JP2004243804A - リザーバタンク用ダイヤフラム - Google Patents

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JP2004243804A
JP2004243804A JP2003033192A JP2003033192A JP2004243804A JP 2004243804 A JP2004243804 A JP 2004243804A JP 2003033192 A JP2003033192 A JP 2003033192A JP 2003033192 A JP2003033192 A JP 2003033192A JP 2004243804 A JP2004243804 A JP 2004243804A
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reservoir tank
diaphragm
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chamber
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Hirotoshi Yoshiike
浩利 吉池
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】トラクション制御機能の作動時にリザーバタンク内の作動液の液面が急速に低下しても、貯液室への大気導入を迅速に行い、トラクション制御機能が低下することを防止する。
【解決手段】リザーバタンク1内部の貯液室8と、キャップ5及びキャップベース6側の大気室9とを区画するダイヤフラム7に、リザーバタンク1と、キャップ5との間に挟着される周縁部7aと、該周縁部7aに連続して形成される蛇腹部7bとを備える。蛇腹部7bの周縁部7a寄りの隔壁に大気室9に連通する連通孔10を形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液圧マスタシリンダに供給する作動液を貯留するリザーバタンクに用いられるダイヤフラムに係るもので、詳しくは、トラクション制御機能を具備するブレーキ装置に用いて好適なリザーバタンク用ダイヤフラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液圧マスタシリンダに供給する作動液を貯留するリザーバタンクに用いられるダイヤフラムは、リザーバタンクの上面開口部内周面とキャップとの間に挟着される周縁部と、該周縁部に連接されて作動液の液面の昇降により変化する蛇腹部とを有しており、リザーバタンク内部の貯液室とキャップ側の大気室とを区画している(例えば、特許文献1参照)。また、ダイヤフラムには、スリット弁が設けられ、このスリット弁が開閉することによって貯液室を大気圧に維持させるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
【特許文献1】
実開平2−128675号公報(第1頁、第1図)
【0004】
【特許文献2】
特開平3−243454号公報(第1−3頁,第4図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
滑りやすい路面での発進や加速時に生じやすい駆動輪の無駄な空転を制御するトラクション制御機能を具備するブレーキ装置では、トラクション制御機能の作動時に、マスタシリンダのリザーバタンクからポンプによって作動液を吸入し、ホイールシリンダに作動液を供給するようにしている。このとき、作動液の液面は急速に低下し、大気はダイヤフラムに形成されたスリット弁からダイヤフラム下方の貯液室に導入されるが、貯液室への大気導入に時間がかかり、作動液の流動抵抗が大きくなっていた。このため、ポンプの吸い込み性能が悪化し、トラクション制御機能が低下する虞があった。また、貯液室内への大気導入を迅速に行うために、スリット弁を開き易く形成することが考えられるが、スリット弁を開き易く構成すると作動液が大気室側に漏れる虞があり、適当ではなかった。
【0006】
そこで本発明は、トラクション制御機能の作動時にリザーバタンク内の作動液の液面が急速に低下しても、貯液室への大気導入を迅速に行うことができ、トラクション制御機能が低下することを防止することができるリザーバタンク用ダイヤフラムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、作動液を貯留するリザーバタンクの上面開口部を覆うキャップによって、リザーバタンクの上面開口部内周面に挟着される周縁部と、該周縁部に連設されて前記作動液の液面の昇降により変形する蛇腹部とを有し、リザーバタンク内部の貯液室とキャップ側の大気室とを区画するリザーバタンク用ダイヤフラムにおいて、前記蛇腹部の周縁部寄りの隔壁に前記大気室に連通する連通孔を形成したことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一形態例を図面に基づいて詳しく説明する。本形態例のリザーバタンク1及びマスタシリンダ2は、トラクション制御機能を具備するブレーキ装置に用いられるもので、リザーバタンク1は、タンデム型のマスタシリンダ2の上部に取り付けられる。リザーバタンク1は、作動液を貯留するリザーバ本体3と、該リザーバ本体3の上部に形成された作動液注入室4の上面開口部を覆うキャップ5と、該キャップ5の内側に嵌着されるキャップベース6と、該キャップベース6と作動液注入室4との間に挟着されるダイヤフラム7とを備えたもので、作動液注入室4は、車体への取り付けスペースの関係から、マスタシリンダ2に取り付けられるリザーバ本体3よりも車体前部側に偏位して設けられている。
【0009】
リザーバ本体3,キャップ5及びキャップベース6は、合成樹脂によって形成されるもので、リザーバ本体3は、マスタシリンダ2に突設れたボス部2a,2aの内部に嵌合され、さらにこれらの間で重ね合わせされる双方のフランジ2b,3aにねじを螺着することによって、マスタシリンダ2に一体に取り付けられる。
