JPH0984293A - 電動機の軸受装置 - Google Patents

電動機の軸受装置

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JPH0984293A
JPH0984293A JP23367895A JP23367895A JPH0984293A JP H0984293 A JPH0984293 A JP H0984293A JP 23367895 A JP23367895 A JP 23367895A JP 23367895 A JP23367895 A JP 23367895A JP H0984293 A JPH0984293 A JP H0984293A
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JP
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outer ring
peripheral surface
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fitted
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JP23367895A
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Sadaaki Mabuchi
定明 馬渕
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールベアリングの外輪をベアリングボック
スに対して回り止めすること。 【解決手段】 フレーム13のベアリングボックス12
bには、内周面に位置して複数の凹部12cが形成され
ている。また、ボールベアリング18の外輪には、外周
面に位置して複数の棒状体19が接着されており、各棒
状体19は凹部12c内に嵌合されている。この構成の
場合、回転軸22bの回転がボールベアリング18の内
輪に伝達され、ボールベアリング18のボールが転動す
ることに伴って外輪に回転力が作用するが、各棒状体1
9と凹部12cとの嵌合により外輪が静止状態に保持さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレームの軸受嵌
合部に軸受の外輪を嵌合した構成の電動機の軸受装置に
関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】図7は上記軸受装置の
従来構成を示すものである。ここで、フレーム1の一端
部には凹状の軸受嵌合部1aが形成されており、この軸
受嵌合部1aの内周面にはボールベアリングからなる軸
受2の外輪が嵌合されている。そして、軸受2の内輪内
にはロータの回転軸3が圧入されており、この回転軸3
を介して軸受2の内輪に回転力が作用すると、軸受2の
転動体が転動することに伴い内輪が外輪に対して滑り、
回転軸3が回転する。
【0003】この構成の場合、軸受2の内輪には回転軸
3の圧入に伴って拡径力が作用し、外輪には軸受嵌合部
1a内に対する嵌合に伴って縮径力が作用する。従っ
て、軸受2の転動体が内輪および外輪間で締付けられる
ことになるので、軸受2の外輪は、転動体の転動動作に
支障を来さない程度の緩さで軸受嵌合部1a内に嵌合さ
れている(いわゆる滑合)。
【0004】しかしながら、上記従来構成では、軸受2
の外輪が軸受嵌合部1a内に滑合されているため、転動
体の転動に伴って外輪に回転力が作用し、外輪が軸受嵌
合部1aに対して回転する虞れがあった。すると、軸受
嵌合部1aの内周面と外輪の外周面との摩擦で異常音が
生じたり、軸受2が異常昇温してロック状態になること
がある。
【0005】そこで、軸受2の外周面にゴムリングを装
着し、この状態で軸受2を軸受嵌合部1a内に嵌合する
ことに伴い、軸受嵌合部1aと軸受2との間にゴムリン
グを介在させることが考えられる。この構成の場合、軸
受2の外輪と軸受嵌合部1aとのギャップをゴムリング
で吸収したり、ゴムリングによって外輪に摩擦力を与え
たりできるので、外輪が回り止めされる。しかしなが
ら、ゴムリングおよび軸受嵌合部1a間の摩擦力に抗し
て、軸受2を軸受嵌合部1a内に押込む必要があるの
で、軸受2の装着作業性が悪化する。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、軸受の装着作業性を損なうことな
く、軸受の外輪が軸受嵌合部に対して回転することを防
止できる電動機の軸受装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電動機の
