JP2008232709A - 運転管理システム、携帯子機、及びプログラム - Google Patents

運転管理システム、携帯子機、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高精度なアルコール検査が可能であって、必要に応じて、機能の追加や改善も容易である運転管理システムを提供する。
【解決手段】移動体通信網MNETを経由したデータ送受信が可能であると共に、事後的に開発したアプリケーションプログラムを搭載可能な携帯電話機1と、携帯電話機との間でデータの送受信処理を実行する検査アダプタ2と、検査アダプタ2から受けた呼気検査データに関連して携帯電話機1が送信するデータを受信する管理コンピュータ4とを備えて構成される。アプリケーションプログラムは、検査アダプタ2の操作を促す案内処理と、計測された搭乗員の呼気データを検査アダプタ2から受信するデータ取得処理と、取得した呼気データに搭乗員を特定する情報を付加して管理コンピュータ4に送信するデータ送信処理とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車、電車、船、飛行機などの搭乗員を無理なく管理して、安全運転を確実に実現できるシステム及び装置に関し、観光バス、タクシー、長距離トラックなどの営業車に好適に適用される発明である。
乗客を運搬するタクシーや観光バス、或いは昼夜を通して運転される長距離トラックなどでは、自動車事故の未然防止が極めて重要であり、万が一にも飲酒運転や酒気帯び運転があってはならない。そのため、運行管理者には、社員の酒気帯び運転を防止する人事管理上の厳しい責任が課されている。そして、かかる飲酒運転を未然防止するシステムに活用できるかも知れない発明として、アルコール検知機能付き携帯電話機が提案されている(特許文献1)。
特開2001−313696号公報
しかしながら、この発明は、そもそも、個人向の簡易な警告装置を意図したものであり、バスやトラックや電車などの営業車両の搭乗員に適用できるものではない。すなわち、日々の使用によってアルコールセンサが劣化することが全く考慮されておらず、営業車両の管理には全く使用できない。しかも、全体が一体化されているため、アルコール検査の検査精度を上げるための機器改造も殆ど不可能であり、最初に用意した機器を廃棄するか、低機能のまま使用し続けるしかないという問題もある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、高精度なアルコール検査が可能であって、必要に応じて、機能の追加や改善も容易である運転管理システムを提供することを課題とする。また、このような運転管理システムで使用される検査アダプタ及びプログラムを提供することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、移動体通信網を経由したデータ送受信が可能であると共に、事後的に開発したアプリケーションプログラムを搭載可能な携帯子機と、前記携帯子機との間でデータの送受信処理を実行する検査アダプタと、前記検査アダプタから受けた呼気検査データに関連して前記携帯子機が送信するデータを受信する管理コンピュータとを備えて、車両搭乗員の呼気異常を管理する運転管理システムであって、前記アプリケーションプログラムは、前記検査アダプタの操作を促す案内処理と、計測された搭乗員の呼気データを前記検査アダプタから受信するデータ取得処理と、取得した呼気データに前記搭乗員を特定する情報を付加して前記管理コンピュータに送信するデータ送信処理とを備える。
本発明では、検査アダプタと携帯子機とが別体であるので、各々を自由にメンテナンスすることができる。例えば、劣化したセンサ部の交換は容易であり、また、アプリケーションプログラムの改良によって機能の追加や変更もきわめて容易である。
本発明において、搭乗者呼気中の測定対象は特に限定されないが、少なくともアルコール濃度が含まれる。エタノールなどを測定対象とすることによって、酒気帯び状態や二日酔いなどを検出できるだけでなく、胃や腸の異常を検出することも可能となり、搭乗者の健康管理に大きく寄与する。また、呼気中のアルコール濃度などを確実に検出するためには、アルコールセンサの他に、温度センサ、湿度センサ、圧力センサ、又は、流量センサの何れか一つ、又は一以上を組み合わせて使用するのが好適である。一以上のセンサを組み合わせて使用する場合には、複数個のセンサの出力が同期して変化することによって吹き付け動作を確認できる。
また、好ましくは、2つのアルコールセンサを、位置をずらせて配置するべきである。この場合、主センサを最適位置に配置する一方、副センサを最適位置から離れた位置に配置する。そして、二つのセンサの検出レベルを常に比較することで、主センサの劣化を直ちに検出することができる。
本発明は、好ましくは、携帯子機及び検査アダプタには、赤外線通信を可能にする送受信部が各々設けられている。また、検査アダプタは、車両の始動を制御する遮断回路に接続されて配置され、計測され車両搭乗員の呼気データが異常レベルであれば、車両の始動を禁止するよう動作させると営業車の安全の完璧を期すことができる。前記アプリケーションプログラムは、好ましくは、JAVA(登録商標)仮想マシン上で動作するよう構成されている。この場合には、機種に拘わらず、同一のアプリケーションプログラムを使用できる。
前記搭乗員を特定する情報は、好ましくは、当該搭乗員のID(identification)情報、及び/又は、検査動作時に取得された当該搭乗員の画像データである。また、携帯子機は、携帯電話機、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)の何れかで構成されるのが簡易的である。
また、本発明は、上記の運転管理システムで使用される携帯子機、及び、この携帯子機で使用されるアプリケーションプログラムでもある。更に、本発明は、上記の運転管理システムで使用される検査アダプタでもある。
以上説明した本発明によれば、高精度なアルコール検査が可能であって、必要に応じて、機能の追加や改善も容易である運転管理システムを実現することができる。また、このような運転管理システムで使用される検査アダプタ及びプログラムを実現できる。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。図1は、安全運転管理システムSYSの全体構成を示すブロック図である。この安全運転管理システムSYSは、例えば、長距離バスや長距離トラックなどの運輸業に適用され、バスやトラックの運転手による飲酒運転を確実に防止して安全運転を確保する用途で使用される。
図示の通り、実施例の安全運転管理システムSYSは、運転手(車両搭乗員)が所持する汎用の携帯電話機1と、運転手の呼気アルコール濃度を計測する検査アダプタ2と、検査アダプタ2が出力する制御信号によってセルモータへの通電を遮断して自動車の始動を禁止する遮断回路3と、移動体通信網MMET及びインタネット回線INETを経由して携帯電話機1からの伝送情報を受信する管理コンピュータ4と、を中心に構成される。携帯電話機1は、移動体通信網MNETの無線基地局5と無線接続されると共に、検査アダプタ2とも赤外線により無線接続されている。なお、検査アダプタ2は、自動車のバッテリー電圧を受けて動作している。
図2は、携帯電話機1及び検査アダプタ2の回路構成を示すブロック図である。携帯電話機1は、CPU及びメモリを具備するコンピュータ回路たる主制御部10によって、写真撮影機能と、情報伝送機能と、赤外線通信機能などを実現している。
写真撮影機能は、CCDカメラ11とカメラインタフェイス部12と主制御部10とで実現され、取得された画像データは、主制御部10のメモリに一時記憶される。
情報伝送機能は、主制御部10と無線送受信部13とで実現され、この実施例では、CCDカメラ11から取得した画像データと、検査アダプタ2から取得した検査データに、追加情報を付記した伝送情報を、管理コンピュータ4に送信している。
具体的には、クライアント1(携帯電話機)は、サーバ4(管理コンピュータ)に対して、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に準じた手順で「PUTオペレーション要求」を実行して、ヘッダ情報(オブジェクト名、タイプ、サイズ、タイムスタンプなど)と共に、オブジェクト本体(伝送情報)を送信する。そして、これを受けたサーバ4は、クライアント1に対して、「PUTオペレーション応答」によってレスポンスステータスを返送する。
赤外線通信機能は、主制御部10と赤外線通信モジュール14と実現され、具体的には、850〜900nm波長の赤外線によって、他の赤外線通信モジュールとの間で、IrDA(Infrared Data Association)規格に準拠した光通信を実現する。なお、通信方式は、半二重(Half-Duplex)シリアル方式であり、通信範囲は1m程度である。
その他、携帯電話機1は、液晶表示部LCDへの画像表示機能や、音声通話機能を発揮するのは勿論であるが、表示制御部15を除き、その他の構成については、図示を省略している。
