JP2004257251A - ディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】燃料の吸排口が形成されるプランジャバレル8をハイドロリックベース内に焼き嵌めして、該プランジャバレル8内に摺動可能且つ回動可能に挿入されるとともに上端部と側面部にリード7a・7bを備えるプランジャ7を往復動させて圧送を行う燃料噴射ポンプにおいて、前記プランジャ7に、前記側面部のリード7bの下部に繋がる環状溝7dを設けた。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハイドロリックベース内に嵌装されるプランジャバレルに摺動可能に嵌挿されるプランジャを往復動させて燃料を加圧する燃料噴射ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ハイドロリックベース内にプランジャバレルを嵌装して、該プランジャバレル内に嵌挿したプランジャを摺動させ、該プランジャによって燃料を加圧するように構成した燃料噴射ポンプは公知である。このような燃料噴射ポンプにおいては、プランジャ先端部側の外側周面に環状溝を設けてプランジャの傾きを防止して、プランジャバレルとプランジャ自身との摩耗を防止する技術が公開されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ハイドロリックベースにプランジャバレルを嵌挿する構成とする燃料噴射ポンプにおいては、ハイドロリックベースとプランジャバレルとの結合力及び気密性を確保するために、プランジャバレルをその下部の広範囲に至って焼き嵌め、又は冷やし嵌めによって油密に嵌装するようにしている。
また、プランジャバレル内を摺動するプランジャの上端部には、プランジャ上端部にエンジンの負荷に応じて噴射開始時期を変更させる機構(メイン上部リード)と、プランジャ上部に回転作用を持たせることで噴射開始時期を変更させる機構(サブ上部リード)とを備え、プランジャ先端側の外側周面には有効ストロークを決めるプランジャリードを具備するものも公知技術となっている。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−280601号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、燃料圧送時においては、プランジャバレル上部側には圧力がかかるため、上部側の内径が押し広げられる一方、これに伴い、プランジャバレル下部側はその内径が縮小するという現象が生じる。この現象は、プランジャバレルをその下部の広範囲にわたって焼き嵌め等した場合においては特に顕著なものとなり、プランジャバレルの内径が上下で不均一となる結果、内部を摺動するプランジャの潤滑性が悪くなり、プランジャが摺動する際にプランジャ及びプランジャバレルが摩耗することがあった。そして、プランジャバレル内径の不均一化が過剰に進行すると、プランジャがプランジャバレル内部で焼き付くことがあった。
他方、上端部にメイン上部リードとサブ上部リードを有するプランジャを具備する場合、燃料圧送時において各リードにかかる圧力のバランスが均等でないため、プランジャがプランジャバレル内壁に押し付けられて、プランジャバレルとプランジャとが擦れて摩耗の原因となり、プランジャの焼きつきの原因ともなる。
【0005】
以上のような課題を鑑み、本発明は、プランジャバレルをその下部の広範囲にわたって焼き嵌め等によりハイドロリックベースに嵌装した場合においても、プランジャの潤滑性を保ってプランジャやバレルの摩耗を防止するとともに、燃料圧送時にプランジャにかかる圧力バランスを均一にして、プランジャの撓みや摩耗を防止し、プランジャの焼きつきを防止する技術を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
即ち、請求項1においては、メインポート及びサブポートが形成されるプランジャバレルをハイドロリックベース内に嵌装し、上端部にメイン上部リードとサブ上部リードが形成され、周面にプランジャリードが形成されるプランジャを、前記プランジャバレル内で往復動させることにより燃料圧送を行う構成とするディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプにおいて、前記プランジャに、前記プランジャリードと連通する環状溝を設けたものである。
【0008】
請求項2においては、前記環状溝は、プランジャが圧送工程で燃料給排口を塞いだ状態において、前記燃料給排口よりも下方となる位置に設けられる。
【0009】
請求項3においては、メインポート及びサブポートが形成されるプランジャバレルをハイドロリックベース内に嵌装し、上端部にメイン上部リードとサブ上部リードが形成され、周面にプランジャリードが形成されるプランジャを前記プランジャバレル内で往復動させることにより燃料圧送を行う構成とするディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャ上部に、メイン上部リードとサブ上部リードにて受ける内圧による荷重の合力に対向する内圧による荷重を受ける対抗リードを設けたものである。
【0010】
請求項4においては、前記対抗リードは、プランジャ上端部であって、メインポートの開口と、サブポートの開口との間の位置に配設されるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る燃料噴射ポンプの構成を示す全体断面図、図2はプランジャ最上昇時における加圧部を示す断面図、図3は同じく燃料圧送時における加圧部を示す断面図、図4は同じく圧送前の燃料供給時を示す断面図である。
【0012】
まず、本発明の燃料噴射ポンプ1の概略構成について、図1を用いて説明する。
図1に示す燃料噴射ポンプ1の下部にはカム5が固設されるカム軸4が横設され、該カム軸4の一端部は、カム軸受18を介してポンプハウジング42に回転自在に軸支されている。
カム5の上方には、プランジャバレル8に上下摺動自在且つ回動自在に挿嵌されたプランジャ7が配設され、該プランジャ7の下端にはタペット11が付設されている。
プランジャ7及びタペット11はプランジャバネ13等の付勢手段により下方へ付勢され、該タペット11がカム5に当接しており、該カム5の回転によりプランジャ7が上下往復動するように構成している。
【0013】
また、プランジャ7の側方には、分配軸9が該プランジャ7と軸心を平行に配設されており、該分配軸9は分配軸スリーブ27に回転自在に挿嵌されるとともに、該分配軸9の下端部に連結した分配駆動軸39により回転駆動される。該分配駆動軸39及び分配軸9はカム軸4と直交する方向に配置されている。
【0014】
前記プランジャ7の外周面には、燃料噴射量を調節するための傾斜リードが形成されている。該傾斜リードについて詳しくは後述するものとする。
また、該プランジャ7の上方においては、該プランジャ7とプランジャバレル8との間にプランジャ室10が形成されており、プランジャバレル8には、プランジャ7の下降時にプランジャ室10と燃料ギャラリ16とを連通可能とする吸排口であるメインポート12が形成されている。
【0015】
そして、燃料ギャラリ16内へ圧送された燃料は、前記プランジャ7の下降時にメインポート12を通じてプランジャ室10内に吸い込まれ、その後のプランジャ7の上昇によって、燃料圧送通路17を通じて分配軸9へ圧送される。
分配軸9へ圧送された燃料は、該分配軸9に形成される環状溝22及び分配用溝23を通過し、該分配用溝23とデリバリバルブ26とを接続する燃料分配通路24を通じて、該デリバリバルブ26へ供給される。デリバリバルブ26に供給された燃料は、噴射ノズルへ圧送されて噴射される。
【0016】
続いて、プランジャ7を備える燃料加圧部について説明する。
ハイドロリックベース41内には、筒状に形成されるプランジャバレル8が嵌装され、該プランジャバレル8内に、プランジャ7が上下方向に摺動自在に挿入されている。プランジャバレル8は高圧通路を形成しており、ハイドロリックベース41に焼き嵌め、冷やし嵌め等によって油密に嵌装している。
【0017】
また、前記の燃料圧送時より更にプランジャ7が上方へ摺動すると、プランジャ7の上部側側面に切り込み状に形成したプランジャリード7b(上記の傾斜リード)とメインポート12とが連通して、該プランジャリード7bよりサブポート14を介して圧燃料が逃げ、プランジャ室10が加圧状態から開放され、燃料噴射が終了する。
なお、前記プランジャリード7bとメインポート12との連通時期は、プランジャ7の回動操作により変更することができ、連通時期を変更することで燃料噴射量の調整を行うことができる。
【0018】
ここで、本発明に係るプランジャ7の構成について詳しく説明する。
図2、図5に示すように、プランジャ7の上端部にはメイン上部リード7aを設けており、該メイン上部リード7aはプランジャ7の一定上下摺動範囲にてメインポート12と連通可能として、燃料噴射開始時期を変更できるようにしている。
同様に、プランジャ7の上端部であって、前記メイン上部リード7aと対向する位置にはサブ上部リード71(図5)を設け、プランジャ7の一定上下摺動範囲にてサブ上部リード71とサブポート14とを連通可能としている。そして、プランジャバレル8に形成されるメインポート12がプランジャ7の外周面にて閉鎖されている場合にも、サブ上部リード71を介してプランジャ室10とサブポート14とを連通可能としている。
【0019】
また、プランジャ7の外周面上には環状溝7dを形成しており、該環状溝7dは傾斜した切り込み状のプランジャリード7bの下部に形成している。
さらに、環状溝7dが形成される位置は、燃料圧送時において、メインポート12よりも下側に位置するように配置してある。これは、燃料圧送時において、環状溝7dとメインポート12とが連通した状態であると、圧燃料が抜けてしまい燃料を圧送することができないためである。
【0020】
より具体的には、図2乃至図4に示すように、プランジャ7が圧送を終えて最上部に移動したとき(プランジャリード7bとメインポート12が連通したとき)には、メインポート12と環状溝7dとの上下位置が重なった状態で両者が連通するため、環状溝7dに溜まった圧燃料はメインポート12を通じて燃料ギャラリ16に戻る。
また、図3に示すように、燃料圧送時において、環状溝7dはメインポート12より完全に下側に位置してメインポート12から燃料が漏れ出さないようにしている。
尚、図4では、プランジャ7か下方に位置している圧送前の状態を示している。この時メインポート12は直接プランジャ室10と連通しており、メインポート12を通じて燃料ギャラリ16からプランジャ室10へ燃料を供給できるようにしている。
【0021】
このように環状溝7dを形成したプランジャ7の作用について説明する。
図6は燃料圧送時におけるプランジャバレルの内径変形量を示す図であり(a)は本発明のプランジャを使用した場合のプランジャバレルの内径変形量を示す図、(b)は従来構成のプランジャを使用した場合のプランジャバレルの内径変形量を示す図である。また、図6に示す境界線Lより右側は外側への変形量を示し、境界線L左側は内側への変形量を示す。
図6(b)に示す従来構成のプランジャにおいては、プランジャリード7bが設けられる矢視A部分に圧力が多くかかりプランジャバレル8上部側の内径を押し広げている。逆に、プランジャバレル8上部側が押し広げられるため、焼き嵌め部(矢視B部分)となる下部側は縮小する傾向にあり、元の内径より狭くなっていることが確認できる。
【0022】
これに対比し、図6(a)に示す本発明のプランジャ7を使用した場合においては、プランジャリード7bが設けられる矢視A部分だけでなく、その下方の環状溝7dが形成される矢視C部分に圧力が多くかかり、この矢視C部分において、プランジャバレル8の内径が押し広げられていることが確認できる。そして、該環状溝7dが設けられる矢視C部分の内径が押し広げられるとともに、プランジャバレル8下部側(矢視B)の内径が押し広げられていることが確認できる。
【0023】
以上のように、図1乃至4図に示すごとく、メインポート12及びサブポート14が形成されるプランジャバレル8をハイドロリックベース41内に嵌装し、上端部にメイン上部リード7aとサブ上部リード71が形成され、周面にプランジャリード7bが形成されるプランジャ7を、前記プランジャバレル8内で往復動させることにより燃料圧送を行う構成とするディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ1において、前記プランジャ7に、前記プランジャリード7bの下部に連通する環状溝を設けたので、従来構成に対比してプランジャバレル8下部側の内径が押し広げられるため、プランジャ7の摺動が円滑になり内径の縮小によるプランジャ7及び、プランジャバレル8の摩耗を防止することができ、焼きつきを予防することができる。
【0024】
次に、第二実施例の燃料噴射ポンプについて説明する。
図7は第二実施例の燃料噴射ポンプが備えるプランジャの上端面の構造を示す斜視図、図8は同じく平面図である。
本実施例においては、プランジャ7の上端部に形成したメイン上部リード7aとサブ上部リード71によってプランジャ7にかかる不均一な圧力を修正して、プランジャ7がプランジャバレル8内を偏りなく摺動するように構成したものである。
図7、図8に示すように、プランジャ7上端部には、メイン上部リード7a、サブ上部リード71、縦溝72・72、対抗リード75を設けている。メイン上部リード7aとサブ上部リード71はプランジャ7の上端部を一部斜めに切り取って形成され、該メイン上部リード7aの略対向する位置にサブ上部リード71が前記メイン上部リード7aと同様に斜めに切り取って形成されている。縦溝72・72は、プランジャ7上端面の周面に沿って前記メイン上部リード7aとサブ上部リード71の間に設けている。
【0025】
このようにメイン上部リード7a、サブ上部リード71を設けたプランジャ7では、メイン上部リード7aには内圧による荷重93が、サブ上部リード71には内圧による荷重91がかかり、各リード7a・71から受ける内圧による荷重の大きさ・方向が不均一であることから、プランジャ7がバレルの内壁に押し付けられ、プランジャ自体が撓むことがある。尚、縦溝72・72によって受ける内圧による荷重は、縦溝72・72を同一形状とするため、互いに打ち消しあうことになる。
このため、本発明においては各リード71・7aから受ける内圧による荷重91・93の合力を打ち消す方向に圧力をかける対抗リード75を設けたものである。
【0026】
即ち、前記プランジャ上部に、メイン上部リード7aとサブ上部リード71にて受ける内圧による荷重91・93の合力95aに対向する内圧による荷重95を受けるための対抗リード75を設けた構成としている。
図8における矢視は内圧による荷重がかかる方向を示しており、この内圧による荷重と対向し、負荷の大きさが略同じとなる対抗リード75を設けている。
また、前記対抗リード75はプランジャ7を回動してもメインポート12及び、サブポート14にかからない位置、即ち、プランジャ7の回動範囲においてプランジャバレル8に形成される燃料給排口であるメインポート12の開口と、同じく燃料給排口であるサブポート14の開口の間の位置に配設しており、燃料圧送時に該対抗リード75から各ポート12・14へ燃料が漏出して圧が抜けないようにしている。さらに、プランジャ7の回動に影響しないため燃料噴射時期特性に影響しないのである。なお、前記対抗リード75の形状及び、深さ等はプランジャ7の径の大きさやプランジャ7上端部に設けられたメイン上部リード7a、サブ上部リード71等の各要素により決定される。
【0027】
このように、プランジャ7上端部に対抗リード75を設けたので、プランジャ7上部にかかる内圧による荷重の合力をプランジャ7の軸心方向で打ち消すことができ、プランジャ7の撓みや、プランジャ7が傾くことでプランジャバレル8内壁に押し付けられることを防止することができる。このため、プランジャバレル8内のプランジャ7を円滑に摺動することができ、焼きつき等のおそれがないのである。
なお、第一実施例にて適用した環状溝7dを備えたプランジャ7を使用してもよく、作用効果には特に影響しないものである。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0029】
即ち、請求項1に示す如く、メインポート及びサブポートが形成されるプランジャバレルをハイドロリックベース内に嵌装し、上端部にメイン上部リードとサブ上部リードが形成され、周面にプランジャリードが形成されるプランジャを、前記プランジャバレル内で往復動させることにより燃料圧送を行う構成とするディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプにおいて、前記プランジャに、前記プランジャリードと連通する環状溝を設けたので、
燃料圧送時に前記環状溝に噴射圧力がかかり、プランジャバレル下部側の内径が押し広げられるため、プランジャの摺動の潤滑性が保たれる。このため、プランジャバレル内径の縮小によるプランジャ及びバレルの摩耗、焼きつきを防止することができるのである。
【0030】
請求項2に示す如く、前記環状溝は、プランジャが圧送工程で燃料給排口を塞いだ状態において、前記燃料給排口よりも下方となる位置に設けられるので、
燃料圧送時に前記環状溝に噴射圧力がかかり、プランジャバレル下部側の内径が押し広げられるため、プランジャの摺動の潤滑性が保たれる。また、燃料圧送時に燃料給排口と連通しないため、圧抜けなどのおそれがないのである。
【0031】
請求項3に示す如く、メインポート及びサブポートが形成されるプランジャバレルをハイドロリックベース内に嵌装し、上端部にメイン上部リードとサブ上部リードが形成され、周面にプランジャリードが形成されるプランジャを前記プランジャバレル内で往復動させることにより燃料圧送を行う構成とするディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャ上部に、メイン上部リードとサブ上部リードにて受ける内圧による荷重の合力に対向する内圧による荷重を受ける対抗リードを設けたので、
メイン上部リードにかかる内圧による荷重と、サブ上部リードにかかる内圧による荷重の合力が打ち消され、プランジャの撓みや、プランジャバレル及びプランジャの摩耗を防止できる。
【0032】
請求項4に示す如く、前記対抗リードは、プランジャ上端部であって、メインポートの開口と、サブポートの開口との間の位置に配設されるで、
燃料圧送時に前記対抗リードから各ポートへ燃料が漏出して圧が抜けないので、前記対抗リードを設けることによっても燃料噴射時期特性に影響することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料噴射ポンプを示す全体断面図。
【図2】プランジャ最上昇時における加圧部を示す断面図。
【図3】同じく燃料圧送時における加圧部を示す断面図。
【図4】同じく圧送前の燃料供給時を示す断面図。
【図5】プランジャを90°回転した時の加圧部を示す断面図。
【図6】燃料圧送時におけるプランジャバレルの変形量を示す図。
【図7】第二実施例の燃料噴射ポンプが備えるプランジャの上端面の構造を示す斜視図。
【図8】同じく平面図。
【符号の説明】
7 プランジャ
7a メイン上部リード
7b プランジャリード
8 プランジャバレル
12 メインポート
41 ハイドロリックベース
71 サブ上部リード
Claims (4)
- メインポート及びサブポートが形成されるプランジャバレルをハイドロリックベース内に嵌装し、
上端部にメイン上部リードとサブ上部リードが形成され、周面にプランジャリードが形成されるプランジャを、前記プランジャバレル内で往復動させることにより燃料圧送を行う構成とするディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャに、前記プランジャリードと連通する環状溝を設けた、ことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ。 - 前記環状溝は、プランジャが圧送工程で燃料給排口を塞いだ状態において、前記燃料給排口よりも下方となる位置に設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ。
- メインポート及びサブポートが形成されるプランジャバレルをハイドロリックベース内に嵌装し、
上端部にメイン上部リードとサブ上部リードが形成され、周面にプランジャリードが形成されるプランジャを前記プランジャバレル内で往復動させることにより燃料圧送を行う構成とするディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプにおいて、
前記プランジャ上部に、メイン上部リードとサブ上部リードにて受ける内圧による荷重の合力に対向する内圧による荷重を受ける対抗リードを設けた、ことを特徴とするディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ。 - 前記対抗リードは、プランジャ上端部であって、メインポートの開口と、サブポートの開口との間の位置に配設される、ことを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射ポンプ。
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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2003
- 2003-02-24 JP JP2003045646A patent/JP2004257251A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4650403B2 (ja) * | 2006-11-27 | 2011-03-16 | 株式会社デンソー | サプライポンプ |
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