JP2004243095A - 消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品、臭気低減システム及び臭気低減方法 - Google Patents

消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品、臭気低減システム及び臭気低減方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004243095A
JP2004243095A JP2003125983A JP2003125983A JP2004243095A JP 2004243095 A JP2004243095 A JP 2004243095A JP 2003125983 A JP2003125983 A JP 2003125983A JP 2003125983 A JP2003125983 A JP 2003125983A JP 2004243095 A JP2004243095 A JP 2004243095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deodorant
deodorizing
odor
vetiver
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003125983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3847272B2 (ja
Inventor
茂 ▲高▼木
Shigeru Takagi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2003125983A priority Critical patent/JP3847272B2/ja
Publication of JP2004243095A publication Critical patent/JP2004243095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3847272B2 publication Critical patent/JP3847272B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Toilet Supplies (AREA)
  • Bidet-Like Cleaning Device And Other Flush Toilet Accessories (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Abstract

【課題】安全性が高い天然素材を用いており、アンモニア系臭気やイソ吉草酸等の臭気に対して優れた消臭・脱臭効果を備え、しかも心身をリラックスさせたり、不眠症を改善できるような効果も期待できる消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品、臭気低減システム及び臭気低減方法を提供する。
【解決手段】消臭・脱臭効果を有する物品である介護用のクッションB1は、断面楕円形状のクッション本体と、寝ている被介護者の腰部の下へ挿入しやすいように、先部側にすぼまるように形成された挿入部を備えている。クッション本体には、消臭・脱臭剤A2が通気部41によって通気可能に収容されている。消臭・脱臭剤A2には、所要の長さに切ったベチバーの根が詰められている。挿入部は、クッション本体の幅方向へ屈曲して形成されている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品、臭気低減システム及び臭気低減方法に関する。
更に詳しくは、安全性が高い天然素材を用いており、アンモニア系臭気やイソ吉草酸等の臭気に対して優れた消臭・脱臭効果を備え、しかも心身をリラックスさせたり、不眠症を改善できるような効果も期待できるようにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】
超高齢化社会が進む我が国では、寝たきりや痴呆などの要介護老人の介護は、誰もが直面する重要な問題である。
【0003】
要介護老人の介護で、最も労力と手間がかかるのは「下の世話」だと言われている。その中でも尿失禁などに伴う不快な尿臭は、部屋全体に広がって異臭を放つため、介護者やその家族にとって特に頭が痛い問題である。
【0004】
また介護される被介護者側にとっても、尿失禁などに伴う尿臭は大変不快なものである。更に介護者に対して「恥ずかしい」、「申し訳ない」という思いからその不快感を十分に訴えることができず、精神的ストレスを強く感じる被介護者も多い。
【0005】
ところで、尿の主な臭いのもとはアンモニアである。尿は芳香臭を有しているが、放置すると細菌のウレアーゼの作用によって尿中に含まれる尿素が分解されてアンモニアが生じ、これが不快なアンモニア臭となる。
【0006】
従来より、尿失禁などに伴う尿臭を低減させる方法として、例えば以下のようなものが提案されている。
【0007】
その一つは、市販の消臭剤や脱臭剤(以下、消臭・脱臭剤という)あるいは芳香剤を用いる方法である。スプレータイプのものであれば布団に直接吹きかけたり、据え置きタイプのものであれば寝床の近くや部屋の隅などに置いて使用する。例えばラベンダーなどの芳香を有するものであれば、寝たきりや痴呆の被介護者に対し、心身をリラックスさせるような効果や安眠効果も期待できる。
【0008】
二つ目は、活性炭や備長炭などの炭を用いる方法(例えば、特許文献1参照)である。特許文献1には、活性炭を袋に詰めて布団やマットの中に配置して使用することが提案されている。
【0009】
三つ目は、空気清浄機を使用する方法や、オゾン触媒を用いた脱臭装置を使用する方法(例えば、特許文献2参照)である。例えば特許文献2には、被介護者の下半身を臭気拡散カバーで覆い、このカバー内の空気を脱臭装置に導いて循環させ、空気中の臭気成分をオゾン触媒で分解することが提案されている。
【0010】
【特許文献1】
特開平11−189245号公報
【特許文献2】
特開平9−152145号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような従来のものでは、次のような課題があった。
まず、市販されている消臭・脱臭剤や芳香剤は、安価に製造できるという理由から、その殆どが化学合成物質を有効成分とするものである。しかし、消臭・脱臭剤等に用いられている化学合成物質の中には、人体に対して必ずしも安全であるとは言い切れない。
【0012】
特に寝たきりの状態である要介護老人は、一日の殆どを同じ部屋で過ごすため、同じ部屋の空気をいつも吸っていることになる。したがって、消臭・脱臭剤や芳香剤は化学合成物質を有効成分とするものではなく、安全性の高い天然素材を用いたものが好ましい。
【0013】
これに対し、例えば特許文献1に提案されているような活性炭や備長炭等を使用したものは、天然素材を用いているため、安全性には問題はないと思われる。しかしながら、無臭で芳香がないため、心身をリラックスさせるような効果や安眠効果はあまり期待できず、その点では市販の芳香剤に劣るきらいがある。
【0014】
また特許文献1には、活性炭を袋に詰めて布団の下やマットに配置して使用することが提案されている。しかしながら、活性炭などの炭は、使用している間に互いに擦れ合って、微細で真っ黒な粉(以下、黒粉という)が発生しやすい。このため、黒粉が袋の隙間や繊維の間から漏れ、布団やシーツを汚してしまう恐れがある。
【0015】
しかも、布団やシーツに付着した場合、黒粉は繊維の奥へ入り込むため、濡れタオルなどで拭き取ったとしても簡単に落ちるようなものではない。更に、被介護者がその黒粉を吸引するといった心配もある。
【0016】
また上記した通り、空気清浄機を使用する方法もあるが、脱臭は空気清浄機内でしか行なわれないため、布団などに染みついた尿臭などは直接取り除くことはできない。
【0017】
