JP4229690B2 - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に開閉自在に装着された開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車等の車両には、ドア、バックドア等、車両に開閉自在に装着された開閉部材が随所に設けられている。特に、ワゴン車やワンボックス車等では、車両の後端部にバックドアを設けて車両後方からの荷物の積み下ろし等を容易に行い得るようにしたものが多く見受けられる。通常、このようなバックドアは、回転支点を略水平として車両ルーフの後端部に固定されたヒンジを介して車両に装着されて、ヒンジの回転支点を中心として上下方向に開閉するようになっている。この場合、バックドアは車両上方に大きく跳ね上げられることになるため、リフトゲートやリヤハッチなどとも呼ばれている。
【0003】
ところが、このようなバックドアは大型で重い場合が多いため、特に、女性や子供ではその開閉を容易に行うことが困難な場合があった。特に、全開状態となったときにはバックドアは上方に大きく跳ね上げられることになるため、その開閉はさらに困難なものとなっていた。
【0004】
そこで、ワンボックス車等のファミリーユースが増加している状況の下、女性や子供でも容易に開閉できるようにバックドアの自動開閉装置を搭載した車両が登場し、増加する傾向にある。また、自動開閉装置を設置すれば運転席から手が届かなくともバックドアを遠隔操作できるため、この利便性からも自動開閉装置の取り付け要請は少なくない。
【0005】
このような自動開閉装置としては、車両に固定されたアクチュエータユニットとアクチュエータユニットの出力をバックドアに伝達する連結ロッドとを有するものが知られている。この場合、アクチュエータユニットはガイド部材に案内されて車両前後方向に移動自在のスライド部材を有しており、このスライド部材の側面にはラックギヤが形成されている。また、スライド部材のラックギヤには出力ピニオンギヤが噛み合わされており、この出力ピニオンギヤは電動モータにより回転駆動されるようになっている。したがって、電動モータが作動つまり正逆回転することにより、スライド部材は車両前後方向に直線往復運動されるようになっている。
【0006】
一方、バックドアにはヒンジの回転支点から所定距離離れた位置にてアームが固定されており、このアームを車両前後方向に駆動することによりバックドアを開閉することができるようになっている。そして、スライド部材とアームとは連結ロッドにより連結されており、スライド部材が直線往復運動するとこの直線往復運動が連結ロッドを介してバックドアに伝達されてバックドアが開閉運動されるようになっている。
【0007】
バックドアが開閉するとアームと連結ロッドの連結部の軌跡はヒンジの回転支点を中心とした円弧状となる。そのため、従来の自動開閉装置では、スライド部材の移動方向つまりバックドアの開閉方向に垂直且つヒンジの回転支点と平行に配置された軸部材を介して連結ロッドをアームに連結して、バックドアの開閉動作にともなって連結ロッドが軸部材を中心としてバックドアに対して傾斜することができるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−280000号公報 (第5―7頁、第2―4および11―12図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような自動開閉装置では、アクチュエータユニットやアームの組付け誤差が生じた場合、経年変化や自重によりバックドアに撓みが生じた場合などには、スライド部材とアームの位置関係にずれが生じて連結ロッドはアームに対して車両の幅方向に傾斜することになる。そして、連結ロッドが傾斜することにより軸部材には曲げ力が加わり、連結部から異音が発生したり、連結部が異常摩耗してこの自動開閉装置の動力伝達効率を低下させることも考えられる。
【0010】
本発明の目的は、車両用自動開閉装置の動力伝達効率を向上させることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両用自動開閉装置は、車両のルーフ部の後端部にヒンジを介して前記車両の上下方向に開閉自在に装着された開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、前記車両に設けられる駆動手段と、前記駆動手段の出力が伝達され、開閉両方向に回転する出力ピニオンギヤと、前記出力ピニオンギヤに噛み合うラックギヤを備え、前記出力ピニオンギヤの回転により前記車両の前後方向に直線往復動するラックと、球状の内輪と前記内輪に接する球面を備えた外輪とを有する球面滑り軸受により一端が前記ラックの側面に連結されるとともに他端が前記開閉部材に固定されるアームの先端の側面に連結され、前記ラックの移動方向となる前記車両の前後方向に対して前記ヒンジの軸方向となる前記車両の幅方向に傾動自在となって前記開閉部材と前記ラックとを連結する連結ロッドとを有し、前記ラックが正規の位置に組み付けられたときには前記連結ロッドは前記車両の上方から見て前記ラックの移動方向に平行な状態で作動して前記開閉部材を開閉し、前記ラックが正規の位置から前記車両の幅方向にずれて組み付けられたときには前記連結ロッドは前記車両の幅方向に傾斜して当該ずれを吸収するとともに当該傾斜状態のまま作動して前記開閉部材を開閉することを特徴とする。
