JPH10300356A - 外熱式ロータリーキルン - Google Patents

外熱式ロータリーキルン

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JPH10300356A
JPH10300356A JP12172097A JP12172097A JPH10300356A JP H10300356 A JPH10300356 A JP H10300356A JP 12172097 A JP12172097 A JP 12172097A JP 12172097 A JP12172097 A JP 12172097A JP H10300356 A JPH10300356 A JP H10300356A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retort
furnace body
furnace
gas
raw material
Prior art date
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Pending
Application number
JP12172097A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Yamaguchi
一昭 山口
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Takasago Industry Co Ltd
Original Assignee
Takasago Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takasago Industry Co Ltd filed Critical Takasago Industry Co Ltd
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Publication of JPH10300356A publication Critical patent/JPH10300356A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外熱式ロータリーキルンのレトルトは炉体内
で高温度にさらされるため強度が低下して自重及び収容
した被加熱物の重量により中央部が下がった状態に変形
しつつ回転する。このため、レトルトの中央部には引っ
張り応力と圧縮応力が交互に作用して疲労破壊するおそ
れがあり、その応力はレトルトの長さとともに急激に増
大するのであって、通常、レトルトの長さはその直径の
10〜12倍程度が限界とされている。 【解決手段】 炉体2、3を間隔をあけて複数に分割す
るとともに隣合う炉体2、3の間にレトルト38を回転
自由に支持する中間支持装置14を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱手段を有する
炉体にほぼ水平にレトルトを貫通させてそのレトルトの
両端を端部支持装置により回転自由に支持し、そのレト
ルトの入口から投入した被加熱物をそのレトルトの回転
によってそのレトルトの出口へ移動させながら被加熱物
を加熱する外熱式ロータリーキルンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の外熱式ロータリーキルンはレトル
トを炉体から突出した両端部だけで支持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レトル
トは炉体内で高温度にさらされるため強度が低下して自
重及び収容した被加熱物の重量により中央部が下がった
状態に変形しつつ回転する。
【0004】このため、レトルトの中央部には引っ張り
応力と圧縮応力が交互に作用して疲労破壊するおそれが
あり、その応力はレトルトの長さとともに急激に増大す
るのであって、通常、レトルトの長さはその直径の10
〜12倍程度が限界とされている。
【0005】したがって、処理能力を高めるためにトル
トを長くするには曲がりにくくする必要があって、その
直径を大きくするか、板厚を大きくするかいずれかの方
法がとられているが、直径を必要以上に大きくするとレ
トルトの内容積が大きくなって内部温度を高めるのに余
分な熱量を必要とし、また、板厚を大きくすると熱伝導
が悪くなって同じく余分な熱量を必要として熱効率が低
下するという課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記課題
を解決するための手段として、請求項1の発明は、炉体
を間隔をあけて複数に分割するとともに隣合う炉体の間
にレトルトを回転自由に支持する中間支持装置を設けた
から、レトルトの中央部が下がるのが防止されて過大な
応力が生じることがなくレトルトの直径や板厚を大きく
しなくてもレトルトを長くすることができて熱効率を下
げずに処理能力を高めることができる効果があり、ま
