JP2004259890A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】工程の簡素化を図りつつ、相異なる特性を要求される複数種類のプラグを設けるための半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体基板101上に、PMISFET151,NMISFET152,DRAMのメモリセルトランジスタ153,キャパシタ154を形成する。基板上に第1層間絶縁膜124を堆積した後、第1層間絶縁膜124を貫通する大径のコンタクト孔125,126,128と、小径のコンタクト孔127とを形成する。第1の導体膜であるTi/TiN膜129を堆積して、小径のコンタクト孔127を埋め、大径のコンタクト孔125,126,128内にはTi/TiN膜129を堆積するだけにする。次に、第2の導体膜であるW膜130を堆積して、コンタクト孔125,126,128をW膜で埋める。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DRAMを備えた半導体装置に係り、特に、DRAMと高速CMISロジック回路などとが混在するeDRAM(embedded DRAM)デバイス)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、IT産業の進展に伴い、半導体LSIに、例えば画像処理用データなどの大量データを高速処理する機能をもたせたいという要求が強くなっている。このため、データ転送のバス幅を広く確保することが可能なDRAM混載ロジックLSI(eDRAMデバイス)が有望視されている。
【0003】
DRAM混載ロジックLSIが今後幅広く用いられるためには、ロジック用トランジスタの性能を落とさないために、メモリセルキャパシタの容量膜形成の際の熱処理時間の短縮など、多くの新規技術の開発や工程改善が必須である。その最大の課題の一つが、DRAMメモリセルにおいて、MIS型トランジスタの上方にスタック容量を形成するために基板−第1メタル配線間の距離が増大し、深く小さなコンタクト孔を開口することが困難となることである。
【0004】
そこで、従来は、このような不具合を回避するために、例えば特許文献1に開示されるような構造を採っている。図7は、特許文献1に開示されている従来のeDRAM混載ロッジク装置である半導体装置の構造の例を示す断面である。図7において、セルアレイ領域には、NMISFETであるメモリセルトランジスタとキャパシタとが配置され、ロジック回路領域であるコア/周辺回路領域には、PMISFET及びNMISFETが配置されている。
【0005】
図7に示されるように、半導体基板1001の一部には活性領域を囲む素子分離領域1002が設けられ、半導体基板1001の上方には、第1,第2層間絶縁膜1051,1052が設けられている。
【0006】
そして、半導体装置のセルアレイ領域には、N型ソース領域1012及びN型ドレイン領域1012(不純物拡散領域)ソース領域1025(不純物拡散領域),ゲート酸化膜1004,ゲート電極1005,ゲート上保護膜1010などを有するメモリセルトランジスタ1061が配置されている。なお、ゲート電極1005は、ポリシリコン部1006とシリサイド部1008とを有している。
【0007】
また、セルアレイ領域には、第1及び第2層間絶縁膜1051,1052を貫通してメモリセルトランジスタ1061のソース領域1012に接触するポリシリコンからなるストレージノードコンタクト1026が設けられており、ストレージノードコンタクト1026の上方に、筒状ストレージ電極11030,容量絶縁膜1036及びプレート電極1040からなるスタック型のキャパシタ1062が設けられている。また、第1層間絶縁膜1051を貫通してメモリセルトランジスタ1061のドレイン領域1014に接触するポリシリコンからなるビット線コンタクトプラグ1020と、第2層間絶縁膜1052を貫通してビット線コンタクトプラグ1020に接触するW等からなるビット線/金属プラグ1030とが設けられている。
【0008】
一方、コア/周辺回路領域には、P型ソース・ドレイン領域1016(不純物拡散領域),ゲート酸化膜1004,ゲート電極1005などを有するPMISFET1065と、N型ソース・ドレイン領域1018(不純物拡散領域),ゲート酸化膜1004,ゲート電極1005などを有するNMISFET1066とが配置されている。ゲート電極1005は、ポリシリコン部1006とシリサイド部1008とを有している。
【0009】
そして、第1層間絶縁膜1051を貫通して各ソース・ドレイン領域1016,1018に接触するポリシリコンからなるコンタクトプラグ1022が設けられている。そして、図示されていないが、第2層間絶縁膜1052の上に第3,第4層間絶縁膜などが設けられると、第4層間絶縁膜,第3層間絶縁膜などを貫通してコンタクトプラグ1022に接触する金属プラグと、メタル配線とが形成されることになる。
【0010】
このように構成された半導体装置では、セルアレイ領域及びコア/周辺回路領域において不純物拡散領域やゲート電極の直上には不純物がドープされたポリシリコンからなるコンタクトプラグを用いつつ、コンタクトプラグと配線の間は、低抵抗の金属プラグによって接続されている。このような構造においては、各金属プラグの下地がいずれもポリシリコンからなるコンタクトプラグによってかさ上げされているため、メタル配線と各素子を接続する金属プラグ1030の深さを浅くすることができる。このことにより、寄生抵抗を増加させることなく、配線−下地間のコンタクト部材を形成することができる。
【0011】
【特許文献1】
特開平11−214660号公報
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近のeDRAMデバイスにおいては、メモリセルアレイ領域Rmemoの占有面積の低減が最重要課題の1つである。メモリセルアレイ領域Rmemoの縮小化のためには、キャパシタの占有面積の縮小が最も効果的であり、そのためにはキャパシタの容量絶縁膜を比誘電率の高い誘電体によって構成することが最も効果的である。ところが、高誘電体材料として汎用されるペロブスカイトは、酸素欠損によって特性の劣化が顕著になるので、キャパシタの容量絶縁膜から酸素が拡散して脱離するのを抑制する必要がある。
【0013】
そこで、バリア性導体膜,特に金属窒化物(TiN,TaN,WNなど)からなる導体膜をプラグとして用いることが考えられる。しかしながら、一般的に、バリア性導体膜,特に金属窒化物(TiN,TaN,WNなど)からなる導体膜は、酸素,水素,各種金属原子の拡散を抑制するバリア機能が高いが、金属材料単体の導体膜に比べると電気抵抗が大きいので、コンタクトプラグをバリア性機能の高い導体膜のみによって構成すると、コンタクトプラグにおける寄生抵抗が増大して、トランジスタ,特にロジック用トランジスタの動作性能を阻害するおそれがある。そこで、上記特許文献1に開示されるように、ロジック回路領域とメモリセルアレイ領域とでは、個別にリソグラフィー工程を行なって、個別にプラグを形成せざるを得なかった。
【0014】
このように、一般に、半導体装置中に相異なる特性が要求される2種以上のプラグが存在する場合、従来の半導体装置においては、リソグラフィ工程を個別に行なって、1種類ごとにプラグを形成せざるを得なかったのである。
【0015】
本発明の目的は、複数種類のコンタクトプラグを有する半導体装置において、コンタクト孔及びプラグの形成工程の簡素化を図りつつ、各プラグに要求される相異なる特性を満足させることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の半導体装置は、基板と、基板上に設けられた第1,第2の不純物拡散層と、上記基板を覆う絶縁膜と、上記絶縁膜を貫通して上記第1の不純物拡散層に到達する第1のコンタクト孔を埋める第1の導体膜からなる第1のコンタクトプラグと、上記絶縁膜を貫通して上記第2の不純物拡散層に到達する第2のコンタクト孔の底面及び側面上に堆積された上記第1の導体膜からなる壁部と、上記壁部の上に堆積された第2の導体膜からなる中心部とを有する第2のコンタクトプラグとを備えている。
【0017】
これにより、第1の導体膜と第2の導体膜との材料を選択することにより、リソグラフィ工程を増やすことなく、互いに特性が異なる2種類のコンタクトプラグを得ることができる。例えば、第1の導体膜を高いバリア性を有する材料によって構成し、第2の導体膜を小さい電気抵抗を有する材料によって構成することにより、高いバリア性を有する微細な第1のコンタクトプラグと、寄生抵抗の小さい,トランジスタの動作速度を高めうる第2のコンタクトプラグとを得ることができる。
【0018】
上記第1のコンタクトプラグと上記第2のコンタクトプラグとは、共通の高さを有していることが好ましい。
【0019】
上記第1の導体膜の少なくとも一部は、配線として機能することができる。
【0020】
ゲート電極,上記第1の不純物拡散層であるソース領域及びドレイン領域を有するメモリセルトランジスタと、上記メモリセルトランジスタの上記ソース領域に接続されるストレージノードコンタクトプラグと、上記ストレージノードコンタクトプラグに接続されるメモリセルキャパシタと、上記メモリセルトランジスタの上記ドレイン領域に接続されるビット線コンタクトプラグと、上記ビット線コンタクトプラグに接続されるビット線とを備えている場合には、上記第1のコンタクトプラグは、上記ストレージノードコンタクトプラグであることにより、DRAMメモリセルの占有面積の低減を図ることができ、縮小化されたメモリセルアレイ領域を有するDRAMを備えた半導体装置が得られる。
