙カセット2がカセット収納部に収納されたことを認識する。
放置時間計測部73は、昇降板3上の用紙が放置されている時間を計測するためのものであり、本実施形態では、前記カセット装着センサ10から前記検出信号を受信すると時間の計測動作を開始する。
記憶部71’は、前記放置時間計測部73により計測され得る時間(以下、放置時間という)に応じて予め設定された昇降板3の高さ位置を予め記憶するものである。
具体的には、本実施形態では、前記放置時間計測部73により計測され得る放置時間を所定数の予め定められた基準値で複数の時間範囲に分割している。なお、ここでは、前記放置時間計測部73により計測され得る放置時間を1つの基準値「Tth(分)」で2つの時間範囲「Tth(分)以上の時間範囲」と「Tth(分)未満の時間範囲」とに分割している。
そして、本実施形態では、各時間範囲に対して前記昇降板3の高さ位置が設定されており、記憶部71’は、各時間範囲と前記昇降板3の高さ位置との対応関係をテーブル形式で記憶している。図5は、記憶部71’に記憶されているテーブルの一例である。
図5に示すテーブルは、前記放置時間計測部73により計測される放置時間が基準値Tth(分)未満の状況(以下、放置状況1という)に対して、前記昇降板3の高さ位置がR3に設定されており、前記放置時間が基準値Tth(分)以上の状況(以下、放置状況2という)に対して、前記昇降板3の高さ位置が前記放置状況1の場合の昇降板3の高さ位置R3より低い高さ位置R4に設定されている。
このように、本実施形態では、前記放置状況1よりも放置時間が長い前記放置状況2における前記昇降板3の高さ位置R4は、前記放置状況1における前記昇降板3の高さ位置R3より低い高さ位置に設定されている。これは、放置時間が長くなると、その間に生じる環境変動の回数が多数に亘り、それらの環境変動によって用紙がより吸湿した状態となる結果、前記第1の実施形態と同様に、繰出ローラ6が用紙を繰り出す際において、用紙と繰出ローラ6との間に生じる摩擦力が通常環境より増大して用紙に皺が寄るなどの前記各不具合が生じるという事態を回避するためであって、前述のように、前記放置状況2における昇降板3の高さ位置を前記放置状況1の場合よりも低い高さ位置に設定して前記繰出ローラ6と昇降板3上の用紙との接触圧を前記放置状況1における接触圧F3より小さい力F4(<F3)に設定することで、用紙自体の摩擦係数の増大による昇降板3上の用紙と前記繰出ローラ6との間の摩擦力の増大を抑え、好ましくは、前記放置状況2における摩擦力が前記放置状況1における摩擦力と同等の摩擦力になるようにしている。
図6は、本実施形態における制御部7’による昇降板3の駆動制御を示すフローチャートである。
図6に示すように、制御部7’は、カセット装着センサ10から出力される検出信号を受信し、給紙カセット2の抜き差しがあったことを検出すると(ステップ♯11でYES)、放置時間計測部73は、時間の計測動作を開始する(ステップ♯12)。そして、制御部7’は、前記繰出ローラ6と昇降板3上の用紙との接触圧の監視タイミングになったか否かを判断し(ステップ♯13)、前記監視タイミングになっていない場合には(ステップ♯13でNO)、画像形成指示がなされたか否かを判断する(ステップ♯14)。制御部7’は、画像形成指示がなされた場合には(ステップ♯14でYES)、ステップ♯11の処理に戻る一方、前記画像形成指示がなされていない場合には(ステップ♯14でNO)、ステップ♯13の処理に戻る。
ステップ♯13において、制御部7’は、前記監視タイミングになったと判断すると(ステップ♯13でYES)、駆動制御部72’は、前記放置時間計測部73から出力される放置時間情報を取得し(ステップ♯15)、該放置時間情報が示す放置時間が前記基準値Tth未満であるか否かを判断する(ステップ♯16)。
その結果、駆動制御部72’は、前記放置時間が前記基準値Tth未満であると判断した場合(前記放置状況1の場合)には(ステップ♯16でYES)、前記記憶部71’が記憶しているテーブル(図5に示すテーブル)を参照して昇降板3の高さ位置をR3に設定し、繰出ローラ6と昇降板3上の用紙との接触圧をF3に設定する(ステップ♯17)。