【0012】
本発明の車両用自動開閉装置は、前記外輪を塑性変形により形成したことを特徴とする。
【0013】
本発明の車両用自動開閉装置は、前記外輪を前記連結ロッドと一体に形成したことを特徴とする
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施の形態であるパワーバックドア機構を備えた車両の一部であって、バックドアが全閉状態のときを示す側面図であり、図2は図1に示す車両の一部であって、バックドアが全開状態のときを示す側面図である。
【0016】
図1、図2に示すように、車両11の後端部には開閉部材としてのバックドア12が設けられている。バックドア12は車両11のルーフ部13の後端部にその開閉中心軸14aを略水平として取り付けられたヒンジ14を介して車両11に開閉自在に装着されている。そして、バックドア12は、図1に示すように車両11に対して略垂直となる全閉状態と、図2に示すように車両11に対して略水平となる全開状態との間で、開閉中心軸14aを中心とした約90度の範囲で車両11の上下方向に開閉するようになっている。
【0017】
図3は図2に示すパワーバックドア機構の詳細を示す断面図である。また、図4は図3に示すアクチュエータユニットの詳細を示す斜視図であり、図5は図4に示すアクチュエータユニットの正面図である。
【0018】
車両11には、バックドア12を自動的に開閉するために車両用自動開閉装置としてのパワーバックドア機構15が設けられている。図3に示すように、このパワーバックドア機構15は車両11のルーフ部13に固定されたアクチュエータユニット16とこのアクチュエータユニット16とバックドア12とを連結する連結ロッド17とを有しており、アクチュエータユニット16により連結ロッド17を駆動してバックドア12を自動開閉させるようになっている。
【0019】
図4、図5に示すように、アクチュエータユニット16はスライド機構21と駆動ユニット22および制御ユニット23を有している。
【0020】
スライド機構21はガイドレール24と出力部材としてのアウターラック25とを有する所謂アウターラック式となっており、ガイドレール24は断面略六角形状に形成されて、その軸方向を車両11の前後方向に合わせてベース26に固定されている。アウターラック25はその軸方向の長さ寸法がガイドレール24の略半分程度とされており、その断面形状はガイドレール24の外側に係合可能な略Cの字形に形成されている。そして、アウターラック25はガイドレール24の外側に装着されて、このガイドレール24に案内されて軸方向つまり車両11の前後方向に直線往復動自在となっている。
【0021】
駆動ユニット22はベース26と一体に形成されたギヤケース27を有しており、このギヤケース27にはこのアクチュエータユニット16の駆動手段としての電動モータ28が固定されている。ギヤケース27の内部には図示しない減速ギヤ機構が収容されており、電動モータ28の出力はこの減速ギヤ機構に伝達されるようになっている。この減速ギヤ機構の出力側の最終段は出力ピニオンギヤ31となっており、つまり、この出力ピニオンギヤ31には電動モータ28の出力が減速して伝達されるようになっている。また、ギヤケース27には電磁クラッチ32が固定されており、電動モータ28の出力はこの電磁クラッチ32を介して減速ギヤ機構に伝達されるようになっている。この電磁クラッチ32は従来から知られた所謂摩擦式の電磁クラッチであり、この電磁クラッチ32により電動モータ28と出力ピニオンギヤ31とを動力伝達状態と動力遮断状態とに切り換えることができるようになっている。
【0022】
このような構造により、電動モータ28が正転すると出力ピニオンギヤ31は図5において時計回りとなる開方向に回転され、電動モータ28が逆転すると出力ピニオンギヤ31は図5において反時計回りとなる閉方向に回転されるようになっている。
【0023】
アウターラック25の側面には軸方向に並ぶラックギヤ33が形成されており、出力ピニオンギヤ31はガイドレール24の軸方向の略中間位置においてこのラックギヤ33に噛み合わされている。これにより、出力ピニオンギヤ31が開方向に回転するとアウターラック25は開方向に移動され、出力ピニオンギヤ31が閉方向に回転するとアウターラック25は閉方向に移動されることになる。つまり、アウターラック25は駆動ユニット22により駆動されて、車両11の後方側となる閉側ストローク端と車両11の前方側となる開側ストローク端との間で直線往復動するようになっている。
