JP2005271616A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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JP2005271616A JP2004083844A JP2004083844A JP2005271616A JP 2005271616 A JP2005271616 A JP 2005271616A JP 2004083844 A JP2004083844 A JP 2004083844A JP 2004083844 A JP2004083844 A JP 2004083844A JP 2005271616 A JP2005271616 A JP 2005271616A
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孝史 榎本
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Abstract

【課題】 車両用自動開閉装置を小型・軽量化することである。
【解決手段】 バックドアには連結ロッド22が揺動自在に連結されている。一方、車体には揺動アーム24が揺動自在に支持されており、この揺動アーム24の一端つまりロッド連結端部25には連結ロッド22の他端が揺動自在に連結されている。また、揺動アーム24の他端には作動部26が設けられ、この作動部26には揺動方向の両側からケーブル31が接続されている。ケーブル31は駆動ユニットに設けられたドラムに巻き付けられており、このドラムを電動モータで回転駆動することにより作動するようになっている。また、車体にはガイドプレート32が固定されており、ケーブル31はガイドプレート32の案内面32aに案内されて作動部26の移動方向に沿って作動する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ヒンジを介して車両に開閉自在に装着される開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関する。
従来から、自動車等の車両には、ドア、トランクリッド、バックドア等、ヒンジを介して車両に開閉自在に装着された開閉部材が随所に設けられている。たとえば、ワゴン車やワンボックス車等では、車両の後端部にバックドアを設けて車両後方からの荷物の積み卸し等を容易に行い得るようにしたものが多く見受けられる。
通常、このようなバックドアは車両ルーフの後端部にヒンジが固定された上ヒンジ下開きとされており、ヒンジの開閉中心軸を中心として上下方向に開閉するようになっている。この場合、バックドアは車両上方に大きく跳ね上げられることになるため、リフトゲートやリヤハッチなどとも呼ばれている。
ところが、このようなバックドアは大型で重い場合が多いため、特に、女性や子供ではその開閉操作を行うことが困難な場合がある。特に、全開状態となったときにはバックドアは上方に大きく跳ね上げられることになるため、その操作はさらに困難となる。
そこで、ワンボックス車等のファミリーユースが増加している状況の下、女性や子供でも容易に開閉できるように、バックドアを自動的に開閉する自動開閉装置を搭載した車両が開発されている。このような自動開閉装置は運転席からバックドアを遠隔操作できるため、この利便性からも自動開閉装置の取り付け要請は少なくない。
このような自動開閉装置は電動モータ等の駆動手段を備えており、この電動モータの出力を動力伝達機構によりバックドアの開閉運動に変換してバックドアの開閉動作を行うようになっている。動力伝達機構としては、電動モータにより回転駆動されるピニオンと連結ロッドを介してバックドアに連結されるラックとを備えたラックアンドピニオン式や、ラックに替えてセクタギヤを用いたセクタギヤ式などが多く用いられており、電動モータによりピニオンギヤが回転駆動されるとラックが直線往復動あるいはセクタギヤが揺動運動し、その直線運動や揺動運動が連結ロッドによりバックドアの開閉運動に変換されて開閉動作が行われる。
しかしながら、これらの場合では、ピニオンとラックあるいはセクタギヤの噛み合い部分にはバックドアから大きな荷重が加えられるので、各ギヤの噛み合い部分から発生する作動音が大きくなり問題である。また、動力伝達のために複数のギヤが用いられるため、その構造が複雑となり、自動開閉装置のコストが高められることになる。また、電動モータはラックあるいはセクタギヤの近傍に配置されることになるため、電動モータの配置の自由度が低下することになる。
