JPH03127026A - 光変調装置 - Google Patents

光変調装置

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JPH03127026A
JPH03127026A JP26766489A JP26766489A JPH03127026A JP H03127026 A JPH03127026 A JP H03127026A JP 26766489 A JP26766489 A JP 26766489A JP 26766489 A JP26766489 A JP 26766489A JP H03127026 A JPH03127026 A JP H03127026A
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surface acoustic
frequency
acoustic waves
light beam
light
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JP26766489A
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English (en)
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Masami Hatori
正美 羽鳥
Hiroshi Sunakawa
寛 砂川
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は光変調装置、特に詳細には光導波路を用いて、
独自に変調された複数の光ビームを取り出せるようにし
た光変調装置に関するものである。
(従来の技術) 1本の光ビームを複数の光ビームに分岐するとともに、
分岐された各光ビームを独自に変調することができる光
変調装置として、従来より、バルク結晶型音響光学素子
を用いたものが知られている。この光変調装置は、バル
ク結晶型音響光学素子において周波数重畳した超音波を
伝播させ、該素子に入射した光ビームをこれらの超音波
で互いに異なる複数方向に回折(ブラッグ回折)させ、
そしてこの際、各周波数の超音波の伝播をON−OFF
させることにより、各回折光をON−OFF変調するも
のである。
一方特開昭63−103208号公報には、光導波路素
子を用いて上記と同様に複数の光ビームを変調できるよ
うにした構成が示されている。この構成は光学式書込み
のヘッドの一部をなすものであり、具体的には、 表面弾性波が伝播可能な材料から形成された光導波路と
、 高周波電圧が印加されることにより該高周波電圧の周波
数に対応した周波数の表面弾性波を上記光導波路におい
て発生させ、平行光とされた上記導波光の光路に交わる
方向に該表面弾性波が進行するように配置された表面弾
性波発生手段と、この表面弾性波発生手段に相異なる周
波数の複数の高周波電圧を印加する駆動回路と、上記高
周波電圧のそれぞれをON−OFF変調する変調手段と
を有するものである。
(発明が解決しようとする課題) 上記バルク結晶型音響光学素子を用いた光変調装置にあ
っては、超音波を発生させるトランスデユーサ−を音響
光学媒体に接着し、次いでこのトランスデユーサ−を極
めて精度良く所定の厚さに研磨する必要が有る。このト
ランスデユーサ−の厚さは、広帯域が望まれる場合には
例えば数〜数10μm程度とされるものであり、このよ
うに極めて薄い層を精度良く研磨で仕上げるには、非常
に高度な技術を要する。そのためこのタイプの光変調装
置は、歩留りが悪く、高優なものとなっていた。
それに対して特開昭83−1032Ql1号公報に示さ
れる光導波路を用いた構成は、表面弾性波発生手段とし
て交叉くし形電極対(I DT : I nter−D
lgltal  Transducer )を用いてい
るため、上述の問題を解決可能となっている。すなわち
このIDTのくし型電極は、電子線描画やフォトリソグ
ラフィーによって作製可能であるが、この種の技術は既
に半導体作製等のために確立され、そして広範に実用化
されているので、IDTもこの技術を利用して容易に作