【0021】
その場合、上記第2のコンタクトプラグは、上記ビット線コンタクトプラグであることにより、メモリセルトランジスタの動作速度を高く維持することができる。
【0022】
上記第2のコンタクトプラグの上方において、上記第2の導体膜は、上記第1の導体膜と共に上記絶縁膜上に延びてDRAMメモリのビット線として機能する部分を有していることにより、配線形成のための導体膜を別途設ける必要がなくなり、製造コストの低減を図ることができる。
【0023】
その場合、上記第2のコンタクトプラグの上方において、上記第2の導体膜は、上記第1の導体膜と共に上記絶縁膜上に延びてDRAMメモリのビット線として機能する部分を有していることにより、製造コストの低減を図りつつ、より電気抵抗の小さい配線が得られる。
【0024】
さらに、ゲート電極,及び上記第2の不純物拡散層であるソース・ドレイン領域とを有するロジック用MISトランジスタと、上記ロジック用トランジスタの上記ソース・ドレイン領域に接続されるソース・ドレインコンタクトプラグと、上記ソース・ドレインコンタクトプラグに接続される配線とを備えている場合には、上記第2のコンタクトプラグは、上記ストレージノードコンタクトプラグ及び上記ソース・ドレインコンタクトプラグのうち少なくともいずれか一方のコンタクトプラグであることにより、ロジック用トランジスタの動作速度を高く確保することができる。
【0025】
上記第1のコンタクトプラグの径が、上記第2のコンタクトプラグの径より小さいことが好ましく、上記第1のコンタクト孔の径が、上記第2の導体膜の厚みの1/2以下であることが好ましい。
【0026】
上記第1のコンタクト孔の側面に、上記絶縁膜とは異なる絶縁材料からなるサイドウォールが形成されていることにより、最小デザインルール以下の径を有するプラグ径を設けることが可能となる。
【0027】
上記第1の導体膜は、リフラクトリ金属の窒化物膜を有していることにより、バリア性の高い第1のコンタクトプラグを得ることができ、特に、DRAMメモリセルのキャパシタに高誘電率の誘電体膜を配置した場合に、著効を発揮することができる。
【0028】
上記第1の導体膜は、上記リフラクトリ金属の窒化物膜の下地膜としてリフラクトリ金属膜をさらに有していることにより、リフラクトリ金属窒化膜と下地との密着性を改善することができる。
【0029】
上記第1の導体膜は、TiN膜,TaN膜,Ti/TiN膜及びTi/TaN膜から選ばれるいずれか1つの膜であることが好ましい。
【0030】
上記第2の導体膜は、リフラクトリ金属膜であることにより、電気的抵抗が比較的小さく、かつ、特性が安定な第2のコンタクトプラグを得ることができる。
【0031】
本発明の半導体装置の製造方法は、第1,第2の不純物拡散層を有する基板上に、絶縁膜を堆積する工程(a)と、上記絶縁膜を貫通して上記第1の不純物拡散層に到達する第1のコンタクト孔と、上記絶縁膜を貫通して上記第2の不純物拡散層に到達する上記第1のコンタクト孔よりも大径の第2のコンタクト孔とを形成する工程(b)と、上記第1のコンタクト孔を埋め、上記第2のコンタクト孔の第2のコンタクト孔の底面及び側面を覆うととともに、上記絶縁膜の上に延びる第1の導体膜を堆積する工程(c)と、上記第1の導体膜の上に、上記第2のコンタクト孔を埋める第2の導体膜を堆積する工程(d)とを含み、上記第1のコンタクト孔を埋める第1の導体膜からなる第1のコンタクトプラグと、上記第2のコンタクト孔の底面及び側面上に堆積された上記第1の導体膜からなる壁部と、上記壁部の上に堆積された中心部とを有する第2のコンタクトプラグとを形成する方法である。
【0032】
この方法により、第1の導体膜と第2の導体膜との材料を選択すれば、互いに径が異なる第1,第2のコンタクト孔を利用して、リソグラフィ工程を増やすことなく、互いに特性が異なる2種類のコンタクトプラグを得ることができる。例えば、第1の導体膜を高いバリア性を有する材料によって構成し、第2の導体膜を小さい電気抵抗を有する材料によって構成することにより、高いバリア性を有する微細な第1のコンタクトプラグと、寄生抵抗の小さい,トランジスタの動作速度を高めうる第2のコンタクトプラグとを得ることができる。
【0033】
上記工程(d)の後CMP又はエッチバックを行なって、上記第2の導体膜のうち上記絶縁膜上に位置する部分を除去するとともに、上記第1の導体膜のうち上記絶縁膜上に位置する部分の少なくとも一部を残す工程(e)と、上記第1の導体膜をパターニングして、上記第1のコンタクトプラグに接続される配線を形成する工程(f)とをさらに含むことにより、配線用の導体膜を別途堆積する工程が不要となるので、工程の簡略化による製造コストの低減を図ることができる。
【0034】
上記工程(d)の後CMP又はエッチバックを行なって、上面を平坦化するとともに、上記第1及び第2の導体膜のうち上記絶縁膜上に位置する部分の少なくとも一部を残す工程(e)と、上記第1,第2の導体膜をパターニングして、上記第1のコンタクトプラグに接続される配線を形成する工程(f)とをさらに含むことにより、製造コストの低減を図りつつ、低抵抗の配線を得ることができる。
【0035】
上記工程(a)の前に、上記基板上には、ゲート電極,上記第1の不純物拡散層であるソース領域及びドレイン領域を有するメモリセルトランジスタが形成されている場合、上記工程(d)では、上記第1のコンタクト孔として、上記絶縁膜を貫通して上記メモリセルトランジスタの上記ソース領域に到達するストレージノードコンタクト孔を形成することができる。
【0036】
その場合、上記工程(d)では、上記第2のコンタクト孔として、上記絶縁膜を貫通して上記メモリセルトランジスタの上記ドレイン領域に到達するビット線コンタクト孔を形成することができる。
【0037】
上記工程(a)の前に、上記基板上には、ゲート電極,及び上記第2の不純物拡散層であるソース・ドレイン領域とを有するロジック用MISトランジスタとが形成されている場合、上記工程(d)では、上記第2のコンタクト孔として、上記絶縁膜を貫通して上記ロジック用トランジスタのソース・ドレイン領域に到達するソース・ドレインコンタクト孔を形成することができる。
【0038】
上記工程(b)は、上記絶縁膜の上に上記第1,第2のコンタクト孔を形成しようとする領域の上方にそれぞれ第1,第2の開口を有する第1のレジスト膜を形成する副工程(b1)と、上記第1のレジスト膜の上記第1,第2の開口の側面上に第2のレジスト膜からなるレジストサイドウォールを形成する副工程(b2)と、上記第1のレジスト膜及び上記レジストサイドウォールをマスクとして、上記絶縁膜のエッチングを行なう副工程(b3)とを有していることにより、第1のコンタクト孔の径を最小デザインルールよりも小さく形成することができる。
【0039】
上記工程(b)は、上記絶縁膜に上記第1,第2のコンタクト孔よりも大径の第1,第2の初期コンタクト孔を開口させる副工程(b1)と、上記絶縁膜の上記第1,第2の初期コンタクト孔の側面を覆う第2の絶縁膜からなるサイドウォールを形成する副工程(b2)とを有していることによっても、第1のコンタクト孔の径を最小デザインルールよりも小さく形成することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1(a)〜図2(d)は、本発明の第1の実施形態における、CUB(Capacitor Under Bit−line)型のDRAM混載ロジック半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。図1(a)〜図2(d)に示す半導体装置において、メモリセルアレイ領域Rmemoはメモリセルトランジスタ153とキャパシタ154とが配置される領域であり、ロジック回路領域Rlogcは、PMISFET151及びNMISFET152(CMIS)が配置される領域である。
【0041】
図1(a)に示す工程で、P型半導体基板101上に、各MISFETが配置される活性領域を囲む素子分離領域(STI)102と、ロジック回路のNMISFET152が配置されるPウェル領域103と、ロジック回路のPMISFET151が配置されるNウェル領域105と、N型埋め込み領域106によって半導体基板101と分離され、メモリセルトランジスタ153及びキャパシタ154が配置されるPウェル領域104とを形成する。その後、各MISFETのしきい値電圧を制御するための不純物イオンの注入(チャネル注入)を行なった後、熱酸化法を用いて、厚さ7.5nmのシリコン酸化膜107を形成する。さらに、シリコン酸化膜107の上に、メモリセルアレイ領域Rmemoを覆うフォトレジスト膜108を形成した後、フォトレジスト膜108をマスクとしてエッチングを行なって、シリコン酸化膜107のうちロジック回路領域Rlogcに位置する部分を除去する。
【0042】
次に、図1(b)に示す工程で、フォトレジスト膜108を除去した後、再び熱酸化を行なって、ロジック回路領域Rlogcに厚さ3nmのシリコン酸化膜109xを形成する。このとき、メモリセルアレイ領域Rmemoにおいては、2回の熱酸化により、厚いシリコン酸化膜110x(10.5nm)が形成される。次に、シリコン酸化膜109x,110x上にポリシリコン膜111を堆積し、ポリシリコン膜のうちNMISFET形成領域に位置する部分のみにリン(P)を注入し、N型ポリシリコン膜112を形成する。なお、ポリシリコン膜のうちPMISFET形成領域に位置する部分には、半導体基板101へのボロンの突き抜けなどを抑制するために、後の工程でボロンが注入される。
【0043】
