JPH0273333A - 光偏向装置 - Google Patents

光偏向装置

Info

Publication number
JPH0273333A
JPH0273333A JP22574888A JP22574888A JPH0273333A JP H0273333 A JPH0273333 A JP H0273333A JP 22574888 A JP22574888 A JP 22574888A JP 22574888 A JP22574888 A JP 22574888A JP H0273333 A JPH0273333 A JP H0273333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
surface acoustic
optical path
acoustic wave
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22574888A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0786625B2 (ja
Inventor
Nobuharu Nozaki
野崎 信春
Masami Hatori
正美 羽鳥
Hiroshi Sunakawa
寛 砂川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP22574888A priority Critical patent/JPH0786625B2/ja
Publication of JPH0273333A publication Critical patent/JPH0273333A/ja
Publication of JPH0786625B2 publication Critical patent/JPH0786625B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は光偏向装置、特に詳細には光ビームを光導波路
内に導波させ、この光ビームを、光導波路において伝播
させた表面弾性波によって偏向させて光導波路から取り
出すようにした光偏向装置に関するものである。
(従来の技術) 光走査記録装置や光走査読取装置において光ビームを偏
向させる光偏向装置として、従来より、ガルバノメータ
ミラーやポリゴンミラー等の機械式光偏向器や、EOD
 (電気光学光偏向器)、AOD(音響光学光偏向器)
が多く用いられている。
しかし機械式光偏向器においては、耐久性に難がある、
大型化しやすいといった問題があり、一方EODやAO
Dにおいては、光偏向角が大きく取れないのでビーム光
路が長くなり、光走査記録装置等の大型化を招くといっ
た問題がある。
上述のような問題を解消しうる光偏向装置として近時、
光導波路を用いる光偏向装置が注目されている。この光
偏向装置は、表面弾性波が伝播可能な材料から形成され
た薄膜光導波路と、この光導波路内を導波する光ビーム
と交わる方向に進行して周波数が連続的に変化する表面
弾性波を該光導波路において発生させる手段(例えば交
叉くし形電極対と、この電極対に周波数が連続的に変化
する交番電圧を印加するドライバーとがら構成される)
とを有するものである。この光偏向装置においては、光
導波路内を導波する光ビームが表面弾性波との音響光学
相互作用によりブラッグ回折し、そしてこの回折角は表
面弾性波周波数に応じて変化するので、表面弾性波周波
数を上述のように変えることにより、光ビームを光導波
路内において連続的に偏向させることができる。こうし
て偏向させた光°ビームは、例えば光導波路の表面に形
成した回折格子(グレーティングカブラ)やプリズムカ
ブラ等によって光導波路外に出射させることができる。
なお上記のような光偏向装置については、例えば特開昭
62−77761号公報に詳しい記載がなされている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述の光偏向装置を構成する薄膜光導波路は
、一般にLiNbO3やLiTaO3等の一軸異方性結
晶基板から形成され、偏向される光ビームは該光導波路
内を7M導波モード、TE導波モードあるいはそれらが
互いに変換するモードで進行するが、その際導波光が基
板側に放射して損失しやすい、という問題が従来より認
められていた。以下、この導波光の放射損失が生じやす
い理由について説明する。
上述の一軸異方性薄膜光導波路は、光学軸が導波路面内
に含まれるように(いわゆるX−cutやY−cut)
形成される。その場合、導波光の放射損失係数αは、上
記光学軸に対して導波光伝播方向がなす角度θに応じて
変化し、その特性は一般に第4図に示すようなものとな
っているから、上記放射損失を最も低くするためには、
導波光を光学軸に対して90”あるいは0°に近い角度