ところで、この携帯電話機1は、JAVA仮想マシン100を内蔵して、JAVA言語で記載されたアプリケーションプログラムを実行可能に構成されている。ここで、JAVA仮想マシンとは、JAVAバイトコード(JAVAのコンパイラが生成する中間実行用コード)をインタプリタ形式で各CPU固有のネイティブコードに変換して実行するソフトウェア環境を意味する。
そして、上記した写真撮影機能、赤外線通信機能、及び情報伝送機能は、他の機能と共に、JAVAバイトコードで構成されたアプリケーションプログラムによって、JAVA仮想マシン上で実現される。すなわち、JAVA仮想マシン100には、検査処理の案内処理部と、カメラの駆動処理部と、検査データの取得処理部と、伝送情報の送信処理部とが設けられている。なお、全ての処理は、実際には、主制御部10において実行されるのは当然である。
一方、検査アダプタ2は、検査処理の動作全体を統括するマイクロコントローラ(ワンチップマイコン)20と、携帯電話機1との間で半二重シリアル通信を実現する赤外線通信モジュール21と、アルコールセンサASや湿度センサHUからのアナログ信号を受けて被験者呼気中のアルコール濃度を測定する濃度検出回路22と、LEDランプ群を駆動するLED回路23と、電源スイッチを兼ねる検査開始スイッチSWからの指示信号を受けるスイッチ回路24と、自動車バッテリーから受けた直流電圧を降圧又は昇圧して各部に供給する電源回路25と、7セグメントのLED表示部26とで構成されている。
検査開始スイッチSWは、電源スイッチを兼ねており、検査アダプタ2の電源が遮断されている状態では電源投入スイッチとして機能する。一方、電源投入後は、被験者が、検査アダプタ2に対して検査動作の開始タイミングを指示する検査開始スイッチとして機能する。
アルコールセンサASは特に限定されないが、本実施例では、ガス(ここではエタノール)が、酸化物半導体の表面で吸着反応して電気的抵抗が変化することを利用する「表面制御型半導体ガスセンサ」を使用している。なお、酸化物半導体としては、SnOやZnOなどのn型半導体が用いられる。表面制御型半導体ガスセンサは、所定温度に加熱しておく必要があるので、アルコールセンサASに近接してヒータ回路HTが設けられ、アルコールセンサASが所定温度に達したことを条件にアルコール濃度を計測するようにしている。
この実施例では、2つのアルコールセンサAS1,AS2が設けられている。第一のアルコールセンサAS1は、主センサとして呼気を最適な位置で捕捉する位置に配置されている。一方、第二のアルコールセンサAS2は、副センサとして、被験者からみて、主センサより下流側に配置されている。したがって、第二センサAS2は、被験者のアルコール濃度を正確に計測することはできないが、その反面、被験者の唾や吐息の結露が付着することはなく、第一センサに比較して劣化の進行は格段に遅い。したがって、本実施例では、第一と第二のセンサ出力を常に比較して、その比較結果に基づいて主センサの劣化を判定している。なお、劣化が判明すれば主センサを副センサと共に交換することになる。
一方、湿度センサHUは、被験者が呼気をアルコールセンサASに吹きかけたことを検出するセンサであり、この湿度センサHUからの出力信号が変化するタイミングに合わせてアルコールセンサASの出力が取り込まれる。この実施例では、湿度センサとして「インピーダンス変化センサ」を使用している。ここで、インピーダンス変化センサとは、電解質、高分子、金属酸化物(セラミック)など、湿度によって電気抵抗が変化するものを意味する。なお、湿度センサに代えて、或いは、これに加えて風圧センサや温度センサを設けても良い。
LEDランプ群は、電源投入状態を示す電源ランプPWRと、検査開始スイッチSWの投入によりアルコールセンサASが所定温度に達したことを示すレディランプRDYと、正常に検査処理が完了したことを示す正常ランプOKとで構成されている。検査処理が正常に完了するとレディランプRDYが消灯すると共に正常ランプOKが点灯するが、上手くアルコール検査ができなかった場合には、レディランプRDYが点灯されたままで正常ランプOKが点滅するようになっている。そのため、正常ランプOKが点滅している場合には、被験者は再度スイッチSWを押圧して、検査処理を再実行することになる。
7セグメントのLED表示部26は、検査結果を数値表示する部分であるが、正常に検査データを取得できない場合には、その旨のエラー報知を実行する。