次に、図1(c)に示す工程で、ゲート電極形成領域を覆うフォトレジスト膜(図示せず)をマスクとするエッチングにより、ポリシリコン膜111,112及びシリコン酸化膜109x,110xをパターニングして、N型ゲート電極113と、ゲート電極配線114と、後にP型となるゲート電極115と、薄いゲート絶縁膜109と、厚いゲート絶縁膜110とを形成する。その後、P型不純物のイオン注入とN型不純物のイオン注入とを、個別に形成されたフォトレジスト膜(図示せず)を用いて行ない、ロジック回路領域RmemoにおいてはNMISFET152のN型のエクステンション拡散層116と、PMISFET151のP型のエクステンション拡散層117とを形成し、メモリセルアレイ領域Rmemoにおいてはメモリセルトランジスタ153のN型のソース領域118(LDD領域)と、N型のドレイン領域119(LDD領域)とを形成する。
【0044】
次に、図1(d)に示す工程で、各ゲート電極113,115及びゲート電極配線114の側面を覆うサイドウォールを形成した後、高濃度のP型不純物のイオン注入と高濃度のN型不純物のイオン注入とを、個別に形成されたフォトレジスト膜(図示せず)を用いて行ない、ロジック回路領域Rmemoにおいて、NMISFET152のN型ソース・ドレイン領域120と、PMISFET151のP型ソース・ドレイン領域121及びP型ゲート電極122とを形成する。ただし、メモリセルアレイ領域Rmemoにおいては、高濃度不純物のイオン注入を行なわない。
【0045】
次に、図1(e)に示す工程で、周知のサリサイド技術を用いて、各ゲート電極113,122と、ゲート電極配線114と、各ソース・ドレイン領域120,121と、ソース領域118と、ドレイン領域119との上部にコバルトシリサイド膜123を形成する。その後、PMISFET151,NMISFET152,メモリセルトランジスタ153を覆う第1層間絶縁膜124を堆積した後、第1層間絶縁膜124を貫通するコンタクト孔を形成する。このとき、ロジック回路領域Rlogcの各ソース・ドレイン領域120,121に到達するソース・ドレインコンタクト孔125と、ゲート電極配線114に到達する配線上コンタクト孔126と、メモリセルトランジスタ153のドレイン領域119に到達するビット線コンタクト孔128とは、比較的大径(例えば径140nm)を有している。一方、メモリセルトランジスタ153のソース領域118に到達するストレージノードコンタクト孔127は、比較的小径(例えば径80nm)を有している。
【0046】
次に、図1(f)に示す工程で、スパッタ法及びCVD法を用いて、各コンタクト孔125,126,127,128内及び第1層間絶縁膜124上に、Ti膜及びTiN膜をそれぞれ順に堆積し、第1の導体膜であるTi/TiN膜129を形成する。このとき、ストレージノードコンタクト孔127はTi/TiN膜129によって埋められる一方、他のコンタクト孔125,126,128はTi/TiN膜129によって埋められないように、Ti/Ti膜129の合計厚みを決定する。本実施形態においては、コンタクト孔125,126,128の径が140nmで、ストレージノードコンタクト孔127が80nmであることから、Ti/TiN膜129の合計厚みが40nmであればよい。したがって、コンタクト孔125,126,128の底面及び側面に沿って延びる壁部を構成するように、Ti/Ti膜129が形成される。次に、CVD法を用いて、各コンタクト孔125,126,128内及び第1層間絶縁膜124上に、第2の導体膜であるW膜130を堆積する。このとき、ストレージノードコンタクト孔127はすでにTi/TiN膜129によって埋められているので、ストレージノードコンタクト孔127内にはW膜130が堆積されることはない。一方、他のコンタクト孔125,126,128は、壁部を構成するTi/TiN膜129と中心部を構成するW膜130とによって埋められることになる。これにより、Ti/TiN/W膜からなる大径のソース・ドレインコンタクトプラグ131,ゲートコンタクトプラグ132,ビット線コンタクトプラグ134と、Ti/TiN膜からなる小径のストレージノードコンタクトプラグ133とが形成される。
【0047】
つまり、ストレージノードコンタクト孔と、ロジック回路形成領域Rlogcのコンタクト孔とに共通の1又は2以上の導体膜を堆積する際に、ストレージノードコンタクト孔は当該1又は2以上の導体膜によって埋め込まれる一方、ストレージノードコンタクト孔以外のコンタクト孔は当該1又は2以上の導体膜によって埋め込まれないことにより、本発明の基本的な構成を得ることができる。
【0048】
次に、図2(a)に示す工程で、CMP法を用いて、W膜130およびTi/TiN膜129のうち第1層間絶縁膜124上に位置する部分を除去する。
【0049】
次に、図2(b)に示す工程で、第1層間絶縁膜124及び各プラグの上に、シリコン酸化膜からなる第2層間絶縁膜135を堆積した後、ドライエッチングにより第2層間絶縁膜135を貫通するストレージ電極溝136を形成する。ここで、ストレージ電極溝136の一部は、ストレージノードコンタクトプラグ133の上面に接触している。その後、CVD法を用いて、ストレージ電極溝136及び第2層間絶縁膜135の上にRu膜を堆積した後、エッチバック法あるいはCMP法を用いて、Ru膜のうち第2層間絶縁膜135の上に位置する部分を除去することにより、ストレージ電極溝136内にストレージ電極137を形成する。
【0050】
次に、図2(c)に示す工程で、第2層間絶縁膜135及びストレージ電極137の上にBST膜を堆積した後、酸素プラズマを用いてBST膜の酸化処理を行なって、さらに、RTA処理を行なってBST膜の結晶化を行なう。次に、BST膜の上にプレート電極となるTiN膜を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクとしてTiN膜及びBST膜のパターニングを行なって、プレート電極139および容量絶縁膜138を形成する。これにより、スタック型キャパシタが形成される。なお、BST膜の代わりに、Ta 等他の高誘電率膜を用いても構わない。
【0051】
次に、図2(d)に示す工程で、スタック型キャパシタ及び第2層間絶縁膜135の上に、シリコン酸化膜からなる第3層間絶縁膜140を堆積した後、ドライエッチングにより、第3層間絶縁膜140を貫通してソース・ドレインコンタクトプラグ131,ゲートコンタクトプラグ132およびビット線コンタクトプラグに到達するコンタクト孔を開口した後各コンタクト孔内及び第3層間絶縁膜140の上に、Ti膜,TiN膜及びW膜を堆積する。その後、CMPを用いた平坦化処理により、Ti膜,TiN膜及びW膜のうち第3層間絶縁膜140の上に位置する部分を除去して、各コンタクト孔にTi膜,TiN膜及びW膜を埋め込んで、配線プラグ141及びビット線プラグ142を形成する。次に、第3層間絶縁膜140及び各プラグ141,142の上にアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積した後、金属膜をパターニングして、第3層間絶縁膜140の上にメタル配線143を形成する。このメタル配線143のうちメモリセルトランジスタ153のドレイン領域119に接続される部分がビット線として機能する。
【0052】
その後、半導体装置の回路構造に応じて、周知慣用の技術を用いて、第3層間絶縁膜140よりも上層の1又は2以上の層間絶縁膜,上層の1又は2以上の配線,最上のパッシベーション膜,シールド壁などを形成するが、その工程の図示及び説明は省略する。
【0053】
本実施形態の半導体装置の製造方法においては、図1(e)に示す工程で、共通のエッチングマスクを用いたエッチングにより、ストレージノードコンタクト孔127を小径で開口し、他のコンタクト孔125,126,128を大径で開口した後、図1(f)に示す工程で、小径のストレージノードコンタクト孔127は第1の導体膜(本実施形態ではTi/TiN膜)により埋める一方、大径のコンタクト孔125,126,128内は空間を確保しつつ壁部となる第1の導体膜を堆積し、その後各コンタクト孔125,126,128内の空間に中心部となる第2の導体膜(本実施形態ではW膜)を埋め込んでいる。このような製造方法を採用することにより、以下のような効果を発揮することができる。
【0054】
一般的に、バリア性導体膜,特に金属窒化物(TiN,TaN,WNなど)からなる導体膜は、酸素,水素,各種金属原子の拡散を抑制するバリア機能が高いが、金属材料単体の導体膜に比べると電気抵抗が大きい。したがって、コンタクトプラグをバリア性機能の高い導体膜のみによって構成すると、コンタクトプラグにおける寄生抵抗が増大して、トランジスタ,特にロジック用トランジスタの動作性能を阻害するおそれがある。
【0055】
一方、メモリセルのストレージノードコンタクトプラグの場合、寄生抵抗の大小はそれほど問題とならないが、既に説明したように、eDRAMデバイスにおいては、メモリセルアレイ領域Rmemoの占有面積の低減のために、キャパシタの容量絶縁膜を比誘電率の高い誘電体膜(高誘電率膜)によって構成したいという要請がある。ところが、高誘電率膜を用いる場合、ストレージノードコンタクトプラグのバリア性能は非常に重要な特性であり、ストレージノードコンタクトプラグ全体をバリア性導体膜で構成することは、メモリセル領域Rmemoの縮小化のために好ましいといえる。また、ストレージノードコンタクトプラグをTiN膜,TaN膜,WN膜などのバリア性導体膜によって構成することにより、ストレージノードコンタクトプラグの電気抵抗は増大するおそれがあるが、上述のように、メモリセルのストレージノードコンタクトプラグの場合、寄生抵抗が増大しても不具合はほとんど生じない。
