JP2004233710A - 光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】入力光を回折した出力光を出力する光モジュールにおいて、入力光の波長が変化した場合における出力光の損失の変化を低減する。
【解決手段】外部から入力される入力光を回折した出力光を出力する光モジュールは、前記入力光を回折した回折光を、前記入力光の波長に応じて異なる出射角度で出射する音響光学素子と、前記回折光における前記波長に応じた出射角度の差を低減させた第1出力光を出射する第1補正プリズムとを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光モジュールに関する。特に本発明は、外部から入力される入力光を、音響光学素子により回折した出力光を出力する光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光偏向器、光変調器、光周波数シフタ、又は光スイッチ等の光モジュールを、音響光学素子を用いて実現する方法が提案されている(非特許文献1参照。)。光ファイバを介した入出力を行う場合、従来の音響光学素子を用いた光モジュールにおいては、入力側の光ファイバから入力される入力光を、コリメートレンズを介して音響光学素子に入射させ、音響光学素子から出射された回折光を、コリメートレンズを介して出力側の光ファイバに出力させる構成を採るのが一般的であった。
【0003】
【非特許文献1】
小沼稔・吉田信也・柴田光義著、「オプトエレクトロニクスとその材料」、初版、工学図書株式会社、平成7年7月15日、p.219−223
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
音響光学素子は、当該音響光学素子に入射される入射光の波長に応じて、回折光を出射する出射角度が異なる。このため、上記の構成においては、音響光学素子に対して、ある波長の入力光について最適な相対位置及び相対角でコリメートレンズを配置した場合、異なる波長の入力光が入力された際の出力光の損失が大きくなるという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる光モジュールを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明の第1の形態によると、外部から入力される入力光を回折した出力光を出力する光モジュールであって、前記入力光を回折した回折光を、前記入力光の波長に応じて異なる出射角度で出射する音響光学素子と、前記回折光における前記波長に応じた出射角度の差を低減させた第1出力光を出射する第1補正プリズムとを備えることを特徴とする光モジュールを提供する。
【0007】
前記第1補正プリズムは、前記回折光を、前記音響光学素子に入射された前記入力光のうち回折されずに出射される非回折光の光路からより離れる方向に偏向した前記第1出力光を出射してもよい。
【0008】
また、前記光モジュールに接続された光ファイバに対して前記第1出力光を出力する第1レンズを更に備えてもよい。
【0009】
また、前記入力光を入射し、前記入力光の波長に応じて異なる角度で出射することにより、前記入力光を、前記音響光学素子による回折効率がより高くなる角度で前記音響光学素子に入射させる入射プリズムを更に備えてもよい。
【0010】
また、前記入射プリズムは、前記入力光の波長に対応して定められる、前記音響光学素子に対するブラッグ回折角と略同一の入射角度に前記入力光を偏向し、前記音響光学素子に入射させてもよい。
【0011】
また、前記入射プリズムにより前記音響光学素子に入射された前記入力光が、回折されずに前記音響光学素子から出射される非回折光における、前記入射プリズムが入力光の波長に応じて変化させた角度の差を、前記非回折光と比較し低減させた第2出力光を出射する第2補正プリズムを更に備えてもよい。
【0012】
また、前記第1補正プリズムは、前記回折光における前記波長に応じた出射角度の差を、略0に補正した前記第1出力光を出射してもよい。
【0013】
本発明の第2の形態によると、外部から入力される入力光を回折した出力光を出力する光モジュールであって、前記入力光を回折した回折光を、前記入力光の波長に応じて異なる出射角度で出射する音響光学素子と、前記入力光を入射し、前記入力光の波長に応じて異なる角度で出射することにより、前記入力光を、前記音響光学素子による回折効率がより高くなる角度で前記音響光学素子に入射させる入射プリズムとを備えることを特徴とする光モジュールを提供する。
【0014】
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0016】
図1は、本実施形態に係る光モジュール100の構成を示す。光モジュール100は、外部から入力光ファイバ105を介して入力される入力光を音響光学素子120により回折した第1出力光を、第1出力光ファイバ110へ出力すると共に、入力光のうち音響光学素子120により回折されない第2出力光を、第2出力光ファイバ115へ出力する。本実施形態に係る光モジュール100は、入力光が音響光学素子120に対して入射される入射角度を入力光の波長に応じて調整すると共に、入力光の波長に応じて異なる角度で音響光学素子120から出射される回折光の出射角度を調整し、入力光の波長が異なる場合における出力光の損失の変化を低減することを目的とする。
