JP2005226385A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バックドアに揺動自在に連結される連結部材の振動を抑えて車両用自動開閉装置から発生する騒音を低減させることである。
【解決手段】 電動モータにより駆動される駆動ロッド41の作動力は、駆動ロッド41とバックドアとに揺動自在に連結される連結アーム43を介して伝達される。バックドアが開方向に作動するときには駆動ロッド41を介して連結アーム43に加えられる作動力は開側支持スライダ51,52に支持されてバックドアの開方向に変換され、バックドアが閉方向に作動するときには駆動ロッド41の作動力は閉側支持スライダ53と閉側支持ローラ54に支持されてバックドアの閉方向に変換される。また、開側支持スライダ51と閉側支持スライダ53は板ばね部材55,57により連結アーム43に押し付けられており、これにより連結アーム43のスライダ51,53間での振動が抑制される。
【選択図】 図4

Description

本発明はヒンジを介して車両に装着される開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置に関する。
従来から、自動車等の車両には、ドア、トランクリッド、バックドア等、ヒンジを介して車両に開閉自在に装着された開閉部材が随所に設けられている。特に、ワゴン車やワンボックス車等では、車両の後端部にバックドアを設けて車両後方からの荷物の積み卸し等を容易に行い得るようにしたものが多く見受けられる。
通常、このようなバックドアは開閉中心軸をほぼ水平として車両ルーフの後端部に固定されたヒンジを介して車両に装着されており、ヒンジの開閉中心軸を中心として上下方向に開閉するようになっている。この場合、バックドアは車両上方に大きく跳ね上げられることになるため、リフトゲートやリヤハッチなどとも呼ばれている。
ところが、このようなバックドアは大型で重い場合が多いため、特に、女性や子供ではその開閉を容易に行うことが困難な場合がある。特に、全開状態となったときにはバックドアは上方に大きく跳ね上げられることになるため、その操作はさらに困難となる。
そこで、ワンボックス車等のファミリーユースが増加している状況の下、女性や子供でも容易に開閉できるように、バックドアを自動的に開閉する自動開閉装置を搭載した車両が開発されている。このような自動開閉装置は運転席からバックドアを遠隔操作できるため、この利便性からも自動開閉装置の取り付け要請は少なくない。
このような自動開閉装置としては、たとえば特許文献1に示されるように、車両のルーフ内に電動モータ等を駆動源とするアクチュエータユニットを設け、このアクチュエータユニットの動力をリンク機構を介してバックドアに伝達してバックドアを開閉させるものが知られている。この場合、アクチュエータユニットは所謂ラックアンドピニオン式となっており、電動モータの出力はピニオンを介してラックの直線往復運動として出力される。また、ラックはピニオンの回転軸を中心として車両に対して揺動自在となっており、その移動方向が車両上下方向に傾斜可能となっている。一方、バックドアにはヒンジの回転支点を中心として湾曲する連結アームが固定されており、ラックはこの連結アームの他端にピン結合により連結されている。そして、電動モータが作動すると、ラックの直線往復動が連結アームを介してバックドアの開閉運動に変換されてバックドアが開閉動作するようになっている。
しかしながら、このような開閉装置では、連結アームはバックドアに固定されており、バックドアが開閉動作する際の荷重は連結アームの根本部分に集中的に加わるため、連結アームとバックドアとの固定強度を増加させる必要がある。そこで、連結アームをバックドアに揺動自在に連結して連結アームの根本部分への荷重の集中を防止するようにしたものが知られている。この場合、ラックに加えて連結アームも車両に対して揺動自在となるので、ラックの直線往復運動を連結アームを介してバックドアの開閉運動に変換させるためには、連結アームの移動方向がバックドアの開閉方向に応じた所定の方向に向くように連結アームを支持する必要がある。
そのため、公知とされた技術ではないが、アクチュエータユニット側において連結アームを挟んで対向する一対の支持部材とバックドア側において連結アームを挟んで対向する一対の支持部材とを設け、これらの支持部材により連結アームをバックドアの開閉方向に移動させるようにしたものがある。この場合、支持部材としては連結アームに対して摺動するスライダやローラ等が用いられ、連結アームに加えられる荷重はその作用方向に応じて所定の支持部材に支持され、これによりラックから連結アームに加えられる動力の作用方向が決定されて連結アームをバックドアの開閉方向に移動させるようになっている。
特開2001−280000号公報
このような開閉装置では、各支持部材はラックから連結アームに加えられる荷重を支持してラックからの動力の作用方向を変換させる機能を有するものであり、各支持部材と連結アームとの間には所定の隙間が設けられている。一方、電動モータが停止しているときであってもラックはピニオンとの間のバックラッシ分だけ移動可能であるため、連結アームはバックドア側の連結軸を中心として若干の揺動が可能な状態となっている。