で伝播させればよいことになる。しかし上記の光偏向装
置において、導波光は途中で表面弾性波によって回折、
偏向されるから、当然この回折の前後で伝播方向が変わ
り、したがって回折前後の導波光をともに上述のような
角度で伝播させることは不可能となる。こうして回折前
あるいは回折後の導波光の進行方向が90°あるいは0
°に近い値から外れると、導波光が大きく放射損失する
ことになる。以下、この放射損失を具体的に説明する。
例えばX−cutのLiNbO3基板からなる光導波路
において、波長λ−633nmの光ビームを導波させ、
周波数f=IGHz、伝播速度v −3500m / 
sの表面弾性波によってこの光ビームを回折させて、回
折後y軸方向に(光学軸に対して90°の方向に)進行
させる場合、ブラッグ角をθBとすると、光導波路の実
効屈折率Nef’f’−2,2のとき、となる。表面弾
性波に入射する前の光ビームが光学軸となす角度θは、 θ率90−2θB=85゜ となり、この角度θのとき放射損失係数α−1,5d 
B / c mとなる。光ビームが光導波路内に入射し
てから表面弾性波に到達するまでの導波距離L−5mm
であるとすれば、導波光伝搬効率ηは、η−1−°”5 −10−ao?! −0,84 となる。つまり放射損失は、光ビームが光導波路内に入
射してから表面弾性波に到達するまでの間だけで、理論
上約16%にも達する。
以上述べたように導波光の放射損失が大きければ、当然
光利用効率が低下し、半導体レーザ等の光源として高出
力で高価なものが必要となり、またこの光導波路型光偏
向装置を利用する光走査記録装置等の消費電力も大きく
なってしまう。
そこで本発明は、導波光の放射損失を低く抑えることが
できる光導波路型光偏向装置を提供することを目的とす
るものである。
(課題を解決するための手段) 本発明の光偏向装置は、先に述べたように、光学軸が導
波路面内に含まれるように形成された、表面弾性波が伝
播可能な一軸異方性薄膜光導波路と、 この光導波路内に入射されて該光導波路内を導波する光
ビームと交わる方向に進行して、周波数が連続的に変化
する表面弾性波を該光導波路(こおいて発生させる手段
とを備えた光導波路型の光偏向装置において、 上記表面弾性波に入射する前の光ビームの光路を変換す
る光路変換素子を設け、 上記光路変換前の光ビームの光路、および表面弾性波に
よって回折、偏向した後の光ビームの光路と前記光学軸
とがなすそれぞれの角度か、光路変換後表面弾性波に入
射するまでの光ビームの光路と上記光学軸とがなす角度
と比べて、導波光の放射損失がより少ない角度となるよ
うに表面弾性波発生手段の表面弾性波発生部と光路変換
素子とを配し、 また上述の光路変換素子を、表面弾性波に近接配置した
ことを特徴とするものである。
(作  用) 上述のような光路変換素子を設ければ、光導波路内に入
射してから該素子に入射するまでの光ビームの光路と、
表面弾性波によって回折した後光導波路内を導波する光
ビームの光路の双方を、光学軸に対して90°あるいは
0°に近い角度に設定可能となる。これら2つの光路は
、例えば光導波路表面に形成した回折格子(グレーティ
ングカプラ)やプリズムカブラによって外部光を光導波
路内に入射させるため、あるいは導波光を光導波路外に
出射させるためにどうしても長くなりがちであるが、こ
れらの光路の角度が上述のようになっていれば、そこに
おける導波光の放射損失を極めて低く抑えることが可能
となる。
また、上記光路変換素子において光路変換されてから表
面弾性波に入射するまで光導波路内を導波する光ビーム
の光路は、放射損失が大きくなりがちな角度となるが、
該光路変換素子が表面弾性波に近接して配置されていれ
ば、この光路が短くなり、そこにおける導波光の放射損
失を低く抑えることができる。
(実 施 例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。
第1.2図および3図は、本発明の一実施例による光偏
向装置を示すものである。この光偏向装置IOは、−例
として光走査記録装置を構成するものであり、透明な基
板1G上に形成された薄膜光導波路11と、この光導波
路11の側端部に設けられた傾斜指チャーブ交叉くし形
電極対(Tilted−F inger Chirpe
d  Inter  Digltal  Transd
ucer。
以下IDTと称する)15と、光変調器を兼ねた光路変
換素子としての電気光学グレーティング(Eleetr
ooptic a rattng、以下EOGと称する
> 14と、この光導波路11の表面において互いに離
して設けられた光入射用線状回折格子(Linear 
Grating  c oupler :以下LGCと
称する)20および光出射用LGC21とを有している
。また基板16の光導波路11と反対側の表面lea上
には、光人射用プリズム30と、光出射用プリズム31