た、請求項2の発明は、請求項1の発明において、隣合
う炉体同士をガスが流通するように連通したから、隣合
う炉体間で燃焼ガスや未燃焼の乾留ガスを流通させて燃
焼効率を高めることができる効果がある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0008】図1は本発明の第1の実施の形態を示し、
同図において1は直径50cm、長さ900cm(図は
直径に対する長さの比が小さく描いてある)の鋼製のレ
トルトであって、直径に対する長さの比が18と、従来
のレトルトに比べて著しく細長くなっている。
【0009】このレトルト1は互いに間隔をあけて設置
された耐火物製の第1と第2の炉体2、3を貫通して僅
かに右下がりに配置されていて、両端部の外周に固定さ
れた外側リング4と第1と第2の炉体2、3の間に固定
された中央リング5が、それぞれ、両端部のスタンド6
に支持された2個のローラー7(本発明の端部支持装
置)と中間部のスタンド6に支持された2個のローラー
14(本発明の中間支持装置)により支承されることに
よりレトルト1が回転自由に支持されており、レトルト
1の炉体2、3内にはレトルト1内のガスを排出する排
出筒8が取り付けられているとともに、第1の炉体2側
においてはレトルト1の内周面にレトルト1の左端の原
料投入口9から投入された原料をレトルト1の回転によ
り強制的に撹拌する多数の撹拌板11が突設され、レト
ルト1の右端は処理物の排出口10となっている。
【0010】第1と第2の炉体2、3には火炎がレトル
ト1の周りを循環するように上部と下部にバーナー12
が設けられ、各炉体2、3の天井には煙突13が設けら
れている。
【0011】本実施の形態は上記した構成になり、レト
ルト1を図示しない駆動装置により回転させつつ原料投
入口9から原料を投入すると、レトルト1のわずかな傾
斜により排出口10側へ移動しつつ、第1の炉体2にお
いては撹拌板11により強制的に撹拌されながら加熱さ
れて有機物は燃焼し、水分は蒸発するなどの処理が行わ
れ、レトルト1内で発生したガスや水蒸気はレトルト1
内を炉体2内より高圧に保つことにより排出筒8から炉
体2内に排出されて可燃ガスは焼却されてから水蒸気な
どとともに煙突13から放出され、第2の炉体3内にお
いても同様の処理が行われて処理物は排出口10から排
出される。
【0012】ここで、レトルト1は両端のほかに中央部
でもローラー14(本発明の中間支持装置)により支承
されているから、レトルト1が著しく細長くても中央部
が下がるようにたわむことがなく、高温度の下における
回転曲げにより破壊するおそれはない。
【0013】図2〜図6は本発明の第2の実施の形態を
示し、下水道汚泥を活性炭素に変えるものである。
【0014】本実施の形態において、炉本体21は上方
の加熱部22と下方の煙道部23からなり、加熱部22
は、図2に示すように、左から第1加熱ゾーン24、乾
留ガス取出ゾーン25、空間26及び第2加熱ゾーン2
7に分けられ、第1加熱ゾーン24と乾留ガス取出ゾー
ン25によって本発明の第1の炉体36が構成され、第
2加熱ゾーン27によって本発明の第2の炉体37が構
成されていて、乾留ガス取出ゾーン25と第2加熱ゾー
ン27は空間26をまたぐ連通路28で接続されてい
る。
【0015】煙道部23(図4に示すように)は第1煙
道29、第2煙道30、第3煙道31に分けられてい
て、第3煙道31には煙突32が接続されている。
【0016】第1加熱ゾーンは第1煙道29に第1排気
孔32で接続され、第2煙道30とは導入孔33で接続
され、第2加熱ゾーン27は第2煙道30と第2排気孔
34で接続されているとともに、第1煙道29は第3煙
道31と連絡孔35で接続されている。
【0017】38は第1の炉体36と第2の炉体37を
貫通して僅かに右下がりに配置された上記第1の実施の
形態と同じく直径50cm、長さ900cmの鋼製のレ
トルトであって、両端部の外周に固定された外側リング
4と第1と第2の炉体2、3の間の空間26に固定され
た中央リング5が、それぞれ、両端のスタンド6に支持
された2個のローラー7(本発明の端部支持装置)と中
央の2個のローラー14(本発明の中間支持装置)によ
り支承されることによりレトルト38が回転自由に支持
されており、レトルト38の乾留ガス取出ゾーン25と
第2加熱ゾーン27内にはレトルト38内のガスを排出
する排出筒8が取り付けられているとともに、第1の炉
体36と第2の炉体37においてはレトルト38の内周
面にレトルト38の左端の原料投入口9から投入された
原料をレトルト38の回転により強制的に撹拌する多数
の撹拌板11が突設され、レトルト38の右端は被処理
物の排出口10となっている。
【0018】第1加熱ゾーン24、乾留ガス取出ゾーン
25及び第2加熱ゾーン27にはレトルト38を加熱す
るバーナー12設置されていてレトルト38を加熱する
とともに乾留ガス取出ゾーン25と第2加熱ゾーン27
においては排出筒8から排出される未燃ガスが燃焼され
るのであって、未燃ガスの量が多い場合にはバーナー1
