JP2004253701A - 減圧乾燥装置および被膜形成装置 - Google Patents

減圧乾燥装置および被膜形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】フットプリントの増大を抑制しつつ、タクト時間を短縮する装置を提供する。
【解決手段】減圧乾燥装置14に、搬送部140と乾燥処理部150とを設ける。乾燥処理部150には、第1および第2減圧ユニット152,153、および待機ユニット154を設ける。第1および第2減圧ユニット152,153を互いに上下方向に配列し、減圧乾燥装置14に搬送された基板Wを搬送部140が第1減圧ユニット152および第2減圧ユニット153に搬送して減圧乾燥処理を行う。減圧乾燥処理が終了した基板Wは、搬送部140が待機ユニット154に搬送する。待機ユニット154に搬送された基板Wは、搬送シャトルを有する搬送機構により減圧乾燥装置14から搬出する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上に塗布された処理液を減圧乾燥させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種基板の製造工程において、基板の表面にフォトレジストなどの処理液の被膜を形成する工程が行われる。このような工程では、塗布装置においてノズルから基板の表面に対して処理液を吐出しつつ、当該基板の表面に処理液を塗布した後に、基板の周辺雰囲気を減圧することにより、塗布されている処理液を乾燥させる減圧乾燥装置が用いられる。
【0003】
昨今の基板製造においては、処理液を塗布する工程において、基板の表面上に塗布される処理液のレベリング性(膜厚の均一性)を向上させるために、比較的粘度が低く、固形成分濃度の低い処理液が用いられるようになってきた。そのため、処理液の乾燥に要する時間が長くなる傾向にあり、全体の処理効率が低下する問題が生じてきた。これに対して、減圧乾燥装置の真空ポンプの容量を大型化するという方法も考えられるが、コストの増大に対する効果が少なく、解決手段として現実的ではない。
【0004】
そこで従来より、上記の問題を解決するために、複数の減圧乾燥装置を用いる技術が提案されている。例えば、そのような装置が特許文献1に記載されている。
【0005】
図16は、特許文献1に記載されている被膜形成装置100の概略図である。被膜形成装置100は、装置に搬入される基板を受け取るインデクサ101、処理液の塗布を行う塗布装置102、基板を回転させて処理液を均一化させる回転処理装置103、基板の周辺雰囲気を減圧して乾燥させる第1および第2減圧乾燥装置104,105、基板の端部を洗浄する端面洗浄装置106、装置外に搬出する基板を一時貯留するインデクサ107、および各構成の間で基板を搬送するシャトル108を備えている。
【0006】
図示しない搬送機構により被膜形成装置100に搬送された基板は、インデクサ101により受け取られた後、シャトル108によって塗布装置102に搬送される。塗布装置102は、基板の表面に対してノズルから処理液を吐出することにより処理液を塗布する。処理液が塗布された基板は、シャトル108によって回転処理装置103に搬送され、回転処理装置103が当該基板を回転させることによって、塗布された処理液が遠心力により基板表面に広がり、均一化される。
【0007】
回転処理装置103による処理が終了した基板は、シャトル108によって第1減圧乾燥装置104に搬送される。第1減圧乾燥装置104では、搬送された基板を内部に保持しつつ密閉し、内部雰囲気を減圧することによって基板上の処理液を乾燥させる。所定時間経過後、シャトル108は、第1減圧乾燥装置104から基板を搬出して、第2減圧乾燥装置105に搬入する。第2減圧乾燥装置105においても、第1減圧乾燥装置104と同様に基板上の処理液が減圧乾燥される。
【0008】
第2減圧乾燥装置105における減圧乾燥処理が終了した基板は、シャトル108によって端面洗浄装置106に搬送されて基板の端部に付着した処理液の洗浄が行われる。以上の処理により被膜形成装置100では、基板の表面に処理液の被膜を形成する。さらに、処理液の被膜が形成された基板は、シャトル108によりインデクサ107に搬送されて一時貯留された後、図示しない搬送機構により装置外に搬出される。すなわち、被膜形成装置100は、2回の乾燥処理を直列的に実行することによって、タクトを律速させることなく、基板に塗布された処理液を十分に乾燥させる時間を確保する装置となっている。
【0009】
しかし、被膜形成装置100では、基板に対する減圧乾燥処理の途中で、第1減圧乾燥装置104から第2減圧乾燥装置105に基板を搬送するため、チャンバーの開閉時間、搬送時間、処理室内を設定値まで減圧するために要する時間、および大気開放時間等に無駄が生じてしまうという問題があった。
【0010】
これを解決するために、減圧乾燥装置を並列的に配置する方法が考えられる。図17は、このような原理に基づいて構成した被膜形成装置110の概略図である。なお、被膜形成装置100と同様の構成については同符号を付して説明を省略する。被膜形成装置110は、インデクサ101、塗布装置102および回転処理装置103の間で基板を搬送するシャトル108aと、端面洗浄装置106およびインデクサ107の間で基板を搬送するシャトル108bと、第1および第2減圧乾燥装置114,115、回転処理装置103および端面洗浄装置106に対して基板を搬出入する搬送ロボット119とを備えている。
【0011】
図示しない搬送機構により被膜形成装置110に搬送された基板は、インデクサ101により受け取られた後、シャトル108aによって塗布装置102に搬送される。塗布装置102は、基板の表面に対してノズルから処理液を吐出することにより処理液を塗布する。処理液が塗布された基板は、シャトル108aによって回転処理装置103に搬送され、回転処理装置103が当該基板を回転させることによって、塗布された処理液が遠心力により基板表面に広がり、均一化される。
【0012】
回転処理装置103による処理が終了した基板は、搬送ロボット119によって第1減圧乾燥装置114に搬送される。第1減圧乾燥装置114では、搬送された基板を内部に保持しつつ、内部雰囲気を減圧して基板上の処理液を乾燥させる。第1減圧乾燥装置114が基板の減圧乾燥処理を行っている間に、回転処理装置103による処理が終了した基板は、搬送ロボット119によって第2減圧乾燥装置115に搬送される。
【0013】
所定の減圧乾燥処理時間が経過すると、搬送ロボット119が、第1減圧乾燥装置114(または第2減圧乾燥装置115)から基板を搬出して端面洗浄装置116に搬送する。端面洗浄装置106では、基板の端部に付着した処理液の洗浄が行われる。以上の処理により被膜形成装置110では、基板の表面に処理液の被膜が形成される。さらに、処理液の被膜が形成された基板は、シャトル108bによりインデクサ107に搬送されて一時貯留された後、図示しない搬送機構により装置外に搬出される。このように、被膜形成装置110では、基板に対する減圧乾燥処理を途中で中断することなく十分に、かつ連続して実行することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、減圧乾燥装置を水平方向に並列的に配置した場合には、被膜形成装置の全体の幅が広くなり、フットプリントが増大するという問題がある。
