JP2004176037A - 炭化炉 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】炭化炉は複数の内炉群11、11’と1機の移動外炉20を備える。内炉群11、11’は複数の内炉10、10’から成る。内炉10、10’は開閉可能な内炉蓋12、12’を有する。移動外炉20は開口端21を有し、内炉群11、11’の間を自由に移動する。これにより、移動外炉20は内炉群11または11’のいずれかを開口端21より、内部に収容し、移動外炉20と内炉10または10’の外表面との間に燃焼室を形成する。燃焼室でガスバーナ等を燃焼させることにより、内炉10に搬入された被処理材を炭化処理する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃材、廃タイヤ、廃ビニール、プラスチック、生ゴミ等を炭化処理する炭化炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の炭化炉では、外炉1機に対し乾留炉である内炉1機を間隙を設けて設置し、その間隙を燃焼室として使用している。この場合、例えば、効率良く加熱処理するために、内炉を2機設置し、外炉を一方の内炉から他方の内炉へと移動させ、内炉の加熱を繰り返すことが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−139955号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、内炉に廃棄物を多量に投入すると、ガス流通が悪くなり炭化効率が悪くなるので、1機の内炉に投入できる廃棄物は限られており、炭化炉1機あたりで処理できる廃棄物の量にも限界がある。
【0005】
本発明は上記問題点に鑑みて成されたものであり、1機の炭化炉における処理量を増加させるとともに効率よく加熱し、燃費を削減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の炭化炉は、開閉可能である内炉蓋が設けられた乾留炉である複数の内炉を有する内炉群と、少なくともいずれか1面が開口され、内炉群に対し相対移動して、開口された面より内炉群を内部に収容することにより内炉の外表面との間に燃焼室を形成する移動外炉とを備える。これにより、被処理材を効率よく加熱することができ、燃費を削減できる。
【0007】
内炉は水平方向に細長い形状を有し、内炉の一端は閉塞され、前記内炉の他端に内炉蓋が設けられることが好ましい。これにより、被処理材の搬入出が容易になる。好ましくは移動外炉の一端は閉塞され、移動外炉の他端が開口端である。また、複数の内炉群は並列し、移動外炉は第1の内炉群から第2の内炉群へ移動可能であることが好ましい。これにより、連続的に内炉を加熱することが可能である。
【0008】
内炉蓋は、内炉とは分離可能であることが好ましい。これにより、例えば内炉蓋が重くても内炉蓋と内炉の位置が上下にずれることがなくなり、燃焼室を完全に密閉することが可能となる。
内炉に搬入される被処理材は移動可能なキャリアに載せて搬入されることが好ましい。さらに好ましくは、複数のキャリアは上下に設けられる。これにより、さらに効率よく内炉内の被処理材を処理することが可能となる。
【0009】
移動外炉は上下方向または水平方向に移動可能であることが好ましく、内炉群は固定台に設けられ、固定台は上下方向に移動可能であることが好ましい。
【0010】
好ましくは、内炉の外表面には受熱装置が設けられる。これにより、さらに燃費を削減できる。好ましくは、内炉から排出されたガスの一部を内炉内に循環させる。
【0011】
内炉から排出されるガスを燃焼させる第1の燃焼室と、この第1の燃焼室で燃焼されたガスを加熱された木炭で再燃焼させる第2の燃焼室と、木炭の熱で加熱されるレンガ層とを有する燃焼装置を備え、第1または第2の燃焼室で燃焼されたガスを加熱されたレンガ層で燃焼させることが好ましい。これにより、ダイオキシン類の発生を抑制することができる。
【0012】
本発明の第2の炭化炉は、開閉可能である内炉蓋が設けられた乾留炉である複数の内炉を有する内炉群と、内炉蓋に対応する端部面に設けられた開閉可能な第1の扉と、端部面以外の面に設けられた少なくとも1つの開閉可能な第2の扉とを有し、内炉群全体を内部に収容し内炉の外表面との間に燃焼室を形成する外炉とを備える。これにより、外炉を移動させることなく、非処理材を効率よく加熱することができる。
【0013】
本発明の第3の炭化炉は、略水平方向に延びる軸を中心に回転させることができ、少なくともいずれか一部が開閉可能である乾留炉である内炉と、内炉を内部に収容して内炉の外表面との間に燃焼室を形成する外炉とを備える。これにより、外炉を移動させることなく、非処理材を効率よく加熱することができる。
【0014】
外炉は、内炉の一端を外炉の外部に配置させ、一端に内炉を回転させるための駆動装置を備えることが好ましい。さらに、内炉は、外炉に挿通して配置させられることにより、外炉の一部に回転可能に支持されていることが好ましい。
【0015】
内炉の内部には略水平方向に延びる攪拌羽が設けられることが好ましい。内炉を支持する内炉台に複数の窪みが設けられる場合、窪みに回転可能に嵌合される球状部材が設けられ、内炉は球状部材を介して内炉台に支持されている。
【0016】
内炉の外周面の全周にわたって延びる溝が設けられる場合、内炉は、球状部材の一部を溝に嵌合させながら回転する。さらに、内炉の外周面の全周にわたって延びる案内部が設けられ、この案内部に溝が設けられる。内炉は水平方向に細長い形状を有することが好ましい。
【0017】
外炉は、内炉に対して相対移動して、内炉を収容することが好ましく、さらに複数の内炉が並列して設けられる場合、外炉は第1の内炉から第2の内炉へ移動可能であることが好ましい。
【0018】
外炉は、少なくともいずれか1面が開口され、内炉に対し相対移動して、開口された面より内炉を内部に収容する移動外炉と、内炉を支持する内炉台に設けられた外炉蓋とを有する場合、開口された面より内炉を外炉内に収容し、開口された面を外炉蓋で覆うことにより燃焼室を形成する。
【0019】
内炉は、外炉蓋を挿通して配置させられることにより、外炉蓋に回転可能に支持されることが好ましい。
【0020】
内炉が複数設けられ内炉群を形成する場合、内炉群は1つの外炉の内部に収容される。外炉は、内炉群に対して相対移動して、内炉を内部に収容させることが好ましい。複数の内炉群が並列して設けられる場合、外炉は第1の内炉群から第2の内炉群へ移動可能である。
【0021】