一方、駆動制御部72’は、前記放置時間が前記基準値Tth以上であると判断した場合(前記放置状況2の場合)には(ステップ♯16でNO)、前記記憶部71’が記憶しているテーブル(図5に示すテーブル)を参照して昇降板3の高さ位置を前記放置時間が前記基準値Tthより短い場合の高さ位置R3より低い高さ位置R4(<R3)に設定し、繰出ローラ6と昇降板3上の用紙との接触圧をF4(<F3)に設定する(ステップ♯18)。
ステップ♯17又は♯18の処理後、制御部7’は、画像形成装置の電源がオフされたか否かを判断し(ステップ♯19)、画像形成装置の電源がオフにされていない場合には(ステップ♯19でNO)、ステップ♯13の処理に戻る一方、画像形成装置の電源がオフにされた場合には(ステップ♯19でYES)、一連の処理を終了する。
以上のように、本実施形態では、昇降板3上の用紙が放置されている時間が前記基準値Tthより長い場合には、その放置されている間に生じる環境変動によって用紙が更に吸湿して該用紙自体の摩擦係数が大きくなるものと想定し、昇降板3の高さ位置を通常環境時における高さ位置より予め定められた量(R3−R4)だけ低くすることで、繰出ローラ6と昇降板3上の用紙との接触圧を、前記放置時間が前記基準値Tthより短い場合における接触圧より小さくするようにしたので、前記放置時間が前記基準値Tth以上の場合における用紙繰出時の用紙と繰出ローラ6との間の摩擦力が、前記放置時間が前記基準値Tthより短い場合における前記摩擦力より大きくなるのをできるだけ抑えるようにした。
これにより、前記放置時間が前記基準値Tth以上の場合における繰出ローラ6と用紙との間の摩擦力が、前記放置時間が前記基準値Tthより短い場合における前記摩擦力より大きくなることで用紙に皺が寄ったり、用紙が本来の搬送方向に対して傾斜して搬送されたり、或いは、複数枚の用紙が重なり合って搬送される重送状態が発生したり、用紙ジャムが発生したりするなどの不具合が生じるのを極力防止することができる。
本件は、前記各実施形態に代えて、又は前記各実施形態に加えて次のような変形形態が採用可能である。
(1)前記第1の実施形態では、環境センサ部9(湿度センサ91)から出力される湿度情報を用いて、また、前記第2の実施形態では、前記放置時間計測部73により計測される時間(放置時間)を用いて、昇降板3の高さ位置、すなわち昇降板3上の用紙と繰出ローラ6との接触圧を決定するようにしたが、環境センサ部9(湿度センサ91)から出力される湿度情報と、前記放置時間計測部73により計測される時間(放置時間)との組み合わせに応じて、昇降板3の高さ位置、すなわち昇降板3上の用紙と繰出ローラ6との接触圧を決定するようにしてもよい。
(2)前記接触圧検出部8による接触圧の検出形態は、例えば圧電素子などを用いて前記接触圧を直接的に検出する形態の他、昇降板3に載置されている用紙束の最上位置などに基づいて前記接触圧を間接的に検出する形態も採用可能である。
(3)前記第2の実施形態では、前記放置時間を、給紙カセット2の抜き差しが行われてから次回給紙カセット2の抜き差しが行われるまでの時間(給紙カセット2がカセット収納部に収納されたまま抜き出されない時間)と定義したが、これに限定されず、前記放置によって吸湿状態が変化する用紙は、主に最上位置の用紙であるという想定をした場合には、用紙が給紙カセット2から繰り出されないまま放置されている時間を前記放置時間として検出するようにしてもよい。
(4)前記第1の実施形態では、2種類の環境を設定し、各種類の環境に対して昇降板3の高さ位置を設定し、また、前記第2の実施形態では、2種類の放置状況を想定し、各放置状況に対して昇降板3の高さ位置を設定したが、前記環境や前記放置状況の設定数は2つに限定されるものではなく、3つ又はそれ以上の数に設定してもよい。
(5)前記第1の実施形態では、環境として湿度のみに着眼したが、給紙装置1の周辺温度も用紙の吸湿状態に影響を与えることから、その周辺温度も考慮して昇降板3の高さ位置を設定するようにしてもよい。
1 給紙装置
2 給紙カセット
3 昇降板
4 昇降機構
5 モータ
6 繰出ローラ
7,7’ 制御部
71,71’ 記憶部
72,72’ 駆動制御部
73 放置時間計測部
8 接触圧検出部
9 環境センサ部
91 湿度センサ