軸受装置は、ロータが収容され、一端部に凹状の軸受嵌
合部を有するフレームと、内輪および外輪間に転動体を
介在してなり、該外輪の外周面が前記軸受嵌合部の内周
面に嵌合され且つ該内輪の内周面に前記ロータの回転軸
が圧入される軸受とを備え、前記軸受嵌合部の内周面お
よび前記外輪の外周面の一方に樹脂製の突部が設けら
れ、他方に該突部が嵌合される凹部が設けられていると
ころに特徴を有する。
【0008】上記手段によれば、軸受の外輪に回転力が
作用しても、突部と凹部との嵌合により外輪が回り止め
される。しかも、突部が樹脂により形成されているた
め、緩衝作用が働き、運転開始時等に突部および凹部間
が当接して異音が生じることが防止される。さらに、軸
受の外周面にゴムリングが設けられていないため、軸受
を軸受嵌合部内に簡単に嵌合できる。
【0009】請求項2記載の電動機の軸受装置は、ロー
タが収容され、一端部に凹状の軸受嵌合部を有するフレ
ームと、内輪および外輪間に転動体を介在してなり、該
外輪の外周面が前記軸受嵌合部の内周面に嵌合され且つ
該内輪の内周面に前記ロータの回転軸が圧入される軸受
とを備え、前記軸受嵌合部の内周面および前記外輪の外
周面に互いに嵌合する歯車状の凹突部が設けられている
ところに特徴を有するものである。
【0010】上記手段によれば、軸受の外輪に回転力が
作用しても、歯車状をなす突部と凹部との嵌合により外
輪が回り止めされる。しかも、外輪に作用する回転力が
歯車状の各突部に分散されるので、一つの突部に回転力
が集中することがなく突部の破損が防止される。さら
に、軸受を軸受嵌合部内に嵌合するにあたって、軸受の
外周面にゴムリングが設けられていない上、突部および
凹部を簡単に位置合わせできるので、軸受の装着作業性
が向上する。
【0011】請求項3記載の電動機の軸受装置は、ロー
タが収容され、一端部に凹状の軸受嵌合部を有するフレ
ームと、内輪および外輪間に転動体を介在してなり、該
外輪の外周面が前記軸受嵌合部の内周面に嵌合され且つ
該内輪の内周面に前記ロータの回転軸が圧入される軸受
とを備え、前記軸受嵌合部の奥面と前記外輪の端面との
間に、両者に接触する摩擦抵抗が大きなゴム製のワッシ
ャ部材が介在されているところに特徴を有する。
【0012】上記手段によれば、軸受の外輪に回転力が
作用しても、軸受嵌合部とワッシャ部材と軸受の外輪と
の摩擦力により外輪が回り止めされる。この場合、軸受
嵌合部の奥面と軸受の端面との間にワッシャ部材を介在
すれば良いので、外輪に突部を設ける等の特別な加工を
施す必要がなくなる。しかも、軸受の外周面にゴムリン
グを設ける場合とは異なり、ワッシャ部材の摩擦力に影
響されることなく、軸受を軸受嵌合部内に簡単に嵌合で
きる。
【0013】請求項4記載の電動機の軸受装置は、ロー
タが収容され、一端部に凹状の軸受嵌合部を有するフレ
ームと、内輪および外輪間に転動体を介在してなり、該
外輪の外周面が前記軸受嵌合部の内周面に嵌合され且つ
該内輪の内周面に前記ロータの回転軸が圧入される軸受
とを備え、前記軸受嵌合部の奥部に弾性部材が収容さ
れ、この弾性部材と前記外輪の端面との間に、両者に接
触する摩擦抵抗が大きなゴム製のワッシャ部材が介在さ
れているところに特徴を有する。
【0014】上記手段によれば、軸受の外輪に回転力が
作用しても、軸受嵌合部と弾性部材とワッシャ部材と軸
受の外輪との摩擦力により外輪が回り止めされる。この
場合、軸受嵌合部内に弾性部材およびワッシャ部材を収
容すれば良いので、外輪に特別な加工を施す必要がなく
なると共に、ワッシャ部材の摩擦力に影響されることな
く軸受を軸受嵌合部内に簡単に嵌合できる。さらに、弾
性部材がワッシャ部材を介して軸受を均一に押圧するの
で、軸受のがたつきが防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
および図2に基づいて説明する。まず、図1において、
前フレーム11および後フレーム12は、金属板をプレ
ス加工することに基づいて形成されたものであり、一端
部が閉塞された円筒状をなし、他端部に鍔部11aおよ
び12aを有している。
【0016】フレーム13は、前フレーム11の鍔部1
1aおよび後フレーム12の鍔部12aを接合すること
に基づいて形成されたものであり、フレーム13内には
ステータ14が配設されている。このステータ14は両
フレーム11および12の接合部分に配置されたもので
あり、リング状のステータコア14aにコイル14bを
巻回することにより構成されている。尚、符号15は、
フレーム13およびステータ14からなるステータ組立
体を示している。
【0017】後フレーム12には、凹状をなすベアリン
グボックス12bが一体でプレス成形されている。この
