JP2004242870A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】スピード感のある演出で遊技球の発射を促して遊技機の可動率を向上することである。
【解決手段】始動口21に入球があると、所定の確率で特別遊技に移行する権利を発生する当たりとする当否判定を行うとともに、その結果を特別遊技に移行するに先立ち当否表示部641にて報知する当否判定処理を実行する遊技機において、所定の入球口27に入球があると、該入球と1対1に対応して期待度表示部671で、当否判定処理の結果に対する期待度を表示する。期待度は、3つの図柄の組み合わせで表示し、何度も入球させなくとも入球の都度、期待度が知られるようにする。低い期待度が表示されても、1球の入球だけでもその期待度を引っ繰り返して高い期待度が得られるようにすることで、遊技者心理が打ち控えに傾くのを回避する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は弾球遊技機の遊技の興趣の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機は、遊技者による発射ハンドルの操作で遊技盤の盤面上に遊技球を発射する遊技機であり、遊技球として直径11mm程度の鉄製の球を用いるパチンコ機が広く普及している。遊技盤の盤面上に発射された遊技球は、盤面に多数打設された遊技釘で弾かれて不規則に運動しながら落下していき、一部の遊技球が盤面上に設けられた入賞口や通過ゲート等に入球するようになっている。これらの入賞口等は、入球により賞球として遊技球が払い出される等、遊技上の入球の効果が決められている。また、遊技中はその進行に応じて光や音等を使って演出が行われる。
【0003】
近年、多量の賞球の獲得が見込める大入賞口を設けて、所定の始動口で、これに入球した遊技球が検出されると、所定の確率で、大入賞口を開放する特別の遊技に移行できるようにしたものがある。このものでは、その制御装置において、所定の確率で特別の遊技に移行する権利が発生する当たりとするとともに、特別の遊技に移行するに先立ち、当否判定の結果を当否判定表示部に表示することにより遊技者に報知する当否判定処理を実行する。この当否判定の結果の表示は、例えば、スロットマシンのごとく、複数の図柄を変動させて盛り上げた後、確定図柄で静止させるものである(図柄の変動表示)。図柄は、1つの図柄のみを残してすべて変動を停止し、そのときの図柄が当たりの可能性を残している図柄、すなわち、未確定の図柄が所定の図柄であれば当たりとなる図柄のとき、この状態はリーチと称されて、遊技者が最も期待と不安の混じったスリリングな気分に浸る時間となる。
【0004】
弾球遊技機は、今日、コンピュータ技術の進歩等で、図柄変動表示や光や音等による演出がより高度化しており、その内容が、弾球遊技機や遊技場の商業的な成功、不成功を左右するほどに重要な位置を占めるようになっている。図柄変動表示の興趣をさらに高める演出として一般にリーチ予告、大当たり予告と称されるものがある。これは、図柄がリーチ図柄や大当たり図柄であるか否かが明らかになる前、変動開始、高速変動中、低速変動中、リーチ図柄となった瞬間、あるいはリーチ図柄となってからすべての図柄が確定するまでの間に、所定のキャラクタを登場させて、遊技者に図柄が確定するまで、当否判定の未確定の結果に対する期待感を与える。リーチ予告、大当たり予告において、これらの予告に登場するキャラクタを複数種類設けていずれかを登場させたり、キャラクタの出現態様が発展していくようにしたものもある。
【0005】
かかる予告を行うか否かや、予告の内容を決定する予告の制御は、例えば、当否判定処理の中で決定された変動パターンや確定図柄に基づいて行ったり、当否判定用の乱数とは別に予告用の乱数を抽出して、該乱数に基づいて行う。
【0006】
遊技機は一般的に当否判定処理を保留記憶する機能を有しており、図柄変動中に新たに始動口に遊技球が入球したことによる当たり判定処理を実行する権利が、所定の上限球数、例えば4個まで保留可能である。この上限球数に達した後は新たに当否判定処理の権利が発生しないことから、遊技球の発射を控える(打ち控え)遊技者も多い。
【0007】
ところで、リーチや大当たりの予告を遊技球の発射を条件とすることで、遊技者の打ち控えの傾向を緩和し、遊技機の可動率の向上を企図したものもある。すなわち、センターケースに途中で2つに分岐するワープ通路が設けられて、ワープ入口に入球した遊技球がいずれかの分岐通路に振り分けられるようになっており、図柄変動表示の実行中にワープ入口に遊技球が入球すると、これが一方の分岐通路を通過した場合にはこれをリーチや大当たりの予告とする。また、図柄変動実行中に分岐通路を通った遊技球の数を分岐通路ごとに表示して、上記予告の信頼度を表すようにしており、この場合には、遊技球の数を積み上げることで、分岐通路のうちのいずれを遊技球がどれだけ多く通過したかが知られるので、当否判定の結果に対する期待度が、予告に対応する上記一方の分岐通路を通過したか否かというだけではなく、さらに精密なものとなる(特許文献1参照)。
【0008】
また、図柄変動実行中に、その間の始動口への入球に基因して、所定の確率で音等を出力し、これをリーチや大当たりの予告とするようにしたものもある(特許文献2参照)。
【0009】
また、予告とは異なるが、稼働率の向上を企図したものとして、保留記憶が満杯時に新たに始動口に入球すると、大当たり判定用の乱数を抽出し、抽出した乱数が大当たりの場合には、保留記憶のうちの外れのものと入れ替えるものがある(特許文献3参照)。この技術では、保留記憶が満杯になることに伴う当否判定処理の実行制限を実質的に解除することになるから、遊技者は保留記憶が満杯時に打ち控えする必要がなく、稼働率は向上することになる。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−95813号公報
【特許文献2】
特開2000−135315号公報
【特許文献3】
特開2000−225238号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のものでは、期待度の精密さを高めようとすれば、一定数以上の遊技球をワープ入口に入球させる必要があり、遊技者がどれくらいの期待度をもってよいのか納得するまでに時間がかかる。このため、スピード感を身上とする弾球遊技において、却って興趣を削ぐことになる。遊技球を発射し続けなければ期待度が明確とならないのであれば、遊技者に受け入れられる遊技機とはならない。
【0012】
また、特許文献2のものは、特許文献1のものと同様に一度、音が出力されても、遊技者に強い期待を抱かせるに至らず、遊技の興趣を必ずしも高めることにはならない。
【0013】
また、特許文献3のものは、保留記憶が満杯になることに伴う大当たり判定処理の実行制限を実質的に解除するものである。従来の遊技機よりも遊技者に有利にすることにより打ち控えを回避したところで、弾球遊技の興趣を高めることにはならない。遊技球が遊技盤盤面上を乱舞し、スリリングな時間を遊技者に提供することにより対価を得るという、健全な娯楽機器としての位置づけからは大きく逸脱している。
【0014】
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、遊技球の発射を条件として当否判定を演出し、その演出効果により遊技球の発射を促すことのできる弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、遊技盤の盤面上に設けられた始動検出手段で遊技球が検出されると、予め設定した所定の確率で特別の遊技に移行する権利が発生する当たりとするとともに、特別の遊技に移行するに先立ち、当否判定の結果を当否判定表示部に表示することにより遊技者に報知する当否判定処理を実行する弾球遊技機において、
上記当否判定の未確定の結果に対する期待度を表す期待度画像を表示する期待度表示部と、
始動検出手段とは別に遊技盤の盤面上に設けられて遊技球を検出すると上記期待度画像の表示に必要な条件を発生せしめる期待度表示検出手段と、
該期待度表示検出手段への検出を条件として、上記期待度表示部で表示する期待度画像を決定し、該期待度画像を表示するように上記期待度表示部を制御する期待度表示制御手段とを具備せしめる。