【0024】
ベース26には2つの車両側固定ブラケット34,35が固定されており、これらのブラケット34,35によりアクチュエータユニット16は車両11のルーフ部13の内部に固定されている。また、ベース26にはサブブラケット36が固定されており、制御ユニット23はこのサブブラケット36によりベース26に固定されている。
【0025】
制御ユニット23は制御信号を演算する図示しないマイクロプロセッサと、制御プログラム、演算式およびマップデータなどが格納される図示しないROMと、一時的にデータを格納する図示しないRAMなどを有しており、給電ライン37を介して電動モータ28と電磁クラッチ32とに接続されるとともに図示しないバックドア開閉スイッチに接続されている。そして、バックドア開閉スイッチからの指令信号にしたがって電動モータ28や電磁クラッチ32の作動を制御することができるようになっている。
【0026】
一方、バックドア12にはヒンジ14の開閉中心軸14aから所定距離離れた位置にてアーム38が固定されている。このアーム38はヒンジ14の回転中心軸14aを中心として湾曲する円弧状に形成されており、このアーム38の先端部38aを車両11の前後方向に駆動することによりバックドア12を開閉することができるようになっている。そして、連結ロッド17はこのアーム38とアウターラック25とを連結するようになっている。また、車室内の天井トリム41には開口部41aが形成されており、連結ロッド17はこの開口部41aを介してルーフ部13の内外に移動可能とされている。なお、開口部41aについては、ゴム等の弾性部材で形成されたダストカバー等を取り付けるようにしてもよい。
【0027】
図6(a)は連結ロッドを示す斜視図であり、図6(b)は図6(a)におけるA−A線に沿う断面図である。
【0028】
連結ロッド17は鋼材で形成されており、ロッド部42とこのロッド部42の両端に形成されたピロボールジョイント43,44とを有している。ピロボールジョイント43は所謂球面滑り軸受となっており、ロッド部42と一体に形成された円環状の外輪45と、鋼材により形成された内輪つまり球面46aを有する球状のピロボール46とを備えている。外輪45の内周には球面45aが形成されており、ピロボール46は外輪45の内側に装着されて球面46aが球面45aと球面接触するようになっている。つまり、ピロボール46は外輪45に回転自在且つ傾斜自在に支持されている。同様に、ピロボールジョイント44は所謂球面滑り軸受となっており、ロッド部42と一体に形成された円環状の外輪47と、鋼材により形成された内輪つまり球面48aを有する球状のピロボール48とを備えている。外輪45の内周には球面47aが形成されており、ピロボール48は外輪47の内側に装着されて球面48aが球面47aと球面接触するようになっている。つまり、ピロボール48は外輪47に回転自在且つ傾斜自在に支持されている。
【0029】
ここで、外輪45の球面45aは、外輪45の内側にピロボール46を配置した状態で、例えばかしめ等により外輪45の内周を塑性変形させることにより、その幅寸法Wがピロボールの直径Dの1/2以上となるように形成されている。したがって、ピロボール46は球面45aに接した状態で外輪45の内側に支持されることになり、この外輪45に対して離脱不能となっている。ここで、離脱不能とは外輪45もしくはピロボール46を弾性変形させてピロボール46を外輪45から離脱させることができない状態であり、外輪45もしくはピロボール46の金属組織を破壊したり塑性変形させて離脱させる場合を含まない。そして、この構造は、ピロボールジョイント44についても同様となっている。
【0030】
ピロボール46には固定用孔46bが形成されており、この固定用孔46bに挿通されたボルト51によりピロボール46はアウターラック25の側面に固定されている。これにより、連結ロッド17の一端はピロボールジョイント43を介してアウターラック25に連結されている。同様に、ピロボール48には固定用孔48bが形成されており、この固定用孔48bに挿通されたボルト52によりピロボール48はアーム38の先端部38aに固定されている。これにより、連結ロッド17の他端はピロボールジョイント44を介してアーム38に連結されている。
【0031】
