JP2004254652A - 釣竿 - Google Patents
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Abstract
【課題】釣糸ガイドの耐久性が向上し且つ種々の釣りの状況にも対応し得る釣糸ガイドを有する釣竿を提供する。
【解決手段】この釣竿の中竿3の穂先側の周面には釣糸ガイド群10が備えられている。この釣糸ガイド群10は、周方向に変位して配置される複数の釣糸ガイド11からなり、個々の釣糸ガイド11は金属線材を略U字型に折り曲げて形成されたものである。釣人は、任意の釣糸ガイド11を選択して、ここに釣糸を挿通させて、釣りをおこなう。
【選択図】 図1
【解決手段】この釣竿の中竿3の穂先側の周面には釣糸ガイド群10が備えられている。この釣糸ガイド群10は、周方向に変位して配置される複数の釣糸ガイド11からなり、個々の釣糸ガイド11は金属線材を略U字型に折り曲げて形成されたものである。釣人は、任意の釣糸ガイド11を選択して、ここに釣糸を挿通させて、釣りをおこなう。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、竿体の外周面に釣糸ガイドが配置されている釣竿に関する。特に、一般に「Uガイド」と呼ばれている、比較的小さな屈曲自在な金属線材からなる釣糸ガイドを有する釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
魚釣りに用いる釣竿の竿体の外周面には、リールと穂先側との間で釣糸を支持しつつ案内する釣糸ガイドが設けられている。この釣糸ガイドには、金属板などを打ち抜き所定の形状に加工したものがある。この種の釣糸ガイドは、金属板などからなるガイド本体にセラミックスなどの硬質部材からなるリングをはめ込み、ガイド本体を竿体の周面に巻糸などで固定するタイプのものである。また、他種の釣糸ガイドとして「Uガイド」と呼ばれるタイプのものもある。この「Uガイド」は、略U字状に金属線材を折り曲げ、その両端を竿体周面に当接させ、巻糸などで竿体周面に固定したものである。折り曲げられた金属線材自体が釣糸を案内する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような「Uガイド」は、竿体周面から竿体の軸方向に対して斜め方向に低く起立して極力小さく設計されており、いわゆる「糸ふけ」が生じ難く、糸絡みも生じ難いので、広く用いられている。また、「Uガイド」を構成する金属線材はステンレス合金など比較的屈曲性を有するものが採用されており、釣人が任意に線材の起立方向を調整し、釣りの状況に対応できることもメリットとされている。
【0004】
しかし、一方で「Uガイド」は、直接金属線材で釣糸を案内しておりセラミックスなどの硬質リングを備えるものではないので耐久性に乏しい。このため、通常、1〜2シーズン毎に「Uガイド」自体を交換せざるをえない。
また、「Uガイド」はその角度を任意に調整し得るとしても、その大きさ自体が変化するものではなく、必ずしも様々な釣りの状況に対応し得るものでものない。
【0005】
本発明の課題は、釣糸ガイドの耐久性が向上し且つ種々の釣りの状況にも対応し得る釣糸ガイドを有する釣竿を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1の釣竿は、魚釣りに用いるであって、竿体と、竿体の周面に配置された釣糸を案内するための釣糸ガイド群とを備える。この釣糸ガイド群は、竿体の軸方向の一定の位置に於いて周方向に変位して配置される複数の釣糸ガイドからなり、釣糸ガイドは金属線材を略U字型に折り曲げて形成されたものである。
【0007】
この釣竿では、竿体に装着したリールより導出されてくる釣糸が釣糸ガイドのU字型に折り曲げられた部分を挿通する。そして、釣糸ガイドがこの釣糸を支持して案内する。釣人は周方向に変位して複数配置される釣糸ガイドの中から任意の釣糸ガイドを選択し、これを利用する。複数の釣糸ガイドを順次利用することで、耐久寿命が長くなる。
【0008】
なお、この種の釣糸ガイド(Uガイド)が装着される釣竿の多くは、複数の竿体が振出形式に連結されたタイプのものである。即ち、この種の釣糸ガイドは竿体周面から竿体の軸方向に対して斜め方向に低く起立して極力小さく設計されており、小径の竿体を竿元側の大径の竿体内に釣糸ガイド共に収納できる。この際、やむを得ず、釣糸ガイドが大径の竿体の内周面に接触してしまい、小径の竿体の外周面と大径の竿体内周面との摩耗が生じる。つまり、旧来の釣糸ガイドが軸方向の一定の箇所に1つのみしか配置されていない釣竿では、小径の竿体の1つの釣糸ガイドが障害物となり、小径の竿体の1つの釣糸ガイドが配置された周方向位置の反対側の外周面ばかりが大径の竿体の内周面と繰り返し接触して摩耗するのである(図5参照)。