更に特許文献2には、被介護者の下半身を臭気拡散カバーで覆い、臭気成分をオゾンで分解する脱臭装置が提案されているが、装置が大型で高価となるため、一般家庭への導入には不向きである。更に下半身を臭気拡散カバーで覆うこと自体、被介護者にとって精神的苦痛を伴うものと推察できる。
【0018】
上記したような事情に鑑み、本発明者は、まずは一般の家庭でも簡単に取り扱いができるエッセンシャルオイル(精油)に着目した。エッセンシャルオイルは天然素材であるため、安全性に問題はないと思われる。また、安眠効果やリラックス効果も期待できる。
【0019】
更に、エッセンシャルオイルを綿などに染みこませて、布団の下などに入れておけば炭とは異なり寝具類を汚す恐れもなく、直接的な尿臭の改善が期待できる。
【0020】
そこで、安眠効果やリラックス効果が高いラベンダーやオレンジ・スウィート(学名「Citrus sinensis」)などの様々な種類を試みたが、尿臭を低減させることに対し、以下のような問題に直面した。
【0021】
即ち、エッセンシャルオイルは揮発性が高いので芳香は強いが、炭と相違して消臭・脱臭効果を有していない。このため、強い香りと尿臭が入り交じって、逆に鼻を突くような異様な匂いに変わってしまうという致命的な問題があった。
【0022】
そこで本発明者は、植物から採取した揮発性の高いエッセンシャルオイルではなく、植物自体から穏やかな香りを発するような素材を追求していたところ、心身をリラックスさせたり、不眠症を改善できるような香りを備えたイネ科のベチバーの根に着目した。
【0023】
そして、このベチバーの根を尿臭低減用の芳香剤として適用することを検討していたところ、驚くべきことにこのベチバーの根が尿臭の原因であるアンモニアや腐敗臭の原因であるイソ吉草酸等の臭気に対して、優れた消臭・脱臭効果を有することを知見した。
【0024】
しかも、ベチバーの根を異なる大きさや長さにし、それらを選択的に組み合わせることにより、消臭・脱臭効果や芳香、その持続時間等を調整できることを見い出した。
本発明はこれらの知見に基づき完成したものである。
【0025】
(発明の目的)
本発明の目的は、安全性が高い天然素材を用いており、アンモニア系臭気やイソ吉草酸等の臭気に対して優れた消臭・脱臭効果を備え、しかも心身をリラックスさせたり、不眠症を改善できるような効果も期待できる消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品を提供することにある。
【0026】
本発明の他の目的は、ベチバーの根が有する消臭・脱臭効果や芳香、その持続時間等を調整することができるようにした消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品を提供することにある。
【0027】
本発明の他の目的は、布団の中に入れたり、布団用のマットの上などに置いて使用しても、消臭・脱臭剤による違和感を感じにくく、快適に使用することができるようにした消臭・脱臭効果を有する物品であるクッションを提供することにある。
【0028】
本発明の他の目的は、例えば被介護者の寝床における尿臭を低減することができ、被介護者の排泄物を処理する際の労力を軽減することができるようにした消臭・脱臭効果を有する物品であるクッションを提供することにある。
【0029】
本発明の他の目的は、臭気発生源である便器に消臭・脱臭剤を備えさせることで、ベチバーの根が有する消臭・脱臭効果と芳香によって尿臭等の不快な臭気を低減させ、不快な臭気が室内に広がることを防止することができるようにした消臭・脱臭効果を有する物品である便器を提供することにある。
【0030】
本発明の他の目的は、尿臭等の不快な臭気をできるだけ外に漏らさないようにして消臭・脱臭できるようにした、消臭・脱臭効果を有する物品である便器を提供することにある。
【0031】
本発明の他の目的は、空気中に含まれる不快な臭気を低減させることができるようにした消臭・脱臭効果を有する物品である空気調節装置用のエアーフィルターを提供することにある。
【0032】
本発明の他の目的は、消臭・脱臭効果を有する物品が吸収性物品であって、例えば吸収性物品として高齢者用や新生児用のオムツを使用した場合、尿臭等の臭気を低減させて、オムツを使用する者あるいはオムツを交換する者の臭いに対する不快感を軽減させることができるようにすることにある。
【0033】
本発明の他の目的は、室内の臭気を効率良く全般的に低減させることができるようにした臭気低減システムを提供することにある。
【0034】
本発明の他の目的は、ベチバーの根を用いて、臭気を低減することができるようにした臭気低減方法を提供することにある。
【0035】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
ベチバーの根を用いるか、またはベチバーの根を粉砕または破砕したもの、所要の大きさまたは長さに切ったもの、あるいはそれらを混合したものを用いたことを特徴とする、
消臭・脱臭剤である。
【0036】
第2の発明にあっては、
アンモニア系臭気または尿臭あるいはイソ吉草酸に対する消臭・脱臭剤であって、
ベチバーの根を用いるか、またはベチバーの根を粉砕または破砕したもの、所要の大きさまたは長さに切ったもの、あるいはそれらを混合したものを用いたことを特徴とする、
消臭・脱臭剤である。
【0037】
第3の発明にあっては、
ベチバーの根は異なる大きさまたは長さになっており、それらを選択的に組み合わせて用いたことを特徴とする、
第1または第2の発明に係る消臭・脱臭剤である。
【0038】
第4の発明にあっては、
第1,2または第3の発明に係る消臭・脱臭剤を備えていることを特徴とする、
消臭・脱臭効果を有する物品である。
【0039】
第5の発明にあっては、
消臭・脱臭効果を有する物品がクッションであることを特徴とする、
第4の発明に係る消臭・脱臭効果を有する物品である。
【0040】
第6の発明にあっては、
消臭・脱臭効果を有する物品がクッションであって、
寝ている人の腰部の下へ挿入しやすいように、先部側へにすぼまるまたは厚みが薄くなるように形成された挿入部を備えていることを特徴とする、
第4の発明に係る消臭・脱臭効果を有する物品である。
【0041】
第7の発明にあっては、
消臭・脱臭効果を有する物品が便器であることを特徴とする、
第4の発明に係る消臭・脱臭効果を有する物品である。
【0042】
第8の発明にあっては、
消臭・脱臭剤が便器の蓋に設けてあり、該蓋には蓋の内側から消臭・脱臭効果を与えられるように通気孔が設けられていることを特徴とする、
第7の発明に係る消臭・脱臭効果を有する物品である。
【0043】
第9の発明にあっては、
消臭・脱臭効果を有する物品が空気調節装置用のエアーフィルターであることを特徴とする、
第4の発明に係る消臭・脱臭効果を有する物品である。
【0044】
第10の発明にあっては、
消臭・脱臭効果を有する物品が吸収性物品であることを特徴とする、
第4の発明に係る消臭・脱臭効果を有する物品である。
【0045】
第11の発明にあっては、
室内の臭気を低減させる臭気低減システムであって、
ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤が便器または便器の近くに設けてあり、
ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤を有するクッション、または/及びベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤が寝床または寝床の近くに設けてあり、
空気調節装置によって室内の空気が調節できるようになっており、該空気調節装置には、ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤を有するエアーフィルターが取り付けてあることを特徴とする、
臭気低減システムである。
【0046】
第12の発明にあっては、
ベチバーの根を用いるか、またはベチバーの根を粉砕または破砕したもの、所要の大きさまたは長さに切ったもの、あるいはそれらを混合したものを用いた消臭・脱臭剤を用いることにより、臭気を低減するようにしたことを特徴とする、