径が大きい順に連結管を介して接続され、冷却装置内に設けられるガスを液化するための複数の油気分離管を備える場合、複数の油気分離管のうち最も径が大きい油気分離管は内炉に接続される。これにより、内炉で発生したガスは効率よく液化することができ、ガスの排出量を抑制することができる。
【0022】
それぞれが内炉に接続され冷却装置内に設けられるガスを液化するための複数の第1の油気分離管によって、形成される第1の集合管を備えることが好ましい。これにより、内炉で発生したガスは効率よく液化することができる。
【0023】
例えば、複数の油気分離管は、1つの配管を介して内炉に接続される。例えば、複数の油気分離管は、略同一の長さを有しており、略同一の方向に延び、それぞれの一方の端部が配管に接続され、それぞれの他方の端部が配管とは異なる1つの接続管に接続される。
【0024】
例えば、第1の集合管において隣接する2つの油気分離管は相互に離間している。これにより、油気分離管を効率よく冷却することができる。
【0025】
好ましくは、第1の集合管に連結管を介して接続され、第1の集合管よりも少ない冷却装置内に設けられるガスを液化するための第2の油気分離管によって、形成される第2の集合管を有する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1、2は本発明の炭化炉の第1の実施形態の平面図および側面図を示す。炭化炉は、乾留炉である内炉10を2機有する第1の内炉群11と、内炉群11と並列し内炉10’を2機有する第2の内炉群11’と、移動して内炉群11、11’を内部に収容することにより内炉10、10’の外表面との間に燃焼室を形成する移動外炉20と、内炉10、10’からの乾留ガスを油気分離する油気分離機30と、ガスセパレータ40と、ガスを脱臭するための脱臭装置50と、最終的に残ったガスを焼却する燃焼装置60を備える。
【0027】
内炉10、10’は略水平方向に細長い形状すなわち略水平方向の長さが内炉の径より長い形状を有し、一端は閉塞された閉塞端16、16’であり、他端には内炉蓋12、12’が設けられている。2機の内炉10は並列して設けられている。内炉蓋12、12’は蝶番などで内炉10、10’に取り付けられており、開閉可能である。それぞれの閉塞端16、16’には、内炉10、10’で発生した乾留ガスを油気分離機30へ送る配管150が取り付けられている。内炉10の内側には、被処理材を搭載するための3台のカーボンキャリア90が内炉10の下面91上の長手方向に一列に搬入されている。
【0028】
移動外炉20は、略水平方向に細長い形状を有しているが、2機の内炉10または10’を収容することができる。移動外炉20の一端は閉塞端29によって閉塞され、他端には開口端21が設けられる。開口端21は、移動外炉20が内炉群11を内部に収容するとき外炉蓋26により塞がれる。外炉蓋26の下部は内炉群11を支持する内炉台14の端部に固定されている。移動外炉20は、内炉群11を内部に収容して、外炉蓋26と共に外炉を形成する。
【0029】
床上にはレール24、24’が敷設される。第1および第2のレール24、24’はそれぞれ、移動外炉20の長さ方向に沿って床130に敷設されており、移動外炉20はレール24、24’の上を移動する。これにより、内炉群11または11’を移動外炉20内部に収容させることができる。
【0030】
第1のレール24および第2のレール24’に直交するように第3のレール25が床130の下に敷設され、第3のレール25上には、レール25上を移動することができ、床130と同一平面にある移動台726が設けられている。移動外炉20は、外炉移動装置22を介して移動台726の上に搭乗され、第1の内炉群11と第2の内炉群11’の間を自由に移動することができる。移動台726の上には、移動外炉20を移動台726からレール24、24’上に移動させるために、レール24、24’の間隔に対応させてショートレール131が設けられる。
【0031】
図3は内炉群11の横断面図を示す。内炉群11のそれぞれの内炉10は、複数の脚部15を有する。床130の上に設けられた内炉台14には、脚部15に対応させて内炉受け13が設けられる。脚部15を内炉受け13に挿入させることにより、内炉10は内炉台14に固定されている。内炉台14の床下には、内炉台14を上下に移動させるための移動装置160が設けられている。移動装置160は、油圧方式等で駆動する。脚部15には、温度計、気圧計が挿入され、温度計、気圧計の先端は、内炉10の内部に臨み、温度と気圧を計測する。脚部15にはガス導入管(図示せず)が挿入され、内炉10の内部に連通される。ガス導入管の連通口には、逆止弁が設けられる。
【0032】
ガス導入管は炭化処理直後に不活性ガスや冷水を導入するための管である。すなわち、内炉10内は炭化処理直後温度が高く酸欠状態にあるので、不活性ガスや冷水を導入することにより、蓋を開けたときの発火を防ぐことができる。また、炭化処理中には、後述するように、ガスセパレータ40から送られたガスを導入することにより、内炉10内におけるガス循環を良くし、局部的に高圧になることを防止する。また、内炉10は図示しない吸引口を介して吸引装置が接続されている。この吸引装置は、内炉10内の圧力が上昇したときに圧力を減少させるための装置である。
【0033】
図4は移動外炉20が内炉群11を収容した状態の横断面図を示す。移動外炉20は、外炉移動装置22に搭載される。外炉移動装置22は、車輪23を備え、車輪23がレール24、24’、131上を動くことにより移動外炉20は移動する。
【0034】
図5は移動外炉20が内炉群、すなわち内炉10を収容した状態の縦断面図を示す。移動外炉20は、水平方向に細長く形成された略直方体であり、下面および一端に開口面28および開口端21を有する。内炉台14は、幅および長さが移動外炉20と略同一となるように形成された平板状であり、外炉蓋26は高さおよび幅が外炉20と略同一となるように形成されている。すなわち、移動外炉20が、移動することにより、開口端21が外炉蓋26に塞がれる。そして、開口面28が内炉台14に塞がれることにより、内炉群11全体を内部に収容し、内炉10の外表面との間に密閉された燃焼室70が形成される。なお、移動後、移動外炉20と内炉台14の間に若干の隙間が生じるが、内炉台14を上方に移動させることにより隙間をなくすことができる。外炉蓋26には、配管150を通すため貫通穴や燃焼室70を観察するための覗き穴が設けられる。
【0035】
燃焼室70では、内炉10を加熱するためにバーナー等によって燃料を燃焼させる。バーナー等による加熱は、固定台14に一定間隔で設けられた加熱口74から行われる。燃焼室70には、加熱口74を通じて、排気するための通気路71が形成されている。通気路71は、外炉蓋26の下側を通り、上向けに直立している煙突72に連通している。通気路71の経路には、排出ガスを流通しやすくするため、吸引ファン73が通気路71に部分的に突出するように設けられている。ここで、吸引ファン73が部分的に突出するように設けられているのは、吸引ファン73が停止しているときやガスのタール分等が付着して動かなくなったときに、排出ガスの流通を妨げないようするためである。また、吸引ファン73は、取り外して洗浄することができる。
【0036】
内炉10では加熱されることにより、被処理材である廃タイヤやプラスチックが炭化されるとともに、液体が発生する。発生した液体はさら加熱されることにより、ガス化して、配管150から排出される。配管150から排出されたガスは、油気分離機30(図1)に送られる。
【0037】
図6は、カーボンキャリア90の斜視図を示す。カーボンキャリア90は、被処理材を載せるための網状の籠部92を備え、籠部92の上部には、籠部92の変形を防止するための外枠93が設けられる。籠部92は網目状であるため、内炉10本体からの熱がカーボンキャリア90に載せられた被処理材に素早く伝わる。またその網目は、タイヤやプラスチックが炭化処理されたときに発生する炭化物がカーボンキャリア90から落下することがない程度に細かく形成されている。籠部92の底面には車輪94が設けられ、これにより、カーボンキャリア90は押し滑らすことにより、内炉10に対して、自由に搬入出することができる。なお、籠部92の底面はカーボンキャリア90の搬入後内炉10内の下面91に接するように、平らに形成されている。
【0038】
図7は油気分離機30を示す。油気分離機30は、冷却装置32内に設けられた複数の油気分離管31a、31b、31cを備える。第1の油気分離管31aは最も上方に位置し、その下方には第2の油気分離管31bが設けられ、さらに下方には第3の油気分離管31cが設けられる。油気分離管31a、31b、31cは、それぞれ横長に形成されており、それぞれの径は、第1の油気分離管31aが最も大きく、第3の油気分離管31cの径が最も小さい。また、第1の油気分離管31aの内部には、図8に示すような縦型液化装置34が、第2の油気分離管31bの内部には図9に示すような波型液化装置35がそれぞれ配置されている。液化装置34、35は油気分離管から取り出すことにより、洗浄可能である。
【0039】
縦型液化装置34は、1本のシャフト34aを有し、シャフト34aには、垂直方向に複数のジャマ板34bが等間隔に取り付けられている。一方、波型液化装置35は、同様に1本のシャフト35aと、シャフト35aに平行に設けられた4枚の波形上のジャマ板35bを有する。4枚のジャマ板35bは、シャフト35aに対して垂直方向に等間隔に設けられた複数の留め具35cによって、シャフト35aに取り付けられている。
【0040】
内炉10に接続している配管150は、第1の油気分離管31aの一端中央部に接続される。第1の油気分離管31aの他端中央部は、冷却装置32の外部に設けられた第1の連結管33aを介して第2の油気分離管31bの一端中央部に接続される。第2の油気分離管31bの他端中央部は、第2の連結管33bを介して第3の油気分離管31cの一端中央部に接続される。第3の油気分離管31cの他端中央部は、配管115を介してガスセパレータ40に接続される。第1の油気分離管31aの下部には、鉛直方向に延ばされた複数の小管110が設けられ、第2の油気分離管31b上部に接続される。また、第1の油気分離管31aの上部には、小管110の延長線上に複数の延長管111が突出するように設けられる。延長管111は、排出ガスの色を検査するためなどの検査口の役割を果たし、小管110を洗浄するときにも用いられる。また、延長管111は、その上端に図示しない蓋が取り付けられる。この蓋は内炉10に圧力が発生した場合に簡単に吹き上げられ安全弁の役割を果たす。
【0041】
第2の油気分離管31b下部には2本の排液管112が、第3の油気分離管31c下部には1本の排液管112が設けられる。排液管112には油気分離管31で液化された液体を回収するための液体回収装置37が接続されている。
【0042】
内炉10から配管150を介して送られてきたガスは、ジャマ板34bにぶつかることにより第1の油気分離管31aで冷却装置32によって液化され、さらに液化されなかったガスは第1の連結管33aを介して第2の油気分離管31bに送られる。送られたガスは第2の油気分離管31bでジャマ板35bにぶつかることによりさらに液化される。ここで、液化されなかったガスは第2の連結管33bを介して第3の油気分離管31cに送られる。第3の油気分離管31cでもガスは液化されるが、液化されなかったガスはガスセパレータ40に送られ、ガスセパレータ40で液化されなかったガスはガス管42を介して脱臭装置50に送られる。なお、ガスセパレータ40には、内炉10に連通するガス導入管に接続するガス循環管41が設けられる。ガス循環管41はガスセパレータ40に送られてきたガスの一部を内炉10内に循環させる。
【0043】
第1の油気分離管31aで発生した液体は、小管110を介して第2の油気分離管31bに送られ、第2の油気分離管31bで発生した液体とともに小管112を介して液体回収装置37に送られる。第3の油気分離管31cで発生した液体も小管112を介して液体回収装置37に送られる。なお、油気分離管機30は、図1に示すようにそれぞれ独立に設けられた冷却装置32内に設けられるが、1機の冷却装置32内に2機以上の油気分離機30を収容する構成にしても良い。
【0044】
脱臭装置50を図10に示す。脱臭装置50はガス管42を介してガスセパレータ40に接続され、2機の脱臭機51を備える。脱臭機51のそれぞれの内部は、下方からタイヤ炭層56、活性炭層57、木炭層58、活性炭層59の順に層が形成されている。ガスセパレータ40から送られてきたガスはこれらの層を下方から上方に通過することにより、脱臭される。脱臭装置50の排出口52にはファン53aが部分的に突出したガス吸引装置53が設けられる。ガス吸引装置53は、脱臭装置50に送られてきたガスを層56から層59を通過させるために吸引する。吸引されたガスは排出口52を経て連結管55に送られる。
【0045】
図11は燃焼装置60を示す。燃焼装置60は、燃焼釜66と、間隔を設けて燃焼釜66を覆う燃焼外枠63で構成される。燃焼釜66には、第1燃焼室61とその上部に設けられた第2燃焼室62とさらにその上部に設けられたレンガ層65を備える。脱臭装置50と第1燃焼室61を接続する連結管55には、ブロア56が設けられる。ブロア56によって第1燃焼室61に送られるガスは、通過口55に設けられた着火源58で着火され、燃焼装置60内の第1燃焼室61においてガスは燃焼する。