そこで、ラックやセクタギヤに替えてチェーンやベルトあるいはケーブル等の動力伝達要素を用いて電動モータの出力をバックドアに伝達する方式の自動開閉装置が開発されている。たとえば、特許文献1に示される自動開閉装置は、車体に固定されたガイド部材に直線往復動自在に案内される従動部材と、従動部材とバックドアとを連結する連結ロッドと、従動部材に対してその移動方向の両側から両端が固定されるチェーンと、チェーンの中間部に係合するスプロケットを駆動する電動モータとを有しており、電動モータにより従動部材を直線往復動させてバックドアを開閉動作させるようにしている。これにより、ギヤからの騒音を低減させることができるとともに、電動モータの配置の自由度を高めることができる。
米国特許第6367864号明細書
バックドアを開閉するために必要なヒンジ周りの駆動トルクはバックドアの開度によって大きく変化し、一般的には、全閉位置からの開け始め直後と、ガスステーの付勢力が加わる全開位置からの閉じ始め直後に大きな駆動トルクが必要となる。
しかしながら、従来の自動開閉装置では、従動部材は車体に対して略上下方向に直線往復運動し、これに対してバックドアはヒンジを中心として揺動して開閉するので、バックドアが開くに連れて従動部材の移動方向に対して連結ロッドが大きく傾斜することになる。そのため、バックドアの開け始めと閉じ始めにおいてはバックドアの開閉方向に対する連結ロッドの角度が大きくなり、大きな駆動トルクが必要な範囲にも拘わらず従動部材からバックドアへの動力伝達効率つまりはモータトルクの利用効率が低下することになる。そのため、バックドアを駆動するための電動モータとしては大きな最大トルクを発生する大型なものが必要となり、車両用自動開閉装置の小型・軽量化の妨げとなっていた。
これに対して、セクタギヤを用いた自動開閉装置ではセクタギヤはバックドアと同様に車体に対して揺動するので、セクタギヤとバックドアとを連結する連結ロッドの角度を適切に設定することにより、バックドアを駆動するために必要な電動モータの最大トルクを低減させることができる。
しかしながら、この場合、セクタギヤが揺動運動するためのスペースを車体に設ける必要があり、セクタギヤつまりは自動開閉装置の車両への配置の自由度が低下することになる。
本発明の目的は、車両用自動開閉装置を小型・軽量化することにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、ヒンジを介して車体に開閉自在に装着される開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、一端が前記開閉部材に揺動自在に連結される連結ロッドと、前記連結ロッドの他端が揺動自在に連結されるロッド連結部と動力伝達要素が接続される作動部とを備える前記車体に揺動自在に支持される揺動アームと、前記動力伝達要素が掛け渡される駆動体と前記駆動体を回転駆動する駆動源とを備え、前記動力伝達要素を作動させることにより前記揺動アームを駆動する駆動手段とを有することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記ロッド連結部と前記作動部との中間部において前記揺動アームが前記車体に回転自在に支持されることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記動力伝達要素の一端を揺動方向の一方側から前記作動部に接続し、前記動力伝達要素の他端を揺動方向の他方側から前記作動部に接続したことを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記作動部の移動軌跡に沿って湾曲する案内面を有する案内部材を前記車体に固定し、前記案内面に沿って前記動力伝達要素を作動させることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記案内部材と前記駆動手段との間に前記動力伝達要素を覆うアウターケースを設けたことを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記動力伝達要素はケーブルであり、前記駆動体は前記ケーブルが巻き付けられるドラムであることを特徴とする。
本発明によれば、動力伝達要素を介して電動モータに駆動される揺動アームはヒンジを介して車体に装着される開閉部材と同様に揺動運動するので、開閉部材の開閉方向に対する連結ロッドの角度を小さく設定して駆動源の出力を効率よく開閉運動に変換することができる。したがって、駆動源としてより出力が小さい小型・軽量なものを用いて、車両用自動開閉装置を小型・軽量化することができる。また、駆動源の出力は駆動体に掛け渡される動力伝達要素を介して揺動アームに伝達されるので、動力伝達構造を簡素化して、この車両用自動開閉装置を小型・軽量化することができる。さらに、駆動源を揺動アームから離れた位置に配置することができ、また、揺動アームはアーム状に形成されてその移動範囲はセクタギヤに比べて狭くなるので、この車両用自動開閉装置の車両への搭載性を向上させることができる。さらに、ピニオンとラックあるいはセクタギヤ等に替えて動力伝達要素により開閉部材が作動されるので、ギヤの作動音等が生じず、この車両用自動開閉装置の作動音を低減させることができる。
