JP2004255931A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用自動開閉装置の動力伝達効率を向上させることと車両への搭載性を向上させることにある。
【解決手段】ヒンジ14を介して車両11に上下方向に開閉自在に装着されたバックドア12に、ヒンジ14の開閉中心軸14aを中心として湾曲するアーム部材42を設ける。このアーム部材42の先端部には従動側ジョイント部41が設けられており、この従動側ジョイント部41はバックドア12の開閉動作にともなってリヤピラー18の内部で移動するようになっている。一方、車両11のリヤピラー18の内部にはバックドア12に沿って直線往復動するアウターラックを有するアクチュエータユニット16が設けられている。このアウターラックには駆動側ジョイント部29が設けられており、この駆動側ジョイント部29は連結ロッド17により従動側ジョイント部41に連結されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両の後端部にヒンジを介して開閉自在に装着された開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車等の車両には、ドア、バックドア等、車両にヒンジを介して開閉自在に装着された開閉部材が随所に設けられている。特に、ワゴン車やワンボックス車等では、車両の後端部にバックドアを設けて車両後方からの荷物の積み下ろし等を容易に行い得るようにしたものが多く見受けられる。通常、このようなバックドアは、回転支点を略水平として車両ルーフの後端部に固定されたヒンジを介して車両に装着されて、ヒンジの回転支点を中心として上下方向に開閉するようになっている。この場合、バックドアは車両上方に大きく跳ね上げられることになるため、リフトゲートやリヤハッチなどとも呼ばれている。
【0003】
ところが、このようなバックドアは大型で重い場合が多いため、特に、女性や子供ではその開閉を容易に行うことが困難な場合があった。特に、全開位置となったときにはバックドアは上方に大きく跳ね上げられることになるため、その開閉はさらに困難なものとなっていた。
【0004】
そこで、ワンボックス車等のファミリーユースが増加している状況の下、女性や子供でも容易に開閉できるようにバックドアの自動開閉装置を搭載した車両が登場し、増加する傾向にある。また、自動開閉装置を設置すれば運転席からバックドアを遠隔操作できるため、この利便性からも自動開閉装置の取り付け要請は少なくない。
【0005】
このような自動開閉装置としては、例えば、ラックアンドピニオン式のアクチュエータユニットを有するものが知られている。このアクチュエータユニットはリヤピラー内に固定されており、軸方向を略垂直として配置されたガイド部材とこのガイド部材に直線往復動自在に装着されたラック部材とを有している。ラック部材にはラックギヤが形成されており、このラックギヤには電動モータにより回転駆動される出力ピニオンギヤが噛み合わされている。そして、電動モータが作動するとラック部材はガイド部材に沿って車両に対して略上下方向に直線往復動するようになっている。また、ラック部材には連結ロッドが揺動自在に連結されており、この連結ロッドの他端はバックドアに揺動自在に連結されている。そして、この連結ロッドを介してラック部材の直線往復動がバックドアに伝達され、バックドアの自動開閉動作が行われるようになっている。つまり、バックドアが全閉位置のときにはラック部材は後進限位置となっており、ラック部材がこの後進限位置から前進限位置に向けて移動されると、その移動によりバックドアは連結ロッドに押されて全開位置に向けて開動作するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−253241号公報(第3−5頁、第1−6図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような自動開閉装置では、アクチュエータユニットはリヤピラー内の限られたスペースに装着されるため、ラック部材の移動方向が車両に対して略垂直方向となるように配置されている。したがって、バックドアが開閉動作する際には、ラック部材は垂直方向つまり車両に対して上下方向に移動することになる。これに対して、バックドアと連結ロッドとの接続点はバックドアとともにヒンジの開閉中心軸を中心とした円弧状に移動することになる。そのため、バックドアの開閉動作にともなって連結ロッドがラック部材に対して大きく傾斜することになり、この自動開閉装置の動力伝達効率を低下させることになっていた。