製可能となっている。
ところが、この特開昭8(−103208号公報に示さ
れた構成においては、相異なる周゛波数の表面弾性波は
当然IDTの相異なる電極指部分から発生することにな
り、したがって表面弾性波がIDTから励振されて光ビ
ームの回折点に到達するまでに要する時間は、各周波数
の表面弾性波毎に異なることになる。そうなっていると
、各周波数の高周波電圧が同じ夕゛イミングでIDTに
印加されても、各周波数の表面弾性波によって導波光が
回折されるタイミングが互いにずれることになる。した
がって、分岐された複数の光ビームの変調タイミングが
互いにずれることになり、このことは、例えば変調され
た複数の光ビームを利用して画像記録する等の場合には
、記録画像の歪み等を招く原因となる。
そこで本発明は、上述のような変調タイミングのずれを
無くすことができる光導波路型の光変調装置を提供する
ことを目的とするものである。
(課題を解決するための手段及び作用)本発明による光
変調装置は、 表面弾性波が伝播可能な材料から形成された光導波路と
、 この光導波路において周波数が相異なる表面弾性波を各
々発生させる複数の電極指部分を備え、これら周波数が
相異なる表面弾性波の各々が、該光導波路内を導波する
光ビームを回折させるように、上記複数の電極指部分が
配置されてなる交叉くし形電極対と、 上記複数の電極指部分に、表面弾性波を発生させるそれ
ぞれ固有の周波数の高周波電圧を印加するドライバーと
、 上記固有の周波数の各高周波電圧の前記電極指部分への
印加を、それぞれON−OFF制御するスイッチング手
段とからなる光変調装置において、上記スイッチング手
段の各々に入力されて該手段の開閉動作を制御する信号
をこの手段の前段で受けて、該手段に接続された電極指
部分と光ビームの回折点との間の距離に応じた時間遅延
させる遅延回路を設けて、 上記信号がこの遅延回路に入力されてから表面弾性波が
上記回折点に到達するまでの所要時間を、各周波数の表
面弾性波間でほぼ共通に揃えるようにしたことを特徴と
するものである。
上述のような遅延回路が設けられていると、各周波数の
表面弾性波の発生を指示する信号が、共通のタイミング
で送られて来た場合、各周波数の表面弾性波は光ビーム
回折点にほぼ同時に到達するようになる。したがって、
各周波数の表面弾性波によって回折される各光ビームは
、互いに共通のタイミングで変調されることになる。
(実 施 例) 以下、図面に示す実施例に基づいて本発明の詳細な説明
する。
第1図は本発明の一実施例による光変調装置10を示す
ものであり、また第2図はその交叉くし形電極対の周囲
部分と電気回路を示している。第1図に示されるように
この光変調装置lOは、透明な基板ll上に形成された
スラブ状光導波路12と、この光導波路12に設けられ
たID713と、この光導波路12の表面において互い
に離して設けられた光入射用線状回折格子(Linea
r Gratlng  Coupler:以下LGCと
称する) 14および光出射用LGC15とを有してい
る。なお上記IDT13は、電極指間隔が段階的に変化
し、かつ各電極指の向きが段階的に変化する傾斜指チャ
ーブ交叉くし形電極対(Tilted −Finger
  Chirped I DT)である。
本実施例においては一例として、基板tt+、:L、t
NbO,ウェハを用い、このウェハの表面にTi拡散膜
を設けることにより光導波路12を形成している。なお
基板11としてその他サファイア、Si等からなる結晶
性基板が用いられてもよい。また光導波路12も上記の
Ti拡散に限らず、基板ll上にその他の材料をスパッ
タ、蒸着する等して形成することもできる。なお光導波
路については、例えばティー タミール(T、Tam1
r)編「インチグレイテッド オブティクス(I nt
egratecl 0ptles)J()ビックス イ
ン アプライド フィジックス(Toplcs in 
 AppHed  Physics)第7巻)スブリン
ガー フェアラーグ(S prlnger−Verla
g)刊(1975);西原、巻芯、栖原共著「光集積回
路」オーム社刊(1985)等の成著に詳細な記述があ
