JP2004258939A - 画像処理装置 - Google Patents

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Fumio Yoshizawa
史男 吉澤
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Abstract

【課題】本発明は住民基本台帳の機能動作処理を利用者にとって利用しやすい状態で提供する画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置1は、システムコントローラ14が、各部を制御して各種機能動作処理をするに際して、ネットワークを介して住基サーバに接続するNIFU20と、着脱可能に住基カードが挿入され当該挿入された住基カードと情報の送受信を行うICCRW19と、を設け、システムコントローラ14が、住基サーバから受信した情報及び住基カードから受信した情報を機能動作処理の内容の設定要因として処理する機能動作処理の内容を設定し、当該設定した機能動作処理を制御して、住基カードや住基サーバから受信した利用者の年齢、視力等の情報を利用して、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容を最適化する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置に関し、詳細には、住民基本台帳の機能動作処理を利用者にとって利用しやすい状態で提供する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−251529号公報
【特許文献2】
特開2000−190572号公報
【特許文献3】
特開2001−293926号公報
【特許文献4】
特開2001−257867号公報
【特許文献5】
特開平9−97333号公報
【特許文献6】
特開平8−16129号公報
近時、住民基本台帳ネットワークカード(以下、住基カードという。)を利用した住民基本台帳ネットワーク(以下、住基ネットという。)が開始され、その利用性の向上が望まれている。
【0003】
この住基ネットは、e−japan戦略に基づいて構築される電子政府及び電子自治体のネットワークワークシステムであり、住基カードは、住民の請求によって地方公共団体が交付するもので、本人確認情報(氏名、住民票コード、生年月日、性別、パスワード、鍵情報)が記録されたIC(Integrated Circuit)カードである。このICカードは、1枚に複数の機能を持たせることができ、技術的には、本人確認情報を記録する機能以外にも、例えば、免許証、診療カルテ、図書館利用者カード等の機能を組み込むことができるが、現行法では、地方公共団体が条例を制定し、行政サービスを目的とする場合にのみ機能の追加が許可されているため、民間サービスとの連携を行うことはできない。ところが、将来においては、現行法が改正されて、住民基本台帳ネットワークサーバ(以下、住基サーバという。)や住基カードから受信した情報を民間のサービスに利用することが要望されている。
【0004】
一方、近年、カラーの印刷技術が発達し、個人や企業が多種多様なカラー文書を作成し印刷するようになってきている。しかし、色に対して人が抱くイメージは千差万別であり、同じ文書であっても、閲覧者の色彩嗜好によって、美しい文書にも美しくない文書にもなり得る。
【0005】
また、色覚異常者は、色を誤認するため、文書の閲覧者が色覚異常者であった場合、色そのものに重要な情報が含まれていると、全ての内容を正しく理解することができない場合があるが、このような問題は、カラー文書の発行部数が急増している今日、日常的に起こり得る。
【0006】
そして、従来、ユーザの色彩嗜好及び色覚特性を調べ、その結果に基づいて画像処理の内容を最適化して、ユーザにとって視認性が良く、好ましいと感じる文書を作成する技術が種々提案されている。
【0007】
例えば、画像再現性に影響を与える複数の因子パラメータの条件が入力手段から入力されると、当該入力された複数の因子パラメータの条件全てを考慮して、補正パラメータを設定し、当該設定された補正パラメータを用いて、補正手段が入力されたカラー画像データに所定の色補正を行なう画像処理装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0008】
すなわち、この従来技術は、ユーザが入力した情報に基づいて、ユーザの色彩嗜好を判定して、画像処理の内容を最適化しようとしている。
【0009】
また、従来、プリント装置により色補正が施された印刷データに基づいて印刷される画像の色調整を行うための画像処理方法であって、ユーザが色の選択情報およびプリント装置の印刷特性情報を入力すると、当該選択情報および印刷特性情報に基づいて色補正のパラメータを変更して色調整を行う画像処理方法が提案されている(特許文献2参照)。
【0010】
すなわち、この従来技術は、ユーザが好みのカラーパレットを選択すると、当該カラーパレットを使用してユーザの色彩嗜好を判定し、画像処理の内容を最適化しようとしている。
【0011】
さらに、描画データに基づいて印刷コマンドを作成し、該印刷コマンドをプリンタへ送信するに際して、描画データが示すイメージを見易い明確なイメージに変換するための1以上の変換形態のうち、いずれか一つ又は複数の変換形態を希望するかを変換形態受付手段で受け付け、描画データを印刷コマンドに変換する過程で、印刷コマンドが示すイメージを、イメージ変換手段で、変換形態受付手段で受け付けた一つ又は複数の変換形態に応じた見易い明確なイメージに変換するプリンタホストが提案されている(特許文献3参照)。
【0012】
また、画像に処理を施すに際して、画素が有する色に基づいて画像から領域を抽出し、色情報データベースを参照して抽出した領域に対応する色情報を特定して、色情報の表示を領域に関連付けて画像に合成する画像処理装置が提案されている(特許文献4参照)。
【0013】
すなわち、特許文献3及び特許文献4の従来技術は、ユーザが入力した情報に基づいて、ユーザの視覚特性を判定して、画像処理の内容を最適化しようとしている。
【0014】
そして、画像処理装置においては、近時、グラフィカルなユーザインターフェイスとして、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(陰極線管:Cathode Ray Tube)等にタッチパネルを付加したタッチパネル付きディスプレイが用いられるようになってきているが、表示デバイスのカラー化、大画面化、高解像度化が進み、タッチパネル付きディスプレイ上には、より多くの情報を表示できるようになってきている。
【0015】
ところが、タッチパネル付きディスプレイに表示される文字や絵柄等の内容、サイズ、色等は、従来、一般的な色覚及び視覚を有する成年者や壮年者を基準として決定されているため、高齢者や弱視者にとっては、表示される文字や絵柄が見づらく、全ての内容を認識することができない場合があり、また、タッチパネルのボタン等を押し間違えることで、誤った情報を入力してしまう場合があった。
【0016】
そこで、従来、表示画像に対して所定の補正をした後、その補正画像を表示するように際して、ユーザの入力した情報に基づいて、当該補正を人間の視覚特性に基づいて行う画像処理装置が提案されている(特許文献5参照)。
【0017】
すなわち、この従来技術は、ユーザが入力した情報、例えば、年齢ダイヤルの入力情報に基づいて、ユーザの視覚特性を判断して、表示する画像を最適化しようとしている。
【0018】
また、従来、色覚データ入力手段で色覚データが入力されると、視覚変換手段で、ビデオ信号生成手段により生成されたビデオ信号を、当該入力手段で入力された色覚データに基づいて色覚変換し、当該色覚変換したビデオ信号を、信号変換手段で表示用パネル信号に変換して、表示パネルに表示する画像処理装置が提案されている(特許文献6参照)。
【0019】
すなわち、この従来技術は、ユーザが入力した情報に基づいて、ユーザの色覚特性を判定して、表示する画像を最適化しようとしている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の画像処理装置にあっては、各利用者の入力操作に基づいて各利用者の色彩嗜好や視覚特性に合わせて最適な動作を提供するようになっていたために、このような従来の画像処理装置を住基ネットに接続して、不特定多数の利用者が利用する場合、より利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
【0021】
すなわち、上記特許文献1から特許文献4の従来技術にあっては、ユーザの色彩嗜好及び色覚特性を調べるために、ユーザが情報を入力したり、好みのカラーパレットを選択する等の行為を要求しているが、利用者がユーザ情報を入力したり、好みのカラーパレットを選択する入力行為を、利用者の1人1人に実施させることは難しく、特に、画像処理装置を住基ネットに接続する場合、利用者毎にユーザ情報の入力やカラーパレットの選択入力を要求することなく、画像処理の機能を十分発揮させる上で、改良の必要があった。
【0022】
また、特許文献5の従来技術にあっては、ユーザが情報入力操作として年齢情報を入力操作することで、画像補正を行っているが、ユーザの視覚特性を単純に年齢から判断しているため、画像処理が不十分である。ところが、この場合、視覚特性を判断する条件として、例えば、視力や眼色等の他の要素も加えると、画像処理を適切に行うことはできるが、利用者の情報入力操作がより一層複雑となり、画像処理装置を住基ネットに接続して不特定多数の利用者に対して適切な画像処理を行うためには、ユーザ情報を効率的に取り込んで、利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
【0023】
すなわち、上記各従来技術にあっては、画像処理装置自体がユーザ情報を格納しているか、画像処理装置を提供する企業等のデータベースにユーザ情報が登録されていない限り、画像処理装置がユーザ情報を認識する方法がないため、不特定多数の利用者の希望が満たされるように画像処理装置の諸動作を最適化するためには、利用者情報を画像処理装置へ入力するといった煩わしい作業を、利用者に強いる必要があり、画像処理装置を不特定多数の利用者が利用する住基ネットに接続して利用するためには、ユーザ情報を効率的に利用して、その利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
【0024】
そこで、請求項1記載の発明は、文書の画像を読み取る画像読取手段の読み取った画像信号を演算処理手段でデジタル変換して所定の画像処理を施し、当該デジタル画像信号とバスとのインタフェースをインタフェース制御手段で一括管理して、デジタル画像信号のメモリへのアクセスをメモリ管理手段で一括管理し、デジタル画像信号に基づいて画像を記録出力手段で用紙に印刷出力し、演算処理手段で画像処理されたデジタル画像信号に基づいて表示手段に画像を表示出力し、当該表示に応じて操作手段で各種操作が行われて、制御手段が、これら各手段を制御して各種機能動作処理をするに際して、ネットワークを介して住民基本台帳ネットワークサーバに接続するサーバアクセス手段と、着脱可能に住民基本台帳ネットワークカードが挿入され当該挿入された住民基本台帳ネットワークカードと情報の送受信を行うカードアクセス手段と、を設け、制御手段が、当該住民基本台帳ネットワークサーバから受信した情報及び当該住民基本台帳ネットワークカードから受信した情報を機能動作処理の内容の設定要因として処理する機能動作処理の内容を設定し、当該設定した機能動作処理を制御することにより、住基カードや住基サーバから受信した当該利用者の年齢、視力、色覚異常の有無等の情報を利用して、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容を最適化し、利用性の良好な画像処理装置を提供することを目的としている。
【0025】
請求項2記載の発明は、操作手段での操作内容を機能動作処理の内容の設定要因として追加して当該機能動作処理の内容を設定することにより、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者が特別に操作した内容に応じて処理内容を変更して、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容をより一層最適化し、より一層利用性の良好な画像処理装置を提供することを目的としている。
【0026】
請求項3記載の発明は、設定する機能動作処理の内容の一つとして、演算処理手段での画像処理の内容を設定することにより、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容、特に、表示手段への表示の視認性及び操作性をより一層最適化し、より一層利用性の良好な画像処理装置を提供することを目的としている。
【0027】
請求項4記載の発明は、所定の条件下で、サーバアクセス手段による住民基本台帳ネットワークサーバへのアクセス機能及びカードアクセス手段による住民基本台帳ネットワークカードへのアクセス機能の一部または全部を停止することにより、住民基本台帳ネットワークカードの不正使用や住民基本台帳ネットワークサーバへの不正アクセスを防止し、安全で利用性の良好な画像処理装置を提供することを目的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像処理装置は、文書の画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段の読み取った画像信号をデジタル変換して所定の画像処理を施す演算処理手段と、当該デジタル画像信号とバスとのインタフェースを一括管理するインタフェース制御手段と、デジタル画像信号のメモリへのアクセスを一括管理するメモリ管理手段と、デジタル画像信号に基づいて画像を用紙に印刷出力する記録出力手段と、前記演算処理手段で画像処理されたデジタル画像信号に基づいて画像を表示出力する表示手段と、当該表示に応じて各種操作の行われる操作手段と、前記各手段を制御して各種機能動作処理を実行する制御手段と、を備えた画像処理装置において、ネットワークを介して住民基本台帳ネットワークサーバに接続するサーバアクセス手段と、着脱可能に住民基本台帳ネットワークカードが挿入され当該挿入された住民基本台帳ネットワークカードと情報の送受信を行うカードアクセス手段と、を設け、前記制御手段が、当該住民基本台帳ネットワークサーバから受信した情報及び当該住民基本台帳ネットワークカードから受信した情報を前記機能動作処理の内容の設定要因として前記処理する機能動作処理の内容を設定し、当該設定した機能動作処理を制御することにより、上記目的を達成している。
【0029】
上記構成によれば、文書の画像を読み取る画像読取手段の読み取った画像信号を演算処理手段でデジタル変換して所定の画像処理を施し、当該デジタル画像信号とバスとのインタフェースをインタフェース制御手段で一括管理して、デジタル画像信号のメモリへのアクセスをメモリ管理手段で一括管理し、デジタル画像信号に基づいて画像を記録出力手段で用紙に印刷出力し、演算処理手段で画像処理されたデジタル画像信号に基づいて表示手段に画像を表示出力し、当該表示に応じて操作手段で各種操作が行われて、制御手段が、これら各手段を制御して各種機能動作処理をするに際して、ネットワークを介して住民基本台帳ネットワークサーバに接続するサーバアクセス手段と、着脱可能に住民基本台帳ネットワークカードが挿入され当該挿入された住民基本台帳ネットワークカードと情報の送受信を行うカードアクセス手段と、を設け、制御手段が、当該住民基本台帳ネットワークサーバから受信した情報及び当該住民基本台帳ネットワークカードから受信した情報を機能動作処理の内容の設定要因として処理する機能動作処理の内容を設定し、当該設定した機能動作処理を制御するので、住基カードや住基サーバから受信した当該利用者の年齢、視力、色覚異常の有無等の情報を利用して、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容を最適化することができ、利用性を向上させることができる。
【0030】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記制御手段は、前記操作手段での操作内容を前記機能動作処理の内容の設定要因として追加して当該機能動作処理の内容を設定するものであってもよい。
【0031】
上記構成によれば、操作手段での操作内容を機能動作処理の内容の設定要因として追加して当該機能動作処理の内容を設定するので、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者が特別に操作した内容に応じて処理内容を変更して、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容をより一層最適化することができ、より一層利用性を向上させることができる。
【0032】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記制御手段は、前記設定する機能動作処理の内容の一つとして、前記演算処理手段での画像処理の内容を設定するものであってもよい。
【0033】
上記構成によれば、設定する機能動作処理の内容の一つとして、演算処理手段での画像処理の内容を設定するので、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容、特に、表示手段への表示の視認性及び操作性をより一層最適化することができ、より一層利用性を行うことができる。
【0034】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記制御手段は、所定の条件下で、前記サーバアクセス手段による住民基本台帳ネットワークサーバへのアクセス機能及び前記カードアクセス手段による住民基本台帳ネットワークカードへのアクセス機能の一部または全部を停止するものであってもよい。
【0035】
上記構成によれば、所定の条件下で、サーバアクセス手段による住民基本台帳ネットワークサーバへのアクセス機能及びカードアクセス手段による住民基本台帳ネットワークカードへのアクセス機能の一部または全部を停止するので、住民基本台帳ネットワークカードの不正使用や住民基本台帳ネットワークサーバへの不正アクセスを防止することができ、安全性を向上させることができるとともに、利用性向上させることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0037】
図1〜図7は、本発明の画像処理装置の一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像処理装置の一実施の形態を適用した画像処理装置1の回路ブロック構成図である。
【0038】
図1において、画像処理装置1は、読取ユニット2、SBU(センサボードユニット)3、CDIC(圧縮/伸長及びデータインタフェース制御部)4、IPP(画像処理プロセッサ)5、VDC(ビデオ・データ制御部)6、作像ユニット7、プロセスコントローラ8、RAM(Random Access Memory)9、ROM(Read Only Memory)10、FCU(ファックス制御ユニット)11、IMAC(画像メモリアクセス制御部)12、MEM(メモリ群)13、システムコントローラ14、操作部15、外部シリアルポート16、RAM17、ROM18、ICCRW(ICカードリーダー/ライター)19及びNIFU(ネットワークインタフェースユニット)20等を備え、読取ユニット2、SBU3、CDIC4、IPP5、VDC6、作像ユニット7、プロセスコントローラ8、RAM9及びROM10がシリアルバス21に、FCU11、IMAC12、CDIC4、VDC6、ICCRW19及びNIFU20は、パラレルバス22に、IMAC12、RAM17、ROM18及びフォントROM19は、ローカルバス23に、それぞれ接続されている。
【0039】
本実施の形態の画像処理装置1は、住基ネットワークで利用者に住民基本台帳情報(住基情報)を提供する装置である。ところが、現行法では、地方公共団体が条例を制定し、行政サービスを目的とする場合のみ機能の追加が許されているため、民間サービスとの連携はできない。そこで、本実施の形態の画像処理装置1は、住民基本台帳ネットワークサーバ(住基サーバ)や住民基本台帳ネットワークカード(住基カード)とのアクセス行為については、将来、現行法が改正され、住基サーバや住基カードから受信した情報を民間のサービスに利用することが許された場合を想定している。
【0040】
画像処理装置1は、スキャナモード、コピーモード、ファックスモード、プリンタモード等の各種モード機能を備えている。そして、画像処理装置1は、スキャナモードあるいはコピーモードでは、読取ユニット(画像読取手段)2が、光源から読取光を文書に照射して、文書からの反射光をミラー及びレンズを介してSBU3に設けられたCCD(Charge Coupled Device )等の受光素子に集光させる。受光素子は、3種類あり、それぞれ赤成分と緑成分と青成分を受光する。受光素子は、SBU3に搭載され、入射光を光電変換することで、文書を走査して、文書の画像を読み取って、電気信号に変換した赤成分と緑成分と青成分の画像を、SBU3で、ディジタル変換されして、赤成分、緑成分及び青成分のデジタル画像信号としてCDIC4に出力する。なお、以降、必要に応じて、赤成分のデジタル画像信号を、R信号、緑成分のデジタル画像信号を、G信号、青成分のデジタル画像信号を、B信号という。
【0041】
CDIC(インタフェース制御手段)4は、機能デバイス及びデータバス間における画像データの伝送を全て制御し、SBU3、パラレルバス21、IPP5間のデータ転送を行う。また、CDIC4は、画像処理装置1の全体を制御するシステムコントローラ14と画像データに対する処理制御を行うプロセスコントローラ8間の通信を行う。
【0042】
そして、CDIC4は、SBU3からの画像信号をIPP5に転送し、IPP(演算処理手段)5は、光学系及びディジタル信号への量子化に伴う信号劣化(スキャナー系の信号劣化)を補正して、再度、CDIC4に出力する。
【0043】
画像処理装置1は、その画像処理において、画像データ(読取画像データ等)をメモリに蓄積して再利用するジョブと、メモリに蓄積しないジョブとがある。まず、メモリに蓄積する例としては、例えば、1枚の文書を複数枚複写する場合、読取ユニット2を1回だけ動作させ、メモリに蓄積し、蓄積データを複数回読み出す使い方がある。次に、メモリを使わない例としては、例えば、1枚の文書を1枚だけ複写する場合であり、この場合には、読取画像データをそのまま再生すれば良いので、メモリアクセスを行う必要はない。そして、メモリを使わない場合、画像処理装置1は、上述のように、IPP5からCDIC4に転送されたデータを、再度、CDIC4からIPP5に戻し、IPP5で受光素子による輝度データを面積階調に変換するための画質処理を行う。IPP5は、住基カード及び住基サーバから受信した情報から最適な画像処理の内容を選択し、ディジタル画像信号に対して画像処理を実行する。IPP5で行う画像処理の例は、後で説明するが、例えば、印刷用の色変換処理等であり、印刷用の色変換処理では、デジタル画像信号は、R信号、G信号及びB信号の3種類からC(シアン)信号とM(マゼンタ)信号とY(イエロー)信号とK(ブラック)信号の4種類に変換する。画像処理装置1は、この変換後のデジタル画像信号をIPP5からVDC6に転送し、VDC6で、C信号に対しては、シアン色のドット、M信号に対しては、マゼンダ色のドット、Y信号に対しては、黄色のドット、K信号に対しては、黒色のドットを印刷するためのパルス制御を行い、作像ユニット7で紙面に印刷画像を形成する。作像ユニット(記録出力手段)7としては、各種記録方式のものを用いることができるが、例えば、電子写真方式のものが用いられる。
【0044】
そして、メモリを使用して付加的な処理、例えば、画像方向の回転、画像の合成等を行う場合には、画像処理装置1は、上記IPP5からCDIC4に転送されたデータを、CDIC4からパラレルバス21を経由してIMAC12に送る。IMAC(メモリ管理手段)12は、システムコントローラ14の制御下で、画像データとMEM13のアクセス制御、外部シリアルポートから送られてくるデジタル画像データの受信、メモリ有効活用のための画像データの圧縮/伸張等を行う。そして、ローカルバス23によってIMAC12と接続されているRAM17及びROM18には、例えば、フォントデータや合成する図柄といったIMAC12が処理を行う際に必要となる情報が蓄積される。
【0045】
IMAC12は、送られてきたデジタル画像信号をデータ圧縮した後、MEM13へ蓄積し、また、蓄積データを必要に応じてMEM13から読み出して、読み出したデータを伸張した後、パラレルバス21を経由してCDIC4を経由して、IPP5に転送する。IPP5は、受光素子による輝度データを面積階調に変換するための画質処理を行って、画質処理後の画像データをVDC6に転送する。VDC6は、面積階調に変化された信号に対して、ドット配置に関する後処理及びドットを再現するためのパルス制御を行って、作像ユニット7で転写紙上に再生画像を形成する。
【0046】
すなわち、画像処理装置1は、パラレルバス21及びCDIC4でのバス制御により、データをMEM13への蓄積や各種転送処理を行って、画像処理装置1としての機能を実現している。
【0047】
また、画像処理装置1は、FCU11に公衆回線(PN)31が接続されており、FCU11を利用して、ファックス送信及びファックス受信機能を実現する。すなわち、画像処理装置1は、ファックス送信時、読取ユニット2で読み取った画像データを、上述のようにIPP5に転送して、IPP5で必要な画像処理を施した後、CDIC4及びパラレルバス21を経由してFCU11へ転送する。FCU11は、通信網へのデータ変換を行い、PN31へファックスデータとして送信する。
【0048】
そして、画像処理装置1は、ファックス受信時、PN31からのファックスデータをFCU11で受信してデジタル画像信号に変換し、パラレルバス21及びCDIC4を経由してIPP5へ転送する。この場合、IPP5は、転送されてきた画像データに対して特別な画質処理は行わず、VDC6に転送し、VDC6でドット再配置及びパルス制御を行い、作像ユニット7で紙面に画像を形成する。
【0049】
さらに、IMAC12には、システムコントローラ14、操作部15及び外部シリアルポート16等が接続されており、システムコントローラ14は、画像処理装置1の全体の制御を行う。
【0050】
また、画像処理装置1は、複数ジョブ、例えば、コピー機能、ファックス送受信機能、プリンタ出力機能等を並行に処理する機能を備えており、この複数のジョブを平行して動作させる場合、読取ユニット2、作像ユニット7及びパラレルバス21を使用権のジョブへ割り振りを行うが、この割り振りをシステムコントローラ14及びプロセスコントローラ8で制御する。プロセスコントローラ8は、デジタル画像信号の流れを制御し、システムコントローラ14は、システム全体を制御して、各リソースの起動を管理し、これらプロセスコントローラ8及びシステムコントローラ14、特に、システムコントローラ14は、制御手段として機能している。
【0051】
システムコントローラ14とプロセスコントローラ8は、パラレルバス22、CDIC4及びシリアルバス21を介して相互に通信を行い、CDIC4内で、パラレルバス22とシリアルバス21とのデータインタフェースのためのデータフォーマット変換を行う。
【0052】
ICCRW(カードアクセス手段)19には、住基カードが着脱可能に挿入され、ICCRW19は、挿入された住基カードと情報の送受信を行う。すなわち、ICCRW19は、住基カードが接触型のICカードであると、ICCRW19とICカードが接触することで情報の送受信が可能となり、また、非接触型のICカードであると、情報の送受信に使用する電波が届く範囲にICカードが置かれていると、情報の送受信が可能となる。
【0053】
NIFU(サーバアクセス手段)20には、住基サーバの接続されている広域ネットワークが接続され、NIFU20は、当該広域ネットワークを介して住基サーバと情報の送受信を行う。ICCRW19とNIFU20は、パラレルバス22に接続されており、住基カードや住基サーバから受信したユーザ情報を、各部に配信する。
【0054】
そして、シリアルバス21に接続されているRAM9及びROM10には、読取ユニット2、SBU3、CDIC4、IPP5、VDC6、作像ユニット7、プロセスコントローラ8が処理を行う際に必要となる情報が蓄積される。
【0055】
操作部(操作手段)15には、画像処理装置1に対して各種指示操作を行う各種キー及び液晶画面(表示手段)52(図2、図4〜図7参照)等が設けられており、操作部15での指示操作に応じてシステムコントローラ14が画像処理装置1の各部を制御して、画像処理装置1としての基本処理及びメモリ制御処理を行う。特に、操作部15は、住基カードの所有者を確認するためのパスワードの入力が行われ、液晶画面52の表示画面のデザインは、住基カード及び住基サーバから受信した情報によって適宜変更される。
【0056】
上記操作部15は、図2に示すように構成されており、4つのメモリ41、42、43、44、制御部45、伸張部46、3つのフレームメモリ47、48、49、演算部50、液晶駆動部51及び液晶画面52等を備えている。制御部45には、システムコントローラ14から操作部制御信号が入力され、制御部45は、この操作部制御信号とユーザ情報に基づいて操作部15の各部を制御して、表示処理を行う。
【0057】
メモリ41には、画面データが圧縮された状態で記憶されており、1画面について、文字や絵柄のサイズが異なる2種類のデザインが記憶されている(図6及び図7を参照)。この2種類のデザインの画面データのうち、文字や絵柄のサイズが大きい方(図6参照)は、高齢者や弱視の利用者向けに作成されたものであり、文字や絵柄のサイズが小さい方(図7参照)は、健常者の利用者向けとして作成されたものである。
【0058】
メモリ42には、操作部15での処理を記述したプログラムが記憶されており、制御部45は、メモリ42に対してプログラムの読み出し及び書き込みを行う。制御部45は、メモリ42から読み出したプログラムに従って、伸張部46、演算部50、液晶駆動部51及び液晶画面に制御信号を発信する動作処理と、メモリ44へ制御データを読み書きする動作処理を行う。
【0059】
メモリ43には、制御部45がプログラムを実行する際に参照する情報が記憶され、住基カードや住基サーバから読み取ったユーザ情報もメモリ43に記憶される。
【0060】
メモリ44には、演算部50が画像処理を行う時に必要なパラメータが記憶されており、制御部45と演算部50の両方が読み書き可能である。メモリ44には、例えば、色補正処理を行う時に参照する色補正テーブルデータ、γ補正処理を行う時に参照するγテーブルデータ等が記憶されている。
【0061】
伸張部46は、メモリ41に記憶されている画面データをビットマップ形式に伸張した後、R成分、G成分、B成分に分けてフレームメモリ47、48、49へ転送し、フレームメモリ47、48、49は、転送されてきたR成分、G成分、B成分の画面データを演算部50に転生する。演算部50は、転送されてきた画面データに対して種々の画像処理を施して、液晶駆動部52に出力し、液晶駆動部51は、受信した画面データに基づいて液晶駆動信号を発信して、液晶画面52に画像を表示させる。
【0062】
また、上記IPP5は、図3に示すようにブロック構成されており、制御部61、3つのメモリ62、63、64、入力部65、演算部66及び出力部67等を備えている。
【0063】
IPP5には、CDIC4から3種類のデジタル画像信号(R信号、G信号、B信号)が転送され、入力部65は、これらの3種類のデジタル画像信号で受信する。入力部65は、受信したデジタル画像信号を画像処理部である演算部66に転送し、演算部66は、転送されてきたデジタル画像信号に所定の画像処理を施して、R信号、G信号、B信号の3種類、または、4種類のC信号、M信号、Y信号、K信号として、出力部67に転送する。出力部67は、演算部66から転送されてきたデジタル画像信号をCDIC4へ転送する。
【0064】
メモリ62には、IPP5での処理を記述したプログラムが記憶されており、制御部61は、メモリ62に対してプログラムの読み出し及び書き込みを行う。制御部61は、メモリ62から読み出したプログラムに従って、入力部65、演算部66及び出力部67に制御信号を発信し、メモリ63に制御データの読み書きを行う。メモリ63には、制御部67がプログラムを実行する時に参照する情報も記憶されている。制御部61は、メモリ63に対して情報の読み出し及び書き込みを行い、住基カードから読み取ったユーザ情報や住基サーバからダウンロードしたユーザ情報もメモリ63に記憶する。
【0065】
メモリ64には、演算部66が画像処理を行う時に参照する情報、例えば、印刷用の色変換処理を行う時に参照する色変換テーブルデータ等が記憶されており、制御部61と演算部66の双方がメモリ64の読み書きを行う。IPP5とCDIC4との間は、デジタル画像信号に加え、READY/BUSY信号が結線されている。READY信号とは、IPP5が画像データを受信できる状態にあることをCDIC4へ伝達するための信号であり、BUSY信号とは、IPP5が画像データを受信できる状態にないことをCDIC4へ伝達するための信号である。また、IPP5には、システムコントローラ14からの制御が、IPP制御信号を経由して制御部61へ伝えられる。
【0066】
次に、本実施の形態の作用を説明する。まず、画像処理装置1が、住基カードや住基サーバからユーザ情報を取得して、種々の内部ユニットへ配信されるまでの動作処理について説明する。なお、以下の説明では、住基カードは接触型のICカードであるとする。
【0067】
画像処理装置1は、住基カードがICCRW19に指し込まれると、システムコントローラ14が、2段階のセキュリティーチェックを開始する。システムコントローラ14は、まず、1段階目のセキュリティチェックとして、利用者が住基カードの所有者本人であることを確認する。この場合、システムコントローラ14は、例えば、図4に示すようなパスワード入力要求メッセージを操作部15の液晶画面52に表示し、利用者にパスワードの入力を促す。
【0068】
システムコントローラ14は、利用者が操作部15からパスワードの入力を行うと、住基カードからパスワードを読み出して、入力されたパスワードと住基カードに記録されているパスワードを照合し、両者のパスワードが一致しない場合には、住基カードがICCRW19から引き抜かれるまで、何度もパスワードの入力を促す。システムコントローラ14は、両者のパスワードが一致していた場合には、2段階目のセキュリティチェックとして、有効な住基カードであるか否かを確認する。例えば、住基カードから氏名と住民票コードを読み出し、それらの情報をNIFU20を経由して住基サーバへ送信し、住基サーバに有効な住基カードであるか否かの判定を依頼する。例えば、偽造カードや盗難・紛失届の出ている住基カード、あるいは、本人の死亡等により効力を失った住基カードであると判定された場合には、システムコントローラ14は、図5に示すような使用不可メッセージを操作部15の液晶画面52に表示し、以降、住基カードがICCRW19から引き抜かれるまで、住基カード及び住基サーバへのアクセスを停止する。
【0069】
システムコントローラ14は、差し込まれた住基カードが有効な住基カードであると判定された場合には、セキュリティーチェックを全て通過したと判断して、住基カードや住基サーバから必要なユーザ情報を取得する。ここで取得するユーザ情報とは、例えば、年齢、性別、視力、視覚及び色覚に関わる障害の有無等である。システムコントローラ14は、取得したユーザ情報をIPP5と操作部15に転送する。この場合、システムコントローラ14は、IPP5へユーザ情報を送信するときには、一旦CDIC4へユーザ情報を送信し、CDIC4がIPP5へ転送する。また、システムコントローラ14は、操作部15へユーザ情報を送信するときには、一旦IMAC12へユーザ情報を送信し、IMAC12が操作部15へ転送する。
【0070】
次に、画像処理装置1がユーザ情報に基づいて操作部15の液晶画面52に表示する表示画面を最適化する処理について説明する。
【0071】
操作部15は、上述のように、システムコントローラ14からユーザ情報が転送されてくると、制御部45が当該ユーザ情報を一旦メモリ43に格納し、制御部45は、メモリ43に格納したユーザ情報から、年齢や視力、視覚及び色覚に関わる障害の有無等を調べる。
【0072】
制御部45は、ユーザ情報を調べた結果、利用者が高齢者または弱視者であると判定された場合には、メモリ41に記憶されている2種類のデザインのうち、文字や絵柄のサイズの大きい方のデザインを選択し、また、色覚異常者と判定された場合には、利用者が誤認する色を識別可能な色へと変更するために、メモリ44の色変換テーブルデータを変更する。
【0073】
制御部45は、上記選択したデザインの画面データを伸張部46に渡して、伸張部で当該画面データをビットマップ形式に伸張した後、R成分、G成分、B成分に分けてフレームメモリ47、48、49へ転送し、フレームメモリ47、48、49で、転送されてきたR成分、G成分、B成分の画面データを演算部50に転生する。演算部50は、転送されてきた画面データに対して種々の画像処理を施して、液晶駆動部52に出力するが、このとき、上記メモリ44の色変換テーブルデータを利用して色変換処理を行う。液晶駆動部51は、受信した画面データをもとに液晶駆動信号を発信して、液晶画面52に、例えば、図6に示すような文字や絵柄のサイズの大きい画像を表示させる。
【0074】
したがって、利用者が、高齢者や弱視者及び色覚異常者であっても、液晶画面52に表示された情報を正しく読むことができ、また、ボタンの押し間違え等による操作ミスも抑えることができる。
【0075】
また、制御部45は、ユーザ情報を調べた結果、利用者が高齢者または弱視者等でないと判定されると、メモリ41に記憶されている2種類のデザインのうち、文字や絵柄のサイズが小さい方の健常者の利用者向けとして作成されたものを選択し、以降、上記同様に処理して、液晶画面52に、例えば、図7に示すような文字や絵柄のサイズの小さい画像を表示させる。
【0076】
次に、画像処理装置1が、ユーザ情報に基づいて液晶画面52に表示する画面データに対して施す画像処理の内容を最適化する処理について説明する。
【0077】
制御部45は、メモリ42に記憶されているユーザ情報から、年齢や視力、視覚及び色覚に関わる障害の有無等を調べ、当該調べた結果、色覚異常者と判定された場合には、利用者が誤認する色を識別可能な色へと変更するために、メモリ44の色変換テーブルデータを変更する。
【0078】
また、制御部45は、年齢に基づいても画像処理を変化させるが、この場合、年の若い人ほど彩度や明度が高く刺激的な色を好むのに対して、高齢者では、色の階調変化が滑らかで、自然な色合いを好む傾向があるため、年齢を制御因子として、色変換テーブルやγテーブルを補正する。
【0079】
操作部15は、このようにして、画像処理の色変換テーブルやγテーブルを設定すると、上述のように、上記選択したデザインの画面データを伸張部46に渡して、伸張部で当該画面データをビットマップ形式に伸張した後、R成分、G成分、B成分に分けてフレームメモリ47、48、49へ転送し、フレームメモリ47、48、49で、転送されてきたR成分、G成分、B成分の画面データを演算部50に転生する。演算部50は、転送されてきた画面データに対して種々の画像処理を施して、液晶駆動部52に出力するが、このとき、上記メモリ44の色変換テーブルデータやγテーブルを利用して色変換処理を行う。液晶駆動部51は、受信した画面データをもとに液晶駆動信号を発信して、液晶画面52に画像を表示させる。
【0080】
そして、画像処理装置1は、上記画面表示処理において、操作部15で利用者が画面表示の訂正操作を行うと、システムコントローラ14の制御下で、制御部45が上記色変換テーブルやγテーブルを変更補正し、当該変更補正後の内容で画像処理して、液晶画面52に画像を表示させる。
【0081】
そして、画像処理装置1は、住基カードや住基サーバへのアクセスを利用者の意志に関係なく中断を行う場合がある。以下、この住基カードや住基サーバへのアナログ佐瀬の中断処理について説明する。
【0082】
すなわち、画像処理装置1は、住基カードや住基サーバへのアクセスを、ユーザの意思に関係なく中断する場合があり、このような中断する例としては、例えば、2つ有り、1つ目は、上記2段階のセキュリティーチェックによって、住基カードの不正利用が発覚した場合であり、2つ目は、住基カードや住基サーバへのアクセスが、民間に開放されていない時期、または、民間に開放されていない地域で使用されている場合である。
【0083】
まず、1つ目の例では、上述のように、画像処理装置1は、住基カードがICCRW19に指し込まれると、システムコントローラ14が、2段階のセキュリティーチェックを行うが、このセキュリティチェックで、1段階目のセキュリティチェックで、入力されたパスワードと住基カードに記録されているパスワードが一致しない場合には、住基カードがICCRW19から引き抜かれるまで、何度もパスワードの入力を促す処理を行って、以降の住基カードや住基サーバへのアクセスを利用者の意志に関係なく中断する。また、システムコントローラ14は、2段階目のセキュリティチェックとして、有効な住基カードであるか否かを確認して、有効な住基カードではないと判断すると、以降、住基カードがICCRW19から引き抜かれるまで、住基カード及び住基サーバへのアクセスを停止する。
【0084】
次に2つ目の例では、住基カードや住基サーバへのアクセスが、民間に開放されていない時期、または、民間に開放されていない地域で使用されている場合か否かの判断は、始めから住基カードや住基サーバにアクセスする機能が起動しないような制御をシステムコントローラ14の制御に追加することで処理する。そして、民間への利用が認められた時点で、ハードウェアを交換するか、または、ソフトウェアの交換等によって、システムコントローラ14から住基カードや住基サーバへのアクセスの起動を行わない制御を取り除くことで対応する。
【0085】
このように、本実施の形態の画像処理装置1は、文書の画像を読み取る読取ユニット2の読み取った画像信号をIPP5でデジタル変換して所定の画像処理を施し、当該デジタル画像信号とバスとのインタフェースをCDIC4で一括管理して、デジタル画像信号のメモリへのアクセスをIMAC12で一括管理し、デジタル画像信号に基づいて画像を作像ユニット7で用紙に印刷出力し、IPP5で画像処理されたデジタル画像信号に基づいて操作部15の液晶画面52に画像を表示出力し、当該表示に応じて操作部15で各種操作が行われて、システムコントローラ14が、これら各部を制御して各種機能動作処理をするに際して、ネットワークを介して住基サーバに接続するNIFU20と、着脱可能に住基カードが挿入され当該挿入された住基カードと情報の送受信を行うICCRW19と、を設け、システムコントローラ14が、当該住基サーバから受信した情報及び当該住基カードから受信した情報を機能動作処理の内容の設定要因として処理する機能動作処理の内容を設定し、当該設定した機能動作処理を制御している。
【0086】
したがって、住基カードや住基サーバから受信した当該利用者の年齢、視力、色覚異常の有無等の情報を利用して、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容を最適化することができ、利用性を向上させることができる。
【0087】
また、本実施の形態の画像処理装置1は、操作部15での操作内容を機能動作処理の内容の設定要因として追加して当該機能動作処理の内容を設定している。
【0088】
したがって、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者が特別に操作した内容に応じて処理内容を変更して、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容をより一層最適化することができ、より一層利用性を向上させることができる。
【0089】
さらに、本実施の形態の画像処理装置1は、設定する機能動作処理の内容の一つとして、IPP5での画像処理の内容を設定している。
【0090】
したがって、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容、特に、液晶画面52への表示の視認性及び操作性をより一層最適化することができ、より一層利用性を行うことができる。
【0091】
また、本実施の形態の画像処理装置1は、所定の条件下で、NIFU20による住民基本台帳ネットワークサーバへのアクセス機能及びICCRW19による住民基本台帳ネットワークカードへのアクセス機能の一部または全部を停止している。
【0092】
したがって、住基カードの不正使用や住基サーバへの不正アクセスを防止することができ、安全性を向上させることができるとともに、利用性向上させることができる。
【0093】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0094】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像処理装置によれば、文書の画像を読み取る画像読取手段の読み取った画像信号を演算処理手段でデジタル変換して所定の画像処理を施し、当該デジタル画像信号とバスとのインタフェースをインタフェース制御手段で一括管理して、デジタル画像信号のメモリへのアクセスをメモリ管理手段で一括管理し、デジタル画像信号に基づいて画像を記録出力手段で用紙に印刷出力し、演算処理手段で画像処理されたデジタル画像信号に基づいて表示手段に画像を表示出力し、当該表示に応じて操作手段で各種操作が行われて、制御手段が、これら各手段を制御して各種機能動作処理をするに際して、ネットワークを介して住民基本台帳ネットワークサーバに接続するサーバアクセス手段と、着脱可能に住民基本台帳ネットワークカードが挿入され当該挿入された住民基本台帳ネットワークカードと情報の送受信を行うカードアクセス手段と、を設け、制御手段が、当該住民基本台帳ネットワークサーバから受信した情報及び当該住民基本台帳ネットワークカードから受信した情報を機能動作処理の内容の設定要因として処理する機能動作処理の内容を設定し、当該設定した機能動作処理を制御するので、住基カードや住基サーバから受信した当該利用者の年齢、視力、色覚異常の有無等の情報を利用して、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容を最適化することができ、利用性を向上させることができる。
【0095】
請求項2記載の発明の画像処理装置によれば、操作手段での操作内容を機能動作処理の内容の設定要因として追加して当該機能動作処理の内容を設定するので、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者が特別に操作した内容に応じて処理内容を変更して、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容をより一層最適化することができ、より一層利用性を向上させることができる。
【0096】
請求項3記載の発明の画像処理装置によれば、設定する機能動作処理の内容の一つとして、演算処理手段での画像処理の内容を設定するので、煩わしい操作を利用者が行うことなく、利用者1人1人について、住民基本台帳を利用した機能動作処理の内容、特に、表示手段への表示の視認性及び操作性をより一層最適化することができ、より一層利用性を行うことができる。
【0097】
請求項4記載の発明の画像処理装置によれば、所定の条件下で、サーバアクセス手段による住民基本台帳ネットワークサーバへのアクセス機能及びカードアクセス手段による住民基本台帳ネットワークカードへのアクセス機能の一部または全部を停止するので、住民基本台帳ネットワークカードの不正使用や住民基本台帳ネットワークサーバへの不正アクセスを防止することができ、安全性を向上させることができるとともに、利用性向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一実施の形態を適用した画像処理装置の全体回路ブロック構成図。
【図2】図1の操作部の回路ブロック構成図。
【図3】図1のIPPの回路ブロック構成図。
【図4】図1の画像処理装置のセキュリティチェックとしてパスワードの入力を求める操作部の液晶画面の表示例を示す平面図。
【図5】図1の画像処理装置のセキュリティチェックで不正利用と判定した際の操作部の液晶画面の表示例を示す平面図。
【図6】図1の画像処理装置の操作部の液晶画面の高齢者等向けの表示例を示す平面図。
【図7】図1の画像処理装置の操作部の液晶画面の健常者等向けの表示例を示す平面図。
【符号の説明】
1 画像処理装置
2 読取ユニット
3 SBU(センサボードユニット)
4 CDIC(圧縮/伸長及びデータインタフェース制御部)
5 IPP(画像処理プロセッサ)
6 VDC(ビデオ・データ制御部)
7 作像ユニット
8 プロセスコントローラ
9 RAM
10 ROM
11 FCU(ファックス制御ユニット)
12 IMAC(画像メモリアクセス制御部)
13 MEM(メモリ群)
14 システムコントローラ
15 操作部
16 外部シリアルポート
17 RAM
18 ROM
19 ICCRW(ICカードリーダー/ライター)
20 NIFU(ネットワークインタフェースユニット)
21 シリアルバス
22 パラレルバス
23 ローカルバス
31 PN
41〜44 メモリ
45 制御部
46 伸張部
47〜49 フレームメモリ
50 演算部
51 液晶駆動部
52 液晶画面
61 制御部
62〜64 メモリ
65 入力部
66 演算部
67 出力部

Claims (4)

  1. 文書の画像を読み取る画像読取手段と、前記画像読取手段の読み取った画像信号をデジタル変換して所定の画像処理を施す演算処理手段と、当該デジタル画像信号とバスとのインタフェースを一括管理するインタフェース制御手段と、デジタル画像信号のメモリへのアクセスを一括管理するメモリ管理手段と、デジタル画像信号に基づいて画像を用紙に印刷出力する記録出力手段と、前記演算処理手段で画像処理されたデジタル画像信号に基づいて画像を表示出力する表示手段と、当該表示に応じて各種操作の行われる操作手段と、前記各手段を制御して各種機能動作処理を実行する制御手段と、を備えた画像処理装置において、ネットワークを介して住民基本台帳ネットワークサーバに接続するサーバアクセス手段と、着脱可能に住民基本台帳ネットワークカードが挿入され当該挿入された住民基本台帳ネットワークカードと情報の送受信を行うカードアクセス手段と、を設け、前記制御手段が、当該住民基本台帳ネットワークサーバから受信した情報及び当該住民基本台帳ネットワークカードから受信した情報を前記機能動作処理の内容の設定要因として前記処理する機能動作処理の内容を設定し、当該設定した機能動作処理を制御することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記操作手段での操作内容を前記機能動作処理の内容の設定要因として追加して当該機能動作処理の内容を設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記設定する機能動作処理の内容の一つとして、前記演算処理手段での画像処理の内容を設定することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記制御手段は、所定の条件下で、前記サーバアクセス手段による住民基本台帳ネットワークサーバへのアクセス機能及び前記カードアクセス手段による住民基本台帳ネットワークカードへのアクセス機能の一部または全部を停止することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像処理装置。
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