JP2004240105A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザスキャナの防塵窓にトナーや埃が付着することを防止し、複写画質の品質を維持する。
【解決手段】本発明を施したレーザスキャナはレーザービーム33fの経路に沿って設置された粉塵捕集材3と、防塵窓近傍に立設され、粉塵捕集材を保持するハウジング2を備える。また粉塵捕集材3には静電吸着材、又は粘着シートが用いられる。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明を施したレーザスキャナはレーザービーム33fの経路に沿って設置された粉塵捕集材3と、防塵窓近傍に立設され、粉塵捕集材を保持するハウジング2を備える。また粉塵捕集材3には静電吸着材、又は粘着シートが用いられる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザー光源から発せられたレーザービームで画像情報信号の書き込みを行うデジタル複写機やレーザービームプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7、図8a、図8bに基づいて従来のカラー複写機の構成、動作を説明する。
【0003】
図7は従来のカラー複写機の原稿リーダーユニット50とプリンタユニット60の主要部断面図、原稿読み取り装置52を示したものである。
【0004】
原稿リーダーユニット50はその上面にある原稿を読み取って電子データ化するもので、第1ミラーユニット50a、第2ミラーユニット50b、レンズ50c、CCD51、プラテン50eから構成される。そして得られた電子データをプリントするプリンタユニット60は、給紙部40とその上方にある画像形成部、定着ローラ対36、定着ローラ対を冷却する定着ファン55、排紙トレイ45を備えた排紙部から構成される。なお画像形成部は図示されない駆動機構によって回転可能な感光ドラム30を持ち、その周囲にはマゼンタ現像器34dとシアン現像器34c、イエロー現像器34b、ブラック現像器34aを内蔵する回転現像体34、中間転写ベルト35、画像形成直後を除いて普段は中間転写ベルトから離間しているベルトクリーナー35a、クリーナー31、帯電ローラ32、レーザービームを感光ドラム30に照射する光走査装置33、ファン56から構成される。また光走査装置33は図示されないレーザー光源からのレーザービームを回転ミラー33aで反射し、レンズ33bと固定ミラー33c、防塵窓からなる照射口33eを経由してレーザービームを感光ドラム30に向けて照射するものである。
【0005】
次に以上の構成を持つカラー複写機の動作を説明する。カラー複写機で原稿を複写する操作者はまず原稿を原稿トレイ52aに載置し、原稿リーダーユニット50に設けた図示しないスタートキーを押してカラー複写機を動作させる。動作を開始したカラー複写機は、原稿をプラテン50e上面に送り込んでその全面を左から右に移動する第1ミラーユニット50aによって走査し、原稿を排紙トレイ52bに排出する。なお第1ミラーユニット50aで走査された像は第2ミラーユニット50bとレンズ50cを経由してCCD51へ導かれ、そこで電子データに変換されてからプリンタユニット60へ送られる。次にプリンタユニット60は電子データの色情報に基づいて、マゼンタトナー、イエロートナー、シアントナー、ブラックトナーの中から必要な色のトナーを給紙部40から送られてきた用紙に重ねて転写し、カラー画像を形成する。以下では4色全てを使う場合を想定して転写過程の詳細を説明する。
【0006】
プリンタユニット60はまず回転現像体34を回転させてマゼンタ現像器34dを感光ドラム30に対向させる。次に感光ドラム30と中間転写ベルト35は図示されない駆動源により一定、且つ同一周速で回転駆動される。そして感光ドラム30は帯電ローラ32で表面を一様に帯電された後、光走査装置33からのレーザービーム33fを受光してマゼンタ色用の静電潜像を形成される。この静電潜像はマゼンタ現像器34dからマゼンタトナーをもらってマゼンタトナー像として現像され、中間転写ベルト35へ転写される。なお中間転写ベルト35に転写されずに感光ドラム30上に残ったマゼンタトナーはクリーナー31により清掃される。このようにしてマゼンタ現像を終了した後、回転現像体34は回転して感光ドラム30と対向する位置にシアン現像器34cを配置する。そしてマゼンタトナー像と同様な手順で、シアントナー像はマゼンタトナー像の上に重ねるようにして中間転写ベルト35へ転写される。以降イエロー現像器34b、ブラック現像器34aの順番で各現像器は感光ドラム30と対向させられ、それぞれの色のトナー像を先に転写したトナー像に重ねる形で中間転写ベルト35に形成していく。このようにしてマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色の画像を転写された中間転写ベルト35は、転写部35bで給紙部40から送られてきた用紙にトナー像を転写した後、ベルトクリーナー35aを接触させられて残ったトナーを掻き落とす。このようにしてカラー画像を用紙に転写にした後、プリンタユニット60は定着ローラ対36で用紙上のトナー像を定着してから用紙を排紙トレイ45上に排出し、動作を終了する。
【0007】
本例のカラー複写機は以上説明した動作によってフルカラー複写を可能とし、且つコンパクトに構成されているが、回転現像体34から落下するトナー紛39の処理が問題となる。本例のカラー複写機は中間転写ベルト35を回転現像体34の上方に配置して落下するトナー粉の付着を防いでいるが、そのために光走査装置33を回転現像体34の下方に配置せざるを得なくなっている。その結果光走査装置33はトナー粉39を被り、照射口33eに付着したトナー粉によってレーザービーム33fを乱され、複写画質を劣化させる可能性がある。そこで本例のカラー複写機は図8aのようにクリーニングパッド33hを備えたクリーニング部材33iを持ち、汚れた照射口33eを必要に応じてクリーニングできるようになっている。このクリーニング部材33iはレール33jにスライド自在に保持され、サービスマン等が把手33gを図中矢印方向に引っ張って図8bのように引き出すと、照射口33e全面をクリーニングすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来例は、照射口33eの汚れに応じてクリーニング部材33iで照射口33eを手動で清掃するものであった。しかし照射口33eの汚れは複写枚数に応じて悪化するため、ユーザーが大量複写をする場合は使用中に複写画質の劣化を起こす可能性もある。その場合、ユーザーは気づかない内に画質の劣化した複写紙を大量に出力して損害を蒙る可能性もありうる。本発明は上記問題を解決すべく成されたもので、現像器からこぼれ落ちるトナー(埃等も含む)が照射口に付着することを防止し、複写画質の品質を維持することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、レーザービーム33fの経路に沿うように設置され、粉塵類を捕集する捕集材3と、照射口6aの近傍に立設されてレーザービーム33fの経路を覆うと共に、内側に捕集材3を保持するハウジング2を備えた粉塵捕集器を提案する。また捕集材3には静電力を用いた吸着材、又は粘着シートを用いる。
【0010】
さらに前記照射口6aは感光体30の斜め下方向に配置され、レーザービーム33fに沿って斜め上方に延伸する前記ハウジング2は照射口6aの真上を覆っている。
【0011】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【0012】
(1)光走査装置の照射口から発せられるレーザービームによって感光体に電子潜像を形成する画像形成装置において、
レーザービームの経路に沿うように設置され、経路に侵入した粉塵類を捕集する捕集材と、
照射口の近傍に立設されてレーザービームの経路を覆うと共に、内側に捕集材を保持するハウジングを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0013】
(2)前記画像形成装置において、
前記捕集材を、静電力で粉塵類を捕集する静電吸着材としたことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
【0014】
(3)前記画像形成装置において、
前記捕集材を、粘着力で粉塵類を捕集する粘着シートとしたことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
【0015】
(4)前記画像形成装置において、
前記照射口を感光体の斜め下方向に配置するとともに、レーザービームに沿って斜め上方に延伸する前記ハウジングによって照射口の真上を覆ったことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1〜5に基づいて本発明の第1の実施例を説明する。
【0017】
図1は本発明を施したカラー複写機を示す。本例のカラー複写機は従来例と同一の原稿リーダーユニット50と原稿読み取り装置52、本発明を施したプリンタユニット61からなる。またプリンタユニット61は本発明を施した光走査装置6と光走査装置6にかかるトナー等の粉塵を捕集する捕集器1を除いて従来例と同一である。そのため本例ではフルカラー複写装置全体の説明を省略し、光走査装置6と捕集器1について説明する。
【0018】
図2、3は本発明を施した光走査装置6と捕集器1の詳細を示したものである。光走査装置6は従来例と同一の回転ミラー6d、レンズ6c、固定ミラー6b、照射口6aを備え、従来例と同様にレーザービーム33fで感光ドラム30に静電潜像を書き込むものである。しかし本例の光走査装置6は先に述べたように捕集器1を備えている点において従来例と異なる。
【0019】
捕集器1は照射口6aの近傍に立設するハウジング2と、ハウジング2をスライド自在に保持するスライドガイド4、ハウジング2をスライドさせて引き出すための把手2a、ハウジング2内側に保持された捕集材3とクリーニングパッド2bからなる。なお捕集材3は図4のような長方形状に形成され、ハウジング2の長手方向全域に貼られる。また捕集材3の材質は誘電繊維で編まれた布で静電力によって粉塵を吸着する(図5参照)ことができる。図5に示すようにプラス電荷の粉塵8cは誘電繊維3aのマイナス側に吸着され、マイナス電荷の粉塵8bは誘電繊維3aのプラス側に吸着される。さらに極性の無い粒子8aは誘電繊維3a周辺に発生する電界によって誘電され、誘電繊維3aに吸着される。
【0020】
次に捕集器1の機能を図2、3を用いて説明する。カラー複写機の動作によってトナー39が照射口6aの周辺に落下すると、その一部はハウジング2の開口に入る。しかしハウジング2は照射口6aの真上を覆っているため、侵入したトナー39のほとんどは捕集材3に当たって吸着される。また開口から照射口6aに向かっていくトナーがあっても捕集材3の静電力によって引き寄せられ、吸着される。このように捕集器1は照射口6aをトナー等の粉塵から保護するが、長期間使用されて多量のトナーを吸着すると、捕集能力を低下させることも考えられる。その場合、捕集器1はスライドガイド4に沿って図3中の矢印方向に引き出し可能なため、サービスマンが容易に交換することができる。さらに捕集器1は引き出されるとき、捕集しきれなかったトナー等の粉塵を付着させた照射口6aを、クリーニングパッド2bで拭き取ることができる。なお上記例の捕集材3は誘電繊維で編まれたものを使用しているが、粘着材を塗られた粘着シートを使用しても良い。また捕集材は図6のようにアコーディオン状のものを使用しても良い。この場合は捕集材の表面積が増え、捕集材の寿命を延ばすことができる。
【0021】
【発明の効果】
以上で説明した本発明の第1の実施例は、レーザービームの経路に沿うように設置された捕集材によって、トナー等の粉塵を捕集することができる。また捕集材は静電吸着シート、又は粘着シートからなり、粉塵を確実に捕集できる。さらに捕集材を保持するハウジングはレーザービーム33fの経路に沿って斜めに延伸し、照射口6aの真上を覆っている。そのため垂直に落下する粉塵はハウジング内側の捕集材と接触し、確実に捕集される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例(カラー複写機)を示す図
【図2】第1の実施例(光走査装置とその捕集器)を示す図
【図3】第1の実施例(捕集器の詳細構成)を示す図
【図4】第1の実施例(捕集材)を示す図
【図5】第1の実施例(誘電繊維の効果を説明する図)を示す図
【図6】第2の実施例(アコーディオン形状の捕集材)を示す図
【図7】従来例(カラー複写機)を示す図
【図8a】従来例(光走査装置とそのクリーニング機構)を示す図
【図8b】従来例(光走査装置とそのクリーニング機構)を示す図
【符号の説明】
1 捕集器
2 ハウジング
2b クリーニングパッド
3 捕集材
3a 誘電繊維
4 スライドガイド
6 光走査装置
6a 照射口
10 捕集材
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザー光源から発せられたレーザービームで画像情報信号の書き込みを行うデジタル複写機やレーザービームプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7、図8a、図8bに基づいて従来のカラー複写機の構成、動作を説明する。
【0003】
図7は従来のカラー複写機の原稿リーダーユニット50とプリンタユニット60の主要部断面図、原稿読み取り装置52を示したものである。
【0004】
原稿リーダーユニット50はその上面にある原稿を読み取って電子データ化するもので、第1ミラーユニット50a、第2ミラーユニット50b、レンズ50c、CCD51、プラテン50eから構成される。そして得られた電子データをプリントするプリンタユニット60は、給紙部40とその上方にある画像形成部、定着ローラ対36、定着ローラ対を冷却する定着ファン55、排紙トレイ45を備えた排紙部から構成される。なお画像形成部は図示されない駆動機構によって回転可能な感光ドラム30を持ち、その周囲にはマゼンタ現像器34dとシアン現像器34c、イエロー現像器34b、ブラック現像器34aを内蔵する回転現像体34、中間転写ベルト35、画像形成直後を除いて普段は中間転写ベルトから離間しているベルトクリーナー35a、クリーナー31、帯電ローラ32、レーザービームを感光ドラム30に照射する光走査装置33、ファン56から構成される。また光走査装置33は図示されないレーザー光源からのレーザービームを回転ミラー33aで反射し、レンズ33bと固定ミラー33c、防塵窓からなる照射口33eを経由してレーザービームを感光ドラム30に向けて照射するものである。
【0005】
次に以上の構成を持つカラー複写機の動作を説明する。カラー複写機で原稿を複写する操作者はまず原稿を原稿トレイ52aに載置し、原稿リーダーユニット50に設けた図示しないスタートキーを押してカラー複写機を動作させる。動作を開始したカラー複写機は、原稿をプラテン50e上面に送り込んでその全面を左から右に移動する第1ミラーユニット50aによって走査し、原稿を排紙トレイ52bに排出する。なお第1ミラーユニット50aで走査された像は第2ミラーユニット50bとレンズ50cを経由してCCD51へ導かれ、そこで電子データに変換されてからプリンタユニット60へ送られる。次にプリンタユニット60は電子データの色情報に基づいて、マゼンタトナー、イエロートナー、シアントナー、ブラックトナーの中から必要な色のトナーを給紙部40から送られてきた用紙に重ねて転写し、カラー画像を形成する。以下では4色全てを使う場合を想定して転写過程の詳細を説明する。
【0006】
プリンタユニット60はまず回転現像体34を回転させてマゼンタ現像器34dを感光ドラム30に対向させる。次に感光ドラム30と中間転写ベルト35は図示されない駆動源により一定、且つ同一周速で回転駆動される。そして感光ドラム30は帯電ローラ32で表面を一様に帯電された後、光走査装置33からのレーザービーム33fを受光してマゼンタ色用の静電潜像を形成される。この静電潜像はマゼンタ現像器34dからマゼンタトナーをもらってマゼンタトナー像として現像され、中間転写ベルト35へ転写される。なお中間転写ベルト35に転写されずに感光ドラム30上に残ったマゼンタトナーはクリーナー31により清掃される。このようにしてマゼンタ現像を終了した後、回転現像体34は回転して感光ドラム30と対向する位置にシアン現像器34cを配置する。そしてマゼンタトナー像と同様な手順で、シアントナー像はマゼンタトナー像の上に重ねるようにして中間転写ベルト35へ転写される。以降イエロー現像器34b、ブラック現像器34aの順番で各現像器は感光ドラム30と対向させられ、それぞれの色のトナー像を先に転写したトナー像に重ねる形で中間転写ベルト35に形成していく。このようにしてマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色の画像を転写された中間転写ベルト35は、転写部35bで給紙部40から送られてきた用紙にトナー像を転写した後、ベルトクリーナー35aを接触させられて残ったトナーを掻き落とす。このようにしてカラー画像を用紙に転写にした後、プリンタユニット60は定着ローラ対36で用紙上のトナー像を定着してから用紙を排紙トレイ45上に排出し、動作を終了する。
【0007】
本例のカラー複写機は以上説明した動作によってフルカラー複写を可能とし、且つコンパクトに構成されているが、回転現像体34から落下するトナー紛39の処理が問題となる。本例のカラー複写機は中間転写ベルト35を回転現像体34の上方に配置して落下するトナー粉の付着を防いでいるが、そのために光走査装置33を回転現像体34の下方に配置せざるを得なくなっている。その結果光走査装置33はトナー粉39を被り、照射口33eに付着したトナー粉によってレーザービーム33fを乱され、複写画質を劣化させる可能性がある。そこで本例のカラー複写機は図8aのようにクリーニングパッド33hを備えたクリーニング部材33iを持ち、汚れた照射口33eを必要に応じてクリーニングできるようになっている。このクリーニング部材33iはレール33jにスライド自在に保持され、サービスマン等が把手33gを図中矢印方向に引っ張って図8bのように引き出すと、照射口33e全面をクリーニングすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来例は、照射口33eの汚れに応じてクリーニング部材33iで照射口33eを手動で清掃するものであった。しかし照射口33eの汚れは複写枚数に応じて悪化するため、ユーザーが大量複写をする場合は使用中に複写画質の劣化を起こす可能性もある。その場合、ユーザーは気づかない内に画質の劣化した複写紙を大量に出力して損害を蒙る可能性もありうる。本発明は上記問題を解決すべく成されたもので、現像器からこぼれ落ちるトナー(埃等も含む)が照射口に付着することを防止し、複写画質の品質を維持することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、レーザービーム33fの経路に沿うように設置され、粉塵類を捕集する捕集材3と、照射口6aの近傍に立設されてレーザービーム33fの経路を覆うと共に、内側に捕集材3を保持するハウジング2を備えた粉塵捕集器を提案する。また捕集材3には静電力を用いた吸着材、又は粘着シートを用いる。
【0010】
さらに前記照射口6aは感光体30の斜め下方向に配置され、レーザービーム33fに沿って斜め上方に延伸する前記ハウジング2は照射口6aの真上を覆っている。
【0011】
以上、本発明を整理して要約すれば以下の構成に集約できる。
【0012】
(1)光走査装置の照射口から発せられるレーザービームによって感光体に電子潜像を形成する画像形成装置において、
レーザービームの経路に沿うように設置され、経路に侵入した粉塵類を捕集する捕集材と、
照射口の近傍に立設されてレーザービームの経路を覆うと共に、内側に捕集材を保持するハウジングを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【0013】
(2)前記画像形成装置において、
前記捕集材を、静電力で粉塵類を捕集する静電吸着材としたことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
【0014】
(3)前記画像形成装置において、
前記捕集材を、粘着力で粉塵類を捕集する粘着シートとしたことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
【0015】
(4)前記画像形成装置において、
前記照射口を感光体の斜め下方向に配置するとともに、レーザービームに沿って斜め上方に延伸する前記ハウジングによって照射口の真上を覆ったことを特徴とする前記(1)に記載の画像形成装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1〜5に基づいて本発明の第1の実施例を説明する。
【0017】
図1は本発明を施したカラー複写機を示す。本例のカラー複写機は従来例と同一の原稿リーダーユニット50と原稿読み取り装置52、本発明を施したプリンタユニット61からなる。またプリンタユニット61は本発明を施した光走査装置6と光走査装置6にかかるトナー等の粉塵を捕集する捕集器1を除いて従来例と同一である。そのため本例ではフルカラー複写装置全体の説明を省略し、光走査装置6と捕集器1について説明する。
【0018】
図2、3は本発明を施した光走査装置6と捕集器1の詳細を示したものである。光走査装置6は従来例と同一の回転ミラー6d、レンズ6c、固定ミラー6b、照射口6aを備え、従来例と同様にレーザービーム33fで感光ドラム30に静電潜像を書き込むものである。しかし本例の光走査装置6は先に述べたように捕集器1を備えている点において従来例と異なる。
【0019】
捕集器1は照射口6aの近傍に立設するハウジング2と、ハウジング2をスライド自在に保持するスライドガイド4、ハウジング2をスライドさせて引き出すための把手2a、ハウジング2内側に保持された捕集材3とクリーニングパッド2bからなる。なお捕集材3は図4のような長方形状に形成され、ハウジング2の長手方向全域に貼られる。また捕集材3の材質は誘電繊維で編まれた布で静電力によって粉塵を吸着する(図5参照)ことができる。図5に示すようにプラス電荷の粉塵8cは誘電繊維3aのマイナス側に吸着され、マイナス電荷の粉塵8bは誘電繊維3aのプラス側に吸着される。さらに極性の無い粒子8aは誘電繊維3a周辺に発生する電界によって誘電され、誘電繊維3aに吸着される。
【0020】
次に捕集器1の機能を図2、3を用いて説明する。カラー複写機の動作によってトナー39が照射口6aの周辺に落下すると、その一部はハウジング2の開口に入る。しかしハウジング2は照射口6aの真上を覆っているため、侵入したトナー39のほとんどは捕集材3に当たって吸着される。また開口から照射口6aに向かっていくトナーがあっても捕集材3の静電力によって引き寄せられ、吸着される。このように捕集器1は照射口6aをトナー等の粉塵から保護するが、長期間使用されて多量のトナーを吸着すると、捕集能力を低下させることも考えられる。その場合、捕集器1はスライドガイド4に沿って図3中の矢印方向に引き出し可能なため、サービスマンが容易に交換することができる。さらに捕集器1は引き出されるとき、捕集しきれなかったトナー等の粉塵を付着させた照射口6aを、クリーニングパッド2bで拭き取ることができる。なお上記例の捕集材3は誘電繊維で編まれたものを使用しているが、粘着材を塗られた粘着シートを使用しても良い。また捕集材は図6のようにアコーディオン状のものを使用しても良い。この場合は捕集材の表面積が増え、捕集材の寿命を延ばすことができる。
【0021】
【発明の効果】
以上で説明した本発明の第1の実施例は、レーザービームの経路に沿うように設置された捕集材によって、トナー等の粉塵を捕集することができる。また捕集材は静電吸着シート、又は粘着シートからなり、粉塵を確実に捕集できる。さらに捕集材を保持するハウジングはレーザービーム33fの経路に沿って斜めに延伸し、照射口6aの真上を覆っている。そのため垂直に落下する粉塵はハウジング内側の捕集材と接触し、確実に捕集される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例(カラー複写機)を示す図
【図2】第1の実施例(光走査装置とその捕集器)を示す図
【図3】第1の実施例(捕集器の詳細構成)を示す図
【図4】第1の実施例(捕集材)を示す図
【図5】第1の実施例(誘電繊維の効果を説明する図)を示す図
【図6】第2の実施例(アコーディオン形状の捕集材)を示す図
【図7】従来例(カラー複写機)を示す図
【図8a】従来例(光走査装置とそのクリーニング機構)を示す図
【図8b】従来例(光走査装置とそのクリーニング機構)を示す図
【符号の説明】
1 捕集器
2 ハウジング
2b クリーニングパッド
3 捕集材
3a 誘電繊維
4 スライドガイド
6 光走査装置
6a 照射口
10 捕集材
Claims (4)
- 光走査装置の照射口から発せられるレーザービームによって感光体に電子潜像を形成する画像形成装置において、
レーザービームの経路に沿うように設置され、経路に侵入した粉塵類を捕集する捕集材と、
照射口の近傍に立設されてレーザービームの経路を覆うと共に、内側に捕集材を保持するハウジングを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成装置において、
前記捕集材を、静電力で粉塵類を捕集する静電吸着材としたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置において、
前記捕集材を、粘着力で粉塵類を捕集する粘着シートとしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置において、
前記照射口を感光体の斜め下方向に配置するとともに、レーザービームに沿って斜め上方に延伸する前記ハウジングによって照射口の真上を覆ったことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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---|---|---|---|
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003028195A Withdrawn JP2004240105A (ja) | 2003-02-05 | 2003-02-05 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004240105A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007212977A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
-
2003
- 2003-02-05 JP JP2003028195A patent/JP2004240105A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007212977A (ja) * | 2006-02-13 | 2007-08-23 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060509 |