【0017】
光モジュール100は、入力レンズ130と、入射プリズム135と、音響光学素子120と、第1補正プリズム140と、第1出力レンズ145と、第2補正プリズム150と、第2出力レンズ155とを備える。入力レンズ130は、入力光ファイバ105を介して入力される入力光を、略平行な入力光に補正する。
入射プリズム135は、入力レンズ130により補正された入力光が入射され、入力光の波長に応じて異なる角度で出射する。入射プリズム135は、入力レンズ130により補正された入力光を、音響光学素子120の方向により近づく方向へ偏角θ偏向させ、入力光が音響光学素子120に入射される入射角度θをより0に近づける構成をとってよい。この場合、偏角θは、入力光の波長が長い場合、入力光の波長がより短い場合と比較し小さくなる。これにより、入射プリズム135は、入力レンズ130により補正された入力光を、音響光学素子120による回折効率がより高くなる角度で音響光学素子120へ入射させる。
【0018】
音響光学素子120は、入力光を回折した回折光を、入力光の波長に応じて異なる出射角度θで第1補正プリズム140に対して出射する。より具体的には、音響光学素子120は、発振器125により印加された超音波によって生じる歪の周期的な疎密により入射プリズム135から入射された入力光を回折する、例えばTeO、LiNbO、又はPbMoO等の素子である。ここで、出射角度θは、入力光の波長が長い場合に、入力光の波長がより短い場合と比較し大きくなる。また、音響光学素子120は、入射プリズム135により入射された入力光のうち音響光学素子120により回折されない非回折光を第2補正プリズム150に対して出射する。
【0019】
第1補正プリズム140は、音響光学素子120から出射される回折光を入射し、回折光における波長に応じた出射角度θの差を低減させた第1出力光を出射する。より具体的には、第1補正プリズム140は、音響光学素子120により出射された回折光を、回折光が生じた超音波波面160からより遠ざかる方向へ偏角θ偏向させた第1出力光を出射する。これにより、第1補正プリズム140は、回折光を、音響光学素子120に入射された入力光のうち回折されずに出射される非回折光の光路からより離れる方向に偏向した第1出力光を出射する。
【0020】
ここで、音響光学素子120に関連して説明したように、入力光の波長が長い場合、入力光の波長がより短い場合と比較して回折光の出射角度θはより大きくなる。一方、偏角θは、回折光の波長が長い場合、回折光の波長がより短い場合と比較し小さくなる。従って、第1補正プリズム140は、入力光の波長が長い場合により大きな出射角度θで出射される回折光をより小さな偏角θだけ出射角度θと同じ方向へ偏向する。一方、入力光の波長が短い場合により小さな出射角度θで出射される回折光をより大きな偏角θだけ出射角度θと同じ方向へ偏向する。これにより、第1補正プリズム140は、音響光学素子120から出射される回折光における、波長に応じた出射角度の差を低減させることができる。また、第1補正プリズム140は、光モジュール100が使用される入力光の波長域において、出射角度θと偏角θの和が略0となるような頂角を有してよい。この場合、第1補正プリズム140は、音響光学素子120から出射される回折光における波長に応じた出射角度の差を、略0に補正した第1出力光を出射することができる。
【0021】
また、第1補正プリズム140は、回折光を、非回折光の光路からより離れる方向に偏向することにより、第1出力レンズ145と第2出力レンズ155の間の距離をより大きくさせることができる。
【0022】
第1出力レンズ145は、光モジュール100に接続された第1出力光ファイバ110に対して、第1補正プリズム140により偏向された第1出力光を出力する。
【0023】
第2補正プリズム150は、音響光学素子120から出射される非回折光における、入射プリズムが入力光の波長に応じて変化させた角度の差を、非回折光と比較し低減させた第2出力光を出射する。より具体的には、第2補正プリズム150は、音響光学素子120から出射される非回折光を、当該入射光の回折光が生じた超音波波面160からより遠ざかる方向へ偏角θ偏向させた第2出射光を出射する。これにより、第2補正プリズム150は、非回折光を、音響光学素子120に入射された入力光のうち回折されて出射される回折光の光路からより離れる方向に偏向した第2出力光を出射する。
【0024】