Claims (4)

  1. 用紙が積層状態で載置される用紙載置部と、
    前記用紙載置部に載置されている用紙を上から1枚ずつ下流側に向けて繰り出す繰出ローラと、
    前記用紙載置部と前記繰出ローラとを対接離反させる駆動部と、
    当該給紙装置の周辺湿度を検出する湿度検出部と、
    前記用紙載置部に載置された用紙が放置されている時間を放置時間として計測する放置時間計測部と、
    前記放置時間計測部により計測される前記放置時間と前記湿度検出部により検出される前記周辺湿度とに応じて、前記用紙載置部に載置された用紙と前記繰出ローラとの接触圧を前記駆動部で調整する駆動制御部と
    を備え、
    前記駆動制御部は、前記湿度検出部により検出される前記周辺湿度が高くなるほど、前記用紙載置部に載置された用紙と前記繰出ローラとの接触圧を小さくし、かつ、前記放置時間計測部により計測される前記放置時間が長くなるほど、前記用紙載置部に載置された用紙と前記繰出ローラとの接触圧を小さくする
    給紙装置。
  2. 前記用紙載置部を有する給紙カセットをさらに備え、
    前記放置時間は、前記給紙カセットの抜き差しが行われてから次の前記給紙カセットの抜き差しが行われるまでの時間である
    請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記用紙載置部を有する給紙カセットをさらに備え、
    前記放置時間は、用紙が前記給紙カセットに収納されたまま放置されている時間である
    請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の給紙装置と、
    前記給紙装置から供給される用紙に対して画像形成動作を行う画像形成部と
    を備える画像形成装置。
JP2010038297A 2010-02-24 2010-02-24 給紙装置、画像形成装置 Expired - Fee Related JP5303492B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010038297A JP5303492B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 給紙装置、画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010038297A JP5303492B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 給紙装置、画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011173676A JP2011173676A (ja) 2011-09-08
JP5303492B2 true JP5303492B2 (ja) 2013-10-02

Family

ID=44686941

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010038297A Expired - Fee Related JP5303492B2 (ja) 2010-02-24 2010-02-24 給紙装置、画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5303492B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10183821B2 (en) * 2017-02-07 2019-01-22 Kabushiki Kaisha Toshiba Paper feed apparatus and image forming apparatus

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59108630A (ja) * 1982-12-13 1984-06-23 Omron Tateisi Electronics Co 紙葉類送出機構
JPH04277138A (ja) * 1991-02-28 1992-10-02 Ricoh Co Ltd 給紙装置
JPH09255172A (ja) * 1996-03-22 1997-09-30 Ricoh Co Ltd 給紙装置
JP3667277B2 (ja) * 2001-11-15 2005-07-06 キヤノン株式会社 給紙装置及び該装置を備えた画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011173676A (ja) 2011-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7959151B2 (en) Image forming apparatus and recording medium conveying device included in the image forming apparatus
JP5791575B2 (ja) 用紙搬送装置、画像形成装置
JP2007276904A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
US8042802B2 (en) Transporting device, image reading device, method and program storage medium
JP5712177B2 (ja) 画像形成装置
JP5303492B2 (ja) 給紙装置、画像形成装置
JP2006206231A (ja) 原稿搬送装置、およびそれを備えた画像読取装置
US9451110B2 (en) Image forming apparatus and image forming method
US20200377328A1 (en) Image forming system that outputs sheet bundle, method for controlling operation of image forming apparatus
JP2006317730A (ja) 画像形成装置
JP6161536B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2005231887A (ja) 給紙装置,画像形成装置
JP6135917B2 (ja) 給紙装置、及び、画像形成装置
JP2011026124A (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP6365844B2 (ja) 画像形成装置
JP2007230682A (ja) 用紙搬送装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2011152983A (ja) 画像形成装置
JP6217574B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2015220598A (ja) 電子機器及びその設置方法
JP7420313B2 (ja) シート搬送装置、画像読取装置、画像形成装置
US20220381554A1 (en) Detection device and image forming apparatus
JP2024042293A (ja) シート搬送装置、画像形成装置、故障検出方法
JP2011241013A (ja) 画像形成装置及び給紙装置
JP2018065691A (ja) 原稿搬送装置、および画像読取装置
JP6702253B2 (ja) 画像読み込み装置、及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130528

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130624

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5303492

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees