JP2004256809A - 難燃性ポリエステル樹脂組成物、およびそれを成形してなる成形体 - Google Patents

難燃性ポリエステル樹脂組成物、およびそれを成形してなる成形体 Download PDF

Info

Publication number
JP2004256809A
JP2004256809A JP2004030897A JP2004030897A JP2004256809A JP 2004256809 A JP2004256809 A JP 2004256809A JP 2004030897 A JP2004030897 A JP 2004030897A JP 2004030897 A JP2004030897 A JP 2004030897A JP 2004256809 A JP2004256809 A JP 2004256809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester resin
resin composition
flame
mass
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004030897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4651952B2 (ja
Inventor
Akira Yamamoto
山本  明
Tokuo Fukawa
徳男 府川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2004030897A priority Critical patent/JP4651952B2/ja
Publication of JP2004256809A publication Critical patent/JP2004256809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4651952B2 publication Critical patent/JP4651952B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

【課題】 優れた機械特性および耐熱性、難燃性を有する石油系製品への依存度の低い樹脂組成物および成形体を提供する。
【解決手段】 天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂(A)50〜80質量%と、有機リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂(B)50〜20質量%とからなる難燃性ポリエステル樹脂組成物。好ましくは(メタ)アクリル酸エステル化合物、層状珪酸塩を含む。また、前記ポリエステル樹脂組成物を用いた成形品。
【選択図】 なし

Description

本発明は、天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂と、リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂とからなる難燃性樹脂組成物およびこれを成形してなる成形体に関するものであり、機械的強度や耐熱性、難燃性に優れる石油系製品への依存度の低い樹脂組成物およびそれを用いて成形した成形体に関するものである。
一般的に、成形用の原料としてはポリプロピレン(PP)、ABS、ポリアミド(PA6、PA66等)、ポリエステル(PET、PBT等)、ポリカーボネート(PC)等の樹脂が使用されている。しかしながら、このような樹脂から製造された成形物は成形性、機械的強度に優れているが、廃棄する際、ゴミの量を増すうえに、自然環境下で殆ど分解されないために、埋設処理しても、半永久的に地中に残留する。またこれらの樹脂は石油を出発原料とした石油系の樹脂であり、製造時の環境負荷が大きい。
一方、近年、環境保全の見地からポリ乳酸をはじめとする生分解性ポリエステル樹脂が注目されている(例えば、特許文献1など)。生分解性樹脂のうちでポリ乳酸は最も耐熱性が高い樹脂の1つであり、大量生産可能なためコストも安く、有用性が高い。さらに、ポリ乳酸はトウモロコシやサツマイモ等の植物を原料として製造可能で、石油等の枯渇資源の節約に貢献できる。
このような生分解性ポリエステル樹脂を、家電製品の筐体等に使用するには難燃性を付与する必要がある。しかしながら、従来から知られている難燃剤の添加によって十分な難燃性を確保しようとすれば、機械的強度や耐熱性が低下するという問題があった。特に、難燃性を付与する目的で、リン系の化合物を単に混練するだけでは、難燃性を付与するためのリン系化合物の必要添加量が多くなり、諸物性への影響、特に熱特性が低下する等の問題があった。また、ポリ乳酸にリン化合物を直接共重合することも可能であるが、植物由来のグリーンプラであるポリ乳酸重合時でのリン系化合物の投入は、環境側面から注目を集めているポリ乳酸のイメージからは逆行するという問題があった。
特開平06−023828号公報
本発明は、上記の問題点を解決しようとするものであり、機械的強度や耐熱性、難燃性に優れ、同時に石油系製品への依存度の低い樹脂組成物および成形体を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂とリン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂とを特定範囲で混合した樹脂組成物が、機械的強度、耐熱性を損なわずに、難燃性を有することを見いだし、本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、下記の通りである。
(1)天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂(A)50〜80質量%と、有機リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂(B)50〜20質量%とからなる難燃性ポリエステル樹脂組成物。
(2)天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂(A)がポリ乳酸であることを特徴とする(1)に記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物。
(3)有機リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂(B)が、生分解性ポリエステル樹脂(B1)である(1)または(2)に記載のポリエステル樹脂組成物。
(4)生分解性ポリエステル樹脂(B1)が、ポリブチレンサクシネートを主体とするポリエステルである(3)に記載の樹脂組成物。
(5)(1)〜(4)の難燃性ポリエステル樹脂組成物100質量部あたり、さらに(メタ)アクリル酸エステル化合物(C)0.01〜20質量部を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物。
(6)(1)〜(5)の難燃性ポリエステル樹脂組成物100質量部あたり、さらに、層状珪酸塩(D)0.1〜20質量部を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物。
(7)熱可塑性ポリエステル樹脂(B)に共重合された有機リン化合物が、下記式(a)〜(d)で表されるリン化合物から選ばれる1種以上であることを特徴とする(1)〜(6)いずれかに記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物。
Figure 2004256809
〔式中、R、R、Rは炭素数1〜18の炭化水素基、R、Rは炭素数1〜18の炭化水素基又は水素原子、Aは2価の有機基、Aは3価の有機残基、R、Rはエステル形成性基を表し、RとR及びRとRは互いに環を形成していてもよい。また、(c)及び(d)の化合物は酸無水物となっていてもよい。〕
(8)リン含有量が750ppm以上である(1)〜(7)いずれかに記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物。
(9)(1)〜(8)のいずれかに記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物を成形してなる成形体。
本発明によれば、優れた機械特性および耐熱性、難燃性を有する石油系製品への依存度の低い樹脂組成物が提供される。この樹脂組成物は射出成形をはじめ種々の成形方法により成形体とすることがでできる。また、天然物由来の生分解性樹脂を利用しているので、石油等の枯渇資源の節約に貢献できる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の難燃性樹脂組成物は天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂(A)50〜80質量%および、有機リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂(B)50〜20質量%からなり、好ましい混合範囲は、ポリエステル(A)/ポリエステル(B)=60〜80質量%/40〜20質量%である。有機リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂(B)の配合量が50質量%を超えると、天然物由来の原料より石油系原料の割合が多いため、石油等の枯渇資源の節約に貢献できるとはいいがたい。また、天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂(A)の配合量が80質量%を超え、有機リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂の配合量が20質量%未満であると、十分な難燃性を得ることができない。
本発明の難燃性ポリエステル樹脂組成物におけるリンの含有量は、リン原子として750ppm以上であることが好ましく、さらに好ましくは1000ppm以上であり、1300ppmとすることがより好ましい。750ppm未満であると十分な難燃性が得られない場合がある。また、リン原子の含有量の上限は特にないが、10000ppm以下、好ましくは5000ppm以下である。なお、本発明において、ppmとは質量ppmを意味する。
本発明における天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂(A)としては、ポリ乳酸等が挙げられる。なかでも耐熱性、成形性の面からポリ(L−乳酸)、ポリ(D−乳酸)、およびこれらの混合物または共重合体を用いることができるが、生分解性の観点からは、ポリ(L−乳酸)を主体とすることが好ましい。
また、ポリ(L−乳酸)を主体とするポリ乳酸の融点は、光学純度によってその融点が異なるが、本発明においては、成形体の機械的特性や耐熱性を考慮すると、融点を160℃以上とすることが好ましい。ポリ(L−乳酸)を主体とするポリ乳酸において融点を160℃以上とするためには、D−乳酸成分の割合を約3モル%未満とすればよい。
また、ポリブチレンサクシネートは、現在は石油原料から合成されており、天然物由来の樹脂ではないが、将来、天然物由来の原料からの製造が見込まれており、このような場合には、天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂(A)として本発明の目的に使用することも可能である。
生分解性ポリエステル樹脂(A)の190℃、荷重21.2Nにおけるメルトフローレートは0.1〜50g/10分、好ましくは0.2〜20g/10分、さらに好ましくは0.5〜10g/10分である。メルトフローレートが50g/10分を超える場合は、溶融粘度が低すぎて成形物の機械的特性や耐熱性が劣る。メルトフローレートが0.1g/10分未満の場合は成形加工時の負荷が高くなりすぎ操業性が低下する場合がある。
生分解性ポリエステル樹脂(A)は通常公知の溶融重合法で、あるいはさらに固相重合法を併用して製造される。また生分解性ポリエステル樹脂のメルトフローレートを所定の範囲に調節する方法として、メルトフローレートが大きすぎる場合は、少量の鎖長延長剤、例えば、ジイソシアネート化合物、ビスオキサゾリン化合物、エポキシ化合物、酸無水物等を用いて樹脂の分子量を増大させる方法が挙げられる。逆に、メルトフローレートが小さすぎる場合はメルトフローレートの大きな生分解性ポリエステル樹脂や低分子量化合物と混合する方法が挙げられる。
本発明における有機リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル(B)は、ジカルボン酸成分とジオール成分またはヒドロキシカルボン酸成分からなる熱可塑性ポリエステルに、さらに有機リン化合物が共重合されたものであり、結晶性ポリエステルであっても非晶性ポリエステルであってもよい。また、ポリエステル(B)は、生分解性ポリエステルであってもよく、このような場合には、(A)、(B)成分がいずれも生分解性であるため、全体として生分解性となり、好ましく、また、(B)成分が脂肪族ポリエステルであれば、(A)成分との相溶性も増し、さらに、耐衝撃性も改良することができる。
前記ジカルボン酸成分としてはテレフタル酸、イソフタル酸、オルトフタル酸、クロルフタル酸、ニトロフタル酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,5−ナフタレンジカルボン酸、メチルテレフタル酸、4,4’−ビフェニルジカルボン酸、2,2’−ビフェニルジカルボン酸、4,4’−ビフェニルエーテルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルメタンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルスルホンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルイソプロピリデンジカルボン酸、1,2−ビス(4−カルボキシフェノキシ)エタン、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、オクタデカンジカルボン酸、ダイマー酸、マレイン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環式ジカルボン酸等が挙げられる。
また、前記ジオール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール等の脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,2−シクロヘキサンジメタノール等の脂環式ジオール、ビスフェノールAやビスフェノールS等のビスフェノール類又はそれらのエチレンオキサイド付加体、ハイドロキノン、レゾルシノール等の芳香族ジオール等が挙げられる。
さらに、前記ヒドロキシカルボン酸成分としては、p−ヒドロキシ安息香酸、p−(2−ヒドロキシエトキシ)安息香酸、6−ヒドロキシカプロン酸等のヒドロキシカルボン酸や、δ−バレロラクトン、γ−ブチロラクトン、ε−カプロラクトン等のラクトン化合物が挙げられる。