が取り付けられている。光入射用プリズム30は断面三
角形状のもので、第1の光通過面30aと第2の光通過
面30bを有し、上記第1の光通過面30aが基板表面
16aに強く押圧されることにより、あるいは高屈折率
の接若剤を用いる等により、該表面1[iaに密着固定
されている。光出射用プリズム31も上記光入射用プリ
ズム30と同様の形状とされ、第1の光通過面ata、
第2の光通過面31bを有し、上述と同様にして基板l
eaに固定されている。
本実施例においては一例として、基板1Bに負の一軸異
方性結晶であるLiNbO3ウェハを用い、このウェハ
の表面にTi拡散膜を設けることにより光導波路11を
形成している。ここで、基板1BはX−cutとされ、
光学軸(Z輔)が第3図中で上下方向となるように形成
されている。なお光導波路11は上記のTi拡散に限ら
ず、基板16上にその他の材料をスパッタ、蒸着する等
して形成することもできる。また本発明では上述したL
iNbO3に限らず、例えば正の一軸異方性結晶である
Lita03等、その他公知の基板を用いて光導波路1
1を形成することができる。そしてこの光導波路11は
、上記光学軸が導波路面内に含まれるように形成される
。またこの光導波路11は、上記Ti拡散膜等、後述す
る表面弾性波が伝播可能な材料がら形成される。
なお光導波路については、例えばティー タミール(T
、 Tam1r) la rインチグレイテッド オブ
テイクス(I ntegrated 0ptics )
 J  (トピックス イン アプライド フィジック
ス(T opics In  Applied  Ph
ysics)第7巻)スブリンガフエアラーグ(S p
ringer −Verlag )刊(1975);西
原、春名、楢原共著「光集積回路」オーム社刊(198
5)等の成著に詳細な記述がある。
記録光を発する半導体レーザ18は、光入射用プリズム
30の第2の光通過面30bに向けて垂直に、波長λ−
780nmの光ビーム(レーザビーム)13を射出する
ように配置されている。発散ビームであるこの光ビーム
13は、コリメーターレンズ27によって平行ビームと
された上で上記第2の光通過面30bから光入射用プリ
ズム30内に入射し、その第1の光通過面30aを通過
して基板16内に入射し、光導波路11を透過して、そ
の表面に形成された前記L G C20の部分に入射す
る。それにより光ビーム13はこのL G C20で回
折して光導波路ll内に入射し、該光導波路11内をT
E導波モードで矢印A方向に進行する。
画像記録を行なう際には、例えばエンドレスベルト等の
移送手段22上に感光体23がセットされる。
そして半導体レーザ18はレーザ駆動回路19により、
レーザビーム13を射出するように駆動され、それとと
もにIDT15には駆動回路17から、周波数が1〜2
GHzの間で連続的に変化する交番電圧が印加される。
一方導波光(平行ビーム)13の光路に配されたEOG
14には、駆動回路24から電圧Vが印加される。この
電圧Vの値は、画像信号Sを受ける変調回路25により
、該信号Sに応じて変化するように(つまり光ビーム1
3を強度変調する場合は連続的に変化するように、0N
−OFF変調する場合は2値のうちの一方を選択的にと
るように)制御される。
上記のE OG 14は回折格子を形成するものであり
、このEOG14により導波光13が回折し、回折光1
3°は第1図の実線表示の方向に、また0次光13“は
破線表示の方向に進行する。そしてこのEOG14によ
って光導波路11に電界印加がなされると、電気光学効
果により光導波路11の屈折率が変化し、上記回折の効
率が変化する。この回折効率の変化率は、EOG14に
印加される電圧Vの値に応じて変化するので、結局上記
回折光13°は画像信号Sに応じて変調されることにな
る。
なお、上記実施例におけるE OG 14は、電極指線
幅が3.758m1電極指周期が15μm1電極指の有
効長が1.3 mm、電極指対数が100対のものであ
り、最大回折効率ηM−93%、変調周波数fM=25
MHzを実現できた。このようなE OG 14は、公
知のフォトリソ法等によって形成可能である。
一方IDT15に前述のような電圧印加がなされること
により、光導波路11の表面を表面弾性波12が第1図
の矢印B方向に進行する。IDT15は、この表面弾性
波12が導波光(前記回折光)13゛ の光路に交わる
方向に進行するように配設されている。したがって導波
光13’ は、表面弾性波12を横切るように進行する
が、その際該導波光13″は表面弾性波12との音響光
学相互作用によりブラッグ< B ragg)回折する
。周知の通り、この回折による導波光13°の偏向角は
、表面弾性波12の周波数にほぼ比例する。前述の通り
駆動回路17はIDT15に、周波数が連続的に変化す
る交番電圧を印加するので、表面弾性波12の周波数が