【0046】
第2燃焼室62においては木炭層67が形成され、第1燃焼室61で燃焼したガスは、木炭層67の高温炭火の中を通過してさらに燃焼する。木炭の投入は、第2燃焼室62の側に計量ホッパ68を設け自動的に行う。
【0047】
レンガ層65は、耐熱レンガが交互に積み重ねて形成され、その最上部にはステンレス板69が設けられる。木炭層67の燃焼により、レンガ層65とステンレス板69が一定時間経過後、約1,300℃以上となるように燃焼する。レンガ層65とステンレス板69が約1,300℃以上になると、ガスはレンガ層65やステンレス板69に接触して燃焼されるので、木炭の燃焼は必要なくなり、木炭の投入は中止される。燃焼させられたガスは煙突64より排出される。排出されるガスは、木炭層67、レンガ層65およびステンレス板69により高温燃焼され、ダイオキシン類の含有量が抑制される。
【0048】
図12に上述の炭化炉の動作のフローチャートを示す。本炭化炉は、コンピュータ等からなる制御装置によってあらかじめ設定されたプログラムに沿って全自動で動作する。
【0049】
まずステップ500では、移動外炉20が内炉群11、11’から離脱した状態(図1の状態)において、それぞれの内炉10、10’の内炉蓋12、12’が開けられる。ステップ510では、それぞれの内炉10、10’に廃棄物の搬入を行う。すなわち、カーボンキャリア90が、例えば、貯留ホッパ(図示せず)から被処理材を受け、移動装置(図示せず)によって内炉10内に搬入される。ステップ520では、内炉蓋12、12’が閉められ、それぞれの内炉10、10’が密閉される。
【0050】
ステップ530では、移動外炉20が移動させられることにより、1つの内炉群11を移動外炉20内部に収容する。ステップ540では、ガスバーナ等の燃焼が開始され、内炉10が加熱され炭化が開始される。なお、処理温度、処理時間は被処理材の種類や量等によって、手動もしくは自動で調整される。
【0051】
ステップ550で、所定時間の加熱が終了すると、ガスバーナ等の燃焼を停止させ、移動外炉20を内炉群11から離脱した状態に戻す。ステップ560では、まだ加熱されていない内炉群がある場合、移動外炉20は並列する内炉群11’に移動させる。内炉群11’においてもステップ530〜550の操作が行われる。一方、ステップ570において、加熱が終了した内炉群11は、内炉内の温度が所定温度以下になるまで冷却される。冷却時、ガス導入管より冷却水が導入される。内炉が所定温度以下になると、ガス導入管より不活性ガスが導入された後、内炉蓋12が自動的に開けられ、移動装置によってカーボンキャリア90が引き出される。ステップ580で炭化物が回収され、本プログラムは終了する。
【0052】
以上のように移動外炉20の内側に複数の内炉10を配設することにより、大量の被処理材を一度に炭化処理することができる。また、効率的に内炉10を加熱することができるので、燃費は削減できる。さらに、被処理材が複数の種類ある場合でも、被処理材を種類ごとに内炉内に搬入して炭化処理することができるので、効率的な炭化処理が可能である。
【0053】
なお、本実施形態においては、内炉群11を移動外炉20内に収容したとき、燃焼室70の隙間をなくすため内炉台14を上下に移動させ得る構成を示したが、内炉台14の上下の移動量をさらに大きくする構成であっても良い。すなわち、内炉10内側の下面91と床130が同一平面上となるように内炉台14を移動させ得る構成である。これにより、内炉10からカーボンキャリア90をより容易に搬出入することができる。なお、この場合、煙突72についても移動装置160によって固定台14とあわせて上下に移動させる。
【0054】
また、本実施形態では、燃焼室70の隙間をなくすために、内炉台14を上方に移動させているが、外炉移動装置22によって移動外炉20を下方に移動させることにより燃焼室70の隙間をなくすようにしても良い。
【0055】
また、内炉10の加熱は、本実施形態においてはガスバーナで行ったが、オイルバーナや電熱線を用いても良い。
【0056】
図13は内炉蓋の変形例を示す。本変形例では、内炉蓋82は内炉80とは分離可能であり、図示しないストッパが設けられている。内炉蓋82は取り付けられるとき、内炉80から離れた位置の正面から駆動式オイルシリンダ81によって押され、ストッパによって、内炉80に取り付けられる。これにより、内炉蓋82が重くなったとしても、内炉蓋82と内炉80の位置が上下にずれることがなくなり、内炉80はより完全に密閉することが可能となる。
【0057】
また、内炉蓋の内表面には、複数の液体受けポットが設けられる構成にしても良い。これは、処理材が加熱され発生したガスが、内炉蓋の内側に接触して液化することにより、外炉の外に流れ出すのを防止するためである。液化したガスは一時的に液体受けポットに溜まった後、加熱されることにより再度ガス化し、排出口より排出される。なお、ポット内には、耐熱性吸水性石綿を入れても良い。
【0058】
図14は内炉の変形例を示す。本変形例において、内炉410の外表面420には、垂直方向に複数の鍔状の受熱装置430が設けられている。これにより、内炉の受熱は大きくなり、燃費は向上する。
【0059】
図15は受熱装置の変形例である。本変形例においては、受熱装置は1つであり、受熱装置430’は、内炉410’の外表面420’にらせん状に巻きつけられるように設けられている。
【0060】
図16はカーボンキャリアの変形例である。本変形例においてカーボンキャリアは内炉180内で上下2段に設けられる構成である。すなわち、内炉180の内表面181に2組のキャリア用レール182,183が上下2段に設けられる。カーボンキャリア190は、それぞれ車輪191が設けられ、キャリア用レール182,183の上を動かされることにより、内炉180内に搬入される。これにより、1つのカーボンキャリア190において発生する炭化物の堆積量が少なくなるので、効果的に被処理材を加熱することができる。
【0061】
また、図示しないが、内炉台14は、車輪が設けられ、内炉10の長手方向に移動することができる構成であっても良い。例えば、移動させることにより、移動装置160を補修、点検する。
【0062】
図17、18は本発明の第2の実施形態を示す。以下相違点のみを説明する。本実施形態においては、内炉群211は7機の平行に設けられた内炉210から成る。図17は内炉群211を移動外炉220の内部に収容したときの状態を示す断面図である。内炉210は、中心に1機の内炉210が設けられ、その周りを取り囲むように6機の内炉210が設けられる。6機の内炉と中心の内炉210の間隔は略同一である。また、取り囲む6機の内炉210は、各々の断面の周方向の間隔も略同一である。隣接する内炉210の3機の間隔には、それぞれY字型の間隔保持部材215が設けられる。移動外炉220は、第1の実施形態では略直方体であったが、本実施形態においては略円筒状である。