そのため、バックドアを閉じた状態で車両に振動が生じたときには、連結アームがバックドアとの連結軸を中心として各支持部材の間で振動して、支持部材との衝突音などの騒音を生じることになっていた。
本発明の目的は、バックドアに揺動自在に連結される連結部材の振動を抑えて車両用自動開閉装置から発生する騒音を低減させることにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、ヒンジを介して車両に装着される開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、前記開閉部材に揺動自在に連結される連結部材と、前記車両に対して傾動自在に設けられ、前記連結部材に揺動自在に連結される出力部材と、前記出力部材を往復動させることにより、前記開閉部材を開閉方向に駆動する駆動源と、前記駆動源により前記開閉部材が開方向に駆動されるときに前記連結部材に加えられる荷重を支持して前記駆動源から加えられる作動力の作用方向を前記開閉部材の開方向に変換する開側支持部材と、前記駆動源により前記開閉部材が閉方向に駆動されるときに前記連結部材に加えられる荷重を支持して前記駆動源から加えられる作動力の作用方向を前記開閉部材の閉方向に変換する閉側支持部材と、前記開閉部材が全閉位置にあるときに前記連結部材を前記開側支持部材あるいは前記閉側支持部材に押し付ける押し付け部材とを有することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記連結部材を湾曲したアーム状に形成したことを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記駆動源側において前記連結部材に対して揺動方向の一方側に配置される第1の開側支持部材と、前記連結部材を挟んで前記第1の開側支持部材に対向する第1の閉側支持部材と、前記第1の開側支持部材より前記開閉部材側において前記連結部材に対して揺動方向の他方側に配置される第2の開側支持部材と、前記連結部材を挟んで前記第2の開側支持部材に対向する第2の閉側支持部材とを有することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記第1の開側支持部材あるいは前記第1の閉側支持部材の少なくともいずれか一方を前記連結部材に押し付けた状態で接触させることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記第1の開側支持部材あるいは前記第1の閉側支持部材の少なくともいずれか一方を前記車両に固定される板ばね部材により付勢された状態で前記連結部材に接触させたことを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記第1の閉側支持部材より駆動源側に前記押し付け部材を設け、前記押し付け部材により前記連結部材を前記第1の開側支持部材に押し付けることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記車両に固定される弾性体と前記弾性体の外側に填め込まれるリング部材とを前記押し付け部材に設け、前記開閉部材が全閉位置にあるときには前記弾性体が弾性変形した状態で前記リング部材が前記連結部材に接触することを特徴とする。
本発明によれば、開閉部材が全閉位置にあるときには連結部材は開側支持部材あるいは閉側支持部材に押し付けられた状態とされるので、連結部材が開側支持部材と閉側支持部材との間で振動することにより生じる衝突音等を抑制して、この車両用自動開閉装置の騒音を低減させることができる。
また、本発明によれば、駆動源側に配置された第1の開側支持部材あるいは第1の閉側支持部材の少なくともいずれか一方自体を連結部材に押し付けた状態で接触させるようにしたので、連結部材の振動を確実に抑制することができる。
さらに、本発明によれば、第1の閉側支持部材よりも駆動源側に押し付け部材を設けるようにしたので、連結部材は押し付け部材から加えられる押し付け力により確実に第1の開側支持部材に押し付けられることになる。したがって、連結部材の振動をより確実に抑制して、この車両用自動開閉装置の騒音を確実に低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を備えた車両の後端部を示す側面図であり、図2は図1に示す車両の要部を示す断面図である。
図1、図2に示すように、車両11の後端部には開閉部材としてのバックドア12が設けられている。このバックドア12は車両11のルーフ13の後端部に取り付けられたヒンジ14を介して車両11に装着されており、ヒンジ14の開閉中心軸14aを中心として図2中に実線で示す全閉位置と図2中に2点鎖線で示す全開位置との間の約90度の範囲で上下方向に開閉自在となっている。
また、車両11とバックドア12との間にはバックドア12の開閉動作を補助するガスステー15が装着されている。ガスステー15はバックドア12がほぼ中間開度となったときにその付勢力がバックドア12の自重と釣り合ってバックドア12を中間位置に保持するとともに、バックドア12の開度が中間開度より全開位置側となったときにはバックドア12を開方向に付勢し、中間位置より全閉位置側となったときには付勢力がバックドア12の自重を下回ってバックドア12の閉動作に合わせて縮むようになっている。なお、このガスステー15は設けられていなくてもよい。