り、本発明では光導波路12としてこれら公知の光導波
路を広く使用可能である。ただしこの光導波路12は、
上記Ti拡散膜等、後述する表面弾性波が伝播可能な材
料から形成される。また光導波路は2層以上の積層構造
を有していてもよい。
なお上記傾斜指チャーブIDT13は、例えば光導波路
12の表面にポジ型電子線レジストを塗布し、さらにそ
の上にAu導電用薄膜を蒸着し、電極パターンを電子線
描画し、Au薄膜を剥離後現像を行ない、次いでC「薄
膜、A1薄膜を蒸着後、有機溶媒中でリフトオフを行な
うことによって形成することができる。
変調される光ビーム1Bを発する例えばHe−Neレー
ザ等のレーザ光源17は、平行光である該光ビームIB
が、基板11の斜めにカットされた端面Uaを通過し、
光導波路12を透過してL G C14の部分に入射す
るように配置されている。それにより、光ビーム16は
このL G C14で回折して光導波路12内に入射し
、該光導波路12内を導波モードで矢印A方向に進行す
る。
第2図に示されるように傾斜指チャーブIDT13には
、RFアンプ70.アッテネータ20、合波器21、を
介して、−例2として4つの高周波発振2・器pffl
、32.13.3番が並列に接、籠されている。そLf
これらの高、肩波発、振;器!、n、 N’l、ff3
.34の各)#七1合浚器21との間には、スイッチン
グ回路41.、絋、観、44が介設されている。上記高
周波発振1!3−Ll、 1!’、132.34はそれ
ぞれ、互4いに異なる周波&kh 、f、t sf、3
1.f a  (、f紅<f2<f3.(霞も)の高周
、波電圧RFs 、RFz 5RF3 、ILE’hを
発生させる。これら、の7高周波電圧RHL、、取FZ
 、RF3、RF、は1、各々スイッチング回路41.
42.43.44が閉状態とされていれば、傾斜指チャ
ーブIDT13に印加される。
傾斜指チャープIDT13は、上記の高周波電圧RF 
1 s RF Z 、RF 3 、RF 4が印加され
ることにより、それぞれ周波数がf 1 、f、4 、
’ 3、f4の表面弾性波18を発生する。なお、傾斜
指チャープIDT13に高周波電圧RF 1 、RF 
z 、RF 3 、RF aのうちの複数が同時に印加
されれば、表面弾性波18は周波数重畳し、たちのとな
る。例えば、高周波電圧RF1 、RFz 、RF3 
、RF4がすべて同時に傾斜指チャープIDT13に一
印(加されれば、表・面弾性波18′は周波数fl 、
f2 v、 f3およびf4が重畳したものとなる。
傾斜指チャープ1T13rd、上記表面!−@#1i8
が、光ビーム(導波光) IJの光路に交艶4方間に進
行するよ5に配設されている。したごがっτ′走ビーム
16は、表面弾性波18を横切るよう−に進1行するが
、その・lI該光ビームL6は表面弾性波1.&との音
響光学相互作用によラブラッグ(駆r、agIG)回折
する。
表面弾性波による導波光のブラッ2グ回折については従
来から知られている力(、ここで簡単に説明する。光導
波路12を伝播す4表置弾性波18の進行方向と、光ビ
7ム16の進行方向:とがなす角(B ragg角)戸
をθとすると、表面弾性波1Bとの音響光学相互作用に
よる光ビーム16の回折角δは、δ−2θとなる。そし
て光ビーム16の波長、実効屈折率をλ、Neとし、表
面弾性波1Bの波長、周波数、速度をそれぞれA%fS
vとすれば、 2θ−25in−1(λ/ (2Ne−・A))ユλ/
 (Ne・A) ■λ◆ f/(Ne  ・V) となり、20つまりδは表面弾性波18の周波数fにほ
ぼ比例する。したがって、傾斜指チャーブIDT13に
高周波電圧RF s 、RF z 、RF s 、RF
4が印加されることにより、それぞれ第2図に16a、
18bS18c、ladで示すように、互いに異なる方
向に進行する回折光が生じることになる。
これらの回折光lea、16bS16c、ledは、第
1図に示される通り、0次光16°とともにL G C
15において回折して、基板11の斜めにカットされた
端面flbから出射する。
前述したスイッチング回路41.42.4B、44はそ
れぞれ、入力される変調信号S1、S2、S3、S4に
基づいて開閉する。したがって、高周波電圧RF 1 
、RF 2 、RF 3 、RF 4それぞれの傾斜指
チャーブIDTIIへの印加は、これらの変調信号S1
、S2、S3、S4に基づいてON−OFF制御される
。それにより、表面弾性波1Bの各周波数fi、12、
fi、f蟲の成分がON−OFFされ、結局光ビームl
ea、16b%18cSledが各々信号S1、S2、
S3、S4に基づいてON−OFF変調されることにな
る。なお変調信号S1、S2、S3、S4はそれぞれ、
遅延回路61.82.83、B4を通してスイッチング
回路41.42.48.44に入力されるようになって
いる。これらの遅延回路81〜B4については、後に詳
述する。
傾斜指チャーブIDT13は、第2図における下端部の
電極指部分が周波数f1の表面弾性波18(実線表示)
を励振し、上端部の電極指部分が周波数f、の表面弾性
波18(破線表示)を励振するように形成されている。
また、周波数f2sf3の表面弾性波18は、上記両端
部の間の電極指部分において励振される。そしてこの傾
斜指チャープIDT13の各電極指は、周波数fl、f
2sf3、f、の表面弾性波18がそれぞれ、光ビーム
1Bの光路上のほぼ1点において該光ビーム10を、ブ
ラッグ条件 kI N + K−k (Ikrs、 IK、 1mは各々、回折前の光ビーム
16、表面弾性波1B、回折光の波数ベクトル)を満た
して回折させるように、向きが段階的に変えられている
。なお上記波数ベクトルの関係を、第3図に示す。この
第3図中、IKl、IK2、IK、、IK4がそれぞれ
周波数f1s f2、r3、f4の表面弾性波18の波
数ベクトルであり、lkl 、11c2、lk3、lk
4が回折光18a、18b、16c、ladの波数ベク
トルである。
このように本実施例の光変調装置においては、各周波数
fl=f4の表面弾性波18と光ビーム1Bとの間です
べてブラッグ条件が満たされ、しかも各周波数f1−w
f、の表面弾性波の全パワーが光ビーム回折に寄与する
ことになるので、高い回折効率が実現される。
次に、前述した遅延回路61−84による操作について
説明する。周波数fl、f’、f3、f4の各表面弾性
波18が電極指部分で励振されてから光ビーム1Bに到
達するまでに要する時間を各々tl、+2、+8、+4
とすると、tl  >tg >+3 >+4である。遅
延回路81〜84は、これらの所要時間t1〜iの差を
補償するために設けられている。本実施例においては特
に、tl−tz −tz−+3 xi3−ta−φであ
り、遅延回路62.63、B4は、それらに各々入力さ
れる信号S2、B3、B4を、各々時間φ、2φ、3φ
ずつ遅延させてスイッチング回路42.43.44に入
力させる。一方遅延回路81は、遅延時間0(ゼロ)で
信号S1を通過させて、スイッチング回路41に入力さ
せる。
なお、これらの遅延回路61〜64通過前の信号S1、
B2、B3、B4をそれぞれ第4図の(1)、(2)、
(3)、(4)に、通過後の信号を同図の+1)’ 、
(2)’ 、(3)’(4)゛ に示す。
上記のような遅延回路61〜64は、例えば第5図に示
すRC回路65とNAND回路6B、B7とによって構
成することができる。すなわち、81点1こ第6図(1
)に示すような矩形波の信号が入力されたとき、NAN
D回路66を経てB2点では第6図(2)に示すインバ
ートされた矩形波信号が生じる。この信号はRC回路6
5を経ることにより、83点では第6図(3に示すよう
1こ波形がだれたものとなる。
この信号は次にNAND回路67に入力されるが、上記
82点の矩形波信号の立下りあるいは立上り後時間φが
経過してから、NAND回路67の出力を左右するスレ
ッシシルトレベルThに達するので、該N A N I
)回路67を経た点B4においては、第6図(4)に示
す通り、上記B1点の矩形波信号に対して時間φだけ遅
延した矩形波信号が生じることになる。上記の回路にお
いてR−100Ω、Cl−1009Fとすることにより
、例えばIon seeの遅延が得られる。
信号S2、B3、B4を上記のようにそれぞれ時間φ、
2φ、3φずつ遅延させることにより、信号81〜S4
の入力タイミングを互いに揃えておけば、各回折光1e