【0056】
その場合、ロジック回路領域Rlogcのトランジスタのソース・ドレインコンタクトプラグをバリア性導体膜のみによって構成すると、上述のように寄生抵抗の増大が問題となるが、本実施形態のごとく、ロジック回路領域Rlogcのコンタクト孔には、バリア性導体膜を堆積するだけで、ソース・ドレインコンタクトプラグは主としてW膜によって構成されているので、低抵抗性を維持することができる。そして、ロジック回路領域Rlogcのソース・ドレインコンタクトプラグ内のバリア性導体膜であるTiN膜は、W膜と半導体基板のシリコンやドーパントとの反応を抑制するバリア膜として機能するので、ロジック回路領域Rlogcのトランジスタの性能を高く保持することができる。
【0057】
その場合、ストレージノードコンタクト孔とロジック回路領域Rlogcのコンタクト孔とを共通のレジスト膜をマスクとするエッチングにより同時に形成することができ、その後のプラグ形成工程においても別途レジスト膜を設ける必要がないので、リソグラフィー工程の増大を招くことはなく、工程の簡素化を図ることができる。
【0058】
特に、CUB構造を有するスタック型DRAMメモリセルの場合、高誘電率膜からなる容量絶縁膜とストレージノーコンタクトとが接触するために、ストレージノードコンタクトプラグのバリア性が要求される。つまり、DRAMメモリセルサイズの縮小化が進み、BST等の高誘電率膜を用いる場合、高誘電率膜から酸素が拡散し、コンタクト部の金属が酸化されることを防ぐため、TiN等の拡散バリア膜がストレージ電極接続部に必要となる。よって、本発明を高誘電率膜を容量絶縁膜として用いたDRAMを備えた半導体装置(eDRAMデバイス)に適用することにより、著効を発揮することができる。
【0059】
本実施形態においては、eDRAMデバイスのメモリセルアレイ領域Rmemoのストレージノードコンタクトプラグを小径にし、ロジック回路領域Rlogcのソース・ドレインコンタクトプラグを大径にした例について説明したが、本発明の半導体装置はかかる実施形態に限定されるものではない。複数のコンタクトプラグを有する半導体装置であれば、1つのコンタクトプラグを第1の導体膜で埋め込む一方、他のコンタクトプラグを第1の導体膜及び第2の導体膜によって埋め込むことにより、リソグラフィー工程の低減による工程の簡素化を図りつつ、第1の導体膜の特性と第2の導体膜の特性とを利用して、各コンタクトプラグに所望の特性を持たせることができるからである。
【0060】
特に、複数のコンタクトプラグを有する半導体装置において、第1の導体膜をバリア性の導体膜とする一方、第2の導体膜は低抵抗性の導体膜として、バリア性を要求されるコンタクトプラグは、第1の導体膜によって埋め込み、バリア性よりも低抵抗性を要求されるコンタクトプラグは第1及び第2の導体膜によって埋め込むことにより、工程の簡素化を図りつつ、2種類のプラグに要求される特性を満たすことができる。
【0061】
(第2の実施形態)
図3(a)〜図4(d)は、本発明の第2の実施形態における、CUB(Capacitor Under Bit−line)型のDRAM混載ロジック半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。図3(a)〜図4(d)に示す半導体装置において、メモリセルアレイ領域Rmemoはメモリセルトランジスタ253とキャパシタ254とが配置される領域であり、ロジック回路領域Rlogcは、PMISFET251及びNMISFET252(CMIS)が配置される領域である。
【0062】
図3(a)に示す工程で、P型の半導体基板201上に、各MISFETが配置される活性領域を囲む素子分離領域(STI)202と、ロジック回路のNMISFET252が配置されるPウェル領域203と、ロジック回路のPMISFET251が配置されるNウェル領域205と、N型埋め込み領域206によって半導体基板201と分離され、メモリセルトランジスタ253及びキャパシタ254が配置されるPウェル領域204とを形成する。その後、各MISFETのしきい値電圧を制御するための不純物イオンの注入(チャネル注入)を行なった後、熱酸化法を用いて、厚さ7.5nmのシリコン酸化膜207を形成する。さらに、シリコン酸化膜207の上に、メモリセルアレイ領域Rmemoを覆うフォトレジスト膜208を形成した後、フォトレジスト膜208をマスクとしてエッチングを行なって、シリコン酸化膜207のうちロジック回路領域Rlogcに位置する部分を除去する。
【0063】
次に、図3(b)に示す工程で、フォトレジスト膜208を除去した後、再び熱酸化を行なって、ロジック回路領域Rlogcに厚さ3nmのシリコン酸化膜209xを形成する。このとき、メモリセルアレイ領域Rmemoにおいては、2回の熱酸化により、厚いシリコン酸化膜210x(10.5nm)が形成される。次に、シリコン酸化膜209x,210x上にポリシリコン膜211を堆積し、ポリシリコン膜のうちNMISFET形成領域に位置する部分のみにリン(P)を注入し、N型ポリシリコン膜212を形成する。なお、ポリシリコン膜のうちPMISFET形成領域に位置する部分には、半導体基板201へのボロンの突き抜けなどを抑制するために、後の工程でボロンが注入される。
【0064】
次に、図3(c)に示す工程で、ゲート電極形成領域を覆うフォトレジスト膜(図示せず)をマスクとするエッチングにより、ポリシリコン膜211,212及びシリコン酸化膜209x,210xをパターニングして、N型ゲート電極213と、ゲート電極配線214と、後にP型となるゲート電極215と、薄いゲート絶縁膜209と、厚いゲート絶縁膜210とを形成する。その後、P型不純物のイオン注入とN型不純物のイオン注入とを、個別に形成されたフォトレジスト膜(図示せず)を用いて行ない、ロジック回路領域RmemoにおいてはNMISFET252のN型のエクステンション拡散層216と、PMISFET251のP型のエクステンション拡散層217とを形成し、メモリセルアレイ領域Rmemoにおいてはメモリセルトランジスタ253のN型のソース領域218(LDD領域)と、N型のドレイン領域219(LDD領域)とを形成する。
【0065】
次に、図3(d)に示す工程で、各ゲート電極213,215及びゲート電極配線214の側面を覆うサイドウォールを形成した後、高濃度のP型不純物のイオン注入と高濃度のN型不純物のイオン注入とを、個別に形成されたフォトレジスト膜(図示せず)を用いて行ない、ロジック回路領域Rmemoにおいて、NMISFET252のN型ソース・ドレイン領域220と、PMISFET251のP型ソース・ドレイン領域221及びP型ゲート電極222とを形成する。ただし、メモリセルアレイ領域Rmemoにおいては、高濃度不純物のイオン注入を行なわない。
【0066】
次に、図3(e)に示す工程で、周知のサリサイド技術を用いて、各ゲート電極213,222と、ゲート電極配線214と、各ソース・ドレイン領域220,221と、ソース領域218と、ドレイン領域219との上部にコバルトシリサイド膜223を形成する。その後、PMISFET251,NMISFET252,メモリセルトランジスタ253を覆う第1層間絶縁膜224を堆積した後、第1層間絶縁膜224を貫通するコンタクト孔を形成する。このとき、ロジック回路領域Rlogcの各ソース・ドレイン領域220,221に到達するソース・ドレインコンタクト孔225と、ゲート電極配線214に到達する配線上コンタクト孔226と、メモリセルトランジスタ253のドレイン領域219に到達するビット線コンタクト孔228とは、比較的大径(例えば径140nm)を有している。一方、メモリセルトランジスタ253のソース領域218に到達するストレージノードコンタクト孔227は、比較的小径(例えば径80nm)を有している。
【0067】
次に、図3(f)に示す工程で、スパッタ法及びCVD法を用いて、各コンタクト孔225,226,227,228内及び第1層間絶縁膜224上に、Ti膜及びTiN膜をそれぞれ順に堆積し、第1の導体膜であるTi/TiN膜229を形成する。このとき、ストレージノードコンタクト孔227はTi/TiN膜229によって埋められる一方、他のコンタクト孔225,226,228はTi/TiN膜229によって埋められないように、Ti/Ti膜229の合計厚みを決定する。本実施形態においては、コンタクト孔225,226,228の径が140nmで、ストレージノードコンタクト孔227が80nmであることから、Ti/TiN膜229の合計厚みが40nmであればよい。したがって、コンタクト孔225,226,228の底面及び側面に沿って延びるように、Ti/Ti膜229が形成される。次に、CVD法を用いて、各コンタクト孔225,226,228内及び第1層間絶縁膜224上に、第2の導体膜であるW膜230を堆積する。このとき、ストレージノードコンタクト孔227はすでにTi/TiN膜229によって埋められているので、ストレージノードコンタクト孔227内にはW膜230が堆積されることはない。一方、他のコンタクト孔225,226,228は、W膜230及びTi/TiN膜229によって埋められることになる。
【0068】
つまり、ストレージノードコンタクト孔と、ロジック回路形成領域Rlogcのコンタクト孔とに共通の1又は2以上の導体膜を堆積する際に、ストレージノードコンタクト孔は当該1又は2以上の導体膜によって埋め込まれる一方、ストレージノードコンタクト孔以外のコンタクト孔は当該1又は2以上の導体膜によって埋め込まれないことにより、本発明の基本的な構成を得ることができる。