ここで、入射プリズム135に関連して説明したように、入力光の波長が長い場合、入力光の波長がより短い場合と比較して偏角θはより小さくなる。一方、偏角θは、変更された入力光のうち回折されずに音響光学素子120を通過した非回折光の波長が長い場合、非回折光の波長が短い場合と比較し小さくなる。従って、第2補正プリズム150は、入力光の波長が長い場合により大きな小さな偏角θで出射される回折光をより小さな偏角θだけ偏角θと反対方向へ偏向する。一方、入力光の波長が短い場合により小さな出射角度θで出射される回折光をより大きな偏角θだけ偏角θと反対方向へ偏向する。これにより、第2補正プリズム150は、音響光学素子120から出射される非回折光における、入射プリズム135が入力光の波長に応じて変化させた出射角度の差を低減させることができる。また、第2補正プリズム150は、光モジュール100が使用される入力光の波長域において、偏角θと偏角θが略同一となるような頂角を有してよい。この場合、第2補正プリズム150は、音響光学素子120から出射される非回折光における、入射プリズム135が入力光の波長に応じて変化させた出射角度の差を略0に補正することができる。
【0025】
また、第2補正プリズム150は、回折光を、回折光の光路からより離れる方向に偏向することにより、第2出力レンズ155と第1出力レンズ145の間の距離をより大きくさせることができる。
【0026】
第2出力レンズ155は、光モジュール100に接続された第2出力光ファイバ115に対して、第2補正プリズム150により偏向された第2出力光を出力する。
【0027】
図2は、本実施形態に係る音響光学素子120における回折効率の一例を示すグラフである。より具体的には、PbMoOによる音響光学素子120に150MHzの超音波を印加した場合において、入力光の波長が1570nmのときに回折効率が最大となる入射角度により入力光を音響光学素子120に入射させた場合における、回折効率の波長依存性を示す。
【0028】
本実施形態に係る光モジュール100は、回折効率の波長依存性を低減するために、入力光が音響光学素子120に入射される入射角度を補正する入射プリズム135を備える。ここで、入力光の波長をλ、音響光学素子120中における超音波の波長をΛとすると、回折効率が最大となる入射角度であるブラック回折角θは、以下の式(1)により近似される。
【0029】
【数1】
Figure 2004233710
【0030】
ここで、光モジュール100に対する入力光の波長域の中心をセンター波長λとすると、入射プリズム135は、センター波長λの入力光を、センター波長λに対応して式(1)により定まるブラック回折角と略同一の角度で音響光学素子120に入射させる様に、入射プリズム135に対する入力光の入射角度及び入射プリズム135の頂角が調整される。また、センター波長と異なる波長λの入力光が入力された場合における入射プリズム135による偏角の変化量Δθ=θ(λ)−θ(λ)と、音響光学素子120のブラック回折角の変化量Δθ=θ(λ)−θ(λ)について、例えば光モジュール100に対する入力光の波長域においてΔθと―Δθとが略同一となる様に、入射プリズム135の材質又は入射プリズム135の頂角が調整される。これにより、入射プリズム135は、入力光の波長に対応して定められる、音響光学素子120に対するブラック回折角と略同一の入射角度に入力光を偏向し、音響光学素子120に入射させることができる。
【0031】
図3は、本実施形態に係る第1出力レンズ145及び第2出力レンズ155における結合損失の一例を示すグラフである。より具体的には、図3は、あるコリメートレンズに対して異なる入射角度で光を入射させた場合における、光結合損失を実験により求めた結果を、入射角度0度で光を入射させた場合における光結合損失に対する相対値により示したものである。
【0032】
ここで、音響光学素子120の結晶中における光の入射角度をα、音響光学素子120の結晶中においてブラック回折により回折する角度をβ、音響光学素子120の屈折率をnとすると、βは以下の式(2)で表せる。
【0033】
【数2】
Figure 2004233710
【0034】
ここで、音速をv、発振器125の発振周波数をfsとすると、音響光学素子120中における超音波の波長はv/fsとなることから、式(2)は式(3)に変形できる。
【0035】
【数3】
Figure 2004233710
【0036】
従って、音響光学素子120への入射角度θと音響光学素子120からの出射角度θとの関係は、スネルの法則により、以下の式(4)となる。
【0037】
【数4】
Figure 2004233710
【0038】
以上の式(4)によれば、PbMoOによる音響光学素子120に150MHzの超音波を印加した場合において、入力光の波長域を1520〜1620nmとすると、約0.13度の角度変化が生じることが算出できる。第1補正プリズム140を設けない場合、図3によれば、波長域1520〜1620nmの範囲において結合損失の波長依存は約1dB以上に達することがわかる。
【0039】