臭気低減方法である。
【0047】
本発明では、消臭・脱臭効果を有する消臭・脱臭剤として、ベチバーの根を用いている。
ベチバー(学名「Vetiveria zizaniodes」、ヴェチバーとも称される)は、インド原産のイネ科の多年生草木である。
【0048】
例えばそのベチバーの根を乾燥させ、それを粉砕または破砕したもの、所要の大きさまたは長さに切ったもの、あるいはそれらを混合したものを消臭・脱臭剤として用いることができるが、特にこれに限定されない。
ベチバーの根の加工方法としては、上記した粉砕または破砕する方法、あるいはカッター等で切る方法(切断する方法)等の他、各種の公知技術を採用することができる。
【0049】
(消臭・脱臭効果を確認する試験:アンモニア)
アンモニアに対し、ベチバーの根が優れた消臭・脱臭効果を有することを以下のようにして確認した。
容積10Lのテドラーバックに、試料としてベチバーの根を入れ、ヒートシーラーで密封した。ベチバーの根は約1〜2cmの長さにカットし、通気可能な不織布で作った球状の袋体(直径10cm)に隙間なく詰めた。テドラーバック内の空気を吸引してほぼ真空状態にし、更に窒素ガス(純度99.9%)を10L充填した。次に、28%のアンモニア水(和光純薬工業株式会社製)8μLをマイクロシリンジで注入し、ドライヤーで加温して蒸散させた。注入後、所定時間経過後にガス検知管(株式会社ガステック社製)を用いてアンモニアの濃度を測定した。
【0050】
ブランクとして、テドラーバックに試料を入れないで、上記と同じ手順でアンモニア水を注入し、アンモニアの濃度を測定した。
消臭率は下記の式により算出した。
消臭率(%)=(ブランク(ppm)−試料(ppm))/ブランク(ppm)×100
【0051】
更に対照として、通気可能な不織布で作った球状の袋体(直径10cm)に、所要の大きさの備長炭、ヤシガラ活性炭をそれぞれ隙間なく詰めて試料とし、同じ手順でアンモニアの濃度を測定した。図1にその結果を示す。
【0052】
図1から明らかなとおり、ベチバーの根は、アンモニアに対して優れた消臭・脱臭効果を有しており、備長炭やヤシガラ活性炭に比べて、消臭・脱臭速度が速いことが分かる。
【0053】
(消臭・脱臭効果を確認する試験:イソ吉草酸)
また、イソ吉草酸に対する消臭・脱臭効果についても同様に試験を行った。試験方法はアンモニアの場合と同じであり、テドラーバック内にイソ吉草酸(和光純薬工業株式会社製)を4μL注入した。
【0054】
試料は、アンモニアの場合と同様、不織布で作った袋体に詰めたため、その容積はほぼ同程度である(重さはベチバーの根:100g、備長炭:250g、ヤシガラ活性炭:230g)。図2にその結果を示す。
【0055】
図2から明らかなとおり、ベチバーの根はイソ吉草酸に対して優れた消臭・脱臭効果を有している。また消臭・脱臭速度は備長炭よりも速く、ヤシガラ活性炭とほぼ同等である。なお、ベチバーの根は備長炭やヤシガラ活性炭に比べて軽いので、ベチバーの根を使用することにより、消臭・脱臭剤の軽量化を図ることができる。
【0056】
このように、本発明に係るベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤は、安全性が高い天然素材を用いており、アンモニア系臭気やイソ吉草酸等の臭気に対して優れた消臭・脱臭効果を備えている。
【0057】
なお、この消臭・脱臭のメカニズムは明らかでないが、ベチバーの根から発せられる消臭・脱臭効果を有する有効成分が、臭気成分に化学的な作用を与えて臭気成分を分解または取り込んでいるか、またはベチバーの根自体に臭気成分が吸着されているかのどちらかあるいはその双方ではないかと考えられる。
【0058】
更に、ベチバーの根は独特の芳香があるため、消臭・脱臭剤には被介護者の心身をリラックスさせたり、不眠症を改善できるような効果も期待できる。
また、本発明に係る消臭・脱臭剤をトイレにおけば、不快なアンモニア系臭気を低減することができる。
【0059】
また例えば、ベチバーの根を通気性を有する袋体に入れて消臭・脱臭剤とすれば、ベチバーの根が有する優れた消臭・脱臭効果と芳香は損なわれず、例えば被介護者の寝床等に配置しやすい形態とすることができる。
【0060】
更にベチバーの根は細長いため、活性炭や備長炭と相違して、その大きさや長さを簡単に加工(調整)することができる。そして、ベチバーの根を異なる長さに切り、それらを選択的に組み合わせて用いることで、ベチバーの根が有する消臭・脱臭効果や芳香、その持続時間等を調整することができる。
【0061】
具体的には、ベチバーの根を例えば粒状または粉状にして短くすれば、その根を長くした場合と比べ、空気の接触面積が広くなるので、消臭・脱臭効果や芳香を高めることができる。
また、ベチバーの根を長くして使用すれば(例えば1cm以上に長く切れば)、根を粒状または粉状にした場合と比べ、消臭・脱臭効果や芳香を抑えることができ、しかもその効果を長期間持続させることができる。
【0062】
更に、例えば粒状または粉状にして短くしたベチバーの根だけを袋等に密に詰めた場合、空気の通気が悪くなり、消臭・脱臭効果や芳香が十分に得られない場合があるので、長くした根と組み合わせて使用することが好ましい。これにより、ベチバーの根と根の間に隙間ができて、空気の通りが良くなり、消臭・脱臭効果や芳香を十分に得ることができる。
しかも、短くしたベチバーの根から消臭・脱臭効果や芳香がなくなっても、長くしたものから消臭・脱臭効果や芳香は得られる。このため、短くした根だけを密に詰めて使用した場合と比べ、その効果を長期間持続させることができ、効率的である。
【0063】
本発明に係る消臭・脱臭剤を通気可能に備えることにより、上記した消臭・脱臭剤の優れた消臭・脱臭効果を有する物品を得ることができる。
【0064】
ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤を通気可能に備えた消臭・脱臭効果を有する物品としてクッションを採用すれば、消臭・脱臭剤を違和感なく、布団の中に入れたり、マットの上に敷いたりして使用することができる。
【0065】
消臭・脱臭効果を有する物品がクッションであって、寝ている人の腰部の下へ挿入しやすいように、先部側へにすぼまるまたは厚みが薄くなるように形成された挿入部を備えているものでは、例えば要介護老人の介護用のクッションとして好適に使用することができる。
【0066】
即ち、例えば寝た状態の被介護者の腰部を持ち上げた状態で、挿入部を腰部の下へ挿入して、クッションを腰部の下に敷く。挿入部は先部側にすぼまるまたは厚みが薄くなるように形成されているので、例えば座布団等を折り曲げて腰部の下に敷く場合よりも、腰部をあまり高く上に持ち上げる必要がなく容易に挿入でき、介護者の労力が軽減できる。
【0067】
また、クッションを腰の下に敷くことで、腰部を浮かせた状態で保持できるので、使い捨てオムツの交換や、臀部のふき取り等を容易に行うことができる。
更に、ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤の消臭・脱臭効果と芳香が被介護者の下半身全体に行き渡るので、排泄物等の処理時の不快な臭いを軽減することができる。
なお、このクッションは特に介護用に限定するものではなく、新生児や幼児のオムツ替えのときにも好適に使用することができる。
【0068】
消臭・脱臭効果を有する物品が便器であるものでは、臭気発生源である便器に消臭・脱臭剤を備えさせることで、尿臭等の不快な臭気を低減させ、臭気が室内に広がることを防ぐことができる。
本明細書で「便器」の用語は、一般的に便所に設けられている便器の他、室内用に持ち運びできる便器(室内便器やおまるとも称される、以下、本明細書では主に「室内便器」と言う)も含む広い概念として使用している。
【0069】
室内便器は、幼児用としてだけではなく、要介護老人の介護用としても広く使用されており、その室内便器に本発明に係る消臭・脱臭剤を取り付ければ、不快なアンモニア系臭気等を低減させることができる。消臭・脱臭剤の取り付け位置は、特に限定するものではなく、例えば室内便器の蓋の裏側や表側、側面等に固定または着脱可能に取り付けることができる。
また、消臭・脱臭効果を有する物品として、便座カバー、蓋カバー、トイレマット(足もとマット)、トイレ用スリッパ等のトイレ用部材を挙げることもできる。
【0070】
便器の蓋の内側から消臭・脱臭効果を与えられるように消臭・脱臭剤が設けられている消臭・脱臭効果を有する物品では、便器の蓋を閉めることにより、尿臭等の不快な臭気をできるだけ外に漏らさないようにして消臭・脱臭できるので、臭気をより効率的に低減させることが可能である。
【0071】
消臭・脱臭効果を有する物品が空気調節装置用のエアーフィルターであるものでは、エアーフィルターを通過する空気が消臭・脱臭剤で処理されることにより、空気中に含まれる不快な臭気を低減させることができる。
本明細書で「空気調節装置」の用語は、空気の温度・湿度・清浄度等の調節することができる装置全般を含む広い概念として使用しており、具体的には室内用のルームエアコン(一般的家庭用、業務用と問わない)、車用のカーエアコン、空気清浄機、加湿器等を挙げることができる。
【0072】
エアーフィルターの形状特に限定するものではなく、公知のものを採用することができる。
エアーフィルターの製造方法としては、袋状の収容部にベチバーの根を入れて形成する方法や、粒状または粉末状にしたベチバーの根を不織布等の通気性基材に担持する方法等を挙げることができるが、特にこれに限定するものではなく、その他の公知技術を適宜採用することができる。
【0073】
通気性基材としては、不織布、織布、編布、各種の紙、フェルト、ウレタンフォームなどの発泡体、ネット、網、簀および樹脂フィルムや金属箔などを挙げることができる。なお、通気性基材の通気性が乏しい場合には、穴開け加工などを施して、通気性を向上させることもできる。
【0074】
消臭・脱臭効果を有する物品が吸収性物品(体液吸収性物品)であるものでは、例えば吸収性物品として高齢者用や新生児用等のオムツを使用した場合、尿臭等の臭気を低減させて、オムツを使用する者あるいはオムツを交換する者の臭いに対する不快感を軽減させることができる。
【0075】
本発明に係る吸収性物品としては、高齢者・新生児・乳幼児が着用する使い捨てオムツや布オムツ用ライナー、失禁パッド、尿取りシート、生理用ナプキン、パンティーライナー、例えば腋の下用の汗取りパッド、血液吸収材などの衛生・医療用品等を挙げることができるが、特にこれらに限定されない。
【0076】
その他、消臭・脱臭効果を有する物品の一例として、ティッシュカバーケース、トイレットペーパーカバーを挙げることができる。
ティッシュカバーケースやトイレットペーパーカバーは、例えばケースやカバーの大きさにベチバーの根を切り、切った根を平面的に縫い合わせることで形成することができるが、特にこれに限定されない。
得られたティッシュカバーケースで覆ったティッシュペーパーを、例えば被介護者の寝床やその近くに配置することにより、被介護者の寝床における不快なアンモニア系臭気等を低減させることができる。
また得られたトイレットペーパーカバーをトイレで使用すれば、同様に不快なアンモニア系臭気等を低減させることができる。
【0077】
消臭・脱臭効果を有する物品が吸収性物品であるものでは、例えば吸収性物品として高齢者用や新生児用等のオムツを使用した場合、尿臭等の臭気を低減させて、オムツを使用する者あるいはオムツを交換する者の臭いに対する不快感を軽減させることができる。
【0078】
本発明に係る室内の臭気を低減させる臭気低減システムによれば、主な臭気発生源である寝床と便器から発生した臭気をベチバーを用いた消臭・脱臭剤で低減させて室内への拡散を抑え、且つ空気中に漂う臭気を空気調節装置のエアーフィルターで処理して低減させることができるので、室内の臭気を効率良く全般的に低減させることができる。
したがって、本発明に係る臭気低減システムは、例えば老人ホーム等の介護施設のように、同じ部屋の中で複数の被介護者が集まって生活しているような場所に好適である。
なお、上記したようなベチバーの根を用いて形成したティッシュカバーケースを被介護者の寝床の周りに置けば、臭気を更に効果的に低減させることができる。
また、本明細書にいう「ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤を有するクッション、または/及びベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤」には、ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤を有するクッションまたはベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤のいずれか一方を含む場合もあるし、あるいはベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤を有するクッション及びベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤の両方を含む場合もある。
【0079】
ベチバーの根を用いるか、ベチバーの根を粉砕または破砕したもの、所要の大きさまたは長さに切ったもの、あるいはそれらを混合したものを用いた消臭・脱臭剤を用いた尿臭低減方法によれば、例えば被介護者の寝床やその近くに配置することにより、尿失禁などに伴う不快な尿臭を低減させ、介護者や被介護者の負担を軽減することができる。
【0080】
上記したもの以外の消臭・脱臭効果を有する物品としては、例えば建材または建材を構成する素材、敷物や床材、日覆い、履き物の中敷きや中底、トイレタリー用品、愛玩動物(ペット)関連商品を挙げることができる。
【0081】
建材または建材を構成する素材としては、例えば合板、石膏ボード、パーティクルボード(チップボード)、じゅらく壁や土壁等の壁材、吸音テックス等の吸音材料、水性塗料等の塗料等、壁紙(クロス)、和紙(障子紙、ふすま紙)等の紙類を挙げることができるが、特にこれらに限定されない。
【0082】
敷物しては、テーブルクロス、カーペット、蓙等を挙げることができ、床材としては畳(畳床、畳表)等を挙げることができるが、特にこれらに限定されない。
【0083】
日覆いとしては、カーテン、ブラインド等の窓用日覆いを挙げることができるが、特にこれらに限定されない。
【0084】
愛玩動物(ペット)関連商品としては、消臭・脱臭用クッション、消臭・脱臭用シート、キルティング布地、移動用のバケット、そのバケット用の敷物等を挙げることができるが、特にこれらに限定されない。
【0085】
上記したような消臭・脱臭効果を有する物品の製造方法は、特に限定するものではないが、例えばベチバーの根を粉末状または粒状にしたものや、短く切ったもの等を物品の中に混ぜ込んだり、吹き付けたり、塗布または含浸させたりする方法が挙げられる。
またカーペットやカーテン等では、上記した方法以外に、例えば消臭・脱臭剤を布地に編み込んだり、吸着剤を含浸させた繊維を用いて織成する方法等を挙げることができるが、特にこれらに限定されない。
【0086】
【発明の実施の形態】
本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
[実施の形態1:消臭・脱臭剤]
図3は本発明の一実施の形態に係る消臭・脱臭剤の斜視説明図である。
【0087】
消臭・脱臭剤A1は、所要の長さに切ったベチバーの根(図では隠れて見えず)を通気性を有する袋体に詰めることで構成されている。
【0088】
ベチバーの根は、通気性を有する不織布で作られた内袋1に詰められている。ベチバーの根の量は、例えば約70〜100gであるが、特にこれに限定されない。
【0089】
内袋1の口部11は、針金や紐111等できつく縛られている。更に内袋1は、通気性を有する布で作られた外袋2に詰められ、外袋2の上部側に縫って付けられた二本の紐21,21によって口部20を結んで閉じることができる。
【0090】
外袋2は、口部20を紐21,21で閉じると中央が膨らんだ状態となり、言わば可愛いらしい苺のような形になる。外袋2の大きさは、高さが約13cm、最大外径が約6cmであるが、特にこれに限定されない。