【0008】
これに対して、ガイド部材を車両後方側に傾斜させてラック部材の移動方向をそれぞれバックドアが全開位置と全閉位置となったときのバックドアと連結ロッドとの接続点を通る直線と一致させることが考えられる。しかし、この場合、アクチュエータユニットを設置するためには車両前後方向に大きなスペースが必要となり、このアクチュエータユニットをリヤピラー内に配置することは困難であった。
【0009】
本発明の目的は、車両用自動開閉装置の動力伝達効率を向上させることにある。
【0010】
本発明の他の目的は、車両用自動開閉装置の車両への搭載性を向上させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用自動開閉装置は、ヒンジを介して車両の開口部を開閉するように装着された開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、前記車両の開口部に沿って直線往復動自在に設けられた往復動部材と、前記往復動部材に設けられた駆動側ジョイント部と前記開閉部材に設けられた従動側ジョイント部とを連結する連結ロッドと、前記開閉部材が全開位置となる第1の位置と全閉位置となる第2の位置との間で前記往復動部材を駆動する駆動手段とを有し、前記往復動部材が前記第1の位置となったときの前記駆動側ジョイント部と前記ヒンジの開閉中心軸とを通る直線に対して前記開閉部材の閉方向側に前記従動側ジョイント部を配置したことを特徴とする。
【0012】
本発明の車両用自動開閉装置は、前記開閉部材に前記ヒンジの開閉中心軸を中心として湾曲するアーム部材を設け、前記アーム部材に前記従動側ジョイント部を設けたことを特徴とする。
【0013】
本発明の車両用自動開閉装置は、前記車両の後端部に上下方向に開閉自在に前記開閉部材を設け、前記往復動部材を前記車両のリヤピラー内に配置したことを特徴とする。
【0014】
本発明の車両用自動開閉装置は、前記開閉部材が全閉位置となったときの前記従動側ジョイント部を前記ヒンジの開閉中心軸より前記車両の前方側、且つ、前記ヒンジの開閉中心軸と同程度の高さに配置したことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施の形態であるアクチュエータユニットを備えた車両の一部であって、バックドアが全閉位置のときを示す側面図であり、図2は図1に示す車両の一部を示す後面図である。また、図3は図1に示す車両の一部であって、バックドアが全開位置のときを示す側面図であり、図4は図3に示す車両の一部を示す後面図である。
【0017】
図1〜図4に示すように、車両11の後端部には開閉部材としてのバックドア12が設けられている。バックドア12は車両11のルーフ部13の後端部にその開閉中心軸14aを略水平として取り付けられたヒンジ14を介して車両11に開閉自在に装着されており、図1、図2に示すように車両11に対して略垂直となる全閉位置と、図3、図4に示すように車両11に対して略水平となる全開位置との間で、開閉中心軸14aを中心とした約90度の範囲で上下方向に開閉するようになっている。
【0018】
なお、本実施の形態においては用いられていないが、車両11の後端部とバックドア12との間にバックドア12の開閉に伴って伸縮するガスダンパーを取り付けて、バックドア12の開閉方向の荷重を低減させるようにしてもよい。
【0019】
この車両11には車両用自動開閉装置としてのパワーバックドア機構15が設けられており、バックドア12はこのパワーバックドア機構15により自動的に開閉されるようになっている。このパワーバックドア機構15はアクチュエータユニット16と連結ロッド17とを有しており、バックドア12と隣接する車両11の左側のリヤピラー18の内部に設けられている。
【0020】
図5は、図1〜図4に示すアクチュエータユニットの詳細を示す正面図である。図5に示すように、このアクチュエータユニット16はスライド機構21と駆動ユニット22および制御ユニット23を有する所謂ラックアンドピニオン式となっており、ベース部材24においてリヤピラー18の内部つまりリヤピラー18を構成する外装パネル25と内装トリム26との間に固定されている。