【0015】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、フットプリントの増大を抑制しつつ、効率的にタクト時間を短縮することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1の発明は、基板上の所定の処理液を乾燥させる減圧乾燥装置であって、内部雰囲気を減圧することにより基板を乾燥させる処理室を有し、上下方向に配列される複数の減圧ユニットと、基板を待機させる待機手段と、前記待機手段と前記複数の減圧ユニットとの間で基板を移動させる移動手段とを備え、前記待機手段の高さ位置が、前記減圧乾燥装置に搬送される基板の搬送経路の高さ位置に応じて決定されている。
【0017】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明に係る減圧乾燥装置であって、前記待機手段が、前記複数の減圧ユニットとともに上下方向に配列される。
【0018】
また、請求項3の発明は、請求項2の発明に係る減圧乾燥装置であって、前記待機手段が、上下方向に配列される前記複数の減圧ユニットの中間位置に配置される。
【0019】
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明に係る減圧乾燥装置であって、前記移動手段が、前記搬送経路からの基板の搬入または前記搬送経路に対して基板の搬出を行う。
【0020】
また、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明に係る減圧乾燥装置であって、前記待機手段が、基板を支持する支持ピンを有し、前記支持ピンが上下方向に進退する。
【0021】
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明に係る減圧乾燥装置であって、前記搬送経路と前記待機手段との間で基板を搬出入する搬送手段をさらに備え、前記搬送手段が、基板を略水平方向に搬送するシャトルである。
【0022】
また、請求項7の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明に係る減圧乾燥装置であって、前記待機手段が、略水平方向の回転軸を有する複数の回転部材を所定の方向に回転駆動させることにより基板を搬送するコロ搬送手段を有する。
【0023】
また、請求項8の発明は、請求項1ないし7のいずれかの発明に係る減圧乾燥装置であって、少なくとも1つの基板を貯留する貯留手段をさらに備える。
【0024】
また、請求項9の発明は、請求項8の発明に係る減圧乾燥装置であって、前記貯留手段が、前記複数の減圧ユニットとともに上下方向に配列される。
【0025】
また、請求項10の発明は、請求項1ないし9のいずれかの発明に係る減圧乾燥装置であって、前記待機手段が、基板を回転させることにより前記基板の向きを変更する回転手段をさらに有する。
【0026】
また、請求項11の発明は、基板の主面に所定の処理液の被膜を形成する被膜形成装置であって、ノズルから前記基板の主面に対して前記所定の処理液を吐出しつつ、塗布する塗布装置と、請求項1ないし10のいずれかの発明に係る減圧乾燥装置と、前記塗布装置と前記減圧乾燥装置との間で基板を搬送する搬送手段とを備える。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付の図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0028】
<1. 第1の実施の形態>
図1は、本発明にかかる被膜形成装置1の構成を示す図である。被膜形成装置1は、図示しない装置外の搬送機構から基板を受け取るインデクサ11、基板にレジスト液を塗布する塗布装置12、レジスト液が塗布された基板を回転させて被膜を均一化させる回転処理装置13、塗布されたレジスト液を減圧乾燥させる減圧乾燥装置14、基板の端部部分のレジスト液を除去(エッジリンス)する端面洗浄装置16、外部の搬送機構に基板を排出するインデクサ17、および基板を保持して搬送する搬送機構180,181を備える。
【0029】
本実施の形態において被膜形成装置1は、液晶表示装置の画面パネルを製造するための角形ガラス基板を被処理基板Wとしているが、被膜形成装置1は、液晶表示装置用のガラス基板だけでなく、一般に、半導体ウェハ、フィルム液晶用フレキシブル基板、フォトマスク用基板、カラーフィルタ用基板などの種々の基板を利用することもできる。
【0030】
インデクサ11および17は、被膜形成装置1と外部の搬送機構との間で基板Wを受け渡しするインタフェース機能を有するとともに、図示しない回転機構により基板Wを水平面内で回転させることにより、基板Wの向きを外部の搬送機構に必要な方向に調整する機能をも有する。
【0031】
搬送機構180,181は、それぞれ2つの搬送シャトル(図示せず)を備え、基板WをY軸方向に搬送する、いわゆる1軸駆動型の搬送機構である。搬送機構180は、一方の搬送シャトルがインデクサ11から塗布装置12への基板Wの搬送を行い、他方が塗布装置12から回転処理装置13への基板Wの搬送を行う。また、搬送機構181は、一方の搬送シャトルが減圧乾燥装置14から端面洗浄装置16への基板Wの搬送を行い、他方が端面洗浄装置16からインデクサ17への基板Wの搬送を行う。
【0032】
塗布装置12は、搬送機構180によりインデクサ11から搬送された基板Wを所定の位置に保持しつつ、レジスト液供給部(図示せず)から供給されるレジスト液をノズルから基板Wの表面に対して吐出することにより、レジスト液を塗布する装置である。なお、塗布装置12は、基板Wの表面に形成された電極層などを選択的にエッチングするプロセスにおいて、基板Wの表面にレジスト液を塗布する装置として構成されており、この実施の形態ではレジスト液を吐出するようになっているが、例えばカラーフィルタ用材料などを塗布する装置であってもよい。
【0033】
回転処理装置13は、前述のように、塗布装置12により塗布されたレジスト液を基板Wの表面に均一に広げるための装置である。すなわち、回転処理装置13は、搬送された基板Wを所定時間回転保持し、基板Wの表面のレジスト液に遠心力を作用させることによって拡散させ、その膜厚を均一化させる。
【0034】
図2は、減圧乾燥装置14の部分断面図である。減圧乾燥装置14は、主に搬送部140と、乾燥処理部150とから構成される。図2では、乾燥処理部150のみ断面図として示している。また、図2における点線矢印は、搬送機構181が基板Wを搬送する搬送経路PTの高さ位置を示している。減圧乾燥装置14は、搬送部140により回転処理装置13から塗布処理が終了した基板Wを取得して乾燥処理部150に搬送し、乾燥処理部150において減圧乾燥処理を実行する。
【0035】
搬送部140は、基板Wを保持しつつ所定の位置に移動させる搬送ロボットTRと、搬送ロボットTRを支持する基台141とを有する。図3は、搬送ロボットTRを示す外観斜視図である。図3の搬送ロボットTRでは、2つの基板搬送アーム142a,142b(以下、総称する場合は、「基板搬送アーム142」と称する。)を備えている。
【0036】
基板搬送アーム142aは、基板Wを保持する一対のアーム部材143aを有しており、各アーム部材143aはそれぞれアーム固定部143bの両端に固定されている。アーム固定部143bは直動部材143cに固着されている。さらに、直動部材143cは水平面内で直進移動するように屈伸部材143dに支持されている。屈伸部材143dは水平面内において回動自在となるように屈伸部材143e支持されている。屈伸部材143eは水平面内において回動自在となるよう、搬送ロボットTRの上面に配置されたアーム基台144に支持されている。直動部材143c、および屈伸部材143d,143eはいずれも、図示しない駆動機構によって駆動される。このような構成により、基板搬送アーム142aは水平面内の進退運動(搬送ロボットTRの回転軸Jに対して進退運動)することにより、所定の位置に保持されている基板Wに対してアクセスする(または基板Wを載置する)ことが可能とされている。基板搬送アーム142bについても同様である。
【0037】
また、基板搬送アーム142は、搬送ロボットTRの内部に設けられている伸縮昇降機構によって、Z軸方向に昇降する。カバー145aないし145dは、下降時には順次固定カバー146に収納され、上昇時には順次引き出される。また、基板搬送アーム142およびカバー145aないし145dを、固定カバー146の中心の軸J(Z軸に平行)を中心として水平回転(旋回)させる回転機構(図示せず)が設けられている。
【0038】
基台141には、搬送ロボットTRを略水平方向(図2においてY軸方向)に1軸移動させる駆動機構141aが設けられており、搬送ロボットTRをY軸方向の所定の位置に移動させることが可能とされている。このような駆動機構は、例えば、搬送ロボットTRの固定カバー146に固定されるナットと、当該ナットと螺合されY軸方向に沿って延びるボールネジとを用いた周知の機構により実現することができる。すなわち、当該ボールネジをステッピングモータ等で回転させることによって、前述のナットを搬送ロボットTRとともにボールネジに沿って移動させることができる。
【0039】
このように、搬送部140の基板搬送アーム142は、X軸方向の位置が搬送ロボットTRの軸Jを中心とした回転と、軸Jに対する基板搬送アーム142の進退運動とによって調整可能とされている。また、基板搬送アーム142のY軸方向の位置は、駆動機構141aによる搬送ロボットTRの移動により調整可能とされており、Z軸方向の位置はカバー145aないし145dの伸縮昇降によって調整可能とされている。したがって、減圧乾燥装置14の基板搬送アーム142は、任意の3次元方向へのアクセスが可能とされている。なお、基板搬送アーム142を任意の3次元方向にアクセス可能とする機構は、本実施の形態に示す手法に限られるものではない。例えば、アーム固定部143bを基板搬送アーム142の進退方向に対して略垂直方向にスライドさせる機構を設けてY軸方向の位置変更を行うように構成してもよい。
【0040】
図2に戻って、乾燥処理部150は、後述する各ユニットを積載する基台151、互いに上下方向に配列される第1および第2減圧ユニット152,153、および基板Wを所定の位置に保持して待機させる待機ユニット154を備える。
【0041】
図4は、第1減圧ユニット152の断面図である。第1減圧ユニット152は、基板Wを保持するベース152a、基板Wを外部雰囲気から隔離するための蓋部材152b、蓋部材152bを昇降させる昇降機構155、および真空ポンプ156を有している。
【0042】
ベース152aの上面には、基板Wの裏面に接することによって基板Wを所定の位置に支持する複数の支持ピン152cが立設される。ベース152aは、図4に示すように、支持ピン152cにより1枚の基板Wを保持することが可能とされている。
【0043】
また、ベース152aの上面には、複数の吸引孔152dが設けられている。各吸引孔152dは、ベース152aの内部に設けられた流路を介して、真空ポンプ156に連通接続されている。このような構成により、第1減圧ユニット152は、真空ポンプ156を駆動することによって各吸引孔152dから処理室内の雰囲気を吸引することができる。
【0044】
蓋部材152bは、昇降機構155によりZ軸方向に昇降可能とされている。なお、このような昇降機構155としては、シリンダなどによる一般的な機構を用いることができるが、もちろん他の周知の機構が用いられてもよい。昇降機構155により、蓋部材152bが最も上方位置(例えば、図4に示す位置)に配置されると、基板Wの周辺雰囲気は外部に対して開放されるとともに、搬送部140の基板搬送アーム142が、第1減圧ユニット152に対して基板Wの搬出入を行うことが可能となる。また、蓋部材152bが最も下方の位置に配置されると、基板Wの周辺雰囲気は外部雰囲気と遮断され、内部が基板Wを乾燥させるための処理室となる。このとき、真空ポンプ156が駆動されると、前述のように各吸引孔152dから処理室内の雰囲気が吸引され、処理室の内部雰囲気が減圧される。なお、第2減圧ユニット153も第1減圧ユニット152とほぼ同様の機能・構成を有しているため、説明は省略する。
【0045】
減圧乾燥装置14では、前述のように、第1減圧ユニット152と第2減圧ユニット153とは、互いに上下方向に配列されている(図2参照)。これにより、減圧乾燥装置14は、複数の減圧ユニットを同一の平面(図17に示す例では水平面)内に設ける場合に比べて、フットプリントの増大を抑制することができる。
【0046】
図2に戻って、待機ユニット154は、第1および第2減圧ユニット152,153とともに上下方向に配列され、第1減圧ユニット152と第2減圧ユニット153との中間位置に設けられる。このように待機ユニット154と第1・第2減圧ユニット152,153とが多段を形成するように上下方向に配置されることにより、フットプリントの増大を抑制することができる。また、待機ユニット154が第1減圧ユニット152と第2減圧ユニット153との間に配置されることにより、第1減圧ユニット152から待機ユニット154に搬送される基板Wの搬送距離と、第2減圧ユニット153から待機ユニット154に搬送される基板Wの搬送距離とがほぼ同じとなる。したがって、例えば、待機ユニット154を最上段や最下段に配置する場合に比べて、基板Wの搬送時間を短縮ことができる。
【0047】
図5は、待機ユニット154の側面図である。待機ユニット154は、基板Wを保持するための基台となるベース154a、基板Wを所定の高さ位置に支持する複数の支持ピン154b、および支持ピン154bをZ軸方向に昇降させるピン昇降機構154cを備える。
【0048】
支持ピン154bは、ベース154aの上面に設けられた挿入孔(図示せず)に挿入された状態で、全面に複数(図5では、そのうちの4つのみ図示している)設けられており、上端が基板Wの裏面に接することにより基板Wを支持する。また、支持ピン154bは、ピン昇降機構154cによって昇降することにより、連動して突出・埋没動作(進退動作)を行うことが可能とされている。このように、ピン昇降機構154cが支持ピン154bの高さ位置を調整することによって、支持ピン154b上に支持された基板Wの高さ位置を所定の位置に調整することができる。