【0091】
本実施の形態では、消臭・脱臭剤A1は二つの袋体で構成され、外袋2,2同士は連結用のための紐3によって連結されている。これにより、消臭・脱臭剤A1をベッドの柱や壁のフック等に吊り下げることができる。
【0092】
(作 用)
図3を参照して、消臭・脱臭剤A1の作用について説明する。
消臭・脱臭剤A1によれば、通気性を有する袋体(内袋1と外袋2)に、安全性が高い天然素材であるベチバーの根を詰めることで構成されている。このように、通気性を有する袋体(内袋1と外袋2)にベチバーを入れることによって、ベチバーの根が有する優れた消臭・脱臭効果と芳香は損なわれず、例えば要介護老人等の被介護者の寝床やその近くに配置しやすい形態とすることができる。
【0093】
消臭・脱臭剤A1を被介護者の寝床やその近くに配置すれば、ベチバーの根の優れた消臭・脱臭効果により、被介護者の寝床における尿臭等の臭気を低減させることができる。更に、ベチバーの根の芳香によって、被介護者は心身をリラックスさせたり、不眠症を改善できるような効果も期待できる。
【0094】
ベチバーの消臭・脱臭効果や芳香がなくなったら、結んだ紐21,21をほどいて、内袋1に新しいベチバーの根を詰め直すことができる。
【0095】
更に、匂いに過敏な人であれば、外袋2を通気性を有しない合成樹脂性のシート等で形成し、外袋2の口部20の開き具合だけを調整して、ベチバーの根の芳香の強さを調整することもできる。
【0096】
このように消臭・脱臭剤A1は、被介護者の介護に伴う不快な臭気の消臭・・脱臭に有用であるが、特にこれに限定するものではない。例えば枕元、車の中、洗面所、便所、ロッカーの中、クロゼットの中、下駄箱等の履き物入れ、ブーツや靴の中、あるいは犬小屋等の愛玩動物の周りなどに置いて好適に使用できる。
【0097】
[実施の形態2:クッション]
図3は本発明の第1の実施の形態に係る消臭・脱臭効果を有する物品であるクッションを示す斜視説明図である。
【0098】
クッションB1は平面視方形状に形成され、その大きさは縦18cm、横30cm、厚さ4cmであるが、その形状や大きさは特に限定されない。
【0099】
クッションB1の表地4の主な部分は布製である。クッションB1の内部には、通気性を有する袋体5を備えた消臭・脱臭剤A2が収容されており、袋体5の中には所要の長さに切ったベチバーの根が詰められている。袋体5は、円柱形状であり、幅方向に所要数(本実施の形態では三つ)縫い合わせて連結されている。
【0100】
消臭・脱臭剤A2の底部側には、弾性体であるスポンジ(図3では隠れて見えず、後述する図6に示すスポンジ8と同じか大体同じ形態のもの)が設けてある。スポンジの上面側は、消臭・脱臭剤A2の形状に合わせて凹みが形成されている。
【0101】
符号41は、クッションB1の表面に方形状に形成された通気部を示している。袋体5と通気部41は、通気性を有する不織布で形成されているが、通気性を有する材料であれば、特に限定されない。
【0102】
通気部41の長辺部近傍には、ファスナー6が表地4から隠れた状態で設けてあり、ベチバーの根を詰められた消臭・脱臭剤A2を着脱可能に出し入れできる。これにより、ベチバーの根の消臭・脱臭効果や芳香がなくなったら、ファスナー6を開けて新しいベチバーを詰めた消臭・脱臭剤A2と取り替えることができる。
【0103】
(作 用)
図3を参照して、クッションB1の作用について説明する。
本実施の形態では、クッションB1の内部にベチバーを詰めた消臭・脱臭剤A2を収容しているので、消臭・脱臭剤A2を違和感なく、布団の中に入れたり、マットの上に敷いたりすることができる。布団の中に入れれば、中にこもった臭気や、布団やシーツに染み付いた臭気を効果的に低減することができる。
【0104】
更に、クッションB1を押さえることにより、クッションB1内の空気が通気部41を通って外に拡散するので、ベチバーの消臭・脱臭効果や芳香が十分に外に行き渡る。
【0105】
その他の作用・効果については、第1の実施の形態に係る消臭・脱臭剤とほぼ同様であるので、説明を省略する。
【0106】
[実施の形態3:クッション]
図5は本発明の第2の実施の形態に係る消臭・脱臭効果を有する物品であるクッションを示す一部切欠断面説明図、
図6は図5のI−I部分に対応する断面を示す概略説明図、
図7はクッションの使用状態を示す説明図である。
【0107】
なお、第1の実施の形態と同一または同等箇所には同一の符号を付して示している。また、第1の実施の形態で示してある箇所については、重複する説明は省略し、主に相異点を説明する。
【0108】
図5及び図6に示すクッションB2は、断面楕円形状または長円形状のクッション本体71と、寝ている人の腰部の下へ挿入しやすいように、先部側にすぼまるように形成された挿入部72を備えている。
【0109】
挿入部72を含めたクッションB2の全体の大きさは、縦が約22cm、横が約60cmである。クッション本体71の高さは約15cm、挿入部72先部の高さは約5cmである。ただし、この大きさは特に限定されない。
【0110】
クッション本体71には、消臭・脱臭剤A2が通気部41によって通気可能に収容されている。ベチバーの根の量は、例えば約100〜150gであるが、特にこれに限定されない。挿入部72は、クッション本体71の幅方向へ(本実施の形態では図5で上方向へ)屈曲して形成されている。
【0111】
図6で符号8は、消臭・脱臭剤A2の底部側に設けてあるスポンジを示している。スポンジ8の上面側は、消臭・脱臭剤A2の形状に合わせて凹み81,81,81が形成されている。
【0112】
(作 用)
図7を参照して、クッションB2の作用を説明する。
クッションB2は、介護用のクッションとして被介護者の排泄物を処理する際に有用に使用できる。
即ち、ベッドCに寝た状態の被介護者の腰部Dを持ち上げ、クッションB2をその腰部Dの下に敷く。具体的には、被介護者の腰部Dを持ち上げた状態で、屈曲して形成された挿入部72をやや回転させながら、クッション本体71が腰部Dの下にくるように配置する。
【0113】
クッションB2は、先部側にすぼまるように形成された挿入部72を備えているので、例えば座布団等を折り曲げて腰部Dの下に敷く場合よりも、腰部Dをあまり高く上に持ち上げる必要がなく、容易に挿入できる。これにより、介護者の労力が軽減できる。
【0114】
クッションB2を敷けば、腰部Dを浮かせた状態で保持できるので、オムツの交換や、臀部のふき取り等を容易に行うことができる。
【0115】
特に排泄物の処理時に、腰部DでクッションB2を押さえ付けることで、クッションB2内の空気が通気部41を通って外に拡散し、ベチバーの根の消臭・脱臭効果と芳香が被介護者の下半身全体に瞬時に強く行き渡る。よって、排泄物処理時の不快な臭いが軽減される。
【0116】
また、クッションB2を使用しない場合は、布団の中に入れて使用したり、抱き枕として使用することができる。更に、床ずれ用のクッションとしても使用できる。
その他の作用・効果については、第2の実施の形態に係るクッションB1とほぼ同様であるので、説明を省略する。
【0117】
[実施の形態4:便器]
図8は本発明の一実施の形態に係る消臭・脱臭効果を有する物品である便器を示す側面視説明図、
図9は便器を斜め上方から見た側面視説明図である。
【0118】
図8に示す便器は、洋式の室内便器B3を示している。室内便器B3は、室内に持ち運びすることができるので、例えば歩行が困難な要介護老人の介護用便器として好適に使用できる。
【0119】
室内便器B3は、便器本体31を塞ぐ蓋である便器蓋32に着脱可能に取り付けることができる消臭・脱臭剤A3を備えている。消臭・脱臭剤A3は、通気性を有する不織布で作られた袋に、ベチバーの根が入れられたものである。使用するベチバーの根の量は例えば30g程度であるが、特にこれに限定されない。
【0120】
消臭・脱臭剤A3は、便器蓋32の内側から消臭・脱臭効果を与えることができるように設けられている。詳しくは、便器蓋32の外側と内側部分に、消臭・脱臭剤A3を収容するための収容部である消臭・脱臭剤収容部320が設けられている。消臭・脱臭剤収容部320は、ヒンジ311を軸として外側に開閉するカバーである消臭・脱臭剤収容カバー33で開閉することができる。