【0010】
キャップ5は、有底の略円筒状に形成され、中央内部に、キャップベース6を係合させる係合凹部5aが形成されている。キャップベース6は、中央に前記係合凹部5aに係合される係合部6aが突出形成され、外周側には、ダイヤフラム7の周縁部7aを作動液注入室4の内周面4aに押し付ける円筒体6bが形成されている。また、この円筒体6bの外周面には、ダイヤフラム7を係止する環状突部6cが形成されている。キャップ5及びキャップベース6には、通孔が適宜形成されており、キャップ5及びキャップベース6の内部と大気とは連通するようになっている。
【0011】
ダイヤフラム7は、リザーバ本体3内から作動液注入室4内に亘って形成される作動液の貯液室8と、キャップ5及びキャップベース6側の大気室9とを区画するもので、ゴム等の可撓性材で形成される。ダイヤフラム7は、前記作動液注入室4の内周面4aに挟着される周縁部7aと、該周縁部7aに連続して形成され、作動液注入室4の軸方向への拡張・収縮を可能とした蛇腹部7bと、平面状の底面部7cとを有していて、蛇腹部7bの周縁部7a寄りの隔壁に貯液室8と大気室9とを連通させる連通孔10が形成されている。なお、この連通孔10の形成位置は、作動液面とできるだけ離れていた方が、作動液の大気室側への侵入を防止できるので、本実施例では、蛇腹部の最上部の襞部に形成している。また、周縁部7aには、キャップベース6の環状突部6cに係合される環状溝7dが形成されている。
【0012】
上述ように形成されたキャップ5とキャップベース6とダイヤフラム7とは、キャップ5の係合凹部5aにキャップベース6の係合部6aを係合させ、ダイヤフラム7の周縁部7aに形成された環状溝7dをキャップベース6の環状突部6cに嵌合させる。キャップベース6とダイヤフラム7とを組み付けたキャップ5を、リザーバ本体3の作動液注入室4の上部に係合することによって、キャップベース6の円筒体6bと作動液注入室4の内周面4aとの間にダイヤフラム7の周縁部7aが挟着され、該ダイヤフラム7によって、貯液室8と、キャップ5及びキャップベース6側の大気室9とが区画される。
【0013】
このダイヤフラム7は、作動液が制動熱等の影響を受けて、貯液室8内の空気が膨張すると、連通孔10より貯液室8内の空気が大気室9に排出され、或いは、ダイヤフラム7の蛇腹部7bが収縮することによって、貯液室8内の加圧を回避させる。また、摩擦パッドのライニング摩耗等により、貯液室8内の作動液の液位が低下した場合は、連通孔10より貯液室8内に大気が導入され、或いは、ダイヤフラム7の蛇腹部7bが拡張することによって、貯液室8内の負圧状態を回避させる。
【0014】
また、トラクション制御機能の作動時に、リザーバタンク1からポンプによって作動液が吸入され、該作動液がホイールシリンダに供給される際には、作動液の液面は急速に低下する。このとき、蛇腹部7bの連通孔10より大気が貯液室8内に導入されるとともに、ダイヤフラム7の蛇腹部7bが拡張することによって、貯液室8を大気圧に保持し、作動液は速やかにホイールシリンダに供給される。また、トラクション制御が終了した際には、蛇腹部7bの復元力によって、ダイヤフラム7は元の状態に復帰する。
【0015】
このように、本形態例では、ダイヤフラム7の蛇腹部7bの最上部に連通孔10を形成したことにより、簡単な構造で、トラクション制御機能の作動時に、作動液を速やかにホイールシリンダに供給できるようになる。また、作動液が制動熱等の影響を受けたり、摩擦パッドのライニング摩耗等によって貯液室8に圧力変動があった場合、連通孔10より空気が排出・導入されることによって貯液室8内を大気圧に保ち、蛇腹部7bの収縮・拡張量を小さく抑えることができるので、貯液室8に圧力変動が生じた場合でも、トラクション制御機能を良好に保つことができる。さらに、連通孔10は蛇腹部7bの最上部に形成されているので、作動液が車両走行時の液面の振動等によって不用意に大気室側に漏れる虞がない。
【0016】
なお、上述の形態例では、ダイヤフラムの底面部にスリット弁を形成していないが、本発明では、ダイヤフラムの底面部にスリット弁を形成し、連通孔とスリット弁と蛇腹部とで貯液室を大気圧に保つようにしたものでもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、トラクション制御機能の作動時に、リザーバタンク貯液室内の作動液の液面が急速に低下しても、貯液室内への大気導入を迅速に行うことができるようになり、トラクション制御機能を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態例を示すリザーバタンクの要部拡大断面図
【図2】本発明の一形態例を示すマスタシリンダ取り付け状態のリザーバタンクの要部断面図
【符号の説明】
1…リザーバタンク、2…マスタシリンダ、3…リザーバ本体、4…作動液注入室、5…キャップ、6…キャップベース、7…ダイヤフラム、7a…周縁部、7b…蛇腹部、8…貯液室、9…大気室、10…連通孔

Claims (1)

  1. 作動液を貯留するリザーバタンクの上面開口部を覆うキャップによって、リザーバタンクの上面開口部内周面に挟着される周縁部と、該周縁部に連設されて前記作動液の液面の昇降により変形する蛇腹部とを有し、リザーバタンク内部の貯液室とキャップ側の大気室とを区画するリザーバタンク用ダイヤフラムにおいて、前記蛇腹部の周縁部寄りの隔壁に前記大気室に連通する連通孔を形成したことを特徴とするリザーバタンク用ダイヤフラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007076604A (ja) * 2005-09-16 2007-03-29 Nissin Kogyo Co Ltd ダイヤフラム及び車両用液圧マスタシリンダのリザーバタンク
CN109479789A (zh) * 2018-10-26 2019-03-19 刘庆连 一种水产品售卖箱

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