上記の構成成分から得られる熱可塑性ポリエステル樹脂(B)の主骨格の例としては、芳香族成分を含むものとして、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレート/テレフタレート、ポリブチレンイソフタレート/テレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/シクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、シクロヘキシレンジメチレンイソフタレート/テレフタレート、ポリ(p−ヒドロキシ安息香酸/エチレンテレフタレート)等が挙げられ、また、生分解性ポリエステルとして、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンテレフタレート/アジペート、ポリブチレンサクシネート/ポリ乳酸共重合体等の脂肪族ポリエステルが挙げられ、上記の中でもポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート/ポリ乳酸共重合体が特に好ましい。
熱可塑性ポリエステル樹脂(B)の極限粘度は0.50dl/g以上であることが好ましく、0.70〜1.20dl/gであることがより好ましい。この極限粘度が 0.50dl/g未満のものでは、成形品にしたときの機械的強度が低下する。一方、この相対粘度が 1.20dl/gを超えるものでは、成形性が低下するので好ましくない。
さらに、熱可塑性ポリエステル樹脂(B)には、難燃性を付与するために有機リン化合物が共重合される。リン化合物の共重合量は、熱可塑性ポリエステル樹脂(B)中で、リン原子の含有量として500ppm以上の量となるようにすることが好ましい。リンの量が500ppm未満では、樹脂組成物全体として難燃性が不足する場合がある。また、共重合量が高くなると樹脂が黄色に着色したり、機械的強度が損なわれる傾向があるので、20000ppm以下であることが好ましい。また、下記した(a)〜(d)で示される有機リン化合物を用いる場合、その共重合量は、ポリエステル(B)を構成する酸成分に対して、0.3モル%〜14モル%とすることが好ましく、より好ましくは2.0モル%〜12モル%である。
ポリエステル樹脂(B)に共重合される有機リン化合物としては、分子内にカルボキシル基またはヒドロキシル基を2個以上有する化合物であれば特に限定されないが、特に、(A)のポリエステル樹脂との相溶性の理由から、式(a)〜(d)で表される化合物が好ましい。
Figure 2004256809
〔式中、R、R、Rは炭素数1〜18の炭化水素基、R、Rは炭素数1〜18の炭化水素基又は水素原子、Aは2価の有機基、Aは3価の有機残基、R、Rはエステル形成性基を表し、RとR及びRとRは互いに環を形成していてもよい。また、(c)及び(d)の化合物は酸無水物となっていてもよい。〕
式(a)で表される化合物の具体例としては、フェニルホスホン酸ジメチル等が挙げられる。
式(b)で表される化合物の好ましい例としては、(2−カルボキシルエチル)メチルホスフィン酸、(2−カルボキシルエチル)フェニルホスフィン酸、(2−メトキシカルボキシルエチル)フェニルホスフィン酸メチル、(4−メトキシカルボニルフェニル)フェニルホスフィン酸メチル、〔2−(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル〕メチルホスフィン酸のエチレングリコールエステル、2−メチル−2,5−ジオキソ−1−オキサ−2−ホスホランのエチレングリコールエステル(下記(ア)で示される化合物)等が挙げられる。
Figure 2004256809
式(c)で表される化合物の好ましい具体例としては、次の(イ)、(ロ)で示される化合物が挙げられる。
Figure 2004256809
式(d)の化合物の好ましい具体例としては、次の(ハ)、(ニ)で示される化合物が挙げられる。
Figure 2004256809
上記のリン化合物は、常法によってポリエステル樹脂を製造する際に添加して共重合される。このとき、テレフタル酸、イソフタル酸、コハク酸等の酸成分と反応させたモノマー、オリゴマー又はポリマーの形にして添加してもよい。
本発明の難燃性樹脂組成物には、(メタ)アクリル酸エステル化合物(C)が配合されていてもよい。この成分により、ポリエステル樹脂成分が架橋され、機械的強度、耐熱性、寸法安定性が向上する。(メタ)アクリル酸エステル化合物としては、生分解性樹脂との反応性が高くモノマーが残りにくく、樹脂の着色も少ないことから、分子内に2個以上の(メタ)アクリル基を有するか、又は1個以上の(メタ)アクリル基と1個以上のグリシジル基もしくはビニル基を有する化合物が好ましい。具体的な化合物としては、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリセロールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、アリロキシポリエチレングリコールモノアクリレート、アリロキシポリエチレングリコールモノメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジメタクリレート、またこれらのアルキレングリコール部が様々な長さのアルキレンの共重合体でもよく、さらにブタンジオールメタクリレート、ブタンジオールアクリレート等が挙げられる。
(メタ)アクリル酸エステル化合物(C)を配合する場合、その量は、ポリエステル樹脂(A)とポリエステル樹脂(B)との総和100質量部に対して、0.01〜20質量部、好ましくは0.05〜10質量部、さらに好ましくは0.1〜5質量部が適当である。操業性に特に支障が出なければ、20質量部を超えて使用することもできる。
上記(メタ)アクリル酸エステル化合物(C)を配合する場合には、過酸化物を併用すると、架橋反応が促進されるので好ましい。過酸化物の具体例としては、ベンゾイルパーオキサイド、ビス(ブチルパーオキシ)トリメチルシクロヘキサン、ビス(ブチルパーオキシ)シクロドデカン、ブチルビス(ブチルパーオキシ)バレレート、ジクミルパーオキサイド、ブチルパーオキシベンゾエート、ジブチルパーオキサイド、ビス(ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン、ジメチルジ(ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジメチルジ(ブチルパーオキシ)ヘキシン、ブチルパーオキシクメン等が挙げられる。過酸化物の配合量は、(A)(B)成分の総和100質量部に対して0.1〜20質量部が好ましく、さらに好ましくは0.1〜10質量部である。20質量部を超えても使用できるが、コスト面では不利となる。なお、こうした過酸化物は、樹脂との混合の際に分解するため、たとえ製造時に使用されても、得られた樹脂組成物中には含まれていない場合がある。
生分解性ポリエステル樹脂(A)および熱可塑性ポリエステル樹脂(B)、またはその混合物に、(メタ)アクリル酸エステル化合物(C)を配合する手段としては、一般的な押出機を用いて溶融混練する方法を挙げることができる。混練状態をよくする意味で二軸の押出機を使用することが好ましい。混練温度は(ポリエステル樹脂(A)の融点+5℃)〜(ポリエステル樹脂(A)の融点+100℃)の範囲が、また、混練時間は20秒〜30分が好ましい。この範囲より低温や短時間であると、混練や反応が不充分となり、また高温や長時間であると樹脂の分解や着色が起こることがある。配合に際しては、(メタ)アクリル酸エステル化合物が固体状であればドライブレンドや粉体フィーダーを用いて供給する方法が好ましく、液体状の場合は、加圧ポンプを用いて、押出機の途中から注入する方法が好ましい。同様の方法で過酸化物を配合することもできる。
(メタ)アクリル酸エステル化合物と過酸化物を併用する場合の好ましい方法として、(メタ)アクリル酸エステル化合物及び/または過酸化物を媒体に溶解又は分散して混練機に注入する方法が挙げられ、操業性を格段に改良することができる。すなわち、ポリエステル樹脂成分と過酸化物とを溶融混練中に、(メタ)アクリル酸エステル化合物の溶解液又は分散液を注入したり、前記ポリエステル樹脂を溶融混練中に、(メタ)アクリル酸エステル化合物と過酸化物の溶解液又は分散液を注入して溶融混練することできる。