ベアリングボックス12bは軸受嵌合部に相当するもの
であり、ベアリングボックス12bの内周面には、図2
に示すように、前後方向へ延びる4つの凹部12cが一
体でプレス成形されている。
【0018】後フレーム12のベアリングボックス12
b内には、図1に示すように、金属製の波ワッシャ16
および平ワッシャ17を介してボールベアリング18が
嵌合されている。このボールベアリング18は、図2に
示すように、外輪18aおよび内輪18b間に複数のボ
ール(転動体に相当する)が介在された軸受に相当する
ものであり、ボールの転動動作に支障を来さない程度の
緩さで外輪18aの外周面がベアリングボックス12b
の内周面に嵌合(滑合)されている。
【0019】ボールベアリング18の外輪18aには、
外周面に位置して4つの溝部18cが形成されている。
これら各溝部18cはボールベアリング18の軸方向に
沿って延びるものであり、各溝部18c内には突部に相
当する棒状体19が接着される。これら各棒状体19は
合成樹脂からなるものであり、図1に示すように、各棒
状体19はベアリングボックス12bの凹部12c内に
嵌合されている。
【0020】前フレーム11には、凹状のベアリングボ
ックス11bが一体でプレス成形されている。このベア
リングボックス11bは軸受嵌合部に相当するものであ
り、ベアリングボックス11b内にはワッシャ部材20
を介してボールベアリング21が嵌合されている。ワッ
シャ部材20は、表面摩擦抵抗が大なるゴムにより形成
されたものであり、ベアリングボックス11bの奥面お
よび内周面に密着するリング状の本体部20aとボール
ベアリング21の外輪の後端面に密着するリング状の突
部20bとを有している。また、ボールベアリング21
は、外輪および内輪間に複数のボール(転動体に相当す
る)が介在された軸受に相当するものであり、外輪の内
周面がベアリングボックス11bの内周面に滑合されて
いる。
【0021】フレーム13内にはロータ22が収容され
ている。このロータ22はロータコア22aおよび回転
軸22bからなるものであり、回転軸22bの後端部は
ボールベアリング18の内輪18bの内周面に圧入され
ている。また、回転軸22bの前端部はボールベアリン
グ21の内輪の内周面に圧入され、前フレーム11を貫
通して前フレーム11の外部に突出している。
【0022】尚、波ワッシャ16は、平ワッシャ17を
介してボールベアリング18を前方へ付勢することによ
り(ボールベアリング18に予圧を与えることにより)
寸法ばらつきを吸収し、両ボールベアリング18および
21が軸方向へがたつくことを防止している。また、符
号22cはストップリングを示している。
【0023】上記実施例によれば、ステータ14のコイ
ル14bに電源が供給され、ロータ22のロータコア2
2aに回転力が作用すると、この回転力がロータ22の
回転軸22bを通してボールベアリング18の内輪18
bおよびボールベアリング21の内輪に伝達される。す
ると、各ボールベアリング18および21のボールが転
動することに伴い、ボールベアリング18の内輪18b
が外輪18aに対して滑ると共にボールベアリング21
の内輪が外輪に対して滑り、回転軸22bが回転する。
この場合、ボールベアリング18の外輪18aにはボー
ルベアリング18のボールを介して回転力が作用する。
また、ボールベアリング21の外輪にはボールベアリン
グ21のボールを介して回転力が作用する。
【0024】しかしながら、ボールベアリング18につ
いては、各棒状体19と凹部12cとの嵌合により外輪
18aの回転が防止される。このため、外輪18aおよ
びベアリングボックス12b間の摩擦で異常音が生じた
り、ボールベアリング18が異常昇温してロック状態に
なることが防止される。しかも、各棒状体19が合成樹
脂により形成されているため、運転開始時等に各棒状体
19および凹部12c間が当接して異音が生じることが
防止される。さらに、外周面にゴムリングが設けられて
いないため、外輪18aをベアリングボックス12b内
に簡単に嵌合できる。
【0025】また、ボールベアリング21については、
ベアリングボックス11bとワッシャ部材20と外輪と
の摩擦力により、突部を設ける等の特別な加工を施すこ
となく外輪が回り止めされる。このため、外輪およびベ
アリングボックス11b間の摩擦で異音が生じたり、ボ
ールベアリング21が異常昇温してロック状態になるこ
とが防止される。しかも、ベアリングボックス11bの
奥面とボールベアリング21の後端面との間にワッシャ
部材20を介在したので、ボールベアリング21の外周
面にゴムリングを設ける場合とは異なり、ワッシャ部材
20の摩擦力に影響されることなく、外輪をベアリング
ボックス11b内に簡単に嵌合できる。