2から噴出する燃料を絞り、場合によっては空気のみを
噴出するようにしてもよく、この場合には空気の噴出量
によって温度調節を行う。
【0019】レトルト38内の空間26に対応する部分
には、図5に示すように、鋼板を螺旋状に巻いた邪魔板
39が取り付けられていて、レトルト38の回転により
被処理物はスクリューコンベアの原理により右側に送ら
れるがレトルト38内のガスの流通は妨げられるように
なっており、またレトルト38の排出口10に近い位置
には同様の構成になり中心に通孔41が形成された邪魔
板40が取り付けられてその通孔41にパイプ42が挿
通されている。
【0020】本実施の形態は上記構成になり、図示しな
い駆動装置によりレトルト38を一方向に回転させつ
つ、各ゾーン24、25、27のバーナー12より噴出
する火炎によってレトルト38を加熱すると、原料投入
口9から投入された下水道汚泥は第1加熱ゾーン24に
おいて450〜550℃に加熱されて汚泥に含まれる水
分が蒸発し、有機質が熱分解されて炭化し、乾留ガス取
出ゾーン25において排出筒8から水蒸気及び乾留ガス
が排出され、乾留ガスがバーナー12により焼却されて
から連通路28を通って第2加熱ゾーン27に入って排
出筒8から排出される乾留ガスが焼却され、バーナー1
2の火炎と乾留ガスの燃焼によってレトルト38内が6
00〜700℃に加熱されることにより、邪魔板39を
通って流入した炭化物が高温度に加熱された状態におい
てパイプ42から噴出する水蒸気に触れて活性化された
後、邪魔板40を通って排出口10から排出され、水蒸
気などのガスは排出筒8を通って第2加熱ゾーン27内
に放出される。
【0021】邪魔板39と40はガスの流通を妨げるよ
うになっているから、その間のレトルト38内は還元雰
囲気に保たれ、炭化物の酸化が防止されるようになって
いる。
【0022】第2加熱ゾーン27で発生したガスは第2
排気孔34を通って第2煙道30に入り、図4の左側に
流れて導入孔33から第1加熱ゾーン24へ入って第1
加熱ゾーン24で発生するガスとともに後第1排気孔3
2を通って第1煙道29を図4の右側へ流れ、連絡孔3
5を通って第3煙道を左側へ流れて、煙突32から放出
される。
【0023】第1及び第2排気孔32、34は図示しな
いダンパによって開度が調節できるようになっており、
また、各排気筒8は処理量によってその断面積を閉鎖ま
たは縮小できるようになっている。
【0024】第1煙道29の第1排気孔32の付近には
流通するガスの中に含まれる可燃物ガスや煤を焼却させ
るバーナー12が設けられている。
【0025】本実施の形態においても、レトルト38の
中央部を第1の炉体36と第2の炉体37の間に構成さ
れた空間26においてローラー14(本発明の中間支持
装置)で支承したから、レトルト38が著しく細長くて
も中央部が下がるようにたわむことがなく、高温度の下
における回転曲げにより破壊するおそれはない。
【0026】上記実施の形態では下水道汚泥の炭化及び
活性化について記載したが、本発明は、その他の有機物
を含む物質の焼却や炭化にも適用することができる。
【0027】上記第1及び第2の実施の形態において
は、レトルト1、38を両端部と中央部の3箇所で支承
したが、さらに細長い場合には4箇所以上で支承しても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態の縦断面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】邪魔板39の斜視図である。
【図6】邪魔板40の斜視図である。
【符号の説明】
1、38:レトルト 2、36:第1の炉体 3、37:第2の炉体 7:ローラー(端部支持装置) 9:原料投入口 10:排出口 12:バーナー 14:ローラー(中間支持装置)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段を有する炉体にほぼ水平にレト
    ルトを貫通させて該レトルトの両端を端部支持装置によ
    り回転自由に支持し、該レトルトの入口から投入した被
    加熱物を該レトルトの回転によって該レトルトの出口へ
    移動させながら被加熱物を加熱する外熱式ロータリーキ
    ルンにおいて、前記炉体を間隔をあけて複数に分割する
    とともに隣合う炉体の間に前記レトルトを回転自由に支
    持する中間支持装置を設けたことを特徴とする外熱式ロ
    ータリーキルン。
  2. 【請求項2】 隣合う前記炉体同士をガスが流通するよ
    うに連通したことを特徴とする請求項1記載の外熱式ロ
    ータリーキルン。
JP12172097A 1997-04-23 1997-04-23 外熱式ロータリーキルン Pending JPH10300356A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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