一方、第1補正プリズム140は、センター波長λと異なる波長λの入力光が入力された場合における音響光学素子120の出射角度の変化量Δθ=θ(λ)−θ(λ)と、第1補正プリズム140における偏角の変化量Δθ=θ(λ)−θ(λ)について、例えば光モジュール100に対する入力光の波長域においてΔθと―Δθとが略同一となる様に、第1補正プリズム140の材質又は第1補正プリズム140の頂角が調整される。これにより、第1補正プリズム140は、音響光学素子120が出射する回折光の波長に応じた出射角度の差を、略0に補正することができる。なお、上記式(3)のα及び式(4)のθは、入射プリズム135を設けない場合、入力光ファイバ105から光モジュール100に対して入力光を入射する角度に基づく固定値となる。一方、入射プリズム135を設けた場合、これらの値は、αの値が入力光の波長に応じて定まるブラック回折角となる様に変化する。この場合、第1補正プリズム140は、入射プリズム135及び音響光学素子120により生じた回折光における波長に応じた出射角度の差を、回折光と比較し低減し又は略0とする様に材質又は頂角が調節されてよい。
【0040】
例えば、TeOによる音響光学素子120に150MHzの超音波を印加した場合において、入力光の波長が1520〜1620nmまでを補正する場合、第1補正プリズム140として、フリントガラス(F2)で頂角が60度〜70度、より望ましくは略64度のプリズムを用いることができる。ここで、第1補正プリズム140から第1出力レンズ145へ出力される第1出力光は、波長が変化した場合においても光線の角度は変化せず、微小量平行移動する。ここで、コリメートレンズは、入力される光線の平行移動に対する結合損失の変化は小さく、例えば100μm程度の平行移動によっては結合損失はほとんど変動しない。したがって、第1補正プリズム140は、音響光学素子120により回折された回折光を、波長に依存しない一定の結合損失で第1出力光ファイバ110に対して出力することができる。
【0041】
以上と同様に、第2補正プリズム150は、センター波長λと異なる波長λの入力光が入力された場合における入射プリズム135の偏角の変化量Δθ=θ(λ)−θ(λ)と、第2補正プリズム150における偏角の変化量Δθ=θ(λ)−θ(λ)について、例えば光モジュール100に対する入力光の波長域においてΔθとΔθとが略同一となる様に、第2補正プリズム150の材質又は第2補正プリズム150の頂角が調整される。これにより、第2補正プリズム150は、音響光学素子120から出射される非回折光における、入射プリズム135が入力光の波長に応じて変化させた出射角度の差を略0に補正することができる。
【0042】
図4は、本実施形態に係る光モジュール100による第1出力光の挿入損失の一例を示すグラフである。ここで、図4は、入射プリズム135を備えない場合において、第1補正プリズム140を備える場合及び備えない場合における第1出力光ファイバ110の結合損失、すなわち第1出力光ファイバ110に第1出力光を挿入する挿入損失を実験により測定した結果を示す。図4に示す様に、第1補正プリズム140を備えることにより、波長域1520〜1620nmにおいて挿入損失の波長依存性が約2dB程度から0.6dB程度に低減することがわかる。図4に示した挿入損失は、入射プリズム135を備えることにより、更に低減される。
【0043】
図5は、本実施形態に係る光モジュール100による第1出力光の挿入損失と、他の方法による挿入損失との比較結果を示すグラフである。挿入損失A500は、本実施形態に係る光モジュール100において、入射プリズム135を備えない場合における第1出力光の挿入損失を実験により測定した結果を示す。挿入損失B510は、入射プリズム135及び第1補正プリズム140を備えない場合において、超音波の伝播速度が速いTeO等の音響光学素子を用いることにより、式(1)におけるブラック回折角の波長依存性を低減した形態における挿入損失を実験により測定した結果を示す。挿入損失C520は、入射プリズム135及び第1補正プリズム140を備えない場合において、発振器125が発生する超音波の周波数fsを入力光の波長に応じて変化させた形態における挿入損失を実験により測定した結果を示す。
【0044】
挿入損失A500は、挿入損失B510及び挿入損失C520と比較し、挿入損失の波長依存性が小さく、光モジュール100に入射プリズム135を更に備えることにより更に低減することができる。また、挿入損失C520の形態においては、入力波の波長に応じた音響光学素子120からの出射角度が、超音波の周波数の変化に応じて変化してしまうため、波長分散測定等の高い波長精度が必要となる測定には用いることが困難となる。また、超音波の周波数をVCO等により生成した場合、十分な精度が得られない可能性がある。
これに対し、光モジュール100においては、超音波の周波数を一定とした場合においても、挿入損失A500の波長依存性を小さく抑えることができ、挿入損失の波長依存性の低減と、高い波長精度の維持を両立することができる。
【0045】
図6は、本実施形態に係る光モジュール100による第1出力光及び第2出力光の挿入損失の差を示すグラフである。ここで、図6は、入射プリズム135を備えない場合において、第1出力光ファイバ110に出力される第1出力光及び第2出力光ファイバ115に出力される第2出力光の挿入損失を実験により測定した結果を示す。平均挿入損失620は、第1出力光及び第2出力光の平均の挿入損失を示す。