【0009】
この釣竿のように釣糸ガイドが周方向に複数配置されていると、このような一カ所のみの竿体同士の接触摩耗が生じず、竿体自体の耐久性も向上する。
発明2の釣竿は、発明1の釣竿であり、釣糸ガイド群を構成する釣糸ガイドは、竿体の軸方向の一定の位置に於いて周方向に等間隔に変位して2〜4個配置されている。
【0010】
釣人は、2〜4個の釣糸ガイドの中から任意の釣糸ガイドを選択して釣りをおこなう。
発明3の釣竿は、発明2の釣竿であり、釣糸ガイドはそれぞれ大きさが異なる。
釣人は、釣りの状況に応じて、大きさの異なる釣糸ガイドの中から任意の釣糸ガイドを選択して釣糸を挿通し、釣りをおこなう。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1実施形態を採用した釣竿は、図1に示すように、元竿1と、その穂先側に順次振出形式で連結される、元上竿2,中竿3,穂先竿4とからなる。各竿体は、先細りテーパの施された筒状体であり、穂先側に位置する竿体から順次竿元側の竿体内に収納自在である。元竿1の周面には、リール(図示せず)を脱着自在に装着可能なリールシート5が取り付けられており、穂先側端部周面には元竿用の釣糸ガイド7が装着されている。また、元上竿2,中竿3の穂先側端部の周面には後述の釣糸ガイド群10が装着されている。さらに、穂先竿4の周面にも軸方向に間隔を隔てて複数の釣糸ガイド群10が装着され、穂先竿4の穂先側端部にはトップガイド6が取り付けられている。
【0012】
次に、釣糸ガイド10群につき、中竿3を例にして説明する。
図2及び図3に示すように、釣竿ガイド10群は、中竿3の穂先側端部の外周面に固定される4つの釣糸ガイド11部材からなる。4つの釣糸ガイド11が周方向に於いて等間隔に変位しつつ配置され、巻糸12で中竿3の周面に固定されている。
【0013】
釣糸ガイド11は、ステンレスの線材からなり、この線材をその長手方向中央付近において略U字型に湾曲させたものである。線材の長手方向両端を中竿3の周面に当接させた上で、U字型部分が穂先側に位置するようにして、巻糸12を巻き付けて中竿3の周面に固定される。U字型に折り曲げられた部分は中竿3の周面より穂先側斜め方向に起立するように屈曲させる。この線材はステンレス素材からなり、この起立する角度は任意に調整可能である。
【0014】
釣糸ガイド11は、上述のように周方向に離れて4つのものが配置されている。4つのそれぞれの釣糸ガイド11は同種のものである。4つの釣糸ガイド11を並べて配置した上で、4つの釣糸ガイド11をまとめて巻糸12で中竿3の周面に固定している。この巻糸12に関しては、巻回後に合成樹脂等でコーティングしてもよい。この4つの釣糸ガイド11の中の任意の釣糸ガイド11の線材をリールからの釣糸が挿通することになる。
【0015】
なお、この釣糸ガイド群10に関しては、元上竿2や穂先竿4についても同様である。上述のように、4つの釣糸ガイド11の中の任意の釣糸ガイド11に釣糸を挿通させるため、それぞれの竿体において周方向の位置調整が必要となる。このため、各竿体の連結部分の周面に周方向の位置合わせのためのマーキング等を施しておく。
【0016】
また、穂先竿4の穂先側にはトップガイド6が装着される。このトップガイド6は合成樹脂若しくは金属等のガイド本体にセラミックスなどの硬質のガイドリングをはめ込んだタイプのものである。トップガイド6は1つであるが、上述のように竿体を周方向の任意の位置で使用するため、トップガイド6は周方向の任意に位置に於いて固定できるようになっている。例えば、トップガイド6は穂先竿4の穂先側端部に対して嵌着式にする。
【0017】
この釣竿では、使用時には、各竿体を穂先側に引き出して相互に連結して一本の釣竿とする。そして、釣糸ガイド群10を構成する釣糸ガイド11の任意のものが、軸方向においてリールシート5と一致するように各竿体の周方向位置を揃える。また、トップガイド6もこれらの釣糸ガイド1及びリールシート5にあわせて周方向の位置決めを行う。そして、元竿1のリールシート5に装着したリールより導出されてくる釣糸を釣糸ガイドのU字型に折り曲げられた部分に順次挿通させて、トップガイド6へと導く。このように、釣人は周方向に変位して複数配置される釣糸ガイド11の中から任意の釣糸ガイド11を選択し、これを利用する。複数の釣糸ガイド11を順次利用することで、耐久寿命が長くなる。
【0018】
また、穂先側に位置する竿体を収納する際にも、この釣竿では竿体同士の摩耗を防止できる。例えば、中竿3を元上竿2に内に収納する際に、釣糸ガイド11が周方向に複数配置されていると、中竿3の外周面の周方向の一部分のみと元上竿2の内取面とのみが繰り返し接触摩耗することなく、竿体自体の耐久性も向上する。
【0019】
[他の実施形態]
(a)釣糸ガイド群の変形例を、図4に示す。
この釣糸ガイド群20も、上記実施形態と同様に、中竿3の穂先側端部外周面に装着されている。釣糸ガイド群20は、中竿3の周面に周方向に等間隔に変位している4つの釣糸ガイド21と、これらの釣糸ガイド21を中竿3の周面に固定する巻糸22とからなる。この釣糸ガイド21はそれぞれ大きさが異なり、周方向に向かって順次大きくなるように釣糸ガイド21が配置されている。この場合、釣りの状況に応じて、大きさの異なる釣糸ガイド21の中から任意の釣糸ガイド21を選択して釣糸を挿通し、釣人は釣りをおこなうことになる。
(b)上記実施形態では、釣糸ガイド群を4つの釣糸ガイドから構成しているが、その数は任意に設定可能である。少なくとも2つの釣糸ガイドがあれば、釣人は任意にこれを選択して利用できる。
【0020】
【発明の効果】
本発明に係る釣竿によれば、釣糸ガイドの耐久性も向上し、且つ種々の釣りの状況にも対応し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の中竿3の穂先側付近を示した図。
【図3】図2の参考図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用した中竿3を示した図。
【図5】従来の釣竿の態様を示した図。
【符号の説明】
1 元竿
2 元上竿
3 中竿
4 穂先竿
10,20 釣糸ガイド群
11,21 釣糸ガイド
【発明の属する技術分野】
本発明は、竿体の外周面に釣糸ガイドが配置されている釣竿に関する。特に、一般に「Uガイド」と呼ばれている、比較的小さな屈曲自在な金属線材からなる釣糸ガイドを有する釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】
魚釣りに用いる釣竿の竿体の外周面には、リールと穂先側との間で釣糸を支持しつつ案内する釣糸ガイドが設けられている。この釣糸ガイドには、金属板などを打ち抜き所定の形状に加工したものがある。この種の釣糸ガイドは、金属板などからなるガイド本体にセラミックスなどの硬質部材からなるリングをはめ込み、ガイド本体を竿体の周面に巻糸などで固定するタイプのものである。また、他種の釣糸ガイドとして「Uガイド」と呼ばれるタイプのものもある。この「Uガイド」は、略U字状に金属線材を折り曲げ、その両端を竿体周面に当接させ、巻糸などで竿体周面に固定したものである。折り曲げられた金属線材自体が釣糸を案内する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような「Uガイド」は、竿体周面から竿体の軸方向に対して斜め方向に低く起立して極力小さく設計されており、いわゆる「糸ふけ」が生じ難く、糸絡みも生じ難いので、広く用いられている。また、「Uガイド」を構成する金属線材はステンレス合金など比較的屈曲性を有するものが採用されており、釣人が任意に線材の起立方向を調整し、釣りの状況に対応できることもメリットとされている。
【0004】
しかし、一方で「Uガイド」は、直接金属線材で釣糸を案内しておりセラミックスなどの硬質リングを備えるものではないので耐久性に乏しい。このため、通常、1〜2シーズン毎に「Uガイド」自体を交換せざるをえない。
また、「Uガイド」はその角度を任意に調整し得るとしても、その大きさ自体が変化するものではなく、必ずしも様々な釣りの状況に対応し得るものでものない。
【0005】
本発明の課題は、釣糸ガイドの耐久性が向上し且つ種々の釣りの状況にも対応し得る釣糸ガイドを有する釣竿を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1の釣竿は、魚釣りに用いるであって、竿体と、竿体の周面に配置された釣糸を案内するための釣糸ガイド群とを備える。この釣糸ガイド群は、竿体の軸方向の一定の位置に於いて周方向に変位して配置される複数の釣糸ガイドからなり、釣糸ガイドは金属線材を略U字型に折り曲げて形成されたものである。
【0007】
この釣竿では、竿体に装着したリールより導出されてくる釣糸が釣糸ガイドのU字型に折り曲げられた部分を挿通する。そして、釣糸ガイドがこの釣糸を支持して案内する。釣人は周方向に変位して複数配置される釣糸ガイドの中から任意の釣糸ガイドを選択し、これを利用する。複数の釣糸ガイドを順次利用することで、耐久寿命が長くなる。
【0008】
なお、この種の釣糸ガイド(Uガイド)が装着される釣竿の多くは、複数の竿体が振出形式に連結されたタイプのものである。即ち、この種の釣糸ガイドは竿体周面から竿体の軸方向に対して斜め方向に低く起立して極力小さく設計されており、小径の竿体を竿元側の大径の竿体内に釣糸ガイド共に収納できる。この際、やむを得ず、釣糸ガイドが大径の竿体の内周面に接触してしまい、小径の竿体の外周面と大径の竿体内周面との摩耗が生じる。つまり、旧来の釣糸ガイドが軸方向の一定の箇所に1つのみしか配置されていない釣竿では、小径の竿体の1つの釣糸ガイドが障害物となり、小径の竿体の1つの釣糸ガイドが配置された周方向位置の反対側の外周面ばかりが大径の竿体の内周面と繰り返し接触して摩耗するのである(図5参照)。
【0009】
この釣竿のように釣糸ガイドが周方向に複数配置されていると、このような一カ所のみの竿体同士の接触摩耗が生じず、竿体自体の耐久性も向上する。
発明2の釣竿は、発明1の釣竿であり、釣糸ガイド群を構成する釣糸ガイドは、竿体の軸方向の一定の位置に於いて周方向に等間隔に変位して2〜4個配置されている。
【0010】
釣人は、2〜4個の釣糸ガイドの中から任意の釣糸ガイドを選択して釣りをおこなう。
発明3の釣竿は、発明2の釣竿であり、釣糸ガイドはそれぞれ大きさが異なる。
釣人は、釣りの状況に応じて、大きさの異なる釣糸ガイドの中から任意の釣糸ガイドを選択して釣糸を挿通し、釣りをおこなう。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1実施形態を採用した釣竿は、図1に示すように、元竿1と、その穂先側に順次振出形式で連結される、元上竿2,中竿3,穂先竿4とからなる。各竿体は、先細りテーパの施された筒状体であり、穂先側に位置する竿体から順次竿元側の竿体内に収納自在である。元竿1の周面には、リール(図示せず)を脱着自在に装着可能なリールシート5が取り付けられており、穂先側端部周面には元竿用の釣糸ガイド7が装着されている。また、元上竿2,中竿3の穂先側端部の周面には後述の釣糸ガイド群10が装着されている。さらに、穂先竿4の周面にも軸方向に間隔を隔てて複数の釣糸ガイド群10が装着され、穂先竿4の穂先側端部にはトップガイド6が取り付けられている。
【0012】
次に、釣糸ガイド10群につき、中竿3を例にして説明する。
図2及び図3に示すように、釣竿ガイド10群は、中竿3の穂先側端部の外周面に固定される4つの釣糸ガイド11部材からなる。4つの釣糸ガイド11が周方向に於いて等間隔に変位しつつ配置され、巻糸12で中竿3の周面に固定されている。
【0013】
釣糸ガイド11は、ステンレスの線材からなり、この線材をその長手方向中央付近において略U字型に湾曲させたものである。線材の長手方向両端を中竿3の周面に当接させた上で、U字型部分が穂先側に位置するようにして、巻糸12を巻き付けて中竿3の周面に固定される。U字型に折り曲げられた部分は中竿3の周面より穂先側斜め方向に起立するように屈曲させる。この線材はステンレス素材からなり、この起立する角度は任意に調整可能である。
【0014】
釣糸ガイド11は、上述のように周方向に離れて4つのものが配置されている。4つのそれぞれの釣糸ガイド11は同種のものである。4つの釣糸ガイド11を並べて配置した上で、4つの釣糸ガイド11をまとめて巻糸12で中竿3の周面に固定している。この巻糸12に関しては、巻回後に合成樹脂等でコーティングしてもよい。この4つの釣糸ガイド11の中の任意の釣糸ガイド11の線材をリールからの釣糸が挿通することになる。
【0015】
なお、この釣糸ガイド群10に関しては、元上竿2や穂先竿4についても同様である。上述のように、4つの釣糸ガイド11の中の任意の釣糸ガイド11に釣糸を挿通させるため、それぞれの竿体において周方向の位置調整が必要となる。このため、各竿体の連結部分の周面に周方向の位置合わせのためのマーキング等を施しておく。
【0016】
また、穂先竿4の穂先側にはトップガイド6が装着される。このトップガイド6は合成樹脂若しくは金属等のガイド本体にセラミックスなどの硬質のガイドリングをはめ込んだタイプのものである。トップガイド6は1つであるが、上述のように竿体を周方向の任意の位置で使用するため、トップガイド6は周方向の任意に位置に於いて固定できるようになっている。例えば、トップガイド6は穂先竿4の穂先側端部に対して嵌着式にする。
【0017】
この釣竿では、使用時には、各竿体を穂先側に引き出して相互に連結して一本の釣竿とする。そして、釣糸ガイド群10を構成する釣糸ガイド11の任意のものが、軸方向においてリールシート5と一致するように各竿体の周方向位置を揃える。また、トップガイド6もこれらの釣糸ガイド1及びリールシート5にあわせて周方向の位置決めを行う。そして、元竿1のリールシート5に装着したリールより導出されてくる釣糸を釣糸ガイドのU字型に折り曲げられた部分に順次挿通させて、トップガイド6へと導く。このように、釣人は周方向に変位して複数配置される釣糸ガイド11の中から任意の釣糸ガイド11を選択し、これを利用する。複数の釣糸ガイド11を順次利用することで、耐久寿命が長くなる。
【0018】
また、穂先側に位置する竿体を収納する際にも、この釣竿では竿体同士の摩耗を防止できる。例えば、中竿3を元上竿2に内に収納する際に、釣糸ガイド11が周方向に複数配置されていると、中竿3の外周面の周方向の一部分のみと元上竿2の内取面とのみが繰り返し接触摩耗することなく、竿体自体の耐久性も向上する。
【0019】
[他の実施形態]
(a)釣糸ガイド群の変形例を、図4に示す。
この釣糸ガイド群20も、上記実施形態と同様に、中竿3の穂先側端部外周面に装着されている。釣糸ガイド群20は、中竿3の周面に周方向に等間隔に変位している4つの釣糸ガイド21と、これらの釣糸ガイド21を中竿3の周面に固定する巻糸22とからなる。この釣糸ガイド21はそれぞれ大きさが異なり、周方向に向かって順次大きくなるように釣糸ガイド21が配置されている。この場合、釣りの状況に応じて、大きさの異なる釣糸ガイド21の中から任意の釣糸ガイド21を選択して釣糸を挿通し、釣人は釣りをおこなうことになる。
(b)上記実施形態では、釣糸ガイド群を4つの釣糸ガイドから構成しているが、その数は任意に設定可能である。少なくとも2つの釣糸ガイドがあれば、釣人は任意にこれを選択して利用できる。
【0020】
【発明の効果】
本発明に係る釣竿によれば、釣糸ガイドの耐久性も向上し、且つ種々の釣りの状況にも対応し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】図1の中竿3の穂先側付近を示した図。
【図3】図2の参考図。
【図4】本発明の第2実施形態を採用した中竿3を示した図。
【図5】従来の釣竿の態様を示した図。
【符号の説明】
1 元竿
2 元上竿
3 中竿
4 穂先竿
10,20 釣糸ガイド群
11,21 釣糸ガイド
Claims (3)
- 魚釣りに用いるであって、
竿体と、前記竿体の周面に配置された釣糸を案内するための釣糸ガイド群とを備え、
前記釣糸ガイド群は、前記竿体の軸方向の一定の位置に於いて周方向に変位して配置される複数の釣糸ガイドからなり、前記釣糸ガイドは金属線材を略U字型に折り曲げて形成されたものである、釣竿。 - 前記釣糸ガイド群を構成する釣糸ガイドは、前記竿体の軸方向の一定の位置に於いて周方向に等間隔に変位して2〜4個配置されている、請求項1に記載の釣竿。
- 前記釣糸ガイドはそれぞれ大きさが異なる、請求項2に記載の釣竿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003051802A JP2004254652A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 釣竿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003051802A JP2004254652A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 釣竿 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004254652A true JP2004254652A (ja) | 2004-09-16 |
Family
ID=33116858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003051802A Pending JP2004254652A (ja) | 2003-02-27 | 2003-02-27 | 釣竿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004254652A (ja) |
-
2003
- 2003-02-27 JP JP2003051802A patent/JP2004254652A/ja active Pending
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