【0049】
これにより、減圧乾燥装置14は、待機ユニット154において待機させる基板Wの高さ位置を、図1に示すように、搬送機構181の搬送シャトルが基板Wを搬送する高さ位置(基板Wの搬送経路PTの高さ位置)とほぼ同じ高さ位置に調整することができる。すなわち、基板Wの搬送経路PTの高さ位置と整合するように待機させる基板Wの高さ位置を調整する。したがって、被膜形成装置1は、減圧乾燥装置14から基板Wを搬出する機構として、安価な搬送シャトル181を用いることができる。
【0050】
端面洗浄装置16は、溶剤を吐出するノズルと、ノズルを基板Wの端部に沿って移動させる移動機構とを備えている(図1において図示省略)。端面洗浄装置16は、前述の移動機構によりノズルを移動させつつ、基板Wの端部に溶剤を吐出し、基板Wの端部に形成された不要なレジスト膜を洗浄除去する機能を有する。
【0051】
以上が本実施の形態における被膜形成装置1の構成および機能の説明である。次に、被膜形成装置1の動作について説明する。なお、基板Wは、基板W0、基板W1、基板W2の順で処理が行われるものとして説明する。
【0052】
まず、装置外の図示しない搬送機構により、基板W0がインデクサ11に搬送されると、インデクサ11が基板W0を水平面内で回転させて、塗布装置12に適した方向に基板W0の向きを調整する。
【0053】
次に、搬送機構180の搬送シャトルがインデクサ11から塗布装置12に基板W0を搬送し、塗布装置12が当該基板Wにレジスト液を塗布する。塗布装置12において基板W0にレジスト液が塗布されている間に、次の基板W1がインデクサ11で待機している。レジスト液が塗布された基板W0は、搬送機構180の搬送シャトルにより回転処理装置13に搬送されるとともに、基板W1が塗布装置12に搬送される。回転処理装置13は、搬送された基板W0を水平面内で回転させつつ、塗布装置12により塗布されたレジスト液を基板W0の表面全面に拡散させる。この間に、塗布装置12において基板W1にレジスト液が塗布され、インデクサ11において基板W2の待機処理が完了する。
【0054】
所定の時間が経過し、回転処理装置13における処理が終了した基板W0は、減圧乾燥装置14の搬送部140(基板搬送アーム142)によって回転処理装置13から搬出され、第1減圧ユニット152に搬入される。
【0055】
このように、待機ユニット154と、第1および第2減圧ユニット152,153との間で基板Wを移動させる搬送ロボットTRが、回転処理装置13(搬送経路PT)から基板Wを搬入することにより、搬送ロボットTRを減圧乾燥装置14に基板Wを搬入する搬送機構として兼用することができる。したがって、別途、そのような搬送機構を設ける場合に比べて、装置の低廉化およびフットプリントの増大を抑制することができる。
【0056】
第1減圧ユニット152は、基板搬送アーム142が基板W0を支持ピン152c上に載置する動作の完了に応答して、昇降機構155を駆動し、蓋部材152bを下方位置に下降させて、処理室内と外部とを遮断する(処理室内を密閉する)。さらに、真空ポンプ156を駆動して、吸引孔152dから処理室内の雰囲気を吸引することによって処理室内を減圧し、基板W0の減圧乾燥処理を開始する。この間に、搬送機構180により、基板W1が回転処理装置13に搬入され、基板W2が塗布装置12に搬入される。
【0057】
所定の時間が経過し、回転処理装置13において基板W1に対する処理が終了すると、搬送部140の基板搬送アーム142は、基板W1を第2減圧ユニット153に搬入する。基板W1が搬入されると第2減圧ユニット153は、基板W1に対する減圧乾燥処理を開始する。この間、第1減圧ユニット152では基板W0に対する減圧乾燥処理が未だ継続されており、塗布装置12における塗布処理が終了した基板W2は搬送機構180により回転処理装置13に搬入される。
【0058】
さらに、所定の時間が経過すると、第1減圧ユニット152は、昇降機構155により蓋部材152bを上方位置に上昇させて、処理室内を大気開放する。これにより、基板W0に対する減圧乾燥処理が終了する。
【0059】
このとき、搬送部140の搬送ロボットTRは、回転処理が終了した基板W2を回転処理装置13から基板搬送アーム142aによって搬出する。搬送ロボットTRは、基板搬送アーム142aによって基板W2を保持しつつ、基板搬送アーム142bにより第1減圧ユニット152から減圧乾燥処理の終了した基板W0を搬出する。次に、基板搬送アーム142aに保持している基板W2を第1減圧ユニット152の支持ピン152c上に載置することにより、第1減圧ユニット152に基板W2を搬入する。さらに、基板搬送アーム142bに保持した基板W0を待機ユニット154の支持ピン154b上に載置することにより、基板W0を待機ユニット154に搬入する。
【0060】
搬送ロボットTRにより基板W2が搬入された第1減圧ユニット152は、基板W2に対する減圧乾燥処理を開始する。また、待機ユニット154は、搬送ロボットTRにより基板W0が搬入されると、ピン昇降機構154cを駆動して各支持ピン154bを昇降することにより、基板W0を搬送経路PTの高さ位置となるように支持する。搬送経路PTの高さ位置に配置された基板W0は、搬送機構181により端面洗浄装置16に向けて搬出される。
【0061】
図6は、本実施の形態における被膜形成装置1のフットプリントを示す部分概略図である。図6には、被膜形成装置1の減圧乾燥装置14、端面洗浄装置16および搬送機構181のみ図示している。図7は、待機ユニット154を設けることなく、複数の減圧ユニットだけを単に上下方向に配列した装置のフットプリントを示す部分概略図である。
【0062】
図6に示すように、本実施の形態における被膜形成装置1は、待機ユニット154を設けているため、減圧乾燥装置14から搬出する基板Wは、常に搬送経路PTの高さ位置で待機することとなる。そのため、基板Wを搬出する機構は上下方向に移動する必要がなく、搬送シャトルを有する搬送機構181によって搬出することができる。
【0063】
一方、待機ユニット154を設けることなく、複数の減圧ユニットを上下方向に配列した場合、減圧乾燥装置から搬出する基板Wの待機位置は、各減圧ユニットの高さ位置となる。そのため、基板Wを搬出する機構は、上下方向に移動する必要があり、図7に示すように、搬送部140と同様の搬送機構182を設けなければならない。
【0064】
このように、被膜形成装置1は、減圧乾燥装置14に待機ユニット154を備えているため、上下方向に移動可能な高価な搬送機構を1台(搬送部140)設けるだけでよく、図7に示す装置のように2台の搬送機構を設ける場合に比べて、装置価格の上昇を抑制することができる。
【0065】
また、複数の減圧ユニットを上下方向に積層することにより、図17に示す被膜形成装置110のように減圧乾燥ユニットを水平方向に並列的に配置する場合に比べて装置幅(Y軸方向)のフットプリントを抑制することができる。
【0066】