連続的に変化し、それとともにブラッグ条件が常に満た
されるように表面弾性波12の伝播方向が連続的に変化
し、それにより上記偏向角が連続的に変化するようにな
る。したがってこの導波光13°は矢印Cで示す通り、
回折角が連続的に変化するように回折、偏向する。この
ようにして偏向した導波光13°は、L G C21に
より回折して光導波路11から基板16側に出射する。
こうして光導波路11から出射して外部光となった光ビ
ーム13’ は、光出射用プリズム31の第1の光通過
面31aを通過して該プリズム31内に入射し、第2の
光通過面31bを垂直に通過してプリズム外に出射する
上述のようにして光偏向装置10外に出射した光ビーム
13  は、例えばfθレンズからなる走査レンズ2B
を通過して小さなビームスポットQに絞られ、感光体2
3上を矢印U方向に走査(主走査)する。それとともに
感光体23が、移送手段22により上記主走査の方向と
略直角な矢印V方向に移送されて副走査がなされるので
、感光体23は光ビーム13’ により2次元的に走査
される。前述したようにこの光ビーム13″は画像信号
Sに基づいて変調されているので、感光体23上にはこ
の画像信号Sが担う画像が記録される。
なお1主走査ライン分の画像信号Sと光ビーム13°の
主走査との同期をとるためには、この画像信号Sに含ま
れるブランキング信号sbをトリガ信号として用いて、
IDT15への電圧印加タイミングを制御すればよい。
またこのブランキング信号sbにより移送手段22の駆
動タイミングを制御することにより、上記主走査と副走
査との同期をとることができる。
次に、導波光13.13′ の放射損失について説明す
る。第3図に示すように、L G C20およびLGC
21の長さはそれぞれ5mm、14mmとされ、またL
 G C20の長さ方向中央からE OG 14の中央
までのY軸方向距離は3゜5 mm1EOG14の中央
から表面弾性波12による回折点までのY軸方向の距離
はi、5 mm、上記回折点からL G C21の長さ
方向中央までのY軸方向距離は8mmとされている。
モして導波光13は、LGC20からEOG14の間に
おいて光学軸(Z軸)に対して87°の角度で、また導
波光13°はE OG 14から表面弾性波15までの
間において光学軸に対して81”の角度で進行するよう
に、また表面弾性波12により回折後の導波光13′ 
は偏向角の中心において光学軸に対して90゜の角度で
進行するようにEOG14およびIDT15が配置され
ている。なお本例においては表面弾性波12による偏向
の角度範囲は6°とされており、したがって回折後の導
波光13°は、上記光学軸に対して最小で87° (−
90−6/2)の角度をなすことになる。
以上のように、E OG 14よりも前の導波光の光路
が光学軸となす角度、および表面弾性波12で回折した
後の導波光の光路が光学軸となす角度はそれぞれ87”
 、87〜90°となっているので、第4図から明らか
なように、この部分における導波光の放射損失係数αは
極めて小さくなる。前述したように、上記2つの光路の
長さは比較的長くなりがちであるが、上記のように放射
損失係数αが小さいために、これらの光路部分における
導波光の放射損失を低く抑えることができる。他方、E
OG14から表面弾性波12までの導波光光路が光学軸
となす角度は81”であり、この光路部分における放射
損失係数αは、上記2つの光路におけるそれよりも大き
くなる(第4図参照)。しかし、このEOG14は表面
弾性波12に十分近接させて配置されているので、この
放射損失係数αが比較的大きくなる光路の長さが極めて
短くなっており、したがってこの光路における導波光の
放射損失も低く抑えられる。本例においてLGC20が
らLGC2+までの間の導波光の放射損失を実測したと
ころ、表面弾性波12の周波数f−1,5GH2のとき
に最小で21%、一方f−1,0GHzおよび2.0G
Hzのとき、つまり偏向角が最小および最大のときに最
大で28%であった。なお本例では、光導波路11の実
効屈折率n eff’ −2,2、表面弾性波12の伝
播速度V自3500m/sである。
比較例として第5図図示のような光偏向装置を作成して
、そこにおける導波光の放射損失を調べた。この比較例
において光導波路11. LGC20゜21、IDT1
5、光ビーム13の波長、およびIDT15に印加する
交番電圧の周波数範囲(すなわち導波光13°の偏向角
範囲)は前記実施例におけるのと同じであり、一方前述
したEOG14は設けないで、導波光I3°がLGC2
0から直接光学軸に対して81’の角度で導波するよう
にした。この比較例においてLGC20からLGC21
までの間の導波光の放射損失を実測したところ、表面弾
性波I2の周波数f=1.5GHzのときに最小で47
%、一方f−1,0G Hzおよび2.0GHzのとき
、つまり偏向角が最小および最大のときに最大で52%
であった。前記実施例における導波光の放射損失は、こ
の比較例におけるものと比べると、極めて小さくなって
いることが分かる。
次に本発明の第2実施例について、その平面形状を示す
第6図を参照して説明する。この第2実施例の光偏向装
置40においては、第1のIDT15から発せられた第
1の表面弾性波12によって回折された導波光13′が
、第2のIDT45がら発せられた第2の表面弾性波4
2によって再度回折され、それにより広偏向角範囲が得
られるようになっている。本実施例では、第1の表面弾
性波12によって回折、偏向した導波光13′が光学軸
(Z軸)となす角度は78〜84° (つまり偏向角範
囲は6°)、第2の表面弾性波42によって回折、偏向
した導波光13゛が光学軸となす角度は84〜90° 
(偏向角範囲は、(90−84) X2−12°)であ
り、またLGC20で光導波路11内に入射してEOG
14まで進行する導波光13の伝播方向は光学軸に対し
て84°となっており、それに対してEOG14がら第
1の表面弾性波12までの間の導波光13°の伝播方向
と光学軸とがなす角度は72°となっている。したがっ
てこの場合も、E OG 14を表面弾性波12に対し
て近接配置すれば、放射損失係数αが大きくなりがちで
あるこのEOG14から表面弾性波12までの光路部分
における導波光の放射損失を低く抑えることができる。
そしてこの光路部分の前後における導波光の光路は比較
的長くなりがちであるが、それらの光路の角度が上述の
ようになっているから該光路部分における放射損失係数
αが小さくなり、全体として導波光の放射損失を低く抑
えることが可能となる。
なお以上説明したE OG 14は変調器を兼ねるもの
であるが、本発明において用いられる光路変換素子とし
てはそのようなものに限らず、単なる回折格子や、ある
いは光導波路に設けられたミラー等が用いられてもよい
。また上述のようなEOGを用いて導波光を光路変換す
る場合、そこで回折した光を表面弾性波によって偏向さ
せるときは、0次光が迷光となって被走査面上の光ビー
ム走査範囲内に入り込まないようにEOGによる回折角
を設定することが望ましい。
また以上説明した2つの実施例においては、光路変換素
子に入射する前の導波光の光路、および表面弾性波で回
折した後の導波光の光路の2つが、光路変換素子と表面
弾性波との間の光路と比べると、光導波路光学軸となす
角度がより90°に近くなるようにして、導波光放射損
失の低減化が図られているが、前述の第4図から明らか
なように、上記2つの光路の各々と光導波路光学軸とが
なす角度をそれぞれ0°に近く設定する一方、光路変換
素子と表面弾性波との間の光路(光学軸となす角度は、
上記2つの光路が光学軸となすそれぞれの角度よりも大
きくなる)の長さを短くするようにして、上記と同様に
導波光の放射損失を低減することもできる。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の光偏向装置においては
、表面弾性波に入射する前の導波光の光路を変換する光
路変換素子を設けて、該素子よりも前、および表面弾性
波よりも後の導波光の光路を放射損失が少ない角度とし
、そして上記光路変換素子は表面弾性波に近接配置して
、放射損失係数が大きくなりやすいこれら両者間の光路
の長さを短くするようにしたから、全体として導波光の
放射損失が極めて低く抑えられる。したがって本装置に
おいては、低出力で安価な光源を用いることが可能とな
ってコストダウンが実現され、またその消費電力を低減
する効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1.2および3図はそれぞれ、本発明の第1実施例に
よる光偏向装置を示す斜視図と側面図と部分平面図、 第4図は本発明に係る光導波路光学軸に対する導波光伝
播角度と、導波光放射損失係数との関係を示すグラフ、 第5図は従来の光偏向装置の一例を示す平面図、第6図
は本発明の第2実施例による光偏向装置を示す平面図で
ある。 l0140・・・光偏向装置  11・・・光導波路1
2.42・・・表面弾性波  13・・・光ビーム13
′ ・・・光路変換後の導波光

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 光学軸が導波路面内に含まれるように形成された、表面
    弾性波が伝播可能な一軸異方性薄膜光導波路と、 この光導波路内に入射されて該光導波路内を導波する光
    ビームと交わる方向に進行して、周波数が連続的に変化
    する表面弾性波を該光導波路において発生させる手段と
    を備えるとともに、 前記表面弾性波に入射する前の光ビームの光路を変換す
    る光路変換素子が設けられ、 この光路変換前の光ビームの光路、および表面弾性波に
    よって回折、偏向した後の光ビームの光路と前記光学軸