【0069】
次に、図4(a)に示す工程で、CMP法を用いて、TiN膜をストッパーとして、W膜230のうち第1層間絶縁膜224上に位置する部分を除去する。
【0070】
次に、図4(b)に示す工程で、Ti/TiN膜229の上に窒化膜を堆積した後、フォトレジスト膜261をマスクとして用いたエッチングにより、窒化膜,Ti/TiN膜229を選択的に除去する。これにより、保護窒化膜260と、Ti/TiN/W膜からなる大径のソース・ドレインコンタクトプラグ231,ゲートコンタクトプラグ232及びビット線コンタクトプラグ234と、Ti/TiN膜からなる小径のストレージノードコンタクトプラグ233と、第1層間絶縁膜224上に延びるTi/TiN膜からなるビット線BLとを形成する。
【0071】
次に、図4(c)に示す工程で、基板上に窒化膜を堆積した後、エッチバックを行ない、ビット線コンタクトプラグ234の突出部分及び保護窒化膜260の側面を覆う窒化膜サイドウォール262を形成する。
【0072】
その後、第1層間絶縁膜224及び各プラグの上に、シリコン酸化膜からなる第2層間絶縁膜235を堆積した後、ドライエッチングにより第2層間絶縁膜235を貫通するストレージ電極溝236を形成する。ここで、配線上コンタクト孔226の一部は、ストレージノードコンタクトプラグ233の上面に接触している。その後、CVD法を用いて、ストレージ電極溝236及び第2層間絶縁膜235の上にRu膜を堆積した後、エッチバック法あるいはCMP法を用いて、Ru膜のうち第2層間絶縁膜235の上に位置する部分を除去することにより、ストレージ電極溝236内にストレージ電極237を形成する。
【0073】
次に、図4(d)に示す工程で、第2層間絶縁膜235及びストレージ電極237の上にBST膜を堆積した後、酸素プラズマを用いてBST膜の酸化処理を行なって、さらに、RTA処理を行なってBST膜の結晶化を行なう。次に、BST膜の上にプレート電極となるTiN膜を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクとしてTiN膜及びBST膜のパターニングを行なって、プレート電極239および容量絶縁膜238を形成する。これにより、スタック型キャパシタが形成される。なお、BST膜の代わりに、Ta 等他の高誘電率膜を用いても構わない。
【0074】
その後、スタック型キャパシタ及び第2層間絶縁膜235の上に、シリコン酸化膜からなる第3層間絶縁膜240を堆積した後、ドライエッチングにより、第3層間絶縁膜240を貫通してソース・ドレインコンタクトプラグ231、ゲートコンタクトプラグ232およびビット線コンタクトプラグ234に到達するコンタクト孔を開口した後各コンタクト孔内及び第3層間絶縁膜240の上に、Ti膜,TiN膜及びW膜を堆積する。その後、CMPを用いた平坦化処理により、Ti膜,TiN膜及びW膜のうち第3層間絶縁膜240の上に位置する部分を除去して、各コンタクト孔にTi膜,TiN膜及びW膜を埋め込んで、配線プラグ241及びビット線プラグ(図示せず)を形成する。次に、第3層間絶縁膜240及び各プラグ241の上にアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積した後、金属膜をパターニングして、第3層間絶縁膜240の上にメタル配線243を形成する。
【0075】
その後、半導体装置の回路構造に応じて、周知慣用の技術を用いて、第3層間絶縁膜240よりも上層の1又は2以上の層間絶縁膜,上層の1又は2以上の配線,最上のパッシベーション膜,シールド壁などを形成するが、その工程の図示及び説明は省略する。
【0076】
本実施形態の半導体装置の製造方法においても、第1の実施形態の半導体装置の製造方法と同様に、図3(e)に示す工程で、共通のエッチングマスクを用いたエッチングにより、ストレージノードコンタクト孔227を小径で開口し、他のコンタクト孔225,226,228を大径で開口した後、図3(f)に示す工程で、小径のストレージノードコンタクト孔227は第1の導体膜(本実施形態ではTi/TiN膜)により埋める一方、大径のコンタクト孔225,226,228内は空間を確保しつつ第1の導体膜を堆積し、その後各コンタクト孔225,226,228内の空間に第2の導体膜(本実施形態ではW膜)を埋め込んでいる。このような製造方法を採用することにより、第1の実施形態と同じ作用により、リソグラフィー工程の増大を招くことはなく、工程の簡素化を図ることができる。
【0077】
特に、CUB構造を有するスタック型DRAMメモリセルの場合、高誘電率膜からなる容量絶縁膜とストレージノーコンタクトとが接触するために、ストレージノードコンタクトプラグのバリア性が要求される。つまり、DRAMメモリセルサイズの縮小化が進み、BST等の高誘電率膜を用いる場合、高誘電率膜から酸素が拡散し、コンタクト部の金属が酸化されることを防ぐため、TiN等の拡散バリア膜がストレージ電極接続部に必要となる。よって、本発明を高誘電率膜を容量絶縁膜として用いたDRAMを備えた半導体装置に適用することにより、著効を発揮することができる。
【0078】
そして、本実施形態では、図4(a)に示すように、第1の導体膜であるTi/TiN膜229のうち第1層間絶縁膜224上に位置する部分の少なくとも一部を除去せずに残しておいて、後にTi/TiN膜229を利用してビット線BLを形成しているので、ビット線用の導体膜を別途形成する工程が不要となり、工程の簡略化による製造コストの低減を図ることができる。なお、Ti/TiN膜229を利用して、ローカル配線を形成することも可能である。
【0079】
本実施形態においては、eDRAMデバイスのメモリセルアレイ領域Rmemoのストレージノードコンタクトプラグを小径にし、ロジック回路領域Rlogcのソース・ドレインコンタクトプラグを大径にした例について説明したが、本発明の半導体装置はかかる実施形態に限定されるものではない。複数のコンタクトプラグを有する半導体装置であれば、1つのコンタクトプラグを第1の導体膜で埋め込む一方、他のコンタクトプラグを第1の導体膜及び第2の導体膜によって埋め込むことにより、リソグラフィー工程の低減による工程の簡素化を図りつつ、第1の導体膜の特性と第2の導体膜の特性とを利用して、各コンタクトプラグに所望の特性を持たせることができるからである。
【0080】
特に、複数のコンタクトプラグを有する半導体装置において、第1の導体膜をバリア性の導体膜とする一方、第2の導体膜は低抵抗性の導体膜として、バリア性を要求されるコンタクトプラグは、第1の導体膜によって埋め込み、バリア性よりも低抵抗性を要求されるコンタクトプラグは第1及び第2の導体膜によって埋め込むことにより、工程の簡素化を図りつつ、2種類のプラグに要求される特性を満たすことができる。なお、第1の導体膜は本実施形態のごとくビット線の一部として用いることもできるし、ローカル配線の一部として用いることも可能である。
【0081】
(第3の実施形態)
図5(a)〜図6(d)は、本発明の第3の実施形態における、CUB(Capacitor Under Bit−line)型のDRAM混載ロジック半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。図5(a)〜図6(d)に示す半導体装置において、メモリセルアレイ領域Rmemoはメモリセルトランジスタ353とキャパシタ354とが配置される領域であり、ロジック回路領域Rlogcは、PMISFET351及びNMISFET352(CMIS)が配置される領域である。
【0082】
図5(a)に示す工程で、P型半導体基板301上に、各MISFETが配置される活性領域を囲む素子分離領域(STI)302と、ロジック回路のNMISFET352が配置されるPウェル領域303と、ロジック回路のPMISFET351が配置されるNウェル領域305と、N型埋め込み領域306によって半導体基板301と分離され、メモリセルトランジスタ353及びキャパシタ354が配置されるPウェル領域304とを形成する。その後、各MISFETのしきい値電圧を制御するための不純物イオンの注入(チャネル注入)を行なった後、熱酸化法を用いて、厚さ7.5nmのシリコン酸化膜307を形成する。さらに、シリコン酸化膜307の上に、メモリセルアレイ領域Rmemoを覆うフォトレジスト膜308を形成した後、フォトレジスト膜308をマスクとしてエッチングを行なって、シリコン酸化膜307のうちロジック回路領域Rlogcに位置する部分を除去する。
【0083】
次に、図5(b)に示す工程で、フォトレジスト膜308を除去した後、再び熱酸化を行なって、ロジック回路領域Rlogcに厚さ3nmのシリコン酸化膜309xを形成する。このとき、メモリセルアレイ領域Rmemoにおいては、2回の熱酸化により、厚いシリコン酸化膜310x(10.5nm)が形成される。次に、シリコン酸化膜309x,310x上にポリシリコン膜311を堆積し、ポリシリコン膜のうちNMISFET形成領域に位置する部分のみにリン(P)を注入し、N型ポリシリコン膜312を形成する。なお、ポリシリコン膜のうちPMISFET形成領域に位置する部分には、半導体基板301へのボロンの突き抜けなどを抑制するために、後の工程でボロンが注入される。
【0084】