また、図6と図7とを比較すれば明らかなように、待機ユニット154を設け、基板Wを搬出する機構として搬送シャトルを用いる搬送機構181を採用することにより、図7に示す搬送機構182を設ける場合に比べて、減圧乾燥装置14と端面洗浄装置16との間隔を詰めることができ、装置のフットプリントの増大を抑制することができる。なお、基板W0が端面洗浄装置16に搬送される間、第2減圧ユニット153では、基板W1に対する減圧乾燥処理が未だ継続されている。
【0067】
再び、所定の時間が経過すると、第2減圧ユニット153は、処理室内を大気開放し、基板W1に対する減圧乾燥処理を終了する。第2減圧ユニット153における処理が終了した基板W1は、搬送ロボットTRにより待機ユニット154に搬送される。また、端面洗浄装置16におけるエッジリンス処理(端部洗浄処理)が終了した基板W0は、搬送機構181によりインデクサ17に搬送される。
【0068】
待機ユニット154に搬送された基板W1は、搬送機構181により端面洗浄装置16に搬送され、インデクサ17に搬送された基板W0は、装置外の搬送機構に応じて基板の方向が調整された後、当該搬送機構によって搬出される。なお、この間、第1減圧ユニット152では基板W2に対する減圧乾燥処理が未だ継続されている。
【0069】
以上のように、本実施の形態における被膜形成装置1では、1枚の基板Wに対して長時間の減圧処理を継続して行うことができる。したがって、真空ポンプ156の容量を増大させることなく、タクト時間の短縮を図るとともに、十分な減圧乾燥処理を行うことができる。
【0070】
また、図16に示す被膜形成装置100のように、複数の減圧乾燥装置を直列的に配置した場合と異なり、基板Wに対する減圧乾燥処理の途中で、次の減圧乾燥装置に搬送することなく、いずれか1つの減圧ユニットにおいて減圧乾燥処理を継続することから、大気開放、基板搬送、所定圧までの減圧過程などの処理時間の無駄を削減することができる。
【0071】
また、複数の減圧ユニットを上下方向に配列することにより、図17に示す被膜形成装置110のように、複数の減圧ユニット(減圧乾燥装置114,115が相当する)を並列的に配置する場合に比べて、フットプリントの増大を抑制することができる。
【0072】
また、待機ユニット154を複数の減圧ユニット(152,153)の中間位置に配置することにより、待機ユニット154と複数の減圧ユニット(152,153)との間の搬送時間を短縮することができる。
【0073】
さらに、待機ユニット154が、上下方向に進退する支持ピン154bを有することにより、搬送機構181の高さ位置に合わせて基板Wを支持することができる。
【0074】
なお、本実施の形態における減圧乾燥装置14では、2つの減圧ユニット(第1および第2減圧ユニット152,153)を備えているが、減圧ユニットの数はこれに限られるものではなく、さらに多くの減圧ユニットが互いに上下方向に配列されてもよい。以下の実施の形態においても同様である。
【0075】
<2. 第2の実施の形態>
第1の実施の形態における減圧乾燥装置14は、乾燥処理部150の上流側(回転処理装置13側)に搬送部140を設ける構成としていたが、本発明は、このような構成に限られるものではない。すなわち、搬送部140を乾燥処理部150の下流側に設ける構成としてもよい。
【0076】
図8は、このような原理に基づいて構成した第2の実施の形態における被膜形成装置2の構成を示す図である。なお、被膜形成装置1と同様の機能を有する構成については、適宜同符号を付し、説明を省略する。
【0077】
被膜形成装置2は、インデクサ11、塗布装置12a、減圧乾燥装置14a、および搬送機構180aを備えている。
【0078】
塗布装置12aは、図示しないスリットノズルによって基板Wの主面を走査しつつレジスト液を吐出することにより、基板Wの表面にレジスト液を塗布するスリットコータである。第1の実施の形態では、塗布装置12によっていわゆるプリ塗布を行った後に、回転処理装置13による回転処理を行うことによりレジスト液の被膜を形成する被膜形成装置1について説明したが、以下に説明するように、基板Wに処理液の被膜を形成する手法として、いわゆるスリットコーティングが用いられる場合であっても本発明は適用可能である。
【0079】
図9は、第2の実施の形態における減圧乾燥装置14aの部分横断面図である。図9においても、図2と同様に乾燥処理部150のみ断面を示す。本実施の形態における減圧乾燥装置14aは、装置の(−X)側に乾燥処理部150、(+X)側に搬送部140が設けられている点が第1の実施の形態における減圧乾燥装置14と異なる。すなわち、乾燥処理部150の下流側に搬送部140が設けられている。
【0080】
減圧乾燥装置14aでは、待機ユニット157における基板Wの受け取り位置が、搬送機構180の搬送経路PTの高さ位置とされている。したがって、搬送機構180が塗布装置12aから基板Wを待機ユニット157に搬入することが可能とされている。
【0081】
搬送部140は、第1の実施の形態とほぼ同様の機能・構成を有しており、待機ユニット157に保持されている基板Wを第1減圧ユニット152および第2減圧ユニット153に搬送する。また、減圧乾燥処理が終了した基板Wを受け取って、図示しない装置外の搬送機構に搬出する機能をも有している。
【0082】
図10は、第2の実施の形態における待機ユニット157の横断面図である。待機ユニット157は、待機ユニット157の基台となるベース157a、基板Wの裏面に接することにより基板Wを所定の高さ位置に支持する支持ピン157b、支持ピン157bの高さ位置を調整するピン昇降機構157c、ベース157aに対して回転可能な回転部材157d、基板Wの端部を支持する支持部材157eを備える。
【0083】
ベース157aは、第1の実施の形態におけるベース154aと同様にピン昇降機構157cを内包する部材であるとともに、回転部材157dを回転させる回転機構158を内部に備えている。
【0084】
回転機構158は、モータ158a、駆動プーリ158b、従動プーリ158c、および駆動ベルト158dを有している。モータ158aは、回転部材157dを回転させる駆動力を生成し、かつ回転量を調整することが可能なモータ(例えば、ステッピングモータなど)であり、モータ158aの駆動軸には駆動プーリ158bが取り付けられている。従動プーリ158cは、回転部材157dの裏面に垂設されている回転軸(後述する円筒部材)に固定されており、駆動プーリ158bと従動プーリ158cとの間には駆動ベルト158dが巻きかけられている。
【0085】
このような構成により、モータ158aが駆動されると、当該駆動力が回転部材157dに伝えられ、回転部材157dが軸Pを中心にして回転する。なお、回転部材157dを回転させる機構としては、他の周知の機構が採用されてもよい。また、より詳細には、モータ158aには回転速度を調整するための変速ギア等が設けられている。
【0086】
支持ピン157bは、第1の実施の形態における154bとほぼ同様の機能および構成を有する部材であって、回転部材157dの上面に複数設けられている。これらの支持ピン157bは、ピン昇降機構157cによって、各先端部の高さ位置が連動して調整できるようにされている。
【0087】
ピン昇降機構157cは、第1の実施の形態におけるピン昇降機構154cと同様に、各支持ピン157bを昇降させる機能を有する。また、各支持部材157eを昇降させる機能をも有する。
【0088】