このように、連結ロッド17はピロボールジョイント43にてアウターラック25に連結されるとともにピロボールジョイント44にてアーム38とに連結されることにより、アウターラック25とアーム38とを連結することになる。したがって、アウターラック25の直線往復運動はこの連結ロッド17を介してバックドアに伝達され、アウターラック25の位置が閉側ストローク端となったときにはバックドア12は全閉状態とされ、開側ストローク端となったときにはバックドア12は全開状態とされるようになっている。
【0032】
図7(a)〜(c)はアウターラックと連結ロッドの連結部の詳細を示す断面図であり、図8(a)〜(c)はアームと連結ロッドの連結部の詳細を示す断面図であり、また、図9は図5に示すアクチュエータユニットの固定位置が変化したときの連結ロッドの状態を示す正面図である。さらに、図10はピロボールジョイントの変形例を示す断面図であり、図11は連結ロッドの変形例を示す斜視図である。
【0033】
ピロボール46は外輪45に対して球面接触により支持されているので、連結ロッド17はアウターラック25に対してボルト51の周方向に回転自在であるとともに、図7(a)〜(c)に示すように、アウターラック25の軸方向つまり移動方向に対して車両の幅方向に傾動自在となっている。同様に、ピロボール48は外輪47に対して球面接触により支持されているので、連結ロッド17はアーム38に対してボルト52の周方向に回転自在であるとともに、図8(a)〜(c)に示すように、アーム38の軸方向つまりバックドアの開閉方向に対して車両11の幅方向に傾動自在となっている。
【0034】
したがって、図9に示すように、アクチュエータユニット16の車両11へ組付け誤差によりその固定位置が正規の位置から車両の幅方向に距離Lだけずれることにより、アクチュエータユニット16とアーム38との位置関係がずれて連結ロッド17がアウターラック25やアーム38に対して傾斜した場合であっても、この傾斜はピロボールジョイント43,44により吸収されるので、連結ロッド17とアウターラック25、アーム38との連結部が拗れることがなく、アウターラック25の直線往復運動は滑らかにバックドア12に伝達されることになる。
【0035】
このように、このパワーバックドア機構15では、連結ロッド17とアウターラック25をピロボールジョイント43を介して連結し、連結ロッド17とアーム38をピロボールジョイント44を介して連結するようにしたので、このパワーバックドア機構15の動力伝達効率を向上させることができる。
【0036】
また、連結ロッド17とアウターラック25、アーム38との連結部が拗れることがないので、連結部からの異音の発生を防止し、また、連結部の異常摩耗を防止することができる。
【0037】
次に、このような構造のパワーバックドア機構15の作動について説明する。
【0038】
まず、図1に示すように、バックドア12が全閉状態となっているときにバックドア開閉スイッチが開側に投入されると図示されないドアロック機構が解除され、バックドア12の開動作が行える状態とされる。その後、電磁クラッチ32が動力伝達状態に切り換えられるとともに電動モータ28が正転方向に作動を開始し、出力ピニオンギヤ31が開方向に回転駆動されてアウターラック25は閉側ストローク端から開側ストローク端に向かって移動することになる。そして、このアウターラック25の変位が連結ロッド17を介してバックドア12に伝達されてバックドア12は開方向へ移動することになる。そして、アウターラック25が開側ストローク端に達するとバックドア12は図2に示すように全開状態となり、電動モータ28の作動が停止されるとともに電磁クラッチ32は動力遮断状態とされる。
【0039】
一方、バックドア12が全開状態となっているときにバックドア開閉スイッチが閉側に投入されると、電磁クラッチ32が動力伝達状態に切り換えられるとともに電動モータ28が逆転されて出力ピニオンギヤ31が閉方向に回転駆動され、アウターラック25は開側ストローク端から閉側ストローク端に向かって移動することになる。そして、このアウターラック25の変位が連結ロッド17を介してバックドア12に伝達されてバックドア12は閉方向へ移動することになる。そして、アウターラック25が閉側ストローク端に達すると図示しないドアロック機構が作動してバックドア12は図1に示すように全閉状態となり、電動モータ28の作動が停止されるとともに電磁クラッチ32は動力遮断状態とされる。
【0040】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない
【0043】
例えば、前記実施の形態においては、ピロボールジョイント43,44はロッド部42と一体に形成されているが、これに限らず、例えば図10に示すように、ロッド部53とは別体に形成されたピロボールジョイント54をロッド部53に固定する所謂ロッドエンド形としてもよく、また、ピロボール55をスタッド55aが一体に形成された形状として形成するようにしてもよい。
【0044】