【0021】
スライド機構21はガイドレール27とアウターラック28とを有する所謂アウターラック式となっており、ガイドレール27はその軸方向をヒンジ14の開閉中心軸14aの方向から見て車両11の開口部11aに沿う方向、つまり車両11に対して略垂直となってベース部材24に固定されている。アウターラック28はその長さ寸法がガイドレール27の略半分程度に形成されており、その断面形状は断面略六角形状に形成されたガイドレール27の外側に係合可能な略Cの字形状とされている。そして、往復動部材としてのアウターラック28はガイドレール27の外側に移動自在に装着されて、図5に示すように車両11に対して下側となる第1の位置としての開側ストローク端S1と、車両11に対して上側となる第2の位置としての閉側ストローク端S2との間でガイドレール27つまりバックドア12の全閉位置に沿ってリヤピラー18の内部で直線往復動自在となっている。
【0022】
このアウターラック28の側部には駆動側ジョイント部29が設けられており、連結ロッド17の一端はピロボールジョイント17aを介してこの駆動側ジョイント部29に揺動自在に連結されている。そして、連結ロッド17はこのアウターラック28により駆動されるようになっている。
【0023】
駆動手段としての駆動ユニット22はベース部材24と一体に形成されたギヤケース31を有しており、このギヤケース31には電動モータ32が固定されている。ギヤケース31の内部には図示しない減速ギヤ機構が収容されており、電動モータ32の出力はこの減速ギヤ機構により減速されて出力ピニオンギヤ33に伝達されるようになっている。また、ギヤケース31には電磁クラッチ34が固定されており、電動モータ32の出力はこの電磁クラッチ34を介して減速ギヤ機構に伝達されるようになっている。この電磁クラッチ34は従来から知られた所謂摩擦式の電磁クラッチであり、この電磁クラッチ34により電動モータ32と出力ピニオンギヤ33との接続を動力伝達状態と動力遮断状態とに切り換えることができるようになっている。
【0024】
アウターラック28の側面には軸方向に並ぶラックギヤ28aが形成されており、出力ピニオンギヤ33はガイドレール27の軸方向の略中間位置においてこのラックギヤ28aに噛み合わされている。これにより、電動モータ32が正転して出力ピニオンギヤ33が図5において時計回りとなる開方向に回転するとアウターラック28は閉側ストローク端S2から開側ストローク端S1に向けて移動され、電動モータ32が逆転して出力ピニオンギヤ33が図5において反時計回りとなる閉方向に回転するとアウターラック28は開側ストローク端S1から閉側ストローク端S2に向けて移動されることになる。つまり、アウターラック28は車両11に対して下側となる開側ストローク端S1と上側となる閉側ストローク端S2との間で駆動ユニット22により駆動されるようになっている。
【0025】
制御ユニット23は制御信号を演算する図示しないマイクロプロセッサと、制御プログラム、演算式およびマップデータなどが格納される図示しないROMと、一時的にデータを格納する図示しないRAMなどを有しており、給電ライン35を介して電動モータ32と電磁クラッチ34とに接続されるとともに図示しないバックドア開閉スイッチや車両に搭載されたバッテリ等に接続されている。そして、バックドア開閉スイッチからの指令信号にしたがって電動モータ32や電磁クラッチ34の作動を制御することができるようになっている。
【0026】
一方、バックドア12には従動側ジョイント部41が設けられている。バックドア12にはヒンジ14の開閉中心軸14aから所定距離離れた位置にてアーム部材42が設けられており、この従動側ジョイント部41はこのアーム部材42の先端部に設けられている。アーム部材42はヒンジ14の開閉中心軸14aを中心として所定の半径rで湾曲する円弧状に形成されており、その径方向の断面形状は略長方形状となって周方向に向けて一定とされている。
【0027】
また、図6に示すように、内装トリム26にはアーム部材42の断面積より僅かに大きい開口孔26aが形成されており、アーム部材42の先端部はこの開口孔26aからリヤピラー18の内部に挿通されている。そして、バックドア12が開閉動作するとアーム部材42はこの開口孔26aに沿って移動するようになっている。なお、開口孔26aについては、アーム部材42と摺接するようにゴム等の弾性部材で形成されたダストカバー等を取り付けるようにしてもよい。