マイクロコントローラ20は、濃度検出回路22から受けたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器201と、LED回路23に駆動データを出力する第一出力ポート202と、スイッチ回路24からの動作開始信号を受ける第一入力ポート203と、赤外線通信モジュール21と接続されたシリアル入出力ポート204と、7セグメントのLED表示部26に駆動データを出力する第二出力ポート205と、遮断回路3に制御信号を出力する第三出力ポート206と、上記各部の動作を制御するCPUコア200と、CPUコア200の動作内容を規定する制御プログラムを記憶するROM207と、CPUコア200の制御動作において作業領域となるRAM208とで構成されている。
続いて、以上の構成からなる安全運転管理システムSYSの運用方法を説明する。長距離バスやトラックには、それぞれ検査アダプタ2及び遮断回路3が取り付けられており、また運転手が長距離業務に付く場合には、必ず携帯子機1を所持することが義務付けられている。そして、一日に数回以上(例えば食事の後で)、アルコール検査を行うことが義務付けられている。
アルコール検査では、携帯子機1にインストールされている検査支援用のアプリケーションプログラムを起動させる。先に説明した通り、検査支援用プログラムは、JAVA仮想マシン上で機能するが、図3は、その動作内容を示すフローチャートである。
図示の通り、先ず、被験者を特定するための処理(ST1)が開始される。具体的には、各運転手に付与されているID(identification)番号の入力を受け付ける。なお、この携帯電話1は、運転手全員に貸与され、最初に登録したID番号がデフォルト値として記憶されているので、ステップST1の処理において、実際には、デフォルト値が正しいか否かチェックされるだけである(ST1)。但し、自己のID番号が、デフォルト値と相違する場合には、正しいID番号を再入力して設定する。
続いて、液晶表示部LCDに、例えば、「検査アダプタの電源スイッチを、短く電子音が鳴るまで押してください。」のように表示する(ST2)。次に、検査アダプタ2の電源スイッチSWがON操作されて、ヒータHTが所定温度まで加熱されるまで待機する(ST3,ST4)。具体的には、赤外線通信モジュール14を経由して、検査アダプタ2から「準備完了データ」を受信するのを待つ。
この実施例の赤外線通信モジュール14,21では、25KHz〜50KHz程度の搬送波が、制御信号(図5(a))によってPPM(Pulse Code Modulation)変調されてPPM位相変調波(図5(b))が形成される。そして、赤外線データ伝送は、PPM位相変調波に対応して赤外線が照射されることで実現される。ここで、赤外線データ伝送は、スタート部とストップ部と本体部とからなるデータフレーム単位で実行される(図5(c))。なお、スタート部は、所定時間T1のHレベル区間と所定時間T2のLレベル区間とで構成され、ストップ部は、所定時間T3のHレベル区間で構成される。
したがって、ステップST3とST4の待機処理は、図3(b)のステップST43の処理において、所定ビットパターンの「準備完了データ」を取得することで終了する。但し、運転手の操作ミスなどにより、何時まで待っても「準備完了データ」を受けない可能性もあり、そのようなタイムオーバエラーの場合には、液晶表示部LCDにエラー報知をして処理を終える。
通常の場合には、所定時間内に準備完了データを受信するので、次に、液晶表示部LCDに「カメラを自分の顔に向けた状態でアルコール検査をしてください。」のような表示をして(ST5)、カメラによる撮影動作を開始する(ST6)。その後、カメラの準備動作が完了すれば、自動的にカメラのシャッタを切って被験者の検査動作を撮影し、取得した撮影データを記憶する(ST7)。
その後は、検査アダプタ2が検査データを送信するのを待ち、送信された検査データを順次メモリに記憶する(ST8)。そて、全ての検査データの受信を終われば、巡回冗長検査(CRC:Cyclic Redundancy Check)などによって受信異常が無いことを確認する(ST9)。そして、通信異常があったような場合には、再度、検査データの受信を繰り返す。なお、検査アダプタ2の側では、携帯電話機より正常取得の回答を受けない限り、繰り返し検査データを送信し続けるよう構成されている(図4のST26〜ST29)。
その結果、受信した検査データのCRC値が一致した場合には、正常に検査データが受信できたことを示すOKデータを、検査アダプタ2に送信する(ST11)。一方、所定時間を経過しても、正常に検査データを取得できないタイムオーバエラー時には、液晶表示部LCDにエラー報知をして処理を終える。
正常に受信処理が完了したことによって、ステップST11の処理が終われば、次に、管理コンピュータ4に対して必要なデータを送信する。ここで送信される伝送情報は、検査結果たるアルコール濃度と、運転手IDと、検査時刻と、撮影データとを含んでいる。ここでアルコール濃度は、主センサの検出値と副センサの参考検出値である。したがって、管理コンピュータ4では、主センサAS1と副センサAS2の検出値を比較することで、主センサの劣化状態を把握することができる。
なお、携帯電話機の現在位置をアプリケーションプログラムで取得できる場合には、上記の各データに加えて現在位置データを送信する。先に説明した通り、送信処理は、サーバ4に対する「PUTオペレーション要求」として実行される。
すると、サーバ4からは「PUTオペレーション応答」として、レスポンスステータスが返送されるので、異常ステータスであれば再送処理を実行し、正常ステータスであれば通信処理を終える。そして、正常に全ての処理が完了したことを液晶表示部LCDに表示して処理を終える。
以上、アプリケーションプログラム(検査支援用プログラム)を具体的に説明したが、JAVA仮想マシン100において、検査処理の案内処理部(ST1〜ST6)、カメラの駆動処理部(ST7)、検査データの取得処理部(ST8〜ST11)、伝送情報の送信処理部(ST12〜ST13)は、各々カッコ内の処理で実現されている。
図4は、検査アダプタ2の処理を示すフローチャートである。上記した携帯電話機1における検査処理の案内処理に対応して、運転手が、検査アダプタ2の電源スイッチSWを短く電子音が鳴るまで押すと、ヒータHTへの通電が開始され、アルコールセンサASの加熱動作が開始される(ST20)。
ヒータHTの通電開始から所定時間が経過すると、マイクロコントローラ20は、LED回路23を駆動することによって、レディランプRDYを点灯させる。また、携帯電話機1に対して、準備完了データを送信する(ST22)。
一方、運転手は、レディランプRDYの点灯動作に応答して、アルコールセンサASと湿度センサHUの一体化された検査プローブに向けて呼気を吹きかけると思われる。そして、アルコールセンサASの信号と湿度センサHUの信号は、同期してマイクロコントローラ20に入力されるので、マイクロコントローラ20は、湿度の有意な上昇によって呼気動作を知ることができ、このタイミングにおけるアルコール濃度をRAM207に記憶する(ST23)。なお、この記憶動作に合わせて、マイクロコントローラ20は、LED回路23を駆動して、レディランプRDYを消灯させると共に、OKランプを点灯させる。また、LED表示部26には、記憶した計測結果を数値表示する。表示されるのは主センサAS1の検出結果に基づくものであり、副センサAS2の検出結果は表示されない。
ところで、湿度の有意な上昇が認められないなどの異常事態を検出した場合には、マイクロコントローラ20は、LED回路23を駆動して、OKランプを点滅させることによって被験者に対して再検査を指示する(ST25)。また、LED表示部26にはその旨の表示する(ST25)。
上記の検査処理によって、正常にアルコール濃度が計測できた場合には、マイクロコントローラ20は、赤外線通信モジュール21を通して、携帯電話機1に対して2つのアルコールセンサAS1,AS2の検査結果を示す検査データを送信する(ST26)。そして、携帯電話機1から正常受信状態を示すOKデータが送信されるのを待つ(ST27)。
そして、正常受信状態が確認されたら、そのまま処理を終えるが、通信異常状態である場合には、異常カウンタERを+1し(ST28)、そのカウンタ値が上限値MAXを超えない限り、繰り返し、検査データを送信する(ST26)。その結果、正常に検査データが送信されると思われるが、運転手が、誤まって携帯電話機のアプリケーションを終了させたような操作ミスのため、OKデータを受けることができない場合には、異常状態を示すランプ表示をして処理を終了する。
なお、ステップST23の処理において、アルコール濃度を取得した後、もし異常レベルであれば、遮断回路3に制御信号を出力して、セルモータの起動が禁止される。但し、検査アダプタ2の機器異常の可能性も考慮して、遮断回路3を無効化する優先スイッチ(不図示)が設けられており、携帯電話機1を使用した管理本部への電話通報の後、自動車を始動させることは可能になっている。
以上の通り、本実施例では、携帯電話機を有効活用することによって、運転手によるアルコール検査の検査結果を確実に収集することができ、飲酒運転を確実に防止できる。しかも、検査アダプタが携帯電話機とは別体であるから、検査アダプタ2と、も携帯電話機1のアプリケーションプログラムとを、個々的にバージョンアップすることができ、アルコール検査の検査精度を上げることができる。また、主センサの下流側であって、被験者の呼気では劣化し難い位置に副センサを配置するので、両者のレベルを対比することで、主センサの使用限界を正確に把握することができる。
また、携帯電話機にアルコール検査回路を内蔵させる必要はないので、市販の携帯電話機を活用することができる。また、携帯電話機では、JAVA言語によるアプリケーションプログラムをインストールするだけで良いので、JAVA仮想マシンの搭載されている携帯電話機であれば、その種類やCPUの種別を問わない利点がある。
なお、検査動作時には携帯子機に内蔵されているカメラが起動して被験者の検査風景を自動撮影し、しかもこれが検査データと共に管理コンピュータに伝送されるので、アルコール検査を他人に委ねるような不正を防止できる。
以上本発明の実施例について説明したが、具体的な記載内容は特に本発明を限定するものではない。例えば、実施例では赤外線通信を使用して、携帯電話機と検査アダプタとでデータ送受信を行ったが、これに代えて、BluetoothやZigBee(各々は登録商標)などの短距離無線通信規格に則って接続しても良い。ここで、Bluetoothとは、2.4GHzの周波数帯を使った短距離の機器との接続に特化した無線通信技術であり、IEEE 802.15.1で規格化されている。また、ZigBeeは、物理層のインタフェースにIEEE 802.15.4が使われ、2.4GHz帯の周波数帯域を利用する。
実施例に係る安全運転管理システムを示す構成図である。 検査アダプタと携帯電話機の内部構成を示すブロック図である。 携帯電話機の動作内容を説明するフローチャートである。 検査アダプタの動作内容を説明するフローチャートである。 赤外線無線通信を具体的に説明するタイムチャートである。
符号の説明
1 携帯子機
2 検査アダプタ
MNET 移動体通信網
4 管理コンピュータ
SYS 運転管理システム

Claims (10)

  1. 移動体通信網を経由したデータ送受信が可能であると共に、事後的に開発したアプリケーションプログラムを搭載可能な携帯子機と、前記携帯子機との間でデータの送受信処理を実行する検査アダプタと、前記検査アダプタから受けた呼気検査データに関連して前記携帯子機が送信するデータを受信する管理コンピュータとを備えて、車両搭乗員の呼気異常を管理する運転管理システムであって、
    前記アプリケーションプログラムは、前記検査アダプタの操作を促す案内処理と、計測された車両搭乗員の呼気データを前記検査アダプタから受信するデータ取得処理と、取得した呼気データに前記搭乗員を特定する情報を付加して前記管理コンピュータに送信するデータ送信処理とを備えることを特徴とする運転管理システム。
  2. 前記検査アダプタには、車両搭乗員の呼気中のアルコール濃度を検出する複数のアルコールセンサが配置されている請求項1に記載の運転管理システム。
  3. 前記携帯子機及び検査アダプタには、赤外線通信又はBluetooth(登録商標)などの短距離無線通信を可能にする送受信部が各々設けられている請求項1又は2に記載の運転管理システム。
  4. 前記検査アダプタは、車両の始動を制御する遮断回路に接続されて配置され、計測され車両搭乗員の呼気データが異常レベルであれば、車両の始動を禁止するよう動作する請求項1〜3の何れかに記載の運転管理システム。
  5. 前記アプリケーションプログラムは、JAVA(登録商標)仮想マシン上で動作するよう構成されている請求項1〜4の何れかに記載の運転管理システム。
  6. 前記搭乗員を特定する情報は、当該搭乗員のID(identification)情報、及び/又は、検査動作時に取得された当該搭乗員の画像データである請求項1〜5の何れかに記載の運転管理システム。
  7. 前記携帯子機は、携帯電話機、PHS(Personal Handy-phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)の何れかで構成される請求項1〜6の何れかに記載の運転管理システム。
  8. 請求項1〜7に記載の何れかの運転管理システムで使用される携帯子機。
  9. 請求項8に記載の携帯子機で使用されるアプリケーションプログラム。
  10. 請求項1〜7に記載の何れかの運転管理システムで使用される検査アダプタ。
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