本実施形態に係る光モジュール100によれば、図6に示す様に、入力光の波長域1520〜1620nmにおいて、第1出力光及び第2出力光の挿入損失の差を小さく抑えることができる。
【0046】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0047】
例えば、光モジュール100は、入射プリズム135及び第2補正プリズム150を備えない構成を採ってもよく、第1補正プリズム140及び第2補正プリズム150を備えない構成を採ってもよく、第1補正プリズム140又は第2補正プリズム150の一方を備えない構成を採ってもよい。また、入射プリズム135、第1補正プリズム140、及び第2補正プリズム150は、入射光を波長に応じて異なる角度で出射させる光学系により実現されてもよい。
【0048】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、本発明によれば、入力光を回折した出力光を出力する光モジュールにおいて、入力光の波長が変化した場合における出力光の損失の変化を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光モジュール100の構成を示す。
【図2】本発明の実施形態に係る音響光学素子120における回折効率の一例を示すグラフである。
【図3】本発明の実施形態に係る第1出力レンズ145及び第2出力レンズ155における結合損失の一例を示すグラフである。
【図4】本発明の実施形態に係る光モジュール100による第1出力光の挿入損失の一例を示すグラフである。
【図5】本発明の実施形態に係る光モジュール100による第1出力光の挿入損失と、他の方法による挿入損失との比較結果を示すグラフである。
【図6】本発明の実施形態に係る光モジュール100による第1出力光及び第2出力光の挿入損失の差を示すグラフである。
【符号の説明】
100 光モジュール
105 入力光ファイバ
110 第1出力光ファイバ
115 第2出力光ファイバ
120 音響光学素子
125 発振器
130 入力レンズ
135 入射プリズム
140 第1補正プリズム
145 第1出力レンズ
150 第2補正プリズム
155 第2出力レンズ
160 超音波波面
500 挿入損失A
510 挿入損失B
520 挿入損失C
620 平均挿入損失

Claims (8)

  1. 外部から入力される入力光を回折した出力光を出力する光モジュールであって、
    前記入力光を回折した回折光を、前記入力光の波長に応じて異なる出射角度で出射する音響光学素子と、
    前記回折光における前記波長に応じた出射角度の差を低減させた第1出力光を出射する第1補正プリズムと
    を備えることを特徴とする光モジュール。
  2. 前記第1補正プリズムは、前記回折光を、前記音響光学素子に入射された前記入力光のうち回折されずに出射される非回折光の光路からより離れる方向に偏向した前記第1出力光を出射することを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
  3. 前記光モジュールに接続された光ファイバに対して前記第1出力光を出力する第1レンズを更に備えることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
  4. 前記入力光を入射し、前記入力光の波長に応じて異なる角度で出射することにより、前記入力光を、前記音響光学素子による回折効率がより高くなる角度で前記音響光学素子に入射させる入射プリズムを更に備えることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
  5. 前記入射プリズムは、前記入力光の波長に対応して定められる、前記音響光学素子に対するブラッグ回折角と略同一の入射角度に前記入力光を偏向し、前記音響光学素子に入射させることを特徴とする請求項4記載の光モジュール。
  6. 前記入射プリズムにより前記音響光学素子に入射された前記入力光が、回折されずに前記音響光学素子から出射される非回折光における、前記入射プリズムが入力光の波長に応じて変化させた角度の差を、前記非回折光と比較し低減させた第2出力光を出射する第2補正プリズムを更に備えることを特徴とする請求項4記載の光モジュール。
  7. 前記第1補正プリズムは、前記回折光における前記波長に応じた出射角度の差を、略0に補正した前記第1出力光を出射することを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
  8. 外部から入力される入力光を回折した出力光を出力する光モジュールであって、
    前記入力光を回折した回折光を、前記入力光の波長に応じて異なる出射角度で出射する音響光学素子と、
    前記入力光を入射し、前記入力光の波長に応じて異なる角度で出射することにより、前記入力光を、前記音響光学素子による回折効率がより高くなる角度で前記音響光学素子に入射させる入射プリズムと
    を備えることを特徴とする光モジュール。
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