a−1adの変調タイミングが互いに一致するようにな
る。このことによる効果を、−例として該光変調装置1
0を記録装置に適用した場合について説明する。
第7図に示した記録装置50は、以上説明した光変調装
置lOと、この光変調装置lOに光ビーム1Bを入射さ
せる記録用光源としてのレーザ光源17と、光偏向器と
しての回転多面鏡(ポリゴンミラー)51と、記録媒体
の一例である感光材料52を保持する円筒状プラテン5
3と、このプラテン53を矢印Y方向に回転させる副走
査用モータ54とを備えている。なおこの第7図には示
していないが、光変調装置lOは、第2図に示した電気
回路によって駆動される。すなわち、第2図に示された
変調制御回路29には記録信号SPが入力され、該変調
制御回路29はこの記録信号SPに基づいた変調信号8
1〜S4を並列的に出力する。
光変調装置lOから出射した光ビーム(回折光)18a
S16b、18c、ledは、回転多面鏡51によって
反射偏向され、fθレンズ55を通過して、感光材料5
2上を矢印X方向に主走査する。なお回転多面鏡51は
、感光材料52上において光ビームlea〜16dが、
それらの並び方向とほぼ直交する方向に主走査するよう
に配設されている。
このように光ビームlea〜18dの主走査がなされる
とともに、プラテン53の回転により感光材料52が上
記主走査の方向Xとほぼ直角なY方向に移送されること
により、光ビーム1ea−1edの副走査がなされる。
こうして感光材料52は光ビーム16a−1adによっ
て2次元的に走査され、そしてこれらの光ビーム16a
−1adが前述のようにしてON−OFF変調されるこ
とにより、該感光材料52上には、記録信号SP(第2
図参照)が担持する内容が記録される。
なお第8図に、信号31〜S4が第4図の(1)〜(4
)に示すような値をとった際の、感光材料52上の記録
状態を概略的に示す。図中斜線を付した小円が、光ビー
ム16a−16dによって感光した点を示す。このよう
に本記録装置50においては、同時に複数の光ビームを
変調する光変調装置lOを用いたことにより、複数ライ
ンの同時記録が可能となる。
そして、前記遅延回路81−8.4の作用で各回折光1
6a−1adの変調タイミングが揃えられることにより
、同期を取って入力される信号81〜S4のうち、ある
時点で同時に入力された信号に対しては、それらの信号
が担持する画像が共通の主走査位置に記録されるように
なる。つまり例えばある時点で信号81〜S4がすべて
ON信号であれば、同一主走査位置において副走査方向
Yに並んで4つのドツトが記録されるようになる。
もし、上記のようになっていなければ、例えばある時点
の信号81〜S4が副走査方向Yに延びる1本の直線(
4つのドツトからなる)を担持するものである場合、記
録像は直線とはならず、主走査方向に歪んだものとなっ
てしまう。
次に第9図を参照して、回折光1ea−1edの光量を
、それらの変調状態に係わらず一定に保つようにした別
の実施例について説明する。なおこの第9図において、
前記第2図中の要素と同等の要素には同番号を付し、そ
れらについての説明は特に必要の無い限り省略する。
この装置においては、周波数分離型のIDT25が用い
られている。このIDT25は、互いに電極指間隔が異
なる特定周波数専用のIDT25a。
25b、 25c、 25dが、各々から発せられた周
波数fl s fz 、C3、fa  (fl <fz
 <C3<fa)の表面弾性波18が光ビーム10をそ
の光路のほぼ1点においてそれぞれブラッグ条件を満足
して回折させるように、互いに異なる向きに配置されて
なるものである。なおIDT25a〜25dの各々にお
いては、電極指間隔は一定である。第9図においては便
宜上、IDT25a〜25dの向きを全て同じとして示
しであるが、それらは実際には、各周波数の表面弾性波
18と光ビームIBとの間でブラッグ条件が満足される
ように、第2図図示の1DT13の各電極指部分と同様
、互いに異なる向きとされる。この場合、図中それぞれ
Ll、L2、L3で示した長さを表面弾性波18が伝播
するのに、各々前記の時間φ、2φ、3φを要する。こ
