JP2004249847A - 運転操作における危険防止方法、および同装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】運転席付近に運転席アルコールセンサ1を設け、その出力信号を自動制御装置ACUに入力させる。該自動制御装置ACUは、上記運転席アルコールセンサ1の検出信号値を、客席アルコールセンサ2の検出信号値と比較し、運転者が酩酊しているか否かを判定し、「酩酊している」と判定した場合には、例えばキースイッチ8に対して点火系統作動阻止指令信号7を送信するなどして、当該自動車の走行機能に欠くことのできない機構の作動を阻止して、該自動車の発進、走行ができないようにする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、飲酒運転操作による危険を未然に防止する方法、及び同装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
飲酒して酩酊した者が自動車を運転操作することは、重大な交通事故の原因となるから、厳禁されなければならない。
従来の飲酒運転防止は、主として法的規制と、運転者本人の自覚とによっていた。しかし、飲酒運転に起因する人身事故は、なかなか跡を絶たない。
運転者の資格,条件を科学的に判定して、失格者が運転しようとしても当該自動車のエンジンが始動しないようにする技術として、特開2001〜331887号公報「車両管理装置及び携帯情報部材」が公知である。
この公知技術は、例えば危険物運搬車など特定の車両を運転する場合、該特定の車両を運転する資格を持たないドライバがその車両を運転できないようにするものである。具体的には、ドライバが携帯している資格カードを電磁的に読み取って、「資格有り」と判定したとき、自動的に運転可能な状態ならしめる。
この作動原理から明らかなように、この公知技術は「運転者が携帯している資格カードが有効であるか否か」を判定の対象とするものであって、該運転者の身体的状態や精神的状態を問わない。従って、該運転者が酩酊していても「資格有り」と判定してしまうことになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
飲酒運転の禁止規定(道路交通法第65条)の罰則を強化することも効なしとしない。しかし乍ら、酩酊状態で運転して人身事故を起こしてしまった犯人を厳罰に処したところで、失われた人命は二度と還ってこない。
そこで、事故を起こす前に、酩酊したドライバーによる運転を自動的に阻止する科学的な方法の開発が望まれる。これは正に社会的要請である。
前記の公知技術(特開2001−331887号公報)は、ドライバーの免許資格を記録した磁気カードによって運転の可否を判定するものであるが、この免許資格は永続的なものである。すなわち、一旦付与されると次回の更新時まで有効である。
【0004】
免許資格が永続的であるのに比して、酩酊・覚醒は身体の一時的現象であって、時間的経過に伴って変化する。
従って、ドライバーの酩酊状態を検知して運転の可否を自動的に判定することは、前記公知技術を適用しても達成できない。
本発明は上述の事情の鑑みて為されたものであって、酩酊したドライバーが自動車の運転席に坐ったとき、自動的に酩酊していることを検知して、自動的に運行を阻止する方法、および同装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するために創作した本発明の原理について、その1実施形態に対応する図1を参照して略述すると次のとおりである。
すなわち、酩酊したドライバーが運転することを未然に防止するため、
自動車の車室内の運転席付近に、空気中のアルコール蒸気を検出する運転席アルコールセンサ1を設置して、その出力信号を自動制御装置ACUに入力させる。上記自動制御装置は運転席アルコールセンサ1の出力信号に基づいて、もしくは客席アルコールセンサ2の出力信号と比較して、運転席に在る者が酩酊しているか否かを判定する。酩酊していると判定すると「自動車の主要構成機構の内の何れかの作動を阻止させる指令信号(5,7,9,11または13)を発信して、当該自動車が発進できないように(少なくとも走行を継続できないように)する。
【0006】
上述の原理に基づいて、請求項1に係る発明方法の構成は、
自動車の運転席の近傍に、予め、アルコール蒸気を検知するセンサを設置するとともに、その検出信号を自動制御装置に入力せしめ、
上記アルコールセンサの検出値が所定の値を超えたとき、上記自動制御装置によって「当該自動車を構成している複数の機構の中の少なくとも一つの機構」の作動を阻止することを特徴とする。
以上に説明した請求項1の発明方法によると、酩酊運転を未然に防止することができる。
すなわち、酒気を帯びた者が運転席に坐ると、その呼気中に含まれているアルコール蒸気がアルコールセンサによって検知され、自動制御装置が作動して自動車が走行できない状態になる。これにより、酒気を帯びた者は当該自動車を発進させることができず、酩酊運転が防止される。
【0007】
請求項2に係る発明方法の構成は、前記請求項1の発明方法の構成要件に加えて、(図1参照)自動車の車室内に、運転席に直近の箇所を含めて複数の箇所にアルコールセンサを設置し、
上記複数箇所での検出値を自動制御装置に入力して、相互に比較演算を行い、運転席直近の箇所における検出値が、他の箇所における検出値の平均よりも低ければ、前記の作動阻止を解除することを特徴とする。
請求項2の発明方法によると、運転席に坐ったものを特定して、この運転席に在る者その者が酒気を帯びているか否かを判定し、酒気を帯びている場合には当該自動車の発進を阻止して交通安全を図ることができる。
すなわち、例えば自動車の助手席や後部座席に酩酊者が乗っていても、運転者は該自動車を発進させることができる。
このようにして、請求項1の発明をして、より実用的に効果あらしめ得る。
【0008】
請求項3に係る発明方法の構成は、前記請求項1の発明方法の構成要件に加えて、(図2参照)運転席の近傍に、少なくとも2個のアルコールセンサを設置するとともに、空気の流れを検出する風向センサを設置し、
運転席の風上側のアルコールセンサ検出値に比して、風下側のアルコールセンサの検出値が高くない場合は、前記の作動阻止を解除することを特徴とする。
以上に説明した請求項3の発明方法によると、自動車の車室内の他の席に乗っている者が酩酊しているか否かに関係無く、運転席に坐っている者に限定して、酒気を帯びているか否かを判定して、交通安全を期することができる。
すなわち、自動車の室内には、温度差が有る限り、何らかの空気の流動が有るので、運転席の風下におけるアルコール濃度が、風上におけるアルコール濃度よりも高いか高くないかを検知することによって、運転席に在る者に特定して、酩酊しているか否かを判定することができる。
【0009】
請求項4に係る発明方法の構成は、前記請求項1ないし請求項3の発明方法の構成要件に加えて、前記自動制御装置によって、自動車を構成する機構の作動を阻止する際、該自動制御装置から点火系統作動阻止指令信号を出力して、
当該自動車に搭載されているエンジンの点火系統の作動を停止させることを特徴とする。
以上に説明した請求項4の発明を前記請求項1の発明に適用すると、アルコールを検出した場合の運転阻止を、具体的かつ確実に実現させることができる。
すなわち、アルコール検出信号を入力された自動制御装置が点火系統の作動を停止させる指令信号を発信するので、エンジンの点火機構が作動しなくなり、当該自動車の発進が不能になる。
この請求項4の発明はガソリンエンジンを搭載した自動車の場合に好適である。
【0010】
請求項5に係る発明方法の構成は、前記請求項1ないし請求項3の発明方法の構成要件に加えて、前記自動制御装置によって、自動車を構成する機構の作動を阻止する際、該自動制御装置から燃料供給遮断指令信号を出力して、
当該自動車に搭載されているエンジンの燃料供給を遮断することを特徴とする。
以上に説明した請求項5の発明を前記請求項1の発明に適用すると、アルコールを検出した場合の運転阻止を、具体的かつ確実に実現させることができる。
すなわち、アルコール検出信号を入力された自動制御装置が燃料供給の遮断を指令する信号を出力するので、当該自動車に搭載されているエンジンが回転できないので、酩酊運転が未然に防止される。
この請求項5の発明は、ガソリンエンジン搭載車にも、ディーゼルエンジン搭載車にも適用することができる。
【0011】
請求項6に係る発明方法の構成は、前記請求項1ないし請求項3の発明方法の構成要件に加えて、前記自動制御装置によって、自動車を構成する機構の作動を阻止する際、該自動制御装置から始動電動機作動阻止指令信号を出力して、
当該自動車に搭載されているエンジンの始動電動機の通電を遮断することを特徴とする。
以上に説明した請求項6の発明を前記請求項1の発明に適用すると、アルコールを検出した場合の運転阻止を、具体的かつ確実に実現させることができる。
すなわち、アルコール検出信号を入力された自動制御装置が、始動電動機の作動を阻止する指令信号を発信するので、セルモータ(別名・スタータモータ)が作動せず、エンジンの始動が不可能になる。
この請求項6の発明口、ガソリンエンジン搭載車にも、ディーゼルエンジン搭載車にも適用することができる。
【0012】
請求項7に係る発明方法の構成は、前記請求項1ないし請求項3の発明方法の構成要件に加えて、前記自動制御装置によって、自動車を構成する機構の作動を阻止する際、該自動制御装置から操向系統作動阻止指令信号を出力して、
当該自動車に装備されている操向機構をロックすることを特徴とする。
以上に説明した請求項7の発明を前記請求項1の発明に適用すると、アルコールを検出した場合の運転阻止を、具体的かつ確実に実現させることができる。
すなわち、アルコール検出信号を入力された自動制御装置が操向系統の作動を阻止する指令信号を発信するので、当該自動車は走行を継続することができなくなり、たとえ発進しても、ほどなく停止せざるを得なくなる。
この請求項7に係る発明は、ガソリンエンジン搭載車およびディーゼルエンジン搭載車に限らず、水素エンジン搭載車や電気自動車にも適用することができるので汎用性に優れている。
【0013】
請求項8に係る発明方法の構成は、前記請求項1ないし請求項3の発明方法の構成要件に加えて、前記自動制御装置によって、自動車を構成する機構の作動を阻止する際、該自動制御装置から変速機中立位置ロック指令信号を出力して、
当該自動車に装備されている変速機を中立位置にロックして伝動系統を遮断することを特徴とする。
以上に説明した請求項8の発明を前記請求項1の発明に適用すると、アルコールを検出した場合の運転阻止を、具体的かつ確実に実現させることができる。
すなわち、アルコール検出信号を入力された自動制御装置が、変速機を中立位置にロックするように指令する信号を出力するので、伝動系統が変速機で遮断され、エンジンが回転しても自動車は発進できなくなる。
この請求項8の発明は、ガソリンエンジン搭載車およびディーゼルエンジン搭載車に限らず、水素エンジン搭載車にも電気自動車にも適用することができる。
【0014】
請求項9に係る発明装置の構成は、(図1参照)自動車車室内の、運転席付近に配置されたアルコールセンサ(1)と、
同車室内の、運転席から離れた箇所に設置されたアルコールセンサ(2)と、上記それぞれのアルコールセンサに接続されたアルコール検出回路(3A,3B)と、
上記双方のアルコール検出回路それぞれの検出出力信号を比較して、運転席付近のアルコールセンサの出力値が大きいとき、運転者が酩酊していると判定する比較判定回路(4)とを具備しており、
上記比較判定回路は、運転者が酩酊していると判定したとき、「当該自動車を構成している複数の機構の内の何れかの作動を阻止する指令信号」(5,7,9,11,13)を出力することを特徴とする。
以上に説明した請求項9の発明装置によると、自動車に乗っている者の中から運転者を特定して、飲酒運転の防止を確実に行なうことができる。
すなわち、当該自動車の中に、運転者意外の酩酊者が乗っていても、運転席に乗っている者が酒気を帯びていないことを判定した場合には当該自動車の走行が可能となる。
この請求項9の発明は、不特定の乗客を乗せる営業用自動車に好適である。
【0015】
請求項10に係る発明装置の構成は、(図2参照)自動車の運転席周辺に設置された少なくとも2個のアルコールセンサ(1R,1L)と、
該運転席周辺の空気の流れを検知する風向検出回路(17)と、
前記2個のアルコールセンサ(1R,1L)相互の大小を比較する比較回路(16)と、
前記風向検出回路の出力信号および比較回路の出力信号とを入力されて、風下側のアルコールセンサの検出値が風上側のアルコールセンサの検出値よりも大きいか否かを判定する判定回路(18)と、
上記判定回路の出力信号が「風下側のアルコール濃度が大きいこと」を意味するものであるとき、該判定回路の出力信号を入力されて、当該自動車を構成している複数の機構の何れかの作動を停止させる阻止信号発信回路と、を具備していることを特徴とする。
以上に説明した請求項10の発明装置によると、自動車の中に他の酩酊者が同乗しているか否かにかかわらず、運転席に坐っている者を特定して、その者が酩酊しているか否かを検知することができる。
この請求項10の発明は、不特定の者を同乗させる営業用自動車に好適である。
【0016】
請求項11に係る発明装置の構成は、(図4参照)自動車の運転席付近に設けられた電子スイッチ(22)に挿入して該電子スイッチを運転可能状態ならしめる電子キー(20)であって、
アルコールを検知するアルコールセンサ(20a)と、湿度を検知する湿度センサ(20e)とを具備していることを特徴とする。
以上に説明した請求項11の発明によれば、電子キーを持って操作する人の汗に含まれているアルコールを検知して、酩酊運転を防止することができる。
さらに、電気キーを操作する者がビニール手袋をはめるなどしていたときは、湿度が感知されないので判別することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の1実施形態を示す模式図である。
自動車の車室内の、運転席付近に運転席アルコールセンサ1が、後部座席付近に客席アルコールセンサ2が、それぞれ設置されている。
本実施形態における上記双方のアルコールセンサは、有機半導体アントラセンを使用したアルコール類・アルデヒト類を検知するセンサである。
【0018】
次に、本発明を実施する場合のアルコールセンサの構成全般について説明する。
学術的には、酩酊を第1度から第4度までの4段階に分類されている。判定基準は血中アルコール濃度である。
なお一般に、単にアルコールと言えばエチルアルコールを指す場合が多いが、科学的にアルコールと言えばCOOH基を有するアルコール類全般を意味することが多く、その前後の記事との関連に留意しなければならない。
本発明においては、紛らわしくない場合に限ってエチルアルコールをアルコールと略称し、エチルアルコール以外のアルコールを含むときはアルコール類と呼んで区別する。
第1度酩酊:血中アルコール濃度0.5〜1.5mg/ml(ほろ酔い)
第2度酩酊:血中アルコール濃度1.5〜2.5mg/ml(御機嫌)
第3度酩酊:血中アルコール濃度2.5〜3.5mg/ml(深酔い)
第4度酩酊:血中アルコール濃度3.5〜4.5mg/ml(意識喪失)
【0019】
医学的に患者を診断する場合であれば、小量の血液を採取して血中アルコール濃度を測定することが可能であるが、例えば交通規制の場合には一々血液検査することは極めて困難である。
そこで道路交通法第65条や航空法第70条に基く規定により、被検者の呼気中に含まれているアルコール濃度を基準として、呼気1リットル中にアルコール0.15mg以上を含んでいてはならないと定めている。
この「呼気中アルコール濃度」は「血中アルコール濃度」と良く相関していて、この呼気中アルコール濃度0.15mg/lは酒気帯び運転に対応する(道路交通法施行令第44条の3)。
法的に処罰するための証拠としては高精度の計測を必要とするため、容疑者の呼気100mlを採取し、これを重クロム酸カリ(黄色)と接触させて、緑色に変化するか否かを検査する(化学的変化は難しいが、この検査方法は俗称風船方式として広く知られている)。
【0020】
本発明を達成するために必要な「アルコール検知性能」は、前記の呼気採取方式(風船方式)に比して次のように異なる。
a.分権力を以て容疑者を取調べるのではないから、披検者に対して「風船を膨らませる」といった行為を行なわせる必要の無いものであること、すなわち被検者の行動を制約することなく酩酊を検知できることが必要である。
b.アルコールの検知によって変色するといった比色検査方式は望ましくなく、なるべく直接的に電気信号を出力することが望ましい。
c.格別に高精度を要しない。すなわち、法的刑罰を与えるか否かの境界は厳正に明確でなければならないが、本発明に係る酩酊運転防止は別段の処罰ではないから、安全側に僅小な誤差が有っても宥される。
d.さらに、酩酊の程度を4段階に区分して表示する必要は無く、運転可・否の2段階に判定すれば足りる。
こうした諸条件を勘案して、本実施形態ではアントラセン センサを用いた。
【0021】
アントラセンは有機半導体であって、ベンゼン環3個の縮合環を有する芳香族炭化水素である。分子式はC14H10であり、分子量178.3である。
コールタールに含まれているので、これから分離して精製される。純粋なものは板状に結晶し、紫色の蛍光性を有し、融点217〜218℃、沸点340℃、比重1.25の半導体物質である。
上記のアントラセンを用いたアルコールセンサのトランスジューサは、1対の電極の間に膜状のアントラセンが配置された構造である。本実施形態においては、基板の上に櫛歯状の1対の電極を対向せしめて配置し、これらの電極をアントラセンの薄膜で覆った構造である。
このように構成されたセンサのアントラセン膜の表面にアルコール蒸気が接触すると、該アルコール蒸気が有機半導体(アントラセン)膜の表面に化学吸着されて電荷授受が行なわれ、電気抵抗が減少する。これにより、前記1対の電極の間に交流電圧を与えて電流値を計測し、アルコール蒸気を検知することができる。直流でなく交流を印加するのは、分極現象の発生を防止するためである。
【0022】
以上に説明したアントラセン センサは、エチルアルコール以外のアルコール類、およびアルデヒト類を化学吸着しても電気抵抗が減少する。こうした性質は、本発明の目的を達成するために障害とはならない。すなわち、
イ.酩酊者の呼気中に含まれているアルコール類は、実際問題としては純粋にと言い得る程度に、エチルアルコールのみであって、例えばメチルアルコールやプチルアルコール,プロピルアルコール等は含まれていない。
従って、呼気に触れて電気抵抗が減少したとき、その呼気を吐き出した者が酩酊していると判定して間違い無い。
ロ.アントラセンはアルデヒト類にも感応する。エチルアルコールが消化管で吸収されて人体内に入ると、肝臓に運ばれて酸化され、アセトアルデヒトになる。アセトアルデヒトは分子式CH3CHOで、特異な刺激臭を有する。
運転者の呼気にアセトアルデヒトが混入していることは、該運転者が酩酊していることを意味するから、アントラセンがアセトアルデヒトに適応することは不都合を生じない。
【0023】
(図1参照)運転席アルコールセンサ1の検出信号および客席アルコールセンサ2の検出信号は、それぞれアルコール検出回路3Aおよびアルコール検出回路3Bに入力される。
上記双方の検出回路で検出された空気中のアルコール濃度(厳密にはアルコール類およびアルデヒト類の総合濃度、以下同様)は比較判定回路4に入力される。比較判定の結果、運転席アルコールセンサ1が空気中アルコールを検知していないか、または所定値以下であれば「運転者は酩酊していない」と判定し、別段の信号出力を行わない。
運転席アルコールセンサ1で検出した空気中アルコール濃度が所定値以上であれば、客席アルコールセンサ2による空気中アルコール濃度と比較し、運転席アルコールセンサ1の検出値の方が有意的に低ければ「運転者は酩酊していない」と判定する。また、運転席アルコールセンサ1の検出値が客席アルコールセンサ2の検出値と同程度以上であれば「運転者が酩酊している」と判定する。
【0024】
比較判定回路4が「運転者酩酊」と判定すると、次の段落0025で述べるようにして、当該自動車の運転を阻止する指令信号を出力する。
以上に述べた構造機能から明らかなように、例えばタクシーの客席に泥酔者を担ぎ入れた場合、該泥酔者の呼気が車室内に流れるので、運転席アルコールセンサ1も空気中アルコールを感知する。
しかし、運転席アルコールセンサ1よりも客席アルコールセンサ2の方が高濃度の空気中アルコールを検出するので、前記の比較判定回路4は「運転者が酩酊していない」と判定し、次の段落で述べる「運転を阻止する指令信号」を出力しない。このような機能は、公共的な交通機関のように不特定の者を同乗させる機会の多い自動車において特に実用価値が高い。
【0025】
比較判定回路4が「運転席アルコールセンサ1の出力信号の値が所定値以上であり、かつ、客席アルコールセンサ2の出力信号値よりも大きい」と判定したとき、次の指令信号5,7,9,11,13の内の少なくとも何れか一つを出力する。複数の指令信号を出力しても構わないが、通常は一つで足りる。
変速機中立位置ロック指令信号5は、トランスミッション6を、中立位置から動かせないようにロックして、エンジンから車輪に至る伝動系統を遮断する。
点火系統作動阻止指令信号7は、キースイッチ8の電気回路を開いて、ガソリンエンジン用点火プラグに高圧電気パルスが印加されないようにする(ただし、ガソリンエンジンにのみ適用される)。
操向系統作動阻止指令信号9は、パワーステアリング10、または、これに類似する機構部分が作動できないようにする。
始動電動機作動阻止指令信号11は、セルモータ12のリレースイッチ1次回路を開いて、エンジンを始動できないようにする。
燃料供給遮断指令信号13は、燃料系統の機器(例えば燃料ノズル14)の燃料送給を遮断して、エンジンが回転できないように、少なくとも回転を継続できないようにする。
上記5種類の指令信号の何れが出力されても、当該自動車の走行機能を分担している重要な機構が作動しなくなって、自動車は走行できなくなる。すなわち、運転者が酩酊していれば自動車の走行が阻止され、酩酊運転が防止される。
【0026】
次に、図1の実施形態を簡略化した形態について、本図1を援用して述べる。
自動車の中には、乗車定員が1名のものもある。このような自動車においては客席アルコールセンサ2を設ける必要が無く、また設けることができない。
さらに、乗車定員が複数名であっても、運転者以外の同乗者が例えば誘導員であるとか、計測要員または監視要員であるとかいった場合は、同乗者の中に1名の酩酊者が有ることも許されない。
このような場合は、図1に示した運転席アルコールセンサ1と客席アルコールセンサ2とを区別せず、1個のアルコールセンサを設ければ足りる。
アルコールセンサが1個であれば、アルコール検出回路も1個で足り、比較判定回路4は比較機能を必要としない。従って、自動制御装置ACUの構成は図1の例よりも簡単なもので良い。
要するに、車室内に少なくとも1個のアルコールセンサを設けるとともに、
該アルコールセンサの検出信号を自動制御装置ACUに入力し、
上記自動制御装置ACUによって空気中アルコール濃度を算定し、
算出された空気中アルコール濃度が所定値以上であれば、該自動制御装置ACUが「自動車の走行を阻止する指令信号」(5,7,9,11,または12)を出力するように、予めプログラムを与えておけば良い。
【0027】
図2は、運転者を標的してその酩酊状態を検知する実施形態の模式図である。
運転席の近傍に風向センサ15を設ける。風向センサは各種のものが公知であり、既に広く実用に供されているので、市販品の中から適宜に選定することができる。本実施形態においては、自動気象観測用の風向センサよりも敏感なものを用いることが望ましい。
上記風向センサ15の出力信号は風向検出回路17に入力される。該風向検出回路は、運転席付近の風向をプラス,マイナスで表して判定回路18に送る。
車室内にエアコンが有る場合は勿論、別段に換気していない場合であっても、人体に37℃の体温が有った車内温度に勾配を与えており、かつ、人は何らかの動きをするので、車室内の空気は流動し、風向センサ15がこれを検知する。
【0028】
前記の風向(本図2において、プラスの符号を付した矢印で表した)に関して、風上の側にアルコールセンサ1Rを、風下の側にアルコールセンサ1Lを配置する。これら2個のアルコールセンサで検知した空気中アルコール濃度を表す信号は、比較回路16に入力させる。
上記比較回路16は、風下のアルコールセンサ1Lの検出値から、風上のアルコールセンサ1Rの検出値を減算する。
減算した値がプラスであれば、「風が運転者付近を流動する間に、アルコール濃度が上昇したこと」を意味する。
比較回路16の出力信号は判定回路18に入力される。該比較回路18は、風向検出回路の出力値と比較回路16の出力値とを乗算する。
このように乗算する理由は次のとおりである。いま仮に、風向がマイナス(逆風)であり、空気中アルコール濃度の差し引き結果もマイナスである場合、判定回路18は、「マイナス掛けるマイナス=プラス」と演算して、運転者付近を流通した空気のアルコール濃度が増加したものと判定する。すなわち「酩酊」と判定する。
【0029】
前記判定回路18の出力は、プラスまたはマイナスで表され、阻止信号発信回路19に送出される。該阻止信号発信回路19は、マイナス信号を受けたときは信号を出力せず、プラス信号を受けると点火系統作動阻止指令信号7を出力し、点火系統23に入力させる。
該点火系統23が点火系統作動阻止指令信号7を受けると、キースイッチ8aに自動車キー8bを挿入して回しても点火用のスパーク放電を行なわなくなり、ガソリンエンジンを搭載した自動車の発進が阻止される。
ガソリンエンジン以外の機関を搭載している場合は、操向系統,伝動系統,燃料系統,または始動系統に対して作動阻止指令信号を送信して発進を阻止する。
【0030】
前掲の図1および図2に示した実施形態は「酩酊者の呼気に、アルコールが含まれている」ということを利用したものであった。
次に、酩酊者の汗にアルコールが含まれていることを利用した実施形態について説明する。
この実施形態は、自動車用の電子キーを用いて構成する。
図1(A)は自動車用電子キーを示す概要的な模式図である。
ダッシュボード21に電子スイッチ22が設けられていて、電子キー20を挿し込んで回すとイグニション回路が作動する。図示を省略するが、上記イグニション回路をスタータモータ回路と読み換えることもできる。
要するに、従来のキースイッチが機械的接点を有する機器であったのに比し、電子スイッチ22は電子キー20と接続されて初めて回路を形成し得る構造である。電子キー20は単なる機械的な駆動用具ではなく、導電回路の一部を内蔵している。
【0031】
図3(B)は、電子キーを操作するため指先で持った状態の外観図である。
図3(C)は、本発明を適用して構成された電子キー20を指先で持った状態を描いた模式図である。
この実施形態の電子キー20は、指先に触れる箇所にアルコールセンサ20aが設けられるとともに、超小形のマイクロコンピュータ20bとボタン電池20dとを内蔵している。
運転者が酩酊していると、汗の中にアルコールおよびアセトアルデヒトが含まれているので、アルコールセンサ20aがアルコール蒸気を感知する。
アルコールセンサ20aがアルコールを検出すると、マイクロコンピュータ20bが検出信号を入力され、イグニション回路に対して作動阻止の指令信号を出力する。該作動阻止指令信号は、電極20cを介してイグニション回路に送られ、点火機能を喪失させる。
図示を省略するが、前記マイクロコンピュータ20bによってイグニション回路の作動を阻止する指令信号を発信させることに代えて、始動モータの1次回路を開く形の始動阻止指令信号を発信させても良い。
【0032】
微量の汗の中に含まれている微少なアルコール類を、前記アルコールセンサ20aによって検知し得るか否かという問題は、運転者が素手である限り心配無い。その理由は次のとおりである。
すなわち、通常の状態において指先が完全に乾燥しているように思われても、指で触れたガラスコップ等に指紋が着くことは誰しも疑わないであろう。指先の、いわゆる指の腹は乾いているように見えても、転写可能な程度の指や汗を分泌しているのである。
特に、酩酊している者は、交感神経の作用で、発汗が盛んになるので、先に述べたアントラセン センサによって確実に検知し得る。
しかし、運転者が不透水性の手袋を装着しているときはアルコールの検知が困難となる。このような場合を想定して本実施形態は図4を参照して次の段落で説明するように、湿度センサを併用する。
【0033】
図4は前記電子キー20を示す模式図であって、(A)は表面を、(B)は裏面を、それぞれ描いてある。ただし、表,裏の呼称は便宜上のものであって、相互に変換することもできる。
電子キー20は、前掲の図3(C)を参照して説明したように、マイクロコンピュータ20bとボタン電池20cとを内蔵し、かつ、指先で触れる位置にアルコールセンサ20aが設けられている。
なお、本発明を実施する際、電子キー20に内蔵するボタン電池20dを省略することができる。省略した場合は、車体側から電子スイッチ22(図3(A)および電極20cを介して電源の供給を受けるように構成すれば良い。
同様にしてマイクロコンピュータ20bを車体側に移すことも不可能ではない。このようにして、電子キー20に内蔵すべき部品の一部を車体側に移した場合は本実施形態の変形例として本発明の技術的範囲に属する・
【0034】
(図4参照)本例の電子キー20は、指先で触れる箇所にアルコールセンサ20aが設けられており、かつ、その裏側に湿度センサ20eが設けられている。
この湿度センサ20eが所定値以上の湿度を検知し、または湿度の不連続的な上昇を検知したときは、運転者が素手で電子キーを持ったものと判断される。
従って、湿度が検知され、かつアルコール蒸気を感知しなかったときは「酩酊していない」と判断される。
アルコール蒸気が検知されなくても、湿度を検知しないとき(詳しくは、所定値以上の湿度も、湿度の不連続的上昇も検知しなかったとき)は、運転者が未だ素手で電子キーに触れていないと判断されるので、ゴーサインの出力は保留する。
【0035】
次に、湿度センサ20eについて説明する。
湿度は人間生活と密接に関連しており、保健衛生をはじめ農業,園芸,畜産,食品加工(特に醗酵)、さらには最先端技術である電子機器生産やバイオテクノロジーに至るまで、ほとんど有りとあらゆる面で湿度の管理が必要である。
このため、湿度の計測は古くから行なわれていて、古典的な乾湿球湿度計や毛髪温度計から近代的な半導体温度計に至るまで、多種多様の湿度計が公知であり、かつ実用されている。
これら多種類の湿度計の中から、小形,軽量でメンティナンス性の良いもの、望ましくは直接的に電気信号を出力するものを選定して用いることができる。
これらの条件を満たし得るものとして、吸湿して物性を変化させる高分子化合物が有り、簡単に分類すると次のごとくである。
(a)吸湿によってイオン伝導効果を生じるもの:高分子電解質など、
(b)吸湿によって体積が変化するもの:セルローズ系高分子。
(c)吸湿によって電気伝導度が変化するもの:炭素粒子分散吸湿性樹脂。
(d)湿度に伴って振動子負荷が変化するもの:水晶振動子+ポリアミド。
【0036】
本発明の実施に好適なものの1例として、株式会社サイマレックス社製の高分子湿度センサHS12(商標名)が挙げられる。
この製品の本体部は15mm×12mmの方形薄板状であるから電子キーに半ば埋設して固定することができる。
この湿度センサの要部は、焼結体に1対の電極を設けるとともに、この電極を覆って感湿性ペーストが成膜されている。湿度が上昇すると、多孔質の感湿性ペーストに吸着された表面水分子が焼結体の導電性粒子と結合してイオンを生じ、電気抵抗が減少するので湿度センサとして機能する。
【0037】
図5は、前掲の図3および図4に示した電子キー20を用いた実務形態における作動を説明するためのフローチャートである。(これらの図を併せて参照)、
ステップaで電子キーが挿入されると、ステップbでマイクロコンピュータ20bが作動を開始し、ステップcで湿度センサ20eが湿度検知を行なう。
湿度が検知されるとステップdに進んで、アルコールセンサ20aによるアルコール検知を行なうが、このステップcで湿度を検知しなければ運転者の指が直接的に電子キー20に触れられていないものと判定してステップdに進まない。
ステップdでアルコールを検知すると、ステップfに進んでイグニッション阻止信号を発信する。
ステップdでアルコールを検知しなければ、ステップeに進んでイグニション回路の作動を開始させる。
【0038】
この図5は、電子キー20によってイグニション回路を制御することにより酩酊運転を防止する場合を描いてある。
図示を省略するが、イグニション回路に代えてスタータ回路を制御したり、燃料系統を制御したりすることもできる。これらの場合も、図5のステップaからステップdまでは同様であり、
ステップfの「イグニション」を「スタータ」または「燃料供給」と読み換え、ステップeの「イグニション回路」を「スタータ1次回路」または「燃料供給」と読み換える。
トランスミッションを制御して運転阻止することもでき、操向系統を制御して運転阻止することもでき、これらの場合もステップaからステップdまでは同様であり、ステップfとステップeは類似である(前例に倣って読み換えられたい)。
【0039】
【発明の効果】
以上に本発明の実施の形態を挙げて、その構成および作用を明らかならしめたように、請求項1の発明方法を適用すると、酩酊運転を自動的に、未然に防止して、社会的罪悪である交通事故の減少に貢献することができる。
すなわち、酒気を帯びた者が運転席に坐ると、その呼気中に含まれているアルコール蒸気がアルコールセンサによって検知され、自動制御装置が作動して自動車が走行できない状態になる。これにより、酒気を帯びた者は当該自動車を発進させることができず、酩酊運転が防止される。
【0040】
請求項2の発明方法によると、運転席に坐った者を特定して、この運転席に在る者その者が酒気を帯びているか否かを判定し、酒気を帯びている場合には当該自動車の発進を阻止して交通安全を図ることができる。
すなわち、例えば自動車の助手席や後部座席に酩酊者が乗っていても、運転者は該自動車を発進させることができる。
このようにして、請求項1の発明をして、より実用的に効果あらしめ得る。
また、請求項3の発明方法によると、自動車の車室内の他の席に乗っている者が酩酊しているか否かに関係無く、運転席に坐っている者に限定して、酒気を帯びているか否かを判定して、交通安全を期することができる。
すなわち、自動車の室内には、温度差が有る限り、何らかの空気の流動が有るので、運転席の風下におけるアルコール濃度が、風上におけるアルコール濃度よりも高いか高くないかを検知することによって、運転席に在る者に特定して、酩酊しているか否かを判定することができる。
【0041】
請求項4ないし請求項8に係る何れかの発明を、前記請求項1〜3の発明方法と併せて適用することにより、アルコールを検出した場合の運転阻止を具体的にかつ確実に実現させることができる。
請求項4の発明はガソリンエンジン搭載車に適用され、請求項5および請求項6の発明はガソリンエンジンに限らず内燃機関搭載車(例えばディーゼル車)全般に適用でき、請求項7および請求項8の発明は内燃機関搭載車に限らず電気自動車にも適用することができる。
【0042】
請求項9の発明装置によると、自動車に乗っている者の中から運転者を特定して、飲酒運転の防止を確実に行なうことができる。
すなわち、当該自動車の中に、運転者意外の酩酊者が乗っていても、運転席に乗っている者が酒気を帯びていないことを判定した場合には当該自動車の走行が可能となるので、不特定の乗客を乗せる営業用自動車に好適である。
請求項10の発明装置によると、自動車の中に他の酩酊者が同乗しているか否かにかかわらず、運転席に坐っている者を特定して、その者が酩酊しているか否かを検知することができるので、不特定の者を同乗させる車種に適用することができる。
【0043】
請求項11の発明によれば、電子キーを持って操作する人の汗に含まれているアルコールを検知して、酩酊運転を防止することができる。
さらに、電気キーを操作する者がビニール手袋をはめるなどしていたときは、湿度が感知されないので判別することができる。
この請求項11の発明を適用すると、「運転者の特定」が極めて確実に行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す模式図に作動系統を付記した図である。
【図2】前記と異なる実施形態の模式図に作動系統を付記した図である。
【図3】前記と更に異なる実施形態における電子キーの概念を表すための図であって、(A)は電子スイッチに対応させた状態を、(B)は指先で持ったときの外観を、(C)は該電子キーの構成部材を、それぞれ描いてある。
【図4】前掲の図3に示した電子キーの拡大詳細図であって、(A)は表面を(B)は裏面をそれぞれ描いてある。
【図5】前掲の図3および図4に示した実施形態における作動を表したフローチャートである。
【符号の説明】