さらに、例えば図11に示すように、連結ロッド56をパイプ部材により形成するようにしてもよい。この場合、外輪57はパイプ部材の両端部をプレス加工等にて塑性変形させることにより形成されることになり、ピロボール58はその際に外輪57の内側に配置されて外輪57の内側に離脱不能に装着されることになる。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、連結ロッドと出力部材もしくはバックドアとの連結部が拗れることがなく、出力部材の出力は滑らかにバックドアに伝達されることになるので、この車両用自動開閉装置の動力伝達効率を向上させることができる。
【0046】
また、本発明によれば、連結ロッドと出力部材もしくはバックドアとの連結部が拗れることがないので、連結部からの異音の発生を防止し、また、連結部の異常摩耗を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるパワーバックドア機構を備えた車両の一部であって、バックドアが全閉状態のときを示す側面図である。
【図2】図1に示す車両の一部であって、バックドアが全開状態のときを示す側面図である。
【図3】図2に示すパワーバックドア機構の詳細を示す断面図である。
【図4】図3に示すアクチュエータユニットの詳細を示す斜視図である。
【図5】図4に示すアクチュエータユニットの正面図である。
【図6】(a)は連結ロッドを示す斜視図であり、(b)は図6(a)におけるA−A線に沿う断面図である。
【図7】(a)〜(c)はアウターラックと連結ロッドの連結部の詳細を示す断面図である。
【図8】(a)〜(c)はアームと連結ロッドの連結部の詳細を示す断面図である。
【図9】図5に示すアクチュエータユニットの固定位置が変化したときの連結ロッドの状態を示す正面図である。
【図10】ピロボールジョイントの変形例を示す断面図である。
【図11】連結ロッドの変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 車両
12 バックドア
13 ルーフ部
14 ヒンジ
14a 開閉中心軸
15 パワーバックドア機構
16 アクチュエータユニット
17 連結ロッド
21 スライド機構
22 駆動ユニット
23 制御ユニット
24 ガイドレール
25 アウターラック
26 ベース
27 ギヤケース
28 電動モータ
31 出力ピニオンギヤ
32 電磁クラッチ
33 ラックギヤ
34、35 車両側固定ブラケット
36 サブブラケット
37 給電ライン
38 アーム
38a 先端部
41 天井トリム
41a 開口部
42 ロッド部
43,44 ピロボールジョイント
45 外輪
45a 球面
46 ピロボール
46a 球面
46b 固定用孔
47 外輪
47a 球面
48 ピロボール
48a 球面
48b 固定用孔
51,52 ボルト
53 ロッド部
54 ピロボールジョイント
55 ピロボール
55a スタッド
56 連結ロッド
57 外輪
58 ピロボール
L 距離
W 幅寸法

Claims (3)

  1. 車両のルーフ部の後端部にヒンジを介して前記車両の上下方向に開閉自在に装着された開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    前記車両に設けられる駆動手段と、
    前記駆動手段の出力が伝達され、開閉両方向に回転する出力ピニオンギヤと、
    前記出力ピニオンギヤに噛み合うラックギヤを備え、前記出力ピニオンギヤの回転により前記車両の前後方向に直線往復動するラックと、
    球状の内輪と前記内輪に接する球面を備えた外輪とを有する球面滑り軸受により一端が前記ラックの側面に連結されるとともに他端が前記開閉部材に固定されるアームの先端の側面に連結され、前記ラックの移動方向となる前記車両の前後方向に対して前記ヒンジの軸方向となる前記車両の幅方向に傾動自在となって前記開閉部材と前記ラックとを連結する連結ロッドとを有し、
    前記ラックが正規の位置に組み付けられたときには前記連結ロッドは前記車両の上方から見て前記ラックの移動方向に平行な状態で作動して前記開閉部材を開閉し、前記ラックが正規の位置から前記車両の幅方向にずれて組み付けられたときには前記連結ロッドは前記車両の幅方向に傾斜して当該ずれを吸収するとともに当該傾斜状態のまま作動して前記開閉部材を開閉することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記外輪を塑性変形により形成したことを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記外輪を前記連結ロッドと一体に形成したことを特徴とする車両用自動開閉装置。
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