【0016】
上記期待度は期待度画像により表されるので、複数の遊技球を発射しなくとも、1個の遊技球に対応して期待度が詳細に知られる。したがって、複数の遊技球をワープ通路等に入球させてみてはじめて精密な期待度がみえてくるものに比して、スピード感を損なわず、期待度画像を表示する権利を付与する期待度表示検出手段に遊技球が入球するたびに一喜一憂するメリハリのある遊技を楽しむことができる。遊技球の発射に対して遊技者にスリリングな時間を提供するという娯楽機器の本来の価値を高めることができる。
【0017】
また、期待度表示検出手段への入球により初めて期待度画像を表示する条件が発生するから、遊技者は、期待度画像を表示する積極的な意思がなければ、遊技球を発射しないか、あるいは、期待度表示検出手段に遊技球が入球しにくい方を狙って遊技球を発射するようにするようにすればよいことになる。すなわち、期待度表示について遊技者側で決定することができる。これにより、期待度表示を希望する遊技者と希望しない遊技者とのいずれにも適合した遊技機とすることができる。この場合、期待度表示を希望する遊技者においては、遊技球に願いを込めて遊技球を発射し、期待度の表示を待ち受けることになる。したがって、さらに遊技の興趣を増す。また、期待度表示を利用する遊技者においても、今回、期待度表示をさせるか否かや、表示時期を自身で判断することができるので、未確定の当否判定の結果について期するところがあれば、そのときに期待度表示検出手段に狙いをつけるという選択肢をとることになる。
【0018】
なお、本発明は、当否判定処理の際に事前に行われる従来の予告と併せて実施する態様を排除するものではなく、従来の予告との相乗効果でさらに興趣を増すことができる。
【0019】
請求項2記載の発明では、請求項1の発明の構成において、上記期待度表示部は、上記当否判定表示部とは別体で、上記期待度画像として、上記期待度を3以上の複数段階に若しくは連続的に表す画像を表示する構成とする。
【0020】
上記期待度は複数の段階若しくは連続的な値の範囲内で示されるので、遊技者は一瞥するだけで期待度を理解することができる。
【0021】
請求項3記載の発明では、請求項1または2の発明の構成において、遊技球が入球するゲート部と、該ゲート部の下流で、ゲート部から入球した遊技球を振り分ける振り分け手段とを設け、
上記期待度表示制御手段を、遊技球の振り分け結果に応じて上記期待度画像を表示する確率を違えるように設定する。
【0022】
遊技球の帰趨によって期待度を表示する確率が異なり、期待度の表示が行われたり行われなかったりするので、遊技者にさらにスリル感を提供することができる。
【0023】
なお、上記振り分け手段には、入球した遊技球を案内する遊技通通路と、遊技盤盤面に対して垂直方向の回転軸を中心に回転し、側面が上記遊技通通路とその下流側で近接する円盤部材で構成され、上記側面に複数の凹部を形成するとともに周方向に配置したスプロケットとを具備せしめ、上記凹部を、上記スプロケットの回転により上記遊技球通路の下流端開放部と対向したときに、上記遊技通通路により案内された遊技球を受ける球受けとし、遊技球を、いずれの球受けにより保持されたかにより振り分けるようにする構成とすることができる。この場合、振り分け手段として盤面上ではスプロケットが配置されるだけなので、スペースをとらずに遊技球を振り分けることができ、遊技領域が窮屈にならない。
【0024】
また、上記期待度表示制御手段を、上記遊技球を、上記期待度画像を100%の確率で表示する当たり球と、上記期待度画像の表示を行わない外れ球とに振り分け、かつ、入球した遊技球が外れ球となると、保留された期待度画像の表示を所定の回数減じるように設定するのもよい。保留された期待度画像の表示を現実化するのに簡単な障害を設けることで、時には遊技者を若干、残念な気持ちにさせる。これにより、遊技の深みが増す。
【0025】
請求項4記載の発明では、請求項1ないし3の発明の構成において、上記始動検出手段で検出された遊技球を上記期待度表示検出手段に案内する案内手段を設ける。
【0026】
始動検出手段での遊技球の検出により期待度画像を表示する条件を発生するから、期待度を表示させるために1球を用いたとの感が遊技者に生じず、期待度画像を表示させようとの、気持ちが遊技者に惹起されやすく、遊技者にとって受け入れやすい。期待度画像表示にチャレンジする遊技者が拡大する。
【0027】
請求項5記載の発明では、請求項4の発明の構成において、上記当否判定処理は、当否判定の結果を当否判定表示部に表示中に、上記始動検出手段で遊技球が検出されると、所定の上限個数まで保留して、上記上限個数に達している状態での新たな上記始動検出手段による遊技球の検出に対しては上記当否判定処理を非実行とし、
かつ、上記期待度表示制御手段は、上記上限回数に達している状態での新たな上記始動検出手段による遊技球の検出に対して、上記期待度画像の表示を可能とする。
【0028】
始動検出手段での検出された遊技球のうち、当否判定処理が保留されない遊技球についても期待度画像の表示を可能としているので、かかる期待度画像の表示について、遊技者が「これが当否判定処理が保留されている入球についてのものであったとしたら」という仮定の元で表示された期待度画像を楽しむことができる。また、期待度画像の表示回数が増え、遊技者の楽しみが増える。これにより、遊技球の発射が促される。
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の好適な実施の形態を図面にしたがって説明する。図1に本発明の弾球遊技機を示す。弾球遊技機1aには図示しないプリペードカードユニットが1つずつ併設され、遊技場に複数列レイアウトされる遊技機設置島には、弾球遊技機1aとプリペードカードユニットとが交互に配置される。弾球遊技機1aは、長方形の外枠111と枠状体である前面枠112とを有しており、外枠111にて遊技機設置島に固定される。前面枠112は、左端上下のヒンジ116により外枠111に対し水平方向に回動自在に取り付けられており、前面枠112と一体化している各部をメンテナンス時等に手前側に出すことが可能である。
【0029】
前面枠112の内側には、前面枠112の高さ方向の上側略2/3の大きさをカバーする金枠113が取り付けられ、金枠113の左側を支軸にして金枠113の内周を縁取るガラス枠114が開閉可能に蝶着される。ガラス枠114にはガラス板115が二重に装填されている。ガラス板115の奥側で前面枠112の内側には遊技盤16が収納され、ガラス板115を挟んで遊技者と対向するようになっている。
【0030】
二重のガラス板115の間隔は、外側からの磁石の影響が後述する遊技盤16の盤面上の遊技球におよばないように、また、ガラス板115の表面を押圧した時に、ガラス板115と、上記盤面上からガラス板115方向に突出する遊技釘とが接触しないように設定される。
【0031】
前面枠112の内側にはまた、金枠113の下方にバスタブ状の上皿121と下皿124とが手前側に突出して設けられている。直接遊技球を受ける上皿121の本体部にはエボナイド等の汚れのつきにくいものが用いられる。上皿121の内側面には賞球の払い出し用等の排出口122が開口している。
【0032】
上皿121の左側には、手前向きに、上記プリペードカードユニットの挿入口に挿入されたプリペードカードの残高を表示する残高表示部133、遊技球の貸し出しを受ける場合に押下する球貸しボタン131および精算する場合の精算ボタン132が設けられている。
【0033】
下皿124は内側面に溢れ球排出口125が開口しており、上皿121満杯時の溢れ球が流入するとともに、発射し損ねた戻り球の出口となっている。また、遊技者が上皿球抜きレバー123を操作することにより、下皿124が溢れ球排出口125を介して上皿121と連通するようになっており、上皿121の遊技球を下皿124に移動することが可能である。また、下皿124が遊技球で満杯となった時には、下皿球抜きレバー126の操作により下皿124の底面が開口して下皿124の下方に排出可能であり、遊技球を図示しない別箱に移すことができる。
【0034】
下皿124の右側には発射ハンドル141が設けられている。発射ハンドル141は、手前側に突出して取り付けられたグリップ部142の外周にリング状の回動リング143を同軸に設けてなり、遊技者が回動リング143を時計方向に回動すれば、上皿121から供給される遊技球を後述する遊技盤16の盤面160上に発射することができる(図2)。
【0035】
遊技盤16は図2に示すように略正方形の盤で、盤面160に、レール31,32により略円形の遊技領域1600が形成される。遊技領域1600には、遊技盤16の中央に、当否判定表示部である液晶ディスプレイパネルユニット(以下、適宜、LCDパネルユニットという)641が設けてある。LCDパネルユニット641は長方形の画面を手前に向けて配置される。LCDパネルユニット641は、遊技盤16を貫通する取り付け穴に嵌設された額縁状のセンターケース35の内側に保持される。
【0036】
センターケース35の下方には始動口である第1種始動口21および大入賞口22が設けられる。始動検出手段である第1種始動口21は、電動で2枚の羽根211,212が開放自在なチューリップ式の普通電動役物である。大入賞口22は、アタッカー扉221が電動で作動して開閉し、「開」時には多くの入賞を見込むことができる。
【0037】
センターケース35の左側には普通図柄作動ゲート26が設けられており、ここを遊技球が通過すると、LCDパネルユニット641の画面において、普通図柄の変動表示が実行される。普通図柄作動ゲート26は入球した遊技球を中央寄りの方向に向けて排出するようになっており、遊技球の流下方向を変える機能を有している。
【0038】
センターケース35を挟んで普通図柄作動ゲート26とは対称位置には普通図柄作動ゲート26と同じ構造の期待度検出手段である期待度図柄作動ゲート27が配置されており、普通図柄作動ゲート26と同様に入球した遊技球を検出可能であるとともに、遊技球の向きを変えて、遊技球の流下経路を中央寄りに寄せる。
【0039】
遊技領域1600の周縁部には、大入賞口22を挟んでウィング状に対称に4つの普通入賞口23a,23b,24a,24bが配置され、入球時には賞球の払い出しのみが実行される。
【0040】
センターケース35の周囲には上記第1種始動口21等の入球口21〜24bや普通図柄作動ゲート26の他、図示しない多数の遊技釘34、風車36a,36b,37a,37b等が設けられる。遊技領域1600には、発射ハンドル141の操作で遊技領域1600の天部へと発射された遊技球が遊技釘34で弾かれたり、風車36a〜37bで進路を変えられたりしながら不規則な経路をとって下方へ流れていく。そして、入賞口である上記入賞口21〜24bに入球すれば入賞となって遊技球が払い出され、入賞することなく遊技領域1600の最下部に達した遊技球はアウト口25から取り込まれる。
【0041】
遊技領域1600の外縁部には左右にサイドランプ38a,38bが設けられ、遊技中の遊技盤16の装飾効果を発揮する。さらに、図示しないスピーカから遊技の進行に合わせて音を発生させて、遊技中の臨場感を高めている。また、センターケース35にはLCDパネル641の上方に4つの特別図柄保留記憶用LED642が設けてある。また、第1種始動口21には、その外周意匠部に普通図柄保留記憶用LED740が設けてある。
【0042】
また、第1種始動口21の右側には期待度表示部である期待度図柄表示装置671が配置してある。期待度図柄表示装置671は多数のLEDをアレイ状に配置したデジタル表示パネルやLCD等であり、図例のように期待度画像である3つの図柄を表示し、遊技者に未確定の当否判定の結果に対する期待度を報知する。
【0043】
また、レール32の先端部にはファール球防止具33が設けてある。
【0044】
図3は本弾球遊技機1aの電気的構成を示すもので、主制御装置61は、遊技制御プログラムを記憶したROMおよび演算等の作業領域として働くRAMを内蔵した8ビットワンチップマイクロコンピュータを中心とした論理演算回路として構成され、各部の副制御装置62〜66、各種スイッチ類711〜718および各種アクチュエータ類731〜733との入出力を行うための外部入出力回路も設けられている。
【0045】
主制御装置61が信号入力を受ける各種スイッチ類712〜719について説明する。
【0046】
満タンスイッチ(図中、スイッチをSWと記載している。以下、同じ)712は下皿124に通じる図示しない遊技球通路内に設けられた圧力センサであり、下皿124が遊技球で満タン状態になったことを検知する。球切れスイッチ713は図示しない球タンクに設けられた圧力センサであり、球タンク内に遊技球が不足していることを検知する。
【0047】
第1種始動口スイッチ714は普通電動役物21内に設けられて、普通電動役物21に入球があったことを検出する。
【0048】
また、普通図柄作動スイッチ715は普通図柄作動ゲート26内に設けられ、遊技球を検出すると、主制御装置61では乱数の抽出により、普通図柄の種類をランダムに決定する。図柄制御装置64には、当否判定処理の結果に基づいて図柄変動表示をLCDパネルユニット641の画面上に表示することを要求する指令コマンドとともに送信される。また、主制御装置61は、普通図柄作動ゲート26に連続して入球した場合に、図柄変動表示を保留する保留記憶数を4を上限として記憶し、記憶数に変更があれば、図柄制御装置64に変更後の記憶数を普通図柄保留記憶用LED740の点灯数を変更することを要求する指令コマンドが送信される。また、第1種始動口21に連続して入球した場合に、図柄変動表示を保留する保留記憶数を4を上限として記憶し、記憶数に変更があれば、図柄制御装置64に変更後の記憶数を特別図柄保留記憶用LED642の点灯数を変更することを要求する指令コマンドが送信される。
【0049】
また、役物連続作動スイッチ(Vスイッチ)716は大入賞口22内に設けられ、入賞した遊技球が特別領域を通過したことを検出する。カウントスイッチ717は大入賞口22内に入賞するすべての遊技球を検出する。
【0050】
賞球払い出しスイッチ718は図示しない賞球払出装置から払い出される遊技球をカウントする。
【0051】
主制御装置61により駆動されるアクチュエータ類731〜733について説明する。普通役物ソレノイド731は普通電動役物21の開閉に、大入賞口ソレノイド732はアタッカー扉221の開閉に、Vソレノイド733は大入賞口22内の上記特別領域の開閉に、それぞれ使用される。アタッカー扉221は、基本的な開放時間(通常30秒)が設定されており、該開放時間がカウントアップする前に、カウントスイッチ717により検出される遊技球の数が所定数(通常、10個)に達すると閉鎖する。
【0052】
払出制御装置62は1チップマイクロコンピュータを用いた論理演算回路として構成されたもので、主制御装置61と、主制御装置61からの送信のみが許容される一方向通信を行い、主制御装置61からの指令コマンドに従って入賞があった場合に図示しない賞球払出装置の賞球モータ735を作動せしめて賞球の払い出しを行うとともに、上記のプリペードカードユニット1bおよびCR精算表示装置736と双方向通信を行い貸し球の供給の制御を行う。球貸しの請求があると図示しない球貸装置の球貸ソレノイド734を作動せしめて球貸しを実行する。球貸しは、球貸しセンサ720により払いされる遊技球を検出して所定数が払い出される。CR精算表示装置736は上記上皿121の押し釦131,132および残高表示部133形成位置に内蔵され、球貸し釦131の押下でオンする球貸しスイッチ、精算釦132の押下でオンする精算スイッチおよび残高表示部133における数値表示用のLEDから構成されている。
【0053】
発射制御装置63は、遊技者が操作する回動リング143の回動量センサ737からの検出回動量に応じて図示しない発射装置を構成する発射モータ739を駆動制御するもので、1チップマイコンからなる。発射制御装置63は、主制御装置61と、主制御装置61からの送信のみが許容される一方向通信を行う。発射制御装置63には発射停止スイッチ738が接続され、遊技者により操作されると発射を一時的に停止せしめるようになっている。また、タッチスイッチ713は発射ハンドル141に内蔵されて、遊技者が発射ハンドル141に触れているか否かを検出するもので、遊技台が稼働中か否かが知られる。
【0054】
特別図柄装置64は、上記LCDパネルユニット641や特別図柄保留記憶用LED642の他、これらを主制御装置61の指令に基づいて制御する図柄制御装置643からなる。図柄制御装置643は1チップマイコン等を中心に構成されたもので、主制御装置61と、主制御装置61からの送信のみが許容される一方向通信を行い、主制御装置61から、図柄変動の表示の指令を受信すると、LCDパネルユニット641の画面に図柄変動を表示する。図柄の変動は、基本的にはスロットマシンのごとく、回転するリールの表面に表された図柄がリールの回転により順繰りに現出するのを模した態様にて図柄を変動させて行われる。主制御装置61で大当たりと判定されていれば、例えば3つの図柄がすべて揃った大当たり図柄で図柄が静止する。また画面の隅部には普通図柄作動ゲート26への入球で開始される普通図柄の変動表示が実行される。
【0055】
ランプ制御装置65は、1チップマイクロコンピュータや、ランプ出力部に短絡防止用のICチップ等からなるもので、特別図柄装置64と双方向通信を行う。ランプ制御装置65は、図柄表示装置64からの指令を受けて、上記普通図柄保留記憶用LED740の他、装飾および報知用の各種のランプ類741およびLED類742を点灯駆動する。
【0056】
音制御装置66は多数の音声データを記憶したマスクROM内蔵の1チップマイコンと、これにより制御される音源IC、および、スピーカ出力用にアンプ等からなる音出力回路から構成されてたもので、図柄表示装置64と双方向通信を行い、主制御装置61および図柄制御装置643の指令を受けて、録音した音源をフレーズに組み立てスピーカ743を駆動制御する。
【0057】
また、主制御装置61は、外部接続端子68aを介して、遊技場内の弾球遊技機の全体を管理するホールコンピュータ81と接続され、ホールコンピュータ81に賞球の払い出し数等の種々の遊技情報を送信するようになっている。また、主制御装置61は試験信号端子711を介して試験信号が入力可能であり、メインテナンス時等に遊技機の各部に所定の作動をさせ得る。
【0058】
上記電気構成は、複数の基板とこれら互いに接続するフラットケーブル等の電気ケーブルにより具体化され、各装置は、一般的な弾球遊技機と同様にその背面側に配設される。
【0059】
図4に主制御装置で実行されるメインルーチンを示す。ステップS101では正常割り込みか否かを判定し、肯定判断されると、ステップS102以降の本処理を実行し、否定判断されると、ステップS113で初期設定を行う。この割り込みは2msごとのタイマ割り込みである。
【0060】
ステップS102では初期乱数を更新し、続くステップS103で当否乱数を更新する。次いで、ステップS104で大当たり図柄乱数を更新し、ステップS105で外れ図柄乱数を更新する。ステップS106では普通図柄乱数を更新する。
【0061】
ステップS107では入賞確認処理を実行する。図5に入賞確認処理の内容を示す。ステップS201では第1種始動口21に入球があったか否かを判定する。肯定判断されるとステップS202で保留記憶が満杯か否かを判定する。ステップS202が否定判断されれば、すなわち、満杯でない限り、ステップS203で、取得した乱数を記憶し、リターンに抜ける。ステップS201が否定判断されるか、若しくはS202が肯定判断された場合は、リターンに抜ける。
【0062】
続くステップS108では当否判定処理を実行する。図6、図7、図8に当否判定処理の内容を示す。ステップS301では条件装置が作動中か否かを判定し、否定判断されると、ステップS302に進み、肯定判断されるとリターンに抜ける。
【0063】
ステップS302では特別図柄が変動中か否かを判定し、否定判断されるとステップS303に進む。S303では確定図柄表示中か否かを判定し、否定判断されると、ステップS304で保留記憶があるか否かを判定する。肯定判断されると、ステップS305以降の処理を実行する。また、ステップS302で肯定判断されると、ステップS314以降の処理を実行する(図7参照)。また、ステップS303で肯定判断されると、ステップS321以降の処理を実行する(図8参照)。ステップS304で否定判断されると、リターンに抜ける。
【0064】
ステップS305では確変フラグが立っているか否かを判定する。確変フラグは確変図柄にて大当たりとなってから以降、所定期間、立つことになる。否定判断されると、ステップS306で当否乱数が大当たりか否かについて通常テーブルで判定し、ステップS308に進む。肯定判断されると、ステップS307で大当たり確率の高い確変テーブルで当否乱数が大当たりか否かを判定し、ステップS308に進む。
【0065】
ステップS308ではステップS306若しくはステップS307の判定結果が大当たりか否かを判定し、肯定判断されるとステップS309に進み、否定判断されるとステップS311に進む。
【0066】
上記ステップS309では大当たり図柄乱数にしたがって大当たり図柄を決定するとともに、ステップS310で変動パターンを決定し、ステップS313に進む。
【0067】
また、上記ステップS311では外れ図柄乱数にしたがって外れ図柄を決定するとともに、ステップS312で変動パターンを決定し、ステップS313に進む。
【0068】
ステップS313では変動開始コマンドを送信する変動開始コマンド送信処理を実行し、リターンに抜ける。
【0069】
次に、図7により特別図柄変動中(ステップS302)の処理について説明する。ステップS314では図柄変動時間が経過した否かを判定し、否定判断されるとリターンに抜ける。肯定判断されると、ステップS315で図柄停止コマンドを送信する図柄停止コマンド送信処理を実行する。
【0070】
続くステップS316では、確定図柄が大当たりになる組み合わせか否かを判定し、肯定判断されると、ステップS317で確定図柄表示を設定するとともに、ステップS318で条件装置作動開始処理すなわち大当たりに必要な処理を実行する。そして、ステップS319で付随処理として確変フラグを終了する。すなわち、大当たり遊技中は、確変図柄で大当たりした場合でも、一時、確変フラグを終了することになる。
【0071】
大当たりになる組み合わせではなくステップS316が否定判断されると、ステップS320で確定図柄表示を設定し、リターンに抜ける。
【0072】
次に、図8により確定図柄表示中(ステップS303)の処理について説明する。ステップS321では確定図柄表示時間が終了したか否かを判定し、確定図柄表示時間前で否定判断される間、ステップS321が繰り返され、肯定判断されると、ステップS322で確定図柄の表示を終了する確定図柄表示終了処理を実行する。
【0073】
当否判定処理(ステップS108)に続くステップS109では、期待度図柄表示処理を実行する。期待度図柄表示処理は、期待度表示制御手段としての処理であり、図9により説明する。
【0074】
ステップS401では期待度表示スイッチ719で遊技球が検知されたか否かを判定し、肯定判断されると、ステップS402に進み、否定判断されるとリターンに抜ける。
【0075】
ステップS402では特別図柄を変動中か否かを判定し、肯定判断されると、ステップS403に進み、否定判断されるとリターンに抜ける。
【0076】
ステップS403では期待度図柄が変動中か否かを判定し、否定判断されると、ステップS404に進み、肯定判断されるとリターンに抜ける。
【0077】
ステップS404以降の処理は期待度図柄を表示するための処理であり、これは、ステップS402,S403より知られるように、特別図柄が変動中で、かつ、期待度図柄が変動中でないことを条件に遊技球が入球すると実行されることになる。先ず、ステップS404で特別図柄の確定図柄、変動パターンを確認し、ステップS405で該確定図柄および変動パターンに基づいて期待度図柄を決定する。期待度図柄はステップS406で期待度図柄制御装置672に送信し、リターンに抜ける。
【0078】
上記確定図柄および変動パターンと、期待度図柄との対応関係を示すマップは、1対1ではなく、異なる確定図柄および変動パターンの組み合わせに対して共通の期待度図柄が対応するように与えておく。すなわち、同じ期待度図柄であっても、大当たりになる場合もあれば外れになる場合もあるようにしておくことで、遊技者のスリル感を演出することができる。なお、同じ乱数であっても、特別図柄の確定図柄が大当たりやリーチ図柄であれば、期待度図柄も大当たりやリーチを示唆するような図柄となる確率を高めるようにすることで、期待度図柄と特別図柄の変動表示との関係を遊技者に暗示し、期待度図柄に遊技者を一層引きつけることができる。あるいは、期待度図柄用の乱数を設けて、メインルーチンが立ち上がるごとに更新するようにして、期待度図柄用乱数に基づいて期待度図柄を決定するようにしてもよい。期待度図柄の具体例は詳しくは後述する。
【0079】
期待度図柄表示処理(ステップS109)に続くステップS110では、各入出力処理を実行する。入出力処理には、例えば、第1種始動口21への入球の有無を検出する始動入球検出処理が含まれる。
【0080】
続くステップS111,S112は残処理であり、ステップS111で外れ図柄乱数を更新する外れ図柄乱数更新処理を実行するとともに、ステップS112で初期乱数を更新する初期乱数更新処理を実行し、次の割り込みがあるまで、ステップS111,S112が繰り返される。
【0081】
図10に特別遊技処理を示す。ステップS501では上記条件装置が作動中か否かを判定し、肯定判断されると、ステップS502で大入賞口22が開放中か否かを判定し、否定判断されると、ステップS503に進み、肯定判断されると、ステップS507に進む。
【0082】
大入賞口22が閉じておりステップS502が否定判断される場合には、ステップS503で大当たり開始演出中か否かを判定し、否定判断されると、ステップS504,S505で大当たり開始演出を実行する条件が成立しているか否かを判定する。先ず、ステップS504でインターバル中か否かを判定する。なお、インターバルは、大入賞口22が開放し閉鎖するまでをラウンドとして、ラウンド間の休止期間である。インターバル中でなければ、ステップS505で大当たり終了演出中か否かを判定する。否定判断されるとステップS506で大当たり開始演出処理を実行し、リターンに抜ける。
【0083】
ステップS504,S505の大当たり開始演出を実行する条件のいずれかが成立していなければ、大当たり開始演出処理(ステップS506)を非実行としてリターンに抜ける。
【0084】
大入賞口22が開放中でステップS502が肯定判断されると、ステップS507,S508で大入賞口22を閉鎖する大入賞口閉鎖処理を実行する条件が成立しているか否かを判定する。先ず、ステップS507で大入賞口22に当該ラウンドに10個の入賞があったか否かを判定し、肯定判断されるとステップS509で大入賞口閉鎖処理を実行する。ステップS507が否定判断されるとステップS508で予め設定した大入賞口開放時間(例えば30秒)が終了したか否かを判定し、肯定判断されるとステップS509に進む。否定判断されるとリターンに抜ける。すなわち、大入賞口22に10個を越えて入球しないことを条件として、大入賞口開放時間の間、大入賞口22が開放する。大当たりとなると、後述する条件にしたがって所定ラウンド(15ラウンド)まで認められる。
【0085】
大入賞口閉鎖処理(ステップS509)に続くステップS510では、最終のラウンド(15ラウンド)だったか否かを判定する。まだ残余ラウンドを残しており否定判断されると、ステップS511に進む。ステップS511は残余ラウンドを実行する権利を有しているか否かを判定するもので、当該ラウンドにおいて特定領域(Vゾーン)を通過した遊技球があったか否かを判定する。肯定判断されるとステップS512で次回のラウンドまでの大当たりインターバル処理を実行し、リターンに抜ける。
【0086】
最終ラウンドだった場合(ステップS510)や、特定領域を通過した遊技球がない場合(ステップS511)には、ステップS513で大当たり遊技の終了を演出する大当たり終了演出処理を実行する。ステップS514では大当たりフラグをオフする条件装置停止処理を実行する。
【0087】
続くステップS515では大当たりした図柄が確変図柄か否かを判定し、肯定判断されると、ステップS516で確変フラグをセットする確変フラグ作動処理を実行し、リターンに抜ける。ステップS515が否定判断されるとステップS516をスキップしてリターンに抜ける。
【0088】
本実施形態では、前記のごとく、特別図柄の変動表示中に、期待度図柄作動ゲート27に入球があると、期待度図柄制御装置672による制御で、期待度図柄表示装置671が期待度図柄を変動表示する。より詳しくは、期待度図柄作動ゲート27を遊技球が通過した時点において変動表示中の特別図柄の期待度が表示される。図11は、期待度図柄を示すもので、3つの図柄の組み合わせからなり、各図柄は●と▲とのうちいずれかをとるようになっている。図例のように6種類が可能であり、それぞれに図例のように意味が持たせてある。例えば「●●▲」であれば遊技者に略大当たり確定との期待を抱かせ、確定するまでが、いくらかの不安を残しながらも楽しみな時間となる。なお、図柄と期待度との対応関係は、例えば遊技機の、遊技者から見える箇所に表示しておく。この対応関係は図12のものに限らず、図12に示すように、数値で示してもよい。図例のものは、一律、大当たりに対する期待度を表している。
【0089】
また、特別図柄が変動表示中であれば期待度図柄作動ゲート27に遊技球が入球することにより、各入球に対応してその都度、期待度が表示されるが、この場合、表示される期待度が常に同じではなく、異なるようにしてもよい。このような構成とすることで、遊技者にとってあまり望ましくない結果になっても、「特別図柄が確定する前に、もう一度、期待度図柄作動ゲート27に入球させてやろう」「期待度は十分でなくとも、自力でツキを呼んでやろう」という、高揚した気分に満たされる。このような気分もまた、遊技者にとって弾球遊技の大きな魅力である。なお、特別図柄が変動表示中の複数の入球に対し、表示される期待度が異なるようにした場合、特別図柄の確定図柄との乖離による遊技者の不信感を回避するため、期待度が1段階程度のばらつき内に収まるようにするのが好ましい。
【0090】
また、期待度図柄は図13に示すように特別図柄のように数字や文字を含むものでもよい。この場合、期待度図柄表示装置671の表示図柄が、予想される特別図柄を表し、リーチか否か、大当たり図柄か否か、確変図柄か否か等により、期待度を表す。あるいは、図柄を3桁の数字と捉えて値が大きいほど期待度が高いことを示すようにする。なお、前者の場合は、3つの図柄が揃っても特別図柄の図柄変動の結果とは無関係なものであるのは勿論であるが、LCDパネル641と期待度図柄表示装置671とで2つの図柄変動が進行するので遊技の演出がダイナミックなものとなる。
【0091】
上記期待度は複数の段階若しくは実質的に連続的な値の範囲内で示されるので、複数の遊技球を発射しなくとも、1個の遊技球に対応して期待度が詳細に知られる。したがって、複数の遊技球をワープ通路等に入球させてみてはじめて期待度がみえてくるものに比して、遊技球が期待度図柄表示ゲート27に入球するたびに一喜一憂するメリハリのある遊技を楽しむことができる。
【0092】
また、キャラクタが登場するだけ、あるいは特定のワープ通路を通過したことだけで予告を報知するだけではないので、遊技者に、「特別図柄が、今の期待度図柄表示と同じ展開になっていれば」という気持ちや、期待度図柄と特別図柄との間の規則性について探究心を生じさせ、遊技の奥深さが増す。
【0093】
なお、本実施形態では、特別図柄変動中でなければステップS402が否定判断されて、期待度図柄の表示のための処理等を行うステップS403〜S406はスキップされる(図9)。したがって、図14に示すように、特別図柄が未確定のうち以外には期待度が表示されず表示された期待度が、現在進行中の特別図柄の変動表示のものであるということを明確化することができる。なお、図中、左隅に2つの図柄は普通図柄であり、2つの図柄が同一図柄のときに当たりとして第1種始動口21の羽根211,212が左右に開く。
【0094】
なお、従来の遊技機において行われているLCDパネル641にキャラクタを登場させる等の予告を併せて行い、演出の相乗効果を狙うのもよい。
【0095】
(第2実施形態)
図15、図16、図17に本発明の第2の実施形態になる弾球遊技機の遊技盤を示す。本実施形態は、基本的な構成は第1実施形態の構成と同じであり、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0096】
遊技盤16Aは第1種始動口21に代えて期待度図柄表示装置一体型の第1種始動口8が設けてある。また、期待度図柄作動ゲート27に代えて通過ゲート28が設けられている。通過ゲート28は遊技球を検知するスイッチが設けられておらず、単に遊技球を遊技領域1600の左右方向の中ほど側に寄せる機能のみ有している。
【0097】
第1種始動口8は、図16に示すように、上部に普通役物ソレノイド731により作動する左右1対の羽根811,812を有するチューリップ式の電動役物81が配置されて、上方から遊技球が入球可能となっている。電動役物81は第1実施形態の第1種始動口21と同様に、普通図柄の図柄抽選が当たり図柄のときに開放する。
【0098】
電動役物81の羽根811,812の間から入球した遊技球を検出する第1種始動口スイッチ714の下方には、ヘアピン状に屈曲する遊技球通路82が設けてあり、第1種始動口スイッチ714で検出された遊技球を流下する。遊技球通路82の下流端は図中右向きに開放しており、下流端開放部821に達した遊技球は、振り分け手段である振り分け部85により、期待度図柄表示を行う権利を発生する当たり球と、そうでない外れ球とに振り分けられるようになっている。
【0099】
振り分け部85は、遊技球通路下流端開放部821に隣接して略円盤のスプロケット851が設けられている。スプロケット851は、その側面に3つの凹部が等間隔に形成され、それぞれが遊技球を保持する球受け8511,8512,8513となっている。スプロケット851は盤面160に垂直に突設されたモータ軸852と結合し、振り分けモータ853(図17)による駆動で時計回りに回転して3つの球受け8511〜8513が順次、遊技球通路下流端開放部821を臨む位置を通過していく。球受け8511〜8513は、流下してきた遊技球があればこれを保持しつつ、球取入口84に到る取入通路83に渡すようになっている。遊技球は、遊技球通路下流端開放部821に達したときに球受け8511〜8513が遊技球通路下流端821を臨む位置になければ、当該位置に球受け8511〜8513がくるまでスプロケット851の側面と当接状態を維持し、球受け8511〜8513が遊技球通路下流端開放部821と対向する位置にきた時点で球受け8511〜8513に保持されることになる。
【0100】
スプロケット851には、3つの球受け8511〜8513のうち、所定の球受け(図例では8511、以下の説明において同じ)に期待度表示スイッチ719が設けてあり、球受け8511に遊技球が保持されたことが知られるようになっている。
【0101】
取入通路83の下方には期待度図柄表示装置671が設けてある。これは第1実施形態のものと同様に3つの期待度図柄を表示する。
【0102】
なお、期待度表示スイッチ719は第1実施形態のものと同等の意味を有し、これに遊技球が検知されたことに基因して、期待度図柄表示装置671に期待度図柄が表示される。この期待度図柄は、第1実施形態と同様に、期待度図柄作動ゲート27に遊技球が入球した時点で変動している特別図柄に対する期待度である。かかる機能を有する球受けであることを遊技者に容易に知られるように、球受け8511の遊技球保持面の遊技者に向いた面には「S」の文字が印刷形成されている。他の球受け8512,8513の遊技者に向いた面には「N」の文字が印刷形成されている。以下、球受け8511をS球受け8511といい、球受け8512,8513をN球受け8512,8513という。また、第1種始動口8のハウジングのうち、少なくとも遊技者側の正面部分は透明部材により構成され、遊技者により、スプロケット851の回転状態、すなわちS球受け8511やN球受け8512,8513が現在どこにあるか、や、遊技球が遊技球通路82を流下する様子が容易に視認できるようになっており、遊技者のスリル感が増すようになっている。
【0103】
主制御装置61は、S球受け8511に遊技球が保持されたものと判断すると、第1実施形態において期待度表示作動ゲート27に入球があったときと同様に、期待度図柄表示装置671において期待度図柄表示を実行する制御コマンドを期待度表示制御装置672に送信する。
【0104】
本実施形態では、羽根811,812間に落下した遊技球により、特別図柄の変動表示を行う権利が付与されるだけではなく、その落下タイミングによっては、期待度図柄表示を行う権利が付与されることになる。期待度を表示させるためだけにあらためて1球を用いる訳ではないので、期待度図柄を表示させようとの気持ちが遊技者に惹起されやすく、遊技者にとって受け入れやすい。期待度図柄表示にチャレンジする遊技者が拡大する。したがって、遊技者にとって受け入れやすく、期待度図柄表示タイプの遊技機の普及に資するところ大である。
【0105】
遊技球の帰趨によって、すなわち、遊技球がS球受け8511に保持されるか否かにより、期待度が表示されたりされなかったりするので、遊技者にさらにスリル感を提供することができる。
【0106】
しかも、振り分け部85は盤面160上にはスプロケット851が配置されるだけなので、スペースをとらずに遊技球を期待度表示を行う遊技球と行わない遊技球とに振り分けることができ、遊技領域が窮屈にならない。
【0107】
なお、スプロケット851を回転駆動するモータ853はステッピングモータ等の、回転角度が検出可能なモータ構成とすることで、S球受け8511の位置が知られるようにして、期待度図柄表示スイッチ719となる遊技球センサをスプロケット851側ではなく、球受け8511に遊技球が保持状態にあるときにこれを検知可能な位置で盤16A側に設けるのもよい。この場合、制御プログラムの変更のみで、期待度表示を行う権利を遊技球に発生させるS球受け8511の数を増減することができる。
【0108】
(第3実施形態)
本実施形態は、第2実施形態の構成において、第1種始動口の構成、および、主制御装置で実行される制御フローの一部を別のものに変えたもので、図18に第1種始動口を示し、図19に電気構成を示す。また図20、図21、図22、図23に主制御装置で実行される制御フローを示す。本実施形態は、第1、際2実施形態にように、期待度図柄作動ゲート27に遊技球が入球した時のみに変動中の特別図柄の期待度を表示する構成ではなく、特別図柄の保留記憶が満杯の状態において、さらに、第1種始動口に遊技球が入球した場合、その入賞した遊技球についても期待度を表示するものである。すなわち、保留が満杯状態ではなかった時に入賞していたら、変動表示の結果にどれくらいの期待が持てたかということを表示し、遊技者に実現しなかった特別図柄の変動の結果に対して色々の想像をめぐらせる時間を提供することで、遊技の興趣を一層、高めることを企図しものである。第1、第2実施形態との相違点を中心に説明する。
【0109】
第1種始動口8Aは、基本的な構成は第2実施形態のものと同じで、相違点は、N球受け8512,8513に、期待度非表示スイッチ724,725を設けたことである。N球受け8512,8513に遊技球が保持されると、これが検知されるようになっている。
【0110】
メインルーチンを示す図20において、普通図柄乱数更新処理(ステップS106)に続くステップS107Aでは入賞確認処理を実行する。図21は入賞確認処理を示すもので、ステップS201では第1種始動口8Aに入球したか否か、すなわち当該入球により入賞したか否かを判定し、肯定判断されると、ステップS202で保留記憶が満杯か否かを判定する。否定判断されると、ステップS203で、入賞時に獲得した乱数(ステップS103〜S105)を記憶し、リターンに抜ける。保留記憶が満杯でステップS202が肯定判断されると、ステップS204で、入賞時に獲得した乱数を一時記憶し、リターンに抜ける。
【0111】
当否判定処理(ステップS108)に続くステップS1081では期待度図柄を保留する期待度図柄保留処理を実行する。図22は期待度図柄保留処理を示すもので、ステップS601では、一時記憶(ステップS204)があるか否かを判定する。肯定判断されると、ステップS603で期待度非表示スイッチ724,725が遊技球を検知しているか否かすなわち遊技球がN球受け8512,8513に保持されているか否かを判定し、否定判断されると、ステップS603で期待度表示スイッチ719が遊技球を検知しているか否か、すなわち遊技球がS球受け8511に保持されているか否かを判定する。
【0112】
ステップS603が肯定判断されると、ステップS604で一時記憶された乱数を、期待度図柄表示の保留記憶として別に記憶する。
【0113】
続くステップS605では当該一時記憶を消去する。
【0114】
期待度非表示スイッチ724,725が検知ありの場合(ステップS602)は、一時記憶を消去する。すなわち、一時記憶は、仮の、期待度図柄表示の保留記憶であり、実質的に、期待度図柄表示の保留記憶が1つ減じられるのと等価である。
【0115】
期待度表示スイッチ719が検知なしの場合(ステップS603)はリターンに抜ける。
【0116】
図23は期待度図柄保留処理(ステップS1081)に続く期待度図柄表示処理(ステップS109)を示すもので、ステップS701では上記期待度図柄表示の保留があるか否かを判定し、肯定判断されると、ステップS702で期待度図柄を変動表示中か否かを判定する。
【0117】
ステップS702が否定判断されると、ステップS703〜S710で特別図柄の変動表示における確定図柄および変動パターンを確認する。ステップS703では確変フラグが立っている否かを判定する。否定判断されると、ステップS704で当否乱数を通常テーブルで判定し、ステップS706に進み、肯定判断されると、ステップS705で当否乱数を確変テーブルで判定し、ステップS706に進む。
【0118】
ステッS706ではステップS704,S705の結果が大当たりか否かを判定する。ステップS706が肯定判断されると、抽出された乱数(ステップS104,S105)に基づいて、ステップS707で確定図柄としての大当たり図柄を決定するとともに、ステップS708で変動パターンを決定し、ステップS711に進む。
【0119】
外れでステップS706が否定判断されると、抽出された乱数(ステップS104,S105)に基づいて、ステップS709で確定図柄としての外れ図柄を決定するとともに、ステップS710で変動パターンを決定し、ステップS711に進む。
【0120】
ステップS711では上記確定図柄および変動パターンに基づいて期待度図柄を決定し、該期待度図柄はステップS712で期待度制御装置672に送信される。
【0121】
本実施形態では第1実施形と異なり、特別図柄の変動表示中以外の期待度図柄の表示を排除するようにはなっておらず(ステップS402に相当する処理を非実行)、図24に示すように、LCDパネル641に大当たり遊技中の表示が表示されている最中にも期待度図柄が表示される。従来、単にLCDパネル641に同じ画面が表示され続けるだけで、出玉にだけ興味が集中しがちだった大当たり遊技が、期待度図柄の表示による演出効果で一層、遊技を盛り上げることができる。
【0122】
また、期待度表示スイッチ719により遊技球が検知された分、保留になった特別図柄の変動表示に対応するものだけに止まらず、保留記憶が上限(4個)に達した状態で羽根811,812間から取り込まれた遊技球についても、期待度表示スイッチ719により遊技球が検知されれば(ステップS603)、期待度図柄の変動表示が実行される。この場合、期待度図柄は、メインルーチンで更新された乱数(ステップS103〜S105)に基づいて決定される。すなわち、遊技者は、特別図柄の変動表示の保留記憶が満杯になり、特別図柄変動の保留記憶がされない第1種始動口8Aへの入球に基因した期待度図柄の表示をみることになる。これにより、遊技者は、「もし、これが特別図柄の変動表示を行う権利のある遊技球についての期待度図柄であったならば」という仮定のもとで、期待度図柄の結果に一喜一憂することになる。すなわち、遊技者にとって望ましい期待度であった場合には遊技者に惜しいという気持ちにさせるから、遊技が深みを増す。一方、遊技者にとって望ましくない期待度であった場合には、この期待度が望ましくないものであったから、保留されている特別図柄の変動表示については、大丈夫だろうという一種の安堵感を得、保留されている特別図柄の変動表示の結果を一層の期待感で待ち受けることになる。
【0123】
また、遊技球がN球受け5312,5313に保持されると、一時記憶は消去される(ステップS602,S605)ようにして、実質的に保留された期待度図柄の表示を現実化するのに簡単な障害を設けている。N球受け5312,5313に保持されると、このときには遊技者を若干、残念な気持ちにさせるが、遊技者に、適当なタイミングでゲート部81に入球させてS球受け5311に保持させる技能へ挑戦する意欲を増進させる。したがって、振り分けモータ853の回転速度は速すぎるとこのような技能へのチャレンジ精神を生じさせることができず、また遅すぎると、なかなかS球受け5311がやってこないということになるから、上記回転速度は最適化する必要がある。また、S球受け5311に保持させる技能へのチャレンジ精神を生じさせるだけではなく、S球受け5311に入るように、という祈りで遊技への集中力を高める。これにより、一層、遊技の深みが増す。
【0124】
なお、期待度図柄表示の保留記憶を行うこと(ステップS604)で、遊技球が立て続けに入球した場合にも、S球受け5311に保持される限り、そのすべてについて期待度図柄変動表示を実行可能としているが、保留記憶する数を比較的小さな数(例えば4)制限するのもよい。
【0125】
また、期待度図柄の変動表示の開始から確定までの時間をある程度短めに設定しておけば、保留記憶する数を小さくしても、保留記憶されるもの略すべてについて、期待度図柄の変動表示を行い得る。
【0126】
また、期待度図柄の変動表示の開始から確定までの時間を短くするほど、入球した遊技球と、期待度図柄の変動表示との対応関係が明確になるから、この点も考慮して上記時間を設定するのがよい。
【0127】
また、本実施形態では期待度図柄の一時記憶が消去される(S605)だけで保留記憶事態はなくならないが、遊技場のニーズや遊技客の嗜好により、保留記憶を消去してもよいし、その一部を消去してもよい。後者の場合、新しく入球したものから消去してもよいし、あるいは最も旧いものから消去してもよい。あるいは、保留記憶された後、さらにS球受け5311に保持されることが連続すれば、少なくとも、上記保留記憶された分については、その後に入球した遊技球がいずれの球受け5311〜5313に保持されても、消去を免れるようにしてもよい。
【0128】
また、遊技球がN球受け8512,8513に保持された場合には期待度表示が行われないが、所定の確率で期待度を表示する場合が現れるようにしてもよい。また、逆にS球受け8511に遊技球を受けた場合にも期待度を表示されない場合をランダムに設けるのもよい。この場合、S球受け8511の方がN球受け8512,8513よりも期待度を表示する確率を高くし、2種類の球受けの間を差別化しておく。
【0129】
また、S球受けとN球受けとの比率が1対2であるが、必ずしもこれに限定されるものではないのは勿論である。この比率を実質的に変える方法として、S球受けとN球受けとの周方向の間隔を等間隔ではなくアンバランスにすることでもなし得る。例えば、スプロケット851が時計周りに回転する上記具体例では、N球受け8513と、これに続いて遊技球通路下流端開放部821との対向位置にくるS球受け8511との間隔を短くすれば、遊技球がS球受け8511に保持される確率は1/3よりもさらに小さくなる。あるいは、N球受け8513が遊技球通路下流端開放部821との対向位置にきてからS球受け8511が遊技球通路下流端開放部821との対向位置にくるまでの間、振り分けモータ853の回転速度を速めても、遊技球がS球受け8511に保持される確率を1/3よりも小さくすることができる。
【0130】
また、通常は、上記のごとく期待度を表示する当たり球と表示しない外れ球とに振り分けるようにしておき、所定の条件が成立したときにはすべてを当たり球として扱うようにしてもよい。逆にすべてを外れ球とすることも可能である。これを、上記のごとく、振り分けモータ853の回転速度の調整で行ってもよい。
【0131】
また、期待度図柄表示の保留記憶の数を特別図柄保留記憶用LED642等のような表示灯や、期待度図柄表示装置の画面の一部を使って遊技者に報知するようにしてもよい。
【0132】
なお、上記各実施形態では、主制御装置が期待度図柄制御装置を制御する構成としているが、図柄制御装置を介して期待度図柄制御装置を制御する構成としてもよい。
【0133】
また、第1種始動口に入球する遊技球を、期待度図柄を表示する権利を有する遊技球とそうでない遊技球とに振り分ける振り分け手段は、図例のスプロケットを使ったものに限られず、下流で分岐する通路を設けて、分岐部に、フラップ状の振り分け部材を設けるとともに、該振り分け部材の下流側端を中心に一方の分岐通路側と他方の分岐通路側との間でソレノイド駆動で揺動可能とし、揺動位置によりいずれかの分岐通路を実質的に閉鎖可能とするのもよい。そして上記一方の分岐通路を流下する遊技球を検出する遊技球センサを設けて期待度表示スイッチとする。振り分け部材を揺動することで、遊技球を2つの分岐通路に振り分けることができる。この場合、振り分け部材の揺動位置を一方の分岐通路側が長くなるように設定することで、遊技球が一方の分岐通路を流下可能な時間を短くし、第2実施形態のように羽根間に落下した遊技球のうち、期待度図柄表示を行う権利を有する遊技球の割合が少なくなるようにすることができる。
【0134】
また、遊技球が落下可能な複数の穴を有するステージ上に遊技球を誘導して、どの穴から落下したかにより振り分けてもよい。
【0135】
また、期待度図柄は図例のものでは期待度を6段階に表しているが、単に期待できるか否かの二値判定に止まらないものであればよく、3段階以上であればよい。また、特別図柄と類似の3つの図柄を同時に表示する構成とすることで、遊技領域をよりダイナミックに見せるようにしているが、これに限られない。期待度を表す期待度画像は、図例のような図柄ではなく、期待度の大きさに応じて伸び縮みする棒状のグラフのように、連続的に期待度を表すものでもよい。あるいは、泣き顔から笑顔に向けて複数段階に、若しくは連続的にキャラクタの表情が変化していくようなものでもよい。
【0136】
また、第1、第2実施形態では現在変動中の特別図柄について期待度を表示し、第3実施形態では保留満杯時における第1種始動口への入賞に対して期待度を表示する構成としたが、第1種始動口に入球した遊技球すべてについて期待度を表示するようにしてもよい。
【0137】
なお、本発明は、プリペードカードを使うCR機だけではなく現金により球貸しを受ける現金機にも適用することができる。
【0138】
また、本発明は、所定の入球口への入球に基因して当否判定を行い、当たりであれば遊技者に有利な所定の特別遊技に移行する権利を付与する弾球遊技機であれば、適用することでき、第2種遊技機や第3種遊技機にも適用することができる。また、パチンコ機にも限定されず、弾球遊技機に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の弾球遊技機の全体斜視図である。
【図2】上記弾球遊技機の遊技盤の正面図である。
【図3】上記弾球遊技機の、主に制御信号の入出力関係を示す電気構成図である。
【図4】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第1のフローチャートである。
【図5】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第2のフローチャートである。
【図6】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第3のフローチャートである。
【図7】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第4のフローチャートである。
【図8】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第5のフローチャートである。
【図9】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第6のフローチャートである。
【図10】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第7のフローチャートである。
【図11】上記弾球遊技機で表示される期待度図柄とその意味内容との対応関係を示す図である。
【図12】上記弾球遊技機で表示される期待度図柄とその意味内容との対応関係の変形例を示す図である。
【図13】上記弾球遊技機で表示される期待度図柄の変形例を示す図である。
【図14】上記弾球遊技機のLCDパネルでの特別図柄等の表示状態を示す図である。
【図15】本発明を適用した第2の弾球遊技機の遊技盤の正面図である。
【図16】上記遊技盤に設けられる第1種始動口の正面図である。
【図17】上記弾球遊技機の、主に制御信号の入出力関係を示す電気構成図である。
【図18】本発明を適用した第3の弾球遊技機の第1種始動口の正面図である。
【図19】上記弾球遊技機の、主に制御信号の入出力関係を示す電気構成図である。
【図20】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第1のフローチャートである。
【図21】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第2のフローチャートである。
【図22】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第3のフローチャートである。
【図23】上記弾球遊技機の主制御装置で実行される制御プログラムの内容を示す第4のフローチャートである。
【図24】上記弾球遊技機のLCDパネルでの特別図柄等の表示状態を示す図である。
【符号の説明】
16,16A 遊技盤
160 盤面
1600 遊技領域
21 第1種始動口(始動検出手段)
27 期待度図柄作動ゲート(期待度表示検出手段)
61 主制御装置(期待度表示制御装置)
641 LCDパネル(当否判定表示部)
671 期待度図柄表示装置(期待度表示部)
,8,8A 第1種始動口(始動検出手段、期待度表示検出手段)
81 ゲート部
82 遊技球通路(案内手段)
85 振り分け部(振り分け手段)
851 スプロケット
8511,8512,8513 球受け

Claims (5)

  1. 遊技盤の盤面上に設けられた始動検出手段で遊技球が検出されると、予め設定した所定の確率で特別の遊技に移行する権利が発生する当たりとするとともに、特別の遊技に移行するに先立ち、当否判定の結果を当否判定表示部に表示することにより遊技者に報知する当否判定処理を実行する弾球遊技機において、
    上記当否判定の未確定の結果に対する期待度を表す期待度画像を表示する期待度表示部と、
    始動検出手段とは別に遊技盤の盤面上に設けられて遊技球を検出すると上記期待度画像の表示に必要な条件を発生せしめる期待度表示検出手段と、
    該期待度表示検出手段への検出を条件として、上記期待度表示部で表示する期待度画像を決定し、該期待度画像を表示するように上記期待度表示部を制御する期待度表示制御手段とを具備せしめたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1記載の弾球遊技機において、上記期待度表示部は、上記当否判定表示部とは別体で、上記期待度画像として、上記期待度を3以上の複数段階に若しくは連続的に表す画像を表示する弾球遊技機。
  3. 請求項1または2いずれか記載の弾球遊技機において、遊技球が入球するゲート部と、該ゲート部の下流で、ゲート部から入球した遊技球を振り分ける振り分け手段とを設け、
    上記期待度表示制御手段を、遊技球の振り分け結果に応じて上記期待度画像を表示する確率を違えるように設定した弾球遊技機。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の弾球遊技機において、上記始動検出手段で検出された遊技球を上記期待度表示検出手段に案内する案内手段を設けた弾球遊技機。
  5. 請求項4記載の弾球遊技機において、上記当否判定処理は、当否判定の結果を当否判定表示部に表示中に、上記始動検出手段で遊技球が検出されると、所定の上限個数まで保留して、上記上限個数に達している状態での新たな上記始動検出手段による遊技球の検出に対しては上記当否判定処理を非実行とし、
    かつ、上記期待度表示制御手段は、上記上限回数に達している状態での新たな上記始動検出手段による遊技球の検出に対して、上記期待度画像の表示を可能とした弾球遊技機。
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