回転部材157dは、ベース157aの上面を覆う板状部材と、当該板状部材の裏面中央に垂設される円筒状部材からなる部材である。回転部材157dの板状部材の上面には、複数の支持ピン157bおよび複数の支持部材157eが設けられる。回転部材157dは、前述のように回転機構158によって、軸Pを中心として回転可能とされている。
【0089】
支持部材157eは、基板Wの端部位置を固定するとともに、所定の高さ位置に支持するための部材である。基板Wの水平方向への移動を拘束して、所定の位置に支持するためには、最低限3つの支持部材157eが設けられていれば足りるが、もちろんそれ以上の数の支持部材157eが設けられていてもよい。図10には、図示の都合上、そのうちの2つのみ図示している。また、各支持部材157eは、ピン昇降機構157cにより、連動してZ軸方向に進退可能とされている。
【0090】
このような構成により、本実施の形態における待機ユニット157は、複数の支持ピン157bによって基板Wを支持している状態では、基板Wの水平方向の移動を拘束しないため、搬送機構180および基板搬送アーム142により基板Wの水平方向への搬出入が可能とされる。一方、支持部材157eによって基板Wを支持している状態(図10に示す状態)では、支持部材157eが基板Wの水平方向の移動を拘束しており、回転部材157dの回転によって基板Wが水平方向に位置ずれを起こすことがないように支持することができる。なお、図10に示すように、回転部材157dを回転させる場合には、各支持ピン157bが基板Wの裏面から離間することによって、回転動作中に基板Wが揺動した場合であっても摩擦による傷等を付けることがないようにされている。
【0091】
以上が第2の実施の形態における被膜形成装置2の機能および構成の説明である。次に、被膜形成装置2の動作について説明する。
【0092】
図11は、被膜形成装置2における搬送経路PT(図9)上の基板Wの様子を示す図である。なお、以下、基板Wの長手方向がX軸方向となっている状態を「横状態」、Y軸方向となっている状態を「縦状態」とそれぞれ称する。図11には、装置外の搬送機構において、基板Wが横状態で搬送される場合を例に示している。
【0093】
塗布装置12aは、例えば、レジスト液を吐出するスリットノズルなど、搬送機構180と干渉する高さ位置に配置される構造物(図11に斜線で示す部材)が存在するため、塗布装置12aの配置方向は、図11に示す配置となる。また、スリットノズルは塗布方向に垂直な方向(スリットノズルの長手方向)の寸法が大きくなると製造精度が低下するため、基板Wの長手方向に沿って走査することが好ましい。したがって、スリットコーティングを行う塗布装置12aには、図11に示すように、被膜形成装置2に横状態の基板Wが搬送される場合であっても、基板Wを縦状態に載置して処理する必要がある。
【0094】
まず、基板Wが図示しない搬送機構によりインデクサ11に横状態で搬送されると、インデクサ11が塗布装置12aに合わせて基板Wを90°回転させて縦状態に変更する。縦状態に変更された基板Wは、搬送機構180により塗布装置12aに搬送される。
【0095】
塗布装置12aに基板Wが搬送されると、搬送機構180の各搬送シャトルがX軸方向に移動してスリットノズルと干渉しない位置に退避する。その状態で、スリットノズルが基板Wの主面を走査することにより、レジスト液を基板Wに塗布する。
【0096】
塗布装置12aにおいてレジスト液の塗布処理が終了した基板Wは、搬送機構180の搬送シャトルにより減圧乾燥装置14aの待機ユニット157に搬送される。このとき、待機ユニット157では、ピン昇降機構157cにより、支持ピン157bが搬送経路PTに上昇しており、支持部材157eは下降している。
【0097】
このように、第2の実施の形態における減圧乾燥装置14aは、待機ユニット157を備えることにより、安価な搬送シャトルを用いた搬送機構180による基板Wの搬入が可能となる。
【0098】
待機ユニット157に基板Wが搬入されると、待機ユニット157は、ピン昇降機構157cにより支持部材157eを上昇させるとともに、支持ピン157bを下降させる。基板Wが支持ピン157bから離間し、支持部材157eにより支持された状態となると、モータ158aを駆動して回転機構158の作用により回転部材157dを90°回転させる。これにより、縦状態で支持されていた基板Wを横状態に変更することができる。
【0099】
基板Wの方向が横状態に変更されると、搬送部140の基板搬送アーム142が待機ユニット157から基板Wを搬出し、第1減圧ユニット152に搬入する。なお、第1の実施の形態と同様に、第1減圧ユニット152において先に処理された基板Wの減圧乾燥処理が継続されている場合には、当該減圧乾燥処理を中断させることなく、第2減圧ユニット153に基板Wを搬入する。
【0100】
減圧乾燥処理が終了した基板Wは、基板搬送アーム142により、外部の搬送機構に搬出される。このとき、基板Wの向きは、待機ユニット157の回転機構158により横状態に変更されているため、例えば、第1の実施の形態におけるインデクサ17のような機構を設けることなく、外部の搬送機構に基板Wを搬出することができる。
【0101】
このように、待機ユニット157と、第1および第2減圧ユニット152,153との間で基板Wを移動させる搬送ロボットTRが、装置外の搬送機構(搬送経路PT)に基板Wの搬出を行うことにより、搬送ロボットTRを減圧乾燥装置14aから基板Wを搬出する搬送機構として兼用することができる。したがって、別途、そのような搬送機構を設ける場合に比べて、装置の低廉化およびフットプリントの抑制を図ることができる。
【0102】
以上、第2の実施の形態における被膜形成装置2のように、搬送部140を乾燥処理部150の下流側に設けた場合にも、第1の実施の形態における被膜形成装置1と同様の効果を得ることができる。
【0103】
また、減圧乾燥装置14aの待機ユニット157が、基板Wを回転させる回転機構158を備えることにより、下流側に第1の実施の形態におけるインデクサ17に相当する機構を設ける必要がなく、装置の低廉化およびフットプリントの抑制を図ることができる。
【0104】
なお、基板Wを回転させる際に、基板Wが水平方向にずれることを防ぐ手法として、本実施の形態では、複数の支持部材157eによって基板Wの端部位置を固定する手法を用いたが、これに限られるものではない。例えば、支持ピン157bを回転部材157d内に退避させ、基板Wを回転部材157dの板状部材の上面に吸着保持するような構成を設けてもよい。
【0105】
<3. 第3の実施の形態>
上記実施の形態では、搬送シャトルを備えた搬送機構(180,181)によって減圧乾燥装置(14,14a)に基板Wを搬入あるいは搬出する例について説明したが、基板Wを搬送するための安価な機構としては、いわゆるコロ搬送機構も一般的である。本発明は、基板Wを搬送する手法として、コロ搬送機構が用いられる場合においても適用可能である。
【0106】
図12は、このような原理に基づいて構成した第3の実施の形態における減圧乾燥装置14bと、外部の搬送機構であるコロ搬送ユニット30とを示す図である。なお、減圧乾燥装置14bは第1の実施の形態と同様に、乾燥処理部150aの上流側に搬送部140を配置した構成である。また、コロ搬送ユニット30は、上面に設けられたコロ部材を回転させることにより、コロ部材の上端に支持した基板WをX軸方向に搬送するユニットである。
【0107】
乾燥処理部150aは、待機ユニット159を有している。待機ユニット159の上面には、Y軸方向に平行な回転軸を有する円筒状のコロ部材159aが複数設けられている。基板Wは、待機ユニット159において、複数のコロ部材159aの上面により支持される。各コロ部材159aは、図示しない駆動機構に接続されており、当該駆動機構によってY軸に沿った回転軸を中心に回転する。このように各コロ部材159aが回転することにより、各コロ部材159aに支持された基板WがX軸方向に搬送され、コロ搬送ユニット30に向けて搬出される。
【0108】
以上、第3の実施の形態における減圧乾燥装置14bは、基板Wを搬送する搬送機構としてコロ搬送機構が用いられる場合であっても、待機ユニット159が複数のコロ部材159aを備えることにより、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。なお、コロ搬送機構は、乾燥処理部150aの上流側に配置される構成であってもよい。
【0109】
<4. 第4の実施の形態>
上記実施の形態における減圧乾燥装置14,14a,14bに複数の基板Wを貯留する機構を設けるようにしてもよい。
【0110】
図13は、このような原理に基づいて構成した第4の実施の形態における減圧乾燥装置14cの乾燥処理部150bを示す図である。減圧乾燥装置14cは、第1の実施の形態における減圧乾燥装置14と同様に、基台151、第1減圧ユニット152、第2減圧ユニット153、および待機ユニット154を備えるとともに、複数の基板Wを貯留することができるバッファ部20を備えている。
【0111】
図13に示すように、バッファ部20は、第1および第2減圧ユニット152,153とともに上下方向に配列されている。これにより、減圧乾燥装置14cは、バッファ部20を設けたことによるフットプリントの増大を抑制することができる。
【0112】
また、バッファ部20は、搬送部140の基板搬送アーム142によって基板Wの搬出入が可能とされており、図示しない支持部材によって複数の基板Wを所定の間隔で略水平状態に積層しつつ貯留することができるようにされている。
【0113】
レジスト液などの処理液による被膜を形成する工程では、レジスト液が塗布された基板Wについては、減圧乾燥処理がすみやかに行われることが好ましい。ここで、本実施の形態における減圧乾燥装置14cは、前述のように、バッファ部20が複数の基板Wを貯留することができるように構成されている。したがって、下流側に配置された装置のトラブルなどのために、下流側に基板Wを搬送することができないような場合であっても、減圧乾燥処理が終了した基板Wを、一旦、搬送部140によりバッファ部20に搬送することができる。これにより、すでにレジスト液が塗布されている基板Wを、第1・第2減圧ユニットに搬入することができるようになるため、すでにレジスト液が塗布された基板Wに対する減圧乾燥処理を完了させることができる。なお、図13では、バッファ部20が3枚の基板Wを貯留できるように図示しているが、バッファ部20が貯留可能な基板Wの数はこれに限られるものではなく、少なくとも1枚の基板Wを貯留することができるようにされていればよい。ただし、バッファ部20は、すでにレジスト液が塗布された基板Wを全て受け入れることができる数以上の基板Wを貯留できるようにされていることが望ましい。
【0114】
下流側の装置のトラブルが解消された後は、バッファ部20に貯留された基板Wを順次下流側に搬出し、バッファ部20に貯留された基板Wの搬出が終了した時点で、減圧乾燥装置14cへの基板Wの搬入を再開させる。
【0115】
以上により、第4の実施の形態における減圧乾燥装置14cは、下流側に基板Wを搬送することができないような事態が生じた場合であっても、複数の基板Wを貯留するバッファ部20を設けることによって、すでにレジスト液が塗布された基板Wが減圧乾燥処理されずに放置されることを防止することができる。したがって、基板Wの主面に形成される被膜の形成不良を防止することができる。
【0116】
また、バッファ部20を、第1・第2減圧ユニットとともに上下方向に配列することにより、フットプリントの増大を抑制することができる。
【0117】
<5. 変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0118】
例えば、減圧乾燥装置14の上流に配置される搬送機構180の搬送シャトルまたは下流に配置される搬送機構181の搬送シャトルを減圧乾燥装置14が備える構成としてもよい。その場合には、待機ユニット154によって保持される基板Wの高さ位置にあわせて搬送シャトルの高さ位置を作り込むことができるため、待機ユニット154において支持ピン153cを昇降させることにより、基板Wの高さ位置を搬送シャトルに適した位置に調整する必要がない。
【0119】
また、第1および第2減圧ユニット152,153では、蓋部材152bを昇降させることにより、処理室内と外部雰囲気とを遮断するように構成していたが、搬送部140の基板搬送アーム142に面した側面に開閉シャッタを設け、基板搬送アーム142が基板Wの搬出入を行うときに当該開閉シャッタを開くような機構にしてもよい。
【0120】
第2の実施の形態における待機ユニット157は、モータ158aの回転により支持した基板Wを回転させる機能を有するとして説明したが、被膜形成装置では、基板Wの向きを縦状態と横状態との間で変更できれば十分であるため、例えば、90°の回動動作(首振り動作)のみ行う機構により、基板Wの向きを変更する機構を実現するようにしてもよい。
【0121】
第4の実施の形態における減圧乾燥装置14cでは、基板Wを貯留するバッファ部20を乾燥処理部150bの上部に配置するように構成していたが、バッファ部20の配置位置は、これに限られるものではない。図14および図15は、バッファ部20の配置位置の例を示す図である。図14および図15に示すように、バッファ部20は、第1・第2減圧ユニットに対して上下方向に配置されていれば、中間位置(図14)または下部位置(図15)に配置されていてもよい。
【0122】
【発明の効果】
請求項1ないし10に記載の発明では、複数の減圧ユニットを上下方向に配列し、待機手段の高さ位置が、減圧乾燥装置に搬送される基板の搬送経路の高さ位置に応じて決定されていることにより、フットプリントの増大を抑制しつつ、タクト時間の短縮を図ることができる。
【0123】
請求項2に記載の発明では、待機手段が、複数の減圧ユニットとともに上下方向に配列されることにより、さらにフットプリントの増大を抑制することができる。
【0124】
請求項3に記載の発明では、待機手段が、上下方向に配列される複数の減圧ユニットの中間位置に配置されることにより、待機手段と減圧ユニットとの間の搬送時間を短縮することができる。
【0125】
請求項4に記載の発明では、移動手段が、搬送経路からの基板の搬入または搬送経路に対して基板の搬出を行うことにより、移動手段を基板の搬送機構として兼用することができることから、装置の低廉化を図ることができる。
