JP2004241528A - 有機半導体装置及びそれを有する表示素子 - Google Patents

有機半導体装置及びそれを有する表示素子 Download PDF

Info

Publication number
JP2004241528A
JP2004241528A JP2003027883A JP2003027883A JP2004241528A JP 2004241528 A JP2004241528 A JP 2004241528A JP 2003027883 A JP2003027883 A JP 2003027883A JP 2003027883 A JP2003027883 A JP 2003027883A JP 2004241528 A JP2004241528 A JP 2004241528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
organic semiconductor
insulating material
organic
electric insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003027883A
Other languages
English (en)
Inventor
Takanori Tano
隆徳 田野
Hitoshi Kondo
均 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2003027883A priority Critical patent/JP2004241528A/ja
Publication of JP2004241528A publication Critical patent/JP2004241528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

【課題】ソース・ドレイン間電流のオン/オフ比を大きくすることができると共に、低いゲート電圧で動作させることができる有機半導体装置を提供する。
【解決手段】本発明の有機半導体装置10は、電気絶縁性基板1、第三の電極層(ゲート電極)2、電気絶縁層3、同一面に間隔を設けて配置された第一の電極層(ソース電極)4及び第二の電極層(ドレイン電極)5、並びに、前記第一の電極層4及び第二の電極層5の間隙を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた有機半導体層6を順次有している。前記電気絶縁層3は、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方は、有機の電気絶縁材料で構成されている。3aは、有機の電気絶縁材料で構成されている層であるが、3bは、有機の電気絶縁材料で構成されている層であっても、また、無機の電気絶縁材料で構成されている層であってもかまわない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機半導体層及び有機電気絶縁体層を用いて形成した低電圧で駆動させることができる有機半導体装置及びそれを有する表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、有機半導体材料をチャネル生成層とした有機トランジスタを印刷法等の廉価なプロセスにより、▲1▼軽量であること、▲2▼柔軟であること、▲3▼薄型であること、及び、▲4▼廉価であること、といった要求を満足させる有機能動素子を実現しようとする研究が活発化している。例えば、デュルリらは、この試みとして、ポリマーフィルム上に、絶縁層、半導体層、及び、電極層の全てに有機材料を用いた有機トランジスタを作製している(非特許文献1を参照。)。この有機能動素子では、10Vのゲート電圧でソース・ドレイン間電流のオン/オフ比が2桁のものが得られている。
【0003】
また、バオらは、ITO電極を形成したポリエチレンテレフタレート基板上に、低温焼成のポリイミドからなる絶縁層、ポリチオフェンからなる高分子半導体チャネル層、導電性インクからなる電極層を順次スクリーン印刷することにより有機トランジスタを形成している(非特許文献2を参照。)。この有機能動素子では、ソース・ドレイン間電流のオン/オフ比を大きくするために、20V程度のゲート電圧を印加する必要がある。しかしながら、低いゲート電圧で、ソース・ドレイン間電流のオン/オフ比が数桁以上得られなければ、実際に有機能動素子として用いることは困難である。その点、上記の有機能動素子では、ゲート電圧を数十ボルト印加しなければならないので、実用には適さないという問題点があった。ここでゲート電圧が大きくなる最大の要因は、(a)ゲート絶縁層の比誘電率が小さいこと、及び、(b)印刷法などの湿式プロセスによって良好な絶縁性を保った絶縁層を形成するために絶縁層の膜厚が大きくなることである。ゲート絶縁層の厚さが大きい場合には、チャネル生成半導体層のゲート絶縁層界面のチャネル領域に充分なキャリア数を誘起するために大きなゲート電圧を必要とする。
【0004】
ゲート電圧を低電圧化するために、ディミトラコポウラスらは、絶縁膜に無機物を用いることを提案している(非特許文献3を参照。)。彼らは、ジルコニウム酸チタン酸バリウムをスパッタ法で成膜することにより、比誘電率17.3のゲート絶縁層を形成して、ゲート電圧が5V程度の有機トランジスタを形成している。しかしながら、この方法は、絶縁層の形成にスパッタ装置を用いるので、プロセスコストが重なり廉価なトランジスタ製造には適さない。また、この文献は、スパッタリングプロセスが柔軟な樹脂基板に与えるダメージ、及び、それにより引き起こされる素子特性の低下についてなんら言及していない。
【0005】
ディミトラコポウラスらは、スパッタ法を用いない低温作製プロセスとしてアルコラートの加水分解を利用したゾルーゲル法によってチタン酸バリウムストロンチウム膜を成膜することにより、比誘電率16のゲート絶縁層を形成して、ゲート電圧が5V程度の有機トランジスタを作製している(非特許文献4を参照。)。一般的に、ゾルーゲル法で高誘電率の複合酸化物薄膜を形成するためには、500〜600℃以上の高温アニールにより薄膜を結晶化することが必要であるが、彼らはアニール温度を400℃にまで下げることにより比誘電率16のチタン酸バリウムストロンチウム膜のゲート絶縁膜を得ている。しかしながら、この方法であっても、400℃のアニールが必要であるので、耐熱温度の低いプラスチック基板に成膜することは困難であるという問題があった。汎用のプラスチック基板に有機材料からなる有機能動素子を作製する場合、工程中の基板温度は200℃程度以下にすることが好ましい。また、作製プロセスの低コスト化を考慮すると、絶縁層を塗布法などの湿式法で作製することが好ましい。
【0006】
このような試みとして、絶縁膜に比較的誘電率の大きい有機材料を用いて有機能動素子を作製した例が報告されている。藁谷らは、ゲート絶縁膜にシアノ基を有する絶縁性ポリマーを用いた有機トランジスタを作製している(特許文献1を参照。)。しかしながら、この有機能動素子は、高誘電率の有機材料を単独で用いて絶縁層を作製しているので、リーク電流が大きくなり、そのために、ソース・ドレイン間電流のオン/オフ比を大きくできないという問題があった。
【0007】
また、ガルニエらは、シアノエチルプルラン(比誘電率18.6)、ポリビニルアルコール(比誘電率7.8)等の比較的比誘電率の大きい材料を単独でゲート絶縁層に用いた有機トランジスタを報告している(特許文献2を参照。)。しかしながら、これらの材料を用いた有機トランジスタであっても、ゲート電圧を低減するのに充分有効なものとはいえない。実際、ガルニエらによって報告されている有機トランジスタは、20V程度のゲート電圧を要しており、また、充分な絶縁耐圧が得られていない。したがって、有機絶縁材料又は無機材料を用いて絶縁層を作製する上で、高誘電率を保ちながら絶縁耐圧を上げる必要があった。
【0008】
この要求を満たすために、青木らは、有機又は無機のアモルファス絶縁物中に高誘電率無機化合物粒子を分散させる方法を提案している(特許文献3を参照。)。しかしながら、この方法では、無機化合物粒子の粒経を小さくすることが困難であるので、絶縁膜厚が大きくなり、その結果として、ゲート電圧が大きくなるという問題があった。
【0009】
【特許文献1】
特開平8−191162号公報
【特許文献2】
特許第2984370号公報
【特許文献3】
特開2002−110999号公報
【非特許文献1】
C.J.Drury, C.M.J.Mutsaers, C.M.Hart, M.Matters, D.M.de Leeuw, Appl. Phys. Lett. Vol.73, p108 (1998)
【非特許文献2】
Z.Bao, Y.Feng, A.Dodabalapur, V.R.Raju, A.J.Lovinger, Chem. Mater., vol.9, p1299 (1997)
【非特許文献3】
C.D.Dimitrakopoulos, S.Purushothaman, J.Kymissis, A.C.allegari, J.M.Shaw, Science, vol.283, p822 (1999)
【非特許文献4】
C.D.Dimitrakopoulos, I.Kymissis, S.Purushothaman, D.A.Neumayer, P.R.Duncombe, R.B.Laibowitz, Adv. Mater., vol.11, p1372 (1999)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる問題を解決することを目的としている。
即ち、本発明は、ソース・ドレイン間電流のオン/オフ比を大きくすることができると共に、低いゲート電圧で動作させることができる有機半導体装置及びそれを有する表示素子を低コストで提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、電気絶縁性基板、第三の電極層、電気絶縁層、同一面に間隔を設けて配置された第一の電極層及び第二の電極層、並びに、前記第一の電極層及び第二の電極層の間隙を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた有機半導体層を順次有する有機半導体装置において、前記電気絶縁層が、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方が有機の電気絶縁材料で構成されていることを特徴とする有機半導体装置である。
【0012】
請求項2に記載された発明は、電気絶縁性基板、同一平面に間隔を設けて配置された第一の電極層及び第二の電極層、前記第一の電極層及び第二の電極層の間隙を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた有機半導体層、電気絶縁層、並びに、第三の電極層を順次有する有機半導体装置において、前記電気絶縁層が、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方が有機の電気絶縁材料で構成されていることを特徴とする有機半導体装置である。
【0013】
請求項3に記載された発明は、電気絶縁性基板、有機半導体層、同一平面に間隔を設けて配置された第一の電極層及び第二の電極層、前記第一の電極層及び第二の電極層の間隙を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた電気絶縁層、並びに、第三の電極層を順次有する有機半導体装置において、前記電気絶縁層が、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方が有機の電気絶縁材料で構成されていることを特徴とする有機半導体装置である。
【0014】
請求項4に記載された発明は、電気絶縁性基板、第三の電極層、電気絶縁層、有機半導体層、並びに、同一面に間隔を設けて配置された第一の電極層及び第二の電極層、を順次有する有機半導体装置において、前記電気絶縁層が、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方が有機の電気絶縁材料で構成されていることを特徴とする有機半導体装置である。
【0015】
請求項5に記載された発明は、請求項1〜4のいずれかに記載された発明において、前記有機の電気絶縁材料で構成されている層が、電気絶縁性基板に近い側に設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
請求項6に記載された発明は、請求項1〜5のいずれかに記載された発明において、前記電気絶縁層を構成する(A)及び(B)の層の両方が、有機の電気絶縁材料で構成されていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項7に記載された発明は、請求項1〜6のいずれかに記載された発明において、前記体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エポキシ樹脂、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエチレンナフラレート、ポリエーテルスルフォン、ポリイミド、ポリ四フッ化エチレン、シリコーン樹脂から選ばれる少なくとも1種の有機の電気絶縁材料を有することを特徴とするものである。
【0018】
請求項8に記載された発明は、請求項1〜7のいずれかに記載された発明において、前記比誘電率が4以上の電気絶縁材料が、▲1▼シアノエチルセルロース、シアノエチルヒドロキシエチルセルロース、シアノエチルヒドロキシプロピルセルロース、シアノエチルヒドロキシプロピルセルロース、シアノエチルアミロース、シアノエチルスターチ、シアノエチルジヒドロキシプロピルスターチ、シアノエチルプルラン、シアノエチルグリシドールプルラン、シアノエチルポリビニルアルコール、シアノエチルポリヒドロキシメチレン、シアノエチルシュクロース、シアノエチルソルビトール等のシアノエチル基含有化合物、▲2▼ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体等のビニリデン系高分子化合物、並びに、▲3▼ポリp−ビニルフェノール、ポリp−ビニルフェノール臭素化物、p−ビニルフェノール−メタクリル酸メチル共重合体、p−ビニルフェノール−メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体、p−ビニルフェノール−スチレン共重合体、p−ビニルフェノール−アクリル酸ブチル共重合体、p−ビニルフェノール−アクリル酸2−ヒドロキシルエチル共重合体、p−ビニルフェノール−フェニルマレイミド共重合体、p−ビニルフェノール−マレイン酸共重合体、p−ビニルフェノール−フマル酸共重合体等のp−ビニルフェノール系高分子化合物、から選ばれる少なくとも1種の有機の電気絶縁材料を有することを特徴とするものである。
【0019】
請求項9に記載された発明は、請求項1〜8のいずれかに記載された発明において、前記比誘電率が4以上の電気絶縁材料が、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコニウム酸チタン酸バリウム、ジルコニウム酸チタン酸鉛、ジルコニウム酸鉛、ジルコニウム酸バリウム、ジルコニウム酸ストロンチウム、ジルコニウム酸カルシウム、チタン酸鉛ランタン、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、フッ化バリウムマグネシウム、チタン酸ビスマス、チタン酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ニオブ酸ビスマス、ペントオキサイドタンタル、ジオキサイドチタン、トリオキサイドイットリウム、酸化アルミニウム、酸化ホフニウム、窒化シリコン、酸化ランタン、酸化ジルコニウム、及び、酸化イットリウムから選ばれる少なくとも1種の無機の電気絶縁材料を有することを特徴とするものである。
【0020】
請求項10に記載された発明は、請求項1〜9のいずれかに記載された発明において、前記有機半導体層が、ポリ−N−ビニルカルバゾール誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメート誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、インデノン誘導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体、及び、チオフェン誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の有機材料、或いは、ペンタセン、テトラセン、ビスアゾ系色素、ポリアゾ系色素、トリアリールメタン系色素、チアジン系色素、オキサジン系色素、キサンテン系色素、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系色素、キナクリドン系色素、インジゴ系色素、ペリレン系色素、多環キノン系色素、ビスベンズイミダゾール系色素、インダンスロン系色素、スクアリリウム系色素、アントラキノン系色素、及び、フタロシアニン系色素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の有機半導体材料で構成されていることを特徴とするものである。
【0021】
請求項11に記載された発明は、請求項1〜10のいずれかに記載された発明において、前記第一の電極層、第二の電極層及び第三の電極層が、クロム(Cr)、Ta(タンタル)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、錫(Sn)等の金属で構成されているか、或いは、▲1▼ポリアセチレン系導電性高分子、ポリパラフェニレン及びその誘導体、ポリフェニレンビニレン及びその誘導体等のポリフェニレン系導電性高分子、▲2▼ポリピロール及びその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリフラン及びその誘導体等の複素環系導電性高分子、並びに、▲3▼ポリアニリン及びその誘導体等のイオン性導電性高分子よりなる群から選ばれる少なくとも1種の導電性高分子で構成されていることを特徴とするものである。
【0022】
請求項12に記載された発明は、請求項1〜10のいずれかに記載された発明において、前記電気絶縁性基板が、可撓性を有するものであることを特徴とするものである。
【0023】
請求項13に記載された発明は、前記請求項1〜12のいずれかに記載の有機半導体装置をスイッチング素子として有することを特徴とする表示装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施の形態を示す有機半導体装置の断面図である。図2は、本発明の他の一実施の形態を示す有機半導体装置の断面図である。図3は、本発明の他の一実施の形態を示す有機半導体装置の断面図である。図4は、本発明の他の一実施の形態を示す有機半導体装置の断面図である。図5は、本発明の他の一実施の形態を示す有機半導体装置の断面図である。図6は、本発明の一実施の形態を示す有機半導体装置を有する液晶表示素子の断面図である。図7は、本発明の一実施の形態を示す有機半導体装置を有する有機EL表示素子の断面図である。図8は、本発明の一実施の形態を示す有機半導体装置を有する水位センサーの概念図である。図9は、ソース・ドレイン電圧が−5Vの飽和領域において、ゲート電圧に対するドレイン電流の依存性を示したグラフである。図10は、ソース・ドレイン電圧が−10Vの飽和領域において、ゲート電圧に対するドレイン電流の依存性を示したグラフである。図11は、ソース・ドレイン電圧が−20Vの飽和領域において、ゲート電圧に対するドレイン電流の依存性を示したグラフである。図12は、ソース・ドレイン電圧が−20Vの飽和領域において、ゲート電圧に対するドレイン電流の依存性を示したグラフである。
【0025】
図1,2に示すように、本発明の有機半導体装置10,20は、電気絶縁性基板1、第三の電極層(ゲート電極)2、電気絶縁層3、同一面に間隔を設けて配置された第一の電極層(ソース電極)4及び第二の電極層(ドレイン電極)5、並びに、前記第一の電極層4及び第二の電極層5の間隙を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた有機半導体層6を順次有している。前記電気絶縁層3は、(A)体積抵抗率が10 Ωcmより大きい(好ましくは、10 Ωcmより大きい、さらに好ましくは、1010Ωcm よりも大きい)電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上(好ましくは、6以上、さらに好ましくは、8以上)の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方は、有機の電気絶縁材料で構成されている。図1,2においては、3aは、有機の電気絶縁材料で構成されている層であるが、3bは、有機の電気絶縁材料で構成されている層であっても、また、無機の電気絶縁材料で構成されている層であってもかまわない。
【0026】
図3に示すように、本発明の有機半導体装置30は、電気絶縁性基板1、同一平面に間隔を設けて配置された第一の電極層(ソース電極)4及び第二の電極層(ドレイン電極)5、前記第一の電極層4及び第二の電極層5の間隙を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた有機半導体層6、電気絶縁層3、並びに、第三の電極層(ゲート電極)2を順次有している。前記電気絶縁層3は、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方は、有機の電気絶縁材料で構成されている。図3においては、3aは、有機の電気絶縁材料で構成されている層であるが、3bは、有機の電気絶縁材料で構成されている層であっても、また、無機の電気絶縁材料で構成されている層であってもかまわない。
【0027】
図4に示すように、本発明の有機半導体装置40は、電気絶縁性基板1、有機半導体層6、同一面に間隔を設けて配置された第一の電極層(ソース電極)4及び第二の電極層(ドレイン電極)5、前記第一の電極層4及び第二の電極層5の間隙を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた電気絶縁層3、並びに、第三の電極層(ゲート電極)2を順次有している。前記電気絶縁層3は、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方は、有機の電気絶縁材料で構成されている。図4においては、3aは、有機の電気絶縁材料で構成されている層であるが、3bは、有機の電気絶縁材料で構成されている層であっても、また、無機の電気絶縁材料で構成されている層であってもかまわない。
【0028】
図5に示すように、本発明の有機半導体装置50は、電気絶縁性基板1、第三の電極層(ゲート電極)2、電気絶縁層3、有機半導体層6、並びに、同一面に間隔を設けて配置された第一の電極層(ソース電極)4及び第二の電極層(ドレイン電極)5、を順次有している。前記電気絶縁層3は、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方は、有機の電気絶縁材料で構成されている。図5においては、3aは、有機の電気絶縁材料で構成されている層であるが、3bは、有機の電気絶縁材料で構成されている層であっても、また、無機の電気絶縁材料で構成されている層であってもかまわない。
【0029】
本発明の有機半導体装置10〜50においては、第一の電極層(ソース電極)4及び第二の電極層(ドレイン電極)5の間に電圧を印加した状態で第三の電極層(ゲート電極)2に電圧を印加すると、有機半導体層6にチャネル領域が生成され、このチャネル生成領域中をキャリアが通過して、第一の電極層4及び第二の電極層5の間に電流が通じる。
【0030】
本発明の有機半導体装置10〜50においては、前記(A)及び(B)の層は、一種類の電気絶縁材料からのみ構成される薄膜に限定されず、二種類以上の電気絶縁材料が薄膜中に混合あるいは分散した状態でも良い。これらの電気絶縁材料は、好ましくは、それ自体が膜形成材料となるものであるが、膜形成材料(バインダー樹脂)中に分散されたものであってもかまわない。
【0031】
本発明の有機半導体装置10〜50によれば、前記電気絶縁層3は、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方は、有機の電気絶縁材料で構成されているので、(1)リーク電流を少なくすることができると共に、高誘電率を保ちながら絶縁耐圧を上げることができ、それらのために、ソース・ドレイン間電流のオン/オフ比を大きくすることができると共に、低いゲート電圧で動作させることができる有機半導体装置を低コストで提供することができ、また、(2)有機の電気絶縁材料で電極に対する段差被覆性(ステップカバレッジ)を上げて、電極の縁や段差などからのリーク電流を抑えることが可能となり、そのために、より低い電界強度における絶縁破壊を防ぐことができる。
【0032】
図1に示されているように、本発明においては、前記有機の電気絶縁材料で構成されている層3aは、好ましくは、電気絶縁性基板1に近い側に設けられている。このように、有機の電気絶縁材料で構成されている層3aが電気絶縁性基板1に近い側に設けられていると、さらに、第三の電極層(ゲート電極)2への段差被覆性(ステップカバレッジ)が良くなり、そのために、より低い電界強度における絶縁破壊を防ぐことが可能となる。
【0033】
本発明においては、電気絶縁層3を構成する前記(A)及び(B)の層の両方が、好ましくは、有機の電気絶縁材料で構成されている。この有機の電気絶縁材料は、膜形成材料として、同じものであってもかまわない。このように、電気絶縁層3を構成する前記(A)及び(B)の層の両方が有機の電気絶縁材料で構成されていると、プロセスを単純化でき、そのために、製造コストを低く抑えることが可能となり、また、これと接する有機半導体層6との親和性がよく、そのために、有機半導体分子が凝集し素子特性が悪くなる現象を抑えることが可能となる。
【0034】
前記電気絶縁層3を構成する前記(A)の「体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい有機電気絶縁材料」は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エポキシ樹脂、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエチレンナフラレート、ポリエーテルスルフォン、ポリイミド、ポリ四フッ化エチレン、シリコーン樹脂から選ばれる少なくとも1種の有機の電気絶縁材料を有するものであるが、本発明の目的に反しない限り、これら以外の体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい有機電気絶縁材料であってもかまわない。
【0035】
前記電気絶縁層3を構成する前記(B)の「比誘電率が4以上の有機電気絶縁材料」は、例えば、▲1▼シアノエチルセルロース、シアノエチルヒドロキシエチルセルロース、シアノエチルヒドロキシプロピルセルロース、シアノエチルヒドロキシプロピルセルロース、シアノエチルアミロース、シアノエチルスターチ、シアノエチルジヒドロキシプロピルスターチ、シアノエチルプルラン、シアノエチルグリシドールプルラン、シアノエチルポリビニルアルコール、シアノエチルポリヒドロキシメチレン、シアノエチルシュクロース、シアノエチルソルビトール等のシアノエチル基含有化合物、▲2▼ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体等のビニリデン系高分子化合物、並びに、▲3▼ポリp−ビニルフェノール、ポリp−ビニルフェノール臭素化物、p−ビニルフェノール−メタクリル酸メチル共重合体、p−ビニルフェノール−メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体、p−ビニルフェノール−スチレン共重合体、p−ビニルフェノール−アクリル酸ブチル共重合体、p−ビニルフェノール−アクリル酸2−ヒドロキシルエチル共重合体、p−ビニルフェノール−フェニルマレイミド共重合体、p−ビニルフェノール−マレイン酸共重合体、p−ビニルフェノール−フマル酸共重合体等のp−ビニルフェノール系高分子化合物、から選ばれる少なくとも1種の有機の電気絶縁材料を有するものであるが、本発明の目的に反しない限り、これら以外の比誘電率が4以上の有機電気絶縁材料を有するものであってもかまわない。
【0036】
また、前記比誘電率が4以上の電気絶縁材料は、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコニウム酸チタン酸バリウム、ジルコニウム酸チタン酸鉛、ジルコニウム酸鉛、ジルコニウム酸バリウム、ジルコニウム酸ストロンチウム、ジルコニウム酸カルシウム、チタン酸鉛ランタン、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、フッ化バリウムマグネシウム、チタン酸ビスマス、チタン酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ニオブ酸ビスマス、ペントオキサイドタンタル、ジオキサイドチタン、トリオキサイドイットリウム、酸化アルミニウム、酸化ホフニウム、窒化シリコン、酸化ランタン、酸化ジルコニウム、及び、酸化イットリウムから選ばれる少なくとも1種の無機の電気絶縁材料を有するものであるが、本発明の目的に反しない限り、これら以外の比誘電率が4以上の無機電気絶縁材料を有するものであってもかまわない。
【0037】
前記(A)の有機電気絶縁材料及び(B)の有機電気絶縁材料は、塗布可能な有機電気絶縁材料であるので、真空製膜プロセスのような煩雑なプロセスを用いることなく成膜することができ、また、高温プロセスを用いることなく成膜することができ、それらのために、製造コストを低く抑えることが可能となる。これらの有機電気絶縁材料は、有機溶媒又は純水に溶解できることが好ましいが、溶解せずに分散していてもかまわない。相溶性を利用することもできる。また、有機電気絶縁材料が溶媒として機能できる場合には、これに他の有機絶縁材料を混合させても良い。このような例としてシアノエチルシュクロースがある。これは常温で液体でありこれを溶媒として用いることが可能である。
【0038】
前記(A)の有機電気絶縁材料及び(B)の有機電気絶縁材料を溶解させる有機溶媒は、極性溶媒、無極性溶媒いずれも用いることが可能である。具体的には、メタノール、エタノール、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサン、アセトニトリル、フルフリルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、メチルアセトアセテート、ニトロメタン、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、γ―ブチルラクトン、プロピレンカーボネ−ト、塩化メチレン、酢酸エチル、ヘキサンがあげられるが、本発明の目的に反しない限り、これら以外の溶媒を用いてもかまわない。
【0039】
前記(A)の有機電気絶縁材料及び(B)の有機電気絶縁材料と相溶性を示す溶媒としては、例えば、ポリp−ビニルフェノール類があげられる。ポリp−ビニルフェノール類は、適当な溶媒を用いることで、フェノール、メラミン、ユリア、ポリエステル、エポキシ、ポリウレタン、アクリル等の熱硬化性樹脂と相溶性を示し、また、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、メタクリル、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリアリレート等の熱可塑性樹脂と相溶性を示す。
【0040】
前記有機半導体層6を構成する有機半導体は、例えば、ポリ−N−ビニルカルバゾール誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメート誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、インデノン誘導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体、及び、チオフェン誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の有機材料、或いは、ペンタセン、テトラセン、ビスアゾ系色素、ポリアゾ系色素、トリアリールメタン系色素、チアジン系色素、オキサジン系色素、キサンテン系色素、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系色素、キナクリドン系色素、インジゴ系色素、ペリレン系色素、多環キノン系色素、ビスベンズイミダゾール系色素、インダンスロン系色素、スクアリリウム系色素、アントラキノン系色素、及び、フタロシアニン系色素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の有機半導体材料である。
【0041】
また、前記有機半導体層6を構成する有機半導体は、▲1▼アルキル置換基を有するレジオレギュラ・ポリアルキルチオフェンやポリアセチレン、ポリビフェノール、ポリフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン等の有機高分子材料、▲2▼デオキシリボ核酸(DNA)等の生体材料、或いは、▲3▼2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−p−ベンゾキノン、2,5−ジメチルテトラシアノキノジメタン、テトラシアノキノジメタン等の電子受容体とジベンゾテトラチアフルバレン、テトラセレナフルバレン、テトラチアフルバレン、テトラチアテトラセン、テトラメチルテトラチアフルバレン等の電子供与体からなる電荷移動錯体であってもかまわない。
【0042】
これらの有機半導体材料は、複数用いることも可能である。また、これらの有機半導体材料をバインダ樹脂に分散したものでもよい。
【0043】
前記有機半導体層6を構成する有機半導体は、本発明の目的に反しない限り、これら以外の有機半導体材料であってもかまわない。有機半導体層6は、このような有機半導体材料で構成されているので、その成膜において、蒸着、塗布といった手段が可能となり、そのために、製造装置コストの低減及び素子コスト低減に有効である。
【0044】
前記第一の電極層4、第二の電極層5及び第三の電極層2は、好ましくは、クロム(Cr)、Ta(タンタル)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、錫(Sn)等の金属で構成されているか、或いは、▲1▼ポリアセチレン系導電性高分子、ポリパラフェニレン及びその誘導体、ポリフェニレンビニレン及びその誘導体等のポリフェニレン系導電性高分子、▲2▼ポリピロール及びその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリフラン及びその誘導体等の複素環系導電性高分子、並びに、▲3▼ポリアニリン及びその誘導体等のイオン性導電性高分子よりなる群から選ばれる少なくとも1種の導電性高分子で構成されている。また、これら導電性高分子は、適当なドーパントをドーピングすることにより導電率を高くして用いてもよい。ドーピングに用いられるドーパントとしては、ポリスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸などの蒸気圧の低いものを用いるのが好ましい。
【0045】
前記▲1▼〜▲3▼の導電性高分子は、塗布可能な材料である。前記第一の電極層4、第二の電極層5及び第三の電極層2は、塗布可能な材料で構成されているので、真空製膜プロセスのような煩雑なプロセスを用いることなく電極が形成可能であり、そのために、製造コストを低く抑えることが可能となる。
【0046】
本発明において、電気絶縁層3、有機半導体層6及び導電性高分子で構成される電極層(2,4,5)を成膜するには、オフセット印刷法、スクリーン印刷法、孔版印刷法等、公知の印刷法が用いられるが、高精細なパターニングが可能なオフセット印刷が好適である。
【0047】
本発明の有機半導体装置10〜50においては、前記電気絶縁性基板1は、好ましくは、可撓性を有するものである。このように、電気絶縁性基板1が可撓性を有するものであると、携帯に優れた表示装置やセンサーが作製可能となり、また、センサーや良好な視認性を有する低消費電力の表示装置を低コストで作製することが可能となる。
【0048】
本発明で用いられる電気絶縁性基板1を構成する樹脂は、例えば、スチレン系重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、アクリル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステルアルキド樹脂、ポリアミド、ポリイミド、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリスルホン、ジアリルフタレート樹脂、ケトン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂や、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、及び、その他架橋性の熱硬化性樹脂であり、さらにには、エポキシアクリレート、ウレタン−アクリレート等の光硬化性樹脂である。
【0049】
本発明の表示装置は、請求項1〜12のいずれかに記載の有機半導体装置をスイッチング素子として有するものである。このような表示素子は、例えば、有機EL表示装置、液晶表示装置及び電気泳動表示装置である。このように、表示装置が請求項1〜12のいずれかに記載の有機半導体装置をスイッチング素子として有していると、例えば、液晶表示装置に用いた場合、良好な視認性と、低消費電力の表示装置を低コストで作製することが可能となる。
【0050】
本発明の半導体装置を有する液晶表示装置は、図6に示される。
図6において、60は、液晶表示装置である。液晶表示装置60には、共通する電気絶縁性基板11上に、第三の電極層12、電気絶縁層13、並びに、同一平面に間隔を設けて配置された第一の電極層14及び第二の電極層15を順次有し、そして、前記第一の電極層14及び第二の電極層15の間隔を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた有機半導体層16を順次有する能動素子が設けられている。そして、前記第二の電極層15は、画素電極としても機能するように電気絶縁性基板11に沿って他方に延長されて設けられている。また、前記能動素子上には、ポリマー17中に分散された液晶18を有するPDLC層19が設けられている。この液晶表示装置60においては、能動素子がオフ時にはPDLC層19の散乱によって白色表示がなされ、また、オン時にはPDLC層19が透明となって画素電極の反射色表示がなされる。
【0051】
本発明の半導体装置を有する表示装置では、前記有機能動素子が可撓性を有する基板面上に設けられている。このような有機能動素子が可撓性を有する基板面上に設けらた表示素子、例えば、有機EL表示装置は、図7に示される。図7において、70は、有機EL表示装置である。有機EL表示装置70には、共通する可撓性透明基板21上に、第三の電極層22、電気絶縁層23、並びに、同一平面に間隔を設けて配置された第一の電極層24及び第二の電極層25を順次有し、そして、前記第一の電極層24及び第二の電極層25の間隔を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた有機半導体層26を順次有する半導体装置が設けられている。そして、前記第二の電極層25に接触させて可撓性透明基板21に沿って透明電極27が設けられている。また、透明電極27の上面には、発光層28が設けられている。図7では、発光は、矢印のように下方向に放射されている。
【0052】
本発明の表示装置は、このように、有機能動素子が可撓性を有する基板面上に設けられているので、フレキシビリティを有する表示装置が作製可能であり、しかも、良好な視認性と、低消費電力の表示装置を低コストで作製する事が可能となる。
【0053】
本発明の有機半導体装置を有する水位センサーは、図8に示される。
次に、この水位センサーにおける回路の動作原理を説明する。
検出電極が水面に達してないときは、有機トランジスタのゲート電極に電流が流れないので、トランジスタのソース電極とドレイン電極間が非導通となり、そのために、電子ブザーが鳴らない。水位が上昇して検出電極に達すると、電極間に水を通じて電流が流れるので、トランジスタのゲートに電流が流れ、この結果、トランジスタのソース・ドレイン間が導通状態となって、電源の陽極−電子ブザー−トランジスタのソース電極−トランジスタのドレイン電極−電源の陰極のルートで電流が流れるようになり、電子ブザーが鳴る。
【0054】
【実施例】
(実施例1)
(1)30mm×30mm×1.1mmのガラス基板(7059,コーニング社製)の表面に厚さ70nmのアルミニウム電極を真空蒸着により成膜し、ゲート電極を作製した。このときの真空度は、5×10−6Torr、成膜速度は3〜5Å/秒であった。
(2)シアノエチルプルラン(シアノレジンCR−S、信越化学工業社製)10重量部をシクロヘキサノン(住友化学社製)100重量部に溶解させてシアノエチルプルラン溶液とし、このシアノエチルプルラン溶液をアルミニウム電極が成膜されたガラス基板上にスピンコートした後、これをホットプレート上で窒素雰囲気下において120℃で2時間乾燥してシアノエチルプルラン薄膜を形成した。
(3)ポリイミド樹脂(パウダー UIP−R、宇部興産社製)15重量部をアセトン(和光純薬社製)とジメチルホルムアミド(和光純薬社製)との9:1重量比の混合溶剤100重量部に溶解させ、これをよく攪拌してポリイミド樹脂の分散液とし、このポリイミド樹脂分散液を前記シアノエチルプルラン薄膜の上にスピンコートした後、これをホットプレート上で窒素雰囲気下において120℃で2時間乾燥してポリイミド樹脂薄膜を形成した。このようにして得られた積層薄膜を触針法により測定したところ、積層薄膜の膜厚は250nmであり、また、その算術平均粗さ(Ra)は35Åであった。この積層薄膜の表面にアルミニウム電極(φ3mm、膜厚60nm)を蒸着した後、そのキャパシタンスをインピーダンスアナライザー4194A(ヒューレット・パッカード社製)で測定したところ、この積層薄膜の比誘電率は6.2(1kHz)であった。また、この積層膜の体積抵抗率を四点法で測定したところ、5×1013Ω・cmであった。また、この積層薄膜の電流−電圧特性を半導体パラメータアナライザー4145B(ヒューレット・パッカード社製)を用いて測定したところ、この積層薄膜の絶縁耐圧は、120kV/mmであった。
【0055】
(4)絶縁層上にメタルマスクを配置した後、絶縁膜表面に金を蒸着しソースならびにドレイン電極を作製した。この時の膜厚は50nmであった。蒸着の際の真空度は5×10−6Torr、成膜速度は2〜3Å/秒であった。基板温度は特に制御せず室温(25℃)とした。ソース電極及びドレイン電極の形状は、1mm×10mmの矩形であり、10mmの辺が50μm間隔で配置されている。この膜を反射型光学顕微鏡で観察したところ、ソース電極とドレイン電極との電極間距離(チャネル長)は50μmであり、また、電極長さ(チャネル幅)は10mmであった。
(5)電気絶縁膜、ソース電極及びドレイン電極上にペンタセン(アルドリッチ社製)を蒸着して50nm厚の有機半導体層を形成した。成膜条件は、真空度:3×10−6Torr、基板温度:25℃、蒸着源温度:220℃、及び、成膜速度:3Å/秒であった。
このようにして得られた有機トランジスタ(能動素子)の電流−電圧特性を半導体パラメータアナライザー(4145B、ヒューレット・パッカード社製)で窒素雰囲気下において測定した。測定結果は、図9に示される。図9によれば、この有機トランジスタでは、約9Vのゲート電圧で600μAの電流値が得られることがわかる。有機高誘電率材料であるシアノエチルプルランを用いていない下記の比較例1による有機トランジスタ(図11)では、18Vのゲート電圧を要していることから、本発明の有機トランジスタ(能動素子)では、低いゲート電圧で動作できることがわかる。
【0056】
(実施例2)
(1)前記実施例1における(1)と同様にガラス基板の表面に第三の電極(ゲート電極)を形成した。
(2)アルキルシロキサンポリマー溶液(T−14、ハネウェル社製)をアルミニウム電極が成膜されたガラス基板上にスピンコートした後、これをホットプレート上で窒素雰囲気下において160℃で1時間乾燥して、アルキルシロキサンポリマー薄膜を形成した。このようにして得られた積層膜を触針法により測定したところ、積層膜の膜厚は200nmであり、また、その算術平均粗さ(Ra)は15Åであった。
(3)この積層膜の上にRFスパッタ法により100nm厚のチタン酸ストロンチウム薄膜を成膜した。このときの成膜条件は、スパッタ圧力:4×10−1Pa、基板温度:150℃、スパッタ電力:200W、ガス流量:Ar/O =4/1であった。
得られた積層薄膜の表面にアルミニウム電極(φ3mm、膜厚60nm)を蒸着した後、インピーダンスアナライザー4194A(ヒューレット・パッカード社製)でキャパシタンスを測定し、これから比誘電率を求めたところ、積層薄膜の比誘電率は、約11(1kHz)であった。また、この積層薄膜の抵抗率を四点法で測定したところ、5×1015Ω・cmと高い絶縁性を示した。また、この積層膜の電流−電圧特性を半導体パラメータアナライザー4145B(ヒューレット・パッカード社製)を用いて測定したところ、この積層膜の絶縁耐圧は、231kV/mmであった。
【0057】
(4)絶縁層上にメタルマスクを配置した後、絶縁膜表面に金を蒸着してソース電極及びドレイン電極を形成した。この時の膜厚は55nmであった。蒸着の際の真空度は、5×10−6Torrであり、また、成膜速度は、2〜3Å/秒であった。ソース電極及びドレイン電極の形状は1mm×10mmの矩形であり、また、10mmの辺が50μm間隔で配置されていた。反射型光学顕微鏡により、この膜を観察したところ、ソース電極とドレイン電極と間のチャネル長は50μmであり、また、チャネル幅は10mmであった。
(5)電気絶縁膜、ソース電極及びドレイン電極上にペンタセン(アルドリッチ社製)を蒸着して50nm厚の有機半導体層を形成した。成膜条件は、真空度:3×10−6Torr、基板温度:25℃、蒸着源温度:220℃、及び、成膜速度:3Å/秒であった。
このようにして得られた有機トランジスタ(能動素子)の電流−電圧特性を半導体パラメータアナライザー(4145B、ヒューレット・パッカード社製)で窒素雰囲気下において測定した。測定結果は、図10に示される。図10によれば、この有機トランジスタでは、約7Vのゲート電圧で600μAの電流値が得られることがわかる。有機高誘電率材料であるシアノエチルプルランを用いていない下記の比較例2による有機トランジスタ(図11)では、20Vのゲート電圧を要していることから、本発明の有機トランジスタ(能動素子)では、低いゲート電圧で動作できることがわかる。
【0058】
(比較例1)
電気絶縁層をポリイミド樹脂のみを用いて形成し、そして、ポリイミド樹脂の膜厚を250nmとした以外は、実施例1と同様にして有機トランジスタ(能動素子)を得た。
この有機トランジスタの電流−電圧特性を実施例1と同様に測定した。測定結果は、図11に示される。図11によれば、この有機トランジスタでは、ソース・ドレイン電圧が−20Vの飽和領域において、ゲート電圧に対するドレイン電流の依存性を示していることがわかる。
【0059】
(比較例2)
電気絶縁層をアルキルシロキサンポリマーのみを用いて形成し、そして、アルキルシロキサンポリマーの膜厚を200nmとした以外は、実施例2と同様にして有機トランジスタ(能動素子)を得た。
この有機トランジスタの電流−電圧特性を実施例2と同様に測定した。測定結果は、図12に示される。図12によれば、この有機トランジスタでは、ソース・ドレイン電圧が−20Vの飽和領域において、ゲート電圧に対するドレイン電流の依存性を示していることがわかる。
【0060】
【発明の効果】
(1)請求項1〜4、7〜11に記載された発明によれば、電気絶縁層が、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方は、有機の電気絶縁材料で構成されているので、(1)リーク電流を少なくすることができると共に、高誘電率を保ちながら絶縁耐圧を上げることができ、それらのために、ソース・ドレイン間電流のオン/オフ比を大きくすることができると共に、低いゲート電圧で動作させることができる有機半導体装置を低コストで提供することができ、また、(2)有機の電気絶縁材料で電極に対する段差被覆性(ステップカバレッジ)を上げて、電極の縁や段差などからのリーク電流を抑えることが可能となり、そのために、より低い電界強度における絶縁破壊を防ぐことができる。
【0061】
(2)請求項5に記載された発明によれば、有機の電気絶縁材料で構成されている層が電気絶縁性基板に近い側に設けられているので、さらに、第三の電極層(ゲート電極)2への段差被覆性(ステップカバレッジ)が良くなり、そのために、より低い電界強度における絶縁破壊を防ぐことが可能となる。
【0062】
(3)請求項6に記載された発明によれば、電気絶縁層を構成する(A)及び(B)の層の両方が有機の電気絶縁材料で構成されているので、プロセスを単純化でき、そのために、製造コストを低く抑えることが可能となり、また、これと接する有機半導体層6との親和性がよく、そのために、有機半導体分子が凝集し素子特性が悪くなる現象を抑えることが可能となる。
【0063】
(4)請求項12に記載された発明によれば、電気絶縁性基板が可撓性を有するものであるので、携帯に優れた表示装置やセンサーが作製可能となり、また、センサーや良好な視認性を有する低消費電力の表示装置を低コストで作製することが可能となる。
【0064】
(5)請求項13に記載された発明によれば、請求項1〜13のいずれかに記載の有機能動素子をスイッチング素子として有しているので、例えば、液晶表示装置とすると、良好な視認性と、低消費電力の表示装置を低コストで作製する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す有機半導体装置の断面図である。
【図2】本発明の他の一実施の形態を示す有機半導体装置の断面図である。
【図3】本発明の他の一実施の形態を示す有機半導体装置の断面図である。
【図4】本発明の他の一実施の形態を示す有機半導体装置の断面図である。
【図5】本発明の他の一実施の形態を示す有機半導体装置の断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態を示す有機半導体装置を有する液晶表示素子の断面図である。
【図7】本発明の一実施の形態を示す有機半導体装置を有する有機EL表示素子の断面図である。
【図8】本発明の一実施の形態を示す有機半導体装置を有する水位センサーの概念図である。
【図9】ソース・ドレイン電圧が−5Vの飽和領域において、ゲート電圧に対するドレイン電流の依存性を示したグラフである。
【図10】ソース・ドレイン電圧が−10Vの飽和領域において、ゲート電圧に対するドレイン電流の依存性を示したグラフである。
【図11】ソース・ドレイン電圧が−20Vの飽和領域において、ゲート電圧に対するドレイン電流の依存性を示したグラフである。
【図12】ソース・ドレイン電圧が−20Vの飽和領域において、ゲート電圧に対するドレイン電流の依存性を示したグラフである。
【符号の説明】
1,11,21 基板
2,12,22 第三の電極層(ゲート電極)
3,13,23 電気絶縁層
3a 有機の電気絶縁材料で構成されている層
3b 有機の電気絶縁材料で構成されている層、又は、無機の電気絶縁材料で構成されている層
4,14,24 第一の電極層(ソース電極)
5,15,25 第二の電極層(ドレイン電極)
6,16,26 有機半導体層
10,20,30,40,50 有機半導体装置
17 ポリマー
18 液晶
19 PDLC層
27 透明電極
28 発光層
60 液晶表示素子
70 有機EL表示素子

Claims (13)

  1. 電気絶縁性基板、第三の電極層、電気絶縁層、同一面に間隔を設けて配置された第一の電極層及び第二の電極層、並びに、前記第一の電極層及び第二の電極層の間隙を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた有機半導体層を順次有する有機半導体装置において、前記電気絶縁層が、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方が有機の電気絶縁材料で構成されていることを特徴とする有機半導体装置。
  2. 電気絶縁性基板、同一平面に間隔を設けて配置された第一の電極層及び第二の電極層、前記第一の電極層及び第二の電極層の間隙を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた有機半導体層、電気絶縁層、並びに、第三の電極層を順次有する有機半導体装置において、前記電気絶縁層が、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方が有機の電気絶縁材料で構成されていることを特徴とする有機半導体装置。
  3. 電気絶縁性基板、有機半導体層、同一平面に間隔を設けて配置された第一の電極層及び第二の電極層、前記第一の電極層及び第二の電極層の間隙を埋めると共にそれらの上面を覆うように設けた電気絶縁層、並びに、第三の電極層を順次有する有機半導体装置において、前記電気絶縁層が、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方が有機の電気絶縁材料で構成されていることを特徴とする有機半導体装置。
  4. 電気絶縁性基板、第三の電極層、電気絶縁層、有機半導体層、並びに、同一面に間隔を設けて配置された第一の電極層及び第二の電極層、を順次有する有機半導体装置において、前記電気絶縁層が、(A)体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料で構成される層と、(B)比誘電率が4以上の電気絶縁材料で構成される層とを有し、そして、前記(A)及び(B)の層の少なくとも一方が有機の電気絶縁材料で構成されていることを特徴とする有機半導体装置。
  5. 前記有機の電気絶縁材料で構成されている層が、電気絶縁性基板に近い側に設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の有機半導体装置。
  6. 前記電気絶縁層を構成する(A)及び(B)の層の両方が、有機の電気絶縁材料で構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の有機半導体装置。
  7. 前記体積抵抗率が10 Ωcmよりも大きい電気絶縁材料が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、フェノール樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、エポキシ樹脂、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルイミド、ポリエチレンナフラレート、ポリエーテルスルフォン、ポリイミド、ポリ四フッ化エチレン、シリコーン樹脂から選ばれる少なくとも1種の有機の電気絶縁材料を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の有機半導体装置。
  8. 前記比誘電率が4以上の電気絶縁材料が、▲1▼シアノエチルセルロース、シアノエチルヒドロキシエチルセルロース、シアノエチルヒドロキシプロピルセルロース、シアノエチルヒドロキシプロピルセルロース、シアノエチルアミロース、シアノエチルスターチ、シアノエチルジヒドロキシプロピルスターチ、シアノエチルプルラン、シアノエチルグリシドールプルラン、シアノエチルポリビニルアルコール、シアノエチルポリヒドロキシメチレン、シアノエチルシュクロース、シアノエチルソルビトール等のシアノエチル基含有化合物、▲2▼ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体等のビニリデン系高分子化合物、並びに、▲3▼ポリp−ビニルフェノール、ポリp−ビニルフェノール臭素化物、p−ビニルフェノール−メタクリル酸メチル共重合体、p−ビニルフェノール−メタクリル酸2−ヒドロキシエチル共重合体、p−ビニルフェノール−スチレン共重合体、p−ビニルフェノール−アクリル酸ブチル共重合体、p−ビニルフェノール−アクリル酸2−ヒドロキシルエチル共重合体、p−ビニルフェノール−フェニルマレイミド共重合体、p−ビニルフェノール−マレイン酸共重合体、p−ビニルフェノール−フマル酸共重合体等のp−ビニルフェノール系高分子化合物、から選ばれる少なくとも1種の有機の電気絶縁材料を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機半導体装置。
  9. 前記比誘電率が4以上の電気絶縁材料が、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコニウム酸チタン酸バリウム、ジルコニウム酸チタン酸鉛、ジルコニウム酸鉛、ジルコニウム酸バリウム、ジルコニウム酸ストロンチウム、ジルコニウム酸カルシウム、チタン酸鉛ランタン、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸カルシウム、チタン酸マグネシウム、フッ化バリウムマグネシウム、チタン酸ビスマス、チタン酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ニオブ酸ビスマス、ペントオキサイドタンタル、ジオキサイドチタン、トリオキサイドイットリウム、酸化アルミニウム、酸化ホフニウム、窒化シリコン、酸化ランタン、酸化ジルコニウム、及び、酸化イットリウムから選ばれる少なくとも1種の無機の電気絶縁材料を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機半導体装置。
  10. 前記有機半導体層が、ポリ−N−ビニルカルバゾール誘導体、ポリ−γ−カルバゾリルエチルグルタメート誘導体、ピレン−ホルムアルデヒド縮合物およびその誘導体、ポリビニルピレン、ポリビニルフェナントレン、ポリシラン、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、モノアリールアミン誘導体、ジアリールアミン誘導体、トリアリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、α−フェニルスチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ジアリールメタン誘導体、トリアリールメタン誘導体、9−スチリルアントラセン誘導体、ピラゾリン誘導体、ジビニルベンゼン誘導体、ヒドラゾン誘導体、インデン誘導体、インデノン誘導体、ブタジエン誘導体、ピレン誘導体、ビススチルベン誘導体、エナミン誘導体、及び、チオフェン誘導体よりなる群から選ばれる少なくとも1種の有機材料、或いは、ペンタセン、テトラセン、ビスアゾ系色素、ポリアゾ系色素、トリアリールメタン系色素、チアジン系色素、オキサジン系色素、キサンテン系色素、シアニン系色素、スチリル系色素、ピリリウム系色素、キナクリドン系色素、インジゴ系色素、ペリレン系色素、多環キノン系色素、ビスベンズイミダゾール系色素、インダンスロン系色素、スクアリリウム系色素、アントラキノン系色素、及び、フタロシアニン系色素よりなる群から選ばれる少なくとも1種の有機半導体材料で構成されていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の有機半導体装置。
  11. 前記第一の電極層、第二の電極層及び第三の電極層が、クロム(Cr)、Ta(タンタル)、チタン(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、ニッケル(Ni)、金(Au)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銀(Ag)、錫(Sn)等の金属で構成されているか、或いは、▲1▼ポリアセチレン系導電性高分子、ポリパラフェニレン及びその誘導体、ポリフェニレンビニレン及びその誘導体等のポリフェニレン系導電性高分子、▲2▼ポリピロール及びその誘導体、ポリチオフェンおよびその誘導体、ポリフラン及びその誘導体等の複素環系導電性高分子、並びに、▲3▼ポリアニリン及びその誘導体等のイオン性導電性高分子よりなる群から選ばれる少なくとも1種の導電性高分子で構成されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の有機半導体装置。
  12. 前記電気絶縁性基板が、可撓性を有するものであることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の有機半導体装置。
  13. 前記請求項1〜12のいずれかに記載の有機半導体装置をスイッチング素子として有することを特徴とする表示装置。
JP2003027883A 2003-02-05 2003-02-05 有機半導体装置及びそれを有する表示素子 Pending JP2004241528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003027883A JP2004241528A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 有機半導体装置及びそれを有する表示素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003027883A JP2004241528A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 有機半導体装置及びそれを有する表示素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004241528A true JP2004241528A (ja) 2004-08-26

Family

ID=32955487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003027883A Pending JP2004241528A (ja) 2003-02-05 2003-02-05 有機半導体装置及びそれを有する表示素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004241528A (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006229053A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Ricoh Co Ltd 有機半導体層を有する電界効果型有機薄膜トランジスタ
JP2006285045A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板、電気光学装置、電子機器、及び電気光学装置用基板の製造方法
KR100723289B1 (ko) 2005-12-07 2007-05-30 한국전자통신연구원 박막 트랜지스터 및 그 제조방법
JP2007184574A (ja) * 2006-01-02 2007-07-19 Samsung Sdi Co Ltd 有機薄膜トランジスタ及び有機発光表示装置
WO2007114254A1 (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Pioneer Corporation 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法
KR100787438B1 (ko) * 2005-12-12 2007-12-26 삼성에스디아이 주식회사 유기 박막 트랜지스터, 이의 제조방법 및 이를 구비한 유기발광 디스플레이 장치
CN100414715C (zh) * 2005-05-08 2008-08-27 中华映管股份有限公司 薄膜晶体管及其形成方法
CN100544052C (zh) * 2006-06-21 2009-09-23 中国科学院化学研究所 一种有机半导体材料的场效应晶体管及制备方法
JP2009224689A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Sanyo Electric Co Ltd 有機トランジスタ及びその製造方法
US7675067B2 (en) 2005-07-25 2010-03-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Thin film transistor substrate and manufacturing method thereof
JP2010135793A (ja) 2008-12-05 2010-06-17 Xerox Corp 電子デバイス
KR100976113B1 (ko) 2008-03-05 2010-08-16 성균관대학교산학협력단 유기-무기 복합 절연층을 포함하는 유기박막 트랜지스터 및그의 제조방법
KR101004735B1 (ko) * 2008-05-07 2011-01-04 한국전자통신연구원 유기 박막 트랜지스터, 이의 제조방법 및 이를 이용한바이오센서
US7863085B2 (en) 2008-05-07 2011-01-04 Electronics And Telecommunication Research Institute Organic thin film transistor, method of manufacturing the same, and biosensor using the transistor
US7902602B2 (en) * 2004-06-24 2011-03-08 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Organic thin film transistor with stacked organic and inorganic layers
JP2012054575A (ja) * 2004-09-20 2012-03-15 Samsung Mobile Display Co Ltd 有機薄膜トランジスタ及びこれを備えた平板表示装置
JP2012104672A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Kaneka Corp トップゲート型有機薄膜トランジスタの製造方法および該製造法によって得られる有機薄膜トランジスタ
US8497494B2 (en) * 2006-11-24 2013-07-30 Lg Display Co., Ltd. Thin film transistor and array substrate for liquid crystal display device comprising organic insulating material
KR101377673B1 (ko) * 2006-11-24 2014-03-25 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치용 어레이 기판 및 그 제조방법

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01229229A (ja) * 1988-03-09 1989-09-12 Seikosha Co Ltd 非晶質シリコン薄膜トランジスタおよびその製造方法
JPH10335671A (ja) * 1997-06-02 1998-12-18 Sharp Corp ドライバーモノリシック駆動素子
JP2000174277A (ja) * 1998-12-01 2000-06-23 Hitachi Ltd 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JP2000275678A (ja) * 1999-03-26 2000-10-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜半導体装置およびその製造方法
JP2002110999A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Toshiba Corp トランジスタおよびその製造方法
JP2003119255A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Fujitsu Ltd 導電性有機化合物及び電子素子
JP2004235298A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Pioneer Electronic Corp 有機半導体素子及びその製造方法
JP2005513788A (ja) * 2001-12-19 2005-05-12 アベシア・リミテッド 有機誘電体を有する有機電界効果トランジスタ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01229229A (ja) * 1988-03-09 1989-09-12 Seikosha Co Ltd 非晶質シリコン薄膜トランジスタおよびその製造方法
JPH10335671A (ja) * 1997-06-02 1998-12-18 Sharp Corp ドライバーモノリシック駆動素子
JP2000174277A (ja) * 1998-12-01 2000-06-23 Hitachi Ltd 薄膜トランジスタおよびその製造方法
JP2000275678A (ja) * 1999-03-26 2000-10-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 薄膜半導体装置およびその製造方法
JP2002110999A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Toshiba Corp トランジスタおよびその製造方法
JP2003119255A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Fujitsu Ltd 導電性有機化合物及び電子素子
JP2005513788A (ja) * 2001-12-19 2005-05-12 アベシア・リミテッド 有機誘電体を有する有機電界効果トランジスタ
JP2004235298A (ja) * 2003-01-29 2004-08-19 Pioneer Electronic Corp 有機半導体素子及びその製造方法

Cited By (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7902602B2 (en) * 2004-06-24 2011-03-08 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Organic thin film transistor with stacked organic and inorganic layers
JP2012054575A (ja) * 2004-09-20 2012-03-15 Samsung Mobile Display Co Ltd 有機薄膜トランジスタ及びこれを備えた平板表示装置
JP2006229053A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Ricoh Co Ltd 有機半導体層を有する電界効果型有機薄膜トランジスタ
JP2006285045A (ja) * 2005-04-01 2006-10-19 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板、電気光学装置、電子機器、及び電気光学装置用基板の製造方法
CN100414715C (zh) * 2005-05-08 2008-08-27 中华映管股份有限公司 薄膜晶体管及其形成方法
US7947986B2 (en) 2005-07-25 2011-05-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Thin film transistor substrate and manufacturing method thereof
US7675067B2 (en) 2005-07-25 2010-03-09 Samsung Electronics Co., Ltd. Thin film transistor substrate and manufacturing method thereof
KR100723289B1 (ko) 2005-12-07 2007-05-30 한국전자통신연구원 박막 트랜지스터 및 그 제조방법
US7696520B2 (en) 2005-12-12 2010-04-13 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Organic thin film transistor, method of manufacturing the same, and organic light emitting display device having the same
KR100787438B1 (ko) * 2005-12-12 2007-12-26 삼성에스디아이 주식회사 유기 박막 트랜지스터, 이의 제조방법 및 이를 구비한 유기발광 디스플레이 장치
JP4742021B2 (ja) * 2006-01-02 2011-08-10 三星モバイルディスプレイ株式會社 有機薄膜トランジスタ及び有機発光表示装置
US7687802B2 (en) * 2006-01-02 2010-03-30 Samsung Mobile Display Co., Ltd. Organic thin film transistor and organic light emitting display device including the same
JP2007184574A (ja) * 2006-01-02 2007-07-19 Samsung Sdi Co Ltd 有機薄膜トランジスタ及び有機発光表示装置
JP5015141B2 (ja) * 2006-03-29 2012-08-29 パイオニア株式会社 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法
WO2007114254A1 (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Pioneer Corporation 有機薄膜トランジスタ及びその製造方法
CN100544052C (zh) * 2006-06-21 2009-09-23 中国科学院化学研究所 一种有机半导体材料的场效应晶体管及制备方法
KR101377673B1 (ko) * 2006-11-24 2014-03-25 엘지디스플레이 주식회사 액정표시장치용 어레이 기판 및 그 제조방법
US8497494B2 (en) * 2006-11-24 2013-07-30 Lg Display Co., Ltd. Thin film transistor and array substrate for liquid crystal display device comprising organic insulating material
KR100976113B1 (ko) 2008-03-05 2010-08-16 성균관대학교산학협력단 유기-무기 복합 절연층을 포함하는 유기박막 트랜지스터 및그의 제조방법
JP2009224689A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Sanyo Electric Co Ltd 有機トランジスタ及びその製造方法
KR101004735B1 (ko) * 2008-05-07 2011-01-04 한국전자통신연구원 유기 박막 트랜지스터, 이의 제조방법 및 이를 이용한바이오센서
US7863085B2 (en) 2008-05-07 2011-01-04 Electronics And Telecommunication Research Institute Organic thin film transistor, method of manufacturing the same, and biosensor using the transistor
JP2010135793A (ja) 2008-12-05 2010-06-17 Xerox Corp 電子デバイス
JP2012104672A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Kaneka Corp トップゲート型有機薄膜トランジスタの製造方法および該製造法によって得られる有機薄膜トランジスタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004241528A (ja) 有機半導体装置及びそれを有する表示素子
US7423292B2 (en) Semiconductor device, EL display device, liquid crystal display device, and calculating device
US8134145B2 (en) Organic electronic device
JP5428128B2 (ja) 電子素子、電流制御装置、演算装置及び表示装置
JP5145666B2 (ja) 電子素子、電流制御ユニット、電流制御装置、演算装置及び表示装置
US7652339B2 (en) Ambipolar transistor design
JP2008535218A (ja) 薄膜トランジスタのためのポリマー製ゲート誘電体
JP2004006476A (ja) 縦型有機トランジスタ
JP5477750B2 (ja) 有機電界効果型トランジスタ
JP5370636B2 (ja) トランジスタアクティブ基板およびその製造方法並びに電気泳動ディスプレイ
JP2005223048A (ja) 半導体装置、半導体装置の製造方法、および表示装置
JP4272441B2 (ja) 有機能動素子及びそれを有する表示素子
CN103283026A (zh) 电子器件
TWI450429B (zh) 有機薄膜電晶體及其製造方法
US20150295193A1 (en) Semiconductor device using paper as a substrate and method of manufacturing the same
JP2010045221A (ja) 有機電気デバイス及びその製造方法
KR101687834B1 (ko) 종이를 기판으로 이용하는 트랜지스터 및 메모리 장치와 그 제조방법
JP2003086805A (ja) 薄膜トランジスタ、電気絶縁膜及びそれらの製造方法
JP5277532B2 (ja) 電子素子
US20160056395A1 (en) Transistor and method for manufacturing the same
JP5724529B2 (ja) 半導体装置の製造方法、強誘電体素子の製造方法および電子機器の製造方法
JP2015111741A (ja) 半導体装置
KR20140066116A (ko) 종이를 기판으로 이용하는 트랜지스터 및 그 제조방법
US20070194349A1 (en) Active matrix substrate, electro-optic device and electronic apparatus
JP2004006758A (ja) 有機半導体材料、これを用いた電界効果トランジスタ及びスイッチング素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090331

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090526

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090605

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090710