【0028】
この従動側ジョイント部41はバックドア12が全閉位置となったときには、ヒンジ14の開閉中心軸14aより車両11の前方側であり、且つ、ヒンジ14の開閉中心軸14aと同程度の高さに位置するようになっており、バックドア12が全開位置となったときにもリヤピラー18の内部に位置するようになっている。そして、この従動側ジョイント部41はバックドア12が開閉動作した場合には常にリヤピラー18の内部にて移動するようになっている。
【0029】
従動側ジョイント部41には連結ロッド17の他端がピロボールジョイント17bを介して揺動自在に連結されている。つまり、駆動側ジョイント部29と従動側ジョイント部41とは連結ロッド17により連結されており、アウターラック28の動力はこの連結ロッド17を介してアーム部材42つまりバックドア12に伝達されるようになっている。これにより、アウターラック28が駆動ユニット22により駆動されると、その直線往復動が連結ロッド17を介してアーム部材42に伝達されてバックドア12の開閉動作が行われることになる。
【0030】
図7(a)〜(d)はバックドアが開閉動作される過程を概略で示す説明図であり、次に、このようなパワーバックドア機構15の作動について図7(a)〜(d)にしたがって説明する。
【0031】
図7(a)に示すようにバックドア12が全閉位置のときに図示しないバックドア開閉スイッチの開側が投入されるとバックドア12は自動開動作を始める。すなわち、制御ユニット23により電動モータ32が正転されてアウターラック28が閉側ストローク端S2から開側ストローク端S1に向けて車両11に対して下側に移動し、従動側ジョイント部41が連結ロッド17を介してアウターラック28に車両11の下側に向けて引かれ、バックドア12が開方向に移動されることになる。そして、図7(b)、(c)に示す状態を経て、図7(d)に示すようにバックドア12は全開位置にまで移動される。
【0032】
逆に、図7(d)に示すようにバックドア12が全開位置のときに図示しないバックドア開閉スイッチの閉側が投入されると、電動モータ32には自動開動作のときとは逆方向の電流が供給されて、アウターラック28が開側ストローク端S1から閉側ストローク端S2に向けて車両11に対して上側に向けて移動することになる。そして、図7(c)、(b)に示す状態を経て、図7(a)に示すようにバックドア12は全開位置にまで移動される。
【0033】
このとき、図7(a)〜(d)に示すように、従動側ジョイント部41は、バックドア12が全開位置と全閉位置との間で開閉動作した場合であっても、常にアウターラック28が開側ストローク端S1となったときの駆動側ジョイント部29とヒンジ14の開閉中心軸14aとを通る直線Lに対して車両11のバックドア12の閉方向側、つまり車両11の前方側に位置して、常にリヤピラー18の内部にて移動するようになっている。したがって、バックドア12が全開位置、全閉位置となったときの従動側ジョイント部41の位置P1,P2は、いずれの場合もリヤピラー18の内部に位置することになり、バックドア12の開閉動作時におけるアウターラック28に対する連結ロッド17の傾斜角αは駆動側ジョイント部29を支点とした小さな角度変化しか伴わない範囲に収まることになる。したがって、駆動ユニット22によりリヤピラー18に沿う方向に駆動されるアウターラック28の動力は連結ロッド17を介して効率よくアーム部材42つまりバックドア12に伝達されることになる。
【0034】
特に、バックドア12の開度が大きくなってより大きな駆動力が必要となったときにはアウターラック28の移動方向に対して連結ロッド17は略平行となり、アウターラック28の動力はほぼそのまま連結ロッド17を介してアーム部材42に伝達されることになる。
【0035】
このように、このパワーバックドア機構15ではバックドア12が全開位置、全閉位置となったときの従動側ジョイント部の位置P1,P2はいずれもリヤピラー18の内部に位置することになるので、バックドア12の全閉位置に沿った方向に直線往復動するアウターラック28に対する連結ロッド17の傾斜角αの変化を小さくして、このパワーバックドア機構15の動力伝達効率を向上させることができる。
【0036】
