JP2004248469A - モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】回転シャフトの支持軸受とケーシングとの衝突を確実に阻止し、騒音の発生を防止できるモータを提供する。
【解決手段】ケーシング2により支持される第1転がり軸受3と第2転がり軸受とにより回転シャフト5が支持される。第1転がり軸受3は、その内輪3aが回転シャフト5の反出力側に固定され、その外輪3bの外周3b″とケーシング2の内周2a″との間に隙間δが設けられる。第2転がり軸受は、その内輪が回転シャフト5の出力側に固定され、その外輪がケーシング2に固定される。その隙間δに筒状の緩衝部材10が挿入される。緩衝部材10は、第1転がり軸受3の外輪3bの外周3b″におけるケーシング2の内周2a″との対向領域の、軸方向に関する一端3cから他端3dにまでわたって配置されている。
【選択図】図2
【解決手段】ケーシング2により支持される第1転がり軸受3と第2転がり軸受とにより回転シャフト5が支持される。第1転がり軸受3は、その内輪3aが回転シャフト5の反出力側に固定され、その外輪3bの外周3b″とケーシング2の内周2a″との間に隙間δが設けられる。第2転がり軸受は、その内輪が回転シャフト5の出力側に固定され、その外輪がケーシング2に固定される。その隙間δに筒状の緩衝部材10が挿入される。緩衝部材10は、第1転がり軸受3の外輪3bの外周3b″におけるケーシング2の内周2a″との対向領域の、軸方向に関する一端3cから他端3dにまでわたって配置されている。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電動パワーステアリング装置において操舵補助力を発生するために用いられるモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電動パワーステアリング装置の操舵補助力発生用モータとして、ケーシングにより支持される第1転がり軸受と第2転がり軸受により回転シャフトを支持するものが用いられている。
【0003】
そのようなモータを組み立てるに際しては、ケーシングを有底筒状の本体と、この本体の一端開口を覆うカバーとから構成し、そのカバー、両転がり軸受、回転シャフトを含むモータ部品をアセンブリとした後に、他のモータ部品が装着された本体をカバーに連結している。
【0004】
その組み立てに際し、第1転がり軸受の内輪は回転シャフトの反出力側に圧入等により固定され、第2転がり軸受の内輪は回転シャフトの出力側に圧入等により固定され、第2転がり軸受の外輪はケーシングにかしめ等により固定されるが、第1転がり軸受の外輪の外周とケーシングの内周との間には組み立てを容易に行えるように隙間が設けられる。
【0005】
しかし、そのような隙間があると、回転シャフトがケーシングに対して第2転がり軸受を支点として揺動し、第1転がり軸受の外輪とケーシングとの衝突や、外輪の振動によって騒音が発生する。そこで、ゴム製リングにより構成される衝突防止部材により、第1転がり軸受の外輪の外周とケーシングの内周との間の隙間を確保することが提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−166169号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、第1転がり軸受の軸方向寸法に対して衝突防止部材を構成するリングの軸方向寸法は小さく、そのリングにより確保される隙間は微小である。そのため、モータ負荷の増加等により回転シャフトをケーシングに対して揺動させる力が大きくなった場合、第1転がり軸受の外輪とケーシングとの衝突を防止できず、騒音が発生するという問題がある。さらに、上記従来技術におけるリングは、第1転がり軸受の外輪に設けた溝に嵌め合わされるものであるため、その溝の加工が必要になり、また、リングを溝に嵌め合わせる際に拡げる必要があり、工数、コストが増大するという問題がある。
本発明は上記問題を解決することのできるモータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ケーシングと、前記ケーシングにより支持される第1転がり軸受と、前記ケーシングにより支持される第2転がり軸受と、前記両転がり軸受により支持される回転シャフトとを備え、前記第1転がり軸受は、その内輪が前記回転シャフトの反出力側に固定され、その外輪の外周と前記ケーシングの内周との間に隙間が設けられ、前記第2転がり軸受は、その内輪が前記回転シャフトの出力側に固定され、その外輪が前記ケーシングに固定されるモータにおいて、前記隙間に筒状の緩衝部材が挿入され、前記緩衝部材は、前記第1転がり軸受の外輪の外周における前記ケーシングの内周との対向領域の、軸方向に関する一端から他端にまでわたって配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、第2転がり軸受を支点として回転シャフトをケーシングに対して揺動させようとする力が大きくなっても、第1転がり軸受の外輪の外周と前記ケーシングの内周との接触を緩衝部材により阻止できる。
【0009】
前記緩衝部材の軸方向一端から内方に張り出す張出部が設けられ、前記張出部は前記第1転がり軸受の端面と前記ケーシングの内面との間に挟まれているのが好ましい。
これにより、第1転がり軸受の外輪に溝加工を行うことなく緩衝部材の軸方向変位を防止でき、工数やコストを増大させることなく、確実に第1転がり軸受の外輪の外周とケーシングの内周との接触を緩衝部材により阻止できる。
【0010】
前記緩衝部材は弾性変形可能とされているのが好ましい。
これにより、緩衝部材の弾性変形により第1転がり軸受の外輪の振動を吸収し、騒音の発生を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に示すブラシ付直流モータ1は操舵補助力を発生するために用いられるもので、ケーシング2により支持される第1、第2ボールベアリング3、4(第1、第2転がり軸受)により回転シャフト5を支持する。両ベアリング3、4の間において回転シャフト5の外周に電機子6と整流子7が設けられ、ケーシング2に界磁磁石8とブラシ機構9とが設けられている。モータ1が発生する操舵補助力は、回転シャフト5からパワーステアリング装置(図示省略)を介して自動車の車輪に舵角が変化するように伝達される。
【0012】
ケーシング2は、有底筒状の本体2aと、この本体2aの一端開口を覆うカバー2bとから構成される。カバー2b、両ベアリング3、4、回転シャフト5を含むモータ部品(例えば他に電機子6、整流子7、ブラシ機構9等を含む)がアセンブリとされた後に、他のモータ部品(例えば界磁磁石8)が装着された本体2aがカバー2bにボルト等により連結される。
【0013】
カバー2bは中央孔を有し、その中央孔内に第2ボールベアリング4が配置される。第2ボールベアリング4は、その内輪4aが回転シャフト5の出力側に圧入によって固定され、その外輪4bがケーシング2におけるカバー2bに固定される。本実施形態では、カバー2bにおける中央孔周縁から外方への突出部2b′をかしめることで、外輪4bはケーシング2に固定されている。
【0014】
図2に示すように、ケーシング2の本体2aにおける底部中央は外方への張り出し部2a′とされ、その張り出し部2a′の内方に第1ボールベアリング3が配置される。第1ボールベアリング3は、その内輪3aが回転シャフト5の反出力側に圧入によって固定され、その外輪3bの外周3b″とケーシング2における張り出し部2a′の内周2a″との間に隙間δが設けられる。
【0015】
その隙間δに筒状の緩衝部材10が挿入されている。図3の(1)、(2)に示すように、緩衝部材10は円筒形とされている。緩衝部材10の材質は、弾性変形可能なゴムや合成樹脂材とするのが好ましく、本実施形態ではゴムとされている。緩衝部材10の一端から内方に張り出す鍔状の張出部10aが緩衝部材10と一体的に成形されている。張出部10aは第1ボールベアリング3の外輪3bの一端面とケーシング2における張り出し部2a′の内面との間に挟まれている。
【0016】
緩衝部材10は、第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″におけるケーシング2の内周2a″との対向領域の、軸方向に関する一端3cから他端3dにまでわたって配置されている。本実施形態では、第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″は全域がケーシング2の内周2a″と対向することから、緩衝部材10の軸方向寸法Lは第1ボールベアリング3の外輪3bの軸方向寸法以上とされている。なお、緩衝部材10は第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″における全領域を覆う必要はなく、ケーシング2の内周2a″との対向領域の軸方向に関する一端3cから他端3dにまでわたっていればよいので、緩衝部材10に部分的に孔や切欠きが形成されていてもよい。本実施形態では、緩衝部材10の内周は第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″に締まり嵌めとされるが隙間嵌めでもよく、また、緩衝部材10の外周はケーシング2の内周2a″に隙間嵌めとされるが締まり嵌めでもよい。
【0017】
上記モータ1によれば、第2ボールベアリング4を支点として回転シャフト5をケーシング2に対して揺動させようとする力が大きくなっても、第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″とケーシング2の内周2a″との接触を緩衝部材10により阻止できる。これにより、第1ボールベアリング3とケーシング2との衝突を確実に阻止し、騒音の発生を防止できる。また、張出部10aにより緩衝部材10の軸方向変位を防止できるので、第1ボールベアリング3の外輪3bに従来のような溝加工を行う必要がなく、工数やコストを増大させることなく確実に第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″とケーシング2の内周2a″との接触を緩衝部材10により阻止できる。さらに、緩衝部材10の弾性変形により第1ボールベアリング3の外輪3bの振動を吸収し、騒音の発生を防止できる。
【0018】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″は全域がケーシング2の内周2a″と対向する必要はなく、軸方向に関して一部の領域のみが対向するものでもよく、その場合、緩衝部材10はその一部の領域の軸方向に関する一端から他端にまでわたって配置されるものであればよい。また、上記実施形態における各ボールベアリング3、4に代えてころ軸受を用いてもよい。さらに、本発明を操舵補助力発生用モータ以外の用途のモータに適用してもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明のモータによれば、工数やコストを増大させることなく、回転シャフトの支持軸受とケーシングとの衝突を確実に阻止し、騒音の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の操舵補助力発生用直流モータの縦断面図
【図2】本発明の実施形態の操舵補助力発生用直流モータの要部の断面図
【図3】本発明の実施形態の緩衝部材の(1)は正面図、(2)は断面図
【符号の説明】
1 モータ
2 ケーシング
2a″ 内周
3 第1ボールベアリング(第1転がり軸受)
3b 外輪
3b″ 外周
4 第2ボールベアリング(第2転がり軸受)
5 回転シャフト
10 緩衝部材
10a 張出部
δ 隙間
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電動パワーステアリング装置において操舵補助力を発生するために用いられるモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば電動パワーステアリング装置の操舵補助力発生用モータとして、ケーシングにより支持される第1転がり軸受と第2転がり軸受により回転シャフトを支持するものが用いられている。
【0003】
そのようなモータを組み立てるに際しては、ケーシングを有底筒状の本体と、この本体の一端開口を覆うカバーとから構成し、そのカバー、両転がり軸受、回転シャフトを含むモータ部品をアセンブリとした後に、他のモータ部品が装着された本体をカバーに連結している。
【0004】
その組み立てに際し、第1転がり軸受の内輪は回転シャフトの反出力側に圧入等により固定され、第2転がり軸受の内輪は回転シャフトの出力側に圧入等により固定され、第2転がり軸受の外輪はケーシングにかしめ等により固定されるが、第1転がり軸受の外輪の外周とケーシングの内周との間には組み立てを容易に行えるように隙間が設けられる。
【0005】
しかし、そのような隙間があると、回転シャフトがケーシングに対して第2転がり軸受を支点として揺動し、第1転がり軸受の外輪とケーシングとの衝突や、外輪の振動によって騒音が発生する。そこで、ゴム製リングにより構成される衝突防止部材により、第1転がり軸受の外輪の外周とケーシングの内周との間の隙間を確保することが提案されている(特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−166169号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、第1転がり軸受の軸方向寸法に対して衝突防止部材を構成するリングの軸方向寸法は小さく、そのリングにより確保される隙間は微小である。そのため、モータ負荷の増加等により回転シャフトをケーシングに対して揺動させる力が大きくなった場合、第1転がり軸受の外輪とケーシングとの衝突を防止できず、騒音が発生するという問題がある。さらに、上記従来技術におけるリングは、第1転がり軸受の外輪に設けた溝に嵌め合わされるものであるため、その溝の加工が必要になり、また、リングを溝に嵌め合わせる際に拡げる必要があり、工数、コストが増大するという問題がある。
本発明は上記問題を解決することのできるモータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ケーシングと、前記ケーシングにより支持される第1転がり軸受と、前記ケーシングにより支持される第2転がり軸受と、前記両転がり軸受により支持される回転シャフトとを備え、前記第1転がり軸受は、その内輪が前記回転シャフトの反出力側に固定され、その外輪の外周と前記ケーシングの内周との間に隙間が設けられ、前記第2転がり軸受は、その内輪が前記回転シャフトの出力側に固定され、その外輪が前記ケーシングに固定されるモータにおいて、前記隙間に筒状の緩衝部材が挿入され、前記緩衝部材は、前記第1転がり軸受の外輪の外周における前記ケーシングの内周との対向領域の、軸方向に関する一端から他端にまでわたって配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、第2転がり軸受を支点として回転シャフトをケーシングに対して揺動させようとする力が大きくなっても、第1転がり軸受の外輪の外周と前記ケーシングの内周との接触を緩衝部材により阻止できる。
【0009】
前記緩衝部材の軸方向一端から内方に張り出す張出部が設けられ、前記張出部は前記第1転がり軸受の端面と前記ケーシングの内面との間に挟まれているのが好ましい。
これにより、第1転がり軸受の外輪に溝加工を行うことなく緩衝部材の軸方向変位を防止でき、工数やコストを増大させることなく、確実に第1転がり軸受の外輪の外周とケーシングの内周との接触を緩衝部材により阻止できる。
【0010】
前記緩衝部材は弾性変形可能とされているのが好ましい。
これにより、緩衝部材の弾性変形により第1転がり軸受の外輪の振動を吸収し、騒音の発生を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1に示すブラシ付直流モータ1は操舵補助力を発生するために用いられるもので、ケーシング2により支持される第1、第2ボールベアリング3、4(第1、第2転がり軸受)により回転シャフト5を支持する。両ベアリング3、4の間において回転シャフト5の外周に電機子6と整流子7が設けられ、ケーシング2に界磁磁石8とブラシ機構9とが設けられている。モータ1が発生する操舵補助力は、回転シャフト5からパワーステアリング装置(図示省略)を介して自動車の車輪に舵角が変化するように伝達される。
【0012】
ケーシング2は、有底筒状の本体2aと、この本体2aの一端開口を覆うカバー2bとから構成される。カバー2b、両ベアリング3、4、回転シャフト5を含むモータ部品(例えば他に電機子6、整流子7、ブラシ機構9等を含む)がアセンブリとされた後に、他のモータ部品(例えば界磁磁石8)が装着された本体2aがカバー2bにボルト等により連結される。
【0013】
カバー2bは中央孔を有し、その中央孔内に第2ボールベアリング4が配置される。第2ボールベアリング4は、その内輪4aが回転シャフト5の出力側に圧入によって固定され、その外輪4bがケーシング2におけるカバー2bに固定される。本実施形態では、カバー2bにおける中央孔周縁から外方への突出部2b′をかしめることで、外輪4bはケーシング2に固定されている。
【0014】
図2に示すように、ケーシング2の本体2aにおける底部中央は外方への張り出し部2a′とされ、その張り出し部2a′の内方に第1ボールベアリング3が配置される。第1ボールベアリング3は、その内輪3aが回転シャフト5の反出力側に圧入によって固定され、その外輪3bの外周3b″とケーシング2における張り出し部2a′の内周2a″との間に隙間δが設けられる。
【0015】
その隙間δに筒状の緩衝部材10が挿入されている。図3の(1)、(2)に示すように、緩衝部材10は円筒形とされている。緩衝部材10の材質は、弾性変形可能なゴムや合成樹脂材とするのが好ましく、本実施形態ではゴムとされている。緩衝部材10の一端から内方に張り出す鍔状の張出部10aが緩衝部材10と一体的に成形されている。張出部10aは第1ボールベアリング3の外輪3bの一端面とケーシング2における張り出し部2a′の内面との間に挟まれている。
【0016】
緩衝部材10は、第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″におけるケーシング2の内周2a″との対向領域の、軸方向に関する一端3cから他端3dにまでわたって配置されている。本実施形態では、第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″は全域がケーシング2の内周2a″と対向することから、緩衝部材10の軸方向寸法Lは第1ボールベアリング3の外輪3bの軸方向寸法以上とされている。なお、緩衝部材10は第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″における全領域を覆う必要はなく、ケーシング2の内周2a″との対向領域の軸方向に関する一端3cから他端3dにまでわたっていればよいので、緩衝部材10に部分的に孔や切欠きが形成されていてもよい。本実施形態では、緩衝部材10の内周は第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″に締まり嵌めとされるが隙間嵌めでもよく、また、緩衝部材10の外周はケーシング2の内周2a″に隙間嵌めとされるが締まり嵌めでもよい。
【0017】
上記モータ1によれば、第2ボールベアリング4を支点として回転シャフト5をケーシング2に対して揺動させようとする力が大きくなっても、第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″とケーシング2の内周2a″との接触を緩衝部材10により阻止できる。これにより、第1ボールベアリング3とケーシング2との衝突を確実に阻止し、騒音の発生を防止できる。また、張出部10aにより緩衝部材10の軸方向変位を防止できるので、第1ボールベアリング3の外輪3bに従来のような溝加工を行う必要がなく、工数やコストを増大させることなく確実に第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″とケーシング2の内周2a″との接触を緩衝部材10により阻止できる。さらに、緩衝部材10の弾性変形により第1ボールベアリング3の外輪3bの振動を吸収し、騒音の発生を防止できる。
【0018】
本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、第1ボールベアリング3の外輪3bの外周3b″は全域がケーシング2の内周2a″と対向する必要はなく、軸方向に関して一部の領域のみが対向するものでもよく、その場合、緩衝部材10はその一部の領域の軸方向に関する一端から他端にまでわたって配置されるものであればよい。また、上記実施形態における各ボールベアリング3、4に代えてころ軸受を用いてもよい。さらに、本発明を操舵補助力発生用モータ以外の用途のモータに適用してもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明のモータによれば、工数やコストを増大させることなく、回転シャフトの支持軸受とケーシングとの衝突を確実に阻止し、騒音の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の操舵補助力発生用直流モータの縦断面図
【図2】本発明の実施形態の操舵補助力発生用直流モータの要部の断面図
【図3】本発明の実施形態の緩衝部材の(1)は正面図、(2)は断面図
【符号の説明】
1 モータ
2 ケーシング
2a″ 内周
3 第1ボールベアリング(第1転がり軸受)
3b 外輪
3b″ 外周
4 第2ボールベアリング(第2転がり軸受)
5 回転シャフト
10 緩衝部材
10a 張出部
δ 隙間
Claims (3)
- ケーシングと、
前記ケーシングにより支持される第1転がり軸受と、
前記ケーシングにより支持される第2転がり軸受と、
前記両転がり軸受により支持される回転シャフトとを備え、
前記第1転がり軸受は、その内輪が前記回転シャフトの反出力側に固定され、その外輪の外周と前記ケーシングの内周との間に隙間が設けられ、
前記第2転がり軸受は、その内輪が前記回転シャフトの出力側に固定され、その外輪が前記ケーシングに固定されるモータにおいて、
前記隙間に筒状の緩衝部材が挿入され、
前記緩衝部材は、前記第1転がり軸受の外輪の外周における前記ケーシングの内周との対向領域の、軸方向に関する一端から他端にまでわたって配置されていることを特徴とするモータ。 - 前記緩衝部材の軸方向一端から内方に張り出す張出部が設けられ、前記張出部は前記第1転がり軸受の端面と前記ケーシングの内面との間に挟まれている請求項1に記載のモータ。
- 前記緩衝部材は弾性変形可能とされている請求項1または2に記載のモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003038387A JP2004248469A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | モータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003038387A JP2004248469A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | モータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004248469A true JP2004248469A (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=33022930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003038387A Pending JP2004248469A (ja) | 2003-02-17 | 2003-02-17 | モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004248469A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100736011B1 (ko) | 2005-11-11 | 2007-07-06 | 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 | 회전 전기기계 |
US20140354097A1 (en) * | 2013-06-03 | 2014-12-04 | Mitsubishi Electric Corporation | Rotating electric machine |
CN104201817A (zh) * | 2014-09-22 | 2014-12-10 | 芜湖瑞和机电有限公司 | 一种新型隔振电机 |
JP2016142178A (ja) * | 2015-02-02 | 2016-08-08 | 三菱電機株式会社 | スクリュー圧縮機 |
-
2003
- 2003-02-17 JP JP2003038387A patent/JP2004248469A/ja active Pending
Cited By (5)
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