また、本発明によれば、案内部材に案内されることにより動力伝達要素の作動方向は常に揺動アームの揺動方向と一致するので、駆動源の出力をより効率よく揺動アームに伝達することができる。したがって、駆動源をさらに小型・軽量化することができる。
さらに、本発明によれば、案内部材と駆動手段との間における動力伝達要素はアウターケースに覆われてアウターケースにより移動経路が決定されるので、案内部材と駆動手段の間における動力伝達要素の配置を容易にして、駆動手段の配置の自由度をさらに高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を備えた車両の後端部を示す側面図であり、この車両11を構成する車体12の後端部には開閉部材としてのバックドア13が設けられている。車体12のルーフ部12aの後端部にはヒンジ14が取り付けられており、バックドア13はこのヒンジ14を介して車体12に装着されて、図中に実線で示す全閉位置と図中に一点鎖線で示す全開位置との間の約90度の範囲で上下方向に開閉自在となっている。
この車体12のピラー部12bには車両用自動開閉装置21(以下、開閉装置21とする)が設けられており、この開閉装置21によりバックドア13を自動的に開閉することができるようになっている。
図2は図1に示す車両用自動開閉装置の詳細を示す説明図であり、図3は図2に示す車両用自動開閉装置のバックドアが全開位置まで開かれたときの状態を示す説明図である。
図2、図3に示すように、この開閉装置21は連結ロッド22を有している。連結ロッド22は、たとえば鋼材等により棒状に形成されており、その一端においてピン部材23によりバックドア13に揺動自在に連結されている。ピン部材23はヒンジ14から離れて軸方向をヒンジ14の軸方向と平行として配置されており、これにより、連結ロッド22はピン部材23の軸心を中心としてバックドア13に対して車両11の上下方向に揺動自在となっている。また、開閉装置21には揺動アーム24が設けられており、連結ロッド22の他端は揺動アーム24の先端部に連結されている。
図4は図2に示す揺動アームの詳細を示す斜視図であり、図5は図4に示すA−A線に沿う断面図である。
図4に示すように、揺動アーム24は、たとえば鋼材等により長手方向に対して幅が狭い板状に形成されており、その一方の先端部にはロッド連結部としてのロッド連結端部25が設けられ、他方の先端部には軸方向に向けて直角に曲がる作動部26が設けられている。また、揺動アーム24にはロッド連結端部25と作動部26との中間部に位置して回転軸27が固定されており、この回転軸27は車体12に回転自在に支持されている。つまり、揺動アーム24はロッド連結端部25と作動部26との中間部において車体12に揺動自在に支持されている。
連結ロッド22の他端はロッド連結端部25にピン部材28により揺動自在に連結されており、これにより、揺動アーム24が回転軸27を中心として揺動すると、その揺動運動が連結ロッド22によりバックドア13の開閉運動に変換される。
作動部26には車両上方側と下方側に位置して接続部26a,26bが設けられており、作動部26にはこれらの接続部26a,26bにおいて動力伝達要素としてのケーブル31の両端が接続されている。この場合、ケーブル31の一端は揺動アーム24の揺動方向の一方側つまり車両上方側から接続部26aに接続され、ケーブル31の他端は揺動方向の他方側つまり車両下方側から接続部26bに接続されており、これにより、ケーブル31の車両上方側と下方側を交互に引くことにより揺動アーム24を揺動させることができるようになっている。
車体12には案内部材としてのガイドプレート32が設けられており、作動部26に接続されたケーブル31はこのガイドプレート32によりその作動方向が案内されるようになっている。ガイドプレート32は案内面32aを備えた円弧状に形成されており、図5に示すように、ねじ部材33により車体12に固定されている。
案内面32aは作動部26の移動軌跡に沿って湾曲しており、揺動アーム24が回転軸27を中心として揺動すると、作動部26は案内面32aに沿って移動するようになっている。また、図5に示すように、ガイドプレート32には案内面32aの幅方向の略中間部に位置して作動部26の揺動方向に沿って延びる案内溝32bが形成されており、作動部26に接続されたケーブル31はこの案内溝32bに配置されて案内面32aに沿って作動するようになっている。これにより、ケーブル31の作動方向と作動部26の揺動方向とが常に一致するようになっている。