また、前述のようにアクチュエータユニット16の出力は効率よくバックドア12に伝達されることになるので、このアクチュエータユニット16をより出力の小さなものとして、このパワーバックドア機構を小型化することができる。さらに、アクチュエータユニット16が小型化されることにより、このパワーバックドア機構の車両への搭載性を向上させることができる。
【0037】
さらに、アウターラック28をバックドア12の全閉位置に沿った方向に直線往復動するように設けた場合であってもアウターラック28に対する連結ロッド17の傾斜角αの変化を小さくすることができるので、アウターラック28をバックドア12の全閉位置に沿う方向に直線往復動するように設けて、リヤピラー18の限られたスペース内に効率よくこのパワーバックドア機構15を配置することができる。
【0038】
さらに、このパワーバックドア機構15では、アウターラック28をヒンジ14の開閉中心軸14aから離れる方向に移動させることによりバックドア12が開かれることになるので、バックドア12を自動開動作させる際に連結ロッド17に加わる力は引っ張り力となる。したがって、連結ロッド17に押す方向の力を加えてバックドア12を開動作する場合に比較して連結ロッド17を細く形成することができ、このパワーバックドア機構15を軽量化することができる。
【0039】
さらに、このパワーバックドア機構15では、連結ロッド17が連結される従動側ジョイント部41をヒンジ14の開閉中心軸14aを中心として湾曲する円弧状に形成されたアーム部材42に設けるようにしたので、内装トリム26に形成される開口孔26aをアーム部材42の断面積程度の大きさにまで小さくして、このパワーバックドア機構15が設けられる車両11の美観を向上させることができる。
【0040】
なお、ここでは、位置P1,P2、直線L1および傾斜角α等の位置関係は、図7においてこれらの位置関係をヒンジ14の開閉中心軸14a方向からの投影図と見た場合の表現としている。
【0041】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態においては、アクチュエータユニット16はガイドレール27とアウターラック28とを有するラックアンドピニオン式のものが用いられているが、これに限らず、例えばボールねじ式のアクチュエータユニットなど、直線往復動する往復動部材を有するものであれば他の形式のものとしてもよい。
【0042】
また、前記実施の形態においては、車両11には1つのアクチュエータユニット16が設けられているが、これに限らず、複数個設けるようにしてもよい。また、アクチュエータユニット16は車両11の左側のリヤピラー18の内部に装着されているが、これに限らず、左右のリヤピラーのどちら側に装着してもよく、また、アクチュエータユニットを複数個設ける場合には、両方のリヤピラー内に装着するようにしてもよい。また、この場合、これらのアクチュエータユニットを左右対称に形成するようにしてもよい。
【0043】
さらに、本実施の形態においては、開閉部材は車両の後端部に上下方向に開閉自在に設けられたバックドアとしているが、これに限らず、ヒンジを介して車両に開閉自在に設けられていれば他の開閉部材としてもよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、往復動部材を開口部に沿った方向に移動するように配置した場合であっても、開閉動作時における往復動部材に対する連結ロッドの角度変化を小さくすることができるので、この車両用自動開閉装置の動力伝達効率を向上させることができる。
【0045】
また、本発明によれば、往復動部材の動力は効率よく開閉部材に伝達されるので、往復動部材や駆動手段を小型化してこの車両用自動開閉装置を小型化することができ、また、これによりこの車両用自動開閉装置の車両への搭載性を向上させることができる。
【0046】
さらに、本発明によれば、往復動部材を開閉部材の全閉位置に沿った方向に直線往復動するように設けた場合であっても、往復動部材に対する連結ロッドの角度変化を小さくすることができるので、この車両用自動開閉装置の車両への搭載性を向上させることができる。特に、開閉部材を車両の後端部に上下方向に開閉自在に設けた場合には、往復動部材を開閉部材の全閉位置に沿った方向に移動するように設けてこの車両用自動開閉装置をリヤピラー内の限られたスペースに効率よく配置することができる。