次に、図5(c)に示す工程で、ゲート電極形成領域を覆うフォトレジスト膜(図示せず)をマスクとするエッチングにより、ポリシリコン膜311,312及びシリコン酸化膜309x,310xをパターニングして、N型ゲート電極313と、ゲート電極配線314と、後にP型となるゲート電極315と、薄いゲート絶縁膜309と、厚いゲート絶縁膜310とを形成する。その後、P型不純物のイオン注入とN型不純物のイオン注入とを、個別に形成されたフォトレジスト膜(図示せず)を用いて行ない、ロジック回路領域RmemoにおいてはNMISFET352のN型のエクステンション拡散層316と、PMISFET351のP型のエクステンション拡散層317とを形成し、メモリセルアレイ領域Rmemoにおいてはメモリセルトランジスタ353のN型のソース領域318(LDD領域)と、N型のドレイン領域319(LDD領域)とを形成する。
【0085】
次に、図5(d)に示す工程で、各ゲート電極313,315及びゲート電極配線314の側面を覆うサイドウォールを形成した後、高濃度のP型不純物のイオン注入と高濃度のN型不純物のイオン注入とを、個別に形成されたフォトレジスト膜(図示せず)を用いて行ない、ロジック回路領域Rmemoにおいて、NMISFET352のN型ソース・ドレイン領域320と、PMISFET351のP型ソース・ドレイン領域321及びP型ゲート電極322とを形成する。ただし、メモリセルアレイ領域Rmemoにおいては、高濃度不純物のイオン注入を行なわない。
【0086】
次に、図5(e)に示す工程で、周知のサリサイド技術を用いて、各ゲート電極313,322と、ゲート電極配線314と、各ソース・ドレイン領域320,321と、ソース領域318と、ドレイン領域319との上部にコバルトシリサイド膜323を形成する。その後、PMISFET351,NMISFET352,メモリセルトランジスタ353を覆う第1層間絶縁膜324を堆積した後、第1層間絶縁膜324を貫通するコンタクト孔を形成する。このとき、ロジック回路領域Rlogcの各ソース・ドレイン領域320,321に到達するコンタクト孔325と、ゲート電極配線314に到達する配線上コンタクト孔326と、メモリセルトランジスタ353のドレイン領域319に到達するビット線コンタクト孔328とは、比較的大径(例えば径140nm)を有している。一方、メモリセルトランジスタ353のソース領域318に到達するストレージノードコンタクト孔327は、比較的小径(例えば径80nm)を有している。
【0087】
次に、図5(f)に示す工程で、スパッタ法及びCVD法を用いて、各コンタクト孔325,326,327,328内及び第1層間絶縁膜324上に、Ti膜及びTiN膜をそれぞれ順に堆積し、第1の導体膜であるTi/TiN膜329を形成する。このとき、ストレージノードコンタクト孔327はTi/TiN膜329によって埋められる一方、他のコンタクト孔325,326,328はTi/TiN膜329によって埋められないように、Ti/Ti膜329の合計厚みを決定する。本実施形態においては、コンタクト孔325,326,328の径が140nmで、ストレージノードコンタクト孔327が80nmであることから、Ti/TiN膜329の合計厚みが40nmであればよい。したがって、コンタクト孔325,326,328の底面及び側面に沿って延びる壁部を構成するように、Ti/Ti膜329が形成される。次に、CVD法を用いて、各コンタクト孔325,326,328内及び第1層間絶縁膜324上に、第2の導体膜であるW膜330を堆積する。このとき、ストレージノードコンタクト孔327はすでにTi/TiN膜329によって埋められているので、ストレージノードコンタクト孔327内にはW膜330が堆積されることはない。一方、他のコンタクト孔325,326,328は、壁部を構成するTi/TiN膜329と中心部を構成するW膜330とによって埋められることになる。
【0088】
つまり、ストレージノードコンタクト孔と、ロジック回路形成領域Rlogcのコンタクト孔とに共通の1又は2以上の導体膜を堆積する際に、ストレージノードコンタクト孔は当該1又は2以上の導体膜によって埋め込まれる一方、ストレージノードコンタクト孔以外のコンタクト孔は当該1又は2以上の導体膜によって埋め込まれないことにより、本発明の基本的な構成を得ることができる。
【0089】
次に、図6(a)に示す工程で、W膜330の上に窒化膜を堆積した後、フォトレジスト膜361をマスクとして用いたエッチングにより、窒化膜,W膜330,Ti/TiN膜329を選択的に除去する。これにより、保護窒化膜360と、Ti/TiN/W膜からなる大径のソース・ドレインコンタクトプラグ331,ゲートコンタクトプラグ332及びビット線コンタクトプラグ334と、Ti/TiN膜からなる小径のストレージノードコンタクトプラグ333と、第1層間絶縁膜224上に延びるTi/TiN膜及びW膜からなるビット線BLとを形成する。つまり、第1の実施形態とは異なり、第1,第2の導体膜であるTi/TiN膜329,W膜330のうち第1層間絶縁膜324上に位置する部分の少なくとも一部を除去せずに残して、ビット線BLを形成している。この点が本実施形態の特徴である。
【0090】
次に、図6(b)に示す工程で、基板上に窒化膜を堆積した後、エッチバックを行ない、ビット線コンタクトプラグ334の突出部分及び保護窒化膜360の側面を覆う窒化膜サイドウォール362を形成する。
【0091】
その後、第1層間絶縁膜324及び各プラグの上に、シリコン酸化膜からなる第2層間絶縁膜335を堆積した後、ドライエッチングにより第2層間絶縁膜335を貫通するストレージ電極溝336を形成する。ここで、配線上コンタクト孔326の一部は、ストレージノードコンタクトプラグ333の上面に接触している。その後、CVD法を用いて、ストレージ電極溝336及び第2層間絶縁膜335の上にRu膜を堆積した後、エッチバック法あるいはCMP法を用いて、Ru膜のうち第2層間絶縁膜335の上に位置する部分を除去することにより、ストレージ電極溝336内にストレージ電極337を形成する。
【0092】
次に、図6(d)に示す工程で、第2層間絶縁膜335及びストレージ電極337の上にBST膜を堆積した後、酸素プラズマを用いてBST膜の酸化処理を行なって、さらに、RTA処理を行なってBST膜の結晶化を行なう。次に、BST膜の上にプレート電極となるTiN膜を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)をマスクとしてTiN膜及びBST膜のパターニングを行なって、プレート電極339および容量絶縁膜338を形成する。これにより、スタック型キャパシタが形成される。なお、BST膜の代わりに、Ta 等他の高誘電率膜を用いても構わない。
【0093】
その後、スタック型キャパシタ及び第2層間絶縁膜335の上に、シリコン酸化膜からなる第3層間絶縁膜340を堆積した後、ドライエッチングにより、第3層間絶縁膜340を貫通してソース・ドレインコンタクトプラグ331、ゲートコンタクトプラグ332およびビット線コンタクトプラグ334に到達するコンタクト孔を開口した後各コンタクト孔内及び第3層間絶縁膜340の上に、Ti膜,TiN膜及びW膜を堆積する。その後、CMPを用いた平坦化処理により、Ti膜,TiN膜及びW膜のうち第3層間絶縁膜340の上に位置する部分を除去して、各コンタクト孔にTi膜,TiN膜及びW膜を埋め込んで、配線プラグ341及びビット線プラグ(図示せず)を形成する。次に、第3層間絶縁膜340及び各プラグ341の上にアルミニウム合金膜などの金属膜を堆積した後、金属膜をパターニングして、第3層間絶縁膜340の上にメタル配線343を形成する。
【0094】
その後、半導体装置の回路構造に応じて、周知慣用の技術を用いて、第3層間絶縁膜340よりも上層の1又は2以上の層間絶縁膜,上層の1又は2以上の配線,最上のパッシベーション膜,シールド壁などを形成するが、その工程の図示及び説明は省略する。
【0095】
本実施形態の半導体装置の製造方法においても、第1の実施形態の半導体装置の製造方法と同様に、図5(e)に示す工程で、共通のエッチングマスクを用いたエッチングにより、ストレージノードコンタクト孔327を小径で開口し、他のコンタクト孔325,326,328を大径で開口した後、図5(f)に示す工程で、小径のストレージノードコンタクト孔327は第1の導体膜(本実施形態ではTi/TiN膜)により埋める一方、大径のコンタクト孔325,326,328内は空間を確保しつつ第1の導体膜を堆積し、その後各コンタクト孔325,326,328内の空間に第2の導体膜(本実施形態ではW膜)を埋め込んでいる。このような製造方法を採用することにより、第1の実施形態と同じ作用により、リソグラフィー工程の増大を招くことなく、工程の簡素化を図ることができる。
【0096】
特に、CUB構造を有するスタック型DRAMメモリセルの場合、高誘電率膜からなる容量絶縁膜とストレージノーコンタクトとが接触するために、ストレージノードコンタクトプラグのバリア性が要求される。つまり、DRAMメモリセルサイズの縮小化が進み、BST等の高誘電率膜を用いる場合、高誘電率膜から酸素が拡散し、コンタクト部の金属が酸化されることを防ぐため、TiN等の拡散バリア膜がストレージ電極接続部に必要となる。よって、本発明を高誘電率膜を容量絶縁膜として用いたDRAMを備えた半導体装置に適用することにより、著効を発揮することができる。
【0097】
そして、本実施形態では、図6(a)に示すように、第1,第2の導体膜であるTi/TiN膜329,W膜330のうち第1層間絶縁膜324上に位置する部分の少なくとも一部を除去せずに残して、ビット線BLを形成しているので、ビット線用の導体膜を別途形成する工程が不要となり、工程の簡略化による製造コストの低減を図ることができる。
【0098】