【0121】
便器蓋32の表側には、消臭・脱臭剤A3を入れる消臭・脱臭剤収容部320の開口部(符号省略)が形成されている。開口部の周りには、便器蓋32の表側に形成された開口部枠34が設けられている。消臭・脱臭剤収容カバー33は、開口部枠34を覆うようにして外側からややきつく嵌め込むことができ、便器蓋32を開け閉めする際の衝撃では簡単に開かないようになっている。
【0122】
図8に示すように、便器蓋32の裏側には、消臭・脱臭剤収容部320の一部を構成する器状の消臭・脱臭剤受部35が裏側に出っ張って設けられている。消臭・脱臭剤受部35の周面部には、消臭・脱臭剤A3を通気可能に設けるための通気孔351が所要の間隔をおいて複数設けられている。
【0123】
通気孔351は、消臭・脱臭剤受部35の周面部だけでなく、図9で消臭・脱臭剤受部35の底面部にも設けることができる。ただし本実施の形態では、消臭・脱臭剤受部35の底面部に通気孔は設けていない。これは、ベチバーの根が万一袋から漏れた場合に、ベチバーの根がその通気孔から便器の中へぼれ落ちることを防止するためである。
【0124】
なお、図面では表れていないが、便器本体31の内部には排泄物を取り出して廃棄できるように、バケツのような着脱式の排泄物受部が設けられている。排泄物受部の構造は公知技術であるため、詳細な説明は省略する。
【0125】
(作 用)
図8及び図9を参照して、室内便器B3の作用について説明する。
便器蓋32に設けてある消臭・脱臭剤収容カバー33を開け、消臭・脱臭剤A3を消臭・脱臭剤収容部320に収容する。そして、排泄行為をしている以外は、通常の便器と同様に便器蓋32を閉めておく。
【0126】
このように、臭気発生源である室内便器B3にベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤A3を備えさせることで、尿臭等の不快な臭気を低減させることができる。
【0127】
更に、本実施の形態では、便器蓋32の内側から消臭・脱臭効果を与えることができるように、消臭・脱臭剤A3が配置されている。よって、便器蓋32を閉めれば、尿臭等の不快な臭気をできるだけ外に漏らさないようにして消臭・脱臭できるので、より効率的に臭気を低減させることが可能である。
【0128】
また、消臭・脱臭剤収容カバー33を開けることにより、便器蓋32の表側から消臭・脱臭剤A3を出し入れできるように構成されている。したがって、尿等の排泄物が付着しやすい便器蓋32の裏面を直接触らずに済むため、衛生的である。
【0129】
[実施の形態5:エアーフィルター]
図10は本発明の一実施の形態に係る消臭・脱臭効果を有する物品である空気調節装置用のエアーフィルターを示す横断面斜視説明図で、エアーフィルターの中間部分を一部省略して表している。
【0130】
エアーフィルターB4はシート状に形成されており、ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤A4収容する筒状の消臭・脱臭剤収容部92を複数並設している。消臭・脱臭剤収容部92の中には、所要の長さに切ったベチバーの根が詰められている。
【0131】
エアーフィルターB4の表面素材は、例えばポリエステル製の不織布等の通気性素材で形成することができるが、特にこれに限定されない。エアーフィルターB4の大きさ(縦、横、厚み等の寸法)も特に限定するものではなく、使用する空気調節装置に応じて適宜設定される。
【0132】
このように、ベチバーの根を用いたエアーフィルターB4を空気調節装置に取り付けて使用することにより、エアーフィルターB4を通過する空気が消臭・脱臭剤A4で処理されることにより、空気中に含まれる不快な臭気を低減させることができる。
【0133】
なお、エアーフィルターの他の形態の例として、不織布等の通気性基材にベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤を担持させたものを挙げることができる。
【0134】
ベチバーの根を不織布等の通気性素材に担持させる場合、根が担持しやすいように、ベチバーの根を粒状または粉末状にして用いることが望ましい。ベチバーの根を担持する方法としては、塗工または含浸方法、あるいはその他の公知技術を適宜採用することができる。
【0135】
[実施の形態6:臭気低減システム]
図11は本発明の一実施の形態に係る臭気低減システムを説明するための概略斜視図である。
なお、本実施の形態では、臭気低減システムSを老人ホーム等の介護施設に採用した場合を例に挙げて説明する。
【0136】
図11に示す部屋には、寝たきりや痴呆などの常に介護が必要な要介護老人が生活している。室内には、ベッドCが複数(本実施の形態では四つ)設けられている。また歩行が困難な要介護老人のために、ベッドCの横には洋式の室内便器B3が配置されている。この室内便器B3は、図8及び図9で示したように、ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤A3が便器蓋32に収容されているものである。
【0137】
また、ベッドCの枕元近くには、図3で示した袋状の消臭・脱臭剤A1がそれぞれ配置されている。
更に、ベッドCの寝床面には、図5で示したベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤A2を有する介護用のクッションB2がそれぞれ配置されている。
【0138】
また更に、壁面には空気調節装置であるエアコンディショナーEが取り付けてある。このエアコンディショナーEには、図10で示したベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤A4を有するエアーフィルターB4(図11では隠れて表れず)が取り付けてある。
【0139】
以上のような構成により、本実施の形態に係る臭気低減システムSによれば、主な臭気発生源であるベッドFと室内便器B3から発生した臭気をベチバーを用いた消臭・脱臭剤A1とクッションB2で低減させて室内への拡散を抑え、且つ空気中に漂う臭気をエアコンディショナーEのエアーフィルターB4で処理して低減させることができる。このように臭気低減システムSによれば、室内に臭気を閉じこめて効率良く全般的に消臭・脱臭を行うことができる。
【0140】
なお、要介護老人がオムツを必要とするのであれば、そのオムツとしてベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤入りのオムツを採用することにより、オムツから発せられるアンモニア系臭気を軽減させることができる。これにより、室内の消臭・脱臭効果がより高められる。
【0141】
本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。また、本発明は図示の実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0142】
更に、特許請求の範囲には、請求項記載の内容の理解を助けるため、図面において使用した符号を括弧を用いて記載しているが、特許請求の範囲を図面記載のものに限定するものではない。
【0143】
【発明の効果】
(a)本発明に係る消臭・脱臭剤は、ベチバーの根、またはベチバーの根を粉砕または破砕したもの、所要の大きさまたは長さに切ったもの、あるいはそれらを混合したものを用いている。このように本発明に係る消臭・脱臭剤は、安全性が高い天然素材を用いており、またアンモニア系臭気やイソ吉草酸等の臭気に対して優れた消臭・脱臭効果を備えている。しかもベチバーの根の芳香により、心身をリラックスさせたり、不眠症を改善できるような効果も期待できる。
【0144】
(b)ベチバーの根は異なる大きさまたは長さになっており、それらを選択的に組み合わせて用いた消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品では、ベチバーの根が有する消臭・脱臭効果や芳香、その持続時間等を調整することができる。