一方、図2に示すように、開閉装置21にはケーブル31を作動させるために駆動手段としての駆動ユニット35が設けられている。駆動ユニット35は揺動アーム24やガイドプレート32に対して車両下方側に離れて配置されており、その出力はケーブル31を介して揺動アーム24に伝達されるようになっている。
図6は図2に示す駆動ユニットの詳細を示す断面図であり、この駆動ユニット35には駆動源として電動モータ36が設けられている。電動モータ36は図示しない減速機構に接続されており、その出力は減速機構により所定の回転数にまで減速されて出力軸37に伝達されるようになっている。電動モータ36としては、たとえばブラシ付き直流モータやブラシレスモータ等、正逆回転自在のものが用いられ、図示しないバックドア開閉スイッチからの指令信号を受けた図示しない制御装置により作動制御されて、出力軸37を正逆両方向に回転させることができるようになっている。なお、制御装置としてはCPUやメモリ等を備えたマイクロコンピュータとしての機能を有するものが用いられる。
また、駆動ユニット35には図示しないクラッチ機構が設けられており、バックドア13が手動で開閉操作されるときには、このクラッチ機構により電動モータ36と出力軸37との間の動力伝達を遮断して、手動による操作力を低減させるようになっている。このクラッチ機構としては電磁クラッチ等が用いられる。
駆動ユニット35のケース体35aの内部には駆動体としてのドラム38が設けられており、このドラム38の外周面に形成された図示しないケーブル案内溝にはケース体35aの内部に導かれたケーブル31が掛け渡されている。この場合、ケーブル31とドラム38とを確実に係合させるためにケーブル31はドラム38に複数回掛け渡されており、つまり、ケーブル31はドラム38に複数回巻き付けられている。
また、ドラム38はその軸心において出力軸37に固定されており、これにより電動モータ36に回転駆動されるようになっている。これにより、電動モータ36が作動してドラム38が回転すると、ケーブル31の一方側がドラム38に巻き取られるとともに他方側がドラム38から巻戻されて、ケーブル31が作動するようになっている。
駆動ユニット35とガイドプレート32の間にはアウターケース41が設けられており、駆動ユニット35とガイドプレート32の間におけるケーブル31はアウターケース41に挿通されてこれに覆われている。アウターケース41は可撓性を有する樹脂材料等によりチューブ状に形成されたアウターチューブ42とこれの端部に装着される金属製のスライドキャップ43とを有しており、その一端はそれぞれガイドプレート32の両端部に設けられた固定板44に固定され、スライドキャップ43は駆動ユニット35のケース体35aに軸方向に移動自在に支持されている。また、ケース体35aの内部にはスプリング45が設けられており、スライドキャップ43はスプリング45によりケース体35aから押し出される方向に付勢されている。したがって、アウターケース41はスプリング45のばね力により駆動ユニット35とガイドプレート32との間で湾曲されることになり、これに合わせて駆動ユニット35とガイドプレート32との間におけるケーブル31も湾曲する。つまり、駆動ユニット35とガイドプレート32との間におけるケーブル31の経路はアウターケース41により迂回され、これによりケーブル31に所定の張力が付与されることになる。
次に、この開閉装置21の作動について説明する。
図2に示すように、バックドア13が全閉位置にあるときに図示しないバックドア開閉スイッチの開側が操作されると、電動モータ36が作動してドラム38が開方向つまり図6中時計回りに回転する。ドラム38が開方向に回転すると接続部26bとドラム38の間のケーブル31がドラム38に巻き取られ、作動部26がケーブル31により車両下方側に引かれて揺動アーム24は開方向つまり図中反時計回りに回動する。そして、揺動アーム24の回動により連結ロッド22を介してバックドア13が開方向に押され、バックドア13は全開位置に向けて開動作する。
反対に、図3に示すように、バックドア13が全開位置にあるときに図示しないバックドア開閉スイッチの閉側が操作されると、電動モータ36が逆転してドラム38が閉方向つまり図6中反時計回りに回転する。ドラム38が閉方向に回転すると接続部26aとドラム38の間のケーブル31がドラム38に巻き取られ、作動部26がケーブル31により車両上方側に引かれて揺動アーム24が閉方向つまり図中時計回りに回動する。そして、揺動アーム24の回動により連結ロッド22を介してバックドア13が閉方向に引かれ、バックドア13は全閉位置に向けて閉動作する。