【0063】
図18は、内炉群211の斜視図である。内炉群211は、等間隔に3つ設けられた帯状部材216によって束ねられている。帯状部材216の下部には、支持板217が当接され、支持板217の下部には、脚部215が設けられる。固定台214には、内炉受け213が設けられる。内炉群211は、第1の実施形態と同様に内炉受け213に脚部215を挿入させることによって、固定台214に固定される。本実施形態においては、内炉群211を構成する内炉210を増加させることにより、内炉1機あたりの燃費をさらに向上することができる。
【0064】
図19に第2の実施形態の変形例を示す。本変形例で、第2の実施形態と相違するのは、内炉の数が異なる点である。以下相違点のみを述べる。内炉群701は5機の内炉700から成る。5機の内炉はすべて平行で、2層に設けられる。下層には、2機の内炉700が設けられ、その上層には3機の内炉700が設けられる。そして、その上層の中央の内炉700は下層の2機の内炉700の中間の上方に位置している。それぞれの内炉700のすべての間隔にはY字型の間隔保持部材702が設けられる。また、移動外炉710は、六角柱に形成されている。
【0065】
図20、図21は本発明の炭化炉の第3の実施形態の平面図および側面図を示す。以下相違点のみを述べる。本実施形態の炭化炉は、内炉260を2機有する第1の内炉群261と、内炉群11と並列し内炉260’を2機有する第2の内炉群261’を備える。内炉群261は床267上に設置された1台の固定台264に固定され、固定台264の端部には外炉蓋265が固定されている。内炉260の一端は閉塞されており、他端には内炉蓋272が設けられる。内炉260の上面部262には、複数の上面蓋263が設けられる。また、内炉260内に設置されたカーボンキャリアは移動することができない。
【0066】
移動外炉270は外炉移動装置271によって上下および平行方向に移動することにより、並列する内炉群261、261’の間を移動することが可能である。移動外炉270は、内炉群261または261’を内部に収容することにより、密閉された燃焼室を形成し、内炉260を加熱することができる。
【0067】
なお、被処理材は、上面蓋263から貯留ホッパ等により搬入され、内炉蓋272より搬出される。以上より、本実施形態では、移動外炉およびカーボンキャリアが移動外炉の長手方向に移動されないので、移動外炉の長さが長い場合等に有効である。
【0068】
図22、23は第4の実施形態を示す。本実施形態において、第1の実施形態と相違するのは、移動外炉、外炉蓋、固定台が一体的に外炉610として形成されており、外炉610が移動できない点である。以下相違点のみを述べる。
【0069】
炭化炉は内炉群601と、外炉610を備える。内炉群601は、水平方向に横長い形状を有する内炉600が2機並列に並ぶことにより形成される。内炉600は、脚部602が設けられ、脚部602を介して、外炉610の底部の内表面615に固定される。なお、内炉600は、第1の実施形態と同様の構成である。被処理材も同様の方法により、搬入出される。
【0070】
外炉610は、水平方向に横長い形状を有しているが、内炉群601を完全に収容している。内炉600の外表面と外炉610の内表面との間には燃焼室620が形成される。外炉610の両側面611、612にはそれぞれ2枚の開閉可能な側面扉621、622が設けられる。また、内炉蓋604に面する端部面613および他端面614にも開閉可能な端部扉623、624が設けられる。側面扉621、622および端部扉623、624は前述した内炉蓋と同様に蝶番で外炉610に取り付ける構成にしても良いし、外炉610に対して分離可能な構成にしても良い。また、それぞれの扉の上部に吊り下げ装置を取り付け、扉を上下移動させ、開閉させる構成であっても良い。
【0071】
本実施形態における炭化処理の流れを説明する。
まず、端部扉623および内炉蓋604が開けられる。次に、内炉内からカーボンキャリアを運び出し、被処理材をカーボンキャリアに載せて搬入する。搬入後、内炉蓋604および端部扉623が閉められ、内炉600および外炉610は密閉状態と成る。次に、ガスバーナ等により燃焼が開始され、所定温度、所定時間かけて被処理材が炭化処理される。炭化処理終了後、側面扉621、622および端部扉623、624が開けられ、内炉600が冷却される。内炉が所定の温度まで冷却されれば、内炉蓋604が開けられ、炭化された被処理材が搬出される。すなわち、本発明において外炉に多数の扉を設けたのは、主に内炉を冷却するためである。本実施形態の炭化炉は、内炉数が2機しか必要ない場合や、外炉を移動させることが困難な場合に有効である。
【0072】
図24、25を用いて第5の実施形態について、以下第1の実施形態との相違点のみ説明する。本実施形態において、移動外炉920を搭載する移動台926は、その底面の中央に設けられた回転装置931と、上方から見ると環状に形成された第3のレール925によって支持されている。移動台926は、回転装置931により鉛直方向に延びる軸Yを中心に回転可能であり、レール925により回転可能に支持されている。すなわち、本実施形態においては、移動外炉920は軸Yを中心に回転移動することができ、例えば4つの内炉群901は、図25に示すように回転装置931を中心に放射状に設けられる。
【0073】
図26〜図33を用いて第6の実施形態について、以下第1の実施形態との相違点のみ説明する。図26に示すように、第5の実施形態においては、炭化炉800は、1機の内炉810と、外炉を有する。内炉810は床834(図27参照)に設けられた内炉台830上に支持されている。外炉は、移動外炉821と外炉蓋826によって構成されている。移動外炉821は、レール801上を移動可能であり、一方の端部が閉塞端829によって閉塞され、他方の端部には開口端822が設けられる。外炉蓋826の下部は、内炉台830上の端部に固定されている。移動外炉821は、レール801上を移動することにより、開口端822から1機の内炉810を内部に収容させ、開口端822を外炉蓋826によって覆わせる。これにより、外炉は内炉810の外表面との間に燃焼室890(図27参照)を形成する。
【0074】
図27を用いて第6の実施形態についてさらに詳細に説明する。内炉810は略水平方向に延びる細長い形状すなわち水平方向の長さが内炉の径より長い形状を有する。そして、内炉810の一方の端部には、開閉可能な開口部827が設けられており、他方の端部には略円柱形の回転部材812が形成されている。回転部材812の中心には配管815が挿通しており、内炉810から排出された乾留ガスは配管815を通って油気分離機(図32参照)に送られる。
【0075】
回転部材812は、外炉蓋826に挿通して回転自在に支持されている。回転部材812の先端部813は、外炉の外部に配置され、回転装置824が取り付けられている。回転装置824は、床834に設けられた駆動装置825により回転せしめられ、これにより回転部材812が略水平方向に延びる軸X(回転部材812および内炉810の中心)を中心に回転する。すなわち、内炉810は軸Xを中心に回転することができる。
【0076】
内炉810を支持する内炉台830には、複数の窪み872が設けられている。窪み872は、回転方向に2つ(図28参照)並び、その1組の2つの窪み872は軸Xの方向に3組等間隔に設けられる。1組の窪み872が設けられるそれぞれの位置において、内炉810の外周面には全周にわたって延びる溝832を有する案内部833が設けられる。
【0077】
3組の窪み872(図28参照)には、それぞれ球状部材831が回転可能に嵌合している。窪み872はそれぞれ半球状に形成されており、球状部材831は、その窪み872と対応する溝832に嵌合している。すなわち、内炉810は、球状部材831を介して内炉台830に回転可能に支持される。
【0078】
なお、駆動装置825は駆動モータを用いて、歯車方式またはチェーン方式により回転部材812を回転させている。また、球状部材831は、金属やセラミック等で形成される。
【0079】
図28は、内炉台830の平面図を示す。上方から見ると軸Xは内炉台830の中心線であり、内炉台830のその中心線上には、第1の実施形態と同様に加熱口873が等間隔に設けられている。加熱口873の間には、それぞれ1組の窪み872が設けられている。1組の窪み872は、それぞれ内炉台830の中心線に対して対称に設けられている。
【0080】
図29は、図27におけるA−A断面図を示す。外炉蓋826には、先述のようにその中心位置に回転部材812が挿通している。回転部材812は、その外周部を取り囲む複数の球状またはローラ状の軸受け部材817を介して外炉蓋826に回転可能に支持されている。回転部材812には、先述したようにその中央に配管815が挿通されている。
【0081】
図30は内炉810の断面図を示す。内炉810は、略円筒形であり、その内部には、4本の攪拌羽840が設けられる。それぞれの攪拌羽840は、内表面から等間隔に垂直に突出し、その断面は略長方形に形成される。そして攪拌羽840は内炉810内部の一方の端部から他方の端部に略水平方向に延ばされ略直方体に形成されている。
【0082】
図31に内炉810に被処理材を搬入するためのコンベア850を示す。コンベア850は、ホッパ部851と、被処理材送り部852と、駆動部853によって形成される。円筒形に形成された被処理材送り部852の径は、内炉810の開口部827の径より小さく、被処理材送り部852の一方の端部(図31では左側の端部)は、内炉810内に挿入することができる。被処理材送り部852の内部にはスクリュ855が設けられており、スクリュ855は、駆動部853に設けられた駆動装置856によって回転させられる。被処理材送り部852の他方の端部の上方にはホッパ部851が設けられる。被処理材はホッパ部851に投入され、スクリュ855の回転に伴って被処理材送り部852の一方の端部に送られ、内炉810内に搬入される。コンベア850には、車輪854が設けられ、移動可能である。
【0083】
図32は、本実施形態の油気分離機450を示す。油気分離機450は、内部を冷却液454で満たされた冷却装置449を有し、冷却装置449内には集合管451、452と大径管453が備えられる。第1の集合管451は最も上方に位置し、その下方には第2の集合管452が設けられ、さらに下方には大径管453が設けられる。
【0084】
第1の集合管451は、略同一の長さおよび径を有している複数の油気分離管451aによって形成される。それぞれの油気分離管451aは、それぞれが同一方向に延び、その一方の端部が配管815に接続している第1の接続管455に接続され、他方の端部が第2の接続管456に接続される。第1の接続管455の高さ位置は、第2の接続管456の高さ位置より高く、油気分離管451aは一定の角度で傾斜している。
【0085】
第2の接続管456は、第1の連結管457を介して第3の接続管458に接続される。第3の接続管458には、第1の集合管451と同様に複数の油気分離管452aによって形成される第2の集合管452が接続される。第2の集合管452が有する油気分離管452aの数は、第1の集合管451が有する油気分離管451aの数より少ない。油気分離管452aは、その径が油気分離管451aの径より太く、その長さは油気分離管451aと略同一である。第2の集合管452は、第1の集合管451と略同一の角度で逆向きに傾斜して、第4の接続管459に接続される。
【0086】
第4の接続管459は、第2の連結管460を介して、第5の接続管461に接続される。第5の接続管461には、1つの管である大径管453が接続される。大径管453は、その径が第2の油気分離管452aの径より太く、その長さは第2の油気分離管452aと略同一である。大径管453は、第1の集合管451と略平行に傾斜して、第6の接続管462に接続され、第6の接続管462は、ガスセパレータ463に接続される。第1、3、5および6の接続管455、458、461、462の上部からは、延長管464が突出しており、検査口および安全弁の役割を果たす。第2の接続管456の内部には、ガスの流量を変化させるガス流量調整板465が設けられる。ガス流量調整板465は、第2の接続管456の直径方向に延びる軸の回りに回転自在に設けられ、ガスの流路面積を調整することができる。
【0087】
内炉810から送られてきたガスは、第1の集合管451において冷却液454によって冷却され液化され、ここで液化されなかったガスは、第2および第3の集合管452、453において液化され、これらの集合管で液化されなかったガスは、ガスセパレータ463に送られる。
【0088】
第1の集合管451で発生した液体は、第2の接続管456、連結管457を介して、第3の接続管458に送られ、第3の接続管458に設けられた液体回収装置466に回収される。第2、第3の集合管452、453で発生した液体も同様に第5および第6の接続管461、462に設けられた液体回収装置466に回収される。なお、油気分離管451a、452aおよび大径管453は、一定の角度で傾斜しているので、分離管等で発生した液体は、液体回収装置466に効率よく送られる。
【0089】
図33に図32におけるB−B線における断面図を示す。図33に示すように第1の集合管451は、7つの油気分離管451aによって形成される。油気分離機450は、中心に1つの油気分離管451aが設けられ、その周りに取り囲むように6つの油気分離管451aが設けられる。隣接する油気分離管451a同士は、相互に離間しているおり、これにより、それぞれの油気分離管451aの外周は冷却液454に接している。したがって、それぞれの油気分離管451aは、効率よく冷却液454によって冷却される。なお、第2の集合管452も同様に隣接する油気分離管452a同士は、相互に離間している。
【0090】
なお、本実施形態で、第1の集合管451における油気分離管451aの数が第2の集合管452における数より多く、大径管453が単数であるのは、ガスの流路において下流ほどガスの流量が少なくなるからである。
【0091】
また、本実施形態の油気分離機450では、第1および第2の集合管451、452と大径管453が設けられているが、集合管の数は2に限定されず、目的に応じて変更することが可能である。ただし油気分離機の数は、ガスの流路において下流ほど少なくなる。
【0092】
なお、本実施形態において、第1の実施形態で使用した油気分離機30を使用することも可能である。また、同様に第1〜第5の実施形態においても本実施形態で使用した油気分離機450を使用することも可能である。
【0093】
以上のように本実施形態においては、内炉810を略水平方向に延びる軸Xを中心に回転させることにより、内炉810内の被処理材を攪拌させることができるので、効率よく被処理材に熱を与えることができ、また、被処理材が発するガスの内炉内での流通性を良くすることができるため、効率よく炭化処理を行うことが可能である。
【0094】
なお、本実施形態においては、外炉の一部(移動外炉821)が移動可能な構成を示したが、外炉は移動しない構成であってもよい。すなわち、外炉は、常に内炉810を内部に収容し燃焼室を形成している構成であってもよい。
【0095】
また、本実施形態においては、内炉810を、外周面に溝822を設け球状部材831を介して内炉台830に載置するが、内炉台830に球状部材831の代わりに回転可能なローラを設けて、溝822に嵌合させる構成にしても良い。また、内炉810の外周面に形成されて全周にわたって延びる突条を、内炉台830に設けた凹部に嵌合させて内炉を内炉台に回転可能に支持させる構成にしても良い。
【0096】
図34は第6の実施形態の攪拌羽840の変形例を示す。本変形例においては攪拌羽841の断面形状は略二等辺三角形である。その他の構成については、第5の実施形態と同様である。
【0097】
本発明の第7の実施形態を図35に示す。本発明の実施形態で第5の実施形態と相違する点は内炉860、861が並列し、移動外炉871は、内炉860に対して相対移動して、第1の内炉860から第2の内炉861に移動可能である点である。その他の構成は第5の実施形態と同様である。
【0098】
また、複数の内炉は、第1の実施形態と同様に内炉群を形成し、内炉群が1つの外炉の内部に収容する構成にしてもよく、またこの場合、内炉群が複数形成され、外炉が第1の内炉群から第2の内炉群に移動可能な構成にしてもよい。
【0099】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る炭化炉は、1機の炭化炉における処理量を増加させるとともに、効率よく加熱し、燃費を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭化炉の第1の実施形態の平面図を示す。
【図2】本発明の炭化炉の第1の実施形態の側面図を示す。
【図3】第1の実施形態の内炉群の横断面図を示す。
【図4】第1の実施形態において外炉が内炉群を収容した状態の横断面図を示す。
【図5】第1の実施形態において外炉が内炉群を収容した状態の縦断面図を示す。
【図6】カーボンキャリアの斜視図を示す。
【図7】油気分離機の断面図を示す。
【図8】縦型液化装置の模式図を示す。
【図9】波型液化装置の模式図を示す。
【図10】脱臭装置の断面図を示す。
【図11】燃焼装置の断面図を示す。
【図12】炭化炉の動作のフローチャートを示す。
【図13】内炉蓋の変形例の側面図を示す。
【図14】受熱装置を備えた内炉の模式図を示す。
【図15】受熱装置の変形例を備えた内炉の模式図を示す。
【図16】カーボンキャリアの変形例の断面図を示す。
【図17】第2の実施形態の炭化炉の断面図を示す。
【図18】第2の実施形態の内炉群の斜視図を示す。
【図19】第2の実施形態の炭化炉の変形例の断面図を示す。
【図20】第3の実施形態の炭化炉の平面図を示す。
【図21】第3の実施形態の炭化炉の側面図を示す。
【図22】第4の実施形態の炭化炉の側面図を示す。
【図23】第4の実施形態の炭化炉の断面図を示す。
【図24】第5の実施形態の炭化炉の側面図を示す。
【図25】第5の実施形態の炭化炉の平面図を示す。
【図26】第6の実施形態の炭化炉の平面図を示す。
【図27】移動外炉が内炉を内部に収容したときの炭化炉の側面図を示す。
【図28】第6の実施形態の内炉台の平面図を示す。
【図29】図27におけるA−A断面図を示す。
【図30】第6の実施形態の内炉の断面図を示す。
【図31】第6の実施形態のコンベアの側面図を示す。
【図32】第6の実施形態の油気分離機の側面図を示す。
【図33】図32におけるB−B線の断面図を示す。
【図34】第6の実施形態の変形例の内炉の断面図を示す。
【図35】第7の実施形態の炭化炉の平面図を示す。
【符号の説明】
10、10’、80、180、210、260、260’、600、810 内炉
11、211、261、601、901 内炉群
12、82、272 内炉蓋
14、830 内炉台
20、220、270、821、920 移動外炉
610 外炉
26、265、826 外炉蓋
30、450 油気分離機
60 燃焼装置
70、620、890 燃焼室
90、190 カーボンキャリア
430、430’ 受熱装置
Claims (34)
- 開閉可能である内炉蓋が設けられた乾留炉である複数の内炉を有する内炉群と、
少なくともいずれか1面が開口され、前記内炉群に対し相対移動して、前記開口された面より前記内炉群を内部に収容することにより前記内炉の外表面との間に燃焼室を形成する移動外炉とを備えることを特徴とする炭化炉。 - 前記内炉が水平方向に細長い形状を有し、前記内炉の一端が閉塞され、前記内炉の他端に前記内炉蓋が設けられることを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
- 前記移動外炉の一端が閉塞され、前記移動外炉の他端が開口端であることを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
- 複数の前記内炉群が並列し、前記移動外炉が第1の前記内炉群から第2の前記内炉群へ移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
- 前記内炉蓋が前記内炉とは分離可能であることを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
- 前記内炉に搬入される被処理材が移動可能なキャリアに載せて搬入されることを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
- 複数の前記キャリアが上下に設けられることを特徴とする請求項6に記載の炭化炉。
- 前記移動外炉が上下方向または水平方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
- 前記内炉の外表面に受熱装置を設けることを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
- 前記内炉群が固定台に設けられ、前記固定台が上下方向もしくは水平方向に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
- 前記内炉から排出されたガスの一部を前記内炉内に循環させることを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
- 前記内炉から排出されるガスを燃焼させる第1の燃焼室と、この第1の燃焼室で燃焼されたガスを加熱された木炭で再燃焼させる第2の燃焼室と、前記木炭の熱で加熱されるレンガ層とを有する燃焼装置を備え、前記第1または第2の燃焼室で燃焼されたガスを前記加熱されたレンガ層で再燃焼させることを特徴とする請求項1に記載の炭化炉。
- 開閉可能である内炉蓋が設けられた乾留炉である複数の内炉を有する内炉群と、
前記内炉蓋に対応する端部面に設けられた開閉可能な第1の扉と、前記端部面以外の面に設けられた少なくとも1つの開閉可能な第2の扉とを有し、前記内炉群全体を内部に収容し前記内炉の外表面との間に燃焼室を形成する外炉とを備えることを特徴とする炭化炉。 - 略水平方向に延びる軸を中心に回転させることができ、少なくともいずれか一部が開閉可能である乾留炉である内炉と、
前記内炉を内部に収容して前記内炉の外表面との間に燃焼室を形成する外炉とを備えることを特徴とする炭化炉。 - 前記外炉は、前記内炉の一端を前記外炉の外部に配置させ、前記一端に前記内炉を回転させるための駆動装置を備えることを特徴とする請求項14に記載の炭化炉。
- 前記内炉は、前記外炉に挿通して配置させられることにより、前記外炉の一部に回転可能に支持されていることを特徴とする請求項15に記載の炭化炉。
- 前記内炉の内部には略水平方向に延びる攪拌羽が設けられることを特徴とする請求項14に記載の炭化炉。
- 前記内炉を支持する内炉台に複数の窪みが設けられ、前記窪みに回転可能に嵌合される球状部材が設けられ、前記内炉は前記球状部材を介して前記内炉台に支持されていることを特徴とする請求項14に記載の炭化炉。
- 前記内炉の外周面の全周にわたって延びる溝が設けられ、前記内炉は、前記球状部材の一部を前記溝に嵌合させながら回転することを特徴とする請求項18に記載の炭化炉。
- 前記内炉の外周面の全周にわたって延びる案内部が設けられ、前記案内部に前記溝が設けられることを特徴とする請求項19に記載の炭化炉。
- 前記内炉は水平方向に細長い形状を有することを特徴とする請求項14に記載の炭化炉。
- 前記外炉は、前記内炉に対して相対移動して、前記内炉を収容することを特徴とする請求項14に記載の炭化炉。
- 複数の前記内炉が並列して設けられ、前記外炉が第1の前記内炉から第2の前記内炉へ移動可能であることを特徴とする請求項22に記載の炭化炉。
- 前記外炉は、少なくともいずれか1面が開口され、前記内炉に対し相対移動して、前記開口された面より前記内炉を内部に収容する移動外炉と、前記内炉を支持する内炉台に設けられた外炉蓋とを有し、
前記開口された面より前記内炉を前記外炉内に収容し、前記開口された面を前記外炉蓋で覆うことにより前記燃焼室を形成することを特徴とする請求項22に記載の炭化炉。 - 前記内炉は、前記外炉蓋を挿通して配置させられることにより、前記外炉蓋に回転可能に支持されることを特徴とする請求項24に記載の炭化炉。
- 前記内炉が複数設けられ内炉群を形成し、前記内炉群が1つの前記外炉の内部に収容されることを特徴とする請求項14に記載の炭化炉。
- 前記外炉は、前記内炉群に対して相対移動して、前記内炉を内部に収容させることを特徴とする請求項26に記載の炭化炉。
- 複数の前記内炉群が並列して設けられ、前記外炉が第1の前記内炉群から第2の前記内炉群へ移動可能であることを特徴とする請求項27に記載の炭化炉。
- 径が大きい順に連結管を介して接続され、冷却装置内に設けられるガスを液化するための複数の油気分離管を備え、前記複数の油気分離管のうち最も径が大きい油気分離管が前記内炉に接続されることを特徴とする請求項1ないし28のいずれかに記載の炭化炉。
- それぞれが前記内炉に接続され冷却装置内に設けられるガスを液化するための複数の第1の油気分離管によって、形成される第1の集合管を備える請求項1ないし28のいずれかに記載の炭化炉。
- 複数の前記油気分離管は、1つの配管を介して前記内炉に接続されることを特徴とする請求項30に記載の炭化炉。
- 複数の前記油気分離管は、略同一の長さを有しており、略同一の方向に延び、それぞれの一方の端部が前記配管に接続され、それぞれの他方の端部が前記配管とは異なる1つの接続管に接続されることを特徴とする請求項31に記載の炭化炉。
- 前記第1の集合管において隣接する2つの油気分離管は相互に離間していることを特徴とする請求項30に記載の炭化炉。
- 前記第1の集合管に連結管を介して接続され、前記第1の集合管よりも少ない前記冷却装置内に設けられるガスを液化するための第2の油気分離管によって、形成される第2の集合管を有する請求項30に記載の炭化炉。
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