具体的には、ベチバーの根を例えば粒状または粉状にして短くすれば、その根を長くした場合と比べ、空気の接触面積が広くなるので、消臭・脱臭効果や芳香を高めることができる。
また、ベチバーの根を長くして使用すれば、根を粒状または粉状にした場合と比べ、消臭・脱臭効果や芳香を抑えることができ、しかもその効果を長期間持続させることができる。
更に、例えば粒状または粉状にして短くしたベチバーの根だけを袋等に密に詰めた場合、空気の通気が悪くなり、消臭・脱臭効果や芳香が十分に得られない場合がある。よって、短くした根と長くした根と組み合わせることにより、ベチバーの根と根の間に隙間を形成して空気の通りを良くし、消臭・脱臭効果や芳香を十分に得られるようにすることもできる。
しかも、短くしたベチバーの根から消臭・脱臭効果や芳香がなくなっても、長くしたものから消臭・脱臭効果や芳香は得られるため、短くした根だけを密に詰めて使用した場合と比べ、その効果を長期間持続させることができ、効率的である。
【0145】
(c)本発明に係る消臭・脱臭剤を通気可能に備えることにより、上記した消臭・脱臭剤の優れた消臭・脱臭効果を有する物品を得ることができる。
【0146】
(d)消臭・脱臭効果を有する物品がクッションであるものは、クッションの柔らかさにより、布団の中に入れたり、布団用のマットの上などに置いて使用しても、消臭・脱臭剤による違和感を感じにくく、快適に使用することができる。
【0147】
(e)消臭・脱臭効果を有する物品がクッションであって、寝ている人の腰部の下へ挿入しやすいように、先部側へにすぼまるまたは厚みが薄くなるように形成された挿入部を備えているものでは、例えば要介護老人の介護用として使用した場合に以下のような効果を有する。
即ち、例えば寝た状態の被介護者の腰部を持ち上げた状態で、挿入部を腰部の下へ挿入し、クッションを腰部の下に敷く。挿入部は先部側へにすぼまるまたは厚みが薄くなるように形成されているので、例えば座布団等を折り曲げて腰部の下に敷く場合よりも、腰部をあまり高く上に持ち上げる必要がなく容易に挿入でき、介護者の労力が軽減できる。また、クッションを腰の下に敷くことで、腰部を浮かせた状態で保持できるので、オムツの交換や、臀部のふき取り等を容易に行うことができる。
更に、ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤の消臭・脱臭効果と芳香が被介護者の下半身全体に行き渡るので、排泄物等の処理時の不快な臭いを軽減することができる。
【0148】
(f)消臭・脱臭効果を有する物品が便器であるものでは、臭気発生源である便器に消臭・脱臭剤を備えさせることで、ベチバーの根が有する消臭・脱臭効果と芳香により、尿臭等の不快な臭気を低減させ、不快な臭気が室内に広がることを防止することができる。
【0149】
(g)便器の蓋の内側から消臭・脱臭効果を与えられるように消臭・脱臭剤が設けられている消臭・脱臭効果を有する物品では、便器の蓋を閉めることにより、尿臭等の不快な臭気をできるだけ外に漏らさないようにして消臭・脱臭できるので、より効率的に臭気を低減させることが可能である。
【0150】
(h)消臭・脱臭効果を有する物品が空気調節装置用のエアーフィルターであるものでは、エアーフィルターを通過する空気が消臭・脱臭剤で処理されることにより、空気中に含まれる不快な臭気を低減させることができる。
【0151】
(i)消臭・脱臭効果を有する物品が吸収性物品であるものでは、例えば吸収性物品として高齢者用や新生児用等のオムツを使用した場合、尿臭等の臭気を低減させて、オムツを使用する者あるいはオムツを交換する者の臭いに対する不快感を軽減させることができる。
【0152】
(j)本発明に係る室内の臭気を低減させる臭気低減システムでは、ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤が便器または便器の近くに設けてあり、ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤、またはベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤を有するクッションが寝床または寝床の近くに設けてあり、空気調節装置によって室内の空気が調整できるようになっており、該空気調節装置には、ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤を有するエアーフィルターが取り付けてある。
これにより、主な臭気発生源である寝床と便器から発生した臭気を消臭・脱臭剤と消臭・脱臭剤を有するクッションで低減させて室内への拡散を抑え、且つ空気中に漂う臭気を空気調節装置のエアーフィルターで低減させることができるので、室内の臭気を効率良く全般的に低減させることができる。
したがって、本発明に係る臭気低減システムは、例えば老人ホーム等の介護施設のように、同じ部屋の中で複数の被介護者が集まって生活しているような場所に好適である。
【0153】
(k)ベチバーの根を用いるか、ベチバーの根を粉砕または破砕したもの、所要の大きさまたは長さに切ったもの、あるいはそれらを混合したものを用いた消臭・脱臭剤を用いた尿臭低減方法によれば、例えば被介護者の寝床やその近くに配置することにより、尿失禁などに伴う不快な尿臭を低減させ、介護者や被介護者の負担を軽減することができる。
【0154】
【図面の簡単な説明】
【図1】アンモニアに対する消臭率を示すグラフ。
【図2】イソ吉草酸に対する消臭率を示すグラフ。
【図3】本発明の一実施の形態に係る消臭・脱臭剤の斜視説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る消臭・脱臭効果を有する物品であるクッションを示す斜視説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る消臭・脱臭効果を有する物品であるクッションを示す一部切欠断面説明図。
【図6】図5のI−I部分に対応する断面を示す概略説明図。
【図7】クッションの使用状態を示す説明図。
【図8】本発明の一実施の形態に係る消臭・脱臭効果を有する物品である便器を示す側面視説明図。
【図9】便器を斜め上方から見た側面視説明図。
【図10】本発明の一実施の形態に係る消臭・脱臭効果を有する物品である空気調節装置用のエアーフィルターを示す横断面斜視説明図。
【図11】本発明の一実施の形態に係る臭気低減システムを説明するための概略斜視図。
【符号の説明】
A1,A2, A3 消臭・脱臭剤
B1, B2 クッション
B3 室内便器
B4 エアーフィルター
C ベッド
D 腰部
E エアコンディショナー
S 臭気低減システム
1 内袋
2 外袋
3 紐
4 表地
5 袋体
6 ファスナー
8 スポンジ
20 口部
21 紐
31 便器本体
32 便器蓋
33 消臭・脱臭剤収容カバー
34 開口部枠
35 消臭・脱臭剤受部
41 通気部
71 クッション本体
72 挿入部
81 凹み
91 袋体
92 収容部
111 紐
311 ヒンジ
320 消臭・脱臭剤収容部
351 通気孔

Claims (12)

  1. ベチバーの根を用いるか、またはベチバーの根を粉砕または破砕したもの、所要の大きさまたは長さに切ったもの、あるいはそれらを混合したものを用いたことを特徴とする、
    消臭・脱臭剤。
  2. アンモニア系臭気または尿臭あるいはイソ吉草酸に対する消臭・脱臭剤であって、
    ベチバーの根を用いるか、またはベチバーの根を粉砕または破砕したもの、所要の大きさまたは長さに切ったもの、あるいはそれらを混合したものを用いたことを特徴とする、
    消臭・脱臭剤。
  3. ベチバーの根は異なる大きさまたは長さになっており、それらを選択的に組み合わせて用いたことを特徴とする、
    請求項1または2記載の消臭・脱臭剤。
  4. 請求項1,2または3記載の消臭・脱臭剤を備えていることを特徴とする、
    消臭・脱臭効果を有する物品。
  5. 消臭・脱臭効果を有する物品がクッションであることを特徴とする、