この車両11には車両用自動開閉装置21(以下、開閉装置21とする。)が設けられており、この開閉装置21によりバックドア12を自動的に開閉することができるようになっている。
図3は図2に示す車両用自動開閉装置の詳細を示す上面図である。この開閉装置21はアクチュエータユニット22とリンク機構23とを有しており、アクチュエータユニット22は取り付けブラケット24を介して車両11のルーフ13の内部に固定されている。
アクチュエータユニット22は取り付けブラケット24に固定されるベース25を有しており、このベース25には駆動ユニット26が取り付けられている。駆動ユニット26は駆動源としての電動モータ27を備えており、この電動モータ27の回転を減速機28により所定の回転数にまで減速して出力軸29から出力するようになっている。この電動モータ27としては所謂ブラシ付き直流モータが用いられており、その作動制御は図示しない制御装置により行われるようになっている。制御装置としてはCPUやメモリ等を備えた所謂マイクロコンピュータとしての機能を有するものが用いられ、車室内等に設けられた図示しないバックドア開閉スイッチ等からの指令信号にしたがって電動モータ27に制御電流を出力して電動モータ27を正逆方向に作動させるようになっている。なお、電動モータ27としてはブラシ付き直流モータに限らず、たとえばブラシレスモータ等を用いるようにしてもよい。
また、駆動ユニット26には図示しない摩擦式の電磁クラッチが設けられており、この電磁クラッチにより電動モータ27と出力軸29との間の動力伝達を断続することができるようになっている。これにより、バックドア12が手動で開閉操作される際には電磁クラッチを動力遮断状態に切り替えて、バックドア12を手動で開閉操作する際の操作力を低減させることができる。なお、摩擦式の電磁クラッチに換えて他の形式のクラッチ機構を用いるようにしてもよい。
ベース25には軸方向を車両前後方向に向けてガイドレール31が固定されており、このガイドレール31にはスライダ32を介してラック33が装着されている。スライダ32はガイドレール31に沿って移動自在となっており、これによりラック33は車両前後方向に向けて直線往復動自在となっている。また、出力軸29にはピニオン34が固定されており、ラック33に形成されたラック歯33aはピニオン34に噛み合わされている。これにより、電動モータ27が作動するとピニオン34が回転してラック33は車両前後方向に直線往復運動するようになっている。つまり、このアクチュエータユニット22は所謂ラックアンドピニオン式となっている。
また、ラック33には車両前後方向に延びる案内溝33bが形成されており、この案内溝33bにはベース25に回転自在に支持された案内ピン35が挿通されている。これにより、ラック33とピニオン34の間隔が案内ピン35により保持されてラック33とピニオン34とが確実に噛み合いうようになっている。
スライダ32には出力部材としての駆動ロッド41の一端がピン部材42により車両上下方向に揺動自在に連結されている。つまり、駆動ロッド41はラック33に揺動自在に連結されることにより車両11に対して傾動自在となっている。そして、電動モータ27が作動すると、駆動ロッド41はラック33と共に電動モータ27に駆動されて車両前後方向に往復動するようになっている。
一方、リンク機構23は連結部材としての連結アーム43を備えており、アクチュエータユニット22が出力する動力は駆動ロッド41と連結アーム43とを介してバックドアの開閉運動に変換されるようになっている。
図4は図3に示すA−A線に沿う断面図であり、図5は図4に示すリンク機構の詳細を示す斜視図である。なお、図4、図5にはバックドア12が全閉位置にあるときのリンク機構23の状態が示されている。
図4に示すように、連結アーム43はヒンジ14の開閉中心軸14a回りに湾曲するアーム状に形成されており、図5から解るように、その断面は開閉中心軸14aの軸方向に垂直な面を有する基部43aと基部43aに対して直角に曲がるフランジ部43bとを備えたほぼL字形状となっている。
連結アーム43の一端は基部43aにおいてヒンジブラケット44を介してバックドアに連結されている。図2に示すように、ヒンジブラケット44はバックドアに固定されており、つまり、連結アーム43はヒンジブラケット44の揺動軸44aを中心としてバックドア12に対して車両上下方向に揺動自在に連結されている。なお、図2に示すように、ヒンジブラケット44の揺動軸44aはヒンジ14の開閉中心軸14aに対して径方向に所定距離だけ離れて配置されている。また、連結アーム43の他端は基部43aにおいて駆動ロッド41の他端にピン部材45により連結されている。つまり、連結アーム43と駆動ロッド41はピン部材45を中心として互いに車両上下方向に揺動自在に連結されている。これにより、電動モータ27が作動して駆動ロッド41が往復動すると、その動力は連結アーム43を介してバックドア12に伝達される。つまり、電動モータ27により駆動ロッド41を往復動させることによりバックドア12が開閉方向に駆動されるようになっている。
図4、図5に示すように、リンク機構23には一対の開側支持スライダ51,52と閉側支持スライダ53および閉側支持ローラ54が設けられており、これらの部材により連結アーム43の揺動軸44a回りの荷重を支持して連結アーム43の移動方向を支持するようにしている。
第1の開側支持部材としての開側支持スライダ51はバックドア12が全閉位置にあるときの連結アーム43に対して、電動モータ27側つまり車両前方側であり、且つ、フランジ部43bに対して揺動方向の一方側つまり連結アーム43の内周側に配置されている。この開側支持スライダ51は低摩擦樹脂材からなり、板ばね部材55の一端に取り付けられており、この板ばね部材55の他端はステー56と取り付けブラケット24とを介して車両11に固定されている。これにより、押し付け部材としての開側支持スライダ51は板ばね部材55のばね力により連結アーム43を車両下方側に付勢した状態つまり押し付けた状態でフランジ部43bに接触するようになっている。また、ステー56には開側支持スライダ51の背面側に対向する制限壁56aが設けられており、開側支持スライダ51はこの制限壁56aにより連結アーム43から離れる方向の移動ストロークが制限されるようになっている。そして、バックドア12がアクチュエータユニット22により開方向に駆動されるときであって、駆動ロッド41の軸方向(ピン部材42とピン部材45とを通る直線方向)に対して連結アーム43をバックドア12に連結する揺動軸44aが車両下方側にあるときには、開側支持スライダ51は制限壁56aに支持された状態となって連結アーム43に加えられる荷重を支持するようになっている。これにより、電動モータ27が開方向に作動するときには駆動ロッド41を介して連結アーム43に加えられる作動力の作用方向は開側支持スライダ51によりバックドア12の開方向に変換される。
一方、第1の閉側支持部材としての閉側支持スライダ53はフランジ部43bに対して外周側に配置されており、連結アーム43のフランジ部43bを挟んで開側支持スライダ51と対向している。この閉側支持スライダ53も低摩擦樹脂材からなり、板ばね部材57の一端に取り付けられており、この板ばね部材57の他端はステー56を介して車両11に固定されている。これにより、押し付け部材としての閉側支持スライダ53は板ばね部材57のばね力により連結アーム43を車両上方側に付勢した状態つまり押し付けた状態でフランジ部43bに接触するようになっている。また、ステー56には閉側支持スライダ53の背面側に対向する制限壁56bが設けられており、閉側支持スライダ53はこの制限壁56bにより連結アーム43から離れる方向の移動ストロークが制限されるようになっている。なお、符号58は制限壁56bに取り付けられたスペーサであり、このスペーサ58により制限壁56bによる閉側支持スライダ53の移動ストロークを調整できるようになっている。そして、バックドア12がアクチュエータユニット22により閉方向に駆動されるときであって、駆動ロッド41の軸方向に対して揺動軸44aが車両下方側にあるときには、閉側支持スライダ53はスペーサ58を介して制限壁56bに支持された状態となって連結アーム43に加えられる荷重を支持するようになっている。これにより、電動モータ27が閉方向に作動したときには駆動ロッド41を介して連結アーム43に加えられる作動力の作用方向は閉側支持スライダ53によりバックドアの閉方向に変換される。
このように、連結アーム43を挟んで対向する開側支持スライダ51と閉側支持スライダ53は、バックドア12が全閉位置にあるときには、それぞれ板ばね部材55,57のばね力により連結アーム43を他方のスライダ側に押し付けるようになっている。つまり、連結アーム43は開側支持スライダ51により閉側支持スライダ53に押し付けられるとともに閉側支持スライダ53により開側支持スライダ51に押し付けられており、これにより、バックドア12が全閉位置にあるときには連結アーム43は各スライダ51,53の間に挟み込まれた状態でスライダ51,53が共に制限壁56a,56bに支持されない中立位置に保持されることになる。
第2の開側支持部材としての開側支持スライダ52は低摩擦樹脂材からなり、開側支持スライダ51よりバックドア12側においてフランジ部43bに対して揺動方向の他方側つまり外周側に配置されており、取り付けブラケット24に固定されたプレート61の取り付け部61aを介して車両11に固定されている。そして、バックドア12がアクチュエータユニット22により開方向に駆動されるときであって、駆動ロッド41の軸方向に対して揺動軸44aが車両上方側にあるときには、開側支持スライダ52は連結アーム43に加えられる荷重を支持するようになっている。これにより、電動モータ27が開方向に作動しているときに駆動ロッド41を介して電動モータ27から連結アーム43に加えられる作動力の作用方向が車両上下方向に反転した場合であっても、その作動力は開側支持スライダ52によりバックドア12の開方向に変換される。
つまり、バックドア12が電動モータ27により駆動されて全閉位置から全開位置に向けて開動作する際には、駆動ロッド41を介して連結アーム43に加えられる作動力の方向は駆動ロッド41の軸方向と連結アーム43の軸方向(ピン部材45と揺動軸44aとを結ぶ直線方向)とが一致したときを境に連結アーム43を揺動軸回りに車両上方側に回転させる方向から車両下方側に回転させる方向へと反転されることになるので、これに合わせて連結アーム43の荷重を支持するために開側支持スライダ51,52をフランジ部43bの内周側と外周側とに分けて設けているのである。
一方、第2の閉側支持部材としての閉側支持ローラ54は金属材からなり、フランジ部43bに対して内周側に配置されており、連結アーム43のフランジ部43bを挟んで開側支持スライダ52と対向している。閉側支持ローラ54はプレート61に設けられた回転軸62に回転自在に支持されており、これにより、閉側支持ローラ54は連結アーム43に対して回転自在となっている。そして、バックドア12がアクチュエータユニット22により閉方向に駆動されるときであって、駆動ロッド41の軸方向に対して揺動軸44aが車両上方側にあるときには、閉側支持ローラ54は連結アーム43に加えられる荷重を支持するようになっている。また、閉側支持ローラ54のローラ表面には連結アーム43の支持を効率的に行うためにゴム材が取り付けられている。これにより、電動モータ27が閉方向に作動しているときに駆動ロッド41を介して電動モータ27から連結アーム43に加えられる作動力の作用方向が車両上下方向に反転した場合であっても、その作動力は閉側支持ローラ54によりバックドア12の閉方向に変換される。
つまり、バックドア12が電動モータ27により駆動されて全開位置から全閉位置に向けて閉動作する際には、駆動ロッド41を介して連結アーム43に加えられる作動力の方向は駆動ロッド41の軸方向と連結アーム43の軸方向とが一致したときを境に連結アーム43を揺動軸回りに車両上方側に回転させる方向から車両下方側に回転させる方向へと反転されることになるので、これに合わせて連結アーム43の荷重を支持するために閉側支持スライダ53と閉側支持ローラ54とをフランジ部43bの外周側と内周側とに分けて設けているのである。
開側支持スライダ52と閉側支持ローラ54との間隔は連結アーム43のフランジ部43bの厚みよりも若干大きくされており、連結アーム43は開側支持スライダ52と閉側支持ローラ54との間において揺動軸44aを中心として車両上下方向に若干移動可能となっている。これは、これらのスライダ51〜53やローラ54は連結アーム43の荷重を支持してその作動方向を決定するものであり、常時、連結アーム43に接触して連結アーム43の移動を案内するものではないからである。
図6は図3に示すB−B線に沿う断面図であり、駆動ロッド41と連結アーム43との連結部分にはピン部材45に支持された状態で円筒状のサポータ63が取り付けられており、このサポータ63が取り付けブラケット24に形成されたサポート面24aに摺接することにより連結アーム43の車幅方向への移動が規制されるようになっている。
図7(a)〜(c)は、それぞれバックドアが開動作する際のリンク機構の作動状態を示す説明図であり、図8(a)〜(c)は、それぞれバックドアが閉動作する際のリンク機構の作動状態を示す説明図である。以下に、図7、図8に基づいて、このリンク機構23の作動について説明する。
図7(a)に示すように、連結アーム43がバックドア12を全閉位置とする位置にあるときに図示しないバックドア開閉スイッチの開側が操作されると、電動モータ27が作動して駆動ロッド41がバックドア12側に向けて移動する。駆動ロッド41が作動すると、連結アーム43は駆動ロッド41を介して伝達される電動モータ27の作動力F0により揺動軸44aを中心として車両上方側に回転され、これにより開側支持スライダ51は板ばね部材55の付勢力に抗して制限壁56aに当接する位置まで移動する。そして、開側支持スライダ51が制限壁56aに当接すると、作動力F0はバックドア12の開方向に向く作動力F1と開側支持スライダ51により支持される荷重F2とに分解される。つまり、駆動ロッド41から連結アーム43に作動力F0が加えられると、連結アーム43に加えられる荷重F2が開側支持スライダ51に支持されることにより、連結アーム43に加えられる電動モータ27の作動力F0はバックドア12の開方向に向く作動力F1に変換される。したがって、連結アーム43は電動モータ27によりヒンジ14の開閉中心軸14a回りに駆動され、開側支持スライダ51に対して摺動しながらバックドア12を開動作させる。
次いで、図7(b)に示すように、バックドア12が所定の開度まで開くと、駆動ロッド41が連結アーム43に加える作動力F0が生じる荷重F2の方向が揺動軸44aを中心として車両下方側に連結アーム43を回転させる方向に反転し、連結アーム43は揺動軸44aを中心として車両下方側に回転して荷重F2は閉側支持スライダ53により支持される。そして、連結アーム43に加えられる電動モータ27の作動力F0は開側支持スライダ52によりバックドア12の開方向に向く作動力F1に変換され、連結アーム43は開側支持スライダ52に対して摺動しながらバックドア12をさらに開動作させる。なお、このとき閉側支持スライダ53も連結アーム43に接触して荷重F2を支持するようになっているが、支持しないようにしてもよい。
そして、バックドア12が全開位置となったときには、電動モータ27が停止してバックドア12の開動作が終了する。このとき、図7(c)に示すように、駆動ロッド41からの作動力F0はバックドア12に対する制動力として連結アーム43に加えられ、また、バックドア12はガスステー15の付勢力F3により開方向に付勢された状態で全開位置に保持されるので、連結アーム43は駆動ロッド41からの作動力F0とガスステー15の付勢力F3とによる荷重F2が閉側支持ローラ54に支持された状態で停止する。
このように、バックドア12が電動モータ27により駆動されて開方向に移動する際には、連結アーム43に加えられる揺動軸44a回りの荷重F2が開側支持スライダ51,52に支持されることにより、電動モータ27の作動力F0がバックドア12の開方向に向く作動力F1に変換されてバックドア12の開動作が行われる。
一方、バックドア12が電動モータ27により駆動されて全開位置から全閉位置に向けて閉方向に移動する際には、まず、図8(a)に示すように、駆動ロッド41がバックドア12から離れる方向に移動し、これに伴って連結アーム43は揺動軸44aを中心として車両上方側に回転される。そして、連結アーム43に加えられる荷重F2が閉側支持ローラ54により支持され、これにより駆動ロッド41を介して連結アーム43に加えられる電動モータ27の作動力F0はバックドア12の閉方向に向く作動力F1に変換される。したがって、連結アーム43は電動モータ27によりヒンジ14の開閉中心軸14a回りに駆動され、閉側支持ローラ54を回転させながらバックドア12を閉動作させる。
次いで、図8(b)に示すように、バックドア12が所定の開度以下まで閉じると連結アーム43は開側支持スライダ51と閉側支持スライダ53との間に挟み込まれる。このとき、各スライダ51,53はバックドア12側に向けて互いの間隔を広げるように湾曲した形状に形成されているので、連結アーム43のフランジ部43bを容易にスライダ51,53の間に挟み込むことができる。
次いで、図8(c)に示すように、バックドア12の開度が所定開度以下となったときには駆動ロッド41が連結アーム43に加える作動力F0が生じる荷重F2の方向が揺動軸44aを中心として車両下方側に連結アーム43を回転させる方向に反転し、閉側支持スライダ53は連結アーム43により押されて制限壁56bに当接する。そして、閉側支持スライダ53が制限壁56bに当接すると、連結アーム43に加えられる荷重F2が閉側支持スライダ53により支持され、これにより駆動ロッド41を介して連結アーム43に加えられる電動モータ27の作動力F0はバックドア12の閉方向に向く作動力F1に変換される。したがって、連結アーム43は電動モータ27によりヒンジ14の開閉中心軸14a回りに駆動され、閉側支持スライダ53に対して摺動しながらバックドア12をさらに閉動作させる。そして、バックドア12が全閉位置となったときには、電動モータ27が停止してバックドア12の閉動作が終了する。
このように、バックドア12が電動モータ27により駆動されて閉方向に移動する際には、連結アーム43に加えられる揺動軸44a回りの荷重F2が閉側支持スライダ53や閉側支持ローラ54に支持されることにより、電動モータ27の作動力F0がバックドア12の閉方向に向く作動力F1に変換されてバックドア12の閉動作が行われる。
ところで、この開閉装置21では、バックドア12が全閉位置にあるときには開側支持スライダ51と閉側支持スライダ53は連結アーム43に押し付けられているので、車両11が走行中等であっても連結アーム43がスライダ51,53間で振動してスライダ51,53との打音等の騒音を生じることがない。つまり、連結アーム43は一端においてバックドア12に揺動自在に連結されるとともに他端において駆動ロッド41に揺動自在に連結されており、連結アーム43はバックドア12が全閉位置にあるときにはラック33のラック歯33aとピニオン34との噛合いのバックラッシの分だけ揺動軸44aを中心として車両上下方向に移動可能であるが、各スライダ51,53は板ばね部材55,57により連結アーム43に付勢された状態で接触しているので連結アーム43がスライダ51,53間で振動するのが防止されるのである。
なお、図示する場合では、スライダ51,53をともに板ばね部材55,57により付勢して連結アーム43を中立位置に保持するようにしているが、これに限らず、たとえば、いずれか一方のスライダ51,53を付勢する板ばね部材55,57のばね力を他方のスライダ51,53を付勢する板ばね部材55,57のばね力より大きく設定して、一方のスライダ51,53により他方のスライダ51,53が制限壁56a,56bに支持されるように連結アーム43を押し付けるようにしたり、いずれか一方のスライダ51,53のみを板ばね部材55,57により付勢して連結アーム43を他方のスライダ51,53に押し付けるようにしたりしてもよい。これらの場合にあっても、連結アーム43はスライダ51,53に押し付けられた状態とされるので、連結アーム43のスライダ51,53間における振動が抑制される。
このように、この開閉装置21では、バックドア12が全閉位置にあるときには連結アーム43は開側支持スライダ51と閉側支持スライダ53とに押し付けられているので、連結アーム43のスライダ51,53間での振動を抑制することができる。したがって、連結アーム43がスライダ51,53間で振動して生じる打音等の騒音を低減させることができる。
図9は図4に示すリンク機構の変形例を示す断面図であり、図9においては前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
図9に示すリンク機構71では、開側支持スライダ51と閉側支持スライダ53は連結アーム43を挟んで対向した状態でステー56つまり車両11に固定されている。連結アーム43のフランジ部43bと各スライダ51,53との間には若干の隙間が設けられており、つまり、連結アーム43はこれらのスライダ51,53によっては付勢されていない。
一方、リンク機構71は閉側支持スライダ53より電動モータ27側においてフランジ部43bに対して外周側から接触する押し付け部材72が設けられている。この押し付け部材72は断面円形の弾性体73(たとえばゴム)と樹脂により円筒状に形成されたリング部材74とを有しており、リング部材74は弾性体73の外周に填め込まれて固定されている。また、弾性体73はステー56に設けられた支持突起56cに支持されることにより車両11に固定されている。
そして、バックドア12が全閉位置となったときには、連結アーム43のフランジ部43bはリング部材74の外周面に弾性体73を弾性変形させた状態で接触するようになっている。これにより、バックドア12が全閉位置となったときの連結アーム43は、弾性体73の弾性力により揺動軸44aを中心として車両上方側に付勢され、これにより連結アーム43は開側支持スライダ51に押し付けられた状態とされている。また、押し付け部材72の外形は円筒状に形成されているので、バックドア12が開いて連結アーム43が押し付け部材72から離れた場合であっても、再度バックドア12が全閉位置まで閉じられるときには連結アーム43のフランジ部43bはリング部材74の外面に案内されて滑らかに押し付け部材72に係合することができる。
なお、図示する場合には、押し付け部材72は支持突起56cに固定された状態とされており、バックドア12が開閉方向に移動する際には連結アーム43はリング部材74の外周を摺動するようになっているが、これに限らず、押し付け部材72をステー56に回転自在に取り付けるようにしてもよい。また、押し付け部材72により付勢された連結アーム43は開側支持スライダ51に押し付けられるようになっているが、これに限らず、たとえば連結アーム43を閉側支持ローラ54に押し付けたり、開側支持スライダ51と閉側支持ローラ54の両方に同時に押し付けたりしてもよい。さらに、図示する場合には、押し付け部材72は弾性体73の弾性力により揺動軸44aを中心として車両上方側に連結アーム43を付勢するようになっているが、これに限らず、押し付け部材72をフランジ部43bの内周側に設けて揺動軸44aを中心として車両下方側に連結アーム43を付勢して、連結アーム43を閉側支持スライダ53や開側支持スライダ52、あるいはこれら両方のスライダ52,53に同時に押し付けるようにしてもよい。
このように、このリンク機構71では、バックドア12が全閉位置にあるときには連結アーム43は押し付け部材72により開側支持スライダ51に押し付けられるので、バックドア12が全閉位置にあるときに連結アーム43がスライダ51,53間で振動して生じる打音等の騒音を低減させることができる。
また、押し付け部材72は閉側支持スライダ53に対して電動モータ27側に設けられているので、連結アーム43を確実に開側支持スライダ51に押し付けることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態においては、開閉部材は車両11の後端部に上下方向に開閉自在に装着されたバックドア12とされているが、これに限らず、横開きのドアなど他の開閉部材としてもよい。
また、前記実施の形態においては、アクチュエータユニット22は車両11のルーフ13の内部に固定されているが、これに限らず、車両11のピラーの内部に配置するようにしてもよい。この場合、ラック33は車両11に対して略上下方向に往復動自在に設けるようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、ラック33の直線往復運動を駆動ロッド41を介して連結アーム43に伝達するようにしているが、これに限らず、たとえばラック33をピニオン34が固定される出力軸29を中心として揺動自在に設け、連結アーム43をラック33に直接、揺動自在に連結するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、車両11とバックドア12との間にはガスステー15が装着されているが、これは車種等に応じて適宜設定される部品であるため、本発明が適用される車種としては、油圧式のステーを設けたものや、装着しないようなものであってもよい。
さらに、前記実施の形態においては、第2の閉側支持部材として金属製のローラ54を用いているが、これに限定されることなく、他の開側支持部材や閉側支持部材のような低摩擦樹脂材からなるスライダ等を用いてもよい。
さらに、各支持部材51〜54の形状や材質についても、本実施の形態のものに限られることはなく、連結アーム43の長さや形状、また、車種やバックドア12の重量等に応じて適宜設定されるものである。