このとき、ヒンジ14を中心として揺動運動することにより開閉するバックドア13に対して、ケーブル31やドラム38等を介して電動モータ36に駆動される揺動アーム24も回転軸27を中心としてバックドア13と同様に揺動運動するので、バックドア13の開閉方向に対する連結ロッド22の角度変化を小さくすることができる。つまり、図2、図3に示すように、バックドア13が全閉位置あるいは全開位置にあるときにおけるバックドア13の開閉方向とロッド連結端部25の移動方向とが成す角度αを小さく設定することができ、また、全開位置と全閉位置との間における角度αは全閉位置や全開位置に比してさらに小さくなるので、電動モータ36により駆動される揺動アーム24の動力を連結ロッド22により効率よくバックドア13の開閉運動に変換することができる。したがって、電動モータ36として小型で軽量なものを用いることができ、これによりこの開閉装置21を小型・軽量化することができる。
また、バックドア13を開閉途中で停止させた場合には、クラッチ機構が動力伝達状態となっている限り、電動モータ36が停止してもバックドア13の開閉方向の不用意な移動は防止されるようになっている。
このように、この開閉装置21では、ケーブル31を介して電動モータ36に駆動される揺動アーム24はバックドア13と同様に揺動運動するので、その揺動運動をバックドア13に伝達する連結ロッド22のバックドア13の開閉方向に対する角度αを小さく設定して電動モータ36の出力を効率よくバックドア13の開閉運動に変換することができる。したがって、モータトルクの利用効率が向上するので、その分、出力が小さな電動モータ36を用いることができ、この開閉装置21を小型・軽量化することができる。
また、この開閉装置21では、電動モータ36の出力はドラム38とケーブル31を介して揺動アーム24に伝達されるので、電動モータ36から揺動アーム24への動力伝達機構を簡素化して、開閉装置21を小型・軽量化することができる。
さらに、この開閉装置21では、電動モータ36の出力はケーブル31を介して揺動アーム24に伝達されるので、電動モータ36つまり駆動ユニット35を揺動アーム24から離れた位置に配置することができ、その配置の自由度が向上することになる。したがって、この開閉装置21の車両11への搭載性を向上させることができる。また、揺動アーム24は棒状に形成されており、その移動範囲はたとえばセクタギヤに対して狭くなるので、この開閉装置21の車両への搭載性はさらに向上する。
さらに、この開閉装置21では、ピニオンとラックあるいはセクタギヤ等に替えてケーブル31によりバックドア13が作動されるので、ギヤの作動音等が生じず、この開閉装置21の作動音を低減させることができる。
さらに、この開閉装置21では、ガイドプレート32と駆動ユニット35の間においては、ケーブル31はアウターケース41によってその移動経路が決定されるので、ガイドプレート32と駆動ユニット35の間におけるケーブル31の配置が容易となる。したがって、駆動ユニット35を揺動アーム24やガイドプレート32から離れた位置に配置する場合にケーブル31の取り回しが容易となり、駆動ユニット35の配置の自由度をさらに向上させることができる。
一方、バックドア13を開閉動作させる際には、ケーブル31はガイドプレート32の案内面32aに案内されて案内面32aに沿って作動するので、揺動アーム24が移動しても、ケーブル31の作動方向は常に作動部26の移動方向に一致した方向となる。つまり、ケーブル31は作動部26の揺動方向に一致した方向に張力を生じるので、ケーブル31の張力つまり電動モータ36のモータトルクは効率よく揺動アーム24に伝達されることになる。
このように、この開閉装置21では、ケーブル31は車体12に固定されたガイドプレート32に案内されて揺動アーム24の揺動方向から作動部26に接続されるので、電動モータ36の出力を効率よく揺動アーム24に伝達することができる。したがって、電動モータ36としてさらに出力が小さなものを用いて、この開閉装置21をさらに小型・軽量化することができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態においては、開閉部材は車体12の後端部に上下方向に開閉自在に装着されたバックドア13とされているが、これに限らず、横開きのドアなどヒンジ14を介して車体12に開閉自在に装着された開閉部材であればよい。
また、前記実施の形態においては、駆動ユニット35は車体12のピラー部12bの内部に固定されているが、これに限らず、ルーフ部12aの内部に配置するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、回転軸27はロッド連結端部25と作動部26との中間部に配置されているが、これに限らず、回転軸27に対して一方側にロッド連結端部25と作動部26とが設けられる方持ちアームとしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、揺動アーム24は棒状に形成されているが、これに限らず、たとえば、回転軸27を中心として、くの字状に曲げて形成してもよい。