(メタ)アクリル酸エステル化合物及び/または過酸化物を溶解又は分散させる媒体としては一般的なものが用いられ、特に限定されないが、本発明の難燃性樹脂組成物との相溶性に優れた可塑剤が好ましい。例えば、脂肪族多価カルボン酸エステル誘導体、脂肪族多価アルコールエステル誘導体、脂肪族オキシエステル誘導体、脂肪族ポリエーテル誘導体、脂肪族ポリエーテル多価カルボン酸エステル誘導体などから選ばれた1種以上の可塑剤などが挙げられる。具体的な化合物としては、ジメチルアジペート、ジブチルアジペート、トリエチレングリコールジアセテート、アセチルリシノール酸メチル、アセチルトリブチルクエン酸、ポリエチレングリコール、ジブチルジグリコールサクシネートなどが挙げられる。可塑剤の使用量としては、(A)(B)の総和100質量部に対し30質量部以下が好ましく、0.1〜20質量部がさらに好ましい。架橋剤の反応性が低い場合、可塑剤を使用量しなくてもよいが、反応性が高い場合には0.1質量部以上用いることが好ましい。なお、この媒体は、樹脂との混合時に揮発することがあるため、たとえ製造時に使用しても、得られた樹脂組成物中にはこの媒体が含まれていない場合がある。
本発明の難燃性樹脂組成物には、機械的強度や耐熱性の向上を目的として層状珪酸塩(D)が含まれていてもよい。その配合量は(A)(B)成分の総和100質量部に対して0.1〜20質量部とすることが好ましく、さらに好ましくは0.2〜10質量部である。層状珪酸塩の具体的としては、スメクタイト、バーミキュライト、および膨潤性フッ素雲母等が挙げられる。スメクタイトの例としては、モンモリロナイト、バイデライト、ヘクトライト、サポナイトが挙げられる。膨潤性フッ素雲母の例としては、Na型フッ素四ケイ素雲母、Na型テニオライト、Li型テニオライト等が挙げられ、また上記の他に、カネマイト、マカタイト、マガディアイト、ケニアイト等のアルミニウムやマグネシウムを含まない層状珪酸塩を使用することもできる。これらの層状珪酸塩は、天然品でも合成品でもよい。合成品の製造方法は、溶融法、インターカレーション法、水熱法等のいずれの方法であってもよい。これらの層状珪酸塩は単独で使用してもよいが、鉱物の種類、産地、製法、粒径等が異なるものを2種類以上組み合わせて使用してもよい。
層状珪酸塩(D)は、予め有機カチオン処理しておくことが好ましい。有機カチオンとしては、1級ないし3級アミンのプロトン化によって生成するアンモニウムイオン、4級アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン等のオニウムイオンが挙げられる。1級アミンとしては、オクチルアミン、ドデシルアミン、オクタデシルアミン等が挙げられる。2級アミンとしては、ジオクチルアミン、メチルオクタデシルアミン、ジオクタデシルアミン等が挙げられる。3級アミンとしては、トリオクチルアミン、ジメチルドデシルアミン、ジドデシルモノメチルアミン等が挙げられる。4級アンモニウムイオンとしては、テトラエチルアンモニウム、オクタデシルトリメチルアンモニウム、ジメチルジオクタデシルアンモニウム、ジヒドロキシエチルメチルオクタデシルアンモニウム、メチルドデシルビス(ポリエチレングリコール)アンモニウム、メチルジエチル(ポリプロピレングリコール)アンモニウム等が挙げられる。さらに、ホスホニウムイオンとしては、テトラエチルホスホニウム、テトラブチルホスホニウム、ヘキサデシルトリブチルホスホニウム、テトラキス(ヒドキシメチル)ホスホニウム、2−ヒドロキシエチルトリフェニルホスホニウム等が挙げられる。これらのうち、ジヒドロキシエチルメチルオクタデシルアンモニウム、メチルドデシルビス(ポリエチレングリコール)アンモニウム、メチルジエチル(ポリプロピレングリコール)アンモニウム、2−ヒドロキシエチルトリフェニルホスホニウム等の、分子内に水酸基を1つ以上もつアンモニウムイオンで処理した層状珪酸塩は、ポリエステル樹脂、とりわけ生分解性ポリエステル樹脂との親和性が高く、層状珪酸塩の分散性が向上するため特に好ましい。これらの化合物は単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、層状珪酸塩(D)を上記有機カチオンで処理する方法としては、まず層状珪酸塩を水またはアルコール中に分散させ、ここへ上記有機カチオンを塩の形で添加して撹拌混合することにより、層状珪酸塩の無機イオンを有機オニウムイオンとイオン交換させた後、濾別・洗浄・乾燥する方法が挙げられる。
層状珪酸塩(D)を用いる場合には、ポリエステル樹脂への分散性を向上させるために、相溶化剤を用いてもよい。その添加量は、(A)(B)成分の総和100質量部に対して0.01〜10質量部であることが好ましく、より好ましくは0.02〜5質量部である。10質量部を超えると生分解性ポリエステル樹脂組成物の耐熱性や機械的強度が低下する場合がある。相溶化剤としては、ポリエステル樹脂、とりわけ生分解性ポリエステル樹脂と、層状珪酸塩の双方と親和性があるポリアルキレンオキシド、脂肪族ポリエステル、多価アルコールエステル、多価カルボン酸エステル等の化合物が用いられる。ポリアルキレンオキシドの例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレングリコール、およびこれらの共重合体が挙げられ、末端水酸基の1つまたは2つはアルコキシ封鎖されていてもよく、モノカルボン酸またはジカルボン酸によりエステル化されていてもよい。脂肪族ポリエステルの例としては、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ(3−ヒドロキシ酪酸)、ポリ(3−ヒドロキシ吉草酸)、ポリ(3−ヒドロキシカプロン酸)等のポリヒドロキシカルボン酸、ポリ(ε−カプロラクトン)やポリ(δ−バレロラクトン)に代表されるポリ(ω−ヒドロキシアルカノエート)、ポリ(エチレンサクシネート)、ポリ(ブチレンサクシネート)、ポリ(ブチレンサクシネート−co−ブチレンアジペート)等に代表されるジオールとジカルボン酸からなる脂肪族ポリエステル等が挙げられる。これらの脂肪族ポリエステルは、末端カルボキシル基がアルコールによりエステル化されていてもよく、ジオールにより水酸基置換されていてもよい。多価アルコールエステルの例としては、グリセリンと脂肪酸のエステルであるモノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリド等のグリセリンエステル、ペンタエリスリトールエステル等が挙げられる。多価カルボン酸エステルの例としては、クエン酸トリブチルやクエン酸トリブチルアセテート等のクエン酸エステル等が挙げられる。
上記の相溶化剤は、沸点が250℃以上のものであることが好ましい。沸点が250℃未満では成形時のガス発生や得られる成形物からのブリードアウトを起こすことがある。また数平均分子量は200〜50,000の範囲であることが好ましく、より好ましくは500〜20,000である。分子量が200未満であると成形時のガス発生や得られる成形物からのブリードアウトしやすくなり、また、成形体の機械的強度や耐熱性を損ねることがある。また、分子量が50,000を超えると、層状珪酸塩の分散性向上の効果が小さくなる傾向がある。
相溶化剤の添加方法としては、予め層状珪酸塩に直接上記化合物を含浸処理する方法、水または有機溶剤存在下で上記化合物を混合した後に濾過等により水または有機溶剤を除去する方法、ポリエステル樹脂と層状珪酸塩の溶融混錬時に添加する方法、ポリエステル樹脂の合成時に層状珪酸塩と共に添加する方法等が挙げられるが、ポリエステルとの混合に先立って、予め層状珪酸塩に混合処理しておく方法が好ましく用いられる。
本発明の難燃性樹脂組成物に層状珪酸塩を添加した場合、その好ましい分散状態としては、層状珪酸塩の層が1枚1枚剥離した完全層間剥離型、あるいは層間に樹脂分子が挿入した層間挿入型、あるいはこれらの混合型がある。定量的には、透過型電子顕微鏡で観察される層状珪酸塩の単層あるいは積層の平均厚みが1〜100nmであることが好ましく、より好ましくは1〜50nm、さらに好ましくは1〜20nmである。あるいは、X線回折で観察される層状珪酸塩の層間距離が2.5nm以上であることが好ましく、より好ましくは3nm以上であり、さらに好ましくは4nm以上、最も好ましくは、層間距離に由来するピークが観測されないことである。このような層状珪酸塩の分散性を制御する方法としては、混練法においては、混練条件の変更、前記した相溶化剤の使用、樹脂への極性基の導入等が挙げられる。また一般に、ポリエステルの重合時に層状珪酸塩を添加すると、より分散性を高めることができる。
本発明の難燃性樹脂組成物にはその特性を大きく損なわない限りにおいて、顔料、熱安定剤、酸化防止剤、耐候剤、難燃剤、可塑剤、滑剤、離型剤、帯電防止剤、充填材、結晶核材等を添加することができる。熱安定剤や酸化防止剤としては、たとえばヒンダードフェノール類、リン化合物、ヒンダードアミン、イオウ化合物、銅化合物、アルカリ金属のハロゲン化物が挙げられる。無機充填材としては、タルク、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、ワラストナイト、シリカ、アルミナ、酸化マグネシウム、ケイ酸カルシウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カルシウム、アルミノ珪酸ナトリウム、珪酸マグネシウム、ガラスバルーン、カーボンブラック、酸化亜鉛、三酸化アンチモン、ゼオライト、ハイドロタルサイト、金属繊維、金属ウイスカー、セラミックウイスカー、チタン酸カリウム、窒化ホウ素、グラファイト、ガラス繊維、炭素繊維等が挙げられる。有機充填材としては、澱粉、セルロース微粒子、木粉、おから、モミ殻、フスマ等の天然に存在するポリマーやこれらの変性品が挙げられる。無機結晶核材としては、タルク、カオリン等が挙げられ、有機結晶核材としては、ソルビトール化合物、安息香酸およびその化合物の金属塩、燐酸エステル金属塩、ロジン化合物等が挙げられる。なお、本発明の難燃性樹脂組成物にこれらを混合する方法は特に限定されない。
本発明の難燃性樹脂組成物は、射出成形、ブロー成形、押出成形、インフレーション成形、およびシート加工後の真空成形、圧空成形、真空圧空成形等の成形方法により、各種成形体とすることができる。とりわけ、射出成形法と採ることが好ましく、一般的な射出成形法のほか、ガス射出成形、射出プレス成形等も採用できる。本発明の樹脂組成物に適した射出成形条件の一例を挙げれば、シリンダ温度を難燃性樹脂組成物のTm(ポリエステル樹脂(A)または(B)の最高値)または流動開始温度以上、好ましくは190〜280℃、より好ましくは210〜270℃の範囲とし、また、金型温度は難燃性樹脂組成物の(Tm−20℃)以下とするのが適当である。成形温度が低すぎると成形品にショートが発生するなど操業性が不安定になったり、過負荷に陥りやすく、逆に成形温度が高すぎると難燃性樹脂組成物が分解し、得られる成形体の強度が低下したり、着色する等の問題が発生しやすい。
本発明の難燃性樹脂組成物は、結晶化を促進させることにより、その耐熱性を高めることができる。このための方法としては、例えば、射出成形時に金型内での冷却にて結晶化を促進させる方法があり、その場合には、金型温度を難燃性樹脂組成物の(Tg+20℃)以上、(Tm−20℃)以下で所定時間保った後、Tg以下に冷却することが好ましい。また、成形後に結晶化を促進させる方法としては、直接Tg以下に冷却した後、再度Tg以上、(Tm−20℃)以下で熱処理することが好ましい。
成形体の具体的例としては、テレビ、液晶テレビ、プラズマテレビ、パソコンディスプレー、ノートパソコン等各種筐体やCD、DVD、MD、ビデオデッキ、カセットデッキ、アンプ、ラジオ、エアコン、コンプレッサー、炊飯器、アイロン、ドライヤー、食洗器、洗濯機等電化製品の筐体および樹脂部品、バンパー、インパネ、ドアトリム等の自動車用樹脂部品、各種電動工具の部品等が挙げられる。また、フィルム、シート、中空成形品などとすることもできる。
以下本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものではない。実施例および比較例の樹脂組成物の評価に用いた測定法は次のとおりである。
(1)リン原子含有量:
リガク社製蛍光X線スペクトロメータ3270型にて測定した。
(2)メルトフローレート(MFR):
JIS規格K−7210(試験条件4)に従い、190℃、荷重21.2Nで測定した。
(3)極限粘度(IV):
フェノール/1,1,2,2−テトラクロロエタン混合溶媒(質量比6/4)を用い、温度20℃で測定した。
(4)熱変形温度:
ASTM規格D−648に従い、荷重0.45MPaで熱変形温度を測定した。
(5)衝撃強度:
ASTM規格D−256に従い、ノッチ(V字型切込み)付き試験片を用いてアイゾット衝撃強度を測定した。
(6)曲げ弾性率:
ASTM規格D−790に従い、変形速度1mm/分で荷重をかけ、曲げ弾性率を測定した。
(7)難燃性:
アンダーライターズラボラトリーズ社(Underwriters Laboratories Inc.)UL−94規格の垂直燃焼試験法に準じて評価した。すなわち、長さ127mm、幅12.7mm、厚さ0.8mm(1/32インチ)の試験片を垂直に保ち、下端にバーナーの火を10秒間接炎させた後で炎を取り除き、試験片に着火した火が消える時間を測定した。次に、火が消えると同時に2回目の接炎を10秒間開始し、1回目と同様にして着火した火が消える時間を測定した。また、落下する火種により試験片の下の綿が着火するか否かについても同時に評価した。
1回目と2回目の燃焼時間、綿の着火の有無などから上述のUL−94規格の垂直燃焼試験法に準じて、V−0、V−1、V−2のランクのいずれに相当するかを評価した。また、実用的な難燃性が不足した結果、前記V−0〜V−2のいずれのレベルにも到達せず、燃焼が試験片のクランプ部まで進んだものの評価は×とした。
実施例、比較例において使用した各種原料は次の通りである。
(1)ポリ乳酸(PLA):カーギルダウ社製NatureWorks4030D;MFR=3.0、融点166℃。
(2)ポリブチレンサクシネート(PBS):三菱化学社製AZ71T。(MFR=15、融点=110℃)
(3)難燃PET:有機リン化合物として2−メチル−2,5−ジオキソ−1−オキサ−2−ホスホランのエチレングリコールエステル(ヘキスト社製:製品名ホスホラン)が4.5モル%共重合されたポリエチレンテレフタレート(IV0.6、リン含有量7000ppm)。
以下のようにして製造した。
平均重合度が7のPETオリゴマーのテレフタル酸成分に対しホスホランが4.5モル%となるように50質量%エチレングリコール溶液として添加、触媒として酸成分1モルに対して2×10-4モルの三酸化アンチモンと4×10-5モルの酢酸コバルトと1×10-4モルのトリエチルホスフェートを重縮合反応装置に仕込み、280℃で1hPa以下の減圧下で6時間、重縮合を行った。
(4)難燃PBS:有機リン化合物として2−メチル−2,5−ジオキソ−1−オキサ−2−ホスホランのエチレングリコールエステル(ヘキスト社製:製品名ホスホラン)が4.5モル%共重合されたポリブチレンテレフタレート(IV0.6、リン含有量6000ppm)。
以下のようにして製造した。
コハク酸とコハク酸に対して1.6倍モルのブタンジオールと、コハク酸に対して4.5モル%のホスホラン、触媒としてコハク酸1モルに対して1×10-4モルのテトラブチルチタネートを反応釜に仕込み、200℃で4時間エステル化反応を行った後、触媒としてコハク酸成分1モルあたり2×10-4モルのテトラブチルチタネートを添加、240℃で1hPa以下の減圧下で6時間、重縮合を行った。
実施例1(樹脂組成物A)
二軸押出成形機(池貝製PCM−30、ダイス直径;4mm×3孔、押出ヘッド温度;260℃、ダイ出口温度;240℃)を用い、PLA65質量部、難燃PET35質量部供給し、溶融混練押出しを行い、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして樹脂組成物Aとした。