【0126】
請求項5に記載の発明では、待機手段が、基板を支持する支持ピンを有し、支持ピンが上下方向に進退することにより、搬送経路の高さ位置に合わせて基板の高さ位置を容易に調整することができる。
【0127】
請求項6に記載の発明では、搬送経路と前記待機手段との間で基板を搬出入する搬送手段が、基板を略水平方向に搬送するシャトルであることにより、装置の低廉化を図ることができる。
【0128】
請求項7に記載の発明では、待機手段が、略水平方向の回転軸を有する複数の回転部材を所定の方向に回転駆動させることにより基板を搬送するコロ搬送手段を有することによって、搬送経路上で用いられる搬送方法に合わせて、待機手段に対する基板の搬出入を容易に行うことができる。
【0129】
請求項8に記載の発明では、少なくとも1つの基板を貯留する貯留手段をさらに備えることにより、処理した基板を搬出できない場合であっても、すでに処理液が塗布された基板に対する減圧乾燥処理を完了することができる。
【0130】
請求項9に記載の発明では、貯留手段が、複数の減圧ユニットとともに上下方向に配列されることにより、フットプリントの増大を抑制することができる。
【0131】
請求項10に記載の発明では、待機手段が、基板を回転させることにより前記基板の向きを変更する回転手段をさらに有することによって、搬送経路における基板の搬送方向に合わせて基板を搬出入することができる。
【0132】
請求項11に記載の発明では、請求項1ないし10のいずれかに記載の減圧乾燥装置を備えることにより、フットプリントの増大を抑制しつつ、タクト時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる第1の実施の形態における被膜形成装置の構成を示す図である。
【図2】減圧乾燥装置の部分断面図である。
【図3】搬送部の搬送ロボットの詳細を示す図である。
【図4】第1減圧ユニットの断面図である。
【図5】待機ユニットの側面図である。
【図6】第1の実施の形態における被膜形成装置のフットプリントを示す部分概略図である。
【図7】待機ユニットを設けることなく、複数の減圧ユニットを上下に配列した装置のフットプリントを示す部分概略図である。
【図8】第2の実施の形態における被膜形成装置の構成を示す図である。
【図9】第2の実施の形態における減圧乾燥装置の部分横断面図である。
【図10】第2の実施の形態における待機ユニットの横断面図である。
【図11】第2の実施の形態における被膜形成装置において、搬送経路上の基板Wの様子を示す図である。
【図12】第3の実施の形態における減圧乾燥装置と、外部の搬送機構であるコロ搬送ユニットとを示す図である。
【図13】第4の実施の形態における減圧乾燥装置の乾燥処理部を示す図である。
【図14】変形例における減圧乾燥装置の乾燥処理部を示す図である。
【図15】変形例における減圧乾燥装置の乾燥処理部を示す図である。
【図16】減圧ユニットを直列的に配置した被膜形成装置の構成を示す図である。
【図17】減圧ユニットを並列的に配置した被膜形成装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1,2 被膜形成装置
12,12a 塗布装置
14,14a,14b 減圧乾燥装置
140 搬送部(移動手段)
150,150a,150b 乾燥処理部
152,153 減圧ユニット
154,157,159 待機ユニット
154b,157b 支持ピン
154c,157b ピン昇降機構
158 回転機構
159a コロ部材(コロ搬送手段)
180,180a,181 搬送機構
20 バッファ部
PT 搬送経路
TR 搬送ロボット
W,W0,W1,W2 基板

Claims (11)

  1. 基板上の所定の処理液を乾燥させる減圧乾燥装置であって、
    内部雰囲気を減圧することにより基板を乾燥させる処理室を有し、上下方向に配列される複数の減圧ユニットと、
    基板を待機させる待機手段と、
    前記待機手段と前記複数の減圧ユニットとの間で基板を移動させる移動手段と、
    を備え、
    前記待機手段の高さ位置が、
    前記減圧乾燥装置に搬送される基板の搬送経路の高さ位置に応じて決定されていることを特徴とする減圧乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の減圧乾燥装置であって、
    前記待機手段が、
    前記複数の減圧ユニットとともに上下方向に配列されることを特徴とする減圧乾燥装置。
  3. 請求項2に記載の減圧乾燥装置であって、
    前記待機手段が、上下方向に配列される前記複数の減圧ユニットの中間位置に配置されることを特徴とする減圧乾燥装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の減圧乾燥装置であって、
    前記移動手段が、
    前記搬送経路からの基板の搬入または前記搬送経路に対して基板の搬出を行うことを特徴とする減圧乾燥装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の減圧乾燥装置であって、
    前記待機手段が、
    基板を支持する支持ピンを有し、
    前記支持ピンが上下方向に進退することを特徴とする減圧乾燥装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の減圧乾燥装置であって、
    前記搬送経路と前記待機手段との間で基板を搬出入する搬送手段をさらに備え、
    前記搬送手段が、基板を略水平方向に搬送するシャトルであることを特徴とする減圧乾燥装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の減圧乾燥装置であって、
    前記待機手段が、
    略水平方向の回転軸を有する複数の回転部材を所定の方向に回転駆動させることにより基板を搬送するコロ搬送手段を有することを特徴とする減圧乾燥装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の減圧乾燥装置であって、
    少なくとも1つの基板を貯留する貯留手段をさらに備えることを特徴とする減圧乾燥装置。
  9. 請求項8に記載の減圧乾燥装置であって、
    前記貯留手段が、
    前記複数の減圧ユニットとともに上下方向に配列されることを特徴とする減圧乾燥装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の減圧乾燥装置であって、
    前記待機手段が、
    基板を回転させることにより前記基板の向きを変更する回転手段をさらに有することを特徴とする減圧乾燥装置。
  11. 基板の主面に所定の処理液の被膜を形成する被膜形成装置であって、
    ノズルから前記基板の主面に対して前記所定の処理液を吐出しつつ、塗布する塗布装置と、
    請求項1ないし10のいずれかに記載の減圧乾燥装置と、
    前記塗布装置と前記減圧乾燥装置との間で基板を搬送する搬送手段と、
    を備えることを特徴とする被膜形成装置。
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