本発明の一実施の形態である車両用自動開閉装置を備えた車両の後端部を示す側面図である。 図1に示す車両の要部を示す断面図である。 図2に示す車両用自動開閉装置の詳細を示す上面図である。 図3に示すA−A線に沿う断面図である。 図4に示すリンク機構の詳細を示す斜視図である。 図3に示すB−B線に沿う断面図である。 (a)〜(c)は、それぞれバックドアが開動作する際のリンク機構の作動状態を示す説明図である。 (a)〜(c)は、それぞれバックドアが閉動作する際のリンク機構の作動状態を示す説明図である。 図4に示すリンク機構の変形例を示す断面図である。
符号の説明
11 車両
12 バックドア
13 ルーフ
14 ヒンジ
14a 開閉中心軸
15 ガスステー
21 車両用自動開閉装置
22 アクチュエータユニット
23 リンク機構
24 取り付けブラケット
24a サポート面
25 ベース
26 駆動ユニット
27 電動モータ(駆動源)
28 減速機
29 出力軸
31 ガイドレール
32 スライダ
33 ラック
33a ラック歯
33b 案内溝
34 ピニオン
35 案内ピン
41 駆動ロッド(出力部材)
42 ピン部材
43 連結アーム(連結部材)
43a 基部
43b フランジ部
44 ヒンジブラケット
44a 揺動軸
45 ピン部材
51 開側支持スライダ(第1の開側支持部材、押し付け部材)
52 開側支持スライダ(第2の開側支持部材)
53 閉側支持スライダ(第1の閉側支持部材、押し付け部材)
54 閉側支持ローラ(第2の閉側支持部材)
55 板ばね部材
56 ステー
56a,56b 制限壁
56c 支持突起
57 板ばね部材
58 スペーサ
61 プレート
61a 取り付け部
62 回転軸
63 サポータ
71 リンク機構
72 押し付け部材
73 弾性体
74 リング部材
0 ,F1 作動力
2 荷重
3 付勢力

Claims (7)

  1. ヒンジを介して車両に装着される開閉部材を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
    前記開閉部材に揺動自在に連結される連結部材と、
    前記車両に対して傾動自在に設けられ、前記連結部材に揺動自在に連結される出力部材と、
    前記出力部材を往復動させることにより、前記開閉部材を開閉方向に駆動する駆動源と、
    前記駆動源により前記開閉部材が開方向に駆動されるときに前記連結部材に加えられる荷重を支持して前記駆動源から加えられる作動力の作用方向を前記開閉部材の開方向に変換する開側支持部材と、
    前記駆動源により前記開閉部材が閉方向に駆動されるときに前記連結部材に加えられる荷重を支持して前記駆動源から加えられる作動力の作用方向を前記開閉部材の閉方向に変換する閉側支持部材と、
    前記開閉部材が全閉位置にあるときに前記連結部材を前記開側支持部材あるいは前記閉側支持部材に押し付ける押し付け部材とを有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  2. 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記連結部材を湾曲したアーム状に形成したことを特徴とする車両用自動開閉装置。
  3. 請求項1または2記載の車両用自動開閉装置において、前記駆動源側において前記連結部材に対して揺動方向の一方側に配置される第1の開側支持部材と、前記連結部材を挟んで前記第1の開側支持部材に対向する第1の閉側支持部材と、前記第1の開側支持部材より前記開閉部材側において前記連結部材に対して揺動方向の他方側に配置される第2の開側支持部材と、前記連結部材を挟んで前記第2の開側支持部材に対向する第2の閉側支持部材とを有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
  4. 請求項3記載の車両用自動開閉装置において、前記第1の開側支持部材あるいは前記第1の閉側支持部材の少なくともいずれか一方を前記連結部材に押し付けた状態で接触させることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  5. 請求項4記載の車両用自動開閉装置において、前記第1の開側支持部材あるいは前記第1の閉側支持部材の少なくともいずれか一方を前記車両に固定される板ばね部材により付勢された状態で前記連結部材に接触させたことを特徴とする車両用自動開閉装置。
  6. 請求項3記載の車両用自動開閉装置において、前記第1の閉側支持部材より駆動源側に前記押し付け部材を設け、前記押し付け部材により前記連結部材を前記第1の開側支持部材に押し付けることを特徴とする車両用自動開閉装置。
  7. 請求項6記載の車両用自動開閉装置において、前記車両に固定される弾性体と前記弾性体の外側に填め込まれるリング部材とを前記押し付け部材に設け、前記開閉部材が全閉位置にあるときには前記弾性体が弾性変形した状態で前記リング部材が前記連結部材に接触することを特徴とする車両用自動開閉装置。

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