    とがなすそれぞれの角度が、光路変換後表面弾性波に入
    射するまでの光ビームの光路と前記光学軸とがなす角度
    と比べて、導波光の放射損失がより少ない角度となるよ
    うに前記表面弾性波発生手段の表面弾性波発生部と光路
    変換素子とが配置され、 かつこの光路変換素子が、表面弾性波に対して近接する
    ように配置されていることを特徴とする光偏向装置。
JP22574888A 1988-09-09 1988-09-09 光偏向装置 Expired - Lifetime JPH0786625B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22574888A JPH0786625B2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 光偏向装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22574888A JPH0786625B2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 光偏向装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0273333A true JPH0273333A (ja) 1990-03-13
JPH0786625B2 JPH0786625B2 (ja) 1995-09-20

Family

ID=16834214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22574888A Expired - Lifetime JPH0786625B2 (ja) 1988-09-09 1988-09-09 光偏向装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0786625B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012151141A (ja) * 2011-01-14 2012-08-09 Fujitsu Ltd 半導体レーザ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012151141A (ja) * 2011-01-14 2012-08-09 Fujitsu Ltd 半導体レーザ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0786625B2 (ja) 1995-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4491384A (en) Optical switch device
US5007694A (en) Light wavelength converter
US4961632A (en) Light beam deflector/modulator
JP2603086B2 (ja) 光導波路素子
JPH0273333A (ja) 光偏向装置
JPH01107213A (ja) 光導波路素子
JP3020340B2 (ja) 光導波路型光デバイス
JPH02931A (ja) 光走査記録装置
JPS58130327A (ja) 2次元光偏向器
JP3368986B2 (ja) 光走査記録装置
JPH01107212A (ja) 光導波路素子
JPH01178934A (ja) 導波路型光偏向器
JPH01178918A (ja) 導波路型光変調器
JPH05323404A (ja) 光波長変換素子
JPH01178935A (ja) 光偏向装置
JPH01149006A (ja) 光導波路素子
JPH0431805A (ja) 光導波路への光入力方法および光導波路からの光出力方法
JP2004233710A (ja) 光モジュール
JPH01252941A (ja) 光走査装置
JPH03127026A (ja) 光変調装置
JPH01238627A (ja) 光導波路素子
JPH0778586B2 (ja) 光偏向装置
JPH01302326A (ja) 光偏向装置
JPH11281831A (ja) グレーティングカプラ
JPH03179326A (ja) 光変調装置および記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070920

Year of fee payment: 12

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080920

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term