さらに、前記実施の形態においては、動力伝達要素としてケーブル31が用いられているが、これに限らず、ワイヤやチェーン、ベルト等であってもよい。また、駆動体としてはドラム38に限らず、たとえば動力伝達要素としてチェーンが用いられる場合にはスプロケットを用いるなど、動力伝達要素に合わせた形状のものを用いてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、1本のケーブル31の両端部が揺動アーム24の作動部26に接続されているが、これに限らず、作動部26の接続部26aに一端が固定される第1のケーブルと、作動部26の接続部26bに一端が固定される第2のケーブルとを設け、これらのケーブルを互いに逆向きにドラム38に巻き付けるとともにその他端をドラム38に固定するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、案内部材として車体12に固定したガイドプレート32を用い、その円弧状の案内面32aの幅方向中間部に案内溝32bを形成して、ケーブル31を摺接しながら案内するようにしているが、これに限らず、揺動アーム24の作動部26の移動軌跡に沿って複数のガイドプーリを設け、各プーリの案内溝でケーブル31の作動を案内するようにしてもよい。
本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を備えた車両の後端部を示す側面図である。 図1に示す車両用自動開閉装置の詳細を示す説明図である。 図2に示す車両用自動開閉装置のバックドアが全開位置まで開かれたときの状態を示す説明図である。 図2に示す揺動アームの詳細を示す斜視図である。 図4に示すA−A線に沿う断面図である。 図2に示す駆動ユニットの詳細を示す断面図である。
符号の説明
11 車両
12 車体
12a ルーフ部
12b ピラー部
13 バックドア
14 ヒンジ
21 車両用自動開閉装置
22 連結ロッド
23 ピン部材
24 揺動アーム
25 ロッド連結端部
26 作動部
26a,26b 接続部
27 回転軸
28 ピン部材
31 ケーブル
32 ガイドプレート
32a 案内面
32b 案内溝
33 ねじ部材
35 駆動ユニット
35a ケース体
36 電動モータ
37 出力軸
38 ドラム
41 アウターケース
42 アウターチューブ
43 スライドキャップ
44 固定板
45 スプリング

Claims (6)

  1. ヒンジを介して車体に開閉自在に装着される開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    一端が前記開閉部材に揺動自在に連結される連結ロッドと、
    前記連結ロッドの他端が揺動自在に連結されるロッド連結部と動力伝達要素が接続される作動部とを備える前記車体に揺動自在に支持される揺動アームと、
    前記動力伝達要素が掛け渡される駆動体と前記駆動体を回転駆動する駆動源とを備え、前記動力伝達要素を作動させることにより前記揺動アームを駆動する駆動手段とを有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記ロッド連結部と前記作動部との中間部において前記揺動アームが前記車体に回転自在に支持されることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記動力伝達要素の一端を揺動方向の一方側から前記作動部に接続し、前記動力伝達要素の他端を揺動方向の他方側から前記作動部に接続したことを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記作動部の移動軌跡に沿って湾曲する案内面を有する案内部材を前記車体に固定し、前記案内面に沿って前記動力伝達要素を作動させることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  5. 請求項4記載の車両用自動開閉装置において、前記案内部材と前記駆動手段との間に前記動力伝達要素を覆うアウターケースを設けたことを特徴とする車両用自動開閉装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記動力伝達要素はケーブルであり、前記駆動体は前記ケーブルが巻き付けられるドラムであることを特徴とする車両用自動開閉装置。

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