【0047】
さらに、本発明によれば、往復動部材をヒンジの開閉中心軸から離れる方向に移動させることにより開閉部材が開動作されることになるので、連結ロッドに加わる力は引っ張り力となり、連結ロッドを細く形成してこの車両用自動開閉装置を軽量化することができる。
【0048】
さらに、本発明によれば、ヒンジの中心軸を中心として湾曲するアーム部材に設けられた従動側ジョイント部を介して連結ロッドと開閉部材とが連結されるので、リヤピラーに設けられる開口孔を小さくして、この車両用自動開閉装置が設けられる車両の美観を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるアクチュエータユニットを備えた車両の一部であって、バックドアが全閉位置のときを示す側面図である。
【図2】図1に示す車両の一部を示す後面図である。
【図3】図1に示す車両の一部であって、バックドアが全開位置のときを示す側面図である。
【図4】図3に示す車両の一部を示す後面図である。
【図5】図1〜図4に示すアクチュエータユニットの詳細を示す正面図である。
【図6】開口孔の詳細を示す斜視図である。
【図7】(a)〜(d)はバックドアが開閉動作される過程を概略で示す説明図である。
【符号の説明】
11 車両
11a 開口部
12 バックドア
13 ルーフ部
14 ヒンジ
14a 開閉中心軸
15 パワーバックドア機構
16 アクチュエータユニット
17 連結ロッド
17a,17b ピロボールジョイント
18 リヤピラー
21 スライド機構
22 駆動ユニット
23 制御ユニット
24 ベース部材
25 外装パネル
26 内装トリム
26a 開口孔
27 ガイドレール
28 アウターラック
28a ラックギヤ
29 駆動側ジョイント部
31 ギヤケース
32 電動モータ
33 出力ピニオンギヤ
34 電磁クラッチ
35 給電ライン
41 従動側ジョイント部
42 アーム部材
S1 開側ストローク端
S2 閉側ストローク端
r 半径
L 直線
P1,P2 位置
α 傾斜角

Claims (4)

  1. ヒンジを介して車両の開口部を開閉するように装着された開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    前記車両の開口部に沿って直線往復動自在に設けられた往復動部材と、
    前記往復動部材に設けられた駆動側ジョイント部と前記開閉部材に設けられた従動側ジョイント部とを連結する連結ロッドと、
    前記開閉部材が全開位置となる第1の位置と全閉位置となる第2の位置との間で前記往復動部材を駆動する駆動手段とを有し、
    前記往復動部材が前記第1の位置となったときの前記駆動側ジョイント部と前記ヒンジの開閉中心軸とを通る直線に対して前記開閉部材の閉方向側に前記従動側ジョイント部を配置したことを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記開閉部材に前記ヒンジの開閉中心軸を中心として湾曲するアーム部材を設け、前記アーム部材に前記従動側ジョイント部を設けたことを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記車両の後端部に上下方向に開閉自在に前記開閉部材を設け、前記往復動部材を前記車両のリヤピラー内に配置したことを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 請求項3記載の車両用自動開閉装置において、前記開閉部材が全閉位置となったときの前記従動側ジョイント部を前記ヒンジの開閉中心軸より前記車両の前方側、且つ、前記ヒンジの開閉中心軸と同程度の高さに配置したことを特徴とする車両用自動開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012201197A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Nissan Motor Co Ltd 助力ステイ取付構造
CN103573096A (zh) * 2013-10-17 2014-02-12 芜湖市顺昌汽车配件有限公司 一种用于汽车行李箱盖的开启机构
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