実施例2、3(樹脂組成物B、C)
PLA、難燃PETの配合比を表1のように変更した以外は実施例1と同様にして樹脂組成物B、Cを得た。
実施例4(樹脂組成物D)
PLA65質量部、難燃PET35質量部を供給して実施例1と同様の装置、温度条件で溶融混練押出しを行い、その際、混練機途中からポンプを用いてポリエチレングリコールジメタクリレート(日本油脂製)(PEGDM)1.0質量部とジ−t−ブチルパーオキサイド(日本油脂製)1.0質量部を可塑剤であるアセチルトリブチルクエン酸2.5質量部に溶解した溶液を注入した。そして、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして樹脂組成物Dとした。
実施例5(樹脂組成物E)
混練機途中から注入する溶液の組成を、PEGDMを0.5質量部、ジ−t−ブチルパーオキサイド0.5質量部、アセチルトリブチルクエン酸1.25質量部とした他は、実施例4と同様の操作を行い、樹脂組成物Eを得た。
実施例6(樹脂組成物F)
混練機途中から注入する溶液の組成を、PEGDMを4.0質量部、ジ−t−ブチルパーオキサイド4.0質量部、アセチルトリブチルクエン酸10質量部とした他は、実施例4と同様の操作を行い、樹脂組成物Fを得た。
実施例7(樹脂組成物G)
実施例4と同様にして溶融混練押出を行った。その際、原料として、PLA65質量部、難燃PET35質量部のほかに、層状珪酸塩として、層間がジヒドロキシエチルメチルドデシルアンモニウムイオンで置換された膨潤性合成フッ素雲母(コープケミカル社製ソマシフMEE)4.0質量部、およびポリカプロラクトンジオール(PCL2000)(ダイセル化学工業社製プラクセルL220AL)0.5質量部供給した。吐出された樹脂をペレット状にカッティングして、樹脂組成物Gを得た。
実施例8(樹脂組成物H)
PLAを50質量部、難燃PETを50質量部とした以外は実施例4と同様に溶融混練押出しを行い、樹脂組成物Hを得た。
実施例9(樹脂組成物I)
PLAを80質量部、難燃PETを20質量部とした以外は実施例4と同様に溶融混練押出しを行い、樹脂組成物Iを得た。
実施例10(樹脂組成物J)
PLA50質量部、難燃PBS50質量部を供給して、実施例1と同様の装置で、温度条件を押出ヘッド温度190℃、ダイ出口180℃で溶融混練押出を行い、吐出された樹脂をペレット状にカッティングして樹脂組成物Jとした。
比較例1、3、5(樹脂組成物K、M、O)
PLAと難燃PETの配合比を表1のように変えた以外は実施例1と同様にして、樹脂組成物K、M、Oを得た。
比較例2(樹脂組成物L)
二軸押出成形機(池貝製PCM−30、ダイス直径;4mm×3孔、押出ヘッド温度;260℃、ダイ出口温度;240℃)を用い、PLA90質量部、難燃PET10質量部を供給した。溶融混練押出した後、ペレット状に加工し、樹脂組成物Fを得た。そして、混練機途中からポンプを用いてPEGDM1.0質量部、とジ−t−ブチルパーオキサイド1.0質量部、アセチルトリブチルクエン酸2.5質量部からなる溶液を注入し、溶融混練押出した。吐出された樹脂をペレット状にカッティングし、樹脂組成物Lとした。
比較例4(樹脂組成物N)
原料として使用するPLAを40質量部、難燃PETを60質量部とした以外は、比較例1と同様に溶融混練押出しを行い、樹脂組成物Nを得た。
比較例6(樹脂組成物P)
難燃PET35質量部に代えて、ポリエチレンテレフタレート(PET、IV0.6)を35質量部供給した他は、実施例2と同様の操作を行って、樹脂組成物Pを得た。
比較例7(樹脂組成物Q)
難燃PBS50質量部に代えて、PBSを50質量部供給した他は、実施例8と同様の操作を行って、樹脂組成物Qを得た。
比較例8(樹脂組成物R)
PLA60質量部、PET35質量部、リン系難燃剤としてヘキスト社製ホスホランを2質量部(組成物中のリン原子として3000ppm)を実施例1と同様の方法で混練して、樹脂組成物Rを得た。樹脂組成物Rを射出成形機(東芝機械製IS−80G型)を用いて成形し、各種試験片を得た。このとき、シリンダー温度250℃で溶融して射出圧力100MPa、射出時間20秒で20℃の金型に充填し、60秒冷却した。得られた成形品に対して難燃性の評価を行ったが、共重合されていないリン化合物が分散した状態であるため、難燃効果は見られなかった(評価:×)。
実施例1〜10および比較例1〜7で得られた樹脂組成物A〜Qを、射出成形機(東芝機械製IS−80G型)を用いて成形し、各種試験片を得た。このとき、シリンダ設定温度250℃で溶融して射出圧力100MPa、射出時間20秒で120℃の金型に充填し、60秒間冷却した。ただし、実施例1〜3(樹脂組成物A〜C)については、金型温度120℃では冷却時間200秒でも成形できなかったため、金型温度を20℃として成形した。
また、実施例10、比較例7で得られた樹脂組成物J、Qを同様にシリンダ設定温度180℃で溶融して射出圧力100MPa、射出時間15秒で40℃の金型に充填し、40秒間冷却して各種試験片を得た。各種物性評価を行った結果をまとめて表1に示す。
また、実施例1〜10で得られた樹脂組成物A〜Jについては、上記の同様の成形条件を用いてパソコン用筐体を作製した。得られた筐体は実用上問題のないものであった。
Figure 2004256809
実施例1〜3、10で得られた樹脂組成物A〜C、Jは、リン化合物が共重合されていないポリエステルを用いた組成物(樹脂組成物K、M、O、Q)と比べて、難燃性が顕著に向上していた。また、実施例4〜9で得られた樹脂組成物B〜Gは、メタクリル酸エステルの添加により特に熱変形温度が顕著に上昇しており、また、層状珪酸塩を添加することにより(実施例7の樹脂組成物G)、さらに高くなった。
これらに対して、比較例1、2で得られた樹脂組成物K、Lは、有機リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂の含有量が低かったため、難燃性に劣るものであった。
比較例3、4で得られた樹脂組成物M、Nは、加工性、物性等何ら問題はみられなかったが、天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂の割合が低いため、石油系製品への依存度の低い樹脂組成物とは言い難い。
比較例5〜7で得られた樹脂組成物O〜Qは、有機リン化合物が共重合されていない熱可塑性ポリエステル樹脂を使用したものであったため、難燃性に劣るものであった。

Claims (9)

  1. 天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂(A)50〜80質量%と、有機リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂(B)50〜20質量%とからなる難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  2. 天然物由来の生分解性ポリエステル樹脂(A)がポリ乳酸であることを特徴とする請求項1に記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  3. 有機リン化合物が共重合された熱可塑性ポリエステル樹脂(B)が、生分解性ポリエステル樹脂(B1)である請求項1または2に記載のポリエステル樹脂組成物。
  4. 生分解性ポリエステル樹脂(B1)が、ポリブチレンサクシネートを主体とするポリエステルである請求項3に記載の樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物100質量部あたり、さらに(メタ)アクリル酸エステル化合物(C)0.01〜20質量部を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  6. 請求項1〜5記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物100質量部あたり、さらに、層状珪酸塩(D)0.1〜20質量部を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  7. 熱可塑性ポリエステル樹脂(B)に共重合された有機リン化合物が、下記式(a)〜(d)で表されるリン化合物から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物。
    Figure 2004256809
    〔式中、R、R、Rは炭素数1〜18の炭化水素基、R、Rは炭素数1〜18の炭化水素基又は水素原子、Aは2価の有機基、Aは3価の有機残基、R、Rはエステル形成性基を表し、RとR及びRとRは互いに環を形成していてもよい。また、(c)及び(d)の化合物は酸無水物となっていてもよい。〕
  8. リン含有量が750ppm以上である請求項1〜7いずれかに記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の難燃性ポリエステル樹脂組成物を成形してなる成形体。
JP2004030897A 2003-02-06 2004-02-06 難燃性ポリエステル樹脂組成物、およびそれを成形してなる成形体 Expired - Fee Related JP4651952B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030897A JP4651952B2 (ja) 2003-02-06 2004-02-06 難燃性ポリエステル樹脂組成物、およびそれを成形してなる成形体

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003029627 2003-02-06
JP2004030897A JP4651952B2 (ja) 2003-02-06 2004-02-06 難燃性ポリエステル樹脂組成物、およびそれを成形してなる成形体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004256809A true JP2004256809A (ja) 2004-09-16
JP4651952B2 JP4651952B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=33133716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004030897A Expired - Fee Related JP4651952B2 (ja) 2003-02-06 2004-02-06 難燃性ポリエステル樹脂組成物、およびそれを成形してなる成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4651952B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010010685A1 (ja) * 2008-07-24 2010-01-28 東洋紡績株式会社 脂肪族ポリエステル樹脂及びその製造方法
CN101148498B (zh) * 2007-10-18 2010-08-18 四川大学 可降解阻燃共聚酯及其制备方法和由其与脂肪族聚酯制备的共混材料
WO2012118165A1 (en) 2011-03-01 2012-09-07 Ricoh Company, Ltd. Flame retardant resin composition and molded product
US8481618B2 (en) 2008-07-03 2013-07-09 Ricoh Company, Ltd. Fire retardant resin composition
WO2019217680A1 (en) * 2018-05-11 2019-11-14 Sabic Global Technologies B.V. Reinforced polyester structural components
CN112812264A (zh) * 2021-01-13 2021-05-18 江汉大学 一种本征阻燃聚氨酯固态电解质膜
CN114015029A (zh) * 2021-12-27 2022-02-08 常州大学 用于增韧阻燃聚乳酸的含磷共聚酯及制备方法

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09111107A (ja) * 1995-10-13 1997-04-28 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 生分解性フィルムあるいはシート、および、生分解性プラスチック成形品
JPH09235480A (ja) * 1995-12-27 1997-09-09 Toray Ind Inc 難燃性樹脂組成物
JPH10324766A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Jsp Corp 生分解性を有しかつ架橋構造を有する脂肪族ポリエステル系樹脂発泡粒子及びその成形体並びに該樹脂発泡粒子の製造方法
JP2000017157A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Showa Denko Kk 脂肪族ポリエステル組成物及びその成形品
JP2000273207A (ja) * 1999-03-19 2000-10-03 Unitika Ltd ポリ乳酸系フィルムおよびその製造方法
JP2000319532A (ja) * 1999-05-10 2000-11-21 Canon Inc 難燃性複合樹脂組成物
JP2001002932A (ja) * 1999-06-24 2001-01-09 Toyobo Co Ltd 難燃性樹脂組成物
JP2002080731A (ja) * 2000-06-30 2002-03-19 Sanyo Chem Ind Ltd 難燃性樹脂組成物
JP2002121397A (ja) * 2000-10-13 2002-04-23 Sekisui Chem Co Ltd 樹脂−層状珪酸塩複合材料及びその製造方法
JP2002309074A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 樹脂組成物、成形体およびその製造方法
JP2002356543A (ja) * 2001-03-29 2002-12-13 Toray Ind Inc ポリ乳酸ブロック共重合体、その製造方法、成形品およびポリ乳酸組成物
JP2002363393A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Unitika Ltd 生分解性ポリエステル樹脂組成物、その製造方法、及びそれより得られる発泡体
JP2002363391A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Nsk Ltd 生分解性樹脂組成物及び転がり軸受
JP2003128901A (ja) * 2001-08-10 2003-05-08 Unitika Ltd 生分解性ポリエステル樹脂組成物、その製造方法、及びそれより得られる発泡体、成形体
JP2003253009A (ja) * 2002-03-06 2003-09-10 Unitika Ltd ポリ乳酸系成形体およびその製造方法

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09111107A (ja) * 1995-10-13 1997-04-28 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 生分解性フィルムあるいはシート、および、生分解性プラスチック成形品