の周波数分離型のIDT25を利用する場合は、図示の
通り、各I DT25a、 25b、 25c、 25
dに各々別個ニRF 7 ンプ71.72.73.74
.7yテネータ2゜8% 20bs 20cq 20d
sスイッチング回路41.42.43.44および高周
波発振器81.82.33.34を接続する。
この装置においても、第11図の(1)〜(2)および
C1r〜(イ)”に示すように、遅延回路61〜64に
よる各信号81〜84間の遅延関係は、第2図の装置に
おけるもの(第4図参照)と同じとされている。それに
よりこの場合も、各回折光1ea−1edの変調タイミ
ングを揃えることができる。
本装置におけるように、各回折光1ea−1adがほぼ
共通の回折点において回折する場合、それらのうちの1
つの回折効率と動作本数n(回折した光ビームの本数)
との関係は、jiIlo図に示すようなものとなる。つ
まり、ある1つの回折光の回折効率は、それ以外に回折
光が存在しないとき、すなわち動作本数nmlのとき最
大となり、動作本数が増えるのに従って低下する。この
回折効率のレベル数は、光ビーム分岐本数Nと等しく、
本実施例では4レベルである。
この回折効率変動を補償するため、第9図に示すように
、各スイッチング回路41〜44に入力される変調信号
81〜S4は制御部22にも入力される。
制御部22は、上記変調信号81〜S4に、スイッチン
グ回路41〜44の閉(つまり高周波電圧RF。
〜RF4のON)を指令する信号が各時点でいくつ含ま
れるかを判別し、その数に応じて4レベルの値をとる信
号Cを出力する。この信号Cは、電圧発生器23に入力
される。該電圧発生器23は第11図の(5)に示すよ
うに、4レベルに変化するコントロール電圧Vを出力す
るものであり、上記信号Cの値に応じて、つまり高周波
電圧RF1〜RF。
のON指令数に応じて出力電圧Vの値を変える。
すなわち、高周波電圧RFI〜RF、のうち1つのON
が指令されている場合は最低レベルv1のコントロール
電圧Vが出力され、このON指令数が2.3.4の場合
はそれぞれレベル■2、■3、v4のコントロール電圧
Vが出力される。このコントロール電圧Vは、各々遅延
回路91.92.93.94を通してアッテネータ20
a、20b、20c、20dに入力される。アッテネー
タ20a〜20dは、入力されたコントロール電圧Vが
高いほど減衰率を低く変化させるように構成されており
、したがってこれらのアッテネータ2Qa〜2Qdを通
過した各高周波電圧RF、〜RF、のレベルは、それら
のON指令数に応じて4通りの値に制御される。
ここで、上記遅延回路91〜94によるコントロール電
圧Vの遅延関係は、前記遅延回路61〜64による信号
5L−S2の遅延関係と同じとされている。
つまり遅延回路91は、コントロール電圧Vを遅延時間
0(ゼロ)でVaとして通過させ、遅延回路82〜64
はコントロール電圧Vを、それぞれ時間φ、2φ、3φ
ずつ遅延させて、Vb、Vc、Vdとして出力する。こ
のようにすることにより、変調タイミングを揃えるため
の補正と、光量変動補正のタイミングが一致する。なお
第11図の(5)〜(8)に示したコントロール電圧V
の値は、同図(1)〜(4)に例示した変調信号81〜
S4の値に対応させて示しである。
以上のようにして高周波電圧RF1〜RF、のレベルが
制御されることにより、光ビーム1Bは、動作本数nが
多いほどより高パワーの表面弾性波18によって回折さ
れることになり、したがってこの動作本数nに係わらず
各回折光1Ba−16dの光量がほぼ一定に保たれるよ
うになる。
このように本装置においては、各回折光18a〜led
がほぼ同一の点において回折するように構成されている
から、各回折光1ea−1edの光量変動(非補正の場
合)が互いに同じ特性のものとなり、よってこの光量変
動補正が比較的簡単になされ得る。なお、回折光1ea
−1edの光量変動が問題とならない場合は、特にこの
ような補正は行なわなくてもよい。
以上説明した実施例においては、光ビーム16が4本に
分岐されるようになっているが、分岐本数はこの4本に
限られるものではないことは勿論である。本発明におい
て用いられるIDTは、電極指間隔を極めて狭くするこ
とも容易で、また特に上記実施例では各電極指部分の傾
きを変えることにより、各周波数の表面弾性波と光ビー
ムとの間でブラッグ条件が満たされるようにしているか
ら、このような光変調装置においては、表面弾性波の周
波数帯域Δfを広く設定して、分岐本数Nを多く取るこ
とができる。このことを具体的に説明すると、例えば表
面弾性波18の最小、最大屑波数を0.5 GHz、I
GHzとして、周波数帯域Δf−0,5GHzとし、光
ビーム18の幅D−100μm。
表面弾性波速度V = 3500m / sとすると、
最大分岐本数N−τ・Δf+1(本) ただしτは表面弾性波が光ビームを横断するのに要する
時間(−D/V) より、N−15本、変調スピードユ1/τ−35M H
2となる。
また本発明においては、第2図に示した傾斜指チャープ
IDT13や、第9図に示した周波数分離型の)DT2
5に代えて、5812図に示す湾曲指IDT26を用い
ることもできる。この湾曲指IDT28は、例えば文献
I E E E  Transactlons on 
 C1rcu1ts  and  Systems、 
vol 、  CAS −28゜No 、 12.  
p1072 [Guided −Wave  Acou
st。
optic Bragg  Modulators f
or Wide−Band Integrated 0
ptic  Com5unicat1ons and 
SignaI Processlng ] by  C
,S、  TSA Iに示されているものである。この
湾曲指ID72Bは、電極指間隔が連続的に変化し、か
つ各電極指が円弧状をなすもので、相異なる周波数の表
面弾性波18を、互いに異なる方向に向けて発生可能で
ある。そしてこの湾曲指IDT28においても、それぞ
れ周波数f1、f2、f3、f、の表面弾性波18を発
生させる電極指部分は、好ましくは、それらの各々から
発せられた表面弾性波18が光ビーム1Bをその光路の
ほぼ1点において、それぞれブラッグ条件を満足して回
折させるように配置される。
また、別個のIDTを用いる場合には、第13図や第1
4図に示すように、光ビーム1Bをその光路上の互いに
別の位置において回折させるように各ID、T25a、
25b、25c、25dを配置してもよい。
このような場合においても、回折光lBa−1adの光
量変動は補正してもよいし、あるいは補正しなくてもよ
い。
また光導波路12は、上記実施例におけるTi拡散膜に
よるものの他、具体的には、MgOがドープされている
LiNbO3基板を用いるものや、プロトン交換による
もの等を利用することができる。光ビームの分岐本数N
を多くし、また変調速度を上げるためには、光ビーム1
8のビーム幅りか細い方が有利であるが、そうすると、
光導波路12が光損傷を起こしやすくなる。上記プロト
ン交換による光導波路は、この光損傷を起こし難いので
、特に好ましいと言える。
また、先に述べた回折光1ea−16dの光量変動補正
は、アッテネータ等を用いて高周波電圧RFの減衰率を
変える他に、高周波発振器31〜34の作動を制御して
、そこから発せられる高周波電圧RFl 、RFz 、
RF3 、RFaの値を変化させることによって行なう
こともできる。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の光変調装置においては
、表面弾性波のON−OFFを制御する信号を遅延回路
に通して、各周波数の表面弾性波がIDTから発せられ
た後光ビームに到達するまでの所要時間の差を補償する
ようにしたので、各回折光の変調タイミングを上記信号
の入力タイミング通りに揃えることが可能となる。よっ
て本装置によれば、例えば変調光で画像記録を行なう等
の場合に、複数の光ビーム間の変調タイミングのずれに
起因する歪みを無くして、正確な画像を記録可能となる
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例による光変調装置の斜視図
、 第2図は、上記光変調装置の要部と電気回路を示す概略
図、 第3図は、上記光変調装置における光ビームの回折を説
明する波数ベクトル図、 第4図は、上記光変調装置における表面弾性波のON−
OFF制御信号の遅延を説明するグラフ、第5図は、上
記信号の遅延を行なう遅延回路を示す回路図、 第6図は、上記遅延回路の作動を説明する説明図、 第7図は、本発明の光変調装置を利用した記録装置の一
例を示す斜視図、 第8図は、上記記録装置による感光材料への記録状態の
例を示す概略図、 第9図は、本発明の別の実施例装置の電気回路図、 第1O図は、光ビームの回折本数と回折効率との関係を
示すグラフ、 第11図は、上記ji9図の光変調装置における変調制
御信号と、その遅延信号と、アッテネータ制御用コント
ロール電圧との関係を示すグラフ、第12図は、本発明
において用いられるIDTの別の例を示す平面図、 第13図と第14図は、本発明における別のEDT配r
11例を示す平面図である。 lO・・・光変調装置   11・・・基  板12・
・・光導波路    13・・・傾斜指チャーブEDT
14.15・・・LGC18・・・光ビームlea、 
18b、 16c、 16d・・・回折光17・・・レ
ーザ光源   18・・・表面弾性波20.20a、2
0b、20c、20d・・・アッテネータ21・・・合
波器     22・・・制御部23・・・電圧発生器
   25・・・周波数分離型ID72B・・・湾曲指
IDT 29・・・変調制御回路 81、 $2.33.34・・・高周波発振器41、4
2.43.44・・・スイッチング回路50・・・記録
装、置    51・・・回転多面鏡52・・・感光材
料    53・・・プラテン54・・・副走査用モー
タ 61.62.63.64、狙、、92.93.94・・
・遅延回路70.71.72.73%74・・・沢Fア
ンプ第 図 第 5 図 第 図 晴間 第 図 第 図 第 10 図 第 2 図 第 3 図 第 4 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 表面弾性波が伝播可能な材料から形成された光導波路と
    、 この光導波路において周波数が相異なる表面弾性波を各
    々発生させる複数の電極指部分を有し、これら周波数が
    相異なる表面弾性波の各々が、該光導波路内を導波する
    光ビームを回折させるように、前記複数の電極指部分が
    配置されてなる交叉くし形電極対と、 前記複数の電極指部分に、表面弾性波を発生させるそれ
    ぞれ固有の周波数の高周波電圧を印加するドライバーと
    、 前記固有の周波数の各高周波電圧の前記電極指部分への
    印加を、それぞれON−OFF制御するスイッチング手
    段と、 これらのスイッチング手段の各々に入力されてその開閉
    動作を制御する信号を該手段の前段で受けて、該スイッ
    チング手段に接続された電極指部分と前記光ビームの回
    折点との間の距離に応じた時間遅延させ、該信号を受け
    てから表面弾性波が前記回折点に到達するまでの所要時
    間を各周波数の表面弾性波間でほぼ共通にさせる遅延回
    路とからなる光変調装置。
JP26766489A 1989-09-25 1989-10-13 光変調装置 Pending JPH03127026A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5500329A (en) * 1992-05-15 1996-03-19 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image forming method employing a scanning exposure

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JPS59165029A (ja) * 1983-03-10 1984-09-18 Nec Corp 音響光学デバイス
JPS63103208A (ja) * 1986-10-20 1988-05-07 Fuji Photo Film Co Ltd 光学式書込みヘツド

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