【0026】尚、上記第1実施例においては、合成樹脂
製の棒状体19をボールベアリング18の外輪18aに
接着することに伴い突部を構成したが、これに限定され
るものではなく、例えば合成樹脂製の球状体や錘体を外
輪18aに接着することに伴い突部を構成しても良い。
【0027】また、上記第1実施例においては、ボール
ベアリング18の外輪18aに棒状体19を設け、ベア
リングボックス12bの内周面に凹部12cを設けた
が、これに限定されるものではなく、例えばボールベア
リング18の外輪18aに凹部を設け、ベアリングボッ
クス12bの内周面に棒状体19を接着しても良い。こ
の場合、ベアリングボックス12bの内周面に溝部を設
け、この溝部に棒状体19を接着することが好ましい。
【0028】また、上記第1実施例においては、突部と
凹部との間の嵌合により軸受を回り止めする構成を後フ
レーム12のベアリングボックス12bおよび後方のボ
ールベアリング18に適用したが、これに限定されるも
のではなく、前フレーム11のベアリングボックス11
bおよび前方のボールベアリング21に適用しても良
い。
【0029】次に本発明の第2実施例を図3に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。後フレーム12のベアリングボ
ックス12bには、内周面に位置して歯車状の凹部12
d(凹突部)が形成されている。また、ボールベアリン
グ18の外輪18aには、外周面に位置して歯車状の突
部18d(凹突部)が形成されており、この突部18d
はベアリングボックス12bの凹部12d内に嵌合され
る。
【0030】上記実施例によれば、歯車状をなすボール
ベアリング18の突部18dとベアリングボックス12
bの凹部12dとの嵌合により外輪18aが回り止めさ
れる。しかも、ボールベアリング18をベアリングボッ
クス12b内に嵌合するにあたって、ボールベアリング
18の外周面にゴムリングが設けられていない上、突部
18dと凹部12dとを簡単に位置合わせできるので、
ボールベアリング18の装着作業性が向上する。さら
に、外輪18aに作用する回転力が歯車状の各突部18
dに分散されるので、一つの突部に回転力が集中するこ
とがなく突部18dの破損が防止される。
【0031】尚、上記第2実施例においては、ボールベ
アリング18の外輪18aに歯車状の突部18bを設
け、ベアリングボックス12bの内周面に歯車状の凹部
12dを設けたが、これに限定されるものではなく、ボ
ールベアリング18の外輪18aに歯車状の凹部を設
け、ベアリングボックス12bの内周面に歯車状の突部
を設けても良い。
【0032】また、上記第2実施例においては、歯車状
の突部と凹部との嵌合により軸受を回り止めする構成を
後フレーム12のベアリングボックス12bおよび後方
のボールベアリング18に適用したが、これに限定され
るものではなく、前フレーム11のベアリングボックス
11bおよび前方のボールベアリング21に適用しても
良い。
【0033】次に本発明の第3実施例を図4に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。後フレーム12のベアリングボ
ックス12b内には、奥部に位置して短円柱状のクッシ
ョン体23が収容されている。このクッション体23は
弾性部材に相当するものであり、発泡ウレタンにより形
成されている。
【0034】後フレーム12のベアリングボックス12
b内には、ワッシャ部材20を介してボールベアリング
18の外輪18aの外周面が嵌合されている。そして、
クッション体23の後面はベアリングボックス12bの
奥面に密着し、前面はワッシャ部材20の本体部20a
に密着し、ワッシャ部材20の突部20bは外輪18a
の後端面に密着している。
【0035】上記実施例によれば、ベアリングボックス
12bとクッション体23とワッシャ部材20とボール
ベアリング18の外輪18aとの摩擦力により、突部を
設ける等の特別な加工を施すことなく、外輪18aが回
り止めされる。しかも、ベアリングボックス12bの奥
面とボールベアリング18の後端面との間にワッシャ部
材20を介在したので、ボールベアリング18の外周面
にゴムリングを設ける場合とは異なり、ボールベアリン
グ18をベアリングボックス12b内に簡単に嵌合でき
る。
【0036】さらに、クッション体23がワッシャ部材
20を介してボールベアリング18を前方へ付勢するの
で(ボールベアリング18に予圧を与えるので)、ボー
ルベアリング18および21ががたつくことが防止され
る。これと共に、波ワッシャ16によりワッシャ部材2
0を押圧する場合とは異なり、ワッシャ部材20の各部
に押圧力を均等に作用させることができるので、ボール
ベアリング18および21のがたつきが確実に防止され
る。
【0037】尚、上記第3実施例においては、クッショ
ン体23を発泡ウレタンにより形成したが、これに限定
されるものではなく、例えばゴムにより形成しても良
い。この場合、クッション体23およびワッシャ部材2
0をゴムにより一体形成し、一体形成されたゴム部材に
よりボールベアリング18に予圧を与えると共にボール
ベアリング18を回り止めしても良い。
【0038】また、上記第3実施例においては、軸受嵌
合部と弾性部材とワッシャ部材と軸受の外輪との摩擦力
により外輪を回り止めする構成を後フレーム12のベア
リングボックス12bおよび後方のボールベアリング1
8に適用したが、これに限定されるものではなく、前フ
レーム11のベアリングボックス11bおよび前方のボ
ールベアリング21に適用しても良い。
【0039】次に本発明の第4実施例を図5に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。ボールベアリング18の外輪1
8aには、外周面に位置して4つの突部18eが一体形
成されている。これら各突部18eは、ボールベアリン
グ18の軸方向へ延びるものであり、ベアリングボック
ス12bの凹部12c内に嵌合される。
【0040】上記実施例によれば、各突部18eと凹部
12cとの間で外輪18aが回り止めされる。しかも、
ボールベアリング18の外周面にゴムリングが設けられ
ていないので、ボールベアリング18をベアリングボッ
クス12b内に簡単に嵌合できる。さらに、外輪18a
に複数の突部18cが一体形成されているため、外輪1
8aに複数の突部を別途設ける必要がなくなる。
【0041】尚、上記第4実施例においては、ボールベ
アリング18の外輪18aに突部18eを一体形成し、
ベアリングボックス12bの内周面に凹部12cを設け
たが、これに限定されるものではなく、例えばボールベ
アリング18の外輪18aに凹部を設け、ベアリングボ
ックス12bの内周面に突部を一体形成しても良い。
【0042】また、上記第4実施例においては、一体形
成された突部と凹部との嵌合により外輪を回り止めする
構成を後フレーム12のベアリングボックス12bおよ
び後方のボールベアリング18に適用したが、これに限
定されるものではなく、前フレーム11のベアリングボ
ックス11bおよび前方のボールベアリング21に適用
しても良い。
【0043】次に本発明の第5実施例を図6に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。ボールベアリング18の外輪1
8aには、後端面に位置して4つの突部18fが設けら
れており、これら各突部18fは、ボールベアリング1
8の軸方向へ延びている。また、ベアリングボックス1
2bの奥壁,波ワッシャ16,平ワッシャ17には夫々
4つの孔12e,16a,17aが形成されており、ボ
ールベアリング18の各突部18fは平ワッシャ17の
孔17aおよび波ワッシャ16の孔16aを通してベア
リングボックス12bの孔12e内に嵌合される。
【0044】上記実施例によれば、ボールベアリング1
8の各突部18fとベアリングボックス12bの孔12
eとの嵌合により外輪18aが回り止めされる。しか
も、ボールベアリング18の外周面にゴムリングが設け
られていないので、ボールベアリング18をベアリング
ボックス12b内に簡単に嵌合できる。
【0045】尚、上記第5実施例においては、軸受の端
面に設けられた突部と軸受嵌合部に形成された孔との嵌
合により外輪を回り止めする構成を後フレーム12のベ
アリングボックス12bおよび後方のボールベアリング
18に適用したが、これに限定されるものではなく、前
フレーム11のベアリングボックス11bおよび前方の
ボールベアリング21に適用しても良いまた、上記第1
〜第5実施例においては、前フレーム11のベアリング
ボックス11b内にワッシャ部材20を収容してボール
ベアリング21を回り止めしたが、これに限定されるも
のではなく、例えば後フレーム12のベアリングボック
ス12b内にワッシャ部材20を収容してボールベアリ
ング18を回り止めしても良い。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の電動機の軸受装置は次の効果を奏する。
【0047】請求項1記載の手段によれば、突部と凹部
との間で軸受の外輪を回り止めできるので、異音の発生
および軸受の異常昇温が防止される。しかも、突部が樹
脂により形成されているため、突部および凹部間の当接
に伴って異音が生じることが防止される。さらに、軸受
の外周面にゴムリングが設けられていないため、軸受が
軸受嵌合部内に容易に嵌合される。