JPH09235480A (ja) * 1995-12-27 1997-09-09 Toray Ind Inc 難燃性樹脂組成物
JPH10324766A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Jsp Corp 生分解性を有しかつ架橋構造を有する脂肪族ポリエステル系樹脂発泡粒子及びその成形体並びに該樹脂発泡粒子の製造方法
JP2000017157A (ja) * 1998-07-03 2000-01-18 Showa Denko Kk 脂肪族ポリエステル組成物及びその成形品
JP2000273207A (ja) * 1999-03-19 2000-10-03 Unitika Ltd ポリ乳酸系フィルムおよびその製造方法
JP2000319532A (ja) * 1999-05-10 2000-11-21 Canon Inc 難燃性複合樹脂組成物
JP2001002932A (ja) * 1999-06-24 2001-01-09 Toyobo Co Ltd 難燃性樹脂組成物
JP2002080731A (ja) * 2000-06-30 2002-03-19 Sanyo Chem Ind Ltd 難燃性樹脂組成物
JP2002121397A (ja) * 2000-10-13 2002-04-23 Sekisui Chem Co Ltd 樹脂−層状珪酸塩複合材料及びその製造方法
JP2002356543A (ja) * 2001-03-29 2002-12-13 Toray Ind Inc ポリ乳酸ブロック共重合体、その製造方法、成形品およびポリ乳酸組成物
JP2002309074A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 樹脂組成物、成形体およびその製造方法
JP2002363391A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Nsk Ltd 生分解性樹脂組成物及び転がり軸受
JP2002363393A (ja) * 2001-06-07 2002-12-18 Unitika Ltd 生分解性ポリエステル樹脂組成物、その製造方法、及びそれより得られる発泡体
JP2003128901A (ja) * 2001-08-10 2003-05-08 Unitika Ltd 生分解性ポリエステル樹脂組成物、その製造方法、及びそれより得られる発泡体、成形体
JP2003253009A (ja) * 2002-03-06 2003-09-10 Unitika Ltd ポリ乳酸系成形体およびその製造方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101148498B (zh) * 2007-10-18 2010-08-18 四川大学 可降解阻燃共聚酯及其制备方法和由其与脂肪族聚酯制备的共混材料
US8481618B2 (en) 2008-07-03 2013-07-09 Ricoh Company, Ltd. Fire retardant resin composition
WO2010010685A1 (ja) * 2008-07-24 2010-01-28 東洋紡績株式会社 脂肪族ポリエステル樹脂及びその製造方法
US8642717B2 (en) 2008-07-24 2014-02-04 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Aliphatic polyester resin and a process for producing it
CN102105509B (zh) * 2008-07-24 2014-04-23 东洋纺织株式会社 脂肪族聚酯树脂及其制备方法
WO2012118165A1 (en) 2011-03-01 2012-09-07 Ricoh Company, Ltd. Flame retardant resin composition and molded product
US8796363B2 (en) 2011-03-01 2014-08-05 Ricoh Company, Ltd. Flame retardant resin composition and molded product
WO2019217680A1 (en) * 2018-05-11 2019-11-14 Sabic Global Technologies B.V. Reinforced polyester structural components
CN112135866A (zh) * 2018-05-11 2020-12-25 Sabic环球技术有限责任公司 增强的聚酯结构组件
CN112812264A (zh) * 2021-01-13 2021-05-18 江汉大学 一种本征阻燃聚氨酯固态电解质膜
CN112812264B (zh) * 2021-01-13 2022-06-10 江汉大学 一种本征阻燃聚氨酯固态电解质膜
CN114015029A (zh) * 2021-12-27 2022-02-08 常州大学 用于增韧阻燃聚乳酸的含磷共聚酯及制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4651952B2 (ja) 2011-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5233063B2 (ja) 樹脂組成物ならびにそれからなる成形品
JP4379019B2 (ja) 電気・電子部品
JP4637466B2 (ja) 樹脂組成物およびそれからなる成形体
JP5258296B2 (ja) ポリエステル樹脂組成物及びそれを用いた成形体
JP4906981B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびそれを成形してなる成形体
US20090054559A1 (en) Polylactic acid resin composition and molded article
JP2011225841A (ja) 樹脂組成物、射出成形用樹脂組成物、成形体、及び電気電子機器用筐体
JP4303993B2 (ja) 射出成形体
JPWO2009041054A1 (ja) 樹脂組成物およびそれを成形した成形体
JP5568002B2 (ja) 生分解性樹脂組成物
JP2011225845A (ja) 樹脂組成物、成形体、及び電気電子機器用筐体
JP5796577B2 (ja) ポリ乳酸樹脂組成物およびその成形体
JP2008031296A (ja) ポリ乳酸樹脂組成物およびそれよりなる成型体
JP2005042045A (ja) ポリエステル樹脂組成物、およびそれを成形してなる成形体
JP4651952B2 (ja) 難燃性ポリエステル樹脂組成物、およびそれを成形してなる成形体
JP2009114458A (ja) 樹脂組成物
JP4374256B2 (ja) 射出成形体
JP4777606B2 (ja) 難燃性射出成形体
JP6033101B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂組成物
JP2005272640A (ja) ポリエステル系樹脂組成物
JP4948099B2 (ja) ポリ乳酸系樹脂組成物、および、それを成形してなる成形体
JP2008115209A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2005139441A (ja) 射出成形体
JP4659351B2 (ja) 難燃性射出成形体
JPS6264856A (ja) 難燃性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101215

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees