JP2004259325A - 光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法 - Google Patents

光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隣り合うグルーブトラックのウォブル信号成分がクロストークによってもれ込んだ場合に発生するライトクロックのジッタを改善する。
【解決手段】光ディスクに形成されたトラックについて、前記トラックのトラッキング時における反射光から検出された回転制御用のウォブル信号を2値化し、この2値化ウォブル信号に基づいて前記光ディスクの回転及び記録のための制御を行う光ディスク装置において、前記ウォブル信号と、前記トラッキング時における反射光から検出されたトラッキング制御用のトラッキングエラー信号に基づく信号と、を比較して、前記ウォブル信号を2値化するウォブル信号2値化手段を備える。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクへ記録する情報の記録品質を向上させる光ディスク装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザー光を利用して情報の記録が可能な記録型の光ディスクには、例えば、CD−RやDVD−R、DVD+R等のデータ追記型(Write Once)の光ディスクと、CD−RWやDVD−RW、DVD+RW等の書き換え可能型(ReWritable)の光ディスクとがある。
【0003】
このような光ディスクでは、プリフォーマットとしてグルーブウォブリングとランドプリピットと呼ばれる二つの方式を利用することによって、情報の記録・再生の信頼性を高める工夫がなされている。図6に示すように、まず、光ディスク1の基板上には、情報を記憶するトラックとしてのグルーブトラック4が形成されている。なお、グルーブトラック4は、光ディスク1の回転制御を行う為の基準クロックに基づいた周波数によってウォブリングしている。また、隣り合うグルーブトラック4間の領域は、ランドトラック2と呼ばれ、このトラック2上にプリピット3が形成されている。なお、プリピット3では、光ディスク1への情報記録時の位置検索に必要となるアドレス情報や同期信号等(以下、これらを総称してLPP(Land Pre−Pit)信号と称す)が表現されている。
【0004】
ここで、前述のような光ディスク1への情報の記録・再生を行う光ディスク装置では、光ビームBをその中心がグルーブトラック4の中心と一致するように照射し、グルーブトラック4上において記録情報に対応する情報記録ピットを形成する。なお、DVD−Rのような光ディスク1では、情報記録ピットを形成するために高出力の光ビームBが照射されると、一般的に光ビームBの有する熱エネルギーによって、照射位置の反射率が低下する。つまり、情報記録ピットが形成されたグルーブトラック4位置における反射光量は、情報記録ピットが形成されないグルーブトラック4位置の反射光量より小さくなる。それゆえに、情報を記録するときには、情報記録ピットが形成されるグルーブトラック4位置に隣接するランドトラック2の一部にまでにも光ビームBが照射されることになる。
【0005】
また、光ディスク装置は、前述したように光ビームBを照射したときの光スポットSPの反射光に基づいて、プッシュプル法(ラジアルプッシュプル方式)によってラジアルプッシュプル(Radial push−pull)信号SDTを検出する。このラジアルプッシュプル信号SDTは、グルーブトラック4からの反射光に基づいたウォブリング周波数成分を含む信号(以下、WBL(Wobble)信号と称す)に対して、ランドトラック2からの反射光に基づいたLPP信号を重畳させた信号となる。
【0006】
光ディスク装置は、図7に示すように、2値化したWBL信号WBLを検出するWBL検出部12と、2値化したLPP信号LPPを検出するLPP検出部13と、を有する。このうち、WBL検出部12の構成についてのみ説明する。WBL検出部12は、ウォブル(WBL)信号B.P.F.(Band Pass Filter)回路12a及びコンパレータ12b等によって構成される。ウォブル信号B.P.F.回路12aは、光ビームBの反射光に基づいて検出されたラジアルプッシュプル信号SDTから、WBL信号成分A_WBLを抽出する。このWBL信号成分A_WBL(マイナス側)と一定の基準電圧Vref(プラス側)とを、コンパレータ12bによって比較することで2値化WBL信号WBLを検出する。なお、WBL検出部12は、例えば、以下に示す特許文献1に開示されている。
【0007】