【0048】請求項2記載の手段によれば、歯車状をな
す凹突部間で軸受の外輪を回り止めできるので、異音の
発生および軸受の異常昇温が防止される。しかも、軸受
を軸受嵌合部内に嵌合するにあたって、軸受の外周面に
ゴムリングが設けられていない上、突部と凹部とを簡単
に位置合わせできるので、軸受の装着作業性が向上す
る。さらに、外輪に作用する回転力を歯車状の各突部に
分散できるので、突部の破損が防止される。
【0049】請求項3記載の手段によれば、軸受嵌合部
とワッシャ部材と軸受の外輪との摩擦力により、特別な
加工を施すことなく外輪を回り止めできるので、異音の
発生および軸受の異常昇温が防止される。しかも、軸受
を軸受嵌合部内に嵌合するにあたって、ワッシャ部材の
影響を受けないので、軸受の装着作業性が損なわれるこ
とがない。
【0050】請求項4記載の手段によれば、軸受嵌合部
と弾性部材とワッシャ部材と軸受の外輪との摩擦力によ
り、特別な加工を施すことなく外輪を回り止めできるの
で、異音の発生および軸受の異常昇温が防止される。し
かも、軸受を軸受嵌合部内に嵌合するにあたって、ワッ
シャ部材の影響を受けないので、軸受の装着作業性が損
なわれることがない。さらに、軸受の各部を均一に押圧
できるので、軸受のがたつきが確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す電動機の断面図
【図2】後方のベアリングボックス,ボールベアリン
グ,棒状体を示す分解斜視図
【図3】本発明の第2実施例を示す図2相当図
【図4】本発明の第3実施例を示す後フレーム部分の拡
大断面図
【図5】本発明の第4実施例を示す図2相当図
【図6】本発明の第5実施例を示す後フレーム,波ワッ
シャ,平ワッシャ,ボールベアリングの分解斜視図
【図7】従来例を示す図4相当図
【符号の説明】
11bはベアリングボックス(軸受嵌合部)、12bは
ベアリングボックス(軸受嵌合部)、12cは凹部、1
2dは凹部(凹突部)、13はフレーム、18はボール
ベアリング(軸受)、18aは外輪、18bは内輪、1
8dは突部(凹突部)、19は棒状体(突部)、20は
ワッシャ部材、21はボールベアリング(軸受)、22
はロータ、22bは回転軸、23はクッション体(弾性
部材)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータが収容され、一端部に凹状の軸受
    嵌合部を有するフレームと、 内輪および外輪間に転動体を介在してなり、該外輪の外
    周面が前記軸受嵌合部の内周面に嵌合され且つ該内輪の
    内周面に前記ロータの回転軸が圧入される軸受とを備
    え、 前記軸受嵌合部の内周面および前記外輪の外周面の一方
    には樹脂製の突部が設けられ、他方には該突部が嵌合さ
    れる凹部が設けられていることを特徴とする電動機の軸
    受装置。
  2. 【請求項2】 ロータが収容され、一端部に凹状の軸受
    嵌合部を有するフレームと、 内輪および外輪間に転動体を介在してなり、該外輪の外
    周面が前記軸受嵌合部の内周面に嵌合され且つ該内輪の
    内周面に前記ロータの回転軸が圧入される軸受とを備
    え、 前記軸受嵌合部の内周面および前記外輪の外周面には互
    いに嵌合する歯車状の凹突部が設けられていることを特
    徴とする電動機の軸受装置。
  3. 【請求項3】 ロータが収容され、一端部に凹状の軸受
    嵌合部を有するフレームと、 内輪および外輪間に転動体を介在してなり、該外輪の外
    周面が前記軸受嵌合部の内周面に嵌合され且つ該内輪の
    内周面に前記ロータの回転軸が圧入される軸受とを備
    え、 前記軸受嵌合部の奥面と前記外輪の端面との間には、両
    者に接触する摩擦抵抗が大きなゴム製のワッシャ部材が
    介在されていることを特徴とする電動機の軸受装置。
  4. 【請求項4】 ロータが収容され、一端部に凹状の軸受
    嵌合部を有するフレームと、 内輪および外輪間に転動体を介在してなり、該外輪の外
    周面が前記軸受嵌合部の内周面に嵌合され且つ該内輪の
    内周面に前記ロータの回転軸が圧入される軸受とを備
    え、 前記軸受嵌合部の奥部には弾性部材が収容され、 この弾性部材と前記外輪の端面との間には、両者に接触
    する摩擦抵抗が大きなゴム製のワッシャ部材が介在され
    ていることを特徴とする電動機の軸受装置。
JP23367895A 1995-09-12 1995-09-12 電動機の軸受装置 Pending JPH0984293A (ja)

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