本実施形態においては、eDRAMデバイスのメモリセルアレイ領域Rmemoのストレージノードコンタクトプラグを小径にし、ロジック回路領域Rlogcのソース・ドレインコンタクトプラグを大径にした例について説明したが、本発明の半導体装置はかかる実施形態に限定されるものではない。複数のコンタクトプラグを有する半導体装置であれば、1つのコンタクトプラグを第1の導体膜で埋め込む一方、他のコンタクトプラグを第1の導体膜及び第2の導体膜によって埋め込むことにより、リソグラフィー工程の低減による工程の簡素化を図りつつ、第1の導体膜の特性と第2の導体膜の特性とを利用して、各コンタクトプラグに所望の特性を持たせることができるからである。
【0099】
特に、複数のコンタクトプラグを有する半導体装置において、第1の導体膜をバリア性の導体膜とする一方、第2の導体膜は低抵抗性の導体膜として、バリア性を要求されるコンタクトプラグは、第1の導体膜によって埋め込み、バリア性よりも低抵抗性を要求されるコンタクトプラグは第1及び第2の導体膜によって埋め込むことにより、工程の簡素化を図りつつ、2種類のプラグに要求される特性を満たすことができる。なお、第1の導体膜は本実施形態のごとくビット線の一部として用いることもできるし、ローカル配線の一部として用いることも可能である。
【0100】
(その他の実施形態)
上記第1の導体膜としては、低抵抗性をもたせるためには金属膜あるいは金属窒化物からなる膜である金属窒化膜を用いることが好ましく、特にバリア性をもたせるためにはリフラクトリ金属(W,Ti,Ta,Zr,Ni,Co,V,Mnなど)の窒化物膜であるリフラクトリ金属窒化膜を用いることが好ましい。リフラクトリ金属窒化膜としては、製造の容易性や化学的安定性を考慮すると、実用上、TiN膜,TaN膜が好ましい。
【0101】
また、リフラクトリ金属窒化膜を用いる場合には、下地との密着性を向上させるために、上記各実施形態のごとく、第1の導体膜をリフラクトリ金属膜とリフラクトリ金属窒化膜によって構成することが好ましい。その場合、製造の容易性を考慮すると、Ti/TiN膜,Ta/TaN膜が実用上好ましいといえる。
【0102】
第2の導体膜としては、低抵抗でかつ耐マイグレーション性を有するリフラクトリ金属膜が好ましく、製造の容易性を考慮すると、実用上、W膜,Ti膜などが好ましい。
【0103】
上記各実施形態の第1,第2のコンタクト孔を形成する工程では、図1(e),図3(e),図5(e)に示す工程の前に、それぞれ第1,第2のコンタクト孔よりも大径の第1,第2の初期コンタクト孔を形成しておいて、その上方に第1の層間絶縁膜に対してエッチング選択比の高い絶縁膜(第1のコンタクト孔の径の1/2よりも薄い絶縁膜)を堆積した後、この絶縁膜の異方性エッチングを行なって、第1,第2の初期コンタクト孔の側面を覆うサイドウォールを形成してもよい。これにより、第1のコンタクト孔の径を最小デザインルールよりも小さくすることができる。
【0104】
また、 上記各実施形態の第1,第2のコンタクト孔を形成する工程では、図1(e),図3(e),図5(e)に示す工程の前に、それぞれ第1,第2のコンタクト孔よりも大径の第1,第2の開口を有するレジスト膜を形成しておいて、その上方に第2のレジスト膜を堆積した後、この第2のレジスト膜を異方的に除去して、第1,第2の開口の側面を覆うレジストサイドウォールを形成し、図1(e),図3(e),図5(e)に示す工程では、レジスト膜及びレジストサイドウォールをエッチングマスクとして第1の度層間絶縁膜をエッチングしてもよい。これにより、第1のコンタクト孔の径を最小デザインルールよりも小さくすることができる。
【0105】
【発明の効果】
本発明によると、リソグラフィ工程数を増加させることなく、2種類のコンタクトプラグを形成することができ、高誘電率膜を備えた占有面積の小さいDRAMと高速動作するロジック用トランジスタを搭載したeDRAMデバイスなどの高性能の半導体装置及びその製造方法の提供を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(f)は、第1の実施形態におけるeDRAMデバイスの製造工程のうち前半部分を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d)は、第1の実施形態におけるeDRAMデバイスの製造工程のうち後半部分を示す断面図である。
【図3】(a)〜(f)は、第2の実施形態におけるeDRAMデバイスの製造工程のうち前半部分を示す断面図である。
【図4】(a)〜(d)は、第2の実施形態におけるeDRAMデバイスの製造工程のうち後半部分を示す断面図である。
【図5】(a)〜(f)は、第3の実施形態におけるeDRAMデバイスの製造工程のうち前半部分を示す断面図である。
【図6】(a)〜(d)は、第3の実施形態におけるeDRAMデバイスの製造工程のうち後半部分を示す断面図である。
【図7】従来のSDRAMデバイスの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
101 半導体基板
102 素子分離領域
103 Pウェル領域
104 Pウェル領域
105 Nウェル領域
106 N型埋め込み領域
107 シリコン酸化膜
108 フォトレジスト膜
109 ゲート絶縁膜
109x シリコン酸化膜
110 ゲート絶縁膜
110x シリコン酸化膜
111 ポリシリコン膜
112 N型ポリシリコン膜
113 N型ゲート電極
114 ゲート電極配線
115 ゲート電極
116 エクステンション拡散層
117 エクステンション拡散層
118 ソース領域
119 ドレイン領域
120 N型ソース・ドレイン領域
121 P型ソース・ドレイン領域
122 P型ゲート電極
123 コバルトシリサイド膜
124 第1層間絶縁膜
125 ソース・ドレインコンタクト孔
126 配線上コンタクト孔
127 ストレージノードコンタクト孔
128 ビット線コンタクト孔
129 Ti/TiN膜(第1の導体膜)
130 W膜(第2の導体膜)
131 ソース・ドレインコンタクトプラグ
132 ゲート電極配線コンタクトプラグ
133 ストレージノードコンタクトプラグ
134 ビット線コンタクトプラグ
135 第2層間絶縁膜
136 ストレージ電極溝
137 ストレージ電極
138 容量絶縁膜
139 プレート電極
140 第3層間絶縁膜
141 配線プラグ
142 ビット線プラグ
143 メタル配線
151 PMISFET
152 NMISFET
153 メモリセルトランジスタ
154 キャパシタ
201 半導体基板
202 素子分離領域
203 Pウェル領域
204 Pウェル領域
205 Nウェル領域
206 N型埋め込み領域
207 シリコン酸化膜
208 フォトレジスト膜
209 ゲート絶縁膜
209x シリコン酸化膜
210 ゲート絶縁膜
210x シリコン酸化膜
211 ポリシリコン膜
212 N型ポリシリコン膜
213 N型ゲート電極
214 N型ゲート電極配線
215 ゲート電極
216 エクステンション拡散層
217 エクステンション拡散層
218 ソース領域
219 ドレイン領域
220 N型ソース・ドレイン領域
221 P型ソース・ドレイン領域
222 P型ゲート電極
223 コバルトシリサイド膜
224 第1層間絶縁膜
225 ソース・ドレインコンタクト孔
226 配線上コンタクト孔
227 ストレージノードコンタクト孔
228 ビット線コンタクト孔
229 Ti/TiN膜
230 W膜
231 ソース・ドレインコンタクトプラグ
232 ゲート電極配線コンタクトプラグ
233 ストレージノードコンタクトプラグ
234 ビット線コンタクトプラグ
235 第2層間絶縁膜
236 ストレージ電極溝
237 ストレージ電極
238 容量絶縁膜
239 プレート電極
240 第3層間絶縁膜
241 配線プラグ
243 メタル配線
251 PMISFET
252 NMISFET
253 メモリセルトランジスタ
254 キャパシタ
260 保護窒化膜
261 フォトレジスト膜
262 窒化膜サイドウォール
301 半導体基板
302 素子分離領域(STi)
303 Pウェル領域
304 Pウェル領域
305 Nウェル領域
306 N型埋め込み領域
307 シリコン酸化膜
308 フォトレジスト膜
309 ゲート絶縁膜
309x シリコン酸化膜
310 ゲート絶縁膜
310x シリコン酸化膜
311 ポリシリコン膜
312 N型ポリシリコン膜
313 N型ゲート電極
314 N型ゲート電極配線
315 ゲート電極
316 エクステンション拡散層
317 エクステンション拡散層
318 ソース領域
319 ドレイン領域
320 N型ソース・ドレイン領域
321 P型ソース・ドレイン領域
322 P型ゲート電極
323 コバルトシリサイド膜
324 第1層間絶縁膜
325 ソース・ドレインコンタクト孔
326 配線上コンタクト孔
327 ストレージノードコンタクト孔
328 ビット線コンタクト孔
329 Ti/TiN膜
330 W膜
331 ソース・ドレインコンタクトプラグ
332 ゲート電極配線コンタクトプラグ
333 ストレージノードコンタクトプラグ
334 ビット線コンタクトプラグ
335 第2層間絶縁膜
336 ストレージ電極溝
337 ストレージ電極
338 容量絶縁膜
339 プレート電極
340 第3層間絶縁膜
341 配線プラグ
343 メタル配線
351 PMISFET
352 NMISFET
353 メモリセルトランジスタ
354 キャパシタ
360 保護窒化膜
361 フォトレジスト膜
362 窒化膜サイドウォール

Claims (25)

  1. 基板と、
    基板上に設けられた第1,第2の不純物拡散層と、
    上記基板を覆う絶縁膜と、
    上記絶縁膜を貫通して上記第1の不純物拡散層に到達する第1のコンタクト孔を埋める第1の導体膜からなる第1のコンタクトプラグと、
    上記絶縁膜を貫通して上記第2の不純物拡散層に到達する第2のコンタクト孔の底面及び側面上に堆積された上記第1の導体膜からなる壁部と、上記壁部の上に堆積された第2の導体膜からなる中心部とを有する第2のコンタクトプラグとを備えている半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    上記第1のコンタクトプラグと上記第2のコンタクトプラグとは、共通の高さを有している,半導体装置。
  3. 請求項1又は2記載の半導体装置において、
    上記第1の導体膜の少なくとも一部は、配線として機能する,半導体装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    ゲート電極,上記第1の不純物拡散層であるソース領域及びドレイン領域を有するメモリセルトランジスタと、
    上記メモリセルトランジスタの上記ソース領域に接続されるストレージノードコンタクトプラグと、
    上記ストレージノードコンタクトプラグに接続されるメモリセルキャパシタと、
    上記メモリセルトランジスタの上記ドレイン領域に接続されるビット線コンタクトプラグと、
    上記ビット線コンタクトプラグに接続されるビット線と
    を備えており、
    上記第1のコンタクトプラグは、上記ビット線コンタクトプラグである,半導体装置。
  5. 請求項4記載の半導体装置において、
    上記第2のコンタクトプラグは、上記ストレージノードコンタクトプラグである,半導体装置。
  6. 請求項4記載の半導体装置において、
    上記第2のコンタクトプラグの上方において、上記第1の導体膜は、上記絶縁膜上に延びてDRAMメモリのビット線として機能する部分を有している,半導体装置。
  7. 請求項6記載の半導体装置において、
    上記第2のコンタクトプラグの上方において、上記第2の導体膜は、上記第1の導体膜と共に上記絶縁膜上に延びてDRAMメモリのビット線として機能する部分を有している,半導体装置。
  8. 請求項4記載の半導体装置において、
    ゲート電極,及び上記第2の不純物拡散層であるソース・ドレイン領域とを有するロジック用MISトランジスタと、
    上記ロジック用トランジスタの上記ソース・ドレイン領域に接続されるソース・ドレインコンタクトプラグと、
    上記ソース・ドレインコンタクトプラグに接続される配線と
    を備えており、
    上記第2のコンタクトプラグは、上記ソース・ドレインコンタクトプラグである,半導体装置。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記第1のコンタクトプラグの径が、上記第2のコンタクトプラグの径より小さい,半導体装置。
  10. 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記第1のコンタクト孔の径が、上記第2の導体膜の厚みの1/2以下である,半導体装置。
  11. 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記第1のコンタクト孔の側面には、上記絶縁膜とは異なる絶縁材料からなるサイドウォールが形成されている,半導体装置。
  12. 請求項1〜8のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記第1のコンタクト孔の径は、最小デザインルールよりも小さい,半導体装置。
  13. 請求項1〜12のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記第1の導体膜は、リフラクトリ金属窒化膜を有している,半導体装置。
  14. 請求項13記載の半導体装置において、
    上記第1の導体膜は、上記リフラクトリ金属窒化膜の下地膜としてリフラクトリ金属膜をさらに有している,半導体装置。
  15. 請求項1〜12のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記第1の導体膜は、TiN膜,TaN膜,Ti/TiN膜及びTi/TaN膜から選ばれるいずれか1つの膜である,半導体装置。
  16. 請求項1〜15のうちいずれか1つに記載の半導体装置において、
    上記第2の導体膜は、リフラクトリ金属膜である,半導体装置。
  17. 第1,第2の不純物拡散層を有する基板上に、絶縁膜を堆積する工程(a)と、
    上記絶縁膜を貫通して上記第1の不純物拡散層に到達する第1のコンタクト孔と、上記絶縁膜を貫通して上記第2の不純物拡散層に到達する上記第1のコンタクト孔よりも大径の第2のコンタクト孔とを形成する工程(b)と、
    上記第1のコンタクト孔を埋め、上記第2のコンタクト孔の第2のコンタクト孔の底面及び側面を覆うととともに、上記絶縁膜の上に延びる第1の導体膜を堆積する工程(c)と、
    上記第1の導体膜の上に、上記第2のコンタクト孔を埋める第2の導体膜を堆積する工程(d)とを含み、
    上記第1のコンタクト孔を埋める第1の導体膜からなる第1のコンタクトプラグと、上記第2のコンタクト孔の底面及び側面上に堆積された上記第1の導体膜からなる壁部と、上記壁部の上に堆積された中心部とを有する第2のコンタクトプラグとを形成する半導体装置の製造方法。
  18. 請求項17記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(d)の後に、CMP又はエッチバックを行なって、上記第1,第2の導体膜のうち上記絶縁膜上に位置する部分を除去する工程(e)をさらに含む,半導体装置の製造方法。
  19. 請求項17記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(d)の後に、CMP又はエッチバックを行なって、上記第2の導体膜のうち上記絶縁膜上に位置する部分を除去するとともに、上記第1の導体膜のうち上記絶縁膜上に位置する部分の少なくとも一部を残す工程(e)と、
    上記第1の導体膜をパターニングして、上記第1のコンタクトプラグに接続される配線を形成する工程(f)と
    をさらに含む,半導体装置の製造方法。
  20. 請求項17記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(d)の後に、CMP又はエッチバックを行なって、上面を平坦化するとともに、上記第1及び第2の導体膜のうち上記絶縁膜上に位置する部分の少なくとも一部を残す工程(e)と、
    上記第1,第2の導体膜をパターニングして、上記第1のコンタクトプラグに接続される配線を形成する工程(f)と
    をさらに含む,半導体装置の製造方法。
  21. 請求項17〜20のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(a)の前に、上記基板上には、ゲート電極,上記第1の不純物拡散層であるソース領域及びドレイン領域を有するメモリセルトランジスタが形成されており、
    上記工程(d)では、上記第1のコンタクト孔として、上記絶縁膜を貫通して上記メモリセルトランジスタの上記ソース領域に到達するストレージノードコンタクト孔を形成する,半導体装置の製造方法。
  22. 請求項21記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(d)では、上記第2のコンタクト孔として、上記絶縁膜を貫通して上記メモリセルトランジスタの上記ドレイン領域に到達するビット線コンタクト孔を形成する,半導体装置の製造方法。
  23. 請求項21記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(a)の前に、上記基板上には、ゲート電極,及び上記第2の不純物拡散層であるソース・ドレイン領域とを有するロジック用MISトランジスタとが形成されており、
    上記工程(d)では、上記第2のコンタクト孔として、上記絶縁膜を貫通して上記ロジック用トランジスタのソース・ドレイン領域に到達するソース・ドレインコンタクト孔を形成する,半導体装置の製造方法。
  24. 請求項17〜23のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(b)は、
    上記絶縁膜の上に、上記第1,第2のコンタクト孔を形成しようとする領域の上方にそれぞれ第1,第2の開口を有する第1のレジスト膜を形成する副工程(b1)と、
    上記第1のレジスト膜の上記第1,第2の開口の側面上に、第2のレジスト膜からなるレジストサイドウォールを形成する副工程(b2)と、
    上記第1のレジスト膜及び上記レジストサイドウォールをマスクとして、上記絶縁膜のエッチングを行なう副工程(b3)と
    を有しているとを特徴とする半導体装置の製造方法。
  25. 請求項17〜23のうちいずれか1つに記載の半導体装置の製造方法において、
    上記工程(b)は、
    上記絶縁膜に、上記第1,第2のコンタクト孔よりも大径の第1,第2の初期コンタクト孔を開口させる副工程(b1)と、
    上記絶縁膜の上記第1,第2の初期コンタクト孔の側面を覆う第2の絶縁膜からなるサイドウォールを形成する副工程(b2)と
    を有している,半導体装置の製造方法。
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