    請求項4記載の消臭・脱臭効果を有する物品。
  6. 消臭・脱臭効果を有する物品がクッションであって、
    寝ている人の腰部の下へ挿入しやすいように、先部側へにすぼまるまたは厚みが薄くなるように形成された挿入部を備えていることを特徴とする、
    請求項4記載の消臭・脱臭効果を有する物品。
  7. 消臭・脱臭効果を有する物品が便器であることを特徴とする、
    請求項4記載の消臭・脱臭効果を有する物品。
  8. 消臭・脱臭剤(A3)が便器(B3)の蓋(32)に設けてあり、該蓋(32)には蓋(32)の内側から消臭・脱臭効果を与えられるように通気孔(351)が設けられていることを特徴とする、
    請求項7記載の消臭・脱臭効果を有する物品。
  9. 消臭・脱臭効果を有する物品が空気調節装置用のエアーフィルター(B4)であることを特徴とする、
    請求項4記載の消臭・脱臭効果を有する物品。
  10. 消臭・脱臭効果を有する物品が吸収性物品であることを特徴とする、
    請求項4記載の消臭・脱臭効果を有する物品。
  11. 室内の臭気を低減させる臭気低減システムであって、
    ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤(A3)が便器(B3)または便器の近くに設けてあり、
    ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤(A2)を有するクッション(B2)、または/及びベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤(A1)が寝床(C)または寝床(C)の近くに設けてあり、
    空気調節装置(E)によって室内の空気が調節できるようになっており、該空気調節装置(E)には、ベチバーの根を用いた消臭・脱臭剤を有するエアーフィルター(B4)が取り付けてあることを特徴とする、
    臭気低減システム。
  12. ベチバーの根を用いるか、またはベチバーの根を粉砕または破砕したもの、所要の大きさまたは長さに切ったもの、あるいはそれらを混合したものを用いた消臭・脱臭剤を用いることにより、臭気を低減するようにしたことを特徴とする、
    臭気低減方法。
JP2003125983A 2002-12-19 2003-04-30 消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品、臭気低減システム及び臭気低減方法 Expired - Fee Related JP3847272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003125983A JP3847272B2 (ja) 2002-12-19 2003-04-30 消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品、臭気低減システム及び臭気低減方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002368417 2002-12-19
JP2003125983A JP3847272B2 (ja) 2002-12-19 2003-04-30 消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品、臭気低減システム及び臭気低減方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004243095A true JP2004243095A (ja) 2004-09-02
JP3847272B2 JP3847272B2 (ja) 2006-11-22

Family

ID=33031705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003125983A Expired - Fee Related JP3847272B2 (ja) 2002-12-19 2003-04-30 消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品、臭気低減システム及び臭気低減方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3847272B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009081463A1 (ja) * 2007-12-20 2009-07-02 Akaru Corporation 多機能天然資材並びに多機能天然資材の製造方法
CN103362194A (zh) * 2012-04-10 2013-10-23 印度卫生洁具与工业有限公司 蓄水器中的空气清新剂
WO2019102940A1 (ja) * 2017-11-27 2019-05-31 Hfj生活事業株式会社 排泄物回収装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009081463A1 (ja) * 2007-12-20 2009-07-02 Akaru Corporation 多機能天然資材並びに多機能天然資材の製造方法
CN103362194A (zh) * 2012-04-10 2013-10-23 印度卫生洁具与工业有限公司 蓄水器中的空气清新剂
WO2019102940A1 (ja) * 2017-11-27 2019-05-31 Hfj生活事業株式会社 排泄物回収装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3847272B2 (ja) 2006-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101820512B1 (ko) 교체 가능한 쿠션을 구비한 기능성 쿠션소파
JP3847272B2 (ja) 消臭・脱臭剤とそれを使用した消臭・脱臭効果を有する物品、臭気低減システム及び臭気低減方法
JP4269068B2 (ja) 患者用敷布
US20070246992A1 (en) Scented utility cushion
JP2923922B2 (ja) 寝具類
JP2006247120A (ja) 介護用シート
JP2003230472A (ja) 防臭殺菌三層シーツ
EP1719437A1 (en) An article for rest and a covering for said article
KR200431384Y1 (ko) 기능성 소재가 도포된 침구
JP2019188356A (ja) 吸水・脱臭材
JP3040941U (ja) まくら
JP2004195000A (ja) 寝具用シーツ
JP3164308U (ja) 消臭性綿入り寝具
JP3161614U (ja) 使い捨て用寝具
JP4120866B2 (ja) 寝装具
JP3046286U (ja) 脱臭安らぎシーツ
KR200293924Y1 (ko) 침구용품
JP3061949U (ja) シ―プスキンおよびシ―プスキン製クッション体
JP3022096U (ja) 保健・介護用いす
JP3102134U (ja) 要介護者用消臭調湿シーツ
JP2013063237A (ja) 介護用穴あきベッド
JP2669871B2 (ja) 消臭剤及びその消臭剤を含む排泄物処理用品
JP3092022U (ja) 竹炭を利用した吸収性パット
KR101135218B1 (ko) 황토 패드
JPH0618964Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060822

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090901

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100901

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees