JP2004239451A - 外熱式ロータリキルン - Google Patents

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JP2004239451A
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Susumu Shimura
進 志村
Makoto Kitabayashi
誠 北林
Kenji Shimizu
健司 清水
Tadatoshi Kabuto
忠敏 甲
Akihiro Ueda
晃弘 植田
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

【課題】ガス噴出管におけるダスト堆積を減少させ清掃作業の頻度を大幅に低減させる。
【解決手段】回転するレトルト2内に非処理材Mを供給し、非処理材Mから発生する可燃性ガスをレトルト2壁に貫通させたガス噴出管3を経てレトルト2外周の外熱室へ噴出させ燃焼させることによりレトルト2を加熱するようにした外熱式ロータリキルンにおいて、ガス噴出管3の出口33を所定の曲率半径で外方へ漸次拡径させる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転するレトルト内に生じた可燃性ガスをレトルト外周の外熱室へ噴出させるガス噴出管を設けた外熱式ロータリキルンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
乾燥汚泥を無酸素ないし低酸素状態で熱分解(炭化)して、融雪材等として使用できる有用な炭化汚泥にする等の用途に外熱式ロータリキルンが使用されており、その一例を図3に示す。図3において、外熱式ロータリキルンの炉体1内の上半に形成された外熱室11を貫通して筒状のレトルト2が設けらており、レトルト2は両端の外周に設けたリング体21がそれぞれ図略のロ−ラに支持されるとともに、一端部外周に設けたスプロケット22に駆動チェーンが懸架されて回転させられている。
【0003】
レトルト2の一端部内にはホッパ13の底部から延びるスクリューコンベア14が位置して、ホッパ13内に貯留された乾燥汚泥Mがレトルト2内に搬入される。レトルト2内に搬入された乾燥汚泥Mはやや傾斜させたレトルト2の回転に伴ってその他端方向へ移送され、この過程で外熱室11の高温により加熱炭化されて、排出筒15内に開口するレトルト排出口16へ至り、排出される。レトルト2の周壁には長手方向の複数位置にガス噴出管4が設けられており、炭化の過程で汚泥から放出された乾留ガスがガス噴出管4を経て外熱室11へ噴出させられて、外熱室11の炉床17上に配設された助燃バーナ51によって着火させられる。以後、ガス噴出管4から噴出させられた乾留ガスは自燃状態となり、燃費の低減が図られる。なお、燃焼排ガスは、燃焼バーナ52を備えた二次燃焼室18から排煙ダクト(図示略)を経て煙突に向かう。このような外熱式ロータリキルンの一例は特許文献1に示されている。
【特許文献1】特開平11−304364号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、レトルト2の横断面図である図4に示すように、従来のガス噴出管4は円筒状の同径平行管となっている。このようなガス噴出管4では往々にして出口41の内壁にダストDsが堆積して実質的な管内径が小さくなることがある。その結果、ガス流の流速が過大になって、ダストDsが定常的にレトルト2外へ吹き飛ばされるようになり、外熱室11や二次燃焼室18、排煙ダクト等に堆積して、各所で閉塞状態を生じるという問題があった。そこで、これを避けるためにガス噴出管4を頻繁に清掃する必要があるが、レトルト2の湾曲変形を防ぐためにはこれを回転させたままで清掃作業を行なう必要があり、作業に難渋していた。
【0005】
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、ガス噴出管におけるダスト堆積を減少させ清掃作業の頻度を大幅に低減させた外熱式ロータリキルンを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、回転するレトルト(2)内に非処理材(M)を供給し、非処理材(M)から発生する可燃性ガスをレトルト(2)壁に貫通させたガス噴出管(3)を経てレトルト(2)外周の外熱室(11)へ噴出させ燃焼させることによりレトルト(2)を加熱するようにした外熱式ロータリキルンにおいて、ガス噴出管(3)の出口(33)を所定の曲率半径rで外方へ漸次拡径させたものである。なお、曲率半径をrとし、ガス噴出管(3)の内径をDとして、r/D=0.3〜0.6に設定すると好適である。
【0007】
本発明においては、レトルト内で発生してガス噴出管に流入した可燃性ガスは管出口で渦等を生じて滞留することなく、速やかに外熱室へ噴出させられる。これにより、ガス噴出管の出口におけるダストの堆積は大きく減少し、ガス噴出管の清掃作業の頻度を大幅に低減することができる。
【0008】
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1には本発明の外熱式ロータリキルンにおけるレトルト2の横断面を示す。なお、ロ−タリキルンの他の構造は既に説明した従来構造と同一である。図1において、レトルト2の周壁にはガス噴出管3が貫通設置してあり、このガス噴出管3は従来と同様にレトルト2の長手方向(紙面垂直方向)の複数位置に設けられている。各ガス噴出管3は、レトルト2周壁を貫通した円筒状の同径本管31の出口側にベルマウス32を連結して構成されている。ベルマウス32は図2に示すように、円筒状の本体部321と本体部321の基端外周に一定幅で設けられたフランジ322からなり、当該フランジ322が同径本管31の出口フランジ311(図1)に結合されている。ベルマウス本体部321は基端323の管径(内径)Dが同径本管31の内径と等しいとともに、基端323近くを除いて先端324に向けて所定の曲率半径rで漸次拡径している。本実施形態では曲率半径rはr/D=0.3〜0.6の範囲に設定されている。
【0010】
ガス噴出管3をこのような構造にすると、レトルト2内で発生してガス噴出管3に流入した乾留ガスは管出口33で渦等を生じて滞留することなく、速やかに外熱室11(図3参照)へ噴出させられる。これにより、ガス噴出管3の出口33におけるダストの堆積は大きく減少し、ガス噴出管3の清掃作業が軽減される。ちなみに、24時間操業で処理能力20t/日の汚泥炭化炉(ロータリキルン)について、従来は1日に1回の清掃作業を要していたものが、本実施形態のガス噴出管3を備えた汚泥炭化炉では2日に1回の清掃作業で済んだ。なお、本実施形態のように別体の同径本管31とベルマウス32を結合してガス噴出管3を構成するのに代えて、一体成形としてももちろん良い。
【0011】
【発明の効果】
以上のように、本発明の外熱式ロータリキルンによれば、ガス噴出管におけるダスト堆積が減少し、清掃作業の負担を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す、外熱式ロータリキルンのレトルトの横断面図である。
【図2】ベルマウスの縦断面図である。
【図3】従来の外熱式ロータリキルンの垂直断面図である。
【図4】従来の外熱式ロータリキルンの、レトルトの横断面図である。
【符号の説明】
1…炉体、11…外熱室、2…レトルト、3…ガス噴出管、31…同径本管、32…ベルマウス、33…出口。

Claims (2)

  1. 回転するレトルト内に非処理材を供給し、非処理材から発生する可燃性ガスをレトルト壁に貫通させたガス噴出管を経てレトルト外周の外熱室へ噴出させ燃焼させることによりレトルトを加熱するようにした外熱式ロータリキルンにおいて、前記ガス噴出管の出口を所定の曲率半径で外方へ漸次拡径させたことを特徴とする外熱式ロータリキルン。
  2. 前記曲率半径をrとし、ガス噴出管の内径をDとして、r/D=0.3〜0.6に設定した請求項1に記載の外熱式ロータリキルン。
JP2003025967A 2003-02-03 2003-02-03 外熱式ロータリキルン Withdrawn JP2004239451A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006104284A (ja) * 2004-10-04 2006-04-20 Tomoe Engineering Co Ltd 炭化装置
JP2007308294A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Takasago Ind Co Ltd 被処理物供給装置およびロータリーシステム
JP2018132271A (ja) * 2017-02-17 2018-08-23 高砂工業株式会社 ロータリーキルン
JP2019157114A (ja) * 2018-03-13 2019-09-19 大同特殊鋼株式会社 炭化処理方法および炭化処理装置

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