また、光ディスク装置は、PLL(Phase Locked Loop)回路等によって構成されるライトクロック生成部において、2値化WBL信号WBL及び2値化LPP信号LPPに基づいた、光ディスク1への情報記録時のタイミング情報としてのライトクロック(以下、WCLK信号と称す)が生成される。光ディスク装置は、このWCLK信号を用いて、光ディスク1の回転制御や光ディスク1への情報の記録・再生に係る制御を行うことになる。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−293855号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、DVD−Rのように高密度記録された光ディスクにおいては、光ビームBが照射されているグルーブトラック4と隣り合うグルーブトラック4のウォブル信号成分が、クロストークによって滴れ込む場合がある。この滴れ込みが発生すると、ラジアルプッシュプル信号SDTに含まれるWBL信号成分が干渉を受けることになり、その振幅が変動してしまう。
【0010】
このWBL信号成分の干渉は、ディスクの偏芯などに伴うトラッキングエラー信号(以下、TE信号と称する。)に起因して、その度合いが大きく変わることになる。なお、TE信号は、3ビーム法、プッシュプル法、又はDPP(Differential Push−Pull)法などによって、ラジアルプッシュプル信号SDTと同様に、光ディスクからの光ビームBの反射光に基づいて検出される信号である。図8(a)、(b)において、TE信号とラジアルプッシュプル信号SDTの波形の一例を示すように、TE信号の振幅とラジアルプッシュプル信号SDTの振幅の間には相関関係が成立する。
【0011】
このようにして、WBL信号成分の干渉が発生すると、ラジアルプッシュプル信号SDTから2値化WBL信号を検出するときのゼロクロスポイント、すなわち、ラジアルプッシュプル信号SDTのレベルが、一定の基準電圧Vrefのレベルとなる位相位置にずれが生じてしまい、2値化WBL信号のデューティー比が変動する(図8(c)参照)。
【0012】
ここで、デューティー比に変動が生じた2値化WBL信号は、前述したように、ライトクロック生成部にてWCLK信号を生成する際のPLL制御に用いられる。そのため、ライトクロック生成部におけるPLL制御の動作が不安定になるとともに、光ディスクへの情報記録時のタイミング情報としてのWCLK信号のジッター(信号の時間軸方向の揺れ)が増大するという問題があった。
【0013】
そこで、本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための主たる本発明は、光ディスクに形成されたトラックについて、前記トラックのトラッキング時における反射光から検出された回転制御用のウォブル信号を2値化し、この2値化ウォブル信号に基づいて前記光ディスクの回転及び記録のための制御を行う光ディスク装置において、前記ウォブル信号と、前記トラッキング時における反射光から検出されたトラッキング制御用のトラッキングエラー信号に基づく信号と、を比較して、前記ウォブル信号を2値化するウォブル信号2値化手段を備えることとする。
【0015】
好ましくは、前記ウォブル信号2値化手段は、前記ウォブル信号と、前記トラッキングエラー信号を積分した積分信号と、を比較して、前記ウォブル信号を2値化した2値化ウォブル信号を出力する。
なお、前述の「ウォブル信号2値化手段」は、後述のWBL検出部が備える「コンパレータ」のことである。
【0016】
本発明に係る光ディスク装置は、このようなウォブル信号2値化手段を備えたことによって、偏芯ディスクやディスクチルトなどに伴うトラッキングエラーに起因した2値化ウォブル信号のデューティー比の変動が抑制されることになる。このため、2値化ウォブル信号に基づいて生成される、光ディスクへの情報を記録するためのライトクロック信号のジッターを改善することが可能となり、光ディスクへ記録する情報の記録品質を向上させることができる。
【0017】
また、本発明に係る態様としては、前記ウォブル信号2値化手段は、前記トラッキングエラー信号を積分した積分信号のレベルを、前記トラッキングエラー信号のオフセット成分を取り除いたレベルに調整したレベル調整信号を生成し、前記ウォブル信号と前記生成したレベル調整信号とを比較して、前記ウォブル信号を2値化した2値化ウォブル信号を出力することとする。
【0018】
なお、トラッキングエラー信号は、偏芯ディスクやディスクチルトなどによって、トラッキングの際に光ディスクに照射した光ビームがトラック中心に照射されている場合であっても、基準レベル(例えば、0V)とならずにオフセット成分を発生することがある。このため、本発明に係る光ディスク装置は、前述の「増幅器」を備えることによって、オフセット成分をトラッキングエラー信号から取り除き、安定したトラッキング制御を行うことが可能となる。
【0019】
その結果として、ウォブル信号2値化手段において、2値化ウォブル信号のデューティー比の変動を抑制するための動作が安定する。このため、2値化ウォブル信号に基づいて生成される、光ディスクへの情報を記録するためのライトクロック信号のジッターを改善することが可能となり、光ディスクへ記録する情報の記録品質を向上させることができる。
【0020】
また、本発明に係る態様として、前記トラッキングエラー信号を積分した積分信号を出力するための積分手段を備え、前記ウォブル信号2値化手段は、前記ウォブル信号及び前記積分手段の出力の積分信号に基づいて、前記ウォブル信号を2値化した2値化ウォブル信号を出力するコンパレータを備えてもよい。
【0021】
好ましくは、前記積分手段の出力端子と前記コンパレータの一方の入力端子との間において、前記積分信号のレベルを、前記トラッキングエラー信号のオフセット成分を取り除いたレベルに調整したレベル調整信号を生成するための増幅器を備え、前記コンパレータは、前記ウォブル信号及び前記増幅器にて生成されたレベル調整信号に基づいて、前記ウォブル信号を2値化した2値化ウォブル信号を出力してもよい。
【0022】
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかにする。
【0023】
【発明の実施の形態】
===実施例===
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0024】
<システム構成>
まず、本発明の一実施形態である光ディスク装置を含めたシステムの概略構成を、図1を用いて説明する。
同図に示すとおり、光ディスク装置10は、光ピックアップ11、WBL検出部12、LPP検出部13、ライトクロック生成部14、デコーダ15、スピンドルモータ16、スピンドルサーボ回路17、光ピックアップサーボ回路18、プロセッサ19、インタフェース部20、エンコーダ21、レーザー制御部22、ROM23、フロントエンド処理部24、を有する。
【0025】
また、光ディスク装置10は、インタフェース部20を介して、外部のホストコンピュータ25と接続されており、このホストコンピュータ25から光ディスク1へ記録すべきデータSWDが入力される。
【0026】
光ピックアップ11は、光ディスク1へのデータの記録・再生のための手段であり、レーザダイオード、ビームスプリッタ、対物レンズ、ホトダイオードなど(いずれも不図示)を含む。この光ピックアップ11は、レーザー制御信号SDLに基づいて、光ビームBを光ディスク1に形成される情報トラックに対してトレース(トラッキング)させるように照射する。そして、このトラッキング時における光ビームBの反射光を、図2(A)に示すようなラジアルプッシュプル信号検出用ホトセンサ110における第1の分割受光部(受光領域A及びB)と第2の分割受光部(受光領域C及びD)とに受光する。なお、これらの第1の分割受光部と第2の分割受光部は、情報記録トラックの接線方向に対して光学的に平行である。
【0027】
また、光ピックアップ11には、光ディスク1上における光ビームBのトラッキング追従誤差を示す”トラッキングエラー信号(以下、TE信号と称する。)”や、光ディスク1上における光ビームBの焦点位置ずれを示す”フォーカスエラー信号(以下、FE信号と称する。)”を検出するためのホトセンサ(ホトダイオードなど)を備える。このうち、TE信号を検出するためのホトセンサについて説明する。
【0028】
例えば、図2(B)には、DPP(Differential Push−Pull)方式におけるTE信号検出用ホトセンサ111の一構成例を図示する。このTE信号検出用ホトセンサ111は、光ディスク1に形成される情報トラックについて、そのトラッキング時における光ビームBの反射光に含まれる主ビーム200(0次回折光など)及び副ビーム300(1次回折光など)に関して、主ビーム200を検出するための第1の4分割センサ111a(受光領域A、B、C、D)と、副ビーム300(第2の回折光)を検出するための第2の4分割センサ111b(受光領域E、F、G、H)とを備える。DPP方式におけるTE信号は、例えば、”{(A+D)−(B+C)}+K・{(F+H)−(E+G)}”として検出される。
【0029】
また、光ピックアップ11には、図3に示すように、フォーカスアクチュエータ11b、トラッキングアクチュエータ11c、チルトアクチュエータ11d等の光ピックアップアクチュエータが組み込まれている。このうち、トラッキングアクチュエータ11cについて説明する。
【0030】
トラッキングアクチュエータ11cは、ヨーク、トラッキング駆動コイル、トラッキング駆動コイル用マグネット(いずれも不図示)などによって構成される。トラッキングアクチュエータ11cは、トラッキング駆動コイルに電圧を印加することで、光ピックアップ11の対物レンズ11a又は光ピックアップ11自体を光ディスク1の半径方向(トラッキング制御方向)に駆動可能とする。
【0031】
なお、以上に説明した光ピックアップ11の構成は、例えば、電波新聞社発行の「DVD&DVC入門基本18章」の17頁の第1−8図に示されるような周知のハードウェア構成を用いて実現可能である。
【0032】
フロントエンド処理部24は、光ピックアップ11が備える受光素子(不図示)によって受光した、光ビームBの反射光から得られる信号SDDに基づいて、各種信号(ラジアルプッシュプル信号SDT、TE信号、FE信号など)の検出を行うための処理部である。このフロントエンド処理部24は、ラジアルプッシュプル信号検出部241、TE信号検出部242、さらには、FE信号検出部や光ビームBの光軸と光ディスク1との直交関係のずれを示すチルトエラー信号検出部(いずれも不図示)を備える。このうち、ラジアルプッシュプル信号検出部241とTE信号検出部242について説明する。
【0033】
ラジアルプッシュプル信号検出部241は、図4に示すように、レベル切り替え回路241a、振幅調整回路241b、差分演算器241cなどを備える。これらの各回路241a、241b、241cの処理によって、前述のラジアルプッシュプル信号検出用ホトセンサ110における第1及び第2の分割受光部それぞれの出力信号の振幅が調整されるとともに、その調整された信号の差分演算が行われる。この差分演算としては、例えば、前述のラジアルプッシュプル信号検出用ホトセンサ110における受光領域A、Bの加算値から、受光領域C、Dの加算値を減算する。この差分演算の結果”{(A+B)−(C+D)}”として、ラジアルプッシュプル信号SDTが検出される。
【0034】
TE信号検出部242は、図4に示すように、第1のS/H(サンプルホールド)回路242a、第1の演算回路242b、第2のS/H(サンプルホールド)回路242c、第2の演算回路242d、ゲイン調整回路242e、加算回路242fなどを備える。
【0035】
第1のS/H回路242a及び第1の演算回路242bでは、前述のTE信号検出用ホトセンサにおける第1の4分割センサ110aの受光領域A、B、C、Dを対象として、”{(A+D)−(B+C)}”の演算が行われる。また、第2のS/H回路242c、第2の演算回路242d及びゲイン調整回路242eでは、前述のTE信号検出用ホトセンサにおける第2の4分割センサ110aの受光領域E、F、G、Hを対象として、”K・{(F+H)−(E+G)}”の演算が行われる。なお、”K”は、副ビーム300のレベルを主ビーム200のレベルに合わせる目的で設定されるゲイン定数である。そして、加算回路242fにおいて、”{(A+D)−(B+C)}+K・{(F+H)−(E+G)}”の加算が行われることによって、TE信号が検出される。
【0036】
WBL検出部12は、例えば、図4に示すように、ウォブル(WBL)信号B.P.F.(Band Pass Filter)回路12a及びコンパレータ12b(『ウォブル信号2値化手段』)によって構成される。加えて、本発明では、LPF(Low Pass Filter)回路12c(『積分手段』)、レベル調整AMP(AMPlifier)12d(『増幅器』)を備える。
【0037】
ウォブル信号B.P.F.回路12aでは、ラジアルプッシュプル信号検出部241において検出されたラジアルプッシュプル信号SDTから、WBL信号成分A_WBLを抽出する。そして、コンパレータ12bにおいて、WBL信号成分A_WBL(マイナス側)と、後述する各回路12c、12dの処理によって生成された基準電圧Vref(プラス側)と、を比較することで、2値化WBL信号WBLを出力する。この2値化WBL信号WBLは、ライトクロック生成部14やスピンドルサーボ回路17に出力される。なお、コンパレータ12bは、耐ノイズ性を高めて2値化WBL信号WBLを高精度且つ確実に検出するためにヒステリシス特性を有することが好ましい。
【0038】
LPP検出部13は、例えば、図4に示すように、LPP検出用スライス・レベル調整用DAC(D/Aコンバータ)13a及びコンパレータ13b(2値化LPP検出手段)を有する。
【0039】
LPP検出用スライス・レベル調整用DAC13aでは、プロセッサ19から指定されたデジタル値Vsに基づき、スライス・レベルSrefを生成する。そして、このスライス・レベルSref(プラス側)と、ラジアルプッシュプル信号検出部241において検出されたラジアルプッシュプル信号SDT(マイナス側)と、をコンパレータ13bにて比較することで、2値化LPP信号LPPを出力する。なお、この2値化LPP信号LPPは、ライトクロック生成部14、デコーダ15に出力される。また、コンパレータ13bは、耐ノイズ性を高めて2値化LPP信号LPPを高精度且つ確実に検出するために、ヒステリシス特性を有することが好ましい。
【0040】
ライトクロック生成部14は、光ディスク1へ情報を記録するためのライトクロック(WCLK)信号を生成し、デコーダ15へ出力する。このライトクロック生成部14は、位相比較器、チャージポンプ、LPF(Low Pass Filter)、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、分周回路などを備えるPLL(Phase Locked Loop)手段によって構成される。
【0041】
このPLL手段では、VCOの発振クロック信号を2値化WBL信号WBLにロックさせる。そして、このロックさせた状態にあるVCOの発振クロック信号に対し、LPP信号とWBL信号との間における所定の位相関係を成立させるべく位相合わせを行う。なお、前述の所定の位相関係とは、例えば、DVDフォーラムの「DVD Specification for Recordable Disc for General」にて規格化されているPWP値に準拠したものである。ライトクロック生成部14は、この位相合わせ後の発振クロック信号を、WCLK信号として出力する。
【0042】
デコーダ15は、2値化LPP信号からアドレス情報や同期信号をデコードし、そのデコードした内容をWCLK信号と対応づけたタイミング信号SWTをプロセッサ19に出力する。
【0043】
プロセッサ19は、デコーダ15から入力されるタイミング信号SWTを用いて、そのタイミング信号SWTに含まれているアドレス情報に対応する光ディスク1上のトラック位置に対して、ホストコンピュータ25からインタフェース部20を介して受信した記録データSWDの記録動作に係る制御を行う。
【0044】
なお、光ディスク装置10が、光ピックアップ11にて光ディスク1に既に記録されていた情報を検出した場合には、プロセッサ19は、その検出した情報に対して8−16復調、誤り訂正などを施した後の情報についての再生動作に係る制御も行う。このように、プロセッサ19は、光ディスク1の記録及び再生に係る光ディスク装置10全般の制御を司る。
【0045】
ROM23は、プロセッサ19によってアクセスされ、WBL検出部12に入力するゼロクロスレベルVrefや、LPP検出部13に入力するデジタル値Vsなどの情報を格納する。
【0046】
エンコーダ21は、ECCジェネレータ、8−16変調部、スクランブラ等(いずれも不図示)を含み、タイミング信号SWTを反映させた記録データSWDに基づいて、再生時のエラー訂正を行う単位であるECCブロックを構成するとともに、このECCブロックに対してインタリーブ、8−16変調、スクランブル処理等を施した後の変調信号SREをレーザー制御部22に出力する。
【0047】
レーザー制御部22は、変調信号SREに基づいて、光ピックアップ11内のレーザダイオード(不図示)を駆動して、光ビームBを出射させるためのレーザー駆動信号SDLを光ピックアップ11に出力する。
【0048】
スピンドルサーボ回路17は、WBL検出部12から2値化WBL信号やWBL信号成分A_WBLなどのウォブリング周波数情報が入力されると、そのウォブリング周波数情報に基づくスピンドル制御信号SSSをスピンドルモータ16に出力し、スピンドルモータ16の回転をサーボ制御する。
【0049】
光ピックアップサーボ回路18は、照射した光ビームBの反射光から検出された各種誤差信号に基づいて、光ピックアップ11に組み込まれたサーボ機構を駆動するためのサーボ制御信号SSPを生成し、そのサーボ制御信号SSPに基づいてサーボ機構の駆動のサーボ制御を行う。
【0050】
なお、光ピックアップサーボ回路18として、図3に示すように、フォーカスサーボ回路18b、トラッキングサーボ回路18c、チルトサーボ回路18dを備える。このうち、トラッキングサーボ回路18cについて説明する。
【0051】
トラッキングサーボ回路18cは、フロントエンド処理部24から入力されたTE信号に基づいて、トラッキングアクチュエータ11cにおけるトラッキング駆動コイル(不図示)に印加する電圧レベルを制御することで、光ピックアップ11の対物レンズ11a又は光ピックアップ自体を光ディスク1の半径方向に駆動させる。このことによって、光ピックアップ11から照射された光ビームBを情報記録トラックに追従させることができる。
【0052】
以上が、本発明に係る光ディスク装置10を構成する各要素の説明である。なお、本発明では、偏芯ディスクなどに伴うトラッキングエラーに起因した2値化WBL信号WBLのジッター(すなわち、WCLK信号のジッター)を抑制するために、光ディスク1に形成されるトラックの反射光から検出されたWBL信号(WBL信号成分A_WBL)とTE信号に基づく信号とを比較することでWBL信号の2値化を行う。この処理は、前述したWBL検出部12で実行される。以下では、このWBL検出部12について、詳細に説明する。
【0053】
<WBL検出部>
本発明に係るWBL検出部12は、例えば、図4に示すような構成となる。従来のWBL検出部との差異は、コンパレータ12b(『ウォブル信号2値化手段』)において、ウォブル信号B.P.F.回路12aにて抽出されたWBL信号成分A_WBLと比較する基準電圧Vrefを、LPF回路12c(『積分手段』)及びレベル調整AMP12d(『増幅器』)を通じて生成する点にある。
【0054】
LPF回路12cは、TE信号検出部242にて検出されたTE信号(図5(a)参照)が入力され、このTE信号を直流化するための積分を行う。なお、直流化とは、AC成分のTE信号(図5(a)参照)に対して、このTE信号の所定周期あたりの積分を行うことでDC成分とすることである。
【0055】
このLPF回路12cは、例えば、RC積分回路やLC積分回路などで構成できる。このうち、LPF回路12cがRC積分回路にて構成する場合では、時定数RCを、WBL信号成分A_WBLの周期、すなわちTE信号の周期よりも充分大きな値に設定する。このことによって、TE信号の積分が行われて直流化された信号(以下、『積分信号』と称する。)となる(図5(b)参照)。
【0056】
レベル調整AMP12dは、LPF回路12cにおける積分信号のレベルを、そのTE信号が検出された際のオフセット成分を取り除いたレベルに調整するためのアンプ(『増幅器』)である。例えば、サンプルホールド回路などによって、AC成分のTE信号の所定周期あたりの+ピークレベルと−ピークレベルを求める。そして、この+/−ピークレベルの平均レベルが、トラッキングの際に光ビームBがグルーブトラック4の中心に照射されている場合での、TE信号の基準レベル(例えば、0V)と重なるように、積分信号のレベル調整を行う。
【0057】
このレベル調整AMP12dによって調整された積分信号(以下、『レベル調整信号』と称する。)は、コンパレータ12bにおいて、ウォブル信号B.P.F.回路12aにて抽出されたWBL信号成分A_WBLと比較する基準電圧Vrefとなる(図5(c)参照)。
【0058】
なお、TE信号のオフセット成分とは、トラッキングの際に光ビームBがグルーブトラック4の中心に照射されている場合であっても、偏芯ディスクやディスクチルトなどによって、TE信号が基準レベル(例えば、0V)とならずに定常偏差として発生するものである(図5(e)参照)。
【0059】
そこで、このオフセット成分を積分信号(TE信号)から取り除かなければ、トラッキングサーボ制御の動作が不安定となり、安定したトラッキング追従制御が行われないことになる。また、このTE信号のオフセット成分のために、2値化WBL信号WBLのデューティー比の変動を抑制するという、本発明に係るWBL検出部12が期待した動作を行えない。このため、レベル調整AMP12dを、LPF回路12cの出力端子とコンパレータ12bの一方の入力端子(プラス側)との間に備えることが好ましい。あるいは、LPF12cの入力端子側に、このレベル調整AMP12dを備えるようにしてもよい。
【0060】
本発明に係るWBL検出部12は、以上のようなLPF回路12cおよびレベル調整AMP12dを備えたことによって、図5(d)に示すように、偏芯ディスクなどに伴うトラッキングエラーに起因した2値化WBL信号WBLのデューティー比の変動が抑制されることになる。このため、光ディスク1への情報を記録するためのWCLK信号のジッターを改善することが可能となり、光ディスク1へ記録する情報の記録品質を向上させることができる。
【0061】
以上、本発明の実施形態について、その実施形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、光ディスク装置及び光ディスク装置の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置を含めたシステムの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るラジアルプッシュプル信号検出用ホトセンサ(A)およびトラッキングエラー信号検出用ホトセンサ(B)の構成例である。
【図3】本発明の一実施形態に係る光ピックアップと光ピックアップサーボ回路を主とする機能ブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るWBL検出部及びLPP検出部を主とする機能ブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るWBL検出部の動作における主要信号の波形図である。
【図6】光ディスクのプリフォーマットを説明する図である。
【図7】従来のWBL検出部及びLPP検出部を主とする機能ブロック図である。
【図8】従来のWBL検出部の動作における主要信号の波形図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
2 ランドトラック
3 プリピット
4 グルーブトラック
10 光ディスク装置
11 光ピックアップ
110 ラジアルプッシュプル信号検出用ホトセンサ
111 トラッキングエラー信号検出用ホトセンサ
12 WBL検出部
13 LPP検出部
14 ライトクロック生成部
15 デコーダ
16 スピンドルモータ
17 スピンドルサーボ回路
18 光ピックアップサーボ回路
19 プロセッサ
20 インタフェース部
21 エンコーダ
22 レーザー制御部
23 ROM
24 フロントエンド処理部
241 ラジアルプッシュプル信号検出部
242 トラッキングエラー信号検出部
25 ホストコンピュータ

Claims (6)

  1. 光ディスクに形成されたトラックについて、前記トラックのトラッキング時における反射光から検出された回転制御用のウォブル信号を2値化し、この2値化ウォブル信号に基づいて前記光ディスクの回転及び記録のための制御を行う光ディスク装置において、
    前記ウォブル信号と、前記トラッキング時における反射光から検出されたトラッキング制御用のトラッキングエラー信号に基づく信号と、を比較して、前記ウォブル信号を2値化するウォブル信号2値化手段を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記ウォブル信号2値化手段は、
    前記ウォブル信号と、前記トラッキングエラー信号を積分した積分信号と、を比較して、前記ウォブル信号を2値化した2値化ウォブル信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記ウォブル信号2値化手段は、
    前記トラッキングエラー信号を積分した積分信号のレベルを、前記トラッキングエラー信号のオフセット成分を取り除いたレベルに調整したレベル調整信号を生成し、前記ウォブル信号と前記生成したレベル調整信号とを比較して、前記ウォブル信号を2値化した2値化ウォブル信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 前記トラッキングエラー信号を積分した積分信号を出力するための積分手段を備え、
    前記ウォブル信号2値化手段は、
    前記ウォブル信号及び前記積分手段の出力の積分信号に基づいて、前記ウォブル信号を2値化した2値化ウォブル信号を出力するコンパレータを備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の光ディスク装置。
  5. 前記積分手段の出力端子と前記コンパレータの一方の入力端子との間において、前記積分信号のレベルを、前記トラッキングエラー信号のオフセット成分を取り除いたレベルに調整したレベル調整信号を生成するための増幅器を備え、
    前記コンパレータは、
    前記ウォブル信号及び前記増幅器にて生成されたレベル調整信号に基づいて、前記ウォブル信号を2値化した2値化ウォブル信号を出力することを特徴とする請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 光ディスクに形成されたトラックについて、前記トラックのトラッキング時における反射光から検出された回転制御用のウォブル信号を2値化し、この2値化ウォブル信号に基づいて前記光ディスクの回転及び記録のための制御を行う光ディスク装置の制御方法において、
    前記ウォブル信号と、前記トラッキング時における反射光から検出されたトラッキング制御用のトラッキングエラー信号に基づく信号と、を比較して、前記ウォブル信号を2値化することを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
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