1,1R,1L・・・運転席アルコールセンサ、2・・・客席アルコールセンサ、3A,3B・・・アルコール検出回路、4・・・比較判定回路、5・・・変速機中立位置ロック信号、6・・・トランスミッション、7・・・点火系統作動阻止信号、8a・・・キースイッチ、8b・・・自動車キー、9・・・操向系統作動阻止信号、10・・・パワーステアリング、11・・・始動系統作動阻止信号、12・・・セルモータ、13・・・燃料系統遮断信号、14・・・燃料ノズル、15・・・風向センサ、16・・・比較回路、17・・・風向センサ、18・・・判定回路、19・・・阻止信号発信回路、20・・・電子キー、20a・・・アルコールセンサ、20b・・・マイクロコンピュータ、20c・・・電極、20d・・・ボタン電池、20e・・・湿度センサ、21・・・ダッシュボード、23・・・点火系統。
Claims (11)
- 自動車の運転席の近傍に、予め、アルコール蒸気を検知するセンサを設置するとともに、その検出信号を自動制御装置に入力せしめ、
上記アルコールセンサの検出値が所定の値を超えたとき、上記自動制御装置によって「当該自動車を構成している複数の機構の中の少なくとも一つの機構」の作動を阻止することを特徴とする、運転操作における危険防止方法。 - 自動車の車室内に、運転席に直近の箇所を含めて複数の箇所にアルコールセンサを設置し、
上記複数箇所での検出値を自動制御装置に入力して、相互に比較演算を行い、運転席直近の箇所における検出値が、他の箇所における検出値の平均よりも低ければ、前記の作動阻止を解除することを特徴とする、請求項1に記載した運転操作における危険防止方法。 - 運転席の近傍に、少なくとも2個のアルコールセンサを設置するとともに、空気の流れを検出する風向センサを設置し、
運転席の風上側のアルコールセンサ検出値に比して、風下側のアルコールセンサの検出値が高くない場合は、前記の作動阻止を解除することを特徴とする、請求項1に記載した運転操作における危険防止方法。 - 前記自動制御装置によって、自動車を構成する機構の作動を阻止する際、該自動制御装置から点火系統作動阻止指令信号を出力して、
当該自動車に搭載されているエンジンの点火系統の作動を停止させることを特徴とする、請求項1ないし請求項3の内の何れかに記載した運転操作における危険防止方法。 - 前記自動制御装置によって、自動車を構成する機構の作動を阻止する際、該自動制御装置から燃料供給遮断指令信号を出力して、
当該自動車に搭載されているエンジンの燃料供給を遮断することを特徴とする、請求項1ないし請求項3の内の何れかに記載した運転操作における危険防止方法。 - 前記自動制御装置によって、自動車を構成する機構の作動を阻止する際、該自動制御装置から始動電動機作動阻止指令信号を出力して、
当該自動車に搭載されているエンジンの始動電動機の通電を遮断することを特徴とする、請求項1ないし請求項3の内の何れかに記載した運転操作における危険防止方法。 - 前記自動制御装置によって、自動車を構成する機構の作動を阻止する際、該自動制御装置から操向系統作動阻止指令信号を出力して、
当該自動車に装備されている操向機構をロックすることを特徴とする、請求項1ないし請求項3の内の何れかに記載した運転操作における危険防止方法。 - 前記自動制御装置によって、自動車を構成する機構の作動を阻止する際、該自動制御装置から変速機中立位置ロック指令信号を出力して、
当該自動車に装備されている変速機を中立位置にロックすることを特徴とする、請求項1ないし請求項3の内の何れかに記載した運転操作における危険防止方法。 - 自動車車室内の、運転席付近に配置されたアルコールセンサ(1)と、
同車室内の、運転席から離れた箇所に設置されたアルコールセンサ(2)と、上記それぞれのアルコールセンサに接続されたアルコール検出回路(3A,3B)と、
上記双方のアルコール検出回路それぞれの検出出力信号を比較して、運転席付近のアルコールセンサの出力値が大きいとき、運転者が酩酊していると判定する比較判定回路(4)とを具備しており、
上記比較判定回路は、運転者が酩酊していると判定したとき、「当該自動車を構成している複数の機構の内の何れかの作動を阻止する指令信号」(5,7,9,11,13)を出力することを特徴とする、運転操作における危険防止装置。 - 自動車の運転席周辺に設置された少なくとも2個のアルコールセンサ(1R,1L)と、
該運転席周辺の空気の流れを検知する風向検出回路(17)と、
前記2個のアルコールセンサ(1R,1L)相互の大小を比較する比較回路(16)と、
前記風向検出回路の出力信号および比較回路の出力信号とを入力されて、風下側のアルコールセンサの検出値が風上側のアルコールセンサの検出値よりも大きいか否かを判定する判定回路(18)と、
上記判定回路の出力信号が「風下側のアルコール濃度が大きいこと」を意味するものであるとき、該判定回路の出力信号を入力されて、当該自動車を構成している複数の機構の何れかの作動を停止させる阻止信号発信回路と、を具備していることを特徴とする、運転操作における危険防止装置。 - 自動車の運転席付近に設けられた電子スイッチ(22)に挿入して該電子スイッチを運転可能状態ならしめる電子キー(20)であって、アルコールを検知するアルコールセンサ(20a)と、湿度を検知する湿度センサ(20e)とを具備していることを特徴とする、運転操作における危険防止装置。
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